WO2007148370A1

WO2007148370A1 - スクリーン連続印刷装置

Info

Publication number: WO2007148370A1
Application number: PCT/JP2006/312221
Authority: WO
Inventors: Eiji Sato
Original assignee: Produce Co., Ltd.
Priority date: 2006-06-19
Filing date: 2006-06-19
Publication date: 2007-12-27

Abstract

【課題】オフコンタクト方式の利点である版離れがよく、コンタクトの利点である印刷ズレ、バラツキが少ない等の利点の両方を兼ね備えた信頼性の高い印刷方法で、薄膜の被印刷物にて長時間連続に高速に印刷が可能なクリーン印刷装置が待たれていた。且つ、スクリーン版とスキジの寿命が長い印刷方法の開発を行なった。【解決手段】平板状のスクリーン版と、塗料を被印刷物に転写するためのスクイ―ジと、被印刷物保持台と、前記被印刷物保持台により支えられ一定の版離れ角度を保持しながらロール状の被印刷物をガイドするローラ手段とを具備することを特徴とする薄膜印刷物のスクリーン連続印刷装置による。被印刷物保持台は円柱状と円弧柱状がある。また、被印刷物保持台の中心からスクリーン版に対して成す垂線において、前記垂線の左右の位置にスクイ―ジの位置を設定させる手段にて、塗料をスクリーン版に押し込め量及び押し込め状態を可変とする。

Description

明細書

スクリーン連続印刷装置

技術分野

[0001] 本発明は印刷の精度が高く印刷後にスクリーン版と被印刷物を容易に剥離可能とし

、厚さの薄い被印刷物を長時間、連続に高速に印刷を可能とするスクリーン印刷装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、スクリーン印刷は大きく分けて、図 1に示す様に、スクリーン版 34と

被印刷物 33に隙間を設けてスクイ—ジ 31による垂直の印刷圧力をカ卩えてスクリーン版 34の裏面を被印刷物 33に接触させて塗料 32の転写を行うオフコンタクト方式のスクリーン印刷方式と、図 2に示す様に、スクリーン版 34と被印刷物 33が常にほぼ接触状態にて、スクイージ 31によって塗料 32の転写印刷を行うコンタクト方式のスクリーン印刷があつたが、それぞれ長所、短所があった。

[0003] スクリーン版と被印刷物に隙間を設けてスクイ一ジによる印刷圧力をカ卩えて

スクリーン版の裏面を被印刷物に接触させて転写を行うオフコンタクト方式のスクリーン印刷は、スクリーン版の橈みと歪の発生によって、幾何学的に印刷のズレを生じ易い。よって印刷形状や転写量にバラツキを生じ、作業時において熟練や繊細な注意を要する。

またスクイージによる印刷圧力によって印刷のズレ、ムラを生じるだけでなぐスクリーン版の変形等を生じ、スクイージゃスクリーン版の寿命が短いと言う課題がある。例えば印刷内容によりそのスクリーン版の寿命は異なるが 5000回と言うデータもある。良い点としてはスクイージの印刷圧力によるスクリーン版の張力により、スクリーン版が被印刷物から版離れがょ、点が上げられる。

[0004] 一方、スクリーン版と被印刷物が常にほぼ接触状態にて印刷を行うコンタクト

方式のスクリーン印刷では、版離れに時間が掛かり、高速を必要とする連続印刷には向かない。また、塗料のスクリーン版の裏面への回り込みが生じ易い。

スクイージによる印刷圧力を与えないで印刷を行うので、印刷のズレを生じない。また印刷形状、転写量のバラツキが少なく印刷の信頼性が高い。スキジによる印刷圧力が少ないので、スクイージとスクリーン版の寿命は、はるかに長い利点がある。この様にコンタクト方式においては多くの長所があるにも係わらず、スクリーン版の被印刷物力もの版離れが難し、、スクリーン版の裏面等に塗料の回り込みが生じて印刷のムラが発生し易、等の欠点がある。

[0005] スクリーン印刷の特許文献は数多くあるが、コンタクト方式はその機構が複雑

なため実用的に用いられず、特許文献は主流であるオフコンタクト方式のものが大部分を占める。

特許文献 1、 2は、当発明に一番近い引用例である。扇状の被印刷物の保持台に被印刷物を載せて、各種機構にて揺動を行なってヽる。

高精度印刷でなぐ塗料の転写量を調整できなぐ高速に連続的に印刷を行なうことのできな!、スクリーン印刷技術は、この様に既に開発されて、る。

特許文献 1：特開平 8— 112891号広報

特許文献 2：特開平 5— 254087号広報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] 版離れがよくマスク裏面への塗料の回り込みが少ない等のオフコンタクト方式の利点を持ち、コンタクト方式の利点である印刷のズレを生じなぐ印刷形状や転写量のバラツキが少ない等の、両方の利点を兼ね備えた信頼性の高い印刷方法で、薄膜の被印刷物を長時間連続に高速の印刷が可能で、且つスクリーン版とスクイ一ジの寿命が長!、これらの全てを満たすスクリーン印刷方法の開発が待たれて、た。

課題を解決するための手段

[0007] 上記のオフコンタクトの方式とコンタクトの方式の二つの方式を合わせた様な手段を用いる。

[0008] 請求項 1に示す、印刷すべき形状をなす塗料通過部を有する平板状のスクリーン版と、塗料を前記スクリーン版に擦り付ける事により前記塗料通過部を通じて塗料を被印刷物に転写するためのスクイ一ジと、スクリーン版の当接する印刷面の下側に配設された被印刷物保持台と、前記被印刷物保持台により支えられ一定の版離れ角度を保持しながらロール状に巻かれたシートの被印刷物の移動をガイドするローラ手段とを具備することを特徴とする厚さの薄い印刷物のスクリーン連続印刷装置としての手段を用いる。

[0009] ロール状に巻かれたシートの被印刷物と、被印刷物保持台はできる限り最小限の接触とする様に、ローラ手段により被印刷物に一定の版離れ角度を保持する。この点が従来の特許文献に示す引用例のスクリーン印刷方法と異なる。

よって、被印刷物保持台の径はできるだけ最小の円柱の径が好ましいが、ロール状に卷かれた被印刷物のシートが、小さすぎる円柱の径によって折れ曲がることなぐスムーズに移動できる状態を保持できる円柱の径を必要とする。また円柱状の印刷物保持台は、回転できるものはローラとして捉えることができる。これらの手段を用いる。また、被印刷物保持台は円柱の柱状の一部分が削除された円弧柱であってもよい。円弧柱の印刷物保持台において、中心部分 0も一体とした被印刷物保持台は、扇柱ともとれる。扇柱は作用面から円弧柱状の中に含める。

[0010] 図 7、図 8、図 9に示す様に、被印刷物保持台の中心からスクリーン版に対して成す垂線において、スクリーン版の印刷形状をなす塗料通過部に、塗料を押し込める状態を可変とするため、前記垂線の左右の位置にスクイージを位置させる手段を用いる。

[0011] 請求項 1の構成において、請求項 5に示す様に、スクイージをスクリーン版に対して垂直に移動させる駆動手段 1Aと、スクイージをスクリーン版の印刷面上に沿って移動させる駆動手段 2Aと、シート状の被印刷物の当接する印刷面に係合しながら前記スクイージと連動して移動する前記被印刷物保持台の駆動手段 3Aとを具備する手段を用いる。

[0012] 請求項 1の構成において、請求項 6に示す様に、前記スクイージをスクリーン版に対して垂直に移動させる駆動手段 1Aと、前記スクリーン版を移動させる駆動手段 4Aを具備する手段を用いる。

[0013] 請求項 1の構成において、シート状の被印刷物が折れ曲がったりしないで乾燥機へ水平に導かれる様に、スクリーン版を斜めに配設する手段を用いる。

[0014] 請求項 1の構成において、被印刷物保持台は円柱状の場合は、自然回転が可能であるが、駆動手段 5Aにより自転を行なう手段を用いてもよい。

発明の効果

[0015] 前記被印刷物保持台により支えられ一定の版離れ角度を保持しながらロール状に卷かれたシートの被印刷物の流れをガイドするローラ手段 6Aとを具備することにより、口ール状のシートの被印刷物の当接する部分の印刷を行うと共に、直ちに版離れもほぼ同時に行う機構の構成によって、版離れが容易である。

[0016] ロール状のシートの被印刷物にスクリーン印刷を連続に行なえる。

[0017] スクリーン版の裏面等に塗料の回り込みをほとんど生じない。

[0018] スクリーン版の裏面に被印刷物の一部を接触させて転写を行うので、スクイ一

ジによるスクリーン版への印刷圧力がほとんど必要なぐスクイージ及びスクーン版の摩擦が少なぐスクリーン版の橈みと歪が発生しないのでスクリーン版の変形等が生じない。よって、スクイージとスクリーン版の寿命が長い。

[0019] 印刷ズレを生じなぐ印刷形状や転写量のバラツキが少なぐスクリーン版と

被印刷物にすき間がなぐ幾何学的な印刷のズレ、ムラを生じない高精度の印刷が可能となった。

[0020] スクイージとスクリーン版と被印刷物保持台を斜めにする事により、次の二点の効果がある。

一つ目は、塗料を印刷した後のロール状のシートの被印刷物は、まっすぐに水平に乾燥機の中へ送り込まれる。まだ乾燥してな!、転写された塗料が付着した被印刷物を、まっすぐ水平に曲げる事無ぐ乾燥機に送り込むため、被印刷物に印刷されたば力りの塗料の二ジミ、汚れ、ズレ等の発生を防止でき、印刷状態を均一に生産することが可能となった。

[0021] また二つ目として、乾燥炉の中において、シートの被印刷物はほぼ水平に保たれる結果、被印刷物に付着している塗料へ熱が均一に加わり、上下間の熱の差が出ず、塗料の乾燥が均一に行われ、その結果、乾燥時間の短縮が可能となった。

[0022] 被印刷物保持台が円柱状または円弧柱状であるが故に、前記被印刷物保持台の中心からスクリーン版に対して成す垂線において、前記垂線の左右の位置に前記スクィージを位置させることにより、塗料をスクリーン版の印刷形状をなす塗料通過部へ押し込める塗料の量及び押し込め状態、あえては塗料の転写量を可変とすることができる。

[0023] 円柱状の被印刷物保持台を駆動手段により自転させ、被印刷物に「しわ」や「歪み」を生じないで、塗料の「転写量」「印刷形状のバラツキ」のない印刷状態を保てる

[0024] 被印刷物保持台を回転できる円柱状にした時は、ローラ手段によりスクリーン版と被印刷物に一定の版離れ角度を設ける事により、複雑な揺動機構の必要はない。

[0025] スクリーン版の面と前記被印刷物保持台により支えられ一定の版離れ角度を保持しながらロール状に巻かれたシート状の被印刷物の流れをガイドするローラ手段を用いたため、スクリーン版と被印刷物の剥離を印刷とほぼ同時に可能とできる。よって、高速に連続したスクリーン印刷が可能とできる。

[0026] ローラ手段により、印刷物保持台とロール状のシートの被印刷物との接触面積が少なぐ被印刷物保持台と被印刷物において、円柱または円弧柱の長さ方向へほぼ線状の接触をすることが可能となり、被印刷物保持台と被印刷物の接触摩擦が少なく被印刷物のゆがみを生じにくい。

[0027] [0015]から [0026]]故に、自動的に高速で且つ高精度で長時間の連続のスクリーン印刷が可能になった。作業時にお!、て熟練や繊細な注意を必要としな、。

図面の簡単な説明

[0028] [図 1]オフコンタクト方式のスクリーン印刷

[図 2]コンタクト方式のスクリーン印刷

[図 3]Aタイプのスクリーン連続印刷装置の全体説明図

[図 4]Bタイプのスクリーン連続印刷装置の全体説明図

[図 5]Aタイプの連続印刷装置の被印刷物保持台の駆動手段 3A

[図 6]Bタイプの連続印刷装置のスクリーン版の駆動手段 4A

[図 7]塗料の押し込め状態を強くする場合のスクイージの位置の状態図

[図 8]塗料の押し込め状態を弱くする場合のスクイージの位置の状態図

[図 9]被印刷物保持台が円弧柱である場合の図符号の説明

1A.スクイージをスクリーン版に対して垂直に移動させる駆動手段

2A.スクイージをスクリーン版に沿い移動させる駆動手段

3A.被印刷物保持台をスクリーン版に沿レ、移動させる駆動手段

4A.スクリーン版の移動の駆動手段

5A.被印刷物保持台の自転の駆動手段

6A.ローラ手段

1.スクイージ

2. ロール状のシートの被印刷物

3.スクリーン版

4.空気の吸入口

5.被印刷物保持台

6.ガイドローラ

7.ガイドローラ

8.サクシヨンローラ

9.テンションローラ

10.排出ロールの支持部

11.発熱体

12.乾燥機

13.ガイドローラ

14.卷取りローラ

15.スクリーン版の保持部

16.スクレノ

17.ナット

18.空気圧シリンダ

19.ネジ

20.サーボモータ

21.架 22.空気圧シリンダ

23.スクイージ

24.スクレノ

25.被印刷物保持台

26.スクリーン版

27.軸受

28.空気の排気口

29.ガイド

30.塗料

31.スクイージ

32.塗料

33.被印刷物

34.スクリーン版

35.サーボモータ

36.ボーノレネジ

37.軸受

38.ナット駒 A

39.サーボモータ (駆動手段 5A)

40.スクリーン版の枠

41.ナット駒 B

42.軸受

43.スクリーン版

44.スクイージ

45.被印刷物保持台

46.被印刷物

47.内部モータ (駆動手段 5A)

48.塗料

49. 円弧柱の被印刷物保持台発明を実施するための最良の形態

[0030] 請求項 1と請求項 5の組合せによる Aタイプの被印刷物のスクリーン連続印刷装置と、請求項 1と請求項 4の組合せによる Bタイプの印刷物のスクリーン連続印刷装置の 2 つの形態の実施例を示す。

Aタイプ、 Bタイプの両方のスクリーン連続印刷装置共、発明が解決しょうとする課題、発明が解決しょうとする手段、発明の効果は全く同じである。

また、被印刷物保持台は円柱状である場合と、円柱の柱状の一部分が削除された円弧柱の二種類あり得るが、説明の都合上ここでは円柱状、または円柱状の回転できるものとしてローラ状である被印刷物保持台にて実施例とする。

実施例 1

[0031] 連続スクリーン印刷装置の Aタイプの実施例を図 3、図 5に示す。

図 3におヽて、印刷すべき形状をなす塗料通過部を有する平板状のスクリーン版 3と、塗料を前記スクリーン版に擦り付ける事により前記塗料通過部を通じて塗料を被印刷物に転写するためのスクイージ 1と、前記スクイジ 1をスクリーン版 3に対して垂直に移動させる駆動手段 1Aと、スクイージ 1をスクリーン版 3の印刷面上に沿って移動させる駆動手段 2Aと、スクリーン版 3の当接する印刷面の下側に配設された被印刷物保持台 5と、ロール状のシートの被印刷物 2の当接する印刷面に係合しながら前記スクイ—ジ 1と連動してスクリーン版 3に沿い移動させる被印刷物保持台 5の駆動手段 3Aと、スクリーン版 3の面と前記被印刷物保持台 5により支えられ一定の版離れ角度を保持しながらロール状に巻かれたシート状の被印刷物 2をガイドするローラ手段 6A とを具備する事を特徴とするスクリーン連続印刷装置とする。

[0032] スクイージ 1とほぼ連動して被印刷物保持台 5はスクリーン版 3の一端から多端まで移動しながら塗料 30をスクリーン版 3の印刷すべき塗料通過部に擦りつけ、被印刷物 2 に転写する。転写後スクイージ 1と被印刷物保持台 5はスクリーン版 3の元の位置に戻り、ロール状のシートの被印刷物 2は卷取りローラ 14により巻き取られ、スクリーン版 3の元の位置に、新たに印刷すべき位置が来る。

[0033] スクイージ 1を上下移動する駆動手段 1Aは空気圧シリンダ 18より構成されている。駆動手段 1Aは空気圧シリンダ 18の代わりとしてサーボモータでもよい。またスクイージ 1を精密に、短時間に上下移動させるために、サーボモータと空気圧シリンダの両方を併設してもよい。

[0034] スクイ一ジ 1により、左側力も右側へ塗料 30をスクリーン版 3に擦り付けながらスクリーン版 3の塗料通過部より塗料 30をロール状のシートの被印刷物 2に転写させる。スキジ 1が左側から右側へ移動すると、塗料 30は右側に集まってしまう。クレスパ 16は右側に集まった塗料を左側に戻す「へら」状の物である。

[0035] 図 3、図 5において、スクリーン版 3の枠 40は保持部 15に固定されていて、更に保持部 15は架 21に固定されて、る。

[0036] 図 3のスクイージ 1をスクリーン版 3の印刷面上に沿って駆動させる駆動手段 2Aは、サーボモータ 20とネジ 19とナット 17と軸受 27より構成されている。サーボモータ 20 の代わりとして、空気圧シリンダを用いてもよい。

駆動手段 1Aは駆動手段 2Aに取り付けられている。

[0037] 図 5の様に、被印刷物保持台の駆動手段 3Aを示す。

スクリーン版 3はスクリーン枠 40に固定されている。スクリーン枠 40の左右には、一対の被印刷物保持台 5の駆動手段 3Aが取り付けられている。

駆動手段 3Aの動力はサーボモータ 35である、

サーボモータ 35の動力はボールネジ 36と駒付きナット A,38を駆動させ、被印刷物保持ローラ 5をスクリーン版 3の一端力も他端まで移動する。ボールネジ 36は軸受 37 により支えられている。左右に配設された駒付きナット A,38は、被印刷物保持ローラ 5の軸を支えている。

[0038] 図 3のスクイージ 1の移動の駆動手段 2Aと被印刷物保持台 5の移動の駆動手段 3A により、スクイージ 1と被印刷物保持台 5は、同じ速度にてほぼ同じ位置に移動するから、駆動手段 2Aと駆動手段 3Aは複合した一つの駆動装置の構成としてよいし、別々の駆動装置としてもよい。

請求項 5においては説明上、駆動手段 2Aと駆動手段 3Aと分けている。駆動手段 2A と駆動手段 3Aは各々の駆動装置でもよ、し、 1つの複合した駆動装置でもよ!/、がこの場合も特許請求の範囲に含めるものとする。 [0039] 図 3のロール状に巻かれたシート状の被印刷物 2は、スクリーン版 3の裏面に接触し、前記被印刷物保持台 5にて支えられている。

スクリーン版 3の裏面と前記印刷物 2の表面は、被印刷物保持台 5と被印刷物 2とスクリーン版 3の接する点から、スクリーン版 3に対して両側に伸びる被印刷物 2により一定の版離れ角度を保持して!/ヽる。

この版離れ状態を保持するために、ロール状のシートの被印刷物 2は、被印刷物保持台 5を支点として、ガイドローラ 6とガイドローラ 7により支えられている。

被印刷物保持台 5は図 5に示すのスクリーン版の裏面上を一端力も他端まで、駆動手段 3Aにより移動する。その時、前記被印刷物 2に「しわ」や「ひずみ」を発生させない様に、印刷形状や転写量を一定にする印刷となる様に、被印刷物保持台 5の中心にて自然回転をする様になって、る。

実施例 2

[0040] ここでは「図 4」「図 6」に示す様に、スクリーン連続印刷装置の Bタイプを示す。

図 4の印刷すべき形状をなす塗料通過部を有する平板状のスクリーン版 26と、前記スクリーン版 26をスクリーン版の枠 40に固定し移動させる駆動手段 4Aと、前記スクリーン版 26に塗料 30を擦り付ける事により前記塗料通過部を通じて被印刷物 2に転写するためのスクイージ 23と、スクイージ 23をスクリーン版 26に対して垂直に移動させる駆動手段 1Aと、スクリーン版 26の当接する印刷面の下側に配設された前記被印刷物保持台 25と、前記スクリーン版 26の面と前記被印刷物保持台 25により支えられ一定の版離れ角度を保持しながらロール状に巻かれたシート状の被印刷物 2をガイドするローラ手段 6Aとを具備することを特徴とする薄膜又は厚さの薄い印刷物を連続で印刷可能なスクリーン印刷装置である。

[0041] 上記の部品の要素の構成は Aタイプ、 Bタイプで共通である。

し力し実施例 1の Aタイプの駆動手段は、実施例 2の Bタイプの駆動手段と、各々次の様に行なっている。 Aタイプでは、スキジ 23のスクリーン版 26を印刷面上に沿って駆動させる駆動手段 2A及び被印刷物保持台の駆動手段 3Aは必要はな、。代わりにスクリーン版の枠 40に固定したすクリーン版 26を移動する駆動する駆動手段 4Aを用いている。 [0042] 図 4にて駆動手段 1Aは、 Aタイプのスクリーン連続印刷装置と同じぐスクイージ 1を上下移動する駆動手段 1Aは空気圧シリンダ 18より構成されている。駆動手段 1Aはサーボモータでもよい。またスクイ—ジ 1を精密に、短時間に上下移動させるために、サーボモータと空気圧シリンダの両方を併設してもよ、。

[0043] スクリーン版 26の移動により、スクイ—ジ 23によって塗料 30はスクリーン版 26の右側より左側に集まってしまう。スクレパ 24は、左側に集まった塗料 30を左側力も右側へ戻す「へら」状の物で移動可能のものである。

[0044] 図 6の駆動手段 4Aの動力はサーボモータ 35である、サーボモータ 35の動力はボールネジ 36と駒付きナット B,41を駆動させ、被スクリーン版 26を取り付けた枠 40を移動する。ボールネジ 36は軸受 37により支えられている。

左右に配設された駒付きナット B,41は、スクリーン版の枠 40に固定されている。被印刷物保持台 25の中心は、スクイージ 23の反対側のスクリーン版 26を挟む位置にてほぼ延直線上に配設されてヽる。

印刷物保持台 25は両側を軸受 42を介してガイド 29に固定されている。ガイド 29は架 21に固定されている。

被印刷物保持台 25とロールのシート状の被印刷物 2はスリップしな、様に、被印刷物保持台 25にガイドピンを、ロール状のシートの被印刷物 2にはガイドピン穴を設けてもよい。この様にすると被印刷物 2は確実に移動するが、波を打つ場合もある。スクリーン版 26はガイド 29に沿って移動する。スクリーン版 26の駆動手段 4Aは、サーボモータ 35とボールネジ 36とナット駒 B,41により構成されている。実施例として駆動手段 4Aの駆動装置はサーボモータ 35を用いたが

空気圧シリンダ等でもよぐ空気圧シリンダとサーボモータの併用でもよ!/、。

[0045] 図 6のスクリーン版 26を固定したスクリーン枠 40は駆動手段 4Aにより一端力他端まで移動した後に、元の一端の位置に戻り再度同じ動作を繰り返す。

[0046] [実施例 1]と [実施例 2]の共通内容として

厚さの薄い印刷物はロール状のシートの印刷物 2であって、ロール状に出来る厚さの被印刷物 2を薄膜として、ここでは定義する。ロール状のシートの被印刷物 2は、高分子材、繊維、パルプ材でも印刷される材料なら何でもよい。スクリーン版 3,26は高分子材料で出来たものでもよいし、金属製でもよい。またその複合材料でもよい。

塗料 30は、ペースト状、粘着剤、半田粒状剤でもスクリーン印刷されるものなら何でもよい。

[0047] 図 3図 4の被印刷物保持台 5、 25は、中心にて自然回転する様にしてもよい。被印刷物 2の材質、表面状態によっては、自然回転をさせない場合もあり得る。しかし被印刷物の厚さ、材質によっては、図 5に示す被印刷物保持台 5は、駆動手段 5Aによつて自転する様にしてもよい。

図 5の被印刷物保持台 5の自転制御の場合の駆動手段 5Aはサーボモータ 39が用いられている。

また図 6に示す様に、駆動手段 5Aは、被印刷物保持台 25の内部に内部モータ 47を設けてもよい。

被印刷物保持台 5、 25のはローラ状のシートの被印刷物 2に転写された印刷塗料の形状が、ゆがんだり歪んだりしない様に、ロール状のシートの被印刷物 2の移動速度は、駆動手段 5Aによりその都度で自転速度の制御を行なう。また自動制御を行なつてもよい。

[0048] 図 2、図 3のローラ手段 6A.は実施例においては、ガイドローラ 13、卷取りローラ 14、排出ロールの支持部 10、テンションローラ 9、サクシヨンローラ 8、ガイドローラ 6、ガイドローラ 7より構成されてヽる。

[0049] ロール状のシートの被印刷物 2は排出ロールの支持部 10にセットされ、支持部 10から出される。

ロール状の被印刷物 2はサクシヨンローラ 8、テンションローラ 9を通り、適度な平面度とその張力を与えられる。被印刷物保持ローラ 5、 25とスクリーン版 3、 26にて挟まれる状態にて、塗料 30を印刷されたロール状のシートの被印刷物 2は、ガイドローラ 7 にガイドされ乾燥室 12の中に入り込まれる。 11は発熱体である。また 4は空気の吸入口であり 28は空気の換気口である。

乾燥機 12から出てきたシート状の被印刷物 2はガイドローラ 13に導かれ卷取りローラ 14により卷取られる。 [0050] ロール状のシートの被印刷物 2はガイドローラ 6とガイドローラ 7と被印刷物保持ローラ 5により支えられ、スクリーン版 3に対して一定の角度を保っている。本実施例においては、被印刷物 2はスクリーン版 3の面に対して各々 1〜10度の角度を保たせた。図 3、図 4においては、説明上大きな角度で示している。

[0051] 請求項 4に示す内容は図 7、図 8に示す。

被印刷物保持台 45の中心 0とスクリーン版 43の成す垂線 Lにおいて、前記垂線の左右の位置関係において、スクイージ 44を位置させることにより、塗料 48をスクリーン版 43の印刷形状をなす塗料通過部に押し込める状態を可変とすることができる。図 7は、スクイ一ジ 44の位置を垂線より左側に位置させたものである。

図 8は、スクイ一ジ 44の位置を垂線より右側に位置させたものである。

図 7の場合は、被印刷物 46は矢印の方向に巻き取られ、塗料 48の存在場所は狭くなり、塗料 48がー定量においては、行き場を失った塗料 47は、スクリーン版 43の印刷すべき塗料通過部への押し込まれ、塗料の押し込みは強!、状態となる。

反対に図 8の場合は、被印刷物 46は矢印の方向に巻き取られ、塗料 47の存在場所は広くなり、塗料 48の一定量においては、スクリーン版 43の印刷すべき塗料通過部へは塗料 48を押し込みは弱、状態となる。

[0052] 版離れ角度は、図 7、図 8、図 9に示す様に、ロール状のシートの被印刷物が印刷される前の版離れ角度を A° 被印刷物が印刷された後の版離れ角度を B° とし示す。

[0053] 図 3の印刷物の Aタイプのスクリーン連続印刷装置においては、塗料 30の押し込み状態は、スクリーン版 3に沿い移動できる駆動手段 2Aにより、スクイージ 1の位置を定めることができる。

よってスクリーン版 3の印刷すべき塗料通過部へ塗料 30を押し込める状態を調整することがでさる。

[0054] 図 4の Bタイプのスクリーン連続印刷装置においては、塗料 30の押し込み状態は、被印刷物保持台の中心からスクリーン版 26に対して成す垂線において、前記垂線の左右の位置にスクイ一ジ 23の位置を設定させることにより、塗料 30をスクリーン版 26 の印刷形状をなす塗料通過部に押し込める状態を予め定めることができる。

この様に、スクイージ 23の位置の設定を調整することにより、塗料 30をスクリーン版 2 6の印刷すべき塗料通過部へ塗料 30を押し込める状態を調整可能とすることができる。

[0055] タイプ A、タイプ Bのスクリーン連続印刷装置において、スクイージ 1、 23の位置は、自動で動く様にしてもよいし、塗料 48のスクリーン版 3, 26への押し込め量を適正とするために自動制御としてもよい。

[0056] また、図 3、図 4のシート状の被印刷物を支えるテンションロール 8にパウダークラッチを内臓して用いた事により、被印刷物に「しわ」や「歪み」を生じな!/ヽ薄膜の被印刷物のスクリーンの連続印刷装置を提供できる。

これはロール状のシートの被印刷物 2の一部分に力が掛カつた場合、その力はテンシヨンロール 8,にカロわる。よってテンションロール 8にパウダークラッチを取り付けることにより、テンション力を強弱させコントロールを行い、ロール状のシートの被印刷物をスムーズに移動することを目的としてヽる。

[0057] 図 3、図 4の様に、印刷の完了したロール状のシートの被印刷物 2はすぐ乾燥機 12に入れられ、被印刷物 2に印刷された塗料 30を乾燥させる。

し力し乾燥機 12内においては、発熱体 11からの熱を被印刷物 2の表面に均一に与える必要がある。乾燥機 12には、吸入口 4と 28は排気口 28が具備されている。乾燥機 12においては高熱は上方へ低熱は下方へ移動するので、乾燥機 12の中のシート状の被印刷物は水平に移動させる事がこのましい。よって被印刷物保持台 5、 25から排出されるシート状の被印刷物 2を、水平に保つ必要がある。

[0058] もう一つの理由としては、塗料を印刷したば力りのロール状のシートの被印刷物 2は、まっすぐに水平に乾燥機の中へ送り込み移動する必要がある。このまだ乾燥してない塗料のついた被印刷物 2を、曲げる事無ぐ乾燥機に送り込むため、二ジミ、汚れ、ズレ等の発生を防止できる。

[0059] よって、スクリーン版 3、 26とスクイージ 1, 23とスクリーン版の枠 40は斜めに配設される手段を用いる。

スクリーン版 3, 26が斜めに配設されていて、ローラ力も排出されたシート状の被印刷物 2は乾燥機 12の中に水平に保たれて移動し、被印刷物 2に印刷された塗料 30を発熱体 11にて乾燥させて、る。 [0060] 上記の実施例 1及び実施例 2は具体的な実施例を示しめしたものである力その構造は、本構造に限定されるものではなく請求の範囲内にて適選応用が可能である。例えば、被印刷物保持台は被印刷物をセッテングが行い易い様に、上下移動できる様する場合もあり得る。

[0061] また、被印刷物保持台 5, 25の形状は実施例にては、円柱状にて示した力円柱の柱状の一部分が削除された円弧柱であってもよい。円弧柱の被印刷物保持台 49の状態図を 9図に示す。

被印刷物保持台は円柱状である場合と、円柱の柱状部分が削除された円弧柱状の二種類があり得る。また円柱状の印刷物保持台は、回転できるものはローラとして捉えることができる。円弧柱の印刷物保持台において、中心部分 0も一体とした被印刷物保持台は、扇柱ともとれる。扇形は円弧を含んでいるので請求の範囲においては、扇柱は作用面から円弧柱状の中に含める。

産業上の利用可能性

[0062] 薄膜の被印刷物のスクリーン連続印刷装置は、抵抗やコンデンサの印刷に限らず、半導体製品などの印刷や、この分野に限らず多方面用いられる。

Claims

請求の範囲

[1] 印刷すべき形状をなす塗料通過部を有する平板状のスクリーン版と、塗料を前記スクリーン版に擦り付ける事により前記塗料通過部を通じて塗料を被印刷物に転写するためのスクイ一ジと、スクリーン版の当接する印刷面の下側に配設された被印刷物保持台と、前記スクリーン版の面と前記被印刷物保持台により支えられ一定の版離れ角度を保持しながらロール状に巻かれたシート状の被印刷物の移動をガイドするローラ手段 6Aとを具備することを特徴とするスクリーン連続印刷装置。

[2] 前記被印刷物保持台が円柱状であることを特徴とする請求項 1記載のスクリーン連続印刷装置。

[3] 前記被印刷物保持台が円弧柱状であることを特徴とする請求項 1記載のスクリーン連続印刷装置。

[4] 塗料をスクリーン版の印刷形状をなす塗料通過部に押し込める量を可変とするために、被印刷物保持台の中心からスクリーン版に対して成す垂線において、前記垂線の左右の位置にスクイージを位置させる手段を用いる事を特徴とする請求項 1記載のスクリーン連続印刷装置。

[5] 前記スクイージをスクリーン版に対して垂直に移動させる駆動手段 1Aと、スクイージをスクリーン版の印刷面上に沿って移動させる駆動手段 2Aと、シート状の被印刷物の当接する印刷面に係合しながら前記スクイージと連動して移動させる前記印刷物保持台の駆動手段 3Aとを具備する事を特徴とする請求項 1記載のスクリーン連続印刷装置。

[6] 前記スクイージをスクリーン版に対して垂直に移動させる駆動手段 1Aと、前記スクリ一ン版を移動させる駆動手段 4Aを具備することを特徴とする請求項 1記載のスクリーン連続印刷装置

[7] シート状の被印刷物が乾燥機へ導かれる様に、前記スクリーン版が斜めに配設されたことを特徴とする請求項 1記載のスクリーン連続印刷装置。

[8] 前記被印刷物保持台は駆動手段 5Aにより自転手段を具備することを特徴とする請求項 2記載のスクリーン連続印刷装置。