JP2005298121A - エレベーターの主ロープ交換方法及び主ロープ繰り出し兼巻き取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既設主ロープ及び新主ロープを弛ませることなく、円滑な主ロープ交換作業を行い得る主ロープ交換方法及び主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の提供。
【解決手段】上記目的は、既設主ロープ8を巻き取る既設主ロープ巻き取り用ドラム23と、予め新主ロープを巻き付けた新主ロープ繰り出し用ドラム24と、既設主ロープ巻き取り用ドラム23回転ハンドル25と、新主ロープ繰り出し用ドラム24から繰り出される新主ロープ11の繰り出し量を抑制する抑制手段26を備えた主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を設け、回転ハンドル25で回転させて既設主ロープ巻き取り用ドラム23に既設主ロープ8を巻き取ることで、新主ロープ11の繰り出し量を抑制しつつ、新主ロープ繰り出し用ドラム24から新主ロープ11を繰り出させるようにすることにより、達成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーターの主ロープ交換方法及びその交換方法に用いられる主ロープ繰り出し兼巻き取り装置に関するものである。
従来、巻上機のシーブに巻回されてその両端が昇降路の頂部に支持固定される複数本の既設主ロープと、この既設主ロープの一端と巻上機のシーブとの間で既設主ロープに乗りかご用プーリを係合させて支持される乗りかごと、既設主ロープの他端と巻上機のシーブとの間で既設主ロープにつり合いおもり用プーリを係合させて支持されるつり合いおもりとを、少なくとも備えたエレベーターにおいて、主ロープを交換する場合には、乗りかごを昇降路の頂部近傍に、かつ、つり合いおもりを昇降路の底部近傍に、それぞれ仮保持した状態で、既設主ロープの両端近傍を切断し、その乗りかご側切断端を既設主ロープ巻き取り用ドラムに連結すると共に、そのつり合いおもり側切断端に新主ロープ繰り出し用ドラムに巻回された交換用の新しい主ロープ(以下、新主ロープと称する)の一端を接続した後、巻上機のシーブを回転させることで、既設主ロープを既設主ロープ巻き取り用ドラムに回収しながら新主ロープ繰り出し用ドラムから新主ロープを繰り出して、既設主ロープを新主ロープに交換していくという主ロープ交換方法が採用されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−238047号公報(段落番号0006〜0008、図4)
しかしながら、上述した特開2003−238047号公報に記載の主ロープ交換方法では、複数個の既設主ロープ巻き取り用ドラムと新主ロープ繰り出し用ドラムを複数個設けて、複数個の既設主ロープを同時に新主ロープに交換しようとした場合、複数個の新主ロープ繰り出し用ドラムへの新主ロープの巻き付け状態の違いなどが起因して、複数個の新主ロープ繰り出し用ドラムの各々から繰り出される新主ロープの長さが異なってしまうことがあると共に、複数個の既設主ロープ巻き取り用ドラムの各々の既設主ロープの巻き取り長さが異なってしまうことがある。そのために、昇降路内に設置された乗りかご用プーリ、巻上機のシーブ、つり合いおもり用プーリなど巻回しながら移動するところの、既設主ロープ及び新主ロープが弛んで、乗りかご用プーリ、巻上機のシーブ、つり合いおもり用プーリなどの溝から外れてしまい、その外れた既設主ロープ及び新主ロープの部分が昇降路内に設置されている機器類に接触してその機器類を損傷させる危険性があるという問題点があった。
本発明の第1目的は、上述の問題点にかんがみ、既設主ロープ及び新主ロープを弛ませることなく、既設主ロープを新主ロープに円滑に交換し得るエレベーターの主ロープ交換方法を提供することにある。
本発明の第2目的は、上述の問題点にかんがみ、既設主ロープ及び新主ロープを弛ませることなく、既設主ロープを巻き取り、かつ、新主ロープを繰り出すことを可能にするエレベーターの主ロープ繰り出し兼巻き取り装置を提供することにある。
上記第1目的を達成するために、第1の発明は、少なくとも、乗りかご用プーリ、巻上機のシーブ及びつり合いおもり用プーリに巻回させてなる既設主ロープの一端を、既設主ロープ巻き取り用ドラムに巻き取り可能に取り付けて、かつ、前記既設主ロープの他端を、新主ロープ繰り出し用ドラムに予め巻き付けてある新主ロープに接続した後、前記既設主ロープ巻き取り用ドラムを回転させることで、前記既設主ロープ巻き取り用ドラムに前記既設主ロープを巻き取ることにより、新主ロープ繰り出し用ドラムから前記新主ロープを繰り出して、その新主ロープを、少なくとも前記乗りかご用プーリ、前記巻上機のシーブ及び前記つり合いおもり用プーリに巻回させるようにしたエレベーターの主ロープ交換方法において、前記既設主ロープ巻き取り用ドラムを回転させて前記既設主ロープ巻き取り用ドラムに前記既設主ロープを巻き取ることにより、前記新主ロープ繰り出し用ドラムを回転させることで、その新主ロープ繰り出し用ドラムから前記新主ロープを繰り出すと共に、前記新主ロープの繰り出し量を抑制するように構成している。
また、上記第1目的を達成するために、緊急時または作業を一時停止する際に前記既設主ロープ巻き取り用ドラム及び前記新主ロープ繰り出し用ドラムの回転を停止させるように構成している。
上記第2目的を達成するために、第2の発明は、既設主ロープを巻き取る既設主ロープ巻き取り用ドラムと、予め新主ロープを巻き付けてある新主ロープ繰り出し用ドラムと、前記既設主ロープ巻き取り用ドラムを回転させる回転手段とを備えたエレベーターの主ロープ繰り出し兼巻き取り装置において、少なくとも、乗りかご用プーリ、巻上機のシーブ及びつり合いおもり用プーリに巻回させてなる既設主ロープの一端を、前記既設主ロープ巻き取り用ドラムに巻き取り可能に取り付け、かつ、前記既設主ロープの他端を、前記新主ロープ繰り出し用ドラムに予め巻き付けてある新主ロープに接続した後、前記回転手段で前記既設主ロープ巻き取り用ドラムを回転させて前記既設主ロープ巻き取り用ドラムに前記既設主ロープを巻き取ることにより、前記新主ロープ繰り出し用ドラムを回転させることで、その新主ロープ繰り出し用ドラムから前記新主ロープを繰り出す構成にすると共に、前記新主ロープ繰り出し用ドラムから繰り出される前記新主ロープの繰り出し量を抑制する抑制手段を設けている。
また、上記第2目的を達成するために、緊急時または作業を一時停止する際に前記既設主ロープ巻き取り用ドラム及び前記新主ロープ繰り出し用ドラムの回転を停止させる停止手段を設けている。
上記第1の発明によれば、主ロープ交換作業中における既設主ロープ及び新主ロープの弛みの発生を抑え、昇降路内に設置されている機器類を損傷させることなく、円滑に既設主ロープを新主ロープに交換することのできる主ロープ交換方法を提供できた。
上記第2の発明によれば、既設主ロープ及び新主ロープを弛ませることなく、既設主ロープを円滑に巻き取り、かつ、新主ロープを円滑に繰り出すことを可能にする主ロープ繰り出し兼巻き取り装置を提供できた。
以下、本発明に係るエレベーターの主ロープ交換方法及びその交換方法に用いられる主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の実施形態を、図1〜図8に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る主ロープ交換作業開始時におけるエレベーターの昇降路の縦断面図である。図2は、本発明の一実施形態に係る既設主ロープ巻き取り用ドラムと新主ロープ繰り出し用ドラムが同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置を使用した場合のエレベーターの主ロープ交換作業している状態における昇降路の縦断面図である。図3は、本発明の一実施形態に係る既設主ロープ巻き取り用ドラムと新主ロープ繰り出し用ドラムが同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の要部正面図である。図4は、本発明の一実施形態に係る既設主ロープ巻き取り用ドラムと新主ロープ繰り出し用ドラムが同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の要部側面図である。図5は、本発明の一実施形態に係る主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の抑制手段部分の拡大図である。図6は、本発明の一実施形態に係る既設主ロープ巻き取り用ドラムと新主ロープ繰り出し用ドラムが同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の停止手段部分の拡大図である。図7は、本発明の一実施形態に係る既設主ロープ巻き取り用ドラムと新主ロープ繰り出し用ドラムが非同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の停止手段部分の拡大図である。図8は、本発明の一実施形態に係る主ロープ交換方法の実施手順を示すフローチャートである。
図1及び図2に示す一実施形態のエレベーターでは、機械室レスのエレベーターであって、昇降路1内に立設されたガイドレール2と、このガイドレール2に案内されて昇降路1内を昇降する乗りかご3と、この乗りかご3と相対して昇降路1内を昇降するつり合いおもり4と、昇降路1のピット内底1Aに設置されている巻上機5と、昇降路1内の頂部1Bに設置した上部ビーム6に設けられた2個の転向プーリ7、7Aと、乗りかご3及びつり合いおもり4を吊り上げる複数本の主ロープ8(以下、既設主ロープ8と称する)とを備えている。
既設主ロープ8は、図1に示すように、乗りかご3の下部に取り付けた乗りかご用プーリ3A、転向プーリ7、巻上機5のシーブ5A、転向プーリ7A、つり合いおもり4の上部に取り付けたつり合いおもり用プーリ4Aを巻回させると共に、その既設主ロープ8の一端8Aを上部ビーム6に第1支持具9により、かつ、その既設主ロープ8の他端8Bを上部ビーム6に第2支持具10により、それぞれ固定されている。乗りかご3とつり合いおもり4は、巻上機5のシーブ5Aを回転させることで、既設主ロープ8を移動させることにより、昇降路1内を相対的に昇降するようにしてある。
図1に示す一実施形態のエレベーターにおける既設主ロープ8を、エレベーターを所有する顧客が所望する新しい主ロープ11(以下、新主ロープ11と称する)に交換する場合には、図2に示すように、乗りかご3を昇降路1の頂部1B近傍に仮設保持するための乗りかご保持部材12と、つり合いおもり4を昇降路1のピット内底1Aに仮保持するためのおもり保持部材13と、上部ビーム6に取り付けられる2個の仮設滑車14、15と、巻上機5のシーブ5Aのブレーキを開放するブレーキ開放手段16と、既設主ロープ8を巻き取ると同時に新主ロープ11を繰り出すようにした主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を、少なくとも、用意する。
乗りかご保持部材12は、例えば、ワイヤーからなり、そのワイヤーで、乗りかご3の荷重が既設主ロープ8に掛からなくなるように、ガイドレール2のレールブラケット2Aに乗りかご3を吊ることによって、図2に示すように、乗りかご3を昇降路1の頂部1B近傍に仮保持するものである。おもり保持部材13は、例えば、ジャッキサポートからなり、そのジャッキサポートで、つり合いおもり4の荷重が既設主ロープ8に掛からなくなるように、図2に示すように、つり合いおもり4を昇降路1のピット内底1Aに仮保持するものである。仮設滑車14、15は、上部ビーム6からワイヤー18、18Aにより吊り下げるようにしてある。ブレーキ開放手段16は、図2に示すように、巻上機5に設置して、シーブ5Aの回転を制御するようにしてある。なお、図1及び図2において、符号1Cは、昇降路1の最上階床を、符号1Dは、昇降路1の最下階床を、それぞれ表している。
主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17は、図3及び図4に示すように、載置台19と、この載置台19に立設した一対のドラム支持部材20、21と、ドラム支持部材20、21に回転自在に支持された回転軸22と、この回転軸22に設けられて既設主ロープ8を巻き取るための3個の既設主ロープ巻き取り用ドラム23と、この既設主ロープ巻き取り用ドラム23に隣接させて回転軸22に設けられ、かつ、予め新主ロープ11が巻き付けられている3個の新主ロープ繰り出し用ドラム24と、回転軸22を手動で回転させるための回転ハンドル25と、新主ロープ繰り出し用ドラム24から繰り出される新主ロープ11の繰り出し量を抑制する抑制手段26と、既設主ロープ巻き取り用ドラム23及び新主ロープ繰り出し用ドラム24の回転を停止させる停止手段27を、少なくとも備えている。
主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17の既設主ロープ巻き取り用ドラム23には、乗りかご用プーリ3A、転向プーリ7、シーブ5A、転向プーリ7A及びつり合いおもり用プーリ4Aに巻回させてなる既設主ロープ8の一端8Aが、巻き取り可能に取り付けられる。新主ロープ繰り出し用ドラム24に予め巻き付けてある新主ロープ11には、乗りかご用プーリ3A、転向プーリ7、シーブ5A、転向プーリ7A及びつり合いおもり用プーリ4Aに巻回させてなる既設主ロープ8の他端8Bが、接続される。新主ロープ繰り出し用ドラム24に予め巻き付けてある新主ロープ11の巻き付け方向は、回転ハンドル25による既設主ロープ巻き取り用ドラム23の回転によって、その既設主ロープ巻き取り用ドラム23に既設主ロープ8が巻き取られることで、新主ロープ繰り出し用ドラム24が回転してその新主ロープ繰り出し用ドラム24から新主ロープ11が繰り出されることが可能となる方向としてある。
主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17は、図2に示すように、乗りかご3の上面3Bに載置できる大きさ及び形状とし、作業者が乗りかご3の上にて回転ハンドル25を操作できるようにしてある。既設主ロープ巻き取り用ドラム23の図3に示す巻き取りドラム径L1は、可能な限り、最小径となるように設定することにより、回転ハンドル25による既設主ロープ巻き取り用ドラム23の回転が円滑に行われるようにしてある。新主ロープ繰り出し用ドラム24の図3に示す巻き取りドラム径L2は、新主ロープ11をその新主ロープ繰り出し用ドラム24に巻き付けた際、その新主ロープ11が損傷することのない大きさに設定してある。抑制手段26は、図3及び図6に示すように、3個の新主ロープ繰り出し用ドラム24に、それぞれ独立させて1個ずつ設置して、新主ロープ繰り出し用ドラム24毎に、新主ロープ11の繰り出し量を調整できるようにしてある。
主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17の載置台19の下面には、4個のキャスター28が取り付けられている。ドラム支持部材20、21には、回転軸22を支える軸受け部材29を支持するための垂直支持部材30及び傾斜支持部材31が含まれている。回転軸22には、3個の既設主ロープ巻き取り用ドラム23が、それぞれキー(図示せず)によって、固定されている。3個の新主ロープ繰り出し用ドラム24は、回転軸22にそれぞれ独立して回転可能となるように、回転軸22に挿嵌されていると共に、交換作業に必要な長さ分の新主ロープ11をそれぞれ予め巻き付けるようにしている。回転ハンドル25は、回転軸22を手動で回転させることにより、回転軸22に固定された3個の既設主ロープ巻き取り用ドラム23を円滑に回転させることができるように、歯車機構32を介して回転軸22に連結されている。
主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17の抑制手段26は、図5に示すように、既設主ロープ巻き取り用ドラム23及び新主ロープ繰り出し用ドラム24の上方に設けられる取り付けベース部材33と、ボルト部34A及び断面形状が略コ字状のブラケット部34Bからなるブレーキ部材34と、1個のナット35と、1個のコイルバネ36と、1個の蝶ナット37とを備えている。ブレーキ部材34は、図5に示すように、ブラケット部34Bで新主ロープ繰り出し用ドラム24の外周端縁の両耳部を押圧可能となるように、取り付けベース部材33にボルト部34Aを利用して螺着させてある。ブレーキ部材34のブラケット部34Bと新主ロープ繰り出し用ドラム24の外周端縁の両耳部との間には、摩耗防止用の摺動用フイルムなどからなる摩耗低減材38を介在させてある。摩耗低減材38は、ブラケット部34Bの内面に貼着させてある。
抑制手段26は、蝶ナット37を締め付けることで、摺動用フイルム38を新主ロープ繰り出し用ドラム24の外周端縁の両耳部に接触させることによって、新主ロープ繰り出し用ドラム24の回転を抑制する制動力を調整することにより、主ロープ繰り出し用ドラム24に巻かれた新主ロープ11の繰り出し量が調整されるようにしてある。取り付けベース部材33は、ドラム支持部材20、21の上方に延在させた取り付け延在部材39、40により堅牢に支持される。
既設主ロープ巻き取り用ドラム23と新主ロープ繰り出し用ドラム24が同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17の停止手段27は、図3及び図6に示すように、取り付けベース部材33の中央に取り付けられており、ドラムブレーキレバー41と、このドラムブレーキレバー41に連結されたバー42と、このバー42に連結されたブラケット43とを備えている。この停止手段27は、ドラムブレーキレバー41を操作して、ブラケット43を図6に示す矢印Pのように下げることで、そのブラケット43の下面を、主ロープ繰り出し用ドラム24の外周端縁の両耳部及び既設主ロープ巻き取り用ドラム23の外周端縁の両耳部に接触させて制動させることにより、主ロープ繰り出し用ドラム24及び既設主ロープ巻き取り用ドラム23の両方の回転を同時に停止させるようにしてある。
また、既設主ロープ巻き取り用ドラム23と新主ロープ繰り出し用ドラム24が非同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17の停止手段27A、27Bは、図7に示すように、既設主ロープ巻き取り用ドラム23と新主ロープ繰り出し用ドラム24それぞれの取り付けベース部材33A、33Bの中央に取り付けられており、既設主ロープ巻き取り用ドラム23の停止手段27Aはドラムブレーキレバー41と、このドラムブレーキレバー41に連結されたバー42と、このバー42に連結されたブラケット43と、ドラムブレーキレバー41を操作した場合に新主ロープ繰り出し用ドラム24に備えた前記停止手段27を動作させる連動手段48とを備えている。これに対して、新主ロープ繰り出し用ドラム24の停止手段28Bは既設主ロープ巻き取り用ドラム23の停止手段27の操作に連動する連動手段48Aと、ドラムブレーキレバー41に連結されたバー42と、このバー42に連結されたブラケット43とを備えている。この停止手段27A、27Bは、既設主ロープ巻き取りドラム23のドラムブレーキレバー41を操作することで、既設主ロープ巻き取り用ドラム23の停止手段27Aと新主ロープ繰り出し用ドラム24の停止手段27Bが連動し、各ブラケット43下面を図7に示す矢印Pの方向に下げることで、その各ブラケット43の下面を、既設主ロープ巻き取り用ドラム23と新主ロープ繰り出し用ドラム24の外周端縁の両耳部に接触させて制動させることにより、既設主ロープ巻き取り用ドラム23及び新主ロープ繰り出し用ドラム24の両方の回転を同時に停止させるようにしてある。
上述のように構成した主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を用いたエレベーターの主ロープ交換方法の実施手順は、図8のとおりである。その実施手順の内容を、次に詳説する。
まず、始めに、図8の手順S1において、乗りかご3上が昇降路1の最上階床1Cと同一高さとなるように、乗りかご3を移動させた後、乗りかご3上に設置ベース部材44を取り付け、かつ、最上階床1Cと乗りかご3上とに搬入搬出用プレート45を渡し、その後、昇降路1の最上階床1Cに用意して置いた主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を押して、搬入搬出用プレート45上を移動させることにより、乗りかご3上に主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を搬入して、主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を乗りかご3上のベース部材44に固定することで、主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を乗りかご3上に搬入設置する(図1を参照)。この主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17の搬入設置時に、仮設滑車14、15を乗りかご3上に搬入しておく。
次いで、図8の手順S2として、ガイドレール2のレールブラケット2Aに乗りかご3を、その乗りかご3の荷重が既設主ロープ8に掛からなくなるように、かつ、乗りかご3に乗った作業者が既設主ロープ8の一端8A及び他端8Bを上部ビーム6から取り外すことができる状態となるように、乗りかご保持部材12を用いて吊ることにより、仮保持する(図2を参照)。
次いで、図8の手順S3として、つり合いおもり4を、そのつり合いおもり4の荷重が既設主ロープ8に掛からなくなるように、おもり保持部材13を用いて昇降路1のピット内底1Aに仮保持する(図2を参照)。
次いで、図8の手順S4として、巻上機5にブレーキ開放手段16を設置して、そのブレーキ開放手段16により、シーブ5Aに加えられているブレーキを開放させる。
次いで、図8の手順S5として、仮設滑車14,15をワイヤー18,18Aを用いて上部ビーム6に取り付けた後、上部ビーム6から第2支持具10を取り除くことで、既設主ロープ8の他端8Bを上部ビーム6から取り外して、その既設主ロープ8の他端8Bを仮設滑車15に巻回させてから新主ロープ繰り出し用ドラム24に予め巻き付けられた新主ロープ11に接続することにより、接続部46を形成する。
次いで、図8の手順S6として、上部ビーム6から第1支持具9を取り除くことで、既設主ロープ8の一端8Aを上部ビーム6から取り外して、その既設主ロープ8の一端8Aを、仮設滑車14に巻回させてから既設主ロープ巻き取り用ドラム23に連結することにより、回転ハンドル25を回転させた場合に、既設主ロープ8が既設主ロープ巻き取り用ドラム23に巻き取られるようにする。この場合、回転ハンドル25による既設主ロープ巻き取り用ドラム23の回転方向は、その既設主ロープ巻き取り用ドラム23に既設主ロープ8が巻き取られることで、新主ロープ繰り出し用ドラム24が回転してその新主ロープ繰り出し用ドラム24から新主ロープ11が繰り出されることが可能となる方向としてある。
次いで、図8の手順S7として、回転ハンドル25を回転させて、既設主ロープ8を既設主ロープ巻き取り用ドラム23に巻き取ることにより、新主ロープ繰り出し用ドラム24から新主ロープ11を繰り出し、その新主ロープ11をつり合いおもり用プーリ4A―転向プーリ7A―シーブ5A―転向プーリ7―乗りかご用プーリ3Aの順で移動させ、新主ロープ11と既設主ロープ8の他端8Bとの接続部46を仮設滑車14の近傍まで移動させた状態とする。
次いで、図8の手順S8として、新主ロープ11と既設主ロープ8の他端8Bとの接続部46から新主ロープ11の一端側(以下、一端側11Aと称する)を切り離し、その切り離した新主ロープ11の一端側11Aを、第1支持具9を用いて、上部ビーム6に固定した後、新主ロープ繰り出し用ドラム24に巻かれている新主ロープ11の他端側を切断して、その新主ロープ11の他端側を、第2支持具10を用いて、上部ビーム6に固定する。
次いで、図8の手順S9として、仮設滑車14,15を上部ビーム6から取り除き、その仮設滑車14、15を乗りかご3上に置く共に、乗りかご保持部材12及びおもり保持部材13を取り除いて、乗りかご3及びつり合いおもり4の仮保持状態を解除する。
次いで、図8の手順S10として、巻上機5からブレーキ開放手段16を取り除き、シーブ5Aの回転による新主ロープ11の移動で、乗りかご3を昇降させることができる状態にする。
最後に、図8の手順S11として、乗りかご3上が昇降路1の最上階床1Cと同一高さとなるように、乗りかご3を移動させた後、最上階床1Cと乗りかご3上とに搬入搬出用プレート45を渡して、主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を、乗りかご3上から昇降路1の最上階床1Cに搬出させ、その後、設置ベース部材44、搬入搬出用プレート45及び仮設滑車14、15を昇降路1の最上階床1Cに搬出して片付けるようにすればよい。
上記主ロープ交換方法によれば、回転ハンドル25による既設主ロープ巻き取り用ドラム23の回転により、既設主ロープ巻き取り用ドラム23に既設主ロープ8を巻き取ることで、新主ロープ繰り出し用ドラム24が回転してその新主ロープ繰り出し用ドラム24から新主ロープ11が繰り出される際、抑制手段26により、新主ロープ繰り出し用ドラム24の回転が抑制されるため、新主ロープ11の繰り出し量が抑制されて、既設主ロープ8及び新主ロープ11の弛みが生じないので、既設主ロープ8及び新主ロープ11が弛んで昇降路1内の機器類に接触するという事故が発生することなく、既設主ロープ8を新主ロープ11に交換する主ロープ交換作業が円滑に行われる。
さらに、上記実施形態の主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17によれば、既設主ロープ8の一端8Aを既設主ロープ巻き取り用ドラム23に連結した後、抑制手段26の蝶ナット37を締め付けることによって、新主ロープ繰り出し用ドラム24の回転を抑制することにより、主ロープ繰り出し用ドラム24に巻かれた新主ロープ11の繰り出し量を、最適値に設定した後、回転ハンドル25を回転させて、既設主ロープ8を既設主ロープ巻き取り用ドラム23に巻き取ることにより、新主ロープ繰り出し用ドラム24から新主ロープ11が繰り出すようにすれば、既設主ロープ巻き取り用ドラム23に巻き付く既設主ロープ8の長さと新主ロープ繰り出し用ドラム24から繰り出される新主ロープ11の長さを、略等しくすることができる。したがって、主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17によれば、移動する既設主ロープ8及び新主ロープ11に、所定のテンションを掛けた状態を保持させることができ、既設主ロープ8及び新主ロープ11が自重で弛むことなく、既設主ロープ8が既設主ロープ巻き取り用ドラム23に円滑に巻き取られると共に、新主ロープ11が新主ロープ繰り出し用ドラム24から円滑に繰り出されるので、主ロープ交換作業を円滑に行わせることができる。
さらに、主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17によれば、3個の主ロープ繰り出し用ドラム24にそれぞれ独立して抑制手段26を設けて、主ロープ繰り出し用ドラム24毎に最適な新主ロープ11の繰り出し量を調整することができるため、所定のテンションを掛けた状態を、3個の既設主ロープ8及び新主ロープ11に対しても、それぞれ保持させることができるので、3個の既設主ロープ8を同時に、新主ロープ11に交換する作業であっても、その作業を円滑に行うことができる。
さらに、主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17によれば、既設主ロープ8を新主ロープ11に交換する作業を行なっている最中に、何かの理由によって、その交換作業を中断させたい場合には、停止手段27のドラムブレーキレバー41を操作して、ブラケット43の下面を、3個の主ロープ繰り出し用ドラム24の外周端縁の両耳部及び3個の既設主ロープ巻き取り用ドラム23の外周端縁の両耳部に接触させることにより、3個の主ロープ繰り出し用ドラム24及び3個の既設主ロープ巻き取り用ドラム23のすべてのドラムの回転を、同時に、かつ、安全に停止させることができる。
上記主ロープ交換方法の実施手順では、手順S2のごとく、乗りかご3を乗りかご保持部材12を用いて仮保持した後、手順S3のごとく、つり合いおもり4をおもり保持部材13を用いて昇降路1のピット内底1Aに仮保持するようにしているが、つり合いおもり4をおもり保持部材13を用いて昇降路1のピット内底1Aに仮保持した後、乗りかご3を乗りかご保持部材12を用いて仮保持するようにしてもよい。
上記実施形態によれば、主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を乗りかご3上に搬入する際及び主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を乗りかご3上から昇降路1の最上階床1Cに搬出する際、主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17は、キャスター28によって、搬入搬出用プレート45上を難なく移動するので、主ロープ交換作業性が向上させることができる。
上記実施形態では、仮設滑車14、15などの取り付けを、上部ビーム6としているが、これに限定されない。昇降路1内の頂部1Bに設置された強度部材であれば、なんでもよい。また、上記実施形態のエレベーターでは、巻上機5を昇降路1のピット内底1Aに設置し、かつ、転向プーリ7、7Aを昇降路1内の頂部1Bに設けた上部ビーム6に設置するようにしているが、これに限定されない。転向プーリ7、7Aがなく、かつ、巻上機5を昇降路1内の頂部1Bに設けた上部ビーム6に取り付けるようにした構造のエレベーターにも、上記実施形態の主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を用いて、既設主ロープ8を新主ロープ11に交換することができる。
さらに、上記実施形態では、主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を乗りかご3上に搬入設置した状態で、既設主ロープ8を新主ロープ11に交換する作業を行うようにしているが、これに限定されない。主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を、昇降路1の最上階床1Cに設置した状態で、既設主ロープ8を新主ロープ11に交換する作業を行うようにするようにしてもよい。
さらに、上記実施形態の主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17は、3本の既設主ロープ8を同時に交換する構造にしてあるが、これに限定されない。主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17を、3本以外の複数本の既設主ロープ8を同時に交換できる構造に、あるいは既設主ロープ8を1本交換できる構造にしてもよい。
また、上記実施形態の主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17は、巻き取り時は回転ハンドル25による手動で巻き取る構造にしているが、これに限定されない。主ロープ繰り出し兼巻き取り装置17の回転軸22にモーターを直結させて電動により巻き取れる構造にしてもよい。
本発明の一実施形態に係る主ロープ交換作業開始時におけるエレベーターの昇降路の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る既設主ロープ巻き取り用ドラムと新主ロープ繰り出し用ドラムが同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置を使用した場合のエレベーターの主ロープ交換作業している状態における昇降路の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る既設主ロープ巻き取り用ドラムと新主ロープ繰り出し用ドラムが同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の要部正面図である。 本発明の一実施形態に係る既設主ロープ巻き取り用ドラムと新主ロープ繰り出し用ドラムが同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の要部側面図である。 本発明の一実施形態に係る主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の抑制手段部分の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る既設主ロープ巻き取り用ドラムと新主ロープ繰り出し用ドラムが同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の停止手段部分の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る既設主ロープ巻き取り用ドラムと新主ロープ繰り出し用ドラムが非同一軸上に配置された主ロープ繰り出し兼巻き取り装置の停止手段部分の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る主ロープ交換方法の実施手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 昇降路
1A ピット内底
1B 昇降路内の頂部
2 ガイドレール
2A レールブラケット
3 乗りかご
3A 乗りかご用プーリ
3B 乗りかごの上面
4 つり合いおもり
4A つり合いおもり用プーリ
5 巻上機
5A シーブ
6 上部ビーム
7、7A 転向プーリ
8 既設主ロープ
8A 既設主ロープの一端
8B 既設主ロープの他端
9 第1支持具
10 第2支持具
11 新主ロープ
12 乗りかご保持部材
13 おもり保持部材
14、15 仮設滑車
16 ブレーキ開放手段
17 主ロープ繰り出し兼巻き取り装置
18、18A ワイヤー
19 載置台
20 ドラム支持部材
21 ドラム支持部材
22 回転軸
23 既設主ロープ巻き取り用ドラム
24 新主ロープ繰り出し用ドラム
25 回転ハンドル
26 抑制手段
27 停止手段
27A 既設主ロープ巻き取り用ドラムの停止手段
27B 新主ロープ繰り出し用ドラムの停止手段
28 キャスター
29 軸受け部材
30 垂直支持部材
31 傾斜支持部材
32 歯車機構
33 取り付けベース部材
33A 既設主ロープ巻き取り用取り付けベース部材
33B 新主ロープ送り出し用取り付けベース部材
34 ブレーキ部材
34A ボルト部
34B ブラケット部
35 ナット
36 コイルバネ
37 蝶ナット
38 摺動用フイルム
39 取り付け延在部材
40 取り付け延在部材
41 ドラムブレーキレバー
42 バー
43 ブラケット
44 設置ベース部材
45 搬入搬出用プレート
46 接続部
47 ドラムブレーキ稼働部
48 ドラムブレーキ連動手段

Claims (8)

  1. 少なくとも、乗りかご用プーリ、巻上機のシーブ及びつり合いおもり用プーリに巻回させてなる既設主ロープの一端を、既設主ロープ巻き取り用ドラムに巻き取り可能に取り付けて、かつ、前記既設主ロープの他端を、新主ロープ繰り出し用ドラムに予め巻き付けてある新主ロープに接続した後、前記既設主ロープ巻き取り用ドラムを回転させることで、前記既設主ロープ巻き取り用ドラムに前記既設主ロープを巻き取ることにより、新主ロープ繰り出し用ドラムから前記新主ロープを繰り出して、その新主ロープを、少なくとも、前記乗りかご用プーリ、前記巻上機のシーブ及び前記つり合いおもり用プーリに巻回させるようにしたエレベーターの主ロープ交換方法において、前記既設主ロープ巻き取り用ドラムを回転させて前記既設主ロープ巻き取り用ドラムに前記既設主ロープを巻き取ることにより、前記新主ロープ繰り出し用ドラムを回転させることで、その新主ロープ繰り出し用ドラムから前記新主ロープを繰り出すと共に、前記新主ロープの繰り出し量を抑制するようにしたことを特徴とするエレベーターの主ロープ交換方法。
  2. 緊急時または作業を一時停止する際に前記既設主ロープ巻き取り用ドラム及び前記新主ロープ繰り出し用ドラムの回転を停止させるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターの主ロープ交換方法。
  3. 既設主ロープを巻き取る既設主ロープ巻き取り用ドラムと、予め新主ロープを巻き付けてある新主ロープ繰り出し用ドラムと、前記既設主ロープ巻き取り用ドラムを回転させる回転手段とを備え、少なくとも、乗りかご用プーリ、巻上機のシーブ及びつり合いおもり用プーリに巻回させてなる既設主ロープの一端を、前記既設主ロープ巻き取り用ドラムに巻き取り可能に取り付け、かつ、前記既設主ロープの他端を、前記新主ロープ繰り出し用ドラムに予め巻き付けてある新主ロープに接続した後、前記回転手段で前記既設主ロープ巻き取り用ドラムを回転させて前記既設主ロープ巻き取り用ドラムに前記既設主ロープを巻き取ることにより、前記新主ロープ繰り出し用ドラムを回転させることで、その新主ロープ繰り出し用ドラムから前記新主ロープを繰り出す構成にすると共に、前記新主ロープ繰り出し用ドラムから繰り出される前記新主ロープの繰り出し量を抑制する抑制手段を設けたことを特徴とするエレベーターの主ロープ繰り出し兼巻き取り装置。
  4. 前記抑制手段は、前記既設主ロープ巻き取り用ドラム及び前記新主ロープ繰り出し用ドラムの上方に設けられる取り付けベース部材と、ボルト部及び断面形状が略コ字状のブラケット部からなるブレーキ部材と、前記ブラケット類を固定する固定手段および押圧力を調整するナットからなる調整手段からなり、前記ブレーキ部材のブラケット部を前記新主ロープ繰り出し用ドラムの外周端縁を押圧可能となるように、前記取り付けベース部材に前記ブレーキ部材のボルト部を利用して螺着させ、しかも、前記ブレーキ部材のブラケット部による前記新主ロープ繰り出し用ドラムの外周端縁への押圧力を、前記調整手段で調整できる構成にしたことを特徴とする請求項3記載のエレベーターの主ロープ繰り出し兼巻き取り装置
  5. 前記ブレーキ部材のブラケット部に、摩耗低減材を設けたことを特徴とする請求項4記載のエレベーターの主ロープ繰り出し兼巻き取り装置。
  6. 緊急時または作業を一時停止する際に前記既設主ロープ巻き取り用ドラム及び前記新主ロープ繰り出し用ドラムの回転を停止させる停止手段を設けたことを特徴とする請求項3記載のエレベーターの主ロープ繰り出し兼巻き取り装置。
  7. 前記停止手段は、前記取り付けベース部材に取り付けられるものであって、ドラムブレーキレバーと、このドラムブレーキレバーに連結されたバーと、このバーに連結されたブラケットとからなり、しかも、前記ドラムブレーキレバーを操作して、前記ブラケットの下面を、前記新主ロープ繰り出し用ドラムの外周端縁及び前記既設主ロープ巻き取り用ドラムの外周端縁に接触させることにより、同一軸上に配置した前記新主ロープ繰り出し用ドラム及び前記既設主ロープ巻き取り用ドラムの両方の回転を同時に停止させる構成にしたことを特徴とする請求項6記載のエレベーターの主ロープ繰り出し兼巻き取り装置。
  8. 前記停止手段は、前記新主ロープ繰り出し用ドラム及び前記既設主ロープ巻き取り用ドラムそれぞれの前記取り付けベース部材に取り付けられるものであって、前記既設主ロープ巻き取り用ドラムはドラムブレーキレバーと、このドラムブレーキレバーに連結されたバーと、このバーに連結されたブラケットと、前記ドラムブレーキレバーを操作した場合に前記新主ロープ繰り出し用ドラムに備えた前記停止手段を動作させる連動手段を備えるのに対し、前記新主ロープ繰り出し用ドラムは前記既設主ロープ巻き取り用ドラムの前記停止手段の操作に連動する連動手段と、前記ドラムブレーキレバーに連結されたバーと、このバーに連結されたブラケットからなり、しかも、前記既設主ロープ巻き取りドラムの前記ドラムブレーキレバーを操作することで、前記新主ロープ繰り出し用ドラムの前記停止手段が連動し、前記したそれぞれのブラケット下面を、前記新主ロープ繰り出し用ドラムの外周端縁及び前記既設主ロープ巻き取り用ドラムの外周端縁に接触させることにより、非同一軸上に配置した前記新主ロープ繰り出し用ドラム及び前記既設主ロープ巻き取り用ドラムの両方の回転を同時に停止させる構成にしたことを特徴とする請求項6記載のエレベーターの主ロープ繰り出し兼巻き取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016078996A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 三菱電機株式会社 機械室レスエレベータの懸架体取替方法

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