JP2006077966A - 流体伝動装置 - Google Patents

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朋亮 ▲柳▼田
Tomoaki Yanagida
Takatsugu Ibaraki
隆次 茨木
Toshiya Yamashita
俊哉 山下
Takashi Kuwabara
貴史 桑原
Michio Yoshida
倫生 吉田
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    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0284Multiple disk type lock-up clutch

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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract


【課題】 ロックアップクラッチ要素の支持に要するコストやスペースを削減可能な流体伝動装置の提供。
【解決手段】 トルクコンバータ1は、ドライブプレートDPを介してエンジンに連結されるフロントカバー2からタービンハブ5に動力を伝達するものであり、フロントカバー2とタービンハブ5とを機械的に直結させるためのロックアップピストン80、第1および第2クラッチディスク81,82を含むロックアップクラッチ機構8と、ドライブプレートDPとフロントカバー2とを連結させるための連結用締結部材20とを備え、第2クラッチディスク82は、フロントカバー2内に固定された連結用締結部材20によりフロントカバー2に対して回転方向に一体化されると共に軸方向に移動可能となるように支持される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所定の動力源に連結される入力部材から流体伝動要素を介して出力部材に動力を伝達する流体伝動装置に関し、特に、入力部材と出力部材とを機械的に直結させるためのロックアップクラッチ機構を備えた流体伝動装置に関する。
従来から、車両用のトルクコンバータとして、入力部材としてのコンバータカバーと、出力部材としてのタービンハブとを機械的に直結させるためのロックアップクラッチ機構を備えたものが知られている。一般に、ロックアップクラッチ機構は、ロックアップピストンやクラッチディスクといったロックアップクラッチ要素を有しており、これらのロックアップクラッチ要素のうちの少なくとも何れかは、入力部材としてのコンバータカバーに対して回転方向に一体化されると共に軸方向に移動可能とされる。
ロックアップクラッチ要素を入力部材としてのコンバータカバーに対して回転方向に一体化する共に軸方向に移動可能とする構成としては、例えば、コンバータカバーに溶接固定された環状部材とクラッチディスクとをスプライン嵌合させるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、この種の構成としては、カバー本体の内部に塑性加工により一体成形された筒状部とクラッチディスクとを係合させるものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平7−4497号公報 特開2002−39322号公報
しかしながら、上述のように、ロックアップクラッチ要素をコンバータカバーに対して支持するために、コンバータカバー内に専用の環状部材等を固定したのでは、低コスト化を図ることが困難となり、また、省スペース化の要請にも反することとなる。また、カバー本体の内部に塑性加工により筒状部を一体成形すれば、部品点数等を抑制することはできるが、製造工程が複雑となり、却ってコストアップを招いてしまう。
そこで、本発明は、ロックアップクラッチ要素の支持に要するコストやスペースを削減可能な流体伝動装置の提供を目的とする。
本発明による流体伝動装置は、所定の動力源に連結される入力部材から流体伝動要素を介して出力部材に動力を伝達する流体伝動装置において、入力部材の内部に配置されており、当該入力部材と出力部材とを機械的に直結させるためのロックアップクラッチ要素を含むロックアップクラッチ機構と、入力部材の内部に固定されており、所定の動力源と入力部材とを連結させる際に用いられる連結部材とを備え、ロックアップクラッチ要素は、入力部材に対して回転方向に一体化されると共に軸方向に移動可能となるように連結部材によって支持されていることを特徴とする。
この流体伝動装置では、所定の動力源との連結のために必要不可欠な連結部材が入力部材の内部に固定され、当該連結部材が、ロックアップクラッチ要素を入力部材に対して回転方向に一体化させつつ軸方向に移動可能に支持するために利用される。これにより、ロックアップクラッチ要素を入力部材に対して支持するための専用部材、その設置スペース、更には、その成形加工等が不要となる。この結果、この流体伝動装置では、部品点数や製造工程の複雑化を抑えてコストアップを抑制すると共に、上記専用部材の設置のためのスペースを削減することが可能となる。
この場合、ロックアップクラッチ要素は、クラッチディスクであると好ましく、ロックアップピストンであってもよい。
本発明によれば、ロックアップクラッチ要素の支持に要するコストやスペースを削減可能な流体伝動装置の実現が可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る流体伝動装置の一例であるトルクコンバータを示す部分断面図である。トルクコンバータ1は、エンジンを備えた車両に適用されるものであり、図1に示されるように、フロントカバー(入力部材)2、ポンプインペラ(流体伝動要素)3、タービンランナ(流体伝動要素)4、タービンハブ(出力部材)5、ステータ6、ダンパ装置7およびロックアップクラッチ機構8を含む。フロントカバー2には、図示されない動力源であるエンジンの回転軸に取り付けられたドライブプレートDPが固定され、これにより、トルクコンバータ1と動力源であるエンジンとが連結される。また、タービンハブ5には、図示されない自動変速機(AT)あるいは無段変速機(CVT)の入力軸(図示省略)が固定(スプライン嵌合)される。
ポンプインペラ3は、入力部材としてのフロントカバー2に対して設けられている。すなわち、ポンプインペラ3は、ポンプシェル3aと複数のブレード3bとを有し、ポンプシェル3aは、フロントカバー2に密に固定されている。また、タービンランナ4は、出力部材としてのタービンハブ5に設けられている。すなわち、タービンランナ4は、タービンシェル4aと複数のブレード4bとを有し、タービンシェル4aはタービンハブ5に固定されている。
フロントカバー2側のポンプインペラ3と、タービンハブ5側のタービンランナ4とは互いに対向し合い、両者の間には、入力軸と同軸に回転可能な複数のブレード6bを有するステータ6が配置される。ステータ6は、その回転方向を一方向のみに設定するワンウェイクラッチ9を有しており、ステータ6(およびワンウェイクラッチ9)は、ハブ3cとタービンハブ5との間でスラスト軸受10aおよび10bによりタービンハブ5の軸方向に位置決めされる。これらのポンプインペラ3、タービンランナ4およびステータ6は、作動油を循環させるトーラス(環状流路)を形成する。
ここで、本実施形態のトルクコンバータ1は、図1に示されるように、ポンプインペラ3、タービンランナ4およびステータ6により形成されるトーラス(環状流路)を基準面RSによって分割した際に、基準面RSの一側(図中左側)にポンプインペラ3のブレード3bが位置し、基準面RSの他側(図中右側)にタービンランナ4のブレード4bおよびステータ6のブレード6bが位置するように構成されている。基準面RSは、タービンハブ5の軸方向に垂直な面であり、ポンプインペラ3、タービンランナ4およびステータ6により形成されるトーラスを概ね中央で縦に2等分にするものである。更に、本実施形態では、ポンプインペラ3の各ブレード3bの流体入口側縁部3iと流体出口側縁部3oとが、基準面RSと平行に、すなわち、タービンハブ5の軸方向と垂直に延在している。
このように構成されるトルクコンバータ1では、トーラス内を充分な量の流体が循環するようにポンプ容量を確保することができるので、装置全体(トーラス)を小型化、扁平化しても、トルク容量を充分に確保することが可能となる。そして、ポンプインペラ3の各ブレード3bの流体入口側縁部3iおよび流体出口側縁部3oを基準面RSと平行に延びるようにすることで、ポンプ容量を最大限に確保することが可能となる。また、トルクコンバータ1では、タービンシェル4aがいわゆるステータシェル(ブレード6bの側壁)を兼ねており、ステータ6のブレード6bとタービンシェル4aとの間には、僅かな隙間が形成される。これにより、トーラスを小型化すると共に、低速速度比でのトルク容量を増加させることが可能となる。
更に、本実施形態では、タービンランナ4の各ブレード4bの子午面(タービンハブ5の軸を含む紙面と平行な面)に対する投影面積は、基準面RSよりもタービンランナ4側(図中右側)のトーラス領域(概ね基準面RSとタービンシェル4aとで囲まれる領域)の子午面における面積の半分以上とされる。これにより、トルク伝達効率を良好に維持しつつ、トルクコンバータ1をコンパクト化することが可能となる。この場合、子午面におけるトーラスの基準面RSよりも他側(図中右側)の領域において、タービンランナ4のブレード4bの子午面に対する投影面積と、ステータ6のブレード6bの子午面に対する投影面積との比は、5:5〜7:3(タービンブレード:ステータブレード)とされると好ましい。
一方、トルクコンバータ1に備えられたダンパ装置7は、タービンシェル4aと共にタービンハブ5に連結されている。ダンパ装置7は、図1に示されるように、中間プレート71、複数(本実施形態では、4体)のスプリング(弾性体)72、一対のガイドプレート73,74を含む。中間プレート71は、その外周縁の周方向における複数箇所(例えば、等間隔に4箇所)から概ね台形状の突起が外方に向けて延出されている環状部材として形成されており、その内周部は、リベット等を介してタービンハブ5に固定されている。中間プレート71の突起同士の間には、スプリング72が例えば各1体ずつ配置され、中間プレート71および各スプリング72は、ガイドプレート73および74によって両側から挟持される。
ガイドプレート73,74は、環状に形成されており、周方向の複数箇所(本実施形態では、4箇所)にプレートの一部を外方に膨らませると共に開口することにより形成されたスプリング保持部73a,74aを有する。ガイドプレート73とガイドプレート74とは、それぞれの外周側縁部の周方向における複数箇所でリベット等によって互いに連結(固定)される。そして、中間プレート71は、ガイドプレート73および74との間に、両者に対して回転自在になるように保持され、中間プレート71の突起間に配置されたスプリング72は、それぞれ対応するスプリング保持部73aおよび74a内に収容される。この際、スプリング72の一方の端部が、スプリング保持部73aおよび74aの一方の端部と当接する。
そして、トルクコンバータ1のロックアップクラッチ機構8は、上述のダンパ装置7と、フロントカバー2との間に配置される。図1に示されるように、ロックアップクラッチ機構8は、入力部材としてのフロントカバー2と出力部材としてのタービンハブ5とを機械的に直結させるためのロックアップクラッチ要素として、ロックアップピストン80、第1クラッチディスク81および第2クラッチディスク82を含む。ロックアップピストン80は環状に形成されており、その中心部は、タービンハブ5のフロントカバー2側の端部5aの周りに摺動自在に支持されている。これにより、ロックアップピストン80は、タービンハブ5の軸方向に移動自在となり、フロントカバー2に対して接近離間可能となる。
本実施形態では、タービンハブ5の端部5aにはめ込まれるロックアップピストン80の内周側位置決め端部80aがフロントカバー2側に延出されている。そして、フロントカバー2には、この内周側位置決め端部80aとタービンハブ5の端部5aとに対向するように凹部2aが形成されており、端部5aと凹部2aとの間には、スラスト軸受10cが配置される。このような構成を採用すれば、ロックアップピストン80のタービンハブ5の軸方向における位置決めと、スラスト軸受10cの配置とに要するスペースを削減することができる。
一方、ロックアップピストン80の外周端には、タービンランナ4に向けて延びる複数のスプライン80bが形成されている。そして、ダンパ装置7を構成するガイドプレート73,74の外周部には、ロックアップピストン80のスプライン80bと対応するように複数の凹部が形成されている。ロックアップピストン80の各スプライン80bは、ガイドプレート73,74の凹部と軸方向に摺動自在に係合させられる。これにより、ロックアップピストン80は、ガイドプレート73,74と(フロントカバー2等の)回転方向において一体化されると共に、ガイドプレート73,74に対して(タービンハブ5等の)軸方向に移動自在となる。
また、図1からわかるように、第1クラッチディスク81は環状に形成されており、第1クラッチディスク81のフロントカバー2側の面には、摩擦板83が固定されている。更に、第1クラッチディスク81の内縁部には、複数の溝が放射状に形成されており、各溝は、ロックアップピストン80のフロントカバー2側の面に固定されたディスク支持部材11のガイド部(スプライン)11aと係合する。これにより、第1クラッチディスク81は、ディスク支持部材11によってロックアップピストン80に対する回転を規制された状態でロックアップピストン80(ディスク支持部材11)に対して軸方向に摺動自在となる。
第2クラッチディスク82も環状に形成されており、第2クラッチディスク82の外周側の表裏面(ロックアップピストン80側の面およびフロントカバー2側の面)には、摩擦板83が固定されている。図1に示されるように、第2クラッチディスク82は、ロックアップピストン80と第1クラッチディスク81との間に配置される。ここで、本実施形態では、動力源であるエンジンとフロントカバー(入力部材)2とを連結させる際に上述のドライブプレートDPが締結される環状の連結用締結部材(セットブロック)20がフロントカバー2の内部に固定されている。そして、ロックアップクラッチ要素の一つである第2クラッチディスク82は、連結用締結部材20によってフロントカバー2に対して支持される。
すなわち、本実施形態において、連結用締結部材20は、フロントカバー2の基部2xと外周部2yとの折り曲げ部(コーナー部)に溶接により固定されている。また、第2クラッチディスク82の外縁部には、複数の係合溝が放射状に形成されており、連結用締結部材20の内周部には、第2クラッチディスク82の各係合溝に対応するように複数のガイド部(スプライン)20aが形成されている。第2クラッチディスク82の各係合溝は、連結用締結部材20の対応するガイド部20aに係合させられる。これにより、第2クラッチディスク82は、連結用締結部材20により、フロントカバー2に対する回転を規制された状態でフロントカバー2に対して軸方向に摺動自在となるように支持される。
このように、トルクコンバータ1では、動力源であるエンジンとの連結のために必要不可欠な連結用締結部材20がフロントカバー2の内部に固定され、当該連結用締結部材20が、ロックアップクラッチ要素である第2クラッチディスク82をフロントカバー2に対して回転方向に一体化させつつ軸方向に移動可能に支持するために利用される。これにより、第2クラッチディスク82をフロントカバー2に対して支持するための専用部材、その設置スペース、更には、その成形加工等が不要となる。この結果、トルクコンバータ1では、部品点数や製造工程の複雑化を抑えてコストアップを抑制すると共に、上記専用部材の設置のためのスペースを削減することが可能となる。
また、上述のように、連結用締結部材20をフロントカバー2の基部2xと外周部2yとの折り曲げ部に固定することにより、フロントカバー2の折り曲げ部の強度を増加させることが可能となる。更に、フロントカバー2の内部に固定された連結用締結部材20にドライブプレートDPを締結させてトルクコンバータ1とエンジンとを連結することにより、エンジン側の慣性を大きくしてエンジントルクの変動を抑制することが可能となる。
次に、上述のように構成されるトルクコンバータ1の動作について簡単に説明する。図示されないエンジンが作動してドライブプレートDPを介してフロントカバー2およびポンプインペラ3が回転すると、作動油の流れによりタービンランナ4が引きずられるようにして回転し始める。ステータ6は、ポンプインペラ3とタービンランナ4との回転速度差が大きい時に、作動油の流れをポンプインペラ3の回転を助ける方向に変換する。これにより、トルクコンバータ1は、ポンプインペラ3とタービンランナ4との回転速度差が大きい時には、トルク増幅機として作動し、両者の回転速度差が小さくなると、ステータ6がワンウェイクラッチ9を介して空転して流体継手として作動するようになる。すなわち、エンジンの動力は、ポンプインペラ3およびタービンランナ4(作動流体)を介してフロントカバー2からタービンハブ5に伝達される。
そして、車両の発進後、所定の条件が満たされると(例えば、車速が所定値に達すると)、ロックアップクラッチ機構8が作動される。かかるロックアップに際しては、図示されない油圧装置によってロックアップピストン80とポンプシェル3aとの間に画成される油室に作動油が供給される。これにより、ロックアップピストン80は、当該油室からの作動油の流れによって押圧され、フロントカバー2に向けて移動する。これに伴い、ディスク支持部材11あるいは連結用締結部材20によって摺動自在に支持されている第1クラッチディスク81および第2クラッチディスク82がロックアップピストン80によって押圧されてフロントカバー2に向けて移動し、第1クラッチディスク81および第2クラッチディスク82は、ロックアップピストン80とフロントカバー2とによって挟持される。
第1クラッチディスク81の摩擦板83は、フロントカバー2と摩擦接触し、第2クラッチディスク82の一方(図中右側)の摩擦板83は、第1クラッチディスク81と摩擦接触する。また、第2クラッチディスク82の他方(図中左側)の摩擦板83は、ロックアップピストン80と摩擦接触する。この結果、ロックアップピストン80とフロントカバー2とが強固に連結され、両者は一体となって回転する。同様に、ダンパ装置7のガイドプレート73,74も、スプライン80bを介してロックアップピストン80およびフロントカバー2と一体化され、フロントカバー2およびロックアップピストン80と共に回転する。なお、トルクコンバータ1では、フロントカバー2とロックアップピストン80との間に画成される油室に作動油が供給されると、フロントカバー2とロックアップピストン80の連結が断たれ、両者間には回転差が生じることになる。
このように、ガイドプレート73,74がフロントカバー2と一体に回転するようになり、フロントカバー2からの動力(トルク)が大きくなると、ガイドプレート73,74は、中間プレート71およびそれが固定されているタービンハブ5に対して所定方向に回転する。これにより、中間プレート71の互いに隣り合う突起間のスプリング72が、各スプリング保持部73aおよび74aの一方の端部によって圧縮される。この結果、各スプリング72によってフロントカバー2から伝えられるトルクの変動が吸収され、振動や騒音等の発生が抑制される。そして、フロントカバー2からの動力(トルク)は、ダンパ装置7、すなわち、ガイドプレート73,74、各スプリング72および中間プレート71を介して出力部材としてのタービンハブ5へと伝達されることになる。
その後、所定のストッパが作動してガイドプレート73,74と中間プレート71との相対回転が規制されるようになると、入力部材としてのフロントカバー2と出力部材としてのタービンハブ5とがダンパ装置7を介して機械的に直結される。そして、フロントカバー2とタービンハブ5とが機械的に直結されると、フロントカバー2からの動力(トルク)は、ロックアップピストン80、ガイドプレート73,74および中間プレート71を介してタービンハブ5に伝達されるようになる。
なお、上述のトルクコンバータ1において、第2クラッチディスク82の表裏面に固定されている摩擦板83は省略されてもよく、これらの摩擦板83の代わりに、ロックアップピストン80の第2クラッチディスク82側の面および第1クラッチディスク81の第2クラッチディスク82側の面に摩擦板が固定されてもよい。
〔第2実施形態〕
以下、図2を参照しながら、本発明による流体伝動装置の第2実施形態について説明する。なお、上述の第1実施形態に関連して説明されたものと同一の要素には同一の参照符号が付され、重複する説明は省略される。
第2実施形態に係るトルクコンバータ1Aにおいても、連結用締結部材20がフロントカバー2の基部2xと外周部2yとの折り曲げ部(コーナー部)に溶接により固定されている。そして、トルクコンバータ1Aでは、ダンパ装置7Aがフロントカバー2とロックアップピストン800との間に配置されている。
図2に示されるように、本実施形態では、タービンシェル4a(タービンランナ4)が固定されるタービンハブ5の端部5aは、第1実施形態のものに比べて軸方向に延長されている。この端部5aは、ロックアップピストン800の内周側位置決め端部800aを摺動自在に支持している。また、端部5aには、ダンパ装置7Aの中間プレート710がスプライン嵌合されている。これにより、中間プレート710(ダンパ装置7A)は、フロントカバー2とロックアップピストン800との間でタービンハブ5に対して回転方向に一体化されると共に軸方向に摺動自在となる。
また、中間プレート710および複数のスプリング72を挟持する一対のガイドプレート730,740のうち、一方のガイドプレート730は外方に拡大されており、ガイドプレート730の外周側の表裏面(ロックアップピストン800側の面およびフロントカバー2側の面)には、摩擦板83が固定されている。更に、ロックアップピストン800の外周部は、ガイドプレート730の摩擦板83に近接するように屈曲させられており、その外縁部には、複数の係合溝が放射状に形成されている。
そして、連結用締結部材20の内周部には、ロックアップピストン800の外縁部に設けられた各係合溝に対応するように複数のガイド部(スプライン)20aが形成されており、ロックアップピストン800の各係合溝は、連結用締結部材20の対応するガイド部20aに係合させられる。これにより、ロックアップ要素としてのロックアップピストン800は、連結用締結部材20により、フロントカバー2に対する回転を規制された状態でフロントカバー2に対して軸方向に摺動自在となるように支持される。
このように、第2実施形態に係るトルクコンバータ1Aでは、動力源であるエンジンとの連結のために必要不可欠な連結用締結部材20がフロントカバー2の内部に固定され、当該連結用締結部材20が、ロックアップクラッチ要素であるロックアップピストン800をフロントカバー2に対して回転方向に一体化させつつ軸方向に移動可能に支持するために利用される。これにより、ロックアップピストン800をフロントカバー2に対して支持するための専用部材、その設置スペース、更には、その成形加工等が不要となる。この結果、トルクコンバータ1Aにおいても、部品点数や製造工程の複雑化を抑えてコストアップを抑制すると共に、上記専用部材の設置のためのスペースを削減することが可能となる。
また、上述のトルクコンバータ1Aにおいても、連結用締結部材20をフロントカバー2の基部2xと外周部2yとの折り曲げ部に固定することにより、フロントカバー2の折り曲げ部の強度を増加させることが可能となる。更に、フロントカバー2の内部に固定された連結用締結部材20にドライブプレートDPを締結させてトルクコンバータ1とエンジンとを連結することにより、エンジン側の慣性を大きくしてエンジントルクの変動を抑制することが可能となる。
なお、第2実施形態に係るトルクコンバータ1Aにおけるロックアップ動作について説明すると、トルクコンバータ1Aでは、所定の油室に作動油が供給されると、連結用締結部材20によって摺動自在に支持されているロックアップピストン800が作動油によって押圧されてフロントカバー2に向けて移動する。これに伴い、フロントカバー2とロックアップピストン800との間のダンパ装置7A(中間プレート710、スプリング72、ガイドプレート730および740)がロックアップピストン800によって押圧されてフロントカバー2に向けて移動し、ガイドプレート730がロックアップピストン800とフロントカバー2とによって挟持される。
この際、ガイドプレート730の一方(図中右側)の摩擦板83は、フロントカバー2と摩擦接触し、他方(図中左側)の摩擦板83は、ロックアップピストン800と摩擦接触する。すなわち、トルクコンバータ1Aでは、ガイドプレート730がクラッチディスクとしても機能し、これにより、ダンパ装置7のガイドプレート730,740、ロックアップピストン800およびフロントカバー2が強固に連結され、これらの部材が一体となって回転することになる。
本発明による流体伝動装置の第1実施形態を示す断面図である。 本発明による流体伝動装置の第2実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1,1A トルクコンバータ
2 フロントカバー
2x 基部
2y 外周部
3 ポンプインペラ
4 タービンランナ
5 タービンハブ
7,7A ダンパ装置
8 ロックアップクラッチ機構
11 ディスク支持部材
20 連結用締結部材
20a ガイド部
71,710 中間プレート
72 スプリング
73,74,730,740 ガイドプレート
80,800 ロックアップピストン
81 第1クラッチディスク
82 第2クラッチディスク
83 摩擦板
DP ドライブプレート

Claims (3)

  1. 所定の動力源に連結される入力部材から流体伝動要素を介して出力部材に動力を伝達する流体伝動装置において、
    前記入力部材の内部に配置されており、当該入力部材と前記出力部材とを機械的に直結させるためのロックアップクラッチ要素を含むロックアップクラッチ機構と、
    前記入力部材の内部に固定されており、前記所定の動力源と前記入力部材とを連結させる際に用いられる連結部材とを備え、
    前記ロックアップクラッチ要素は、前記入力部材に対して回転方向に一体化されると共に軸方向に移動可能となるように前記連結部材によって支持されていることを特徴とする流体伝動装置。
  2. 前記ロックアップクラッチ要素は、クラッチディスクであることを特徴とする請求項1に記載の流体伝動装置。
  3. 前記ロックアップクラッチ要素は、ロックアップピストンであることを特徴とする請求項1に記載の流体伝動装置。
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