JP2005265021A - 流体伝動装置およびロックアップクラッチ機構 - Google Patents

流体伝動装置およびロックアップクラッチ機構 Download PDF

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Abstract


【課題】 容易に低コスト化することができる流体伝動装置およびロックアップクラッチ機構の提供。
【解決手段】 トルクコンバータ1のロックアップクラッチ機構8は、軸方向に移動自在であり、フロントカバー2に対して接近離間可能なロックアップピストン80と、フロントカバー2と回転方向に一体化されると共に、フロントカバー2に対して軸方向に移動自在である第1摩擦ディスク81と、ロックアップピストン80と回転方向に一体化されると共に、ロックアップピストン80に対して軸方向に移動自在である第2摩擦ディスク82とを備え、第2摩擦ディスク82は、更に、タービンハブ5に連結されたダンパユニット7と回転方向に一体化されると共に、ダンパユニット7に対して軸方向に移動自在である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流体伝動要素を介して入力部材から出力部材へと動力を伝達する流体伝動装置およびそのような流体伝動装置に備えられるロックアップクラッチ機構に関する。
従来から、ポンプおよびタービンを介してフロントカバーからタービンハブへと動力を伝達するトルクコンバータ(流体伝動装置)が広く採用されているが(例えば、特許文献1参照。)、この種のトルクコンバータとしては、多板ロックアップクラッチ機構を備えたものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。このトルクコンバータの多板ロックアップクラッチ機構は、ロックアップピストンと摺動自在に係合する第1の摩擦部材と、フロントカバーと摺動自在に係合する第2の摩擦部材とを有し、ロックアップピストンは、ダンパを介してタービンと係合している。
特開平10−47453号公報 特開平07−04497号公報
しかしながら、上述の従来の多板ロックアップクラッチ機構では、ロックアップピストンと第1の摩擦部材との間、フロントカバーと第2の摩擦部材との間、およびロックアップピストン(ダンパ)とタービンとの間に係合部(嵌合部)が必要となる。このため、従来のトルクコンバータでは、部品点数を削減し、低コスト化を図ることは困難であった。
そこで、本発明は、部品点数の削減を可能とし、容易に低コスト化することができる流体伝動装置およびロックアップクラッチ機構の提供を目的とする。
本発明による流体伝動装置は、流体伝動要素を介して入力部材から出力部材に動力を伝達可能であると共に、入力部材と出力部材とを機械的に直結させることができるロックアップクラッチ機構を含む流体伝動装置において、ロックアップクラッチ機構は、軸方向に移動自在であり、入力部材に対して接近離間可能なロックアップピストンと、入力部材と回転方向に一体化されると共に、入力部材に対して軸方向に移動自在である第1摩擦部材と、ロックアップピストンと回転方向に一体化されると共に、ロックアップピストンに対して軸方向に移動自在である第2摩擦部材とを備え、この第2摩擦部材は、更に、出力部材と回転方向に一体化されると共に、出力部材に対して軸方向に移動自在であることを特徴とする。
この流体伝動装置は、第1摩擦部材および第2摩擦部材を含むロックアップクラッチ機構を備えている。ロックアップクラッチ機構の第1摩擦部材は、入力部材と回転方向に一体化されると共に、入力部材に対して軸方向に移動自在とされる。また、第2摩擦部材は、ロックアップピストンと回転方向に一体化されると共に、ロックアップピストンに対して軸方向に移動自在とされる。そして、この流体伝動装置では、更に、第2摩擦部材が出力部材と回転方向に一体化されると共に出力部材に対して軸方向に移動自在とされる。
すなわち、この流体伝動装置では、第2摩擦部材を介してロックアップピストンと出力部材とが連係することになるので、ロックアップピストンと出力部材とを連係するための構成を簡略化することが可能となり、それに要する部品点数を削減することができる。従って、本発明によれば、ロックアップクラッチ機構の部品点数を削減し、流体伝動装置を容易に低コスト化することが可能となる。
また、第1摩擦部材は、ロックアップピストンと摩擦接触し、第2摩擦部材は、入力部材と摩擦接触し、第1摩擦部材と第2摩擦部材とが互いに摩擦接触すると好ましい。
このような構成を採用すれば、ロックアップピストンを介して入力部材から出力部材へと伝達されるトルクを低減することができるので、ロックアップピストンを容易に小型化することが可能となる。
更に、出力部材に連結されており、入力部材から出力部材に伝達されるトルクの変動を吸収するダンパユニットを更に備え、第2摩擦部材は、ダンパユニットと回転方向に一体化されると共に、ダンパユニットに対して軸方向に移動自在であると好ましい。
本発明によるロックアップクラッチ機構は、入力部材と、この入力部材から流体伝動要素を介して動力が伝達される出力部材とを機械的に直結させることができるロックアップクラッチ機構において、軸方向に移動自在であり、入力部材に対して接近離間可能なロックアップピストンと、入力部材と回転方向に一体化されると共に、入力部材に対して軸方向に移動自在である第1摩擦部材と、ロックアップピストンと回転方向に一体化されると共に、ロックアップピストンに対して軸方向に移動自在である第2摩擦部材とを備え、この第2摩擦部材は、更に、出力部材と回転方向に一体化されると共に、出力部材に対して軸方向に移動自在であることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数の削減を可能とし、容易に低コスト化することができる流体伝動装置およびロックアップクラッチ機構の実現が可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明による流体伝動装置の一例であるトルクコンバータを示す部分断面図である。トルクコンバータ1は、エンジンを備えた車両に適用されるものであり、図1に示されるように、フロントカバー(入力部材)2、ポンプインペラ(流体伝動要素)3、タービンランナ(流体伝動要素)4、タービンハブ(出力部材)5、ステータ6、ダンパユニット7およびロックアップクラッチ機構8を含む。フロントカバー2には、図示されないエンジンの回転軸が固定される。また、タービンハブ5には、図示されない自動変速機(AT)あるいは無段変速機(CVT)の入力軸(図示省略)が固定(スプライン嵌合)される。
ポンプインペラ3は、ポンプシェル3aと複数のブレード3bとを有し、ポンプシェル3aは、フロントカバー2に密に固定される。同様に、タービンランナ4は、タービンシェル4aと複数のブレード4bとを有し、タービンシェル4aはタービンハブ5に固定される。フロントカバー2側のポンプインペラ3と、タービンハブ5側のタービンランナ4とは互いに対向し合い、両者の間には、入力軸と同軸に回転可能な複数のブレード6bを有するステータ6が配置される。ステータ6は、その回転方向を一方向のみに設定するワンウェイクラッチ9を有しており、ステータ6(およびワンウェイクラッチ9)は、ハブ3cとタービンハブ5との間でスラスト軸受10aおよび10bによりタービンハブ5の軸方向に位置決めされる。これらのポンプインペラ3、タービンランナ4およびステータ6は、作動油を循環させるトーラス(環状流路)を形成する。
ここで、本実施形態のトルクコンバータ1は、図1に示されるように、ポンプインペラ3、タービンランナ4およびステータ6により形成されるトーラス(環状流路)を基準面RSによって分割した際に、基準面RSの図中左側にポンプインペラ3のブレード3bが位置し、基準面RSの図中右側にタービンランナ4のブレード4bおよびステータ6のブレード6bが位置するように構成されている。基準面RSは、タービンハブ5の軸方向に垂直な面であり、ポンプインペラ3、タービンランナ4およびステータ6により形成されるトーラスを概ね中央で縦に2等分にするものである。更に、本実施形態では、ポンプインペラ3の各ブレード3bの流体入口側縁部3iと流体出口側縁部3oとが、基準面RSと平行に、すなわち、タービンハブ5の軸方向と垂直に延在している。
このように構成されるトルクコンバータ1では、トーラス内を充分な量の流体が循環するようにポンプ容量を確保することができるので、装置全体(トーラス)を小型化、扁平化しても、トルク容量を充分に確保することが可能となる。そして、ポンプインペラ3の各ブレード3bの流体入口側縁部3iおよび流体出口側縁部3oを基準面RSと平行に延びるようにすることで、ポンプ容量を最大限に確保することが可能となる。また、トルクコンバータ1では、タービンシェル4aがいわゆるステータシェル(ブレード6bの側壁)を兼ねており、ステータ6のブレード6bとタービンシェル4aとの間には、僅かな隙間が形成される。これにより、トーラスを小型化すると共に、低速速度比でのトルク容量を増加させることが可能となる。
更に、本実施形態では、タービンランナ4の各ブレード4bの子午面(タービンハブ5の軸を含む紙面と平行な面)に対する投影面積は、基準面RSよりもタービンランナ3側(図中右側)のトーラス領域(概ね基準面RSとタービンシェル4aとで囲まれる領域)の子午面における面積の半分以上とされる。これにより、トルク伝達効率を良好に維持しつつ、トルクコンバータ1をコンパクト化することが可能となる。この場合、子午面におけるトーラスの基準面RSよりも他側(図中右側)の領域において、タービンランナ4のブレード4bの子午面に対する投影面積と、ステータ6のブレード6bの子午面に対する投影面積との比は、5:5〜7:3(タービンブレード:ステータブレード)とされると好ましい。
なお、本実施形態のポンプインペラ3は、図2に示されるようなブレード3bと、図3に示されるようなコア部材30とを含む。この場合、概ね半円形状を呈するブレード3bは、流体入口側縁部3iと流体出口側縁部3oとの間に所定の間隔を隔てて形成された2つのタブ3tを有する。また、コア部材30は、図3に示されるように、細幅の環状部材として形成されている。コア部材30の外周縁部には、外側に開放された複数のスリット30sが放射状に形成されており、コア部材30の内周縁部には、内側に開放された複数のスリット30sが形成されている。
ブレード3bの各タブ3tは、コア部材30のスリット30sに差し込まれると共に、コア部材30の周方向に折り曲げられ、所定の手法によりコア部材30に対して固定される。このような構成を採用すれば、コア部材30のサイズを小さくしても、周方向の力に対するブレード3bの安定性を確保することができるので、ポンプインペラ3の耐久性を向上させることが可能となる。もちろん、かかる構成をタービンランナ4に対して適用し得ることはいうまでもない。
一方、トルクコンバータ1のダンパユニット7は、タービンシェル4aと共にタービンハブ5に連結されている。ダンパユニット7は、図1に示されるように、中間プレート71、複数のスプリング(弾性体)72、ガイドプレート73および74を含む。中間プレート71は、その外周縁の周方向における複数箇所から概ね台形状の突起が外方に向けて延出されている環状部材として形成されており、その内周部は、リベット等を介してタービンハブ5に固定されている。中間プレート71の突起同士の間には、スプリング72が所定数ずつ配置され、中間プレート71および各スプリング72は、ガイドプレート73および74によって両側から挟持される。
ガイドプレート73,74は、環状に形成されており、周方向の複数箇所にプレートの一部を外方に膨らませると共に開口することにより形成されたスプリング保持部73a,74aを有する。ガイドプレート73とガイドプレート74とは、それぞれの外周側縁部の周方向における複数箇所でリベット等によって互いに連結(固定)される。そして、中間プレート71は、ガイドプレート73および74との間に、両者に対して回転自在になるように保持され、中間プレート71の突起間に配置されたスプリング72は、それぞれ対応するスプリング保持部73aおよび74a内に収容される。この際、スプリング72の一方の外端(突起とは反対側の端部)が、スプリング保持部73aおよび74aの一方の端部と当接する。
そして、トルクコンバータ1のロックアップクラッチ機構8は、上述のダンパユニット7と、フロントカバー2との間に配置される。図1に示されるように、ロックアップクラッチ機構8は、ロックアップピストン80、第1摩擦ディスク(第1摩擦部材)81および第2摩擦ディスク(第2摩擦部材)82を含む。ロックアップピストン80は環状に形成されており、その中心部は、タービンハブ5のフロントカバー2側の端部5aの周りに摺動自在に支持されている。これにより、ロックアップピストン80は、タービンハブ5の軸方向に移動自在となり、フロントカバー2に対して接近離間することができる。
本実施形態では、タービンハブ5の端部5aにはめ込まれるロックアップピストン80の内周側位置決め端部80aがフロントカバー2側に延出されている。そして、フロントカバー2には、この内周側位置決め端部80aとタービンハブ5の端部5aとに対向するように凹部2aが形成されており、端部5aと凹部2aとの間には、スラスト軸受10cが配置される。このような構成を採用すれば、ロックアップピストン80のタービンハブ5の軸方向における位置決めと、スラスト軸受10cの配置とに要するスペースを削減することができる。
図1および図4に示されるように、第1摩擦ディスク81は、環状に形成された本体810を含み、ロックアップピストン80とフロントカバー2との間に配置される。本体810の外周側の表裏面(ロックアップピストン80側の面およびフロントカバー2側の面)には、摩擦板83が固定されている。また、本体810の内縁部には、複数の溝が放射状に形成されており、各溝は、フロントカバー2の内面に固定されたディスク支持部材11のガイド部11aと係合する。これにより、第1摩擦ディスク81は、ディスク支持部材11によってフロントカバー2およびタービンハブ5の回転方向への移動(フロントカバー2等に対する回転)を規制された状態でディスク支持部材11に対して軸方向に摺動自在となる。すなわち、第1摩擦ディスク81は、フロントカバー2およびタービンハブ5の回転方向においてフロントカバー2と一体化される一方、フロントカバー2に対してタービンハブ5等の軸方向に移動自在となる。
また、第2摩擦ディスク82も、環状に形成された本体820を含み、図1および図4に示されるように、ダンパユニット7のガイドプレート73および74と、ロックアップピストン80との外周に配置される。本体820は、タービンハブ5の径方向に延びる基部82aと、基部82aからタービンハブ5の軸方向に延びる複数のスプライン82bとを有する。そして、基部82aのフロントカバー2側の面には、摩擦板83が固定されている。
更に、ロックアップピストン80の外周部には、図5に示されるように、第2摩擦ディスク82のスプライン82bと対応するように凹部80bが形成されている。同様に、ダンパユニット7を構成するガイドプレート73,74の外周部にも、第2摩擦ディスク82のスプライン82bと対応するように凹部73b,74bが形成されている。図5に示されるように、第2摩擦ディスク82の各スプライン82bは、ロックアップピストン80の凹部80bと、ガイドプレート73,74の凹部73b,74bとに軸方向に摺動自在に係合させられる。
これにより、第2摩擦ディスク82は、(タービンハブ5等の)回転方向においてロックアップピストン80と一体化されると共に、ロックアップピストン80に対して(タービンハブ5等の)軸方向に移動自在となる。更に、第2摩擦ディスク82は、(タービンハブ5等の)回転方向においてダンパユニット7のガイドプレート73および74と一体化されると共に、ガイドプレート73および74に対して(タービンハブ5等の)軸方向に移動自在となる。従って、ダンパユニット7(中間プレート71)が上述のようにタービンハブ5に連結されていることから、第2摩擦ディスク82は、タービンハブ5と回転方向において一体化されると共に、タービンハブ5に対して軸方向に移動自在となる。
さて、上述のように構成されるトルクコンバータ1では、図示されないエンジンが作動されてフロントカバー2およびポンプインペラ3が回転すると、作動油の流れによりタービンランナ4が引きずられるようにして回転し始める。ステータ6は、ポンプインペラ3とタービンランナ4との回転速度差が大きい時に、作動油の流れをポンプインペラ3の回転を助ける方向に変換する。これにより、トルクコンバータ1は、ポンプインペラ3とタービンランナ4との回転速度差が大きい時には、トルク増幅機として作動し、両者の回転速度差が小さくなると、ステータ6がワンウェイクラッチ9を介して空転し、流体継手として作動する。すなわち、エンジンの動力は、タービンランナ4(作動流体)を介してフロントカバー2からタービンハブ5に伝達される。
そして、車両の発進後、所定の条件が満たされると(例えば、車速が所定値に達すると)、ロックアップクラッチ機構8が作動され、エンジンからフロントカバー2に伝えられた動力が、出力部材としてのタービンハブ5に直接伝達(機械的に〔直接〕伝達)されるようになり、これにより、エンジンと変速機の入力軸とが機械的に直結される。また、フロントカバー2からタービンハブ5に伝達されるトルクの変動は、ダンパユニット7によって吸収されることになる。
かかるロックアップに際しては、図示されない油圧装置によってロックアップピストン80とポンプシェル3aとの間に画成される油室に作動油が供給される。これにより、ロックアップピストン80は、当該油室からの作動油の流れによって押圧され、フロントカバー2に向けて移動する。これに伴い、第1摩擦ディスク81および第2摩擦ディスク82がロックアップピストン80によって押圧され、フロントカバー2に向けて移動する。
これにより、第1摩擦ディスク81および第2摩擦ディスク82は、ロックアップピストン80とフロントカバー2とによって挟持される。そして、第1摩擦ディスク81の一方(図中左側)の摩擦板83は、ロックアップピストン80と摩擦接触し、第2摩擦ディスク82の摩擦板83は、フロントカバー2と摩擦接触する。また、第1摩擦ディスク81の他方(図中右側)の摩擦板83は、第2摩擦ディスク82の基部82aと摩擦接触するので、第1摩擦ディスク81と第2摩擦ディスク82とが互いに摩擦接触する。この結果、ロックアップピストン80とフロントカバー2とが強固に連結され、両者は一体となって回転する。なお、トルクコンバータ1では、フロントカバー2とロックアップピストン80との間に画成される油室に作動油が供給されると、フロントカバー2とロックアップピストン80の連結が断たれ、両者間には回転差が生じることになる。
ロックアップピストン80とフロントカバー2とが連結され、両者が共に回転を始めると、フロントカバー2およびロックアップピストン80の回転(動力)は、ダンパユニット7を介して出力部材としてのタービンハブ5に機械的に直接伝達される。この際、本実施形態では、フロントカバー2からダンパユニット7(ガイドプレート73および74)への動力伝達経路が、図5において矢印で示されるように3系統に分けられる。
すなわち、第1の動力伝達経路は、フロントカバー2→摩擦板83→第2摩擦ディスク82→ダンパユニット7という順番でフロントカバー2からダンパユニット7に動力を伝達するものである。また、第2の動力伝達経路は、フロントカバー2→ディスク支持部材11→第1摩擦ディスク81→摩擦板83→第2摩擦ディスク82→ダンパユニット7という順番でフロントカバー2からダンパユニット7に動力を伝達するものである。そして、第3の動力伝達経路は、フロントカバー2→ディスク支持部材11→第1摩擦ディスク81→摩擦板83→ロックアップピストン80→第2摩擦ディスク82→ダンパユニット7という順番でフロントカバー2からダンパユニット7に動力を伝達するものである。
このように、トルクコンバータ1では、フロントカバー2からの動力(トルク)は、第1から第3の動力伝達経路に分散された状態でダンパユニット7(タービンハブ5)に伝達されることになる。従って、トルクコンバータ1では、各部材に加わる応力を小さくすると共に特定の部位に応力が集中してしまうことを確実に防止することができる。特に、本実施形態では、ロックアップピストン80を経由してフロントカバー2からからダンパユニット7(タービンハブ5)へと伝達されるトルクを従来のものに比べて大幅に低減することが可能となるので、ロックアップピストン80を容易に薄肉化(小型化)することが可能となる。
そして、トルクコンバータ1では、第2摩擦ディスク82を介してロックアップピストン80とダンパユニット7(タービンハブ5)とが連係することになるので、ロックアップピストン80とダンパユニット7(タービンハブ5)とを連係するための係合部(嵌合部)を簡略化(削減)することが可能となり、それに要する部品点数を削減することができる。また、第2摩擦ディスク82のスプライン82bや、ロックアップピストン80、ガイドプレート73および74の凹部80b,73b,74bは、いずれも比較的容易かつ低コストで形成可能なものである。従って、本発明によれば、ロックアップクラッチ機構8の部品点数を削減して、トルクコンバータ1を低コスト化することが可能となる。
本発明による流体伝動装置を示す断面図である。 図1の流体伝動装置に含まれるポンプインペラのブレードを示す模式図である。 図1の流体伝動装置に含まれるポンプインペラのコア部材を示す模式図である。 図1の流体伝動装置の要部拡大図である。 図1の流体伝動装置の要部拡大図である。
符号の説明
1 トルクコンバータ
2 フロントカバー
3 ポンプインペラ
3a ポンプシェル
3b ブレード
3i 流体入口側縁部
3o 流体出口側縁部
4 タービンランナ
4a タービンシェル
4b ブレード
5 タービンハブ
6 ステータ
6b ブレード
7 ダンパユニット
8 ロックアップクラッチ機構
11 ディスク支持部材
73,74 ガイドプレート
73b,74b,80b 凹部
80 ロックアップピストン
81 第1摩擦ディスク
82 第2摩擦ディスク
82a 基部
82b スプライン
83 摩擦板
RS 基準面
S 入力軸

Claims (4)

  1. 流体伝動要素を介して入力部材から出力部材に動力を伝達可能であると共に、前記入力部材と前記出力部材とを機械的に直結させることができるロックアップクラッチ機構を含む流体伝動装置において、
    前記ロックアップクラッチ機構は、
    軸方向に移動自在であり、前記入力部材に対して接近離間可能なロックアップピストンと、
    前記入力部材と回転方向に一体化されると共に、前記入力部材に対して軸方向に移動自在である第1摩擦部材と、
    前記ロックアップピストンと回転方向に一体化されると共に、前記ロックアップピストンに対して軸方向に移動自在である第2摩擦部材とを備え、この第2摩擦部材は、更に、前記出力部材と回転方向に一体化されると共に、前記出力部材に対して軸方向に移動自在であることを特徴とする流体伝動装置。
  2. 前記第1摩擦部材は、前記ロックアップピストンと摩擦接触し、前記第2摩擦部材は、前記入力部材と摩擦接触し、前記第1摩擦部材と前記第2摩擦部材とが互いに摩擦接触することを特徴とする請求項1に記載の流体伝動装置。
  3. 前記出力部材に連結されており、前記入力部材から前記出力部材に伝達されるトルクの変動を吸収するダンパユニットを更に備え、前記第2摩擦部材は、前記ダンパユニットと回転方向に一体化されると共に、前記ダンパユニットに対して軸方向に移動自在であることを特徴とする請求項1または2に記載の流体伝動装置。
  4. 入力部材と、この入力部材から流体伝動要素を介して動力が伝達される出力部材とを機械的に直結させることができるロックアップクラッチ機構において、
    軸方向に移動自在であり、前記入力部材に対して接近離間可能なロックアップピストンと、
    前記入力部材と回転方向に一体化されると共に、前記入力部材に対して軸方向に移動自在である第1摩擦部材と、
    前記ロックアップピストンと回転方向に一体化されると共に、前記ロックアップピストンに対して軸方向に移動自在である第2摩擦部材とを備え、この第2摩擦部材は、更に、前記出力部材と回転方向に一体化されると共に、前記出力部材に対して軸方向に移動自在であることを特徴とするロックアップクラッチ機構。
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