JP2001162203A - ロールコータ - Google Patents

ロールコータ

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JP2001162203A
JP2001162203A JP34563399A JP34563399A JP2001162203A JP 2001162203 A JP2001162203 A JP 2001162203A JP 34563399 A JP34563399 A JP 34563399A JP 34563399 A JP34563399 A JP 34563399A JP 2001162203 A JP2001162203 A JP 2001162203A
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roll
backup
coater
rolls
backup roll
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JP34563399A
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Saburo Saito
三郎 齋藤
Masahiro Haramura
正博 原村
Noboru Tanaka
登 田中
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MARUJU TEKKOSHO KK
Original Assignee
MARUJU TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はロールコータに関し、バックアップロ
ールへの塗工液の回り込み防止のより理想化を図るとと
もに、シート幅の調節に関わらずロール占有スペースが
変化しないようにすることを目的とする。 【解決手段】コータロールと接触する中間ロール32に複
数のバックアップロール34a, 34b, 34cが接触してお
り、中央のバックアップロール34bと両側のバックアッ
プロール34a, 34cとは中間ロール32に周方向において異
なった位置で接触してている。中央のバックアップロー
ル34bの軸長は中間ロール32の半分程度、両側のバック
アップロール34a, 34cの軸長はバックアップロール32の
1/3程度である。各バックアップロール34a, 34b, 34
cは紙幅W,W,Wに応じて両側のバックアップロ
ールの端から紙が食み出すように独立的に軸方向位置を
制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はロールコータに関
するものであり、製紙機械や印刷機械やその他の機械な
いしは装置において紙などの連続シート状物体に対して
糊やインクなどの塗工液を塗工せしめるのに使用するこ
とができるものである。
【0002】
【従来の技術】製紙機械や印刷機械などにおいては糊や
インク等を紙などの連続シート状物体に塗工するためコ
ータを使用している。この種のコータの一つとしてロー
ルコータにおいては、シート1が図1(イ)に示すよう
にコータロール(塗工液中に浸漬されるロール)2の上
面に接触するタイプ(ダイレクト型コータ)と、図1
(ロ)に示すようにシート1がコータロール2に接触す
る中間ロール3に接触するタイプ(ノンダイレクト型コ
ータ)とがある。コータロール2の下面は塗工液に浸漬
されており、コータロール2にその下面において付着さ
れた塗工液はコータロール2の回転によって、ダイレク
ト型コータ(図1(イ))ではコータロール2の上面よ
り直接にシート1に塗工され、ノンダイレクト型コータ
(図1(ロ))では塗工液はコータロール2の上面より
中間ロール3に移行され、中間ロール3よりシート1に
塗工される。
【0003】ダイレクト型コータでもノンダイレクト型
コータでシートとの接触性を高めるため塗工面と反対側
におけるシート面に接触するようにバックアップロール
4が設けられる。ダイレクト型コータ(図1(イ))で
はバックアップロール4はシート1をコータロール2の
上面に押しつけており、ノンダイレクト型コータ(図1
(ロ))ではシート1を中間ロール3の上面に押しつけ
ている。
【0004】従来より、バックアップロール4の幅をシ
ート1より幾分狭くするのが行われていた。即ち、図1
(ハ)に示すようにシート1の幅Wはバックアップロー
ル4の幅より僅かばかり大きくされ、シート1の両縁部
はバックアップロール4から食み出すようになってい
た。これは、コータロール2若しくは中間ロール3から
の塗工液が背面側に回り込み、バックアップロール4を
汚染するのを防止するためである。即ち、シート1の両
端縁がバックアップロール4から外側に食み出している
ためシート1はバッフルとして機能し、コータロール2
若しくは中間ロール3の面上の塗工液が背面側に回り込
むのを防止する。塗工液が背面側に回り込むのが防止さ
れるため、バックアップロール4を塗工液に対していつ
も清浄に保つことができる。
【0005】ところで、製紙工場や印刷工場では塗工す
べきシートの幅はいつも一定とは限らない。そこで、シ
ートの幅が変化した場合はバックアップロールはこれか
ら加工すべきシートの幅に合った幅のものに取り替える
作業が必要である。そのため、シート幅の変化の度にバ
ックアップロールの交換のため長時間のラインを停止が
必要となり、作業効率が悪化する問題があった。
【0006】そこで、特開平6−55112号公報では
シート幅の変更に関わらずバックアップロールの交換を
不要とするためバックアップロールとコータロール(ダ
イレクト型コータの場合)又は中間ロール(ノンダイレ
クト型コータの場合)とを軸線方向に移動可能にするこ
とを提案している。即ち、この公報の構成において、図
2(イ)はシート1の幅が最大Wの場合のバックアッ
プロール4とコータロール2又は中間ロール3との位置
関係を示しており、シート1が一端側1aではバックアッ
プロールから食み出し、他端側1bではコータロール2又
は中間ロール3から食み出すようにしている。シート幅
が図2の(ロ)のWのように短縮した場合はバックア
ップロール4とコータロール2又は中間ロール3を矢印
,f のように相互に反対方向に移動させ、この場
合においても、シート1が一端側1aではバックアップロ
ール4から食み出し、他端側1bではコータロール2又は
中間ロール3から食み出すようにした位置関係を得てい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−55112
号公報に開示された従来技術においてはバックアップロ
ール4(図2)は軸線方向に1本のみ設けられている。
シート幅が最大の場合はバックアップロール4はコータ
ロール2又は中間ロール3に対して僅かずれて位置する
ことによりシート1が一端側1aでバックアップロール
4から食み出し他端側1bでコータロール2又は中間ロ
ール3から食み出し、シート1によるバックアップロー
ル4の遮断効果を得ようとしている。そして、シート幅
が小さくなるにつれて、バックアップロール4を軸線方
向における一方向に向けて移動させ、コータロール2又
は中間ロール3を軸線方向における反対方向に移動さ
せ、これにより、シートの小さい幅に関わらず一端側で
バックアップロール4から食み出し他端側でコータロー
ル2又は中間ロール3から食み出すようにしている。従
って、従来技術ではバックアップロール4とコータロー
ル2又は中間ロール3を相互に反対方向に移動させるこ
とによりシート幅が小さくなった場合におけるシートに
よるバックアップロールの遮断効果を得ようとしてい
る。
【0008】ところが、特開平6−55112号公報に
開示された構成においては、バックアップロール4から
シート1が食み出した側(1a)では、シート端1aの縁部
がバックアップロール4から離間しているため、バック
アップロール4に対する塗工液の遮断は理想的に行いう
るが、コータロール2若しくは中間ロール3から食み出
したシート端1bの側では、シート端1bの縁部がバッ
クアップロール4に接触しているため、バックアップロ
ールへの塗工液の完全な遮断効果は得られない。即ち、
塗工液はシート塗工面よりシート端1bの縁部を伝わっ
てバックアップロール4に回り込み、バックアップロー
ル4を塗工液で汚染しうるのである。また、特開平6−
55112公報の技術ではバックアップロールは一本の
みであるため、シート幅に合わせた調節時(図2の
(ロ)の場合)にロール延長幅が大きくなり、コータの
占有スペースとしてはロールの最大変位まで考慮すると
相当に大きなものとなってしまうし、またロール又はそ
の支持軸が支持枠から大きく突出することから作業安全
的にみて好ましくないことはいうまでもない。
【0009】この発明は以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、バックアップロールへの塗工液の回り込み
防止のより理想化を図るとともに、シート幅の調節に関
わらずロール占有スペースが変化しないようにすること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明によれば、シ
ート幅に応じてバックアッロールを軸線方向に移動可能
に設けたロールコータにおいて、バックアップロールは
周方向における異なった位置に少なくとも2個設けら
れ、シート幅に応じて各バックアップロールを軸線方向
に移動させる手段を設けたことを特徴とするロールコー
タが提供される。
【0011】第2の発明によれば、コータロールと接触
する中間ロールにバックアップロールが接触するように
設けられ、バックアップロールはシート幅に応じて軸線
方向に移動可能であるロールコータにおいて、バックア
ップロールは周方向における異なった位置に少なくとも
2個設けられ、シート幅に応じて各バックアップロール
に軸線方向に移動させる手段を設けたことを特徴とする
ロールコータが提供される。
【0012】第3の発明によれば、コータロールに対し
て中間ロールを挟んでバックアップロールを設け、中間
ロールの両脇位置にホールドダウンロールを設け、バッ
クアップロールは周方向における異なった位置に少なく
とも2個設けられ、シート幅に応じて各バックアップロ
ールに軸線方向に移動させる移動手段を設けたことを特
徴とするロールコータが提供される。
【0013】第1、第2、第3の各発明の構成において
は周方向における異なった位置に設けた少なくとも2本
のバックアップロールはその各々が軸線方向に移動可能
に設けられている。そのため、各バックアップロールを
個別的に移動させることにより、シートの一端が一つの
バックアップロールから食み出させ、シートの他端が別
のバックアップロールから食み出させるようにすること
ができる。換言すれば、この発明によればシートのいず
れの端部もバックアップロールから食み出している。そ
のため、シートによるバックアップロールの完全な遮蔽
=塗工液の回り込み防止を行うことができる効果があ
る。
【0014】また、この発明ではシート幅の調節に関わ
らずロールの占有スペースは変化することがなくまたロ
ールがフレームから突出することはなく、作業安全的な
見地からも好ましい。
【0015】第3の発明において、ホールドダウンロー
ルはロール軸線と平行な軸線の回りを回動可能な第1の
レバー上に設けられると共に該第1のレバーの前記回動
を行わしめる第1の回動手段を具備させ、かつ前記第1
のレバー上に前記少なくとも2個のバックアップロール
と各バックアップロールの移動のための前記移動手段と
を設けることができる。第1のレバーにバックアップロ
ールの移動のための手段が設けられているため、シート
幅の変更時にホールドダウンロールとバックアップロー
ルとを一挙に後退させることができ、作業効率を高める
ことができる。また、各バックアップロールはロール軸
線と平行な軸線の回りで回動可能な第2のレバー上に設
け、かつ前記第2のレバーの前記回動を行わしめる第2
の回動手段を具備させることができる。各バックアップ
ロールを第2のレバーにより回動自在とすることによ
り、紙幅変更時における各バックアップロールの個別的
に作動位置と退避位置とで移動させ、紙幅に対する適合
を容易に行うことができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下この発明を連続紙の貼合機に
応用した実施形態について説明するが、以下の説明はこ
の発明の実施形態としての単なる例示であり、この発明
の範囲を以下の説明内容に限定する意図は全くないこと
はいうまでもない。
【0017】図3は連続紙の貼合機を模式的に示すもの
であり、この貼合機は第1の連続紙10aの下面に第2
の連続紙10bを貼り合せるためのものである。12は
一対のラミネートロール、14はプレスロールを示して
おり、ラミネートロール12において第1の連続紙10
aに第2の連続紙10bが合体され、第1の連続紙10
aに面した第2の連続紙10bの表面には塗工液として
の糊がコータによって塗工されており、第1の連続紙1
0aと第2の連続紙10bとは糊の塗工面において合体
した状態で一対のプレスロール14まで進められ、プレ
スロール14の部位で第1の連続紙10aと第2の連続
紙10bとは相互に接着せしめられ、一体とされる。
【0018】その表面に塗工液としての糊剤を塗工すべ
き第2の連続紙10bは一対のブレーキロール16間を
通過されることによりテンションが調節され、一連のガ
イドロール18, 20, 22, 24を経由してコータ26におい
てその表面に糊剤が塗工される。そして、赤外線セラミ
ックヒータ27において塗工面が乾燥を受けた後、上記
のようにラミネートロール12において第1の連続紙1
0aと合体される。
【0019】第1の連続紙10aに対して積層されるに
先だって第1の連続紙10aに面した第2の連続紙10
bの表面に糊剤を塗工するためのコータ26は塗工液と
しての糊剤を収容するためのトラフ28と、トラフ28
内における塗工液に部分的に浸漬されたコータロール3
0と、コータロール30に接触する中間ロール32と、
中間ロール32に第2の連続紙10bを押しつけるため
の3本のバックアップロール34a, 34b, 34cと、中間ロ
ール32の両側に設けられ、第2の連続紙10bをして
中間ロール32に略90度の周長にわたって接触するよ
うに第2の連続紙10bの通過経路を屈曲せしめる一対
のホールドダウンロール36a, 36bとを具備している。図
4はこの発明における連続紙10b、中間ロール32、
バックアップロール34a, 34b, 34c、ホールドダウンロ
ール36a, 36b との位置関係を模式的な斜視図によって
示している。各バックアップロール34a, 34b, 34cのう
ち中間のバックアップロール34aはその軸長が中間ロ
ール32の略1/2程度、バックアップロール34b, 34c
は更に短く略1/3程度である。 バックアップロール
34aは中間ロール32(矢印a方向に回転する)に対
する連続紙10bの入口側に設置されており、中間ロー
ル32の軸方向における中央部位に沿って延びており、
連続紙10bの幅方向における中央部位を中間ロール3
2に押し付けるべく機能する。一方、中間ロール32か
らの連続紙10bの出口側に設置されたバックアップロ
ール34b, 34cは中間ロール32の軸方向における両端側
にそれぞれ延びており、連続紙10bの幅方向における
両脇部位を中間ロール32に押し付けるべく機能する。
このように、この実施形態においては、中間ロール32
に対する連続紙10bの押し付けを、各々が従来の1本
のバックアップロールの略1/2又は1/3の長さを持
ち、中間ロール32の回転方向において両側に分離配置
された3本のバックアップロール34a, 34b, 34cによっ
て分担させる思想のものである。そして、連続紙10b
の幅の変化に対してはバックアップロール34a, 34b, 34
cを軸線方向(矢印b,b,bの方向)に移動さ
せ、連続紙10bがその両側においてバックアップロー
ルから食み出す関係を紙幅に関わらず維持せしめること
により、バックアップロールを塗工液である糊材による
汚染を理想的に排除するようにしている。
【0020】次に、この発明の実施形態におけるバック
アップロール34a, 34b, 34c及びホールドダウンロール3
6a, 36bの支持構造の一例を説明する。図5及び図6に
おいて、ホールドダウンロール支持レバー(本発明の第
1のレバー)38はホールドダウンロール36aをその
一端において回転自在に軸支している。レバー38にそ
の他端において支持軸40が挿通され、支持軸40はそ
の両端において貼合機フレーム42に回転自在とされて
いる。ホールドダウンロール駆動エアシリンダ44はそ
の外筒の一端(上端)においてピン46によってフレー
ム42に回動自在に枢着され、エアシリンダ44のピス
トンロッド44-1はその先端フォーク状部44-2がピン48
によってレバー38の舌部38-1に枢着されている。従
って、ピストンロッド44-1がシリンダ44の外筒から伸
張した状態ではレバー38は支持軸40を中心に図5の
実線の下方(反時計方向)に回動した位置をとり、この
ときホールドダウンロール36aは連続紙10bの通過
経路を屈曲せしめる。また、ピストンロッド44-1をシリ
ンダ44の外筒に収縮(収納)せしめると、レバー38
は支持軸40を中心に図5の上方(時計方向)に想像線
位置まで回動され、ホールドダウンロール36aは後退
位置される(ホールドダウンロール36aの後退位置を
Xにて示す)。
【0021】この実施形態ではホールドダウンロール3
4aに近接したバックアップロール34aはホールドダ
ウンロール34aを支持するためのレバー38に取りつ
けられる構造となっている。次に、この取り付け構造に
ついて説明すると、ホールドダウンロール支持レバー3
8からはロール軸線と平行に矩形断面のスライドバー支
持体50がやや傾斜して延びており、スライドバー支持
体50の下面に矩形断面の一対のスライドバー52が平
行に固定されている。スライドバー52に摺動自在に嵌
合するスライドレール54はスライダ本体56に固定さ
れている。スライダ本体56からスライドナット58が
直立固定されており、スライダナット58に駆動ねじロ
ッド60が螺合されている。駆動ねじロッド60は図6
に示すようにロール軸線と平行に一端は回転駆動電動モ
ータ62まで延びている。回転駆動モータ62のハウジ
ングはホールドダウンロール支持レバー38上に固定さ
れており、モータ62の図示しない回転出力軸が図示し
ないカップリングによって駆動ねじロッド60に連結さ
れている。そのため、モータ62の出力軸の回転は駆動
ねじロッド60に一対一で伝達され、一方、スライダ本
体56に固定されたスライドレール54がスライドバー
52に係合し、ロール軸線方向にのみ動きうるように拘
束されていることから、駆動ねじロッド60の回転運動
はその回転方向に応じてスライダ本体56の軸方向にお
ける往復的直線運動(図6の矢印b)に変換される。
【0022】図5及び図6においてスライダ本体56に
はロール軸線に沿って離間した一対のバックアップロー
ル支持板64が固定され、この支持板64に対してロー
ル軸線と平行に延びるバックアップロール回動軸66が
遊嵌されている。バックアップロール回動軸66の両端
にバックアップロール支持レバー68が固定され、この
レバー68間にバックアップロール34aがその両端の
軸部70によって回転可能に軸支されている。更に、バ
ックアップロール回動軸66の中間部には回動レバー
(本発明の第2のレバー)72がその一端において溶接
などにより一体に固定され、回動レバー72の他端にバ
ックアップロール回動駆動用エアシリンダ74から延び
るピストンロッド74-1が枢着される。エアシリンダ74
の外筒本体はスライダ本体56に枢着されている。図5
においてはエアシリンダ74のピストンロッド74-1は収
縮しており、そのため、レバー68は支持軸66の軸線
を中心に時計方向に回動し、レバー68の先端に取り付
けられたバックアップロール34aを連続紙10bを中
間ロール32に押しつけている。これに対して、エアシ
リンダ74のピストンロッド74-1が伸張すると、レバー
68は支持軸66の軸線を中心に反時計方向に回動し、
バックアップロール34aは中間ロール32から離間せ
しめられる。バックアップロール34aのこの離間位置
を図5ではYによって示す。
【0023】以上よりバックアップロール34aはスラ
イダ本体56に対して回動支持軸66の軸線を中心に回
動自在に設けられており、スライダ本体56の矢印b
の方向方向における移動に順じてスライダ本体56に設
けられたバックアップロール34aも同一方向へ移動す
ることが理解されよう。
【0024】図5において中間ロール32の右側(中間
ロール32からの連続紙10bの出口側)のホールドダ
ウンロール36bは支持レバー38´上に設けられてい
る。支持レバー38´による出口側ホールドダウンロー
ル36bの支持はレバー38による入口側ホールドダウ
ンロール36aの支持と配置が対称である点のみ相違し
それ以外は同一であるため、繰り返しを回避し簡明を図
るため説明は省略する。また、レバー38´には出口側
ホールドダウンロール36bに近接した2本のバックア
ップロール34b, 34cが支持されているが、レバー38´
上へのバックアップロール34b, 34cの支持はレバー38
へのバックアップロール34aの支持と次の一点で相違
するだけで他は同一であるため、これも繰り返しを回避
するべく説明は省略する。この相違点について説明する
と、図6において、バックアップロール34b, 34cを夫々
支持するためのスライダ本体56´が左右に想像線のよ
うに設けられる。スライダ本体56´はスライダ本体5
6のスライダナット58と同様なスライダナット58´
(図5)を備え、このスライダナット58´に駆動ねじ
ロッド60´が螺合している。従って、バックアップロ
ール34aの移動のためレバー38上に設けられる回転
駆動モータ62と同様、レバー38´上に設けられる図
示しない回転駆動モータによって駆動ねじロッド60´
を回転させることにより、回転運動がスライダナット5
8´を介しスライダ本体56´のロール軸線と平行な方
向における往復移動に変換され、スライダ本体56´に
設けられたバックアップロール34b, 34cは図4の矢印b
,bのように移動される。そして、この図5及び図
6のバックアップロール34b, 34cとは同一の回転駆動モ
ータによって駆動され、かつバックアップロール34b
のスライダ本体56´のスライダナットが係合する駆動
ねじロッド60´のねじ山とバックアップロール34c
のスライダ本体56´のスライダナットが係合する駆動
ねじロッド60´のねじ山とは反対向きになっている。
従って、モータの1方向の回転ではバックアップロール
34bのスライダ本体とバックアップロール34cのス
ライダ本体とはロール軸線に沿って相互に向き合うよう
に移動され、バックアップロール34b, 34cの間隔は狭ま
り、モータの反対方向の回転ではバックアップロール3
4bのスライダ本体とバックアップロール34cのスラ
イダ本体とはロール軸線に沿って相互に離間するように
移動され、バックアップロール34b, 34cの間隔は広がる
ようになっている。これにより、後述のように紙幅に応
じたバックアップロール幅の調節を行うことができる。
【0025】図7(イ)は最大の紙幅Wにおけるバッ
クアップロール34a, 34b, 34cの位置関係を模式的に示
している。両側のバックアップロール34b, 34cは最も外
側に位置しており、中央のバックアップロール34aは
中央に位置している。両側のバックアップロール34b, 3
4cから連続紙10bが幾分食み出すように位置してい
る。したがって、バックアップロールは中間ロール32
に対して連続紙10bによって完全に遮蔽され、バック
アップロールに対する塗工液の回り込みを連続紙10b
のいずれの側でも効果的に防止することができる。
【0026】図7(ロ)は中間の幅Wの連続紙10b
を塗工する場合のバックアップロール34a, 34b, 34cの
位置を示している。このバックアップロール34a, 34b,
34cのこの位置関係を得るため、先ず、ホールドダウン
ロール支持レバー38, 38'をエアシリンダ44によって
図5の想像線のように外方に回動させることにより、ホ
ールドダウンロール36a, 36bをしてXに示す後退位置を
とらしめる。レバー回転駆動モータ62によって駆動ね
じロッド60(図5及び図6)を回転させることにより
バックアップロール34aは図7(イ)の位置から右方
向に移動され、図7(ロ)の位置まで来る。一方、レバ
ー38上の回転駆動モータ(図示しない)によって駆動
ねじロッド60´(図5)を回転させることにより、バ
ックアップロール34b, 34cは図7(イ)の位置から図7
(ロ)の矢印のように相互に向き合うように移動される。
バックアップロール34b, 34cのこのような相互に反対方
向の移動を許容するため、バックアップロール34bを
支持するスライダ本体56´のスライダナット56´に
係合する駆動ねじロッド60´のねじ部とバックアップ
ロール34cを支持するスライダ本体56´のスライダ
ナット56´に係合する駆動ねじロッド60´のねじ部
とは、前述のように、ねじが逆方向に切られている。
【0027】次に、エアシリンダ44によってホールド
ダウンロール支持レバー38, 38'を図5の実線位置まで
回動させ、ホールドダウンロール36a, 36bを連続紙10
bの通過経路を屈曲せしめる作動位置とする。中央のバ
ックアップロール34aの回動用のエアシリンダ74に
よってバックアップロール支持レバー68を図5の時計
方向に回動させ、バックアップロール34aを連続紙1
0bを介して中間ロール32に接触せしめる。また、左
側のバックアップロール34cの回動用のエアシリンダ
74´によってバックアップロール支持レバー68´を
図5の反時計方向に回動させ、バックアップロール34
cを連続紙10bを介して中間ロール32に接触せしめ
る。一方、右側のバックアップロール34bの回動用の
エアシリンダ74´をそのままにし、バックアップロー
ル34bは中間ロール32から持ちあがった状態に維持
する。バックアップロールの持ちあがった状態を図5で
は想像線Yにて示す。バックアップロール34bのこの
不作動状態を図7(ロ)では破線にて示している。
【0028】このようにして得られた図7(ロ)の状態
ではバックアップロール34a, 34cが連続紙10b を中
間ロール32に押し付けるために機能し、バックアップ
ロール34bは浮いている(不作動である)。そして、
押し付け作動中のバックアップロール34a, 34cから連続
紙10bの両端縁が幾分食み出すように位置している。
したがって、バックアップロール34a, 34cは中間ロール
32に対して連続紙10bによって完全に遮蔽され、バ
ックアップロール34a, 34cに対する塗工液の回り込みを
連続紙10bのいずれの側でも効果的に防止することが
できる。バックアップロール34bは中間ロール32か
ら持ちあがっており、連続紙の押し付けには関与してい
ないから、塗工液によって汚染されることはないことは
もとよりである。
【0029】図7(ハ)は最小の幅Wの連続紙10bを
塗工する場合のバックアップロール34a, 34b, 34cの位
置を示している。ホールドダウンロール支持レバー38,
38'を図5の外側に回動させ、ホールドダウンロール36
a, 36bを図5の想像線の不作動位置Xまで退避させ、次
いで、駆動ねじロッド60, 60'をモータにより反対方向
に回転させることで、バックアップロール34a, 34b, 34
cは図7(ロ)の矢印とは反対方向に矢印のように移動さ
れ、バックアップロール34a, 34b, 34cは図7(イ)と同一
の軸位置に戻される。そして、エアシリンダ44によっ
てホールドダウンロール支持レバー38, 38'は内方に回
動され、ホールドダウンロール36a, 36bは図5の実線に
示すように連続紙10bの通過経路を屈曲せしめる本来
の位置に位置せしめられる。次に、エアシリンダ74に
よって中央のバックアップロール34aを中間ロール3
2に向けて回動せしめ、連続紙10bをして中間ロール
32に押し付けるべき作動位置に位置させる。一方、両
側のホールドダウンロール36b, 36cについてはエアシリ
ンダ74´はそのままとし、バックアップロール34b,34
cは図5の想像線Yのように中間ロール32から持ち上
がった状態とされる。バックアップロール34b, 34cのこ
の不作動状態を図7(ハ)で破線にて示している。
【0030】このようにして得られた図7(ハ)の状態で
はバックアップロール34aのみが連続紙10b を中
間ロール32に押し付けるために機能し、バックアップ
ロール34b, 34cは浮いている。そして、押し付け作動中
のバックアップロール34aから連続紙10bがその両
側において幾分食み出している。したがって、バックア
ップロール34aは中間ロール32に対して連続紙10
bによって完全に遮蔽され、バックアップロールに対す
る塗工液の回り込みを連続紙10bのいずれの側でも効
果的に防止することができる。
【0031】以上述べたようにこの発明の実施形態では
紙幅に関わらず、紙の押し付けのため機能しているバッ
クアップロールの両側のいずれからも連続紙10bが食
み出す配置になっている。そのため、バックアップロー
ルは紙によって完全に遮蔽され、塗工液によるバックア
ップロールの汚染を効率的に防止することができる。
【0032】また、この発明の実施形態においては紙幅
の変化に対して従来技術のようにバックアップロールを
中間ロールに対して移動させるのでなく、中間ロールよ
り幅が狭いバックアップロールを複数設け、バックアッ
プロールを内向きに移動させることで、紙幅の減少変化
に対応させている。そのため、バックアップロールを中
間ロールの軸長の範囲内のみで移動させることにより紙
幅の変化に対応させることができ、紙幅を調整する場合
に従来技術と違ってバックアップロール(又はその支持
軸)がフレームから突出することはないため、作業安全
的に好ましいだけでなく、また突出分がないだけ設置ス
ペースを節約できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来のコータ装置におけるバックアップ
ロールに対する塗工液の回り込みの防止を概略的に説明
する図である。
【図2】図2は特開平6−55112号公報におけるバ
ックアップロールに対する塗工液の回り込みの防止を概
略的に説明する図である。
【図3】図3はこの発明のロールコータの1実施形態と
しての連続紙の貼合機の概略構成図である。
【図4】図4はこの発明の実施形態における連続紙と、
中間ロールと、ホールドダウンロールと、バックアップ
ロールとの位置関係を示す模式的斜視図である。
【図5】図5はこの発明の実施形態におけるロールコー
タの要部側面図である。
【図6】図6はこの発明の実施形態におけるロールコー
タの要部正面図である。
【図7】図7はこの発明の実施形態におけるロールコー
タによる紙幅に応じたバックアップロールの調整位置を
説明する図である。
【符号の説明】 10a…第1の連続紙 10b…第2の連続紙 12…ラミネートロール 14…プレスロール 18, 20, 22, 24…ガイドロール 26…ロールコータ 27…赤外線セラミックヒータ 28…トラフ 30…コータロール 32…中間ロール 34a, 34b, 34c…バックアップロール 36a, 36b …ホールドダウンロール 38…ホールドダウンロール支持レバー 40…支持軸 42…貼合機フレーム 44…エアシリンダ 50…スライドバー支持体 52…スライドバー 54…スライドレール 56…スライダ本体 58…スライダナット 60…駆動ねじロッド 62…回転駆動電動モータ 64…バックアップロール支持板 66…バックアップロール回動軸 68…バックアップロール支持レバー 72…回動レバー 74…バックアップロール回動駆動用エアシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 登 佐賀県佐賀郡久保田町大字久保田1番地 王子製紙株式会社佐賀工場内 Fターム(参考) 4D075 AC21 AC88 AC93 CA47 DA04 EA05 4F040 AA22 AC01 BA23 CB05 CB12 CB18 DA02 4F042 AA02 BA08 ED03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート幅に応じてバックアッロールを軸
    線方向に移動可能に設けたロールコータにおいて、バッ
    クアップロールは周方向における異なった位置に少なく
    とも2個設けられ、シート幅に応じて各バックアップロ
    ールを軸線方向に移動させる手段を設けたことを特徴と
    するロールコータ。
  2. 【請求項2】 コータロールと接触する中間ロールにバ
    ックアップロールが接触するように設けられ、バックア
    ップロールはシート幅に応じて軸線方向に移動可能であ
    るロールコータにおいて、バックアップロールは周方向
    における異なった位置に少なくとも2個設けられ、シー
    ト幅に応じて各バックアップロールを軸線方向に移動さ
    せる手段を設けたことを特徴とするロールコータ。
  3. 【請求項3】 コータロールに対して中間ロールを挟ん
    でバックアップロールを設け、中間ロールの両脇位置に
    ホールドダウンロールを設け、バックアップロールは周
    方向における異なった位置に少なくとも2個設けられ、
    シート幅に応じて各バックアップロールを軸線方向に移
    動させる移動手段を設けたことを特徴とするロールコー
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の発明において、ホール
    ドダウンロールはロール軸線と平行な軸線の回りを回動
    可能な第1のレバー上に設けられると共に該第1のレバ
    ーの前記回動を行わしめる第1の回動手段が具備され、
    かつ前記第1のレバー上に前記少なくとも2個のバック
    アップロールと各バックアップロールの移動のための前
    記移動手段とが設けられたことを特徴とするロールコー
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の発明において、各バッ
    クアップロールはロール軸線と平行な軸線の回りで回動
    可能な第2のレバー上に設けられ、かつ前記第2のレバ
    ーの前記回動を行わしめる第2の回動手段が具備された
    ことを特徴とするロールコータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005270787A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Tomoegawa Paper Co Ltd 塗工機
CN112403803A (zh) * 2020-12-03 2021-02-26 广东力兹微电气技术有限公司 一种蜡水辊涂装置及其控制方法

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JP2005270787A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Tomoegawa Paper Co Ltd 塗工機
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