JP2003129250A - めっき装置及びめっき方法 - Google Patents

めっき装置及びめっき方法

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JP2003129250A JP2001319837A JP2001319837A JP2003129250A JP 2003129250 A JP2003129250 A JP 2003129250A JP 2001319837 A JP2001319837 A JP 2001319837A JP 2001319837 A JP2001319837 A JP 2001319837A JP 2003129250 A JP2003129250 A JP 2003129250A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理材の被めっき面により均一なめっき膜
を容易に形成できるようにする。 【解決手段】 被めっき面の外周縁をシールして被処理
材Wを上向きで保持する保持部12と、保持部12で保
持した被処理材Wの裏面に接触させて被処理材Wを加熱
する加熱流体を保持する加熱流体保持部40と、保持部
12で保持した被処理材Wの被めっき面にめっき液60
を供給するめっき液供給部62とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、めっき装置及びめ
っき方法に関し、特に半導体基板等の基板の表面に設け
た配線用の微細な凹部に、銅や銀等の導電体を埋め込ん
で埋め込み配線を形成したり、このようにして形成した
配線の表面を保護する保護膜を形成したりするのに使用
される無電解めっき装置及びめっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無電解めっきは、外部から電気を流すこ
となく、めっき液中の金属イオンを化学的に還元して被
処理材の被めっき面にめっき膜を形成するようにした方
法であり、耐食、耐摩耗性のニッケル−りん,ニッケル
−硼素めっき、プリント配線基板用銅めっきなどに広く
用いられている。
【0003】この無電解めっき装置としては、無電解め
っき液をオーバーフローさせつつ保持するめっき処理槽
と、このめっき処理槽の上部に配置され、基板等の被処
理材を横向きに保持する上下動自在な保持部とを有し、
この保持部で保持した被処理材をめっき処理槽内のめっ
き液に浸漬(いわゆるどぶ漬け)させるようにしたもの
や、基板等の被処理材を上向き(フェースアップ)に保
持する保持部と、この保持部で保持した被処理材の上面
(被めっき面)に無電解めっき液を供給するめっき液供
給部とを有し、この保持部で保持した被処理材の上面に
沿って無電解めっき液を流すようにしたもの等が一般に
知られている。
【0004】近年、半導体チップの高速化、高集積化に
伴い、半導体基板上に配線回路を形成するための金属材
料として、アルミニウムまたはアルミニウム合金に代え
て、電気抵抗率が低くエレクトロマイグレーション耐性
が高い銅(Cu)を用いる動きが顕著になっている。こ
の種の銅配線は、基板の表面に設けた微細凹みの内部に
銅を埋込むことによって一般に形成される。この銅配線
を形成する方法としては、CVD、スパッタリング及び
めっきといった手法があるが、めっきが一般的である。
いずれにしても、基板の表面に銅層を成膜した後、その
表面を化学的機械的研磨(CMP)により平坦に研磨す
るようにしている。
【0005】この種の配線にあっては、平坦化後、その
配線の表面が外部に露出しており、この上に埋め込み配
線を形成する際、例えば次工程の層間絶縁膜形成プロセ
スにおけるSiO形成時の表面酸化やコンタクトホー
ルを形成するためのSiOエッチング等に際して、コ
ンタクトホールの底に露出した配線のエッチャントやレ
ジスト剥離等による表面汚染、更には銅配線にあっては
銅の拡散が懸念されている。
【0006】このため、銀や銅等の配線材料との接合が
強く、しかも比抵抗(ρ)が低い、例えばNi−B合金
膜等からなる保護膜(めっき膜)で配線の表面を選択的
に覆って保護することが考えられる。ここで、Ni−B
合金膜は、例えばニッケルイオン、ニッケルイオンの錯
化剤、ニッケルイオンの還元剤としてのアルキルアミン
ボランまたは硼素化水素化合物等を有する無電解めっき
液を使用した無電解めっきを施すことによって、銅等の
表面に選択的に形成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】無電解めっきの適用箇
所は、銅配線の主たる埋め込み材(Cu)、バリヤメタ
ル上のシード層の形成、またはシードの補強(Cu)、
さらにはバリヤメタルそのものの形成、銅配線材の蓋材
形成(いずれもNi−P,Ni−B,Co−P,Ni−
W−P,Ni−Co−P,Co−W−P,Co−W−
B)などがあるが、いずれの無電解めっきプロセスでも
被処理材の全面に亘る膜厚の均一性が要求される。
【0008】ここで、無電解めっきにあっては、被処理
材が無電解めっき液と接触すると同時に被めっき面にめ
っき金属が析出し、めっき液の温度によってめっき金属
の析出速度が異なる。このため、被処理材の被めっき面
に均一な膜厚のめっき膜を形成するためには、めっき液
が被処理材と接触した当初から被めっき面の面内全域に
おけるめっき液の温度が均一で、接触中の全めっき処理
中に亘ってこの温度を一定に保持することが要求され
る。
【0009】しかしながら、従来の無電解めっき装置
は、一般にヒータを内蔵した保持部の上面または下面に
基板等の被処理材を密着させて保持し、ヒータを介して
被処理材を加熱した状態で、被処理材の被めっき面に所
定の温度に加熱した無電解めっき液を接触させるように
していた。このため、被処理材の凹凸や保持部の面粗度
等の影響で、被処理材と保持部との間に空気溜まりが発
生して、この空気溜まりが断熱材として作用する等、共
に固体である被処理材と保持部との間の熱伝導に大きな
ばらつきが生じ、しかも、保持部の表面には、一般に熱
伝導率の悪いテフロン(商標名)等のシートが貼着され
ているため、被処理材の全面における温度が一様になら
ず、温度均一性に問題があった。
【0010】つまり、無電解めっきのレートや膜質は、
無電解めっき液の温度に依存するところが大きく、被処
理材の全面に亘る膜厚の均一性を確保するためには、め
っき液の温度を被処理材の全面に亘って±1℃の範囲で
コントロールすることが望まれるが、従来の無電解めっ
き装置にあっては、めっき中に被処理材に接触するめっ
き液に±5℃程度の温度のばらつきが生じて、この要求
に応えることが困難であった。更に、保持部からの熱の
逃げや、めっき液表面からの熱の逃げも被処理材の外周
部の温度を低下させる要因になっていた。このように、
被処理材の全面における温度が一様にならず、温度均一
性に問題があることは、電解めっき装置にあっても同様
であった。
【0011】本発明は上記に鑑みてなされたもので、被
処理材の被めっき面により均一なめっき膜を容易に形成
できるようにしためっき装置及びめっき方法を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被めっき面の外周縁をシールして被処理材を上向き
で保持する保持部と、前記保持部で保持した被処理材の
裏面に接触させて被処理材を加熱する加熱流体を保持す
る加熱流体保持部と、前記保持部で保持した被処理材の
被めっき面にめっき液を供給するめっき液供給部とを有
することを特徴とするめっき装置である。
【0013】このように、被処理材の裏面に加熱流体を
接触させて被処理材を加熱することで、加熱流体が被処
理材の裏面の凹凸に追従してその全面で接触するように
して、接触面積を増大させて効率よく被処理材への熱伝
導を行い、しかも熱容量が大きな流体を熱源に利用する
ことで、被処理材を短時間でより均一に加熱することが
できる。例えば、温度が60℃となるようにコントロー
ルした温水を半導体ウエハの裏面に接触させることで、
約2〜3秒で半導体ウエハをその表面温度が60℃にな
るように加熱することができる。しかも、被処理材全体
をめっき液中に浸漬することがないので、めっき液の管
理が容易となる。
【0014】請求項2に記載の発明は、被めっき面の外
周縁をシールして被処理材を上向きで保持する保持部
と、前記保持部で保持した被処理材を加熱するヒータ
と、前記保持部で保持した被処理材の被めっき面にめっ
き液を供給するめっき液供給部と、前記保持部で保持し
た被処理材の表面を開閉自在に覆う蓋体とを有すること
を特徴とするめっき装置である。
【0015】これにより、めっき中における被処理材表
面からの放熱を蓋体で防止して、めっき中における被処
理材の温度をより均一に維持するとともに、被処理材を
保持部で保持して昇降させる際等に、蓋体がこの動作に
干渉してしまうことを防止することができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、被めっき面の外
周縁をシールして被処理材を上向きで保持する保持部
と、前記保持部で保持した被処理材の被めっき面にめっ
き液を供給するめっき液供給部と、前記保持部で保持し
た被処理材の表面を開閉自在に覆うとともに、被処理材
の被めっき面に供給されためっき液の放熱を防ぐヒータ
を備えた蓋体とを有することを特徴とするめっき装置で
ある。これにより、被めっき面の上に供給されためっき
液表面からの放熱を抑えることができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記保持部で保
持した被処理材の裏面に接触させて被処理材を加熱する
加熱流体を保持する加熱流体保持部を更に有することを
特徴とする請求項2または3記載のめっき装置である。
【0018】請求項5に記載の発明は、前記保持部は、
上下動及び回転自在に構成されていることを特徴とする
請求項1乃至4のいずれかに記載のめっき装置である。
これにより、保持部を下降させて、保持部で保持した被
処理材の裏面を加熱流体に接触させることができる。ま
た、保持部を回転させて、保持部で保持した被処理材の
被めっき面に供給しためっき液で被めっき面を均一に濡
らしたり、めっき後のめっき液の液切りを行ったりする
ことができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、前記保持部は、
チルト自在に構成されていることを特徴とする請求項1
乃至5のいずれかに記載のめっき装置である。これによ
り、保持部で保持した被処理材を加熱流体の水面に対し
て傾斜させた状態で、被処理材の裏面を加熱流体に接触
させ、しかる後、被処理材を水平に戻すことで、被処理
材の裏面に気泡が残ってしまうことを防止することがで
きる。また、めっき終了後に被処理材を傾斜させること
で、被処理材の被めっき面上のめっき液を1ヶ所に集め
て排出し易いようにすることができる。
【0020】請求項7に記載の発明は、前記めっき液供
給部は、上下動自在で、前記保持部の上方を覆う位置と
待避位置との間を移動自在な蓋体を兼ねたヘッド部を有
する揺動自在な揺動アームと、このヘッド部に取付けた
めっき液供給ノズルを有することを特徴とする請求項1
乃至6のいずれかに記載のめっき装置である。これによ
り、めっき処理にあたっては、ヘッド部を保持部で保持
した被処理材の上方を覆う所定の位置に位置させ、それ
以外は、ヘッド部を待避位置に待避させることで、ヘッ
ド部が被処理材の搬送等を阻害してしまうことを防止す
ることができる。
【0021】請求項8に記載の発明は、前記めっき液供
給部は、めっき1回分の所定量のめっき液を保持し該め
っき液を自重で前記めっき液供給ノズルから前記保持部
で保持した被処理材の被めっき面に供給するめっき液保
持タンクと、このめっき液保持タンクで保持しためっき
液を所定の温度に維持する機構を更に有することを特徴
とする請求項7記載のめっき装置である。これにより、
例えば無電解めっきで直径200mmのウエハ表面に保
護膜形成用の銅めっきを行う際には、約100〜200
ccのめっき液が、直径300mmのウエハ表面に保護
膜形成用の銅めっきを行う際には、約200〜400c
cのめっき液が必要となるが、この所定量のめっき液
を、液温を低下させることなく、常に一定の温度に保持
した状態で、自由落下により瞬時(例えば1〜5秒)に
被処理材の被めっき面に供給することができる。
【0022】請求項9に記載の発明は、前記ヘッド部に
は、めっき前処理液を保持し該めっき前処理液を自重で
前記保持部で保持した被処理材の被めっき面に供給する
めっき前処理液保持タンクが備えられていることを特徴
とする請求項7または8記載のめっき装置である。この
めっき前処理液としては、前処理洗浄を行う洗浄液や、
触媒付与処理を行う触媒付与液などが挙げられる。これ
により、保持部で被処理材を保持した状態で、例えば洗
浄や触媒付与等のめっき前処理とめっき処理とを1槽で
連続して行うことができる。この洗浄液としては、H
SO,HF,HCl,NH,DMAB(ジメチルア
ミンボラン)またはしゅう酸等が、触媒付与液として
は、PdSOやPdCl等が挙げられる。
【0023】請求項10に記載の発明は、前記ヘッド部
には、前記保持部で保持した被処理材の被めっき面に純
水を供給する純水供給ノズルが備えられていることを特
徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のめっき装置
である。これにより、めっき処理とめっき処理後の純水
によるリンス洗浄とを1槽で連続して行うことができ
る。
【0024】請求項11に記載の発明は、前記保持部で
保持した被処理材の被めっき面に供給されためっき液を
回収するめっき液回収ノズルを更に有することを特徴と
する請求項1乃至10のいずれかに記載のめっき装置で
ある。これにより、めっき液をめっき液回収ノズルから
回収して再使用することで、めっき液の使用量を減少さ
せ、ランニングコストを低くすることができる。
【0025】請求項12に記載の発明は、前記保持部で
保持した被処理材と該被処理材の上面を覆うように位置
させた前記ヘッド部との間の空間に不活性ガスを導入
し、該空間を所定の温度の不活性ガス雰囲気に保持する
不活性ガス導入部を更に有することを特徴とする請求項
7乃至11のいずれかに記載のめっき装置である。これ
により、めっき処理中に保持部で保持した被処理材と該
被処理材の上面を覆うヘッド部との間の空間に不活性ガ
スを導入し、この空間を所定の温度の不活性ガス雰囲気
にすることで、めっき液の液面が空気と接触し、空気中
の酸素をめっき液中に取込んでめっき液中の溶存酸素量
が増加し、還元剤の酸化作用を抑制してめっきが析出し
づらくなることを防止し、同時にめっき液の液温がめっ
き中に低下することを防止することができる。また、自
己分解しやすい還元剤(たとえばDMAB,GOA)の
場合は空気との接触を防ぐことで液のライフを延ばすこ
とも可能である。この不活性ガスは、例えばNガス
で、このガスの温度は、例えばめっき液の液温が70℃
の時、60〜70℃、好ましくは65〜70℃程度であ
る。
【0026】請求項13に記載の発明は、前記めっき液
保持タンクと前記めっき液供給ノズルの内部に洗浄液を
流して洗浄する洗浄導入部を更に有することを特徴とす
る請求項1乃至12のいずれかに記載のめっき装置であ
る。これにより、めっき液保持タンクやめっき液供給ノ
ズルの壁面に生成された付着物を、定期的或いは任意の
時期に洗浄して除去することができる。この洗浄液とし
ては、例えば、純水や、HNO,王水またはHF等の
洗浄用薬品が挙げられる。
【0027】請求項14に記載の発明は、少なくともめ
っき前に基板表面を活性化するめっき前処理を行うめっ
き前処理装置と、基板の表面にめっき膜を形成するめっ
き装置と、めっき処理後の基板の表面を洗浄する後洗浄
装置と、洗浄後の基板の表面を純水でリンス洗浄し、乾
燥させる洗浄・乾燥装置と、ロード・アンロード部とを
具備したことを特徴とするめっき処理装置である。請求
項15に記載の発明は、被めっき面を上向きにした被処
理材の裏面を加熱流体に接触させて被処理物を加熱しつ
つ、被めっき面上に所定量のめっき液を供給してめっき
を行うことを特徴とするめっき方法である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、半導体装置における銅配
線形成例を工程順に示すもので、先ず、図1(a)に示
すように、半導体素子を形成した半導体基材1上の導電
層1aの上にSiOからなる絶縁膜2を堆積し、この
絶縁膜2の内部に、例えばリソグラフィ・エッチング技
術によりコンタクトホール3と配線用の溝4を形成し、
その上にTaN等からなるバリア層5、更にその上に電
解めっきの給電層としての銅シード層6をスパッタリン
グ等により形成する。
【0029】そして、図1(b)に示すように、半導体
基板Wの表面に銅めっきを施すことで、半導体基板Wの
コンタクトホール3及び溝4内に銅を充填させるととも
に、絶縁膜2上に銅層7を堆積させる。その後、化学的
機械的研磨(CMP)により、絶縁膜2上の銅層7を除
去して、コンタクトホール3及び配線用の溝4に充填さ
せた銅層7の表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同一平面に
する。これにより、図1(c)に示すように、絶縁膜2
の内部に銅シード層6と銅層7からなる配線8を形成す
る。次に、基板Wの表面に、例えば無電解Ni−Bめっ
きを施して、図1(d)に示すように、配線8の露出表
面にNi−B合金膜からなる保護膜(めっき膜)9を選
択的に形成して配線8を保護する。
【0030】図2及び図3は、本発明の実施の形態の無
電解めっき装置を示す。この無電解めっき装置は、例え
ば図1におけるバリア層5の形成、銅シード層6の補
強、銅層7を堆積、更には、保護膜(めっき膜)9の形
成に使用される。
【0031】この無電解めっき装置10は、半導体ウエ
ハ等の基板(被処理材)Wを該基板Wの表面(被めっき
面)を上向き(フェースアップ)にして保持する基板保
持部12を有している。この基板保持部12は、下記の
ように、基板Wを加熱する加熱流体を保持する加熱流体
保持部40を有する処理槽14と、この処理槽14の周
囲を包囲する基板押圧部16とから主に構成され、この
基板押圧部16には、処理槽14の上方に延出する延出
部18が一体に連接され、この延出部18の内周縁部の
下面に、シールリング20が下方に突出して取付けられ
ている。
【0032】処理槽14は、モータ22の駆動に伴って
ベルト23を介して回転する主軸24の上端に連結さ
れ、上面には、基板Wの大きさに沿った段差14aが設
けられている。一方、基板押圧部16は、この主軸24
を囲繞する基台26の周辺部に立設したロッド28の上
端に連結されている。更に、基台26と主軸24に設け
たフランジ24aとの間にシリンダ30が配置され、こ
のシリンダ30の作動に伴って、基板押圧部16が処理
槽14に対して相対的に上下動するようになっている。
また、基台26には、上方に突出して基板押圧部16の
延出部18の下方に達する突上げピン32が取付けら
れ、処理槽14の該突上げピン32と対向する位置に
は、上下に貫通する貫通孔14bが設けられている。
【0033】これにより、基板押圧部16を処理槽14
に対して相対的に上昇させた状態で、この内部に基板W
を挿入し、この基板Wを突上げピン32の上端に載置し
て保持し、この状態で基板押圧部16を処理槽14に対
して相対的に下降させることで、基板Wを処理槽14の
上面の段差14a内に位置させ、更に下降させること
で、シールリング20を基板Wの上面の外周縁部に圧接
させて、ここをシールして基板Wを保持し、これによっ
て、基板Wの上面とシールリング20で包囲され上方に
開口しためっき槽34を形成する。そして、この逆の動
作で基板Wの保持を解くようになっている。更に、モー
タ22の駆動に伴って、基板保持部12で基板Wを保持
したまま、処理槽14と基板押圧部16が一体に回転す
るようになっている。
【0034】処理槽14の上面には、例えば温水、アル
コールまたは有機溶液等の加熱流体を保持し該加熱流体
に基板Wの裏面を接触させて基板Wを加熱する加熱流体
保持部40が設けられている。つまり、この加熱流体保
持部40は、図2に示すように、段差14aから連続し
て基板Wの形状に沿った円状に形成された凹部42と、
この凹部42よりも深く形成されて放射状に延びる複数
の流路溝44とを有しており、この流路溝44は、同一
深さで処理槽14の外周部に達している。この各流路溝
44は、主軸24の内部に設けた流体通路24bに連通
し、更に、この流体通路24bは、例えば、加熱流体と
して加熱した純水を使用した場合には、純水供給源から
延び、純水をめっき温度と同じ、例えば60℃に加熱す
る純水加熱部46を途中に介装した流体供給パイプ48
に接続されている。
【0035】これにより、純水供給源から供給され純水
加熱部46で加熱された加熱流体(温水)は、流体通路
24bを通過して加熱流体保持部40内に流入し、主に
流路溝44に沿って流れた後、処理槽14の外部に流出
するようになっている。
【0036】そして、このようにして加熱流体保持部4
0内に流入した加熱流体が、基板保持部12で保持した
基板Wの裏面に接触して、基板Wを加熱するのであり、
これにより、加熱流体が基板Wの裏面の凹凸に追従して
その全面で接触し、接触面積を増大させて効率よく基板
Wへの熱伝導を行い、しかも熱容量が大きな温水等の加
熱流体を熱源に利用することで、基板Wを短時間でより
均一に加熱することができる。例えば、温度が60℃と
なるようにコントロールした温水を半導体ウエハの裏面
に接触させることで、約2〜3秒で半導体ウエハをその
表面温度が60℃になるように加熱することができる。
しかも、基板Wの全体をめっき液中に浸漬することがな
いので、めっき液の管理が容易となる。
【0037】更に、この例では、処理槽14の内部にヒ
ータ50が内蔵され、このヒータ50で加熱流体保持部
40内を流れる加熱流体を加熱して、加熱流体の温度が
徐々に低下することを防止できるようになっている。
【0038】基板押圧部16の周囲には、加熱流体の飛
散を防止し、加熱流体を集めてドレン52aから排出す
る飛散防止カバー52が配置されている。更に、この飛
散防止カバー52の上部に位置して、モータ56を介し
て開閉自在で、基板保持部12で保持した基板Wの表面
を覆って密閉に近い空間を形成する一対の蓋体58が配
置されている。この蓋体58は、例えば1枚板で構成し
てもよい。
【0039】これにより、めっき中に蓋体58を閉じて
密閉に近い空間内に基板Wを位置させることで、基板W
からの放熱を蓋体58で防止して、めっき中における基
板Wの温度をより均一に維持し、しかも基板Wを基板保
持部12で保持して昇降させる際には、蓋体58を開く
ことで、蓋体58が基板保持部12と干渉してしまうこ
とを防止することができる。
【0040】更に、基板保持部12の上方に位置して、
基板Wの上面とシールリング20で形成されためっき槽
34内に、所定の温度、例えば60℃に加熱しためっき
液(無電解めっき液)60を供給するめっき液供給部6
2が配置されている。このめっき液供給部62は、揺動
自在なアーム64を有し、このアーム64の先端に備え
た噴射ノズル66からめっき液60を基板保持部12で
保持した基板Wに向けて均一に噴射するようになってい
る。このめっき液の温度は、例えば25〜90℃、好ま
しくは55〜85℃程度であり、更に好ましくは60〜
80℃程度である。
【0041】なお、図示しないが、基板保持部12の上
方に位置して、めっき槽34内のめっき液を吸引して回
収する、上下動及び旋回自在なめっき液回収ノズルと、
めっき後の基板Wの表面に超純水等の洗浄液を供給する
洗浄ノズルが配置されている。
【0042】この実施の形態の無電解めっき装置にあっ
ては、先ず基板押圧部16を処理槽14に対して相対的
に上昇させた状態で、基板Wを基板押圧部16の内部に
挿入して、突上げピン32の上に載置保持する。なお、
この時、蓋体58は開いた位置にある。一方、処理槽1
4の加熱流体保持部40内に、めっき液60と同じ温
度、例えば60℃に加熱した温水等の加熱流体を導入
し、流路溝44を通過させてオーバーフローさせてお
く。
【0043】この状態で、基板押圧部16を処理槽14
に対して相対的に下降させ、基板Wを処理槽14の上面
の段差14a内に位置させ、更に下降させることで、シ
ールリング20を基板Wの上面の外周縁部に圧接させ
て、ここをシールして基板Wを保持し、これによって、
基板Wの上面とシールリング20で包囲され上方に開口
しためっき槽34を形成する。同時に、基板Wの裏面を
処理槽14の加熱流体保持部40内に導入した加熱流体
に接触させる。
【0044】そして、基板Wが加熱流体で加熱されて、
加熱流体と同じ温度、例えば60℃に達した時に、めっ
き液供給部62の噴射ノズル66から、所定の温度、例
えば60℃に加熱しためっき液60を、基板Wの上面の
シールリング20で包囲されためっき槽34内に、一定
量(例えば直径200mmウエハでは約100cc〜2
00cc)注入する。めっき液の注入タイミングに合わ
せて、加熱流体の供給タイミングを調整することができ
るので、ホットプレートヒータ上に基板が置かれてめっ
き液が注入されるまでの間に基板表面が乾燥してしまう
ことはない。
【0045】そして、蓋体58を閉じて、基板Wの表面
からの放熱を防止し、必要に応じて、ヒータ50で加熱
流体保持部40内に導入した加熱流体を加熱して、この
加熱流体の温度がめっき中に低下することを防止する。
これにより、基板Wは、その全面に亘って加熱流体の温
度に維持され、均一な膜厚のめっき膜が成長する。しか
も、基板Wの外周縁部も加熱流体に浸漬されているの
で、基板の外周縁部の温度が低下することはない。この
時、例えば基板Wを回転させて、被めっき面の水素の密
度、溶存酸素濃度を均一な状態にすることもできる。
【0046】めっき処理が完了した後、加熱流体保持部
40内への加熱流体の導入を停止して、導入側から排出
し、基板Wの上面のシールリング20で包囲されためっ
き槽34内のめっき液を吸引等により除去する。そし
て、基板Wを回転させつつ、洗浄液ノズル(図示せず)
から洗浄液を基板Wの被めっき面に向けて噴射して、被
めっき面を冷却すると同時に希釈化・洗浄することで無
電解めっき反応を停止させる。
【0047】そして、基板押圧部16を処理槽14に対
して相対的に上昇させ、基板Wを突上げピン32で持上
げて基板Wの保持を解き、しかる後、ロボットのハンド
等でめっき後の基板を次工程に搬送する。
【0048】図4は、無電解めっき装置10によって一
連のめっき処理を行うめっき処理装置の全体構成を示
す。このめっき処理装置は、各一対の無電解めっき装置
10、ロード・アンロード部70、例えばPd触媒を付
与する触媒処理や露出配線表面に付着した酸化膜を除去
する酸化膜除去処理等のめっき前処理を行うめっき前処
理装置72、粗洗浄可能な仮置き部74及び後洗浄装置
76を有し、更にロード・アンロード部70、後洗浄装
置76及び仮置き部74の間で基板Wを搬送する第1搬
送装置78aと、無電解めっき装置10、めっき前処理
装置72及び仮置き部74の間で基板Wを搬送する第2
搬送装置78bが備えられている。
【0049】次に、上記のように構成しためっき処理装
置による一連のめっき処理の工程について説明する。ま
ず、ロード・アンロード部70に保持された基板Wを第
1搬送装置78aにより取出し、仮置き部74に置く。
第2搬送装置78bは、これをめっき前処理装置72に
搬送し、ここでPdCl液等の触媒による触媒付与処
理や露出配線表面に付着した酸化膜を除去する酸化膜除
去処理等のめっき前処理を行い、しかる後リンスする。
【0050】第2搬送装置78bは、基板Wをさらに無
電解めっき装置10に運び、ここで所定の還元剤と所定
のめっき液を用いて無電解めっき処理を行う。次に、第
2搬送装置78bでめっき後の基板を無電解めっき装置
10から取出して仮置き部74に運ぶ。仮置き部74で
は、基板の粗洗浄を行う。そして、第1搬送装置78a
は、この基板を後洗浄装置76に運び、この後洗浄装置
76でペンシル・スポンジによる仕上げの洗浄とスピン
ドライによる乾燥を行って、ロード・アンロード部70
へ戻す。基板は後にめっき装置や酸化膜形成装置に搬送
される。
【0051】図5は、図1に示す保護膜9を形成する一
連のめっき処理(蓋めっき処理)を行うめっき処理装置
の全体構成を示す。このめっき処理装置は、ロード・ア
ンロード部80、前処理部82、Pd付着部84、めっ
き前処理部86、無電解めっき装置10及び洗浄・乾燥
処理部88を有し、更に、搬送経路90に沿って走行自
在で、これらの間で基板の受渡しを行う搬送装置92が
備えられている。
【0052】次に、上記のように構成しためっき処理装
置による一連のめっき処理(蓋めっき処理)の工程につ
いて説明する。まず、ロード・アンロード部80に保持
された基板Wを搬送装置92により取出し、前処理部8
2に搬送し、ここで、基板に例えば基板表面を再度洗浄
する前処理を施す。そして、銅層7(図1参照)の表面
にPd付着部84でPdを付着させて銅層7の露出表面
を活性化させ、しかる後、めっき前処理部86でめっき
前処理、例えば中和処理を施す。次に、無電解めっき装
置10に搬送し、ここで、活性化した銅層7の表面に、
例えばCo−W−Pによる選択的な無電解めっきを施
し、これによって、図1(d)に示すように、銅層7の
露出表面をCo−W−P膜(保護膜)9で保護する。こ
の無電解めっき液としては、例えば、コバルトの塩とタ
ングステンの塩に、還元剤、錯化剤、pH緩衝剤及びp
H調整剤を添加したものがあげられる。
【0053】なお、研磨後に露出した表面に、例えば無
電解Ni−Bめっきを施して、配線8の外部への露出表
面に、Ni−B合金膜からなる保護膜(めっき膜)9を
選択的に形成して配線8を保護するようにしてもよい。
この保護膜9の膜厚は、0.1〜500nm、好ましく
は、1〜200nm、更に好ましくは、10〜100n
m程度である。
【0054】この保護膜9を形成する無電解Ni−Bめ
っき液としては、例えばニッケルイオン、ニッケルイオ
ンの錯化剤、ニッケルイオンの還元剤としてのアルキル
アミンボランまたは硼素化水素化合物を含有し、pH調
整にTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)を使
用して、pHを5〜12に調整したものが使用される。
【0055】次に、この蓋めっき処理後の基板Wを洗浄
・乾燥処理部88に搬送して洗浄・乾燥処理を行い、こ
の洗浄・乾燥後の基板Wを搬送装置92でロード・アン
ロード部80のカセットに戻す。なお、この例では、蓋
めっき処理として、Co−W−P無電解めっき処理を施
す前に、Pdを付着することによって活性化させた銅層
7の露出表面をCo−W−P膜で選択的に被覆するよう
にした例を示しているが、これに限定されないことは勿
論である。
【0056】図6は、本発明の他の実施の形態の無電解
めっき装置を示す。この無電解めっき装置10cは、基
板保持部12で保持した基板Wの表面を開閉自在に覆う
上下動自在な円板状の蓋体58aを備え、この蓋体58
aとめっき液供給部62とを一体化し、基板Wと蓋体5
8aで囲まれ保温空間をめっき液の温度付近に保つヒー
タ59を蓋体58aに内蔵したものである。その他の構
成は、図2及び図3に示すものと同様である。この例に
よれば、基板Wの被めっき面上に供給されためっき液表
面からの放熱を抑えることができる。なお、処理槽14
にもヒータ50を内蔵して、上下から加熱するようにし
てもよい。
【0057】図7は、本発明の更に他の実施の形態の無
電解めっき装置を示す。この無電解めっき装置10a
は、基板(被処理材)Wを該基板Wの表面(被めっき
面)を上向き(フェースアップ)にして保持する基板保
持部100と、この基板保持部100の下方に配置され
た処理槽102を有している。基板保持部100は、下
端に内方に突出して基板Wの外周縁部を載置保持する保
持爪104aを有するハウジング104と、円筒状で、
下端に内方に突出するシール爪106aを有する基板押
圧部106とを備え、シール爪106aの下面には、シ
ールリング108が下方に突出させて取付けられてい
る。更に、基板押圧部106は、ハウジング104の内
部に配置され、ハウジング104に取付けたシリンダ1
10の作動に伴って、ハウジング104に対して相対的
に上下動するようになっている。
【0058】これにより、基板押圧部106をハウジン
グ104に対して相対的に上昇させた状態で、この内部
に基板Wを挿入して、ハウジング104の保持爪104
aで基板Wを載置保持し、この状態で基板押圧部106
をハウジング104に対して相対的に下降させること
で、シールリング108を基板Wの上面の外周縁部に圧
接させて、ここをシールして基板Wを保持し、これによ
って、基板Wの上面と基板押圧部106で包囲され上方
に開口しためっき槽112を形成する。そして、この逆
の動作で基板Wの保持を解くようになっている。
【0059】基板保持部100は、ハウジング104を
介してモータ114に接続され、このモータ114は、
アーム116の自由端に固着されている。更に、このア
ーム116は、モータ118の駆動に伴って上下動する
上下動板120に取付けられ、更にチルト用のモータ1
21の駆動に伴って、上下方向にチルトするようになっ
ている。これによって、基板保持部100は、回転、上
下動及びチルト自在で、これらの複合動作を行えるよう
になっている。
【0060】処理槽102の上面には、温水等の加熱流
体を保持して基板Wを加熱する、基板Wより大きな内径
の凹部からなる加熱流体保持部122が備えられてい
る。この加熱流体保持部122は、溢流堰124に包囲
され、この溢流堰124の外方に加熱流体排出路126
が形成され、この加熱流体排出路126にドレン128
が設けられている。更に、加熱流体保持部122は、例
えば加熱流体として加熱した純水を使用する場合は、純
水供給源から延び、純水をめっき温度と同じ、例えば6
0℃に加熱する純水加熱部46を途中に介装した加熱流
体供給パイプ48に接続されている。
【0061】これにより、純水供給源から供給され純水
加熱部46で加熱された加熱流体(温水)は、加熱流体
保持部122内に流入し、溢流堰124をオーバーフロ
ーして処理槽102の外部に流出するようになってい
る。
【0062】更に、基板保持部100の側方には、基板
Wの上面と基板押圧部106で形成されためっき槽11
2内に、所定の温度、例えば60℃に加熱しためっき液
(無電解めっき液)60を供給するめっき液供給部13
0が配置されている。このめっき液供給部130は、先
端にめっき液を噴射する噴射ノズル132を有してい
る。
【0063】この実施の形態によれば、前述のようにし
て基板Wを保持した基板保持部100を下降させ、この
基板Wの裏面を加熱流体保持部122に保持した加熱流
体に接触させて基板Wを加熱し、この基板Wがめっき温
度に達した時に、めっき液供給部130から基板Wの上
面と基板押圧部106で形成されためっき槽112内に
所定の温度のめっき液を注入して無電解めっきを行う。
【0064】ここで、この例によれば、基板保持部10
0で保持した基板Wを処理槽102内の加熱流体の水面
に対して傾斜させた状態で、基板Wの裏面を加熱流体に
接触させ、しかる後、基板Wを水平に戻すことで、基板
Wの裏面に気泡が残ってしまうことを防止することがで
きる。また、めっき終了後に基板Wを傾斜させること
で、基板Wの被めっき面上の無電解めっき液を1カ所に
集めて排出し易いようにすることができる。
【0065】図8は、本発明の更に他の実施の形態の無
電解めっき装置を示す。この無電解めっき装置10bの
前記図7に示す無電解めっき装置10aと異なる点は、
以下の通りである。すなわち、ハウジング104を下方
に延出させ、このハウジング104の下方延出部に取付
けた従動ローラ140とモータ142に取付けた駆動ロ
ーラ144との間にベルト146を掛け渡し、モータ1
48を介して上下動する上下動板150に取付けたフラ
ンジ152に前記モータ142を固着して、基板保持部
100が回転及び上下動するようにしている。
【0066】また、処理槽102の内部に加熱流体供給
通路102aと加熱流体排出通路102bを設け、この
処理槽102の周囲をめっき液排出用のドレン154a
を有する飛散防止カバー154で囲繞している。更に、
めっき液供給部156は、飛散防止カバー154の側方
を上下に延び、直角に屈曲して基板保持部100のほぼ
中央の直上方に達し、この先端に下方に向けて取付けた
噴射ノズル158からめっき液を基板Wの上面(被めっ
き面)に向けて噴射するようにしている。その他の構成
は、図7に示すものと同様である。
【0067】この例によれば、基板保持部100の回転
及び上下動機構をハウジング104の下方に配置するこ
とで、基板保持部100の上方を開放させて、めっき液
供給部156を基板保持部100の上方に配置し、これ
によって、めっき液の供給を容易に行うことができる。
【0068】図9及び図10は、本発明の更に他の実施
の形態の無電解めっき装置を示す。この無電解めっき装
置10dは、基板(被処理材)Wを該基板Wの表面(被
めっき面)を上向き(フェースアップ)にして保持する
基板保持部200を有している。この基板保持部200
は、下記のように、基板Wを加熱する加熱流体を保持す
る加熱流体保持部216を有する処理槽202と、この
処理槽202の周囲を包囲する円筒状のハウジング20
4とから主に構成され、このハウジング204の上端に
は、中空円板状の支持板206が固着され、この支持板
206の内周面にシールリング208が下方に突出して
取付けられている。
【0069】処理槽202の上面には、基板Wの周縁部
を支持するリング状の基板ステージ210と、基板Wの
外周部に位置して基板Wのずれを防止するガイドリング
212が取付けられている。そして、この処理槽202
は、ハウジング204に対して相対的に上下動自在で、
処理槽202をハウジング204に対して相対的に下降
させた状態で、ハウジング204の内部に基板Wを挿入
し、この基板Wを基板ステージ210の上面に載置して
保持し、この状態で処理槽202をハウジング204に
対して相対的に上昇させることで、シールリング208
を基板Wの上面の外周縁部に圧接させて、ここをシール
して基板Wを保持し、これによって、基板Wの上面とシ
ールリング208で包囲され上方に開口しためっき槽2
14を形成する。そして、この逆の動作で基板Wの保持
を解くようになっている。更に、図示しないモータの駆
動に伴って、基板保持部200で基板Wを保持したま
ま、処理槽202とハウジング204が一体に回転する
ようになっている。
【0070】処理槽202の上面には、例えば温水、ア
ルコールまたは有機溶液等の加熱流体を保持し該加熱流
体に基板Wの裏面を接触させて基板Wを加熱する加熱流
体保持部216が設けられている。この加熱流体保持部
216は、上方に開く横断面ラッパ状の流路で構成さ
れ、この加熱流体保持部216は、前述と同様に、例え
ば、純水を60℃に加熱する純水加熱部を途中に介装し
た流体供給パイプに接続されている。そして、この加熱
流体保持部216をオーバーフローした加熱流体は、処
理槽202とハウジング204との間を通って外部に流
出するようになっている。なお、ハウジング204の周
囲には、前述のように、加熱流体の飛散を防止する飛散
防止カバー(図示せず)が配置されている。
【0071】基板保持部200の上方に位置して、基板
Wの上面とシールリング208で形成されためっき槽2
14内に、所定の温度、例えば60℃に加熱しためっき
液(無電解めっき液)60を供給するめっき液供給部2
20が配置されている。このめっき液供給部220は、
上下動かつ揺動自在な揺動アーム222を有し、この揺
動アーム222の自由端に、めっき槽214の開口部を
略覆う形状に形成された円板状のヘッド部224が取付
けられている。そして、このヘッド部224は、揺動ア
ーム222の揺動に伴って、図10に示すようにして、
基板保持部200の上方を覆う位置と待避位置との間を
移動し、これによって、めっき処理にあたっては、ヘッ
ド部224を基板保持部200で保持した基板Wの上方
を覆う所定の位置に位置させ、それ以外は、ヘッド部2
24を待避位置に待避させることで、ヘッド部224が
基板Wの搬送等を阻害してしまうことを防止するように
なっている。
【0072】ヘッド部224のほぼ中心に位置して、下
方に開口するめっき液供給ノズル226が、このめっき
液供給ノズル226の上方に位置して、めっき1回分の
所定量のめっき液を保持する容積を有するめっき液保持
タンク228がそれぞれ配置され、めっき液供給ノズル
226とめっき液保持タンク228は、めっき液配管2
30で接続されている。めっき液保持タンク228に
は、めっき液供給管232とめっき液排出管234がそ
れぞれ接続され、更に、めっき液配管230、めっき液
供給管232及びめっき液排出管234には、開閉バル
ブ(図示せず)が介装されている。
【0073】これにより、非めっき時には、めっき液配
管230の開閉バルブを閉じ、めっき液供給管232と
めっき液排出管234の開閉バルブを開いて、めっき液
保持タンク228内のめっき液を循環させることで、め
っき液保持タンク228の内部に、常に一定の温度で、
所定量のめっき液を保持する。そして、めっき液配管2
30の開閉バルブを開き、めっき液供給管232及びめ
っき液排出管234の開閉バルブを閉じることで、めっ
き液保持タンク228の内部に保持した、一定の温度
で、所定量のめっき液を、その自重によって、めっき液
供給ノズル226から瞬時(例えば1〜5秒)に基板W
の上面とシールリング208で形成されためっき槽21
4内に供給できるようになっている。
【0074】めっき液供給ノズル226の上方に位置し
て、例えば、めっきの前処理洗浄を行う洗浄液や、触媒
付与処理を行う触媒付与液等のめっき前処理液を保持す
るめっき前処理液保持タンク236が備えられ、このめ
っき前処理液保持タンク236とめっき液供給ノズル2
26とはめっき前処理液配管238で接続されている。
更に、めっき前処理液保持タンク236には、めっき前
処理液供給管240とめっき前処理液排出管242がそ
れぞれ接続され、めっき前処理液配管238、めっき前
処理液供給管240及びめっき前処理液排出管242に
は、開閉バルブ(図示せず)が介装されている。
【0075】これにより、前述のめっき液の場合と同様
に、非めっき前処理時には、めっき前処理液保持タンク
236の内部に、常に一定の温度で、所定量のめっき前
処理液を保持し、めっき前処理時に、開閉バルブを介し
て、めっき前処理液保持タンク236の内部に保持した
めっき前処理液を、その自重によって、めっき液供給ノ
ズル226から瞬時(例えば1〜5秒)に基板Wの上面
とシールリング208で形成されためっき槽214内に
供給できるようになっている。なお、この例では、めっ
き液供給ノズル226がめっき前処理液を供給するノズ
ルを兼用した例を示しているが、別々に設けてもよい。
また複数のめっき前処理を行う場合には、複数のめっき
前処理液保持タンクを備え、これらの各めっき前処理液
保持タンクに保持しためっき前処理液を順次基板Wの被
めっき面に供給するようにしてもよいことは勿論であ
る。
【0076】このように構成することで、基板保持部2
00で基板Wを保持した状態で、例えば洗浄や触媒付与
等の前処理とめっき処理を1槽で連続して行うことがで
きる。このめっきの前処理洗浄を行う洗浄液としては、
SO,HF,HCl,NH,DMAB(ジメチ
ルアミンボラン)またはしゅう酸等が、触媒付与処理を
行う触媒付与液としては、PdSOやPdCl等が
挙げられる。
【0077】ヘッド部224には、基板保持部200で
保持した基板Wの上面(被めっき面)に純水を供給する
純水供給ノズル250が備えられている。これにより、
めっき処理後の基板の表面に純水供給ノズル250から
純水を供給することで、めっき処理とめっき処理後の純
水によるリンス洗浄とを1槽で連続して行うことができ
るようになっている。
【0078】ヘッド部224には、基板保持部200で
保持した基板Wの被めっき面に供給されためっき液を回
収するめっき液回収ノズル252と、基板保持部200
で保持した基板Wの被めっき面に供給されためっき前処
理液を回収するめっき前処理液回収ノズル254とが備
えられている。これにより、めっき液をめっき液回収ノ
ズル252から回収して再使用したり、更には、必要に
応じて、めっき前処理液をめっき前処理液回収ノズル2
54から回収して再使用したりすることで、めっき液や
めっき前処理液の使用量を減少させて、ランニングコス
トを低くすることができる。
【0079】めっき液供給ノズル226には、例えばN
ガス等の加熱した不活性ガスを導入する不活性ガス導
入路(不活性ガス導入部)256が接続され、この不活
性ガス導入路256からめっき液供給ノズル226の内
部に導入された加熱した不活性ガスは、めっき液供給ノ
ズル226の内部をパージした後、基板保持部200で
保持した基板Wに向けて噴射されるようになっている。
これにより、基板保持部200で保持した基板Wと該基
板Wの上面を覆うように位置させたヘッド部224との
間の空間に不活性ガスを導入し、この空間を所定の温度
の不活性ガス雰囲気に保持することで、めっき液の液面
が空気と接触し、空気中の酸素をめっき液中に取込んで
めっき液中の溶存酸素量が増加し、還元剤の酸化作用を
抑制してめっきが析出しづらくなることを防止し、同時
にめっき液の液温がめっき中に低下することを防止する
ことができるようになっている。又は、めっき液注入前
にヘッド部224と基板Wに囲まれた部分を不活性ガス
雰囲気で所定の温度にしておくことで、めっき液注入時
の空気の混入や液温低下を防止することができる。この
ガス等の不活性ガスの温度は、例えばめっき液の液
温が70℃の時、60〜70℃(めっき液の温度−10
℃〜めっき液の温度)、好ましくは65〜70℃(めっ
き液の温度−5℃〜めっき液の温度)程度である。
【0080】めっき液保持タンク228には洗浄液導入
路(洗浄液導入部)260aが、めっき前処理液保持タ
ンク236には洗浄液導入路(洗浄液導入部)260b
がそれぞれ接続されている。これによって、この洗浄液
導入路260aからめっき液保持タンク228に導入さ
れた洗浄液が、この内部、めっき液配管230及びめっ
き液供給ノズル226の内部を順に流れ、また洗浄液導
入路260bからめっき前処理液保持タンク236に導
入された洗浄液が、この内部、めっき前処理液配管23
8及びめっき液供給ノズル226の内部を順に流れ、こ
れらの内壁面に生成された付着物を洗浄して除去できる
ようになっている。この洗浄は、定期的、或いは任意の
時期に行うことができる。この洗浄液としては、例え
ば、純水や、HNO,王水またはHF等の洗浄用薬品
が挙げられる。
【0081】なお、この例にあっては、ヘッド部224
の内部に、基板保持部200で保持した基板Wとヘッド
部224で囲まれ保温空間をめっき液の温度付近に保つ
ヒータ262が内蔵されている。
【0082】この実施の形態の無電解めっき装置による
めっき処理を、図11を参照して説明する。先ず処理槽
202をハウジング204に対して相対的に下降させた
状態で、基板Wをハウジング204の内部に挿入して、
基板ステージ210の上に載置保持する。なお、この
時、ヘッド部224は待避位置にある。この状態で、処
理槽202をハウジング204に対して相対的に上昇さ
せ、シールリング208を基板Wの上面の外周縁部に圧
接させて、ここをシールして基板Wを保持し、これによ
って、基板Wの上面とシールリング208で包囲され上
方に開口しためっき槽214を形成する。
【0083】次に、ヘッド部224を基板保持部200
の直上方位置まで移動させ、更に下降させる。この状態
で、めっき前処理液保持タンク236で保持した、例え
ば洗浄液や触媒付与液等の一定量のめっき前処理液を、
その自重により、めっき前処理液供給ノズルを兼用した
めっき液供給ノズル226から基板保持部200で保持
した基板の被めっき面に瞬時に供給してめっき前処理を
行う。このめっき前処理終了後、基板Wの被めっき面上
に残っためっき前処理液をめっき前処理液回収ノズル2
54で回収し、必要に応じて再利用する。
【0084】次に、処理槽202の加熱流体保持部21
6内に、めっき液60と同じ温度、例えば70℃に加熱
した温水等の加熱流体を導入し、基板保持部200で保
持した基板Wの裏面を処理槽202の加熱流体保持部2
16内に導入した加熱流体に接触させ、オーバーフロー
させる。そして、基板Wが加熱流体で加熱されて、加熱
流体と同じ温度、例えば70℃に達した時に、めっき液
保持タンク228で保持した一定量(例えば直径200
mmウエハでは約100〜200cc、直径300mm
ウエハでは約200〜400cc)で一定の温度のめっ
き液を、その自重により、めっき液供給ノズル226か
ら基板保持部200で保持した基板の被めっき面に瞬時
に供給してめっき処理を行う。
【0085】このめっき処理時に、不活性ガス導入路2
56からめっき液供給ノズル226の内部に加熱した不
活性ガスを導入し、この不活性ガスでめっき液供給ノズ
ル226の内部をパージし、更に基板保持部200で保
持した基板Wと該基板Wの上面を覆うように位置させた
ヘッド部224との間の空間に不活性ガスを導入し、こ
の空間を所定の温度の不活性ガス雰囲気に保持する。
【0086】そして、必要に応じて、ヒータ262でめ
っき液を加熱して、めっき液の温度がめっき中に低下す
ることを防止する。これにより、基板Wは、その全面に
亘って加熱流体の温度に維持され、均一な膜厚のめっき
膜が成長する。しかも、基板Wの外周縁部も加熱流体に
浸漬されているので、基板の外周縁部の温度が低下する
ことはない。この時、例えば基板Wを回転させて、被め
っき面の水素の離脱、溶存酸素濃度を均一な状態にする
こともできる。
【0087】めっき処理が完了した後、加熱流体保持部
216内への加熱流体の導入を停止して、導入側から排
出し、基板Wの上面のシールリング208で包囲された
めっき槽214内のめっき液をめっき液回収ノズル25
2から負圧吸引等により回収し、必要に応じて再使用す
る。そして、不活性ガス導入路256からの不活性ガス
の導入を停止した後、基板Wを回転させつつ、純水供給
ノズル250から純水を基板Wの被めっき面に向けて噴
射して、被めっき面を冷却すると同時に希釈化・洗浄す
ることで無電解めっき反応を停止させる。しかる後、基
板Wを高速で回転させて液切りを行う。
【0088】そして、ヘッド部224を上昇させ、待避
部に待避させた後、処理槽202をハウジング204に
対して相対的に下降させて基板Wの保持を解き、しかる
後、ロボットのハンド等でめっき後の基板を次工程に搬
送する。
【0089】この実施の形態のめっき装置によれば、め
っき前処理、めっき処置、純水リンス及び液切りといっ
た各処理を1槽で連続して行うことができる。これによ
り、基板Wの表面(被めっき面)をウェットのまま、つ
まり乾燥してしまうことを防止しつつ、各処理を行うと
ともに、槽の数を減少させて、設置スペースを減少させ
ることができる。
【0090】なお、上記の各例は、無電解めっき装置に
適用した例を示しているが、めっき液中にアノードとカ
ソードとなる基板とを浸漬乃至接触させ、このアノード
とカソード(基板)の間にめっき電流を流すようにした
電解めっき装置にも適用できることは勿論である。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
めっき処理中に被処理材の被めっき面内に温度むらが生
じたり、めっき温度がめっき処理中に変化してしまうこ
とを防止し、これによって、被めっき面の全域に亘って
より温度がより均一になるようにして、被めっき材の被
めっき面により均一な膜厚のめっき膜を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】銅めっきにより銅配線を形成する例を工程順に
示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の無電解めっき装置を示す
断面図である。
【図3】図2の処理槽の平面図である。
【図4】図2に示す無電解めっき装置を備えためっき処
理装置の一例を示す平面配置図である。
【図5】図2に示す無電解めっき装置を備えためっき処
理装置の他の例を示す平面配置図である。
【図6】本発明の実施の形態の無電解めっき装置の他の
例を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の無電解めっき装置の更に
他の例を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の無電解めっき装置の更に
他の例を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の無電解めっき装置の更に
他の例を示す断面図である。
【図10】図9に示す無電解めっき装置の平面図であ
る。
【図11】図8に示す無電解めっき装置でめっきを行う
時の処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
6 銅シード層 7 銅層 8 配線 9 保護膜 10,10a,10b,10c,10d 無電解めっき
装置 12,100,200 基板保持部 14,102,202 処理槽 16,106 基板押圧部 20,108,208 シールリング 24 主軸 34,112,214 めっき槽 40,122,216 加熱流体保持部 42 加熱流体保持部 44 流路溝 50,262 ヒータ 52,152 飛散防止カバー 58,58a 蓋体 60 めっき液 62,130,156 めっき液供給部 66、132,158 噴射ノズル 70 ロード・アンロード部 72 前処理装置 74 仮置き部 76 後洗浄装置 80 ロード・アンロード部 82 前処理部 84 Pd付着部 86 前処理部 88 洗浄・乾燥処理部 104 ハウジング 104a 保持爪 106a シール爪 124 溢流堰 204 ハウジング 222 揺動アーム 224 ヘッド部 226 めっき液供給ノズル 228 めっき液保持タンク 236 めっき前処理液保持タンク 250 純水供給ノズル 252 めっき液回収ノズル 254 めっき前処理液回収ノズル 256 不活性ガス導入路(不活性ガス導入部) 260a,260b 洗浄液導入路(洗浄液導入部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 尚起 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 4K022 AA41 BA04 BA14 BA32 DA01 DB03 DB15 DB17 DB18 DB24 DB26 4M104 BB04 BB32 BB36 CC01 DD16 DD23 DD37 DD52 DD53 DD75 FF18 FF22 HH14 HH20 5F033 HH07 HH11 HH14 HH32 JJ01 JJ11 JJ14 JJ32 KK00 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP15 PP27 PP28 PP33 QQ09 QQ37 QQ48 RR04 XX00 XX01 XX03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被めっき面の外周縁をシールして被処理
    材を上向きで保持する保持部と、 前記保持部で保持した被処理材の裏面に接触させて被処
    理材を加熱する加熱流体を保持する加熱流体保持部と、 前記保持部で保持した被処理材の被めっき面にめっき液
    を供給するめっき液供給部とを有することを特徴とする
    めっき装置。
  2. 【請求項2】 被めっき面の外周縁をシールして被処理
    材を上向きで保持する保持部と、 前記保持部で保持した被処理材を加熱するヒータと、 前記保持部で保持した被処理材の被めっき面にめっき液
    を供給するめっき液供給部と、 前記保持部で保持した被処理材の表面を開閉自在に覆う
    蓋体とを有することを特徴とするめっき装置。
  3. 【請求項3】 被めっき面の外周縁をシールして被処理
    材を上向きで保持する保持部と、 前記保持部で保持した被処理材の被めっき面にめっき液
    を供給するめっき液供給部と、 前記保持部で保持した被処理材の表面を開閉自在に覆う
    とともに、被処理材の被めっき面に供給されためっき液
    の放熱を防ぐヒータを備えた蓋体とを有することを特徴
    とするめっき装置。
  4. 【請求項4】 前記保持部で保持した被処理材の裏面に
    接触させて被処理材を加熱する加熱流体を保持する加熱
    流体保持部を更に有することを特徴とする請求項2また
    は3記載のめっき装置。
  5. 【請求項5】 前記保持部は、上下動及び回転自在に構
    成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載のめっき装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部は、チルト自在に構成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    のめっき装置。
  7. 【請求項7】 前記めっき液供給部は、上下動自在で、
    前記保持部の上方を覆う位置と待避位置との間を移動自
    在な蓋体を兼ねたヘッド部を有する揺動自在な揺動アー
    ムと、このヘッド部に取付けためっき液供給ノズルを有
    することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
    のめっき装置。
  8. 【請求項8】 前記めっき液供給部は、めっき1回分の
    所定量のめっき液を保持し該めっき液を自重で前記めっ
    き液供給ノズルから前記保持部で保持した被処理材の被
    めっき面に供給するめっき液保持タンクと、このめっき
    液保持タンクで保持しためっき液を所定の温度に維持す
    る機構を更に有することを特徴とする請求項7記載のめ
    っき装置。
  9. 【請求項9】 前記ヘッド部には、めっき前処理液を保
    持し該めっき前処理液を自重で前記保持部で保持した被
    処理材の被めっき面に供給するめっき前処理液保持タン
    クが備えられていることを特徴とする請求項7または8
    記載のめっき装置。
  10. 【請求項10】 前記ヘッド部には、前記保持部で保持
    した被処理材の被めっき面に純水を供給する純水供給ノ
    ズルが備えられていることを特徴とする請求項7乃至9
    のいずれかに記載のめっき装置。
  11. 【請求項11】 前記保持部で保持した被処理材の被め
    っき面に供給されためっき液を回収するめっき液回収ノ
    ズルを更に有することを特徴とする請求項1乃至10の
    いずれかに記載のめっき装置。
  12. 【請求項12】 前記保持部で保持した被処理材と該被
    処理材の上面を覆うように位置させた前記ヘッド部との
    間の空間に不活性ガスを導入し、該空間を所定の温度の
    不活性ガス雰囲気に保持する不活性ガス導入部を更に有
    することを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記
    載のめっき装置。
  13. 【請求項13】 前記めっき液保持タンクと前記めっき
    液供給ノズルの内部に洗浄液を流して洗浄する洗浄液導
    入部を更に有することを特徴とする請求項8乃至12の
    いずれかに記載のめっき装置。
  14. 【請求項14】 少なくともめっき前に基板表面を活性
    化するめっき前処理を行うめっき前処理装置と、 基板の表面にめっき膜を形成するめっき装置と、 めっき処理後の基板の表面を洗浄する後洗浄装置と、 洗浄後の基板の表面を純水でリンス洗浄し、乾燥させる
    洗浄・乾燥装置と、 ロード・アンロード部とを具備したことを特徴とするめ
    っき処理装置。
  15. 【請求項15】 被めっき面を上向きにした被処理材の
    裏面を加熱流体に接触させて被処理材を加熱しつつ、被
    めっき面上に所定量のめっき液を供給してめっきを行う
    ことを特徴とするめっき方法。
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