JP2005257228A - 換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の意思に反して運転変更されることのない換気装置を提供することを目的とする。
【解決手段】室内の換気を行うファンモーター4と、リモコン10および調理機器2から発信されるファンモーター4の運転命令信号を受信する受信部6と、受信部6で受信した運転命令信号に基づいてファンモーターを制御する制御部7と、運転命令信号を規制および規制解除できる規制スイッチ操作部17を備え、規制スイッチ操作部17により運転命令信号が規制されたときはリモコン10および調理機器2による換気装置操作が規制され、使用者の意思に反した換気装置の運転変更を防止することができる。
【選択図】図4






Description

本発明は、調理機器もしくはリモコンの操作に連動する換気装置に関するものである。
従来、この種の換気装置は、リモコンや調理機器の操作開始および操作停止に連動して、運転、停止をおこなうものであった(例えば、特許文献1参照)。以下、その構成について図10を参照しながら説明する。
図に示すように、調理機器101の上面に調理機器101の運転スイッチ102と連動して作動する送信部103を設け、調理機器101の上方に設置されるレンジフード104に送信部103からの信号を受信する受信部105と、レンジフード104の運転・停止を手動で行うフード側スイッチ操作部106とを設け、受信部105とフード側スイッチ操作部106とは電気的に連結して調理機器101と連動する換気装置を構成していた。
また、スイッチ操作部107と送信部108からなるリモコン109がレンジフード104の周辺壁面に設置されており、スイッチ操作部107の操作は送信部108から受信部105へ伝達されて、リモコン109からの信号を受けて連動する換気装置を構成していた。
特開平5−322172号公報
しかしながらこのような換気装置においては、掃除やメンテナンスを行う際、換気運転を停止のままにしておきたい場合や、ある運転モードのままで換気装置を連続運転したい場合でも、ペットや子供の悪戯によるリモコン操作や調理機器の誤動作などの割り込みにより使用者の意思に反して換気装置が連動してしまい設定変更が行われてしまうといった課題があった。
本発明は上記課題を解決するもので、換気装置のリモコンや調理機器の運転命令信号を規制する操作手段を換気装置に設けることにより、使用者の意思に反して運転命令信号を受信して運転変更されることがない換気装置を提供することを目的とする。
本発明の換気装置は上記の目的を達成するために、調理機器から発生する油煙等を室外へ排出して室内の換気を行うファンモーターと、リモコンから発信される前記ファンモーターの運転命令信号を受信する受信部と、この受信部で受信した前記運転命令信号に基づいて前記ファンモーターの駆動を制御する制御部と、手動により前記ファンモーターの運転を設定するスイッチ操作部とを有する換気装置であって、前記リモコンから発信される運転命令信号による前記ファンモーターの運転を規制し、および前記規制を解除できる規制スイッチ操作部を前記換気装置に備えたものである。
この手段により、使用者の意思に反して運転変更されることがない換気装置が得られる。
また他の手段は、調理機器から発生する油煙等を室外へ排出して室内の換気を行うファンモーターと、前記調理機器から発信される前記ファンモーターの運転命令信号を受信する受信部と、この受信部で受信した前記運転命令信号に基づいて前記ファンモーターの駆動を制御する制御部と、手動により前記ファンモーターの運転を設定するスイッチ操作部とを有する換気装置であって、前記調理機器から発信される運転命令信号による前記ファンモーターの駆動制御を規制し、および前記規制を解除できる規制スイッチ操作部を備えた換気装置の構成としたものである。
この手段により、使用者の意思に反して運転変更されることがない換気装置が得られる。
また他の手段は、調理機器から発生する油煙等を室外へ排出して室内の換気を行うファンモーターと、前記調理機器およびリモコンから発信される前記ファンモーターの運転命令信号を受信する受信部と、この受信部で受信した前記運転命令信号に基づいて前記ファンモーターの駆動を制御する制御部と、手動により前記ファンモーターの運転を設定するスイッチ操作部とを有する換気装置であって、前記調理機器および前記リモコンから発信される運転命令信号による前記ファンモーターの駆動制御を規制し、および前記規制を解除できる規制スイッチ操作部を備えた換気装置の構成としたものである。
この手段により、使用者の意思に反して運転変更されることがない換気装置が得られる。
また他の手段は、前記規制スイッチ操作部は規制対象とする運転命令信号を選択自在に構成したものである。
この手段により、必要に応じてリモコンの単独規制、調理機器の単独規制、またはリモコンおよび調理機器の両方規制、選択して運転命令信号を規制することができる換気装置が得られる。
また他の手段は、前記規制スイッチ操作部は規制対象とする運転命令信号を、リモコンから発信される信号か、調理機器から発信される信号のいずれかに切換え自在な構成としたものである。
この手段により、切換え操作性が良い換気装置が得られる。
また他の手段は、前記規制スイッチ操作部の代わりに、換気装置に備えられ手動によりファンモーターの運転を変更できるスイッチ操作部の所定のスイッチを一定時間長押しすることにより、調理機器またはリモコンによる運転命令信号による前記ファンモーターの駆動制御を規制するものである。
この手段により、別途規制スイッチ操作部を設けなくても既存のスイッチを活用した換気装置が得られる。
また他の手段は、外部からの運転命令信号を規制する操作が行われた場合は換気装置の運転を停止するものである。
この手段により、安全な停止状態で規制解除を待つことができる換気装置が得られる。
また他の手段は、外部からの運転命令信号を規制する操作が行われた場合は、次に規制を解除する操作を受け付けるまで前記規制操作時の換気装置の運転モードに固定するものである。
この手段により、使用者の意思に反して運転が変更されず、継続的運転が可能な換気装置が得られる。
また他の手段は、外部からの運転命令信号を規制する操作が行われた場合は、換気装置を所定の運転モードで運転し、次に規制を解除する操作を受け付けるまで前記運転モードを継続するものである。
この手段により、特定の運転モードを換気装置に付加でき、規制中であることを知ることができる換気装置が得られる。
また他の手段は、前記所定の運転モードを室内の必要換気回数を満たす換気風量の運転モードとするものである。
この手段により、必要換気回数を満たす小風量の換気運転を、使用者の意思に反して運転変更されることがない換気装置が得られる。
また他の手段は、換気装置に設けた報知手段は、前記受信部が運転命令信号を受信したときに所定時間遅延させて報知するものである。
この手段により、使用者が、調理機器の操作スイッチを操作したときに鳴動するブザーと換気装置の受信部が受信したことを示す報知を識別することができる換気装置が得られる。
また他の手段は、換気装置に設けた報知手段は、前記規制スイッチ操作部により換気装置への運転命令信号が規制された場合には報知するものである。
この手段により、リモコンまたは調理機器からの運転命令操作が受け付けられないことに対して疑念を抱くことを解消することができる換気装置が得られる。
本発明によればリモコンや調理機器からの運転命令信号を規制する手段を設けることで、使用者の意思に反した換気装置の運転を防止する換気装置を提供することができる。また、これによって換気装置のメンテナンス時において換気機装置の誤操作による危険を回避することができる。
また、同様にペットや子供の悪戯によるリモコン操作や調理機器の誤動作等の割り込みにより、連続換気運転中の換気装置が設定変更されてしまうことを回避することができる。
本発明の請求項1記載の換気装置は、調理機器から発生する油煙等を室外へ排出して室内の換気を行うファンモーターと、リモコンから発信される前記ファンモーターの運転命令信号を受信する受信部と、この受信部で受信した前記運転命令信号に基づいて前記ファンモーターの駆動を制御する制御部と、手動により前記ファンモーターの運転を設定するスイッチ操作部とを有する換気装置であって、前記リモコンから発信される運転命令信号による前記ファンモーターの駆動制御を規制し、および前記規制を解除できる規制スイッチ操作部を備えたものであり、規制スイッチ操作部の操作により前記制御部が規制信号を受け付けた場合は、リモコンから発信される運転命令信号を前記制御部で受け付けず、前記制御部が規制解除信号を受け付けるまではその状態を維持するという作用を有するので、使用者以外の人間もしくはペット等によるリモコン操作による換気装置の誤操作を防ぎ、使用者の意思に反した換気装置の運転を防止することができる。
また、請求項2に記載の換気装置は、調理機器から発生する油煙等を室外へ排出して室内の換気を行うファンモーターと、前記調理機器から発信される前記ファンモーターの運転命令信号を受信する受信部と、この受信部で受信した前記運転命令信号に基づいて前記ファンモーターの駆動を制御する制御部と、手動により前記ファンモーターの運転を設定するスイッチ操作部とを有する換気装置であって、前記調理機器から発信される運転命令信号による前記ファンモーターの駆動制御を規制し、および前記規制を解除できる規制スイッチ操作部を備えたものであり、規制スイッチ操作部の操作により前記制御部が規制信号を受け付けた場合は、調理機器から発信される運転命令信号を前記制御部で受け付けず、前記制御部が規制解除信号を受け付けるまではその状態を維持するという作用を有するので、使用者以外の人間もしくはペット等による調理機器操作による換気装置の誤操作を防ぎ、使用者の意思に反した換気装置の運転を防止することができる。
また、請求項3に記載の換気装置は、調理機器から発生する油煙等を室外へ排出して室内の換気を行うファンモーターと、前記調理機器およびリモコンから発信される前記ファンモーターの運転命令信号を受信する受信部と、この受信部で受信した前記運転命令信号に基づいて前記ファンモーターの駆動を制御する制御部と、手動により前記ファンモーターの運転を設定するスイッチ操作部とを有する換気装置であって、前記調理機器および前記リモコンから発信される運転命令信号による前記ファンモーターの駆動制御を規制し、および前記規制を解除できる規制スイッチ操作部を備えたものであり、規制スイッチ操作部の操作により前記制御部が規制信号を受け付けた場合は、調理機器およびリモコンから発信される運転命令信号を前記制御部で受け付けず、前記制御部が規制解除信号を受け付けるまではその状態を維持するという作用を有するので、使用者以外の人間もしくはペット等による調理機器操作による換気装置の誤操作を防ぎ、使用者の意思に反した換気装置の運転を防止することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記規制スイッチ操作部は規制対象とする運転命令信号を選択自在に構成したものであり、リモコンおよび調理機器を個別に規制するだけでなく、リモコンと調理機器の両方を選択し規制するという作用を有するので、調理機器やリモコンの両方による換気装置の誤操作を防ぎ、使用者の意思に反した換気装置の運転を防止することができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記規制スイッチ操作部は規制対象とする運転命令信号を、リモコンから発信される信号か、調理機器から発信される信号のいずれかに切換え自在な構成としたものであり、前記規制スイッチ操作部としてスライドスイッチやジョグダイヤルスイッチ等を利用することにより、規制対象信号を自由に選択して切替えることができるという作用を有するので、請求項3と同様の効果と規制スイッチ操作部分のスペースを削減し、かつ操作性のよい効果が得られる。
また、請求項6記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の換気装置において、前記規制スイッチ操作部の代わりに、換気装置に備えられ手動によりファンモーターの運転を変更できるスイッチ操作部の所定のスイッチを一定時間長押しすることにより、調理機器またはリモコンによる運転命令信号による前記ファンモーターの駆動制御を規制するものであり、新規に規制スイッチ操作部を設ける必要がなく、既存のスイッチ操作部においてリモコンもしくは調理機器の規制操作を行える作用を有するので、新規に規制スイッチ操作部を設ける必要がなく、換気装置の誤操作を防ぎ、使用者の意思に反した換気装置の運転を防止することができる。
また、請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置において、外部からの運転命令信号を規制する操作が行われた場合は換気装置の運転を停止するものであり、換気装置の運転中に運転命令信号が規制されたときは、運転変更ができない換気装置の不安全な運転状態から、安全な停止状態にすることができる。
また、請求項8記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置において、外部からの運転命令信号を規制する操作が行われた場合は、次に規制を解除する操作を受け付けるまで前記規制操作時の換気装置の運転モードに固定するものであり、前記規制操作により運転モードが固定された場合はリモコンや調理機器からの割り込み信号があっても運転を変更されない作用を有するので、使用者の意思に反して換気装置の運転が変更されない継続的換気運転を行うことができる。
また、請求項9記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置において、外部からの運転命令信号を規制する操作が行われた場合は、換気装置を所定の運転モードで運転し、次に規制を解除する操作を受け付けるまで前記運転モードを継続するものであり、規制操作時における換気装置の運転状態に関わらず所定の運転モードへ変更するという作用を有するので、使用者の意思に反して換気装置の運転が変更されない特殊な換気運転を換気装置に付加し、かつ使用者は換気装置が規制中であることを認識することができる。
また、請求項10記載の発明は、請求項9に記載の換気装置において、所定の運転モードを室内の必要換気回数を満たす換気風量の運転モードとするものであり、必要換気回数を満たす小風量の換気運転が規制を解除するまで運転されることになり、室内が必要とする換気回数が使用者の意思に反して運転変更されてしまうことがなく、快適な環境を提供することができる。
また、請求項11記載の発明は、請求項1〜10に記載の換気装置において、換気装置に設けた報知手段は、前記受信部が運転命令信号を受信したときに所定時間遅延させて報知するものであり、通常、調理機器の操作スイッチを操作したときに発せられるブザーが鳴動した後、換気装置に設けた報知手段が使用者に報知することにより、使用者は、調理機器の操作スイッチを操作したときに鳴動するブザーと換気装置の受信部が受信したことを示す報知を識別することができる。
また、請求項12記載の発明は、請求項1〜10に記載の換気装置において、換気装置に設けた報知手段は、前記規制スイッチ操作部により換気装置への運転命令信号が規制された場合には報知するものであり、使用者は運転命令信号が規制されたことを知ることができるので、その後リモコンまたは調理機器からの運転命令操作が受け付けられないことに対して疑念を抱くことを解消することができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜図9を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4に示すように、調理機器スイッチ操作部1を設けた調理機器2に、調理機スイッチ操作部1の操作状態を信号として送信する送信部3を設け、調理機器2を使用して調理したときに発生する油煙を屋外に排出できるようにファンモーター4を内部に設けたフード形状で調理機器2上に配設される換気装置5を設ける。また、周辺壁面にはファンモーター4を運転するための運転命令信号を発信するリモコン送信部11とリモコンスイッチ操作部12を備えたリモコン10を設ける。
そして、換気装置5には調理機器2に設けた送信部3から赤外線により送られてきた運転命令信号13やリモコン10のリモコン送信部11より赤外線により送られてきた運転命令信号14を受信する受信部6と、受信部6で受信した運転命令信号に基づいてファンモーター4の風量等を制御する制御部7と、リモコンスイッチ操作部12による運転命令信号14を規制する規制信号15もしくは調理機器スイッチ操作部1による運転命令信号13を規制する規制信号16のいずれか一方を制御部7へ送信する規制スイッチ操作部17と、受信部6に信号が受信されたことを報知する報知手段8とを備えている。また、換気装置5に設けられるスイッチ操作部9を手動操作することで制御部7を介しファンモーター4の運転を制御するように構成されている。
図2には、規制信号15もしくは規制信号16を送信する規制スイッチ操作部17の例としてスライドスイッチ18を示している。スライドスイッチ18をリモコン規制表示19の位置へ切り替えることにより制御部7へ規制信号15が送信され、リモコンスイッチ操作部12による運転命令信号14を制御部7で受け付けなくなる構成とする。同様に調理機器規制表示20の位置にスライドスイッチ18を切り替えることにより、調理機器スイッチ操作部1の操作により送られてきた運転命令信号13を受け付けなくなる。
また、調理機器2の調理機器スイッチ操作部1を操作したとき、操作を受けつけたことを報知するために調理機器2側においてブザーが鳴動するので、受信部6に信号を受信した直後に換気装置5側で報知手段8によりブザーを鳴動すると、どちらのブザーが鳴動したのか判断できない。そのため、換気装置5に設けられる報知手段8は、受信部6で受信した信号が切または運転開始の信号のときは、所定時間遅延させて報知するように構成する。
上記構成において、換気装置の動作を図5のフローチャートに基づいて説明する。
換気装置5の電源が「入」になると、ステップ21で制御部7で受け付けた信号が規制信号か否かを判断し、ファンモーター4を運転する運転命令信号の受信であると判断されたときは、ステップ34で換気装置5の運転命令信号の受信が確定し、ステップ35でリモコン10か調理機器2による運転命令信号もしくはスイッチ操作部9による手動運転命令信号か否かを判断し、リモコン10か調理機器2による運転命令信号であると判断されたときはステップ36で調理機器2からの運転命令信号か否かを判断し、リモコンスイッチ操作部12による運転命令信号の受信であると判断されたときは、ステップ43でリモコン10による運転命令信号であると確定し、ステップ44でリモコンスイッチ操作部12の運転命令信号が規制中か否かを判断し、規制中でないと判断されたときには、ステップ46で運転命令信号に基いてファンモーター4の風量が設定され、ステップ47でファンモーター4の運転が行われるとともに、受信から所定時間経過後、ステップ48で報知手段8によりブザー報知が行われる。なお、ここで所定時間とは、0.5秒間程度が望ましい。
ステップ44でリモコンスイッチ操作部12の運転命令信号が規制中であると判断されたときは、換気装置の運転変更は行わず、ステップ45で報知手段8によりブザー報知が行われる。
ステップ36で調理機器2からの運転命令信号であると判定されたときは、ステップ37で調理機器2による運転命令信号と確定し、ステップ38で調理機器2の運転命令信号が規制中であるか否かを判断し、調理機器2の運転命令信号が規制中であると判断されたときは換気装置5の運転変更は行わず、受信から所定時間経過後、ステップ39で報知手段8によりブザー報知が行われる。
ステップ38で調理機器2の運転命令信号が規制中でないと判定されたときはステップ40でファンモーター4の風量設定が行われ、ステップ41でファンモーター4の運転が行われると共に、受信から所定時間経過後、ステップ42で報知手段8によりブザー報知が行われる。
ステップ35で手動でスイッチ操作部9を操作したことによる手動運転命令信号と判断されたときは、ステップ49で手動運転命令信号と確定し、ステップ50でファンモーター4の風量設定が行われ、ステップ51でファンモーター4の運転が行われると共に、受信から所定時間経過後、ステップ52で報知手段8によりブザー報知が行われる。
また、ステップ21で受け付けた信号が規制信号であると判断されたときは、ステップ22でリモコン操作を規制する規制信号15か否かを判断し、規制信号15でないと判断されたときはステップ28で調理機器2の規制信号と確定し、ステップ29で調理機器スイッチ操作部1による運転命令信号が規制中かどうかを判断し、規制中でないと判断された場合はステップ32で調理機器2に設けた送信部3から赤外線により送られてきた運転命令信号13を制御部7で認識しない規制が行われると共に、受信から所定時間経過後、ステップ33で報知手段8によりブザー報知が行われる。
ステップ29で調理機器2の運転命令信号が規制中であると判断されたときはステップ30で調理機器の規制解除信号と確定し、調理機器2の操作規制解除を行うと共に、受信から所定時間経過後、ステップ31で報知手段8によりブザー報知が行われる。
また、ステップ22でリモコンの規制信号であると判断されたときは、ステップ23でリモコンの運転命令信号が規制中かどうかを判断し、規制中であると判断されたときはステップ24でリモコンの規制解除信号と確定し、リモコン操作の規制解除を行うとともに、受信から所定時間経過後、ステップ25で報知手段8によりブザー報知が行われる。ステップ23でリモコン運転命令信号の規制が行われていないと判断された場合は、ステップ26でリモコン規制信号と確定し、リモコン操作の規制を行うと共に、ステップ27において報知手段8によりブザー報知が行われる。
このように本発明の実施の形態1の換気装置によれば、調理機器2側から発生する油煙等を排出するようにファンモーター4を設けた換気装置5と、この換気装置5には調理機器2に設けた送信部3から赤外線により送られてきた運転命令信号13もしくはリモコン10のリモコン送信部11より赤外線により送られてきた運転命令信号14を受信する受信部6と、受信部6に受信した信号に基づいてファンモーター4の風量等を制御する制御部7と、受信部6で受けた運転命令信号13を規制する規制信号15もしくは運転命令信号14を規制する規制信号16を制御部7へ送信する規制スイッチ操作部17と、受信部6に信号が受信されたことを報知する報知手段8を備え、前記規制スイッチ操作部17によりリモコン10または調理機器2から発信される運転命令信号が規制されたときは、受信部6に受信した調理機器2またはリモコン10から発信される運転命令信号を制御部7で受け付けず、制御部7が規制解除信号を受け付けるまではその状態を維持するので、使用者以外の人間もしくはペット等による調理機器やリモコン操作による不意の換気装置の運転や誤操作を防ぎ、使用者の意思に反した換気装置の運転を防止することができる。
また、規制スイッチ操作部17としてスライドスイッチ18や図3に示すようなジョグダイヤルスイッチ85を用いることにより、省スペースで場所をとらず、また規制対象信号を調理機器2またはリモコン10に容易に選択自在で、また、切り替え自在な可能な規制スイッチ操作部を提供できるので、換気装置の誤動作を効果的に防止し、操作性のよい規制スイッチ操作ができる。
(実施の形態2)
図6に示すように、規制スイッチ操作部を設けず、スイッチ操作部9の所定の操作ボタンを一定時間以上長押しすることにより、制御部7で規制信号15もしくは規制信号16を認識し、リモコンスイッチ操作部12の操作による運転命令信号14もしくは調理機器スイッチ操作部1の操作による運転命令信号13を制御部7で受け付けない構成とする。なお、実施の形態1で説明した図4に示す構成要素と同一符号のものは同様の構成要素であり、その説明は省略する。
この構成の一例を示す。図7に示すスイッチ操作部9のファンモーター停止用ボタン53が3秒以上長押しされた場合は規制信号15が制御部7で認識されてリモコン操作規制状態となり、リモコンスイッチ操作部12による運転命令信号を換気装置5Aが受け付けない状態となる。そして、リモコン操作規制状態を解除したい場合は同様にファンモーター停止用ボタン53を3秒以上長押しすることにより、リモコン操作規制状態を解除することができる。
上記構成において、リモコン10Aや調理機器2Aによる操作を規制する規制スイッチ操作部を新規に設けなくても、ファンモーター4の運転を制御するスイッチ操作部9を利用してリモコン10Aや調理機器2Aの操作による運転を規制することが可能となる。
このように本発明の実施の形態2の換気装置によれば、換気装置5Aに取り付けられたスイッチ操作部9において、スイッチ操作部9のスイッチが一定時間長押しされたときは制御部7で規制信号を受け付け、リモコン10Aもしくは調理機器2Aのスイッチ操作による運転命令信号を規制し、再度スイッチ操作部のスイッチが一定時間長押しされたときは制御部7で規制解除信号を受け付け、リモコン10Aもしくは調理機器2Aのスイッチ操作による運転命令信号を受け付ける構成としたもので、新規に規制スイッチ操作部を設ける必要がなく既に開発されたスイッチ操作部9においてリモコンもしくは調理機器の運転命令信号規制を行いかつその解除をすることができる。
また、図6に示すように、リモコン10Aのリモコンスイッチ操作部12や調理機器2Aの調理機器スイッチ操作部1において同様に操作スイッチを一定時間以上長押しすることにより、リモコン10Aや調理機器2Aからも規制信号を発信する構成とすれば、リモコン10Aの場合は規制信号15を、調理機器2Aの場合は規制信号16を各送信部から換気装置5Aの受信部へ送信し、制御部7において規制信号を受け付け、リモコン10Aおよび調理機器2Aからの運転命令信号を規制することが可能である。
(実施の形態3)
図8に示すように、換気装置5Bにおいて、リモコン10Aと調理機器2Aのスイッチ操作規制信号を制御部7Aで受け付けた場合は、ファンモーター4Aは予め設定された換気風量に回転数を調整し、小風量の24時間連続換気運転を行う構成とする。
この場合の24時間連続換気運転とは、室内の必要換気回数により計算される小風量の換気風量でファンモーターを運転するものであり、必ずしも常時運転し続けることを意図するものではない。なお、実施の形態1で説明した図4に示す構成要素と同一符号のものは同様の構成要素であり、その説明は省略する。
この換気装置5Bの動作を図9に示すフローチャートで説明する。ステップ55で制御部7Aが受け付けた信号が規制信号か否かを判断し、規制信号であると判断したときはステップ56でその規制信号がリモコンからの規制信号15か否かを判断し、リモコンからの規制信号15であると判断したときは、ステップ57でファンモーター4Aが24時間連続換気で運転中か否かを判断し、24時間連続換気運転中でないと判断されたときはステップ62でリモコンの運転命令信号が規制されているか否かを判断し、リモコン10Aの運転命令信号が規制されていないと判断されたときは、ステップ65でリモコン10Aの運転命令信号が規制される。
そしてステップ66で調理機器2Aから発信される運転命令信号が規制されているか否かを判断し、調理機器2Aの運転命令信号が規制されていると判断されたときは、ステップ67で24時間連続換気運転設定へファンモーター4Aが制御され、室内の換気回数に応じてあらかじめ設定された風量で回転を始め、受信から所定時間経過後、ステップ68で報知手段8によりブザー報知が行われる。
また、ステップ57で24時間連続換気運転中であると判断されたときはステップ58で24時間連続換気設定を解除すると同時にステップ59でリモコンによる運転命令信号の規制が解除され、受信から所定時間経過後、ステップ60で報知手段8によりブザー報知が行われる。そしてステップ61で24時間連続換気モードから通常運転モードへ戻る。
この場合の通常運転モードとはスイッチ操作部9の操作によって制御される運転モードであり、24時間連続換気運転モードから通常運転モードへ戻る場合は、24時間連続換気運転モードへ移行する以前の運転状態を制御部7Aで記憶しており、その記憶している運転状態へ戻る構成とする。
また、ステップ62でリモコン10Aの運転命令信号の規制解除信号であると判定されたときはステップ63でリモコン10Aの運転命令信号規制が解除され、受信から所定時間経過後、ステップ64で報知手段8によりブザー報知が行われる。
ステップ56でリモコン10Aの運転命令信号の規制信号ではないと判断されたときはステップ70で調理機器2Aにおける規制信号16であると確定し、次にステップ71で24時間連続換気運転モードとして換気装置5Bが運転中であるか否か判断し、24時間連続換気運転中であると判断されたときは、ステップ72で24時間連続換気モードが解除されると同時にステップ73で調理機器2Aにおける運転命令信号規制が解除され、受信から所定時間経過後、ステップ74で報知手段8によりブザー報知が行われ、ステップ75で24時間連続換気設定から通常運転モードへ戻る。
また、ステップ71で24時間連続換気中でないと判断されたときはステップ76で調理機器からの運転命令信号が規制中か否かを判断し、調理機器2Aからの運転命令信号が規制中であると判断されたときはステップ77で調理機器2Aの運転命令信号規制を解除し、受信から所定時間経過後、ステップ78で報知手段8によりブザー報知が行われる。
また、ステップ76で調理機器の運転命令信号が規制中でないと判断されたときはステップ79で調理機器2Aの運転命令信号が規制され、ステップ80でリモコンによる運転命令信号が規制中か否かを判断し、リモコン10Aの運転命令信号が規制中であると判断されたときはステップ81で24時間連続換気運転モードへファンモーター4Aが制御され、室内の所定の換気回数に応じてあらかじめ設定された風量で換気運転を開始し、受信から所定時間経過後、ステップ82で報知手段8によりブザー報知が行われる。
ステップ80でリモコン10Aによる運転命令信号が規制中でないと判断されたときは制御部7Aではファンモーター4Aの運転変更を行わず、受信から所定時間経過後、ステップ83で報知手段8によりブザー報知が行われる。
上記のステップ67、ステップ81のように24時間連続換気運転モードへ換気装置5Bが移行したときは、リモコン10Aもしくは調理機器2Aのどちらか一方の運転命令信号の規制が解除されるまで24時間連続換気運転モードは解除されない構成であり、室内の24時間連続換気を行いたい場合において、使用者以外の人間やペット等の調理機器やリモコンの操作によって、換気装置の運転状態が変更されることを回避することができる。
このようにリモコンや調理機器の規制信号を制御部で受け付けた場合は、換気装置の運転モードを所定の運転モードに変更する構成とすることにより、スイッチ操作部で設定する通常運転モードとは違う特殊な換気運転スイッチとして使用され、規制解除を受け付けるまで容易に設定変更されない換気運転を実現できる。
また、上記構成は室内の24時間連続換気運転を例として挙げたが、使用者の操作によりリモコン10Aと調理機器2Aのスイッチ操作規制信号を制御部7Aで受け付けた場合に、リモコンや調理機器による運転命令信号が規制され換気装置の操作が不可能な状態であることから、換気装置が不安全な状態であると判断し、換気装置の運転を停止する構成とすれば、換気装置や調理機器のメンテナンス時において不安全な状態を回避する手段として有効である。
(実施の形態4)
本実施の形態の換気装置は、外部からの運転命令信号を規制する操作が行われた場合は、次に規制を解除する操作を受け付けるまで前記規制操作時の換気装置の運転モードに固定することを特徴とする構成である。
上記構成において、規制スイッチ操作部17による操作(スライドスイッチ18やジョグダイヤルスイッチ85の操作)や、スイッチ操作部9の一定時間長押し操作を行うことにより、リモコンまたは調理機器からの運転命令信号が規制された場合は、その時点における換気装置の運転モードが次に規制が解除されるまで継続されることになる。
このように外部からの運転命令信号を規制する操作が行われた場合に、次に規制を解除する操作を受け付けるまで前記規制操作時の換気装置の運転モードに固定するので、リモコンや調理機器からの割り込み信号があっても運転を変更されないため、使用者の意思に反して換気装置の運転が変更されない継続的換気運転を行うことができる。
リモコンや調理機器においても本発明の規制手段を設けることにより、ペットや子供のいたずらによる換気装置の誤操作を防止することができる。また、この規制操作手段は換気装置、リモコン、調理機器に限らず、パソコンや携帯電話等の端末機器においても適用でき、出先などの遠方からでも規制操作を設定し忘れた場合に換気装置の規制が可能となり有効である。
本発明の実施の形態1の換気構成を示す正面図 同換気装置の規制スイッチ操作部を示す正面図 同換気装置の他の規制スイッチ操作部を示す正面図 同換気装置の構成を示すブロック図 同換気装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態2の換気装置の構成を示すブロック図 同換気装置のスイッチ操作部を示す正面図 本発明の実施の形態3の換気装置の構成を示すブロック図 同換気装置の動作を示すフローチャート 従来の換気装置の構成を示す正面図
符号の説明
1 調理機器スイッチ操作部
2、2A 調理機器
3 送信部
4、4A ファンモーター
5、5A、5B 換気装置
6 受信部
7、7A 制御部
9 スイッチ操作部
10、10A リモコン
11 リモコン送信部
12 リモコンスイッチ操作部
13、14 運転命令信号
15、16 規制信号
17 規制スイッチ操作部

Claims (12)

  1. 調理機器から発生する油煙等を室外へ排出して室内の換気を行うファンモーターと、リモコンから発信される前記ファンモーターの運転命令信号を受信する受信部と、この受信部で受信した前記運転命令信号に基づいて前記ファンモーターの駆動を制御する制御部と、手動により前記ファンモーターの運転を設定するスイッチ操作部とを有する換気装置であって、前記リモコンから発信される運転命令信号による前記ファンモーターの運転を規制し、および前記規制を解除できる規制スイッチ操作部を備えたことを特徴とする換気装置。
  2. 調理機器から発生する油煙等を室外へ排出して室内の換気を行うファンモーターと、前記調理機器から発信される前記ファンモーターの運転命令信号を受信する受信部と、この受信部で受信した前記運転命令信号に基づいて前記ファンモーターの駆動を制御する制御部と、手動により前記ファンモーターの運転を設定するスイッチ操作部とを有する換気装置であって、前記調理機器から発信される運転命令信号による前記ファンモーターの駆動制御を規制し、および前記規制を解除できる規制スイッチ操作部を備えたことを特徴とする換気装置。
  3. 調理機器から発生する油煙等を室外へ排出して室内の換気を行うファンモーターと、前記調理機器およびリモコンから発信される前記ファンモーターの運転命令信号を受信する受信部と、この受信部で受信した前記運転命令信号に基づいて前記ファンモーターの駆動を制御する制御部と、手動により前記ファンモーターの運転を設定するスイッチ操作部とを有する換気装置であって、前記調理機器および前記リモコンから発信される運転命令信号による前記ファンモーターの駆動制御を規制し、および前記規制を解除できる規制スイッチ操作部を備えたことを特徴とする換気装置。
  4. 前記規制スイッチ操作部は規制対象とする運転命令信号を選択自在に構成することを特徴とする請求項3に記載の換気装置。
  5. 前記規制スイッチ操作部は規制対象とする運転命令信号を、リモコンから発信される信号か、調理機器から発信される信号のいずれかに切換え自在な構成としたことを特徴とする請求項3に記載の換気装置。
  6. 前記規制スイッチ操作部の代わりに、換気装置に備えられ手動によりファンモーターの運転を変更できるスイッチ操作部の所定のスイッチを一定時間長押しすることにより、調理機器またはリモコンによる運転命令信号による前記ファンモーターの駆動制御を規制することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の換気装置。
  7. 外部からの運転命令信号を規制する操作が行われた場合は換気装置の運転を停止することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
  8. 外部からの運転命令信号を規制する操作が行われた場合は、次に規制を解除する操作を受け付けるまで前記規制操作時の換気装置の運転モードに固定することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
  9. 外部からの運転命令信号を規制する操作が行われた場合は、換気装置を所定の運転モードで運転し、次に規制を解除する操作を受け付けるまで前記運転モードを継続することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
  10. 前記所定の運転モードは室内の必要換気回数を満たす換気風量である運転モードとすることを特徴とする請求項9記載の換気装置。
  11. 換気装置に設けた報知手段は、前記受信部が運転命令信号を受信したときに所定時間遅延させて報知することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の換気装置。
  12. 換気装置に設けた報知手段は、前記規制スイッチ操作部により換気装置への運転命令信号が規制された場合には報知することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の換気装置。
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