JP2005270787A - 塗工機 - Google Patents

塗工機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005270787A
JP2005270787A JP2004087339A JP2004087339A JP2005270787A JP 2005270787 A JP2005270787 A JP 2005270787A JP 2004087339 A JP2004087339 A JP 2004087339A JP 2004087339 A JP2004087339 A JP 2004087339A JP 2005270787 A JP2005270787 A JP 2005270787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
base material
roll
transport
tension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004087339A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4764610B2 (ja
Inventor
Takayuki Nakanishi
隆之 中西
Tsutomu Kurokoshi
努 黒越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomoegawa Paper Co Ltd filed Critical Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority to JP2004087339A priority Critical patent/JP4764610B2/ja
Publication of JP2005270787A publication Critical patent/JP2005270787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4764610B2 publication Critical patent/JP4764610B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

【課題】 基材を塗料供給装置に対して近接離反させる際の基材の張力の変動を抑制することで、塗工作業切り替え時におけるロスを低減することができる塗工機を提供する。
【解決手段】 シート状の基材3を複数の搬送ロール4に巻回した状態で連続的に搬送しつつ、アプリケータロール6により基材3の表面に塗料を塗布すると共に該塗料を乾燥させてなる塗工処理を行う塗工機1において、塗布パート上流側及び下流側搬送ロール44,45が、基材3をアプリケータロール6に対して近接離反させるべく移動可能とされ、このような各搬送ロール44,45の移動に伴う基材3の張力の変動を抑制するべく、該基材3の搬送経路を変化させるテンション調整用搬送ロール43が設けられる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、シート状の基材への塗工処理を行う塗工機に関する。
従来から、紙やプラスチックフィルム等のシート状の基材の表面に所定の塗工処理を行う塗工機においては、前記基材を駆動ロールを含む複数の搬送ロールに巻回させるようにして連続的に搬送しつつ、塗料供給装置により基材表面に塗料を塗布し、かつ該塗料を乾燥装置により乾燥させる等の各処理を行うことが一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−115821号公報
ところで、上述のような塗工機においては、塗工開始時や停止時といった塗工作業切り替え時に基材を塗料供給装置に対して近接離反可能とするべく、塗布パートにおける搬送ロールが例えばスイング可能に構成されることが多い。このような構成の場合、塗布パートの搬送ロールの移動に伴い、基材が弛むあるいは過度に張るといったテンション(張力)の変動が生じることとなる。
基材のテンションの変動が生じると、そのテンションが安定するまでの間は塗布パートにおける塗布量がばらついて塗布ムラが生じるし、乾燥パートにおいては基材の弛みやスジ張り等による乾燥ムラが生じることとなる。このような塗工不良が生じた部分は、塗工作業切り替え時におけるロスとなってしまう。
また、上記基材のテンションの変動を抑制するために、塗布パートにおける搬送ロールの移動に合わせて基材の搬送速度を一時的に変化させることも考えられるが、このような対応を行うと、基材への塗料塗布後の各パートにおける処理への影響、特に乾燥パートにおける乾燥条件への影響が大きく、結果として塗工作業切り替え時におけるロスを低減させることができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、基材を塗料供給装置に対して近接離反させる際の基材の張力の変動を抑制することで、塗工作業切り替え時におけるロスを低減することができる塗工機を提供する。
上記課題の解決手段として、本発明は、シート状の基材を複数の搬送ロールに巻回した状態で連続的に搬送しつつ、塗料供給装置により前記基材の表面に塗料を塗布すると共に該塗料を乾燥させてなる塗工処理を行う塗工機において、少なくとも一つの前記搬送ロールが、前記基材を前記塗料供給装置に対して近接離反させるべく移動可能とされ、このような搬送ロールの移動に伴う前記基材の張力の変動を抑制するべく、該基材の搬送経路を変化させるテンション調整部材が設けられることを特徴とする。
この構成によれば、塗工開始時や終了時等に、基材の塗料供給装置に対する近接離反により、塗料供給装置の周辺、つまり塗布パートにおける基材の搬送経路が変化しても、これをテンション調整部材による基材の搬送経路の変化により打ち消すことが可能となる。すなわち、塗工作業切り替え時において、基材の搬送速度を変化させることなくその張力の変動を抑制することが可能となる。
これにより、塗工機の塗布パート及び乾燥パートにおける基材の弛みが防止されると共に、基材の張力が所定値に保たれることで、塗布パートにおける塗布量のばらつきによる塗布ムラが防止され、かつ乾燥パートにおける基材のスジ張り等による乾燥ムラが防止される。また、基材の搬送速度が変化しないので、基材に塗料を塗布した後の各パートにおける処理への影響、特に乾燥パートにおける乾燥条件への影響が抑えられる。
また、前記テンション調整部材が、前記基材を前記塗料供給装置に対して近接離反させるべく移動可能とされるものを除く少なくとも一つの前記搬送ロールであれば、専用のテンショナ等を用いて基材の搬送経路を変化させるような場合と比べて合理的な設計とすることができる。
さらに、前記テンション調整部材である搬送ロールが、前記塗料供給装置よりも基材搬送方向上流側に配置される構成であれば、塗料供給装置が配設される塗布パートと乾燥パートとの間の狭いスペースにテンション調整用の搬送ロールを設ける場合と比べてそのレイアウト自由度を高めることができる。また、塗料塗布後の基材の搬送経路が変化することによる該基材表面の塗布層の乱れも防止することができる。
さらにまた、前記テンション調整部材である搬送ロールが、前記基材の塗料が塗布されない側の面に接触する構成であれば、該搬送ロールの移動による基材表面(塗料が塗布される側の面)への傷付き、圧痕、シワ、汚れ等の外乱を確実に防止できる。
本発明によれば、塗工作業切り替え時において、基材の搬送速度を変化させることなくその張力の変動を抑制することが可能となるため、塗工不良によるロスを低減させることができ、基材や塗料の歩留りを向上させることができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、この実施例における塗工機1の概略側面図であり、本図に示すように、塗工機1は、アンワインダ2にロール巻きされた紙あるいはプラスチックフィルム等の基材3を巻き出し、これをその幅方向に延設された複数の搬送ロール4に巻回させるようにして連続的に搬送しつつ、該基材3の表面に塗工処理を行った後にこれをワインダ5で再度巻き取るように構成される。なお、図1を含む各図における矢印Fは、基材3の搬送方向(基材幅方向と略直交する方向)を示している。
基材3への塗工処理は、該基材3の表面にアプリケータロール(塗料供給装置)6等により塗料等の所望の塗工液(以下、単に塗料という)の塗布を行う塗布工程と、基材3に塗布された塗料を乾燥装置8により乾燥させる乾燥工程とを経てなるものである。塗工処理が施された基材3は、検反工程等を経た後にワインダ5に巻き取られて製品化される。
アプリケータロール6と隣接する部位には、該アプリケータロール6に対して近接離反可能なメータリングロール7が配置される。このメータリングロール7とアプリケータロール6との間隙を調整することで、アプリケータロール6の表面に付着する塗料の厚さが決定される。これらアプリケータロール6とメータリングロール7との協働により、アプリケータロール6の表面に所定の厚さで付着した塗料が基材表面に転移される、つまり基材表面に所定の厚さを有する塗料の塗布層が形成される。
図2に示すように、前記アンワインダ2から巻き出された基材3は、適宜搬送ロール4に巻回されつつ前記塗布工程を行う塗布パート1aまで搬送される。塗布パート1aにおいては、基材3が複数の搬送ロール4を下方から覆うようにしてこれらに巻回され、この状態で基材3が略水平に張架される。このような基材3の下方には前記アプリケータロール6が配置され、このアプリケータロール6により基材表面(下面)に所定の塗布層が形成される。
塗布パート1aを通過した基材3は、その搬送経路が斜め上方に向かって折り返されるように変化することで、塗布層が形成された基材表面が仰向いた状態となり、この状態で塗工機1のフレーム上方に配置された乾燥パート1bに搬送される。乾燥パート1bに搬送された基材3は、乾燥装置8の乾燥室9内に導入され、該乾燥室9内に供給される熱風により基材3の塗布層が乾燥される。ここで、塗布パート1aとその後続の乾燥パート1bとは、塗料塗布後の基材3を速やかに乾燥室9内に導入できるように近接して設けられる。
乾燥室9内においては、未乾燥の塗布層に搬送ロール4が接触しないように、基材3がその裏面側(未塗布面側)から複数の搬送ロール4に支持される。乾燥室9内における各搬送ロール4は、基材3に略均一な張力(テンション)を発生させた状態でこれを搬送するべく、乾燥室9の入口から出口までの搬送経路が直線的ではなく、その中央部分が図2に示す側面視(基材幅方向視)で略上方に膨出するように配設される。
塗布パート1aよりも基材搬送方向上流側(以下、単に上流側ということがある)に配設される各搬送ロール4は、前記側面視で略クランク状の搬送経路を形成するように配設されており、この搬送経路に沿って配される基材3は、各搬送ロール4に対して所定の抱き角(折り返し角)以上となるように巻回される。
ここで、塗工機1の全搬送ロール4の内、一部のものは基材3を搬送するためのフィードロール(駆動ロール)とされ、他のものは回転自在のフリーロールとされる。このような各搬送ロール4に対して基材3が所定の抱き角以上で巻回されることで、各搬送ロール4と基材3との擦れによる基材表面の傷付きが防止されている。なお、乾燥室9内の各搬送ロール4は、基材3を前記抱き角以上で巻回することができないことから、全て基材3の搬送速度に合わせて回転駆動するようになっている。
塗布パート1aよりも上流側であって前記アンワインダ2近傍となる位置には、前述のフィードロールの一つである巻き出し側フィードロール41が配設される。この巻き出し側フィードロール41は、アンワインダ2からの基材3の巻き出し速度を検出するための基準ロールとしても機能するもので、この巻き出し側フィードロール41からの検出信号は、不図示の制御装置に入力される。
また、乾燥室9の出口よりも基材搬送方向下流側(以下、単に下流側ということがある)であって該出口近傍となる位置には、同じく前述のフィードロールの一つである出口側フィードロール(不図示)が配設される。この出口側フィードロールは、前記制御装置により駆動制御されるものである。
さらに、塗布パート1aよりも上流側であってその近傍となる位置に配設される搬送ロール4は、基材3のテンションを検出可能なテンション検出用搬送ロール46として構成される。このテンション検出用搬送ロール46の検出信号も、前記制御装置に入力されるようになっている。
そして、前記出口側フィードロールは、テンション検出用搬送ロール46からの検出信号に基づき、基材3に所定のテンションを発生させるべく、巻き出し側フィードロール41との間に所定の回転速度差が生じるように駆動制御される。このように基材3に所定のテンションを発生させることで、塗布パート1a及び乾燥パート1bにおける基材3の弛みあるいは過度の張りが防止されている。
塗布パート1aにおいては、基材3がその上流側及び下流側に配設された二つの搬送ロール4(以下、塗布パート上流側及び下流側搬送ロール44,45という)に渡って略水平に張架された状態で支持されると共に、これら各搬送ロール44,45間に配設された比較的小径の二つのパックアップロール44aによっても基材3が支持される。基材3における各バックアップロール44aに渡る部位の下方には、前記アプリケータロール6が配設されている。
ここで、塗布パート上流側及び下流側搬送ロール44,45及び各バックアップロール44aは、これらの軸線と略平行な軸を中心としてスイング(揺動)可能に構成される塗布ヘッド10に支持されている。この塗布ヘッド10は、各搬送ロール44,45及びバックアップロール44aに支持された基材3をアプリケータロール6に対して近接離反させるべく、各搬送ロール44,45(及びバックアップロール44a)を移動させるためのものであり、この塗布ヘッド10のスイング動により、塗工開始及び終了等の塗工作業の切り替えが可能となっている。
またここで、塗布ヘッド10が基材3とアプリケータロール6とを近接させている状態を塗工可能状態(図中実線で示す)、塗布ヘッド10が基材3とアプリケータロール6とを離反させている状態を塗工停止状態(図中二点鎖線で示す)とすると、塗布ヘッド10が塗工可能状態から塗工停止状態となるようにスイングした場合には、塗布パート下流側搬送ロール45が乾燥室9の入口に対して近づくように比較的大きく移動する。これにより、塗布パート全体としては基材3の搬送経路が短縮される。
また、塗布ヘッド10が塗工停止状態から塗工可能状態となるようにスイングした場合には、塗布パート下流側搬送ロール45が乾燥室9の入口に対して遠ざかるように比較的大きく移動する。なお、塗布ヘッド10のスイング軸は、塗布パート上流側搬送ロール44と同軸とされる。
そして、塗布パート1aよりも上流側であってその近傍となる位置に配設された搬送ロール4(以下、テンション調整用搬送ロール43という)は、塗布ヘッド10と連動するテンション調整装置11に支持されている。このテンション調整装置11は、塗布ヘッド10による各搬送ロール44,45の移動に伴う基材3のテンションの変動を抑制するべく、テンション調整用搬送ロール43を移動させ基材3の搬送経路を変化させるものである。
ここで、塗布パート上流側搬送ロール44のさらに上流側には、第一定位置搬送ロール(テンション検出用搬送ロール)46、テンション調整用搬送ロール43、第二定位置搬送ロール42の順でこれらが配設されている。塗布パート上流側搬送ロール44は基材3の裏面、つまり塗料が塗布されない側の面に接触するものであり、これの上流側に配設される各搬送ロール46,43,42は、基材3の表面と裏面とに交互に接触するようになっている。つまり、テンション調整用搬送ロール43は、基材3の裏面に接触するものである。
テンション調整装置11による基材3の搬送経路の変化を具体的に説明すると、塗布ヘッド10が塗工可能状態から塗工停止状態となるようにスイングし、塗布パート1aにおける基材3の搬送経路が短縮される際には、テンション調整用搬送ロール43が略水平方向に沿って図2における左方に移動する(図中二点鎖線で示す)ことで、該テンション調整用搬送ロール43が第一及び第二定位置搬送ロール46,42に対して遠ざかり、塗布パート1aにおける基材3の搬送経路の短縮分に相当する分だけ基材3の搬送経路が延長される。
同様に、塗布ヘッド10が塗工停止状態から塗工可能状態となるようにスイングし、塗布パート1aにおける基材3の搬送経路が延長される際には、テンション調整用搬送ロール43が略水平方向に沿って図2における右方に移動する(図中実線で示す)ことで、該テンション調整用搬送ロール43が第一及び第二定位置搬送ロール46,42に対して近づき、塗布パート1aにおける基材3の搬送経路の延長分に相当する分だけ基材3の搬送経路が短縮される。
このようなテンション調整装置11の作動により、テンション調整用搬送ロール43から塗布パート1aまでの間で基材3の搬送経路の長さが一定に保たれ、塗布ヘッド10のスイングに伴う基材3の弛みあるいは過度な張りが防止される。すなわち、塗布ヘッド10による各搬送ロール44,45の移動に伴う基材3のテンションの変動が抑制される。
テンション検出用搬送ロール46は、塗布パート1aにおける基材3のテンションをリニアに検出できるように、塗布パート上流側搬送ロール44の直ぐ上流側に配設される。また、テンション調整用搬送ロール43は、塗布パート1aにおける基材3の搬送経路の増減をリニアに吸収できるように、テンション検出用搬送ロール46の直ぐ上流側に配設される。
以上説明してきたように、上記実施例における塗工機1は、シート状の基材3を複数の搬送ロール4に巻回した状態で連続的に搬送しつつ、アプリケータロール6により基材3の表面に塗料を塗布すると共に該塗料を乾燥させてなる塗工処理を行うものであって、塗布パート上流側及び下流側搬送ロール44,45が、基材3をアプリケータロール6に対して近接離反させるべく移動可能とされ、このような各搬送ロール44,45の移動に伴う基材3のテンションの変動を抑制するべく、該基材3の搬送経路を変化させるテンション調整用搬送ロール43が設けられるものである。
この構成によれば、塗工開始時や終了時等に、基材3のアプリケータロール6に対する近接離反により、アプリケータロール6の周辺、つまり塗布パート1aにおける基材3の搬送経路が変化しても、これをテンション調整用搬送ロール43による基材3の搬送経路の変化により打ち消すことが可能となる。すなわち、塗工作業切り替え時において、基材3の搬送速度を変化させることなくそのテンションの変動を抑制することが可能となる。
これにより、塗工機1の塗布パート1a及び乾燥パート1bにおける基材3の弛みが防止されると共に、基材3のテンションが所定値に保たれることで、塗布パート1aにおける塗布量のばらつきによる塗布ムラが防止され、かつ乾燥パート1bにおける基材3のスジ張り等による乾燥ムラが防止される。また、基材3の搬送速度が変化しないので、基材3に塗料を塗布した後の各パートにおける処理への影響、特に乾燥パート1bにおける乾燥条件への影響が抑えられる。
すなわち、塗工作業切り替え時における塗工不良によるロスを低減させることができ、基材3や塗料の歩留りを向上させることができるという効果がある。
また、テンション調整装置11が、既存の搬送ロール4の一つであるテンション調整用搬送ロール43を移動させる構成としたことで、専用のテンショナ等を用いて基材3の搬送経路を変化させるような場合と比べて合理的な設計とすることができる。これは、前記テンショナが基材3に摺接するスライダであれば基材表面を傷付ける可能性があるし、該テンショナがフリーロールであっても、基材表面の傷付き防止のためには基材3を所定の抱き角以上で巻回させる必要があるからである。
さらに、テンション調整用搬送ロール43が、アプリケータロール6(塗布パート1a)よりも基材搬送方向上流側に配置される構成としたことで、アプリケータロール6が配設される塗布パート1aと乾燥パート1bとの間の狭いスペースにテンション調整用搬送ロール43を設ける場合と比べてそのレイアウト自由度を高めることができる。また、塗料塗布後の基材3の搬送経路が変化することによる該基材表面の塗布層の乱れも防止することができる。
ここで、テンション調整用搬送ロール43が、塗布パート1aの近傍に配置されることが、塗布パート1aにおける搬送経路の変化をリニアに打ち消すことができるという観点から好ましい。
さらにまた、テンション調整用搬送ロール43が、基材3の塗料が塗布されない側の面に接触する構成としたことで、テンション調整用搬送ロール43の移動による基材表面(塗料が塗布される側の面)への傷付き、圧痕、シワ、汚れ等の外乱を確実に防止できる。
なお、本発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、基材表面に塗料を塗布する方式が、アプリケータロール6とメータリングロール7との間隙の調整により塗料の塗布厚さを決定する所謂間隙調整方式ではなく、基材3への塗料の供給を行うマイクログラビアロールの回転数の調整により塗料の塗布厚さを決定する所謂回転数調整方式であってもよい。同様に、基材表面に塗料を過剰に供給した後にドクターブレードで余剰塗料を掻き落とすことで塗料の塗布量を計量する所謂ブレード方式であってもよい。
また、塗布ヘッド10が、例えば各搬送ロール44,45を略平行に上方に変位させるものであってもよい。同様に、テンション調整装置11が、テンション調整用搬送ロール43を略上下あるいは斜めに移動させるものであってもよい。
そして、上記実施例における構成は一例であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の実施例における塗工機の概略側面図である。 上記塗工機の塗布パート及び乾燥パート周辺を示す側面図である。
符号の説明
1 塗工機
3 基材
4 搬送ロール
6 アプリケータロール(塗料供給装置)
43 テンション調整用搬送ロール(テンション調整部材)
44 塗布パート上流側搬送ロール(搬送ロール)
45 塗布パート下流側搬送ロール(搬送ロール)

Claims (4)

  1. シート状の基材を複数の搬送ロールに巻回した状態で連続的に搬送しつつ、塗料供給装置により前記基材の表面に塗料を塗布すると共に該塗料を乾燥させてなる塗工処理を行う塗工機において、
    少なくとも一つの前記搬送ロールが、前記基材を前記塗料供給装置に対して近接離反させるべく移動可能とされ、このような搬送ロールの移動に伴う前記基材の張力の変動を抑制するべく、該基材の搬送経路を変化させるテンション調整部材が設けられることを特徴とする塗工機。
  2. 前記テンション調整部材が、前記基材を前記塗料供給装置に対して近接離反させるべく移動可能とされるものを除く少なくとも一つの前記搬送ロールであることを特徴とする請求項1に記載の塗工機。
  3. 前記テンション調整部材である搬送ロールが、前記塗料供給装置よりも基材搬送方向上流側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の塗工機。
  4. 前記テンション調整部材である搬送ロールが、前記基材の塗料が塗布されない側の面に接触することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の塗工機。

JP2004087339A 2004-03-24 2004-03-24 塗工機及び塗工処理が施された基材の製造方法 Expired - Lifetime JP4764610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004087339A JP4764610B2 (ja) 2004-03-24 2004-03-24 塗工機及び塗工処理が施された基材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004087339A JP4764610B2 (ja) 2004-03-24 2004-03-24 塗工機及び塗工処理が施された基材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005270787A true JP2005270787A (ja) 2005-10-06
JP4764610B2 JP4764610B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=35171005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004087339A Expired - Lifetime JP4764610B2 (ja) 2004-03-24 2004-03-24 塗工機及び塗工処理が施された基材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4764610B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008221085A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Fujifilm Corp 塗布装置及び塗布方法
CN108580182A (zh) * 2018-05-10 2018-09-28 陈霖 一种照明灯生产用点胶装置
CN113856981A (zh) * 2021-09-23 2021-12-31 盐城保荣机械有限公司 一种便于清洁的淋膜机
CN115007401A (zh) * 2022-05-26 2022-09-06 河南爱彼爱和新材料有限公司 一种带烘干和定长裁切的双面涂布装置及其工作方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61174963A (ja) * 1985-01-28 1986-08-06 Toshiba Mach Co Ltd 塗工機の張力制御装置
JPH02237676A (ja) * 1989-03-08 1990-09-20 Konica Corp 塗布装置
JPH02253955A (ja) * 1989-03-29 1990-10-12 Toppan Printing Co Ltd ウエブ送行張力整合方法
JPH07185437A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Tdk Corp 塗布方法および塗布装置
JPH10244194A (ja) * 1997-03-06 1998-09-14 Inoue Kinzoku Kogyo Kk 塗工装置
JP2000051767A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Tdk Corp 塗布装置および塗布方法
JP2000084465A (ja) * 1998-09-18 2000-03-28 Mitsubishi Cable Ind Ltd テープ用塗工機
JP2001087695A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Toppan Printing Co Ltd 塗布装置
JP2001162203A (ja) * 1999-12-06 2001-06-19 Maruju Tekkosho:Kk ロールコータ

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61174963A (ja) * 1985-01-28 1986-08-06 Toshiba Mach Co Ltd 塗工機の張力制御装置
JPH02237676A (ja) * 1989-03-08 1990-09-20 Konica Corp 塗布装置
JPH02253955A (ja) * 1989-03-29 1990-10-12 Toppan Printing Co Ltd ウエブ送行張力整合方法
JPH07185437A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Tdk Corp 塗布方法および塗布装置
JPH10244194A (ja) * 1997-03-06 1998-09-14 Inoue Kinzoku Kogyo Kk 塗工装置
JP2000051767A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Tdk Corp 塗布装置および塗布方法
JP2000084465A (ja) * 1998-09-18 2000-03-28 Mitsubishi Cable Ind Ltd テープ用塗工機
JP2001087695A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Toppan Printing Co Ltd 塗布装置
JP2001162203A (ja) * 1999-12-06 2001-06-19 Maruju Tekkosho:Kk ロールコータ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008221085A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Fujifilm Corp 塗布装置及び塗布方法
CN108580182A (zh) * 2018-05-10 2018-09-28 陈霖 一种照明灯生产用点胶装置
CN108580182B (zh) * 2018-05-10 2020-11-10 泰州市吉达电器有限公司 一种照明灯生产用点胶装置
CN113856981A (zh) * 2021-09-23 2021-12-31 盐城保荣机械有限公司 一种便于清洁的淋膜机
CN113856981B (zh) * 2021-09-23 2022-09-06 盐城保荣机械有限公司 一种便于清洁的淋膜机
CN115007401A (zh) * 2022-05-26 2022-09-06 河南爱彼爱和新材料有限公司 一种带烘干和定长裁切的双面涂布装置及其工作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4764610B2 (ja) 2011-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI446974B (zh) And a conveyor device for coating the substrate on both sides
JP5781416B2 (ja) ウエブの安定装置
JP2007029789A (ja) 両面塗工基材の搬送装置
JP2013150946A (ja) ウエブ塗布装置
JP2014184364A (ja) 乾燥ユニット、乾燥装置、および塗膜形成システム
TWI450768B (zh) 塗布裝置及塗布膜的製造方法
JP4764610B2 (ja) 塗工機及び塗工処理が施された基材の製造方法
KR101879044B1 (ko) 도공 장치
CN105856839B (zh) 记录装置
KR102117768B1 (ko) 도공 장치 및 도공 방법
KR101679172B1 (ko) 롤투롤 공정 장치
JP2004123247A (ja) 多層逐次塗布装置のウエブ搬送制御方法
JP2011075182A (ja) 塗膜形成装置及び塗膜形成方法
JP5748364B2 (ja) 塗布方法
US9610789B2 (en) Recording apparatus
JP2005081256A (ja) 塗布膜の乾燥方法及び装置
JPH09168760A (ja) コーティングが施された移動するウェブから過剰なコーティング剤を除去する装置、およびそのような装置を使用するコーティング装置
JP4902561B2 (ja) 搬送装置、搬送方法および成膜装置
JP2009046285A (ja) ウェブ搬送方向変更機構
JP7214200B2 (ja) 印刷塗工装置
JP2014151988A (ja) ウェブ搬送機構
JP2009136712A (ja) 塗布方法及び装置
JP2014188382A (ja) 塗工装置および塗工膜形成システム
JP6468485B2 (ja) 吸着搬送装置および吸着搬送方法
JP2010188229A (ja) 塗布装置及び塗布方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110613

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4764610

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250