JP2005302750A - 超音波フリップチップ実装方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基板にアンダーフィル樹脂を供給した後、超音波接合により半導体チップをフリップチップ接続により搭載する超音波フリップチップ実装方法であって、前記半導体チップとして、チップの側面領域を厚さ方向に二分した回路面側の一方の領域が粗面部10aに形成され、裏面側の他方の領域が鏡面部10bに形成されたチップを使用する。
【選択図】 図1
Description
このフリップチップ接続による半導体装置の実装構造では、最近、接合時に半導体チップを超音波振動を利用して振動させ、バンプと接続電極との接合部を合金化させて接続する方法が行われるようになってきた。
すなわち、基板にアンダーフィル樹脂を供給した後、超音波接合により半導体チップをフリップチップ接続により搭載する超音波フリップチップ実装方法であって、前記半導体チップとして、チップの側面領域を厚さ方向に二分した回路面側の一方の領域が粗面部に形成され、裏面側の他方の領域が鏡面部に形成されたチップを使用することを特徴とする。
また、前記半導体チップとして、チップの回路面に樹脂溜まりとしての溝を形成したチップ、またはチップの裏面側のコーナー部を面取りしたチップ、また超音波振動装置の実装ツールとして、前記半導体チップの裏面の形状と同形状の押圧端面に形成された押圧ツールを使用して超音波接合することを特徴とする。
また、前記半導体チップとして、チップの裏面に樹脂溜まりとしての溝が形成されたチップを使用すること、また超音波振動装置の実装ツールとして、前記半導体チップの裏面に形成された突起に位置合わせして押圧面に突起部が形成された押圧ツールを使用して超音波接合することを特徴とする。
また、前記半導体チップとして、側面に離型材が被着されたチップを使用することを特徴とする。
図1、2は、本発明に係る超音波フリップチップ実装方法の第1の実施の形態を示す説明図であり、図1(a)は本実施の形態で使用する半導体チップ10を示す斜視図であり、図1(b)は従来の半導体チップ10を示す斜視図である。11は半導体チップ10の回路面に形成されたフリップチップ接続用のバンプである。
本実施の形態では、フリップチップ接続に使用する半導体チップ10の側面部分の構成を特徴とする。すなわち、本実施の形態で使用する半導体チップ10は、図1(a)に示すように、チップの側面に粗面部10aと鏡面部10bとを設けたことを特徴とする。
図2(b)が従来の半導体チップ10の場合で、半導体チップ10に超音波振動を作用させた際に、アンダーフィル樹脂30が半導体チップ10の側面部分に這い上がることを示す。これに対して、図2(a)は、側面に粗面部10aと鏡面部10bを形成した半導体チップ10の場合で、半導体チップ10の側面に這い上がったアンダーフィル樹脂30が、粗面部10aと鏡面部10bとの境界位置で横方向に広がり、境界位置を超えて鏡面部10bの領域に這い上がることが防止されることを示している。
このように、半導体チップ10の側面を厚さ方向に二分して粗面部10aと鏡面部10bとすることにより、粗面部10aと鏡面部10bの境界線がアンダーフィル樹脂30の這い上がりを防止する防止線となり、半導体チップ10を基板20に超音波接合する際に、アンダーフィル樹脂30が超音波装置の押圧ツールに接触したり、半導体チップ10の裏面側にまで回り込むことを防止することができ、確実な超音波接合を可能にするとともに、半導体チップ10の外面の不要部分にアンダーフィル樹脂30が付着することを防止することができる。
図3、4、5は、本発明に係る超音波フリップチップ実装方法の第2の実施の形態を示す説明図である。図3は、本実施の形態で使用する半導体チップ10の側面図を示す。半導体チップ10はフリップチップ接続時に基板20に対向する面(回路面)に樹脂溜まりとしての溝12を形成したことを特徴とする。図5に、半導体チップ10の回路面の平面図を示す。本実施形態では、図のように、半導体チップ10の回路面に形成されるバンプ11と干渉しないよう、半導体チップ10の外周縁の近傍に、半導体チップ10の外形線と平行に溝12を形成した。
図4は、半導体チップ10を基板20に超音波接合した状態を示す。本実施形態の場合は、基板20に供給されたアンダーフィル樹脂30の分量が、所要の充填量を上回っている場合には溝12にアンダーフィル樹脂30が入り込むことによって、超音波接合時にも半導体チップ10の外側面にアンダーフィル樹脂30が回り込むことを防止することができる。
図6〜9は、本発明に係る超音波フリップチップ実装方法の第3の実施の形態を示す説明図である。本実施の形態で使用する半導体チップ10は、半導体チップ10の裏面側(回路面とは反対側の面)のコーナー部を面取りして形成したことを特徴とする。13が半導体チップ10の面取り部である。面取り部13は図のように、半導体チップ10の側面に対して傾斜した面に形成されている。
半導体チップ10の裏面側のコーナー部を面取りするには、図8(a)に示すように、端面形状がV字形の研削刃6を用いて半導体ウエハ5をダイシング位置に合わせて研削し、次いで、図8(b)に示すようにダイシング刃7を用いて半導体ウエハ5をダイシング位置で切断すればよい。
図10〜12は、本発明に係る超音波フリップチップ実装方法の第4の実施の形態を示す説明図である。本実施の形態で使用する半導体チップ10は、チップの裏面にアンダーフィル樹脂30の樹脂溜まりとなる溝14を形成したことを特徴とする。図11に半導体チップ10の裏面に形成した溝14の形成例を示す。本実施形態では、溝14を縦横のグリッド状に形成し、各々の溝14が互いに連通するように設けている。半導体チップ10の裏面の外周縁部に沿って溝14を形成しているのは、半導体チップ10を基板20に超音波接合する際に、半導体チップ10の側面に這い上がったアンダーフィル樹脂30が半導体チップ10の裏面に設けた溝14に取り込まれるようにするためである。
図13〜15は、本発明に係る超音波フリップチップ実装方法において使用する半導体チップ10とその製造方法を示している。本実施形態で使用する半導体チップ10は、図14に示すように半導体チップ10の側面に離型材16を被着したものであることを特徴とする。
基板にアンダーフィル樹脂を供給した後、超音波接合により半導体チップをフリップチップ接続により搭載する超音波フリップチップ実装方法であって、
前記半導体チップとして、チップの側面領域を厚さ方向に二分した回路面側の一方の領域が粗面部に形成され、裏面側の他方の領域が鏡面部に形成されたチップを使用することを特徴とする超音波フリップチップ実装方法。
(付記2)
基板にアンダーフィル樹脂を供給した後、超音波接合により半導体チップをフリップチップ接続により搭載する超音波フリップチップ実装方法であって、
前記半導体チップとして、チップの回路面に樹脂溜まりとしての溝を形成したチップを使用することを特徴とする超音波フリップチップ実装方法。
(付記3)
基板にアンダーフィル樹脂を供給した後、超音波接合により半導体チップをフリップチップ接続により搭載する超音波フリップチップ実装方法であって、
前記半導体チップとして、チップの裏面側のコーナー部を面取りしたチップを使用することを特徴とする超音波フリップチップ実装方法。
(付記4)
超音波振動装置の実装ツールとして、前記半導体チップの裏面の形状と同形状の押圧端面に形成された押圧ツールを使用して超音波接合することを特徴とする付記3記載の超音波フリップチップ実装方法。
(付記5)
基板にアンダーフィル樹脂を供給した後、超音波接合により半導体チップをフリップチップ接続により搭載する超音波フリップチップ実装方法であって、
前記半導体チップとして、チップの裏面に樹脂溜まりとしての溝が形成されたチップを使用することを特徴とする超音波フリップチップ実装方法。
(付記6)
超音波振動装置の実装ツールとして、前記半導体チップの裏面に形成された突起に位置合わせして押圧面に突起部が形成された押圧ツールを使用して超音波接合することを特徴とする付記5記載の超音波フリップチップ実装方法。
(付記7)
基板にアンダーフィル樹脂を供給した後、超音波接合により半導体チップをフリップチップ接続により搭載する超音波フリップチップ実装方法であって、
前記半導体チップとして、側面に離型材が被着されたチップを使用することを特徴とする超音波フリップチップ実装方法。
10a 粗面部
10b 鏡面部
11 バンプ
12 溝
13 面取り部
14 溝
15 突起
16 離型材
17 塗布ツール
20 基板
30 アンダーフィル樹脂
40 ヒータ
50、51 押圧ツール
51a 突起部
Claims (5)
- 基板にアンダーフィル樹脂を供給した後、超音波接合により半導体チップをフリップチップ接続により搭載する超音波フリップチップ実装方法であって、
前記半導体チップとして、チップの側面領域を厚さ方向に二分した回路面側の一方の領域が粗面部に形成され、裏面側の他方の領域が鏡面部に形成されたチップを使用することを特徴とする超音波フリップチップ実装方法。 - 基板にアンダーフィル樹脂を供給した後、超音波接合により半導体チップをフリップチップ接続により搭載する超音波フリップチップ実装方法であって、
前記半導体チップとして、チップの回路面に樹脂溜まりとしての溝を形成したチップを使用することを特徴とする超音波フリップチップ実装方法。 - 基板にアンダーフィル樹脂を供給した後、超音波接合により半導体チップをフリップチップ接続により搭載する超音波フリップチップ実装方法であって、
前記半導体チップとして、チップの裏面側のコーナー部を面取りしたチップを使用することを特徴とする超音波フリップチップ実装方法。 - 超音波振動装置の実装ツールとして、前記半導体チップの裏面の形状と同形状の押圧端面に形成された押圧ツールを使用して超音波接合することを特徴とする請求項3記載の超音波フリップチップ実装方法。
- 基板にアンダーフィル樹脂を供給した後、超音波接合により半導体チップをフリップチップ接続により搭載する超音波フリップチップ実装方法であって、
前記半導体チップとして、チップの裏面に樹脂溜まりとしての溝が形成されたチップを使用することを特徴とする超音波フリップチップ実装方法。
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