JP2005284855A - 薬剤投与ルート構成装置及びその制御方法、使用履歴管理システム及び使用履歴管理方法、並びに、コンピュータプログラム。 - Google Patents

薬剤投与ルート構成装置及びその制御方法、使用履歴管理システム及び使用履歴管理方法、並びに、コンピュータプログラム。 Download PDF

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Abstract

【課題】
患者に投与すべき薬剤の投与ルートを薬剤及び医療材料と一意に対応づけて構成することができず、また医療材料の使用状況を管理して投与ミスを防止することが困難であった。
【解決手段】
患者に処方された薬剤に関する処方箋データから、当該薬剤を投与するために利用する医療材料及びその医療材料の組み合わせとしての投与ルートを決定し、材料箋のデータとして提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、患者への薬剤の投与ルートを構成する薬剤及び医療材料を決定するための薬剤投与ルート構成装置及びその制御方法、並びに薬剤投与ルート構成装置において生成されるリスト情報を利用した医療材料の使用履歴管理システム及び使用履歴管理システム、並びにコンピュータプログラムに関する。
輸液管理システムとして、患者への投与指示内容と、実際に投与する内容との照合結果に基づき投与の可否を判定することができるシステムがある(例えば、特許文献1を参照。)。このシステムでは、患者と患者に投与すべき血液製剤などの薬剤とを、病名などから検索可能な薬剤情報を用いたり、過去の診療情報に基づき判定できる。
しかしながら、患者と、薬剤に準備されたバーコードなどから読み取られた情報と、病名や過去の診断情報に基づいた薬剤情報とから判定できるのは、血液製剤や点滴などの薬剤の中身そのものの投与の可否だけであって、投与を行った結果や経過を記録したり、診療行為に必要な物品の選別や管理などを行うことはできない。
また、上記システムでは、点滴などに用いられる薬剤の情報として、投与する部位などがデータベースに記録されているが、複数の薬剤を複数の投与経路から投与する場合には、各薬剤と各投与経路とを一意に対応づけることができないので、結果的に薬剤の投与の可否を決定できないおそれがある。
更には、例えば静脈への点滴注射を行う場合は、患者の容態や症状によって患者の静脈を複数確保してあり、さらに、中心静脈のみから投与する高カロリー輸液剤のように、特定の位置の静脈からしか投与できない器具と、どの位置の静脈から投与しても構わない器具とが混在する場合には、患者と投与する薬剤の中身そのものが特定できても、中心静脈につなげなければならない器具をそれ以外の場所につなげてしまった場合等は、投与ミスに対するチェック機構が働かず、ミスを事前防止することができない。
特開2002−117144号
このように、従来は患者に投与すべき薬剤の投与ルートを薬剤及び医療材料と一意に対応づけて構成することができず、また医療材料の使用状況を管理して投与ミスを防止することが困難であった。
上記課題を解決するための本発明は、患者への薬剤の投与ルートを構成する医療材料を決定するための薬剤投与ルート構成装置であって、前記患者に投与される薬剤に関する処方箋データと、医療材料に関する情報と、薬剤に関する情報とを格納する格納手段と、前記患者に薬剤を投与するための留置位置の指定を受け付ける指定受付手段と、前記留置位置に対する薬剤の割当を行う薬剤割当手段と、前記薬剤割当手段により割り当てられた薬剤の種類に基づいて、前記留置位置において前記薬剤を投与するためのルートを構成する医療材料の種類を決定する種類決定手段と、前記格納手段に格納された前記処方箋データと、前記医療材料に関する情報と、前記薬剤に関する情報とに基づいて前記医療材料の種類に属する医療材料を選択し、前記薬剤投与ルートを構成する医療材料のリスト情報を生成するリスト生成手段とを備える。
また、前記薬剤割当手段は、前記患者に投与される薬剤の少なくとも種類又は性質のいずれかに基づいて割当を行うことを特徴とする。前記種類決定手段は、前記薬剤が提供される形態に基づいて、前記医療材料の種類を決定することを特徴とする。前記リスト生成手段は、前記処方箋データに含まれる処方薬剤の種類及び投与条件に関する情報と、前記医療材料に関する情報に含まれる医療材料の性質に関する情報と、前記薬剤に関する情報に含まれる前記処方薬剤の性質に関する情報とに基づいて、医療材料を選択することを特徴とする。
さらに、前記リスト情報に含まれる医療材料に対応する薬剤及び前記留置位置と関連づけて、薬剤投与情報を生成する薬剤投与情報生成手段を更に備えることを特徴とする。前記処方箋データには、少なくとも前記患者に処方された薬剤の名称、投与量、投与速度、投与開始時刻が含まれることを特徴とする。前記医療材料に関する情報には、少なくとも医療材料の種類、材質、薬剤の吸着特性及びフィルタに関する情報が含まれることを特徴とする。前記薬剤に関する情報には、少なくとも薬剤の名称、該薬剤が提供される形態、配合禁忌、相互作用、吸着特性、材質特性及び通過特性に関する情報が含まれることを特徴とする。
また、上記課題を更に解決するための本発明は、上記リスト情報を利用した医療材料の使用履歴管理システムであって、前記リスト情報を印刷する印刷手段と、印刷された前記リスト情報における前記識別情報の内容を読み取る第1の読み取り手段と、前記リスト情報に含まれる医療材料に付加されている識別情報の内容を読み取る第2の読み取り手段と、前記第1及び第2の手段で読み込まれた識別情報が一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段で一致すると判定された場合に、一致を示すフラグ情報を設定するフラグ設定手段と、前記フラグ設定手段において、前記リスト情報に登録された全ての医療材料について前記フラグ情報が設定された場合に、前記フラグ情報を記憶する記憶手段とを備えることを特徴とする。
上記課題を更に解決するための本発明は、患者への薬剤の投与ルートを構成する医療材料を決定するための、前記患者に投与される薬剤に関する処方箋データと、医療材料に関する情報と、薬剤に関する情報とを格納する格納手段とを備える薬剤投与ルート構成装置の制御方法であって、前記患者に薬剤を投与するための留置位置の指定を受け付ける指定受付工程と、前記留置位置に対する薬剤の割当を行う薬剤割当工程と、前記薬剤割当工程において割り当てられた薬剤の種類に基づいて、前記留置位置において前記薬剤を投与するためのルートを構成する医療材料の種類を決定する種類決定工程と、前記格納手段に格納された前記処方箋データと、前記医療材料に関する情報と、前記薬剤に関する情報とに基づいて前記医療材料の種類に属する医療材料を選択し、前記薬剤投与ルートを構成する医療材料のリスト情報を生成するリスト生成工程とを備えることを特徴とする。
さらに、前記薬剤割当工程では、前記患者に投与される薬剤の少なくとも種類又は性質のいずれかに基づいて割当が行われることを特徴とする。また、前記種類決定工程では、前記薬剤が提供される形態に基づいて、前記医療材料の種類が決定されることを特徴とする。前記リスト生成工程では、前記処方箋データに含まれる処方薬剤の種類及び投与条件に関する情報と、前記医療材料に関する情報に含まれる医療材料の性質に関する情報と、前記薬剤に関する情報に含まれる前記処方薬剤の性質に関する情報とに基づいて、医療材料を選択することを特徴とする。
また、前記リスト情報に含まれる医療材料に対応する薬剤及び前記留置位置と関連づけて、薬剤投与情報を生成する薬剤投与情報生成工程を更に備えることを特徴とする。前記処方箋データには、少なくとも前記患者に処方された薬剤の名称、投与量、投与速度、投与開始時刻が含まれることを特徴とする。また、前記医療材料に関する情報には、少なくとも医療材料の種類、材質、薬剤の吸着特性及びフィルタに関する情報が含まれることを特徴とする。さらに、前記薬剤に関する情報には、少なくとも薬剤の名称、該薬剤が提供される形態、配合禁忌、相互作用、吸着特性、材質特性及び通過特性に関する情報が含まれることを特徴とする。
また、上記課題を更に解決するための本発明は、上記リスト情報を利用した医療材料の使用履歴管理方法であって、前記リスト情報を印刷する印刷工程と、印刷された前記リスト情報における前記識別情報の内容を読み取る第1の読み取り工程と、前記リスト情報に含まれる医療材料に付加されている識別情報の内容を読み取る第2の読み取り工程と、前記第1及び第2の工程で読み込まれた識別情報が一致するか否かを判定する判定工程と、前記判定工程で一致すると判定された場合に、一致を示すフラグ情報を設定するフラグ設定工程と、前記フラグ設定工程において、前記リスト情報に登録された全ての医療材料について前記フラグ情報が設定された場合に、前記フラグ情報を記憶する記憶手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、患者に投与すべき薬剤の投与ルートを薬剤及び医療材料と一意に対応づけて構成することができ、また医療材料の使用状況を管理して投与ミスを防止することができる。
以下、添付図面に示した実施形態を参照しながら本発明に係る輸液投与システムの実施の形態について説明していく。
(全体フロー)
図1は、本発明に係る輸液管理システムの全体構成の概略を示す図である。輸液管理システム100は、診察データ処理システム101、薬剤データ処理システム102、材料データ処理システム103及び投与記録データ処理システム104がLAN105などのネットワークに接続されて構成される。
診察データ処理システム101は、主に医師が使用し、診断結果や治療方針、薬剤処方の入出力、及び記録のために用いる端末である。また、薬剤データ処理システム102は、主に薬剤師が使用し、医師が処方した薬剤の監査をするために用いる端末である。
材料データ処理システム103は、主に看護師やME技師、用度課などに代表される医療材料の在庫管理を行う事務部門が使用し、医師の治療方針や薬剤の処方データに基づき、患者に用いる薬剤、ディスポーザブルの医療材料、院内滅菌などして用いられる医療材料、消耗品、ME機器、などの決定と、そのパッケージ化、輸液ルートの決定、および各材料の在庫管理部門への払い出し指示を行うために用いる端末である。
投与記録データ処理システム104は、主に看護師が使用し、患者の状態や患者に対する治療行為及び投薬行為、それらの行為に伴って使用された医療材料を記録するための端末である。
このように本発明の輸液管理システム100は、病院内にLAN105などのネットワークシステムに接続された各部門毎の端末101から104上に、それぞれの部門に必要なデータ処理システムの単独プログラムを常駐させて使用することができる。また、中央集中サーバー106上に全プログラムを置いて使用することにより構成しても良い。あるいは、PDAや携帯電話などの携帯端末、バーコードリーダー、ICカードリーダー、病棟のベッドサイドに設置された液晶パネルモニターなどを一部のデータの処理や通信用に使用してもよい。また、上記LAN105などのネットワークは有線に限らず、無線通信を利用してもよい。
輸液管理システム100は、病院内にある既存の基幹ITシステム107とのインターフェースを有する。基幹ITシステム107は、図2に示すように、主として管理用データ処理システム220、業務支援システム221及びデータベース222から構成され、相互通信により交換可能な情報量を豊富にすることにより、作業効率をより向上させることができる。
ここで、管理用データ処理システム220は、各端末において受け付けた情報を処理するための受付データ処理システム201、検査結果のデータを処理するための検査データ処理システム202、倉庫に保管された薬剤や器具の在庫情報を管理するための在庫管理システム203、倉庫において受信した材料箋データの出力やバーコードの発行などを行う倉庫管理システム204、診療報酬に関する情報の計算・保存・管理を行う診療報酬データシステム205などを備える。
次に、業務支援システム221は、医師による医療行為の支援を行う医療行為支援プログラム206、診療結果に基づく薬剤等の処方支援を行う処方支援プログラム207、処方される医薬品の禁忌などの相互作用をチェックするための医薬品相互作用チェックシステム208、投与される薬剤の管理を行う薬剤投与管理システム209、発生したインシデントに関する情報を保存・レポートするためのインシデントレポート管理システム210などで構成される。
更に、データベース222は、業務支援システム221に必要な情報データベース211のほかに、患者情報を保存・管理するための患者情報データベース212、患者の病歴情報を保存・管理するための既往歴データベース213、患者に対して処方された薬剤の履歴情報を保存・管理するための薬剤履歴データベース214、患者毎の検査結果の情報を保存・管理するための検査結果データベース215、薬剤全般の情報を保存・管理するための薬剤情報データベース216、患者の診療の流れを時系列に表すクリニカルパスの情報を保存・管理するためのクリニカルパスデータベース217、輸液セットや三方活栓等の材料の情報を保存・管理するための材料データベース218、倉庫に管理される医療材料の在庫の情報を登録・管理するための在庫データベース219などで構成される。
ここで、材料データベース218の構成の一例を説明する。図11は材料データベース218の登録内容の一例を示す図である。
ここで、1101は、各医療材料を一意に特定するための材料番号であり、1102は、各医療材料を用途毎に識別するための医療材料の種類であり、1103は医療材料の品種であり、1104は医療材料の材質を表すフラグ情報であり、例えば、塩化ビニル樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合体のような各材質に予め割り当てられた符号のうち、当該医療材料の材質に対応する符号が登録される。
1105は、医療材料にフィルタが含まれるか否か、及び、含まれるフィルタの種類を表すフラグ情報である。例えば、フィルタが含まれない場合には、フラグ値として「0」が登録され、フィルタが含まれる場合には、脂肪乳剤や血液製剤を透過しないといった各フィルタの特性を表す符号のうち、当該医療材料に使用されたフィルタに対応する符号が登録される。
なお、図11に示す以外に材料データベース218は、文献や臨床結果に基づいた材料への吸着特性及び医療材料の接続位置を表すフラグ情報、添付文書の内容などの情報を含んでいても良い。
このように、輸液管理システム100の各部門毎の端末は、LAN105等のネットワークを介して基幹ITシステム107にアクセスすることが可能となる。よって、基幹ITシステム107において管理されている情報をより積極的に利用することにより、各部門における作業の効率化を図れる。例えば、診察データ処理システム101から、医療行為支援プログラム206や処方支援プログラム207を実行して、投与する薬剤の適合性や、配合禁忌などについての情報を確認することができる。また、材料データ処理システム103から、在庫管理システム203や倉庫管理システム204などにアクセスして、処方された薬剤を患者毎のトレイなどに分別し、自動搬送して薬剤部に届くようにしてもよい。
このようなシステムにおいて実際に患者に投与した際、患者のバイタルなど生体情報や薬剤使用実績、医療材料の使用実績を記録に残すことにより、最適な薬剤と医療材料を正確に用いて治療したことが証明でき、リスクマネジメントの支援システムとして利用することができる。
以上のシステムにおける処理の流れを以下に説明する。まず、図9のフローチャートを参照して患者の来院から処方箋データを出力するまでの処理を説明する。
まず、診療を受けようとする患者が来院すると、患者は受付にて氏名、年齢、住所の記入、身長、体重、性別、血液型、自覚症状などの数項目からなる問診票の記入、紹介状の有無の記入、保険証の提示などを行う。受付担当者により、患者No.、受付日時、問診票の内容、紹介状の有無、保険証の内容が受付データ処理システム201の端末から入力され受付データが生成される(ステップS901)。この受付データは患者情報データベース212に登録される(ステップS902)。このとき受付事務の効率化のために、直接患者が受付データ処理システム201の端末から入力してもよい。
記録された受付データの患者No.に基づいて来院患者を識別するためのバーコード(患者識別バーコード)が発行される(ステップS903)。なお、患者No.は初診の患者でなければ、以前に付与された番号を利用することが好ましい。即ち、患者No.は患者を固有に識別するための識別番号として機能し、当該患者の個人情報は全てこの患者No.に基づいて管理される。
患者識別バーコードはバーコードシールとして印刷されてリストバンドに貼り付けられ、院内で患者を識別するためのバーコード付リストバンドとして患者に貸与される。なお、バーコード付きリストバンドの代わりに、患者No.を書き込んだICカードを貸与しても良い。また受付データも、ICカードやバーコードに記録可能な情報量であれば、受付で入力したその他の情報を併せて出力しても良い。ICカードを利用する場合はさらに、その後の検査結果や診療結果などを付加して記録しても良い。
これらのカードやリストバンドは、診察券や診療行為を行う際の患者照合用のカードやバーコードとしても利用できる。再診や入院患者の場合は、ICカードやバーコードの読み込みなどで確認することができる。その場合、診察データ処理システム101は、後述の患者情報データベース212にアクセスし、患者No.と患者名、受付日時、問診結果を読み出すことができる。
実際の診療において患者の順番が回ってくると、医師は、診察データ処理システム101の端末に接続されたバーコードリーダーで患者のリストバンドなどから患者識別バーコードを読み取り、端末にバーコード情報が入力される(ステップS904)。ここでバーコードで読み取られた患者No.に対応する患者データの有無を判定し(ステップS905)、対応する患者データが存在しない場合にはエラー表示を行い、処理を終了する(ステップS906)。一方、対応する患者データが存在する場合には患者データを患者情報データベース212から診察データ処理システム101へ読み込む(ステップS907)。
医師による実際の患者診察では、問診結果、症状、バイタルなどから所見が示され、当該所見、バイタルなどが診察データ処理システム101の端末に診察結果データとして入力される(ステップS908)。その際、医師は特定の検査の必要性を判断し、必要に応じて検査指示と、血液、尿、X線写真、CT、MRIなどの画像撮影、血管造影など検査の項目が、診察結果データとして診察データ処理システム101の端末から入力される。
診察データ処理システム101では、受け付けた診察結果データに、検査指示が含まれているかどうかを判定し(ステップS909)、もし検査指示が含まれていると判定した場合には、当該指示内容を検査部門の検査データ処理システム202に患者No.、検査項目などの検査指示データとして送信する(ステップS910)。医師の検査指示には、患者No.、患者名及び検査指示受付日時が付加され、検査結果データベース215に格納される。
検査担当者は、検査データ処理システム202の端末上で検査機器の使用スケジュールを確認し、検査実施予定スケジュールを入力する。検査の実施予定が確定したら、検査実施予定日時を検査結果データベース215に登録する。次に患者に検査実施予定日時の連絡をし、患者固有のICカードやバーコード付リストバンドなどにも登録される。
検査担当者は、予定日時に患者の受付を行い、患者のICカードやバーコード付リストバンドをカードリーダーやバーコードリーダーなどで、検査結果データベース215に登録されている実施予定スケジュールと照合する。次に必要な検査を行い、検査結果は検査データ処理システム202に入力される(ステップS911)。検査データ処理システム202に入力された検査結果は、検査実施日時が付加されて検査結果データベース215に登録される。検査結果データベース215は、医師が診断するための情報として利用できるように、診察データ処理システム101から参照することができる。
医師は診察結果及び検査結果のデータから総合的な判断を行い、診察データ処理システム101には、主病名、合併症名、感染症名などの診断結果データと自分のIDとが入力される(ステップS912)。IDの入力は、名札などに利用しているIDカードをカードリーダーやバーコードリーダーなどで読み取ることによってもよい。診断結果データは、診察データ処理システム101から患者No.、診断日時を付加して、既往歴データベース213に出力・登録される(ステップS913)。
この診断結果データは、クリニカルパスデータベース217にある疾病名と照合され(ステップS914)、過去の治療データと一致した場合はクリニカルパスデータベース217から治療方針、治療計画に関する治療方法データがダウンロードされ(ステップS916)、診察データ処理システム101に入力される。クリニカルパスデータベース217には、パスNo.、疾病名、治療方針、治療計画、使用薬剤、使用材料、クリニカルパスを利用した医師のID、クリニカルパスに基づき治療した患者No.、クリニカルパスの使用回数、クリニカルパスデータのダウンロード回数などが登録されている。
クリニカルパスデータベース217から治療方法データがダウンロードされた場合は、クリニカルデータベース217にダウンロード回数が上書き登録される。クリニカルパスデータベース217からダウンロードされた治療方法データは、患者の栄養状態や、新規治療技術の検証、治験などによって変更が必要な場合は、医師が変更、修正することができる。変更、修正を行った場合は、変更事由の該当項目にチェックを入力する。医師が変更、修正入力した治療方針や治療計画データは、識別フラグ、患者No.、診断結果、変更事由、ダウンロード回数を付加して、クリニカルパスデータベース217に記録される。
クリニカルパスデータベース217に無い診断結果だった場合は、医師が直接、方針や治療計画を入力して治療方法データを生成する(ステップS917)。医師が直接入力した治療方法データは、識別フラグ、患者No.、診断結果、ダウンロード回数を付加して、クリニカルパスデータベース217に登録される(ステップS918)。これにより、診断結果と治療方針に関するデータベースを充実させ、クリニカルパス情報の再利用を図ることができ、患者への治療を無駄なくより効果的に行うことができる。
次に医師から、診断結果、治療方法データなどに基づき、治療に必要な薬剤の処方として、薬剤名、投与量、投与速度、投与開始時刻などの薬剤処方データの入力を受け付ける(ステップS919)。医師らが入力を行うにあたっては、治療方法、使用する薬剤などがある程度決まっていて、定常的に処方される薬剤や薬剤の組合せである場合には、薬剤履歴データベース214から該当する処方を選択して、ダウンロードして利用することもできる。また、前記クリニカルパスデータベース217からダウンロードされた薬剤実績をそのまま利用、または修正して利用することもできる。
入力が終了した処方データは、薬剤情報データベース216に登録されているデータと照合され(ステップS920)、適応、禁忌などの確認と、薬剤同士の相互作用や配合禁忌を照合し、適切な処方であるかが判定される(ステップS921)。もし、適切な処方でないと判定された場合(ステップS921で「YES」)にはステップS919に戻って再び薬剤処方データの入力を受け付ける。一方、適切な処方と判定された場合(ステップS921で「NO」)には、ステップS922に移行する。
薬剤情報データベース216には、医療器材を使用する際の注意事項に関する情報、例えば、薬剤の添付文書の内容や、文献や臨床結果に基づいた材料への吸着特性や輸液フィルターの通過性、配合禁忌、溶解後の保管可能時間、併用使用、注射薬剤の配合変化に関する注意事項と推奨する調剤の順番、調剤後の保存方法、調剤後の薬瓶の数量、調剤を開始する時間などの情報が含まれる。図12に、本実施形態に対応する薬剤情報データベース216の具体例を示す。
具体的に、1201は薬剤IDであり、各薬剤を一意に特定するための識別番号が登録される。1202は、薬剤名であり薬剤ID1201が割り当てられた薬剤の名称が登録される。1203は商品名であり、薬剤ID1201が割り当てられた薬剤の商品名が登録される。1204は当該薬剤の販売元である。1205は当該薬剤の容量である。1206は、当該薬剤が提供される形態を示しており、例えばソフトバッグの場合にはフラグ値として「1」が登録され、プレフィルドシリンジの場合には「0」が登録される。
1207は当該薬剤の主成分である。1208は、配合禁忌を示しており、当該薬剤と配合禁忌に当たる薬剤の名称が登録される。ここで、配合禁忌とは同時に使用してはならない薬剤を意味し、図12の場合、薬剤名「A」と、薬剤名「JIG」とは、互いに同時に使用してはならない薬剤である。
1209は相互作用を示しており、当該薬剤と相互作用を起こすような薬剤の名称が登録される。ここで、相互作用とは、同時に使用すると薬効が下がる、或いは、沈殿を起こす等の作用がある薬剤を意味し、図12の場合、薬剤名「A」と、薬剤名「FLS」とは、同一の投与ルートで投与した場合には沈殿を起こすといった相互作用が発生する。なお、配合禁忌では投与ルートが異なる場合であっても同時に使用することはできないが、相互作用の場合は投与ルートが異なれば使用できる点で異なる。
1210は吸着特性を示しており、材料1からnまでのそれぞれとの吸着特性を表すフラグ値が登録されている。ここで、フラグ値の「1」は、薬剤が材料に吸着して薬効が落ちるので当該材料を使ってはならないことを示し、「0」は、薬剤が材料に吸着しないので薬効に対する影響は無く、当該材料を使うことができることを示している。図12では材料の番号を簡略化して記載したが、各材料には図11の材料データベース218における材料番号1101が格納されており、選択された医療材料に基づいて吸着特性を判定することができる。
1211は通過特性を示しており、特性1からnまでのフィルタに対する薬剤の通過特性を表すフラグ値が登録されている。ここで、フラグ値の「1」は、フィルターを通すと目詰まりを起こすのでフィルターは使用してはならないことを示し、「0」は、フィルターを通しても目詰まりを起こさないのでフィルターを使用しても良いことを示している。
1212は材質特性を示しており、材質1からnまでの医療器材に対する薬剤の材質特性を表すフラグ値が登録されている。ここで、フラグ値の「1」は、当該薬剤を使用してはならない材質の医療器材であることを示し、「0」は、当該薬剤を使用しても大丈夫な材質の医療器材であることを示す。ここで、フラグ値「1」が設定される医療器材は、当該薬剤を使用した場合に医療器材が壊れる、或いは、有害成分が溶出してくるなどの性質を有するものである。
1213は、薬剤の投与にシリンジポンプを使用する必要があるか否かを示すシリンジポンプフラグが登録される。ここで、フラグ値の「1」は、投与に際してシリンジポンプを使用する必要があることを示し、「0」は、シリンジポンプが不要であることを示す。
新薬や治験薬、新規に購入した薬などで薬剤情報データベース216が更新されていない場合は、薬剤師による監査をより正確に行うために、使用実績確認用に新薬使用データを入力する。
ステップS922では、適切な処方と判定された薬剤処方データを処方箋として出力する。処方箋は画面上での確認だけでなく、印刷して紙に出力されてもよい。また、処方箋データは、薬剤データ処理システム102へ送信される(ステップS923)。このとき、患者データ及び診断結果データを併せて送信する。
ここで紙面上に患者名、薬剤名、投与量などの処方情報だけでなく、印鑑などで確認したことを識別していた確認印欄の代わりに、バーコードなど、電気的信号に変換して読み取れる印刷を施しても良い。このバーコードには処方箋が発行された患者を識別するために患者識別バーコードを利用しても良い。また、ICカードなどに情報を記録して、患者ごとに分類された形態であれば、紙以外のものでもよい。
薬剤データ処理システム102へ送信された処方箋データは、薬剤師らによって監査が行われ、訂正の必要がある場合には訂正指示フラグが診察データ処理システム101へ送信される。そこで、診察データ処理システム101では、訂正指示フラグの受信を監視し、訂正指示フラグを受信した場合(ステップS924で「YES」)には、再度ステップS919に戻って薬剤処方データの入力を受け付ける。一方、監査済みフラグを受信した場合には(ステップS924で「NO」)、処理を終了する。
次に、上記処方箋データに基づいて、薬剤使用指示箋データを生成する処理を図10のフローチャートを参照して説明する。
薬剤データ処理システム102は、診察データ処理システム101から処方箋データと共に、患者データ及び診断結果データを受信する(ステップS1001)。受信した情報は、薬剤データ処理システム102の端末のディスプレイに表示される(ステップS1002)。
薬剤師などの薬剤データ処理システム102のオペレータは、当該ディスプレイに表示された患者データ、処方箋データ及び診断結果データを参照すると共に、必要に応じて、患者情報データベース212、既往歴データベース213、薬剤履歴データベース214及び検査結果データベース215などからのデータを参照し、また、薬剤情報データベース216において処方された薬剤のデータを参照し、用量、用法、禁忌などの監査を行う。
監査を行った結果、医師の薬剤処方に不備があった場合は、医師による処方箋データの訂正を指示するためのオペレータからの入力を受け付ける(ステップS1003)。ステップS1003において、訂正指示を受け付けた場合(ステップS1004において「YES」)、訂正指示フラグを診察データ処理システム101へ出力する(ステップS1005)。訂正指示フラグを送信後、処方箋データが再度診察データ処理システム101から送信されるまでは、処方箋データは未確定状態となり、患者データに対して未確定フラグが設定される(ステップS1006)。もし、診察データ処理システム101から処方箋データが再送された場合(ステップS1007で「YES」)にはこの未確定フラグが解除され、ステップS1002に戻って処理を行う。
一方、処方箋データに不備がなく、訂正指示を受け付けなかった場合(ステップS1004において「NO」)は、オペレータから「監査済み」を表す指示入力と、オペレータのID入力とを受け付ける(ステップS1008)。ID入力についてオペレータは、ID番号を直接キーボードにより入力しても良いし、名札などに利用しているIDカードをカードリーダーやバーコードリーダーなどで読み取ることにより入力してもよい。以下の実施形態の説明において、IDの入力形態は同様である。
「監査済み」の指示入力及びID入力を受け付けると、該当する処方No.に、監査No.、監査日時を付加して、薬剤履歴データベース214に登録する(ステップS1009)。さらに、処方箋データに「監査済み」を表すフラグデータを付加し、監査済み処方箋データを出力する(S1010)。また、監査済みフラグを、診察データ処理システム101へ、処方箋データが許可された旨を通知するために送信し(ステップS1011)、併せて、監査済み処方箋データを薬剤履歴データベース214へ登録して、他のシステムからも参照可能とする(ステップS1012)。
この監査済み処方箋データは、画面上での確認ができるように画面表示するだけでなく、印刷して紙に出力されてもよい。この時、紙面上に患者名、薬剤名、投与量などの処方情報だけでなく、印鑑などで確認したことを識別していた確認印欄の代わりに、バーコードなど、電気的信号に変換して読み取れる印刷を施しても良い。また、ICカードなどに情報を記録して、患者ごとに分類された形態であれば、紙以外のものでもよい。
さらに、オペレータから監査済み処方の薬剤に対し、適切な使用方法について詳細な指示入力を受け付ける(ステップS1013)。ここで、入力される指示内容には、注射薬剤の配合変化に関する注意事項と推奨する調剤の順番、調剤後の保存方法、調剤後の薬瓶の数量、調剤を開始する時間、薬剤の入ったバイアルやアンプル、輸液バッグなどの容量や本数と、特殊な調剤が必要な患者に用いるために薬剤を入れる空の輸液バッグや、シリンジにて投与する薬剤がある場合は必要なシリンジや針の本数、シリンジにて投与する薬剤などに関する情報が含まれる。
これらの情報は、オペレータがキーボードで入力しても良いし、薬剤情報データベース216から対応する情報をダウンロードして入力しても良い。ステップS1013において指示入力を行うオペレータはダブルチェックを行う看護師同士でも良いが、薬剤の使用方法に関わることであるため、薬剤師または医師が行うことがより好ましい。
ステップS1013において受け付けた入力内容は、薬剤使用指示箋データとして出力される(ステップS1014)。薬剤使用指示箋データは画面上での確認可能に表示するだけでなく、印刷して紙に出力されてもよい。この時、紙面上に薬剤名、調剤方法、投与方法などの使用指示情報だけでなく、薬剤使用指示箋が発行された患者を識別するための患者識別バーコードなど、電気的信号に変換して読み取れる印刷を施しても良い。また、ICカードなどに情報を記録して、患者ごとに分類された形態であれば、紙以外のものでもよい。また、薬剤使用指示箋データは、薬剤履歴データベース214へ登録し(ステップS1015)、材料データ処理システム103など、その他のシステムにより参照可能とする。
[第1の実施形態]
以下に、本発明における材料箋データの生成処理について説明する。本発明における材料箋データとは、患者に対し処方された薬剤を投与する際の、薬剤投与ルートを構成する医療材料のリスト情報である。材料箋データの生成は、主に材料データ処理システム103において行われる。
図3は材料データ処理システム103における処理のフローチャートである。図4は材料データ処理システム103のディスプレイに表示される入力データ画面の一例を示した図である。図4の画面400において、医師または看護師からの情報入力を受け付ける。
まず、ステップS301において、監査済みの処方箋データを薬剤履歴データベース214からダウンロードする。ダウンロードしたデータは、図4の下に示すように薬品名406、投与量407、投与速度408、投与開始時刻409として画面上に表示される(ステップS302)。この処方箋データには、例えば本実施形態ではAからDまでの4種類の薬剤について5種類の投与情報が表示されている。なお、処方箋データは、印刷済みの処方箋データを見て、医師が直接入力しても良い。
次にステップS303において、図4の表示画面を利用して留置位置データとして患者の血管確保の位置とそれぞれのルーメン(管腔)の数の入力を受け付ける。具体的に図4では、留置位置データとして、各投与位置401について末梢/中心402、左右403、ルーメン数404を入力する。
投与位置401には、各投与位置を識別するための番号が付されており、当該番号により入力された末梢/中心402の情報が区分される。末梢/中心402は、末梢(手)又は中心(心臓)のいずれかを選択するための入力項目であり、左右403は、末梢が選択された場合に、左右のいずれか選択するための入力項目である。
なお、402において中心を選択した場合には、心臓には左右の区別がないので入力は不要である。ルーメン数404は、各投与位置において使用するルーメン数を入力するための入力項目である。
更に、処方箋データ中の各薬品名を薬剤情報データベース216と照合し、薬剤情報データベース216内にある提供形態1206、主成分1207、配合禁忌1208、相互作用1209の薬剤名の情報及び、吸着特性1210、通過特性1211及び材質特性1212の各フラグの情報とを読み出してきて使用材料データ1として生成・保存する(ステップS304)。
次に、ステップS305において、留置位置データからルート数が決定される。ルート数の決定は、ステップS301において入力された留置位置データに基づいて行われる。図4の入力例では、投与位置401として2カ所分の情報が入力され、それぞれについてルーメン数が1と入力されている。従って、本実施形態ではルート数が2と決定される。本実施形態においてルート数とは、ルーメン数に対応するルート数をいう。
次に、ステップS306において、処方された薬剤を投与する投与時間を計算する。この投与時間は、ステップS301においてダウンロードした処方箋データにおける投与量と投与速度から計算することができる。例えば、薬剤Aの場合、投与量が500mL、投与速度が20mL/hであるので、投与時間は25時間と計算できる。
更に、ステップS307において、薬剤を各ルートに割り当てる。ここでは、S305において決定されたルート数と、S306において決定された投与時間の長さ、及び、薬剤情報データベース216の内容などの項目を照合、比較して決定される。具体的には、まず、中心静脈のみから投与する高カロリー輸液剤といった薬剤のように、留置位置が限定される薬剤を所定のルート(高カロリー輸液剤の場合は中心静脈側のルート)に優先的に割り当てる。他の薬剤については、使用材料データ1内の配合禁忌1208及び相互作用1209の情報に基づいて、処方箋データ内の薬剤名と照合し同一のルートから投与可能かに基づいて判定する。
この時点で、どの薬剤をどのルートにおいて投与するかが決定されることになる。例えば本実施形態の場合、薬剤A及びBが末梢側のルート、薬剤C及びDが中心側ルートでそれぞれ投与される。
各薬剤に割り当てられたルートの情報は、図13に示すような投与ルートデータテーブルに格納される。ここで、1301はルートの番号を表し、1302は当該ルートの留置位置を表し、1303は各ルートにおいて投与される薬剤を示し、1304は輸液ポンプの有無を示し、1305はカニューレのタイプを示す。1306は三方活栓等のアクセサリの有無を示し、1307は輸液セットの有無を示し、1308はシリンジポンプの有無を示し、1309は延長チューブの本数:Ntを示し、1310はルート全体における接続数Ncを示している。
次に、投与速度から使用される輸液ポンプの有無が決定される。具体的にはポンプと使用する輸液ルートの組み合わせの照合を行い、投与ルートデータテーブルにおけるポンプフラグ1304を計算する(ステップS308)。ここで、ポンプフラグとは、ポンプを使用するかどうかを示す値であり、例えばフラグ値「1」で使用する、「0」で使用しない、を表すことができる。本実施形態では、投与速度が一定速度(閾置速度)以上の薬剤についてのみポンプを使用することとして、ポンプフラグを設定することができる。例えばこの閾置速度を30mL/hとすると、図4に示す各薬剤では薬剤Cのみがこの閾置速度を超えるので、ポンプフラグが「1」に設定され、他の薬剤は「0」に設定されることとなる。
また、単に使用するか否かに限らず、投与速度から使用するポンプの種類を割り当てるようにフラグ値を設定しても良い。例えば、30mL/h以下はAポンプ(フラグ値「0」)、30mL〜60mL/hはBポンプ(フラグ値「1」)とすることができる。
次に、薬剤投与ルートを構成する医療材料の種類が決定される(S309)。S309における処理の詳細は図14に示す通りである。
まず、ルート番号Nrが1にリセットされ(S1401)、各ルートにおける接続個所の数の合計を表す接続数Ncが0にリセットされ(S1402)、さらに、延長チューブの数Ntが0にリセットされる(S1403)。以上のリセット処理の後、現在のルート番号における留置位置に基づいてカニューレタイプが決定され、カテーテルの場合は1が、留置針の場合は0がルートデータテーブルに格納される(S1404)。ここで、カニューレタイプが留置針の場合(S1405において「YES」)には、本実施形態においては延長チューブが別途接続のために必要となるので、延長チューブ数NtがNt+1に更新され(S1406)、更に接続数NcがNc+3に更新される(S1407)。
一方、決定されたカニューレタイプがカテーテルの場合には(S1405において「NO」)、接続数NcがNc+2に更新される(S1408)。更に、三方活栓が選択される(S1409)。本実施形態では各ルートにおいて投与される薬剤の数に関わりなく三方活栓を選択するようにしているが、ルートにおいて投与される薬剤が単一の場合には三方活栓を選択しないようにしてもよい。三方活栓が選択された場合には、接続数NcをNc+2に更新する(S1410)。
次に、各ルートにおいて投与される薬剤を選択し(S1411)、選択された薬剤について使用材料データ1に基づいて提供形態を判定する(S1412)。ここで、薬剤の提供形態がプレフィルドシリンジであった場合には、更に歯用材料データ1を参照してシリンジポンプフラグ(SP)が1であるか、即ち、シリンジポンプを利用する薬剤であるか否かを判定し(S1413)、SP=1である場合には(S1413において「YES」)、シリンジポンプを選択して、ルートデータテーブルのSPの項にフラグ値「1」を登録する。そして、延長チューブ数NtをNt+1に更新(S1415)して、S1417へ移行する。
一方、S1412において提供形態がバッグである場合には輸液セットを選択し(S1416)、接続数NcをNc+1に更新する(S1417)。次に、ルートNrについて未選択の薬剤があるかどうかを判定し、未選択の薬剤がある場合には(S1418において「YES」)、S1410に戻って未選択の薬剤を選択して同様の処理を行う。
一方、未選択の薬剤が無かった場合には(S1418において「NO」)、現在のルート番号Nrとルートデータテーブルに格納されているルート数とを比較して、未選択のルートが存在するかどうかを判定し(S1419)、未選択のルートが存在する場合には(S1419において「YES」)、ルート番号NrをNr+1に更新し、S1404に戻って処理を継続する。一方、未選択のルートが存在しない場合には、以上の処理において更新された接続数Ncと延長チューブ数Ntとをルートデータテーブルに登録し(S1421)、ルート構成処理を終了する。
以上により、薬剤から留置位置までのルートを構成する医療材料の種類が決定され、決定内容がルートデータテーブル内に格納される。図13はこの決定内容が格納された状態を示している。
次に、使用材料データ1及びルートデータテーブルの登録内容に基づいて、各ルート毎に実際に使用する医療材料を決定する(S310)。より具体的には、ルートデータテーブルに登録されている医療材料の種類毎に、使用材料データ1における各薬剤に対する吸着特性1211、通過特性1212、材質特性1213等の条件を満たす各医療材料を材料データベース218から選択することにより決定することができる。
使用するルートの情報と、三方活栓などの接続具及びポンプなどの医療材料の品種及び数量とを表す情報(バーコード情報を含む。)とを材料箋データ1として生成し、ルート構成は投与ルート図として生成する(ステップS311)。
ここで医療材料メーカーが、既にバーコードを製品一つ一つにつけている場合は、医療材料メーカーのバーコードを予め登録しておき、選択された医療材料について使用しても良い。なお、近年小型化が進んでいるICチップを医療材料に埋め込み、バーコードの代わりに用いてもよい。
また、ルートを患者につなぐための処置をする際に必要な消毒薬や滅菌ガーゼ、綿棒などがルートデータテーブルに格納された接続数Ncと材料の種類に基づいて決定される。更にルートを固定するための個包装ガーゼやドレッシングフィルムの個数などが材料箋データ1における投与位置(投与位置フラグにより決定可能)から決定される。これらの決定された情報は、材料箋データ2として管理される(ステップS312)。
さらに、薬剤を投与するために必要な医療用具のうち、調剤に使われるデバイスの決定がなされる。ここでは、薬剤履歴データベース214から薬剤使用指示箋データを取得し、薬剤使用指示箋データ中の薬剤の入ったバイアルやアンプル、輸液バッグなどの容量や本数と、特殊な調剤が必要な患者に用いるために薬剤を入れる空の輸液バッグや、シリンジにて投与する薬剤がある場合はシリンジや針、また、調剤作業に必要なシリンジや針の本数が決定され、材料箋データ3として出力される(ステップS313)。
ステップS314では、材料箋データ1乃至3をまとめて、材料箋データとして出力する(ステップS314)。材料箋データは、図8に示すように、薬剤投与に利用される医療材料のリスト情報として出力される。材料箋データは画面上での確認だけでなく、印刷して紙に出力されてもよい。また、材料箋データは、ここで紙面上に患者名、医療材料名などの材料情報だけでなく、印鑑などで確認したことを識別していた確認印欄の代わりに、バーコードなど、電気的信号に変換して読み取れる印刷を施しても良い。このバーコードには材料箋が発行された患者を識別するために患者識別バーコードを利用しても良い。また、ICカードなどに情報を記録して、患者ごとに分類された形態であれば、紙以外のものでもよい。
以上のように生成された材料箋データを、基幹ITシステム107内の在庫管理システム203に送信する(ステップS315)。在庫管理システム203側では、材料箋データ内に含まれる医療材料の在庫の確認を行い、全ての医療材料について在庫の確認が取れた場合には、在庫確認フラグを材料データ処理システム103へ送信する。一方、一部の医療材料の在庫が確認できない場合には、当該医療材料を指定して、材料箋データの再生成要求を送信する。
材料データ処理システム103では、在庫管理システム203側から送信される情報を監視し、在庫確認フラグを受信した場合には(ステップS316で「在庫確認フラグ」)、倉庫管理システム204から使用許可印が上書きされた材料箋データを受信する(ステップS317)。
この使用許可印を上書きした材料箋データと、ルートデータテーブル及び処方箋データと利用して、図5に示すような投与箋データを出力すると共に、薬剤履歴データベース214へ登録する(ステップS318)。このとき併せてルートデータテーブルを薬剤履歴履歴データベース214へ登録する。一方、出庫不能フラグを受信した場合には(ステップS316で「出庫不能フラグ」)、ステップS311に戻って、材料箋データを再生成する。また、投与箋データは、投与データ処理システム104へも送信される(ステップS319)。本発明において投与箋データとは、薬剤を患者に投与するために利用可能な情報として、薬剤と医療材料との対応関係及び薬剤の投与ルートの構成を表す情報である。
図5は、材料箋データを投与ルート図とともに示した、投与箋データの表示画面の一例である。500は表示画面全体を表す。表示画面500の左上には、患者の識別番号501、患者名502、材料箋の作成日情報503が表示されている。表示画面500の右上にはバーコード504が表示される。このバーコード504は、投与箋が発行された患者を識別するために付されている。即ち、このバーコード504と患者が付けているリストバンドのバーコードとの対応を取れば、この材料箋が適用される患者を一意に特定することが可能となる。
画面左側には投与ルート図が表示され、506と507のルートについて、患者のモデル画像505に対する投与時に使用される薬剤を表す薬剤番号D1〜D5と、チューブ、三方活栓及びポンプなどの医療材料S1からS10との接続例が示され、各ルートの構成法が明示される。
画面中央には、患者に対して投与される各薬剤の投与時間テーブル508が表示される。ここで、508aは、投与時間帯を表し、1日24時間を2時間で分割して表している。時間帯表示は時計の時刻を直接に表すものではなく、投与開始時を「00:00」として投与時間を測定すればよい。即ち、図5に示す場合では、投与開始時に薬剤A、B及びEが投与される。508bは、各薬剤の投与時間を示しているが表示画面上では、各薬剤毎に異なる色で表示することにより、投与時間をより把握しやすくしても良い。508cは、薬剤番号を示し、各薬剤にD1〜D5のように番号が割り当てられる。508dは、薬剤番号が割り当てられた薬剤名を示す。
画面右側には、投与に使用される医療材料のリスト509が表示される。509aは、各医療材料に与えられた番号であり、図5に示す場合はS1からS10までの番号で区別される。この番号は、画面左側の投与ルート図において各器具に割り当てられた番号と対応している。これにより、医療材料が投与に際してどの位置に接続されて使用されるかを容易に把握することが可能となる。例えば、S1の輸液セットは、画面右側の投与ルート図の左上のS1の位置に配置されることが容易に把握することができる。また、内部的に当該番号と各医療材料の材料番号を対応づけて格納しておくことが可能なのはいうまでもない。
509bには種類として医療材料の種類が示され、509cには医療材料の品種が示される。509dは、医療材料の使用数量が示される。509eは、各医療材料を識別するためのバーコードである。このバーコード509eと各医療材料に付されたバーコードとをバーコードリーダーでそれぞれ読みとり、投与箋データに記載された医療材料が使用されているかどうかを検証することが可能となる。また、510には、監査済みの処方箋データの内容が表示される。
510aは、薬剤番号を示し、508c及び画面左に置けるルート構成図に割り当てられた薬剤番号と対応する番号が表示される。また、510bは薬剤名、510cは投与量を、510dは投与速度、510eは投与開始時刻をそれぞれ示している。
なお、医療材料メーカーが既にバーコードを製品一つ一つにつけている場合は、医療材料メーカーのバーコードを登録しておき、当該登録されたバーコードを509eに使用しても良い。
以上のように、本実施形態によれば、複数の薬剤を複数の投与経路から投与する場合に、薬剤及び医療材料と投与経路とを一意に対応づけることができる。
従って、静脈への点滴注射を行う場合など、患者の容態や症状によって患者の静脈を複数確保してあり、さらに、中心静脈のみから投与する高カロリー輸液剤のように、特定の位置の静脈からしか投与できない器具と、どの位置の静脈から投与しても構わない器具とが混在する場合であっても、患者と投与する薬剤の中身そのものを特定するだけでなく、中心静脈につなげなければならない器具と、それ以外の場所につなげなければならない器具とを明確に区別することができる。よって、投与ミスに対するチェック機構を有効に機能させることができ、ミスを事前防止することが可能となる。
また、材料箋に記載される医療材料は、在庫が確認されたものに限られるため、在庫のある医療材料を用いて迅速な医療行為を行うことが可能となる。
[第2の実施形態]
以下に、第1の実施形態で生成された投与箋データを利用した薬剤投与記録処理について説明する。投与記録は、主に材料データ処理システム103において行われる。
投与箋データが出力された後、実際に投与箋データに基づいて投与が行われる場合には、投与記録データ処理システム104において投与記録が管理される。この投与記録データ処理システム104に接続される端末は、例えば各患者のベッドサイドに配置されても良い。この端末は携帯型のものだけでなく、病室ごとに設置されたコンピューターや、ベッドサイドに取り付けられたタッチパネル式のものなど、システムと連動して入力できるものなら何を用いても構わない。但し、当該端末は、輸液ポンプのデータ出力ポートと接続可能であることが望ましい。
以下、投与記録処理について図6に示すフローチャートを参照して説明する。まず、投与記録データ処理システム104の端末のディスプレイ上に、投与箋データが表示される(ステップS601)。当該端末のオペレータである看護師は、投与箋に付されたバーコード504、組み立て済みの搭載されたトレイに付されたバーコード及び患者のリストバンドに付されたバーコードをバーコードリーダーでそれぞれ読み込む(ステップS602)。読み込まれたデータは、3つのバーコードが表す情報が一致するかどうか照合され、照合が取れた場合には(ステップS603で「YES」)、投与記録データ処理システム104に照合確認指示チェックのフラグデータを設定し(ステップS604)、看護師ID入力を受け付ける(ステップS605)。一方、照合が取れなかった場合には、エラー表示して一致しないバーコードを示す(ステップS606)。
次に、投与する薬剤のバーコードと組み立ててある輸液ラインのバーコードと、投与箋の医療材料のリスト509内に示された輸液ポンプ(図5では、TF−172)に付されたバーコード509eとの情報のバーコードリーダーで読み取られた情報の入力を受け付ける(ステップS607)。ここで、3つのバーコード情報の対応がとれた場合には(ステップS608で「YES」)、薬剤と輸液ラインとの接続許可を画面に表示する(ステップS609)と共に、薬剤−輸液ライン照合確認のフラグデータを設定する(ステップS610)。ここで、薬剤履歴履歴データベース214のルートデータテーブルを利用することによりバーコード情報の対応を取ることができる。一方、対応がとれない場合には(ステップS608で「NO」)、エラー表示を行う(ステップS611)。このエラーが所定時間経過後も解消しない場合(ステップS612において「YES」)には、処理をエラー終了する。
看護師は、接続許可が表示されると、確認できた薬剤と輸液ラインを接続し、輸液ライン中のエアーを抜くために、プライミング作業を行う。プライミングが終了した輸液ラインのうち、ポンプを使用する必要のあるラインは、ポンプと接続する。看護師は次に、ポンプの設定を確認する。ポンプの設定は、投与箋の510に記載されている数値とポンプの表示とが一致するかが確認される。この結果、数値が一致した場合に看護師から一致確認入力を受け付ける(ステップS613)。投与記録データ処理システム104では、一致確認入力を受け付けると、ポンプ表示確認チェックのためのポンプ表示確認フラグデータを設定する(ステップS614)。更に望ましくは、ポンプが流量出力機能を有する場合には、ポンプの設定値を投与記録データ処理システム104に出力し、投与箋データにおける設定値との照合を行い、一致が確認できたら、ポンプ設定値照合確認チェックのフラグデータを設定しても良い。
以上の処理において、看護師は、ポンプの設定値だけの確認ではなく患者、投与薬剤、輸液ポンプ及び投与指示の設定内容を確認できるため、間違いを犯す危険性をより高い確率で防止できるようになる。また、シリンジポンプや、PCAポンプなどにおいても同様の処理ができることはいうまでもない。
次に、看護師は図5右側に示すようなディスプレイ上の投与箋データに表示された投与ルート図を確認し、患者の血管確保位置を確かめた後、血管を確保する。医師の手技が必要な中心静脈カテーテルなどの場合は、医師が投与ルート図を確認した後、血管確保をする。血管確保ができたら、準備しておいた輸液ラインと血管確保した医療材料とを接続し、投与開始する。
投与開始後、看護師により、経過記録として患者のバイタル情報や排泄水分量、薬剤投与量、摂取栄養量、使用材料の定時確認などが行われるので、取得されたデータの入力を受け付ける(ステップS615)。記録結果は、投与終了時あるいは24時間毎の記録として保管される。
なお、ポンプを利用している間は、ポンプのデータ出力ポートを投与記録データ処理システム104の端末と接続し、ポンプの運転開始時に設定値の照合確認を再度行い、設定間違いがあればアラームを出してポンプを止めたり、ポンプの運転や停止状態のモニタリング、アラームの種類や発生時刻の記録、積算流量の記録、などポンプの運転状況に関する履歴情報を受け付ける(ステップS616)。受け付けた情報は、受付時間と患者No.とを付して、投与記録データ処理システム104から薬剤履歴データベース214へ投与記録データとして送信される(ステップS617)。
以上のように、投与記録データ処理システム104において、患者に実際に行われた投与記録が管理されることとなるので、実際にどのような投与が行われたかを事後に使用実態の履歴として追うことができる。これにより、使用場面の特定や、器具そのものの使い方に関する注意事項などをより具体的に把握することが可能となり、器具そのものの使い方に関するインシデントなどが起きた場合でも、インシデントが発生した時刻、対象の患者のIDをインシデントレポート管理システムに記録すれば、投与記録データ処理システムから、発生時に使用していた医療材料が特定できるため、その後の防止対策を効率的に立案することができる。
また、これらの投与記録は、基幹ITシステムの看護記録とデータの受け渡しを行い、看護記録としても利用することができる。また、患者のバイタルなど生体情報や薬剤使用実績などは、基幹ITシステムの電子カルテとデータの受け渡しを行い、電子カルテデータとして保存されてもよい。
[第3の実施形態]
次に、第1の実施形態で生成された材料箋データを利用した在庫管理処理及び材料の払出処理について説明する。図7は、在庫管理処理及び医療材料の払出処理の一例を表したフローチャートである。
在庫管理システム203は、材料データ処理システム103から、材料箋データに含まれる医療材料の払出指示を受信すると(ステップS701)、在庫管理システム203は払出指示に含まれる医療材料の品名及び品種に基づいて、在庫データベース219を検索し(ステップS702)、在庫データベース219において管理されている医療材料の在庫状況に基づいて、出庫可能かどうかを判定する(ステップS703)。
この判定により出庫可能と判定された場合(ステップS703において「YES」)は、在庫管理システム203において管理している在庫データベース219の内容を更新し(ステップS704)、在庫管理システム203から倉庫管理システム204へ、払出対象となる医療材料を記録した材料箋データを送信する(ステップS705)。
一方、在庫がなく出庫不能と判定された場合(ステップS703において「NO」)は、出庫不能フラグが材料データ処理システム103へ送信される(ステップS706)。材料データ処理システム103では上述の図3の処理を再度実行して材料箋情報を再生成し、新たな材料箋データに基づいて払出指示を行うので、再度の払出指示の受信を監視する(ステップS707)。再度の払出指示を受信した場合にはステップS702に戻って処理を行う。
倉庫管理システム204では、受信した材料箋データを倉庫内に設置されている端末のディスプレイに表示するとともに、記録紙に印刷して出力する(ステップS708)。この印刷出力の場合、払出対象が取り分けられるトレイに付する患者識別バーコードも併せて出力される。このとき出力される材料箋データの出力例は図8に示すようになる。
図8において、800は印刷出力された材料箋を表す。801は薬剤が投与される患者の識別番号を、802は当該患者の氏名を、また、803は材料箋の発行日を、それぞれ示している。804は患者の識別番号をバーコード化して表したバーコードである。805は、払出対象となる医療材料の品目を、806は当該医療材料の品種を、807は払出される各医療材料の数量を、それぞれ表している。808は、各医療材料を識別するためのバーコードである。809は、各材料に割り当てられた薬剤番号を示している。この薬剤番号は投与箋に示される薬剤番号と対応するものである。
倉庫管理システム204は更に、材料箋データを受信した際に、薬剤データ処理システム102と通信して、薬剤データ処理システムにおいて生成された薬剤使用指示箋データを要求し、受信した薬剤使用指示箋データを印刷出力する(ステップS709)。
印刷されたバーコード情報は、医療材料のバーコードについては在庫管理者等により払いだされた医療材料に添付され、患者識別用のバーコードはトレイに添付される。その際在庫管理者によりバーコードリーダーで読み取られた添付された各バーコードと、印刷出力された材料箋のバーコード808とのバーコード情報を受け付け(ステップS710)、当該受け付けたバーコード情報の照合を行って両者が一致するかを判定する(ステップS711)。
この照合の結果、両者が一致した場合(ステップS711において「YES」)には、対応する医療材料について一致フラグを設定する(ステップS712)。一方、両者が一致しない場合には、エラー表示を行う(ステップS713)。これにより、在庫管理者によるバーコードの添付間違いを防止することができる。バーコードの照合は、材料箋に登録されている全ての医療材料について一致フラグが設定されるまで行われる(ステップS714で「YES」)。
全ての医療材料について一致フラグが設定されると、既に受信していた材料箋に使用許可印を上書きした材料箋(許可済み材料箋)を再度印刷出力する(ステップS715)と共に、材料データ処理システム103へ許可済み材料箋データを送信する(ステップS716)。
再度印刷出力された材料箋は在庫管理者によりトレイに乗せられて、患者の病室へ搬送される。この使用許可印が付された材料箋が添付されることにより、払出処理が材料箋を利用して適切に完了したことを看護師や医師が把握することができ、医療ミスが発生する可能性を減少させることができる。
また、各医療材料について設定されたフラグデータは患者の識別情報を付して使用実績データとして薬剤履歴データベース214へ送信される(ステップS717)。
なお、医療材料の自動搬送機構を有する倉庫の場合には、倉庫管理システム204の制御により、材料箋に対応する患者毎に識別するためのバーコード704付トレイを準備し、トレイ上に薬剤と調剤作業に必要な医療材料を自動で取り分け、印刷出力した材料箋とともに患者の元へ自動搬送しても良い。また、倉庫から搬出される医療材料と薬剤は患者ごとの一つのトレイに収納され、投与箋と共に一時保管される。この時、経口投与と経静脈投与が混在している患者がいると、一括収納では取り違えを起こす危険性が非常に高いので、できる限り投与ルートごとに薬剤と医療材料が区分され、収納されていることが望ましい。
以上のように、本実施形態に対応する本発明では、使用される医療材料の払出処理を材料箋を用いて適切に実行することができるので、倉庫から在庫医療材料を搬出する際に材料箋に記載された医療材料を的確にチェックして、誤った医療材料を選択してしまうといった医療ミスを事前に防止することが可能となる。
[第4の実施形態]
次に、第1の実施形態で生成された材料箋データを利用した調剤行為及び投与ルート組立行為の管理処理について説明する。
まず、調剤作業は、患者を識別するためのバーコードが付されたトレイ上にある薬剤と調剤作業に必要な医療材料とを利用して調剤担当者により行われる。その際、調剤担当者は、投与記録データ処理システム104と接続された端末のバーコードリーダーで処方箋、薬剤使用指示箋、材料箋とトレイに付されているバーコードが読み取られ、必要な材料が必要数だけ入っているか否かの確認が行われる。
物品の確認が終了すると調剤担当者を識別するためのID入力を受け付ける。次に薬剤使用指示箋の調剤方法と、トレイ上の物品を照合しながら調剤作業が実行される。このように処方箋や薬剤使用指示箋を利用して調剤の手順や調剤に必要な薬剤を確実に確認することができるので、間違えるリスクを最小限に押さえながら作業を行うことができる。
次に投与ルートの組立作業は、バーコード704が付されたトレイ上にある医療材料と組立作業に必要な医療材料が組立担当者により実行される。投与ルートが正確に組み立てられたかどうかは、材料箋上に描かれている投与ルートの図と照らし合わせることにより確認できる。また、組み立てに使用する医療材料の検証は、材料箋に付されたバーコードと医療材料自体に付されているバーコードとをそれぞれバーコードリーダーで読み込み、比較することで確認できる。物品の確認が終了したら、組立担当者を識別するためのIDの入力を受け付ける。
上記調剤作業や組立作業のようにそれぞれの作業が別の部署で行われるような場合は、作業の効率化を図る鑑点から材料箋や物品の入ったトレイが作業ごとに分かれていることが望ましく、それぞれの作業を行う担当者は、処方箋、薬剤使用指示箋及び材料箋のうち自分の作業区分関連するものと材料や器具を照合しながら作業を行う。
以上の本発明によれば、薬剤と患者の間違い事故防止だけでなく、投与に用いる器具に関する間違い事故防止を図ることができ、器具そのものの使い方に関するインシデントなどが起きた場合でも、その後の防止対策を立案するに当たり、事後にその使用実態の履歴を追うことができるため、使用場面の特定や、器具そのものの使い方に関する注意事項などをより具体的に把握することが可能となる。
[その他の実施形態]
本発明によれば、照合確認などによるリスク回避が実現できるだけでなく、インシデントレポート管理システムの情報から、過去に起こったインシデントのアラートを出力して、注意を促すこともできる。
また、本発明のシステムを用いて行った治療や、一連の処置情報や投与情報を残すことにより、クリニカルパスデータベースにその記録を残すことにより、クリニカルパスデータの充実を図ることができる。
さらに、入力や作業の開始とともにその時刻を記録し、実際にかかった実労働時間をもとに算出した人件費や、物品コストデータを同時に記録しておくことで、輸液管理に必要なトータルコストの計算を行ったり、診療報酬データベースの情報と照合しながら、病院の収入や電子レセプト情報としてデータを出力することもできる。このため、カルテ、処方箋、看護記録などの記録から、読み返して再入力したりする手間が省け、事務処理コストを削減することもできる。
なお、個々のデータ処理システムは、データを入力する手間を省いたり、入力ミスを避けるために連動して稼動させるのが望ましいが、すでに院内のIT化が進み、導入済みの処理システムがある場合については、一部を修正したり、必要に応じてそれぞれ個々に稼動させてもよい。
また、それぞれのデータベースについてはメンテナンス用の入出力ルーチンを備えていることは言うまでも無い。
更に基幹ITシステム107と医療材料メーカーや卸、薬局などとLANやインターネットなどのネットワークでつなぐことにより、在庫管理システム203による自動受発注処理を実行してもよいし、商品を使用した時に問題が起きた場合のクレーム情報などを使用実績や使用実態の記録とともに直接メーカーに送信してもよい。
更に、医療材料メーカーは、これらのデータをもとに必要なデバイスをパッケージ化することができるし、オーダーメイドデバイスの受発注機能として利用することもできる。また、医療従事者や事務員の給与管理システムなどとリンクさせて、輸液管理のためにかかった疾病別、診療科別、病棟別などの原価管理をすることができる。他に作業内容などから診療報酬データシステム205のもつ診療報酬データベースとリンクして、レセプトの作成、照合確認、演算などを行うこともできる。このように経営に関する情報の一部を取り込むことにより、経営の支援システムとして利用することができる。
以上の処理(例えば上記実施形態におけるフローチャートに従った処理)をプログラムとしてCD−R、ROMやDVD−ROM、MO等の記憶媒体に記憶させ、この記憶媒体に記憶されているプログラムをコンピュータにより読み出させる(インストール、もしくはコピーさせる)ことで、このコンピュータは以上の処理を行うことができる。よって、この記憶媒体も本発明の範疇にあることは明白である。
本発明の実施形態に対応する輸液管理システムの全体構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する病院内の基幹ITシステムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する材料データ処理システム103における処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に対応する材料データ処理システム103のディスプレイに表示される入力データ画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する投与箋データの出力例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する投与記録処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に対応する在庫管理処理及び医療材料の払出処理の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施形態に対応する材料箋データの出力例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する患者の来院から処方箋データを出力するまでの処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に対応する薬剤使用指示箋データを生成する処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に対応する材料データベース218の構成例を記載した図である。 本発明の実施形態に対応する薬剤情報データベース216の構成例を記載した図である。 本発明の実施形態に対応するルートデータテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に対応する医療材料の種類を決定する処理の一例を示すフローチャートである。

Claims (7)

  1. 患者への薬剤の投与ルートを構成する医療材料を決定するための薬剤投与ルート構成装置であって、
    前記患者に投与される薬剤に関する処方箋データと、医療材料に関する情報と、薬剤に関する情報とを格納する格納手段と、
    前記患者に薬剤を投与するための留置位置の指定を受け付ける指定受付手段と、
    前記留置位置に対する薬剤の割当を行う薬剤割当手段と、
    前記薬剤割当手段により割り当てられた薬剤の種類に基づいて、前記留置位置において前記薬剤を投与するためのルートを構成する医療材料の種類を決定する種類決定手段と、
    前記格納手段に格納された前記処方箋データと、前記医療材料に関する情報と、前記薬剤に関する情報とに基づいて前記医療材料の種類に属する医療材料を選択し、前記薬剤投与ルートを構成する医療材料のリスト情報を生成するリスト生成手段と
    を備えることを特徴とする薬剤投与ルート構成装置。
  2. 前記リスト情報には、前記選択された医療材料に割り当てられた識別情報と同一の情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載の薬剤投与ルート構成装置。
  3. 請求項2に記載のリスト情報を利用した医療材料の使用履歴管理システムであって、
    前記リスト情報を印刷する印刷手段と、
    印刷された前記リスト情報における前記識別情報の内容を読み取る第1の読み取り手段と、
    前記リスト情報に含まれる医療材料に付加されている識別情報の内容を読み取る第2の読み取り手段と、
    前記第1及び第2の手段で読み込まれた識別情報が一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段で一致すると判定された場合に、一致を示すフラグ情報を設定するフラグ設定手段と、
    前記フラグ設定手段において、前記リスト情報に登録された全ての医療材料について前記フラグ情報が設定された場合に、前記フラグ情報を記憶する記憶手段と
    を備えることを特徴とする使用履歴管理システム。
  4. 患者への薬剤の投与ルートを構成する医療材料を決定するための、前記患者に投与される薬剤に関する処方箋データと、医療材料に関する情報と、薬剤に関する情報とを格納する格納手段とを備える薬剤投与ルート構成装置の制御方法であって、
    前記患者に薬剤を投与するための留置位置の指定を受け付ける指定受付工程と、
    前記留置位置に対する薬剤の割当を行う薬剤割当工程と、
    前記薬剤割当工程において割り当てられた薬剤の種類に基づいて、前記留置位置において前記薬剤を投与するためのルートを構成する医療材料の種類を決定する種類決定工程と、
    前記格納手段に格納された前記処方箋データと、前記医療材料に関する情報と、前記薬剤に関する情報とに基づいて前記医療材料の種類に属する医療材料を選択し、前記薬剤投与ルートを構成する医療材料のリスト情報を生成するリスト生成工程と
    を備えることを特徴とする薬剤投与ルート構成装置の制御方法。
  5. 前記リスト情報には、前記選択された医療材料に割り当てられた識別情報と同一の情報が含まれることを特徴とする請求項4に記載の薬剤投与ルート構成装置の制御方法。
  6. 請求項5に記載のリスト情報を利用した医療材料の使用履歴管理方法であって、
    前記リスト情報を印刷する印刷工程と、
    印刷された前記リスト情報における前記識別情報の内容を読み取る第1の読み取り工程と、
    前記リスト情報に含まれる医療材料に付加されている識別情報の内容を読み取る第2の読み取り工程と、
    前記第1及び第2の工程で読み込まれた識別情報が一致するか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程で一致すると判定された場合に、一致を示すフラグ情報を設定するフラグ設定工程と、
    前記フラグ設定工程において、前記リスト情報に登録された全ての医療材料について前記フラグ情報が設定された場合に、前記フラグ情報を記憶する記憶手段と
    を備えることを特徴とする使用履歴管理方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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