JP3570092B2 - 階調適応型誤差拡散回路 - Google Patents

階調適応型誤差拡散回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PDP(プラズマディスプレイパネル)のような非線形な階調特性をもつディジタルディスプレイ装置(表示装置)で、誤差拡散による擬似中間調画像表示を行うための階調適応型誤差拡散回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、薄型、軽量の表示装置として、PDPが注目されている。このPDPの駆動方式は、従来のCRT駆動方式とは全く異なっており、ディジタル化された映像入力信号による直接駆動方式である。したがって、パネル面から発光される輝度階調は、扱う信号のビット数によって定まる。
【0003】
PDPは基本的特性のことなるAC型とDC型の2方式に分けられる。
AC型PDPでは、階調表示に関し試作レベルで最大64階調表示までの報告しかなかったが、アドレス・表示分離型駆動法(ADSサブフィールド法)による将来の256階調の手法が提案されている。
【0004】
ADSサブフィールド法における1フレーム(又は1フィールド)は、輝度の相対比が、たとえば1、2、4、8、16、32、64、128の8個のサブフィールドで構成され、8画面の輝度の組み合わせで256階調の表示を行う。それぞれのサブフィールドは、リフレッシュした1画面分のデータの書込みを行うアドレス期間とそのサブフィールドの輝度レベルを決めるサスティン期間で構成される。アドレス期間では、最初全画面同時に各ピクセルに初期的に壁電荷が形成され、その後サスティンパルスが全画面に与えられ表示を行う。サブフィールドの明るさはサスティンパルスの数に比例し、所定の輝度に設定される。このようにして256階調表示が実現される。
【0005】
以上のようなAC駆動方式では、階調数を増やせば増やすほど、1フレーム期間内でパネルを点灯発光させる準備期間としてのアドレス期間のビット数が増加するため、発光期間としてのサスティン期間が相対的に短くなり、最大輝度が低下する。
【0006】
このように、パネル面から発光される輝度階調は、扱う信号のビット数によって定まるため、扱う信号のビット数を増やせば、画質は向上するが、発光輝度が低下し、逆に扱う信号のビット数を減らせば、発光輝度が増加するが、階調表示が少なくなり、画質の低下を招く。
【0007】
入力信号のビット数よりも出力駆動信号のビット数を低減しながら、入力信号と発光輝度との濃淡誤差を最小にするための誤差拡散処理は、擬似中間調を表現する処理であり、少ない階調で濃淡表現する場合に用いられる。
従来の一般的な誤差拡散回路において、映像信号入力端子から誤差拡散回路にp(例えば8)ビットの原画素Ai,jの映像信号が入力し、誤差拡散処理部を経て、さらにビット数をq(例えば4)ビットに減らす処理をしてPDPを発光する。
【0008】
また、ROMなどからなる発光輝度特性演算部は、例えば図9に示すy=x(点線)にできるだけ近似した代表的な入力データ(実線)からPDPの発光輝度特性を測定し記憶しておく。この発光輝度特性を誤差拡散処理部に送って誤差を算出して入力映像信号に加算し、拡散することによって擬似中間調表示を行っていた。
この結果、瞬間的には実線の階段状のような発光輝度レベルであるにも拘らず、実際は、平均化された状態で認識され、点線y=xに似た補正輝度線となる。
【0009】
しかし、PDPなどの表示装置の発光輝度特性は、表示しようとするデータにより変化し、図10に示すような発光輝度特性の場合もある。このような場合、図9に示すような代表的な発光輝度特性に合わせ込む方法では、この代表的な特性を取得したとき以外のデータに対しては、階調特性に適応しきれないで、階調不適応による擬似輪郭が現われるという問題があった。
【0010】
また、PDPなどの表示装置の発光輝度特性が、図11に示すように、入力駆動信号が増加しているのに発光輝度レベルが減少する反転区間のある場合もある。この図11のように発光輝度レベルが反転している場合、誤差拡散後の擬似中間調表示の階調特性も反転している部分があり、本来明るく表示されるべきところが暗く表示されて映像に違和感が生じるという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人は、このような問題を解決するために、既に図12に示すような階調適応型誤差拡散回路を提案している。
図12では、従来のようにROMから与えられていた発光輝度特性の代わりに、1または複数フレーム毎の発光輝度特性を、PDPなどのディスプレイ装置の入力データの負荷率から求められる輝度偏差特性に基づいて算出し、1または複数フレーム毎に発光輝度特性を更新して誤差拡散を行い、擬似輪郭が現われるのを防止する回路を提案した。
【0012】
さらに詳しく説明すると、入力端子10に入力した映像信号に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理部12を設け、この誤差拡散処理部12の出力側に反転補正部14を結合し、この反転補正部14で誤差拡散処理部12から出力する拡散出力信号に反転補正値を加えて反転を補正し、出力端子16を介してPDP(図示省略)へ出力する。
【0013】
反転補正部14の出力側に表示面積率演算部18、ルックアップテーブルとしての輝度低下率ROM20及び輝度特性取得部22を順次結合し、この輝度特性取得部22で得られた輝度偏差量(輝度偏差データ)を誤差拡散処理部12へ出力してループを形成する。また、反転検出部24は、輝度特性取得部22で得られた発光輝度特性から発光輝度レベルの反転を検出し、所定の発光輝度特性とするための補正情報を反転補正部14へ出力する。
【0014】
表示面積率演算部18は、誤差拡散処理部12で誤差拡散し、反転補正部14で反転補正した出力データをサンプリングし、各サブフレームのサンプリングカウント値C(i)(表示面積率)を求める。このカウント値C(i)をアドレスとして、輝度低下率ROM20から輝度低下率が求められ、この輝度低下率に基づいて輝度特性取得部22から輝度偏差量が求められる(輝度特性が取得される)。そして、この輝度偏差量が誤差拡散処理部12へフィードバックされ、この輝度偏差量に対応した発光輝度特性に基づく誤差拡散処理が行われる。このため、「階調特性取得」→「誤差拡散」→「階調特性取得」→…のループで映像が処理され、刻々と変化するデータに対しても十分階調特性に適応し得るものである。
【0015】
しかしながら、図12に示した既提案の階調適応型誤差拡散回路では、伝送ノイズ等の影響による映像の微小変化や、閉ループのループ振動等により、静止画や動画(特に静止画)においてフリッカ(ちらつき)が目立つことがあるという問題点があった。これは、映像の微小変化がカウント値C(i)のずれとなって輝度特性がずれ、誤差拡散のパターンが動き、これがループしてフリッカに見えるからである。
【0016】
本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたもので、階調適応型誤差拡散回路において、「階調特性取得」→「誤差拡散」→「階調特性取得」→…のループ振動を抑制して、静止画や動画に現われるフリッカを少なくすることを目的の一つとするものである。
本発明は、必要に応じて、反転補正時のループ振動を抑制して、フリッカを少なくすることを目的の一つとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、誤差拡散処理部と、この誤差拡散処理部から表示装置へ出力する拡散出力信号に基づいて表示面積率を求める表示面積率演算部と、この表示面積率演算部で求めた表示面積率が、その平均値を含む一定範囲W内のときにはそのまま出力し、一定範囲W外のときには一定範囲W内の設定値S1を出力するアドレス制御部と、このアドレス制御部の出力値をアドレスとして予め記憶された複数の輝度低下率の中から対応した輝度低下率を求める輝度低下率ROMと、この輝度低下率ROMから求めた輝度低下率に基づいて輝度偏差量を求め前記誤差拡散処理部へ出力する輝度特性取得部とを具備してなることを特徴とするものである。
【0018】
誤差拡散処理部による誤差の組入れで原映像信号を拡散させるとともに原映像信号より少ないビット数の信号に変換された拡散出力信号が表示面積率演算部に入力すると、この表示面積率演算部によって表示装置(例えばPDP)の表示面積率C(i)が求められる。アドレス制御部は、表示面積率C(i)が平均値CAVを含む一定範囲W内(例えば、CAV−α≦C(i)≦CAV+α)のときにはそのまま出力し、表示面積率C(i)が一定範囲W外(例えば、C(i)<CAV−α,CAV+α<C(i))のときには一定範囲W内の設定値S1(例えば、CAV,CAV−α,CAV+α)を出力する。アドレス制御部の出力値をアドレスとして輝度低下率ROMから対応した輝度低下率が求められ、この輝度低下率に基づいて輝度特性取得部で輝度偏差量が求められ誤差拡散処理部に帰還される。
【0019】
伝送ノイズ等の影響による映像の微小変化や閉ループのループ振動等により、輝度特性取得部から誤差拡散処理部へ帰還する輝度偏差量が変動し、表示面積率演算部で求めた表示面積率C(i)が平均値CAVを含む一定範囲Wの外になるほど大きくなった場合には、アドレス制御部でC(i)を一定範囲W内に制限して輝度低下率ROMへのアドレスとすることによって、輝度低下率ROMから求められる輝度低下率の変動範囲を小さくする。
【0020】
請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、表示面積率演算部で求めた表示面積率に基づいて各フレームの輝度を演算し、フレーム間輝度変化率が設定値S2以下の状態が一定期間以上継続したか否かに基づいてロックオン信号、ロックオフ信号を出力するアドレスロック検出部を付加し、このアドレスロック検出部のロックオン信号でアドレス制御部の出力値をロックし、ロックオフ信号でアドレス制御部の出力値のロックを解除し、フレーム間における輝度変化率が小さいときにアドレス制御部から輝度低下率ROMへ出力するアドレスをロックし、輝度低下率ROMから求められる輝度低下率の変動範囲をさらに小さくする。
【0021】
請求項3に係る発明は、請求項2の発明において、輝度特性取得部と誤差拡散処理部の間に輝度特性取得部から誤差拡散処理部へ転送される輝度偏差量の変動を抑制するフィルタを挿入し、このフィルタは、輝度特性取得部で求めた輝度偏差量の変動量が設定値S3未満のときには変動前の輝度偏差量に対応した固定値を出力し、設定値S3以上のときには変動後の輝度偏差量に対応した値を出力する。このため、輝度特性取得部で求めた輝度偏差量の変動が抑制されて誤差拡散処理部へ転送されるとともに、輝度偏差量の変動が小さいときには変動前の輝度偏差量に対応した固定値が誤差拡散処理部へ転送される。
【0022】
請求項4に係る発明は、請求項2又は3の発明において、アドレスロック検出部を、表示面積率演算部で求めた表示面積率に基づいて各フレームの輝度を演算し、フレーム間輝度変化率が設定値S2以下か否かを検出するフレーム間輝度変化率検出回路と、このフレーム間輝度変化率検出回路の検出出力に基づいてフレームパルスをカウントアップ、カウントダウンし、カウント値HLKが設定値HLKM以上のときにロックオン信号を出力し、設定値HLKM未満のときにロックオフ信号を出力するアドレスロックカウンタとで形成する。
【0023】
請求項5に係る発明は、請求項1、2、3又は4の発明において、誤差拡散処理部から出力する拡散出力信号の反転を補正して表示装置及び表示面積率演算部へ出力する反転補正部と、輝度特性取得部から出力する輝度偏差量に基づいて反転を検出し、反転補正部へ補正情報(補正データ)を出力する反転検出部とを付加し、誤差拡散後の擬似中間調表示の階調特性に反転している部分があるときに反転を補正する。
【0024】
【発明の実施の形態】
まず本発明の一実施形態例を図1〜図4に基づき説明する。
表示装置としてアドレス・表示分離型駆動法(ADSサブフィールド法)により駆動するPDP(図示省略)を使用した場合を例として説明する。
図1は、図12の既提案の階調適応型誤差拡散回路において、表示面積率演算部18と輝度低下率ROM20の間にアドレスロック検出部26とアドレス制御部28を設け、輝度特性取得部22と誤差拡散処理部12の間にフィルタ30を挿入したものである。
【0025】
前記アドレスロック検出部26は、図2に示すように、フレーム間輝度変化率検出回路32とアドレスロックカウンタ34からなり、このフレーム間輝度変化率検出回路32は、輝度演算器36、セレクタ38、1フレーム遅延器40、減算器42、係数器44及び比較器46からなり、前記アドレスロックカウンタ34は、アップダウンカウンタ48及びアドレスロック条件検出器50とからなっている。
【0026】
前記輝度演算器36は、入力端子52に入力した、表示面積率演算部18で求めた表示面積率C(i)に基づいて、各フレームの発光輝度を演算して対応した信号を出力する。例えば、5ビットの擬似中間調映像信号を、1フレームを5個のサブフレーム(SF1〜SF5)で構成するPDPへ出力するような場合には、各サブフレーム(SF1〜SF5)毎のサンプリングカウント値を重み付けを考慮して合計(SF1×1+…+SF5×16)し、出力するように構成されている。
【0027】
前記セレクタ38は、前記輝度演算器36から出力する現フレームの発光輝度をA信号とし、輝度演算器36から出力した1又は複数フレーム前の発光輝度をB信号とし、前記アドレスロックカウンタ34からのロックオン信号でB信号を選択し、ロックオフ信号でA信号を選択して出力する。前記アドレスロックカウンタ34からのロックオン信号、ロックオフ信号については後述する。
【0028】
前記減算器42は、前記輝度演算器36から出力する現フレームの発光輝度をA信号とし、前記セレクタ38から出力する信号を1フレーム遅延器40で1フレーム分遅延させた信号をB信号として|A−B|の演算をし、演算結果を出力する。
【0029】
前記比較器46は、前記減算器42の出力信号をA信号とし、前記輝度演算器36から出力する現フレームの発光輝度の信号に前記係数器44による係数(設定値S2)を掛けた信号をB信号として両者を比較し、A≦BのときにはHレベルの信号を出力し、A>BのときにはLレベルの信号を出力する。
【0030】
前記アップダウンカウンタ48は、前記比較器46からのHレベル信号でアップカウンタ、Lレベル信号でダウンカウンタとして作動し、フレームパルス(例えば映像信号から分離された垂直同期信号)をカウントする。
【0031】
前記アドレスロック条件検出器50は、図5に示すように、前記アップダウンカウンタ48のカウント値HLKが予め設定したロック開始カウント値HLKM以上のときにはロックオン信号(アドレスロックオン信号)を出力し、カウント値HLKが設定値HLKM未満のときにはロックオフ信号(アドレスロックオフ信号)を出力し、カウント値HLKがHLKM+β以上のときにはHLKM+βを出力し(HLK=HLKM+βのオーバーリミット、βは1以上の整数)、カウント値HLKが0以下のときには0を出力する(HLK=0のアンダーリミット)ように構成され、その出力側は前記セレクタ38のセレクト端子に結合されるとともに、出力端子54に結合されている。
【0032】
前記アドレス制御部28は、図6に示すように、前記表示面積率演算部18で求めた表示面積率C(i)に基づいてつぎの▲1▼〜▲4▼に示すような信号CH(i)を出力するとともに、前記アドレスロック検出部26のロックオン信号で出力値がロックされ、ロックオフ信号で出力値のロックが解除されるように構成されている。
【0033】
▲1▼C(i)>CAV+α(αは1以上の整数)のときには、CAV+αを出力し(CH(i)=CAV+α、ここでCAVはC(i)の平均値)、
▲2▼C(i)<CAV−αのときには、CAV−αを出力し(CH(i)=CAV−α)、
▲3▼C(i)=0のときには、CAVを出力し(CH(i)=CAV)、
▲4▼CAV−α≦CH(i)≦CAV+αのとき(上記▲1▼▲2▼▲3▼以外のとき)には、CH(i)をそのまま出力する。
【0034】
前記アドレス制御部28は、具体的には図3に示すように、平均値演算器56、減算器58、比較器60、62、アンドゲート64、66、オアゲート68、エクスクルーシブ・ノアゲート70、加算器72、セレクタ74、76、ゼロ検出器77、アンドゲート78及びDラッチ80からなっている。
【0035】
前記平均値演算器56は、入力端子82に入力した、表示面積率演算部18で求めた表示面積率C(i)の平均値CAVを演算して出力する。
前記減算器58は、前記入力端子82に入力したC(i)をA信号とし、前記平均値演算器56から出力するCAVをB信号としA−Bを演算して出力する。
【0036】
前記比較器60は、前記減算器58の出力信号をA信号とし、定数αをB信号として両者を比較し、A>BのときにHレベル信号を、A≦BのときにLレベル信号を出力する。
前記比較器62は、前記減算器58の出力信号をA信号とし、定数−αをB信号として両者を比較し、A<BのときにHレベル信号を、A≧BのときにLレベル信号を出力する。
【0037】
前記アンドゲート64、66は、前記比較器60、62の出力信号をゲート信号として定数α、−αを出力し、前記オアゲート68は前記アンドゲート64、66の一方から出力があるときに、その信号を出力する。
前記エクスクルーシブ・ノアゲート70は、前記比較器60、62の出力信号の排他的論理和を反転した信号を出力する。
【0038】
前記加算器72は、前記平均値演算器56から出力するCAVをA信号とし、前記オアゲート68から出力する信号をB信号として両者を加算し、加算値を出力する。
前記セレクタ74は、前記加算器72の出力をA信号とし、前記入力端子82に入力したC(i)をB信号とし、前記エクスクルーシブ・ノアゲート70の出力を選択信号とし、この選択信号がLレベルのときにはA信号を選択し、HレベルのときにはB信号を選択して出力する。
【0039】
前記ゼロ検出器77は、前記入力端子82に入力したC(i)がゼロであるか否かを検出し、H、Lレベルの信号を出力する。
前記セレクタ76は、前記平均値演算器56から出力するCAVをA信号とし、前記セレクタ74から出力する信号をB信号とし、前記ゼロ検出器77の出力を選択信号とし、この選択信号がHレベルのときにはB信号を選択し、LレベルのときにはA信号を選択して出力する。
【0040】
前記アンドゲート78は、入力端子83に入力したアドレスロック検出部26からの出力信号(ロックオン信号、ロックオフ信号)と、フレームパルスとの論理積信号を出力し、前記Dラッチ80は、前記アンドゲート78の出力信号をクロックパルスとして、前記セレクタ76の出力のラッチ、アンラッチが制御されるように構成され、その出力を出力端子84を介して前記輝度低下率ROM20へ出力する。
【0041】
前記フィルタ30は、前記輝度特性取得部22で求めたフレーム毎の輝度偏差量の変動量が設定値S3以内のときには変動前の輝度偏差量を、設定値S3を越えているときには変動後の輝度偏差量を前記誤差拡散処理部12へ出力して、輝度偏差量の変動を抑制するように構成されている。
【0042】
前記フィルタ30は、具体的には、図4に示すように、入力端子85を介して前記輝度特性取得部22から出力する輝度偏差量をA信号入力とする加算器86と、この加算器86の出力をA信号とするヒステリシス回路88と、このヒステリシス回路88の出力に1より小さい係数(例えば1/2)を掛け、出力端子90を介して前記誤差拡散処理部12へ出力する係数器92と、前記ヒステリシス回路88の出力を1フレーム分遅延させて出力する1フレーム遅延器94と、この1フレーム遅延器94の出力に1より小さい係数(例えば1/2)を掛け、前記加算器86のB信号入力とする係数器96とからなり、前記1フレーム遅延器94の出力を前記ヒステリシス回路88のB信号入力とする。
【0043】
前記ヒステリシス回路88は、A信号とB信号を比較し、両者の差の絶対値が設定値S3以内であればB信号を出力し、設定値S3を越えているときにはA信号を出力するように構成されている。
【0044】
つぎに前記実施形態例の作用を図5〜図7を併用して説明する。
誤差拡散処理部12は、誤差の組入れで入力端子10に入力した原映像信号を拡散させ、かつ原映像信号より少ないビット数の拡散出力信号を出力し、反転補正部14は、発光輝度レベルが反転している場合に誤差拡散処理部12から出力する拡散出力信号の反転を補正し、出力端子16を介してPDP(図示省略)へ出力し、これによって擬似中間調画像が表示される。
【0045】
誤差拡散回路12から反転補正部14を介して表示面積率演算部18へ拡散出力信号(映像データ)が伝送されてくると、この表示面積率演算部18によって表示面積率C(i)が求められるのは図12の既提案の場合と同様である。
【0046】
アドレスロック検出部26は、表示面積率演算部18で求めたC(i)に基づいて各フレームの輝度を演算し、フレーム間輝度変化率が設定値S2以下の状態が一定期間以上継続したか否かに基づいてロックオン信号、ロックオフ信号を出力する。
【0047】
アドレス制御部28は、C(i)がCAV−α≦C(i)≦CAV+αのときにはC(i)をそのまま出力し、C(i)<CAV−αのときにはCAV−αを、CAV+α<C(i)のときにはCAV+αを、0のときにはCAVをそれぞれ出力し、かつ、アドレスロック検出部26のロックオン信号で出力値がロックされ、ロックオフ信号で出力値のロックが解除される。
【0048】
そして、アドレス制御部28の出力値をアドレスとして輝度低下率ROM20から対応した輝度低下率が求められ、この輝度低下率に基づいて輝度特性取得部22で輝度偏差量が求められる。
そして、この輝度偏差量はフィルタ30を介して誤差拡散処理部12に帰還され、誤差の組入れによる誤差拡散処理が行われる。
【0049】
このとき、伝送ノイズ等の影響による映像の微小変化や閉ループのループ振動等により、輝度特性取得部22から誤差拡散処理部12へ帰還する輝度偏差量が変動し、表示面積率演算部18で求めたC(i)が一定範囲Wの外になるほど大きくなった場合、アドレス制御部28の出力値が、図7に示すように平均値CAVを中心とした±α内(すなわち一定範囲W内)に制限されので、輝度低下率ROM20から求められる輝度低下率の変動範囲も小さくなる。図7において、σSF1〜σSF5はサブフレームSF1〜SF5の輝度低下率を表している。
【0050】
また、フレーム間における輝度変化が小さいときに、アドレスロック検出部26のロックオン信号でアドレス制御部28から輝度低下率ROM20へ出力するアドレスをロックしているので、輝度低下率ROM20から求められる輝度低下率の変動範囲をさらに小さくして、フリッカを軽減できる。
【0051】
また、フィルタ30は、輝度特性取得部22で求めた輝度偏差量の変動を抑制して誤差拡散処理部12へ出力し、輝度偏差量の変動量が設定値S3未満のときには変動前の輝度偏差量に対応した固定値を出力し、設定値S3以上のときには変動後の輝度偏差量に対応した値を出力するので、輝度特性取得部22から誤差拡散処理部12へ転送される輝度偏差量の変動が抑制され、ループ振動をさらに一層小さくして、フリッカをさらに一層軽減できる。
【0052】
以下、A:アドレスロック検出部26の作用、B:アドレス制御部28の作用、C:フィルタ30の作用に分けて詳述する。
【0053】
A:アドレスロック検出部26の作用
表示面積率演算部18から出力する表示面積率C(i)がアドレスロック検出部26に入力すると、アドレスロック検出部26はつぎのように作用する。
輝度演算器36はC(i)に基づいて各フレームの発光輝度を演算し、セレクタ38は、アドレスロックカウンタ34からのロックオン信号で1又は複数フレーム前の発光輝度(B信号)を選択し、アドレスロックカウンタ34からのロックオフ信号で現フレームの発光輝度(A信号)を選択する。
【0054】
減算器42は、輝度演算器36から出力する現フレームの発光輝度(A信号)と、セレクタ38から出力する1又は複数フレーム前の発光輝度(B信号)との差の絶対値|A−B|を演算し、比較器46は、減算器42の出力(A信号)と現フレームの発光輝度に設定値S2(係数器44の係数)を掛けた値(B信号)を比較し、輝度変化率が設定値S2以下の状態(A≦Bの状態)のときにHレベルの信号を出力し、そうでないときにLレベルの信号を出力する。
【0055】
アップダウンカウンタ48は、比較器46からのHレベル信号でフレームパルスをアップカウントし、Lレベル信号でフレームパルスをダウンカウントし、アドレスロック条件検出器50は、図5に示すように、アップダウンカウンタ48のカウント値HLKが設定値HLKM以上のときにはロックオン信号を出力し、設定値HLKM未満のときにはロックオフ信号を出力する。
【0056】
B:アドレス制御部28の作用
前記アドレス制御部28は、入力端子82に入力した表示面積率演算部18からの表示面積率C(i)と、入力端子83に入力したアドレスロック検出部26からのロックオン信号、ロックオフ信号に基づいて、図6に示すように、つぎの▲1▼〜▲4▼に示すような信号CH(i)を出力するとともに、ロックオン信号で出力値がロックされ、ロックオフ信号で出力値のロックが解除される。
【0057】
▲1▼C(i)>CAV+α(αは1以上の整数)のときには、CAV+αを出力し(CH(i)=CAV+α)、
▲2▼C(i)<CAV−αのときには、CAV−αを出力し(CH(i)=CAV−α)、
▲3▼C(i)=0のときには、CAVを出力し(CH(i)=CAV)、
▲4▼CAV−α≦CH(i)≦CAV+αのとき(上記▲1▼▲2▼▲3▼以外のとき)には、CH(i)をそのまま出力する。
【0058】
以下、詳述する。
平均値演算器56はC(i)の平均値CAVを演算し、減算器58はC(i)−CAVの演算を行う。
比較器60はC(i)−CAVと定数αを比較し、C(i)−CAV>αのときにHレベル信号を、C(i)−CAV≦αのときにLレベル信号を出力する。
比較器62はC(i)−CAVと定数−αを比較し、C(i)−CAV<−αのときにHレベル信号を、C(i)−CAV≧−αのときにLレベル信号を出力する。
【0059】
このため、▲1▼のC(i)>CAV+αのときには、アンドゲート64が開となって、加算器72からはCAV+αが出力する。
また、▲2▼のC(i)<CAV−αのときには、アンドゲート66が開となって、加算器72からはCAV−αが出力する。
また、▲4▼のCAV−α≦C(i)≦CAV+αのときには、エクスクルーシブ・ノアゲート70のHレベル出力でセレクタ74からはC(i)がそのままCH(i)として出力する。
また、▲3▼のC(i)=0のときには、ゼロ検出器77のHレベル出力でセレクタ76からは平均値演算器56からのCAVを出力する。
【0060】
入力端子83にアドレスロック検出部26からのロックオン信号が入力していないとき(すなわちロックオフ信号が入力しているとき)には、アンドゲート78が閉でDラッチ80のCK(クロックパルス)への入力がないので、Dラッチ80からは、D端子に入力するセレクタ74、76で選択された前述の▲1▼〜▲4▼の信号が、そのままQ端子から出力端子84を介して輝度低下率ROM20へ出力する。
【0061】
入力端子83にアドレスロック検出部26からのロックオン信号が入力しているときには、アンドゲート78が開でDラッチ80のCK(クロックパルス)へフレームパルスが入力するので、Dラッチ80からは、フレームパルス入力時にD端子に入力する信号がラッチされ、Q端子から出力端子84を介して輝度低下率ROM20へ出力する。
【0062】
C:フィルタ30の作用
輝度特性取得部22から出力する輝度偏差量は入力端子85を介して加算器86に入力する。また、ヒステリシス回路88は、A信号とB信号を比較し、両者の差の絶対値が設定値S3以内であればB信号を出力し、設定値S3を越えているときにはA信号を出力する。
【0063】
このため、入力端子85に入力する輝度偏差量のフレーム間変動が大きく、ヒステリシス回路88がA信号を出力しているような場合には、加算器86は、入力端子85に入力する現フレームの輝度偏差量(A信号)と、前フレームの輝度偏差量に係数1/2を掛けたもの(B信号)とを加算し、係数器92は加算器86の出力値に係数1/2を掛けたものを出力端子90を介して誤差拡散処理部12へ出力するので、輝度特性取得部22から出力する輝度偏差量はフレーム間変動が抑制されて誤差拡散処理部12に帰還される。
【0064】
また、入力端子85に入力する輝度偏差量のフレーム間変動が小さく、ヒステリシス回路88がB信号を出力しているような場合には、加算器86の出力値(A信号)が大きくなって|A−B|が設定値S3を越えるまでの複数フレームの間、ヒステリシス回路88の出力がB信号に固定されている。このため、係数器92は複数フレーム前の加算器86の出力値に係数1/2を掛けた固定値を、出力端子90を介して誤差拡散処理部12へ出力するので、輝度特性取得部22から出力する輝度偏差量は複数フレームの間、変動せずに誤差拡散処理部12に帰還される。
【0065】
以上のように、伝送ノイズ等の影響による映像の微小変化や閉ループのループ振動等により、輝度特性取得部22から誤差拡散処理部12へ帰還する輝度偏差量が変動し、表示面積率演算部18で求めた表示面積率C(i)が一定範囲Wの外になるほど大きくなった場合、アドレス制御部28の出力値が、図7に示すように平均値CAVを中心とした±α内に制限されので、輝度低下率ROM20から求められる輝度低下率の変動範囲も小さくなる。このため、静止画や動画のフリッカ原因である表示面積率C(i)の実質値CH(i)のバラツキを抑えることができ、フレーム毎の実質的なC(i)(すなわちCH(i))はある値に収束する方向に向かい、誤差拡散ループ全体として、伝送ノイズ等の影響を受けにくくフリッカを軽減できる。また、輝度低下率ROM20の必要とする記憶容量を少なくできる。
【0066】
しかも、フレーム間における輝度変化が小さいときに、アドレスロック検出部26のロックオン信号でアドレス制御部28から輝度低下率ROM20へ出力するアドレスをロックしているので、輝度低下率ROM20から求められる輝度低下率の変動範囲をさらに小さくして、フリッカをさらに軽減できる。
【0067】
さらに、フィルタ30は、輝度特性取得部22で求めた輝度偏差量の変動を抑制して誤差拡散処理部12へ出力し、輝度偏差量の変動量が設定値S3未満のときには変動前の輝度偏差量に対応した固定値を出力し、設定値S3以上のときには変動後の輝度偏差量に対応した値を出力するので、輝度特性取得部22から誤差拡散処理部12へ転送される輝度偏差量の変動が抑制され、ループ振動をさらに一層小さくして、フリッカをさらに一層軽減できる。
【0068】
前記実施形態例では、表示面積演算部で求めた表示面積率C(i)の変動範囲をアドレス制御部で制限して輝度低下率ROMへ出力する一定範囲Wを、CAV−αからCAV+αまでとしたが、本発明はこれに限るものでなく、CAVを含む一定範囲であればよい。例えば、一定範囲Wを、CAV−α1からCAV+α2までとしてもよい。
【0069】
前記実施形態例では、反転補正部及び反転検出部を具備した階調適応型誤差拡散回路に本発明を利用した場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、反転補正部及び反転検出部を省略した階調適応型誤差拡散回路についても利用することができる。
【0070】
前記実施形態例では、輝度特性取得部と誤差拡散処理部の間にフィルタを設けた場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、フィルタを省略した階調適応型誤差拡散回路についても利用することができる。
【0071】
前記実施形態例では、表示面積率演算部と輝度低下率ROMとの間に、アドレスロック検出部及びアドレス制御部を設けた場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、アドレスロック検出部を省略した階調適応型誤差拡散回路についても利用することができる。
【0072】
図8は、このような場合の一実施形態例を示すもので、図1と同一部分は同一符号とする。図8において、28aはアドレス制御部で、このアドレス制御部28aは、表示面積率演算部18で求めた表示面積率C(i)が、その平均値CAVを含む一定範囲W内のときにはそのまま出力し、一定範囲W外のときには一定範囲W内の設定値S1(例えば、CAV−α、CAV、CAV+α)を出力するように構成されている。
【0073】
前記アドレス制御部28aは、具体的には、図3に示すアドレス制御部28において、アンドゲート78及びDラッチ80を省略し、セレクタ76の出力を出力端子84から輝度低下率ROM20へ出力するように構成され、入力端子82に入力した表示面積率演算部18からの表示面積率C(i)に基づいて、図6の▲1▼〜▲4▼に示すような信号CH(i)を出力する。
【0074】
前記実施形態例では、表示装置がPDPの場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、ディジタルディスプレイパネル(例えば液晶ディスプレイパネル)の場合についても利用することができる。
【0075】
【発明の効果】
請求項1に係る発明は、誤差拡散処理部、表示面積率演算部、アドレス制御部、輝度低下率ROM及び輝度特性取得部を具備し、伝送ノイズ等の影響による映像の微小変化や閉ループのループ振動等により、輝度特性取得部から誤差拡散処理部へ帰還する輝度偏差量が変動し、表示面積率演算部で求めた表示面積率C(i)が平均値を含む一定範囲Wの外になるほど大きくなったときに、アドレス制御部でC(i)を一定範囲W内の値CH(i)に制限して輝度低下率ROMへのアドレスとすることにより、輝度低下率ROMから求められる輝度低下率の変動範囲を小さくするように構成した。このため、静止画や動画のフリッカ原因である表示面積率C(i)のバラツキが大きくなっても、実質値CH(i)のバラツキを抑えることができ、フレーム毎の実質的な表示面積率CH(i)がある値に収束する方向に向かい、誤差拡散ループ全体として、伝送ノイズ等の影響を受けにくくフリッカを軽減できる。特に、静止画に現われるフリッカの軽減に効果的である。
【0076】
請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、表示面積率演算部で求めた表示面積率に基づいて各フレームの輝度を演算し、フレーム間輝度変化率が設定値S2以下の状態が一定期間以上継続したか否かに基づいてロックオン信号、ロックオフ信号を出力するアドレスロック検出部を付加し、このアドレスロック検出部のロックオン信号でアドレス制御部の出力値をロックし、フレーム間における輝度変化率が小さいときにアドレス制御部から輝度低下率ROMへ出力するアドレスをロックするようにしたので、輝度低下率ROMから求められる輝度低下率の変動範囲をさらに小さくして、フリッカをさらに軽減できる。
【0077】
請求項3に係る発明は、請求項2の発明において、輝度特性取得部と誤差拡散処理部の間に輝度特性取得部から誤差拡散処理部へ転送される輝度偏差量の変動を抑制するフィルタを挿入し、このフィルタによって、輝度特性取得部で求めた輝度偏差量の変動量が設定値S3未満のときには変動前の輝度偏差量に対応した固定値を出力するようにしたので、輝度特性取得部から誤差拡散処理部へ転送される輝度偏差量の変動をさらに抑制して、フリッカをさらに一層軽減できる。
【0078】
請求項4に係る発明は、請求項2又は3の発明において、アドレスロック検出部を、表示面積率演算部で求めた表示面積率に基づいて各フレームの輝度を演算し、フレーム間輝度変化率が設定値S2以下か否かを検出するフレーム間輝度変化率検出回路と、このフレーム間輝度変化率検出回路の検出出力に基づいてフレームパルスをカウントアップ、カウントダウンし、カウント値HLKが設定値HLKM以上のときにロックオン信号を出力し、設定値HLKM未満のときにロックオフ信号を出力するアドレスロックカウンタとで形成したので、アドレスロック検出部の作用をより確実にすることができる。
【0079】
請求項5に係る発明は、請求項1、2、3又は4の発明において、誤差拡散処理部から出力する拡散出力信号の反転を補正して表示装置及び表示面積率演算部へ出力する反転補正部と、輝度特性取得部から出力する輝度偏差量に基づいて反転を検出し、反転補正部へ補正情報を出力する反転検出部とを付加し、誤差拡散後の擬似中間調表示の階調特性に反転している部分がある場合に、反転を補正して所定の発光輝度特性とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による階調適応型誤差拡散回路の一実施形態例を示すブロック図である。
【図2】図1中のアドレスロック検出部の具体例を示すブロック図である。
【図3】図1中のアドレス制御部の具体例を示すブロック図である。
【図4】図1中のフィルタの具体例を示すブロック図である。
【図5】図2中のアドレスロックカウンタの動作説明図である。
【図6】図3のアドレス制御部の動作説明図である。
【図7】輝度低下率ROMにおける、各サブフレーム(SF1〜SF5)についての表示面積率C(i)(=アドレス)に対する輝度低下率(σSF1〜σSF5)の関係を表す特性図である。
【図8】本発明による階調適応型誤差拡散回路の他の実施形態例を示すブロック図である。
【図9】発光輝度特性の代表的な一例を示す特性図である。
【図10】発光輝度特性の他の一例を示す特性図である。
【図11】反転区間のある発光輝度特性の一例を示す特性図である。
【図12】既提案の誤差拡散処理装置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、52、82、85…入力端子、 12…誤差拡散処理部、 14…反転補正部、 16、54、84、90…出力端子、 18…表示面積率演算部、 20…輝度低下率ROM、 22…輝度特性取得部、 24…反転検出部、 26…アドレスロック検出部、 28、28a…アドレス制御部、 30…フィルタ、 32…フレーム間輝度差検出部、 34…アドレスロックカウンタ、 36…輝度演算器、 38、72、74…セレクタ、 40、94…1フレーム遅延器、 42、58…減算器、 44、92、96…係数器、 46、60、62…比較器、 48…アップダウンカウンタ、 50…アドレスロック条件検出器、 56…平均値演算器、 64、66、78…アンドゲート、 68…オアゲート、 70…エクスクルーシブ・ノアゲート、 72、86…加算器、 77…ゼロ検出器、 80…Dラッチ、 88…ヒステリシス回路、 C(i)…サンプリングカウント値(表示面積率)、 CAV…C(i)の平均値、 CH(i)…アドレス制御部の出力値(実質的な表示面積率、輝度低下率ROM20へのアドレス)、 HLK…アップダウンカウンタ48のカウント値、 HLKM、S1、S2、S3…設定値、 αβ…定数。

Claims (5)

  1. 誤差拡散処理部と、この誤差拡散処理部から表示装置へ出力する拡散出力信号に基づいて表示面積率を求める表示面積率演算部と、この表示面積率演算部で求めた表示面積率が、その平均値を含む一定範囲W内のときにはそのまま出力し、一定範囲W外のときには一定範囲W内の設定値S1を出力するアドレス制御部と、このアドレス制御部の出力値をアドレスとして予め記憶された複数の輝度低下率の中から対応した輝度低下率を求める輝度低下率ROMと、この輝度低下率ROMから求めた輝度低下率に基づいて輝度偏差量を求め前記誤差拡散処理部へ出力する輝度特性取得部とを具備してなることを特徴とする階調適応型誤差拡散回路。
  2. 誤差拡散処理部と、この誤差拡散処理部から表示装置へ出力する拡散出力信号に基づいて表示面積率を求める表示面積率演算部と、この表示面積率演算部で求めた表示面積率に基づいて各フレームの輝度を演算し、フレーム間輝度変化率が設定値S2以下の状態が一定期間以上継続したか否かに基づいてロックオン信号、ロックオフ信号を出力するアドレスロック検出部と、前記表示面積率演算部で求めた表示面積率が、その平均値を含む一定範囲W内のときにはそのまま出力し、一定範囲W外のときには一定範囲W内の設定値S1を出力し、かつ前記アドレスロック検出部のロックオン信号で出力値がロックされ、ロックオフ信号で出力値のロックが解除されるアドレス制御部と、このアドレス制御部の出力値をアドレスとして予め記憶された複数の輝度低下率の中から対応した輝度低下率を求める輝度低下率ROMと、この輝度低下率ROMから求めた輝度低下率に基づいて輝度偏差量を求め前記誤差拡散処理部へ出力する輝度特性取得部とを具備してなることを特徴とする階調適応型誤差拡散回路。
  3. 誤差拡散処理部と、この誤差拡散処理部から表示装置へ出力する拡散出力信号に基づいて表示面積率を求める表示面積率演算部と、この表示面積率演算部で求めた表示面積率に基づいて各フレームの輝度を演算し、フレーム間輝度変化率が設定値S2以下の状態が一定期間以上継続したか否かに基づいてロックオン信号、ロックオフ信号を出力するアドレスロック検出部と、前記表示面積率演算部で求めた表示面積率が、その平均値を含む一定範囲W内のときにはそのまま出力し、一定範囲W外のときには一定範囲W内の設定値S1を出力し、かつ前記アドレスロック検出部のロックオン信号で出力値がロックされ、ロックオフ信号で出力値のロックが解除されるアドレス制御部と、このアドレス制御部の出力値をアドレスとして予め記憶された複数の輝度低下率の中から対応した輝度低下率を求める輝度低下率ROMと、この輝度低下率ROMから求めた輝度低下率に基づいて輝度偏差量を求める輝度特性取得部と、この輝度特性取得部で求めた輝度偏差量の変動を抑制して前記誤差拡散処理部へ出力するフィルタとを具備し、このフィルタは、前記輝度特性取得部で求めた輝度偏差量の変動量が設定値S3未満のときには変動前の輝度偏差量に対応した固定値を出力し、設定値S3以上のときには変動後の輝度偏差量に対応した値を出力してなることを特徴とする階調適応型誤差拡散回路。
  4. アドレスロック検出部は、表示面積率演算部で求めた表示面積率に基づいて各フレームの輝度を演算し、フレーム間輝度変化率が設定値S2以下か否かを検出するフレーム間輝度変化率検出回路と、このフレーム間輝度変化率検出回路の検出出力に基づいてフレームパルスをカウントアップ、カウントダウンし、カウント値HLKが設定値HLKM以上のときにロックオン信号を出力し、設定値HLKM未満のときにロックオフ信号を出力するアドレスロックカウンタとからなる請求項2又は3記載の階調適応型誤差拡散回路。
  5. 誤差拡散処理部から出力する拡散出力信号の反転を補正して表示装置及び表示面積率演算部へ出力する反転補正部と、輝度特性取得部から出力する輝度偏差量に基づいて反転を検出し、前記反転補正部へ補正情報を出力する反転検出部とを具備してなる請求項1、2、3又は4記載の階調適応型誤差拡散回路。
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