JP2005290637A - 耐水紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 人体に悪影響の少ない方法で紙の表面とラミネート層との間に強い接着性が付与され、且つ印刷適性に優れた耐水紙を提供する。
【解決手段】 木材パルプ系繊維を主体とする基紙の片面又は両面に、少なくともバインダー成分を含有する塗工層を設け、この塗工層の上に、熱可塑性樹脂によるラミネート層を更に設けてなる耐水紙であって、前記バインダー成分を、ガラス転移温度(Tg)35℃以上のバインダー1種以上と、ガラス転移温度(Tg)35℃未満のバインダー1種以上とを、3:97〜50:50の割合で配合した。

Description

本発明は、木材パルプ系繊維を主体とする基紙の片面又は両面に、少なくともバインダー成分を含有する塗工層を設けた耐水紙であって、ラミネート層との接着強度に優れ、樹脂ラミネート後のヒートシール適性を有する耐水紙に関する。
耐水性を付与するために紙の片面又は両面に樹脂ラミネートを設ける場合がある。かかる耐水紙同士をヒートシールにより接着する場合、一方の耐水紙の樹脂ラミネート層側と他方の耐水紙の基紙側、又は、双方の耐水紙の樹脂ラミネート層側を対向させて熱圧着を行うが、このとき、熱圧着を行ったヒートシール器材とこのヒートシール器材に対向するラミネート層がくっつくために、熱圧着後にヒートシール器材がラミネート紙から離れる際に、ラミネート層に引っ張り力が働き、ラミネート層と基紙層の間で剥離が発生する場合がある。かかる事態を防止するために、紙の表面とラミネート層の接着力を強くするものとして、有機チタン系、イソシアネート系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系化合物及び/又はエチレン・酢酸ビニル共重合体からなる、いわゆるアンカー剤を基紙に塗工することが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
また、紙の耐水性を向上させるために、紙の表面および端面からの水の浸透を抑制するため、通常、基紙製造時に通常サイズ剤を内添したり、サイズプレス、ゲートロールコーター、サイザー等で紙表面にサイズ剤を塗布することが行われている(例えば、非特許文献2参照。)。
「誰でもわかるラミネーティング」 松本宏一著 (株)加工技術研究会、1998年発行、第11章 接着剤とAC剤(P144−164) 「紙およびパルプ 製紙の化学と技術」第3巻 大江礼三郎翻訳・監修 中外産業調査会、1983年4月30日発行、第16章 内面サイジング(P101−143)、第20章 表面サイジング(P221−263)
しかしながら、前記紙の表面とラミネート層の接着力を強くするものとして使用されるイソシアネート系及びポリエチレンイミン系化合物は、人体に悪影響を及ぼす可能性がある。有機チタン系化合物は高価であり、またヘキサン或いはトルエンのような溶剤に溶かして塗工する必要があり、操業性や安全性に課題がある。ポリブタジエン系化合物は、その希釈にアルコールを使用するため、やはり、操業性や安全性に課題がある。エチレン・酢酸ビニル共重合体は十分なヒートシール適性を付与するのに十分でない。更に、これらのアンカー剤を用いて紙の表面とラミネート層の接着力を強くすると、クッション性が悪くなり印刷適性が劣るものとなるといった問題もあった。
本発明者等は、人体に悪影響を及ぼしたり、操業性等に問題を起こす可能性がある上記のようなアンカー剤を使用せずに紙の表面とラミネート層の接着力を強くし、ヒートシール適性に優れ、更に印刷適性に優れた耐水紙を得るために試験研究を重ねた結果、紙の表面にTgの異なる2種類の合成樹脂系のバインダーを塗工すると効果的であることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の目的とするところは、人体や操業性等に悪影響の少ない方法で紙の表面とラミネート層との間に強い接着性が付与されており、ヒートシール適性に優れ、更に印刷適性に優れた耐水紙を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、木材パルプ系繊維を主体とする基紙の片面又は両面に、少なくともバインダー成分を含有する塗工層を設け、この塗工層の上に、熱可塑性樹脂によるラミネート層を更に設けてなる耐水紙であって、前記バインダー成分が、ガラス転移温度(Tg)35℃以上のバインダー1種以上と、ガラス転移温度(Tg)35℃未満のバインダー1種以上とを、3:97〜50:50の割合で配合してなることを特徴とする。
このように、塗工層に含有するバインダー成分が、ガラス転移温度(Tg)35℃以上のバインダー1種以上と、ガラス転移温度(Tg)35℃未満のバインダー1種以上とを、3:97〜50:50の割合で配合されていると、バインダー成分により、基紙とラミネート層との十分な接着強度が得られる上、ガラス転移温度(Tg)35℃以上のバインダーにより、ヒートシール適性も優れたものとなり、また、基紙の表面(コッブ吸水度)および端面(断面吸水度)からの水の吸収が少なく耐水性に優れたものとなる。更に、ガラス転移温度(Tg)35℃未満のバインダーにより、クッション性が得られ印刷適性に優れたものとなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の、前記塗工層が、更に顔料を含有することを特徴とする。
このように、前記塗工層がバインダー成分に加え、顔料を含有していると、基紙の被覆性が向上し印刷適性に優れたものとなる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の、前記顔料が、平板顔料であることを特徴とする。
このように、前記顔料が平板顔料であると、印刷適性の一層の向上が図れる。
請求項4に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の、前記塗工層のバインダー成分の塗工量が0.5g/m2以上、10g/m2以下であることを特徴とする。
このように、前記塗工層のバインダー成分の塗工量が0.5g/m2以上、10g/m2以下であると、基紙とラミネート層との間に十分な接着強度が付与され、ヒートシール適性、耐水性及び印刷適性に特に優れたものとなる。
以上のように本発明によれば、人体に悪影響の少ない方法で紙の表面とラミネート層との間に十分な接着強度が得られ、ヒートシール適性に優れ、また耐水性に優れ、且つ印刷適性に優れた耐水紙を得ることができ、例えば、包装紙、紙袋、紙容器、紙箱、屋外で使用されるポスター、紙コップ等、耐水性や優れた印刷適性を要求される用途に適する耐水紙を得ることができる。
以下、本発明に係る耐水紙を実施するための最良の形態の一例について説明する。
本例の耐水紙は、木材パルプ系繊維を主体とする基紙の片面又は両面に、少なくともバインダー成分を含有する塗工層を設け、この塗工層の上に、熱可塑性樹脂によるラミネート層を更に設けてなる耐水紙であって、前記塗工層に含有するバインダー成分が、ガラス転移温度(Tg)35℃以上(以下、高Tgという。)のバインダー1種以上と、ガラス転移温度(Tg)35℃未満(以下、低Tgという。)のバインダー1種以上とを、3:97〜50:50の割合で配合してなるものである。
前記木材パルプ系繊維を主体とする基紙は、木材より得られた化学パルプ、機械パルプ、及び再生パルプを適宜配合したパルプを主体とし、これに、ケナフ、竹等の非木材パルプ、ガラス繊維、ポリエチレン繊維等のセルロース繊維以外の繊維材料を、必要に応じて配合し、通常の抄紙工程により抄造して得ることができる。このとき、タルク、カオリン、クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、二酸化チタン等の填料や、紙力増強剤、サイズ剤、消泡剤、着色剤などの一般的な薬品類を、適宜添加することができる。また、必要に応じて、ケナフ、竹等の非木材パルプ、ガラス繊維、ポリエチレン繊維等のセルロース繊維以外の繊維材料を、上記木材パルプ系繊維に配合してもよい。
なお、前記基紙の坪量には特に制限はなく、本発明の耐水紙の用途に応じ、適宜選択することができる。
また、この基紙は、サイズプレス、ゲートロールコーター、プレメタリングサイズプレスを用い、澱粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド等により、表面サイズ処理を行ったものであってもよい。
前記の基紙に設けられる塗工層のバインダーとしては、高Tgバインダー1種以上と低Tgバインダー1種以上の、最低2種類のバインダーを使用する。高Tgバインダーとしては、スチレン・アクリル酸共重合体、スチレン・マレイン酸共重合体、オレフィン系共重合体、アルキル系共重合体等の水系エマルジョン、または、スチレン・アクリル酸、スチレン・マレイン酸、アクリル系、オレフィン系、アルキル系等の水溶性バインダー又は昆虫の殻のアルカリ溶液の少なくとも1種類を使用することが好ましい。また、低Tgバインダーとして、SBR(スチレンブタジエン系共重合体)、酢酸ビニル系共重合体、エチレン酢酸ビニル系共重合体、アクリル系共重合体、ウレタン系共重合体等の少なくとも1種類を使用することが好ましい。
また、これらのバインダーの中で、澱粉、ポリビニルアルコール、カゼインは、その親水性が強いため塗工層の耐水性を低下させ、またラミネート後の印刷適性も低下させるために、その配合量は少量に止めることが好ましい。
前記塗工層において、高Tgバインダー:低Tgバインダーの比率は、3:97〜50:50の範囲となるように配合する。高Tgバインダーの比率が50:50より高い場合には、塗工層が硬くなり、クッション性が低下して、また、スーパーカレンダー処理によっても平滑化が困難となるため、ラミネート後の印刷適性が悪化する。特にこのとき、グラビア印刷のスペックル数は増加する。また、高Tgバインダーの比率が3:97未満である場合には、バインダー成分に占める高Tgバインダーの疎水性部分の割合も小さくなるため耐水性が低下し、また、加熱により軟化し易くなるのでヒートシール適性に劣るものとなる。
ヒートシール適性とは、前記h−トシールによる接着を行った場合のラミネート層と基紙の間での剥離の発生し難さを示す指標である。低Tgバインダーを使用した場合には、熱により軟化するため、熱圧着後、この上に設けられたラモネート層がヒートシール器材により引っ張られた場合、バインダー層の内部で剥離が発生して、ラミネート等と基紙との間で剥離を発生させやすい。
本発明においては、前記塗工層のバインダー成分の塗工量は0.5g/m以上、10g/m以下とすることが好ましい。塗工量が0.5g/m未満では、ラミネート層と基紙の接着力、ヒートシール適性、および耐水性が十分ではない。また、10g/mより高いと、ラミネート後の印刷適性が低下する。
前記の基紙に設けられる塗工層は、バインダー成分に加え、顔料を含有してもよい。顔料を含有することにより、基紙の被覆性が向上し、ラミネート前に印刷する場合でも、後に印刷する場合でも、いずれの場合においても印刷適性が向上する。特に、顔料を含有することにより、また、顔料として白色顔料を使用すると、白色度が向上し、鮮明な印刷が得られるものとなる。また、前記顔料は平板顔料であることが好ましい。平板顔料であると、塗工層の面に平滑性が得られ、鮮明な印刷が得られるものとなる。
前記顔料にあっては、その種類に特に制限はなく、例えば、塗工紙の顔料塗工層を形成する顔料として従来から用いられているカオリン、クレー、エンジニアードカオリン、デラミネーティッドクレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、珪酸、珪酸塩、コロイダルシリカ、サチンホワイトなどの無機顔料、プラスチックピグメント、バインダーピグメントなどの有機顔料を、必要に応じて単独又は2種以上混合して使用することができる。なお、塗工層に顔料を含有する場合であっても、バインダー成分としての塗工量は、前記と同じ理由により0.5g/m以上、10g/m以下であることが好ましい。
本発明の耐水紙は、少なくとも上記バインダーを水系溶媒に分散させて塗工液を調整した後、この塗工液を少なくとも基紙の片面に塗工して塗工層を形成することにより得られる。
前記塗工液には、バインダーまたはバインダーと顔料との他に、必要に応じ、分散剤、保水剤、耐水化剤、潤滑剤、消泡剤、防腐剤、染料等の助剤を添加してもよい。塗工液は、通常、顔料、バインダー、助剤が、この順で配合(添加)され、分散されて調整されているが、本発明にあっては、この順番は適宜変更しても構わない。
塗工液を塗工するには、ブレードコーター、エアナイフコーター、バーコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、グラビアコーター、ゲートロールコーター、サイズプレス、ビルブレードコーター、ベルバパコーター等の各種塗工装置を採用することができる。
本発明の塗工紙においては、前記塗工層の他、他の層が存在していても構わない。例えば、前記塗工層の下層として、顔料とバインダーとを含有する塗工液を一層以上予備塗工して予備塗工層を形成してもよい。この塗工層についても高Tgと低Tgの少なくとも2種類のバインダーを、高Tgバインダー:低Tgバインダーの比率が3:97〜50:50の範囲となるようにすれば、ラミネート層と基紙の接着力、ヒートシール適性、耐水性(端面吸水)、印刷適性は更に改善される。
本発明の耐水紙は、耐水性および印刷適性を更に高めるため、塗工工程を経た後の基紙について、高温、高線圧でカレンダー処理を行うことが好ましい。但し、カレンダー処理によって基紙を潰しすぎると、紙厚が低下して剛度が低下するので、このときのカレンダー温度・線圧は、紙厚を確保することができる程度に高温、高線圧とすることが好ましい。具体的には、ソフトカレンダー処理又はスーパーカレンダー処理を、カレンダー温度60℃以上で行うことが好ましい。
以上説明した本発明によれば、高Tgと低Tgの少なくとも2種類の合成樹脂バインダーを使用し、高Tgバインダー/低Tgバインダーの比率を3:97〜50:50の範囲とすることにより、ラミネート層と基紙の接着力、ヒートシール適性、印刷適性及び耐水性に優れ、少なくとも合成樹脂バインダーから成る塗工層を0.5g/m以上、10g/m以下設けることにより、基紙とラミネート層との接着性にも優れた耐水紙を得ることができる。従って、このような塗工層を有することにより、ヒートシール適性、印刷適性と耐水性とを共に満足させることができる。
なお、本発明における耐水紙の積層構成にあっては、基紙/塗工層/ラミネート層の他、塗工層/基紙/塗工層/ラミネート層、ラミネート層/塗工層/基紙/塗工層/ラミネート層でもよい。また、ラミネート層は2層以上でもよく、また塗工層、ラミネート層以外の他の層、例えば印刷層等があってもよい。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例で測定したコッブ吸水度、端面吸水度、ラミネート接着性、グラビア印刷適性及びヒートシール適性は、以下の方法により測定・評価した。
<コッブ吸水度>
JIS P8140に準じて行った。
<耐端面吸水度>
以下の手順で測定を行い、端面吸水度を算出した。
(1)実施例及び比較例で得られた、バインダーまたはバインダーと顔料とを含有する塗工層を設けた基紙の両面に、エアーが入らないようポリエチレン粘着テープを貼って、両表面からの吸水を防止した後、縦(MD方向)50mm×横(CD方向)50mmに切断することにより試験片5枚を作成し、それぞれの重量を、小数点第3位まで測定可能な電子坪量秤を使用して測定した。
(2)上記各試験片を、パットに入れた純水中に重ならないように浸漬し、重しを載せて浮き上がりを防止しつつ放置した。なお、純水は23℃、50%の恒温恒湿室で一昼夜放置したものを使用した。
(3)60分後、各試験片を純水中から取り出し、表面に付着している水分を吸取紙で速やかに除去してから、そのそれぞれの重量を上記1)と同様にして測定した。
(4)純水に浸漬する前の試験片重量(浸漬前重量)と、浸漬した後の重量(浸漬後重量)より、次の式を用いて端面吸水度を算出した。
端面吸水度=(浸漬後重量−浸漬前重量)(mg/m)

<ラミネート接着性>
予め溶融した低密度ポリエチレン(190℃におけるMFR7.2g/10分、密度0.917g/cm 、融点106℃)を、実施例及び比較例で得られた、バインダーまたはバインダーと顔料とを含有する塗工層を設けた基紙の片面塗工面上に、Tダイを用いて押出温度300℃にて押出しラミネートし、次いで、基紙と溶融したラミネート層とをマット面仕上げのクーリングロールで圧着して、基紙の片面に厚さ20μmの低密度ポリエチレン層を設けたラミネートシートを作成した。
基紙とラミネート層の剥離強度を以下の方法にて評価した。
(1)上記ラミネートシートを、MD方向に20cm以上(長さ)、CD方向に15mm(幅)の長方形となるようにカットし、MD方向の端部の一部を、基紙とラミネート層の界面で剥離させる。
(2)基紙から剥離させたラミネート層をテープで補強した後、MD方向の端部から更に2cm程度剥離させ、テープで補強されたラミネート層および基紙のMD方向の端部を引張強度測定機(テンシロンメーター)に固定し、100mm/分の速度で剥離させる。
(3)剥離後の剥離の状況を肉眼で観察し、その結果を以下の基準で評価した。
基紙とラミネート層の界面で剥離がおこっている ×
(基紙とラミネート層の接着強度<基紙の層内剥離強度)
一部基紙の内部で剥離(破壊)が起こっているが、残りは基紙とラミネート層の界面 で剥離が起こっている △
全て基紙の内部で剥離(破壊)がおこっている ○
(基紙とラミネート層の接着強度>基紙の層内剥離強度)

<グラビア印刷適性>
実施例及び比較例で得られた、バインダー又はバインダーと顔料とを含有する塗工層を設けた基紙の片面塗工面上に、上記と同様にしてラミネート層を設け、このラミネート面に、大蔵省式グラビア印刷機を用いて、印刷速度20m/分、印圧30kgf/cmで印刷を行い、得られた印刷物の面積率40%網点部について、欠落した網点の数を数え、その欠落率を算出し、以下の基準で評価した。
〇:網点欠落率が2。5%以下
×:網点欠落率が2.5%超

<ヒートシール適性>
実施例及び比較例で得られた、バインダー又はバインダーと顔料とを含有する塗工層を設けた基紙の片面塗工面上に、上記と同様にしてラミネート層を設けてラミネートシートを作成し、このラミネートシートについて、ヒートシールテスター(テスター産業(株)製TP−701S)を使用し、以下の方法でヒートシール時の表面剥がれのシュミレーションテストを行った。
(1)上記ラミネートシートおよびポリエチレンテレフタレートフィルムをMD方向に30cm程度、CD方向に5cmとなるようにカットする。
(2)ヒートシールテスターの上部ヒーターの温度を200℃、下部ヒーターの温度を常温に設定する。
(3)試料のラミネート層側にPETフィルムを重ね、この試料を、基紙側が上部ヒーターに対向し、PETフィルム側が下部ヒーターに対向するように、ヒートシールテスターにサンプルをセットする。即ち、このシュミレーションテストでは、PETフィルムが、実機におけるヒートシール器材の表面材料に対応する。
(4)この状態で、試料を、空気圧表示4.5kg/cmで7秒間押圧する。
(5)押圧終了後、直ちに上記ラミネートシートとPETフィルムを手ですばやく剥離する。
(6)上記ラミネートシートとPETフィルムの剥離部分を肉眼で観察し、以下の基準で評価した。このとき、目視による観察が難しい場合には、剥離部分を厚さ方向にカットし、断面を光学顕微鏡または電子顕微鏡にて観察を行い評価を行った。

基紙の内部が剥離(基紙の層内で破壊) ○
ラミネート層の層内で破壊 ○
基紙とラミネート層の界面で全部剥離 ×

[実施例1]
バインダーとして低TgバインダーA(スチレン・ブタジエン系共重合体、Tg:−20℃)と高TgバインダーD(スチレン・ブタジエン系共重合体、Tg:40℃)を、固形分の比率が95/5となるように配合したバインダー成分20重量%を含有する塗工液を、坪量150g/m、厚さ210μmの上質紙の片面に、エアナイフコーターにて塗工速度100m/分で、固形分の塗工量が4g/mとなるよう塗工して、本発明の耐水紙の基紙を得た後、この基紙についてソフトカレンダー処理を手差しで行った。このとき、ソフトカレンダー処理は、由利ロール株式会社製テストカレンダーを用い、A4判にカットした上記基紙を、直径200mm、温度75℃の金属ロールと、直径300mm、ショアD硬度88のソフトロールの間に、塗工面が金属ロール側に向くようにして、速度8.6m/分、線圧20kN/mで1回通すことにより行った。
ソフトカレンダー処理後の耐水紙について、コッブ吸水度、端面吸水度を測定した結果、および、前記ソフトカレンダー処理後の塗工面にラミネート層を設けたラミネートシートについて、グラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した結果を表1に示す。表1より明らかなように、得られた基紙はコッブ吸水度及び端面吸水度が低く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートはグラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性が良好であった。
[実施例2]
バインダー成分として、低TgバインダーC(エチレン・酢酸ビニル系共重合体、Tg:30℃)と高TgバインダーF(スチレン・マレイン酸共重合体、Tg:130℃)を、固形分の比率が55/45となるように配合したものを用いた他は、実施例1と全く同様にして、本発明の耐水紙の基紙を製造して、ソフトカレンダー処理を行い、コッブ吸水度、端面吸水度を測定し、また、この基紙より得られたラミネートシートについて、グラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した。
結果を表1に示す。表1より明らかなように、このとき得られた基紙はコッブ吸水度及び端面吸水度が低く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートはグラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性が良好であった。
[実施例3]
バインダー成分として、低TgバインダーB(スチレン・ブタジエン系共重合体、Tg:0℃)と高TgバインダーE(スチレン・アクリル酸共重合体、Tg:80℃)を、固形分の比率が80/20となるように配合したものを用いた他は、実施例1と全く同様にして、本発明の耐水紙の基紙を製造して、ソフトカレンダー処理を行い、コッブ吸水度、断面吸水度を測定し、また、この基紙より得られた、ラミネートシートについてグラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した。
結果を表1に示す。表1より明らかなように、このとき得られた基紙はコッブ吸水度及び端面吸水度が低く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートはグラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性が良好であった。
[実施例4]
塗工量が固形分0.7g/mとなるよう塗工した他は、実施例1と全く同様にして、本発明の耐水紙の基紙を製造して、ソフトカレンダー処理を行い、コッブ吸水度、断面吸水度を測定し、また、この基紙より得られたラミネートシートについて、グラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した。
結果を表1に示す。表1より明らかなように、このとき得られた基紙はコッブ吸水度及び端面吸水度が低く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートはグラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性が良好であった。
[実施例5]
低TgバインダーCと高TgバインダーFを、固形分の比率が55/45となるように配合したバインダー成分を含有する塗工液を、固形分の塗工量が9g/mとなるよう塗工した他は、実施例1と全く同様にして、本発明の耐水紙の基紙を製造して、ソフトカレンダー処理を行い、コッブ吸水度、断面吸水度を測定し、また、この基紙より得られたラミネートシートについて、グラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した。
結果を表1に示す。表1より明らかなように、このとき得られた基紙はコッブ吸水度及び端面吸水度が低く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートはグラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性が良好であった。
[実施例6]
顔料100重量部を含む下記に示す組成の顔料スラリーに、低TgバインダーBと高TgバインダーEを固形分の比率が80/20となるように配合したバインダー成分20重量部を加え、水系溶媒に分散させて濃度58重量%の塗工液を調製し、この塗工液をブレードコーターにて塗工速度400m/分で、各10g/mづつ2回塗工した(バインダー成分としての塗工量は3.3g/m)。その他は、実施例1と全く同様にして、本発明の耐水紙の基紙を製造して、ソフトカレンダー処理を行い、コッブ吸水度、断面吸水度を測定し、また、この基紙より得られたラミネートシートについて、グラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した。
結果を表1に示す。表1より明らかなように、このとき得られた基紙はコッブ吸水度及び端面吸水度が低く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートはグラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性が良好であった。
<顔料スラリー組成>
固形分重量部
1級カオリン(エンゲルハード社製『UW90』) 20部
2級カオリン(シール社製『カオブライト』) 50部
重質炭酸カルシウム(ファイマティック社製『FMT90』) 30部
分散剤(東亜合成化学工業社製『アロンT40』) 0.2部
NaOH 0.1部

[実施例7]
塗工液12g/m2を1回塗工した(バインダー成分としての塗工量は2g/m)他は、実施例6と全く同様にして、本発明の耐水紙の基紙を製造して、ソフトカレンダー処理を行い、コッブ吸水度、断面吸水度を測定し、また、この基紙より得られたラミネートシートについて、グラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した。
結果を表1に示す。表1より明らかなように、このとき得られた基紙はコッブ吸水度及び端面吸水度が低く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートはグラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性が良好であった。
[比較例1]
実施例1で用いた上質紙にソフトカレンダー処理のみを行った試料について、コッブ吸水度、端面吸水度を測定し、また、この試料に、前記と同様にしてラミネート層を設けて得られたラミネートシートについて、グラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した。
結果を表2に示す。表2より明らかなように、このとき得られた試料はコッブ吸水度及び端面吸水度が高く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートは、グラビア印刷適性には優れていたが、ラミネート接着性、ヒートシール適性は劣っていた。
[比較例2]
バインダー成分として低TgバインダーCのみを用いた他は、実施例1と全く同様にして、本発明の耐水紙の基紙を製造して、ソフトカレンダー処理を行い、コッブ吸水度、断面吸水度を測定し、また、この基紙より得られたラミネートシートについて、グラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した。
結果を表2に示す。表2より明らかなように、このとき得られた基紙はコッブ吸水度及び端面吸水度が高く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートはグラビア印刷適性、ラミネート接着性に優れていたが、ヒートシール適性は劣っていた。
[比較例3]
バインダー成分として、高TgバインダーDのみを用いた他は、実施例1と全く同様にして、本発明の耐水紙の基紙を製造して、ソフトカレンダー処理を行い、コッブ吸水度、断面吸水度を測定し、また、この基紙より得られたラミネートシートについて、グラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した。
結果を表2に示す。表2より明らかなように、このとき得られた基紙はコッブ吸水度及び端面吸水度が低く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートはラミネート接着性およびヒートシール適性に優れていたが、グラビア印刷適性は劣っていた。
[比較例4]
バインダー成分として、低TgバインダーCと高TgバインダーFを、固形分の比率が30/70となるように配合したものを用いた他は、実施例1と全く同様にして、本発明の耐水紙の基紙を製造して、ソフトカレンダー処理を行い、コッブ吸水度、断面吸水度を測定し、また、この基紙より得られたラミネートシートについて、グラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した。
結果を表2に示す。表2より明らかなように、このとき得られた基紙はコッブ吸水度及び端面吸水度が低く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートはラミネート接着性およびヒートシール適性に優れていたが、グラビア印刷適性は劣っていた。
[比較例5]
バインダー成分として、低TgバインダーAのみを用いた他は、実施例6と全く同様にして、本発明の耐水紙の基紙を製造して、ソフトカレンダー処理を行い、コッブ吸水度、断面吸水度を測定し、また、この基紙より得られたラミネートシートについて、グラビア印刷適性、ラミネート接着性、ヒートシール適性を評価した。
結果を表2に示す。表2より明らかなように、このとき得られた基紙はコッブ吸水度及び端面吸水度が低く、また、これにラミネート層を設けたラミネートシートはグラビア印刷適性およびラミネート接着性に優れていたが、ヒートシール適性は劣っていた。
Figure 2005290637
Figure 2005290637

Claims (4)

  1. 木材パルプ系繊維を主体とする基紙の片面又は両面に、少なくともバインダー成分を含有する塗工層を設け、この塗工層の上に、熱可塑性樹脂によるラミネート層を更に設けてなる耐水紙であって、前記バインダー成分が、ガラス転移温度(Tg)35℃以上のバインダー1種以上と、ガラス転移温度(Tg)35℃未満のバインダー1種以上とを、3:97〜50:50の割合で配合してなることを特徴とする耐水紙。
  2. 前記塗工層が、更に顔料を含有することを特徴とする請求項1に記載の耐水紙。
  3. 前記顔料が、平板顔料であることを特徴とする請求項2に記載の耐水紙。
  4. 前記塗工層のバインダー線分の塗工量が0.5g/m以上、10g/m以下であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の耐水紙。
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