JP2003118887A - 180度ターン装置 - Google Patents

180度ターン装置

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JP2003118887A
JP2003118887A JP2001322474A JP2001322474A JP2003118887A JP 2003118887 A JP2003118887 A JP 2003118887A JP 2001322474 A JP2001322474 A JP 2001322474A JP 2001322474 A JP2001322474 A JP 2001322474A JP 2003118887 A JP2003118887 A JP 2003118887A
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Takashi Kitagawa
岳志 北川
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ローラを用いて通帳等の媒体を180度
回転させる180度ターン装置に関し、媒体を正確に反
転位置に回転できる180度ターン装置を実現する。 【解決手段】 斜行角算出手段は、センサS1,S2の
出力から第1及び第2の搬送ローラ11,12により回
転位置に向けて搬送されて来た通帳Pの斜行角を求め、
回転量算出手段は、180度に斜行角算出手段で求めた
斜行角を加算もしくは減算し、通帳Pが反転位置まで回
転するのに要する角度を算出するものである。制御部
は、モータ駆動回路やソレノイド駆動回路を介してモー
タ80やソレノイド34を駆動制御し、又、ピンチロー
ラ18,19を駆動制御して、回転量算出手段が算出し
た回転量だけ、通帳Pを回転駆動させるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送ローラを用い
て通帳等の媒体を180度回転させる180度ターン装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、金融機関等に設置される金融
端末には、通帳等の媒体に印字を行うプリンタが設けら
れている。この種のプリンタでは、多様化する印字方式
に対応する必要があり、媒体が2科目通帳である場合に
は、一回の取引(操作)において、印字方向を180度
変更して印字を行うことを要求される場合がある。この
際に、媒体を180度回転させる動作を行うのが180
度ターン装置である。180度ターン装置は、印字方式
の多様化に伴い、金融端末に限らず、他の分野でも必要
とされる。
【0003】プリンタが組み込まれた金融端末の一例と
して、たとえば図7に示すような概念的構成を有したも
のがある。この図において、第1搬送路1は搬送ローラ
やガイド板等から構成され、搬送路1の手前側は通帳挿
入口2となり、奥側にてプリンタ3につながっている。
又、通帳挿入口2に差し込まれた通帳上の磁気データ
(磁気ストライプ:MS)を読み取ったり逆に記録した
りするMSユニット4と、通帳上の画像(バーコードや
文字)を読み取る光学スキャナ5(OCR)が、第1搬
送路1に沿って設けられている。
【0004】プリンタ3は、光学スキャナ5が検出した
通帳上の印字行に印字を行うもので、図示しないが、通
帳のページを捲るページ捲り機構を備えている。180
度ターン装置6は、このプリンタ3の奥側に設けられて
いる。
【0005】第2及び第3搬送路7,8は円弧状に直列
配置され、両者のつなぎ部と伝票挿入口9との間には、
第4搬送路10が設けられている。第2搬送路7と第3
搬送路8は、プリンタ3で印字済みの通帳や伝票をスタ
ッカ100に排出する経路を構成し、第2搬送路7と第
4搬送路10は伝票挿入口9に差し込まれた伝票を第1
搬送路1に送り込む経路を構成する。このために、第1
搬送路1と第2搬送路7との合流点には搬送路変更用の
ゲート101が設けられ、第2搬送路7と第3搬送路8
と第4搬送路10との合流点にも搬送路変更用のゲート
102が設けられている。
【0006】上記装置において、通帳挿入口2に通帳を
差し込むと、通帳は第1搬送路1上を搬送され、MSユ
ニット4にて磁気ストライプの読み取りがなされる。そ
の後、光学スキャナ5に搬送され、印字行を見つけるた
めの読み取り走査が行われ、プリンタ3にて、所定の印
字行に文字等の記録が行われる。全ての印字動作の終了
後、通帳は第2及び第3搬送路7,8を経由してスタッ
カ100に排出される。
【0007】一方、伝票挿入口9に伝票を差し込むと、
伝票は第4搬送路10及び第2搬送路7を経由して第1
搬送路1に入り、プリンタ3へ送られ、記録がなされ
る。この印字終了後、伝票は第2及び第3搬送路7,8
を経由してスタッカ100に排出される。
【0008】プリンタ3での印字において、印字方向を
180度変更して印字を行う必要がある場合には、プリ
ンタ3は180度ターン装置6に通帳を送り出し、通帳
を180度回転させてから、再び印字を行う。
【0009】通帳を180度回転させるために、通帳を
プリンタ3から180度ターン装置6側に送り出す際に
は、図8に示すように、(i)に示す開帳状態の通帳P
を、プリンタ3のページ捲り機構により、(ii)に示す
ように全頁閉じてから、180度ターン装置6側に送り
出す。これを受け、180度ターン装置6では、回転位
置に来た通帳Pの中心部Oを回転可能に押さえ、ここを
中心(回転支点)に通帳をR方向に180度回転させ、
プリンタ3側に戻す。
【0010】図9は従来の180度ターン装置6での通
帳の動きを示す説明図、図10は回転制御のフローチャ
ートである。図9において、S1,S2は、通帳Pの搬
送方向と直交する方向に離間した二位置にて、通帳Pの
前端部を検出する第1,第2のセンサで、搬送路を上下
から挟むように対向配置された発光素子と受光素子とか
らそれぞれ構成されている。Oは通帳Pの回転中心であ
る。
【0011】の状態は図8における(iii)の状態に
相当し、図10においてステップ1からステップ2に至
り、通帳が回転位置に到達した状態を示している。ここ
で、通帳Pの回転位置は、センサS1,S2が通帳Pに
よって遮蔽された後、一定距離搬送された位置である。
この遮蔽後の移動量は、たとえば搬送ローラを駆動する
パルスモータへの供給パルス数から容易に求まる。
【0012】回転位置に到達して停止した通帳の中心部
Oを回転可能に押さえることで、通帳Pの回転位置への
セットを終了し、通帳Pの回転動作に移る。この回転動
作は、センサS1の状態を監視しながら行われる(ステ
ップ3,4)。回転開始からしばらくすると、図9の
の状態に到達し、センサS1は透過状態になる。さらに
回転が進み、の状態に到達すると、センサS1は再び
遮蔽状態になる。その後、の状態に到達すると、セン
サS1は透過状態に戻る。そして、の状態に到達する
と、センサS1は再び遮蔽状態になる。
【0013】このセンサS1の2回目の遮蔽状態に到達
したタイミングで、ステップ5に移り、予め定めてある
固定ステップθだけ、通帳Pを回転させる。この回転
後、通帳Pをプリンタ3側に送り出し(ステップ6)、
回転動作を終了する。
【0014】上記固定ステップθは、通帳Pがその中心
で押さえられたときにおける、目標とする反転位置と図
9のの位置との角度差(一定値)である。このため、
通帳Pがその中心で押さえられた場合には、通帳Pは正
確に反転位置まで回転する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】プリンタ3内での通帳
Pのページ捲り操作(畳み操作)やプリンタ3から18
0度ターン装置6への搬送時に、通帳Pが、搬送方向と
直交する方向にずれる場合がある。この場合、通帳Pが
180度ターン装置6に送り込まれた際に、通帳Pの中
心位置(図9のにおいて、L1=L2上の位置)を回
転支点として押さえることができず、図9のの姿勢
(角度θ)にバラツキが生じる。具体的には、L1>L
2であれば、θが小さくなり、通帳Pの回転過多の事態
が発生し、逆に、L1<L2であれば、θが大きくな
り、通帳Pの回転不足の事態が発生する。このθのバラ
ツキは、最も一般的なサイズの通帳において、たとえば
数度にも達し、その結果、通帳Pの回転後の位置にも数
度のバラツキが生じるという問題があった。
【0016】又、通帳Pの外形寸法にも公差によりバラ
ツキがあり、これが原因で、通帳Pの中心位置を回転支
点として押さえることができない場合もある。この場合
も、通帳Pを反転位置に正確に回転できないことにな
る。通帳Pを反転位置に正確に回転できないと、回転後
の通帳Pの搬送に障害が生じることになる。
【0017】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、その課題は、媒体を正確に反転位置に回転
できる180度ターン装置を実現することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に係る発明は、媒体を回転位置まで搬送可能な第1
の搬送ローラと、第1の搬送ローラと同軸的に配置さ
れ、媒体を回転位置まで搬送可能な第2の搬送ローラ
と、第1及び第2の搬送ローラ間に位置し、回転位置に
来た媒体の中心部を回転可能に押さえる回転押さえ部材
と、媒体の搬送方向と直交する方向に離間した二位置に
て、第1及び第2の搬送ローラにより搬送される媒体の
搬送方向の端部を検出する第1及び第2のセンサと、第
1及び第2のセンサの出力から、第1及び第2の搬送ロ
ーラにより回転位置に向けて搬送されて来た媒体の斜行
角を求め斜行角算出手段と、180度に前記斜行角算出
手段で求めた斜行角を加算もしくは減算し、媒体が反転
位置まで回転するのに要する角度を算出する回転量算出
手段と、媒体が回転位置に到達するまでは、第1及び第
2の搬送ローラを搬入方向に回転させ、媒体が回転位置
に到達すると、媒体の中心部を前記回転押さえ部材で押
さえ、第1及び第2の搬送ローラを互いに逆方向に回転
させることにより、媒体を前記回転量算出手段で得た角
度だけ回転させ、その後、前記回転押さえ部材を媒体か
ら離し、第1及び第2の搬送ローラを搬出方向に回転さ
せて媒体を送り出す制御部と、を備えたことを特徴とす
るものである。
【0019】本発明では、180度ターン装置に搬送さ
れて来た媒体の斜行角を求め、この斜行角を補正して、
媒体を180度回転させる構成のため、180度ターン
装置に搬送されて来る媒体の、搬送方向に直交する方向
のずれの有無は、媒体の回転量には無関係である。この
ため、媒体が搬送方向に直交する方向にずれていても、
媒体を正確に反転位置まで回転できる。又、媒体が斜行
して搬送されて来ても、その影響を受けることなく、正
確に反転位置まで回転できる。
【0020】請求項2記載の発明は、第1及び第2の搬
送ローラを駆動する第1の駆動源と、第1又は第2の搬
送ローラへの動力伝達経路内に設けられ、ローラ回転方
向を動力伝達経路内で正逆に切り替え可能な回転切り替
え機構と、前記回転押さえ部材を駆動する第2の駆動源
と、を有し、第2の駆動源は、前記回転押さえ部材の駆
動と同期して、前記回転切り替え機構の切り替えを行う
ことを特徴とするものである。本発明では、第1及び第
2の駆動源の有効利用により、装置の簡素化を図れる。
【0021】請求項3記載の発明は、第1及び第2の搬
送ローラによる媒体の搬出時にも、斜行角算出手段に第
1及び第2のセンサの出力から媒体の斜行角を求めさ
せ、この斜行角に基づき、搬出方向に移動している媒体
の斜行の有無を判断するようにしたものである。
【0022】本発明では、媒体が反転位置まで正確に回
転できない事態が仮に生じても、エラー警告等により、
回転後の媒体の搬送に障害が生じることを事前に回避す
ることが可能になる。
【0023】
【実施の形態】図1は本発明の実施の形態例の主要部を
示す概念的平面図、図2は図1の形態例の概念的背面図
(拡大図)である。本形態例は、媒体としての通帳に印
字を行うプリンタに接続された180度ターン装置に関
するものである。これらの図において、第1及び第2の
搬送ローラ11,12は、それぞれ、シャフト13,1
4に同軸的に取り付けられている。シャフト13,14
は、同一直線上に配置され、筐体側部15,16等でも
って回転自在に支持されている。
【0024】第1及び第2の搬送ローラ11,12の上
面側には、それぞれ、ピンチローラ18,19(図2参
照)が対向配置されており、通帳Pの搬送及び回転時に
は、第1及び第2の搬送ローラ11,12とピンチロー
ラ18,19とで通帳Pを挟み込むように構成されてい
る。すなわち、第1及び第2の搬送ローラ11,12と
ピンチローラ18,19とは、通帳Pを挟み込み、通帳
Pを回転位置まで搬送したり、回転位置から反転位置ま
で水平面内で回転させたり、反転位置まで回転した媒体
をプリンタ側に送り出したりするためのものである。
【0025】180度ターン装置の搬入口(搬出口兼
用)側には、シャフト20がシャフト13,14と平行
に配置され、筐体側部15,16でもって端部が回転自
在に支持されている。このシャフト20には、二つの搬
入ローラ21,22が取り付けられている。この搬入ロ
ーラ21,22の上面側にも、それぞれ、ピンチローラ
23,24(図2参照)が対向配置されており、通帳P
の搬入搬出時には、搬入ローラ21,22とピンチロー
ラ23,24とで通帳Pを挟み込むように構成されてい
る。すなわち、搬入ローラ21,22とピンチローラ2
3,24とは、プリンタ側の複数の送出ローラ25から
送り込まれる通帳Pを受け取ったり、逆に、回転後の通
帳Pを送出ローラ25に戻すためのものである。
【0026】さらに、180度ターン装置の奥側には、
シャフト30(図2参照)がシャフト13,14と平行
に配置され、筐体側部15,16でもって端部が回転自
在に支持されている。このシャフト30には、水平方向
に延びた板ばね31を介して、回転押さえ部材32の基
端部が固着されている。この回転押さえ部材32は、第
1及び第2の搬送ローラ11,12間に垂直方向を向い
て位置し、回転位置に来た通帳Pの中心部を先端部でも
って上方から回転可能に押さえるもので、先端部は尖っ
ている。回転押さえ部材32により押さえ付けられた通
帳Pの下面側には、図示しない支持部材が配置されてお
り、回転押さえ部材32により通帳Pを歪ませることな
く、回転可能に確実に押さえ付けられるようになってい
る。通帳Pは、この回転押さえ部材32の先端部で押さ
えられた部位を回転支点に、回転することになる。
【0027】シャフト30には、上方に向けて駆動アー
ム33が取り付けられ、駆動源としてのソレノイド34
により、駆動アーム33は図2における右方向に押動さ
れるように構成されている。この押動により、回転押さ
え部材32が下降し、その先端部が通帳Pを押さえ付け
ることになる。このとき、シャフト30は板ばね31が
弾性変形するまで回転し、回転押さえ部材32は弾性的
に通帳Pを押圧する。
【0028】シャフト13,14の外側端部には、それ
ぞれ、ギヤ41,プーリ42が取り付けられ、シャフト
20の端部には、プーリ43,44が取り付けられてい
る。そして、プーリ42・44間には、ベルト45が平
行に巻掛けられている。ここで、ギヤ41周辺の歯車列
(回転切り替え機構50)の詳細を図3を用いて説明す
る。
【0029】図3中の回動プレート51のU字形折曲部
の貫通穴には、支持シャフト52が回動自在に嵌合さ
れ、支持シャフト52の基端部が、筐体側部16に固着
されている。この支持シャフト52の中間部には、プー
リ53とギヤ54が一体となって回転するように支持さ
れている。又、ギヤ54に常時噛合するギヤ55,56
が、それぞれ、ピン57,58でもって、回動プレート
51に回転自在に支持され、さらに、ギヤ56に常時噛
合するギヤ59が、ピン60でもって、回動プレート5
1に回転自在に支持されている。
【0030】ギヤ55とギヤ59は、ギヤ41と選択的
に噛合するものである。本形態例では、スプリング62
が、回動プレート51を図3における反時計方向に付勢
しているので、通常は、ギヤ55がギヤ41に噛合して
いる(図3の状態)。回動プレート51の上端部には、
従動ピン65が側方に突設され、この従動ピン65は、
図2に示すように、連動アーム71のガイド穴71aに
摺動自在に嵌合している。連動アーム71は、シャフト
30に固着されており、これにより、ソレノイド34
は、回転押さえ部材32の駆動と同期して、回転切り替
え機構50の切り替えを行い、ギヤ59をギヤ41に噛
合させることができる。
【0031】図1及び図2に示すように、本形態例で
は、搬送ローラ11,12や搬入ローラ21,22を駆
動する駆動源として、モータ80が設けられている。こ
のモータ80の出力軸81にはプーリ82が取り付けら
れている。又、筐体側部16には、ピン83でもって、
プーリ84が回転自在に支持されている。そして、プー
リ82・84間にはベルト86が平行に巻掛けられ、プ
ーリ53・84間にはベルト87が平行に巻掛けられ、
プーリ43・53間にはベルト88が平行に巻掛けられ
ている。
【0032】このため、ソレノイド34により回転切り
替え機構50が切り替えられていない通常の状態では、
ギヤ55がギヤ41に噛合しており、搬送ローラ11,
12及び搬入ローラ21,22は、モータ80の出力軸
の回転と同方向に回転することになる。一方、ソレノイ
ド34により回転切り替え機構50が切り替えられ、ギ
ヤ59がギヤ41に噛合した状態では、第1の搬送ロー
ラ11だけがモータ80の出力軸の回転と逆方向に回転
することになる。第1及び第2の搬送ローラ11,12
が逆方向に回転する時は、回転押さえ部材32が下降
し、その先端部で通帳Pを押さえ付けており、第1及び
第2の搬送ローラ11,12とピンチローラ18,19
とで挟まれた通帳Pは、搬送ローラ11,12により回
転駆動されることになる。
【0033】本形態例においても、従来装置と同様に、
通帳Pの搬送方向と直交する方向に離間した二位置に、
第1及び第2の搬送ローラ11,12により搬送される
通帳Pの搬送方向の端部を検出するための第1及び第2
のセンサS1,S2が設けられている。第1,第2のセ
ンサS1,S2は、それぞれ、通帳Pの搬送路を上下か
ら挟むように対向配置された発光素子と受光素子とから
構成されている。
【0034】この第1及び第2のセンサS1,S2の出
力は、CPUからなる制御部90(図4参照)に入力さ
れる。図4は制御部90の機能ブロック図を示すもの
で、図4中の斜行角算出手段91は、センサS1,S2
の出力から第1及び第2の搬送ローラ11,12により
回転位置に向けて搬送されて来た通帳Pの斜行角を求め
るもの、回転量算出手段92は、180度に斜行角算出
手段91で求めた斜行角を加算もしくは減算し、通帳P
が反転位置まで回転するのに要する角度を算出するもの
である。制御部90は、モータ駆動回路95やソレノイ
ド駆動回路96を介してモータ80やソレノイド34を
駆動制御し、又、ピンチローラ18,19を駆動制御し
て、回転量算出手段92が算出した回転量だけ、通帳P
を回転させる。
【0035】以下、図5及び図6のフローチャートを用
いて、制御部90の制御動作を説明する。まず、制御部
90は、媒体が回転位置に到達するまでは、ソレノイド
34を駆動することなく、モータ80を図2における反
時計方向に回転駆動し、第1及び第2の搬送ローラ1
1,12を搬入方向に回転させ、通帳Pの搬入(移動)
を行う(図5のステップ1)。そして、センサS1,S
2の双方が通帳Pによって遮蔽されると、通帳Pの回転
量の計算動作に入る(ステップ2)。
【0036】この詳細は、図6に示した通り、センサS
1,S2の遮蔽のタイミングのずれから、斜行の有無
(ステップ11)、斜行はある場合には、その斜行の方
向や大きさ、すなわち、通帳Pの斜行角(搬送方向に対
しての傾き角)αを求める動作に入る(ステップ12、
13)。そして、斜行が無い場合には、回転量は180
度とする(ステップ14)。一方、斜行はある場合であ
って、センサS2の遮蔽のタイミングよりもセンサS1
の遮蔽のタイミングが早かった場合には、通帳Pの回転
方向とは逆方向に斜行していることを意味するため、1
80度にその斜行角α(正)を加えた角度(180度+
α)を回転量とする(ステップ15)。
【0037】逆にセンサS1の遮蔽のタイミングよりも
センサS2の遮蔽のタイミングが早かった場合には、通
帳Pの回転方向に斜行していることを意味するため、1
80度からその斜行角α(正)を引いた角度(180度
−α)を回転量とする(ステップ16)。
【0038】上記回転量の計算の間も、通帳Pの搬送を
続け、センサS1,S2が通帳Pによって遮蔽された
後、一定距離搬送された位置で、通帳Pを停止させる。
なお、遮蔽後の移動量は、たとえばモータ80としてパ
ルスモータを用いれば、パルスモータへの供給パルス数
から容易に決めることができる。この停止位置が回転位
置である(図5のステップ3)。
【0039】そして、通帳Pが回転位置に到達すると、
モータ80を停止して、ソレノイド34を駆動し、通帳
Pの中心部を回転押さえ部材32で押さえるとともに、
回転切り替え機構50を切り替えて、第1の搬送ローラ
11が第2の搬送ローラ12とは逆方向に回転するよう
にセットする。この後、モータ80の駆動を再開し、搬
入時と同方向にモータ80を回転させ、上記回転量の計
算で得た角度だけ通帳Pを回転させる(ステップ4)。
【0040】通帳Pの回転が終了後、ソレノイド34の
駆動を解除し、スプリング62の付勢力で回転押さえ部
材32を通帳Pから離し、回転切り替え機構50を通常
の状態に戻す。この後、モータ80を逆転させ、第1及
び第2の搬送ローラ11,12を搬出方向に回転させて
通帳Pをプリンタ側に送り出し(ステップ5)、回転動
作を終了する。
【0041】第1及び第2の搬送ローラ11,12によ
る通帳Pの搬出時にも、第1及び第2のセンサS1,S
2の出力から通帳Pの斜行角を求め、この斜行角に基づ
き、搬出方向に移動している通帳Pの斜行の有無を検出
すれば、通帳Pの回転が正常になされたかどうかを制御
部90は知ることができる。このようにすれば、通帳P
が反転位置まで正確に回転できない事態が仮に生じて
も、エラー警告等により、回転後の通帳Pの搬送に障害
が生じることを事前に回避することが可能になる。
【0042】上記形態例では、180度ターン装置に搬
送されて来た通帳Pの斜行角αを求め、この斜行角αを
補正して、通帳Pを180度回転させる構成のため、1
80度ターン装置に搬送されて来る通帳Pの、搬送方向
に直交する方向のずれの有無は、通帳Pの回転量には無
関係である。このため、通帳Pが搬送方向に直交する方
向にずれていても、通帳Pを正確に反転位置まで回転で
きる。又、通帳Pが斜行して搬送されて来ても、その影
響を受けることなく、正確に反転位置まで回転できる。
さらに、上記形態例では、モータ80やソレノイド34
で複数部材を駆動しているので、装置の簡素化も図れ
る。
【0043】なお、通帳Pの回転は、モータ80を逆転
させながら行うようにしてもよい。この場合は、通帳P
の回転方向が図1における時計方向になるため、斜行角
αの方向が逆になる。よって、回転量の算出に際して
は、センサS1の遮蔽のタイミングよりもセンサS2の
遮蔽のタイミングが早かった場合には、180度にその
斜行角α(正)を加えた角度(180度+α)を回転量
とし、逆にセンサS2の遮蔽のタイミングよりもセンサ
S1の遮蔽のタイミングが早かった場合には、180度
からその斜行角α(正)を引いた角度(180度−α)
を回転量とすることになる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、180度ターン装置に搬送されて来た媒体
の斜行角を求め、この斜行角を補正して、媒体を180
度回転させる構成のため、180度ターン装置に搬送さ
れて来る媒体の、搬送方向に直交する方向のずれの有無
は、媒体の回転量には無関係であり、媒体が搬送方向に
直交する方向にずれていても、媒体を正確に反転位置ま
で回転させることができる。又、媒体が斜行して搬送さ
れて来ても、その影響を受けることなく、正確に反転位
置まで回転させることができる。
【0045】請求項2に係る発明によれば、第1及び第
2の駆動源の有効利用により、装置の簡素化を図れる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、媒体が反転位置
まで正確に回転できない事態が仮に生じても、エラー警
告等により、回転後の媒体の搬送に障害が生じることを
事前に回避することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の主要部を示す概念的平
面図である。
【図2】図1に示した形態例の概念的背面図(拡大図)
である。
【図3】図1に示した形態例中の回転切り替え機構の詳
細図である。
【図4】図1に示した形態例の制御部等を示すブロック
図である。
【図5】図1に示した形態例での通帳の回転動作を示す
フローチャートある。
【図6】図1に示した形態例での回転量算出動作を示す
フローチャートである。
【図7】プリンタが組み込まれた金融端末の一例を示す
概念的構成図である。
【図8】プリンタから180度ターン装置への通帳の搬
送を説明する図である。
【図9】通帳の回転を示す図である。
【図10】従来装置での通帳の回転動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
11,12 搬送ローラ 15,16 筐体側部 18,19 ピンチローラ 32 回転押さえ部材 34 ソレノイド 41,55,55,56,59 ギヤ 42,43,44,53,82,84 プー
リ 45,86,87,88 ベルト 50 回転切り替え機構 51 回動プレート 52 支持シャフト 71 連動アーム 80 モータ 90 制御部 91 斜行角算出手段 92 回転量算出手段 95 モータ駆動回路 96 ソレノイド駆動回路 P 通帳 S1,S2 センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C059 FF03 FF09 FF17 3F049 AA02 DA11 DA12 EA10 EA17 EA22 EA29 LA08 LB05 3F102 AA15 AB02 BA03 BB02 BB07 BB08 CB01 CB06 EA03 EA16 EC03 FA07 FA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体を回転位置まで搬送可能な第1の搬
    送ローラと、 第1の搬送ローラと同軸的に配置され、媒体を回転位置
    まで搬送可能な第2の搬送ローラと、 第1及び第2の搬送ローラ間に位置し、回転位置に来た
    媒体の中心部を回転可能に押さえる回転押さえ部材と、 媒体の搬送方向と直交する方向に離間した二位置にて、
    第1及び第2の搬送ローラにより搬送される媒体の搬送
    方向の端部を検出する第1及び第2のセンサと、 第1及び第2のセンサの出力から、第1及び第2の搬送
    ローラにより回転位置に向けて搬送されて来た媒体の斜
    行角を求め斜行角算出手段と、 180度に前記斜行角算出手段で求めた斜行角を加算も
    しくは減算し、媒体が反転位置まで回転するのに要する
    角度を算出する回転量算出手段と、 媒体が回転位置に到達するまでは、第1及び第2の搬送
    ローラを搬入方向に回転させ、媒体が回転位置に到達す
    ると、媒体の中心部を前記回転押さえ部材で押さえ、第
    1及び第2の搬送ローラを互いに逆方向に回転させるこ
    とにより、媒体を前記回転量算出手段で得た角度だけ回
    転させ、その後、前記回転押さえ部材を媒体から離し、
    第1及び第2の搬送ローラを搬出方向に回転させて媒体
    を送り出す制御部と、を備えた180度ターン装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の搬送ローラを駆動する第
    1の駆動源と、 第1又は第2の搬送ローラへの動力伝達経路内に設けら
    れ、ローラ回転方向を動力伝達経路内で正逆に切り替え
    可能な回転切り替え機構と、 前記回転押さえ部材を駆動する第2の駆動源と、を有
    し、 第2の駆動源は、前記回転押さえ部材の駆動と同期し
    て、前記回転切り替え機構の切り替えを行うことを特徴
    とする請求項1記載の180度ターン装置。
  3. 【請求項3】 前記斜行角算出手段は、第1及び第2の
    搬送ローラによる媒体の搬出時にも、第1及び第2のセ
    ンサの出力から媒体の斜行角を求め、この斜行角に基づ
    き、前記制御部は、搬出方向に移動している媒体の斜行
    の有無を判断することを特徴とする請求項1又は2記載
    の180度ターン装置。
JP2001322474A 2001-10-19 2001-10-19 180度ターン装置 Withdrawn JP2003118887A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7766325B2 (en) 2004-06-16 2010-08-03 Hewlett-Packard Indigo B.V. Paper rotation method and apparatus
CN101519168B (zh) * 2008-02-26 2011-09-21 冲电气工业株式会社 介质处理装置
JP2011201638A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Fujitsu Frontech Ltd 媒体回転装置、及び、媒体回転方法

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