JP5238987B2 - 音楽用電子機器 - Google Patents

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本発明は、音楽の演奏時(演奏開始前)や練習時に用いられる調律装置やメトロノーム等の音楽用電子機器に関するものである。
従来から、音楽の演奏時や練習時に用いられる音楽用電子機器が知られており、その一例としては、任意の音を入力してその音高情報を基準として調律を行う調律装置が挙げられる。
この調律装置は、楽器に直接取り付けて楽器から発生した音の調律状態を調律装置本体の表示部に表示をするものであり、従来の調律装置は、調律対象である楽器から発せられる音を効率良く感知する場所を探りながら設置する必要があった。調律対象が金管楽器の場合、ベル付近の発音側が最も効率の良い採音ができる位置であるが、この位置に調律装置を設置すると、調律装置本体の表示面がベルに隠れてしまうという問題があった。このような問題を解消するために、楽器の発音部近傍を挟持するクリップ部と、調律した結果を表示する表示面を備えた調律装置本体との間に回動可能な継手を設け、表示面が演奏者から視認し易い位置に配置可能な調律装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−255932号公報
ところで、上記特許文献1の調律装置においては、クリップ部と調律装置本体とが屈曲可能な継ぎ手によって接続されているものの、調律装置本体の表示部の向きを自由に変更することはできず、クリップの楽器への取り付け位置によっては表示部が反転した状態で設置される。
このように表示部が反転状態となると、特にセント表示の場合には音の高低が逆方向に表示されるため、楽器から生じる音が基準音に対して高いのか低いのかが分かりにくいという問題があった。
一方、クリップ部は楽器の種類に適した形状のものを採用することが好ましい。ところが、従来の調律装置においては、クリップ部と調律装置本体とが分離不能に連結されているため、クリップ部のみを交換することはできず、調律装置全体を交換しなければならなかった。
この発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、クリップ部の楽器への取り付け位置にかかわらず、表示部をその上下方向を正しくして配置することができるとともに、楽器の種類毎に適したクリップ部を用いることができる音楽用電子機器を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明は以下の手段を提案している。
即ち、本発明に係る音楽用電子機器は、所定の情報を表示する表示部を備えた電子機器本体と、該電子機器本体を楽器に装着する一対の板材を有するクリップ部とを備えた音楽用電子機器において、前記クリップ部が、前記電子機器本体が前記表示部を表面に向けた状態で挿入されて該電子機器本体を着脱可能に保持する保持ケースを備え、前記電子機器本体が、その挿入方向の一端部及び他端部のいずれからも前記保持ケースに挿入可能とされていることを特徴とする
このような特徴の音楽用電子機器によれば、電子機器本体を、クリップ部の保持ケースに対して一端側から挿入した場合であっても、あるいは他端側から挿入した場合であっても、該電子機器本体を保持ケースによって保持することができる。したがって、クリップ部の楽器への取り付け位置によって表示部が反転状態となってしまう場合には、一旦電子機器本体を保持ケースから分離してそれまでとは逆の端部から、即ち、一端部から挿入されていた場合には他端部から、他端部から挿入されていた場合には一端部から電子機器本体を保持ケースに挿入することによって、表示部の上下方向を正しい状態で設置することができる。
また、このようにして電子機器本体がクリップ部に着脱可能とされているため、同一の電子機器本体を異なる種類のクリップ部に用いることができる。したがって、楽器の種類毎に適したクリップ部を任意に用いることが可能となる。
また、本発明に係る音楽用電子機器は、前記電子機器本体が、前記挿入方向に延びる一対の側面を有し、該側面には前記一端部と前記他端部とにわたって延びる案内溝がそれぞれ形成され、前記保持ケースが、該保持ケースに挿入される前記電子機器本体の各側面と接する一対の側板を備え、これら側板の互いに対向する内面のそれぞれに、前記電子機器本体の挿入方向に延びて前記案内溝に係合するガイドレールが設けられ、前記電子機器本体が前記保持ケースに前記一端部又は前記他端部から挿入される際に、前記ガイドレールが前記案内溝に係合することを特徴とする。
このような特徴の音楽用電子機器によれば、電子機器本体をその一端部及び他端部のいずれから保持ケースに挿入した場合であっても、該電子機器本体を挿入方向に沿って案内することができる。したがって、電子機器本体をスムーズに保持ケースに挿入することができる。
また、本発明に係る音楽用電子機器は、前記板材における前記楽器との当接面側に、前記楽器の操作により生じた振動を検知する振動センサが配置され、前記保持ケース内に、前記振動センサと配線によって接続された出力接点部が設けられ、前記電子機器本体に、前記出力接点部と接することで前記振動センサの信号が入力される入力接点部が少なくとも一つ設けられ、前記電子機器本体を前記一端部及び前記他端部のいずれから前記保持ケースに挿入しても、少なくとも一つの入力接点部が前記出力接点部に接することを特徴とする。
このような特徴の音楽用電子機器によれば、電子機器本体をその一端部及び他端部のいずれから保持ケースに挿入した場合であっても、電子機器本体に振動センサが検知した振動に基づく信号を入力することができる。
また、本発明に係る音楽用電子機器は、前記電子機器本体の前記一端部側及び前記他端部側の両方に前記入力接点部が設けられ、前記電子機器本体を前記一端部から前記保持ケースに挿入した際には該一端部側の前記入力接点部が前記出力接点部に接触するとともに、前記電子機器本体を前記他端部から前記保持ケースに挿入した際には該他端部側の前記入力接点部が前記出力接点部に接触するように構成されているものであってもよい。
このような特徴の音楽用電子機器によれば、一端部及び他端部のそれぞれに設けられた入力接点部のいずれかが出力接点部と接触することにより、一端部及び他端部のいずれから電子機器本体を保持ケースに挿入した場合であっても、該電子機器本体に振動センサの信号を入力することができる。
さらに、本発明に係る音楽用電子機器は、前記入力接点部が前記電子機器本体における前記一端部と前記他端部の中間位置に1つ設けられ、前記電子機器本体を前記一端部及び前記他端部のいずれから前記保持ケースに挿入しても、前記入力接点部が同一の前記出力接点部に接触するように構成されていることを特徴とする。
このような特徴の音楽用電子機器によれば、単一の入力接点部が、電子機器本体を一端部及び他端部のいずれから保持ケースに挿入した場合であっても出力接点部に接触する。したがって、電子機器本体の挿入方向に関わらず、振動センサによる信号を確実に電子機器本体に入力することができる。
また、電子機器本体の入力接点部の数を1つにすることができるため、電子機器本体の構成の簡略化及びコンパクト化を図ることができる。なお、振動センサが出力する信号は電流の流れる向きに関わらず絶対値として入力されるため、電子機器本体の挿入方向によって表示部に表示される結果が変わることはない。
さらに、本発明に係る音楽用電子機器は、前記クリップ部が、装着される前記楽器の種類に応じた識別部を備え、前記電子機器本体が前記クリップ部の前記保持ケースに挿入された際に当該クリップ部が装着される前記楽器を前記識別部により判別して該楽器に応じた処理を行うことを特徴とする。
このような特徴の音楽用電子機器によれば、電子機器本体をクリップ部の保持ケースに挿入することをもって、電子機器本体が、当該クリップが装着される楽器に応じた処理、例えば、調律の基準設定等を行う。よって、楽器に応じた調律の基準設定等の作業を省くことができ、取り扱いを容易にすることが可能となる。
また、本発明に係る音楽用電子機器は、前記保持ケース内の前記出力接点部の位置が前記クリップ部毎に異なり、前記電子機器本体に、異なる位置に配置された前記出力接点部のそれぞれに一対一の関係で接する複数の前記入力接点部が設けられ、前記電子機器本体が前記保持ケースに挿入された際に前記出力接点部と接する前記入力接点部の位置でもって前記楽器の種類を判別することを特徴とする。
このような特徴の音楽用電子機器によれば、クリップ部毎に異なる位置に配置された出力接点部が上記識別部としての役割を担う。これにより、電子機器本体が、クリップ部を装着する楽器を容易に判別することができる。
本発明の音楽用電子機器によれば、電子機器本体をクリップ部に対して着脱可能とし、電子機器本体を一端部及び他端部のいずれからも保持ケースに挿入可能とすることによって、クリップ部の楽器への取り付け位置にかかわらず表示部をその上下方向を正しくして配置することができるとともに、楽器の種類毎に適したクリップ部を用いることが可能となる。
第1実施形態に係る調律装置の側面図である。 第1実施形態のクリップ部の側面図である。 第1実施形態の調律装置本体の側面図である。 図1のA方向矢視図である。 第1実施形態の調律装置本体を一端部から保持ケースに挿入した調律装置の平面図である。 第1実施形態の調律装置本体を他端部から保持ケースに挿入した調律装置の平面図である。 第2実施形態に係る調律装置の側面図である。 第2実施形態に係る調律装置の作用を説明する図である。 第2実施形態の第1変形例を説明する図である。 第2実施形態の第2変形例を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の音楽用電子機器の第1実施形態としての調律装置について説明する。図1に示すように、調律装置(音楽用電子機器)1は、クリップ部10と、調律装置本体(電子機器本体)40とを有している。
クリップ部10は、互いに対をなす第1板材20及び第2板材30の間に配置されて図示しないねじりコイルバネや板バネを備えたヒンジ部36の付勢力によって、例えば管楽器やギター等の楽器を挟持することにより、調律装置1を該楽器に取り付けるものである。
図1に示すように、第1板材20は、矩形平板形状をなす第1板材本体21を有しており、該第1板材本体21の長手方向の先端側(図1における右側)には、該第1板材本体21の先端から上方に向かって傾斜して延在する顎板部22が一体に形成されている。この顎板部22の先端部上面には側面視半円状をなして第1板材20の幅方向(図1における紙面奥行き方向)に延びる下パッド23が設けられている。
第2板材30は、上記第1板材20の上方に対向配置され、矩形平板がその中間部において下方に凸となるように屈折した形状をなしている。屈折部31を境界とした第2板材30の先端側の部分は、上記第1板材20と平行に延びる挟持板部32とされており、該挟持板部32の先端部下面、即ち挟持板部32の楽器への当接面には、シート状をなす上パッド33が敷設されている。また、屈折部31を境界とした後端側の部分は、屈折部31から後端側に向かうに従って第1板材20から逃げるように傾斜して延びる逃げ板部34とされている。
そして、逃げ板部34の先端部下面と第1板材20の上面における逃げ板部34の先端部下面に対向する箇所とが、ヒンジ部36によって連結されている。
このヒンジ部36は、第1板材20及び第2板材30の長手方向に直交するとともにこれら第1板材20及び第2板材30の板面に平行な回転軸37を有しており、これによって、第1板材20及と第2板材30とが対向状態を維持しつつ該回転軸37を支点として互いに相対回動するようになっている。
このヒンジ部36は、図示しないねじりコイルバネ等の弾性部材によって第1板材20と挟持板部32とを接近させる方向に回動付勢している。これにより、第1板材20と第2板材30の挟持板部32とが近接してクリップ部10先端が閉じた状態とされ、この際、第2板材30の先端が第1板材20の顎板部22の上面に当接して、第2板材30の挟持板部32と第1板材20とが平行状態に維持される。なお、この状態においては、挟持板部32の下面と第1板材20の上面との間にクリアランスが形成される。
また、第2板材30の逃げ板部34の後端側と第1板材20の後端側とを接近させる方向に外力を加えると、挟持板部32と第1板材20とが離間し、クリップ部10先端が開いて楽器を把持可能な状態となる。
このようなクリップ部10の第2板材30の上方には、挟持板部32の上面と逃げ板部34の上面とに囲われた空間が形成され、該空間が調律装置1の調律装置本体40が収納される収納スペースとされている。
そして、本実施形態においては、第2板材30の上方に、調律装置本体40を保持する保持ケース50が配設されている。
保持ケース50は詳しくは図2に示すように、第2板材30の挟持板部32の上面上に平行に配置される主底板51aと、該主底板51aからクリップ部10先端側に向かうに従って上方に向かって傾斜する傾斜底板51bとからなる底板51を有しており、該底板51の幅方向(図2における奥行き方向)両端には上方に向かって延在して互いに対向する一対の側板52が立設されている。
なお、上記主底板51aと傾斜底板51bとがなす角度は、第2板材30における挟持板部32と逃げ板部34とがなす角度を同一とされている。
また、上記側板52の後端辺52aは底板51から上方に向かうにしたがって先端方向に向かうように傾斜しており、該後端辺52aに連続する上辺52bは主底板51aと平行に延びている。
さらに、主底板51aは側板52の後端辺52aよりもさら後端側に向かって挟持板部32と平行に延びている。
このような構成の保持ケース50は、図2に示すように第2板材30上に配置された状態においては、上方及び後端側が開口した状態とされている。
また、保持ケース50における一対の側板52の互いに対向する内面には、図1、図2及び図4に示すように、保持ケース50内側に向かって突出するとともに該側板52の上辺に沿って延びるガイドレール53がそれぞれ設けられている。
さらに、該保持ケース50における主底板51aの下面後端部には、パッド部材54が下方に向かって突設されている。このパッド部材54によって、保持ケース50の主底板51aと第2板材30の挟持板部32との干渉が回避されている。
このような保持ケース50は、その傾斜底板51bが連結部材60を介して第2板材30の挟持板部32の上面先端部に連結されている。
該連結部材60は、第2板材30及び調律装置本体40の長手方向に直交するとともにこれら第2板材30の上面及び保持ケース50の底板51に平行な回転軸61を有している。この回転軸61を支点として第2板材30と保持ケース50とが相対回動可能に構成されている。これによって、保持ケース50は、主底板51aが第2板材30の上面に沿って配置される収納状態と、主底板51aの上面がクリップ部10先端側を向く立ち上がり状態との間で回動可能とされている。
なお、本実施形態の調律装置1においては、調律装置本体40が、上記回転軸61回りに収納状態と立ち上がり状態との間で回動可能とされる他、該回転軸61と直交し第2板材30に対して垂直な他の回転軸(図示省略)回りに回動可能とされている。これによって表示部42の向きを任意に変更することができるようになっている。
調律装置本体40は、図3に示すように概略船型形状をなし樹脂製からなる筐体41を備えており、該筐体41における平坦状の表面全域には、調律器として機能する際の情報が表示される表示部42が設けられている。この表示部42としては、例えばメーター、複数のLED、LCD表示器などが使用される。
上記筐体41の内部には、電気回路や電池とともに振動センサ(図示省略)が内蔵されている。楽器の演奏時には空気を伝搬する振動が該振動センサによって検知され、この検知に基づく電気信号が信号は増幅回路により所望のレベルの電気信号に増幅されてピッチ抽出手段に入力される。このピッチ抽出手段は、例えば「入力された信号の中で最も周期が長い基本波成分の周期を計測する」というような命令が記憶されているメモリとマイクロコンピュータで実現される。
続いて、このピッチ抽出手段において計測されたピッチと予め設定されている基準ピッチがピッチ誤差検出手段に入力される。このピッチ誤差検出手段は「入力された周波数の差を計算する」という命令が記憶されているメモリとマイクロコンピュータによって実現される。
そして、このピッチ誤差検出手段において計算された周波数偏差の値に応じて、表示部42に結果が表示される。
また、上記筐体41は、表示部42の反対側に位置し該表示部42と平行をなす主背面43と、該主背面43の長手方向両端側から広がるようにそれぞれ表面側に傾斜して延びる一対の傾斜背面44a、44bとを有している。
この傾斜背面44a、44bと主背面43とのそれぞれがなす角度は、上記第2板材30の挟持板部32と逃げ板部34とのなす角度、保持ケース50の主底板51aと傾斜底板51bとがなす角度と同一に形成されている。
また、本実施形態の調律装置本体40においては、一方の傾斜背面(図3における右側)44aと表示部42とを接続する面が一端部46aとされるとともに、該一端部46aの反対側に位置して他方の傾斜背面(図3における左側)44bと表示部42とを接続する面が他端部46bとされている。また、調律装置本体40は、一端部46aと他端部46bとの中央に位置し表示部42及び主背面43に直交して幅方向に延びる面Sを境として略鏡面対象に形成されている。
さらに、この調律装置本体40の略台形状をなす側面47には、上記一端部46aと他端部46bとにわたって表示部42及び主背面43と平行に延びる案内溝48が形成されている。なお、該案内溝48の延在方向が、調律装置本体40の保持ケース50への挿入方向とされている。
このような構成の調律装置本体40は、その一端部46a又は他端部46bから保持ケース50内に挿入される。より詳しくは、まず収納状態の保持ケース50における底板51の幅方向両端側に側板52が形成されていない領域に、調律装置本体40を表示部42が上方を向く状態で載置する。この際、調律装置本体40の一端部46a又は他端部46bがクリップ部10先端側を向いた状態とする。
そして、この状態から調律装置本体40をクリップ部10先端側に向かってスライド移動させると、図4に示すように、保持ケース50のガイドレール53が調律装置本体40の案内溝48に係合する。この状態でさらに調律装置本体40をクリップ部10先端側にスライドさせると、調律装置本体40はガイドレール53に案内されて挿入方向に沿って移動する。そして、調律装置本体40の先端側を向く傾斜背面44a又は傾斜背面44bが保持ケースの傾斜底板51bに当接したところで調律装置本体40が停止する。これにより、図5及び図6に示すように、該調律装置本体40がその一端部46a又は他端部46bをクリップ部10先端側に向けた状態で保持ケース50に保持された状態となる。
そして、調律装置1を使用する際には、クリップ部10の第1板材20と挟持板部32とによって楽器を挟み込み、保持ケース50を立ち上がり状態へと回動させる。これにより、調律装置本体40の表示部42がクリップ部10先端側を向き、視認し易くなる。その後、楽器が演奏されると、その振動が調律装置本体40に内蔵された振動センサによって検知され、表示部42に情報が表示される。
本実施形態の音楽用電子機器においては、上述のように調律装置本体40をクリップ部10の保持ケース50に対して一端部46aから挿入した場合であっても、あるいは他端部46bから挿入した場合であっても、該調律装置本体40が保持ケース50に保持される。
したがって、クリップ部10の楽器への取り付け位置によって表示部42が反転状態となってしまう場合には、一旦調律装置本体40を保持ケース50から分離してそれまでとは逆の端部から、即ち、一端部46aから挿入されていた場合には他端部46bから、他端部46bから挿入されていた場合には一端部46aから電子機器本体を保持ケース50に挿入することによって、表示部42の上下方向を正しい状態で設置することができる。よって、表示部42の表示がメータ表示やセント表示の場合であっても、楽器から生じる音の基準音に対する高低の判断を容易に行うことができる。
また、このようにして調律装置本体40がクリップ部10に着脱可能とされた構成のため、同一の調律装置本体40を異なる種類のクリップ部10に用いることができる。したがって、楽器の種類毎に適したクリップ部10を任意に用いることが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態の調律装置100について図7及び図8を参照して説明する。なお、図7において図1と同様の構成要素には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図7に示すように、この第2実施形態の調律装置100は、第1実施形態の調律装置1の挟持板部32の先端部下面、即ち挟持板部32の楽器への当接面に上パッド33が設けられていたのに代えて、当該箇所に振動センサ70が設けられている。これによって、クリップ部10により楽器を把持した際には、振動センサ70が直接的に楽器に接することになる。
この振動センサ70には、該振動センサ70が検知した振動に基づく信号を送出する配線の一端が接続されている。この該配線は連結部材60内を通ってその他端側が保持ケース50の底板51上面に設けられた出力接点部80(図8参照)に接続されている。したがって、振動センサ70の信号は出力接点部80へと送出される。
この出力接点部80は、保持ケース50の底部の先端側(図8における右側)おいて、保持ケース50の幅方向(図8における上下方向)に並設された2つの出力接点81から構成されている。
また、調律装置本体40の背面における一端部46a側の位置及び他端部46b側の位置には、調律装置本体40に内蔵された電気回路に接続された入力接点部90a、90bがそれぞれ設けられている。この入力接点部90a、90bは、調律装置本体40の幅方向(図8の上下方向)に並設された2つの入力接点91からそれぞれ構成されている。
そして、図8(a)に示すように、調律装置本体40がその一端部46aから保持ケース50に挿入されて保持された際には、該一端部46a側の入力接点部90aが出力接点部80に接し、図8(b)に示すように調律装置本体40がその他端部46bから保持ケース50に挿入されて保持された際には、該他端部46b側の入力接点部90bが出力接点部80に接するようになっている。
これによって、調律装置本体40をその一端部46a及び他端部46bのいずれから保持ケース50に挿入した場合であっても、調律装置本体40に振動センサ70が検知した振動に基づく信号を入力し、その結果を表示部42に表示することができる。
以上、本発明の音楽用電子機器の実施の形態である調律装置1、100について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
例えば、第2実施形態の調律装置100の第1の変形例として、図9に示す構成のものであってもよい。この変形例においては、調律装置本体40の背面における一端部46aと他端部46bの中間位置に1つの入力接点部90が設けられている。また、保持ケース50の底板51上面における、調律装置本体40を保持した際の該調律装置本体40の一端部46aと他端部46bとの中間位置に対応する箇所には、1つの出力接点部80が設けられている。
このような構成とすることにより、図9(a)(b)に示すように、単一の入力接点部90が調律装置本体40を一端部46a及び他端部46bのいずれから保持ケース50に挿入した場合であっても出力接点部80に接触する。したがって、調律装置本体40の挿入方向に関わらず、振動センサに70よる信号を確実に調律装置本体40に入力することができる。
また、調律装置本体40の入力接点部90の数を1つにすることができるため、調律装置本体40の構成の簡略化及びコンパクト化を図ることができる。なお、振動センサ70が出力する信号は電流の流れる向きに関わらず絶対値として入力されるため、調律装置本体40の挿入方向によって表示部42に表示される結果が変わることはない。
また、第2実施形態の調律装置100の第2の変形例として、図10に示す構成のものであってもよい。
この第2の変形例においては、図10(b)〜(c)に示すように、装着する楽器の種類に応じた複数のクリップ部10が準備されている。また、これらクリップ部10においては、図10(b)〜(d)に例示するように、保持ケース50内の出力接点部80の位置がクリップ部10毎に異なるものとされている。
さらに、調律装置本体40の一端部46a側及び他端部46b側には、図9(a)に示すように、クリップ部10毎に異なる位置に配置された出力接点部80のそれぞれに一対一の関係で接する複数の入力接点部90が設けられている。
調律装置本体40が保持ケース50に挿入された際には、当該保持ケース50の出力接点部80と接する入力接点部90の位置でもってクリップ部10が装着される楽器の種類を判別する。即ち、クリップ部10毎に異なる位置に配置された出力接点部80が装着される楽器の種類に応じた識別部の役割を担っている。そして、上記判別に基づいて調律装置本体40が当該楽器に対応する処理、例えば、調律の基準設定等を行う構成とされている。これにより、楽器に応じた調律の基準設定等の作業を省くことができ、取り扱いを容易にすることが可能となる。
1 調律装置
10 クリップ部
20 第1板材(板材)
30 第2板材(板材)
40 調律装置本体
42 表示部
43 主背面
44a 傾斜背面
44b 傾斜背面
46a 一端部
46b 他端部
47 側面
48 案内溝
50 保持ケース
51 底板
52 側板
53 ガイドレール
60 連結部材
80 出力接点部
90 入力接点部
90a 入力接点部
90b 入力接点部
100 調律装置

Claims (7)

  1. 所定の情報を表示する表示部を備えた電子機器本体と、該電子機器本体を楽器に装着する一対の板材を有するクリップ部とを備えた音楽用電子機器において、
    前記クリップ部が、前記電子機器本体が前記表示部を表面に向けた状態で挿入されて該電子機器本体を着脱可能に保持する保持ケースを備え、
    前記電子機器本体が、その挿入方向の一端部及び他端部のいずれからも前記保持ケースに挿入可能とされていることを特徴とする音楽用電子機器。
  2. 前記電子機器本体が、前記挿入方向に延びる一対の側面を有し、該側面には前記一端部と前記他端部とにわたって延びる案内溝がそれぞれ形成され、
    前記保持ケースが、該保持ケースに挿入される前記電子機器本体の各側面と接する一対の側板を備え、これら側板の互いに対向する内面のそれぞれに、前記電子機器本体の挿入方向に延びて前記案内溝に係合するガイドレールが設けられ、
    前記電子機器本体が前記保持ケースに前記一端部又は前記他端部から挿入される際に、前記ガイドレールが前記案内溝に係合することを特徴とする請求項1に記載の音楽用電子機器。
  3. 前記板材における前記楽器との当接面側に、前記楽器の操作により生じた振動を検知する振動センサが配置され、
    前記保持ケース内に、前記振動センサと配線によって接続された出力接点部が設けられ、
    前記電子機器本体に、前記出力接点部と接することで前記振動センサの信号が入力される入力接点部が少なくとも一つ設けられ、
    前記電子機器本体を前記一端部及び前記他端部のいずれから前記保持ケースに挿入しても、少なくとも一つの入力接点部が前記出力接点部に接することを特徴とする請求項1又は2に記載の音楽用電子機器。
  4. 前記電子機器本体の前記一端部側及び前記他端部側の両方に前記入力接点部が設けられ、
    前記電子機器本体を前記一端部から前記保持ケースに挿入した際には該一端部側の前記入力接点部が前記出力接点部に接触するとともに、
    前記電子機器本体を前記他端部から前記保持ケースに挿入した際には該他端部側の前記入力接点部が前記出力接点部に接触するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の音楽用電子機器。
  5. 前記入力接点部が前記電子機器本体における前記一端部と前記他端部の中間位置に1つ設けられ、
    前記電子機器本体を前記一端部及び前記他端部のいずれから前記保持ケースに挿入しても、前記入力接点部が同一の前記出力接点部に接触するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の音楽用電子機器。
  6. 前記クリップ部が、装着される前記楽器の種類に応じた識別部を備え、
    前記電子機器本体が前記クリップ部の前記保持ケースに挿入された際に当該クリップ部が装着される前記楽器を前記識別部により判別して該楽器に応じた処理を行うことを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の音楽用電子機器。
  7. 前記保持ケース内の前記出力接点部の位置が前記クリップ部毎に異なり、
    前記電子機器本体に、異なる位置に配置された前記出力接点部のそれぞれに一対一の関係で接する複数の前記入力接点部が設けられ、
    前記電子機器本体が前記保持ケースに挿入された際に前記出力接点部と接する前記入力接点部の位置でもって前記楽器の種類を判別することを特徴とする請求項6に記載の音楽用電子機器。
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