JP2535172B2 - クリ−ニング機構付きスクリ−ン印刷機 - Google Patents

クリ−ニング機構付きスクリ−ン印刷機

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JP2535172B2
JP2535172B2 JP62135985A JP13598587A JP2535172B2 JP 2535172 B2 JP2535172 B2 JP 2535172B2 JP 62135985 A JP62135985 A JP 62135985A JP 13598587 A JP13598587 A JP 13598587A JP 2535172 B2 JP2535172 B2 JP 2535172B2
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孝夫 内藤
賢 高橋
進 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、主として、クリーム半田,厚膜回路用ペー
スト等をプリント回路基板に印刷するクリーニング機構
付きスクリーン印刷機に関するものである。
(従来の技術) 近年、クリーニング機構付きスクリーン印刷機には、
いろいろな工夫が施されている。例えば、我々が特願昭
60−296717号明細書で提案したものがある。従来のクリ
ーニング機構付きスクリーン印刷機について、第6図な
いし第9図により説明する。
第6図は従来のクリーニング機構付きスクリーン印刷
機の斜視図である。印刷ヘッド部1に上下動するスキー
ジ(図示せず)が有り、スクリーン保持部2にスクリー
ン版3が取り付けられている。被印刷物(図示せず)は
コンベア4によってスクリーン版3の下に供給される。
スクリーン版3の下にクリーニング機構部5が配置され
ている。
第7図は第6図に示したクリーニング機構部5の動き
を説明するための側面図である。被印刷物6を載せた印
刷用テーブル7は、矢印Yの方向に上下に往復運動す
る。印刷する時は、スクリーン版3の下面に被印刷物6
の上面が接触するように、図中に一点鎖線で示した位置
まで印刷用テーブル7を上昇させる。矢印Xの方向に往
復運動をするスキージ8が、スクリーン版3の上面をこ
すりながら左側に動き、スクリーン版3の上に供給され
たクリーム半田9を被印刷物6に印刷する。印刷が終る
と、印刷用テーブル7を元の位置まで下降してから、第
6図に示したクリーニング機構部5が作動する。
第7図に戻って、スクリーン版3の下に張られている
クリーニングペーパ10は、固定ロール11から引き出さ
れ、矢印Xの方向に移動して巻取りロール12に巻き込ま
れる。その中間にクリーニングペーパ10を挟むように巻
取り長さ検出装置13が、クリーニングペーパ10の上部に
溶剤塗布ノズル14がそれぞれ設けられている。クリーニ
ングペーパ10の下部には矢印Xの方向に往復運動するエ
アシリンダ15があり、これに上下動するクリーニング用
スキージ16が取り付けてある。
巻取りロール12を回転させずに、クリーニング用スキ
ージ16を上昇させてクリーニングペーパ10をスクリーン
版3の下面に押し付け、同じ速度で矢印Xの方向に移動
させ、クリーニング用スキージ16がクリーニングペーパ
10と接触している一定の面積でスクリーン版3の下面を
拭い、クリーニングを行う。クリーニングが終ると、巻
取りロール12とクリーニング用スキージ16は、第7図に
おける右側の元の位置に戻る。
スクリーン版3の下面の汚れが固まりかけている時
は、クリーニングに入る前に溶剤塗布ノズル14から溶剤
を吐出し、クリーニングペーパ10の上面に塗布する。そ
の時は、スクリーン版3の下面が溶剤で濡れるので、巻
取りロール12で溶剤で濡れていない部分が出るまで一定
長さを巻き取り、再度、乾燥しているクリーニングペー
パ10でクリーニングを行う。
第8図は溶剤塗布ノズル14の形状を示す側面図および
底面図で、複数個の穴から吐出孔14aに溶剤を滴下さ
せ、クリーニングペーパ10に塗布する。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記のような構成では、クリーニング
ペーパ10上部に設けてある溶剤塗布ノズル14の吐出孔14
aから溶剤を滴下させるため、溶剤は滴下された所から
広がるようにクリーニングペーパ10に染み込んでいくこ
とになり、クリーニングペーパ10とクリーニング用スキ
ージ16が接触している面積より必要以上に多く塗布され
るという問題があった。さらに、溶剤塗布ノズル14に設
けた吐出孔14aの径は、加工精度上どうしてもばらつき
が生ずるため、第9図に示すように、溶剤17が極端に多
く塗布している所や少ない所ができ、極端な場合には、
全然塗布されていない所ができるなど、常に塗布状態が
不安定で均一な塗布状態が得られないという問題もあっ
た。この場合、塗布されていない所の塗布量を多くする
ことによってこれを防止しようとすると、溶剤塗布量の
多い所がさらに多くなり、必要以上の溶剤17が使われる
ばかりでなく、溶剤塗布ノズル14の中に溶剤17が残って
いる間は常に塗布し続けているので、塗布量が制御しに
くいという問題もあった。
本発明は上記問題点を解決するもので、クリーニング
ペーパに溶剤17を必要な量だけ均一に塗布することがで
きるクリーニング機構付きスクリーン印刷機を提供する
ものである。
(問題点を解決するための手段) 上記の問題点を解決するため、本発明は、クリーニン
グペーパを間にして、収納位置にあるクリーニング用ス
キージの真上に溶剤塗布パイプを設け、上記溶剤塗布パ
イプはスリットを開けた大パイプの中心に複数個の吐出
孔を設けた小パイプを配設し、両パイプの間に吸液性物
質を埋め込む。このような溶剤塗布パイプとクリーニン
グ用スキージでクリーニングペーパを挟み、これに溶剤
を塗布するものである。
(作 用) 上記した構成により、溶剤塗布パイプの大パイプと小
パイプの間に設けた吸液性物質は均一に溶剤を含んでい
るので、大パイプのスリット部にクリーニングペーパを
押え付けることによって、直線状に均一に溶剤を塗布す
ることができる。また、クリーニングペーパを挟持して
いる時間を変えることによって、溶剤の塗布量を自由に
制御することができる。
(実施例) 本発明の一実施例のクリーニング機構付きスクリーン
印刷機について、第1図ないし第5図により説明する。
第1図および第2図は、本発明によるクリーニング機
構付きスクリーン印刷機のクリーニング機構部の正面図
および平面図である。
第2図において、スクリーン版(図示せず)を挟んで
左右両側に、前側に支柱18aおよび18bが、後側に支柱19
aおよび19bが配置され、それぞれ左右両側の支柱18aと1
9aおよび18bと19bの先端部内側に案内レール20aおよび2
0bが取り付けられている。
前側の支柱18aおよび18bの先端部内側にそれぞれ相対
向するように固定された短い固定軸21aおよび21bに、そ
れぞれ回転自在のプーリ22aおよび22bが、また、後側の
支柱19aおよび19bの先端部に設けた軸受(図示せず)
に、上記プーリ22aおよび22bとの間にそれぞれベルト23
aおよび23bが掛けられるプーリ24aおよび24bを両端部近
傍に、電動機(図示せず)から回転動力が伝えられるプ
ーリ25をその内側にそれぞれ固定された長い回転軸26が
取り付けられている。
上記の案内レール20aおよび20bに案内されて自在に矢
印Xaで示した前後方向に移動する摺動台27aおおび27bの
間に、巻取りロール12とクリーニング用スキージ16が装
着された往復台28が固着されている。上記の摺動台27a
および27bは、それぞれ前述のベルト23aおよび23bの一
部が固定されていて、前述の電動機(図示せず)によっ
て前後に往復動する。なお、上記の巻取りロール12は、
往復台28の前面に固定されたブラケット29aおよび29bに
回転自在に支持され、左側のブラケット29aの外側に取
り付けた電動機30によって駆動される。また、クリーニ
ング用スキージ16は、第1図に示すように、往復台28上
に固定したエアシリンダ15によって上下動する。
第2図に戻って、後側の支柱19aおよび19bの間に設け
られた取付け台31の背面には、左右2個のブラケット32
aおよび32bが固定されており、これに回転自在に支持さ
れた固定ロール11が、右側のブラケット32bの外側に取
り付けられた電動機33によって駆動される。また、取付
け台31の上面には、3本の支持アーム34が固定されてお
り、第1図に示すように、その先端で案内ローラ35が回
転自在に支持されている。
第1図に示すように、クリーニングペーパ10は固定ロ
ール11から巻き出され、上記の案内ローラ35で走行高が
規制され、往復台28の巻取りロール12に巻き取られる。
また、巻取り長さ検出装置13が、上記の案内ローラ35の
真上でクリーニングペーパ10を挟むように設置されてい
る。
取付け台31の上面前部に、左右両側が支持アーム36に
固定され、溶剤塗布パイプ37がその外周下端をスクリー
ン版3の下面に揃えて取り付けられている。第2図に示
すように、上記の溶剤塗布パイプ37の上端には、溶剤を
供給するチューブ38が接続されている。
第3図は上記の溶剤塗布パイプ37の断面図で、第4図
に示すように、長手方向にスリット39aが形成された大
パイプ39の中心に、第5図に示すように、長手方向に配
列された溶剤が流出する複数個の小孔40aを設けた小パ
イプ40を挿入し、その間に吸液性物質41が充填してあ
る。吸液性物質41は、例えばフェルトがある。溶剤塗布
パイプ37は、小パイプ40の小孔40aが大パイプ39のスリ
ット39aの反対側に来るように組み立てられ、スリット3
9aがクリーニングペーパ10に相対するように支持アーム
36に取り付けられている。第3図には、クリーニングペ
ーパ10を間にして、スリット39aの真下にクリーニング
用スキージ16が描かれているが、これは、印刷中の往復
台28は、第1図で示したスクリーン版3の後端を外れた
溶剤塗布パイプ37の真下にクリーニング用スキージ16が
来る位置を定位置としているためである。
チューブ38から供給された溶剤は、小パイプ40の小孔
40aを通って吸液性物質41に均一に染み込む。クリーニ
ングペーパ10に溶剤を塗布する場合は、エアシリンダ15
を作動させ、クリーニング用スキージ16を介してクリー
ニングペーパ10を大パイプ39のスリット39aに露呈して
いる吸液性物質41に押し付ける。塗布が終れば、再びエ
アシリンダ15を作動させ、クリーニング用スキージ16を
降下させる。クリーニングペーパ10への溶剤の塗布量
を、押付け時間を加減することによって調節できる。
このように構成されたクリーニング機構付きスクリー
ン印刷機の動作について説明する。
印刷工程が終了し、クリーニングを行う時は、巻取り
ロール12を停止したまま往復台28を原点位置から高速で
前進させる。印刷パターンの始まる位置に来るとエアシ
リンダ15が作動し、クリーニング用スキージ16が上昇
し、クリーニングペーパ10をスクリーン版3の下面に押
し付けると共に、往復台28の前進速度が低速になってス
クリーン版3の下面を拭う。クリーニングが終ると電動
機30が回転し、巻取り長さ検出装置13で使用済の長さの
クリーニングペーパ10を巻取りロール12に巻き込む。次
に、電動機33が回転し、引き出されたクリーニングペー
パ10を巻き戻すが、同時に往復台28の駆動用の電動機
(図示せず)が逆回転して、往復台28を高速で原点位置
に戻す。
スクリーン版3の下面の汚れが固っている時は、ま
ず、クリーニング工程に入る前にエアシリンダ15が作動
して、クリーニングペーパ10を溶剤塗布パイプ37のスリ
ット39aに押し付け溶剤を塗布した後、上記のクリーニ
ングを行う。
溶液が均一に含まれた吸液性物質41から、クリーニン
グペーパ10に均一に塗布されるばかりでなく、その塗布
量も押付け時間を加減することにより調節できる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、溶剤塗布パイ
プに埋め込んだ吸液性物質とクリーニング用スキージで
クリーニングペーパを挟んで溶剤を塗布するので、溶剤
は常に一直線状に均一に塗布される。また、その挟持時
間を加減することによって、溶剤塗布量を必要に応じて
制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明によるクリーニング機構付
きスクリーン印刷機の側面図および平面図、第3図はそ
の溶剤塗布パイプ断面図、第4図は大パイプの底面図、
第5図は小パイプの平面図、第6図は従来のクリーニン
グ機構付きスクリーン印刷機の斜視図、第7図はそのク
リーニング機構部の概略正面図、第8図(a)および
(b)は溶剤塗布ノズルの正面図および底面図、第9図
は塗布状態を示す平面図である。 1……印刷ヘッド部、2……スクリーン保持部、3……
スクリーン版、4……コンベア、5……クリーニング機
構部、6……被印刷物、7……印刷用テーブル、8……
スキージ、9……クリーム半田、10……クリーニングペ
ーパ、11……固定ロール、12……巻取りロール、13……
巻取り長さ検出装置、14……溶剤塗布ノズル、14a……
吐出孔、15……エアシリンダ、16……クリーニング用ス
キージ、17……溶剤、18a,18b,19a,19b……支柱、20a,2
0b……案内レール、21a,21b……固定軸、22a,22b,24a,2
4b,25……プーリ、23a,23b……ベルト、26……回転軸、
27a,27b……摺動台、28……往復台、29a,29b,32a,32b…
…ブラケット、30,33……電動機、31……取付け台、34,
36……支持アーム、35……案内ローラ、37……溶剤塗布
パイプ、38……チューブ、39……大パイプ、39a……ス
リット、40……小パイプ、40a……小孔、41……吸液性
物質。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/34 505 7128−4E H05K 3/34 505D (72)発明者 三沢 義彦 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内 (72)発明者 川村 嘉春 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被印刷物を供給,排出するユニットと、ス
    クリーン版の下側を自動的に拭くクリーニング部を備え
    たクリーニング機構付きスクリーン印刷機において、ク
    リーニング用拭き取り材を中間にして、クリーニング用
    スキージの上に溶剤を塗布する溶剤塗布パイプを配設
    し、溶剤塗布パイプとクリーニング用スキージで拭き取
    り材を挟持して、拭き取り材に溶剤を塗布することを特
    徴とするクリーニング機構付きスクリーン印刷機。
  2. 【請求項2】溶剤塗布パイプは、パイプ外径の一部に軸
    心と平行にスリットを開けた大パイプと、長手方向に複
    数個の小孔を設けた小パイプと、上記の大パイプと小パ
    イプの間に充填した吸液性物質とから構成したことを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のクリーニング
    機構付きスクリーン印刷機。
JP62135985A 1987-05-31 1987-05-31 クリ−ニング機構付きスクリ−ン印刷機 Expired - Lifetime JP2535172B2 (ja)

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JPS63302047A JPS63302047A (ja) 1988-12-08
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