JP2005282168A - 遮音パネル - Google Patents
遮音パネル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005282168A JP2005282168A JP2004098404A JP2004098404A JP2005282168A JP 2005282168 A JP2005282168 A JP 2005282168A JP 2004098404 A JP2004098404 A JP 2004098404A JP 2004098404 A JP2004098404 A JP 2004098404A JP 2005282168 A JP2005282168 A JP 2005282168A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound insulation
- end portion
- plate
- vertical frame
- bent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
- Building Environments (AREA)
Abstract
【課題】 組立作業が簡単に行えると共に耐曲げ力が大きくて自動車等の衝突による衝撃力に耐えることができ、且つ、優れた外観を呈すると共に安価に製作できる遮音パネルを提供する。
【解決手段】 遮音パネルAは、ポリカーボネート樹脂板からなる遮音板1の上端部に横枠材を取付けることなく両側端部と下端部とに両側縦枠材2、2と下側横枠材3を取付けていると共に、遮音板1の上端部を両側縦枠材2、2の上端間から上方に突出させてその突出部を前後方向に屈折又は湾曲させた屈曲上端部1aに形成してなり、この屈曲上端部1aによって耐曲げ力を増大させて自動車等が衝突した際における両側縦枠材2、2からの遮音板1の離脱や、ボルト等の脱落を防止している。
【選択図】 図1
【解決手段】 遮音パネルAは、ポリカーボネート樹脂板からなる遮音板1の上端部に横枠材を取付けることなく両側端部と下端部とに両側縦枠材2、2と下側横枠材3を取付けていると共に、遮音板1の上端部を両側縦枠材2、2の上端間から上方に突出させてその突出部を前後方向に屈折又は湾曲させた屈曲上端部1aに形成してなり、この屈曲上端部1aによって耐曲げ力を増大させて自動車等が衝突した際における両側縦枠材2、2からの遮音板1の離脱や、ボルト等の脱落を防止している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、高速道路の路肩や側壁に立設して、走行する自動車等の騒音を遮断したり、道路からの投物の落下を防止するための遮音パネルに関するものである。
従来から、高速道路を走行する自動車からの騒音が道路周辺の住宅等に伝わるのを防止したり、或いは、道路側からの投物が路肩から落下するのを防止するために、道路の路肩部に道路に沿って遮音パネルを張りめぐらすことが行われている。このような遮音パネルとしては、上下横枠材と両側縦枠材とによって矩形状枠を形成し、この矩形状枠にポルカーボネート樹脂板やアクリル樹脂板等の合成樹脂製遮音板を嵌め込んで、該遮音板の上端部を上側横枠材に複数個のボルトにより固着していると共に該遮音板の両側端部と下端部とを押し縁によって両側縦枠材と下側横枠材とにおける受け部に押しつけてこれらの押し縁と受け部とにより遮音板の両側端部と下端部とを挟着した状態にして該押し縁をボルトにより両側縦枠材と下側横枠材とに固着した構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記遮音パネルの構造によれば、合成樹脂製遮音板の上端部に上側横枠材を複数個のボルトによって固着して遮音パネルの上端部側の耐曲げ力を増大させ、自動車が衝突した際における矩形状枠からの遮音板の脱落を防止しているために、遮音板の上端部と上側枠材とに予めボルト挿通孔とボルト取付孔をそれぞれ同一間隔毎に設けておかなければならず、その加工に手間を要すると共に、遮音板の取付時には該遮音板に設けているボルト挿通孔を上記上側横枠材に設けているボルト取付孔に合致させたのち、ボルト・ナットによる固定作業を行わなければならず、遮音パネルの組立てが煩雑化するといった問題点があった。
本発明はこのような問題点を解消することを目的とするもので、合成樹脂製遮音板の上端部に枠材を取付けることなく十分な耐曲げ力を発揮し得るようにすると共に、組立て施工が簡単且つ正確に行える遮音パネルを提供する。
上記目的を達成するために、本発明の遮音パネルは、請求項1に記載したように、合成樹脂製遮音板の両側端部と下端部とに両側縦枠材と下側横枠材とをそれぞれ取付けていると共に、上記合成樹脂製遮音板の上端部に上側横枠材を取付けることなく該上端部を前方又は後方に向かって屈曲させた屈曲上端部に形成していることを特徴とする。
このように構成した遮音パネルにおいて、上記遮音板の屈曲上端部としては、請求項2に記載したように、合成樹脂製遮音板の上端部を両側縦枠材の上端間から上方に突出させ、その突出部を屈曲させたものであってもよい。また、屈曲上端部の形状としては、請求項3に記載したように、両側縦枠材の上端から上方に突出した突出部を所定の角度でもって前方又は後方に屈折させることによって形成した形状であってもよく、請求項4に記載したように、両側縦枠材の上端から上方に突出した突出部を前方又は後方に向かって円弧状に湾曲させることによって形成した形状であってもよい。
また、請求項5に係る発明は、上記合成樹脂製の遮音板はポリカーボネート樹脂板からなり、その両側端部に両側縦枠材にボルトによって固定するためのボルト挿通孔を上下方向に一体間隔毎に設けていると共に、このボルト挿通孔を上記ボルトよりも大径に形成して該ボルト挿通孔とボルトの外周面との間に遮音板の熱による伸長、収縮量を吸収可能な隙間を設けていることを特徴とする。
本発明の遮音パネルによれば、合成樹脂製遮音板の上端部に横枠材を取付けることなく、両側端部と下側端部とに両側縦枠材と下側横枠材とをそれぞれ取付けた三辺支持構造に構成しているため、構造が簡単で容易に組み立てることができて遮音パネルを安価に提供し得ると共に、上記合成樹脂製遮音板の上端部を前方又は後方に向かって屈曲させた屈曲上端部に形成しているので、この屈曲上端部によって合成樹脂製遮音板の上部の耐曲げ力が増大し、風等による圧力が遮音板に加わっても前後にバタ付くことを防止できる。
さらに、上述したように、遮音パネルの上端部に横枠材を装着することなく、遮音板の屈曲上端部を形成した構造としているので、該屈曲上端部が外部に全面的に現れてデザイン的にも優れた外観を呈すると共に、遮音パネルの上方を遮ぎる上側横枠材がないので、開放感にあふれ、遮音パネルによる閉塞性をなくすことができる。さらに、屈曲上端部が衝撃力によって横断面へ字状に屈折しても、従来の遮音パネルのように枠材と遮音板の上端部とを固着しているボルト・ナットなどが設けられていないから、ボルト等の飛散による二次的な事故が発生する虞れもない。
次に本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1において、遮音パネルAは、一定厚みを有する矩形状のポリカーボネート樹脂板よりなる遮音板1の両側端部と下端部とにアルミニウム又はアルミ合金製の中空フレーム材からなる一定長さの両側縦枠材2、2と下側横枠材3とをそれぞれ取付け、遮音板1の上端部には横枠材を取付けることなく該遮音板1の縦方向の長さ(縦幅)を上記両側縦枠材2、2の長さよりも長い寸法に形成してその上端部を上記両側縦枠材2、2の上端間から上方に突出させ、該突出部を前方又は後方に向かって屈曲させた屈曲上端部1aに形成してなる構造を有している。なお、この遮音板1としては上記ポリカーボネート樹脂板以外に耐衝撃性に優れたアクリル樹脂板などの透光性と遮音性を有し且つ耐衝撃性に優れた合成樹脂板を採用してもよい。
上記屈曲上端部1aの形状としては、図1に示すように両側縦枠材2、2の上端から上方に突出した突出部における下端部を垂直面に対して前方又は後方に向かって約30度程度の傾斜角度でもって屈折することにより突出部を傾斜させた形状であってもよく、又、図5に示すように、両側縦枠材2、2の上端から上方に突出した突出部を前方又は後方に向かって円弧状に湾曲させてなる形状であってもよい。なお、突出部の屈折回数は、一回であっても複数回であってもよい。そして、屈折方向は道路側へ傾斜させておくことが好ましく、この方向への傾斜により、その屈曲上端部1aにより、道路で発生する騒音を道路側に反射させて周辺への騒音を更に少なくすることが可能となる。
上記合成樹脂製遮音板1の両側端部には、図2に示すように、上記屈曲上端部1aを除いて上下方向に一定間隔毎にボルト挿通孔4が設けられている。一方、両側縦枠材2、2は、図3に示すように、前後方向に一定幅を有する縦長帯板形状の垂直な基板部2aにおける内側面の前後部に、前後方向に上記合成樹脂製遮音板1の側端部が挿入可能な間隔を存して内側方に向かって横断面矩形状の前側中空支持枠部2bと後側中空支持枠部2cとをそれぞれ突設してあり、これらの前後中空支持枠部2b、2cの前後対向面間に上記基板部2aの内側面中央部を奥底面とする遮音板1の側端部挿入溝5を形成している。
さらに、基板部2aの前端面から該基板部2aに対して外側方に直角に一定の横幅を有する取付用板部2dを一体に設けていると共に、上記後側中空支持枠部2cの突出幅(高さ)を上記前側中空支持枠部2bの突出幅よりも短く形成して、この後側中空支持枠部2cの突出端面、即ち、内側面に全長に亘って中空矩形状の押し縁材2eを重ね合わせ、この押し縁材2eと上記前側中空支持枠部2bとによって上記遮音板1の側端部を挟着させるように構成している。なお、両側縦枠材2、2において、遮音板1に面した側を内側とし、後述する支柱Bに面した側を前側としている。
上記遮音板1の側端部を挟着状態で固定する前側中空支持枠部2bと押し縁材2eとにおいて、前側中空支持枠部2bの突出端部における前後面には、長さ方向に上記遮音板1に設けているボルト挿通孔4と同一間隔毎にこれらのボルト挿通孔4と連通するボルト取付孔6、6・・・が設けられている一方、押し縁材2eの前面部、即ち、前側中空支持枠部2bの後面部と対向する面部に、同じく、上記遮音板1に設けているボルト挿通孔4と同一間隔毎にボルト端受入孔7、7・・・を設けていると共に、押し縁材2eの内面に各ボルト端受入孔6と対向させてナット体9を固着している。
そして、上記前側中空支持枠部2bの前面側から各ボルト取付孔6にボルト8を挿入し、該ボルト8を上記挿入溝5内に挿入した遮音板1の側端部に設けているボルト挿通孔4から上記押し縁材2eのボルト端受入孔7に挿通して上記ナット体9に該ボルト端部を螺合させることにより、遮音板1の側端部に縦枠材2を装着、固定させている。なお、遮音板1の両側端部に設けている上記ボルト挿通孔4はボルト8の径よりも大径に形成されていて該ボルト挿通孔4とボルト8の外周面間に遮音板1が熱により伸縮した際の伸縮量を吸収することができる隙間を設けていると共に、このボルト8による上記前側中空支持枠部2bと押し縁材2e間の締め付けを、遮音板1が板面方向に伸縮移動できるように挟持した締め付け状態としている。
遮音板1の下端部に装着している上記下側横枠材3は、図4に示すように、上面中央部に遮音板1の下端部を受け入れる浅溝部10を全長に亘って設けていると共に、この浅溝部10を介して高さの高い前側突条部3aと高さの低い後側突条部3bとを一体に設けている断面凹字状の中空枠材からなり、上記後側突条部3bの上面に該後側突条部3bと同一幅を有し、且つ、上面が前側突条部3aの上面に達する高さを有する断面矩形状の押し縁材11を載置し、この押し縁材11と前側突条部3aとの対向面で上記浅溝部10に下端を挿入している遮音板1の下端部前後面を挟着した状態にして押し縁材11を後側突条部3bに複数個のビス12により固着することによって遮音板1の下端部に下側横枠材3を装着している。なお、遮音板1の下端部にも横幅方向に一定間隔毎にボルト挿通孔を設けておく一方、下側横枠材3の浅溝部10の側壁面と上記押し縁材11とに互いに連通するボルト取付孔を上記ボルト挿通孔と同一間隔毎に設けておいて、上記ボルト挿通孔よりも小径のボルトにより遮音板1の下端部を下側横枠材3に一体に固定した構造としておいてもよい。
また、上記両側縦枠材2、2における取付用板部2dには図1、図3に示すように、その幅方向の中央部に、長さ方向に所定間隔毎にボルト固定用孔13を設けていると共に、外側端に断面内向きコ字状の係止溝14を全長に亘って設けてあり、さらに、上記基板部2aの後端に、外側方に向かって小幅の突片部2fを突設している。そして、横断面L字状のカバー部材15の前端縁に形成している外向きに屈折した係止片15a を上記係止溝14に係止させると共にこのカバー部材15の後面板部の内端を上記突片部2fの後面上に重ね合わせてビス16により固定することによって、カバー部材15で取付用板部2dの後面を全面的に被覆し、上記ボルト固定用孔13を通じて支柱B、Bに両側縦枠材2、2の取付用板部2dを固着するボルト17を隠蔽するように構成している。
遮音板1の両側端部と下端部との3辺に上記両側縦枠材2、2と下側横枠材3とをそれぞれ装着することによって遮音パネルAを構成するには、遮音板1の屈曲上端部1aが両側縦枠材2、2の上端面間から上方に突出するように、該遮音板1の両側端部に両側縦枠材2、2を対向させて該両側縦枠材2、2の対向する挿入溝5、5内に屈曲上端部以外の遮音板1の両側端部を挿入させ、該遮音板1の両側端部に設けているボルト挿通孔4を両側縦枠材2、2の前側中空支持枠部2bに設けているボルト取付孔6に合致させた状態にしたのち、遮音板1の両側端部の後面に後側中空支持枠部2cの内側面に沿って押し縁材2eを当てがい、上記前側中空支持枠部2bの前面側から各ボルト取付孔6にボルト8を挿入して遮音板1のボルト取付孔6を通じて押し縁材2eのボルト端受入孔7から該押し縁材2e内に取付けているナット体9に螺合させることにより、遮音板1の両側端部に両側縦枠材2、2を装着、固定する。
さらに、遮音板1の下端部を下側横枠材3の浅溝部10内に挿入すると共に、下側横枠材3の後側突条部3b上に押し縁材11を重ね合わせてその前面と前側突条部3aの後面とで遮音板1の下端部を挟着した状態で該押し縁材11を後側突条部3bにビス12により固着することによって遮音板1の下端部に下側横枠材3を装着、固定する。なお、両側縦枠材2、2と下側横枠材3とはどちらを先に遮音板1に装着、固定してもよい。
このように、遮音板1の両側端部と下端部との3辺に両側縦枠材2、2と下側横枠材3とを装着してなる3辺支持構造の遮音パネルAを高速道路端等に沿って一定間隔毎にH形鋼からなる立設している支柱B、B・・・における隣接する支柱B、B間に施工するには、遮音パネルAの両側縦枠材2、2における取付用板部2d、2dを被覆しているカバー部材15、15を取り外した状態にしてその取付用板部2d、2dを上記隣接する支柱B、Bにおけるフランジ部B1、B1上にそれぞれ重ね合わせてこれらの取付用板部2dに設けているボルト固定用孔13を上記フランジ部B1、B1に予め長さ方向に該ボルト固定用孔13と同一間隔毎に穿設しているボルト挿通用孔18にそれぞれ合致させる。
この状態にして両側縦枠材2、2の取付用板部2bに設けている各ボルト固定用孔13からボルト17を上記フランジ部B1に設けているボルト挿通用孔18に挿通し、該ボルト挿通用孔18に連通させた状態にして予めフランジ部B1、B1に固定しているナット19に該ボルト17を螺締することによって隣接する支柱B、B間に遮音パネルAを張設、施工するものである。しかるのち、両側縦枠材2、2の上記取付用板部2d上にカバー部材15をそれぞれ取付けることによりボルト17を隠蔽する。
合成樹脂製の上記遮音板1は大版サイズであって、例えば、厚さが15mm、長さ(縦幅)が2000mm、横幅が3780mmで且つ両側縦枠材2、2から上方に突出している屈曲上端部1aの長さが250mmのポリカーボネート樹脂板からなり、従って、各隣接する支柱B、B間にはこの遮音板1を有する遮音板パネルAを一枚だけ張設されるものであり、この遮音パネルAを路肩等に沿って連設することにより遮音壁を構成している。
このように施工した遮音パネルAの遮音板1に自動車が衝突した場合、遮音板1はその衝撃力により横断面へ字状に屈折、変形してその両側端部が支柱B、Bに固着されている両側縦枠材2、2の挿入溝5、5から抜け出そうとするが、この遮音板1の両側端部は両側縦枠材2、2に複数個のボルト8によって固定されているので、これらのボルト8を介して両側縦枠材2、2に支持され、抜け出るのを阻止される。さらに、両側縦枠材2、2の上端間から上方に突出させている遮音板1の上端部を前方又は後方に向かって傾斜又は湾曲した屈曲上端部1aに形成しているので、この屈曲上端部1aが大きな耐曲げ力を発揮して遮音板1の両側縦枠材2、2が衝撃力により両側縦枠材2、2から抜け出ようとする作用力を緩和することができ、遮音板1の両側端部と両側縦枠材2、2とを固定しているボルトが脱落、飛散するのを防止することができる。
図6は、本発明の他の実施形態を示す一部省略斜視図であり、遮音パネルCはポリカーボネート樹脂板よりなる遮音板1の両端部と下端部とを両側縦枠材2、2と下側横枠材3に取り付けられ、遮音板1の上端部は横枠材を取り付けることなく左右両端を両側縦枠材2、2の上端に取り付けられている。そして、遮音板1の上端の屈曲された屈曲上端部1aの左右両端は、両側縦枠材2、2の上端を屈曲されて連接形成された屈曲縦枠部21に取り付けられている。即ち、遮音板1の両端部と下端部とは、全て両側縦枠材2、2と下側横枠材3とに装着されている点で上記実施形態とは異なっている。両側縦枠材2、2の上端の屈曲縦枠部21の屈曲角度と方向は、遮音板1の屈曲上端部1aと同角度、同方向に屈曲されていて、屈曲上端部1aが屈曲縦枠部21に装着できるようになっている。その他の構成である、両側縦枠材2、2、下側横枠材3、支柱Bへの取り付け構造は、上記実施形態と同様であるので、説明を省略する。
この実施形態の遮音パネルCにおいても、遮音板1に自動車が衝突した場合、遮音板1がその衝撃力によりへ字状に屈曲、変形しても、支柱Bからの抜け出しが防止される。特に、遮音板1の屈曲上端部1aが両側縦枠材2、2の屈曲縦枠部21に装着されているので、屈曲変形の程度が減少し、支柱Bからの抜け出しが一層防止される。さらに、遮音板1の屈曲上端部1aの左右両端が両側縦枠材2、2の屈曲縦枠部21に装着されているので、遮音板1の屈曲上端部1aの撓みや前後振れが一層抑制され、強風に煽られても、前後にバタ付くのを一層防止できる。
図7は、厚さが15mm、縦幅が2000mm、横幅が3780mmで、且つ両側縦枠材2、2から上方に突出している屈曲上端部1aの長さが250mmの上記ポリカーボネート樹脂板からなる遮音板1の衝撃試験を行うための装置の正面図で、遮音板1の両側端部を40mm程度、両側縦枠材2、2の挿入溝5に挿入して320mm間隔毎にボルトにより固定すると共に下端部に下側横枠材3を取付けて遮音パネルAを形成し、この遮音パネルAの両側縦枠材2、2を支柱体B'、B'にボルトで固着することにより装置を構成している。
そして、遮音板1の中央部に重量が300Kgの重錘を速度が60Km/hで15°の角度で衝突させたところ、ボルトやビス等の脱落、飛散はなく、且つ、遮音板1が両側縦枠材2、2から抜け出ることがなく、日本道路公団の落錘衝撃試験に合格するものであった。
A 遮音パネル
B 支柱
1 遮音板
1a 屈曲上端部
2、2 両側縦枠材
3 下側横枠材
4 ボルト挿通孔
6 ボルト取付孔
8 ボルト
B 支柱
1 遮音板
1a 屈曲上端部
2、2 両側縦枠材
3 下側横枠材
4 ボルト挿通孔
6 ボルト取付孔
8 ボルト
Claims (5)
- 合成樹脂製遮音板の両側端部と下端部とに両側縦枠材と下側横枠材とをそれぞれ取付けていると共に、上記合成樹脂製遮音板の上端部に上側横枠材を取付けることなく該上端部を前方又は後方に向かって屈曲させた屈曲上端部に形成していることを特徴とする遮音パネル。
- 合成樹脂製遮音板の上端部を両側縦枠材の上端間から上方に突出させ、その突出部を屈曲させて屈曲上端部となしたことを特徴とする請求項1に記載の遮音パネル。
- 遮音板の屈曲上端部を所定の角度でもって前方又は後方に屈折させていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遮音パネル。
- 遮音板の屈曲上端部を前方又は後方に向かって円弧状に湾曲させていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遮音パネル。
- 遮音板はポリカーボネート樹脂板からなり、その両側端部に両側縦枠材にボルトによって固定するためのボルト挿通孔を上下方向に一体間隔毎に設けていると共に、このボルト挿通孔を上記ボルトよりも大径に形成して該ボルト挿通孔とボルトの外周面との間に遮音板の熱による伸長、収縮量を吸収可能な隙間を設けていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち、いずれか1項に記載の遮音パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004098404A JP2005282168A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 遮音パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004098404A JP2005282168A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 遮音パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005282168A true JP2005282168A (ja) | 2005-10-13 |
Family
ID=35180864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004098404A Pending JP2005282168A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | 遮音パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005282168A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011508679A (ja) * | 2007-11-13 | 2011-03-17 | バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 耐ブラスト性バリア |
JP2012506963A (ja) * | 2008-10-27 | 2012-03-22 | バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 高エネルギー衝撃吸収ポリカーボネートの装着方法 |
JP2015086576A (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | Jfe建材株式会社 | 防音板ユニット及び防音壁 |
JP2015117513A (ja) * | 2013-12-18 | 2015-06-25 | Jfe建材株式会社 | 防音パネル |
US9417038B2 (en) | 2012-08-29 | 2016-08-16 | Covestro Llc | Energy absorber for high-performance blast barrier system |
US9879474B2 (en) | 2014-05-06 | 2018-01-30 | Covestro Llc | Polycarbonate based rapid deployment cover system |
-
2004
- 2004-03-30 JP JP2004098404A patent/JP2005282168A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011508679A (ja) * | 2007-11-13 | 2011-03-17 | バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 耐ブラスト性バリア |
JP2012506963A (ja) * | 2008-10-27 | 2012-03-22 | バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 高エネルギー衝撃吸収ポリカーボネートの装着方法 |
US9417038B2 (en) | 2012-08-29 | 2016-08-16 | Covestro Llc | Energy absorber for high-performance blast barrier system |
JP2015086576A (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | Jfe建材株式会社 | 防音板ユニット及び防音壁 |
JP2015117513A (ja) * | 2013-12-18 | 2015-06-25 | Jfe建材株式会社 | 防音パネル |
US9879474B2 (en) | 2014-05-06 | 2018-01-30 | Covestro Llc | Polycarbonate based rapid deployment cover system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2009110461A1 (ja) | バンパー構造 | |
JP4230877B2 (ja) | 遮音パネル | |
JP2005282168A (ja) | 遮音パネル | |
JP4876025B2 (ja) | 標示板及び標示板の製造方法 | |
JP6231833B2 (ja) | 防音壁およびばね金具 | |
JP2006335163A (ja) | 車両のフェンダパネル支持構造 | |
JP2012211434A (ja) | 透光材を用いた防音パネル | |
JP4230876B2 (ja) | 遮音パネル | |
JP3606660B2 (ja) | 遮音板 | |
JP3615842B2 (ja) | 遮音板取付構造 | |
JP4198546B2 (ja) | 遮音パネル | |
JP4340244B2 (ja) | 鋼管柱の下部構造 | |
JP5089261B2 (ja) | 遮音パネルの取付方法および取付構造 | |
JP2013133901A (ja) | 枠材の連結構造 | |
JP5567941B2 (ja) | 防音壁 | |
JP2002061122A (ja) | Y型防音壁 | |
JP2007031935A (ja) | 防音パネルの取付構造 | |
KR200271995Y1 (ko) | 방음벽용 지주구조 | |
JP2004190307A (ja) | 遮音パネル | |
JP2552815Y2 (ja) | 自動車騒音防止壁 | |
JP2001020231A (ja) | 道路用遮音壁 | |
KR100830398B1 (ko) | 경관지구용 방호울타리 | |
KR200481216Y1 (ko) | 방음벽 | |
JP5520087B2 (ja) | 吸音板及びその施工方法 | |
JP2889911B2 (ja) | 投物防止フェンス付き防護柵 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070316 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081023 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20081111 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090310 |