JP2005264245A - 基板の湿式処理方法及び処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 反応性の高い薬液を使用した湿式処理を、比較的簡便な方法で、処理の面内均一性をより高めつつ行うことができるようにする。
【解決手段】 内部に薬液を保持する処理槽の上方に表面を下向きにして基板を配置し、基板の表面が処理槽内の薬液の液面に近接するまで基板と薬液の液面とを第1の速度で相対的に移動させ、第1の速度よりも低速な第2の速度で基板と薬液の液面と相対的に移動させ基板を薬液に浸漬させて基板の表面を該薬液で処理する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、基板の湿式処理方法及び処理装置に関し、特に表面(被処理面)を下方に向けて保持した基板を、処理槽内に貯留した薬液に浸漬させて基板表面の薬液処理を行うようにした基板の湿式処理方法及び処理装置に関する。湿式処理には、電解めっき、無電解めっき、エッチング及び洗浄等が含まれる。
半導体装置の配線形成プロセスとして、配線溝及びコンタクトホールに金属(導電体)を埋込むようにした配線形成プロセス(いわゆる、ダマシンプロセス)が使用されつつある。これは、層間絶縁膜に予め形成した配線溝やコンタクトホールに、アルミニウム、近年では銅や銀等の金属を埋め込んだ後、余分な金属を化学機械的研磨(CMP)によって除去し平坦化するプロセス技術である。
また、この種の配線、例えば配線材料として銅を使用した銅配線にあっては、平坦化後、銅からなる配線の表面が外部に露出しており、配線(銅)の熱拡散を防止したり、例えばその後の酸化性雰囲気の絶縁膜(酸化膜)を積層して多層配線構造の半導体装置を作る場合等に、配線(銅)の酸化を防止したりするため、Co合金やNi合金等からなる配線保護層(蓋材)で露出配線の表面を選択的に覆って、配線の熱拡散及び酸化を防止することが検討されている。
以上のプロセスは、例えば、図1に示すように、半導体ウエハ等の基板Wの表面に堆積したSiO等からなる絶縁膜2の内部に配線用の微細な凹部4を形成し、表面にTaN等からなるバリア層6を形成した後、例えば、銅めっきを施し、基板Wの表面に銅膜を成膜して凹部4の内部に銅を埋め込む。しかる後、基板Wの表面にCMP(化学機械的研磨)を施して平坦化することで、絶縁膜2の内部に銅からなる配線8を形成し、この配線(銅膜)8の露出表面に、例えば無電解めっきによって得られる、Co−W−P合金膜からなる配線保護層(蓋材)9を選択的に形成して配線8を保護する。
湿式処理の例として、一般的な無電解めっきによって、このようなCo−W−P合金膜からなる配線保護層(蓋材)9を配線8の表面に選択的に形成する工程を説明する。先ず、CMP処理を施した半導体ウエハ等の基板Wを、例えば液温が25℃で、0.5MのHSO等の酸溶液中に、例えば1分程度浸漬させて、絶縁膜2の表面に残った銅等のCMP残さ等を除去する。そして、基板Wの表面を超純水等の洗浄液で洗浄した後、例えば、液温が25℃で、0.005g/LのPdClと0.2ml/LのHCl等の混合溶液中に基板Wを、例えば1分間浸漬させ、これにより、配線8の表面に触媒としてのPdを付着させて配線8の露出表面を活性化させる。次に、基板Wの表面を超純水で水洗いした後、例えば液温が80℃のCo−W−Pめっき液中に基板Wを、例えば120秒程度浸漬させて、活性化させた配線8の表面に選択的な無電解めっき(無電解Co−W−P蓋めっき)を施し、しかる後、基板Wの表面を超純水等の洗浄液で洗浄する。これによって、配線8の表面に、Co−W−P合金膜からなる配線保護層9を選択的に形成して配線8を保護する。
めっき処理や触媒付与等の前処理には、表面(被処理面)を下向きにして保持した基板を、処理槽内に貯留した薬液に浸漬させて基板表面の処理を行う、いわゆるディップ方式が一般に採用されている。このディップ方式を採用した湿式処理にあっては、基板の裏面や端面が薬液によって汚染されるのを防止しつつ、基板表面の必要箇所のみを薬液で処理するため、基板表面の周縁部をシール材でシールして基板を保持し、基板表面のシール材で囲まれた領域のみに薬液を接触させることが広く行われている。
半導体装置の製造においては、デザインルールが厳しくなるにつれて、表面の形状寸法を益々厳しく管理することが要求されている。例えば、65nmノードにおいては、成膜やエッチングにおける面内均一性の要求値が5%以内であり、45nmノードにおいては、成膜やエッチングにおける面内均一性を3%以内とすることが求められている。表面(被処理面)を下方に向けた基板を薬液に浸漬させて処理する湿式処理においては、酸性やアルカリ性の反応性の高い薬液を使うケースが多く、このような要求に答えることが一般に困難である。
例えば、塩酸、フッ酸、酢酸あるいはアンモニアやTMAHのような揮発性を有する薬液で基板の表面を処理する場合には、薬液面上の蒸気が表面に当るような位置に基板を配置するだけで基板表面に反応が起きることがある。また、硫酸のように揮発性の少ない薬液であっても、処理槽内で基板に付着した薬液の振り切り等を行うことで、処理槽内の雰囲気中に薬液のミストを含む場合があり、同様な懸念がある。特に、アンモニアやTMAHでpHをアルカリ性に維持した無電解めっき液で銅表面(被処理面)にNiまたはCo系の合金膜等を形成するような場合には、一般にめっき液を70℃前後に加熱するため、アンモニアやTMAHの揮発が著しく、その蒸気を当てることで銅表面を変質させることがある。
また、反応性の高い薬液を使用した浸漬処理の場合、基板の表面(被処理面)と薬液とが接触するのとほぼ同時に反応が始まる。このため、基板表面の全面に亘る均一な処理を実現することが一般に困難となる。
例えば、銅シードを形成した半導体基板の表面(被処理面)に、硫酸銅めっき液を使用した電解銅めっきにより銅を成膜する場合、めっき液は酸性であり、銅シードやめっき後の銅に対するエッチング作用を持っている。このため、特に、デザインルールが厳しくなり、スパッタリングによって成膜できる銅シードの膜厚が薄くなるにつれて、基板をめっき液に浸漬させるだけで銅シードが溶解して消失してしまうことがある。これを防止するため、銅シードとアノードとの間に電圧を印加したまま基板をめっき液に浸漬させる、いわゆるホットエントリー方式が一般に採用されるが、この場合、基板表面に形成された銅シードがめっき液と接触すると同時にめっき反応が始まり、先にめっき液と接触した部分のめっき膜の膜厚が他の部分より厚くなってしまう。
同様に、銅表面(被処理面)にパラジウムシードを形成して無電解めっきによりNiまたはCo系の合金膜等を形成するような場合においても、基板をめっき液に浸漬させると同時に、銅表面に無電解めっき反応が開始するので、先にめっき液と接触した部分のめっき膜の膜厚が他の部分より厚くなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みて為されたもので、反応性の高い薬液を使用した湿式処理を、比較的簡便な方法で、処理の面内均一性をより高めつつ行うことができるようにした基板の湿式処理方法及び処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、内部に薬液を保持する処理槽の上方に表面を下向きにして基板を配置し、基板の表面が前記処理槽内の薬液の液面に近接するまで基板と薬液の液面とを第1の速度で相対的に移動させ、前記第1の速度よりも低速な第2の速度で基板と薬液の液面と相対的に移動させ基板を薬液に浸漬させて基板の表面を該薬液で処理することを特徴とする基板の湿式処理方法である。
例えば、基板側を移動させる場合にあっては、処理槽の上方に配置した基板を、例えば300mm/sec程度の高速(第1の速度)で、かつ好ましくは2秒以内に、薬液の液面に近接した位置、例えば基板の最下部が液面上10mm以下に達する位置まで急降下させ、しかる後、基板を、薬液の液流を乱すことがない程度の、例えば10mm/sec或いはそれ以下の適正な速度(第2の速度)で下降させて処理槽内の薬液に浸漬させる。これにより、基板表面が処理槽内の薬液の液面上に存在する蒸気やミスト等に接触して、これらに含まれる薬液成分の影響を受ける時間を極力短くなるように管理し、しかも処理の均一性を阻害する薬液の液流の乱れを生じさせることなく、基板を薬液に浸漬させることで、処理の面内均一性を高めることができる。
なお、基板を昇降させる代わりに、薬液の液面を上下動させたり、両者を組合せたりするようにしてもよい。
請求項2に記載の発明は、前記薬液処理後の基板を薬液から引き上げて該基板に付着した薬液を振り切った後、前記基板を直ちに洗浄することを特徴とする請求項1記載の基板の湿式処理方法である。
基板の保持方法によっては、基板の表面(被処理面)のみならず、基板の端面や裏面にも薬液が付着することがあるが、基板に付着した薬液を、薬液処理後に速かに洗浄し除去することで、基板に付着した薬液によって反応が継続したり、その後の工程での汚染の原因となったりすることを防止することができる。基板の保持方法としては、例えば基板表面の周縁部をシールして保持する方法や、基板裏面を真空吸着して保持する方法などが採用される。
請求項3に記載の発明は、前記薬液による処理時間の5%以内に、基板表面の全面を薬液に接触させることを特徴とする請求項1または2記載の基板の湿式処理方法である。
表面を下向きにした基板を薬液に浸漬させて基板表面を該薬液で処理する場合、薬液には、一般に上向流が形成されていて液面に多少の揺らぎも有るため、スプレー法のように表面全体を完全に同時に薬液と接触させることは技術的に困難である。この発明によれば、表面の一部が薬液に接触してから基板表面の全面が薬液に接触するまでの時間を管理するといった比較的簡便な手段によって、表面をほぼ同時に薬液に接触させた、基板表面の全面に亘る均一な処理を実現できる。
例えば、半導体装置の製造においては、デザインルールが厳しくなるにつれて、表面の形状寸法を益々厳しく管理することが要求されている。例えば、65nmノードにおいては、成膜やエッチングにおける面内均一性の要求値が5%以内であり、45nmノードにおいては、成膜やエッチングにおける面内均一性を3%以内とすることが求められている。このような要求に応じた均一な処理を実現するために基板表面の全面を薬液に接触させる時間は、薬液による処理時間の5%以内であることが好ましく、3%以内であることがより好ましい。
請求項4に記載の発明は、表面を水平面に対して1.5〜15゜の角度で傾斜させた状態で、基板を薬液に浸漬させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板の湿式処理方法である。
表面を下方に向けた浸漬方式の湿式処理においては、薬液の性質により接液時に同伴する空気や反応に伴って発生する気体の気泡が基板表面に付着乃至滞留することがある。この気泡は、基板表面での薬液との接触あるいは温度の不均一等を引き起こし、処理における面内均一性を妨げる大きな要因となる。この発明によれば、基板を傾斜させて薬液に浸漬させることにより、接液時に基板に同伴する気泡を基板表面に沿って基板の外側へ液流によって移送させて排除することができる。この場合、基板表面の水平面に対する角度があまりに大きいと、基板表面の一部が薬液に接触してから全面が接触するまでの時間が長くなる。一方でこの角度があまりに小さいと、気泡の排除が困難となる。このため、基板表面の水平面に対する角度を、好ましくは1.5〜15゜、より好ましくは1.5〜10゜とし、少なくともその角度を維持した状態で基板表面を薬液と接触させることで、実質的に上記要件を両立できる。
なお、反応に伴って気泡が発生する場合には、基板を薬液に浸漬させている間中、基板を傾斜させていた方が気泡を排除する上で好ましい。しかしながら、基板を傾斜させたまま処理することは、基板に対する不均一な薬液の流れの中で基板を処理することにもなり、薬液処理における基板表面の面内均一性を妨げる要因にもなり得る。そこで、反応に伴って気泡が発生する懸念がない場合には、薬液中で基板を水平に戻して処理することが好ましい。この場合には、基板表面の一部が薬液に接触してから全面が薬液に接触するまでの間に基板の角度を徐々に水平に戻しても良いし、全面が薬液に接触してから基板を水平に戻しても良い。
請求項5に記載の発明は、基板を薬液に浸漬させつつ回転させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の基板の湿式処理方法である。
このように、基板を薬液に浸漬させつつ回転させることにより、基板表面の特定部位に気泡が付着して反応が阻害されることを回避するとともに、気泡の基板表面からの離脱をより促進して、処理の面内均一性をより高めることができる。また、薬液と基板表面との接触をより均一化することができ、この点からも処理の面内均一性の向上を図ることができる。基板の回転速度は、高くなりすぎると薬液の上向流速の不均一化をもたらすので、
300rpm以下であることが好ましく、100rpm以下であるこが更に好ましい。
請求項6に記載の発明は、基板を薬液に浸漬させつつ該薬液に対して相対的に上下動させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の基板の湿式処理方法である。
基板表面に付着する気泡の量を考えると、反応に伴って発生して付着する気泡の量よりも、基板表面の薬液との接触の際に同伴して付着する気泡の量の方が多いのが通例である。この発明によれば、基板を薬液に浸漬させつつ該薬液に対して相対的に上下動させることにより、気泡の基板表面からの離脱を促進させ、特に基板表面の薬液との接触の際に同伴して基板表面に付着する気泡を効率的に排除することができる。
また、場合によっては、薬液との接触に先立って、基板表面に何らかの前処理を施すことがあり、その場合には、前処理液やその後の洗浄液が基板表面に付着していることがある。この状態で基板表面を薬液と接触させると、接触直後で基板表面での薬液の濃度が薄い状態となり、少なくともある時間は、処理が十分に行われないことになり、複数の基板間で処理状況に相違を生じるおそれもある。この点についても、例えば基板を上下する操作を加えることにより、前処理液やその後の洗浄液等を基板表面から効果的に排除して、基板表面で薬液の濃度が薄い状態が長引くことを回避することができる。なお、この場合も、薬液の液面を上下させることによっても、同様の効果を実現することができる。
請求項7に記載の発明は、基板を薬液に浸漬させる際、処理槽内に薬液を連続的に供給して、所定の流速をもつ薬液の流れを形成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の基板の湿式処理方法である。
このように、基板を薬液に浸漬させる際、処理槽内に薬液を連続的に供給して、所定の流速をもつ薬液の流れを形成することにより、基板表面を薬液に接触させる際に同伴して基板表面に付着する気泡の離脱を薬液の流れで促進することができる。また、前述と同様に、接触直後で基板表面の薬液の濃度が薄い状態があったとしても、薬液の流れで前処理液やその後の洗浄液等を薬液に置換することで、この状態が長引くことを回避することができる。なお、目的の処理に際しては、面内均一性などの点から薬液の流速をむやみに高くすることはできないので、例えば気泡の離脱や液置換に必要な時間だけ流速を上げた後に、所定の流速に戻して処理する等の方法をとることが好ましい。
請求項8に記載の発明は、基板表面の薬液に対する濡れ性を事前に調整することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の基板の湿式処理方法である。
このように、薬液に対する基板表面の濡れ性を事前に調整しておくことにより、基板表面の薬液との接触に際して同伴する気泡を基板表面で吸着することを防止して、基板表面に薬液を急速に展開させることができる。基板表面の薬液に対する濡れ性を改善する方法としては、プラズマ処理のような乾式処理、水洗乃至薬液処理やCMPのような湿式処理がある。湿式処理により濡れ性を改善する場合には、乾燥に伴って表面の濡れ性が変わる可能性があるので、処理後の表面を乾燥させることなく、薬液による処理を連続して行うことが好ましい。
請求項9に記載の発明は、基板表面の薬液に対する濡れ性を改善する濡れ性改善剤を薬液に添加することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の基板の湿式処理方法である。
基板表面の薬液に対する濡れ性を改善する濡れ性改善剤としては、基板表面の物性によっても異なるが、酸、アルカリ、キレート剤、界面活性剤などが挙げられる。
請求項10に記載の発明は、表面を下向きにして基板を保持する基板ホルダと、前記基板ホルダの下方に配置され、内部に薬液を連続的に供給し該薬液の流れを形成して薬液を保持する処理槽と、前記基板ホルダを昇降させる昇降機構と、前記昇降機構による前記基板ホルダの移動速度を制御する制御部を有することを特徴とする基板の湿式処理装置である。
請求項11に記載の発明は、前記基板ホルダを、傾斜角度を前記制御部で制御して傾斜させる傾斜機構を更に有することを特徴とする請求項10記載の基板の湿式処理装置である。
請求項12に記載の発明は、前記処理槽の内部に供給する薬液の流量を、前記制御部で制御して調整する流量調整部を更に有することを特徴とする請求項10または11記載の基板の湿式処理装置である。
請求項13に記載の発明は、前記基板ホルダで保持した基板を、回転速度を前記制御部で制御して回転させる回転機構を更に有することを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の基板の湿式処理装置である。
本発明によれば、比較的簡便な方法で、薬液の液面上に存在する蒸気やミスト等に含まれる薬液成分の基板表面に及ぼす影響を極力なくして、反応性の高い薬液を使用した湿式処理を、処理の面内均一性をより高めつつ行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2は、本発明の実施の形態における湿式処理装置を備えた基板処理装置1の全体概略平面図である。図2に示すように、この基板処理装置1は、ロード・アンロードエリア100と、洗浄エリア200と、めっき処理エリア300の3つの処理エリアを具備している。そしてロード・アンロードエリア100には、2つのロードポート110、第1基板搬送ロボット130及び第1反転機150が設置されている。洗浄エリア200には、基板仮置台210、第2基板搬送ロボット230、前洗浄ユニット240、第2反転機250及び2つの後洗浄ユニット260が設置されている。めっき処理エリア300には、第3基板搬送ロボット310、4つの前処理ユニット320、4つの無電解めっきユニット360及び薬液供給ユニット390が設置されている。
ここで、前洗浄ユニット240、前処理ユニット(触媒付与処理ユニット)320、及び無電解めっきユニット360として、使用する薬液がそれぞれ異なるだけで、同じ構成の、本発明の実施の形態における湿式処理装置400が使用されている。
図3(a)は、湿式処理装置400を示す側面図で、図3(b)は、図3(a)の概略側断面図である。図3に示すように、湿式処理装置400は、内部に薬液Qを溜めて基板Wのディップ処理を行う処理槽710と、処理槽710の開口部711を塞ぐ蓋部材740と、蓋部材740の上面に取付けられる噴霧ノズル760と、蓋部材740を駆動(旋回)する駆動機構770と、基板Wを保持する基板ホルダ780と、基板ホルダ780全体を駆動する基板ホルダ駆動機構810とを具備している。
処理槽710は、内部に5リットル以上の薬液Qを貯留できる容積を有する容器形状の処理槽本体713と、処理槽本体713の上端外周部分に設置され処理槽本体713からオーバーフローする薬液Qを回収する外周溝715と、外周溝715の外周側を囲んで筒状に上方に突出する覆い部717とを有している。処理槽本体713の底面中央には、薬液供給口721が設けられている。
薬液処理における所定の面内均一性を確保するためには、薬液の精密な温度制御が必要である。そのためには、処理槽710内に保持される薬液Qの量は、処理される基板Wの大きさにもよるが、少なくとも5リットル以上とすることが望ましく、これにより、基板Wに対して薬液Qの容量を多くとり、その熱容量により、基板Wの表面の各部位での温度の違いを最小限に抑えることができる。また、薬液Q中の溶存酸素が基板Wの処理の反応に好ましくない影響を持つ場合には、予め脱気した薬液Qで処理することが広く行われているが、この場合、薬液Qの量が少ないと、空気中の酸素の溶解により溶存酸素を低いままに維持することが困難となる。この点からも、処理槽710内の薬液Qの量は、少なくとも5リットル以上とすることが望ましい。
また、下記のように、処理槽710内の薬液Qに基板を浸漬させて基板Wの表面の薬液処理する際、この基板Wと薬液貯槽391から処理槽710内に供給される薬液Qの供給位置との距離D(図9(b)参照)が50mm以上(D≧50mm)となるように構成されている。薬液貯槽391から処理槽710に薬液Qを連続的に供給する際に、処理槽710内の薬液Qに浸漬させた基板Wの位置と薬液Qの導入位置との距離Dが近すぎると、薬液Qの基板Wの面に対して垂直な線速度を基板全面に亘って均一にすることが困難となる。このため、基板Wの位置と薬液Qの導入位置との距離Dを、少なくとも50mm以上とすることが望ましく、これにより、基板Wの表面への薬液Qの供給が、基板Wの表面に対してできるだけ垂直でかつ均一になるようにすることができる。
薬液供給ユニット390は、処理槽710の外周溝715にオーバーフローした薬液Qを、配管によって薬液貯槽391に戻し、薬液貯槽391内に溜まった薬液Qを、薬液供給用ポンプ404によって処理槽本体713の薬液供給口721に供給する。これにより、この薬液貯槽391の内部に所定の濃度範囲に調製した薬液Qを準備しておき、少なくとも基板の薬液処理時に、薬液貯槽391内の薬液Qを処理槽710に連続的に供給し循環させることができる。この薬液供給用ポンプ404は、制御部900で該薬液供給用ポンプ404の吐出流量を制御することで、処理槽710内に供給する薬液Qの流量を調整する流量調整部としての役割を果たす。
薬液処理における基板Wの面内均一性を妨げる様々な要素を排除するためには、気体の基板Wの表面への付着、基板Wの全表面での薬液Qの組成並びにその温度の不均一性等を排除する必要がある。そこで別途設けた薬液貯槽391内に薬液Qを準備し、少なくとも基板を処理する間は、薬液貯槽391から処理槽710中の基板Wの表面に向けて、例えば上向流で薬液Qを連続的に供給して、処理槽710での薬液Qの流れを作ることで、基板Wの表面の気体の排除をより確実なものとし、しかも基板Wの全面における薬液Qの組成並びにその温度の不均一性を排除して、反応の基板面内における均一性の向上を図ることができる。
更に、薬液Qの流れを安定させるために、処理槽本体713の内部に整流板714を設置している。整流板714は、円形の平板中に薬液が流通する多数の貫通する小孔を設けることで構成されている。
蓋部材740は、処理槽710の開口部711を塞ぐ大きさの板材によって構成されており、蓋部材740の両側面には、板状のアーム部745が取付けられ、その先端近傍部分が処理槽710の略中央両側部分に設置した軸支部747に回動自在に軸支されている。アーム部745の先端は、駆動機構770の連結アーム775の先端に固定されている。
噴霧ノズル760は、面状に複数個(例えば、19個)のノズル763を上向きに配置して構成されている。複数個のノズル763は、基板ホルダ780に保持した基板Wを、処理槽710を塞いだ蓋部材740の上部に位置させた状態で、これら複数個のノズル763から同時に洗浄液を噴霧することで、基板Wの被処理面(下面)全域に洗浄液が均等に噴霧され基板Wの被処理面への噴霧圧も極力均等になる位置に、上向きに取付けられている。これにより、基板Wの洗浄処理において、ばらつきのない均等な処理が可能となる。
駆動機構770は、蓋部材旋回用シリンダ771と、蓋部材旋回用シリンダ771のピストンに連結されるロッド773と、ロッド773の先端に回動自在に連結される連結アーム775とを具備している。蓋部材旋回用シリンダ771の下端部は、固定側部材に回動自在に支承されている。
図4(a)は、基板ホルダ780の概略側断面図、図4(b)は、図4(a)のG部拡大図である。図4(a)に示すように、基板ホルダ780は、基板保持部781と基板保持部駆動部800とを具備している。基板保持部781は、下面が開放された略円筒状の基板受け783の内部に、略円形の吸着ヘッド789を収納して構成されている。基板受け783は、その下端面から内側に向けて基板Wを仮置きする仮置き部785を突出して設け、またその外周側面に基板挿入口787を設けている。吸着ヘッド789は、内部に真空供給ライン793を設けた略円板状の基部791と、基部791の下面外周にリング状に取付けられる基板吸着部795とを具備している。
基部791には、基板吸着部795に吸着した基板Wと該基部791との間の空間を開放する複数個(図では1ヶ所のみ示す)の空気抜き用の開口部790を設けている。基板吸着部795は、シール材(例えばゴム材料等)で構成され、その先端を基部791の下面から突出することで該基部791の下面に当接する基板Wの裏面を吸着するとともに、基板Wの裏面の真空吸着した部分の内側への薬液の浸入を防止するシールの役目を果たす。
基板吸着部795の形状については、図4(b)に示す形状のみならず、円周幅にて吸着するものであればどのような形状でもかまわない。また基板吸着部795の基板Wに接触する部分には、基板吸着溝(吸着兼引き離し用孔)797を設け、これに前記真空供給ライン793を接続することで、基板吸着溝797への基板Wの吸着及び引き離しを行わせるように構成している。なお真空供給ライン793には、真空の他に不活性ガスまたは洗浄液を供給できるように構成されている。
一方、基板保持部駆動部800は、前記吸着ヘッド789を回転駆動する回転機構としての基板回転モータ801と、前記基板受け783を上下の所定位置(少なくとも3ヶ所)に駆動する基板受け駆動用シリンダ803とを具備している。基板回転モータ801の回転速度は、制御部900からの信号により制御される。そして吸着ヘッド789は、基板回転モータ801によって回転駆動され、また基板受け783は、基板受け駆動用シリンダ803によって上下動される。つまり吸着ヘッド789は、回転のみで上下動せず、基板受け783は上下動のみで回転しない。
基板ホルダ780の動作を説明する。先ず、図4(a)に示すように、吸着ヘッド789を回転しない状態で、基板受け783を最も下の位置(基板受渡し位置)に移動し、基板挿入口787を介して、第3基板搬送ロボット310の真空ハンドに吸着されて保持された基板Wを基板受け783の内部に挿入し、真空ハンドの吸着を解除することで、基板Wを仮置き部785の上に載置する。このとき基板Wは、表面(被処理面)を下向きにしたフェースダウンで保持される。そして真空ハンドを基板挿入口787から抜き出す。
次に、図5に示すように、基板受け783を上昇させ基板Wの裏面(上面)の周縁部に基板吸着部795の先端を当接させて押付け、基板吸着溝797から真空引きすることで、基板Wを基板吸着部795に吸着させて保持する。この際、真空力は、基板吸着部795の基板Wに接触する部分の内部の基板吸着溝797内に発生する。このときの基板受け783の位置を基板固定位置とする。これによって、基板Wの裏側の部分(被処理面と反対側の面)は、基板吸着部795によるシールによって表面側から遮断される。
この例では、基板Wの裏面周縁部を、リング状の小さな幅(径方向)の基板吸着部795によるシールにて吸着することにより、吸着幅を極力小さく抑えることで、基板Wへの影響(撓み等)をなくすようにしている。また基板Wの裏面の外周部のみが基板吸着部795と接触するので、基板処理時に薬液の温度が不必要に基板吸着部795との接触面を伝達して逃げる恐れがない。
吸着ヘッド789の基板吸着部795による基板Wの吸着位置は、基板Wの外周近傍の、その表面(下面)にデバイスを形成していない部分の裏面、具体的には、基板Wの裏面(上面)の外周幅5mm以内の領域である。このように構成すれば、基板Wに接触する部分が基板Wのデバイス範囲外の裏面となり、例えば加熱して基板Wの薬液処理を行う際の吸着による影響を最小限に抑えることができる。
次に、図6に示すように、基板受け783を少し(例えば数mm)下降させて基板Wを仮置き部785から引き離す。このときの基板受け783の位置を基板処理位置とする。この状態で、基板ホルダ780全体を下降させて、図3に示す処理槽710の薬液Q中に浸漬させる。すると、基板Wは、その裏面が吸着された保持されているだけなので、基板Wの表面全域及び端面も薬液Qに接触する。
更に、基板受け783が下降して基板Wから離れ、基板Wは、その裏面のみが吸着された保持されているだけなので、薬液Qに浸漬しても、基板Wに対する薬液Qの流れL(図6(b)参照)が阻害されることがなく、基板Wの表面全域において均一な薬液Qの流れLが形成される。そして、この薬液Qの流れLと共に、基板Wの表面上に巻き込まれた気体や薬液処理によって発生した気体は、基板Wの表面上から処理槽710内の他の部分へ排出される。また薬液Qの流れの状態を均一にして、薬液Qの組成並びにその温度を基板Wの全面に亘ってより均一にすることができる。
これによって、薬液処理に悪影響を及ぼす薬液Qの不均一な流れ或いは気体の影響を解決することができる。また基板Wの裏面のリング状に真空吸着した部分の内側は、基板吸着部795によるシールによって表面側から遮断されるので、薬液が基板Wの裏面の基板吸着部795の内側へ浸入することを防ぐことができる。
この例においては、吸着ヘッド789の基部791に開口部790を設けているので、基部791と基板吸着部795と基板Wとで形成される空間が密閉状態とはならず、この空間内での熱による空気膨張を防止することで、基板Wへの悪影響(撓み等)を回避することができる。更に、開口部790があるため、吸着ヘッド789の軽量化にもつながり、基板吸着部795による吸着のみにて、基板回転モータ801による基板Wの高速回転(例えば1000rpm)も可能となる。基板Wを高速回転させることで、薬液処理後の基板Wの表面に残留している薬液及び洗浄液を極力飛散させることができる。これによって、使用する薬液や洗浄液等の無駄な排出がなくなる。
次に、基板Wの処理が終了した後、基板受け783を、図5に示す基板固定位置まで上昇させ、基板Wを仮置き部785の上に載置し、基板吸着溝797から気体(不活性ガス、例えば窒素ガス)を噴出させて、基板Wを基板吸着部795から引き離す。同時に、基板受け783を、図4に示す基板受渡し位置まで下降させ、基板挿入口787から第3基板搬送ロボット310の真空ハンドを挿入して基板Wを外部に引き出す。
この例においては、前述のように、真空供給ライン793に、真空の他に不活性ガスまたは洗浄液を供給するように構成しているが、さらに基板吸着部795の外側近傍(吸着ヘッド789の外周近傍)に洗浄用噴霧ノズル805を設置している。そして必要に応じて、洗浄用噴霧ノズル805によって基板吸着部795先端の外側と吸着ヘッド789の外周側面とを洗浄するとともに、真空供給ライン793から基板吸着溝797に不活性ガスまたは洗浄液を供給することで真空供給ライン793及び基板吸着溝797の内部を洗浄するようにしている。
これは以下の理由による。即ち、薬液の種類によっては、時間の経過と共に、通常薬液に接液している箇所に薬液成分が結晶化し析出してしまう。基板吸着部795の特に基板Wとの接触部において、薬液成分の析出が起こると、適切な基板Wの吸着ができなくなる他、析出物が基板Wへ付着する等、基板処理に悪影響を与えてしまう。
そこでこの例では、処理槽710の開口部711を塞ぐ蓋部材740の上部に取付けた噴霧ノズル760によって、基板吸着部795の下面を洗浄する他に、前記洗浄用噴霧ノズル805により基板吸着部795の外周側面を洗浄することができるように構成し、更に基板Wを吸着する真空供給ライン793及び基板吸着溝797には、吸着用の真空以外に、不活性ガスや洗浄液(例えば純水)等も注入できるように構成して、真空供給ライン793及び基板吸着溝797内部を全て洗浄できるように構成している。
図7は、基板ホルダ駆動機構810の内部構造の概略側面図である。図7に示すように、基板ホルダ駆動機構810は、基板ホルダ780全体を揺動して傾斜させる傾斜機構811と、基板ホルダ780及び傾斜機構811全体を旋回させる旋回機構821と、基板ホルダ780、傾斜機構811及び旋回機構821全体を昇降させる昇降機構831とを具備している。図8(a)は、傾斜機構811を示す概略側面図(但し基板ホルダ780も記載されている)で、図8(b)は、図8(a)の右側面図(但し基板ホルダ780は省略されている)である。
図8に示すように、傾斜機構811は、基板ホルダ780に固定されたブラケット813と、ブラケット813に固定されるとともに固定側の傾斜軸用軸受814に回動自在に軸支される傾斜軸815と、ヘッド傾斜用シリンダ817と、一端をヘッド傾斜用シリンダ817の駆動軸818の側部に回動自在に取付け、他端を傾斜軸815に固定されるリンクプレート819とを具備している。そしてヘッド傾斜用シリンダ817を駆動して、その駆動軸818を、図8(b)に示す矢印H方向に移動すれば、リンクプレート819によって傾斜軸815が所定角度回動し、これによって、基板ホルダ780が揺動し、基板ホルダ780に保持した基板Wを水平位置と水平位置から所定角度傾斜させた傾斜位置とに変更できるようにしている。基板ホルダ780で保持した基板Wの傾斜角度θ(図12参照)は、制御部900から傾動機構811のヘッド傾斜用シリンダ817の制御機構902に送られる信号で制御される。
一方、旋回機構821は、図7に示すように、ヘッド旋回用サーボモータ823とこのヘッド旋回用サーボモータ823によって回動される旋回軸825とを具備しており、旋回軸825の上端に前記傾斜機構811が固定されている。このヘッド旋回用サーボモータ823の旋回角は、制御部900からの信号で制御される。
昇降機構831は、ヘッド昇降用シリンダ833とヘッド昇降用シリンダ833によって昇降されるロッド835とを具備しており、ロッド835の先端に取付けたステー837に前記旋回機構821が固定されている。これによって、ヘッド昇降用シリンダ833の作動に伴って、基板ホルダ780、傾斜機構811及び旋回機構821全体が昇降する。この昇降速度は、制御部900から昇降機構831の昇降用シリンダ833の制御機構904に送られる信号で制御される。
図11は、薬液供給ユニット390の詳細を示す。処理槽710は、底部において、薬液貯槽391から延び、途中に薬液供給用ポンプ404と三方弁406とを介装した薬液供給管408に接続されている。これにより、薬液処理中にあっては、処理槽710の内部に、この底部から薬液Qを供給し、溢れる薬液Qを外周溝715から薬液貯槽391へ回収することで、薬液Qが循環できるようになっている。また、三方弁406の一つの出口ポートには、薬液貯槽391に戻る薬液戻り管412が接続されている。これにより、待機時にあっても、薬液Qを循環させることができる薬液循環系が構成されている。このように、薬液循環系を介して、薬液貯槽391内の薬液Qを常時循環させることにより、単純に薬液Qを貯めておく場合に比べて薬液Qの濃度の低下率を減少させ、基板Wの処理可能数を増大させることができる。
特に、この例では、薬液供給用ポンプ404の吐出流量を制御部900で制御することで、待機時及び薬液処理時に循環する薬液Qの流量を個別に設定できるようになっている。これにより、待機時に薬液Qの大きな循環流量を確保して、薬液貯槽391の薬液Qの液温を一定に維持し、薬液処理時には、必要に応じて、薬液Qの循環流量を小さくして、より均一な薬液処理を行うことができる。
処理槽710の底部付近に設けられた温度測定器466は、処理槽710の内部に導入される薬液の液温を測定して、この測定結果を元に、下記のヒータ416及び流量計418を制御する。
つまり、この例では、別置きのヒータ416を使用して昇温させ流量計418を通過させた水を熱媒体に使用し、熱交換器420を薬液貯槽391内の薬液Q中に設置して該薬液Qを間接的に加熱する加熱部393と、薬液貯槽391内の薬液Qを循環させて攪拌する攪拌ポンプ424が備えられている。これは、例えば、めっき液にあっては、これを高温(約80℃程度)にして使用することがあり、これと対応するためであり、この方法によれば、インライン・ヒーティング方式に比べ、非常にデリケートなめっき液に不要物等が混入するのを防止することができる。
この薬液供給ユニット390には、薬液貯槽391内の薬液Qの液面を検知する液面センサ442と、例えば吸光光度法、滴定法、電気化学的測定などで薬液Qの組成を分析し、薬液Q中の不足する成分を補給する薬液管理ユニット430が備えられている。そして、これらの分析結果を信号処理し、薬液Q中の不足する成分を、補給部434を通して、図示しない補給槽から定量ポンプなどを使って薬液貯槽391へ補給して、薬液Qの液量と組成を管理するようになっている。
なお、この例では、フィードバック制御により、薬液貯槽391内の薬液Qを所定の容量範囲及び濃度範囲に調製するようにしている。薬液貯槽391内の薬液Qの消費状況や濃度変化を、基板の処理枚数、薬液の温度条件及び処理時間等を基に事前に予測し、その結果を基に、薬液を構成する成分を個別ないし混合状態で追加するフィードフォワード制御、更には両者を併用して薬液貯槽391内の薬液Qを所定の容量範囲及び濃度範囲に調製するようにしてもよい。
また、処理槽710に供給される薬液Qの温度を所定の範囲に調整することで、例えば、薬液Qの濃度を所定範囲に維持し、かつ供給時における薬液の処理槽710内での流れの状態を均一にすることと併せて、反応の基板面内における均一性をより高めることができる。薬液Qの温度は、室温以下の場合もあれば室温以上の場合もある。
薬液管理ユニット430は、薬液Qの溶存酸素を、例えば電気化学的方法等により測定する溶存酸素濃度計432を有しており、この溶存酸素濃度計432の指示により、例えば脱気、窒素吹き込みその他の方法で、薬液Q中の溶存酸素濃度を一定に管理することができるようになっている。このように、薬液Q中の溶存酸素濃度を一定に管理することで、例えば溶存酸素が基板Wの処理の反応に好ましくない影響を持つ場合等に対処することができる。
次に、この湿式処理装置400の全体の動作を説明する。図3は、蓋部材740を旋回させて処理槽710の開口部711を開き、且つ基板ホルダ780を上昇させた状態を示している。即ち、蓋部材740は、処理槽710の側部に位置する待避位置に移動している。このとき、薬液供給ユニット390は駆動されており、薬液Qは、処理槽710と薬液貯槽391間を所定温度に維持されながら循環している。
この状態において、まず未処理の基板Wを、前記図4乃至図6に示す方法で、基板ホルダ780の吸着ヘッド789に吸着して保持し、しかる後、吸着ヘッド798で保持した基板Wを処理槽710の直上方に位置させる。次に、図12に示すように、傾斜機構811によって、基板ホルダ780全体を揺動させて、吸着ヘッド798で保持した基板Wを水平位置から所定の傾斜角度θだけ傾斜させる。この基板Wの傾斜角度θは、水平面に対して1.5〜15゜、好ましくは、1.5〜10゜である。
表面(被処理面)を下方に向けた浸漬方式の湿式処理においては、薬液の性質により接液時に同伴する空気や反応に伴って発生する気体の気泡が基板表面に付着乃至滞留することがある。この気泡は、基板Wの表面での薬液との接触あるいは温度の不均一等を引き起こし、処理における面内均一性を妨げる大きな要因となる。この例によれば、下記のように、基板Wを傾斜角度θだけ傾斜させて薬液Qに浸漬させることにより、接液時に基板に同伴する気泡を基板表面に沿って基板の外側へ液流によって移送させて排除することができる。この場合、基板Wの水平面に対する傾斜角度を1.5〜15゜、好ましくは1.5〜10゜とし、少なくともその角度を維持した状態で基板Wの表面を薬液Qと接触させることで、基板Wの表面の一部が薬液Qに接触してから全面が接触するまでの時間が長くなったり、気泡の排除が困難となることを防止することができる。
次に、昇降機構831を駆動して、基板ホルダ780を、図12に仮想線で示すように、基板Wの表面が処理槽710内の薬液Qの液面に近接するまで、第1の速度で急速に下降させて、一旦停止させる。つまり、例えば、300mm/sec程度の高速(第1の速度)で、かつ好ましくは2秒以内に、薬液Qの液面に近接した位置、例えば基板Wの最下部と薬液Qの液面との距離dが10mm以下に達する位置まで基板ホルダ780を急降下させて停止させる。しかる後、図13に示すように、第1の速度よりも低速な第2の速度で基板ホルダ780を更に下降させ、図13に仮想線で示すように、基板ホルダ780の吸着ヘッド789で保持した基板Wを薬液Qに浸漬させる。つまり、基板Wを、薬液の液流を乱すことがない程度の、例えば10mm/sec或いはそれ以下の適正な速度(第2の速度)で下降させて処理槽710内の薬液Qに浸漬させ、これによって、基板Wの表面を薬液Qで処理する。
これにより、基板Wの表面が処理槽710内の薬液Qの液面上に存在する蒸気やミスト等に接触して、これらに含まれる薬液成分の影響を受ける時間を極力短くなるように管理し、しかも処理の均一性を阻害する薬液Qの液流の乱れを生じさせることなく、基板Wを薬液Qに浸漬させることで、処理の面内均一性を高めることができる。
なお、基板Wを昇降させる代わりに、薬液Qの液面を上下動させたり、両者を組合せたりするようにしてもよい。
前記基板Wの傾斜角度θ及び基板ホルダ730の第2の速度は、薬液による処理時間の5%以内、好ましくは3%以内に基板Wの表面全面を薬液Qに接触させることができるように設定されている。
表面を下向きにした基板Wを薬液Qに浸漬させて基板Wの表面を該薬液Qで処理する場合、前述のように、処理槽710内に薬液Qを連続的に供給することで、処理槽710内の薬液Qには、上向流が形成されていて液面に多少の揺らぎも有る。このため、スプレー法のように表面全体を完全に同時に薬液と接触させることは技術的に困難である。この例では、表面の一部が薬液に接触してから基板表面の全面が薬液に接触するまでの時間を、薬液による処理時間の5%以内、好ましくは3%以内に管理するといった、比較的簡便な手段によって、表面をほぼ同時に薬液に接触させた、基板表面に全面に亘る均一な処理を実現できる。
ここで、反応に伴って気泡が発生する場合には、基板Wを薬液Qに浸漬させている間中、基板Wを傾斜させていた方が気泡を排除する上で好ましい。しかしながら、基板を傾斜させたまま処理することは、基板Wに対する不均一な薬液Qの流れの中で基板Wを処理することにもなり、薬液処理における基板表面の面内均一性を妨げることにもなり得る。そこで、反応に伴って気泡が発生する懸念がない場合には、傾斜機構811によって、基板ホルダ780全体を元の位置に揺動させて基板Wを水平位置に戻して処理を行う。この場合には、基板Wの表面の一部が薬液Qに接触してから全面が薬液に接触するまでの間に基板Wの角度を徐々に水平に戻しても良いし、基板Wの表面の全面が薬液Qに接触してから基板Wを水平に戻しても良い。
基板Wを薬液Qに浸漬させて処理を行う際に、必要に応じて基板Wを回転させる。このように、基板Wを薬液Qに浸漬させつつ回転させることにより、基板Wの表面の特定部位に気泡が付着して反応が阻害されることを回避するとともに、気泡の基板Wの表面からの離脱をより促進して、処理の面内均一性をより高めることができる。また、薬液Qと基板Wの表面との接触をより均一化することができ、この点からも処理の面内均一性の向上を図ることができる。基板Wの回転速度は、高くなりすぎると薬液の上向流速の不均一化をもたらすので、300rpm以下であることが好ましく、100rpm以下であることが更に好ましい。
基板Wを薬液Qに浸漬させて処理を行う際に、昇降機構831を介して、基板ホルダ780で保持した基板Wを薬液Qの中で上下動させてもよい。基板Wの表面に付着する気泡の量を考えると、反応に伴って発生して付着する気泡の量よりも、基板Wの表面の薬液Qとの接触の際に同伴して付着する気泡の量の方が多いのが通例である。このように、基板Wを薬液Qに浸漬させつつ該薬液Qに対して相対的に上下動させることにより、気泡の基板Wの表面からの離脱を促進させ、特に基板Wの表面の薬液Qとの接触の際に同伴して基板Wの表面に付着する気泡を効率的に排除することができる。
また、場合によっては、薬液Qとの接触に先立って、基板Wの表面に何らかの前処理を施すことがあり、その場合には、前処理液やその後の洗浄液が基板Wの表面に付着していることがある。この状態で基板Wの表面を薬液Qと接触させると、接触直後で基板Wの表面での薬液の濃度が薄い状態となり、少なくともある時間は、処理が十分に行われないことになり、場合によっては、複数の基板間で処理状況に相違を生じるおそれもある。この点についても、例えば基板Wを上下する操作を加えることにより、前処理液やその後の洗浄液等を基板Wの表面から効果的に排除して、基板Wの表面で薬液Qの濃度が薄い状態が長引くことを回避することができる。なお、この場合も、薬液の液面を上下させるようにしてもよい。
ここで、前述のように、薬液供給ユニット390は駆動されており、薬液Qは、処理槽710と薬液貯槽391間を所定温度に維持されながら循環している。つまり、処理槽710内の薬液Qには、上向流が形成されている。目的の処理に際しては、面内均一性などの点から薬液Qの流速をむやみに高くすることはできないが、基板を薬液に浸漬させる際に、処理槽710内に供給される薬液Qの量を増やして、処理槽710内の薬液Qの流速を高めるようにしてもよい。このように、基板Wを薬液Qに浸漬させる際、処理槽710内に薬液Qのより速い流れを形成することにより、基板Wの表面を薬液Qに接触させる際に同伴して基板Wの表面に付着する気泡の離脱を薬液Qの流れで促進することができる。また、前述と同様に、接触直後で基板Wの表面の薬液Qの濃度が薄い状態があったとしても、薬液Qの流れで前処理液やその後の洗浄液等を薬液に置換することで、この状態が長引くことを回避することができる。そして、気泡の離脱や液置換に必要な時間だけ流速を上げた後に、所定の流速に戻して処理する。
以上のようにして、基板Wの表面(被処理面)の薬液処理を所定時間行った後、昇降機構831を駆動して基板ホルダ780を、図3に示す位置まで上昇させる。次に、駆動機構770を駆動することで、蓋部材740を旋回させ、図10示すように、処理槽710の開口部711を蓋部材740で塞ぐ。
次に、蓋部材740上の噴霧ノズル760の各ノズル763から真上に向けて洗浄液(純水)を噴霧し基板Wの処理面に接液させて洗浄する。このとき処理槽710の開口部711は、蓋部材740によって覆われているので、洗浄液が処理槽710内に入り込むことはなく、処理槽710内部の薬液Qが希釈されることはなく、薬液Qの循環使用が可能になる。基板Wを洗浄した後の洗浄液は、図示しない排水口から排水される。洗浄が終了した基板Wは、前述のように、基板ホルダ780から第3基板搬送ロボット310の真空ハンドによって外部に取り出され、次の未処理の基板Wが基板ホルダ780に装着され、再びめっき及び洗浄工程が行われていく。
図14は、後洗浄ユニット260を示す外観図である。後洗浄ユニット260は、第1洗浄部(洗浄ユニット)270と第2洗浄乾燥部(乾燥ユニット)290とを併設した一つのユニットとして構成されている。第1洗浄部270及び第2洗浄乾燥部290には、それぞれ基板挿入窓271,291が設けられ、これら基板挿入窓271,291は、シャッター273,293によって開閉されるように構成されている。
第1洗浄部270は、ロールブラシユニットによる洗浄装置(洗浄ユニット)である。図15は、ロールブラシによる洗浄装置の基本構成を示す概略図である。即ち、第1洗浄部270は、複数のローラ279によって基板Wの外周部を把持し、ローラ279を回転駆動することで基板Wを回転する。一方、基板Wの表裏面には、それぞれロール状ブラシ(例えばロールスポンジ)275,277が設置され、図示しない駆動機構によって、両ロール状ブラシ275,277を上下方向に離れる方向と近づく方向に移動させるようにしている。そしてローラ279によって把持した基板Wを回転させながら、基板Wの表裏面に設置した薬液用ノズル281,283や純水用ノズル285,287から、必要に応じてそれぞれ処理液を供給し、処理液供給中に前記駆動機構によって両ロール状ブラシ275,277を接近させて基板Wを挟持し、基板Wを適度な圧力にて挟み込みながら洗浄する。このとき両ロール状ブラシ275,277を独立に回転させることで、洗浄効果はより増大する。
図16は、第2洗浄乾燥部290の側断面図である。図16に示すように、第2洗浄乾燥部290は、スピンドライユニットによる洗浄乾燥装置(乾燥ユニット)であり、基板Wの外周部を把持するクランプ機構291と、クランプ機構291に固定されるスピンドル292と、スピンドル292を回転駆動するスピンドル駆動用モータ293と、クランプ機構291の外周に設置されて処理液が飛び散るのを防止する洗浄カップ294と、洗浄カップ294をクランプ機構291の周囲の位置とそれよりも下方の位置とに移動する洗浄カップ昇降用シリンダ295と、基板Wの上部に設置されるペンシル洗浄ユニット296とを具備している。ペンシル洗浄ユニット296は、アーム297の先端から下方に向けて洗浄スポンジ(洗浄ポイント)298を突出して構成されており、洗浄スポンジ298は回転駆動され、またアーム297及び洗浄スポンジ298は、昇降動作と基板W面に水平な面内での揺動動作ができるように構成されている。
そして、クランプ機構291に保持された基板Wは、スピンドル駆動用モータ293により回転され、基板Wの表裏面から薬液や純水を供給しながら、基板W上に回転する洗浄スポンジ298を当接させて洗浄を行う。薬液による化学洗浄及び純水による純水洗浄完了後、クランプ機構291を高速回転することで基板Wの完全乾燥を行う。なおこの第2洗浄乾燥部290には、超音波発振器により特殊ノズルを通過する純水に超音波が伝達されて洗浄効果を高めるメガジェットノズル299がアーム297の先端近傍に搭載されている。このメガジェットノズル299から噴射された純水は、洗浄スポンジ298に供給される。またこの第2洗浄乾燥部290には、キャビテーションを利用したキャビジェット機能を搭載することもできる。
次に、図2に示す基板処理装置1全体の動作を説明する。先ず、ロードポート110に装着された基板カセットから第1基板搬送ロボット130によって基板Wを取り出す。取り出された基板Wは、第1反転機150に渡されて反転されてその表面(被処理面)が下側にされた後、第1基板搬送ロボット130によって基板仮置台210の下段仮置台に載置される。
次に、この基板Wは、第2基板搬送ロボット230によって前洗浄ユニット240に搬送され、前洗浄ユニット240において前洗浄される(前洗浄処理プロセス)。前洗浄が完了した基板Wは、第3基板搬送ロボット310によって、前処理ユニット320に移送される。ここで前洗浄ユニット240は、洗浄エリア200とめっき処理エリア300とにそれぞれ配置した基板搬送ロボット230,310のハンドがその左右からアクセスして基板Wの受け渡しができる位置に配置されている。そして前処理ユニット320に移送された基板Wは、前処理ユニット320において前処理が行われる(前処理プロセス)。
前処理が完了した基板Wは、第3基板搬送ロボット310によって無電解めっきユニット360に移送され、めっき処理される。
めっき処理が完了した基板Wは、第3基板搬送ロボット310によって第2反転機250に移送されて反転された後、第2基板搬送ロボット230によって後洗浄ユニット260の第1洗浄部270に移送され、洗浄された後、第2基板搬送ロボット230によって第2洗浄乾燥部290に移送されて洗浄・乾燥される。そしてこの洗浄・乾燥が完了した基板Wは、第2基板搬送ロボット230によって基板仮置台210の上段仮置台に仮置きされた後、第1基板搬送ロボット130によってロードポート110に装着された基板カセットに収納される。
なお、上記の例では、前洗浄ユニット240、前処理ユニット(触媒付与処理ユニット)320、及び無電解めっきユニット360として、使用する薬液がそれぞれ異なるだけで、同じ構成の湿式処理装置400を使用した例を示しているが、前洗浄ユニット240、前処理ユニット(触媒付与処理ユニット)320、及び無電解めっきユニット360の内の1つのユニットのみに湿式処理装置400を使用するようにしてもよい。
なお、基板表面の薬液に対する濡れ性を事前に調整するようにしてもよい。このように、薬液に対する基板表面の濡れ性を事前に調整しておくことにより、基板表面の薬液との接触に際して同伴する気泡を基板表面で吸着することを防止して、基板表面に薬液を急速に展開させることができる。基板表面の薬液に対する濡れ性を改善する方法としては、プラズマ処理のような乾式処理、水洗乃至薬液処理やCMPのような湿式処理がある。湿式処理の場合には、乾燥に伴って表面の濡れ性が変わる可能性があるので、処理後の表面を乾燥させることなく、薬液による処理を連続して行うことが好ましい。
更に、基板表面の薬液に対する濡れ性を改善する濡れ性改善剤を薬液に添加するようにしてもよい。基板表面の薬液に対する濡れ性を改善する濡れ性改善剤としては、基板表面の物性によって異なるが、酸、アルカリ、キレート剤、界面活性剤などが挙げられる。
図17は、電解めっき装置に適用した本発明の他の実施の形態の湿式処理装置を示す。この電解めっき装置は、上方に開口し内部にめっき液(薬液)910を保持する円筒状のめっき槽(処理槽)912と、基板Wを着脱自在に下向きで保持する基板ホルダ914とを有しており、めっき槽912の内部に、めっき液910中に浸積され、電源960の陽極に接続される平板状の陽極板916が水平に配置されている。
めっき槽912の底部中央には、上方に向けためっき液910の噴流を形成するめっき液噴射管918が接続され、このめっき液噴射管918は、めっき槽912の内部を上方に延び、陽極板916に形成された中央口916a内を貫通している。めっき槽912の上部外側には、めっき液受け920が配置されている。めっき液噴射管918は、めっき液貯槽922から延び内部にめっき液供給用ポンプ924とフィルタ926を設置しためっき液供給管928に接続され、めっき液受け920から延びるめっき液戻り管930にめっき液貯槽922が接続されている。
めっき槽912の下部には、めっき液噴射管918に沿って下方に延出するめっき液流出孔912aが設けられ、このめっき液流出孔912aには、内部に開閉弁932とフィルタ934を設置しためっき液流出管936の一端が接続され、このめっき液流出管936の他端は、めっき液貯槽922に接続されている。
これにより、めっき液供給用ポンプ924の駆動に伴って、めっき液910がめっき液供給管928を通ってめっき液噴射管918から上方に噴射されてめっき槽912内のめっき液910中にめっき液の噴流が形成され、めっき槽912をオーバーフローしためっき液910は、めっき液受け920で回収されてめっき液貯槽922内に流入し、また開閉弁932を開くことで、めっき槽912の底部のめっき液910が自重によってフィルタ934に運ばれ、ここで濾過されてめっき液貯槽922内に流入する。
基板ホルダ914は、基板ホルダ914で保持した基板Wを回転させる回転機構としてのモータ938と押え板昇降機構940とを収納し上端に基板ホルダ昇降機構942を備えた駆動部944から下方に延びる回転軸946の下端に連結され、この駆動部944は、水平方向に延びる支持アーム948の自由端部に連結されている。これにより、基板ホルダ914で保持した基板Wは、モータ938の駆動に伴って水平方向に回転(自転)し、基板ホルダ昇降機構942の作動によって上下に昇降する。
基板ホルダ914は、内部に収容する基板Wの直径よりやや大きい径の円筒状の基板保持ケース950と、この基板保持ケース950の内部に配置され基板Wの直径とほぼ同じ径の円板状の基板押え板952とから主に構成されている。この基板保持ケース950は、絶縁材で構成されており、この下面には基板Wの直径より若干小さい径の下部開口が形成され、上部は閉じられている。更に、側面のやや上方のめっき液910の浸入を防止した位置には、例えばロボットアームを介して基板Wを出し入れするためのスリット状の基板取出し開口が形成されている。基板押え板952も絶縁材で構成され、回転軸946の内部を挿通して延び押え板昇降機構940の作動に伴って上下動する基板押え軸956の下端に連結されている。
これにより、基板保持ケース950の内部に基板Wを挿入し、基板押え板952を下降させて基板Wを下方に押圧することで、基板Wを基板ホルダ914で保持する。この時、基板Wの表面(下面)の周縁部は、基板保持ケース950に取付けたシールリング(図示せず)でシールされ、接点(図示せず)を介して電源960の陰極に接続される。
めっき液供給用ポンプ924の吐出流量は、制御部962からの信号で制御され、めっき槽912内に流入するめっき液910の流量が調整されて、めっき槽912内を流れるめっき液910の流速が調整される。また、基板ホルダ昇降機構942は、制御部962からの信号で制御され、基板ホルダ914で保持した基板Wの移動速度が調整される。更に、モータ938の回転速度も、制御部962からの信号で制御され、基板ホルダ914で保持した基板Wの回転速度が調整される。
この例によれば、めっき槽912内のめっき液910中に基板Wを浸漬させた状態で、陽極板916と基板W(陰極)との間に電源960から所定の電圧を印加することで、めっき処理が行われる。このめっき処理に際して、めっき液供給用ポンプ924、基板ホルダ昇降機構942及びモータ938等を、例えば前述のように、制御部962からの信号で任意に制御するのであり、これによって、処理の面内均一性を高めためっき処理を行うことができる。
図18乃至図20は、例えば、前述の図4乃至図7に示す基板ホルダ780の代わりに使用される基板ホルダの他の例を示す。基板ホルダは、基板固定ヘッド560とヘッド回転用モータ580とを有している。基板固定ヘッド560は、下方に開口するとともに側壁に開口561を有するハウジング563の内部に、押圧部材565を配置して構成されている。ハウジング563は、ヘッド回転用モータ580の中空の出力軸567に連結されている。押圧部材565は、その中央において、軸569に連結され、この軸569は、出力軸567の内部の中空部分を通過して上方に突出しており、この突出端は、軸受部571を介して回転自在に支承されている。出力軸567の中空部分と軸569との間は、スプライン嵌合によって同時に回転するが出力軸567に対して軸569が独立して上下動できるように構成されている。
またハウジング563の下端には、内方に突出するリング状の基板保持部573が設けられ、基板保持部573の内周側上部には、基板Wを載置してシールするリング状のシール部材575が取付けられている。ハウジング563の外径は、前記容器510の内径よりも少し小さく、容器510の開口をほぼ塞ぐ寸法形状に構成されている。
押圧部材565は、図18(b)に詳細に示すように、円板状のホルダ591の外周下面に内部に収納部595を有する基板固定リング593を取付け、収納部595内にスプリング597を介してその下にリング状のプッシャ599を収納し、基板固定リング593の下面に設けた孔からプッシャ599の押圧部599aを突出して構成されている。
軸受部571は、この軸受部571を上下動させるシリンダ機構577(図19(a)参照)のロッド578に固定されており、またシリンダ機構577自体は、前記ヘッド回転用モータ580等を載置する取付台579に固定されている。図19(a)は、ヘッド(取付台)昇降機構600を示す側面図、図19(b)は、ヘッド昇降機構600を後側から見た斜視図である。図19に示すように、ヘッド昇降機構600は、取付台579をヘッド昇降用摺動部601によって支柱(固定側部材)650,650に上下動自在に取付けるとともに、この取付台579を昇降機構660によって昇降するように構成されている。
即ち、昇降機構660は、両支柱650,650間に渡された取付板651に固定したヘッド昇降用モータ661と、ボールねじナット665a及びねじ軸665bによって構成されるヘッド昇降用ボールネジ665とを具備し、ヘッド昇降用モータ661の駆動軸に取付けたプーリー663とねじ軸665bの端部に取付けたプーリー667間にベルト670を巻き掛けることで構成される。そして、基板固定ヘッド560やヘッド回転用モータ580等を取付けた取付台579全体(即ち、基板保持装置)は、ヘッド昇降機構600のヘッド昇降用モータ661を駆動することで上下動する。上下方向への移動量は、ヘッド昇降用モータ661で制御され、これによって、基板Wの被処理面と噴霧ノズル520,540の位置関係(離間距離)を任意に設定することが可能となっている。一方押圧部材565は、シリンダ機構577を駆動することによってハウジング563等に対して単独で上下動でき、またハウジング563は、ヘッド回転用モータ580によって回転駆動される。
次に、この基板ホルダの動作を説明する。先ず、図19に示すように、押圧部材565を上昇させた状態で、フェースダウンの状態で保持した基板Wを、ハウジング563の側壁の開口561からハウジング563内に挿入し、その真空吸着を解除して、基板Wを基板Wの外径よりも数mm小さい径を有するリング状のシール部材575の上に載せる。次に、シリンダ機構577を駆動することで押圧部材565を下降させ、図20に示すように、押圧部材565の基板固定リング593の下面とプッシャ599の押圧部599aとで基板Wの上面外周を押圧し、基板Wの下面(被処理面)の外周をシール部材575に押付けて、基板Wを固定する。同時にシール部材575は、処理液が基板Wの裏面に回り込むことを防止するシールとしても機能する。
そして、基板Wを固定した基板固定ヘッド560を、ヘッド昇降用モータ661を駆動することで下降させ、前述と同様に、例えば処理槽内に保持した薬液に基板を浸漬させて、基板を処理する。
図21は、基板ホルダの更に他の例を示す。この基板ホルダ1084は、下端に保持部1082を有するハウジング1083と、このハウジング1083の内部に、上下動自在に配置された基板押え部1085を有している。この基板押え部1085は、前述の例とほぼ同様に、ハウジング1083の回転に伴って該ハウジング1083と一体に回転し、ハウジング1083と独立に上下動するようになっている。
基板ホルダ1084の保持部1082には、リング状で、内周面に基板Wの端面に当接して該基板Wを案内する案内面1091aを有する支持体1091が備えられ、この支持体1091の下面に、内方に突出し、基板Wの表面(被処理面)の周縁部に当接して該基板Wを支持するリング状の第1のシール部材1092がボルト1093を介して取付けられている。この第1のシール部材1092は、例えばシリコンゴム等からなる弾性体を、内部に埋設したチタン等からなる補強材で補強して構成され、更に薄肉で、補強材で補強されて内方に平板状に延出するシール部1092aを有している。
基板押付け部1085は、固定リング1160と被覆板1161を有しており、この固定リング1160の下面に、中間リング1162を介在させた状態で、基板押圧リング1163が取付けられている。この基板押圧リング1163の円周方向に沿った所定の位置には、スプリング等の弾性体を介して下方に付勢した押付けピン1165がその下端を外部に露出させた状態で収納されている。
これにより、第1のシール部材1092の上面に周縁部を当接させて基板Wを支持した状態で、基板押え部1085を下降させ、弾性体の弾性力を介して、基板押え部1085の複数の押付けピン1165で基板Wを下方に押圧することで、第1のシール部材1092を基板Wの周縁部に圧接させ、ここを第1のシール部材1092でシールして基板Wを保持する。このとき、弾性体の弾性力を介して、押付けピン1165で基板Wを下方に押付けることで、第1のシール部材1092に撓みが生じても、この撓み量に合わせて押付けピン1165の押付け量(縮み量)を弾性体で調整して、シール面に隙間が生じることを防止し、しかも、処理終了後に基板Wを基板押圧リング1163から引き離す際、例え基板Wが基板押圧リング1163に引っ付いていても、弾性体の弾性力によって、基板Wを基板押圧リング1163から確実に引き離すことができる。
固定リング1160と中間リング1162との間に挟持されて、リング状の第2のシール部材1170が固定されている。この第2のシール部材1170は、横断面矩形状の堰部1170aと、この堰部1170aの外周面に一体に連接されて固定リング1160の外方に延出し、外方に向けて徐々に薄肉となって下方に傾斜するシール部1170bを有している。そして、基板押え部1085を下降させ、基板ホルダ1084との間で基板Wを保持した時、第2のシール部材1170のシール部1170bが基板ホルダ1084の保持部1082における支持体1091の上面に圧接して、基板押え部1085の外周部をシールするようになっている。
このように、基板押え部1085にリング状の第2のシール部材1170を取付け、基板保持時に該第2のシール部材1170を基板ホルダ1084の保持部1082の上面に圧接させて基板押え部1085の外周部をシールすることで、基板ホルダ1084で保持した基板Wを薬液(処理液)に浸漬させて処理を行う時に、薬液の流れを第2のシール部材1170で堰止めて薬液の基板Wの裏面側への入り込みを防止して、基板ホルダ1084で保持した基板Wの薬液中への十分な浸漬深さを確保することができる。
保護膜を形成した基板の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態の湿式処理装置を備えた基板処理装置の全体を示す平面図である。 (a)は、湿式処理装置の蓋部材を旋回させて処理槽の開口部を開き、且つ基板ホルダを上昇させた状態の側面図で、(b)は、(a)の側断面図である。 (a)は、基板ホルダの基板受渡し位置における側断面図で、(b)は、(a)のG部拡大図である。 (a)は、基板ホルダの基板固定位置における側断面図で、(b)は、(a)のG部拡大図である。 (a)は、基板ホルダの基板処理位置における側断面図で、(b)は、(a)のG部拡大図である。 基板ホルダ駆動機構の内部構造の概略側面図である。 (a)は、傾斜機構を基板ホルダと共に示す概略側面図で、(b)は、(a)の基板ホルダを省略した右側面図である。 (a)は、湿式処理装置の薬液処理時における側面図で、(b)は、(a)の側断面図である。 (a)は、湿式処理装置の基板Wの処理面の洗浄時における側面図で、(b)は、(a)の側断面図である。 湿式処理装置の系統図である。 基板ホルダで保持した基板を処理槽の上方から該処理槽内の薬液の液面に近接した位置まで下降させる状態を示す図である。 基板ホルダで保持した基板を処理槽内の薬液の液面に近接した位置から下降させて薬液に浸漬させる状態を示す図である。 後洗浄ユニットの外観図である。 第1洗浄部の洗浄装置の概要図である。 第2洗浄乾燥部の側断面図である。 電解めっき装置に適用した本発明の他の実施の形態の湿式処理装置を示す断面図である。 (a)は、基板ホルダの他の例の基板固定ヘッド及びヘッド回転用モータを示す概略側断面図で、(b)は、(a)のD部分の拡大図である。 (a)は、図18に示す基板ホルダを昇降させるヘッド(取付台)昇降機構を示す側面図で、(b)は、ヘッド(取付台)昇降機構を後側から見た斜視図である。 基板を保持した状態の図18(b)相当図である。 (a)は、基板を保持する前の状態における基板ホルダの更に他の例の要部を示す要部拡大図で、(b)は、基板を保持した時の状態における基板ホルダの更に他の例の要部を示す要部拡大図である。
符号の説明
1 基板処理装置
100 ロード・アンロードエリア
150,250 反転機
200 洗浄エリア
210 基板仮置台
240 前洗浄ユニット(湿式処理装置)
260 後洗浄ユニット
270 第1洗浄部(洗浄ユニット)
275,277 ロール状ブラシ
279 ローラ
290 第2洗浄乾燥部(乾燥ユニット)
291 クランプ機構
292 スピンドル
294 洗浄カップ
296 ペンシル洗浄ユニット
298 洗浄スポンジ
299 メガジェットノズル
300 めっき処理エリア
320 前処理ユニット(湿式処理装置)
360 無電解めっきユニット(湿式処理装置)
390 薬液供給ユニット
391 薬液貯槽
400 湿式処理装置
404 薬液供給ポンプ
416 ヒータ
418 流量計
420 熱交換器
430 薬液管理ユニット
432 溶存酸素濃度計
442 液面センサ
710 処理槽
711 開口部
713 処理槽本体
740 蓋部材
780 基板ホルダ
781 基板保持部
787 基板挿入口
789 吸着ヘッド
793 真空供給ライン
795 基板吸着部
797 基板吸着溝
800 基板保持部駆動部
810 基板ホルダ駆動機構
811 傾斜機構
821 旋回機構
831 昇降機構
900,962 制御部
902,904 制御機構
910 めっき液(薬液)
912 めっき槽(処理槽)
914 基板ホルダ
916 陽極板
922 めっき液貯槽
924 めっき液供給用ポンプ
938 モータ
940 押え板昇降機構
942 基板ホルダ昇降機構
944 駆動部
950 基板保持ケース
952 基板押え板
Q 薬液

Claims (13)

  1. 内部に薬液を保持する処理槽の上方に表面を下向きにして基板を配置し、
    基板の表面が前記処理槽内の薬液の液面に近接するまで基板と薬液の液面とを第1の速度で相対的に移動させ、
    前記第1の速度よりも低速な第2の速度で基板と薬液の液面と相対的に移動させ基板を薬液に浸漬させて基板の表面を該薬液で処理することを特徴とする基板の湿式処理方法。
  2. 前記薬液処理後の基板を薬液から引き上げて該基板に付着した薬液を振り切った後、前記基板を直ちに洗浄することを特徴とする請求項1記載の基板の湿式処理方法。
  3. 前記薬液による処理時間の5%以内に、基板表面の全面を薬液に接触させることを特徴とする請求項1または2記載の基板の湿式処理方法。
  4. 表面を水平面に対して1.5〜15゜の角度で傾斜させた状態で、基板を薬液に浸漬させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板の湿式処理方法。
  5. 基板を薬液に浸漬させつつ回転させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の基板の湿式処理方法。
  6. 基板を薬液に浸漬させつつ該薬液に対して相対的に上下動させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の基板の湿式処理方法。
  7. 基板を薬液に浸漬させる際、処理槽内に薬液を連続的に供給して、所定の流速を持つ薬液の流れを形成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の基板の湿式処理方法。
  8. 基板表面の薬液に対する濡れ性を事前に調整することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の基板の湿式処理方法。
  9. 基板表面の薬液に対する濡れ性を改善する濡れ性改善剤を薬液に添加することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の基板の湿式処理方法。
  10. 表面を下向きにして基板を保持する基板ホルダと、
    前記基板ホルダの下方に配置され、内部に薬液を連続的に供給し該薬液の流れを形成して薬液を保持する処理槽と、
    前記基板ホルダを昇降させる昇降機構と、
    前記昇降機構による前記基板ホルダの移動速度を制御する制御部を有することを特徴とする基板の湿式処理装置。
  11. 前記基板ホルダを、傾斜角度を前記制御部で制御して傾斜させる傾斜機構を更に有することを特徴とする請求項10記載の基板の湿式処理装置。
  12. 前記処理槽の内部に供給する薬液の流量を、前記制御部で制御して調整する流量調整部を更に有することを特徴とする請求項10または11記載の基板の湿式処理装置。
  13. 前記基板ホルダで保持した基板を、回転速度を前記制御部で制御して回転させる回転機構を更に有することを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の基板の湿式処理装置。
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