JP4230876B2 - 遮音パネル - Google Patents

遮音パネル Download PDF

Info

Publication number
JP4230876B2
JP4230876B2 JP2003356552A JP2003356552A JP4230876B2 JP 4230876 B2 JP4230876 B2 JP 4230876B2 JP 2003356552 A JP2003356552 A JP 2003356552A JP 2003356552 A JP2003356552 A JP 2003356552A JP 4230876 B2 JP4230876 B2 JP 4230876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound insulation
plate
end portion
fixed
vertical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003356552A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005120694A (ja
Inventor
正浩 伊賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takiron Co Ltd filed Critical Takiron Co Ltd
Priority to JP2003356552A priority Critical patent/JP4230876B2/ja
Publication of JP2005120694A publication Critical patent/JP2005120694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4230876B2 publication Critical patent/JP4230876B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、高速道路の路肩や側壁に設置して、走行する自動車等の騒音を遮断するための遮音パネルに関するものである。
従来から、高速道路を走行する自動車からの騒音が道路周辺の住宅等に伝わるのを防止したり、或いは、道路側からの投物が路肩から落下するのを防止するために、道路の路肩部に道路に沿って遮音パネルを張りめぐらすことが行われている。このような遮音パネルとしては、上下横枠材と両側縦枠材とによって矩形状枠を形成し、この矩形状枠に遮音板を嵌め込んで、該遮音板の上端部を上側横枠材に複数個のボルトにより固着していると共に該遮音板の両側端部と下端部とを押し縁によって両側縦枠材と下側横枠材とにおける受け部に押しつけてこれらの押し縁と受け部とにより遮音板の両側端部と下端部とを挟着した状態にして該押し縁をボルトにより両側縦枠材と下側横枠材とに固着した構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−151418号公報
しかしながら、このような遮音パネルによれば、両側端部と下端部とは両側縦枠材と下側横枠材とにボルトにより固着することなく、これらの両側縦枠材と押し縁及び下側横枠材と押し縁とによってそれぞれ単に挟持しただけの支持構造であるため、遮音板に自動車が衝突した場合、該遮音板は上側横枠材に複数個のボルトによって固着されている上端部を支点として横断面V字状に屈曲変形しながら衝撃力を殆ど吸収することなくその両側端部と下端部とが両側縦枠材と押し縁間、及び下側横枠材と押し縁間から簡単に抜け出し、場合によって遮音板が割れて飛び散り、安全面において問題が生じるといった問題点がある。
矩形状枠からの遮音板の抜け出しを防止するには、該遮音板の四方端部を矩形状枠を構成している上記上下横枠材と両側縦枠材とにボルトによって強固に固着しておけばよいが、そうすると、遮音板がポリカーボネート樹脂のように熱による伸長、収縮率が大きい樹脂板からなる場合には、その伸縮によって遮音板が波打ち状に変形し、外観を著しく損する虞れがあり、また、衝撃力が遮音板の四方端部におけるボルトによる固着部に集中的に作用して遮音板に亀裂や割れが発生するといった問題点が生じる。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、自動車等が衝突した際における衝撃力を吸収して合成樹脂製遮音板が瞬間的に大きく屈折変形したり、割れが生じたりするのを防止すると共に、冬期と夏期とにおける温度差等により発生する上記遮音板の伸縮を効果的に吸収して波打ち状に変形するのを防止することができる遮音パネルを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の遮音パネルは、請求項1に記載したように、合成樹脂製遮音板の上下端部を受け入れる挿入溝を上下対向面に設けている上下横枠材と、上記遮音板の両側端部を受け入れる挿入溝を左右対向面に設けている両側縦枠材とによって矩形状枠を形成し、この矩形状枠の上記上下左右の挿入溝に上記遮音板の四方端部を挿入、支持させてなる遮音パネルにおいて、上記遮音板の両側端部に塑性変形可能な引抜き抵抗片の基端部を固着していると共にこの引抜き抵抗片の外側端部(先端部)を屈曲させてあり、該屈曲部を上記挿入溝の奥底側に形成している係合部に係合させて引き抜き抵抗を発生させるように構成している。
このように構成した遮音パネルにおいて、請求項2に係る発明は、上記両側縦枠材は、幅方向を前後方向に向けた一定幅を有する縦長長方形状の枠板部の後端部に内側方に向かって遮音板の側端部の背面を受止する一定幅の遮音板受止板部を突設していると共に、上記枠板部の前端部側に縦押し縁の前端対向部を固着してこの縦押し縁と上記遮音板受止板部との対向面間で引抜き抵抗片の基端部を固着した上記遮音板の側端部を引抜き抵抗片の基端部と共に挟持する挿入溝を形成してなり、さらに、上記枠板部と縦押し縁との対向面間に引抜き抵抗片の屈曲部が配設可能な隙間を形成してこの隙間に面した縦押し縁の外側面を引抜き抵抗片の屈曲部の係合部に形成した構造としている。
さらに、請求項3に係る発明は、上記上側横枠材の挿入溝に挿入した遮音板の上端部を上側横枠材に複数個の螺子によって固着している一方、下側横枠材の挿入溝に挿入した遮音板の下端部を下側横枠材に螺子により固着することなく該挿入溝に挿入、支持させた構造としている。
また、請求項4に係る発明は、上記両側縦枠材における枠板部の後端部に該枠板部に対して外側方に向かって直角に屈折してなる取付用板部を突設してあり、この取付用板部を支柱にボルト・ナットにより固着するように構成している。
本発明の遮音パネルによれば、矩形状枠の四方の内周面に設けている挿入溝に合成樹脂製の遮音板の四方端部を挿入、支持させてなる遮音パネルにおいて、上記遮音板の両側端部に塑性変形可能な引抜き抵抗片の基端部を固着していると共にこの引抜き抵抗片の外側端部を屈曲させてあり、該屈曲部を上記挿入溝の奥底側に形成している係合部に係合させるように構成しているので、自動車等がこの遮音板に衝突して該衝撃力によって遮音板が横断面V字状に屈折変形しながらその両側端部が矩形状枠の両側縦枠材の挿入溝から抜け出そうとする際に、この遮音板の両側端部に固着している引抜き抵抗片の屈曲部が係合部に係合すると共に該係合部分で引抜き方向に抵抗しながら塑性変形して引き出されることになり、従って、この時の挿入溝からの抜け出し方向に対する抵抗力によって上記衝撃力を緩衝的に吸収して遮音板が割れて飛散するのを防止することができる。
さらに、両側縦枠材の挿入溝に挿入、支持されている遮音板の両側端部はボルトにより両側縦枠材に固着することなく、上述したように引抜き抵抗片の基端部と共に挿入溝内で挟持されているだけであるから、遮音板がポリカーボネート樹脂のように熱による伸長、収縮率が大きい樹脂板からなる場合であっては、両側縦枠材の挿入溝内で該遮音板の両側端部を溝幅方向に伸縮させて遮音板が波打ち状に変形するのを防止することができ、常に、良好な遮音板の張設状態を保持しておくことができる。
また、請求項2に係る発明によれば、上記両側縦枠材は、幅方向を前後方向に向けた一定幅を有する縦長長方形状の枠板部の後端部に内側方に向かって遮音板の側端部の背面を受止する一定幅の遮音板受止板部を突設していると共に、上記枠板部の前端部に縦押し縁の前端対向部を固着してこの縦押し縁と上記遮音板受止板部との対向面間で引抜き抵抗片の基端部を固着した上記遮音板の側端部を引抜き抵抗片の基端部と共に挟持する挿入溝を形成しているので、引抜き抵抗片を取り付けている遮音板の両側端部の背面を両側縦枠材の遮音板受止板部に受止させた状態にしてこの遮音板の両側端部の前面を縦押し縁によりパッキン等を介して押し付けて該縦押し縁を両側縦枠材にそれぞれリベット等で固着することにより、遮音板の両側端部を両側縦枠材に簡単且つ正確に取付けることができる。
その上、両側縦枠材の上記枠板部と縦押し縁との対向面間に引抜き抵抗片の屈曲部が配設可能な隙間を形成してこの隙間に面した縦押し縁の外側面を引抜き抵抗片の屈曲部の係合部に形成しているので、縦押し縁を縦枠材の内側面から所定幅間隔を存した配設状態で固着するだけで、引抜き抵抗片が遮音板の両側端部から外方向に突出しているにもかかわらず、縦枠材の枠板部と縦押し縁との対向面間で引抜き抵抗片を収めることができる所定広さの隙間と、引抜き抵抗片の屈曲部が係合する係合部を簡単に形成することができる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、上側横枠材の挿入溝に挿入した遮音板の上端部を上側横枠材に複数個の螺子によって固着している一方、下側横枠材の挿入溝に挿入した遮音板の下端部を下側横枠材に螺子により固着することなく該挿入溝に挿入、支持させているので、遮音板の上下方向の伸縮を可能にして遮音板が夏期と冬期との温度差等による上述したような波打ち状の撓み変形を防止することができるばかりでなく、自動車等が衝突した際には、遮音板が上下横枠材と両側縦枠材とで形成された矩形状枠から抜け出るのを上側横枠材に固着している複数個の螺子によって確実に防止することができると共に、遮音板が上記螺子によって固着されている上端部を支点として両側端部と下端部とを両側縦枠材と下側横枠材とに設けている挿入溝から抜け出る方向に移動させて遮音板を横断面V字状に屈曲変形させながら衝撃力を確実に吸収することができる。
また、請求項4に係る発明によれば、矩形状枠の上記両側縦枠材における枠板部の後端部に該枠板部に対して外側方に向かって直角に屈折してなる取付用板部を突設してあり、この取付用板部を支柱にボルト・ナットにより固着するように構成しているので、支柱に対する遮音パネルの取付作業が道路側から簡単且つ能率よく行うことができる。
次に本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1において、遮音パネルは、一定長さと厚みを有する上下横枠材1、2と両側縦枠材3、3とを矩形状に組み合わせて矩形状枠Aを形成し、この矩形状枠Aに矩形状の遮音板4を張設してなるものであり、上下横枠材1、2及び両側縦枠材3、3はアルミニウム、又はアルミ合金製の中空フレーム材からなる一方、遮音板4はポリカーボネートやアクリル樹脂板等の透光性と遮音性を有し且つ耐衝撃性に優れた樹脂板から形成されている。なお、遮音パネルは後述する支柱Bに面する側を背面側として説明する。
上記矩形状枠Aにおける両側縦枠材3、3は図2に示すように、同一形状、同一構造に形成されていて横断面形状が対称となるように配設されてあり、幅方向を前後方向に向けた一定幅を有する縦長長方形状の枠板部3Aの前端に内側方に向かって直角に小幅の取付片3Bを突設していると共に後端に同じく内側方に向かって直角に、該取付片3Bと平行してこの取付片3Bよりも幅広い遮音板受止板部3Cを突設してあり、さらに、取付片3Bの先端部背面に該取付片3Bと遮音板受止板部3Cとの対向面間の間隔よりも前後幅が狭い角筒形状の縦押し縁5の前面における外側部分を全長に亘って重ね合わせて複数個のリベット9により固着し、この縦押し縁5の背面と上記遮音板受止板部3Cの対向前面との間に内側が開口した一定幅の挿入溝6を形成していると共に、縦押し縁5の外側面と上記枠板部3Aとの対向面間で後述する引抜き抵抗片7の屈曲部7aが配設可能な隙間8を形成してなるものである。
上記縦押し縁5と引抜き抵抗片7とは矩形状枠Aと同一材料、即ち、アルミニウム又はアルミ合金よりなり、引抜き抵抗片7は横断面L字状に形成されていてこの引抜き抵抗片7、7を2片、その基端部を上記遮音板4の両側端部の前面に該遮音板4の全長に亘ってそれぞれ重ね合わせて上下方向に所定間隔毎にリベット9'により固着していると共に該基端部に対して直角に屈曲している屈曲部7aを遮音板4の側端面から外側方に突出させ且つその屈曲方向を前方側に向けて上記隙間8内に収納状態で配設してあり、さらに、この隙間8に面した縦押し縁5の外側面における後端角部を引抜き抵抗片7の上記屈曲部7aの係合部5aに形成している。なお、この係合部5aは、縦押し縁5の後端角部から外側方に向かって突出した突片によって形成されている一方、上記枠板部3Aの後端よりやや前側に、係合部5aの後方近接位置に達するように引抜き抵抗片7の後面を受止する抑え片31を突設して係合部5aとこの抑え片31間の狭い隙間に引抜き抵抗片7を挿通させ、引抜き抵抗片7の引抜き時における屈曲部7aの変形を起こしにくくしている。
このように、両側端部に引抜き抵抗片7、7の基端部を固着させている遮音板4は、その両側端部の背面を両側縦枠材3、3の遮音板受止板部3C、3Cの前面に受止させた状態で挿入溝6、6内に該両側端部を挿入していると共にこれらの両側端部の前面と縦押し縁5、5の背面間にパッキン10を介在させた状態で遮音板受止板部3Cと縦押し縁5とで両側端部を挟持している。引抜き抵抗片7は上述したようにアルミニウム又はアルミ合金等の塑性変形可能な材料より形成されている。そして、遮音板4の前面に自動車の衝突等による衝撃力が作用してその衝撃力により遮音板4の両側端部が両側縦枠材3、3の対向した上記挿入溝6、6から内側方に向かって引き出される時に、引抜き抵抗片7の上記屈曲部7aを上記係合部5aに当接させた状態からこの係合部5aに沿って内側方に引き延ばし状に塑性変形させることにより上記衝撃力を吸収させるように構成している。
なお、上記引抜き抵抗片7の屈曲部7aの先端部をさらに内側方に向かって屈曲させてこの先端屈曲部7bにより挿入溝6から遮音板4の両側端部が引き抜かれようとするのに対して二次的な抵抗作用を奏するように形成している。
また、両側縦枠材3、3おける枠板部3Aの後端部に該枠板部3Aに対して外側方に向かって直角に屈折してなる一定幅の取付用板部3Dを突設している。この取付け用板部3Dの背面は枠板部3Aから内側方に向かって直角に屈折している上記遮音板受止板部3Cの背面と平坦な面一状に連続してあり、その幅方向の中央部には長さ方向に所定間隔毎に複数個のボルト取付孔11を設けている。さらに、この取付用板部3Dの外側端には前方に向かって直角に上記枠板部3Aと同一幅の外枠板部3Eを一体に設けている一方、上記遮音板受止板部3Cの内側端には後方に向かって直角に一定の突出幅を有する補強枠板部3Fを突設している。
上記枠板部3Aと外枠板部3Eとの前端には図3に示すように、全長に亘って係止溝12、13を形成してあり、この係止溝12、13に正面縦長長方形状のカバー14の背面両側部に設けている係止突条部14a 、14b を係脱自在に係止させることにより、カバー14で上記取付用板部3Dと枠板部3A及び外枠板部3Eとで囲まれた空間部を閉止し、取付用板部3Dの上記ボルト取付孔11を通じて支柱Bに縦枠材3を固定しているボルトCの頭部を隠蔽するように構成している。
一方、上記両側縦枠材3、3と共に遮音パネルの矩形状枠Aを形成している上記上下横枠材1、2においては、図4に示すように、断面略同一の矩形状で同一長さに形成されてあり、上側横枠材1は断面下向きコ字状の枠部1aと遮音板4の上端部を挿着させた挿入溝6Aを設けている下面板部1bとからなり、下側横枠材2は断面上向きコ字状の枠部2aと遮音板4の下端部を挿入させた挿入溝6Bを設けている上面板部2bとからなる。
詳しくは、上側横枠材1においては、その枠部1aの前後壁面の下端に係止溝15a 、15b を設けていると共に、下面板部1bの前後端にはこれらの係止溝15a 、15b にそれぞれ係止させた係止突条部16a 、16b を上方に向かって突設してあり、さらに、下面板部1bの幅方向の中間部に遮音板4の厚みよりも幅広い下向きに開口した挿入溝6Aを上方に向かって凹設し、この挿入溝6Aに遮音板4の上端部をスペーサ部材17a を介して挿入、嵌合して挿入溝6Aと遮音板4とに左右方向に一定間隔毎に設けているボルト取付孔18、19にボルト20を挿着することにより、遮音板4の上端部を挿入溝6Aに固着している。
一方、下側横枠材2においては、その枠部2aの前後壁面の上端に係止溝21a 、21b を設けていると共に、上面板部2bの前後端にはこれらの係止溝21a 、21b にそれぞれ係止させた係止突条部22a 、22b を下方に向かって突設してあり、さらに、上面板部2bの幅方向の中間部に遮音板4の厚みよりも幅広い上向きに開口した挿入溝6Bを下方に向かって凹設し、この挿入溝6Bに遮音板4の下端部をスペーサ部材17b を介して挿入、嵌合している。
上記のように構成した上下横枠材1、2と両側縦枠材3、3とを矩形状の遮音板4の四方端部に額縁状に取付けて遮音パネルを組み立てるには、予め、遮音板4の前面における両側端部に引抜き抵抗片7、7の基端部をリベット9'により固着しておく。そして、まず、上側横枠材1の枠部1aから下面板部1bを取り外した状態にして該下面板部1bに設けている挿入溝6Aにスペーサ部材17a を装着した遮音板4の上端部を挿嵌し、挿入溝6Aの両側壁面間に該挿入溝6Aと遮音板4の上端部に設けている上記各ボルト取付孔18、19にボルト20を挿通、螺締することによって遮音板4の上端部を挿入溝6Aに固着する。しかるのち、下面板部1bを枠部1aの開口下端に係止溝15a 、15b と係止突条部16a 、16b との係合によって取付ける。
また、下側横枠材2に対してはこの下側横枠材2の挿入溝6Bに遮音板4の下端部をボルトにより固着することなくスペーサ部材17b を介して挿入、支持させる。遮音板4の横幅は上下横枠材1、2の長さよりもやや幅広く形成されてあり、従って、遮音板4における引抜き抵抗片7、7を取付けている両側端部は上下横枠材1、2の両側端面から外側方に突出している。
この遮音板4の両側端部を両側縦枠材3、3に取付けるには、まず、縦押し縁5を取付けていない状態で、遮音板4の両側端部の背面を両側縦枠材3、3の遮音板受止板部3C、3C上に載置したのち、両側縦枠材3、3の補強枠板部3Fの上下端部を上下横枠材1、2の両側端面に当接させてビスにより一体に固着する。
次いで、遮音板4の両側端部の前面に固着している引抜き抵抗片7の基端部上に縦押し縁5を重ね合わせると共にこの縦押し縁5と遮音板4との間にパッキン10を介した状態にして該縦押し縁5を枠板部3Aの前端から内側方に突出している取付片3Bにリベット9により固着する。そうすると、遮音板受止板部3Cと縦押し縁5との対向面間で遮音板4の側端部を挿入、支持した挿入溝6が形成されると共に、縦押し縁5の外側面と上記枠板部3Aとの対向面間で引抜き抵抗片7の屈折部分7bを配設している隙間8が形成される。
こうして組立てた遮音パネルを、高速道路端等に沿って一定間隔毎に立設している支柱B、B・・・における隣接する支柱B、B間に図2に示すように施工するには、両側縦枠材3、3におけるカバー14を取り外して取付用板部3Dに設けているボルト取付孔11を外部に露出させておく。一方、支柱Bのフランジ部bには、上記取付用板部3Dに設けている各ボルト取付孔11に対応させてボルト挿通孔Dを設けていると共にこれらの各ボルト挿通孔Dの背面側の開口端にナットEを装着している。なお、このナットEは支柱Bのフランジ部bを弾性的に挟着したクリップFの先端部に固着されてあり、クリップFをフランジ部bに取付けることによってナットEをボルト挿通孔Dの開口端に接合させるようにしている。
そして、道路側から遮音パネルにおける両側縦枠材3、3の取付用板部3D、3Dを隣接する支柱B、Bのフランジ部b、b上に重ね合わせ、各合致したボルト取付孔11とボルト挿通孔DにボルトCを挿入して上記ナットEに螺締させることにより遮音パネルを支柱B、B間に張設、施工するものである。しかるのち、両側縦枠材3、3における枠板部3Aと外枠板部3Eとの前端係止溝12、13にカバー14の係止突条部14a 、14b を係合させることによってボルト頭を隠蔽する。
このように、各隣接する支柱B、Bのフランジ部b、b間に遮音パネルを張設、固定する作業を支柱Bの長さ方向に複数枚の遮音パネルが積み重なるように順次行って遮音壁を構築するものである。
こうして施工した遮音パネルの遮音板4に自動車が衝突した場合、その衝撃力によって遮音板4は、ボルト20により矩形状枠Aにおける上側横枠1に固着されている部分を支点としてボルトにより固着されていないその両側端部と下端部とが両側縦枠材3、3と下側横枠材2との挿入溝6、6、6Bから抜け出る方向に引き寄せられながら道路外に向かって横断面V字状に屈曲変形する。
この際、上記衝撃力によって遮音板4の両側端部が両側縦枠材3、3の対向した上記挿入溝6、6から内側方に向かって引き出される時に、引抜き抵抗片7の屈曲部7aが縦押し縁5の外側面における後端角部によって形成した係合部5aに当接、係合すると共にさらに引抜き方向に作用する力によってその屈曲部7aが上記係合部5aに沿いながら図5に示すように引き延ばされるように塑性変形し、この係合部5aに対する係合力と屈曲部7aの塑性変形とによって上記衝撃力を吸収、緩衝し、さらに、屈曲部7aの先端に折り返し形成している先端屈曲部7bの塑性変形による抵抗力によって二次的に衝撃力を吸収、緩和して遮音板4が両側縦枠材3、3の挿入溝6、6から急激に抜け出したり、割れたりするのを防止するものである。
なお、以上の実施の形態においては、引抜き抵抗片7の屈曲部7aの先端を折り返して先端屈曲部7bを形成しているが、図6に示すように、このような先端屈曲部7bを設けることなく単に横断面L字状に屈曲してなる引抜き抵抗片7Aを採用してもよく、或いは、図7に示すように、屈曲部7aの先端部を外側方に直角に折り曲げて縦枠材3における枠板部3Aの後端部内側面に突設している上記抑え片31や係合部5aに当接しながら塑性変形する先端屈曲部7cに形成しておいてもよい。いずれしても引抜き抵抗片7の厚みは、塑性変形可能なように2〜3mm程度に形成しておけばよい。
また、以上の実施の形態においては、引抜き抵抗片7の屈曲部7aを遮音板4の側端部から外側方に突出させていると共に、係合部5aを縦押し縁5の外側面における後端角部から外側方に向かって突出した突片によって形成しているが、本発明においてはこのような構成に限定されることなく、例えば、図8に示すように遮音板4の側端部前面に固着した引抜き抵抗片7の屈曲部7aを遮音板4の側端部から外側方に突出させることなく遮音板4の側端面に達する前に前方に向かった屈曲させた形状とすると共に、この屈曲部7aを係合させる係合部5aを縦押し縁5の外側面における後端角部によって形成しておいてもよい。
遮音パネルを正面側から見た状態の簡略斜視図。 支柱間に取付けた状態の一部を省略した横断面図。 その一部の拡大横断面図。 遮音パネルの中間部を省略した中央縦断側面図。 遮音板に衝撃力が作用した場合の引抜き抵抗片の塑性変形を示す一部の拡大横断面図。 別な形状の引抜き抵抗片を装着した縦枠材の一部拡大横断面図。 さらに別な形状の引抜き抵抗片を装着した縦枠材の一部拡大横断面図。 遮音板に対する引抜き抵抗片の取付形態の変形例を示す一部拡大横断面図。
符号の説明
A 矩形状枠
B 支柱
1、2 上下横枠材
3、3 両側縦枠材
4 遮音板
5 縦押し縁
6 挿入溝
7 引抜き抵抗片
7b 屈曲部

Claims (4)

  1. 合成樹脂製遮音板の上下端部を受け入れる挿入溝を上下対向面に設けている上下横枠材と、上記遮音板の両側端部を受け入れる挿入溝を左右対向面に設けている両側縦枠材とによって矩形状枠を形成し、この矩形状枠の上記上下左右の挿入溝に上記遮音板の四方端部を挿入、支持させてなる遮音パネルにおいて、上記遮音板の両側端部に塑性変形可能な引抜き抵抗片の基端部を固着していると共にこの引抜き抵抗片の外側端部を屈曲させてあり、該屈曲部を上記挿入溝の奥底側に形成している係合部に係合させて引き抜き抵抗を発生させるように構成したことを特徴とする遮音パネル。
  2. 両側縦枠材は、幅方向を前後方向に向けた一定幅を有する縦長長方形状の枠板部の後端部に内側方に向かって遮音板の側端部の背面を受止する一定幅の遮音板受止板部を突設していると共に、上記枠板部の前端部側に縦押し縁の前端対向部を固着してこの縦押し縁と上記遮音板受止板部との対向面間で引抜き抵抗片の基端部を固着した上記遮音板の側端部を引抜き抵抗片の基端部と共に挟持する挿入溝を形成してあり、さらに、上記枠板部と縦押し縁との対向面間に引抜き抵抗片の屈曲部が配設可能な隙間を形成してこの隙間に面した縦押し縁の外側面を引抜き抵抗片の屈曲部の係合部に形成していることを特徴とする請求項1に記載の遮音パネル。
  3. 上側横枠材の挿入溝に挿入した遮音板の上端部を上側横枠材に複数個の螺子によって固着している一方、下側横枠材の挿入溝に挿入した遮音板の下端部を下側横枠材に螺子により固着することなく該挿入溝に挿入、支持させていることを特徴とする請求項1に記載の遮音パネル。
  4. 両側縦枠材における枠板部の後端部に該枠板部に対して外側方に向かって直角に屈折してなる取付用板部を突設してあり、この取付用板部を支柱にボルト・ナットにより固着するように構成していることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の遮音板パネル。
JP2003356552A 2003-10-16 2003-10-16 遮音パネル Expired - Lifetime JP4230876B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003356552A JP4230876B2 (ja) 2003-10-16 2003-10-16 遮音パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003356552A JP4230876B2 (ja) 2003-10-16 2003-10-16 遮音パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005120694A JP2005120694A (ja) 2005-05-12
JP4230876B2 true JP4230876B2 (ja) 2009-02-25

Family

ID=34613766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003356552A Expired - Lifetime JP4230876B2 (ja) 2003-10-16 2003-10-16 遮音パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4230876B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101335676B1 (ko) * 2012-08-12 2013-12-03 김주연 분리형 투명방음패널

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6885740B2 (ja) * 2017-02-02 2021-06-16 日鉄建材株式会社 透光性遮音パネルの枠構造
JP7062570B2 (ja) * 2018-09-27 2022-05-06 日鉄建材株式会社 透光パネルの枠構造及び透光パネルの脱着方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101335676B1 (ko) * 2012-08-12 2013-12-03 김주연 분리형 투명방음패널

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005120694A (ja) 2005-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7810868B2 (en) Motor vehicle frame structure and crashbox therefor
JP4815387B2 (ja) 衝撃吸収部材
JP4230877B2 (ja) 遮音パネル
JP6563830B2 (ja) ばね金具及び防音パネル及び防音パネルの設置構造
JP4230876B2 (ja) 遮音パネル
JP4997505B2 (ja) 防音壁の遮音板留め金具
JP4681336B2 (ja) 防音壁
JP6231833B2 (ja) 防音壁およびばね金具
JP2005282168A (ja) 遮音パネル
JP4057901B2 (ja) 遮音パネル
JP6377388B2 (ja) 防音壁の施工方法
JP3290330B2 (ja) 防音パネルの取付構造
JP5729274B2 (ja) 車両の衝撃吸収構造
JP4198546B2 (ja) 遮音パネル
JP4296986B2 (ja) 防音壁の遮音板留め金具
JP2007031935A (ja) 防音パネルの取付構造
KR101387577B1 (ko) 방음벽
JP2021059890A (ja) パネル構造体の枠体
JP5284680B2 (ja) 枠付きパネル及びそれを用いた塀
JP6570857B2 (ja) 透光性パネルの枠構造
JP4296979B2 (ja) 防音壁の遮音板留め金具
JP7388978B2 (ja) 衝突緩衝装置
JP2003041524A (ja) 防音壁用止め金具
JP2638324B2 (ja) パネル取付構造
KR101387578B1 (ko) 방음벽

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4230876

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term