JP2005304363A - 抗酸化物質分泌促進剤及び抗酸化物質の製造方法 - Google Patents

抗酸化物質分泌促進剤及び抗酸化物質の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、人に常在する細菌に対して抗酸化、活性酸素消去、フリーラジカル消去作用のある物質の菌体外への分泌を高めることができる化合物を提供こと、およびその方法を提供することである。
【解決手段】 トリプトファン、チロシン、ヒスチジン、システイン、フェニルアラニン及びシスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と金属塩を含むことを特徴とする抗酸化物質分泌促進剤、及びその抗酸化物質分泌促進剤を使用した抗酸化物質の製造方法である。
【選択図】 図 なし

Description

本発明は、人に対して有害である活性酸素や紫外線に対する防御するために、人に常在する細菌が産生する抗酸化物質、活性酸素消去物質、及びフリーラジカル消去物質を利用することで、ヒトの皮膚の健常性維持および皮膚障害の予防を図ることができる抗酸化物質分泌促進剤及び抗酸化物質の製造方法に関する。
さらに詳しくは、本発明は、特定のアミノ酸と金属塩を、細菌と共存させることで、細菌が生存する際に生じる抗酸化、活性酸素消去、及びフリーラジカル消去物質等の抗酸化物質の代謝量を多くし、菌体外に大量にその抗酸化物質を分泌させる抗酸化物質分泌促進剤及びその抗酸化物質分泌促進剤を使用する抗酸化物質の製造方法に関する。
酸素は多くの生体のエネルギー源として重要な物質であるが、酸素、又は酸素あるいは紫外線によって活性化された酸素(活性酸素)が生体内で多くの生理活性に関与していることがわかってきた。活性酸素としては不対電子をもつフリーラジカルのみならず、過酸化水素や一重項酸素なども活性酸素の一種として取り扱われている。
また、これらの活性酸素が脂肪酸と反応したものなども活性酸素の一種とされている。活性酸素は、殺菌や炎症などの生体の防御機能に大きく関与しているが、これに留まらず、各種の血管障害、腎炎、糖尿病、眼科疾患、腫瘍などの多くの疾患に関与していることが明らかにされてきている。
特に皮膚は直接的に外界と接する器官であるため、紫外線などの外的環境因子の影響を受け易く、これにより発生する活性酸素により、様々な疾患が引き起こされる事が知られている。例えば紫外線や放射線などによって活性酸素が皮膚に過剰な状態が持続すると、生体膜リン脂質の不飽和脂肪酸などと反応して過酸化脂質が生成し、この生成された過酸化脂質によって、動脈硬化、発癌、膜の破壊、蛋白変性、皮膚炎症、浮腫などの誘発が懸念される。
このように、生体に対して悪影響を及ぼす過剰な活性酸素を消去させるために、これまでに多くの物質が知られている。例えば、活性酸素除去剤としては、スーパーオキサイドディスムターゼ、マンニトール、ビリルビン、コレステロール、クエルセチン、クエルシトリン、カテキン、カテキン誘導体、ルチン、ルチン誘導体、タウリン、チオタウリン、卵殻膜抽出物、没食子酸、没食子酸誘導体、酵母抽出物、霊芝抽出物、ヤシャジツ抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ボタンピ抽出物、メリッサ抽出物、パセリ抽出物及びジコッピ抽出物、レチノール及びその誘導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等)、レチナール及びその誘導体、デヒドロレチナール等のビタミンA類;チアミン類(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩等)、リボフラビン類(リボフラビン、酢酸リボフラビン等)、ピリドキシン類(塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート等)、フラビンアデニンヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸類(ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等)、コリン類等のビタミンB類;エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ジヒドロキシスタナール等のビタミンD類;トコフェロール及びその誘導体(dl−α(β、γ)−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸−dl−α−トコフェロール、リノール酸−dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等)、ユビキノン類等のビタミンE類;ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソール等(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。
また、植物由来抗酸化物質としては、大豆発酵物由来抗酸化物質(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。また、カカオの葉、樹皮、根抽出物質(例えば、特許文献3参照。)が提案されている。ナンテン(Nandina domestica Thunb.)の葉由来物質(例えば、特許文献4参照。)が提案されている。エゴノキ(Styrax japonica Sieb. et Zucc.)の葉由来物質(例えば、特許文献5参照。)が提案されている。
さらに、ホンダワラ科、ヒバマタ科またはコンブ科から褐藻類由来物質(例えば、特許文献6参照。)が提案されている。蓮、苦丁茶、紅景天、シトラス、黄杞、レモンバーム、甜茶、ヒメウイキョウ、クマツヅラ、セイヨウ、ナツユキソウ、チャボトケイソウ、ラタニア、ニオイスミレからなる植物より抽出物質(例えば、特許文献7参照。)が提案されている。さらに、細菌や酵母カビを培養し抗酸化物質を産生させた化合物もある。例えば、ペニシリウム・ロックフォルティ(Penicillium roquefortii)の培養物(例えば、特許文献8参照。)が提案されている。
モナスカス属に属する微生物の培養物(例えば、特許文献9参照。)が提案されている。
スタフィロコッカス(Staphylococcus)属に属する微生物の培養物(例えば、特許文献10参照)が提案されている。ビール酵母から抽出物由来(例えば、特許文献11参照。)が提案されている。
このように抗酸化剤、活性酸素消去剤、フリーラジカル消去剤は、数多く知られており、効果もあるが、これらの物質は、空気中あるいは溶液中の酸素、過酸化物、微生物、UV等により自然劣化してしまうと言う問題点があった。したがって、抗酸化剤、活性酸素消去剤、フリーラジカル消去剤を配合した食品、化粧料、医薬品等は、製造当初はその効果を示すが、次第に抗酸化等の活性が低下するという問題点があり、製品の保存安定性など品質管理上の問題解決が課題として残っていた。
そこで、前述のような問題点を解決する方法として、人に常在する菌(常在菌)を活性化することで、抗酸化物質をより多く産生させて、生体防御を行う方法も知られている。例えば、酸化亜鉛と塩化マンガンを適量含有する化粧料を用いることで、皮膚有用常在細菌叢の好気性最優勢菌スタフィロコッカス・エピデルミデスの発育を増進および生産分泌するスーパーオキサイド・ジスムターゼ(SOD)様活性物質を高める方法(例えば、特許文献12参照)が提案されている。
しかし、この酸化亜鉛と塩化マンガンを適量含有する化粧料を用いた方法も、スタフィロコッカス・エピデルミデス菌株には効果があるが、同じように皮膚常在優勢菌である、プロピオニバクテリウム・アクネ菌にこの方法を適用してもスーパーオキサイド・ジスムターゼ(SOD)様物質を菌体外に分泌しないこと(例えば、非特許文献1参照。)が提案されている。
このようにこれらの方法は、ある特定の限られた菌に対してだけ効果がある方法である。一方、人はそれぞれの生活環境や食生活は異なり、そこに生息する常在菌も多様であることから、前述の方法も、全ての人に対してその効果が得られないと言う問題点があった。 また、皮膚常在菌の増殖因子を化粧品に配合することで、活性酸素やUVによる障害を防止することが知られている(例えば、特許文献13参照。)。この方法は、皮膚常在菌の生育活性を高めることで、スーパーオキサイド・ジスムターゼ(SOD)様物質の分泌量を上げる方法であることから、皮膚上で菌体が増えることによる弊害も問題である。
そのため、人に生息する、多種類の常在菌に対して、その生育を活発化せずに、特に抗酸化物資を容易に多量に分泌させるとともに、さらに、空気中の酸素等の酸化物質により容易に酸化されない長時間有効性を有する物質が望まれている。
特開2002−29929号公報 特開平5−176674号公報 特開2000−60485号公報 特開平5−271654号公報 特開平6−108049号公報 特開2001−131168号公報 特開2001−172119号公報 特開平6−108049号公報 特開平8−85789号公報 特開平6−271851号公報 特開平5−244943号公報 特開平9−157128号公報 特開平9−77653号公報 香粧会誌 Vol27 No1、31(2003)
本発明は上記問題を解決するために鋭意研究を重ね、菌が生育する環境において、特定のアミノ酸と金属塩を配合した混合物を共存させることにより、人に常在する多くの種類の菌に菌体外抗酸化物質の分泌を促進させる物質、およびその物質を使用し、菌体外抗酸化物質を製造する方法を見出し本発明をするに至った。
すなわち、本発明は人に常在する細菌に対して抗酸化、活性酸素消去、フリーラジカル消去作用のある物質の菌体外への分泌を高めることができる化合物に関するものおよびその化合物を使用して抗酸化物質を製造する方法である。人常在菌の抗酸化、活性酸素消去、フリーラジカル消去作用のある物質の外分泌活性を高めることにより、整肌を達成する安定性の高い、安全な化合物である。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、トリプトファン、チロシン、ヒスチジン、システイン、フェニルアラニン及びシスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と金属塩を含むことを特徴とする抗酸化物質分泌促進剤である。
請求項1の本発明では、この抗酸化物質分泌促進剤を、例えば、化粧料、皮膚外用剤等に混合物として混入し、人に常在する菌に対して使用すると、金属塩と特定のアミノ酸を通常よりも過剰に含むため、菌の数を大きく増加させることなく、抗酸化物質を分泌させることができる。
請求項2の本発明は、上記アミノ酸が、トリプトファンおよびシスチンよりなる抗酸化物質分泌促進剤である。
請求項2の本発明では、抗酸化物質分泌促進剤としてトリプトファンおよびシスチンの両方を含むアミノ酸と金属塩を菌に対し使用すると、多種類の菌に対して、抗酸化物質を分泌させることができる。
請求項3の本発明は、上記アミノ酸が、トリプトファン、シスチン、チロシンおよびヒスチジンよりなる抗酸化物質分泌促進剤である。
請求項3の本発明では、抗酸化物質分泌促進剤としてトリプトファンおよびシスチン、チロシン、ヒスチジンよりなるアミノ酸と金属塩を含むため、さらに人に常在する幅広い菌に対し、抗酸化物質分泌促進作用をすることができる。
請求項4の本発明はヒスチジン、システイン、シスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と金属塩を含むことを特徴とする抗酸化物質分泌促進剤である。
請求項4の本発明では、ヒスチジン、システイン、シスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸を有するため、特定の種類の菌に対して効果的に抗酸化物質分泌促進作用をすることができる。
請求項5の本発明は、トリプトファン、チロシン、フェニルアラニンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と、ヒスチジン、システイン、シスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と、金属塩を含むことを特徴とする抗酸化物質分泌促進剤である。
請求項5の本発明では、トリプトファン、チロシン、フェニルアラニンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と、ヒスチジン、システイン、シスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と含むため、多種類のアミノ酸を混合しなくても、多種類の菌に対して抗酸化物質を分泌させることができる。
請求項6の本発明は、金属塩が、鉄塩およびマンガン塩よりなる群から選ばれた1種類以上の金属塩である抗酸化物質分泌促進剤である。
請求項6の本発明では、金属塩が、鉄塩およびマンガン塩であるため、他の金属塩に比べて、一層抗酸化物質を効率的に分泌させることができる抗酸化物質分泌促進剤である。
請求項7の本発明は、トリプトファン、チロシン、ヒスチジン、システイン、フェニルアラニン及びシスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と金属塩を有効成分とする抗酸化物質分泌促進剤を含有することを特徴とする化粧料である。
請求項7の本発明では、化粧料が上記特定のアミノ酸と金属塩を有効成分とする抗酸化物質分泌促進剤を含有するため、肌にこの化粧料を使用したときに、紫外線等により肌に存在する活性酸素を除去することができ、肌を良好に保つことができる。
請求項8の本発明は、トリプトファン、チロシン、ヒスチジン、システイン、フェニルアラニン及びシスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸をアミノ酸量として2〜20g/Lと、金属塩をMeCl換算で20〜300mg/Lが存在する培地を使用して細菌を培養し、抗酸化物質を分泌させ、製造することを特徴とする抗酸化物質の製造方法である。
請求項8の本発明では、トリプトファン、チロシン、ヒスチジン、システイン、フェニルアラニン及びシスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸をアミノ酸量として2〜20g/Lと、金属塩をMeCl換算で20〜300mg/Lが存在する培地を使用して細菌を培養し、抗酸化物質を分泌させるため、菌の数を大量に増加させることなく、効率よく、多量に抗酸化物質を製造することができることから、生産効率を著しく高めることができる。
請求項9の本発明は、上記アミノ酸が、トリプトファンおよびシスチンよりなる抗酸化物質の製造方法である。
請求項9の本発明では、上記アミノ酸が、トリプトファンおよびシスチンよりなるため、多種類の菌に対して、抗酸化物質を効率よく、多量に抗酸化物質を分泌させ、製造することができる。
請求項10の本発明は、上記アミノ酸が、トリプトファン、シスチン、チロシンおよびヒスチジンよりなる抗酸化物質の製造方法である。
請求項10の本発明では、上記アミノ酸が、トリプトファン、シスチン、チロシンおよびヒスチジンよりなるため、他の種類の菌に対しても抗酸化物質を効率よく、多量に抗酸化物質を分泌させ、製造することができる。
請求項11の本発明は、金属塩が、鉄塩およびマンガン塩よりなる群から選ばれた1種類以上の金属塩である抗酸化物質の製造方法である。
請求項11の本発明では、金属塩が、鉄塩およびマンガン塩よりなる群から選ばれた1種類以上の金属塩であるため、他の金属塩を使用する場合に比べて、一層抗酸化物質を分泌させることができる抗酸化物質の製造方法である。
本発明によれば、常在菌が本来有する抗酸化作用およびスーパーオキサイド・ジスムターゼ(SOD)作用を有する物質の分泌を促進させる、特定のアミノ酸と金属塩を有する抗酸化物質分泌促進剤を提供することができる。この抗酸化物質分泌促進剤は、特に薬剤(皮膚外用剤、点眼薬等)、化粧料(化粧料添加剤を含む。)の中に含有された形態で使用されることができる。前記特定のアミノ酸および金属塩を有効成分とし、更に必要により適宜坦体、添加剤と共に配合して使用される。特に、皮膚に塗布したとき、肌に有効に作用し、しかも良好な使用感を有するので、このような作用、効果を期待する化粧料や、皮膚外用剤等広く医薬品、医薬部外品に極めて好適である。
以下に本発明を詳細に説明する。
全ての細菌に於いて、例えばフラボ蛋白(還元体の自酸化)に遊離酸素が反応したりすると、(不対電子をもつ)遊離反応基である スーパーオキシドアニオン (O2 -) が僅かに産生される。スーパーオキシドアニオンは不均化されて過酸化水素 (H22) を生じ、過酸化水素が放置され金属イオンに触媒されて分解すると、毒性の強いヒドロキシルラジカル(OH・) を生じる。このヒドロキシラジカルは細胞膜を作っている脂肪などから水素を引き抜くので、連鎖的なラジカル反応が引き起こされ生体組織は破壊される。
細菌は、このような過酸化物質からの防御のために、酸化物やラジカルを消去する代謝系を有している。好気性細菌はスーパーオキシド(O )を、酵素のスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)(superoxide dismutase)により酸素と過酸化水素(H)への転換が促進され、過酸化水素(H)は酵素のカタラーゼ(catalase)によって酸素と水に分解する。
2O + 2H+ → O + H
(superoxide dismutase)
2H → 2HO + O
(catalase)
過酸化水素を代謝過程で酸化剤として利用する乳酸菌等は、カタラーゼ(catalase)の代わりに酵素のペルオキシダーゼ(peroxidases)を有している。このように好気性菌や嫌気性菌は酵素のスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)(superoxide dismutase)や過酸化水素還元酵素を持ち、酸素代謝の結果生ずる有毒物質を分解処理し細胞を保護する能力を有している。
また、抗酸化作用があるアスコルビン酸は、細菌体内にてグルコースより合成される。また、トコフェノールやヒドロキノン等の抗酸化物質も合成する。これらの合成経路は、調整酵素によりその生産速度が調整されており、その代謝物質やエフェクターにより活性化されたり阻害されたりする。したがって、細菌にスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)(superoxide dismutase)や抗酸化物質の代謝における調整酵素が活性化する速度因子を過剰に与えれば、目的とする物質を細菌自身が必要とする以上に生産することになる。この過剰に生産した物質は、細菌にとって不要であることから、菌体外に排出する。
このように、菌の代謝バランス意図的に崩すことで、菌体成分を菌体に必要以上に生産させる技術は、アミノ酸発酵などで良く知られている。本発明者は、この原理を利用し、特定のアミノ酸と金属を同時に細菌に与えることにより抗酸化物質を必要以上に生産することとその方法を見出した。
菌に与えるアミノ酸としては トリプトファン、チロシン、ヒスチジン、システイン、フェニルアラニン、シスチンから選ばれたアミノ酸であり、それぞれ単品でもその効果は得られるが、トリプトファン、シスチン、チロシンとヒスチジンとを同時に作用させるとさらに効果が得られる。
本発明は、このような特定のアミノ酸と金属塩を含む抗酸化物質分泌促進剤である。
また、金属塩は、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化鉄、硝酸鉄、硫酸鉄、塩化マンガン、硝酸マンガン、硫酸マンガン、塩化カルシウム、モリブデン酸ナトリウム、タングステン酸ナトリウム等があるが、
塩化鉄、硝酸鉄、硫酸鉄のいずれかと、塩化マンガン、硝酸マンガン、硫酸マンガンのいずれかを同時に適用させることで、特にその効果が得られる。
本発明における、これらの抗酸化物質分泌促進剤の適用方法は特に限定されないが、皮膚に適用する際は、化粧水、クリーム、乳液、パック等のフェーシャル化粧料やファンデーション、口紅、ほほ紅等のメーキャップ化粧料、シャンプー、リンス、養毛剤等の頭髪用化粧料等化粧品に配合する。そしてアミノ酸の配合量としては0.01〜10重量%(更に好ましくは0.05〜1重量%)であり、金属塩は0.001〜5重量%(更に好ましくは0.05〜2重量%)である。
そして、化粧料一般にその用量は、例えばクリーム状又は軟膏状の製剤の場合、皮膚面1cm2当たり1〜20mg、液状製剤の場合、同じく1〜10mgとするのが好ましいが、これに限定されるものではない。
また、例えば、ラクトバチルス属等の細菌を培養することで、抗酸化成分を得る方法も知られている。その培養方法としては、ラクトバチルス属細菌の培養には、乳培地または乳成分を含む培地、または、これを含まない半合成培地等種々の培地を用いることができる。このような通常の培地に本発明の抗酸化物質分泌促進剤を添加し培養を行うことで、坑活性成分の生産をより促進させる方法である。更に、このような抗酸化物質分泌促進剤を有効成分を含有してなる抗酸化作用を有する化粧料に関するものである。
通常の 培地中にトリプトファン、チロシン、ヒスチジン、システイン、フェニルアラニン、シスチンから選ばれたアミノ酸の1種類以上を、アミノ酸量として2〜20g/Lと金属塩をMeCl換算で20〜300mg/Lを存在させる。さらにその金属塩が鉄塩およびマンガン塩から1つ以上選ばれたものであることがより好ましい。また、本発明のアミノ酸が、トリプトファンおよびシスチンを同時に作用させることも好ましい。更に望ましくは、培地中に添加するアミノ酸が、トリプトファン、シスチン、チロシンおよびヒスチジンを同時に作用させることで、更に発明の効果を得ることが出来る。培養法としては、脱脂乳を還元して加熱殺菌した還元脱脂乳培地を例示することができる。培養法は静置培養またはpHを一定にコントロールした中和培養で行うが、菌が良好に生育する条件であれば特に培養法に制限はない。
本発明をより具体的な使用の形態、即ち薬剤(皮膚外用剤、栄養剤)、化粧料(化粧料添加剤を含む。)の形態で使用することができる。これ等の用途においては、医薬上又は化粧料上許容される各種の坦体、添加剤を含んでいてもよい。
本発明の抗酸化物質分泌促進剤および抗酸化分泌促進方法を薬剤(皮膚外用剤、栄養剤)、化粧料(化粧料添加剤を含む。)として使用する際は、個々の目的に応じて、適宜、紫外線防止剤、美白剤、皮膚(細胞)賦活化剤、収れん剤、抗炎症(消炎)剤、酸化防止剤、保湿剤等を組み合わせて配合される。
紫外線防止剤としては、有機化合物系の紫外線吸収剤と無機化合物系の紫外線散乱剤があり、紫外線吸収剤には、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等があげられる。紫外線吸収剤のパラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤には、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロプロピル、パラジメチルパラアミノ安息香酸アミル、パラメチルパラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸イソブチル等があり、ケイ皮酸系紫外線吸収剤としては、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、ジイソプロピルケイ皮酸エステル、メトキシケイ皮酸オクチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ,2−エチルへキサン酸グリセリル等があり、サリチル酸系紫外線吸収剤としては、サリチル酸ホモメチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸鳥エタノールアミン、サリチル酸アミル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tertブチルフェニル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸等があり、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシクロロベンゾフェノン、ジオキシベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’メチルベンゾフェノン、オクタベンゾン等があり、その他にもウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸等があげられる。紫外線散乱剤として用いられる無機化合物には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化鉄等があげられる。
美白剤としては、チロシナーゼ阻害薬、エンドセリン拮抗薬、α−MSH阻害薬、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン、エラグ酸、その誘導体及びそれ等の塩、コウジ酸、その誘導体及びそれ等の塩、アルブチン等のハイドロキノン、その誘導体及びそれ等の塩、システイン、その誘導体及びそれ等の塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウム等のビタミンC類及びそれ等の誘導体及びそれ等の塩、グルタチオン、その誘導体及びそれ等の塩、レゾルシン、その誘導体及びそれ等の塩、ネオアガロビオース、アガロースオリゴサッカライド、アスパラガス抽出物、アルテア抽出物、イブキトラノオ抽出物、インチンコウ抽出物、エンドウ豆抽出物、エイジツ抽出物、オウゴン抽出物、オノニス抽出物、海藻抽出物、火棘抽出物、カンゾウ抽出物、キイチゴ抽出物、クジン抽出物、黒砂糖抽出物、ケイケットウ抽出物、ゴカヒ抽出物、小麦胚芽抽出物、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、サンペンズ抽出物、シャクヤク抽出物、シラユリ抽出物、センプクカ抽出物、ソウハクヒ抽出物、大豆抽出物、胎盤抽出物、タラノキ抽出物、茶抽出物、トウキ抽出物、糖蜜抽出物、ノイバラ抽出物、ビャクレン抽出物、ブドウ種子抽出物、ブナノキ抽出物、フローデマニータ抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、モッカ抽出物、ユキノシタ抽出物、ヨクイニン抽出物、及び羅漢果抽出物等を挙げることができ、その1種又は2種以上を適宜選択して配合される。美白剤成分の含有量は、美白剤成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常0.1〜10%である。植物抽出物等を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分換算の量である。
本発明の皮膚外用剤に使用される皮膚(細胞)賦活化剤成分は、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体及びそれらの塩、リボ核酸及びその塩、サイクリックAMP、サイクリックGMP、フラビンアデニンヌクレオチド、グアニン、アデニン、シトシン、チミン、キサンチン及びそれらの誘導体であるカフェイン、テオフェリン並びにそれらの塩等の核酸関連物質、幼牛血液抽出液、血清除蛋白抽出物、脾臓抽出物、トリ等の卵成分、鶏冠抽出物、貝殻抽出物、貝肉抽出物、ローヤルゼリー、シルクプロテイン及びその分解物又はそれらの誘導体、ヘモグロビン又はその分解物、ラクトフェリン又はその分解物、イカスミ等の軟体動物抽出物、魚肉抽出物等、哺乳類、鳥類、貝類、昆虫類、魚類、軟体動物類、甲殻類等の動物由来の抽出物、酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物等の発酵代謝産物から選ばれる微生物由来の抽出物が挙げられる。更にレチノール及びその誘導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等)、レチナール及びその誘導体、デヒドロレチナール、カロチン等のカロチノイド等のビタミンA類、チアミン類(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩)、リボフラビン類(リボフラビン、酢酸リボフラビン等)、ピリドキシン類(塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート等)、フラビンアデニンヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸類(ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等)、コリン類等のビタミンB類、ビタミンC群:アスコルビン酸及びその誘導体,ビタミンD群:エルゴカルシフェロール(ビタミンD2),コレカルシフェロール(ビタミンD3),ジヒドロタキステロール,ビタミンE群:トコフェロール及びその誘導体,ユビキノン類,ビタミンK群:フィトナジオン(ビタミンK1),メナキノン(ビタミンK2),メナジオン(ビタミンK3),メナジオール(ビタミンK4),その他,必須脂肪酸(ビタミンF),カルニチン,フェルラ酸,γ-オリザノール,オロット酸,ビタミンP類(ルチン,エリオシトリン,ヘスペリジン),ビタミンUなど。アンズ抽出物、イチョウ抽出物、オタネニンジン抽出物、オオムギ抽出物、オレンジ抽出物、キュウリ抽出物、キウイ抽出物、シイタケ抽出物、スギナ抽出物、センブリ抽出物、タイソウ抽出物、トウガラシ抽出物、ニンニク抽出物、ニンジン抽出物、ブクリョウ抽出物、モモ抽出物、レタス抽出物、レモン抽出物、霊芝抽出物、ローズマリー抽出物、ヒノキチオール、セファランチン等の植物由来の抽出物、α−及びγ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸及びそれらの誘導体、エストラジオール及びその誘導体並びにそれらの塩、グリコール酸、コハク酸、乳酸、サリチル酸等の有機酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩等が挙げられる。これらの皮膚賦活化剤の1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その配合量は、皮膚賦活化剤成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常0.1〜20%である。
収れん剤としては、スルホ石炭酸亜鉛、スルホ石炭酸ナトリム、各種植物抽出物等があげられる。例えば、アルニカ、サンザシ、キナ、サルビア、ボダイジュ、オタネニンジン、トショウ、マンネンロウ、オトギリソウ、イチョウ、メリッサ、オノニス、マロニエ、センブリ、ニンニク、カミツレ、サイム、ハッカ、イラクサ、トウガラシ、ショウガ、ホップ、西洋トチノキ、ラベンダー、ニンジン、カラシナ、ケイ、マツ、センキュウ、ニワトコ、ヤマゼリ、ハシリドコロ、ボタン、ヤマモモ、ドクダミ、コウホネ、シブガキ、トウキンセンカ、グビジンソウ、リンドウ、ブドウ、ハマボウフウ、ダイダイ、ユズ、ショウブ、ナツミカン、ハマメリス、メリーロート、ウイキョウ、サンショウ、シャクヤク、ユーカリ、ヨモギ、エンメイソウ、コメ、クララ、ショウキョウ、チョウジ、クルミの葉、オウゴン、セージ、ホップ、ローズマリー、オトギリソウ、ハッカ、カミツレ、何首鳥、黄連、黄柏、黄苓、重薬、陳皮、人参、シャクヤク、トウシン、プロポリス、タクシア、タンニン、ハマメリス、ボタン、樺木タール、ローヤルゼリー、コウボエキス等が挙げられ、1種又は2種以上を合わせて使用することができ、通常、化粧料の0.001〜5重量%、特に0.01〜3重量%配合することが好ましい。
抗炎症剤としては、酸化亜鉛、イオウ及びその誘導体、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、β−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、3−サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウム等のグリチルレチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、トラネキサム酸、コンドロイチン硫酸、メフェナム酸、フェニルブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、アラントイン、グアイアズレン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、各種微生物及び動植物の抽出物等があげられる。
酸化防止成分としては、レチノール、デヒドロレチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、レチナール、レチノイン酸、ビタミンA油等のビタミンA類、それ等の誘導体及びそれ等の塩、α−カロテン、β−カロテン、γ−カロテン、クリプトキサンチン、アスタキサンチン、フコキサンチン等のカロテノイド類及びその誘導体、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサール−5−リン酸エステル、ピリドキサミン等のビタミンB類、それ等の誘導体及びそれ等の塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウム等のビタミンC類、それ等の誘導体及びそれ等の塩、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、1,2,5−ジヒドロキシ−コレカルシフェロール等のビタミンD類、それ等の誘導体及びそれ等の塩、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール等のビタミンE類、それ等の誘導体及びそれ等の塩、トロロックス、その誘導体及びそれ等の塩、ジヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、α−リポ酸、デヒドロリポ酸、グルタチオン、その誘導体及びそれ等の塩、尿酸、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム等のエリソルビン酸、その誘導体及びそれ等の塩、没食子酸、没食子酸プロピル等の没食子酸、その誘導体及びそれ等の塩、ルチン、α−グリコシル−ルチン等のルチン、その誘導体及びそれ等の塩、トリプトファン、その誘導体及びそれ等の塩、ヒスチジン、その誘導体及びそれ等の塩、N−アセチルシステイン、N−アセチルホモシステイン、N−オクタノイルシステイン、N−アセチルシステインメチルエステル等のシステイン誘導体及びそれ等の塩、N,N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、N,N’−ジオクタノイルシスチンジメチルエステル、N,N’−ジオクタノイルホモシスチンジメチルエステル等のシスチン誘導体及びそれ等の塩、カルノシン及びその誘導体及びそれ等の塩、ホモカルノシン及びその誘導体及びそれ等の塩、アンセリン及びその誘導体及びそれ等の塩、カルシニン及びその誘導体及びそれ等の塩、ヒスチジン及び/又はトリプトファン及び/又はヒスタミンを含むジペプチド又はトリペプチド誘導体及びそれ等の塩、フラバノン、フラボン、アントシアニン、アントシアニジン、フラボノール、クエルセチン、ケルシトリン、ミリセチン、フィセチン、ハマメリタンニン、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等のフラボノイド類、タンニン酸、コーヒー酸、フェルラ酸、プロトカテク酸、カルコン、オリザノール、カルノソール、セサモール、セサミン、セサモリン、ジンゲロン、クルクミン、テトラヒドロクルクミン、クロバミド、デオキシクロバミド、ショウガオール、カプサイシン、バニリルアミド、エラグ酸、ブロムフェノール、フラボグラシン、メラノイジン、リボフラビン、リボフラビン酪酸エステル、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンヌクレオチド、ユビキノン、ユビキノール、マンニトール、ビリルビン、コレステロール、エブセレン、セレノメチオニン、セルロプラスミン、トランスフェリン、ラクトフェリン、アルブミン、ビリルビン、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、メタロチオネイン、O−ホスホノ−ピリドキシリデンローダミン、及び米国特許第5,594,012記載のN−(2−ヒドロキシベンジル)アミノ酸、その誘導体及びそれ等の塩、及びN−(4−ピリドキシルメチレン)アミノ酸、並びにその誘導体及びそれ等の塩等を挙げることができ、抗酸化成分の含有量は、抗酸化成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常0.1〜10%である。植物抽出物等を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分換算の量である。
抗菌剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、石炭酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、フェノキシエタノール及びチアントール、イソプロピルメチルフェノール等があげられる。
保湿剤は、グリセリン、ピロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール、ピロリドンカルボン酸塩、乳酸塩等のNMF(自然保湿因子)の主成分、ヒアルロン酸塩、コンドロイチン硫酸、へパリン等のムコ多糖類、尿素、システイン、セリン等のアミノ酸、更には、各種植物抽出物等があげられ、その1種以上が用いられる。
上記成分の他に本発明の効果を妨げない範囲で薬品類、医薬部外品類、化粧品類などの製剤に配合、添加される成分、精製水、温泉水、海洋深層水(電気透析あるいは逆浸透膜処理した脱塩水又は濃縮水を含む)、清涼剤、防腐剤、キレート剤、褪色防止剤、緩衝剤等を、例えば、ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピル,ステアリン酸ブチル,ラウリン酸ヘキシル,ミリスチン酸ミリスチル,オレイン酸オレイル,オレイン酸デシル,ミリスチン酸オクチルドデシル,ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル,乳酸セチル,乳酸ミリスチル,フタル酸ジエチル,フタル酸ジブチル,酢酸ラノリン,モノステアリン酸エチレングリコール,モノステアリン酸プロピレングリコール,ジオレイン酸プロピレングリコール等のエステル類や、シリカ、水和シリカ、無水ケイ酸、ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウムアグネシウム、ケイ酸ジルコニム、モンモリナイト、ヘクトライト、ベントナイト、ゼオライト、第二リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、アルミナ、タルク、酸化チタン、二酸化チタン、雲母、雲母チタン、カオリン、ベンガラ、グンジョウ、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミン、石英などの無機鉱物類、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、イオウなどの無機塩類、ステアリン酸アルミニウム,ステアリン酸マグネシウム,ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシウム,パルミチン酸亜鉛,ミリスチン酸マグネシウム,ラウリン酸亜鉛,ウンデシレン酸亜鉛等の金属石鹸類、ビタミンE及びその誘導体,センブリエキス,ニンニクエキス,人参エキス,アロエエキス,ゲンチアナエキス,トウキエキス,セファランチン,塩化カルプロニウム,ミノキシジル、トウガラシチンキ,ノニル酸バニルアミド,カンタリスチンキ,ショウキョウチンキ,ハッカ油,l−メントール,カンフル,ニコチン酸ベンジル、ヒノキチオール,パントテン酸及びその誘導体,アラントイン,胎盤エキス,ビオチン,ペンタデカン酸グリセリド、抗脂漏剤、ピリドキシン及びその誘導体,イオウ,ゾルシン,サリチル酸,乳酸、過酸化水素水,過硫酸ナトリウム,過硫酸アンモニウム,過ホウ酸ナトリウム,過酸化尿素,過炭酸ナトリウム,過酸化トリポリリン酸ナトリウム,臭素酸ナトリウム,臭素酸カリウム,過酸化ピロリン酸ナトリウム,過酸化オルソリン酸ナトリウム,ケイ酸ナトリウム過酸化水素付加体,硫酸ナトリウム塩化ナトリウム過酸化水素付加体,β−チロシナーゼ酵素液,マッシュルーム、硫酸ストロンチウム,硫化ナトリウム,硫化バリウム,硫化カルシウムなどの無機系還元剤,チオグリコール酸又はその塩類(チオグリコール酸カルシウム,チオグリコール酸ナトリウム,チオグリコール酸リチウム,チオグリコール酸マグネシウム,チオグリコール酸ストロンチウム、エタノールアミン,尿素,グアニジン、ポリアスパラギン酸、ε−ポリリジン、γ−ポリグルタミン等のポリアミノ酸及びその誘導体、コラーゲン、エラスチン等の天然高分子化合物、部分脱アセチル化キチン等の半合成高分子化合物、カルボキシメチルセルロース等の高分子粉体、N−ε−ラウロイルリジンなど、またリンゴ酸、クエン酸、サリチル酸、酒石酸、グルコン酸、フィチン酸、それ等の誘導体及びそれ等の塩、エチレンジアミン四酢酸、その誘導体及びそれ等の塩、ジエチレントリアミンペンタアセティックアシッド、その誘導体及びそれ等の塩、N−カルボキシメチル−アスパラギン酸、その誘導体及びそれ等の塩、N−カルボキシメチル−グルタミン酸、その誘導体及びそれ等の塩、N,N−ビス(カルボキシメチル)−アスパラギン酸、その誘導体及びそれ等の塩、N,N−ビス(カルボキシメチル)−グルタミン酸、その誘導体及びそれ等の塩、N,N−ビス(コハク酸)−エチレンジアミン、その誘導体及びそれ等の塩、デスフェリオキサミン、O−フェナントロリン、トランスフェリン、フェリチン、ラクトフェリン、コーヒー酸、マルトール、プルプロガリン、ピロガロール、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、及びヘキサメタリン酸ナトリウム等な金属キレート剤、尿素、2−ピロリドン、1−ヘキサノール、1−オクタノール、1−デカノール、1−メントール、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチン酸イソプロピル、酢酸n−ヘキシル、オレイン酸等の経皮吸収促進剤、アクリノール,イオウ,グルコン酸カルシウム,グルコン酸クロルヘキシジン,スルファミン,マーキュロクロム,ラクトフェリン又はその加水分解物,塩化アルキルジアミノエチルグリシン液,トリクロサン,次亜塩素酸ナトリウム,クロラミンT,サラシ粉,ヨウ素化合物,ヨードホルム,ソルビン酸又はその塩,サルチル酸,デヒドロ酢酸,パラヒドロキシ安息香酸エステル類,ウンデシレン酸,フェノール,クレゾール,p−クロロフェノール,p−クロロ−m−キシレノール,p−クロロ−m−クレゾール,チモール,フェネチルアルコール,o−フェニルフェノール,Irgasan CH3565,ハロカルバン,ヘキサクロロフェン,クロロヘキシジン,エタノール,メタノール,イソプロピルアルコール,ベンジルアルコール,エチレングリコール,プロピレングリコール,フェノキシエタノール,クロロブタノール,イソプロピルメチルフェノール,非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル,ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなど),両性界面活性剤,アニオン界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム,ラウロイルサルコシンカリウムなど),カチオン界面活性剤(臭化セチルトリメチルアンモニウム,塩化ベンザルコニウム,塩化ベンゼトニウム,塩化メチルロザニリン),ホルムアルデヒド,ヘキサミン,ブリリアントグリーン,マラカイトグリーン,クリスタルバイオレット,ジャーマル,感光素101号,感光素201号,感光素401号,N−長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体及びその酸附加塩,酸化亜鉛,ヒノキチオール,クジンなど抗菌・殺菌・消毒薬等を配合しても構わない。これらの成分を適宜一種又は二種以上添加することができる。また、これらの成分の添加量は特に限定されないが、通常0.0001〜80%(対全量)の範囲で添加することができる。
更に一般に、化粧料或いは皮膚外用剤に使用されている成分としては、香料、有機溶剤、油剤、顔料、界面活性剤、増粘剤、粉体物質、色素等を挙げることができる。
香料としては、天然香料や合成香料がある。天然香料の代表例は、バラ油、ジャスミン油、ネロリ油、ラベンダー油、チュベローズ油、イランイラン油、クラリセージ油、クローブ油、ペパーミント油、ゼラニウム油、パッチュリー油、サンダルウッド油、シンナモン油、コリアンダー油、ナツメグ油、パイン油、バニラ油、ペルーバルサム油、バナナ油、アップル油、フェンネル油、トンカビーンズ油、ペパー油、レモン油、オレンジ油、ベルガモット油、オポポナックス油、ベチバー油、オリス油、オークモス油、アニス油、ボアドローズ油などの植物性香料、ムスク油、シベット油、カストリウム油、アンバーグリス油などの動物性香料である。
合成香料の代表例は、リモネン、β−カリオフィリンなどの炭化水素類、シス−3−ヘキセノール、リナロール、ファルネソール、β−フェニルエチルアルコール、ゲラニオール、シトロネロール、ターピネオール、メントール、サンタロール、バクダノール、ブラマノールなどのアルコール類、リラノール、リリアール、2,6−ノナジエナール、シトラール、α−ヘキシルシンナミックアルデヒドなどのアルデヒド類、β−イオノン、l−カルボン、シクロペンタデカノン、ダマスコン、メチルイオノン、イロン、イソイースーパー、アセチルセドレン、ムスコンなどのケトン類、ベンジルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルジャスモネート、リナリルアセテート、ベンジルベンゾエートなどのエステル類、γ−ウンデカラクトン、ジャスミンラクトン、シクロペンタデカノリッド、エチレンブラシレートなどのラクトン類、ガラクソリッド、アンブロキサン、ローズオキサイドなどのオキサイド類、オイゲノールなどのフェノール類、インドールなどの含窒素化合物、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタールなどのアセタール類、オーランチオールなどのシッフ塩基類などである。香料は一般的に一種類単独で使用することは少なく、目的に応じて複数種を組み合わせた調合香料として用いられる。
香料の配合割合は、目的に応じて適宜決定されればよいが、通常、0.0001%〜50重量%(対全量)であり、好ましくは1〜40重量%である。更に好ましくは5〜30重量%である。これらを香料は、通常、有機溶剤および油剤に溶解あるいは、共存して化粧料等に配合される。
本発明で使用される有機溶剤は、エタノール、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ブタノール、プロパノールなどが挙げられ、これらの1種あるいは2種以上が用いられる。
また油剤としては、天然系油、合成油或いは固体、半固体、液体等の性状は問わず特に限定されるものではないが、例えば、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル油、シリコーン油類、フッ素系油類等のいずれの油剤も使用することができる。例えば、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等のロウ類;牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、硬化油、タートル油、豚脂、馬脂、ミンク油、肝油、卵黄油等の動物油;ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等のラノリン誘導体;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類が挙げられる。また、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、シトステロール、ラノステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等の高級アルコール;アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸−N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸−2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル油が挙げられる。更にアセトグリセライド、トリイソオクタン酸グリセライド、トリイソステアリン酸グリセライド、トリイソパルミチン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリミリスチン酸グリセライド等のグリセライド油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン;高級脂肪酸変性シリコーン、シリコーン樹脂、シリコンゴム、シリコーン油等のシリコーン系油剤;パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤が挙げられる。望ましくは、ホホバ油、ヒマシ油、流動パラフィン、スクワレン、ワセリン、ステアリン酸、オレイルアルコール等があげられ、その1種以上が使用される。
有機溶剤および油剤の配合割合は、通常、香料の1〜100倍量であり、適宜決定されればよい。
本発明で使用される顔料は、通常、被着色物に真珠光沢、虹彩色、メタリック感等の特殊な光学的効果や彩色、被覆、紫外線予防あるいは分泌皮脂の吸着による化粧くずれの防止、さらっとした使用感の付与等の目的で使用されている化粧用粉体であり、口紅、アイカラー、チークカラー、ネイルカラーなどのメイクアップ化粧料、ヘアー用の化粧料に通常使用されているラメやパール光沢顔料である。これらには、真珠光沢顔料、金属光沢顔料、ガラスフレーク顔料、金属被覆無機顔料、樹脂顔料、レーキ顔料、有機顔料、着色顔料、白色顔料、体質顔料等の無機顔料、真珠光沢顔料、機能性顔料等があげられ、これらの1種以上が使用される。
レーキ顔料には2つの種類があり、1つは水に溶けやすい染料をカルシウム等の塩として水に不溶化した顔料で、例えば赤色202号、204号、206号、207号、208号、220号等がある。他の1つは、硫酸アルミニウム、硫酸ジルコニウム等で水不溶性にしてアルミナに吸着させた顔料で黄色5号、赤色230号等である。
有機顔料は、分子構造内に親水性基を持たず、水、油や溶剤に溶解しない有色粉末であり、着色力、耐光性に優れている。アゾ系顔料の赤色228号、インジゴ系顔料の赤色226号、フタロシアニン系顔料の青色404号等があげられる。
無機顔料は、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄等の色調の異なる酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、酸化マグネシウム、酸化コバルト、チタン酸コバルトカーボンブラック、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等があげられる。
白色顔料は、着色や被覆等の目的で用いられ、ニ酸化チタンと酸化亜鉛があげられる。
体質顔料は、着色よりも製品の形状維持や伸展性、付着性、光沢等の調節、色調の調整(希釈剤)に用いられ、例えば雲母(マイカ)、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母等の雲母系顔料、セリサイト、タルク、カオリン、モンモリロナイト、ゼオライト等の粘度鉱物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、含硫ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の合成無機粉体等があげられる。
ガラスフレーク顔料は、フレーク状ガラス表面を金属などで薄く被覆されたものである。金属被覆無機顔料は、無機系顔料を金属蒸着などにより金属および/あるいは金属酸化物で被覆させた顔料であり、例えば、酸化鉄被覆アルミニウム、酸化鉄被覆雲母、アルミニウム−マンガン被覆雲母状酸化鉄等があげられる
真珠光沢顔料は、被着色物に真珠光沢、虹彩色、メタリック感等の特殊な光学的効果を与えるために使用される顔料であり、雲母チタン、酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス等があげられる。その他、アルミニウム粉、金粉、銀粉、銅粉、錫粉、真鍮粉などの金属粉顔料等があげられる。
樹脂顔料は、樹脂フィルムを着色し、裁断した薄片状のものであり、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ポリエキレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ナイロンパウダーポリエステルフィルム末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末等があげられる。
機能性顔料としては、窒化ホウ素、合成フッ素金雲母、フォトクロミック顔料、複合化微粒子粉体等があげられる。
本発明の光輝性顔料の形態は、特に限定されるものではなく、粒状、板状、棒状等、目的および使用粉体により適宜、選択されれば良い。また、粉体の大きさは、特に限定されるものではなく、目的および使用粉体により適宜、選択されれば良く、粒状の粉体で有れば、通常、平均粒子径が0.01〜10μmのものが使用され、箔片状や棒状の粉体であれば、通常、長さが0.5〜10μmのものが使用されている。
本発明の顔料の配合量は、使用される顔料により一律に決めることはできず、適宜選択されるものであるが、通常、0.01〜80%である。
本発明で使用する界面活性剤は、特にその種類は限定するものではないが、親水性親油性比(HLB値が12〜18である界面活性剤が好ましく用いられる。使用できるアニオン性界面活性剤としては、N−アシルグルタミン酸塩などのN−アシルアミノ酸塩類、アルキル硫酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸類、アルキルエーテルリン酸エステル類、アシル−N−メチルタウリン類が挙げられ、非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体類などが挙げられる。
具体的には、親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エルチヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α、α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリン(またはポリグリセリン)脂肪酸エステル類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロビレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POEソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEモノオレエート、POEジステアレート、POEモノジオレート、システアリン酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類、POE・POPセチルエーテル、POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類、POE・POPエチレンジアミン縮合物類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油(または硬化ヒマシ油)誘導体、POEソルビットミツロウ等のPOE、ミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ等脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸K等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、ジー2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム酸のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POEアルキルエーテルカルボン酸、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル酸、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、アクリル酸β−N−Nジメチル−N−エチルアンモニオエチル酸ビニルピロリドン共重合体、カチオンポリマー誘導体等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等の、イミダゾリン系両性界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
界面活性剤の配合割合は、通常、1〜20重量%(対全量)であり、好ましくは5〜10重量%(対全量)である。
本発明で使用する 増粘剤は、例えば、アルカシーラン(アルカリゲネス産生多糖体)、アラビアゴム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、フコイダン、クインシードガム、トラントガム、ローカストビーンガム、ガラクトマンナン、キサンタンガム、カードラン、ジェランガム、フコゲル、カゼイン、ゼラチン、デンプン、コラーゲンなどの天然高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどの半合成高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキシドなどの合成高分子などであり、ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライトなどの無機鉱物などを併用することもある。
色素は、有機合成色素として、黄色5号、赤色505号などのアゾ系染料、赤色213号、赤色230号などのキサンテン系染料、黄色204号などのキノリン系染料、青色1号などのトリフェニルメテン系染料、緑色201号などのアンスラキノン系染料、インジゴ系染料などの染料、赤色202号、赤色208号などのレーキ顔料、赤色228号、赤色226号、青色404号などが、天然色素として、カロチン、カルサミン、コチニールなどがある。
本発明の抗酸化物質促進剤、特にその具体的用途である薬剤(治療剤、予防剤、皮膚外用剤等)或いは化粧料を調製する場合の製剤の形態(剤型)については特に制限されず、溶液状、ペースト状、ゲル状、固体状、粉末状等任意の剤型をとることができる。また、本発明の化粧料或いは皮膚外用剤は、オイル、ローション、クリーム、乳液、ゲル、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、エナメル、ファンデーション、リップスティック、おしろい、パック、軟膏、錠剤、注射液、顆粒、カプセル、香水、パウダー、オーデコロン、歯磨、石鹸、エアゾル、クレンジングフォーム等の他、皮膚老化防止改善剤、皮膚炎症防止改善剤、浴用剤、養毛剤、皮膚美容液、日焼け防止剤、色素性乾皮症・日光蕁麻疹等の光線過敏症の防止改善剤、光アレルギーの防止改善剤、光免疫抑制の防止改善剤或いは、外傷・あかぎれ・ひびわれ等による肌荒れの防止改善剤等に用いることができる。
以下に実施例をあげて、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
以下の実施例において使用される供試菌株は以下の通りである。
皮膚常在菌として、菌株1〜6を使用する。
菌株1 スタフィロコッカス・エピデルミデスIFO 3762
菌株2 スタフィロコッカス・アウレウスIFO 3761
菌株3 ミクロコッカス・オーランティアクスIFO 15364
菌株4 シュウドモナス・エルギノーザIFO 3080
菌株5 エッセンシア・コリIFO 3301
菌株6 バシリス・スブチルス IFO 3007
腸内細菌として、菌株7〜9を使用する。
菌株7 エッセンシア・コリIFO 3301
菌株8 ラクトバチルス・アシドフィルスIFO 13951
菌株9 エンテロコッカス・フェーカリスIFO 3989
液体培地として、以下の成分を有する関東化学株式会社製の試薬を使用する。
グルコース 10g、イーストエキストラクト 5.0g、リン酸水素2カリウム 0.5g、リン酸2水素カリウム 1.5g、硫酸マグネシウム・7水 0.2g、水酸化ナトリウム 0.1g、硝酸カリウム 0.1g、P−Aminobenzoic acid 20μg、Inositol 0.2mg、Vitamin H 2μg、Nicotinic acid 40μg、Vitamin B12 0.5μg、VitaminB1 40μg、Ca-Pantothenate 0.4mg、VitaminB2 40μg、VitaminB6 40μgを混合して、pH7.2の1000mlの液体培地である。
生菌数測定方法は以下のとおりである。
固体培地として以下の成分を有する関東化学株式会社製の試薬を使用する。
グルコース 1.0g、イーストエキストラクト 2.5g、ペプトン 5.0g、寒天 2.0gを混合して、pH=7.0の100mlの液体培地である。
上記の培養液を便宜希釈し、固体培地を使いコロニーカウント法にて生菌数を測定した。(培養温度は30℃、2日間とした。)
菌の生育量測定方法は、以下の通りである。
上記の培養液を1−20倍に希釈した後、濁度を測定した。
培養液の抗酸化力の測定法は、以下の通りである。
1.DPPHラジカル消去能活性の測定
1)1.5ml用エッペンドルフチューブに800μM−DPPHエタノール溶液 175μl、400mM−MES(pH6.5)溶液 175μl、エタノール 1000μlを添加した後、供試検体を20μl添加した。
2)その供試検体を20μl添加した溶液を30℃、20分間反応後、12,000rpm、1分間遠心分離を行い沈殿物を除去した。
3)その溶液の上清の520nmを1.5mlセルにより吸光度を測定した。
4)抗酸化活性は次の式により算出した。
抗酸化活性(%)=(100−吸光度520nm(サンプル)/吸光度520nm(ブランク)×100)として算出した。
2.SOD活性物質の測定法
XOD(キサンチンオキシダーゼ)液を作成する。XOD(キサンチンオキシダーゼ)液は、XODを0.5M硫酸アンモニウム、EDTA-2Na−1mM溶液に溶解して20℃に保存しておいたものである。
キサンチンーニトロブルーテトラゾリウム溶液を作成する。キサンチンーニトロブルーテトラゾリウム溶液は、0.1mM、キサンチン 0.025mM、ニトロブルーテトラゾリウム 0.1mM、EDTA-2Na 50mM、炭酸ナトリウム緩衝液(pH10.2)を使用して作成する。
上記の溶液を使用して以下のように測定する。
1)試験管に試料を50μlをとり、XOD液を50μl添加した後、攪拌せずに25℃水浴下に10分間おく
2)キサンチンーニトロブルーテトラゾリウム溶液を2.85ml添加後、直ちに攪拌し、25℃水浴下で5分間置く
3)塩化銅溶液(0.2%CuCl2・HO)を20μl添加して攪拌し、560nmで比色定量する。
4) ブランクは試料及びXOD液を除いた0.2M硫酸アンモニウム溶液にて測定する。
5)SOD活性は次の式により算出した。
SOD活性(%)={100−吸光度560nm(サンプル)/吸光度560nm(ブランク)×100}として算出した。
本発明の実施の第1の形態として実施例1〜17を以下のように行った。
菌株1−9を固体培地に、一白金耳接種した後、30℃、24時間静置培養を行う。次に、液体培地に各アミノ酸および金属塩を設定量添加した培地に先の固体培地より一白金耳接種し、30℃、2日間静置培養を行う。菌株1−7は180rpmにて振盪培養、菌株8、9は静置培養を行う。培養2日後の生菌数と菌体量、また培養液を12,000rpm、10分間遠心分離を行いその上清を供試検体をして抗酸化活性およびSOD活性を測定した。実施例1〜17の結果を表1に示した。
Figure 2005304363

上記表1における金属MIXの配合は、次の通りである。
FeSO・7HO 5mg、NaWO・2HO 0.5mg、NaMoO・2HO 0.5mg、MnSO・5HO 0.5mg、CaCl 100mg、ZnCl 0.5mgを配合した。
上記実施の形態と比較のため、比較例1〜21を以下のように行った。
実施例1と同様に、菌株1−9を固体培地に、一白金耳接種した後、30℃ 24時間静置培養を行う。次に、液体培地に先の固体培地より一白金耳接種し、30℃、2日間静置培養を行う。菌株 1−7は180rpmにて振盪培養、菌株8,9は静置培養を行う。培養1日、2日後の生菌数と菌体量、また培養液を12,000rpm、10分間遠心分離を行いその上清を供試検体をして抗酸化活性およびSOD活性を測定した。
比較例1−21の結果を表―2に示した。
Figure 2005304363
各菌株を液体培地で培養した時の、生菌数および菌体量は、実施例と比較例を比べても殆ど変わらない。しかし、比較例の抗酸化活性は18以下であり、SOD活性は23以下であるが、実施例の抗酸化活性は52以上であり、SOD活性は64以上であることから、本発明の実施例の方法を用いると、菌の増殖活性を上げることなく、抗酸化活性物質の分泌を高めていることがわかる。
本発明の実施の第2の形態として実施例18〜32を以下のように行った。
菌株1〜3を固体培地に、一白金耳接種した後、30℃ 24時間静置培養を行う。次に、液体培地に、各アミノ酸の添加合計2.5g、およびFeSO・7HOを5mg、 MnSO・5HOを0.5mg、添加した培地に先の固体培地より一白金耳接種し、30℃、2日間静置培養を行う。菌株の1〜7は180rpmにて振盪培養を行う。培養2日後の生菌数と菌体量、また培養液を12,000rpm,10分間遠心分離を行いその上清を供試検体として抗酸化活性およびSOD活性を測定した。その結果を表3に示した。
Figure 2005304363

各菌株を液体培地で培養した時の抗酸化活性は71以上であり、SOD活性は80以上であることから、本発明の実施例の方法を用いると、菌の増殖活性を上げることなく、抗酸化活性物質の分泌を高めていることがわかる。
本発明の実施の第3の形態として実施例33を以下のように行った。
常在菌分離法として、固体培地を15人(男性5人、女性10人、年齢20〜60歳)の顔に直接押し付けた後、30℃、2日間培養を行った。培地上に出現したコロニーを釣菌し、菌種の異なる常在菌を22菌株分離した。常在菌1〜21を固体培地に一白金耳接種した後、30℃、24時間静置培養を行う。次に、液体培地に各アミノ酸の添加合計2.5g、およびFeSO・7HO 5mg、MnSO・5HO 0.5mg添加した培地に一白金耳接種し、30℃、2日間静置培養を行う。菌株1〜7は180rpmにて振盪培養を行う。培養2日後の生菌数と菌体量を測定するため、また培養液を12,000rpm、10分間遠心分離を行いその上清を供試検体をして抗酸化活性を測定した実施例33の結果を表4に示した。
Figure 2005304363

実際に分離した皮膚常在菌も本発明の液体培地で培養した時の抗酸化活性は40以上であることから、本発明の実施例の方法を用いると、抗酸化活性物質の分泌を高めていることがわかる。
本発明の実施の第4の形態として実施例34を以下のように行った。
本発明の場合、種々の製剤の形態が採用される。その配合例1〜13を次に示す。これ等の製剤は常法に従い調製した。
尚、配合量は重量%で表した。また、各シリコーンオイルは信越化学工業(株)製、アルカリゲネス産生多糖体は伯東社製それ以外の成分は試薬(関東化学社製)を用いた。
配合例1
配合例1は、本発明を化粧水の調製に使用したものである。
(No.)(配合成分) (重量%)
1.エタノール 5.00
2.グリセリン 3.00
3.1,3−ブチレングリコール 3.00
4.グリチルリチン酸2カリウム 0.20
5.ショ糖ラウリン酸エステル(コスメライクL−160:第一工業製薬社製)
0.50
6.アルカリゲネス産生多糖体 0.02
7.メチルフェニルポリシロキサン(B−4) 2.00
8.パラアミノ安息香酸メチル 0.10
9.トリプトファン 1.00
10. 精製水 残量
配合成分No.1〜3、No.5、No.7、No.9を加え、攪拌し混合物1とした。同様に、No.4、No.6、No.8、No.10を撹拌、混合して混合物2とした。ホモミキサー(IKA社製)で混合物2を5,000rpmで攪拌しながら、混合物1を加えてエマルションを調製して化粧水を得た。
配合例2
配合例2は、本発明を乳液の調製に使用したものである。
(No.)(配合成分) (重量%)
1.メチルフェニルポリシロキサン 10.00
2.ジメチルポリシロキサン 5.00
3.ジメチルポリシロキサン 5.00
4.酸化チタン 5.00
5.酸化亜鉛 3.00
6.ステアリン酸ソルビタン 0.50
7.ステアリン酸 0.50
8.ショ糖ミリスチン酸エステル 1.00
9.アルカリゲネス産生多糖体 0.02
10.グリセリン 3.00
11.1,3−ブチレングリコール 5.00
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.10
13.トリプトファン 0.50
14.シスチン 0.50
15.精製水 残量
16.塩化マンガン 0.002
17.塩化鉄 0.004
70℃に加熱、攪拌下、配合成分No.1〜3、6、7,13,14を混合し、混合物2とした。また、同様に配合成分No.8〜12、15〜17を70℃に加熱、混合し、混合物3とした。ホモミキサーで混合物3を5,000rpmで撹拌しながら混合物2を加え、エマルションを調製した。次いで配合成分No.4、No.5を加え、均一に混合し、プロペラ型撹拌機で室温まで撹拌冷却し乳液を得た。
配合例3
配合例3は、本発明をクリームの調製に使用したものである。
(No.)(配合成分) (重量%)
1.ジメチルポリシロキサン 5.00
2.モノステアリン酸グリセリン 2.00
3.ステアリン酸 2.00
4.ステアリルアルコール 6.00
5.水添ラノリン 4.00
6.スクワラン 9.00
7.オクチルドデカノール 10.00
8.ジメチルポリシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体
5.00
9.キサンタンガム 0.05
10.グリチルリチン酸 0.20
11.アスコルビン酸リン酸マグネシウム塩 6.00
12.クエン酸 3.00
13.水酸化ナトリウム 0.20
14.1,3−ブチレングリコール 4.00
15.パラオキシ安息香酸メチル 0.10
16.ヒスチジン 0.20
17.塩化鉄 0.001
18.精製水 残量
配合成分No.1〜7を混合し攪拌下、70℃に加熱して溶解し、混合物4とした。同様に配合成分No.10〜17及びNo.18の半量を加熱溶解し、混合物5とした。ホモミキサーで混合物4を5,000rpmで撹拌しながら混合物5を加え、エマルションを調製した。更にプロペラ型撹拌機で撹拌冷却しながらNo.16の半量にNo.8及びNo.9を分散・溶解した水溶液を調製したエマルションに混合し、室温まで冷却してクリームを得た。
配合例4
配合例4は、本発明をヘアリンスの調製に使用したものである。
(No.)(配合成分) (重量%)
1.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
2.セタノール 3.0
3.ジメチルポリシロキサン(B−2) 8.0
4.ポリオキシエチレン(12モル付加)ステアリルエーテル 1.0
5.プロピレングリコール 5.0
6.キサンタンガム 0.1
7.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
8.塩化カリウム 0.3
9.クエン酸 0.2
10.香料 適量
11.フェニルアラニン 0.2
12.精製水 残量
配合成分No.1〜5、11を混合して混合物6とし、No.6〜10、12を混合して混合物7とした。それぞれを75℃に加温した後、この温度を維持しながら4枚羽根のプロペラ型撹拌翼を持った攪拌機で混合物7を攪拌しながら、徐々に混合物6を投入し、エマルションを調製した。さらに、撹拌して室温まで冷却してヘアリンスを得た。
配合例5
配合例5は、本発明をW/O/W複合エマルション型クリームの調製に使用したものである。
(No.)(配合成分) (重量%)
1.ポリオキシエチレン(10モル付加)モノステアレート 2.00
2.モノステアリン酸グリセリン 5.00
3.ジメチルポリシロキサン(B−1) 1.50
4.ステアリン酸 5.00
5.スクワラン 15.00
6.イソオクタン酸セチル 5.00
7.パラオキシ安息香酸メチル 0.10
8.1,3−ブチレングリコール 5.00
9.チロシン 0.50
10.ヒアルロン酸 0.01
11.ミント系調合香料 0.001
12.多糖類(A−2) 0.05
13.二酸化チタン 2.00
14.滅菌水道水 残量
(鉄イオン0.5mg/L、Ca硬度24.0mg/L)
配合成分No.1〜3を加熱混合し、70℃に保ち混合物8とした。また、配合成分No.7〜11、およびNo.14の一部を加熱混合し、70℃に保ち混合物9とし、小型ホモミキサーで混合物8を撹拌しながら混合物9を加え、W/O型エマルションを調製した。さらに、配合成分No.4〜6を加熱混合し、70℃に保ち混合物10とした。配合成分No.12、14を撹拌混合しながら、混合物8、混合物10、および配合成分No.13を順次添加し、均一に混合してW/O/W複合エマルション型クリームクリームを得た。
配合例6
配合例6は、本発明をO/W/O型マイクロカプセルクリームの調製に使用したものである。
(No.) (配合成分) (重量%)
1.ジメチルポリシロキサン(B−1) 5.00
2.セバシン酸ジオクチル 15.00
3.1,3−ブチレングリコール 10.00
4.ポリオキシエチレン(100モル付加)硬化ヒマシ油 1.00
5.トリプトファン 0.50
6.ヒアルロン酸 0.04
7.寒天 0.80
8.精製水 残量
9.二酸化チタン 2.00
10.ポリオキシエチレンメチルポリシロキサン共重合体 1.00
11.オクタメチルシクロテトラシロキサン 49.00
12.塩化マンガン 0.0015
13.塩化鉄 0.003
配合成分No.3〜5を均一になるまで混合し、混合物11とし、配合成分No.1およびNo.2を均一になるまで混合し、混合物12とした。混合物12に混合物11を徐々に添加して、混合物13を調製した。さらに、配合成分No.6、7、12、13および8を加熱混合した後、50℃に保ち混合物14し、混合物29を撹拌しながら混合物13を添加し、O/W型マイクロカプセルを調製した。さらに、配合成分No.9〜11を均一になるまで混合し、これに、O/W型マイクロカプセルを添加して、O/W/O型マイクロカプセルクリームを得た。
配合例7
配合例7は、本発明を乳液(ナノサイズエマルション)の調製に使用したものである。(No.)(配合成分) (重量%)
1.ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタンモノステアレート
1.00
2.ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビットテトラオレエート
0.50
3.モノステアリン酸グリセリン 1.00
4.ジメチルポリシロキサン(B−1) 2.00
5.ベヘニルアルコール 0.50
6.スクワラン 8.00
7.ヒスチジン 0.50
8.キサンタンガム 0.10
9.アスコルビン酸リン酸マグネシウム塩 5.00
10.クエン酸 1.50
11.二酸化チタン 5.00
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.10
13.カルボキシビニルポリマー 0.10
14.水酸化ナトリウム 0.05
15.エタノール 5.00
16.オレンジ油 0.05
17.精製水 残量
配合成分No.9〜15及びNo.17の一部を加熱混合し、70℃に保ち混合物15とした。また、配合成分No.1〜7及びNo.16を加熱混合した後、混合物15に添加し、70℃に保ちターボミキサーホモジナイザーを使用して混合し、次いで、高圧ホモジナイザー「MODEL 31MR、APV GAULIN社製」」を使用して、1200バールの圧力で、生成物の温度を約35℃以下に維持しつつ、配合成分No.8の水溶液を加え、均一に混合してナノサイズ乳化の乳液を得た。得られた生成物のエマルション粒径は「N4MD−Coulter Particle Size Analyzer(Coulter Electrics社製)により測定し、確認した。
配合例8
配合例8は、本発明を洗顔クリームの調製に使用したものである。
(No.)(配合成分) (重量%)
1.ミリスチン酸 18.0
2.ステアリン酸 8.0
3.ラウリン酸 5.0
4.水酸化カリウム 5.5
5.トリプトファン 1.0
6.シスチン 1.0
7.ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 4.0
8.プロピレングリコール 10.0
9.香料 適量
10.メチルパラベン 0.1
11.アルカシーラン 0.04
12.硫酸マンガン 0.005
13.塩化鉄 0.01
14.精製水 100とする残量
(製法)
配合成分No.1〜3を約70℃にて加熱溶解し、混合物16とした。次いで、No.4をNo.14の一部に溶解させた混合物17を約70℃に加熱し、混合物16に添加し、混合物3とした。配合成分No.8、10、11、12、13、14を約70℃にて攪拌混合し、混合物4とした。混合物18を攪拌しながら混合物19を添加し、冷却しながら攪拌し、約40℃にて配合成分No.5および6、9を添加し洗顔クリームを得た。
配合例9
配合例9は、本発明をクレンジングの調製に使用したものである。
(No.)(配合成分) (重量%)
1.アルカシーラン 0.10
2.プロピレングリコール 5.00
3.ジプロピレングリコール 10.00
4.水添レシチン 2.50
5.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(15E.O.)ソルビタン
5.00
6.フェニルアラニン 2.00
7.シリカ粉体 3.00
8.香料 適量
9.海洋深層水(塩分除去深層水:「深海わくわく」(商品名、ヘルシーライフ寿屋製)) 100とする残量
(Ca:2.2mg/L、K:2.4mg/L、Mg:6.6mg/L、Na:53.4mg/L)
(製法)
配合成分No.1〜5、9を加熱溶解し、冷却しながら、約40℃にて配合成分No.6〜8を順次添加してクレンジングを得た。
配合例10
配合例10は、本発明をクレンジングクリームの調製に使用したものである。
((No.)(配合成分) (重量%)
1.流動パラフィン 30.0
2.ホホバ油 15.0
3.モノオレイン酸ソルビタン 2.0
4.ラノリン 4.0
5.グリセリン 6.0
6.プロピレングリコール 4.0
7.硫酸マンガン 0.0005
8.塩化鉄 0.002
9.トリプトファン 0.2
10.チロシン 0.2
11.シスチン 0.2
12.システイン 0.2
13.フェニルアラニン 0.2
14.ヒスチジン 0.2
15.香料 適量
16.メチルパラベン 0.1
17.アルカリゲネス産生多糖体 0.06
18.精製水 100とする残量
(製法)
配合成分No.1〜4、9〜14を約70℃にて加熱溶解し、混合物20とした。また、配合成分No.5、6、16、17、18を約70℃にて攪拌混合し、混合物21とした。混合物20を攪拌しながら混合物21を添加し、冷却しながら攪拌し、約40℃にて配合成分No.7および8、15を添加クレンジングクリームを得た。
配合例11
配合例11は、本発明をクレイパックの調製に使用したものである。
(No.)(配合成分) (重量%)
1.アルカリゲネス産生多糖体 0.1
2.コラーゲン 1.0
3.ベントナイト 5.0
4.モンモリロナイト 2.0
5.カオリン 5.0
6.トリプトファン 0.5
7.シスチン 0.5
8.フェニルアラニン 0.5
9.ブチレングリコール 4.0
10.プロピレングリコール 6.0
11.エタノール 6.0
12.ショ糖ミリスチン酸エステル 0.5
13.プロピルパラベン 0.1
14.香料 適量
15.色素(緑色3号、黄色4号) 適量
16.塩化マンガン 0.002
17.塩化鉄 0.003
18.精製水 100とする残量
(製法)
配合成分No.18にNo.1〜5、16、17を順次添加し、均一になるまで攪拌混合し、混合物22とする。また、配合成分No.9〜14を攪拌混合し、混合物22とする。混合物22を攪拌しながら、混合物23およびNo.15を加え、均一になるまで攪拌した。さらに、No.6〜8を順次加え攪拌しクレイパックを得た。
配合例12
配合例12は、本発明をジェルの調製に使用したものである。
(No.)(配合成分) (重量%)
1.アルカシーラン 0.2
2.架橋型ポリアクリル酸 0.2
3.ポリエチレングリコール400 3.0
4.グリセリン 5.0
5.1,3−ブチレングリコール 5.0
6.エタノール 8.0
7.ポリオキシエチレン(エチレンオキシド20モル付加物)オレイルアルコールエーテル 0.5
8.香料 適量
9.酢酸トコフェロール 0.3
10.トリプトファン 1.0
11.硫酸マンガン 0.0003
12.精製水 残量
(製法)
配合成分No.12にNo.1〜3を添加し、均一になるまで攪拌混合し、混合物24とする。また、配合成分No.4〜9を攪拌混合し、混合物25とする。混合物24を攪拌しながら、混合物2を加え、均一になるまで攪拌し、No.10および11を順次加え攪拌しジェルを得た。
配合例13
配合例13は、本発明をジェルの調製に使用したものである。
(No.) (原料名) (重量%)
1.液状ラノリン 20.0
2.流動パラフィン 10.0
3.ミリスチン酸イソプロピル 8.0
4.セタノール 5.0
5.モノステアリン酸ソルビタン 1.5
6.ポリオキシエチレンモノステアリン酸ソルビタン 2.0
7.グリセリン 5.0
8.システイン 0.2
9.加水分解コラーゲン 0.5
10.メチルパラベン 0.1
11.クエン酸 0.1
12.青色1号 適量
13.香料 適量
14.滅菌済井戸水 残量
(鉄イオン20mg/L、Mnイオン2mg/L)
No.1〜5を混合して混合物26とし、No.6〜14を混合物27とし、それぞれを75℃に加温した後、この温度を維持しながら4枚羽根のプロペラ型撹拌翼を持った攪拌機で混合物27を攪拌しながら、混合物26を徐々に投入し、エマルションを調製した。その後、撹拌、冷却してヘアトリートメント−を調製した。

Claims (11)

  1. トリプトファン、チロシン、ヒスチジン、システイン、フェニルアラニン及びシスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と金属塩を含むことを特徴とする抗酸化物質分泌促進剤。
  2. 上記アミノ酸が、トリプトファンおよびシスチンよりなる請求項1に記載の抗酸化物質分泌促進剤。
  3. 上記アミノ酸が、トリプトファン、シスチン、チロシンおよびヒスチジンよりなる請求項1に記載の抗酸化物質分泌促進剤。
  4. ヒスチジン、システイン、シスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と金属塩を含むことを特徴とする抗酸化物質分泌促進剤。
  5. トリプトファン、チロシン、フェニルアラニンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と、ヒスチジン、システイン、シスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と、金属塩を含むことを特徴とする抗酸化物質分泌促進剤。
  6. 上記金属塩が、鉄塩およびマンガン塩よりなる群から選ばれた1種類以上の金属塩であること特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の抗酸化物質分泌促進剤。
  7. トリプトファン、チロシン、ヒスチジン、システイン、フェニルアラニン及びシスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸と金属塩を有効成分とする抗酸化物質分泌促進剤を含有することを特徴とする化粧料。
  8. トリプトファン、チロシン、ヒスチジン、システイン、フェニルアラニン及びシスチンよりなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸をアミノ酸量として2〜20g/Lと、金属塩をMeCl換算で20〜300mg/Lが存在する培地を使用して細菌を培養し、抗酸化物質を分泌させ、製造することを特徴とする抗酸化物質の製造方法。
  9. 上記アミノ酸が、トリプトファンおよびシスチンよりなる、請求項8に記載の抗酸化物質の製造方法。
  10. 上記アミノ酸が、トリプトファン、シスチン、チロシンおよびヒスチジンよりなる請求項8に記載の抗酸化物質の製造方法。
  11. 上記金属塩が、鉄塩およびマンガン塩よりなる群から選ばれた1種類以上の金属塩であることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の抗酸化物質の製造方法。
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