JP2005277351A - 電子部品実装装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子部品を基板(P)に搭載する電子部品実装装置(1)において、所定の搬送路(33)に沿って基板を搬送する基板搬送手段(3)と、基板に搭載すべき電子部品を供給する部品供給部(4)と、搬送路を跨ぐように備えられる一対の第1フレーム(Y軸フレーム71)と、各第1フレームに基端部が備えられ、その第1フレームからもう一方の第1フレームに向けて、その先端部が離間し対向するように配置されるとともに、第1フレームに沿って移動可能に備えられる第2フレーム(X軸フレーム72)と、各第2フレームに沿って移動可能に備えられる搭載ヘッド(6)とを備える構成にした。
【選択図】図1
Description
また、電子部品実装装置100は、搭載ヘッド60を任意の位置に移動させるための移動手段を備えている。移動手段は、搭載ヘッド60をフレーム52に沿って移動させるX軸移動手段と、フレーム52を支持梁51に沿って移動させることにより、搭載ヘッド60を支持梁51に沿って移動させるY軸移動手段とを備えている。
そして、予め複数の搭載ヘッド60の動作をプログラムしておくことで、基板搬送手段30によって搬送され、位置決めされた基板Pの任意の位置に電子部品を搭載し、実装することができるようになっている。
搭載ヘッドは、第2フレームに沿って移動可能であるとともに、その第2フレームは第1フレームに沿って移動可能であるので、第1フレームに沿った移動も可能になっている。つまり、搭載ヘッドは、第2フレームに沿った移動と、第1フレームに沿った移動を行うことができるので、その2方向への移動を行いつつ、部品供給部により供給される電子部品を保持し、その電子部品を基板に搭載するようになっている。
つまり、各第2フレームは、搬送路を跨ぐ各第1フレームに沿って、それぞれ独立した移動を行うことができる。
それにより、各第1フレームに配置される第2フレームに備えられる搭載ヘッドは、第1フレームに沿った移動と第2フレームに沿った移動をそれぞれ独立して行うことができる。
よって、搭載ヘッドの移動に関する自由度が向上するので、搭載ヘッド6は効率的に移動し動作することができる。
従って、この電子部品実装装置は、基板に対し効率的に電子部品を搭載し実装することができる電子部品実装装置であるといえる。
つまり、一方の第1フレームに配される搭載ヘッドが基板に対し電子部品を搭載することができる範囲と、もう一方の第1フレームに配される搭載ヘッドが基板に対し電子部品を搭載することができる範囲とが、重なり合うようになっている。
また、搭載ヘッドが第2フレームに沿って移動する範囲が広がるので、より広い範囲の部品供給部から電子部品を保持することもできるようになる。
特に、第2の部品搭載位置は、第1の搭載位置から、少なくとも各第1フレームに備えられる各第2フレームの先端部が対向する際に離間する間隔に相当する距離を移動させた位置であるので、各第2フレームの先端部が対向して離間する位置に搭載ヘッドが移動できず、その位置に対応する基板の範囲に電子部品を搭載することができないような場合でも、第1の搭載位置から第2の部品搭載位置に基板を移動させることにより、電子部品を搭載することができなかった基板の範囲を、電子部品を搭載することができる部品搭載位置に移すことができる。
よって、基板の全範囲に電子部品を搭載することができる。
一方、電子部品実装装置において、基板の搬送方向が逆方向の場合、第2の部品搭載位置において、基板の後端部を第2の検知部材が検知して位置合わせし、第1の部品搭載位置において、基板の先端部を第1の検知部材が検知して位置合わせすることができる。
つまり、基板の向きを切り替えることにより、一方の第1フレームに配される搭載ヘッドが基板に対し電子部品を搭載することができる範囲と、もう一方の第1フレームに配される搭載ヘッドが基板に対し電子部品を搭載することができる範囲を、それぞれ基板の全範囲に対応させることができる。そして、基板の全範囲に、一方の第1フレームに配される搭載ヘッドが部品供給部から保持する電子部品と、もう一方の第1フレームに配される搭載ヘッドが部品供給部から保持する電子部品とを搭載することができる。
よって、基板の全範囲により多くの種類の電子部品を搭載することができる。
また、第1フレームに沿い移動する搭載ヘッドが、搬送路を挟む両側の部品供給部から電子部品を保持して、基板に搭載することができるので、電子部品の搭載動作のバリエーションを広げることができる。
また、一方の第2フレーム及び搭載ヘッドが搬送路を挟む一方の部品供給部から電子部品を搭載する際に、他方の第2フレーム及び搭載ヘッドが基板に電子部品を搭載することができる。
このように、搭載ヘッドが部品供給部から電子部品を保持することと、搭載ヘッドが基板に電子部品を搭載することに関する動作のバリエーションを広げることができる。
ここで、第2フレームは、各第1フレームに第2フレームの基端部が備えられ、その第1フレームからもう一方の第1フレームに向けて、その第2フレームの先端部が離間し対向するように配置されているので、各第2フレームが第1フレームに沿って移動する際に、一方の第1フレームに沿って移動する第2フレームと、もう一方の第1フレームに沿って移動する第2フレームとが、その先端部同士を接触させてしまうことはない。つまり、各第2フレームは、搬送路を跨ぐ各第1フレームに沿って、それぞれ独立した移動を行うことができる。それにより、各第1フレームに配置される第2フレームに備えられる搭載ヘッドは、第1フレームに沿った移動と第2フレームに沿った移動をそれぞれ独立して行うことができる。
このように、電子部品実装装置は、各搭載ヘッドやその搭載ヘッドを備える第2フレーム同士が接触してしまわないように、それらの移動を制限することなく、搭載ヘッドを第1フレームと第2フレームとに沿って、それぞれ独立して移動させることができる。
よって、搭載ヘッドの移動に関する自由度が向上するので、搭載ヘッド6は効率的に移動し動作することができる。従って、この電子部品実装装置は、基板に対し効率的に電子部品を搭載し実装することができる電子部品実装装置であるといえる。
また、搭載ヘッドが第2フレームに沿って移動する範囲が広がるので、より広い範囲の部品供給部から電子部品を保持することもできるようになる。
よって、搭載ヘッドは、より広い範囲の部品供給部からより多くの種類の電子部品を保持することができるとともに、各搭載ヘッドが、互いに協働するように、基板においてその重なりあった電子部品を搭載可能な範囲に電子部品を搭載することができる。
よって、基板の全範囲に電子部品を搭載することができる。
具体的には、電子部品実装装置において、基板の搬送方向が正方向の場合、第1の部品搭載位置において、基板の後端部を第1の検知部材が検知して位置合わせし、第2の部品搭載位置において、基板の先端部を第2の検知部材が検知して位置合わせすることができる。一方、電子部品実装装置において、基板の搬送方向が逆方向の場合、第2の部品搭載位置において、基板の後端部を第2の検知部材が検知して位置合わせし、第1の部品搭載位置において、基板の先端部を第1の検知部材が検知して位置合わせすることができる。つまり、第1の部品搭載位置に対応する第1の検知部材と、第2の部品搭載位置に対応する第2の検知部材とを、このような配置にすることにより、基板の搬送方向の正方向、逆方向とを切り替えても、正方向と逆方向のどちらの場合でも同様の位置合わせを行うことができる。
従って、基板を左右のどちらからでも搬送することができる電子部品実装装置とすることができる。
よって、基板の全範囲により多くの種類の電子部品を搭載することができる。
また、第1フレームに沿い移動する搭載ヘッドが、搬送路を挟む両側の部品供給部から電子部品を保持して、基板に搭載することができるので、電子部品の搭載動作のバリエーションを広げることができる。
このように、搭載ヘッドが部品供給部から電子部品を保持することと、搭載ヘッドが基板に電子部品を搭載することに関する動作のバリエーションを広げることができる。
ここで、電子部品実装装置において、基板Pが前工程から後工程に搬送される方向をX軸方向とし、これと直交する一の方向をY軸方向とし、X軸方向とY軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向と定義する。
図1は、電子部品実装装置1の平面図である。
図1に示されるように、電子部品実装装置1は、各構成部材がその上面に載置される基台2と、基板PをX軸方向に沿って前工程から後工程に搬送する基板搬送手段3と、電子部品を供給する部品供給部4と、部品供給部4により供給される電子部品を基板Pに搭載する搭載ヘッド6と、搭載ヘッド6をX軸、Y軸の各方向に移動するヘッド移動手段7等を有している。
基板搬送手段3は、図示しない搬送ベルトを有しており、その搬送ベルトにより基板Pを搬送路33に沿ってX軸方向に前工程側から後工程側へ搬送する。
また、基板搬送手段3は、搭載ヘッド6により電子部品を基板Pへ搭載し実装するために、所定の部品搭載位置において基板Pの搬送を停止し、基板Pを支持することも行う。
特に、本実施形態1における電子部品実装装置1においては、基板Pの中心位置を、基板Pの搬送方向(X軸方向)に対する基準位置に合わせるように、基板Pを停止させるようになっている。つまり、どのようなサイズの基板Pであっても、その基板Pの中心位置(搬送方向に対する中心位置)が電子部品実装装置1における基準位置に合わさり停止するようになっている。
また、搭載ヘッド6には、基板Pに付されている基準マークを上方から撮像するCCDカメラ(図示省略)が備えられている。このCCDカメラは、撮像した基準マークに関する画像データを、電子部品実装装置の制御部(図示省略)に出力する。
Z軸移動手段(図示省略)は、搭載ヘッド6上に設けられており、吸着ノズル6aをZ軸方向に移動させる移動手段であり、吸着ノズル6aはこのZ軸移動手段を介してZ軸方向に移動自在に搭載ヘッド6に備えられている。Z軸移動手段としては、例えば、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
Z軸回転手段(図示省略)は、搭載ヘッド6上に設けられており、吸着ノズル6aを回転させる回転駆動手段であり、吸着ノズル6aはこのZ軸回転手段を介してZ軸を軸中心に回転自在に搭載ヘッド6に備えられている。Z軸回転手段としては、例えば、角度調節モータと、この角度調節モータの回転角度量を検出するエンコーダ等により構成される。
なお、本実施形態1における電子部品実装装置1においては、各Y軸フレーム71にそれぞれ2つずつX軸フレーム72が備えられている。
このX軸移動手段7aにおいて、搭載ヘッド6はX軸フレーム72に沿って移動可能となっている。特に、搭載ヘッド6は、一方のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72の先端部72b側から突出し、もう一方のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72の先端部72bより基端部72a側の位置にまで移動可能となっている。
つまり、図1において、図中左側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が基板Pに対し電子部品を搭載することができる範囲と、図中右側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が基板Pに対し電子部品を搭載することができる範囲とが、重なり合うようになっている。
そして、図2に示すように、所定の部品搭載位置に配置される基板Pに対し、図中左側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が基板Pに対し電子部品を搭載することができる範囲66lと、図中右側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が基板Pに対し電子部品を搭載することができる範囲66rと、その範囲が重なり合って図中左右どちら側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6からも電子部品を搭載することができる範囲66cとが設けられるようになっている。
なお、各Y軸フレーム71には、それぞれ2つずつX軸フレーム72が備えられており、各X軸フレーム72は、それぞれ独立した動作、移動を行うことができるようになっている。このように、各X軸フレーム72が、それぞれ独立した移動を行うためには、Y軸移動手段7bの駆動手段としては、リニアモータが好ましい。
その制御部(図示省略)は、CPU,ROM,RAM等を含む演算装置で構成され、これらに所定のプログラムが入力されることにより、基板搬送手段3、搭載ヘッド6、ヘッド移動手段7(X軸移動手段7a、Y軸移動手段7b)等に対する動作制御を行うようになっている。
また、制御部は、電子部品を基板Pの所定位置に搭載するため、その所定位置に応じた位置合わせを行うために、電子部品を保持する搭載ヘッド6がX軸方向、Y軸方向への移動を行うように、部品搭載制御手段に基づいてヘッド移動手段7の動作制御を行う。
また、制御部は、搭載ヘッド6のCCDカメラ(図示省略)が撮像した基板Pの基準マークに関する画像データに基づき、その基板Pのサイズ、位置やずれを認識し、その認識した基板Pのサイズや状態に応じて、基板搬送手段3や搭載ヘッド6、ヘッド移動手段7を動作、移動を調整する制御を行う。
なお、電子部品実装装置1の制御部(図示省略)における制御処理については、従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
まず、基板搬送手段3が、前工程から基板Pを搬送するとともに、電子部品実装装置1の搬送路33のほぼ中央部に位置する所定の部品搭載位置に基板Pを停止させて、図示しないクランプにより挟持して支持する。
ここで、搭載ヘッド6は、X軸フレーム72の先端部72b側から突出することができるので、X軸フレーム72が移動可能とする範囲よりその先端部72b側に突出する範囲分、搭載ヘッド6が移動可能とする範囲は広くなっており、各搭載ヘッド6はより広い範囲の部品供給部4から電子部品を吸着し保持することができるようになっている。
また、図1において、図中左側のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72に支持されている搭載ヘッド6は各部品供給部4における左寄りの範囲から電子部品を保持し、図中右側のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72に支持されている搭載ヘッド6は各部品供給部4における右寄りの範囲から電子部品を保持するようになっている。
そして、電子部品の搭載を終えた搭載ヘッド6は、次の電子部品を吸着して保持するために、部品供給部4側へ移動するようになっている。そして、基板Pに所定の全ての電子部品が実装されるまで、電子部品の吸着保持と搭載とを繰り返すようになっている。
特に、基板Pを停止させる基準位置を、一方のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72の先端部72bと、もう一方のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72の先端部72bとの間の中間位置に対応する位置とすることにより、所定の部品搭載位置で支持される基板Pの中心位置が、各X軸フレーム72の先端部72bの間に位置するようになる。それによって、その基準位置に基板Pの中心を位置合わせすることにより、どのようなサイズの基板Pも、図2(a)、(b)、(c)に示すように、所定の部品搭載位置に配置される基板Pに対し、図中左側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が基板Pに対し電子部品を搭載することができる範囲66lと、図中右側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が基板Pに対し電子部品を搭載することができる範囲66rと、その範囲が重なり合って図中左右どちら側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6からも電子部品を搭載することができる範囲66cとを設けるようにすることができる。
つまり、各搭載ヘッド6をそれぞれ独立して動作させるために、各X軸フレーム72をそれぞれ移動させる場合であっても、一方のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72と、もう一方のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72とが、接触するようなことはなく、それぞれ独立した移動、動作を行うことができる。
つまり、各搭載ヘッド6がそれぞれ独立した移動、動作を行うことにより、各搭載ヘッド6は任意のタイミングで部品供給部4から電子部品を吸着し保持することができ、搭載ヘッド6同士が接触してしまわないように移動し動作することによって、各搭載ヘッド6は任意のタイミングで基板Pに電子部品の搭載を行うことができる。
従って、この電子部品実装装置1は、基板Pに対し、効率的に電子部品を搭載し実装することができる電子部品実装装置であるといえる。
次に、本発明に係る電子部品実装装置の実施形態2について図3、図4を用いて説明する。なお、実施形態1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
基板回転手段31は、部品搭載位置において基板Pが載置される基板回転テーブル31aと、その基板回転テーブル31aを回転させる図示しない回転駆動手段とを備えている。
回転駆動手段(図示省略)は、基板回転テーブル31aの下面側に備えられている。
回転駆動手段は、基板回転テーブル31aの載置面、特に基板回転テーブル31aに載置される基板Pの板面に垂直な軸を中心に基板回転テーブル31aを回転させる駆動手段であり、基板回転テーブル31aを軸支する回転軸(図示省略)と、その回転軸を回転させる図示しない駆動手段等から成る。その駆動手段としては、例えば、サーボモータを適用することができる。
なお、基板回転テーブル31a上への基板Pの搬入および基板回転テーブル31a上からの基板Pの搬出は、基板搬送手段3が行うことができるようになっている。
基板搬送手段3が、前工程から基板Pを搬送するとともに、搬送路33のほぼ中央部に位置する所定の部品搭載位置における基板回転テーブル31a上に基板Pを停止させて、図示しないクランプ(基板保持機構)により挟持して支持する。
次いで、ヘッド移動手段7(X軸移動手段7a、Y軸移動手段7b)により移動される搭載ヘッド6が、部品供給部4から電子部品の保持するとともに、その電子部品を基板Pにおける所定の実装箇所に位置合わせを行うようにして搭載し実装する。
そして、同様に、ヘッド移動手段7(X軸移動手段7a、Y軸移動手段7b)により移動される搭載ヘッド6が、部品供給部4から電子部品の保持するとともに、その電子部品を基板Pにおける所定の実装箇所に位置合わせを行うようにして搭載し実装する動作を継続し、基板Pに全ての電子部品が実装されるまで、電子部品の吸着保持と搭載とを繰り返すようになっている。
それによって、基板Pの左右の領域に、それぞれ左側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が電子部品を搭載することができる範囲66lと、右側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が電子部品を搭載することができる範囲66rとを対応させることができる。
つまり、電子部品実装装置1aにおいて、所定の部品搭載位置(基板回転テーブル31a)に支持される基板Pに対しては、その基板Pのどの位置に対しても、部品供給部4により供給される全種類の電子部品を搭載することができる。
次に、本発明に係る電子部品実装装置の実施形態3について図5〜図7を用いて説明する。なお、実施形態1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
特に、本実施形態3における電子部品実装装置1bにおいては、図5(a)に示す第1の部品搭載位置3aと、図5(b)に示す第2の部品搭載位置3bとを有している。
第1の部品搭載位置3aは、図6(a)に示すように、基板Pの搬送方向の先端部Pfが、図中右側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が電子部品を搭載することができる範囲66rの右端部と一致する箇所であり、第2の部品搭載位置3bは、図6(b)に示すように、基板Pの搬送方向の後端部Pbが、図中左側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が電子部品を搭載することができる範囲66lの左端部と一致する箇所である。
つまり、一方のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72と、もう一方のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72とは、その先端部72b同士が離間し対向するように配置されているので、そのX軸フレーム72の先端部72b同士が離間する間に対応する基板Pの部分は、搭載ヘッド6の移動範囲外であるので、基板Pのその部分に対しては、電子部品が搭載できない。
まず、基板搬送手段3が、前工程から基板Pを搬送するとともに、電子部品実装装置1bの搬送路33における第1の部品搭載位置3aに基板Pを停止させて、図示しないクランプにより挟持して支持する。
次いで、ヘッド移動手段7(X軸移動手段7a、Y軸移動手段7b)により移動される搭載ヘッド6が、部品供給部4から電子部品の保持するとともに、その電子部品を基板Pにおける所定の実装箇所に位置合わせを行うようにして搭載し実装する。
そして、同様に、ヘッド移動手段7(X軸移動手段7a、Y軸移動手段7b)により移動される搭載ヘッド6が、部品供給部4から電子部品の保持するとともに、その電子部品を基板Pにおける所定の実装箇所に位置合わせを行うようにして搭載し実装する動作を継続し、基板Pに全ての電子部品が実装されるまで、電子部品の吸着保持と搭載とを繰り返すようになっている。
そして、基板Pの全ての領域に、電子部品を実装することができるようになっている。
特に、第1の部品搭載位置3aと第2の部品搭載位置3bの両方において、左右それぞれのY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72の搭載ヘッド6により、基板Pに対して電子部品を搭載し実装することができる。
よって、この電子部品実装装置1bも、基板Pに対し、効率的に電子部品を搭載し実装することができる電子部品実装装置であるといえる。
例えば、図7(a)に示すように、第1の部品搭載位置3aは、左側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が電子部品を搭載することができる範囲66lと、右側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が電子部品を搭載することができる範囲66rとに基板Pがほぼ均等に入り、その範囲66lと66rの間に対応し、電子部品を実装することができない基板Pの位置qが形成される配置とする。
そして、図7(b)に示すように、第2の部品搭載位置3bは、一方のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72と、もう一方のY軸フレーム71に備えられるX軸フレーム72との先端部72b同士が離間する間隔に相当する距離分、第1の部品搭載位置3aから基板Pを搬送方向と逆方向に移動させることによって、第1の部品搭載位置3aにおいて電子部品を実装することができなかった基板Pにおける範囲66lと66rの間に対応していた位置qを、範囲66l側に入るようにする配置とする。
なお、第2の部品搭載位置3bは、第1の部品搭載位置3aから基板Pを搬送方向に移動させることによって、第1の部品搭載位置3aにおいて電子部品を実装することができなかった基板Pにおける範囲66lと66rの間に対応していた位置qを、範囲66r側に入るようにする配置としてもよい。
次に、本発明に係る電子部品実装装置の実施形態4について図8〜図10を用いて説明する。なお、実施形態1、実施形態3と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
第1の部品搭載位置3cは、図9に示すように、基板Pの搬送方向先端部Pfおよび基板Pの前半部側(右半分側)が、図中左側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が電子部品を搭載することができる範囲66lに含まれる箇所であり、第2の部品搭載位置3bは、図9に示すように、基板Pの搬送方向後端部Pbおよび基板Pの後半部側(左半分側)が、図中右側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6が電子部品を搭載することができる範囲66rに含まれる箇所である。
なお、その範囲66lと範囲66rとが重なり合って左右どちら側のY軸フレーム71に配される搭載ヘッド6からも電子部品を搭載することができる範囲66cも形成されている。
第1センサs1は、図9〜図11に示すように、基板Pの後端部Pbを検知し、その後端部Pbを位置合わせするための基準位置となっている。そして、基板Pを第1の部品搭載位置3cに位置合わせするようになっている。
第2センサs2は、図9〜図11に示すように、基板Pの先端部Pfを検知し、その先端部Pfを位置合わせするための基準位置となっている。そして、基板Pを第2の部品搭載位置3dに位置合わせするようになっている。
なお、第1センサs1、第2センサs2は、光電式センサなどの非接触センサを適用することができる。
まず、基板搬送手段3が、前工程から基板Pを搬送するとともに、第1センサs1の基板P検知に基づき、電子部品実装装置1cの搬送路33における第1の部品搭載位置3cに基板Pを停止させて、図示しないクランプにより挟持して支持する。
次いで、ヘッド移動手段7(X軸移動手段7a、Y軸移動手段7b)により移動される搭載ヘッド6が、部品供給部4から電子部品の保持するとともに、その電子部品を基板Pにおける所定の実装箇所に位置合わせを行うようにして搭載し実装する。
そして、同様に、ヘッド移動手段7(X軸移動手段7a、Y軸移動手段7b)により移動される搭載ヘッド6が、部品供給部4から電子部品の保持するとともに、その電子部品を基板Pにおける所定の実装箇所に位置合わせを行うようにして搭載し実装する動作を継続し、基板Pに全ての電子部品が実装されるまで、電子部品の吸着保持と搭載とを繰り返すようになっている。
そして、基板Pの全ての領域に、電子部品を実装することができるようになっている。
よって、この電子部品実装装置1cも、基板Pに対し、効率的に電子部品を搭載し実装することができる電子部品実装装置であるといえる。
つまり、図9(a)、(b)に示すように、第1センサs1が、基板Pの後端部Pbを検知し、その後端部Pbを基準位置に位置合わせするように、基板Pを第1の部品搭載位置3cに位置合わせすることと、第2センサs2が、基板Pの先端部Pfを検知し、その先端部Pfを基準位置に位置合わせするように、基板Pを第2の部品搭載位置3dに位置合わせすることによって、どのようなサイズの基板Pも、基板Pの前半部側と後半部側に分けて、それぞれ第1の部品搭載位置3cと、第2の部品搭載位置3dとにおいて、電子部品の搭載を行いやすくなっている。
それにより、例えば、電子部品実装装置1cにおいて、基板Pの搬送方向を逆方向にした場合(図8において、図中右側から左側へ基板Pを搬送する場合)、第2の部品搭載位置3dにおいて、基板Pの後端部を第2センサs2が検知して位置合わせするとともに、第1の部品搭載位置3cにおいて、基板Pの先端部を第1センサs1が検知して位置合わせすることができる。つまり、第1の部品搭載位置3cに対応する第1センサs1と、第2の部品搭載位置3dに対応する第2センサs2とを、このような配置にすることにより、基板Pの搬送方向の正方向、逆方向とを切り替えても、正方向と逆方向のどちらの場合でも同様の位置合わせを行うことができる。従って、基板Pを左右のどちらからでも搬送することができる電子部品実装装置とすることができる。
また、第1の部品搭載位置3cと第2の部品搭載位置3dとの間にセンサを配置する場合に比べ、各部品搭載位置に位置合わせする基板P同士を近づけたり、その位置合わせ位置の自由度を上げたりすることができる。
例えば、X軸フレーム72および搭載ヘッド6の数は任意であり、Y軸フレーム71にそれぞれ1つずつ備える構成や、3つ以上備える構成であってもよい。
3 基板搬送手段
33 搬送路
3a、3c 第1の部品搭載位置
3b、3d 第2の部品搭載位置
4 部品供給部
6 搭載ヘッド
6a 吸着ノズル
66l 電子部品搭載可能範囲
66r 電子部品搭載可能範囲
7 ヘッド移動手段
7a X軸移動手段
7b Y軸移動手段
71 Y軸フレーム(第1フレーム)
72 X軸フレーム(第2フレーム)
72a 基端部
72b 先端部
P 基板
Pf 先端部
Pb 後端部
s1 第1センサ(第1の検知部材)
s2 第2センサ(第2の検知部材)
Claims (7)
- 所定の搬送路に沿って基板を搬送する基板搬送手段と、
前記基板に搭載すべき電子部品を供給する部品供給部と、
前記搬送路を跨ぐように備えられる一対の第1フレームと、
前記各第1フレームに基端部が備えられ、その第1フレームからもう一方の第1フレームに向けて、その先端部が離間し対向するように配置されるとともに、前記第1フレームに沿って移動可能に備えられる第2フレームと、
前記各第2フレームに沿って移動可能に備えられる搭載ヘッドと、を有し、
前記部品供給部により供給される前記電子部品を前記搭載ヘッドが保持するとともに、前記電子部品を前記基板に搭載することを特徴とする電子部品実装装置。 - 前記搭載ヘッドは、一方の第1フレームに備えられる前記第2フレームの先端部側から突出し、もう一方の第1フレームに備えられる前記第2フレームの先端部より基端部側の位置にまで移動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装装置。
- 前記基板搬送手段は、前記搭載ヘッドが前記基板に対し前記電子部品を搭載するための第1の部品搭載位置と、前記各第1フレームに備えられる前記各第2フレームの先端部が対向する際に離間する間隔に相当する距離を、前記第1の搭載位置から少なくとも移動させる第2の部品搭載位置とに切り替えるように、前記基板を搬送可能となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品実装装置。
- 前記基板搬送手段は、前記搬送路における前記基板の搬送方向上流側の第1の部品搭載位置と、前記搬送路における前記基板の搬送方向下流側の第2の部品搭載位置と、を有するとともに、前記第1の部品搭載位置に前記基板を位置合わせするために前記基板の後端部を検知する第1の検知部材と、前記第2の部品搭載位置に前記基板を位置合わせするために前記基板の先端部を検知する第2の検知部材とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品実装装置。
- 前記基板を当該基板の載置面に垂直な軸を中心に回転させる基板回転手段を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電子部品実装装置。
- 前記搬送路を挟んでその両側に、前記部品供給部を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電子部品実装装置。
- 前記第2フレーム及び前記搭載ヘッドは、前記搬送路の両側に備えられる前記部品供給部に対応するように、前記各第1フレームに複数備えられることを特徴とする請求項6に記載の電子部品実装装置。
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