JP2005287505A - 電子レンジ加熱調理用包装冷凍食品及びその調理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の電子レンジ加熱調理用包装冷凍食品は、耐熱性を有し、水不透過性を示す容器(X)内に、流動性食品の冷凍物(A)と、茹で麺体食品の冷凍物(B)と、複数の小塊状氷とを含み、前記冷凍物(B)を前記冷凍物(A)の上部に載置し、且つ前記小塊状氷を前記冷凍物(B)の内部、上部及び下部の少なくともいずれかの箇所に固定して存在させ、更に必要により、耐熱性及び可撓性を有する容器(Y)内に収容した、薬味及び/又は具の冷凍物(C)を含み、該容器(Y)を、前記容器(X)の冷凍物(A)側に配置したことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
一方、例えば、冷しうどん、冷しそば、冷し中華、冷麺等の、食する際に冷製感や、それに伴なう食感及び風味を楽しむ食品についても、電子レンジ加熱調理により簡易に喫食することが可能な冷し麺体食品用の冷凍食品もいくつか提案されている。このような冷し麺体食品用の冷凍食品は、誘電損失係数が低い氷が、電子レンジによる電磁波照射によってほとんど解凍されないことを利用した技術等が採用されている。
例えば、特許文献1には、茹で麺に凍結処理を施して、それを氷塊もしくは氷片と共に容器に収容してなる即席冷凍冷し麺の考案が記載されている。特許文献2には、液状の麺汁、茹で麺及び各種の具を個々に凍結し、容器の底辺に適量の水をはり凍結して氷にしたものを予備しておき、その上に冷凍麺汁、冷凍茹で麺及び具を重ねた即席冷麺にかかる発明が記載されている。
一方、調味汁及び具材の冷凍物が過加熱とならないように冷凍麺と同時に電子レンジ加熱調理した場合には、冷凍麺が十分に解凍されず、その後の麺と調味液の混合が煩雑化するばかりか、麺の食感や風味も低下するという問題がある。
前記特許文献2に記載された即席冷麺では、容器中央部を突起状態に凍結した一体の氷を底面に収容し、その上にドーナツ状に凍結した麺と調味汁と具材とが重ねて収容されているため、誘電損失係数が低い前記一体の氷を半解凍状態になるまで電子レンジ加熱調理するには、加熱時間が長くなり、麺や具材が過加熱となり所望の食感が維持できない。
一方、麺や具材の過加熱を防止するように電子レンジ加熱調理した場合には、前記一体の氷が半解凍とならず、大きな塊として存在するので、冷却のための混合操作が煩雑化するという問題が生じる。
本発明の別の課題は、一度の電子レンジ加熱調理により、茹で麺体食品の冷凍物を、解凍後の良好な食感を維持した状態まで十分に解凍でき、しかも、解凍された流動性食品と容易な混合操作により混合できる形態を有すると共に、加熱された具材を含めて前記混合後に所望の冷製感が得られる冷し麺体食品用の包装冷凍食品及びその調理方法を提供することにある。
(1)電子レンジで加熱調理する冷し麺体食品用の包装冷凍食品であって、電子レンジ加熱調理可能な耐熱性を有し、水不透過性を示す容器(X)内に、流動性食品の冷凍物(A)と、茹で麺体食品の冷凍物(B)と、複数の小塊状氷とを含み、前記冷凍物(B)を前記冷凍物(A)の上部に載置し、且つ前記小塊状氷を前記冷凍物(B)の内部、上部及び下部の少なくともいずれかの箇所に固定して存在させたことを特徴とする電子レンジ加熱調理用包装冷凍食品。
(2)前記流動性食品が、冷し麺用調味液単独、若しくは薬味及び/又は具からなる固形物と冷し麺用調味液との混合物であり、前記茹で麺体食品が茹で麺であることを特徴とする前記(1)記載の包装冷凍食品。
(3)前記茹で麺体食品が、うどん類、そば類、中華麺類、パスタ類及び米粉麺類からなる群より選択される前記(1)又は(2)記載の包装冷凍食品。
(4)前記小塊状氷の1個あたりの質量が、3〜20gであることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の包装冷凍食品。
(5)冷凍物(A)中の冷し麺用調味液の質量及び冷凍物(B)の質量の合計量に対する複数の小塊状氷の質量比((冷凍物(A)の冷し麺用調味液の質量+冷凍物(B)の質量)/複数の小塊状氷の合計質量)が、7.7以下であることを特徴とする前記(2)記載の包装冷凍食品。
(6)前記容器(X)が、可撓性を示す容器であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の包装冷凍食品。
(7)前記容器(X)が、ハード容器であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の包装冷凍食品。
(8)電子レンジ加熱調理可能な耐熱性を有し、且つ可撓性を示す容器(Y)内に収容した、薬味及び/又は具の冷凍物(C)を更に含み、該容器(Y)を、前記容器(X)の冷凍物(A)側に配置したことを特徴とする前記(6)記載の包装冷凍食品。
(9)冷凍物(C)が、複数種類の薬味及び/又は具からなり、容器(Y)が該冷凍物(C)を収容した状態で真空引きされていることを特徴とする前記(8)記載の包装冷凍食品。
(10)前記容器(X)、若しくは容器(X)及び(Y)が、電子レンジ加熱調理可能な耐熱性を有する容器(Z)内に収容された形態であることを特徴とする前記(6)、(8)又は(9)のいずれかに記載の包装冷凍食品。
(11)前記(1)〜(7)のいずれかに記載の包装冷凍食品を、電磁波が天井面側及び/又は側面側から照射される電子レンジにおいては冷凍物(A)側を下方にして容器(X)を載置するか、若しくは電磁波が下面側から照射される電子レンジにおいては冷凍物(A)側を上方にして容器(X)を載置する工程(a1)と、容器(X)内の小塊状氷の少なくとも一部の固形が残り、且つ冷凍物(B)が解凍される状態まで電子レンジ加熱調理する工程(b1)と、工程(b1)の後、電子レンジから容器(X)を取出し、容器(X)の内容物を混合する工程(c1)と、工程(c1)の後、容器(X)を開封する工程(d1)とを含むことを特徴とする包装冷凍食品の調理方法。
(12)前記(8)〜(10)のいずれかに記載の包装冷凍食品を、電磁波が天井面側及び/又は側面側から照射される電子レンジにおいては容器(Y)側を下方にして容器(X)と(Y)とを、又は容器(Z)を載置するか、若しくは電磁波が下面側から照射される電子レンジにおいては容器(Y)側を上方にして容器(X)と(Y)とを、又は容器(Z)を載置する工程(a2)と、容器(X)内の小塊状氷の少なくとも一部の固形が残り、且つ冷凍物(B)が解凍される状態まで電子レンジ加熱調理する工程(b2)と、工程(b2)の後、電子レンジから容器(X)と(Y)とを、又は容器(Z)を取出し、容器(X)の内容物を混合する工程(c2)と、工程(c2)の後、容器(X)及び(Y)を開封する工程(d2)とを含むことを特徴とする包装冷凍食品の調理方法。
(13)工程(c2)において容器(X)の内容物の混合を、容器(Y)が容器(X)に接触した状態で実施することを特徴とする前記(12)記載の調理方法。
また、本発明の電子レンジ加熱調理用包装冷凍食品が前記容器(X)に加えて、所定性能の容器(Y)内に収容した、薬味及び/又は具の冷凍物(C)を更に含む場合には、該容器(Y)が、前記容器(X)の冷凍物(A)側に配置されているので、電子レンジの種類に応じて、電子レンジ内に載置する方向を容器(X)側又は容器(Y)側に変えるのみで、一度の電子レンジ加熱調理によって、茹で麺体食品の冷凍物と薬味及び/又は具の冷凍物とを、解凍後の良好な食感を維持した状態まで十分に解凍でき、しかも、該解凍された麺体食品と解凍された流動性食品とを、前記電子レンジ加熱調理した同一の容器(X)内で、解凍されない状態の小塊状氷と容易に混合することができる。この際、小塊状氷が溶けることにより、麺体食品及び流動性食品に所望の冷製感を容易に付与することができ、更には、該混合により容器(X)に接する容器(Y)内の具材等も熱が奪われ、冷し麺体食品用の具として良好な温度状態にすることができる。
従って、本発明では、簡易に本格的な冷しうどん、そば、中華麺等の冷し麺体食品を味わうことができる、保存性に優れた包装冷凍食品及びその調理方法を提供することができる。
本発明の包装冷凍食品は、電子レンジで加熱調理する冷し麺体食品用の冷凍食品であって、特定性状の容器(X)内に、流動性食品の冷凍物(A)と、茹で麺体食品の冷凍物(B)と、複数の小塊状氷とを含む。
前記容器(X)は、電子レンジ加熱調理可能な耐熱性を有し、水不透過性を示す。また、容器(X)は、袋等の可撓性を示す容器又はハード容器のいずれでも良く、後述する電子レンジ加熱調理後の流動性食品及び茹で麺体食品の冷却のための混合操作が容易な点からは可撓性を示す容器の使用が好ましい。容器(X)の材質は、電子レンジによる電磁波をなるべく透過しうる公知の材料等から適宜選択することができる。
前記薬味及び/又は具は、冷凍食品の種類に応じて適宜選択することができ、その量も冷凍食品の種類に応じて適宜決定することができる。
前記茹で麺体食品は、茹で麺等が挙げられる。更に具体的には、例えば、うどん、きしめん、冷麦、そうめん等のうどん類;各種そば類;各種中華麺類;各種ロングパスタ、各種ショートパスタ等のパスタ類;及びビーフン、フォー等の米粉麺類等からなる群より選択される茹で麺体を好ましく挙げることができる。茹で麺体食品のBrix値は特に限定されない。
また、前記冷凍物(A)が冷し麺用調味液単独、若しくは薬味及び/又は具からなる固形物と冷し麺用調味液との混合物の冷凍物であり、且つ前記冷凍物(B)が茹で麺の冷凍物である場合には、冷凍物(A)中の冷し麺用調味液の質量及び冷凍物(B)の質量の合計量に対する複数の小塊状氷の質量比((冷凍物(A)の冷し麺用調味液の質量+冷凍物(B)の質量)/複数の小塊状氷の合計質量)は、後述する電子レンジ加熱調理後の流動性食品及び茹で麺体食品の混合操作時における冷却効率を十分なものにするために、好ましくは7.7以下、特に好ましくは6.5以下とすることができ、通常5〜7.7程度とすることができる。
このような状態を説明する概略図を図1に示すが、本発明はこの例に限定されない。
図1において10は、本発明の一実施形態である包装冷凍食品であって、該包装冷凍食品10は、可撓性を有する袋状の容器(X)内に、流動性食品の冷凍物(A)上に、茹で麺体食品の冷凍物(B)を備え、該冷凍物(B)の内部には小塊状氷(11a,11b)が、上部には小塊状氷12が存在している。該流動性食品は、上述したように冷し麺用の各種調味液、該調味液に薬味及び/又は具からなる固形物を混合した混合物や、ミートソース、カレーソース等の所望の粘度を有し、所望により固形物又はペースト物を有する各種ソース類等のいずれであっても良い。
ここで、図1においては、小塊状氷が冷凍物(B)の内部及び上部の両方に存在している状態を示したが、小塊状氷が冷凍物(B)の下部に存在していても良い。但し、例えば、輸送中等における思わぬ温度上昇等が生じた場合に、小塊状氷の解凍をなるべく抑制するために、また、万が一氷の一部が融解し再凍結した場合に、複数の小塊状氷が一体化することを抑制するために、小塊状氷を冷凍物(B)の内部になるべく多く存在させることが好ましい。このように小塊状氷を冷凍物(B)の内部等に存在させるには、例えば、茹で麺体食品を冷凍するに際して、予め冷凍しておいた小塊状氷を茹で麺体食品中に存在させ冷凍することにより得ることができる。
尚、小塊状氷を冷凍物(B)の下部に全部を存在させる場合には、該小塊状の氷が冷凍物(A)に接し、電子レンジ加熱調理の際に冷凍物(A)の温度上昇による小塊状氷の過度の解凍が生じる恐れがあるので、小塊状氷の全てが冷凍物(A)と接する状態としないことが好ましい。
また、図1に示す態様では、容器(X)を可撓性を有する袋状容器としたが、電子レンジ加熱調理可能なプラスチック製等のカップ麺用のハード容器を用いることもできる。
このような電子レンジ加熱調理をすることにより、冷凍物(A)は誘電損失係数が高いにもかかわらず、電磁波が直接照射されない位置に載置されるので、電磁波が直接照射される冷凍物(B)が十分加熱解凍されても過加熱されることなく、適度に解凍される。一方、小塊状氷は、電磁波が直接照射される位置にある場合にも、誘電損失係数が極めて低いので、電磁波の影響による解凍はほとんど為されず、冷凍物(A)及び冷凍物(B)が適当に解凍された状態では、これらからの熱により周囲が溶解する程度で小塊状氷の一部の固形が残る。
そして、このような状態で電子レンジ加熱調理を終了した後は、例えば、容器(X)を振とうしたり、揉んだりすることで内容物を混合し、前記残存した小塊状氷を溶解することにより、流動性食品及び茹で麺体食品を所望の冷製感が得られる温度、即ち、通常20℃以下、好ましくは15℃以下の温度に冷却させることができる。
該可撓性の容器(Y)の材質は、電子レンジによる電磁波をなるべく透過し、耐熱性を有するものであれば特に限定されず、材質的には可撓性を有する容器(X)の材質と同様なものを用いることができる。
また、容器(Y)内に収容する薬味及び/又は具は、前記流動性食品や茹で麺体食品の種類等に合わせて適宜選択することができる。更に、冷凍物(C)が、複数種類の薬味及び/又は具からなり、解凍した際に容器(Y)内における配列を維持し、薬味及び/又は具をその配列の状態で盛付けしたい場合には、容器(Y)が該冷凍物(C)を収容した状態で真空引きされていることが好ましい。この真空引きは、解凍した際に容器(Y)内の複数の薬味及び/又は具の配列が維持しうる程度の真空引き操作により行うことができる。
以上のように配置されたそれぞれ可撓性を示す容器(X)及び(Y)、若しくは上記容器(X)が可撓性を有する場合の容器(X)単独は、電子レンジ加熱調理可能な耐熱性を有する容器(Z)内に更に収容された形態であっても良い。該容器(Z)は、可撓性を有するものであっても、プラスチックトレー等のハード容器であっても良い。
ここで、例示として、容器(X)及び(Y)が、容器(Z)内に更に収容された状態を説明する概略図を図2に示すが、本発明はこの例に限定されない。尚、図1と同じ構成は同一番号を付しその説明を簡略する。
ここで、容器(X)及び(Y)がこの状態で保持される形態の場合には、必ずしもこれらが容器(Z)に収容されている必要はない。
このような電子レンジ加熱調理をすることにより、冷凍物(A)及び冷凍物(C)は誘電損失係数が高いにもかかわらず、電磁波が直接照射されない位置に載置されるので、電磁波が直接照射される位置に載置された冷凍物(B)が十分加熱解凍されても過加熱されることなく、適度に解凍される。一方、小塊状氷は、図1において説明したのと同様に、冷凍物(A)、冷凍物(B)及び冷凍物(C)が適当に解凍された状態では、周囲が溶解する程度で小塊状氷の固形が残る。
そして、このような状態で電子レンジ加熱調理を終了した後は、例えば、少なくとも容器(X)を振とうしたり、揉んだりすることで容器(X)の内容物を混合し、前記残存した小塊状氷の一部若しくは全部を溶解することにより、流動性食品及び茹で麺体食品を所望の冷製感が得られる温度、即ち、通常20℃以下、好ましくは15℃以下の温度に冷却させることができる。また、この際、容器(Y)が容器(X)に接した状態で上記混合を行なうことにより、容器(Y)内の加熱された薬味及び/又は具も冷却させることができる。
ここで、容器(X)と容器(Y)が別個にされているので、所望容器に盛付ける際には、容器(X)の内容物を所望容器に移した後に、容器(Y)内の内容物を容器(X)の内容物の上に載置することができ、見た目においても食欲を向上させる美的な盛付けが可能となる。
このような各包装冷凍食品を電子レンジの電磁波照射形態に応じて、単にその上下の方向を変えるのみで、各冷凍物の誘電損失係数の差を有効に利用することができ、また、後述する一度の電子レンジ加熱調理時における加熱条件の選択も容易に行なうことができる。
ここで、茹で麺体食品の冷凍物(B)が解凍される状態においては、該冷凍物(B)よりも通常誘電損失率が高い冷凍物(A)や冷凍物(C)は、解凍され、しかも冷凍物(B)に電磁波が照射される位置よりも遠い位置に載置されているので、過加熱されることが抑制される。そして、工程(b1)又は(b2)の電子レンジ加熱調理条件は、上記状態となるように、各冷凍物の量や種類等に応じて適宜、簡単な試験等により決定することができる。
ここで、混合は、容器(X)内の内容物が混合され、小塊状氷の一部若しくは全部が溶解しうる方法であれば特に限定されず、通常、振とう、可撓性の容器を揉みながら混合する方法等が挙げられる。
更に、前記工程(c2)において容器(X)の内容物の混合を、容器(Y)が容器(X)に接触した状態で実施することにより、上述したとおり容器(Y)内の内容物も、容器(X)の内容物と接触させない状態で同時に冷却することもできる。
この際、工程(d1)又は(d2)の後、所望の薬味や具材を更に盛付けることもできる。
実施例1−1〜1−5
茹で中華麺、中華麺のタレ(Brix20%)及び1個あたり5〜15gの小塊状氷を用意し、表1に示す組成となるように選択し、各々を冷凍した。続いて、図1に示す形態となるようにポリエチレン製の袋に入れ、冷し中華麺用包装冷凍食品を製造した。
次に、ターンテーブル付き電子レンジ(600W、電磁波が天井面及び側面から照射されるタイプ)に、図1における冷凍物(A)(中華麺タレの冷凍物)が下方となるように載置し、表1に示す時間で電子レンジ加熱調理を行なった。この際、各冷凍食品は、加熱後、小塊状氷がその形状を保持して残っており、麺及びタレは完全に解凍していた。
加熱調理後の袋を電子レンジから取出し、小塊状氷が溶解するまで振とう混合を行なった後、直ちに袋の内容物を容器に移し、タレ温度を測定した。結果を表1に示す。また、各調理後の冷し中華麺を食したところ、いずれも冷し中華麺としての冷製感に優れ、中華麺の食感も加熱具合が良好であった。
茹でうどん、冷しうどんの液状タレ(Brix20%)、具及び1個あたり5〜20gの小塊状氷を用意し、表2に示す組成となるように選択し、各々を冷凍した。尚、具は短冊切りしたハムを用い、タレ中に冷凍されるように同時に冷凍した。続いて、図1に示す形態となるようにポリエチレン製の袋に入れ、冷しうどん用包装冷凍食品を製造した。
次に、ターンテーブル付き電子レンジ(600W、電磁波が天井面及び側面から照射されるタイプ)に、図1における冷凍物(A)(タレ及び具の冷凍物)が下方となるように載置し、表2に示す時間で電子レンジ加熱調理を行なった。この際、各冷凍食品は、加熱後、小塊状氷が一部融解しているが固体を保持して残っており、麺、タレ及び具は完全に解凍していた。
加熱調理後の袋を電子レンジから取出し、小塊状氷が溶解するまで振とう混合を行なった後、直ちに袋の内容物を容器に移し、タレ温度を測定した。結果を表2に示す。また、各調理後の冷しうどんを食したところ、いずれも冷しうどんとしての冷製感に優れ、うどんの食感も加熱具合が良好であった。
麺の種類の相違による作用の相違を調べるために、表3に示す茹で麺200gと、麺用液状タレ(Brix20%)100gと、表3に示す種類の具を同表に示す量と、1個あたり5〜20gの小塊状氷50gとを用意し、各々を図1に示す態様となるように冷凍した。尚、具はタレ中に冷凍されるように同時に冷凍した。続いて、図1に示す形態となるようにポリエチレン製の袋に入れ、冷し麺用包装冷凍食品を製造した。ここで、(麺+タレ)/氷の質量比は全て6.0である。
次に、ターンテーブル付き電子レンジ(600W、電磁波が天井面及び側面から照射されるタイプ)に、図1における冷凍物(A)(タレ及び具の冷凍物)が下方となるように載置し、表3に示す時間で電子レンジ加熱調理を行なった。この際、各冷凍食品は、加熱後、小塊状氷が一部融解しているが固体を保持して残っており、麺、タレ及び具は完全に解凍していた。
加熱調理後の袋を電子レンジから取出し、小塊状氷が溶解するまで振とう混合を行なった後、直ちに袋の内容物を容器に移し、タレ温度を測定した。結果を表3に示す。また、各調理後の冷し麺を食したところ、いずれも冷し麺としての冷製感に優れ、食感も加熱具合が良好であったので、麺の種類が相違する場合であっても同様な作用効果が得られることが判った。
茹でそば200gと、冷しそば用の液状タレ(Brix20%)100gと、表4に示す種類の具40gと、1個あたり5〜20gの小塊状氷50gとを用意した。次いで、表4に示す具とタレの凍結方法に従って、各々を図1に示す態様となるように冷凍し、図1に示す形態となるようにポリエチレン製の袋に入れ、冷し麺用包装冷凍食品を製造した。ここで、(麺+タレ)/氷の質量比は全て6.0である。
尚、表4中の「別冷凍」とは、タレを冷凍した後、該冷凍タレ上に具を載置して再び冷凍し、タレと具を一体冷凍したことを意味し、「同時冷凍」とは、液状のタレと具を同時に冷凍し、冷凍タレ中に冷凍された具が存在するように一体冷凍したことを意味する。
次に、ターンテーブル付き電子レンジ(600W、電磁波が天井面及び側面から照射されるタイプ)に、図1における冷凍物(A)(タレ及び具の冷凍物)が下方となるように載置し、表4に示す時間で電子レンジ加熱調理を行なった。この際、各冷凍食品は、加熱後、小塊状氷が一部融解しているが固体を保持して残っていた。続いて、加熱調理後の袋を電子レンジから取出し、小塊状氷が溶解するまで振とう混合を行なった後、直ちに袋の内容物を容器に移し、タレ温度を測定した。結果を表4に示す。また、いずれの場合も、麺、タレ及び具は完全に解凍していた。従って、具をタレと別に冷凍した場合でも、また同時に冷凍した場合でも同様な効果が得られることが判った。更に、各調理後の冷しそばを食したところ、いずれも冷しそばとしての冷製感に優れ、食感も加熱具合が良好であった。
(X),(Y),(Z):容器
(A):流動性食品の冷凍物
(B):茹で麺体食品の冷凍物
(C):薬味及び/又は具の冷凍物
11a,11b,12:小塊状氷
Claims (13)
- 電子レンジで加熱調理する冷し麺体食品用の包装冷凍食品であって、
電子レンジ加熱調理可能な耐熱性を有し、水不透過性を示す容器(X)内に、流動性食品の冷凍物(A)と、茹で麺体食品の冷凍物(B)と、複数の小塊状氷とを含み、
前記冷凍物(B)を前記冷凍物(A)の上部に載置し、且つ前記小塊状氷を前記冷凍物(B)の内部、上部及び下部の少なくともいずれかの箇所に固定して存在させたことを特徴とする電子レンジ加熱調理用包装冷凍食品。 - 前記流動性食品が、冷し麺用調味液単独、若しくは薬味及び/又は具からなる固形物と冷し麺用調味液との混合物であり、前記茹で麺体食品が茹で麺であることを特徴とする請求項1記載の包装冷凍食品。
- 前記茹で麺体食品が、うどん類、そば類、中華麺類、パスタ類及び米粉麺類からなる群より選択される請求項1又は2記載の包装冷凍食品。
- 前記小塊状氷の1個あたりの質量が、3〜20gであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の包装冷凍食品。
- 冷凍物(A)中の冷し麺用調味液の質量及び冷凍物(B)の質量の合計量に対する複数の小塊状氷の質量比((冷凍物(A)の冷し麺用調味液の質量+冷凍物(B)の質量)/複数の小塊状氷の合計質量)が、7.7以下であることを特徴とする請求項2記載の包装冷凍食品。
- 前記容器(X)が、可撓性を示す容器であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の包装冷凍食品。
- 前記容器(X)が、ハード容器であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の包装冷凍食品。
- 電子レンジ加熱調理可能な耐熱性を有し、且つ可撓性を示す容器(Y)内に収容した、薬味及び/又は具の冷凍物(C)を更に含み、該容器(Y)を、前記容器(X)の冷凍物(A)側に配置したことを特徴とする請求項6記載の包装冷凍食品。
- 冷凍物(C)が、複数種類の薬味及び/又は具からなり、容器(Y)が該冷凍物(C)を収容した状態で真空引きされていることを特徴とする請求項8記載の包装冷凍食品。
- 前記容器(X)、若しくは容器(X)及び(Y)が、電子レンジ加熱調理可能な耐熱性を有する容器(Z)内に収容された形態であることを特徴とする請求項6、8又は9のいずれか1項記載の包装冷凍食品。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載の包装冷凍食品を、電磁波が天井面側及び/又は側面側から照射される電子レンジにおいては冷凍物(A)側を下方にして容器(X)を載置するか、若しくは電磁波が下面側から照射される電子レンジにおいては冷凍物(A)側を上方にして容器(X)を載置する工程(a1)と、
容器(X)内の小塊状氷の少なくとも一部の固形が残り、且つ冷凍物(B)が解凍される状態まで電子レンジ加熱調理する工程(b1)と、
工程(b1)の後、電子レンジから容器(X)を取出し、容器(X)の内容物を混合する工程(c1)と、
工程(c1)の後、容器(X)を開封する工程(d1)とを含むことを特徴とする包装冷凍食品の調理方法。 - 請求項8〜10のいずれか1項記載の包装冷凍食品を、電磁波が天井面側及び/又は側面側から照射される電子レンジにおいては容器(Y)側を下方にして容器(X)と(Y)とを、又は容器(Z)を載置するか、若しくは電磁波が下面側から照射される電子レンジにおいては容器(Y)側を上方にして容器(X)と(Y)とを、又は容器(Z)を載置する工程(a2)と、
容器(X)内の小塊状氷の少なくとも一部の固形が残り、且つ冷凍物(B)が解凍される状態まで電子レンジ加熱調理する工程(b2)と、
工程(b2)の後、電子レンジから容器(X)と(Y)とを、又は容器(Z)を取出し、容器(X)の内容物を混合する工程(c2)と、
工程(c2)の後、容器(X)及び(Y)を開封する工程(d2)とを含むことを特徴とする包装冷凍食品の調理方法。 - 工程(c2)において容器(X)の内容物の混合を、容器(Y)が容器(X)に接触した状態で実施することを特徴とする請求項12記載の調理方法。
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