JP2005286433A - 圧電振動子収納用パッケージおよび圧電装置 - Google Patents

圧電振動子収納用パッケージおよび圧電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 大きさが極めて小さなものとなっても、発振周波数特性の異なる2種類の圧電振動子を選択して収容することが可能であり、外形から容易に内部の発振特性を見分けることが可能な圧電振動子収納用パッケージおよび圧電装置を提供すること。
【解決手段】 凹部8を有する絶縁基体1と、第1の段差部5aと、第2の段差部5bと、第1の電極4aと、第2の電極4bと、配線導体6とを具備しており、第1の電極4aまたは第2の電極4bの上面に圧電振動子2の端部が接続され、圧電振動子2が第1の電極4aに接続される場合は第2の段差部5bの上面に第1の蓋体7aが全周にわたって取着され、圧電振動子2が第2の電極4bに接続される場合は絶縁基体1の上面の第2の段差部5bの周囲に全周にわたって第2の蓋体7bが取着される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内部に圧電振動子を収容するための圧電振動子収納用パッケージ、およびこのパッケージに圧電振動子を収容してなる圧電装置に関するものである。
従来、内部に水晶振動子等の圧電振動子を収容するための圧電振動子収納用パッケージは、酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,ガラスセラミックス等のセラミックス材料から成り、その上面中央部に圧電振動子を収納するための長方形状の凹部を有する絶縁基体と、凹部の外周部に形成され、圧電振動子の端部が接続される電極と、絶縁基体の上面の凹部の周囲に凹部を塞ぐようにして取着される蓋体とから構成されている。なお、通常、絶縁基体の凹部の底面に形成された電極から絶縁基体の側面や下面等の外表面にかけて配線導体が導出されている。
この圧電振動子収納用パッケージの凹部内に圧電振動子を収納するとともに、圧電振動子の端部を凹部の底面に形成された電極に導電性接着剤等を介して電気的,機械的に接続し、その後、絶縁基体の上面の凹部の周囲に蓋体を半田や低融点ガラス等のろう材を介して接合し凹部を塞ぐことにより、凹部内に圧電振動子が気密封止されて圧電装置となる。そして、絶縁基体の外表面に導出された配線導体を外部の電気回路に接続することにより圧電振動子が外部の電気回路と接続され、圧電振動子から外部の電気回路に時間や周波数の基準信号等が出力される。
近年、この圧電装置を形成するための圧電振動子は、その発振周波数特性等の特性に対する要求が非常に多岐にわたるようになってきており、これに応じてその寸法や電極の配置形態等の種類が非常に多くなってきている。
このような圧電振動子の多品種化に対応するためには、圧電振動子を収納する凹部の寸法や電極の配置形態等が異なる多くの種類の圧電振動子収納用パッケージを準備する必要がある。
しかしながら、圧電振動子の種類に対応させて多くの種類の圧電振動子収納用パッケージを準備することは通信用機器の開発段階において無駄が多く、また煩雑であるため、通信用機器の開発期間が長期化したり、また、生産性を低下させるという問題があった。このような問題に対しては、図3(a)および図3(b)に示すような発振周波数特性の異なる2種類の圧電振動子を兼用して同一の圧電振動子収納用パッケージで収容するタイプの圧電振動子収納用パッケージおよびこれを用いた圧電装置が提案されている。なお、図3(a)は従来の圧電振動子収納用パッケージおよび圧電装置の一例を示す平面図であり、図3(b)は、そのB−B’線における断面図である。
この圧電振動子収納用パッケージは、上面に圧電振動子32を収納するための長方形状の凹部38が形成された絶縁基体31と、凹部38の内側面に形成された段差部35と、凹部38の底面の外周部および段差部35の上面にそれぞれ一対ずつ形成された電極34と、電極34から前記絶縁基体31の外表面に導出された配線導体36とを具備している。
圧電振動子32は、外形寸法の小さいもの32aおよび外形寸法の大きいもの32bのいずれかが選択されて凹部38内に収容される。
また、電極34は、凹部38の底面の外周部に形成されたもの34aが、寸法の小さい圧電振動子32aの端部に対応し、第2の段差部35の上面に形成されたもの34bが、寸法の大きな圧電振動子32bの端部に対応している。
このような圧電振動子収納用パッケージによれば、絶縁基体31の凹部38内に圧電振動子32を収納するとともに、この圧電振動子32の端部に形成されている電極(図示せず)を、その圧電振動子32の寸法等に応じて、凹部38の底面の外周部に形成された電極34に導電性接着剤39等の電気的接続手段を介して電気的に接続し、しかる後、凹部38の周囲の上面に半田や低融点ガラス等のろう材を介して鉄−ニッケル−コバルト等の金属から成る蓋体37を接合,取着することによって、絶縁基体31と蓋体37とから成る容器の内部に圧電振動子32が気密に封止され、それにより製品としての圧電装置となる。
このような圧電振動子収納用パッケージによれば、圧電振動子32が、例えば高周波用となる寸法の小さなもの32aであれば、その端部に形成された電極を凹部38の底面の電極34aに接続することができ、また、低周波用となる寸法の大きなもの32bであれば、その端部に形成された電極を凹部38の側面の隅部に形成された段差部35の上面の電極34bに接続することができるので、大きさの異なる圧電振動子32a,32bのいずれであっても、容易に気密封止して圧電装置を形成することができる。
なお、圧電振動子32の電極と、凹部38の底面の電極34aまたは段差部35の上面の電極34bとの接続は、通常、導電性接着剤39を介して行なわれる。例えば、圧電振動子32の電極を、凹部38の底面の電極34aまたは段差部35の上面の電極34bの上に位置決めして載せ、この部分に導電性接着剤供給装置(ディスペンサー)(図示せず)から導電性接着剤39を排出,供給することにより圧電振動子32の電極と、凹部38の底面の電極34a、または段差部35の上面の電極34bとが電気的,機械的に接続される。
特開2000−278079号公報
しかしながら、近時の圧電装置を使用する携帯電話やPDA等の発振装置においては、小型化の要求に伴い、その大きさが1辺の長さが数mm程度の長方形状等の極めて小さなものとなってきている一方で、使用する部品の外形寸法の規格統一の動きがあり、蓋体に印字等の処理を施してはいるが、外形からは内部の発振特性を見分けることが難しくなってきている。
このように圧電振動子収納用パッケージの小型化が進むと、類似した携帯電話やPDA等の発振装置の製造において、使用する圧電装置の種類を間違ってしまうという危険性があった。
また、発振周波数特性の異なる2種類の圧電振動子を兼用して同一の圧電振動子収納用パッケージで収容するタイプの圧電装置においては、例えば低周波用となる寸法の大きな圧電振動子であっても、高周波用となる寸法の小さな圧電振動子であっても、使用される鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成る蓋体は、同一形状であるため、単純に上方から見た場合に高周波用の圧電装置なのか低周波用の圧電装置なのか見分けがつかないという問題点があった。
さらに、低周波用となる寸法の大きな圧電振動子であっても、高周波用となる寸法の小さな圧電振動子であっても、蓋体を接合後の圧電装置は、その厚みが同一であるため、圧電装置としての薄型化が出来ないという問題点を有していた。
本発明は、かかる問題点に鑑み案出されたものであり、その目的は、小型化の要求に伴い、その大きさが1辺の長さが数mm程度の長方形状等の極めて小さなものとなっても、発振周波数特性の異なる2種類の圧電振動子を兼用して同一の圧電振動子収納用パッケージに選択して収容することが可能であり、圧電装置の外形から容易に内部の発振特性を見分けることが可能であり、圧電装置としての薄型化が可能な圧電振動子収納用パッケージ、およびこの圧電振動子収納用パッケージを用いた薄型で、かつ高信頼性の圧電装置を提供することにある。
本発明の圧電振動子収納用パッケージは、上面に圧電振動子が収容される凹部を有する絶縁基体と、前記凹部の側面と底面との間に形成された第1の段差部と、前記絶縁基体の上面と前記凹部の側面との間で前記第1の段差部よりも上側に全周にわたって形成された第2の段差部と、前記凹部の底面の外周部に形成された第1の電極と、前記第1の段差部の上面に形成された第2の電極と、前記第1および第2の電極から前記絶縁基体の外表面に導出された配線導体とを具備しており、前記第1の電極または前記第2の電極の上面に前記圧電振動子の端部が接続され、前記圧電振動子が前記第1の電極に接続される場合は前記第2の段差部の上面に第1の蓋体が全周にわたって取着され、前記圧電振動子が前記第2の電極に接続される場合は前記絶縁基体の上面の前記第2の段差部の周囲に全周にわたって第2の蓋体が取着されることを特徴とする。
また、本発明の圧電振動子収納用パッケージは、好ましくは、前記圧電振動子は前記第1の電極に接続されるものの外形寸法が前記第2の電極に接続されるものの外形寸法よりも小さく、前記第1の蓋体は前記第2の蓋体よりも外形寸法が小さいことを特徴とする。
また、本発明の圧電振動子収納用パッケージは、好ましくは、前記第1の段差部の高さが前記第1の電極に接続される圧電振動子の厚さよりも低く、前記第1の段差部の上面と前記第2の段差部の上面と間の距離が、前記第2の電極に接続される圧電振動子の厚さよりも小さいことを特徴とする。
本発明の圧電装置は、上記構成の圧電振動子収納用パッケージと、前記凹部に収容されるとともに前記第1の電極または前記第2の電極に電気的に接続された前記圧電振動子と、前記第2の段差部の上面または前記絶縁基体の上面の前記第2の段差部の周囲に前記凹部を覆うように取着された蓋体とを具備していることを特徴とする。
本発明の圧電振動子収納用パッケージによれば、第1の電極または第2の電極の上面に圧電振動子の端部が接続され、圧電振動子が第1の電極に接続される場合は第2の段差部の上面に第1の蓋体が全周にわたって取着され、圧電振動子が第2の電極に接続される場合は絶縁基体の上面の第2の段差部の周囲に全周にわたって第2の蓋体が取着されることから、小型化の要求に伴い、その大きさが1辺の長さが数mm程度の長方形状等の極めて小さなものとなっても、発振周波数特性の異なる2種類の圧電振動子を兼用して同一の圧電振動子収納用パッケージに収容することが可能となる。よって、圧電振動子が多品種となっても多くの種類の圧電振動子収納用パッケージを準備する必要はなく、生産性を向上させることができる。
また、凹部内に収容した圧電振動子が接続される電極に応じて、使用する蓋体、および蓋体の取着される絶縁基体の部位が異なるので、蓋体の種類や、蓋体が取着されている部位を識別することにより、内部に封止した圧電振動子を識別することができ、圧電装置の外形から容易に内部の発振特性を見分けることが可能となる。
本発明の圧電振動子収納用パッケージは、好ましくは、圧電振動子は第1の電極に接続されるものの外形寸法が第2の電極に接続されるものの外形寸法よりも小さく、第1の蓋体は第2の蓋体よりも外形寸法が小さいことから、第1の電極に圧電振動子を接続する場合において、第1の蓋体を第2の段差部の上面外周に沿って接合することが可能となり、圧電装置の薄型化が可能となる。
また、凹部の底面に形成され、上側に第1および第2の段差部があるために上部空間の狭い第1の電極に、外形寸法の小さい圧電振動子が接続されるので、凹部内に効率よく圧電振動子を収納することができ、小型化がより容易にできる。
また、外形寸法が小さく、発振周波数の高い圧電振動子が収納される場合には、より小さい第1の蓋体が用いられるので、圧電振動子の大きさに応じて圧電振動子収納用パッケージの大きさを変化させることができ、小さい圧電振動子収納用パッケージほど圧電振動子が小さいという形態となり、人為的なミス等をより確実に防いで、圧電装置の外形からより一層容易かつ確実に内部の発振特性を見分けることができる。
本発明の圧電振動子収納用パッケージは、好ましくは、第1の段差部の高さが第1の電極に接続される圧電振動子2の厚さよりも低く、第1の段差部の上面と第2の段差部の上面と間の距離が、第2の電極に接続される圧電振動子の厚さよりも小さいことから、圧電振動子を搭載用ヘッド(図示せず)により絶縁基体の上面の凹部内の第1の電極、または第2の電極に接続する際に、誤って搭載用ヘッドが絶縁基体の凹部の内面に接触するのを防止し、絶縁基体にクラックや欠けが発生することを有効に防止することができる。
また、第1の段差部の高さ、および第1の段差部と第2の段差部との間の高さが、ともに高くなりすぎることを有効に防止することができ、絶縁基体のより一層の薄型化が容易にできる。
本発明の圧電装置によれば、上記構成の圧電振動子収納用パッケージと、凹部に収容されるとともに第1の電極または第2の電極に電気的に接続された圧電振動子と、第2の段差部の上面または絶縁基体の上面の第2の段差部の周囲に凹部を覆うように取着された蓋体とを具備していることから、周波数が異なり、外形寸法の異なる種々の圧電振動子を選択して収納されるとともに端部が電極に確実に電気的,機械的に接続された、薄型で、かつ高信頼性の圧電装置とすることができる。
次に、本発明の圧電振動子収納用パッケージおよび半導体装置を添付の図面を基に説明する。図1は本発明の圧電振動子収納用パッケージの実施の形態の一例を示す平面図であり、図2(a),(b)は、図1の圧電振動子収納用パッケージのA−A’線における断面図であり、圧電振動子収納用パッケージに各種の圧電振動子を搭載したときの各種例を示すものである。同図において1は絶縁基体、2は圧電振動子、3は封止用メタライズ層、4は圧電振動子2の端部が接続される電極、6は配線導体、7aは第1の蓋体,7bは第2の蓋体である。
そして、主として絶縁基体1、電極4、配線導体6および蓋体(第1の蓋体7aまたは第2の蓋体7b)で本発明の圧電振動子収納用パッケージが構成されている。
絶縁基体1は、酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,ガラスセラミックス等のセラミックス材料から成るセラミック層を積層して成り、例えば一辺の長さが2〜20mm程度で厚みが0.5〜3mm程度の四角形状である。そして、その上面中央部に圧電振動子2を収納するための長方形状の凹部8が設けられている。
また、この凹部8の内側には、凹部8の側面と底面との間に形成された第1の段差部5aと、絶縁基体1の上面と凹部8の側面との間で第1の段差部5aよりも上側に全周にわたって形成された第2の段差部5bが形成されている。
これらの第1および第2の段差部5a,5bは、圧電振動子2の寸法等が異なるものとなったとしても、これを凹部8内に収納するとともに、その端部に形成された電極を電気的に接続したり、凹部8を効率よく第1または第2の蓋体7a,7bで塞いで封止することを可能とするためのものである。詳細については後で説明する。
これらの第1および第2の段差部5a,5bは、通常、絶縁基体1と同じ材料により形成される。
例えば、絶縁基体1,第1の段差部5a、および第2の段差部5bが酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、酸化アルミニウム等の原料粉末を有機バインダーとともにシート状に成形して複数のグリーンシートを形成し、これらのグリーンシートを、積み重ねたときに凹部8となる開口と第1および第2の段差部5a,5bとが形成されるように開口寸法を異ならせて打ち抜き加工し、その後、これらのグリーンシートを積層し、焼成することにより、一体的に形成される。
また、凹部8の底面の外周部に一対の第1の電極4aが、そして第1の段差部5aの上面に一対の第2の電極4bがそれぞれ形成されている。
また、第1および第2の電極4a,4bは、それぞれ、凹部8の内面から絶縁基体1の外表面にかけて導出された配線導体6と電気的に接続されている。
これらの第1の電極4a、第2の電極4b、および配線導体6は、タングステンやモリブデン,銅,銀等の金属材料から成り、例えば、タングステンからなる場合であれば、タングステンの金属ペーストを絶縁基体1や第1および第2の段差部5a,5bを形成するグリーンシートに印刷しておくことにより形成される。
そして、圧電振動子2が、例えば高周波用となる寸法の小さな圧電振動子2aであれば、その端部に形成された電極を凹部8の底面の第1の電極4aに、そして低周波用となる寸法の大きな圧電振動子2bであれば、その端部に形成された電極を凹部8の隅部に形成された第1の段差部5aの上面の電極4bに電気的,機械的に接続される。
なお、このように発振周波数特性の異なる2種類の圧電振動子2を兼用して同一の圧電振動子収納用パッケージで収容するタイプの圧電装置においては、凹部8内に1個の圧電振動子2が収容されることとなる。
圧電振動子2の端部に形成された電極と、第1および第2の電極4a,4bとの接続は、導電性接着剤9を介して行なわれる。例えば、圧電振動子2の電極を第1および第2の電極4a,4bの上に位置決めして載せ、この部分にディスペンサー(図示せず)から導電性接着剤9を排出,供給することにより圧電振動子2の端部に形成された電極と第1および第2の電極4a,4bとが電気的,機械的に接続される。
そして、凹部8内に圧電振動子2を収容し、第1または第2の電極4a,4bに圧電振動子2の端部を導電性接着剤等を介して電気的、機械的に接続した後、第1の蓋体7aまたは第2の蓋体7bで凹部8を塞ぐことにより圧電装置が形成される。
本発明の圧電振動子収納用パッケージによれば、第1の電極4aまたは第2の電極4bの上面に圧電振動子2(2a,2b)の端部が接続され、圧電振動子2aが第1の電極4aに接続される場合は第2の段差部5bの上面(下層の封止面3a)に第1の蓋体7aが全周にわたって取着され、圧電振動子2bが第2の電極4bに接続される場合は絶縁基体1の上面の第2の段差部5bの周囲(上層の封止面3b)に全周にわたって第2の蓋体7bが取着される。
この構成により、圧電装置の小型化の要求に伴い、絶縁基体1や凹部8の大きさが1辺の長さが数mm程度の長方形状等の極めて小さなものとなっても、発振周波数特性の異なる2種類の圧電振動子2(2a,2b)を兼用して同一の圧電振動子収納用パッケージに選択して収容することが可能であり、圧電装置の外形から容易に内部の発振特性を見分けることが可能となる。
また、本発明の圧電振動子収納用パッケージにおいて、圧電振動子2は第1の電極4aに接続されるものの外形寸法が第2の電極4bに接続されるものの外形寸法よりも小さく、第1の蓋体7aは第2の蓋体7bよりも外形寸法が小さいことが好ましい。
これにより、第1の電極4aに圧電振動子2aを接続する場合において、第1の蓋体7aを第2の段差部5bの上面(下層の封止面3a)に接合することが可能となり、圧電装置のより一層の薄型化が可能となる。
また、凹部8の底面に形成され、上側に第1および第2の段差部5a,5bがあるために上部空間の狭い第1の電極4aに、外形寸法の小さい圧電振動子2aが接続されるので、凹部8内に効率よく圧電振動子2を収納することができ、小型化がより容易にできる。
また、外形寸法が小さく、発振周波数の高い圧電振動子2aが収納される場合には、より小さい第1の蓋体7aが用いられるので、圧電振動子2の大きさに応じて圧電振動子収納用パッケージの大きさを変化させることができ、小さい圧電振動子収納用パッケージほど圧電振動子2が小さいという形態となる。つまり、小さいものほど周波数が高いという一般的な法則、経験に対応した形態となり、人為的なミス等をより確実に防いで、圧電装置の外形からより一層容易かつ確実に内部の発振特性を見分けることができる。
ここで、通常、絶縁基体1の上面の凹部8の周囲に形成された下層の封止面3a、および上層の封止面3bに半田や低融点ガラス等のろう材を介して金属から成る第1または第2の蓋体7a,7bを接合,取着することによって、絶縁基体1と蓋体(第1または第2の蓋体7a,7b)とから成る容器の内部に圧電振動子2(2a,2b)が気密に封止され、それにより製品としての圧電装置となる。
また、第1および第2の蓋体7a,7bが、鉄−ニッケル−コバール等の金属から成る場合ならば、このような第1および第2の蓋体7a,7bは、鉄−ニッケル合金板や鉄−ニッケル−コバルト合金板等の下面に銀−銅ろう等のろう材箔を重ねて圧延することによって鉄−ニッケル合金板や鉄−ニッケル−コバルト合金板等の下面に厚みが20〜50μmのろう材層が圧着された複合金属板を得るとともに、この複合金属板を打ち抜き金型により打ち抜くことによって下面の全面に厚みが20〜50μmのろう材層が被着された所定の形状に製作される。
また、圧電装置を上側から見た際に蓋体の形状が異なることから、圧電装置の外形から容易に内部の発振特性を見分けることが可能となる。
また、本発明の圧電振動子収納用パッケージにおいて、第1の段差部5aの高さが第1の電極4aに接続される圧電振動子2aの厚さよりも低く、第1の段差部5aの上面と第2の段差部5bの上面と間の距離が、第2の電極4bに接続される圧電振動子2bの厚さよりも小さいことが好ましい。
これにより、圧電振動子2(2a,2b)を搭載用ヘッド(図示せず)により絶縁基体1の上面の凹部8内の第1の電極4a、または第2の電極4bに搭載する際に、誤って搭載用ヘッドが絶縁基体1の凹部8の内面に接触するのを防止し、絶縁基体1にクラックや欠けが発生することを有効に防止することができる。
また、第1の段差部5aの高さ、および第1の段差部5aと第2の段差部5bとの間の高さが、ともに高くなりすぎることを有効に防止することができ、絶縁基体1のより一層の薄型化が容易になる。
この場合、例えば絶縁基体1の厚みが1.5mmであれば、第1の段差部5aおよび第2の段差部5bの高さを0.3mm程度とすることが望ましい。通常、圧電振動子2の厚みは、0.2〜0.5mmであり、第1の段差部5aの上面と圧電振動子2aの上面との高さの差、および第2の段差部5bの上面と圧電振動子2bの上面との高さの差は少なくとも0.1mm以上確保することが望ましい。0.1mm未満となると、圧電振動子2(2a,2b)を搭載用ヘッドにより絶縁基体1の上面の凹部8内の第1の電極4a、または第2の電極4bに搭載する際に、誤って搭載用ヘッドが絶縁基体1の凹部8の内面に接触しやすくなる。
そして、絶縁基体1の上面に、凹部8を塞ぐようにして第1または第2の蓋体7a,7bを、半田や低融点ガラス等のろう材を介して接合することにより、絶縁基体1の凹部8と蓋体(第1または第2の蓋体7a,7b)とで形成される容器の内部に圧電振動子2(2a,2b)が気密封止され、圧電装置が形成される。
なお、半田を用いて第1または第2の蓋体7a,7bを接合する場合、半田の濡れ性を向上させるために、第2の段差部5bの上面や、第2の段差部5bの周囲の絶縁基体1の上面に封止用メタライズ層を形成しておいてもよい。また、封止用メタライズ層を形成する場合、その表面をニッケル、金等のめっき層(図示せず)で被覆すると、封止用メタライズ層の酸化を効果的に防止することができる。また、半田の濡れ性もより一層向上する。
この圧電装置は、配線導体6の絶縁基体1の外表面に導出された部位を外部の電気回路に接続することにより、気密封止された圧電振動子2(2a,2b)の電極が配線導体6を介して外部の電気回路と電気的に接続される。
本発明の圧電装置によれば、上記構成の圧電振動子収納用パッケージと、凹部8に収容されるとともに第1の電極4aまたは第2の電極4bに電気的に接続された圧電振動子2(2a,2b)と、第2の段差部5bの上面または絶縁基体1の上面の第2の段差部5bの周囲に凹部8を覆うように取着された第1または第2の蓋体7a,7bとを具備していることから、周波数が異なり、外形寸法の異なる種々の圧電振動子2を選択して収納されるとともに端部が第1または第2の電極4a,4bに確実に電気的,機械的に接続された、薄型で、かつ高信頼性の圧電装置とすることができる。
このような圧電装置において、配線導体6の露出表面には、酸化腐食を防止するとともに配線導体6と圧電振動子2(2a,2b)の各電極との接続および外部電気回路基板との接続を強固なものとするために、通常であれば、10〜20μm程度の厚みのニッケルめっき層と0.1〜3μm程度の厚みの金めっき層とを順次被着させておくことが好ましい。
これらのめっき層は、第1および第2の電極4a,4bの表面も被覆するように被着されていてもよい。これらのめっき層は、従来周知の電解法や無電解法等のめっき法により形成することができる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えても何ら差し支えない。例えば、この例では絶縁基体1は4層のセラミック層を積層することにより形成されているが、絶縁基体1は5層や6層のセラミック層を積層することにより形成されていてもよいのは言うまでもない。
また、第1および第2の電極4a,4bは、図1のような一対のものに限らず、圧電振動子2の形態に応じて、凹部8や第2の段差部5bの上面の各隅部に設けてもよい。
また、第1の段差部5aを、凹部8の側面の全周ではなく、第2の電極4bを形成するのに必要な部位のみに形成してもよい。
本発明の圧電振動子収納用パッケージおよび圧電装置の実施の形態の一例を示す平面図である。 (a),(b)は図1の圧電振動子収納用パッケージおよび圧電装置のA−A’線における断面図であり、各種の圧電振動子を搭載したときの各種例を示すものである。 (a)は従来の圧電振動子収納用パッケージおよび圧電装置の平面図、(b)は(a)の圧電振動子収納用パッケージおよび圧電装置のB−B’線における断面図である。
符号の説明
1・・・・・絶縁基体
2・・・・・圧電振動子
2a・・・・圧電振動子(小)
2b・・・・圧電振動子(大)
4a・・・・第1の電極
4b・・・・第2の電極
5a・・・・第1の段差部
5b・・・・第2の段差部
6・・・・・配線導体
7a・・・・第1の蓋体
7b・・・・第2の蓋体
8・・・・・凹部

Claims (4)

  1. 上面に圧電振動子が収容される凹部を有する絶縁基体と、前記凹部の側面と底面との間に形成された第1の段差部と、前記絶縁基体の上面と前記凹部の側面との間で前記第1の段差部よりも上側に全周にわたって形成された第2の段差部と、前記凹部の底面の外周部に形成された第1の電極と、前記第1の段差部の上面に形成された第2の電極と、前記第1および第2の電極から前記絶縁基体の外表面に導出された配線導体とを具備しており、前記第1の電極または前記第2の電極の上面に前記圧電振動子の端部が接続され、前記圧電振動子が前記第1の電極に接続される場合は前記第2の段差部の上面に第1の蓋体が全周にわたって取着され、前記圧電振動子が前記第2の電極に接続される場合は前記絶縁基体の上面の前記第2の段差部の周囲に全周にわたって第2の蓋体が取着されることを特徴とする圧電振動子収納用パッケージ。
  2. 前記圧電振動子は前記第1の電極に接続されるものの外形寸法が前記第2の電極に接続されるものの外形寸法よりも小さく、前記第1の蓋体は前記第2の蓋体よりも外形寸法が小さいことを特徴とする請求項1記載の圧電振動子収納用パッケージ。
  3. 前記第1の段差部の高さが前記第1の電極に接続される圧電振動子の厚さよりも低く、前記第1の段差部の上面と前記第2の段差部の上面と間の距離が、前記第2の電極に接続される圧電振動子の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1または請求項2記載の圧電振動子収納用パッケージ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の圧電振動子収容用パッケージと、前記凹部に収容されるとともに前記第1の電極または前記第2の電極に電気的に接続された前記圧電振動子と、前記第2の段差部の上面または前記絶縁基体の上面の前記第2の段差部の周囲に前記凹部を覆うように取着された蓋体とを具備していることを特徴とする圧電装置。
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