JP2005289531A - 記録媒体の斜め送り検出方法及び斜め送り検出装置並びに読取印字装置 - Google Patents

記録媒体の斜め送り検出方法及び斜め送り検出装置並びに読取印字装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録媒体の媒体傾斜を正確に検出することができる斜め送り検出方法及び斜め送り検出装置並びに読取印字装置を提供する。
【解決手段】 搬送方向の位置が相対的に同一位置関係にあるとともに、搬送方向に直交方向の位置が離間した2地点に設置する2つのセンサ42、45と、搬送路上で通帳8を搬送させている間に、2つのセンサ42、45のうち一方のセンサ45が通帳8の縁部82の通過を検出したところから、他方のセンサ42が通帳8の縁部82の通過を検出するところまで駆動モータがこの間に回転する回転量と、予め設定された基準判別数とを比較判断して、通帳8の斜め送り発生の有無を検出する制御部とを備えた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、金融機関で使用されている通帳などの記録媒体に記帳を行う記帳機や自動預金支払兼用機のような読取印字装置などに備え、斜めに搬送された記録媒体を検出することができる記録媒体の斜め送り検出方法及び斜め送り検出装置並びに読取印字装置に関する。
近年、金融機関で使用されている自動預金支払兼用機(Automated Teller Machine:ATM)や記帳機等に組み込まれた読取印字装置(通帳プリンタ)によって、取引データの記帳が自動的に行われている。このような自動預金支払兼用機や記帳機等では、記録媒体を記帳機の媒体挿入口に挿入するときに、媒体挿入口のガイド面に沿って挿入しても、その挿入途中で記録媒体の向きがずれてしまったり、挿入時にガイド面から少し斜めに送り込まれると、斜めの状態のままで機内を搬送され(これを「媒体斜行」とよぶ)、各種トラブルを発生することがある。
そこで、記録媒体を機内に向けて搬送する際に、記録媒体を媒体搬送路の側方に設けたガイドに幅寄せして押し当てるようにして位置決めし、斜行する媒体の姿勢を補正する(以下、「幅寄せ動作」とよぶ)ようにした幅寄せ機構なども提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この幅寄せ機構には、記録媒体の搬送状態を検出するために複数のセンサを設けており、幅寄せ動作を行うのに先立ち、これらのセンサで記録媒体の媒体斜行発生の有無を検出するようになっている。
これらのセンサは、例えば図7に示すように、記録媒体100の搬送路101上で搬送方向と直交する幅方向について中央部付近に設置した主センサ103と、搬送路101の一方の側縁部であって記録媒体100を幅寄せするときのガイドとなる側壁102において、記録媒体100の搬送方向について主センサ103の設置位置の前後に設置した第1、第2のセンサ104、105と、ガイドとなる側壁102を設けた媒体搬送路101の一方の側縁部とは逆の他方の側縁部側に設置した記録媒体の他方の側縁部を検出する第3、第4のセンサ106、107とで構成している。
このうち、主センサ103は主に記録媒体の有無を検出するものであり、第1、第2のセンサ104、105が媒体斜行を検出する。これら主センサ、第1、第2のセンサ103〜105には、各センサごとに透光部と受光部とを設けており、センサの検知部分であるこの光路上を記録媒体100が通過すると、光路が遮断されることにより受光動作が途切れる(これを、後述するようにセンサが「オン」状態になるとよぶ)ので記録媒体100の通過を光学的に検出できる。
このような構成のセンサでは、例えば、次の(a)〜(c)の何れかの条件、即ち、
(a)記録媒体を機内に挿入直後、第2センサ105が媒体を検出した(オン)ときに、第1センサ104が媒体を検出していない(オフ)場合、
(b)記録媒体100を機内に挿入直後、第1センサ104がオンしてから所定の時間(記録媒体100を第1、第2センサ104、105の間の距離だけ搬送するのに要する時間)経過しても、主センサ103がオフとなっているとき、
(c)記録媒体100を機内に挿入した後に一定時間経過しても、第2センサ105が一度もオンせず、かつ、所定の時間内に主センサ103、第1センサ104のうち少なくともいずれかのセンサがオンしたとき、
のいずれかに該当する場合に、媒体斜行が発生していると判断(検出)している。
以下、この(a)〜(c)の条件に基づいた媒体斜行の検出方法について、図8を参照しながら具体的に説明する。
(i)先ず、記録媒体、例えば通帳を開いて挿入口へ差し込んで機内へ送り込む。すると、図示外の制御部が所定の時間経過をカウントすると、初めに、第1センサ104が通帳の存在を検出したか否かを判断する(第1ステップS101)。そして、この第1センサ104が通帳の先端側の縁部の通過を検出した場合、第4ステップS104へ移行する。一方、この通帳の通過を検出しなかった場合、第2ステップS102へ移行する。
(ii)第2ステップS102では、主センサ103、第3、第4センサ106、107のいずれかのセンサが通帳の存在を検出したか(オンするか)否かを判断する。そして、これらのセンサのいずれかが、通帳の存在を検出すると、第4ステップS104へ移行する。一方、主センサ103、第3、第4センサ106、107のいずれも、通帳の存在を検出しない場合、第3ステップS103へ移行する。
(iii)この第3ステップS103では、通帳がないとの判断を行い、図示しない次工程の幅寄せ動作は行なわずに、ここで媒体斜行の検出作業を終了する。
(iv)一方、第4ステップS104では、第1ステップS101で既に通帳の存在を検出していたので、マグネット(MG)を駆動して搬送路101(図7参照)の所定位置で上下に設置している上下一対の搬送ローラを圧接させる。これにより、通帳がローラ間に挟持され、搬送可能な状態となる。
(v)ここで、制御部が所定時間の経過をカウントすると、第1、第2センサ104、105を動作させ、記録媒体である通帳の有無をそれぞれ判断する(第5ステップS105)。そして、これらのセンサのいずれもが、通帳の存在を検出した場合、媒体斜行の検出動作を終了する。一方、第1、第2センサ104、105のいずかでも、通帳の存在を検出しない場合、第6ステップS106へ移行する。
(vi)次に、搬送用のパルスモータに所要の駆動電圧を印加して通帳を搬送させるために待機する(第6ステップS106)。
(vii)ここで、第2センサ105が通帳の存在を検出するまで、図示外の制御部からパルスモータに制御用の信号を出力し、パルスモータを順方向に回転させる。これにより、パルスモータの出力軸に連結された搬送ローラの回転駆動力で、搬送路上にある通帳を機内の奥部へ向けて送出していく(第7ステップS107)。
(viii)そして、第5ステップS105と同様に、第1、第2センサ104、105を動作させ、記録媒体である通帳の有無をそれぞれ判断する(第8ステップS108)。そして、これらのセンサのいずれもが、通帳の存在を検出した場合、媒体斜行の検出動作を終了する。一方、第1、第2センサ104、105のいずれも、通帳の存在を検出しない場合、第9ステップS109へ移行する。
(ix)次に、第9ステップS109では、幅寄せ指示のための信号が出力されたか否かを判断する。そして、この信号が出力されていない場合には、第10ステップS110へ移行する一方、この信号が出力されている場合には、予め設定されている幅寄せ作業に移行する。
(x)このような一連の作業の結果、第1、第2センサ104、105のいずれか一方またはいずれも通帳の存在を検出できず、かつ、幅寄せ指示のための信号が出力されなかった通帳に対しては、スキューエラー(媒体斜行を検出)として判断され、媒体斜行の検出作業が終了される。これにより、例えば、図示外の表示手段にスキューエラーの表示がなされたり、音声で警告させたり、元の搬送路を逆送されて挿入口へ排出されるなどといった、適宜の後処理作業がなされる。
特開平5−201588号公報
しかしながら、前述のような(a)〜(c)の条件の何れにも該当しないけれども、媒体斜行が発生している場合がある。例えば、図7(A)、(B)に示すように、媒体斜行の傾斜角度θが僅かであれば、第2、第3センサのいずれもがオンして、この媒体斜行を検出できない場合もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、記録媒体の媒体傾斜を正確に検出することができる斜め送り検出方法及び斜め送り検出装置並びに読取印字装置を提供することを目的とする。
本発明の斜め送り検出方法は、搬送路上を搬送される記録媒体に対して、斜め送り発生の有無を検出する記録媒体の斜め送り検出方法であって、
前記記録媒体の搬送方向について相対的に同一位置関係で、かつ、前記搬送方向に直交する方向について離間した2地点のうち、何れか一方を前記記録媒体の先、後端いずれかの縁部が通過するときから、前記縁部が前記2地点の他方を通過するときまで、前記記録媒体の通過時間又は前記記録媒体を搬送するモータの回転量と、予め設定された基準値とを比較して、前記記録媒体の斜め送り発生の有無を検出する構成となっている。
この構成により、搬送方向の位置が相対的に同一位置関係にある2地点を記録媒体の先端側の縁部または後端側の縁部が通過するときの「ずれの状態」を、時間的に検出するか或いはこれに対応する駆動モータの回転量から検出している。これにより、ずれについてのデータに基づき、記録媒体の斜め送り発生の有無を正確に検出できる。
また、本発明の斜め送り検出方法は、搬送路上を搬送される記録媒体に対して、斜め送りの発生の有無を検出する記録媒体の斜め送り検出方法であって、
前記記録媒体の搬送方向について相対的に同一位置関係で、かつ、前記搬送方向に直交する方向について離間した2地点のいずれをも、前記記録媒体の先、後端いずれかの縁部が通過すると前記記録媒体の搬送方向を反転させ、
前記記録媒体の前記縁部が前記2地点とも通過したときから、前記2地点のいずれか一方を通過するときまでの通過時間又は前記記録媒体を搬送するモータの回転量と、予め設定された基準値とを比較して、前記記録媒体の斜め送り発生の有無を検出する構成となっている。
この構成により、先述の2地点のいずれをも記録媒体の縁部が通過したとき(基準時)から、そのいずれか一方の地点のみを縁部が通過するときまで、その基準時から記録媒体を逆向きに搬送させて時間経過若しくは駆動モータの回転量をカウントしている。従って、この時間的なずれ或いはそれに相当するモータの回転量と、予め設定されている基準値(斜め送りの際に発生するずれの時間或いはそれに相当するモータの回転量)とを、比較判断することで、記録媒体の斜め送り発生の有無を正確に検出できる。
また、本発明の斜め送り検出装置は、搬送路上を搬送される記録媒体に対して、斜め送り発生の有無を検出する記録媒体の斜め送り検出装置であって、
前記記録媒体の搬送方向について相対的に同一位置関係で、かつ、前記搬送方向に直交する方向について離間した2地点にそれぞれ設置する2つのセンサと、
この2つのセンサの何れか一方が前記記録媒体の先、後端いずれかの縁部の通過を検出したときから、前記2つのセンサの他方が前記記録媒体の前記縁部の通過を検出するときまで、前記記録媒体の経過時間又は前記記録媒体を搬送するモータの回転量と、予め設定された基準判値とを比較判断して、前記記録媒体の斜め送り発生の有無を検出する斜行検出手段とを備えた構成となっている。
この構成により、搬送方向の位置が相対的に同一位置関係にある2地点に設置の2つのセンサを記録媒体の先端側の縁部または後端側の縁部が通過するときの「ずれの状態」を、時間的に検出するか或いはこれに対応する駆動モータの回転量から検出している。これにより、このずれについてのセンサからデータに基づき、記録媒体の斜め送り発生の有無を正確に判断できる。
また、本発明の斜め送り検出装置は、搬送路上を搬送される記録媒体に対して、斜め送りの発生の有無を検出する斜め送り記録媒体の検出装置であって、
前記記録媒体の搬送方向について相対的に同一位置関係で、かつ、前記搬送方向に直交する方向について離間した2地点にそれぞれ設置する2つのセンサと、
前記記録媒体の先、後端いずれかの縁部の通過を前記2つのセンサのいずれもが検出したところで前記記録媒体の搬送方向を反転させる反転搬送の開始時から、前記2つのセンサの何れか一方が前記縁部を通過する時までの経過時間又は前記記録媒体を搬送するモータの回転量と、予め設定された基準値とを比較判断して、前記記録媒体の斜め送り発生の有無を検出する斜行検出手段とを備えた構成となっている。
この構成により、先述の2地点に設置の2つのセンサのいずれをも記録媒体の縁部が通過したとき(基準時)から、そのいずれか一方の地点に設置のセンサのみを縁部が通過するときまで、その基準時から記録媒体を逆向きに搬送させて時間経過若しくは駆動モータの回転量をカウントしている。従って、これらのセンサから出力される時間的なずれ或いはそれに相当するモータの回転量と、予め設定されている基準値(斜め送りの際に発生するずれの時間或いはその時間に相当するモータの回転量)とを、比較判断することで、記録媒体の斜め送り発生の有無を正確に検出できる。
本発明の読取印字装置は、上記の斜め送り検出装置を備えた構成となっている。
この構成により、読取印字装置に備えた斜め送り検出装置が、記録媒体の斜め送り発生の有無を正確に検出することができる。
本発明によれば、記録媒体の媒体傾斜を正確に検出することができる斜め送り検出方法及び斜め送り検出装置並びに読取印字装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の斜め送り検出装置を備えた読取印字装置1を示すものであり、この読取印字装置1は、(手差し)挿入口10Aに連通する搬送路2と、記録媒体である通帳8を奥部へ向けて搬送する搬送ローラ対3と、斜め送り検出装置4と、斜め送りされた通帳8を正常な姿勢に補正する幅寄せ手段5と、搬送路2上に送り込まれてきた通帳に各種のデータを記帳する印字部6と、斜行検出手段である図示外の制御部などをハウジング10内部に備えている。
搬送路2には、図2に示すように、通帳8の通過を検出する主センサ20を搬送路2の中央部付近に設置しているとともに、図示外のパルスモータの駆動により回転する搬送ローラ対3(図1参照)を設けている。主センサ20は、本実施形態の場合、例えば図3に示すように、発光部20A及び受光部20Bを収めたケーシング20Cと、このケーシング20Cと所定の隙間を保持して対向する導光用プリズム20Dとを備えた回帰反射型を用いている。
搬送ローラ対3は、図1に示すように搬送路をはさんで上下に一定間隔離間した状態で一対のローラ31、32を設置しており、作動時には圧接する状態まで一方側のローラ32が電磁力で搬送路2へ向けて降下する。
斜め送り検出装置4は、図2に示すように、左側縁部を検出する左縁部検出部と、前縁部検出部と、右側縁部を検出する右縁部検出部とを備えている。
左縁部検出部は、読取印字面を表にして開いた状態の通帳8の4辺のうち、搬送方向に平行な一方の側縁部(図5では左側縁部81)の通過を時間的にずらして検出するものであり、第1センサ(第1左縁部センサ)41、および記録媒体の搬送方向に対して下流側に所定の距離だけ離間した第2センサ(第2左縁部センサ)42を備えている。
前縁部検出手段は、搬送路2の側辺側の縁部に直交する前端側の縁部82(図5参照)の通過を検出するものであり、第1側縁部センサで兼用した第2センサ(第1前縁部センサ)42、および搬送路の搬送方向に直交する幅方向に沿って第2センサ42から所定距離だけ離間してこの第2センサ42と平行に設置する第5センサ(第2前縁部センサ)45を備えている。
右縁部検出部は、記録媒体である通帳8の他方の側縁部83(図5参照)を検出するものであり、第3センサ(第1右縁部センサ)43およびこれと通帳8の幅方向に対して所要距離離間した第4センサ(第2右縁部センサ)44を備えている。
なお、本実施形態の第1〜第5のセンサ41〜45は、主センサ20と同様の回帰反射型が用いられている。
制御部は、後述する第2、第5の2つのセンサ42、45から通帳8の先端部分の通過の有無を検出する検出信号に基づき、通帳8の媒体斜行を検出するためのものであり、入力がこれら第2、第5の2つのセンサ42、45の出力に接続されている。即ち、制御部では、図6に示すように、
(Aタイプ):通帳を順送させて第2、第5センサ42、45の一方のみが通帳の先端を検出したところを基準として、ここからさらに順方向に通帳を搬送させて、第2、第5センサ42、45のいずれもが通帳を検出するまでのパルス数Pをカウントする。そして、このカウント数Pと予め設定した基準値である基準判別パルス数と比較して、媒体斜行を検出するか(図6において、矢印A動作)、
若しくは、
(Bタイプ):通帳8を順送させて第2、第5センサ42、45の何れもが通帳8の先端を検出したところで、通帳8の逆送を開始させ、第2、第5センサ42、45の一方のみが通帳8の先端を検出したところまでのパルス数Pをカウントする。そして、このカウント数Pと予め設定した基準判別パルス数(基準値)と比較して、媒体斜行を検出する(図6において、矢印B動作)。
次に、前述した本実施形態に係る読取印字装置に備えた斜め送り検出装置による斜め送り検出方法(「媒体斜行」の検出作業)について、主に図4、図6を参照しながら詳細に説明する。なお、後述する各センサは、通帳8を検出しないときには検出光を受光する(説明を分かりやすくするため、便宜上、これを「オフ」とよぶ)。一方、通帳8を検出すると、その光を受光しない(同様に、これを「オン」とよぶ)。
(1)先ず、記録媒体、例えば通帳を開いて挿入口へ差し込み、図1に示すハウジング10の内部へ送り込む。そして、図示外の制御部が所定の時間経過をカウントすると、初めに、図2に示す第1センサ41が通帳8の存在を検出したか否かを判断する(第1ステップS1)。そして、この第1センサ41が通帳8の先端部分の通過を検出した場合、第4ステップS4へ移行する。一方、この通帳8の先端部分の通過を検出していない場合、第2ステップS2へ移行する。
(2)第2ステップS2では、図2において、主センサ20、第3、第4センサ43,44のいずれかのセンサが通帳8の存在を検出したか否かを判断する。そして、これらのセンサのいずれかが、通帳の存在を検出すると(オンすると)、第4ステップS4へ移行する。一方、主センサ20、第3、第4センサ43,44のいずれでも、通帳の存在を検出しない場合、第3ステップS3へ移行する。
(3)この第3ステップS3では、通帳8がないとの判断を行い、次の幅寄せ動作(図示しない)は行なわずに、ここで媒体斜行の検出作業を終了する。
(4)一方、第4ステップS4では、第1ステップS1で既に通帳8を検出していたので、図示外のマグネット(MG)を駆動し、図1に示すように離間していた上下一対の搬送ローラ31、32を圧接させる。これにより、通帳8がローラ31、32間に挟持され、搬送可能な状態となる。
(5)ここで、制御部が所定時間の経過についてカウントを開始すると、図2に示す第1、第2、第5センサ41、42、45を動作させ、通帳8の有無をそれぞれ判断する(第5ステップS5)。
(i)そして、これらのセンサ41、42、45のいずれもが、通帳8の存在を検出した場合、第6ステップS6へ移行する。
(ii)一方、第1センサ41は通帳8を検出したが、第2、第5センサ41、45のいずれでも、通帳の存在を検出しない場合、第9ステップS9へ移行する。
(iii)また、第2センサ42は通帳を検出したが、第5センサ45が通帳の存在を検出しない場合、或いは第5センサ45は通帳を検出したが、第2センサ42が通帳の存在を検出しない場合、第12ステップS12へ移行する。
(6)次に、第6ステップS6では、図示外の制御部からの制御用の信号により、パルスモータを逆回転可能な状態で待機させる。
(7)そして、第7ステップS7では、図示外の制御部からパルスモータに制御用の信号を出力し、図6において、第2、第5センサ42、45の一方が通帳を検出しなくなる(通帳8の先端側の縁部が第2、第5センサ42、45の発行部42A、45Aを過ぎる)まで、パルスモータを逆方向に回転させる。そして、この第2、第5センサ42、45の一方が通帳を検出しなくなるところまでのパルス数(第1パルス数)P1をカウントして、制御部のメモリに格納する。
(8)また、第8ステップS8では、制御部からの制御信号により、パルスモータをさらに逆回転させていき、第2、第5センサ42、45いずれもが通帳8を検出しなくなる(通帳8の先端側の縁部が第2、第5センサ42、45の発光部42A、45Aを過ぎる)までのパルス数(第2パルス数)P2をカウントする。第9ステップS9では、この第7、第8ステップS7、S8で得られた媒体斜行の検出判断の材料である、第1、第2パルス数P1、P2から、媒体斜行の検出判断を行う。
即ち、ここで得られた第1、第2パルス数P1、P2のΔP(=P2−P1)差と、予め設定されている媒体斜行の基準値である「基準判別パルス数P0」(例えば、本実施形態では5パルス)との大小関係を判別し、
(i)ΔP>P0の場合:
この場合、許容される検出判別値P0を上回っているので、通帳が斜行状態であると判断される。従って、この場合には、次に第14ステップS14へ移行する。
(ii)ΔP≦P0の場合:
この場合、許容される検出判別値P0と同じか、これを下回っているので、媒体斜行ではない、つまり通帳の姿勢が平行状態であると判断される。従って、この場合には、ここで斜め送り検出方法は終了する。
(9)一方、第10ステップS10では、図示外の制御部からの制御用の信号により、パルスモータを順方向に回転可能な状態のままで待機させる。
(10)そして、図示外の制御部からパルスモータに制御用の信号を出力し、第2、第5センサ42、45の一方が通帳を検出するところまで、パルスモータを順方向に回転させる。また、この第2、第5センサ42、45の一方が通帳を検出し始めるところまでのパルス数(第3パルス数)P3をカウントして、制御部のメモリに格納する(第11ステップS11)。
(11)そして、制御部からの制御信号によりパルスモータをさらに逆回転させ、第2、第5センサ42、45いずれもが通帳を検出始めるところまでのパルス数(第4パルス数)P4をカウントする(第12ステップS12)。これにより、この第11、第12ステップS11、S12で得られた媒体斜行の検出判断の材料である、第3、第4パルス数P3、P4から、媒体斜行の検出判断を行う(第13ステップS13)。
即ち、ここで得られた第3、第4パルス数P3、P4の差ΔP(=P4−P3)と、予め設定されている媒体斜行の「基準判別パルス数P0」(例えば、本実施形態では5パルス)との大小関係を判別し、
(i)ΔP>P0の場合:
この場合、許容される検出判別値P0を上回っているので、通帳が斜行状態であると判断される。従って、この場合には、次に第14ステップS14へ移行する。
(ii)ΔP≦P0の場合:
この場合、許容される検出判別値P0と同じか、これを下回っているので、媒体斜行ではない、つまり通帳の姿勢が平行状態であると判断される。従って、この場合には、ここで斜め送り検出方法は終了する。
(12)次に、第14ステップS14では、媒体斜行の矯正作業を行うための幅寄せ指示があるか否かを判断する。そして、この指示があれば、予め設定されている次の幅寄せ作業に移行する。
一方、この指示がなければ、スキューエラー(媒体斜行を検出)として判断され(第15ステップS15)、媒体斜行の検出作業が終了される。これにより、例えば、図示外の表示手段にスキューエラーの表示がなされたり、音声で警告されたり、元の搬送路を逆送されて挿入口へ排出されるなどといった、適宜の後処理作業がなされる。
なお、前述した第2、第5センサ42、45を検出する第1、第2、第3、第4パルス数P1、P2、P3、P4は、斜め送り検出装置を備えた読取印字装置において、予め、基準となる通帳などの記録媒体を用いて、実際に搬送させて補正を行う。なお、具体的な補正値の設定は次のような方法で行っている。
(A)通帳を搬送させて、第2、第5センサ42、45の一方のみが通帳の先端を検出したところから、さらに順方向に通帳を搬送させて、第2、第5センサ42、45のいずれもが通帳を検出するまでのパルス数Pをカウントし、このカウント数Pを第2、第5センサ42、45を検出する第1、第2パルス数P1、P2の補正値とし、
(B)通帳を搬送させて、第2、第5センサ42、45のいずれもが通帳の先端を検出したところで通帳を逆送させて、第2、第5センサ42、45の一方のみが通帳を検出するところまでのパスル数Pをカウントし、このカウントしたパルス数Pを第2、第5センサ42、45を検出する第3、第4パルス数P3、P4の補正値とする。
なお、斜め送り検出装置を備えた読取印字装置の部品の組み付け位置のずれや部品自体の寸法ばらつきなどを考慮して、実際に検査を行い、個々の製品ごとに所要の範囲内で第2、第5センサ42、45を検出する第1、第2、第3、第4パルス数P1、P2、P3、P4の補正を適宜行うことが好ましい。
なお、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
本発明は、所定の2地点に設置する2つのセンサと、これらのセンサのうちいずれか一方が記録媒体の縁部の通過を検出したところから、他方のセンサが記録媒体の縁部の通過を検出するまでの経過時間或いは駆動モータの回転量と、予め設定した基準値とを比較して、記録媒体の斜め送り発生の有無を検出する斜行検出手段とを備えており、記録媒体の媒体傾斜を正確に検出することができ、金融機関で使用されている自動預金支払兼用機や記帳機等に組み込まれた読取印字装置(例えば、通帳プリンタ)などに用いる斜め送り検出装置として有用である。
本発明の実施形態に係る斜め送り検出装置を備えた読取印字装置を示す構成ブロック図 本発明の実施形態に係る斜め送り検出装置に備えたセンサの配置関係を示す説明図 本発明の実施形態に係る斜め送り検出装置に備えたセンサの構成図 本発明に係る斜め送り検出方法を示すフローチャート (A)、(B)は、本発明に係る斜め送り検出方法の原理を示す説明図 本発明に係る斜め送り検出方法の原理を示す説明図 従来の斜め送り検出方法での問題点を示す説明図 従来の斜め送り検出方法を示すフローチャート
符号の説明
1 読取印字装置
10 ハウジング
10A (手差し)挿入口
2 搬送路
3 搬送ローラ対
4 斜め送り検出装置
5 幅寄せ手段
6 印字部
8 記録媒体(通帳)
81 左側縁部
82 先端縁部
83 右側縁部

Claims (5)

  1. 搬送路上を搬送される記録媒体に対して、斜め送り発生の有無を検出する記録媒体の斜め送り検出方法であって、
    前記記録媒体の搬送方向について相対的に同一位置関係で、かつ、前記搬送方向に直交する方向について離間した2地点のうち、何れか一方を前記記録媒体の先、後端いずれかの縁部が通過するときから、前記縁部が前記2地点の他方を通過するときまで、前記記録媒体の通過時間又は前記記録媒体を搬送するモータの回転量と、予め設定された基準値とを比較して、前記記録媒体の斜め送り発生の有無を検出する記録媒体の斜め送り検出方法。
  2. 搬送路上を搬送される記録媒体に対して、斜め送りの発生の有無を検出する記録媒体の斜め送り検出方法であって、
    前記記録媒体の搬送方向について相対的に同一位置関係で、かつ、前記搬送方向に直交する方向について離間した2地点のいずれをも、前記記録媒体の先、後端いずれかの縁部が通過すると前記記録媒体の搬送方向を反転させ、
    前記記録媒体の前記縁部が前記2地点とも通過したときから、前記2地点のいずれか一方を通過するときまでの通過時間又は前記記録媒体を搬送するモータの回転量と、予め設定された基準値とを比較して、前記記録媒体の斜め送り発生の有無を検出する記録媒体の斜め送り検出方法。
  3. 搬送路上を搬送される記録媒体に対して、斜め送り発生の有無を検出する記録媒体の斜め送り検出装置であって、
    前記記録媒体の搬送方向について相対的に同一位置関係で、かつ、前記搬送方向に直交する方向について離間した2地点にそれぞれ設置する2つのセンサと、
    この2つのセンサの何れか一方が前記記録媒体の先、後端いずれかの縁部の通過を検出したときから、前記2つのセンサの他方が前記記録媒体の前記縁部の通過を検出するときまで、前記記録媒体の経過時間又は前記記録媒体を搬送するモータの回転量と、予め設定された基準判値とを比較判断して、前記記録媒体の斜め送り発生の有無を検出する斜行検出手段とを備えた記録媒体の斜め送り検出装置。
  4. 搬送路上を搬送される記録媒体に対して、斜め送りの発生の有無を検出する斜め送り記録媒体の検出装置であって、
    前記記録媒体の搬送方向について相対的に同一位置関係で、かつ、前記搬送方向に直交する方向について離間した2地点にそれぞれ設置する2つのセンサと、
    前記記録媒体の先、後端いずれかの縁部の通過を前記2つのセンサのいずれもが検出したところで前記記録媒体の搬送方向を反転させる反転搬送の開始時から、前記2つのセンサの何れか一方が前記縁部を通過する時までの経過時間又は前記記録媒体を搬送するモータの回転量と、予め設定された基準値とを比較判断して、前記記録媒体の斜め送り発生の有無を検出する斜行検出手段とを備えた記録媒体の斜め送り検出装置。
  5. 請求項3または4に記載の斜め送り検出装置を備えた読取印字装置。
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