JPH11327497A - 映像信号処理装置および表示装置 - Google Patents

映像信号処理装置および表示装置

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JPH11327497A
JPH11327497A JP10131709A JP13170998A JPH11327497A JP H11327497 A JPH11327497 A JP H11327497A JP 10131709 A JP10131709 A JP 10131709A JP 13170998 A JP13170998 A JP 13170998A JP H11327497 A JPH11327497 A JP H11327497A
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JP
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video signal
input video
signal
gradation
circuit
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Application number
JP10131709A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Naka
一隆 中
Michitaka Osawa
通隆 大沢
Hiroshi Otaka
広 大高
Hiroshi Ohira
浩史 大平
Katsumi Ito
克美 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力映像信号に含まれる情報に応じて入力映
像信号に対する処理を制御すること。 【解決手段】 検出回路2により入力映像回路Viの輝
度レベルが緩やかに変化することが検出されたときに、
多階調化処理回路1において、8ビット256階調の信
号を6ビット64階調の信号に変換するに際して、擬似
中間長変換処理を実行し、画質の劣化を防止する。一
方、検出回路2により入力映像信号Viの輝度レベルが
一定レベルであること、あるいはレベルが急激にするこ
とが検出されたときには多階調化処理回路1において擬
似中間階調換処理を停止して消費電力の低減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号処理装置
および表示装置に係り、特に、テレビジョン信号やハイ
ビジョン信号のような映像信号を処理するに好適な映像
信号処理装置および映像信号にしたがった画像を画面上
に表示する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、従来からのブラウン管(CRT)
表示装置に代わって、薄型軽量で、画面歪が少なく地磁
気の影響を受けにくい表示装置として、液晶やプラズマ
を用いたフラットパネルディスプレイが用いられてい
る。特に、自発光型による広い視野角を有し、大型パネ
ルが比較的容易に作成可能なプラズマディスプレイが表
示装置として注目されている。
【0003】このようなプラズマディスプレイなどの表
示装置は、発光と非発光の中間の階調表示が困難である
ため、中間階調の画像を表示するために、サブフィール
ド方式と呼ばれる方式が採用されている。このサブフィ
ールド方式は、映像信号の1フィールドの時間幅を複数
のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールド
に固有の発光重みを割り当て、各サブフィールドの発光
の有無を制御することによって輝度の階調を表現するも
のである。例えば、映像信号の1フィールド期間を6つ
のサブフィールドSF1〜SF6に分割し、それぞれの
サブフィールドに、1、2、4、8、16、32の比率
を有する発光重みを割り当てておくことにより、サブフ
ィールドSF1〜SF6がいずれも発光しない階調0か
ら、6つのサブフィールド全てが発光する階調63(=
1+2+4+8+16+32)までの64階調を表わす
ことができる。
【0004】1つのサブフィールド期間には各画素の点
灯の有無を制御するアドレス制御期間、発光量を決定す
るサスティンパルス期間などの期間が設定されており、
各期間ごとに、アドレス電極に電圧を印加したり、サス
ティン電極に電圧を印加したりするための制御パルスが
各種発生するようになっている。これらの制御パルスを
用いて安定した発光制御を実現するためには各制御パル
スの幅を所定の時間幅よりも短くすることができない。
このため、1フィールド期間内に構成可能なサブフィー
ルドの数には上限があり、この最大のサブフィールド数
は、発光パネルの発光の応答特性などによって制限され
ている。
【0005】一般に、映像信号にしたがった画像を劣化
なく表示するためには、256階調(8ビット)程度の
情報が必要とされているが、表示パネルによっては、サ
ブフィールド数の制限により、十分な階調数による画像
を表示することができない。例えば、6サブフィールド
64階調による画像しか表示できない表示パネルの場合
には、映像信号に256階調(8ビット)の情報が含ま
れていても、256階調の画像を表示することができ
ず、256階調の映像信号を64階調の映像信号に変換
することが余儀なくされている。このような表示階調数
の制限された表示装置においては、擬似的に滑らかな階
調を表現する手法として、映像信号の階調をこの階調と
擬似的に等価な擬似中間階調に変換するために、ディザ
や誤差拡散などの多階調化処理方法が用いられている。
【0006】また、サブフィールド方式による階調表示
方法を採用した表示装置では、階調が緩やかに変化する
物体を表示した際に、この物体の移動に伴って、階調の
変化点に輪郭上の「擬似輪郭ノイズ」といわれる妨害が
知覚されることがある。このような擬似輪郭ノイズは、
画像表示された人物が画面上に沿って移動した際に、顔
や肌などに輪郭上のノイズとして激しく重畳し、著しい
画質劣化の要因となっている。
【0007】この擬似輪郭ノイズを低減するために、従
来の装置では、特開平9−97035号公報に記載され
ているように、画素単位あるいはフィールド単位でサブ
フィールドの発光シーケンスを切り替えて、擬似輪郭ノ
イズを分散して相殺する構成を採用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、映像信
号の階調を、例えば256階調(8ビット)から64階
調(6ビット)に変換するに際して、ディザあるいは誤
差拡散の多階調化処理方式を採用しているため、擬似的
に滑らかな階調による画像を表示することができる。し
かし、ディザあるいは誤差拡散の多階調化処理方式を用
いた場合、入力信号(映像信号)の輝度のレベルが一定
の平坦な信号であっても、表示画像には微小のレベル変
動が常に発生し、ざらついて見えることがある。これ
は、入力信号の階調が256階調のうち133階調を示
す信号のとき、この信号を64階調のうち33階調の信
号に変換する場合、133階調による入力信号の輝度の
レベルが一定であっても、多階調化処理方式によって1
33階調の信号を33階調の信号に変換するには、31
階調の信号と33階調の信号を交互に頻繁に出力し、全
体として、31階調と33階調の間の階調を擬似的に示
す処理が行なわれるためである。このように、擬似的に
滑らかな階調を表現するために、多階調化処理に伴う信
号が頻繁に発生すると、特に、ガンマ特性のないプラズ
マディスプレイやディジタルマイクロミラーデバイス
(DMD)などの表示装置においては、入力信号(映像
信号)の輝度レベルに比例した明るさが得られるので、
黒レベル近傍の1階調ステップの輝度差がCRT表示装
置に比較して大きくなる。このため、黒レベル近傍のざ
らつきノイズがより顕著となりやすい。
【0009】また、ディザあるいは誤差拡散の多階調化
処理方式を用いた場合、多階調化処理に伴ってオン、オ
フレベルが頻繁に変化する信号が発生するため、この信
号の発生に伴って、表示パネル駆動用ドライバ回路が頻
繁にオン、オフし、消費電力が増大する。
【0010】一方、擬似輪郭ノイズ低減のために、サブ
フィールドの発光シーケンスを画素単位あるいはフィー
ルド単位で切替る方式を採用した表示装置においては、
映像信号の輝度レベルが一定であっても、サブフィール
ドの発光を制御する発光パターンのアドレスデータが頻
繁に変化し、アドレスデータの変化に伴って、表示パネ
ル駆動用ドライバ回路が頻繁にオン、オフし、消費電力
が増大する。
【0011】本発明の目的は、入力映像信号に含まれる
情報に応じて入力映像信号に対する処理を制御すること
ができる映像信号処理装置および表示装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、入力映像信号を入力映像信号の階調とは
異なる階調の映像信号に変換して出力する階調変換手段
と、前記入力映像信号が緩やかに変化することを検出す
る変化検出手段とを備え、前記階調変換手段は、前記変
化検出手段の検出出力に応答して、前記入力映像信号の
階調をこの階調と擬似的に等価な擬似中間階調に変換す
る擬似中間階調変換処理を実行し、それ以外のときには
前記擬似中間階調変換処理を停止してなる映像信号処理
装置を構成したものである。
【0013】前記映像信号処理装置を構成するに際し
て、階調変換手段としては、入力映像信号を入力映像信
号の階調とは異なり離散的な階調の映像信号に変換して
出力する機能を有するもので構成することができるとと
もに、変化検出手段としては、入力映像信号の輝度のレ
ベルが緩やかに変化することを検出する機能を有するも
ので構成することができる。
【0014】前記各映像信号処理装置を構成するに際し
ては、以下の要素を付加することができる。
【0015】(1)前記階調変換手段は、前記入力映像
信号の階調をこの階調と擬似的に等価な擬似中間階調に
変換するための階調補正信号を発生する階調補正信号発
生手段と、前記階調補正信号の平均値に相当する固定レ
ベルあるいはこの平均値より小さい固定レベルの固定レ
ベル信号を発生する固定レベル信号発生手段と、前記変
化検出手段の検出出力に応答して前記階調補正信号を選
択しそれ以外のときには前記固定レベル信号を選択する
信号選択手段と、信号選択手段の選択による信号と前記
入力映像信号とを加算する加算手段と、加算手段の出力
信号を前記入力映像信号の階調より離散的な階調の信号
に変換して出力する量子化手段とを備えてなる。
【0016】(2)前記変化検出手段は、相隣接する複
数個の画素を一ブロックとして、各ブロックに対応した
入力映像信号の平均値を各ブロック毎に算出する平均値
算出手段と、平均値算出手段の算出による各ブロック間
の差分を算出する差分算出手段と、差分算出手段の算出
値が設定値の範囲内にあるか否かを判定し、前記算出値
が前記設定値の範囲内にあるときに前記入力映像信号が
緩やかに変化することを示す判定結果を出力する判定手
段とを備えてなる。
【0017】(3)前記変化検出手段は、前記入力映像
信号の直流成分と高調波成分を除去しそれ以外の成分を
出力するフィルタ手段と、フィルタ手段の出力成分が設
定値の範囲内にあるか否かを判定し、前記フィルタ手段
の出力成分が前記設定値の範囲内にあるときに前記入力
映像信号が緩やかに変化することを示す判定結果を出力
する判定手段とを備えてなる。
【0018】(4)前記フィルタ手段は、前記入力映像
信号のうち水平方向の情報を含む入力映像信号の水平周
波数軸上における直流成分と高調波成分と除去しそれ以
外の成分を出力する水平方向用フィルタ手段と、前記入
力映像信号のうち垂直方向の情報を含む入力映像信号の
垂直周波数軸上における直流成分と高調波成分と除去し
それ以外の成分を出力する垂直方向用フィルタ手段とを
備えてなる。
【0019】(5)前記変化検出手段は、前記入力映像
信号の輝度に関する情報として各フィールド毎の輝度情
報の差分を検出するフィールド差分検出手段と、フィー
ルド差分検出手段の検出による差分から動き量を求め、
この動き量に応じて前記判定手段の設定値の範囲を制御
する動き検出手段とを備えてなる。
【0020】また、本発明は、第1の表示装置として、
入力映像信号を入力映像信号の階調とは異なる階調の映
像信号に変換して出力する階調変換手段と、階調変換手
段の出力信号に従った画像を画面上に表示する表示手段
と、前記入力映像信号に含まれる情報のうち表示に関す
る特定の情報を検出する情報検出手段とを備え、前記階
調変換手段は、前記情報検出手段の検出出力に応答し
て、前記入力映像信号の階調をこの階調と擬似的に等価
な階調に変換する擬似階調変換処理を実行し、前記情報
検出手段により特定の情報が検出されないときには前記
入力映像信号の階調を前記擬似階調変換処理よりも粗い
階調に変換する粗階調変換処理を実行してなる表示装置
を構成したものである。
【0021】前記表示装置を構成するに際しては、以下
の要素を付加することができる。
【0022】(1)前記情報検出手段の検出による特定
の情報は、前記入力映像信号の輝度のレベルが緩やかに
変化する輝度情報である。
【0023】(2)前記情報検出手段の検出による特定
の情報以外の情報は、前記入力映像信号の輝度のレベル
が一定レベルに保持されている平坦部に関する輝度情報
あるいは前記入力映像信号の輝度のレベルが急激に変化
するエッジ部に関する輝度情報である。
【0024】また、本発明は、第2の表示装置として、
入力映像信号の1フィールド期間を複数のサブフィール
ド期間に分割し、発光の有無と発光重みの組合せによっ
て階調を表現するための標準用発光パターンと擬似輪郭
妨害抑制用発光パターンのうちいずれかの発光パターン
を選択し、選択した発光パターンに従ったサブフィール
ドデータを各サブフィールド期間毎に出力するサブフィ
ールド変換手段と、サブフィールド変換手段の出力によ
るサブフィールドデータに基づいて画面上に画像を表示
する表示手段と、前記入力映像信号が緩やかに変化する
ことを検出する変化検出手段とを備え、前記サブフィー
ルド変換手段は、前記変化検出手段の検出出力に応答し
て、前記発光パターンのうち擬似輪郭妨害抑制用発光パ
ターンを選択し、それ以外のときには前記標準用発光パ
ターンを選択してなる表示装置を構成したものである。
【0025】また、本発明は、第3の表示装置として、
入力映像信号を入力映像信号の階調より離散的な階調の
映像信号に変換して出力する階調変換手段と、階調変換
手段の出力による映像信号をほぼ等間隔の輝度差を有す
る離散的な階調で表示する表示手段と、前記入力映像信
号が緩やかに変化することを検出する変化検出手段とを
備え、前記階調変換手段は、前記変化検出手段の検出出
力に応答して、前記入力映像信号の階調をこの階調と擬
似的に等価な擬似中間階調に変換する擬似中間階調変換
処理を実行し、それ以外のときには前記擬似中間階調変
換処理を停止してなる表示装置を構成したものである。
【0026】また、本発明は、第4の表示装置として、
入力映像信号を入力映像信号の階調より離散的な階調の
映像信号に変換して出力する階調変換手段と、階調変換
手段の出力による入力映像信号の1フィールド期間を複
数のサブフィールド期間に分割し、発光の有無と発光重
みの組合せによって階調を表現するための標準用発光パ
ターンと擬似輪郭妨害抑制用発光パターンのうちいずれ
かの発光パターンを選択し、選択した発光パターンに従
ったサブフィールドデータを各サブフィールド期間毎に
出力するサブフィールド変換手段と、サブフィールド変
換手段の出力によるサブフィールドデータに基づいて画
面上に画像を表示する表示手段と、前記入力映像信号が
緩やかに変化することを検出する変化検出手段とを備
え、前記階調変換手段は、前記変化検出手段の検出出力
に応答して、前記入力映像信号の階調をこの階調と擬似
的に等価な擬似中間階調に変換する擬似中間階調変換処
理を実行し、それ以外のときには前記擬似中間階調変換
処理を停止してなり、前記サブフィールド変換手段は、
前記変化検出手段の検出出力に応答して、前記発光パタ
ーンのうち擬似輪郭妨害抑制用発光パターンを選択し、
それ以外のときには前記標準用発光パターンを選択して
なる表示装置を構成したものである。
【0027】前記各表示装置を構成するに際しては、以
下の要素を付加することができる。
【0028】(1)前記階調変換手段は、前記入力映像
信号の階調をこの階調と擬似的に等価な擬似中間階調に
変換するための階調補正信号を発生する階調補正信号発
生手段と、前記階調補正信号の平均値に相当する固定レ
ベルあるいはこの平均値より小さい固定レベルの固定レ
ベル信号を発生する固定レベル信号発生手段と、前記変
化検出手段の検出出力に応答して前記階調補正信号を選
択しそれ以外のときには前記固定レベル信号を選択する
信号選択手段と、信号選択手段の選択による信号と前記
入力映像信号とを加算する加算手段と、加算手段の出力
信号を前記入力映像信号の階調より離散的な階調の信号
に変換して出力する量子化手段とを備えてなる。
【0029】(2)前記変化検出手段は、相隣接する複
数個の画素を一ブロックとして、各ブロックに対応した
入力映像信号の平均値を各ブロック毎に算出する平均値
算出手段と、平均値算出手段の算出による各ブロック間
の差分を算出する差分算出手段と、差分算出手段の算出
値が設定値の範囲内にあるか否かを判定し、前記算出値
が前記設定値の範囲内にあるときに前記入力映像信号が
緩やかに変化することを示す判定結果を出力する判定手
段とを備えてなる。
【0030】(3)前記変化検出手段は、前記入力映像
信号の直流成分と高調波成分を除去しそれ以外の成分を
出力するフィルタ手段と、フィルタ手段の出力成分が設
定値の範囲内にあるか否かを判定し、前記フィルタ手段
の出力成分が前記設定値の範囲内にあるときに前記入力
映像信号が緩やかに変化することを示す判定結果を出力
する判定手段とを備えてなる。
【0031】(4)前記フィルタ手段は、前記入力映像
信号のうち水平方向の情報を含む入力映像信号の周波数
軸上における直流成分と高調波成分と除去しそれ以外の
成分を出力する水平方向用フィルタ手段と、前記入力映
像信号のうち垂直方向の情報を含む入力映像信号の周波
数軸上における直流成分と高調波成分と除去しそれ以外
の成分を出力する垂直方向用フィルタ手段とを備えてな
る。
【0032】(5)前記変化検出手段は、前記入力映像
信号の輝度に関する情報として各フィールド毎の輝度情
報の差分を検出するフィールド差分検出手段と、フィー
ルド差分検出手段の検出による差分から動き量を求め、
この動き量に応じて前記判定手段の設定値の範囲を制御
する動き検出手段とを備えてなる。
【0033】(6)前記表示手段は、プラズマディスプ
レイである。
【0034】さらに、本発明は、第5の表示装置とし
て、入力映像信号を信号処理して表示する表示装置にお
いて、入力映像信号から特定のパターンを検出するパタ
ーン検出手段と、パターン検出手段の検出によるパター
ンに基づいて消費電力の増大を抑えるように表示信号の
処理方式を変更する処理方式変更手段とを含むことを特
徴とする表示装置を構成したものである。
【0035】前記した手段によれば、入力映像信号が緩
やかに変化することが検出されたとき、あるいは、入力
映像信号の輝度のレベルが緩やかに変化することが検出
されたとき、すなわち、入力映像信号にしたがって画像
を表示すると、階調の粗さが目につきやすい画像が表示
されるときには、入力映像信号の階調をこの階調と擬似
的に等価な擬似中間階調に変換する擬似中間階調変換処
理あるいは入力映像信号の階調をこの映像信号と擬似的
に等価な階調に変換する擬似階調変換処理を実行し、そ
れ以外のとき、すなわち入力映像信号が緩やかに変化す
ることが検出されないときには、擬似中間階調変換処理
を停止するか、あるいは入力映像信号の階調を擬似階調
変換処理よりも粗い階調に変換する粗階調変換処理を実
行するようにしているため、擬似中間階調変換処理また
は擬似階調変換処理として、例えば、ディザあるいは誤
差拡散による多階調化処理を行っても、この多階調化処
理に伴ってレベルが頻繁に変化する信号の発生する期間
は擬似中間階調変換処理あるいは擬似階調変換処理の期
間に限定され、表示手段の消費電力が増大するのを防止
することができる。
【0036】また入力映像信号が緩やかに変化すること
が検出されたとき、すなわち入力映像信号にしたがって
画像を表示すると、擬似輪郭妨害が目につきやすい画像
が表示されるようなときには、擬似輪郭妨害抑制用発光
パターンにしたがったサブフィールドデータを選択し、
それ以外のときには、標準用発光パターンにしたがった
サブフィールドデータを選択するようにしているため、
擬似輪郭妨害抑制用発光パターンにしたがったサブフィ
ールドデータの発生に伴ってレベルが頻繁に変化する信
号の発生する期間は擬似輪郭妨害の目につきやすい画像
が表示される期間に限定され、それ以外のときには標準
用発光パターンに基づいた信号が出力され、発光パター
ンの変化に伴って表示手段の消費電力が増大するのを防
止することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0038】図1は、本発明の一実施の形態を示すブロ
ック図である。図1において、映像信号処理装置は多階
調化処理回路1、検出回路2を備えて構成されており、
8ビットのディジタル信号である入力映像信号Viが多
階調化処理回路1と検出回路2に入力されている。多階
調化処理回路1は、6ビット(64階調)による階調し
か表現することができない表示パネルに対応するため
に、8ビット(256階調)の入力映像信号Viを6ビ
ット(64階調)の出力信号(映像信号)Vqに変換す
る階調変換手段として構成されている。検出回路2は、
入力映像信号Viが緩やかに変化することを検出する変
化検出手段、あるいは入力映像信号Viに含まれる情報
のうち表示に関する特定の情報を検出する情報検出手段
として、入力映像信号Viの輝度のレベルに応じた検出
信号Qsを多階調化処理回路1に出力するようになって
いる。
【0039】具体的には、検出回路2は、図2に示すよ
うに、入力映像信号Viの輝度のレベルを監視し、輝度
のレベルが急峻に変化するエッジ部や、輝度のレベルが
一定レベルに保持されている平坦部の領域を検出したと
きには“L”の検出信号Qsを出力し、輝度のレベルが
緩やかに変化する領域を検出したときには“H”の検出
信号Qsを出力するようになっている。一方、多階調化
処理回路1は、検出信号Qsに応答し、例えば、検出信
号Qsのレベルが“H”のときには、入力映像信号Vi
の階調をこの階調とは異なり離散的な階調に変換するよ
うになっている。すなわち入力映像信号Viの階調と擬
似的に等価な擬似中間階調に変換する擬似中間階調変換
処理あるいは擬似階調変換処理として、ディザや誤差拡
散の手法を用いて擬似的な中間階調表現を行なって、等
価的に階調数が変化しないような処理を実行するように
なっている。例えば、133階調の信号を31階調の信
号に変換する場合、31階調と33階調を示す信号を複
数回繰り返し、全体として、31.25、31.50、
31.75、32.00階調を示すような信号を生成す
るようになっている。
【0040】一方、検出信号Qsのレベルが“L”の場
合には、入力映像信号Viのエッジ部や平坦部の領域で
は単に64階調で表現しても画質の劣化が目立たないこ
とを考慮し、擬似的な中間階調変換処理を行なわずに、
8ビットの入力映像信号Viのうち、例えば下位2ビッ
トを単にカットした6ビット64階調の信号を出力す
る。
【0041】上記構成において、検出回路2により入力
映像信号Viの輝度のレベルが緩やかに変化することが
検出されたとき、すなわち階調数の減少に伴って画質の
劣化が目立ちやすい領域が検出されたときには擬似的な
中間階調変換処理を行なうようにしているため、出力信
号Vqにしたがって画像表示した場合でも画質の劣化を
防止することができる。
【0042】一方、検出回路2により階調数の減少によ
っても画質劣化が目立たない領域として、入力映像信号
Viのエッジ部や平坦部が検出されたときにはディザや
誤差拡散の手法を用いた擬似的な中間階調変換処理を停
止させるようにしているため、ディザや誤差拡散処理に
伴うざらつきノイズの発生を抑制することができる。さ
らに、擬似的な中間階調変換処理のときのようにオン、
オフ信号を頻繁に繰り返して出力する必要がなく、出力
信号Vqに基づいて表示パネルを駆動するための制御回
路およびパネル駆動回路の消費電力を低減させることが
できる。
【0043】次に、検出回路2の具体的な構成を図3を
用いて説明する。図3において、検出回路2は、入力映
像信号Viを1画素単位で遅延する遅延回路201、2
02、203、204、205、加算回路206、20
7、減算回路208、絶対値算出回路209、比較回路
210を備えて構成されている。
【0044】遅延回路201、202、203、20
4、205は、入力映像信号Viを水平方向の画素に対
応づけて1画素単位で順次遅延するようになっている。
加算回路206は、入力映像信号Viと遅延回路20
1、202の出力をそれぞれ入力し、現時点での入力映
像信号Viと1画素分遅延した信号(遅延回路201の
出力)と2画素分遅延した信号(遅延回路202の出
力)とを加算するようになっている。加算回路207は
遅延回路203の出力と、遅延回路204の出力と、遅
延回路205の出力をそれぞれ入力し、3画素分遅延し
た信号(遅延回路203の出力)と4画素分遅延した信
号(遅延回路204の出力)および5画素分遅延した信
号(遅延回路205の出力)をそれぞれ加算するように
なっている。減算回路208は、加算回路206の出力
信号から加算回路207の出力信号を減算するようにな
っている。そして減算回路208の出力は絶対値算出回
路209で絶対値に変換され、絶対値信号Detとして
出力される。この絶対値信号Detは比較回路210に
入力され、比較回路210で設定値とが比較される。こ
のとき、絶対値信号Detの振幅が予め定められた設定
値Kt1からKt2(Kt1<Kt2)の範囲内であれ
ば、比較回路210から“H”の検出信号Qsが出力さ
れ、この条件を満たしていないときには、“L”の検出
信号Qsが出力される。
【0045】検出回路2において、加算回路206の出
力は相隣接する3つの画素に関するデータを加算したも
のであり、画素の輝度に関する平均レベルに対応した出
力が得られる。また同様に、加算回路207の出力は相
隣接する3つの画素の輝度に関する平均レベルに対応し
た値を示すようになっている。すなわち、加算回路20
6、207はそれぞれ3つの画素を1ブロックとしたと
き、各ブロックごとに画素の輝度に関する平均レベルを
算出する平均値算出手段として構成されている。さらに
減算回路208は、各ブロック間の差分を算出する差分
算出手段として構成されている。減算回路208におい
て各ブロック間の差分をとることにより、3画素単位で
構成されるブロックのうち隣接ブロック間での平均値の
差分を算出することができる。そして、各ブロック内の
平均値を求めることで、画像の高周波成分やノイズを除
去することができる。また、ブロック間の差分値を絶対
値に変換する絶対値算出回路209は、絶対値と設定値
とを比較して比較結果を検出信号Qsとして出力する比
較回路210とともに判定手段として構成されている。
そして、比較回路210は、図4に示すように、ブロッ
ク間の差分値がKt1以下であれば平坦な信号であると
判定し、差分値がKt2以上であれば映像のエッジ部で
あると判定するようになっている。そして平坦部やエッ
ジ部が検出されたときには、これらの領域において擬似
中間階調変換処理が行なわれないように、“L”の検出
信号Qsを出力するようになっている。逆に、ブロック
間の差分値がKt1以上でかつKt2以下である場合に
は、階調が緩やかに変化する領域と判定し、ディザ・誤
差拡散などの擬似中間階調変換処理を行なわせるため
に、“H”の検出信号Qsを出力するようになってい
る。
【0046】なお、図3に示した検出回路2において
は、遅延回路201、202、203、204、20
5、加算回路206、207、208によってトランス
バーサルフィルタ(水平方向用フィルタ手段)が構成さ
れている。このフィルタのタップ係数は{1,1,1,
−1,−1,−1}の係数を有しており、トランスバー
サルフィルタの特性は、直流(DC)成分および高周波
成分を阻止域とするバンドパス特性となっている。これ
は、以下のことを考慮して設定されている。すなわち入
力映像信号のレベルが一定レベルを保持している信号で
ある場合にはそのスペクトルはほとんど直流成分のみに
なる。これに対してエッジ部を含む入力映像信号は高周
波成分に大きなエネルーギ分布を有している。このため
入力映像信号のレベルが平坦なレベルにあるときには、
このフィルタにより出力振幅は0となる。一方、フィル
タ出力が所定の振幅(Kt1以上)で振幅(Kt2以
下)のときには、フィルタの通過域に相当する映像信号
が入力されたとして比較回路210で処理され、フィル
タ出力が極端に大きい(Kt2以上)のときには、映像
信号のエッジ部が検出されたものとして比較回路210
で処理されることになる。なお、このトランスバーサス
フィルタは2.5画素相当の遅延時間を有しているた
め、入力映像信号Viに対して、検出信号Qsが出力さ
れるまでに、このフィルタによる遅延が伴う。しかし、
この検出遅延は、多階調化処理回路1の内部処理の遅延
に合わせて補正されるので、検出遅延に伴う誤差を抑制
することができる。
【0047】トランスバーサルフィルタとしては、図3
に示す構成に限ることはなく、直流成分および高周波成
分を阻止域とするバンドパス特性を有するものであれば
よい。
【0048】また、図3に示したトランスバーサルフィ
ルタの構成は水平方向のみを考慮したものであるが、水
平方向・垂直方向を同時に考慮した構成のものであって
もよい。例えば、相隣接する4個の画素を1ブロックと
して、1ブロック内に属する画素に関する輝度レベルの
平均値を算出し、隣接するブロック間の差分を求める構
成とすることもできる。この際、タップ係数は{1,
1,1,1,−1,−1,−1,−1}となる。
【0049】さらに、フィルタを水平垂直の2次元周波
数軸上のフィルタで構成することもできる。図5に水平
方向・垂直方向を同時に考慮した検出回路2の具体的構
成を示す。図5において、検出回路2は、水平フィルタ
250、垂直フィルタ251、絶対値算出回路209
a、209b、加算回路252、比較回路210を備え
て構成されている。水平フィルタ250は水平方向用フ
ィルタ手段として、図3に示す遅延回路201〜20
5、加算回路206、207、減算回路208を備えて
構成されている。垂直フィルタ251は垂直方向用フィ
ルタ手段として、図3に示す遅延回路201〜205に
相当する遅延回路を備えて構成されているが、この場
合、これらの遅延回路を画素単位の遅延素子から1ライ
ン(水平走査)期間遅延するラインメモリなどに置き換
えて構成されている。すなわち、垂直フィルタ251
は、垂直方向に相隣接する画素に関する映像信号を順次
入力するようになっている。絶対値算出回路209aは
水平フィルタ250の出力振幅の絶対値を算出し、絶対
値算出回路209bは垂直フィルタ251の出力振幅の
絶対値を算出するようになっている。加算回路252は
絶対値算出回路209a、209bの出力信号をそれぞ
れ加算し、信号Detを出力するようになっている。比
較回路210は信号Detと設定値とを比較し、信号D
etがKt1より大きくKt2より小さいときにのみ
“H”の検出信号Qsを出力し、それ以外のときには
“L”の検出信号Qsを出力するようになっている。
【0050】検出回路2として、図3に示す構成のもの
を用いた場合、水平方向に隣接する画素の輝度に関する
データのみに着目しているため、入力映像信号のうち垂
直方向のレベルが緩やかに変化する信号であっても、水
平方向のレベルが同一レベルが連続する場合は、擬似中
間階調変換処理が停止され、そのままでは画質が劣化す
る恐れがある。これに対して、図5に示す検出回路2を
用いたときには、水平フィルタ250の出力と垂直フィ
ルタ251の出力が加算されるため、入力映像信号のう
ち水平方向および垂直方向のうちいずれか一方のレベル
が緩やかに変化する信号であれば、これを検出して、多
階調化処理回路1に対して擬似中間階調変換処理を実行
させることができ、誤検出による画質劣化を防止するこ
とができる。
【0051】なお、一般的な自然画像においては、垂直
方向に緩やかに変化する領域では、水平方向にも緩やか
に変化する場合がほとんどであるため、図3に示す検出
回路2を用いて、水平方向のみの検出であっても高い効
果をあげることができるが、図5に示す検出回路2を用
いれば、さらに精度良く処理を行なうことができる。
【0052】次に、多階調化処理回路1の具体的構成を
図6を用いて説明する。図6において、多階調化処理回
路1は、加算回路101、量子化回路102、切り替え
回路103、固定レベル生成回路104、ディザパター
ン生成回路105を備えて構成されており、加算回路1
01に入力映像信号Viが入力され、切り替え回路10
3に検出信号Qsが入力されている。ディザパターン生
成回路105は、階調補正信号発生手段として、微小振
幅のディザパターンと呼ばれる擬似ランダムパターンを
生成し、生成したパターンにしたがった信号を出力する
ようになっている。例えば、擬似ランダムパターンは0
から3までの振幅を有する信号に対応づけて構成されて
おり、この信号はランダムに発生し、切り替え回路10
3を介して加算回路101に出力される。固定レベル生
成回路104は固定レベル信号発生手段として、ディザ
パターンの平均値あるいはこの平均値より小さい固定レ
ベルの信号、例えば“1”の信号を固定レベル信号とし
て切り替え回路103を介して加算回路101に出力す
るようになっている。切り替え回路103は信号選択手
段として、検出信号Qsのレベルが“H”のときにはデ
ィザパターン生成回路105からのディザパターンによ
る信号を選択し、検出信号Qsのレベルが“L”のとき
には固定レベル生成回路104からの固定レベル信号を
選択し、選択した信号を加算回路101に出力するよう
になっている。加算回路101は、加算手段として入力
映像信号Viと切り替え回路103によって選択された
信号とを加算し、加算した信号を量子化回路102に出
力するようになっている。量子化回路102は、加算回
路101から入力された信号を入力映像信号Viの階調
よりも離散的な階調の信号(8ビットの信号を6ビット
の信号)に変換して出力する量子化手段として構成され
ている。
【0053】次に、入力映像信号Viを8ビット(25
6階調)の信号として、この信号を、擬似的に表示階調
数を保持したまま6ビットの信号に変換するた場合の動
作について説明する。
【0054】まず、検出信号Qsが“H”で擬似中間階
調変換処理を行なう際の動作は以下のようになる。8ビ
ット256階調の入力映像信号Viに加算回路101で
ディザパターンによる信号が加算されると、加算された
信号が量子化回路102において「4」で除算される。
このとき小数点以下のデータは切捨てられ、6ビット6
4階調の出力信号Vqが出力される。例えば、ディザパ
ターン生成回路105からディザパターンとして0から
3までの振幅を有する信号がそれぞれ等しい発生確率で
出力されているときに、入力映像信号Viのレベルが4
の倍数(4n)である場合には、0から3までのディザ
パターンを加算しても、加算された信号を量子化回路1
02において「4」で除算すると{4n/4=n、(4
n+1)/4=n、(4n+3)/4=n、(4n+
3)/4=n}、出力映像信号Vqとしては常にレベル
nが出力されることになる。また、Viのレベルが4n
+1である場合には、0から2までのディザパターンを
加算した場合にはVqとしてレベルnが出力されるが、
ディザパターンが3になった際には、(4n+1+3)
/4となり、Vqとしてレベルn+1が出力される。す
なわち3/4の発生確率でレベルn、1/4の発生確率
でレベルn+1の信号がVqとして出力される。さら
に、Viのレベルが4n+2である場合には、0か1の
ディザパターンを加算した場合にはVqとしてレベルn
が出力され、ディザパターンが2か3のときには、(4
n+4)/4、(4n+5)/4となり、レベルn+1
が出力される。すなわち1/2の発生確率でレベルn、
1/2の発生確率でレベルn+1の信号がVqとして出
力される。同様に、Viのレベルが4n+3の場合に
は、1/4の発生確率でレベルnが出力され、3/4の
発生確率でレベルn+1の信号がVqとして出力され
る。このような動作により、平均的に、「n」、「n+
0.25」、「n+0.5」、「n+0.75」の階調
を擬似的に表現できることになる。
【0055】例えば、図7に示すように、入力信号Vi
として、127階調〜133階調(8ビット)の信号が
入力されたときに、これらの信号に0〜3の振幅を有す
るディザパターンによる信号が加算されたときには、量
子化回路102からは29階調〜33階調を示す信号が
出力される。このとき、130階調(8ビット)の信号
を6ビットの信号に変換するときには、30階調を示す
信号と31階調を示す信号が交互に頻繁に出力され、
「30.00」、「30.25」、「30.50」、
「30.75」階調を擬似的に表現することができる。
【0056】一方、入力映像信号Viのレベルが一定と
なる平坦部あるいはレベルが急峻に変化すエッジ部が検
出されて、検出信号Qsが“L”になると、切り替え回
路103により固定レベルが選択される。この固定レベ
ルは、ディザパターンの平均レベルにほぼ等しい値であ
って、“1”に設定されている。この固定レベルの信号
が入力映像信号Viに加算回路101で加算されると、
加算された信号が量子化回路102によって6ビットの
映像信号Vqに変換される。この場合、入力映像信号V
iにはディザパターンの平均値にほぼ等しい固定レベル
が加算されるため、擬似中間階調変換処理を停止する処
理に移行しても、輝度レベルの変動が少なく、切り替え
に伴って画質劣化が生じるのを抑制することができる。
さらに、“L”の検出信号Qsの入力に伴って、擬似中
間階調変換処理を停止するため、ディザパターンによる
ノイズ重畳を防止することができるとともに、表示デー
タの変動に伴って消費電力が増加するのを防止すること
ができる。
【0057】次に、多階調化処理回路1に中間階調変換
処理として、誤差拡散方式を適用したときの実施形態を
図8にしたがって説明する。図8において、多階調化処
理回路1は、加算回路101、量子化回路102、切り
替え回路103、固定レベル生成回路104、誤差検出
回路106、誤差拡散用遅延回路107を備えて構成さ
れており、入力映像信号Viが加算回路101に入力さ
れ、検出信号Qsが切り替え回路103に入力されてい
る。加算回路101は、8ビットの入力映像信号Viと
誤差拡散用遅延回路107からの階調補正信号とを加算
し、加算した信号を量子化回路102と誤差検出回路1
06に出力するようになっている。量子化回路102
は、加算回路101からの信号を入力映像信号Viの階
調よりも離散的な階調の信号である6ビットの映像信号
Vqに変換して出力するようになっている。誤差検出回
路106は、量子化される前の信号(加算回路101か
らの信号)と量子化された後の信号(量子化回路102
の出力信号)とを比較して、量子化処理に伴う誤差を算
出するようになっている。この誤差算出処理では、量子
化回路102における量子化処理が2のべき乗での除算
処理の場合、量子化により切捨てられる下位ビットがそ
のまま量子化誤差として求められる。例えば、8ビット
127階調の信号を6ビット31階調の信号に変換した
場合、31階調の信号は256階調の表現では124階
調に相当するため、127階調と124階調との階調差
3に相当する誤差を量子化処理に伴う誤差として算出す
るようになっている。切り替え回路103は、検出信号
Qsのレベルが“H”のときには誤差検出回路106か
らの信号を選択し、検出信号Qsのレベルが“L”のと
きには固定レベル生成回路106からの固定レベルに関
する信号を選択する選択手段として構成されている。誤
差拡散用遅延回路107は、切り替え回路103によっ
て選択された信号を遅延させ、この信号を階調補正信号
として加算回路101に出力するようになっている。す
なわち誤差拡散用遅延回路107は、選択した誤差に関
する信号を遅延させ、この誤差による輝度情報を、この
誤差が検出された画素と相隣接する画素に反映させるよ
うになっている。
【0058】次に、入力映像信号Viを8ビット(25
6階調)の信号とし、表示階調数を保持したまま、誤差
拡散処理により6ビットの信号に変換する場合の動作に
ついて説明する。まず、検出信号Qsが“H”で擬似中
間階調変換処理を行なう場合には、加算回路101の出
力信号に対して量子化回路102において「4」で除算
する処理が行なわれ、この処理で切捨てられる下位2ビ
ットが量子化誤差として誤差検出回路106で検出さ
れ、この量子化誤差が切り替え回路103を介して誤差
拡散用遅延回路107に入力される。誤差拡散用遅延回
路107は、発生した量子化誤差を水平方向に隣接する
画素あるいは垂直方向に隣接する画素に拡散させ、近傍
の隣接画素の平均レベルが入力映像信号Viの輝度レベ
ルに等しくなるように動作する。水平方向に隣接する画
素に誤差を拡散する場合には、誤差拡散用遅延回路10
7は1画素遅延素子によって実現することができ、垂直
方向に隣接する画素に誤差を拡散する場合には誤差拡散
用遅延回路107を1ライン遅延素子によって実現する
ことができる。2ビットの誤差信号を水平方向および垂
直方向に分割して拡散する構成を採用することもでき
る。このように、発生した量子化誤差は、隣接する画素
の輝度情報に順次拡散されるため、誤差の累積に伴っ
て、中間階調を表現することができる。
【0059】次に、入力映像信号Viのレベルが一定と
なって平坦部あるいはレベルが急峻に変化してエッジ部
が検出され、擬似中間階調による表現が不要なときに
は、検出信号Qsのレベルが“L”となり、切り替え回
路103によって固定レベルが選択される。この固定レ
ベルは量子化誤差の平均レベルにほぼ等しい値である
“1”に設定されている。この固定レベルは量子化に伴
う量子化誤差の値よりも小さいため、この固定レベルが
誤差拡散用遅延回路107を介して加算回路101で入
力映像信号Viと加算されても、量子化回路102から
は、8ビットの下位2ビットをカットした6ビットの信
号が出力されるだけで、誤差拡散による擬似中間階調変
換処理は停止されることになる。このため、誤差拡散処
理に伴って信号にノイズが重畳するのを防止することが
できるとともに、擬似中間階調を表現するために映像信
号Vqのレベルが頻繁に変化することもなく、映像信号
Vqに基づいて表示パネルを駆動するためのドライバ回
路の消費電力が増大するのを防止することができる。ま
た固定レベルとして“1”の信号を用いているため、量
子化誤差の選択から固定レベルの選択に切り替わったと
きでも、輝度レベルの変動が少なく、切り替えに伴う画
質劣化を低減することができる。
【0060】図6および図8に示す固定レベル生成回路
104の固定レベルを設定するに際しては、以下のこと
が考慮されている。すなわち、図6および図8に示す固
定レベル生成回路104において、ディザパターン・量
子化誤差の最小値は0、最大値は3であるため、その平
均値は(0+3)/2=1.5となる。この際、小数点
以下の端数は演算されないため、平均レベルにほぼ等し
いレベルとして、“1”あるいは“2”に選択すること
により、擬似中間階調表現を行なうか行なわないかの切
り替えに伴う輝度の急激な変化を防止することができ
る。さらに、小数点以下の端数を切り捨てて“1”とす
ることにより、画面の不要な黒浮きを防ぐことができ、
高画質の表示を行なうことができる。
【0061】次に、本発明の他の実施形態として、入力
映像信号のレベルが緩やかに変化する領域を検出し、こ
の検出した領域のみで擬似輪郭対策処理を行なう映像信
号処理装置を図9にしたがって説明する。図9におい
て、映像信号処理装置は、検出回路2とサブフィールド
変換回路3を備えて構成されており、入力映像信号Vi
が検出回路2とサブフィールド変換回路3に入力されて
いる。検出回路2は、図1に示す検出回路2と同様に入
力映像信号Viの輝度レベルが緩やかに変化する領域を
検出する検出手段として構成されており、入力映像信号
Viの輝度レベルが緩やかに変化することが検出された
ときに“H”の検出信号Qsを出力し、それ以外のとき
には“L”の検出信号Qs出力するようになっている。
【0062】サブフィールド変換回路3は、入力映像信
号Viの1フィールド期間を複数のサブフィールド期間
に分割し、発光の有無と発光重みの組み合わせによって
階調を表現するための標準用発光パターンと擬似輪郭妨
害抑制用発光パターンのうちいずれかの発光パターンを
選択し、選択した発光パターンにしたがったサブフィー
ルドデータを各サブフィールド期間ごとに出力するサブ
フィールド変換手段として構成されており、このサブフ
ィールド変換回路3には、図10および図11に示す標
準用発光パターンに関するデータが格納されている。さ
らにサブフィールド変換回路3は、標準用発光パターン
の同一発光輝度に対して発光シーケンスを画素単位ある
いはライン単位で並べ替えた擬似輪郭妨害抑制用発光パ
タンに関するデータを生成するようになっている。すな
わちサブフィールド変換回路3は、入力映像信号Viの
レベルに応じてサブフィールドの発光の有無を制御する
サブフィールドデータを順次出力するようになってい
る。このサブフィールドデータは、サブフィールド数に
等しい本数のデータ線に対応して構成されており、それ
ぞれのサブフィールドが発光するか否かを示すデータを
“H”、“L”に対応させたものである。
【0063】上記構成において、検出信号Qsが“H”
であるときには、サブフィールド変換回路3は、サブフ
ィールドによる階調表現固有の動画質劣化である擬似輪
郭ノイズを低減させるために、同一発光輝度に関する発
光シーケンスを画素単位あるいはライン単位で切り替え
る処理を行なう。すなわち図10および図11に示す標
準用発光パターンを画素ごとあるいはラインごとに切り
替えて擬似輪郭妨害抑制用発光パターンを生成し、この
発光パターンにしたがったサブフィールドデータを生成
する。一方、検出信号Qsが“L”のときには、発光シ
ーケンス切り替えの処理は行なわず、図10または図1
1に示す標準用発光パターンにしたがったサブフィール
ドデータを生成する。
【0064】図10および図11に示す標準用発光パタ
ンは、表示しようとする階調をどのサブフィールドで発
光させて表現するかを示したものであり、縦方向の0か
ら59までの階調に対して、横方向に示す8つのサブフ
ィールドSF0〜SF7までのいずれのサブフィールド
が発光するか否かが示されている。そしてそれぞれのサ
ブフィールドの発光重み(発光輝度の比率)は1:2:
2:6:6:12:12:18である。図10および図
11の発光パターンでは全ての階調は示していないが、
発光重みの少ない下位サブフィールドSF0、SF1、
SF7(発光重み1、2、2)の組み合わせにより、5
階調分(1+2+2=5)の表現が可能である。またサ
ブフィールドSF2、SF6、SF3、SF5、SF4
の組み合わせにより6の倍数の階調を表現できるため、
これらのサブフィールドと下位サブフィールドとの組み
合わせにより連続的な階調を表現することができる。
【0065】また図10および図11の発光パターンは
同一のサブフィールド配置であるが、発光・非発光のパ
ターン異なっている。しかし、これらの発光パターンを
画素ごとあるいはラインごとに切り替えて擬似輪郭妨害
抑制用発光パターンを生成し、この擬似輪郭妨害抑制用
発光パターンを用いれば、1フィールド内での発光分布
の偏りを均質化することができる。このため擬似輪郭妨
害抑制用発光パターンを用いれば擬似輪郭妨害の低減を
図ることができる。
【0066】しかし、擬似輪郭妨害抑制用発光パターン
を用いた場合、入力信号のレベルが一定であっても、サ
ブフィールドの発光を制御するサブフィールドデータが
切り替えに応じて頻繁に変化するため、このサブフィー
ルドデータにしたがって表示パネルを駆動すると、表示
パネル駆動用ドライバ回路の消費電力が増大することに
なる。また白から黒あるいは黒から白のように輝度のレ
ベルが急激に変化するエッジ部では、発光パターンの切
り替え処理によりフリッカや、動きが不連続に検知され
ることがある。そこで、本実施形態においては、擬似輪
郭妨害の目立ちやすい領域のみで擬似輪郭妨害抑制用発
光パターンを用い、それ以外の領域では図10あるいは
図11に示す標準用発光パターンを用い、擬似輪郭妨害
低減の効果を保持したまま低消費電力化を実現すること
としている。
【0067】このように、本実施形態によれば、検出信
号Qsが“H”のときには、擬似輪郭妨害抑制用発光パ
ターンにしたがったサブフィールドデータを生成するこ
とで擬似輪郭妨害が発生するのを低減することができ、
検出信号Qsが“L”のときには標準用発光パターンに
したがったサブフィールドデータを生成することで、表
示パネル駆動用ドライバ回路の消費電力が増大するのを
防止することができる。 ところで、擬似輪郭妨害は、
映像信号のレベルが空間的に緩やかに変化する領域が時
間的に移動した際に発生すること知られている。そこ
で、この特性を利用し、検出回路2の構成に、動きを検
出する機能を付加した構成例を図12に示す。図12に
おいて、検出回路2は、図5に示す検出回路2に、フィ
ールド差分回路252、動き検出回路253を付加し、
動き検出回路253の出力信号によって比較回路210
の設定値の範囲を調整するようにしたものであり、他の
構成は図5と同様である。
【0068】フィールド差分回路252は、入力映像信
号Viの輝度に関する情報として各フィールドごとの輝
度情報の差分を検出するフィールド差分検出手段とし
て、1フィールドあるいは1フィールド前の信号との差
分を検出するようになっており、検出した差分を動き検
出回路253に出力するようになっている。動き検出回
路253は、フィールド差分回路252からの信号にし
たがって動き量を求め、この動き量に応じて比較回路2
10の設定値の範囲を制御する動き検出手段として構成
されている。比較回路210は、動き検出回路253か
らの動き量に応じて設定値の範囲を調整するようになっ
ている。具体的には、動きがほとんど検出されず動き量
が小さいとき、あるいは動きが大きく動き量が極端に大
きい場合にはKt2の値を小さくするようになってい
る。このような構成を採用すると、擬似輪郭妨害が発生
しがたく、あるいは擬似輪郭妨害が発生しても動き速度
が早いために妨害の影響が目立ちにくい領域での検出感
度を鈍くすることができ、発光パターンの切り替えに伴
う画質への影響を低減することができるとともに、低消
費電力化に寄与することができる。
【0069】なお、発光パターンやサブフィールド数、
発光重みの割り当てについては、図10および図11に
示す発光パターンの構成に限定されることはなく、サブ
フィールドの発光を制御して擬似輪郭を低減するもので
あれば、他の発光パターンを用いることができる。また
発光パターンの差によりわずかに輝度に差が生じたり、
フリッカが発生したりするような場合には、本来平坦な
信号であっても、発光パターンの切り替えによりドット
単位あるいはライン単位で明暗が生じ、画質劣化の要因
となる。このような場合であっても、本発明を適用する
ことにより、発光パターンの切り替えを行なう領域を最
小限にすることができ、表示画質を総合的に向上させる
ことができる。
【0070】次に、ディザ、誤差拡散などの多階調化処
理と差分フィールドの発光パターン切り替えによる擬似
輪郭対策とを同時に行なうときの実施形態を図13にし
たがって説明する。図13において、映像信号処理回路
は、多階調化処理回路1、検出回路2、サブフィールド
変換回路3、サブフィールド順次変換回路4を備えて構
成されており、入力映像信号Viが多階調化処理回路1
と検出回路2に入力され、検出信号Qs1、Qs2がそ
れぞれ多階調化処理回路1、サブフィールド変換回路3
に入力されている。多階調化処理回路1は、図6または
図8に示す多階調化処理回路1と同様に、入力映像信号
Viに対して、ディザ・誤差拡散方式による多階調化処
理を行なうようになっている。検出回路2は、図3、図
5、図12に示す検出回路2と同様に、入力映像信号V
iの輝度レベルが緩やかに変化する領域を検出したとき
に、レベル“H”の第1の検出信号Qs1と第2の検出
信号Qs2を出力し、それ以外のときには、レベル
“L”の第1の検出信号Qs1と第2の検出信号Qs2
を出力するようになっている。サブフィールド変換回路
3は、図9に示すサブフィールド変換回路3と同様に、
映像信号Vqの輝度レベルに関するデータを各サブフィ
ールドの発光の有無を示すサブフィールドデータVfに
変換するようになっている。サブフィールド順次変換回
路4は、画素単位のサブフィールドデータを、表示パネ
ルを駆動するためのサブフィールドごとの信号に変換す
るようになっている。すなわちサブフィールド順次変換
回路4の出力信号はパネル駆動回路を介してプラズマ表
示パネル(プラズマディズプレイ)に入力されるように
なっている。
【0071】上記構成において、入力映像信号Viの輝
度レベルが緩やかに変化する領域が検出されると、検出
回路2からそれぞれ検出信号Qs1、Qs2が出力され
る。そして多階調化処理回路1においては、検出信号Q
s1に応答して擬似中間階調変換処理が行なわれる。さ
らにサブフィールド変換回路3においては、検出信号Q
s2に応答して、映像信号Vqをサブフィールドデータ
に変換するための処理が行なわれる。そして変換された
サブフィールドデータVfはサブフィールド順次変換回
路4で、表示パネル駆動のためにサブフィールドごとの
信号に変換され、表示パネル駆動回路に出力される。
【0072】一方、入力映像信号Viの輝度レベルが一
定に保持された平坦部あるいはレベルが急激に変化する
エッジ部が検出されたときには、検出回路2からは
“L”の検出信号Qs1、Qs2が出力される。そして
多階調化処理回路1では、検出信号Qs1に応答して擬
似中間階調変換処理を停止し、8ビットの信号を単に6
ビットの信号に変換する処理を行なう。一方、サブフィ
ールド変換回路3においては、検出信号Qs2に応答し
て、標準用パターンにしたがったサブフィールドデータ
の変換処理を行なう。そして変換されたサブフィールド
データVfはサブフィールド順次変換回路4で、表示パ
ネル駆動のためにサブフィールドごとの信号に変換さ
れ、表示パネル駆動回路に出力される。
【0073】本実施形態によれば、ディザ・誤差拡散処
理を実行することで、画質の劣化を防止することがで
き、ディザ・誤差拡散処理を停止することで、消費電力
の低減を図ることができる。さらに、擬似輪郭対策処理
によって擬似輪郭妨害が発生するのを防止することがで
き、擬似輪郭対策処理を停止することで消費電力の低減
を図ることができる。
【0074】また前記実施形態においては、検出回路2
から2つの検出信号Qs1、Qs2を出力するようにな
っており、しかも、各検出信号が独立に出力されるよう
になっている。これは、入力映像信号Viに対して、サ
ブフィールド変換回路3への入力信号は多階調化処理回
路1の処理に伴う遅延量が多いことを考慮したためであ
る。さらに、多階調処理回路1で問題となる階調の不連
続、すなわち階調の粗さが目立ちやすい領域と、サブフ
ィールド変換回路3の制御で問題となる擬似輪郭妨害が
目立ちやすい領域とは厳密には異なるため、両者の回路
に適したタイミングで検出信号をそれぞれ出力する構成
となっている。具体的には、階調の不連続はある程度信
号が平坦になると目立たなくなるが、擬似輪郭妨害は、
比較的小さな階調差であっても目につきやすい。このよ
うな場合には、検出回路2内部の設定として、比較回路
210の設定値Kt1をサブフィールド変換回路3用の
検出信号Qs2に対しては、小さくすればよい。
【0075】また本実施形態においては、図1に示す多
階調化処理回路1と図9に示すサブフィールド変換回路
3を従属接続したものと等価であるが、検出回路2が1
つに統合されているので、回路規模を縮小することがで
きる。また図1に示す映像信号処理回路と図9に示す映
像信号処理回路を単に従属接続した場合は、後段のサブ
フィールド変換回路3の検出回路2には多階調化処理さ
れた信号が入力されるため、入力映像信号Viのレベル
の変化を正しく検出できずに誤動作する恐れがある。し
かし、図13に示すように、検出回路2が入力映像信号
Viを直接検出する構成を採用することで、検出回路2
の検出遅れに伴う誤動作を防止することができる。
【0076】前記各実施形態においては、映像信号処理
回路について述べたが、各映像信号処理回路の出力側に
パネル駆動回路を介してプラズマディスプレパネルを接
続して表示装置を構成することができる。この場合プラ
ズマディスプレイパネルが表示手段を構成することにな
る。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力映像信号に含まれる情報に応じて入力映像信号に対
する処理を制御するようにしたため、一方の処理を選択
することで画質の劣化を防止することができ、他方の処
理を選択することで消費電力の低減に寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映像信号処理装置の第1の実施形
態を示すブロック図である。
【図2】検出回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【図3】検出回路の第1の実施形態の具体的構成を示す
ブロック図である。
【図4】比較回路の動作を説明するための動作説明図で
ある。
【図5】検出回路の第2実施形態を示すブロック図であ
る。
【図6】多階調化処理回路の一実施形態を示すブロック
図である。
【図7】多階調化処理回路の動作を説明するための波形
図である。
【図8】多階調化処理回路の他の実施形態を示すブロッ
ク図である。
【図9】映像信号処理装置の第2の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図10】標準用発光パターンの構成説明図である。
【図11】標準用発光パターンの他の構成を説明するた
めの図である。
【図12】検出回路の第3の実施形態を示すブロック図
である。
【図13】映像信号処理装置の第3の実施形態を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 多階調化処理回路 2 検出回路 3 サブフィールド変換回路 4 サブフィールド順次変換回路 102 量子化回路 103 切り替え回路 104 固定レベル生成回路 105 ディザパターン生成回路 106 誤差検出回路 107 誤差拡散用遅延回路 201、202、203、204、205 遅延回路 101、206、207、252 加算回路 208 減算回路 209、209a、209b 絶対値算出回路 210 比較回路 250 水平フィルタ 251 垂直フィルタ 252 フィールド差分検出回路 253 動き検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/66 H04N 5/66 A 101 101B (72)発明者 大平 浩史 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内 (72)発明者 伊藤 克美 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号を入力映像信号の階調とは
    異なる階調の映像信号に変換して出力する階調変換手段
    と、前記入力映像信号が緩やかに変化することを検出す
    る変化検出手段とを備え、前記階調変換手段は、前記変
    化検出手段の検出出力に応答して、前記入力映像信号の
    階調をこの階調と擬似的に等価な擬似中間階調に変換す
    る擬似中間階調変換処理を実行し、それ以外のときには
    前記擬似中間階調変換処理を停止してなる映像信号処理
    装置。
  2. 【請求項2】 入力映像信号を入力映像信号の階調とは
    異なり離散的な階調の映像信号に変換して出力する階調
    変換手段と、前記入力映像信号の輝度のレベルが緩やか
    に変化することを検出する変化検出手段とを備え、前記
    階調変換手段は、前記変化検出手段の検出出力に応答し
    て、前記入力映像信号の階調をこの階調と擬似的に等価
    な擬似中間階調に変換する擬似中間階調変換処理を実行
    し、それ以外のときには前記擬似中間階調変換処理を停
    止してなる映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記階調変換手段は、前記入力映像信号
    の階調をこの階調と擬似的に等価な擬似中間階調に変換
    するための階調補正信号を発生する階調補正信号発生手
    段と、前記階調補正信号の平均値に相当する固定レベル
    あるいはこの平均値より小さい固定レベルの固定レベル
    信号を発生する固定レベル信号発生手段と、前記変化検
    出手段の検出出力に応答して前記階調補正信号を選択し
    それ以外のときには前記固定レベル信号を選択する信号
    選択手段と、信号選択手段の選択による信号と前記入力
    映像信号とを加算する加算手段と、加算手段の出力信号
    を前記入力映像信号の階調より離散的な階調の信号に変
    換して出力する量子化手段とを備えてなる請求項1また
    は2記載の映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記変化検出手段は、相隣接する複数個
    の画素を一ブロックとして、各ブロックに対応した入力
    映像信号の平均値を各ブロック毎に算出する平均値算出
    手段と、平均値算出手段の算出による各ブロック間の差
    分を算出する差分算出手段と、差分算出手段の算出値が
    設定値の範囲内にあるか否かを判定し、前記算出値が前
    記設定値の範囲内にあるときに前記入力映像信号が緩や
    かに変化することを示す判定結果を出力する判定手段と
    を備えてなる請求項1、2または3記載の映像信号処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記変化検出手段は、前記入力映像信号
    の直流成分と高調波成分を除去しそれ以外の成分を出力
    するフィルタ手段と、フィルタ手段の出力成分が設定値
    の範囲内にあるか否かを判定し、前記フィルタ手段の出
    力成分が前記設定値の範囲内にあるときに前記入力映像
    信号が緩やかに変化することを示す判定結果を出力する
    判定手段とを備えてなる請求項1、2または3記載の映
    像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ手段は、前記入力映像信号
    のうち水平方向の情報を含む入力映像信号の水平周波数
    軸上における直流成分と高調波成分と除去しそれ以外の
    成分を出力する水平方向用フィルタ手段と、前記入力映
    像信号のうち垂直方向の情報を含む入力映像信号の垂直
    周波数軸上における直流成分と高調波成分と除去しそれ
    以外の成分を出力する垂直方向用フィルタ手段とを備え
    てなる請求項5記載の映像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記変化検出手段は、前記入力映像信号
    の輝度に関する情報として各フィールド毎の輝度情報の
    差分を検出するフィールド差分検出手段と、フィールド
    差分検出手段の検出による差分から動き量を求め、この
    動き量に応じて前記判定手段の設定値の範囲を制御する
    動き検出手段とを備えてなる請求項4または5記載の映
    像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 入力映像信号を入力映像信号の階調とは
    異なる階調の映像信号に変換して出力する階調変換手段
    と、階調変換手段の出力信号に従った画像を画面上に表
    示する表示手段と、前記入力映像信号に含まれる情報の
    うち表示に関する特定の情報を検出する情報検出手段と
    を備え、前記階調変換手段は、前記情報検出手段の検出
    出力に応答して、前記入力映像信号の階調をこの階調と
    擬似的に等価な階調に変換する擬似階調変換処理を実行
    し、前記情報検出手段により特定の情報が検出されない
    ときには前記入力映像信号の階調を前記擬似階調変換処
    理よりも粗い階調に変換する粗階調変換処理を実行して
    なる表示装置。
  9. 【請求項9】 前記情報検出手段の検出による特定の情
    報は、前記入力映像信号の輝度のレベルが緩やかに変化
    する輝度情報である請求項8記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記情報検出手段の検出による特定の
    情報以外の情報は、前記入力映像信号の輝度のレベルが
    一定レベルに保持されている平坦部に関する輝度情報あ
    るいは前記入力映像信号の輝度のレベルが急激に変化す
    るエッジ部に関する輝度情報である請求項8記載の表示
    装置。
  11. 【請求項11】 入力映像信号の1フィールド期間を複
    数のサブフィールド期間に分割し、発光の有無と発光重
    みの組合せによって階調を表現するための標準用発光パ
    ターンと擬似輪郭妨害抑制用発光パターンのうちいずれ
    かの発光パターンを選択し、選択した発光パターンに従
    ったサブフィールドデータを各サブフィールド期間毎に
    出力するサブフィールド変換手段と、サブフィールド変
    換手段の出力によるサブフィールドデータに基づいて画
    面上に画像を表示する表示手段と、前記入力映像信号が
    緩やかに変化することを検出する変化検出手段とを備
    え、前記サブフィールド変換手段は、前記変化検出手段
    の検出出力に応答して、前記発光パターンのうち擬似輪
    郭妨害抑制用発光パターンを選択し、それ以外のときに
    は前記標準用発光パターンを選択してなる表示装置。
  12. 【請求項12】 入力映像信号を入力映像信号の階調よ
    り離散的な階調の映像信号に変換して出力する階調変換
    手段と、階調変換手段の出力による映像信号をほぼ等間
    隔の輝度差を有する離散的な階調で表示する表示手段
    と、前記入力映像信号が緩やかに変化することを検出す
    る変化検出手段とを備え、前記階調変換手段は、前記変
    化検出手段の検出出力に応答して、前記入力映像信号の
    階調をこの階調と擬似的に等価な擬似中間階調に変換す
    る擬似中間階調変換処理を実行し、それ以外のときには
    前記擬似中間階調変換処理を停止してなる表示装置。
  13. 【請求項13】 入力映像信号を入力映像信号の階調よ
    り離散的な階調の映像信号に変換して出力する階調変換
    手段と、階調変換手段の出力による入力映像信号の1フ
    ィールド期間を複数のサブフィールド期間に分割し、発
    光の有無と発光重みの組合せによって階調を表現するた
    めの標準用発光パターンと擬似輪郭妨害抑制用発光パタ
    ーンのうちいずれかの発光パターンを選択し、選択した
    発光パターンに従ったサブフィールドデータを各サブフ
    ィールド期間毎に出力するサブフィールド変換手段と、
    サブフィールド変換手段の出力によるサブフィールドデ
    ータに基づいて画面上に画像を表示する表示手段と、前
    記入力映像信号が緩やかに変化することを検出する変化
    検出手段とを備え、前記階調変換手段は、前記変化検出
    手段の検出出力に応答して、前記入力映像信号の階調を
    この階調と擬似的に等価な擬似中間階調に変換する擬似
    中間階調変換処理を実行し、それ以外のときには前記擬
    似中間階調変換処理を停止してなり、前記サブフィール
    ド変換手段は、前記変化検出手段の検出出力に応答し
    て、前記発光パターンのうち擬似輪郭妨害抑制用発光パ
    ターンを選択し、それ以外のときには前記標準用発光パ
    ターンを選択してなる表示装置。
  14. 【請求項14】 前記階調変換手段は、前記入力映像信
    号の階調をこの階調と擬似的に等価な擬似中間階調に変
    換するための階調補正信号を発生する階調補正信号発生
    手段と、前記階調補正信号の平均値に相当する固定レベ
    ルあるいはこの平均値より小さい固定レベルの固定レベ
    ル信号を発生する固定レベル信号発生手段と、前記変化
    検出手段の検出出力に応答して前記階調補正信号を選択
    しそれ以外のときには前記固定レベル信号を選択する信
    号選択手段と、信号選択手段の選択による信号と前記入
    力映像信号とを加算する加算手段と、加算手段の出力信
    号を前記入力映像信号の階調より離散的な階調の信号に
    変換して出力する量子化手段とを備えてなる請求項8、
    12または13記載の表示装置。
  15. 【請求項15】 前記変化検出手段は、相隣接する複数
    個の画素を一ブロックとして、各ブロックに対応した入
    力映像信号の平均値を各ブロック毎に算出する平均値算
    出手段と、平均値算出手段の算出による各ブロック間の
    差分を算出する差分算出手段と、差分算出手段の算出値
    が設定値の範囲内にあるか否かを判定し、前記算出値が
    前記設定値の範囲内にあるときに前記入力映像信号が緩
    やかに変化することを示す判定結果を出力する判定手段
    とを備えてなる請求項11、12または13記載の表示
    装置。
  16. 【請求項16】 前記変化検出手段は、前記入力映像信
    号の直流成分と高調波成分を除去しそれ以外の成分を出
    力するフィルタ手段と、フィルタ手段の出力成分が設定
    値の範囲内にあるか否かを判定し、前記フィルタ手段の
    出力成分が前記設定値の範囲内にあるときに前記入力映
    像信号が緩やかに変化することを示す判定結果を出力す
    る判定手段とを備えてなる請求項11、12または13
    記載の表示装置。
  17. 【請求項17】 前記フィルタ手段は、前記入力映像信
    号のうち水平方向の情報を含む入力映像信号の周波数軸
    上における直流成分と高調波成分と除去しそれ以外の成
    分を出力する水平方向用フィルタ手段と、前記入力映像
    信号のうち垂直方向の情報を含む入力映像信号の周波数
    軸上における直流成分と高調波成分と除去しそれ以外の
    成分を出力する垂直方向用フィルタ手段とを備えてなる
    請求項16記載の表示装置。
  18. 【請求項18】 前記変化検出手段は、前記入力映像信
    号の輝度に関する情報として各フィールド毎の輝度情報
    の差分を検出するフィールド差分検出手段と、フィール
    ド差分検出手段の検出による差分から動き量を求め、こ
    の動き量に応じて前記判定手段の設定値の範囲を制御す
    る動き検出手段とを備えてなる請求項15または16記
    載の表示装置。
  19. 【請求項19】 入力映像信号を信号処理して表示する
    表示装置において、入力映像信号から特定のパターンを
    検出するパターン検出手段と、パターン検出手段の検出
    したパターンに基づいて消費電力の増大を抑えるように
    表示信号の処理方式を変更する処理方式変更手段とを含
    むことを特徴とする表示装置。
  20. 【請求項20】 前記表示手段は、プラズマディスプレ
    イである請求項8、9、10、11、12、13、1
    4、15、16、17、18または19記載の表示装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6989845B1 (en) 1999-09-09 2006-01-24 Sharp Kabushiki Kaisha Motion picture pseudo contour correcting method and image display device using the method
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