JPH09222870A - 誤差拡散処理装置 - Google Patents

誤差拡散処理装置

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JPH09222870A
JPH09222870A JP8055568A JP5556896A JPH09222870A JP H09222870 A JPH09222870 A JP H09222870A JP 8055568 A JP8055568 A JP 8055568A JP 5556896 A JP5556896 A JP 5556896A JP H09222870 A JPH09222870 A JP H09222870A
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JP8055568A
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Inventor
Seiji Matsunaga
誠司 松永
Masamichi Nakajima
正道 中島
Asao Kosakai
朝郎 小坂井
Junichi Onodera
純一 小野寺
Masayuki Kobayashi
正幸 小林
Isato Denda
勇人 傳田
Toru Aida
徹 相田
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Fujitsu General Ltd
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静止画や動画に現われるフリッカを少なくす
ることを目的とする。 【解決手段】 誤差拡散回路12、映像出力監視回路1
4、輝度特性取得回路18及び誤差拡散回路12をルー
プ状に接続した階調適応型の誤差拡散処理装置におい
て、輝度特性取得回路18から誤差拡散回路12へ閾値
を転送する線路に閾値の変動を抑制するフィルタ50を
挿入し、「階調特性取得」→「誤差拡散」→「階調特性
取得」→…の閉ループで誤差拡散回路12へ帰還する閾
値の変動を抑制する。このため、急激な変化、すなわち
高い周波数成分による変化(ループ振動)が抑制されて
フリッカの少ない映像が得られる。フィルタ50はヒス
テリシス回路44を具備し、閾値の変動量が設定値Sa
未満の小さいときには、ヒステリシス回路44によって
フィルタ50の出力が変動前の閾値に対応した出力値に
固定され、ループ振動がなくなり、フリッカのない良質
な映像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PDP(プラズマ
ディスプレイパネル)のような非線形な階調特性をもつ
ディジタルディスプレイ装置で、誤差拡散による擬似中
間調画像表示を行うための誤差拡散処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近、薄型、軽量の表示装置として、P
DPが注目されている。このPDPの駆動方式は、従来
のCRT駆動方式とは全く異なっており、ディジタル化
された映像入力信号による直接駆動方式である。したが
って、パネル面から発光される輝度階調は、扱う信号の
ビット数によって定まる。
【0003】PDPは基本的特性のことなるAC型とD
C型の2方式に分けられる。AC型PDPでは、階調表
示に関し試作レベルで最大64階調表示までの報告しか
なかったが、アドレス・表示分離型駆動法(ADSサブ
フィールド法)による将来の256階調の手法が提案さ
れている。
【0004】ADSサブフィールド法における1フレー
ム(又は1フィールド)は、輝度の相対比が、たとえば
1、2、4、8、16、32、64、128の8個のサ
ブフィールドで構成され、8画面の輝度の組み合わせで
256階調の表示を行う。それぞれのサブフィールド
は、リフレッシュした1画面分のデータの書込みを行う
アドレス期間とそのサブフィールドの輝度レベルを決め
るサスティン期間で構成される。アドレス期間では、最
初全画面同時に各ピクセルに初期的に壁電荷が形成さ
れ、その後サスティンパルスが全画面に与えられ表示を
行う。サブフィールドの明るさはサスティンパルスの数
に比例し、所定の輝度に設定される。このようにして2
56階調表示が実現される。
【0005】以上のようなAC駆動方式では、階調数を
増やせば増やすほど、1フレーム期間内でパネルを点灯
発光させる準備期間としてのアドレス期間のビット数が
増加するため、発光期間としてのサスティン期間が相対
的に短くなり、最大輝度が低下する。
【0006】このように、パネル面から発光される輝度
階調は、扱う信号のビット数によって定まるため、扱う
信号のビット数を増やせば、画質は向上するが、発光輝
度が低下し、逆に扱う信号のビット数を減らせば、発光
輝度が増加するが、階調表示が少なくなり、画質の低下
を招く。
【0007】入力信号のビット数よりも出力駆動信号の
ビット数を低減しながら、入力信号と発光輝度との濃淡
誤差を最小にするための誤差拡散処理は、擬似中間調を
表現する処理であり、少ない階調で濃淡表現する場合に
用いられる。従来の一般的な誤差拡散回路において、映
像信号入力端子から誤差拡散回路にp(例えば8)ビット
の原画素Ai,jの映像信号が入力し、処理回路部を経
て、さらにビット数をq(例えば4)ビットに減らす処
理をしてPDPを発光する。
【0008】また、ROMなどからなる発光輝度特性演
算部は、例えば図7に示すy=x(点線)にできるだけ
近似した代表的な入力データ(実線)からPDPの発光
輝度特性を測定し記憶しておく。この発光輝度特性を誤
差量演算部に送って誤差を算出し、それを処理回路部で
入力映像信号に加算し、拡散することによって擬似中間
調表示を行っていた。この結果、瞬間的には実線の階段
状のような発光輝度レベルであるにも拘らず、実際は、
平均化された状態で認識され、点線y=xに似た補正輝
度線となる。
【0009】しかし、PDPなどの表示装置の発光輝度
特性は、表示しようとするデータにより変化し、図8に
示すような発光輝度特性の場合もある。このような場
合、図7に示すような代表的な発光輝度特性に合わせ込
む方法では、この代表的な特性を取得したとき以外のデ
ータに対しては、階調特性に適応しきれないで、階調不
適応による擬似輪郭が現われるという問題があった。
【0010】また、PDPなどの表示装置の発光輝度特
性が、図9に示すように、入力駆動信号が増加している
のに発光輝度レベルが減少する反転区間のある場合もあ
る。この図9のように発光輝度レベルが反転している場
合、誤差拡散後の擬似中間調表示の階調特性も反転して
いる部分があり、本来明るく表示されるべきところが暗
く表示されて映像に違和感が生じるという問題があっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、このよう
な問題を解決するために、既に図10、図11に示すよ
うな誤差拡散処理装置を提案している。図10では、従
来のようにROMから与えられていた発光輝度特性の代
わりに、1または複数フレーム毎の発光輝度特性を、P
DPなどのディスプレイ装置の入力データの負荷率から
求められる輝度偏差特性に基づいて算出し、1または複
数フレーム毎に発光輝度特性を更新して誤差拡散を行
い、擬似輪郭が現われるのを防止するような装置を提案
した。
【0012】さらに詳しく説明すると、入力映像信号
(図示省略)に誤差拡散処理を行うことによってPDP
10で擬似中間調画像表示を行なうための拡散出力信号
をPDP10へ出力する誤差拡散回路12を設け、この
誤差拡散回路12の出力側に、映像出力監視回路14、
ルックアップテーブルとしてのROM16及び輝度特性
取得回路18を順次結合し、この輝度特性取得回路18
の出力側を閾値転送回路20を介して誤差拡散回路12
に結合してループを形成する。
【0013】映像出力監視回路14は、サンプリング・
クロック生成部22と、複数ビット(例えばMビット)
の映像データをそれぞれのビットに対応した複数個(例
えばM個)のカウンタで各ビットの1または複数フレー
ム中の表示数をカウントするデータカウンタ24と、こ
のデータカウンタ24で計数した表示ドット数を、全ド
ット数で除する演算を行い表示面積率(Sk)を求める
カウント値選択部26とからなり、輝度特性取得回路1
8は、各ビットの輝度偏差特性を求める偏差演算部28
と、この偏差演算部28のデータに基づき各レベルの輝
度偏差量を求める輝度特性演算部30と、閾値変換部3
2とからなっている。カウント値選択部26、偏差演算
部28、輝度特性演算部30を制御する演算コントロー
ル回路34が設けられ、この演算コントロール回路34
は演算制御信号生成部36を具備している。
【0014】以上のような構成において、誤差拡散回路
12から映像出力監視回路14へデータが伝送されてく
ると、データカウンタ24は、Mビットの映像データを
それぞれのビットに対応したM個のカウンタで各ビット
の1または複数フレーム中の表示数である「サブフィー
ルドKの表示ドット数」をカウントする。カウント値選
択部26は、データカウンタ24で計数した「サブフィ
ールドKの表示ドット数」を、「全ドット数」で除する
演算を行い表示面積率(Sk)を求める。
【0015】そして、カウント値選択部26で求めた表
示面積率(Sk)をアドレスとしてルックアップテーブ
ルとしてのROM16から読み出された係数を用いて、
偏差演算部28によって各ビットの輝度偏差特性が求め
られ、輝度特性演算部30により各レベルの輝度偏差量
が求められ、閾値変換部32で閾値に変換されて誤差拡
散回路12に戻される。
【0016】ここで、表示面積率(Sk)と入力データ
の負荷率から求められる輝度偏差特性(δ)は、特有の
特性線であり、このδを求める関数は、演算コントロー
ル回路34に記憶されている。
【0017】各レベルの輝度偏差量演算は、1または複
数フレーム毎に階調特性を更新して誤差拡散回路12に
伝送される。誤差拡散回路12では、この発光輝度特性
に基づき、誤差拡散の処理をしてPDP10へ出力す
る。このような構成とすることにより、「階調特性取
得」→「誤差拡散」→「階調特性取得」→…のループで
映像が処理される。この結果、刻々と変化するデータに
対しても十分階調特性に適応し得るものである。
【0018】また、図11は、図10の装置に反転補正
回路38と反転検出回路40を付加したもので、この反
転補正回路38は、誤差拡散回路12から出力する拡散
出力信号に反転補正値を加えて反転を補正し、反転検出
回路40は、輝度特性取得回路18で得られた発光輝度
特性から発光輝度レベルの反転を検出し、所定の発光輝
度特性とするための反転補正値を反転補正回路38に出
力する。
【0019】上述のようにして、図10の場合と同様
に、発光輝度特性を1フレーム毎または複数フレーム毎
に算出した発光輝度特性に更新して誤差拡散処理を行
い、階調不適応による擬似輪郭が現われるのを防止する
とともに、発光輝度レベルの反転による映像の違和感が
生じないようにしていた。
【0020】しかしながら、図10、図11に示した既
提案の誤差拡散処理装置では、誤差拡散回路12の出力
側から輝度偏差データ(閾値)の入力側へ至る閉ループ
と、反転補正回路38の出力側から反転補正値の入力側
へ至る閉ループとが形成され、ループ振動する信号によ
って静止画や動画にフリッカが目立つことがあるという
問題点があった。すなわち、「階調特性取得」→「誤差
拡散」→「階調特性取得」→…のループによって映像信
号が振動すると、フレーム毎に白、黒の混合割合が変わ
り、速い周期で変化するという問題点があった。
【0021】例えば静止画の場合、映像出力監視回路1
4で求めた表示面積率(Sk)が一定でなければならな
いのに、「階調特性取得」→「誤差拡散」→「階調特性
取得」→…の閉ループによって表示面積率(Sk)が変
動し(これに伴って閾値が変動し)、ループ振動によっ
て静止画面にフリッカが生じるという問題点があった。
【0022】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたもので、階調適応型の誤差拡散処理装置におい
て、「階調特性取得」→「誤差拡散」→「階調特性取
得」→…のループ振動を抑制して、静止画や動画に現わ
れるフリッカを少なくすることを目的とするものであ
る。本発明は、必要に応じて、反転補正時のループ振動
を抑制して、フリッカを少なくすることを目的とするも
のである。本発明は、さらに、必要に応じて、映像が暗
いときに反転補正によるフリッカ発生を阻止することを
目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
誤差拡散回路と、この誤差拡散回路から表示装置へ出力
する拡散出力信号に基づいて表示面積率を求める映像出
力監視回路と、この映像出力監視回路で求めた表示面積
率に基づいて輝度偏差量を求め、閾値に変換して誤差拡
散回路へ転送する輝度特性取得回路とをループ状に接続
してなる誤差拡散処理装置において、輝度特性取得回路
から誤差拡散回路へ閾値を転送する線路に閾値の変動を
抑制するフィルタを挿入し、このフィルタは、輝度特性
取得回路から出力する閾値の変動量が設定値Sa未満の
ときにはフィルタの出力を変動前の閾値に対応した出力
値に固定せしめ、設定値Sa以上のときには前記フィル
タの出力値をそのまま出力せしめるヒステリシス回路を
具備してなることを特徴とするものである。
【0024】誤差拡散回路による誤差の組入れで原映像
信号を拡散させるとともに原映像信号より少ないビット
数の信号に変換された拡散出力信号が映像出力監視回路
に入力すると、この映像出力監視回路によって表示装置
の表示面積率(Sk)が求められる。この表示面積率
(Sk)に基づき輝度特性取得回路によって輝度偏差量
が求められ、閾値に変換されて誤差拡散回路に帰還され
る。「階調特性取得」→「誤差拡散」→「階調特性取
得」→…の閉ループによって輝度特性取得回路から誤差
拡散回路へ帰還する閾値が変動しようとすると、この帰
還線路に挿入されたフィルタによって閾値の変動が抑制
される。
【0025】しかも閾値の変動量が設定値Sa未満の小
さいとき(例えば静止画のとき)には、ヒステリシス回
路によってフィルタの出力が変動前の閾値に対応した出
力値に固定されているので、ループ振動がなくなり、フ
リッカのない良質な映像が得られる。また、閾値の変動
量が設定値Sa以上の大きいとき(例えば動画のとき)
には、フィルタによって閾値の変動が抑制されているの
で、急激な変化、すなわち高い周波数成分による変化が
抑制されて(ループ振動が抑制されて)滑らかな変化と
なり、フリッカの少ない映像が得られる。
【0026】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、フィルタを、第1係数器の出力側に加算器、1
フィールド遅延器及び第2係数器を順次接続し、加算器
の出力をフィルタ出力とし、第2係数器の出力を加算器
に帰還する飽和積分型LPFで形成し、ヒステリシス回
路は、飽和積分型LPFの加算器と1フィールド遅延器
の間に挿入され、加算器の出力値Pと第2係数器の出力
値Qの差が設定値Sa未満のときには出力値Qを加算器
の出力とし、設定値Sa以上のときには出力値Pを加算
器の出力とするように形成される。
【0027】請求項3に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、フィルタを、加算器の出力側に係数器及び1フ
ィールド遅延器を接続し、係数器の出力をフィルタ出力
とし、1フィールド遅延器の出力を加算器に帰還する2
タップ型LPFで形成し、ヒステリシス回路は、2タッ
プ型LPFの加算器と係数器及び1フィールド遅延器と
の間に挿入され、加算器の出力値Pと1フィールド遅延
器の出力値Qの差が設定値Sa未満のときには出力値Q
を、設定値Sa以上のときには出力値Pを、係数器及び
1フィールド遅延器へ出力するように形成される。
【0028】請求項4に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、誤差拡散回路から表示装置及び映像出力監視回
路へ拡散出力信号を出力する線路に反転補正回路を挿入
すると共に、輝度特性取得回路から出力する閾値に基づ
いて反転を検出し反転補正回路へ補正信号を出力する反
転検出回路を設け、反転検出回路の検出出力でヒステリ
シス回路の設定値Saを反転補正時用の設定値Sb(例
えばSb〉Sa)に変更することによって、反転補正時
におけるループ振動を抑制してフリッカの少ない良質な
映像が得られるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0029】請求項5に係る発明は、請求項4の発明に
おいて、映像出力監視回路で求めた表示面積率が設定値
Sc以下のときに反転検出回路から反転補正回路へ出力
する補正信号を遮断することによって、映像が暗いとき
に反転補正によるフリッカが映像に現われるのを阻止す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0030】請求項6に係る発明は、請求項4または5
の発明において、フィルタを、第1係数器の出力側に加
算器、1フィールド遅延器及び第2係数器を順次接続
し、加算器の出力をフィルタ出力とし、第2係数器の出
力を加算器に帰還する飽和積分型LPFで形成し、ヒス
テリシス回路は、飽和積分型LPFの加算器と1フィー
ルド遅延器の間に挿入され、加算器の出力値Pと第2係
数器の出力値Qの差が設定値Sa(又はSb)未満のと
きには出力値Qを加算器の出力とし、設定値Sa(又は
Sb)以上のときには出力値Pを加算器の出力とするよ
うに形成される。
【0031】請求項7に係る発明は、請求項4または5
の発明において、フィルタを、加算器の出力側に係数器
及び1フィールド遅延器を接続し、係数器の出力をフィ
ルタ出力とし、1フィールド遅延器の出力を加算器に帰
還する2タップ型LPFで形成し、ヒステリシス回路
は、2タップ型LPFの加算器と係数器及び1フィール
ド遅延器との間に挿入され、加算器の出力値Pと1フィ
ールド遅延器の出力値Qの差が設定値Sa(又はSb)
未満のときには出力値Qを、設定値Sa(又はSb)以
上のときには出力値Pを、係数器及び1フィールド遅延
器へ出力するように形成される。
【0032】
【発明の実施の形態】まず本発明の第1実施形態例を図
1に基づき説明する。表示装置としてアドレス・表示分
離型駆動法(ADSサブフィールド法)により駆動する
PDP10を使用した場合を例として説明する。図1
は、図10の既提案の誤差拡散処理装置において、閾値
変換部32の出力側と閾値転送回路20の入力側との間
にヒステリシス回路44を具備したフィルタ50を挿入
したものである。
【0033】前記フィルタ50は、図2に示すような飽
和積分型LPF(ローパスフィルタ)からなり、1より
小さい係数A(例えば1/2)を掛けるための第1係数
器52と、この第1係数器52の出力側に順次接続され
た加算器54、1フィールド遅延器56及び1より小さ
い係数B(A+B=1、例えば1/2)を掛けるための
第2係数器58とで形成され、この第2係数器58の出
力を前記加算器54に帰還している。
【0034】前記ヒステリシス回路44は、前記加算器
54の出力側と前記1フィールド遅延器56の入力側と
の間に挿入され、前記加算器54の出力値Pと前記第2
係数器58の出力値Qの差が設定値(すなわちヒステリ
シス幅)Sa未満のときには出力値Qを前記フィルタ5
0の出力として閾値転送回路20へ出力し、設定値Sa
以上のときには出力値Pを前記フィルタ50の出力とし
て閾値転送回路20へ出力するように構成されている。
この設定値Saは、大きくするほどフリッカを抑制する
作用が大きくなるが、反面では映像出力監視回路14及
び輝度特性取得回路18の作用を大幅に制限することに
なるので、種々の値を当てはめて実測した結果に基づい
て、フリッカ抑制作用が大きく、かつ映像出力監視回路
14及び輝度特性取得回路18の作用制限の少ない最適
値(例えば1)に設定される。その他の構成は、図10
と同様である。
【0035】以上のような構成による作用を図3を併用
して説明する。誤差拡散回路12は、誤差の組入れで原
映像入力信号を拡散させ、かつ原映像入力信号より少な
いビット数の拡散出力信号をPDP10へ出力すること
によって、擬似中間調画像が表示される。誤差拡散回路
12から映像出力監視回路14へ拡散出力信号(映像デ
ータ)が伝送されてくると、この映像出力監視回路14
によって表示面積率(Sk)が求められるのは図10の
既提案の場合と同様である。
【0036】そして、この表示面積率(Sk)をアドレ
スとしてルックアップテーブルとしてのROM16から
読み出された係数を用いて、偏差演算部28によって各
ビットの輝度偏差特性が求められ、輝度特性演算部30
により各レベルの輝度偏差量が求められ、閾値変換部3
2で閾値に変換されるのも図10の既提案の場合と同様
である。この閾値変換部32から出力した閾値はフィル
タ50で変動が抑制され、閾値転送回路20を介して誤
差拡散回路12に転送される。
【0037】つぎに図2のフィルタ50における閾値の
変動抑制作用を、図3を併用して説明する。ヒステリシ
ス回路44のヒステリシス幅である設定値Saは、説明
の便宜上「1」に設定されているものとする。
【0038】(a)まず、閾値の変動が小さい場合につ
いて説明する。 (イ)閾値変換部32から第1係数器52へ入力する閾
値Iが、図3(a)の左側に示すように、t1時に
「0」から「1」に変化し、t3時に「1」から「0」
に変化し、t5時に「0」から「1」に変化し、t7時
に「1」から「0」に変化したものとすると、第1係数
器52の出力信号I/2は図3(b)の左側に示すよう
になって加算器54の一方の入力側に入力する。加算器
54の他方の入力側に入力する信号Qが、図3(d)の
左側に示すように、初期状態で「0」であるとすると、
加算器54の出力信号Pは、同図(c)の左側に示すよ
うになる。ここで、t1、t2、t3、t4、t5、t
6、t7時の各間隔は1フィールドとする。
【0039】(ロ)ヒステリシス回路44は、信号Pと
Qの差(|P−Q|)を設定値Saと比較し、(|P−
Q|)がSa未満のときには信号Qをフィルタ50の出
力R(=Q)とするように構成されているので、図3
(c)、(d)の左側から明らかなように、t1時〜t
7時のいずれにおいても(|P−Q|)がSa未満(す
なわち「1」未満)となり、同図(e)の左側に示すよ
うに、信号Qをフィルタ50の出力R(=Q)として閾
値転送回路20へ出力する。この出力信号R(=Q)
は、1フィールド遅延器56で1フィールド遅延され、
第2係数器58で係数B(1/2)を掛けられ信号Qと
して加算器54に帰還すると共に、ヒステリシス回路4
4の一方の入力側に入力する。
【0040】(ハ)図3(a)の左側に示すように、閾
値変換部32から出力する閾値Iが「0」と「1」の間
を振動するような変動が小さいとき(例えば静止画の場
合)には、フィルタ50のヒステリシス回路44によっ
て「0」に固定された閾値が閾値転送回路20へ転送さ
れる。
【0041】(b)つぎに、閾値の変動が大きい場合に
ついて説明する。 (イ)閾値変換部32から第1係数器52へ入力する閾
値Iが、図3(a)の右側に示すように、T1時に
「0」から「2」に変化し、T3時に「2」から「0」
に変化し、T5時に「0」から「2」に変化し、T7時
に「2」から「0」に変化し、T9時に「0」から
「2」に変化し、T11時に「2」から「0」に変化し
たものとすると、第1係数器52の出力信号I/2は図
3(b)の右側に示すようになって加算器54の一方の
入力側に入力する。加算器54の他方の入力側に入力す
る信号Qが、図3(d)の右側に示すように、初期状態
で「0」であるとすると、加算器54の出力信号Pは、
同図(c)の右側に示すようになる。ここで、T1、T
2、T3、T4、T5、T6、T7、T8、T9、T1
0、T11時の各間隔は1フィールドとする。
【0042】(ロ)ヒステリシス回路44は、信号Pと
Qの差(|P−Q|)を設定値Saと比較し、(|P−
Q|)がSa未満のときには信号Qをフィルタ50の出
力R(=Q)とし、(|P−Q|)がSa以上のときに
は信号Pをフィルタ50の出力R(=P)とするように
構成されているので、図3(c)、(d)から明らかな
ように、T1〜T3時、T5〜T7時、T9〜T11時
のそれぞれにおいて(|P−Q|)がSa以上(すなわ
ち「1」以上)となり、T3〜T5時、T7〜T9時の
それぞれにおいて(|P−Q|)がSa未満(すなわち
「1」未満)となる。
【0043】このため、ヒステリシス回路44は、図3
(e)の右側に示すような信号Rをフィルタ50の出力
として閾値転送回路20へ出力する。この出力信号R
は、第1、第2係数器52、58の係数A、Bがともに
1/2なので、ヒステリシス回路44がないときのフィ
ルタ50の出力信号Pと同一となる。係数A、Bがとも
に1/2でない場合には同一にはならない。
【0044】(ハ)図3(a)の左側に示すように、閾
値変換部32から出力する閾値Iが「0」と「2」の間
を振動するような変動が大きいとき(例えば動画の場
合)には、フィルタ50によって閾値の変動が抑制され
た、図3(e)の右側に示すような信号Rが閾値として
閾値転送回路20へ転送される。
【0045】以上のようにフィルタ50を挿入すること
により、「階調特性取得」→「誤差拡散」→「階調特性
取得」→…の閉ループによって輝度特性取得回路18か
ら誤差拡散回路12へ帰還する閾値が変動しようとする
と、この帰還線路に挿入されたフィルタ50によって閾
値の変動が抑制される。
【0046】しかも閾値の変動量が設定値Sa未満の小
さいとき(例えば静止画のとき)には、ヒステリシス回
路44によってフィルタ50の出力が変動前の閾値に対
応した出力値に固定されているので、ループ振動がなく
なり、フリッカのない良質な映像が得られる。また、閾
値の変動量が設定値Sa以上の大きいとき(例えば動画
のとき)には、フィルタ50によって閾値の変動が抑制
されているので、急激な変化、すなわち高い周波数成分
による変化が抑制されて(ループ振動が抑制されて)滑
らかな変化となり、フリッカの少ない映像が得られる。
【0047】前記実施形態例では、フィルタを図2に示
すような飽和積分型LPFで形成するようにしたが、本
発明はこれに限るものでなく、図4に示すような2タッ
プ型LPFで形成するようにしてもよい。すなわち、加
算器54aの出力側に、1より小さい係数Cを掛けるた
めの係数器60及び1フィールド遅延器56aを接続
し、係数器60の出力をフィルタ出力とし、1フィール
ド遅延器56aの出力を加算器54aに帰還する2タッ
プ型LPFによってフィルタ50aを形成する。
【0048】このとき、ヒステリシス回路44は、前記
加算器54aと前記係数器60及び1フィールド遅延器
56aとの間に挿入され、前記加算器54aの出力値P
と前記1フィールド遅延器56aの出力値Qの差が設定
値Sa未満のときには出力値Qを前記係数器60及び1
フィールド遅延器56aへ出力し、設定値Sa以上のと
きには出力値Pを前記係数器60及び1フィールド遅延
器56aへ出力するように構成されている。
【0049】前記フィルタ50aは前記フィルタ50と
同様な閾値の変動を抑制する作用がある。すなわち、
「階調特性取得」→「誤差拡散」→「階調特性取得」→
…の閉ループによって輝度特性取得回路18から誤差拡
散回路12へ帰還する閾値が変動しようとすると、この
閾値の変動を抑制するとともに、閾値の変動量が設定値
Sa未満の小さいときには、ヒステリシス回路44によ
って変動前の閾値に対応した出力値に固定してループ振
動をなくし、閾値の変動量が設定値Sa以上の大きいと
きには、閾値の変動を抑制して急激な変化、すなわち高
い周波数成分による変化を抑制して(ループ振動を抑制
して)滑らかな変化となり、フリッカの少ない良質な映
像が得られる。
【0050】つぎに本発明の第2実施形態例を図5に基
づき説明する。この図5の実施形態例は、図11に示し
た既提案の誤差拡散処理装置に本発明を利用した場合の
一例で、閾値変換部32の出力側と閾値転送回路20及
び反転検出回路40aの入力側との間にヒステリシス回
路44aを具備したフィルタ50bを挿入したものであ
る。
【0051】前記フィルタ50bは、図6に示すような
飽和積分型LPFからなり、係数A(例えば1/2)を
掛けるための第1係数器52と、この第1係数器52の
出力側に順次接続された加算器54、1フィールド遅延
器56及び係数B(A+B=1、例えば1/2)を掛け
るための第2係数器58とで形成され、この第2係数器
58の出力を前記加算器54に帰還している。
【0052】前記ヒステリシス回路44aは、前記加算
器54の出力側と前記1フィールド遅延器56の入力側
との間に挿入され、前記加算器54の出力値Pと前記第
2係数器58の出力値Qの差が設定値Sa(又はSb)
未満のときには出力値Qを、設定値Sa(又はSb)以
上のときには出力値Pを、前記フィルタ50bの出力と
して閾値転送回路20及び反転検出回路40aへ出力
し、さらに反転検出回路40aからの反転検出信号の有
無(「1」/「0」)によって設定値が変更(Sb/S
a)されるように構成されている。
【0053】前記設定値Sbは前記設定値Saと異なる
値であって、種々の値を当てはめて実測した結果に基づ
いて、反転補正時のループ振動によるフリッカが少なく
なる最適値(例えば1.5)に設定されている。前記反
転検出回路40aは、前記データカウンタ24の計数値
が設定値Sc以下のときに反転補正回路38へ出力する
補正信号を遮断するように構成されている。この設定値
Scは、種々の値を当てはめて実測した結果に基づい
て、映像が所定の明るさより暗くなったときに、反転補
正によるフリッカが現われるのを阻止するために設定さ
れている。その他の構成は、図11と同様である。
【0054】つぎに図5に示した第2実施形態例の作用
を説明する。発光輝度レベルの反転がないとき(階調の
反転がないとき)には、反転検出回路40aから反転検
出信号が出力しないので(出力が「0」)、ヒステリシ
ス回路44aの設定値はSaが選択され、反転補正回路
38による反転補正も行われない。このため、図1に示
した第1実施形態例と同様に作用する。すなわち、図6
のフィルタ50bにおける閾値の変動抑制作用は、図2
のフィルタ50における閾値の変動抑制作用と同様であ
る。
【0055】発光輝度レベルの反転があるとき(階調の
反転があるとき)には、反転検出回路40aから反転検
出信号が出力し(出力が「1」)、ヒステリシス回路4
4aの設定値がSaからSbに変更されるとともに、反
転補正回路38による反転補正が行われる。
【0056】このため、ヒステリシス回路44aは、信
号PとQの差(|P−Q|)を設定値Sbと比較し、
(|P−Q|)がSb未満のときには信号Qをフィルタ
50bの出力R(=Q)とし、(|P−Q|)がSb以
上のときには信号Pをフィルタ50bの出力R(=P)
とする。これによって、階調反転時に閾値変換部32か
ら出力する閾値Iの変動が小さいときには、フィルタ5
0bの出力が変動前の閾値に対応した出力値に固定され
てループ振動がなくなり、フリッカのない良質な映像が
得られる。また、閾値の変動量が設定値Sb以上の大き
いときには、フィルタ50bによって閾値の変動が抑制
されているので、急激な変化、すなわち高い周波数成分
による変化が抑制されて(ループ振動が抑制されて)滑
らかな変化となり、フリッカの少ない映像が得られる。
【0057】映像が所定の明るさより暗くなった場合に
は、映像出力監視回路14のデータカウンタ24の計数
値が設定値Sc以下となるので、反転検出回路40a
は、反転補正回路38へ出力する補正信号を遮断して、
反転補正によるフリッカが映像に現われるのを阻止す
る。
【0058】前記実施形態例では、表示装置がPDPの
場合について説明したが、本発明はこれに限るものでな
く、ディジタルディスプレイパネル(例えば液晶ディス
プレイパネル)の場合についても利用することができ
る。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上のように、輝度特性取得
回路から誤差拡散回路へ閾値を転送する線路に閾値の変
動を抑制するフィルタを挿入したので、「階調特性取
得」→「誤差拡散」→「階調特性取得」→…の閉ループ
によって輝度特性取得回路から誤差拡散回路へ帰還する
閾値の変動が抑制される。このため、急激な変化、すな
わち高い周波数成分による変化が抑制されて(ループ振
動が抑制されて)滑らかな変化となり、フリッカの少な
い映像が得られる。
【0060】さらに、フィルタはヒステリシス回路を具
備しているので、閾値の変動量が設定値Sa未満の小さ
いとき(例えば静止画のとき)には、ヒステリシス回路
によってフィルタの出力が変動前の閾値に対応した出力
値に固定され、ループ振動がなくなり、フリッカのない
良質な映像が得られる。また、閾値の変動量が設定値S
a以上の大きいとき(例えば動画のとき)には、フィル
タによって閾値の変動が抑制されているので、急激な変
化、すなわち高い周波数成分による変化が抑制されて滑
らかな変化となり、フリッカの少ない映像が得られる。
【0061】また、反転補正回路と反転検出回路を付加
し、この反転検出回路の検出出力でヒステリシス回路の
設定値Saを反転補正時に適した設定値Sbに変更する
ようにした場合には、反転補正時におけるループ振動も
抑制することができ、フリッカの少ない良質な映像を得
ることができる。
【0062】また、映像出力監視回路で求めた表示面積
率が設定値Sc以下のときに反転検出回路から反転補正
回路へ出力する補正信号を遮断するように構成した場合
には、映像が暗いときに反転補正によるフリッカが映像
に現われるのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による誤差拡散処理装置の第1実施形態
例を示すブロック図である。
【図2】図1のフィルタの具体例を示すブロック図であ
る。
【図3】図2のフィルタの動作波形図である。
【図4】図1のフィルタの他の具体例を示すブロック図
である。
【図5】本発明による誤差拡散処理装置の第2実施形態
例を示すブロック図である。
【図6】図5のフィルタの具体例を示すブロック図であ
る。
【図7】発光輝度特性の代表的な一例を示す特性図であ
る。
【図8】発光輝度特性の他の一例を示す特性図である。
【図9】反転区間のある発光輝度特性の一例を示す特性
図である。
【図10】既提案の誤差拡散処理装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図11】既提案の誤差拡散処理装置の他の一例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
10…PDP(表示装置の一例)、 12…誤差拡散回
路、14…映像出力監視回路、 16…ROM(ルック
アップテーブルの一例) 18…輝度特性取得回路、 20…閾値転送回路、22
…サンプリング・クロック生成部、 24…データカウ
ンタ、26…カウント値選択部、 28…偏差演算部、
30…輝度特性演算部、32…閾値変換部、 34…
演算コントロール回路、36…演算制御信号生成部、
38…反転補正回路、40、40a…反転検出回路、
44、44a…ヒステリシス回路、50、50a、50
b…フィルタ、 52、58、60…係数器、54、5
4a…加算器、 56、56a…1フィールド遅延器、
A、B、C…係数、 P、Q、R…信号、Sa、Sb…
設定値(ヒステリシス幅)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野寺 純一 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 小林 正幸 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 傳田 勇人 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 相田 徹 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誤差拡散回路と、この誤差拡散回路から表
    示装置へ出力する拡散出力信号に基づいて表示面積率を
    求める映像出力監視回路と、この映像出力監視回路で求
    めた表示面積率に基づいて輝度偏差量を求め、閾値に変
    換して前記誤差拡散回路へ転送する輝度特性取得回路と
    をループ状に接続してなる誤差拡散処理装置において、
    前記輝度特性取得回路から前記誤差拡散回路へ閾値を転
    送する線路に閾値の変動を抑制するフィルタを挿入し、
    このフィルタは、前記輝度特性取得回路から出力する閾
    値の変動量が設定値Sa未満のときには前記フィルタの
    出力を変動前の閾値に対応した出力値に固定せしめ、設
    定値Sa以上のときには前記フィルタの出力値をそのま
    ま出力せしめるヒステリシス回路を具備してなることを
    特徴とする誤差拡散処理装置。
  2. 【請求項2】フィルタは、1より小さい係数Aを掛ける
    ための第1係数器の出力側に、加算器、1フィールド遅
    延器及び1より小さい係数B(A+B=1)を掛けるた
    めの第2係数器を順次接続し、前記加算器の出力をフィ
    ルタ出力とし、前記第2係数器の出力を前記加算器に帰
    還する飽和積分型LPFからなり、ヒステリシス回路
    は、前記加算器と前記1フィールド遅延器の間に挿入さ
    れ、前記加算器の出力値Pと前記第2係数器の出力値Q
    の差が設定値Sa未満のときには出力値Qを前記加算器
    の出力とし、設定値Sa以上のときには出力値Pを前記
    加算器の出力としてなる請求項1記載の誤差拡散処理装
    置。
  3. 【請求項3】フィルタは、加算器の出力側に、1より小
    さい係数を掛けるための係数器及び1フィールド遅延器
    を接続し、前記係数器の出力をフィルタ出力とし、前記
    1フィールド遅延器の出力を前記加算器に帰還する2タ
    ップ型LPFからなり、ヒステリシス回路は、前記加算
    器と前記係数器及び1フィールド遅延器との間に挿入さ
    れ、前記加算器の出力値Pと前記1フィールド遅延器の
    出力値Qの差が設定値Sa未満のときには出力値Qを前
    記係数器及び1フィールド遅延器へ出力し、設定値Sa
    以上のときには出力値Pを前記係数器及び1フィールド
    遅延器へ出力してなる請求項1記載の誤差拡散処理装
    置。
  4. 【請求項4】誤差拡散回路と、この誤差拡散回路から出
    力する拡散出力信号の反転を補正する反転補正回路と、
    この反転補正回路で補正されて表示装置へ出力する拡散
    出力信号に基づいて表示面積率を求める映像出力監視回
    路と、この映像出力監視回路で求めた表示面積率に基づ
    いて輝度偏差量を求め、閾値に変換して前記誤差拡散回
    路へ転送する輝度特性取得回路とをループ状に接続し、
    前記輝度特性取得回路から出力する閾値に基づいて反転
    を検出し前記反転補正回路へ補正信号を出力する反転検
    出回路を具備してなる誤差拡散処理装置において、前記
    輝度特性取得回路から前記誤差拡散回路及び反転検出回
    路へ閾値を転送する線路に閾値の変動を抑制するフィル
    タを挿入し、このフィルタは、前記輝度特性取得回路か
    ら出力する閾値の変動量が設定値Sa未満のときには前
    記フィルタの出力を変動前の閾値に対応した出力値に固
    定せしめ、設定値Sa以上のときには前記フィルタの出
    力値をそのまま出力せしめ、かつ前記反転検出回路の検
    出出力で前記設定値Saが設定値Sbに変更されるヒス
    テリシス回路を具備してなることを特徴とする誤差拡散
    処理装置。
  5. 【請求項5】誤差拡散回路と、この誤差拡散回路から出
    力する拡散出力信号の反転を補正する反転補正回路と、
    この反転補正回路で補正されて表示装置へ出力する拡散
    出力信号に基づいて表示面積率を求める映像出力監視回
    路と、この映像出力監視回路で求めた表示面積率に基づ
    いて輝度偏差量を求め、閾値に変換して前記誤差拡散回
    路へ転送する輝度特性取得回路とをループ状に接続し、
    前記輝度特性取得回路から出力する閾値に基づいて反転
    を検出し前記反転補正回路へ補正信号を出力する反転検
    出回路を具備してなる誤差拡散処理装置において、前記
    輝度特性取得回路から前記誤差拡散回路及び反転検出回
    路へ閾値を転送する線路に閾値の変動を抑制するフィル
    タを挿入し、このフィルタは、前記輝度特性取得回路か
    ら出力する閾値の変動量が設定値Sa未満のときには前
    記フィルタの出力を変動前の閾値に対応した出力値に固
    定せしめ、設定値Sa以上のときには前記フィルタの出
    力値をそのまま出力せしめ、かつ前記反転検出回路の検
    出出力で前記設定値Saが設定値Sbに変更されるヒス
    テリシス回路を具備し、前記反転検出回路は前記映像出
    力監視回路で求めた表示面積率が設定値Sc以下のとき
    に前記反転補正回路へ出力する補正信号を遮断してなる
    ことを特徴とする誤差拡散処理装置。
  6. 【請求項6】フィルタは、1より小さい係数Aを掛ける
    ための第1係数器の出力側に、加算器、1フィールド遅
    延器及び1より小さい係数B(A+B=1)を掛けるた
    めの第2係数器を順次接続し、前記加算器の出力をフィ
    ルタ出力とし、前記第2係数器の出力を前記加算器に帰
    還する飽和積分型LPFからなり、ヒステリシス回路
    は、前記加算器と前記1フィールド遅延器の間に挿入さ
    れ、前記加算器の出力値Pと前記第2係数器の出力値Q
    の差が設定値Sa(又はSb)未満のときには出力値Q
    を前記加算器の出力とし、設定値Sa(又はSb)以上
    のときには出力値Pを前記加算器の出力としてなる請求
    項4または5記載の誤差拡散処理装置。
  7. 【請求項7】フィルタは、加算器の出力側に、1より小
    さい係数を掛けるための係数器及び1フィールド遅延器
    を接続し、前記係数器の出力をフィルタ出力とし、前記
    1フィールド遅延器の出力を前記加算器に帰還する2タ
    ップ型LPFからなり、ヒステリシス回路は、前記加算
    器と前記係数器及び1フィールド遅延器との間に挿入さ
    れ、前記加算器の出力値Pと前記1フィールド遅延器の
    出力値Qの差が設定値Sa(又はSb)未満のときには
    出力値Qを前記係数器及び1フィールド遅延器へ出力
    し、設定値Sa(又はSb)以上のときには出力値Pを
    前記係数器及び1フィールド遅延器へ出力ししてなる請
    求項4または5記載の誤差拡散処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7236147B2 (en) 2000-07-07 2007-06-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Display device, and display method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7236147B2 (en) 2000-07-07 2007-06-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Display device, and display method

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