JP2005295102A - フィルタ - Google Patents

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Yasuo Wakahata
康男 若畑
Yasuhiro Kitakata
康広 北方
Naoyuki Tsukamoto
直之 塚本
Seiki Mishina
誠喜 三品
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Abstract

【課題】 ノイズおよび雷サージ等を吸収し、あるいは抑圧する機能をもった、電源回路において使用できる小形のフィルタを提供する。
【解決手段】 インダクタ部14と、その両側に絶縁層15,16を介して一体化したキャパシタ部17,18と、さらにこれらの上に設けられた絶縁保護層19,20とで、セラミック素子1が構成されている。インダクタ部14は、軟磁性体材料からなるセラミック基体内に、その内部に、素子主面2,3と直交する方向に平行に配置された、2組のスパイラル状導体層105,106とからなり、キャパシタ部17,18は、バリスタ材料からなるセラミック基体と、その内部に素子主面2,3と平行に配置した導電体層とで構成されたバリスタ107〜111からなる。これら導電体層は電極端子6〜9,12,13に所定のフィルタ構成となるよう接続されている。
【選択図】 図2

Description

本発明はフィルタ、特にノイズおよびサージを阻止しあるいは吸収するための機能を備えたフィルタに関する。
情報通信ネットワークが社会基盤の重要なひとつとして整備され、さらにその高度化が進められている。これと並行して、日常生活に使用される各種機器、たとえば家庭電化製品に情報処理機能とデータ送受機能などを持たせ、それらをネットワークの端末要素として使用するための開発が進められており、その一部が実用化されている。このように、新たな使用方法を可能にした機器が実用化されるに伴って、ネットワークの端末数が飛躍的に増大するだけでなく、また使用の形態も多様化しようとしている。
これら機器の多くは商用電源から電力の供給を受けるものであることから、電源ラインからサージやノイズの侵入する可能性がきわめて高い。さらには、機器の内部で発生するサージやノイズが、その電源回路を通して電源ライン等を通して外部へ放射される可能性もある。
ネットワークの信頼性を保持するためには、それに接続される端末機器に、データ伝送ラインについてのサージ対策やノイズ対策に加えて、電源ラインについても雷サージやノイズなどの異常電圧から防護するための対策を講じておくことがきわめて重要となる。
電子機器や電気機器におけるサージやノイズについての内部対策として、インダクタやキャパシタ、抵抗などの個別部品を使用し、あるいはそのチップ部品で構成したフィルタがこれまで広く使用されてきた。さらに、これら機器において、小型化や低消費電力化等に伴って、インダクタおよびキャパシタを一体化してチップ状としたフィルタ(例えば、特許文献1参照)や、キャパシタをバリスタで構成することによってバリスタ作用をする多機能のフィルタが提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。
特開2003−100524号公報 特開平4−257111号公報 特開2000−77265号公報
チップ状のフィルタの多くはセラミック材料で構成されており、小形、軽量で信頼性の高い部品であるという特長をあるものの、これまで実用に供されてきたフィルタはその電流容量が非常に小さいということもあって、データ伝送回路用として使用されているにとどまっている。
ところが、電源回路用のフィルタには、負荷すなわち主回路要素への電流が常時流れることから、その電流容量が大きく、また、エネルギーの大半が10kHz以下の低い周波数範囲にある雷サージの侵入をも効果的に阻止しなければならないことから、遮断周波数の低いことが求められる。
このような大電流容量であって、低遮断周波数という要求を満たすフィルタは、これまで個別の素子で対応しなければならず、各種機器における情報処理やデータ送受のための機能部分を小形、軽量化する上で大きな制約となっていた。
本発明は、キャパシタ要素とインダクタ要素とを一体化した、ノイズおよび雷サージ等を吸収し、あるいは抑圧する機能をもった、電源回路において使用できる小形のフィルタを提供しようとするものである。
本発明にかかるフィルタは、内部に平行な複数の電極層が配置されたセラミックバリスタからなる複数のキャパシタ要素と、これらキャパシタの間に配置された、軟磁性セラミックスおよびその内部にスパイラル状に形成された導電層からなるインダクタ要素とが一体化された直方体状のセラミック素子と、この素子上に配置された、各要素を電気的に外部へ導出するための電極とを備えている。
本発明にかかるフィルタにおいて、キャパシタ要素間にインダクタ要素を配置したことにより、キャパシタ要素の電極層がインダクタ要素を磁気的にシールドし、インダクタ要素に発生する磁束がこの要素内部に実質的に閉じ込められて、外部への漏出が抑制されることから、良好なインダクタンス特性を得ることが容易となる。また、外来ノイズについてもキャパシタ要素の電極層がインダクタ要素をシールドすることから、外来ノイズに起因する内部ノイズの発生を抑制することができる。また、インダクタ要素においてスパイラル状の導体層を素子主面と直交する方向に複数並置し、それらを接続することでインダクタンス値の大きなインダクタンス要素が容易に得られる。
また、キャパシタ要素の電極層が良導体であり、素子端面や側面近傍にまで広い面積にわたって形成されていることから、インダクタ要素が通電によって発熱することがあっても、その熱を外部へ容易に放散させることができ、温度上昇による特性低下、特に磁気特性の低下の効果的に抑制することができる。特に、電源回路で使用するフィルタでは、比較的大きな電流を常時流す必要があることから、このような構成は有用となる。
以下、本発明における実施の形態の一例として、たとえば各種機器の電源回路部などに組み込まれて使用されるフィルタについて、図面を参照しながら詳述する。
図1はこのフィルタの斜視図、図2(A)は図1のX−Xに沿った断面図、図2(B)は同じくY−Y線に沿った断面図、図3はそのインダクタ部におけるスパイラル状導電体の形状の一例を示す斜視図である。図4はこのフィルタの製造方法の一例を説明するための図であり、図5(A)(B)および図6(A)(B)はインダクタ部を形成するために使用するシート部材の平面図、図7(A)(B)、図8(A)(B)および図9はバリスタ部を形成するために使用するシート部材の平面図である。図10はこのフィルタの回路図である。
図1に示すように、このフィルタは、平行な二つの主面2,3を有する、直方体状のセラミック素子1と、これら主面2,3に直交する平行な二つの端面4,5上にそれぞれ選択的に設けられ、さらにそれぞれの両端部が主面2,3上に延設されている電極端子6,7および同8,9と、これらの面4,5や主面2,3に直交する二つの側面10,11の上にそれぞれ選択的に設けられ、さらにそれぞれの両端部が主面2,3上に延設されている電極端子12,13とを備える。電極端子6および同8、電極端子7および同9、電極端子12および同13はそれぞれ対向するよう配置されている。なお、電極12,13は一体的に形成され、互いに接続されたものであってもよい。
セラミック素子1は、インダクタ部14と、その両側に絶縁層15,16をそれぞれ介在させて一体化したキャパシタ部17,18と、さらにこれらキャパシタ部17,18上に一体的に配置されて、主面2,3をそれぞれ有する絶縁保護層19,20とで構成されている。
さらに、インダクタ部14は、軟磁性体材料からなるセラミック基体と、その内部に、中心軸が主面2,3と直交する方向に配置された、扁平形状の2組のスパイラル状導体層とで構成されている。これらスパイラル状導体層の一端部はそれぞれ電極端子6,8に、またそれらの他端部はそれぞれ電極端子7,9に接続されている。
キャパシタ部17,18は、バリスタ材料からなるセラミック基体と、その内部に主面2,3に対して平行に配置した複数の導電体層とで構成されている。これら導電体層は、その主要部が、後述するように、その周縁部分が素子1の主面2,3、側面10,11近傍まで達する広い面積に形成されており、その面方向が主面2,3と同方向になるよう配置されており、その端子部分が電極端子6,7,8,9,12,13に所定の回路構成となるよう選択的に接続されている。
インダクタ部14を構成する軟磁性体材料としては、NiおよびZnを含むフェライト材料、たとえばFe2(Ni,Zn)O4からなる焼結体を使用することができる。
また、キャパシタ部17,18を形成するためのバリスタ材料としては、ZnOを主成分とし、Bi23,Sb23,Co23,MnO2およびNiOなどを添加した含有させたものが、比較的低い温度で焼成できることから、実際的である。内部導体層を形成するための材料として、Agまたはその合金が、導電性に優れ、かつ比較的安価であることから推奨される。ところが、Agの融点は963℃とかなり低く、これより低い温度でキャパシタ部17,18を構成するためには、上述のようなZnOを主成分とし、Bi23をはじめとする成分を含む材料が実際的である。さらにその静電容量を増大させるには、バリスタ層の薄いこと、その一方で希望する導通電圧を実現する必要性があることから、成分たとえばSb23の組成比率によって、あるいはさらに他の成分たとえば希土類酸化物、SiO2、Ta25などを添加含有することによって、このような相反する要請を実現する上で、この種ZnO材料が推奨される。
上述の構造のフィルタの製造方法について、図4を用いて説明する。
まず、片面にスクリーン印刷法でAgペースト層が所定のパターンで形成された、インダクタ部形成のためのグリーンシート14a〜14dと、キャパシタ部形成のためのグリーンシート17a〜17fおよび同18a〜18fとを準備するとともに、絶縁保護層形成のためのグリーンシート19a,20aと、上述のインダクタ部5とその両側に設けられるキャパシタ部17,18との間に介在する絶縁層形成のためのグリーンシート15a,16aとを準備する。
次に、インダクタ部5を形成するためのグリーンシート14a〜14dについて述べる。
グリーンシート14aには、図5(A)に示すように、その一方の主面の、周縁に沿った所定の幅の部分を除いた領域上に、シート短辺にほぼ平行にスクリーン印刷法によってAgペーストを幅狭の帯状パターンで選択的に塗布して、希望するコイルターン数と等しい数のAgペースト帯状体141aが平行に形成されている。さらに、これら帯状体141aの両端部分にはランド部142aがそれぞれ設けられており、各ランド部142aにはシート14aを貫通するヴィアホール143aが形成されている。そして、ヴィアホール143a内にはAgペーストが充填されて、帯状体141aの各両端の一部分がシート14aの他方の主面側にまで延長された構造とされている。
またグリーンシート14bには、図5(B)に示すように、その一方の主面の、同図(A)に示したグリーンシート14aの各帯状体141aのランド部と対応した位置にそれぞれランド部142bを有し、シート14aと重ね合わせたときに帯状体141aと接続されて、連続した一方のスパイラル状導体層を形成するよう、Agペースト帯状体141bがスクリーン印刷法で平行に塗布形成されている。そして、シート14aにおける一方の短辺側のランド部142aと接続された端子用パターン部144a、ならびにシート14bにおける他方の短辺側のランド部142bと接続された端子用パターン部144bがそれぞれ設けられている。
さらに、グリーンシート14c,14dについても、図6(A)(B)に示すように、パターンがそれらの一方の主面に沿ったシート長辺と平行な中心軸に関してグリーンシート14a,14bのそれぞれの長辺と平行な中心軸に関して対称な、Agペーストからなる帯状体141c,141d、それらの両端部分に設けたランド部142c,142d、および端子用パターン部144c,144dがスクリーン印刷法で形成されている。帯状体141cの両端部のランド部142cそれぞれにはあらかじめヴィアホール143cが穿設され、その内部をAgペーストで充填されており、グリーンシート14d上にグリーンシート14cを位置合わせして重ねたときに、対応するランド部142c,142d同士が接続されて、他方のスパイラル状導体層が形成される。
バリスタ部17を形成するためのグリーンシート17a〜17fについて述べる。
グリーンシート17a,17cには、図7(A)に示すように、それぞれの一方の主面上の、シート周縁に沿った所定の幅の部分を除く残余の領域における電極パターン部と、一方のシート短辺の一端側にまで延びる端子用パターン部172a,172cを備えた、Agペースト層171a,171cをスクリーン印刷法で形成する。そして、グリーンシート17b,17eには、図7(b)に示すように、同様の方法で一方のシート短辺の他端側にまで延びる端子用パターン部172b,172eを備えたAgペースト層171b,171eを形成する。このパターンは、シート長辺と平行な中心軸に関して、Agペースト層171a,171cのパターンと対称としている。
さらに、グリーンシート17d,17fには、図9に示すように、同様の方法でそれぞれの一方の主面上の、周縁に沿う所定の幅の部分を除いた残余の領域全域における電極パターン部と、両シート長辺中央部分にまで延びる端子用パターン部172d,172fを備えたAgペースト層171d,171fを形成する。
バリスタ部18を形成するためのグリーンシート18a〜18fについて述べる。
グリーンシート18b,18e、および同18d,18fには、図8(A)(B)に示すように、それらの一方の主面上に同様の方法で端子用パターン部182b,182eを有するAgペースト層181b,181e、および端子用パターン部182d,182fを有するAgペースト層181d,181fを形成する。これらのパターンは、それぞれグリーンシート17a,17cおよび同171b,171eにおけるAgペースト層パターンと短辺に平行な中心軸に関して対称としている。
さらに、グリーンシート18a,18cには、グリーンシート17d,17fにおけるAgペースト層171d,171fと同じ、図9に示すパターンのAgペースト層181a,181cを形成する。これらAgペースト層181a,181cには、シート両長辺にまで延びる端子用パターン部182a,182cがそれぞれ設けられている。
絶縁保護層を形成するためのグリーンシート19a、バリスタ要素形成のためのグリーンシート17a〜17f、絶縁層形成のためのグリーンシート15a、インダクタ要素形成のためのグリーンシート14a〜14d、絶縁層形成のためのグリーンシート16a、バリスタ要素形成のためのグリーンシート18a〜18f、および、絶縁保護層形成のためのグリーンシート20aを、図4に示すように、層間から空気が排出されるようにして重ね合わせて、所定の圧力で一体化してから、脱バインダー処理をし、さらに焼成して、セラミック素子1を得る。
このセラミック素子1において、インダクタ部14およびキャパシタ部17,18の、端面4,5および側面10,11上に、そこに表出している導電体部分を覆うよう、電極端子6,7、同8,9および同12,13をそれぞれ選択的に形成する。これらは、グリーンシートを積層し一体化してから、所定の領域にAgペーストを選択的に印刷し、素子1と同時焼成することによって形成する。あるいは、まずグリーンシートの積層体を焼成したのち、電極材料を選択的に印刷し、焼付けて形成してもよい。
上述のようにして作製したフィルタにおいて、Agペースト帯状体141a,141bおよびヴィアホール143a内に充填されたAgペーストが焼成されて図3に示すスパイラル状の一方の導体層105が形成される。また、Agペースト帯状体141c,141dおよびヴィアホール143c内に充填されたAgペーストが焼成されることによって、形状が図3に示した導体層105とそのコイル軸に関して対称な、他方のスパイラル状の導体層106が形成される。これら導体層105,106は素子主面2,3に対して直交する方向に配置される。これら導体層105,106とそれらを囲む軟磁性体材料からなるセラミック基体とによって、図1および図2に示すインダクタ部5が形成される。
また、Agペースト層171a,171b、同171c,171d、および同171e,171fが焼成されて得られる電極層とそれらの間のバリスタ材料からなるセラミック層とによって、図2に示すバリスタ107,109,111からなる一方のキャパシタ部17が構成される。さらに、Agペースト層181a,181b、同181c,181d、および同181e,181fが焼成されて得られる電極層とそれらの間のバリスタ材料からなるセラミック層とによって、図2に示すバリスタ110,112,108からなる他方のキャパシタ部17が構成される。
このフィルタの回路構成は、図10に示すように、電極端子6,7が商用電源等の外部電源または機器本体部などの負荷のいずれか一方に接続され、電極端子8,9がその他方に接続される。そして、電極端子12,13はアース端子として接地される。スパイラル状の導体層105,106はそれぞれ電極端子6,8間、電極端子7,9間に配置されて、コモンモードコイルを構成する。また、バリスタ107,108は端子6,7間、端子8,9間に配置され、線間バリスタを構成する。また、バリスタ109〜112は、それぞれ電極端子6,8,7,9と電極端子12,13との間に配置され、対地バリスタを構成する。
このように線間バリスタ107,108を、各ラインとアースとの間にバリスタ109〜112をそれぞれ設けたことにより、外部雷や内部雷といったサージや各種ノイズを効果的に除去することできる。すなわち、バリスタ107〜112の導通電圧を超える電圧のサージやノイズに対して、バリスタ107,109,111またはバリスタ108,110,112が導通して、機器の損傷や誤動作を防止し、あるいは機器外への放射を阻止して他の機器に悪影響を及ぼすことを未然に防止する。バリスタ107〜112の導通電圧に達しない電圧の各種ノイズに対しては、それがコモンモードであるときには、コイル105,106の作用によってバリスタ109,111またはバリスタ110,112が、また、ノーマルモードであるときには、バリスタ107,108がキャパシタとして働き、機器の誤動作等を防止する。
そして、コイル105,106に関してバリスタ107〜12を対称の関係に配置したことにより、フィルタをチップ部品としたとき、プリント配線基板上に実装する上で、その取付けの方向性に自由度を持たせることができる。
なお、図11に示すように、上述の図4に示した例におけるグリーンシート17aに代えてグリーンシート17fを配置し、グリーンシート18fに代えてグリーンシート18aを配置することによって、グリーンシート17a,17e、およびグリーンシート17b,18fを必要とすることなく、同じ回路構成を実現することができ、フィルタの薄型化、コストの低減を可能とする。
また、上述の例では、インダクタ部14におけるスパイラル状導体層を素子主面に対してその軸方向が平行になるよう構成したが、スパイラル状導体層を渦巻状のパターンとし、素子主面に対して直角方向となるよう構成してもよい。
上述の例のフィルタによれば、キャパシタ部17,18間にインダクタ部14を配置したことにより、キャパシタ部17,18の電極層がインダクタ部14を磁気的にシールドし、負荷電流によって発生する磁束をインダクタ部14内に実質的に閉じ込み、外部への漏出を効果的に抑制できることから、インダクタンス特性を得ることが容易となる。また、外来ノイズについてもキャパシタ17,18の電極層がインダクタ部14をシールドすることから、それに起因する内部ノイズの発生を抑制することができる。
さらにキャパシタ部17,18の電極層が良導体であり、またその面積が広いことから、負荷電流が流れることによってインダクタ部14に発生する熱を外部へ容易に放散することができ、温度上昇による磁気特性の低下を効果的に抑制することができる。
本発明にかかるフィルタの実施形態の一例の斜視図である。 (A)は図1のX−Xに沿った断面図、(B)は同じくY−Y線に沿った断面図である。 この実施の形態におけるインダクタ部のスパイラル状導電体の形状の一例を示す斜視図である。 この実施形態のフィルタの製造方法を説明するためのグリーンシートの配置関係を示す斜視図である。 (A)(B)はこの実施形態におけるインダクタ部を形成するためのグリーンシートの平面図である。 (A)(B)はこの実施形態におけるインダクタ部を形成するためのグリーンシートの平面図である。 (A)(B)はこの実施形態におけるキャパシタ部を形成するためのグリーンシートの平面図である。 (A)(B)はこの実施形態におけるキャパシタ部を形成するためのグリーンシートの平面図である。 この実施形態におけるキャパシタ部を形成するためのグリーンシートの平面図である。 この実施形態の回路図である。 本発明における他の実施形態のフィルタの製造方法を説明するためのグリーンシートの配置関係を示す斜視図である。
符号の説明
1 セラミック素子
2,3 主面
4,5 端面
6〜9 電極端子
10,11 側面
12,13 電極端子
14 インダクタ部
14a〜14d インダクタ部形成のためのグリーンシート
15,16 絶縁層
15a,16a 絶縁層形成のためのグリーンシート
17,18 キャパシタ部
17a〜17f,18a〜18f キャパシタ部形成のためのグリーンシート
19,20 絶縁保護層
19a,20a 絶縁保護層形成のためのグリーンシート
105,106 スパイラル状の導体層
107〜112 バリスタ
141a〜141d Agペーストからなる帯状体
142a〜142d ランド部
143a,143c ヴィアホール
144a〜144d 端子用パターン部
171a〜171f Agペースト層
172a〜172f 端子用パターン部
181a,181b,181c,181e Agペースト層
182a〜182f 端子用パターン部

Claims (6)

  1. 内部に平行な複数の電極層が配置されたセラミックバリスタからなる複数のキャパシタ要素と、前記キャパシタの間に配置された、軟磁性セラミックスおよびその内部にスパイラル状に形成された導電層からなるインダクタ要素とが一体化された直方体状のセラミック素子と、前記セラミック素子上に配置された、各要素を電気的に外部へ導出するための電極とを備えていることを特徴とするフィルタ。
  2. 前記インダクタ要素はスパイラル状導電層を複数有し、前記導電層が前記セラミック素子の主面と平行であって、かつ互いに前記主面に対して直行する方向に並置されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
  3. 前記キャパシタ要素内の電極と、前記インダクタ要素内の導体層とが同種の導電体材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
  4. 前記導電体材料がAgまたはAg合金であることを特徴とする請求項3に記載のフィルタ。
  5. 前記キャパシタ要素と前記インダクタ要素との間に絶縁層を介在させたことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
  6. 前記絶縁層がセラミック磁性体からなることを特徴とする請求項5に記載のフィルタ。
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