JP2005284035A - 調律器用クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 楽器の種類が何であってもその楽器の一部にホールド性良く取り付けて調律を行うことができる調律器を提供する。
【解決手段】 握り部11と締め付け部12とを有するクリップ10の握り部11の一端に調律器本体20を取り付け可能な調律器用クリップ10であって、締め付け部12にピックアップ2が設けられ、調律器本体20に設けられたマイクロフォン21に代えて調律を行うことができるように構成され、ピックアップ2が設けられた側の締め付け部12の先端部の内側には中実の滑り止めラバー3を取り付け、ピックアップ2が設けられていない側の締め付け部12には中空のラバー4を取り付けたものである。中空部は貫通孔5で形成してもよく、また密封された部屋として構成しても良い。密封部屋とした場合には、中に液状の緩衝剤を封入して使用することもできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は各種楽器の調律を行う調律器を楽器に取り付けるための調律器用クリップに関し、特に、調律器本体をクリップの握り部(グリップ部)の一方の端部に取り付け、各種の楽器の一部に取り付けるクリップの挟み付け部(クランプ部)の一方には、楽器の振動を検出してこれを調律器本体に伝えるためのピックアップが設けられた調律器用クリップに関する。
一般に、楽器は色々な音程の音を生成することができるが、温度による楽器本体の膨張や収縮、或いは振動や経年変化等による楽器の変形等により、演奏時に正しい音程からずれた音を生成することがある。これを防止するために、各種楽器は定期的に、或いは演奏前に、生成音が正しい音程に調律されているかどうかの検査を行い、正しい音程になっていない場合にはこれを修正する調律作業が必要である。
そこで、従来から楽器の調律を簡単に行うことができる携帯型の調律器が実用化されている。このような調律器はマイクロフォンを備えており、楽器の近傍に置いてマイクロフォンで集音した楽器が生成する音の周波数を検出して調律を行うようになっている。
ところが、このような据え置き型の調律器は、楽器の近傍に調律器を置くためのスペースを必要とするので使いづらい。そこで近年、調律器をクリップによって楽器の一部に取り付けることができるタイプの調律器が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
楽器の一部にクリップによって取り付けるタイプの調律器は一般に、クリップと調律器本体とから構成され、クリップの握り部の一方の端部に調律器本体が取り付けられ、クリップの挟み付け部が楽器の一部に取り付けられて使用される。そして、このタイプの調律器は楽器の一部に直接取り付けるので、クリップの挟み付け部の一方のアームに振動を検出するピックアップが設けられ、調律器本体に設けられているマイクロフォンからの集音に加えて、楽器からの振動をこのピックアップで検出することにより、楽器が発生する周波数を検出して調律を行うことができるようになっているものもある。
また、前述のような調律器用のクリップの挟み付け部には一般に、このクリップが色々な楽器にしっかりとホールドされるための滑り止めラバーが取り付けられている。この滑り止めラバーは、挟み付け部が楽器の一部に取り付けられた時に変形し、クリップが楽器にしっかりと取り付けられるようにするためのものである。
特開2003−255932号公報
しかしながら、このような滑り止めラバーを備えた構造の調律器用クリップでは、クリップの締め付け部を楽器の一部に取り付けた場合に、滑り止めラバーの楽器との接触部が点、又は線となるので、クリップの楽器への取り付け後に、調律器本体を楽器に安定してホールドすることが困難であるという問題があった。特に、クリップを取り付ける楽器の部位は、管楽器では円筒状、弦楽器では板状であることが多いので、滑り止めラバーの形状を管楽器か弦楽器の何れか一方に適する形状とすると、他方の楽器に取り付けた場合にクリップのホールド性が弱くなるという課題があった。
そこで、本発明の目的は、調律器本体を取り付けるための調律器用クリップにおいて、クリップを取り付ける楽器の部位が円筒状であろうが板状であろうが、取付部位の形状に係わらず、調律器本体をしっかりと楽器に固定することができる調律器用クリップを提供することである。
前記目的を達成する本発明の調律器用クリップの第1の形態は、握り部の一方の端部に調律器を取り付けるためのコネクタを備え、挟み付け部の一方の先端部に振動検出素子が取り付けられた調律器用クリップにおいて、振動検出素子が取り付けられた側の挟み付け部のアーム先端部の内側には、中実の滑り止めラバーを取り付けると共に、挟み付け部の他方のアーム先端部の内側には、中空の滑り止めラバーを取り付けたことを特徴としている。
前記目的を達成する本発明の調律器用クリップの第2の形態は、第1の形態の中空の滑り止めラバーが、アームの先端部の幅方向に突設された第1の壁部と、この第1の壁部からアームの長手方向に所定距離だけ離れた位置に幅方向に突設された第2の壁部と、これら第1と第2の壁部にまたがる方向に設けられた天井部とを備え、これら第1と第2の壁部及び天井部は一体成形で形成されていることを特徴としている。
前記目的を達成する本発明の調律器用クリップの第3の形態は、第2の形態の第1と第2の壁部が硬質ラバーで形成され、天井部が軟質ラバーで形成されていることを特徴としている。
前記目的を達成する本発明の調律器用クリップの第4の形態は、第2の形態の第1と第2の壁部及び天井部とで囲まれる中空部が、アームの幅方向の端部において2つの側壁によって封止されており、この側壁は第1と第2の壁部及び天井部と共に一体成形で形成されていることしている。
前記目的を達成する本発明の調律器用クリップの第5の形態は、第4の形態の第1と第2の壁部が硬質ラバーで形成され、天井部と側壁は軟質ラバーで形成されていることを特徴としている。
前記目的を達成する本発明の調律器用クリップの第6の形態は、第4又は第5の形態の中空部が、オリフィスによって外部と連通していることを特徴としている。
前記目的を達成する本発明の調律器用クリップの第7の形態は、第4又は第5の形態の中空部の中には、液状の緩衝材が封入されていることを特徴としている。
前記目的を達成する本発明の調律器の第8の形態は、第7の形態の中空の滑り止めラバーに、中空の滑り止めラバーの変形時に中空部の中に封入された液状の緩衝材を受け入れる予備室が設けられていることを特徴としている。
本発明の調律器用クリップによれば、挟み付け部の振動検出素子が設けられていない側のアームの先端部に設ける滑り止めラバーを中空形状としたことにより、楽器の種類にかかわらず、クリップをしっかりと楽器の一部に取り付けることができるようになり、調律器の位置が安定して調律を行い易いという効果がある。
以下図面を用いて本発明の実施の形態を、具体的な実機例に基づいて詳細に説明する。
図1(a)は、本発明の一実施例の調律器用クリップ10に調律器本体20を取り付ける状態を示すものであり、(b)は(a)に示した調律器用クリップ10に調律器本体20が取り付けられて調律器1となった状態を示すものである。また、(c)は(a)の調律器1を側面から見たものである。
これらの図に示されるように、本発明の調律器用クリップ10は、握り部11と挟み付け部12とをそれぞれ備えた固定アーム17と可動アーム19を備えており、可動アーム19の握り部11は固定アーム17の握り部11に突設されたブラケット18にピボット14により回転可能に取り付けられている。そして、このブラケット18には後述するばねが設けられており、このばねは挟み付け部12の先端部が合わさる方向に固定アーム17と可動アーム19を付勢している。
固定アーム17の握り部11の端部には調律器本体20を取り付けるための雄コネクタ13を備えた回転機構16が設けられている。この回転機構16により、(c)に矢印で示すように、クリップ10に取り付けられた調律器本体20は、前後方向に回転、及び左右方向に回転させることができる。また、固定アーム17の挟み付け部12の外側の端部には振動を検出するための振動検出素子を使用した振動検出センサであるピックアップ2が取り付けられている。このピックアップ2としては、例えば圧電素子(PZT)を使用することができる。このピックアップ2の出力信号線は固定アーム17の内部を通り、コネクタ13の両側に露出する端子(図示せず)に接続されている。
調律器本体20は、この実施例では正面視略楕円形をしており、中央部に表示器22があり、調律器本体20の一方の端部の近傍に集音用のマイクロフォン21が設けられている。また、調律器本体20の上部には、電源スイッチ26や調律時のキャリブレーションを行うキャリブレーションスイッチ27が設けられている。また、調律器本体20の裏面側には、クリップ10に設けられた雄コネクタ13に係合する雌コネクタ23が設けられている。雌コネクタ23には雄コネクタ13の両側に設けられた端子に接続する端子があり、調律器本体20がクリップ10に結合した(b),(c)の状態では、ピックアップ2からの出力信号が調律器本体10に入力されるようになっている。なお、図示はしないが、調律器本体20の裏面には、調律を行う時に楽器が発生する周波数の入力を、内蔵マイクロフォン21で行うかクリップ10に設けられたピックアップ2で行うかの切換スイッチが設けられている。
図1(d),(e)及び図2(a)はクリップ10の挟み付け部12に設けられた滑り止めラバー3,4の詳細な構成を示すものである。なお、図2(a)には図1(c)に示した調律器1の調律器本体20を、回転機構16によって90度回転させた状態を示している。
滑り止めラバー3は、固定アーム17の外側の先端部に取り付けられたピックアップ2の裏面側に設けられている。滑り止めラバー3は、固定アーム17の内側の面に突出して設けられており、その頂面には、所定距離離れた2つの平面部3A,3Bと、これら平面部3A,3Bの間に設けられた湾曲凹部3Cがある。また、滑り止めラバー3のピボット14側の基部は延長されて延長部3Dとなっており、滑り止めラバー3の基部とこの延長部3Dは接着剤等で強固に固定アーム17に固着されている。滑り止めラバー3は中実であり、全体が硬質のラバーで均一に形成されていて、変形し難い構造となっている。これは、振動を検出するピックアップ2に楽器からの振動が伝わり易くするためである。15はブラケット18のピボット14に巻き付けられた付勢用のばねである。
一方、滑り止めラバー4は、可動アーム19の内側の先端部に、固定アーム17側の滑り止めラバー3に対向して設けられている。滑り止めラバー4は、可動アーム19の先端部の幅方向に突設された第1の壁部4Aと、この第1の壁部4Aからアームの長手方向に所定距離だけ離れた位置に幅方向に突設された第2の壁部4Bと、これら第1と第2の壁部4A,4Bにまたがる方向に設けられた天井部4C、第1と第2の壁部4A,4Bの基部を接続する底部4D、及びこの底部4Dが滑り止めラバー4のピボット14側に延長された延長部4Eとから構成されている。従って、第1と第2の壁部4A,4B、底部4D、及び天井部4Cで囲まれた部分には、可動アーム19の幅方向に貫通孔5が形成されている。底部4Dと延長部4Eは、接着剤等で強固に可動アーム19に固着されている。
これら第1と第2の壁部4A,4B、天井部4C、底部4D及び延長部4Eは一体成形で形成することができる。この場合、これら第1と第2の壁部4A,4B、天井部4C、底部4D及び延長部4Eを同じ材質のラバーで均一に形成することもできるが、少なくとも天井部4Cを容易に変形し易い軟質ラバーで形成し、他の部分を変形のし難い硬質ラバーで形成することができる。このようにすれば、滑り止めラバー4は保持強度を保ちつつ、保持する部材の形状に合わせて天井部4Cが変形できる。この結果、滑り止めラバー4は後述するように色々な形状の楽器の部位に対応して変形することができる。15はブラケット18のピボット14に巻き付けられた付勢用のばねである。
なお、以上説明したクリップ10では、滑り止めラバー3,4が設けられている部位とピボット14の間に延長部3D,4Eで囲まれたスペースが存在するが、このスペースは、滑り止めラバー3,4の間に楽器の一部を挟み付けた場合に、楽器に設けられた突起等を逃げるためのものである。
図2(b)は以上説明した調律器1の内部の基本的な回路構成をブロックで示したものである。調律器本体20の中には、マイクロフォン21、調律結果の表示器22、入力切換スイッチ24、及び調律処理を行う調律装置25が設けられている。入力切換スイッチ24の一方の入力にはマイクロフォン21が接続されている。また、入力切換スイッチ24の他方の入力には、クリップ10の固定アーム17の先端部に設けられた振動ピックアップ2の出力が、前述のように固定アーム17の内部と回転機構16、及び図示しないコネクタを通じて接続されている。そして、入力切換スイッチ24の切換により、振動ピックアップ2の出力、或いはマイクロフォン21の出力のいずれか一方の出力が調律装置25に導かれる。入力切換スイッチ24は、調律器本体20の裏面に設けられている。
図3(a)から(e)は、前述のように構成された調律器1のクリップ10を、楽器の色々な部位に取り付けた場合の滑り止めラバー4の機能を説明するものである。
図3(a),(b)は、調律器用クリップ10を楽器の板状部(板厚が15〜10mm程度)30に取り付けた状態を示すものである。この場合は、滑り止めラバー3はその平面部3A,3Bで板状部30の面を支持し、滑り止めラバー4は第1と第2の壁部4A,4Bと天井部4Cで板状部30の面を支持する。天井部4Cは変形せず、平面形状を保ったまま板状部30に面接触してこれを保持する。このため、クリップ10を板状部30に取り付けた時の保持力が大きく、調律器本体20を安定して楽器の板状部30に装着することができる。
図3(c)から(e)は、調律器用クリップ10をそれぞれ楽器の小径の管状部(管径が15mm程度)31、中径の管状部(管径が25mm程度)32、及び大径の管状部(管径が38mm程度)33に取り付けた状態を示すものである。これらの場合は、滑り止めラバー3はその湾曲凹部3Cで管状部31、32、33を面、又は2本の線で支持し、滑り止めラバー4は第1と第2の壁部4A,4Bと天井部4Cで板状部30の曲面を支持する。天井部4Cを軟質ラバーで形成しておけば、天井部4Cは管状部31,32,33の曲率に応じてその曲面に沿って変形し、管状部31,32,33の外周面に面接触してこれを保持する。このため、クリップ10を管状部31,32,33に取り付けた時の保持力が大きく、調律器本体20を安定して楽器の板状部30に装着することができる。
図4(a)から(f)は、本発明の調律器用クリップ10に調律器本体20を取り付けた調律器1を、色々な種類の楽器の代表的な楽器に取り付けた場合の取り付け位置を示すものである。(a)は調律器1をギター39に取り付けた例を示すものであり、この場合、クリップ10はギター39のヘッド部40に取り付けられている。(b)は調律器1をバイオリン41に取り付ける例を示すものであり、この場合、クリップ10はバイオリン41の糸蔵部42に上側から取り付けることができる。(c)は調律器1をクラリネット43の朝顔部44の外周に取り付けた例を示すものである。(d)は調律器1をフルート45のマウスピースの近傍のパイプ部46に取り付けた例を示すものである。(e)は調律器1をサクソホルン47のマウスパイプ部48に取り付けた例を示すものである。また、(f)は調律器1をトロンボーン49の朝顔部50の開口部を挟んで取り付けた例を示すものである。
図4では、ギター40のヘッド部40、バイオリン41の糸蔵部42、及びトランペット49の朝顔部50が、図3(a),(b)で説明した板状部30に相当する。また、サクソホルン47のマウスパイプ部48が図3(c)で説明した小径管状部31に相当し、フルート45のパイプ部46が図3Dで説明した中径管状部32に相当し、クラリネット44の朝顔部44が図3(e)で説明した大径管状部33に相当する。
図5(a)は本発明の調律器用クリップ10における滑り止めラバー4の第1の変形例を示すものである。これまでに説明した滑り止めラバー4には、図1(e)に示されるように、第1と第2の壁部4A,4B、天井部4C、及び底部4Dで囲まれた貫通孔5が設けられていた。一方、第1の変形例では、貫通孔5の両端部に貫通孔5を塞ぐ側壁部4Fが設けられており、貫通孔5が空気部屋6となっている。側壁部4Fは軟質ラバーで構成すれば良い。空気部屋6は密封空間としても良いが、この実施例では、空気部屋6と外部とを連通するオリフィス7が、滑り止めラバー4の底部4Dと可動アーム19を貫通して設けられている。このオリフィス7により、空気部屋6の内部は滑り止めラバー4が変形しても常に大気圧に保たれる。
図5(b)は本発明の調律器用クリップ10における滑り止めラバー4の第2の変形例を示すものである。第2の変形例が第1の変形例と異なる点は、空気部屋6の体積がピボット14がある側に延長されている点である。空気部屋6の体積を大きくすれば、オリフィス7を設ける必要性は減るが、この実施例ではオリフィス7が設けられている。
図5(c),(d)は本発明の調律器用クリップ10における滑り止めラバー4の第3の変形例を示すものである。第3の変形例が第1の変形例と異なる点は、空気部屋6の代わりに液体部屋8が設けられている点である。液体部屋8の中には液状の緩衝材Lが封入されている。滑り止めラバー4の内部に密封された部屋を形成して空気を充填した場合は、滑り止めラバー4の変形時に空気は圧縮されて体積が収縮するが、液体は圧縮されてもその体積が収縮しない。また、液状の緩衝材Lが外部に漏れても困る。そこで第3の実施例では、滑り止めラバー4の延長部4Eの上に、液体部屋8に連通する予備室9が軟質ラバーによって形成されている。この予備室9は、図5(d)に示すように、クリップ10が楽器の小径管状部31に取り付けられて滑り止めラバー4が変形した場合、液体部屋8から排出された液状の緩衝材Lを受け入れて膨張する。そして、クリップ10が楽器の小径管状部31から外されると、予備室9はラバーの収縮力で縮み、予備室9内の液状の緩衝材Lは液体部屋8に戻ることになる。
図6(a),(b)は、図5(c),(d)で説明した本発明の調律器用クリップ10における滑り止めラバー4の第3の変形例の別の実施例を示すものである。この実施例が第3の変形例と異なる点は、液体部屋8に隣接する予備室9の代わりに、滑り止めラバー4の側壁部4Fを更に柔軟な軟質ラバーによって形成して変形可能とした点である。この実施例では、図6(a)に示すように、クリップ10が楽器の小径管状部31に取り付けられて滑り止めラバー4が変形した場合、図6(b)に示すように、滑り止めラバー4の側壁部4Fが矢印で示す方向に変形して、液体部屋8から押し出された液状の緩衝材Lを受け入れて膨張する。そして、クリップ10が楽器の小径管状部31から外されると、側壁部4Fは第1と第2の壁部4A,4B、及び天井部4Cの復元力に加えて自身の復元力で元の形状に戻ることになる。
(a)は本発明の一実施例の調律器用クリップに調律器を取り付ける状態を説明する正面図、(b)は(a)に示した本発明の調律器用クリップに調律器が取り付けられた状態の正面図、(c)は(a)の側面図、(d)は(c)のピックアップ側のラバーの形状を示す部分拡大斜視図、(e)は(c)のピックアップがない側のラバーの形状を示す部分拡大斜視図である。 (a)は本発明の一実施例の調律器用クリップの構造を説明するためのクリップの正面図、(b)は(a)に示した調律器の内部の回路構成をブロックで示したブロック構成図である。 (a)は本発明の一実施例の調律器用クリップを楽器の板状部分に取り付けた状態を示す側面図、(b)は(a)の正面図、(c)は本発明の一実施例の調律器用クリップを楽器の管径が細い管状部分に取り付けた状態を示す側面図、(d)は本発明の一実施例の調律器用クリップを楽器の管径が中程度の管状部分に取り付けた状態を示す側面図、(c)は本発明の一実施例の調律器用クリップを楽器の管径が太い管状部分に取り付けた状態を示す側面図である。 (a)は本発明の調律器用クリップのギターにおける取付場所を示す図、(b)は本発明の調律器用クリップのバイオリンにおける取付場所を示す図、(c)は本発明の調律器用クリップのクラリネットにおける取付場所を示す図、(d)は本発明の調律器用クリップのフルートにおける取付場所を示す図、(e)は本発明の調律器用クリップのサクソホルンにおける取付場所を示す図、(f)は本発明の調律器用クリップのトランペットにおける取付場所を示す図である。 (a)は本発明の調律器用クリップのラバーの中空部を側壁で覆って封止すると共に外部とのオリフィスを設けた実施例を示す部分拡大斜視図、(b)は(a)のラバーの変形例を示す調律器と調律器用クリップの側面図、(c)は本発明の調律器用クリップのラバーの中空部に液状の緩衝材を封入した実施例を示す調律器と調律器用クリップの側面図、(d)は(c)の調律器用クリップを細い管に取り付けた時のラバーの変形状態を示す調律器用クリップの側面図である。 (a)はラバーの中空部に液状の緩衝材を封入した本発明の調律器用クリップを楽器の管径が細い管状部分に取り付けた状態を示す側面図、(b)は(a)の状態におけるラバーの変形状態の別の例を示す部分平面図である。
符号の説明
1…調律器
2…ピックアップ
3…滑り止めラバー
4…滑り止めラバー
5…貫通孔
10…クリップ
11…握り部
12…挟み付け部
17…固定アーム
19…可動アーム
20…調律器本体
21…マイクロフォン
24…切換スイッチ

Claims (8)

  1. 握り部の一方の端部に調律器を取り付けるためのコネクタを備え、挟み付け部の一方の先端部に振動検出素子が取り付けられた調律器用クリップにおいて、
    前記振動検出素子が取り付けられた側の前記挟み付け部のアーム先端部の内側には、中実の滑り止めラバーを取り付けると共に、前記挟み付け部の他方のアーム先端部の内側には、中空の滑り止めラバーを取り付けたことを特徴とする調律器用クリップ。
  2. 前記中空の滑り止めラバーは、前記アームの先端部の幅方向に突設された第1の壁部と、この第1の壁部から前記アームの長手方向に所定距離だけ離れた位置に幅方向に突設された第2の壁部と、これら第1と第2の壁部にまたがる方向に設けられた天井部とを備え、これら第1と第2の壁部及び天井部は一体成形で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の調律器用クリップ。
  3. 前記第1と第2の壁部は硬質ラバーで形成され、前記天井部は軟質ラバーで形成されていることを特徴とする請求項2に記載の調律器用クリップ。
  4. 前記第1と第2の壁部及び天井部とで囲まれる中空部は、前記アームの幅方向の端部において2つの側壁によって封止されており、この側壁は前記第1と第2の壁部及び天井部と共に一体成形で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の調律器用クリップ。
  5. 前記第1と第2の壁部は硬質ラバーで形成され、前記天井部と前記側壁は軟質ラバーで形成されていることを特徴とする請求項4に記載の調律器用クリップ。
  6. 前記中空部は、オリフィスによって外部と連通していることを特徴とする請求項4又は5に記載の調律器用クリップ。
  7. 前記中空部の中には、液状の緩衝材が封入されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の調律器用クリップ。
  8. 前記中空の滑り止めラバーには、前記中空の滑り止めラバーの変形時に前記中空部の中に封入された液状の緩衝材を受け入れる予備室が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の調律器用クリップ。
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