JP2010164710A - 音楽用電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の情報を表示する表示部42を備えた調律装置本体40と、該調律装置本体40を楽器に装着するクリップ部10とを備えた調律装置1において、クリップ部10に、調律装置本体40が表示部42を表面に向けた状態で挿入されて該調律装置本体40を着脱可能に保持する保持ケース50を設け、調律装置本体40が、その挿入方向の一端部46a及び他端部46bのいずれからも保持ケース50に挿入可能となるように構成する。
【選択図】図1
Description
このように表示部が反転状態となると、特にセント表示の場合には音の高低が逆方向に表示されるため、楽器から生じる音が基準音に対して高いのか低いのかが分かりにくいという問題があった。
即ち、本発明に係る音楽用電子機器は、所定の情報を表示する表示部を備えた電子機器本体と、該電子機器本体を楽器に装着する一対の板材を有するクリップ部とを備えた音楽用電子機器において、前記クリップ部が、前記電子機器本体が前記表示部を表面に向けた状態で挿入されて該電子機器本体を着脱可能に保持する保持ケースを備え、前記電子機器本体が、その挿入方向の一端部及び他端部のいずれからも前記保持ケースに挿入可能とされていることを特徴とする
また、このようにして電子機器本体がクリップ部に着脱可能とされているため、同一の電子機器本体を異なる種類のクリップ部に用いることができる。したがって、楽器の種類毎に適したクリップ部を任意に用いることが可能となる。
また、電子機器本体の入力接点部の数を1つにすることができるため、電子機器本体の構成の簡略化及びコンパクト化を図ることができる。なお、振動センサが出力する信号は電流の流れる向きに関わらず絶対値として入力されるため、電子機器本体の挿入方向によって表示部に表示される結果が変わることはない。
また、第2板材30の逃げ板部34の後端側と第1板材20の後端側とを接近させる方向に外力を加えると、挟持板部32と第1板材20とが離間し、クリップ部10先端が開いて楽器を把持可能な状態となる。
なお、上記主底板51aと傾斜底板51bとがなす角度は、第2板材30における挟持板部32と逃げ板部34とがなす角度を同一とされている。
また、上記側板52の後端辺52aは底板51から上方に向かうにしたがって先端方向に向かうように傾斜しており、該後端辺52aに連続する上辺52bは主底板51aと平行に延びている。
さらに、主底板51aは側板52の後端辺52aよりもさら後端側に向かって挟持板部32と平行に延びている。
このような構成の保持ケース50は、図2に示すように第2板材30上に配置された状態においては、上方及び後端側が開口した状態とされている。
さらに、該保持ケース50における主底板51aの下面後端部には、パッド部材54が下方に向かって突設されている。このパッド部材54によって、保持ケース50の主底板51aと第2板材30の挟持板部32との干渉が回避されている。
なお、本実施形態の調律装置1においては、調律装置本体40が、上記回転軸61回りに収納状態と立ち上がり状態との間で回動可能とされる他、該回転軸61と直交し第2板材30に対して垂直な他の回転軸(図示省略)回りに回動可能とされている。これによって表示部42の向きを任意に変更することができるようになっている。
続いて、このピッチ抽出手段において計測されたピッチと予め設定されている基準ピッチがピッチ誤差検出手段に入力される。このピッチ誤差検出手段は「入力された周波数の差を計算する」という命令が記憶されているメモリとマイクロコンピュータによって実現される。
そして、このピッチ誤差検出手段において計算された周波数偏差の値に応じて、表示部42に結果が表示される。
この傾斜背面44a、44bと主背面43とのそれぞれがなす角度は、上記第2板材30の挟持板部32と逃げ板部34とのなす角度、保持ケース50の主底板51aと傾斜底板51bとがなす角度と同一に形成されている。
また、本実施形態の調律装置本体40においては、一方の傾斜背面(図3における右側)44aと表示部42とを接続する面が一端部46aとされるとともに、該一端部46aの反対側に位置して他方の傾斜背面(図3における左側)44bと表示部42とを接続する面が他端部46bとされている。また、調律装置本体40は、一端部46aと他端部46bとの中央に位置し表示部42及び主背面43に直交して幅方向に延びる面Sを境として略鏡面対象に形成されている。
したがって、クリップ部10の楽器への取り付け位置によって表示部42が反転状態となってしまう場合には、一旦調律装置本体40を保持ケース50から分離してそれまでとは逆の端部から、即ち、一端部46aから挿入されていた場合には他端部46bから、他端部46bから挿入されていた場合には一端部46aから電子機器本体を保持ケース50に挿入することによって、表示部42の上下方向を正しい状態で設置することができる。よって、表示部42の表示がメータ表示やセント表示の場合であっても、楽器から生じる音の基準音に対する高低の判断を容易に行うことができる。
図7に示すように、この第2実施形態の調律装置100は、第1実施形態の調律装置1の挟持板部32の先端部下面、即ち挟持板部32の楽器への当接面に上パッド33が設けられていたのに代えて、当該箇所に振動センサ70が設けられている。これによって、クリップ部10により楽器を把持した際には、振動センサ70が直接的に楽器に接することになる。
そして、図8(a)に示すように、調律装置本体40がその一端部46aから保持ケース50に挿入されて保持された際には、該一端部46a側の入力接点部90aが出力接点部80に接し、図8(b)に示すように調律装置本体40がその他端部46bから保持ケース50に挿入されて保持された際には、該他端部46b側の入力接点部90bが出力接点部80に接するようになっている。
また、調律装置本体40の入力接点部90の数を1つにすることができるため、調律装置本体40の構成の簡略化及びコンパクト化を図ることができる。なお、振動センサ70が出力する信号は電流の流れる向きに関わらず絶対値として入力されるため、調律装置本体40の挿入方向によって表示部42に表示される結果が変わることはない。
この第2の変形例においては、図10(b)〜(c)に示すように、装着する楽器の種類に応じた複数のクリップ部10が準備されている。また、これらクリップ部10においては、図10(b)〜(d)に例示するように、保持ケース50内の出力接点部80の位置がクリップ部10毎に異なるものとされている。
さらに、調律装置本体40の一端部46a側及び他端部46b側には、図9(a)に示すように、クリップ部10毎に異なる位置に配置された出力接点部80のそれぞれに一対一の関係で接する複数の入力接点部90が設けられている。
10 クリップ部
20 第1板材(板材)
30 第2板材(板材)
40 調律装置本体
42 表示部
43 主背面
44a 傾斜背面
44b 傾斜背面
46a 一端部
46b 他端部
47 側面
48 案内溝
50 保持ケース
51 底板
52 側板
53 ガイドレール
60 連結部材
80 出力接点部
90 入力接点部
90a 入力接点部
90b 入力接点部
100 調律装置
Claims (7)
- 所定の情報を表示する表示部を備えた電子機器本体と、該電子機器本体を楽器に装着する一対の板材を有するクリップ部とを備えた音楽用電子機器において、
前記クリップ部が、前記電子機器本体が前記表示部を表面に向けた状態で挿入されて該電子機器本体を着脱可能に保持する保持ケースを備え、
前記電子機器本体が、その挿入方向の一端部及び他端部のいずれからも前記保持ケースに挿入可能とされていることを特徴とする音楽用電子機器。 - 前記電子機器本体が、前記挿入方向に延びる一対の側面を有し、該側面には前記一端部と前記他端部とにわたって延びる案内溝がそれぞれ形成され、
前記保持ケースが、該保持ケースに挿入される前記電子機器本体の各側面と接する一対の側板を備え、これら側板の互いに対向する内面のそれぞれに、前記電子機器本体の挿入方向に延びて前記案内溝に係合するガイドレールが設けられ、
前記電子機器本体が前記保持ケースに前記一端部又は前記他端部から挿入される際に、前記ガイドレールが前記案内溝に係合することを特徴とする請求項1に記載の音楽用電子機器。 - 前記板材における前記楽器との当接面側に、前記楽器の操作により生じた振動を検知する振動センサが配置され、
前記保持ケース内に、前記振動センサと配線によって接続された出力接点部が設けられ、
前記電子機器本体に、前記出力接点部と接することで前記振動センサの信号が入力される入力接点部が少なくとも一つ設けられ、
前記電子機器本体を前記一端部及び前記他端部のいずれから前記保持ケースに挿入しても、少なくとも一つの入力接点部が前記出力接点部に接することを特徴とする請求項1又は2に記載の音楽用電子機器。 - 前記電子機器本体の前記一端部側及び前記他端部側の両方に前記入力接点部が設けられ、
前記電子機器本体を前記一端部から前記保持ケースに挿入した際には該一端部側の前記入力接点部が前記出力接点部に接触するとともに、
前記電子機器本体を前記他端部から前記保持ケースに挿入した際には該他端部側の前記入力接点部が前記出力接点部に接触するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の音楽用電子機器。 - 前記入力接点部が前記電子機器本体における前記一端部と前記他端部の中間位置に1つ設けられ、
前記電子機器本体を前記一端部及び前記他端部のいずれから前記保持ケースに挿入しても、前記入力接点部が同一の前記出力接点部に接触するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の音楽用電子機器。 - 前記クリップ部が、装着される前記楽器の種類に応じた識別部を備え、
前記電子機器本体が前記クリップ部の前記保持ケースに挿入された際に当該クリップ部が装着される前記楽器を前記識別部により判別して該楽器に応じた処理を行うことを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の音楽用電子機器。 - 前記保持ケース内の前記出力接点部の位置が前記クリップ部毎に異なり、
前記電子機器本体に、異なる位置に配置された前記出力接点部のそれぞれに一対一の関係で接する複数の前記入力接点部が設けられ、
前記電子機器本体が前記保持ケースに挿入された際に前記出力接点部と接する前記入力接点部の位置でもって前記楽器の種類を判別することを特徴とする請求項6に記載の音楽用電子機器。
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