JP2005285842A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】容量素子の上部電極および下部電極の間のリーク電流を抑制する。下部電極と同一レイヤに良好な微細配線を形成する。
【解決手段】半導体基板30上の層間絶縁膜20上に容量素子25が形成されている。容量素子25は、下部電極21と、この下部電極21の表面に、当該下部電極21と同一パターンに形成された容量膜22と、この容量膜22上に、周囲から当該容量膜22がはみ出すように形成された上部電極23とを備えている。下部電極21と同一レイヤには、幅0.5μm以下の微細配線31,32が形成されている。微細配線31,32は、下部電極21の形成時に、容量膜22の形成のための誘電体膜26をマスクとして用いて形成される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、容量膜を上部電極および下部電極で挟持したMIM(Metal-Insulator-Metal)構造の容量素子を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
LSI(大規模集積回路)チップなどの半導体装置では、その表面に形成された多層配線構造内に、容量膜を上部電極および下部電極で挟持したMIM構造の容量素子が備えられている。このような容量素子の典型的な構成は、図4に図解的に表わされている。この容量素子は、下部電極1上に容量膜2を積層し、さらにこの容量膜2上に上部電極3を積層した構成となっており、容量膜2に実質的な凹凸のないプレーナ型の素子構造を有している。容量膜2は、下部電極1よりも小さな面積範囲に形成されており、上部電極3は、容量膜2と同一パターンに成形されている。容量膜2のパターニング時におけるオーバエッチングのために、容量膜2のエッジ部において、下部電極1の表面には、図5に拡大して示すように、段差部4が生じている。
図6は、前述の容量素子の製造工程を工程順に示す断面図である。半導体基板上に形成された多層配線構造の層間絶縁膜10の表面に、下部電極1の材料からなる下部電極膜11が形成され、この下部電極膜11上に、容量膜2の構成材料である誘電体材料からなる誘電体膜12が形成され、さらにこの誘電体膜12上に、上部電極3の材料からなる上部電極膜13が積層して形成される。そして、この上部電極膜13上に、容量膜2および上部電極3のパターンに対応したレジスト膜14がパターン形成される。この状態が図6(A)に示されている。
この状態から、レジスト膜14をマスクとして、ドライエッチング(反応性イオンエッチング)によって、上部電極膜13および誘電体膜12がエッチングされる。これにより、下部電極膜11上に、容量膜2および上部電極3の積層構造が形成される。この状態が図6(B)に示されている。下部電極膜11上の誘電体膜12の不要部分を確実に除去するためには、前述の通り、下部電極膜11の表面のオーバエッチングを避けることができない。
次に、図6(C)に示すように、下部電極1のパターンに対応したレジスト膜15が、容量膜2および上部電極3の積層構造を内包する所定の領域に形成される。このレジスト膜15をマスクとしたドライエッチング(反応性イオンエッチング)を行うことによって、図6(D)に示すように、層間絶縁膜10上の下部電極膜11の不要部分を除去して、所定のパターンに成形した下部電極1を得ることができる。
その後、レジスト膜15を除去することによって、図4に示す構造の容量素子を得ることができる。
特開2000−277710号公報 特開2002−98991号公報
図6(B)に示すドライエッチング工程において、容量膜2のオーバーエッチングに下部電極膜11が曝されるとき、この下部電極膜11の材料がスパッタされ、容量膜2の側壁2a(図5参照)に再付着する。この側壁2aは、ドライエッチング時のイオンビームの方向とほぼ平行であるため、この側壁2aに付着した電極材料9に対するスパッタ効果は弱く、結局、下部電極膜11の材料が、容量膜2の側壁2aに残留したままの状態となる。そのため、容量膜2の側壁2aにおいて電流のパス(経路)が形成される。これによって、リーク電流7が生じ、所望の電荷蓄積効果を得ることができなくなり、素子不良に至るおそれがある。
リーク電流7を抑制するためには、下部電極1と上部電極3との間の距離を長くすることが有効である。しかし、容量膜2を厚く形成して、上部電極3および下部電極1の間の距離を大きくとれば、容量値が小さくなってしまうから、所望の容量値を得るためには、下部電極1および上部電極3を大きく形成する必要が生じる。これにより、半導体装置の高集積化が阻害され、LSIのチップサイズが大きくなってしまうという問題がある。
容量膜の面積を大きくするために、下部電極を先にパターニングし、下部電極の上面および側壁を覆うように容量膜を設ける構造が考えられる(特許文献1および2参照)。しかし、このような構造の場合には、下部電極の形成後には、下部電極の側方に高段差が形成されることになるため、フォトレジスト工程による微細加工が困難になるという別の問題に直面する。
さらに、図6(C)ないし(D)に示すように、下部電極1の形成時に、同一レイヤ内に微細配線(プラグ等)8を同時に形成しようとする場合に、この微細配線8を所望の形状に形成することができないという別の問題もある。
より具体的に説明すると、微細配線8を形成するために、図6(C)に示すように、微細配線8の線幅(たとえば0.5μm以下)に対応したレジストパターン15aが形成される。このレジストパターン15aは、レジスト膜15の一部であり、このレジスト膜15をマスクとしたドライエッチングによって、下部電極膜11をエッチングすることによって、下部電極1および微細配線8が得られる。
ところが、微小な線幅のレジストパターン15aは、下部電極1の上方のレジスト膜15のパターンのような大面積のレジスト膜に比較してドライエッチング時における膜減りが速やかに進行する。そのため、下部電極1の周囲の下部電極膜11を除去し尽くすよりも前に、レジストパターン15aが除去し尽くされてしまい、その後に継続されるドライエッチングによって、微細配線8の先端部8aがテーパ状に膜減りしていってしまう。
その結果、微細配線8は、設計通りの断面形状を有することができず、所望の電気特性を達成できなくなる。たとえば、微細配線8が層間配線を担うプラグである場合には、層間配線が不良となり、半導体装置自身が不良品となってしまう。
そこで、この発明の目的は、上部電極および下部電極の間のリーク電流を抑制または防止することができる容量素子を備えた半導体装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、下部電極と同一レイヤに良好な微細配線を形成することができる構造の半導体装置を提供することである。
また、この発明のさらに他の目的は、上部電極および下部電極の間のリーク電流を効果的に抑制または防止することができるプレーナ型の容量素子を備えた半導体装置の製造方法を提供することである。
また、この発明のさらに他の目的は、下部電極と同一レイヤに良好な微細配線を形成することができる半導体装置の製造方法を提供することである。
この発明の半導体装置は、半導体基板上に形成された下部電極と、この下部電極の表面に、当該下部電極と同一パターンに形成された容量膜と、この容量膜上に、周囲から当該容量膜がはみ出すように定められた領域に形成された上部電極と、前記下部電極と同一レイヤに形成された幅0.5μm以下の微細配線とを含む。なお、「半導体基板」は、半導体材料部分のみならず、表面に絶縁膜が形成された状態や、表面に多層配線構造が形成された状態のものも含む。以下、この項において同じ。
この構成によれば、下部電極と容量膜とが同一パターンに形成され、この容量膜が周囲からはみ出すように、上部電極が当該容量膜上に形成されている。そのため、容量膜の上部電極からのはみ出し量とこの容量膜の膜厚(端部における膜厚)との和が下部電極と上部電極との間の距離となる。これにより、容量膜を厚くすることなく上部電極と下部電極との間の距離を長くとることができるので、これらの間のリーク電流を抑えることができる。
また、下部電極上に容量膜を残留させる構成であるので、下部電極と同一レイヤに幅0.5μm以下の微細配線を形成する場合に、この微細配線上に容量膜と同一レイヤの誘電体膜を残し、この誘電体膜を微細配線加工のためのマスクとして用いることができる。これにより、下部電極と同一レイヤに所望の断面形状を有する幅0.5μm以下の微細配線を形成することができる。
この発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に電極材料からなる下部電極膜を形成する下部電極膜形成工程と、前記下部電極膜上に容量膜の材料である誘電体材料からなる誘電体膜を形成する誘電体膜形成工程と、この誘電体膜上に、電極材料からなる上部電極膜を形成する上部電極膜形成工程と、この上部電極膜上に、上部電極に対応したパターンの第1レジスト膜を形成する工程と、この第1レジスト膜をマスクとして上部電極膜をエッチングして上部電極を形成し、前記誘電体膜が露出した後は、前記上部電極の周囲の前記誘電体膜を残してエッチングを停止する第1エッチング工程と、前記上部電極およびその周囲の前記誘電体膜上に、前記上部電極を内包する領域を覆う第2レジスト膜を形成する工程と、この第2レジスト膜をマスクとして、前記誘電体膜および下部電極膜をエッチングし、同一パターンの容量膜および下部電極を形成する第2エッチング工程とを含む。
この発明によれば、第1レジスト膜をマスクとして上部電極膜をエッチングして上部電極のパターンを形成する際に、上部電極の周囲の誘電体膜を残してエッチングを停止するようにしている。そのため、その後に第2レジスト膜をマスクとして誘電体膜および下部電極膜をエッチングすると、誘電体膜をパターニングして得られる容量膜は、上部電極の周囲にはみ出し部分を有することになる。このはみ出し部分の距離と容量膜の膜厚との和が、上部電極および下部電極の間の距離となるため、これらの間のリーク電流を抑制することができる。しかも、はみ出し部分の表面は、下部電極膜のエッチング時には、第2レジスト膜によって覆われているので、この表面への下部電極膜の材料の再付着を抑制できる。これによっても、リーク電流を効果的に抑制できる。
こうして、容量膜の膜厚を増加させることなく、リーク電流を抑制することができる。また、下部電極膜のパターニングを先に行うのではなく、上部電極膜のパターニングの後に、容量膜および下部電極を第2レジスト膜をマスクとして同一パターンに形成するようにして、容量膜に実質的な凹凸のないプレーナ型の容量素子が作成される。したがって、半導体基板上に高段差部を生じさせることなくフォトリソグラフィ工程によって容量素子を形成することができるので、良好な微細加工が可能である。
前記第2レジスト膜を形成する工程は、前記下部電極に対応したパターン部分のほかに、幅0.5μm以下の微細配線に対応した微細配線対応パターン部分を有するレジスト膜を形成する工程を含んでいてもよい。この場合に、前記第2エッチング工程は、前記第2レジスト膜および前記微細配線対応パターン部分の誘電体膜をマスクとしたエッチングによって前記下部電極膜をエッチングし、前記下部電極と同一レイヤに幅0.5μm以下の微細配線を同時に形成する工程を含むことが好ましい。
この方法によれば、第2レジスト膜は、幅0.5μm以下の微細配線に対応した微細配線対応パターン部分を有している。そのため、下部電極膜をエッチングするときには、前記第2レジスト膜の微細配線対応パターン部分とともに、この微細配線対応パターン部分に対応した誘電体膜部分が、微細配線を形成するためのマスクとして機能することになる。これにより、微細配線部の上方の前記微細配線対応パターン部分が除去され尽くした後にエッチングが継続する場合でも、微細配線の膜減りが誘電体膜によって抑制される。これにより、下部電極と同一レイヤに幅0.5μm以下の良好な微細配線を形成することができ、その断面形状を所望の状態とすることができる。その結果、設計通りの特性の微細配線を形成することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る半導体装置の特徴部分の構成を説明するための図解的な断面図である。半導体基板30上には、多層配線構造が形成されており、この多層配線構造を構成する層間絶縁膜20上に、容量素子25が形成されている。この容量素子25は、下部電極21と上部電極23との間に容量膜22を介在させたMIM構造を有している。すなわち、層間絶縁膜20の表面に下部電極21が形成されており、この下部電極21の表面に容量膜22が形成されており、この容量膜22の表面に上部電極23が形成されている。容量素子25は、容量膜22に実質的な凹凸のないプレーナ型の構造を有している。
容量膜22は、シリコン酸化膜等の誘電体膜からなっていて、下部電極21と同一パターンに形成されている。上部電極23は、その周囲(全周)から容量膜22がはみ出すように配置されていて、容量膜22よりも小面積に形成されている。容量膜22において、上部電極23からのはみ出し領域24の表面は、上部電極23のパターニングの際に生じるオーバエッチングのために、上部電極23と容量膜22との界面よりも下部電極21寄りに位置している。
下部電極21と同一レイヤには、層間絶縁膜20上に幅0.5μm以下の微細配線31,32が形成されている。たとえば微細配線31は、当該レイヤ内での配線のためのものであり、微細配線32は、その上層の配線33との接続のためのプラグである。微細配線31の表面には、容量膜22と同一の誘電体膜から形成された誘電体膜26が形成されている。微細配線32上にも誘電体膜26と同様な誘電体膜が製造工程において形成されるが、上層の配線33との接続のためのプラグ部分34を形成する際に、この誘電体膜はエッチング除去されていて、図1の構成には現れていない。35は、層間絶縁膜である。
この実施形態の半導体装置では、容量素子25において、上部電極23と下部電極21との間の距離は、容量膜22のはみ出し領域24の距離L1と容量膜22の端部における膜厚L2との和で表わされる。したがって、容量膜の端部における膜厚が上部電極および下部電極間の距離であった従来技術に比較して、上部電極23と下部電極21との間の距離を極めて大きくとることができる。しかも、上部電極23と下部電極21との間の距離を長くするために容量膜22の膜厚を増加させる必要がないから、上部電極23または下部電極21を大面積に形成する必要がなく、半導体装置の高集積化を阻害することがない。
本願発明者の実験によれば、前述の図4に示された従来構造の容量素子では、上部電極3と下部電極1との間のリーク電流は1.0×10-7のオーダであるのに対し、図1に示されたこの実施形態に係る容量素子25においては、上部電極23と下部電極21との間のリーク電流が1.0×10-11アンペアのオーダであることが確認されている。
図2は、図1に示された半導体装置の製造方法を工程順に示す図解的な断面図である。まず、図2(A)に示すように、層間絶縁膜20上に、下部電極21の材料からなる下部電極膜41が形成され、この下部電極膜41上に容量膜22の材料の誘電体からなる誘電体膜42が形成され、この誘電体膜42上に上部電極23の材料からなる上部電極膜43が積層して形成される。この上部電極膜43上に、上部電極23のパターンに対応したレジスト膜44(第1レジスト膜)が形成される。
下部電極膜41および上部電極膜43は、電極として使用可能な導電性材料で構成されていればよいが、この実施形態では、アルミニウム合金層を下層とし、チタン化合物(TiN)層を上層とした積層膜で構成されている。このような積層膜は、スパッタ法により形成することができ、たとえば下部電極膜41の膜厚は200〜500nm程度であり、上部電極膜43の膜厚は100〜150nm程度である。このような積層膜の他にも、不純物を導入して導電率を高めた多結晶シリコンの単層等を下部電極膜41および上部電極膜43として用いることができる。
誘電体膜42は、たとえばシリコン酸化膜からなり、400〜450℃の温度でのCVD(化学的気相成長)法によって形成することができる。誘電体膜42の材料としては、シリコン酸化膜の他にも、シリコン窒化膜、SiON、強誘電体膜などを用いることができる。酸化膜を用いる場合の誘電体膜42の膜厚は20〜50nmを用いるが、窒化膜を用いる場合は誘電率が酸化膜より高いので、酸化膜と同等の容量を得るには、それよりも膜厚を厚くできる。また、SiONを用いる場合、KrFレーザリソグラフィにおいて、このSiON膜からなる誘電体膜42を反射防止膜として用いることができるという利点がある。
また、前述のアルミニウム合金およびチタン化合物(TiN)の積層膜からなる下部電極膜41および上部電極膜43においては、チタン化合物(TiN)層をi線リソグラフィーに対する反射防止膜として機能させることができ、微細加工を有利に行うことができる。
次に、図2(B)に示すように、レジスト膜44をマスクとしたドライエッチング(反応性イオンエッチング)により、上部電極膜43の不要部分が除去されて、上部電極23が形成される。このとき、上部電極膜43の不要部分を除去し尽くすために、誘電体膜42の表面はオーバエッチングされることになる。上部電極膜43のドライエッチングは、誘電体膜42が下部電極膜41上に残留している状態で停止される(図2(B)参照)。
次に、図2(C)に示すように、下部電極21および微細配線31,32にそれぞれ対応した下部電極対応部45Aおよび微細電極対応部45B,45Cを有するレジスト膜45(第2レジスト膜)が形成される。下部電極対応部45Aは、上部電極23およびその周囲(全周)を取り囲む領域の誘電体膜42を覆うように、上部電極23を内包し、当該上部電極23よりも大面積の領域に形成される。微細電極対応部45Bは、幅0.5μm以下の微細配線31に対応した微細パターンに形成され、同様に微細電極対応部45Cは、幅0.5μm以下の微細配線32に対応するように微細パターンに形成される。
このようなレジスト膜45をマスクとしてドライエッチング(反応性イオンエッチング)が実行される。プレーナ型の容量素子25では下部電極膜41をパターニングする前に上部電極膜43が積層されるため、誘電体膜42に実質的な凹凸がないので、上部電極膜43は薄く形成することができる。そのため、パターニングによって得られた上部電極23のエッジ部における段差が小さいから、レジスト膜45は、微細配線31,32に対応した微小線幅を実現できる高精度なパターンに形成することができる。このレジスト膜45は、微細配線31,32に対応する膜厚(0.5μm程度)を有していればよい。
図2(D)には、前述のドライエッチングによって、誘電体膜42の不要部分が除去されて、容量膜22および微細配線31,32上の誘電体膜26が残留した状態が示されている。この状態から、さらにドライエッチングを行うことにより、図2(E)に示すように、下部電極膜41の不要部分を除去して下部電極21を形成することができ、さらに、微細配線31,32を下部電極21と同一レイヤに形成することができる。
ドライエッチング時におけるレジスト膜45の膜減りは、大面積のパターンについてはゆっくりと進行するのに対し、小面積のパターンについては速やかに進行する。そのため、下部電極膜41のエッチングの途中で、レジスト膜45の微細電極対応部45B,45Cはエッチングされ尽くしてしまう。しかし、その後は、誘電体膜26がエッチングマスクとして機能するため、下部電極膜41の不要部分が除去され尽くすまでの過程で、誘電体膜26の直下の微細配線31,32が浸食されることがない。こうして、下部電極21と同一レイヤ内に、所期の断面形状を有する微細配線31,32を形成することができる。
図1を参照してさらに説明する。
その後、レジスト膜45を除去し、容量素子25および微細配線31,32上を含めて層間絶縁膜35で覆う。そして、層間絶縁膜35において、微細配線32の直上の位置にビアホール36が形成され、ここに配線プラグの上層部分34を構成する金属材料が埋め込まれる。その後、層間絶縁膜35上に上層の配線33が形成されることにより、図1に示す半導体装置が得られる。
このように、この実施形態の構成によれば、容量膜22の膜厚を大きくすることなく、上部電極23と下部電極21との間の距離を多くとってリーク電流を抑制できるうえ、下部電極21と同一レイヤに所期の断面形状を有し、したがって、設計通りの電気的特性を有する微細配線31,32を形成することができる。また、下部電極膜41のエッチングの際には、容量膜22はレジスト膜45によって覆われているため、この容量膜22の表面に下部電極膜41の材料が再付着することを抑制できる。これにより、上部電極23と下部電極21との間のリーク電流を一層効果的に低減できる。
図3は、この実施形態に係る半導体装置のより具体的な構成例を説明するための断面図である。P型半導体基板30の表面にはP-型エピタキシャル層50が形成されている。このP-型エピタキシャル層50には、P型ウエル51およびN型ウエル52が形成されており、P型ウエル51内にNチャンネル型MOS電界効果トランジスタ53が形成されており、N型ウエル52内にPチャンネル型MOS電界効果トランジスタ54が形成されている。つまり、トランジスタ53,54が所定の接続をされていれば、エピタキシャル層50内にはCMOS構造が形成され、この半導体装置はCMOS型LSIを構成することになる。
エピタキシャル層50上には、たとえば、SiO2からなる層間絶縁膜20,35,71,72,73によって互いに絶縁された複数層の配線層を有する多層配線構造56が形成されている。74は、たとえば、プラズマSiN膜からなる表面保護膜である。
多層配線構造56内に、図1に示された構成が組み込まれている。そして、容量素子25の下部電極21は、容量膜22に開口されたコンタクト孔22aを介して層間配線プラグ57に接合されており、この層間配線プラグ57は配線33に接続されている。上部電極23は、配線プラグ58を介して、配線33と同一レイヤにある配線38に接続されている。
一方、配線33は、当該レイヤ内で引き回されていて、微細配線32上の層間配線プラグ34に接続されている。微細配線32は、さらに下層の配線39に層間配線プラグ59を介して接続されている。そして、配線39は、配線プラグ60、微細配線40および配線プラグ61を介して、Pチャンネル型MOS電界効果トランジスタ54に接続されている。
また、微細配線31は、下部電極21および微細配線31と同一レイヤ内に形成されている。
微細配線31,32および下部電極21は、たとえば、TiN/Ti/AlCu/Ti/TiN/Tiの積層構造を有する金属膜で構成されている。また、配線33,38は、TiN/AlCu/Ti/TiN/Tiの積層構造を有する配線膜で構成されている。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。たとえば、前記の実施形態では、幅0.5μmの微細配線31,32が下部電極21と同一レイヤに形成された構成について説明したが、図2に示されたプロセスは、幅0.25μm以下の微細配線を下部電極21と同一レイヤに形成する場合にも適用が可能である。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る半導体装置の特徴部分の構成を説明するための図解的な断面図である。 図1に示された半導体装置の製造方法を工程順に示す図解的な断面図である。 この実施形態に係る半導体装置のより具体的な構成例を説明するための断面図である。 従来のプレーナ型容量素子の構成を説明するための図解的な断面図である。 図4の容量素子の一部を拡大して示す図解的な断面図である。 図4の容量素子の製造方法を工程順に示す図解的な断面図である。
符号の説明
20 層間絶縁膜
21 下部電極
22 容量膜
22a コンタクト孔
23 上部電極
24 はみ出し領域
25 容量素子
26 誘電体膜
30 半導体基板
31 微細配線
32 微細配線
33 配線
34 層間配線プラグ
35 層間絶縁膜
36 ビアホール
41 下部電極膜
42 誘電体膜
43 上部電極膜
44 第1レジスト膜
45 第2レジスト膜
45A 下部電極対応部
45B 微細電極対応部
45C 微細電極対応部
56 多層配線構造

Claims (3)

  1. 半導体基板上に形成された下部電極と、
    この下部電極の表面に、当該下部電極と略同一パターンに形成された容量膜と、
    この容量膜上に、周囲から当該容量膜がはみ出すように定められた領域に形成された上部電極と、
    前記下部電極と同一レイヤに形成された幅0.5μm以下の微細配線とを含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板上に電極材料からなる下部電極膜を形成する下部電極膜形成工程と、
    前記下部電極膜上に容量膜の材料である誘電体材料からなる誘電体膜を形成する誘電体膜形成工程と、
    この誘電体膜上に、電極材料からなる上部電極膜を形成する上部電極膜形成工程と、
    この上部電極膜上に、上部電極に対応したパターンの第1レジスト膜を形成する工程と、
    この第1レジスト膜をマスクとして上部電極膜をエッチングして上部電極を形成し、前記誘電体膜が露出した後は、前記上部電極の周囲の前記誘電体膜を残してエッチングを停止する第1エッチング工程と、
    前記上部電極およびその周囲の前記誘電体膜上に、前記上部電極を内包する領域を覆う第2レジスト膜を形成する工程と、
    この第2レジスト膜をマスクとして、前記誘電体膜および下部電極膜をエッチングし、同一パターンの容量膜および下部電極を形成する第2エッチング工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2レジスト膜を形成する工程は、前記下部電極に対応したパターン部分のほかに、幅0.5μm以下の微細配線に対応した微細配線対応パターン部分を有するレジスト膜を形成する工程を含み、
    前記第2エッチング工程は、前記第2レジスト膜および前記微細配線対応パターン部分の誘電体膜をマスクとしたエッチングによって前記下部電極膜をエッチングし、前記下部電極と同一レイヤに幅0.5μm以下の微細配線を同時に形成する工程を含むことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
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