JPH07185437A - 塗布方法および塗布装置 - Google Patents

塗布方法および塗布装置

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JPH07185437A
JPH07185437A JP5349101A JP34910193A JPH07185437A JP H07185437 A JPH07185437 A JP H07185437A JP 5349101 A JP5349101 A JP 5349101A JP 34910193 A JP34910193 A JP 34910193A JP H07185437 A JPH07185437 A JP H07185437A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無接触支持乾燥によるウェブの振動発生の影
響を受けることなく均一な塗布膜形成が可能な塗布方法
および塗布装置を提供する。 【構成】 少なくとも無接触支持乾燥を行う乾燥手段と
この乾燥手段上流側最近傍のサポートロールとの間に配
設する押出し型の塗布ヘッドを、そのバックエッジ面が
3mm≦R≦30mmの曲率半径Rを有するR面形状で
あり、かつ前記塗布ヘッドのフロントエッジのスリット
側端点において前記フロントエッジ面に引いた接線より
も前記バックエッジ面のR面形状部分全体をウェブ側に
突出したような押出し型塗布ヘッドとし、走行するウェ
ブにこの押出し型塗布ヘッドによって塗布液を塗布した
後、無接触支持乾燥を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗布方法および塗布装置
に係り、特に塗布液をウェブの両面に均一に塗布するこ
とが可能な塗布方法とそのための塗布装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウェブ上に塗布液を塗布する方法
として、ロールコート法、グラビアコート法、スライド
ビードコート法、ドクターコート法等の種々の方法が用
いられているが、生産性や操作性が高く塗布膜の厚さ制
御性に優れることから、近年、押出し塗布法が注目され
ている。
【0003】押出し塗布法は、サポートロール等の搬送
手段の間において、ウェブに対して所定の張力がかかる
ように塗布ヘッドのフロントエッジ面(ウェブ搬送方向
上流側)とバックエッジ面(ウェブ搬送方向下流側)を
押し付け、スリットから押し出される塗布液の押出し量
の変化に応じてバックエッジ面とウェブとの間隔を変化
させることで、所定の膜厚となるように制御して塗布を
行うものである。
【0004】このような押出し塗布法を用いてウェブ上
に均一な塗布を行うために、塗布ヘッドのバックエッジ
面(ウェブ搬送方向下流側)の断面形状を三角状とした
塗布装置がある(特開昭57−84771号公報)。ま
た、塗布ヘッドのフロントエッジ面とバックエッジ面が
両エッジのスリット側頂点を結ぶ線に対する角度を規制
した塗布装置(特開昭58−109162号公報)や、
塗布ヘッドのバックエッジ面(ウェブ搬送方向下流側)
を湾曲させ、このバックエッジ面とフロントエッジ面と
の角度等を規制した塗布装置(特開昭60−23817
9号公報)が開示されている。
【0005】一方、このような押出し塗布ヘッドを用い
てウェブの両面に塗布液を塗布する場合、両面塗布が行
われたウェブは両面ともサポートロール等による接触支
持ができないため、乾燥装置においては、ウェブの両面
に空気を吹き付けてウェブを支持する無接触支持乾燥が
行われる。しかし、この無接触支持乾燥では、吹き付け
られる空気のバランスが微妙に異なっただけでもウェブ
に振動が発生することになる。そして、この振動が無接
触支持乾燥装置に最も近い塗布ヘッドに影響を及ぼして
塗布膜の厚みムラを発生し、均一な塗布膜厚を形成する
両面塗布を困難にしている。
【0006】このような問題を解決するために、ディス
トリビュータを内蔵した2つの気体吹出筒を備え気体薄
膜をウェブの両面に形成するような振動吸収装置を、無
接触支持乾燥装置と、これに最も近い塗布ヘッドとの間
に配設し、無接触支持乾燥によりウェブに発生した振動
を吸収して、塗布ヘッドによる塗布に悪影響が及ぶのを
防止したり(特開昭62−244469号公報)、上記
の振動吸収装置と塗布ヘッドの間に、更に固体ブレード
をウェブの塗布膜に接触するように配設させる塗布方法
(特開昭62−247861号公報)が開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
57−84771号公報に開示された塗布装置は、バッ
クエッジ面(ウェブ搬送方向下流側)の断面形状が三角
状をなし、頂点が存在しているので、塗布時に汚れや異
物が頂点を越えて流出し難く、塗布ヘッドのスリット出
口に蓄積した汚れや異物等により、すじむらが発生し易
いという問題があった。また、特開昭58−10916
2号公報に開示されている塗布装置および特開昭60−
238179号公報に開示されている塗布装置は、無接
触支持乾燥によりウェブに発生した振動により悪影響を
受け易く、均一な塗布膜形成が困難であるという問題が
ある。このため、特開昭62−244469号公報や特
開昭62−247861号公報に開示されている振動吸
収装置や固体ブレードを無接触支持乾燥装置を塗布ヘッ
ドとの間に配設する必要が生じるが、余分な設備を必要
とするため、製造コストの増大を来すという問題があっ
た。さらに、上記の特開昭62−247861号公報に
開示されるように、両面塗布におけるウェブの第1面の
塗布膜に固体ブレードを接触させた場合、第1面の塗布
膜厚みの変動を誘発することになるという問題もあっ
た。また、上記の特開昭58−109162号公報に開
示されている両面塗布技術では、ウェブの張力を制御す
る一区間内にウェブの両面に塗布ヘッドを配置する構成
となっており、各塗布ヘッドに必要なウェブ張力を適切
に分配することが困難であり、しかも、塗布ヘッドとウ
ェブとの角度調整も単独では設定できない構成となって
いるため、ウェブの両面に最適な厚みの塗布膜を均一に
形成することができないという問題があった。
【0008】本発明は上述のような事情に鑑みてなされ
たものであり、無接触支持乾燥によるウェブの振動発生
の影響を受けることなく均一な塗布膜形成が可能な塗布
方法および塗布装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の塗布方法は走行するウェブに1以上
の塗布ヘッドにより塗布液を塗布した後、無接触支持乾
燥を行う塗布方法において、少なくとも前記無接触支持
乾燥を行うための乾燥手段と該乾燥手段上流側最近傍の
サポートロールとの間に押出し型塗布ヘッドを配し、該
押出し型塗布ヘッドは、そのバックエッジ面が3mm≦
R≦30mmの曲率半径Rを有するR面形状であり、か
つ前記塗布ヘッドのフロントエッジのスリット側端点に
おいて前記フロントエッジ面に引いた接線よりも前記バ
ックエッジ面のR面形状部分全体をウェブ側に突出させ
るような構成とした。
【0010】また、本発明の塗布装置はウェブの搬送装
置と、無接触支持乾燥を行うための乾燥手段と、少なく
とも前記乾燥手段と該乾燥手段上流側最近傍のサポート
ロールとの間に配設された押出し型塗布ヘッドとを備
え、該押出し型塗布ヘッドは、そのバックエッジ面が3
mm≦R≦30mmの曲率半径Rを有するR面形状であ
り、かつ前記塗布ヘッドのフロントエッジのスリット側
端点において前記フロントエッジ面に引いた接線よりも
前記バックエッジ面のR面形状部分全体がウェブ側に突
出している押出し型塗布ヘッドであるような構成とし
た。
【0011】塗布液が塗布されたウェブを無接触支持乾
燥乾燥装置において両面に空気を吹き付けて支持しなが
ら乾燥すると、ウェブに振動が発生し、この振動が乾燥
装置に最も近い塗布ヘッドに影響を及ぼして塗布膜の厚
みムラを引き起こすことになる。しかし、上述のような
本発明により、振動吸収装置や固体ブレード等の別個の
設備を用いることなく、均一な塗布膜形成が可能とな
る。
【0012】以下、本発明の具体的構成について説明す
る。
【0013】図1は本発明の塗布装置の一例を示す概略
構成図である。図1において、塗布装置1は押出し型の
第1塗布ヘッド2、押出し型の第2塗布ヘッド3および
無接触支持乾燥型の乾燥装置4を備えた両面塗布型の塗
布装置である。この塗布装置1の第1塗布ヘッドの上流
側にはバキュームロール5およびサポートロール6が配
設され、第1塗布ヘッド2と第2塗布ヘッド3との間に
はサポートロール7、張力検出ロール8、バキュームロ
ール9およびサポートロール10が順に配設されてい
る。
【0014】この塗布装置1において、バキュームロー
ル5およびバキュームロール9は張力調整手段を構成
し、バキュームロール5からバキュームロール9に至る
ウェブ搬送行程の張力を調整することにより、第1塗布
ヘッド2によるウェブ11の第1面11aへの塗布時張
力を調整することができる。さらに、乾燥装置4の下流
側に配設されたダンサーロールおよび/またはバキュー
ムロール(共に図示せず)とバキュームロール9とは張
力調整手段を構成し、バキュームロール9から下流側の
ウェブ搬送行程の張力を調整することにより、第2塗布
ヘッド3によるウェブ11の第2面11bへの塗布時張
力を調整することができる。これにより、各塗布ヘッド
2、3の塗布時張力を独立して設定することができる。
【0015】第1塗布ヘッド2および第2塗布ヘッド3
を、ウェブ11に対して離接可能とすることにより、第
1塗布ヘッド2および第2塗布ヘッド3におけるラップ
角を独立して設定することができる。あるいは、第1塗
布ヘッド2および第2塗布ヘッド3を、ウェブ11の幅
方向に平行な回転軸を中心として回転可能として、第1
塗布ヘッド2および第2塗布ヘッド3におけるラップ角
を独立して設定するようにしてもよい。また、第1塗布
ヘッド2および第2塗布ヘッド3のウェブ11に対する
離接と回転を組み合わせることにより、第1塗布ヘッド
2および第2塗布ヘッド3におけるラップ角を独立して
設定するようにしてもよい。更に、サポートロール6、
サポートロール7、サポートロール10をウェブ11に
対して離接可能としてもよい。塗布ヘッドおよびサポー
トロールをウェブに対して相対的に離接あるいは回転さ
せるには、エアーシリンダ、油圧シリンダあるいは電動
モータ等を用いることができる。
【0016】上述のような塗布装置1において、少なく
とも第2塗布ヘッド3は、そのバックエッジ面が3mm
≦R≦30mmの曲率半径Rを有するR面形状であり、
かつフロントエッジのスリット側端点においてフロント
エッジ面に引いた接線よりもバックエッジ面のR面形状
部分全体がウェブ側に突出しているような構造となって
いる。
【0017】図2および図3は第2塗布ヘッド3の断面
図である。図2および図3において、第2塗布ヘッド3
はフロントエッジ31、バックエッジ32、フロントエ
ッジ31とバックエッジ32との間に形成されているス
リット部33、ポケット部34を備えている。本発明で
は、この第2塗布ヘッド3のバックエッジ32の上端面
であるバックエッジ面32aがR面形状であり、さら
に、フロントエッジ31の上端面であるフロントエッジ
面31aのスリット部33側の端点31bにおいてフロ
ントエッジ面31aに引いた接線Lよりも、バックエッ
ジ面32aのR面形状がウェブ11側に突出しているこ
とを特徴としている。
【0018】上記のバックエッジ面32aのR面形状の
曲率半径Rは、上述のように3mm≦R≦30mmの範
囲内で設定することができる。R面形状の曲率半径Rが
3mm未満であると、バックエッジ32による塗布液の
掻き落とし等の発生により塗布可能なラップ角の範囲が
狭くなり、また、R面形状の曲率半径Rが30mmを超
えると、片伸び等のウェブ変形による塗布厚みムラを生
じ易く、また、この場合も塗布可能なラップ角の範囲が
狭くなり好ましくない。このようなバックエッジ32の
長さ(ウェブ搬送方向の長さ)l2 は、0.2〜3mm
程度、好ましくは0.4〜2mm程度とすることができ
る。ここで、バックエッジ32の長さは、スリット33
の塗布液流出方向を基準線とし、バックエッジ面32a
の両端点において基準線に平行な線を引き、その平行線
の距離をバックエッジ32の長さとしている。また、接
線Lからバックエッジ面32aのR面形状全体がウェブ
11側へ突出する高さhは20〜300μm程度にする
とともに、バックエッジ32のスリット側端点が接線L
からウェブ11側へ突出する高さΔhは0〜100μm
程度とすることができる。
【0019】スリット部33は、その開口幅w1 が0.
05〜0.6mm程度であり、第2塗布ヘッド3の幅方
向(ウェブ搬送方向に対し直角方向)に沿って形成され
ている流路である。また、スリット部33の流路長l3
は、例えば、塗布液の組成および物性、塗布液の供給量
等に基づいて設定することができる。さらに、フロント
エッジ面31aとバックエッジ面32bとの間に形成さ
れるスリット部33の出口の幅w2 は、開口幅w1 と同
等に設定されるのが一般的であるが、場合によっては開
口幅w1 と等しくなくてもよい。
【0020】このような第2塗布ヘッド3は、従来の押
出し型の塗布ヘッドと同様の材料、例えば、ステンレス
鋼、超硬合金材料等により作成することができる。
【0021】上記の第2塗布ヘッド3では、図示されて
いない塗布液供給手段から塗布液がポケット部34に供
給される。ポケット部34への塗布液の供給は、ポケッ
ト部34の一方の端部からの供給、ポケット部34の両
端部からの供給、あるいは、ポケット部34の中間部か
らの供給等、いずれの供給方法であってもよい。このポ
ケット部34に供給された塗布液は、スリット部33を
経由してスリット部33の出口から押出され、バックエ
ッジ面32aと搬送されているウェブ11との間隙部分
に連続的に供給される。この際、塗布液の供給量、塗布
ヘッドに対するウェブの張力、ラップ角等により、ウェ
ブ11とバックエッジ面32aとの間隙が設定され、塗
布液がウェブ11上に塗着される。
【0022】また、本発明の塗布装置においては、第2
塗布ヘッドを上述のような構造とする他に、図4に示さ
れるような多層(図示例では2層)同時塗布用の塗布ヘ
ッドとすることができる。図4に示される第2塗布ヘッ
ド3は、フロントエッジ31、センターエッジ31´、
バックエッジ32、スリット部33、33´、ポケット
部34、34´を備えている。このような第2塗布ヘッ
ド3の場合、バックエッジ32の上端面であるバックエ
ッジ面32aがR面形状であり、かつ、センターエッジ
31´の上端面であるセンターエッジ面31´aのスリ
ット部33´側の端点31´bにおいてセンターエッジ
面31´aに引いた接線L1 よりも、バックエッジ面3
2aのR面形状がウェブ11側に突出した構造とする。
さらに、センターエッジ面31´aがR面形状であり、
かつ、フロントエッジ31の上端面であるフロントエッ
ジ面31aのスリット部33側の端点31bにおいてフ
ロントエッジ面31aに引いた接線L2 よりも、センタ
ーエッジ面31´aのR面形状がウェブ11側に突出し
た構造とする。
【0023】上記のバックエッジ面32aのR面形状の
曲率半径Rは、3mm≦R≦30mmの範囲内、好まし
くは13mm≦R≦30mmの範囲内で設定することが
できる。また、センターエッジ面31´aのR面形状の
曲率半径Rは、3mm≦R≦30mmの範囲内、好まし
くは3mm≦R≦10mmの範囲内で設定することがで
きる。
【0024】また、バックエッジ32の長さl2 、セン
ターエッジ31´の長さl2 ´は、各々0.2〜3mm
程度とすることができ、好ましくは各エッジの長さの和
(l2 +l2 ´)を0.4〜4mmの範囲とするこがで
きる。ここで、バックエッジ32の長さおよびセンター
エッジ31´の長さは、最下流側のスリット(図4では
スリット33´)の塗布液流出方向を基準線とし、各エ
ッジの両端点において基準線に平行な線を引き、その平
行線の距離をそれぞれのエッジの長さとしている。ま
た、接線L1 からバックエッジ面32aのR面形状全体
がウェブ11側へ突出する高さh、接線L2 からセンタ
ーエッジ面31´aのR面形状全体がウェブ11側へ突
出する高さh´は、各々20〜300μm程度とするこ
とができ、好ましくは突出する高さの和(h+h´)を
40〜400μmの範囲内とすることができる。さら
に、バックエッジ32のスリット33´側端点が接線L
1 からウェブ11側へ突出する高さΔh、センターエッ
ジ31´のスリット33側端点が接線L2 からウェブ1
1側へ突出する高さΔh´は、各々0〜100μm程度
とすることができ、好ましくは突出する高さの和(Δh
+Δh´)を0〜150μmの範囲内とすることができ
る。
【0025】尚、本発明においては、第1塗布ヘッドは
第2塗布ヘッドと同様の押出し型の塗布ヘッドであって
もよく、また、従来の押出し型の塗布ヘッドや、ロール
コート法等の他の塗布方法を用いた塗布ヘッドであって
もよい。また、第1塗布ヘッドの下流側であって第2塗
布ヘッドの上流側に固体スムーザー等のスムージング手
段を配設してもよい。
【0026】次に、本発明の塗布方法を図1乃至図3を
参照しながら説明する。
【0027】図1に示された塗布装置1において、図示
されていない供給ロールからウェブ11をバキュームロ
ール5およびサポートロール6を介して第1塗布ヘッド
2に供給し、ウェブの一方の面である第1面11aに第
1塗布ヘッド2により塗布液を塗布する。次に、ウェブ
11の未塗布状態の面(第2面11b)をサポートロー
ル7、張力検出ロール8、バキュームロール9およびサ
ポートロール10により支持しながら第2塗布ヘッド3
に導き、第2面11bに第2塗布ヘッド3により塗布液
を塗布する。
【0028】この第2塗布ヘッド3は、乾燥装置4と、
この乾燥装置4の上流側最近傍のサポートロール10と
の間に位置する塗布ヘッドであり、スリット部33を経
由してスリット部33の出口から押出された塗布液は、
バックエッジ面32aと搬送されているウェブ11との
間隙を維持しながらウェブ11上に塗着される。
【0029】ここで、本発明の塗布方法においては、上
記の第2塗布ヘッドを上述のようにバックエッジ面32
aがR面形状であり、かつフロントエッジ31のスリッ
ト側端点においてフロントエッジ面31aに引いた接線
Lよりもバックエッジ面32aのR面形状部分がウェブ
11側に突出しているような構成としている。したがっ
て、無接触支持乾燥型の乾燥装置4においてウェブ11
に振動が生じても、バックエッジ面32aとウェブ11
との間隙が安定的に維持され、また、フロントエッジ面
31aによるウェブ11の削れもなく、ウェブ11の振
動によって第2塗布ヘッド3での塗布において塗布ムラ
が発生することはほとんどなく、均一な塗布膜形成が可
能である。
【0030】上述のように第2塗布ヘッド3においてウ
ェブの他の面である第2面11bに塗布を行った後、乾
燥装置4において無接触支持しながらウェブ11の両面
の塗布膜の乾燥を行い、その後、巻き取りロール(図示
せず)に巻き取ることができる。
【0031】また、本発明の塗布方法では、第1塗布ヘ
ッド2によるウェブ11の第1面11aへの塗布時の張
力と、第2塗布ヘッド3によるウェブ11の第2面11
bへの塗布時の張力とを個々に独立して調整することが
できる。すなわち、第1塗布ヘッド2によるウェブ11
の第1面11aへの塗布時張力の調整は、バキュームロ
ール5およびバキュームロール9によりバキュームロー
ル5からバキュームロール9に至るウェブ搬送行程の張
力を調整して行う。また、第2塗布ヘッド3によるウェ
ブ11の第2面11bへの塗布時張力の調整は、乾燥装
置4の下流側に配設されたダンサーロールおよび/また
はバキュームロールとバキュームロール9とによりバキ
ュームロール9から下流側のウェブ搬送行程の張力を調
整して行う。このように、第1塗布ヘッド2と第2塗布
ヘッド3の塗布時張力を個々に独立して調整することに
より、第1塗布ヘッド2の最適な塗布時張力を維持した
ままで、第2塗布ヘッド3の塗布時張力を適切に調整し
て、無接触支持乾燥装置4においてウェブ11に発生し
た振動により第2塗布ヘッドにおける塗布に悪影響が及
ばないようにすることができる。
【0032】第2塗布ヘッド3の塗布時張力は、第1塗
布ヘッド2の塗布時張力と等しいか、あるいは小さいよ
うに設定することが好ましい。第2塗布ヘッド3におけ
る塗布時張力が大きすぎると、第2塗布ヘッド3の塗布
時張力設定範囲に乾燥装置4が存在するため、乾燥後に
おいてウェブの熱収縮が生じ、例えば、塗布製品が磁気
テープあるいは磁気フロッピーディスクの場合、スキュ
ーやトラッキングずれが発生する原因となる。通常、第
2塗布ヘッド3の塗布時張力は5〜50kg/m程度の
範囲で設定することができる。
【0033】また、本発明の塗布方法では、第1塗布ヘ
ッド2とウェブ11とのラップ角、および、第2塗布ヘ
ッド3とウェブ11とのラップ角を個々に独立して調整
してもよい。例えば、第1塗布ヘッド2によって塗布さ
れる塗布液の粘度よりも第2塗布ヘッド3によって塗布
される塗布液の粘度が小さい場合、第2塗布ヘッド3の
ラップ角は、第1塗布ヘッド2のラップ角と同等、ある
いは大きくすることが好ましい。
【0034】本発明の塗布装置は、上述のような構成に
限定されるものでないことは勿論である。例えば、両面
塗布型であっても、片面に多層塗布を行うように複数の
塗布ヘッドを配設することができる。この場合、少なく
とも無接触支持乾燥装置の上流側最近傍の塗布ヘッドを
上述の例の第2塗布ヘッド3のような構造とすることが
できる。また、片面塗布型では、塗布ヘッドが1つの場
合には、この1つの塗布ヘッドを上述の例の第2塗布ヘ
ッド3のような構造とすることができる。さらに、片面
塗布型であって、多層塗布を行うように複数の塗布ヘッ
ドを配設することができる。この場合も、少なくとも無
接触支持乾燥装置の上流側最近傍の塗布ヘッドを上述の
例の第2塗布ヘッド3のような構造とすることができ
る。
【0035】本発明に使用することのできるウェブとし
ては、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のプラス
チックフィルム、紙や金属箔等からなる長尺の可撓性支
持体等を挙げることができ、特に制限はない。また、ウ
ェブは、予め種々の処理層が形成されたものであっても
よい。
【0036】本発明に使用することのできる塗布液は、
押出し型塗布ヘッドによる塗布に適した塗布液であれば
特に制限はない。押出し型塗布法は、塗布膜の厚さ制御
性に優れており、従来より安定した塗布膜厚さが要求さ
れるような用途において用いられている。このような用
途の一つとして、磁気記録媒体の磁気記録層やバックコ
ート層の形成があり、磁性粉、バインダおよび溶媒を含
有する磁性塗布液、あるいは、バックコート用塗布液
は、本発明に使用することのできる塗布液の一つであ
る。
【0037】ここで、磁性塗布液の例を挙げると、磁性
粉としては、γ−Fe23 、Co含有γ−Fe2
3 、Fe34 、Co含有Fe34 、CrO2 、バリ
ウムフェライト、ストロンチウムフェライト等の酸化物
微粉末、Fe、Co、Ni等の金属あるいはこれらの合
金微粉末、炭化鉄等がいずれも使用可能である。また、
バインダとしては、公知の各種樹脂バインダはいずれも
使用可能である。さらに、溶媒は特に制限はなく、例え
ば、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン系、トルエン等の芳香族系等
の各種溶媒を目的に応じて適宜選択することができる。
また、磁性塗布液には、必要に応じて無機微粒子、潤滑
剤等の各種添加剤を含有させてもよい。上記のような磁
性塗布液を用いて形成される磁気記録層は、乾燥膜厚が
0.1〜6μm程度であり、この磁気記録層の30〜9
2重量%を磁性粉が占めるような構成が好ましい。ま
た、近年行われているように塗布液を湿潤状態で多層化
して塗布層を設けてもよい。この場合、塗布液は磁性液
に限定されるものではなく、非磁性液、樹脂の溶解液
等、上述の通り押出し型塗布ヘッドによる塗布に適した
塗布液ならば適用可能であり、塗布層の層構成について
も必要に応じて選択することができる。また、バックコ
ート用塗布液の例を挙げると、顔料としてはカーボンブ
ラック、α−Fe23 、TiO2 、CaO、SiO
2 、Cr23 、α−Al23、SiC、CaCO
3 、BaSO4 、ZnO、MgO、窒化ホウ素、TiC
等の非磁性無機粉末等いずれも使用可能である。また、
バインダとしては、公知の各種樹脂バインダはいずれも
使用可能である。さらに、溶媒は特に制限はなく、例え
ば、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン系、トルエン等の芳香族系等
の各種溶媒を目的に応じて適宜選択することができる。
また、バックコート用塗布液には、必要に応じて無機微
粒子、潤滑剤等の各種添加剤を含有させてもよい。上記
のようなバックコート用塗布液を用いて形成されるバッ
クコート層は、乾燥膜厚が0.1〜1.0μm程度であ
り、このバックコート層の30〜80重量%を顔料が占
めるような構成が好ましい。
【0038】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明する。
【0039】ウェブとして幅520mm、厚さ14μm
のポリエチレンテレフタレートフィルムを準備した。ま
た、下記の組成の磁性塗布液およびバックコート用塗布
液を準備した。 (磁性塗布液の組成) Co含有γ−Fe23 …100重量部 極性基含有塩化ビニル−アクリレート系共重合体 … 15重量部 スルホン酸基含有ポリウレタン樹脂 … 6重量部 (固形分換算) 分散剤 …1.5重量部 ステアリン酸 … 1重量部 ステアリン酸ブチル … 1重量部 α−アルミナ … 2重量部 メチルエチルケトン …160重量部 トルエン … 40重量部 シクロヘキサノン …100重量部 硬化剤(日本ポリウレタン(株)製 C-3041 NV50% ) …8.4重量部 (バックコート用塗布液の組成) カーボンブラック(中心粒径21nm) … 80重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 … 65重量部 スルホン酸基含有ポリウレタン樹脂 … 35重量部 メチルエチルケトン …470重量部 トルエン …470重量部 シクロヘキサノン …470重量部 ステアリン酸 … 1重量部 ミリスチン酸 … 1重量部 ステアリン酸ブチル … 2重量部 硬化剤(日本ポリウレタン(株)製 C-3041 NV50% ) … 30重量部実施例1 次に、図1に示される両面塗布型の塗布装置1を用い、
下記の形状の押出し型の第1塗布ヘッド2によって上記
の磁性塗布液をウェブ11の第1面11aに塗布し、さ
らに、下記の表1に示されるような形状の第2塗布ヘッ
ド3(押出し型塗布ヘッド)によって上記のバックコー
ト用塗布液をウェブ11の第2面11bに塗布し、その
後、無接触支持乾燥して、ウェブの第1面11aに磁気
記録層を備えウェブの第2面11bにバックコート層を
備えた磁気記録媒体を作成した。尚、塗布条件は下記に
示される塗布条件とし、第1塗布ヘッドおよび第2塗布
ヘッドにおけるウェブの張力、ラップ角を下記の表1に
示されるように設定した。 (塗布条件) ウェブの搬送速度 : 300m/分 第1塗布ヘッドの押出し量 : 2000cc/分 (3000sec-1 における見掛け粘度=75cp) 第2塗布ヘッドの押出し量 : 1200cc/分 (3000sec-1 における見掛け粘度=9cp) 第1塗布ヘッドの形状 : 曲率半径R=5mm バックエッジのスリット側端点の突出高さΔh=+40
μm バックエッジのR面形状の突出高さh=210μm バックエッジの長さl2 =0.75mm 上記の磁気記録媒体のバックコート層について、下記の
方法で塗布ムラを測定して下記の表1に示した。 (塗布ムラの測定方法)磁気記録媒体をウェブの幅方向
および搬送方向に沿ってサンプリングし、メチルエチル
ケトンを用いて磁気記録層の除去処理を行った後、バッ
クコート層を近赤外線透過型膜厚計((株)ジャパンセ
ンサー製 IRT−200型:スポット径=15mm)
を用い、ウェブの幅方向および搬送方向の2方向につい
て、測定長さ520mmの範囲で下記の式にしたがって
厚みムラ(%)を算出し、2方向の厚みムラ(%)のう
ち、大きい方の値を塗布ムラとして採用する。
【0040】 厚みムラ(%)=(厚み変動)/(平均厚み)×100実施例2〜3、比較例1 下記の表1に示されるようにΔhを変更した第2塗布ヘ
ッドを使用して、上記の実施例1と同様にして磁気記録
媒体を作成し、そのバックコート層について塗布ムラを
測定して下記の表1に示した。実施例4〜8 下記の表1に示されるようにΔhを+5μmとし、バッ
クエッジ面の曲率半径Rを3,5,13,24,30m
mとした第2塗布ヘッドを使用して、上記の実施例1と
同様にして磁気記録媒体を作成し、そのバックコート層
について塗布ムラを測定して下記の表1に示した。尚、
実施例4は第2塗布ヘッドの塗布可能なラップ角の中か
ら173.6度を選択して塗布を行った。比較例2 第2塗布ヘッドとして、バックエッジ面の断面形状が三
角状をなし頂点が存在する塗布ヘッド(特開昭57−8
4771号に開示されている塗布ヘッド)を使用した他
は、上記の実施例1と同様にして磁気記録媒体を作成
し、そのバックコート層について塗布ムラを測定して下
記の表1に示した。比較例3〜5 下記の表1に示されるようにΔhを+5μmとしバック
エッジ面の曲率半径Rを2,40,90mmとした第2
塗布ヘッドを使用して、上記の実施例1と同様にして磁
気記録媒体を作成し、そのバックコート層について塗布
ムラを測定して下記の表1に示した。実施例9 第1塗布ヘッドにおけるウェブの張力を15kg/幅と
し、上記の実施例3と同様にして磁気記録媒体を作成
し、そのバックコート層について塗布ムラを測定して下
記の表1に示した。比較例6 バキュームロール9による張力制御を行わず、第1塗布
ヘッド、第2塗布ヘッドとも共通に15kg/幅の張力
を設定するとともに、第1塗布ヘッドのラップ角を固定
して塗布を行った他は、上記の実施例3と同様にして磁
気記録媒体を作成し、そのバックコート層について塗布
ムラを測定して下記の表1に示した。比較例7 第1塗布ヘッドにおけるウェブの張力を10kg/幅と
し、上記の実施例3と同様にして磁気記録媒体を作成
し、そのバックコート層について塗布ムラを測定して下
記の表1に示した。実施例10〜11、比較例8〜9 下記の表1に示されるようにバックエッジの長さl2
0.24,2.96,0.13,3.05mmとした第
2塗布ヘッドを使用して、上記の実施例1と同様にして
磁気記録媒体を作成し、そのバックコート層について塗
布ムラを測定して下記の表1に示した。尚、実施例10
は第2塗布ヘッドの塗布可能なラップ角の中から17
6.5度を選択して塗布を行った。比較例10 第2塗布ヘッドでの塗布液を第1塗布ヘッドで塗布し、
厚みムラの比較試料とした。
【0041】
【表1】 表1に示されるように、実施例1〜11は磁気記録媒体
のバックコート層に要求される塗布ムラが5%以下の許
容範囲を満足し、また、ウェブの削れもなく、良好であ
った。
【0042】一方、比較例1は、Δhが負であり、第2
塗布ヘッドのバックエッジ面のR面形状部分の一部が、
フロントエッジのスリット側端点においてフロントエッ
ジ面に引いた接線Lよりも低いため、塗布ムラが大き
く、また、フロントエッジとウェブとが接触して、ウェ
ブに削れが発生した。比較例2は、第2塗布ヘッドにつ
いて種々のラップ角を設定して塗布を試みたが塗布可能
なラップ角の範囲が狭く、その中で152.8度を選択
して塗布を行ったが塗布面にスジが発生し良好なバック
コート層が得られなかった。比較例3〜5は、第2塗布
ヘッドによるバックコート層の塗布が行えなかった。ま
た、比較例6は、第2塗布ヘッドによる塗布可能なラッ
プ角の範囲が狭く、第1塗布ヘッドのラップ角を調整す
ると第2塗布ヘッドのラップ角も調整する必要が生じ、
操作が煩雑であった。比較例7は、第1塗布ヘッドの張
力が低すぎ、第1塗布ヘッドによる塗布ができなかっ
た。また、比較例8は、第2塗布ヘッドについて種々の
ラップ角を設定して塗布を試みたが塗布可能なラップ角
の範囲が狭く、その中で177.2度を選択して塗布を
行ったがバックエッジ面の加工精度不足によりスジ状の
厚みムラが発生し、厚みムラが大きく規格をはずれた。
比較例9は、バックエッジ面が長すぎてバックエッジ上
での第2次計量が発生し、厚みムラが大きくなり規格を
はずれた。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば無
接触支持乾燥によりウェブに発生した振動の影響を受け
ることなく均一な塗布が可能であり、ウェブの両面に塗
布する場合であっても、片面ずつ計2度の塗布を行う必
要がなく工程数を少なくできるとともに、これにともな
う歩留の向上が可能であり、さらに、無接触支持乾燥に
よりウェブに発生した振動を排除するための振動吸収装
置や固体スムーザー等の設備が不要であり、製造コスト
の低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図2】本発明の塗布装置を構成する塗布ヘッドの一例
を示す断面図である。
【図3】本発明の塗布装置を構成する塗布ヘッドの一例
を示す断面図である。
【図4】本発明の塗布装置を構成する塗布ヘッドの他の
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…塗布装置 2…第1塗布ヘッド 3…第2塗布ヘッド 4…乾燥装置 5,9…バキュームロール 6,7,10…サポートロール 8…張力検出ロール 11…ウェブ 11a…第1面 11b…第2面 31…フロントエッジ 31a…フロントエッジ面 31b…フロントエッジのスリット側端点 32…バックエッジ 32a…バックエッジ面 33…スリット部 34…ポケット部 L…スリット側端点におけるフロントエッジ面の接線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野沢 克美 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 片井 一夫 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 渡辺 英一 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するウェブに1以上の塗布ヘッドに
    より塗布液を塗布した後、無接触支持乾燥を行う塗布方
    法において、 少なくとも前記無接触支持乾燥を行うための乾燥手段と
    該乾燥手段上流側最近傍のサポートロールとの間に押出
    し型塗布ヘッドを配し、該押出し型塗布ヘッドは、その
    バックエッジ面が3mm≦R≦30mmの曲率半径Rを
    有するR面形状であり、かつ前記塗布ヘッドのフロント
    エッジのスリット側端点において前記フロントエッジ面
    に引いた接線よりも前記バックエッジ面のR面形状部分
    全体をウェブ側に突出させることを特徴とする塗布方
    法。
  2. 【請求項2】 前記バックエッジの長さは0.2〜3m
    mの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の塗布
    方法。
  3. 【請求項3】 前記塗布ヘッドは2以上であり、各塗布
    ヘッドの塗布時張力を独立して設定することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の塗布方法。
  4. 【請求項4】 前記乾燥手段の上流側最近傍の前記押出
    し型塗布ヘッドの塗布時張力は、他の塗布ヘッドの塗布
    時張力と等しいか、あるいは小さいことを特徴とする請
    求項3に記載の塗布方法。
  5. 【請求項5】 前記塗布ヘッドは2以上であり、各塗布
    ヘッドとウェブとのラップ角を独立して設定することを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の塗
    布方法。
  6. 【請求項6】 ウェブの搬送装置と、無接触支持乾燥を
    行うための乾燥手段と、少なくとも前記乾燥手段と該乾
    燥手段上流側最近傍のサポートロールとの間に配設され
    た押出し型塗布ヘッドとを備え、該押出し型塗布ヘッド
    は、そのバックエッジ面が3mm≦R≦30mmの曲率
    半径Rを有するR面形状であり、かつ前記塗布ヘッドの
    フロントエッジのスリット側端点において前記フロント
    エッジ面に引いた接線よりも前記バックエッジ面のR面
    形状部分全体がウェブ側に突出している押出し型塗布ヘ
    ッドであることを特徴とする塗布装置。
  7. 【請求項7】 前記バックエッジ面の長さは0.2〜3
    mmの範囲にあることを特徴とする請求項6に記載の塗
    布装置。
  8. 【請求項8】 前記乾燥手段の上流側に前記塗布ヘッド
    を2以上備え、少なくとも前記乾燥手段の上流側最近傍
    の塗布ヘッドは前記押出し型塗布ヘッドであることを特
    徴とする請求項6または請求項7に記載の塗布装置。
  9. 【請求項9】 ウェブの両面に塗布液を塗布するように
    前記塗布ヘッドを配設したことを特徴とする請求項8に
    記載の塗布装置。
  10. 【請求項10】 ウェブの片面に塗布液を多層塗布する
    ように前記塗布ヘッドを配設したことを特徴とする請求
    項8に記載の塗布装置。
  11. 【請求項11】 各塗布ヘッドの塗布時張力を独立して
    設定するための張力調整手段を備えることを特徴とする
    請求項6乃至請求項10のいずれかに記載の塗布装置。
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