以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(室内機器連携システムの構成)
図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態による室内機器連携システム1の全体構成について説明する。
図1に示す室内機器連携システム1は、検知器2を含んでいる。室内機器連携システム1は、調理器3を含んでいる。室内機器連携システム1は、換気機器4を含んでいる。検知器2と、調理器3と、換気機器4とは、室内500に設けられている。検知器2は、室内500の空気の状態を検知するように構成されている。具体的には、検知器2は、ガス警報器である。調理器3は、熱により調理を行うように構成されている。換気機器4は、室内500の空気を換気するように構成されている。
(検知器の構成)
図2に示すように、検知器2は、各種センサ21を備えている。検知器2は、表示部22を備えている。検知器2は、音声スピーカ23を備えている。検知器2は、通信部24を備えている。検知器2は、マイコン25を備えている。検知器2は、操作部26を備えている。検知器2は、制御手段27を備えている。
各種センサ21は、煙センサ211を含んでいる。煙センサ211は、煙を検知するように構成されている。煙センサ211が煙を検知することにより、制御手段27は火災を検知する。
各種センサ21は、ガスセンサ212を含んでいる。ガスセンサ212は、所定のガスを検知するように構成されている。ガスセンサ212は、たとえば、都市ガスまたはLPガスを検知できるセンサである。ガスセンサ212がガスを検知することにより、制御手段27はガス漏れを検知する。
各種センサ21は、CO(一酸化炭素)センサ213を含んでいる。COセンサ213は、COガスを検知するように構成されている。COセンサ213がCOガスを検知することにより、制御手段27はCOが室内500に充満したことを検知する。
各種センサ21は、空気質センサ214を含んでいる。空気質センサ214は、室内500の空気質を検知するように構成されている。空気質センサ214が室内500の空気質が変化したことを検知することにより、制御手段27は室内500の空気質が悪化または改善したことを検知する。なお、「空気質」とは、特定の気体成分に限定されず、料理の際に発生した臭い、および、ゴミの臭いなどの生活臭を示す広い概念である。空気質センサ214は、言い換えると、においセンサである。
図3に示すように、表示部22は、複数の発光部(たとえば、LED)を含んでいる。表示部22は、煙センサ211による検知状態を報知する発光部221を含んでいる。表示部22は、ガスセンサ212による検知状態を報知する発光部222を含んでいる。表示部22は、COセンサ213による検知状態を報知する発光部223を含んでいる。表示部22は、空気質センサ214による検知状態を報知する発光部224を含んでいる。また、表示部22は、検知器2の電源の状態を報知する発光部226を含んでいる。
なお、各発光部は、対応するセンサの検知対象に応じた所定の色で発光するように構成することができる。また、発光部224は、赤(R)、緑(G)、および青(B)の3つの光源を含み、3つの光源から各々出射される光を用いて、種々の色により発光することが可能に構成されている。これにより、空気質の詳細な状態を使用者に報知することができる。
図2に示すように、音声スピーカ23は、検知器2の状態(警告など)を、音声により使用者に報知するために設けられている。
通信部24は、調理器3の後述する通信部32と通信可能に構成されている。通信部24は、換気機器4の後述する通信部42と通信可能に構成されている。通信部24は、種々の通信規格の通信モジュールを用いることができる。通信部24は、たとえば、Bluetooth(登録商標)通信モジュールを採用することができる。Bluetooth(登録商標)信号により通信することで、たとえば、赤外線信号やWi−Fi(Wireless Fidelity;登録商標)信号により通信する場合と比べて、省電力化を図ることが可能である。
マイコン25は、通信部24を制御するように構成されている。マイコン25は、所定のプログラムにより動作するCPUにより構成されている制御部である。
また、操作部26は、検知器2に対して、使用者が各種の入力操作を行えるように設けられている。操作部26は、たとえば、スイッチにより構成されている。操作部26は、たとえば、押下状態(押下回数、押下時間など)を変更することにより、異なる入力操作を行えるように構成されている。たとえば、操作部26を押下した状態で、検知器2の電源を入れると、検知器2が後述するペアリング(登録)モードに設定される。
制御手段27は、所定のプログラムにより動作するCPUにより構成されている制御部である。制御手段27は、主として、検知器2の各種制御を行うように構成されている。また、制御手段27は、制御手段36および46の少なくとも一方と連動して動作可能に構成されている。制御手段27の詳細については、後述する。
(調理器の構成)
調理器3は、たとえば、ガスコンロである。なお、調理器3は、ガスコンロに限らず、ガス式の炊飯器や、電磁調理器など、熱により調理を行うための調理具を示す概念である。
調理器3は、加熱部31を含んでいる。調理器3は、通信部32を含んでいる。調理器3は、通信部32とは異なる通信部33を含んでいる。調理器3は、操作部34を含んでいる。調理器3は、表示部35を含んでいる。調理器3は、制御手段36を含んでいる。調理器3は、発光部(LED)37を含んでいる。
加熱部31は、たとえば、右コンロ311と、後コンロ312と、左コンロ313と、グリル314とを含んでいる。
通信部32は、通信部24と同一規格または互換性がある規格の通信部である。通信部32は、たとえば、Bluetooth(登録商標)通信モジュールである。
通信部33は、通信部32と異なる規格の通信部である。通信部33は、たとえば、赤外線通信モジュールである。
操作部34は、使用者が調理器3に対する各種操作を行うための操作部である。操作部34は、たとえば、スイッチにより構成されている。操作部34は、連動モードに設定させない制御を行うための入力操作を受け付けるように構成されている。使用者が操作部34を操作することにより、連動モードに設定させない制御を行うための入力操作が受け付けられた場合には、調理器3から検知器2にその情報が通知される。なお、連動モードに設定されている状態で、操作部34が操作されると、非連動モード(検知器2、調理器3および換気機器4が連動しないモード)に切り替えられる。
また、操作部34には、モード設定のためのスイッチ以外にも他のスイッチを含んでおり、これにより、調理器3に対する各種入力操作が可能である。
表示部35は、調理器3に関する各種情報を表示するように構成されている。表示部35は、情報を表示可能な非タッチセンサ式のモニタにより構成されている。表示部35には、非タッチセンサ式以外の、種々の方式のモニタを採用することができる。
制御手段36は、所定のプログラムにより動作するCPUにより構成されている制御部である。制御手段36は、主として、調理器3の各種制御を行うように構成されている。また、制御手段36は、制御手段27および46の少なくとも一方と連動して動作可能に構成されている。制御手段36の詳細については、後述する。
制御手段36は、たとえば、調理器3の調理モードや、使用されている加熱部31の数などの情報に基づいて、適切な換気が行われるように換気機器4に対して風量変更命令を行う制御を行うことが可能である。制御手段36は、後述するように検知器2と換気機器4とが非連動モードである場合には、調理器3の通信部33から換気機器4の通信部43に、赤外線により換気機器4の風量変更命令を送信する制御を行うことが可能なように構成されている。
発光部(LED)37は、調理器3の電源の入切状態を報知するように構成されている。
(換気機器の構成)
換気機器4は、室内500の空気を室外に排気するためのレンジフードである。換気機器4は、ファンユニット41を含んでいる。換気機器4は、通信部42を含んでいる。換気機器4は、通信部43を含んでいる。換気機器4は、操作部44を含んでいる。換気機器4は、表示部45を含んでいる。換気機器4は、制御手段46を含んでいる。
通信部42は、通信部24と同一規格または互換性がある規格の通信部である。通信部42は、たとえば、Bluetooth(登録商標)通信モジュールである。
通信部43は、通信部42と異なる規格の通信部である。通信部43は、たとえば、赤外線通信モジュールである。
図4に示すように、操作部44は、使用者が換気機器4に対する各種操作を行うための操作部である。操作部44は、たとえば、スイッチにより構成されている。操作部44は、連動モードに設定させない制御を行うための入力操作を受け付けるように構成されてもよい。このような場合、使用者が操作部44を操作することにより、連動モードに設定させない制御を行うための入力操作が受け付けられた場合には、換気機器4から検知器2にその情報が通知され、非連動モード(検知器2、調理器3および換気機器4が連動しないモード)に切り替えられる。
また、操作部44には、モード設定のためのスイッチ以外にも他のスイッチを含んでおり、これにより、換気機器4に対する各種入力操作が可能である。
図2に示すように、表示部45は、換気機器4に関する各種情報を表示するように構成されている。表示部45は、複数の発光部(たとえば、LED)を含んでいる。表示部45は、電源状態や、換気の強さ(たとえば弱、中、強)、ペアリングの状態などの各種情報(換気機器4の起動状態)を報知するように構成されている。
制御手段46は、所定のプログラムにより動作するCPUにより構成されている制御部である。制御手段46は、主として、換気機器4の各種制御を行うように構成されている。また、制御手段46は、制御手段27および36の少なくとも一方と連動して動作可能に構成されている。制御手段46の詳細については、後述する。
(各制御手段の詳細な構成)
次に、各制御手段(制御手段27、36および46)の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、制御手段27は、室内500に検知器2、調理器3および換気機器4を最初に設置した際に(初期設定の際に)、室内機器連携システム1に含まれる機器として検知器2、調理器3および換気機器4を認識するペアリング処理(登録処理)を行うように構成されている。詳細には、検知器2がペアリングモードに設定された状態で、使用者が調理器3の操作部34に対してペアリングを行うための所定の操作を行う。これにより、制御手段27が、調理器3の通信部32からのペアリング信号を、通信部24を介して適切に検知した場合には、検知器2と調理器3とのペアリングが完了する。
これと同様に、検知器2がペアリングモードに設定された状態で、使用者が換気機器4の操作部44に対してペアリングを行うための所定の操作を行う。これにより、制御手段27が、換気機器4の通信部42からのペアリング信号を、通信部24を介して適切に検知した場合には、検知器2と換気機器4とのペアリングが完了する。ペアリングが完了することにより、制御手段27は、検知器2、調理器3および換気機器4を、室内機器連携システム1に含まれる機器として認識する。
制御手段27は、室内500に配置される複数の機器(検知器2、調理器3、換気機器4)のうち所定の機器の状態に基づいて、所定の機器とは異なる他の機器の運転制御を行う連動モードと、所定の機器の状態に基づいて、他の機器の運転制御を行わない非連動モードとを実行可能に構成されている。すなわち、制御手段27は、連動モードと、非連動モードとを切り替えて動作可能に構成されている。ここで、所定の機器の状態とは、検知器2とは異なる外部機器の駆動状態と検知器2が検知した空気質の検知状態とのうち少なくとも1つの状態である。具体的には、所定の機器の状態とは、調理器3の駆動状態と検知器2が検知した空気質の検知状態とのうち少なくとも1つの状態である。
連動モードは、検知器2の通信部24から調理器3の通信部32(換気機器4の通信部42)に機器の動作状態を変更させる命令を送り、その命令に基づいて調理器3(換気機器4)が動作状態の変更を行うとともに、動作状態を変更したことを調理器3(換気機器4)から検知器2に送信することが可能なモードである。連動モードでは、データ容量が大きい情報のやり取りを行うことができる。一方、非連動モードは、調理器3の通信部32(換気機器4の通信部42)から検知器2の通信部24に、調理器3(換気機器4)の動作状態を一方向の信号により送信することが可能なモードである。この一方向の信号は、たとえば、各通信部(24、32、42)がBluetooth(登録商標)に準拠した規格の通信部である場合には、アドバタイズ信号である。非連動モードでは、データ容量が小さい情報のやり取りを行うことができる。
また、制御手段27は、検知器2の状態に基づいて、検知器2とは異なる他の機器である調理器3および換気機器4の少なくとも一方の運転制御を行う連動モードで動作可能に構成されている。また、制御手段27は、検知器2の状態に基づいて、検知器2とは異なる他の機器である調理器3および換気機器4の少なくとも一方の運転制御を行わない非連動モードで動作可能に構成されている。
また、制御手段27は、制御手段36とも連動した制御を行うこともできる。制御手段36は、調理器3の状態に基づいて、調理器3とは異なる他の機器である換気機器4の運転制御をBluetooth(登録商標)信号により行う連動モードで、動作可能に構成されている。詳細には、制御手段27は、制御手段36が取得した調理器3の状態に基づいて、換気機器4の運転制御することができる。また、制御手段36は、調理器3の状態に基づいて、調理器3とは異なる他の機器である換気機器4の運転制御を行わない非連動モードで動作可能に構成されている。詳細には、制御手段27は、制御手段36が取得した調理器3の状態に基づいて、換気機器4の運転制御を行わない。
なお、制御手段36は、独立して(制御手段27の制御に関わらず)、赤外線信号を用いて換気機器4の風量を調整する制御を行うことが可能である。
また、制御手段27は、連動モードおよび非連動モードのいずれのモードでも、複数の機器(調理器3、換気機器4)のうち少なくとも1つの機器の状態を取得するように構成されている。制御手段27は、連動モードおよび非連動モードのいずれのモードでも、調理器3(換気機器4)から、検知器2に送信されるアドバタイズ信号により調理器3(換気機器4)の状態を取得するように構成されている。
また、制御手段27は、連動モードの状態において、所定の制御(調理器3(換気機器4)に対して機器の動作状態を変更させる命令を送り、動作状態を変更したことを調理器3(換気機器4)から受信する制御)が終了したことに基づいて、連動モードから非連動モードに切り替える制御を行う。
(室内機器連携システムにおける各種制御処理)
次に、図5〜図9を参照して、室内機器連携システム1における各種制御処理について説明する。
(空気質連動処理)
図5を参照して、空気質連動処理について説明する。この処理は、主として、検知器2の制御手段27により実行される。連動モードにおける空気質連動処理とは、検知器2の状態(検知器2が取得した空気質情報)に基づいて、換気機器4が制御される処理である。なお、図5では、非連動モードの状態からの処理を説明している。
まず、ステップS1において、検知器2の制御手段27は、調理器3から調理器3の状態を取得するとともに、換気機器4から換気機器4の状態を取得する制御を行う。具体的には、検知器2の制御手段27は、調理器3の通信部32から検知器2の通信部24に一方向に送信される信号に基づいて、調理器3の状態を取得する制御を行う。検知器2の制御手段27は、換気機器4の通信部42から検知器2の通信部24に一方向に送信される信号に基づいて、換気機器4の状態を取得する制御を行う。調理器3の通信部32から検知器2の通信部24に(換気機器4の通信部42から検知器2の通信部24に)一方向に送信される信号(Bluetooth信号、アドバタイズ信号)は、たとえば100ms毎に送信されるので、制御手段27は、100ms毎のタイミングで、調理器3の通信部32(換気機器4の通信部42)から継続して信号を受信する制御を行う。
ステップS1において、調理器3から検知器2に送られる情報は、たとえば、加熱部31のオン・オフ情報(加熱部31のいずれが点火しているか否かについての情報)、および、加熱部31のうち点火しているコンロまたはグリルの火力情報である。また、ステップS1において、換気機器4から検知器2に送られる情報は、たとえば、ファンユニット41の状態についての情報(ファンユニット41が動作しているか否かについての情報)、および、ファンユニット41が動作している場合には換気の強さ(たとえば弱、中、強)の情報である。
ステップS2において、制御手段27は、換気機器4に対して、接続確認の問合せをする制御を行う。接続確認の問合せとは、非連動モードから連動モードに移行する際に、連動モードに移行可能であることを、検知器2と換気機器4(または調理器3)との間で事前に確認するための処理である。詳細には、制御手段27は、検知器2の通信部24から、換気機器4の通信部42に対して、接続確認問合信号を送信する制御を行う。制御手段27は、定期的に、この接続確認問合信号を送信することが可能である。
ステップS3において、検知器2と換気機器4とが連動モードに設定可能である場合には、換気機器4の通信部42から、検知器2の通信部24に対して接続可能応答信号が送信され、制御手段27は接続可能応答信号を受信する処理を行う。制御手段27は、接続可能応答信号を受信できた場合には、検知器2と換気機器4とが連動モードに設定可能であると判断する。ステップS3の処理が終了すると、検知器2と換気機器4との間の双方向の通信が終了する。
ステップS4において、制御手段27は、風量変更状態になったか否かを判断する。風量変更状態とは、室内500の空気質の状態に、適切な換気状態(たとえば、換気の強さ)で換気機器4が動作していない状態を意味する。制御手段27は、検知器2の空気質センサ214により検知された空気質の状態に基づき、風量変更状態になったか否かを判断する。ステップS4において、制御手段27は、風量変更状態になったと判断すると、ステップS5に処理を進める。また、制御手段27は、発光部224を用いて空気質の状態を報知する。
ステップS5において、制御手段27は、換気機器4(制御手段46)に対して、連動モードに切り替える命令を行う。そして、制御手段27は、ステップS4で取得した空気質センサ214の検知結果(空気質センサ214の検出値)に応じて、適切な風量で換気されるように、換気機器4に対して風量変更命令を行う。たとえば、制御手段27は、空気質センサ214の検出値が予め設定された閾値以上になった場合には、換気機器4に対して風量変更命令を行う制御を行う。そして、ステップS5の風量変更命令に基づいて、換気機器4の制御手段46により換気機器4の風量変更処理が行われた場合には、換気機器4の制御手段46は、換気機器4から検知器2に風量変更処理完了の情報を送信する制御を行う。
ステップS6において、制御手段27は、風量変更処理完了の情報を受信したことにより、換気機器4において風量変更処理が行われたことを認識できる。その後、制御手段27は、検知器2と換気機器4との連動モードを解除する(非連動モードに変更する)。
なお、制御手段27は、常時または所定のタイミングで、ステップS4の処理(風量変更状態になったか否の判断処理)を行っており、風量変更状態になったと判断すると、換気機器4の運転制御を行う連動モードに移行する処理(ステップS5の処理)を行う。
(警報連動処理)
図6を参照して、警報連動処理について説明する。この処理は、主として、検知器2の制御手段27により実行される。連動モードにおける警報連動処理とは、検知器2の状態(検知器2が取得した警報情報)に基づいて、調理器3および換気機器4が制御される処理である。なお、図6では、非連動モードの状態からの処理を説明している。なお、ステップS1〜S3およびS6の処理については、空気質連動処理(図5参照)で説明した内容と実質的に同様であるため、説明を省略する。
ステップS11において、制御手段27は、調理器3に対して、接続確認の問合せをする制御を行う。制御手段27は、検知器2の通信部24から、調理器3の通信部32に対して、接続確認問合信号を送信する制御を行う。制御手段27は、定期的に、この接続確認問合信号を送信することが可能である。
ステップS12において、検知器2と調理器3とが連動モードに設定可能である場合には、調理器3の通信部32から、検知器2の通信部24に対して接続可能応答信号が送信され、制御手段27は接続可能応答信号を受信する処理を行う。制御手段27は、接続可能応答信号を受信できた場合には、検知器2と調理器3とが連動モードに設定可能であると判断する。ステップS12の処理が終了すると、検知器2と調理器3との間での双方向の通信が終了する。なお、ステップS11およびS12の処理内容は、対象機器が異なる点を除き、ステップS2およびS3の処理と実質的に同様である。
ステップS13において、制御手段27は、警報発生状態になったか否かを判断する。
警報発生状態とは、室内500のガス濃度やCO濃度などが所定値以上になった状態を意味する。制御手段27は、検知器2のガスセンサ212により検知されたガスの状態に基づき、警報発生状態になったか否かを判断する。ステップS13において、制御手段27は、警報発生状態になったと判断すると、ステップS14およびS15の各々に処理を進める。また、制御手段27は、検知器2の音声スピーカ23から、警告音を発生させる制御を行う。
ステップS14では、制御手段27は、換気機器4(制御手段46)に対して、連動モードに切り替える命令を行う。そして、制御手段27は、ステップS13で取得したガスセンサ212の検知結果(ガスセンサ212の検出値)に応じて、適切な風量で換気されるように、換気機器4に対して風量変更命令を行う。たとえば、制御手段27は、ガスセンサ212の検出値が予め設定された閾値以上になった場合には、換気機器4に対して風量変更命令を行う制御を行う。そして、ステップS14の風量変更命令に基づいて、換気機器4の制御手段46により換気機器4の風量変更処理が行われた場合には、制御手段46は、検知器2の制御手段27に対して、風量変更処理完了の情報を送信する。
また、ステップS15では、制御手段27は、調理器3(制御手段36)に対して、連動モードに切り替える命令を行う。そして、制御手段27は、ステップS13で取得したガスセンサ212の検知結果(ガスセンサ212の検出値)に応じて、たとえば、加熱部31のうち点火しているコンロ(グリル)を消火するように、調理器3に対して消火命令を行う。たとえば、制御手段27は、ガスセンサ212の検出値が予め設定された閾値以上になった場合には、調理器3に対して消火命令を行う制御を行う。そして、ステップS15の消火命令に基づいて、調理器3の制御手段36により調理器3の消火処理が行われた場合には、調理器3の制御手段36は、調理器3から検知器2に消火処理完了の情報を送信する。なお、消火とは、点火(オン)状態のコンロまたはグリルを、オフ状態にすることを意味する。
ステップS16において、制御手段27は、消火処理完了の情報を受信したことにより、調理器3において消火処理が行われたことを認識できる。その後、制御手段27は、検知器2と調理器3との連動モードを解除する(非連動モードに変更する)。
なお、制御手段27は、常時または所定のタイミングで、ステップS13の処理(警報発生状態になったか否の判断処理)を行っており、警報発生状態になったと判断すると、調理器3および換気機器4の運転制御を行う連動モードに移行する処理(ステップS14およびS15の処理)を行う。
(検知器および換気機器が連動モードに設定可能な場合の風量連動処理)
図7を参照して、検知器2および換気機器4が連動モードに設定可能な場合の風量連動処理について説明する。この処理は、主として、検知器2の制御手段27と、調理器3の制御手段36とにより実行される。連動モードにおける風量連動処理とは、調理器3の状態に基づいて、換気機器4が制御される処理である。なお、図7では、非連動モードの状態からの処理を説明している。なお、ステップS1〜S3、S6およびS12の処理については、空気質連動(図5参照)または警報連動処理(図6参照)で説明した内容と実質的に同様であるため、説明を省略する。
ステップS20に示すように、検知器2と換気機器4(検知器2と調理器3)とがBluetooth(登録商標)信号により調理器3および換気機器4の通信(検知器2を介した調理器3および換気機器4の通信)が行える状態を確認できていない場合には、調理器3(制御手段36)は、調理器3の通信部33から換気機器4の通信部43に赤外線通信により、換気機器4の風量変更命令を送信する制御を行っている。
ステップS21において、制御手段27は、調理器3に対して、接続確認をする制御を行う。詳細には、ステップS3において、制御手段27が、換気機器4から検知器2に接続可能応答信号が送信されたと判断した場合には、制御手段27は、検知器2の通信部24から調理器3の通信部32に、接続確認問合信号と、換気機器有り情報(換気機器4と検知器2とが連動モードに設定可能であることの情報)とを、送信する制御を行う。
そして、ステップS2、S3、S21およびS12の処理が行われることにより、調理器3および換気機器4の通信(検知器2を介した調理器3および換気機器4の通信)が行える状態になると、ステップS20に示した調理器3の通信部33から換気機器4の通信部43への赤外線通信は停止される。
ステップS22に進んだ場合、調理器3の制御手段36は、風量変更状態になったか否かを判断する。ステップS22において、調理器3の制御手段36は、風量変更状態になったと判断すると、調理器3の通信部32から検知器2の通信部24に一方向に送信される信号(Bluetooth信号、アドバタイズ信号)を用いて、調理器3の状態とともに、風量変更命令を、調理器3から検知器2に送信する制御を行う。調理器3の制御手段36は、たとえば、加熱部31の調理モードや、使用されている加熱部31の数などの情報に基づいて、適切な換気が行われるように換気機器4に対して風量変更命令を行う制御を行うことが可能である。
次に、ステップS23において、制御手段27は、換気機器4(制御手段46)に対して、連動モードに切り替える命令を行う。そして、制御手段27は、調理器3から送信された風量変更命令(ステップS22の命令)に基づいて、適切な風量で換気されるように、換気機器4に対して風量変更命令を行う。ステップS23では、制御手段27は、Bluetooth通信により、換気機器4に対して風量変更命令を行う。
なお、調理器3の制御手段36は、常時または所定のタイミングで、ステップS22の処理(風量変更状態になったか否かの判断処理)を行っており、風量変更状態になったと判断すると、換気機器4を連動モードにより制御させる処理(ステップS23の処理)を行う。
図7に示した風量連動処理では、検知器2と換気機器4とが連動モードに設定可能な場合には、調理器3から換気機器4への赤外線通信による風量制御ではなく、調理器3から検知器2を介した換気機器4へのBluetooth(登録商標)通信による風量制御が行われる。これにより、通信に起因する調理器3の消費電力を小さくできる。図7に示した風量連動処理は、調理器3が電池駆動の調理器である場合には、効果的に省電力化を図ることができる。
(検知器および換気機器が連動モードに設定できなくなった場合の風量連動処理)
図8を参照して、検知器2および換気機器4が連動モードに設定できなくなった場合の風量連動処理について説明する。この処理は、主として、検知器2の制御手段27と、調理器3の制御手段36とにより実行される。なお、図8では、連動モードの状態からの処理を説明しており、図8の制御の開始状態では、調理器3の通信部33から換気機器4の通信部43に送信される赤外線は停止されている(通信部33が電力消費しない状態である)。なお、ステップS1、S2、S6、S12、S20、S22、およびS23の処理については、図5〜図7のいずれかにおいて説明した内容と実質的に同様であるため、説明を省略する。
ステップS22およびS23の処理により、調理器3から検知器2を介した、連動モードによる換気機器4へのBluetooth(登録商標)通信による風量制御が行われる。
ステップS2において検知器2が換気機器4に対して接続確認の問合せをする制御を行った際に、適切に通信ができない場合には、ステップS31において、制御手段27は、通信異常があると判断する。通信異常は、接続エラーなどである。
次に、ステップS32において、制御手段27は、調理器3に対して、接続確認の問合せをする制御を行う。詳細には、制御手段27は、検知器2の通信部24から調理器3の通信部32に、接続確認問合信号と、換気機器なし情報(換気機器4と検知器2とが連動モードに設定不可能であることの情報)とを、送信する制御を行う。また、ステップS32おいて、検知器2の制御手段27による送信制御により送信された換気機器なし情報が、調理器3で取得されると、調理器3の制御手段36は、赤外線を用いて、調理器3の通信部33から換気機器4の通信部43に情報を送信可能な状態に、調理器3を設定する(通信部33に電力を供給する)。
そして、ステップS20に示すように、検知器2と換気機器4とが非連動モードであるため(換気機器4と検知器2とが連動モードに設定不可能であるため)、調理器3は、調理器3の通信部33から換気機器4の通信部43に、赤外線により換気機器4の風量変更命令を送信する制御を行う。
図8に示した風量連動処理では、検知器2と換気機器4とが連動モードに設定できなくなった場合には、連動モード時における調理器3から検知器2を介した換気機器4へのBluetooth(登録商標)通信による風量制御に換えて、調理器3から換気機器4への赤外線通信による風量制御が行われる。このように、調理器3と換気機器4とが、2系統の通信手段(赤外線通信、Bluetooth(登録商標)通信)を有することにより、検知器2と換気機器4とが連動モードに設定できる場合には、Bluetooth(登録商標)通信を用いて省電力化を図ることができ、連動モードに設定できなくなった場合でも、Bluetooth(登録商標)通信に代えて赤外線通信を用いることにより、調理器3から換気機器4に対して、継続して風量制御を行うことができる。
(連動モード無効時における室内機器連携システムの処理)
図9を参照して、連動モード無効時における室内機器連携システム1の処理について説明する。この処理は、検知器2の制御手段27、調理器3の制御手段36、および換気機器4の制御手段46により実行される。図9で説明する処理は、使用者が操作部(34)を操作したことにより、検知器2および調理器3(検知器2および換気機器4)が連動モードに設定されない状況下での処理である。ステップS1〜S4、およびS11〜S13の処理については、図5〜図8のいずれかにおいて説明した内容と実質的に同様である。
ステップS2における換気機器4に対する接続確認の問合せに対して、検知器2と換気機器4とが連動モードに設定可能である場合には、換気機器4の通信部42から、検知器2の通信部24に対して接続可能応答信号が送信される。そして、ステップS3において、制御手段27は接続可能応答信号を受信する処理を行う。しかしながら、図9に示す処理では、検知器2が換気機器4から接続可能応答信号を受信した場合(検知器2と換気機器4とが連動モードに設定可能である場合)であっても、検知器2および換気機器4が連動モードに設定されない処理を、制御手段27は実行する。すなわち、制御手段27は、換気機器4(制御手段46)に対して、連動モードに切り替える命令を行わない。これと同様に、検知器2と調理器3とが連動モードに設定可能である場合であっても、検知器2および調理器3が連動モードに設定されない処理を制御手段27は実行する。すなわち、制御手段27は、調理器3(制御手段36)に対して、連動モードに切り替える命令を行わない。
このように、換気機器4および調理器3が連動モードに設定されないようにユーザが操作部44および34を操作した条件下では、機器としては連動モードに設定可能である場合であっても、連動モードに設定されない処理が行われる。
すなわち、制御手段27は、ステップS4で取得した空気質センサ224の検知結果(空気質センサ224の検出値)に応じて、適切な風量で換気されるように、換気機器4に対して風量変更命令を行わない(図5のステップS5の処理を行わない)。その一方、制御手段27は、発光部224を用いて空気質の状態を報知する。
また、制御手段27は、ステップS13で取得したガスセンサ212の検知結果(ガスセンサ212の検出値)に応じて、加熱部31のうち点火しているコンロ(グリル)を消火するように、調理器3に対して消火命令を行わない(図6のステップS15の処理を行わない)。また、制御手段27は、ステップS13で取得したガスセンサ212の検知結果(ガスセンサ212の検出値)に応じて、換気機器4に対して風量変更命令を行わない(図6のステップS14の処理を行わない)。その一方、制御手段27は、検知器2の音声スピーカ23から、警告音を発生させる制御を行う。
図9に示す連動モード無効時における室内機器連携システムの処理では、各機器が連動されない。すなわち、検知器2、調理器3および換気機器4は、それぞれ、独立して動作する。このため、使用者が、調理器3および換気機器4の各々を手動で操作し、所望の設定をすることができる。また、各機器が連動されないものの、ステップS1の調理器3の通信部32から検知器2の通信部24に(換気機器4の通信部42から検知器2の通信部24に)一方向に送信される信号(アドバタイズ信号)により、検知器2の制御手段27は、調理器3から調理器3の状態を取得するとともに、換気機器4から換気機器4の状態を取得することができる。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、連動モードと、所定の機器の状態に基づいて、他の機器の運転制御を行わない非連動モードとを実行できる制御手段27を設ける。連動モードおよび非連動モードのいずれのモードでも、複数の機器のうち少なくとも1つの機器の状態を取得する制御を行うように制御手段27を構成する。これにより、連動モードおよび非連動モードを切り替えて複数の機器と制御手段27との連動を解除した状態で、室内機器連携システム1を動作させることができる。その結果、連動動作が不要な場合に非連動モードにすることができるので、非連動状態においては使用者の意図に沿った機器の制御を行うことができる。また、複数の機器と制御手段とを連動解除状態から連動状態に変更した場合でも、非連動モードにおいて予め取得した複数の機器のうち少なくとも1つの機器の状態に基づいて、所定の機器とは異なる他の機器に対して、迅速に適切な制御を行うことができる。以上から、使用者の意図に沿った機器の制御を行いつつ、連動解除状態から連動状態に変更された後でも迅速に適切な機器の制御を行うことができる。
また、本実施形態では、連動モードに設定させない制御を行うための入力操作を受け付ける操作部34(44)をさらに備える。これにより、使用者が操作部34(44)を操作することにより、容易に、使用者の意図に応じて連動モードに設定させないようにすることができる。
また、本実施形態では、複数の機器は、室内500の空気質を検知する検知器2と、検知器2とは異なる外部機器とを含む。所定の機器の状態は、外部機器(調理器3)の駆動状態と検知器2が検知した空気質の検知状態とのうち少なくとも1つの状態である。これにより、複数の機器と制御手段とを連動解除状態から連動状態に変更した場合でも、非連動モードにおいて予め取得した外部機器の駆動状態と検知器2が検知した空気質の検知状態とのうち少なくとも1つの状態に基づいて、制御手段27から所定の機器とは異なる他の機器に対して、円滑に適切な制御を行うことができる。
また、本実施形態では、室内500に配置される外部機器は、熱により調理を行うための調理器3と、室内500の空気を換気する換気機器4とを含む。所定の機器の状態は、調理器3の駆動状態と検知器2が検知した空気質の検知状態とのうち少なくとも1つの状態である。これにより、複数の機器と制御手段とを連動解除状態から連動状態に変更した場合でも、非連動モードにおいて予め取得した調理器3の駆動状態と検知器2が検知したにおいなどの空気質の検知状態とのうち少なくとも1つの状態に基づいて、制御手段27から所定の機器とは異なる他の機器に対して、円滑に適切な制御を行うことができる。
また、本実施形態では、他の機器は、調理器3および換気機器4である。これにより、複数の機器と制御手段27とを連動解除状態から連動状態に変更した場合でも、調理器3および換気機器4に対して、円滑に適切な制御を行うことができる。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、室内機器連携システム1が、検知器2と、調理器3と、換気機器4とを備える例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、室内機器連携システム1が、検知器2および調理器3のみを備える構成でもよい。また、室内機器連携システム1が、検知器2および換気機器4のみを備える構成でもよい。また、室内機器連携システム1が、検知器2、調理器3および換気機器4以外の機器を含んでいてもよい。
また、上記実施形態では、連動モードおよび非連動モードのいずれのモードでも、制御手段27が、調理器3と換気機器4との状態を取得する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御手段27が、調理器3と換気機器4とのうちいずれか一方の状態を取得してもよい。
また、上記実施形態では、調理器3の操作部34が、検知器2、調理器3および換気機器4を連動モードに設定させない制御を行うための入力操作を受け付けるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、各操作部(26、34、44)のうちいずれか1つが、連動モードに設定させない制御を行うための入力操作を受け付けるように構成されていてもよい。また、全ての操作部が、連動モードに設定させない制御を行うための入力操作を受け付ける構成でなくてもよい。
また、上記実施形態では、調理器3の操作部34が、すべての機器(検知器2、調理器3および換気機器4)を一括して連動モードに設定させないような入力操作を受け付ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、調理器3の操作部34が、検知器2と調理器3とを連動モードに設定させない入力操作を受け付けるとともに、換気機器4の操作部44が、検知器2と換気機器4とを連動モードに設定させない入力操作を受け付けることによって、機器毎に連動モードに設定されない構成でもよい(すべての機器が一括して連動モードに設定されなくてもよい)。
また、上記実施形態では、制御手段27が、検知器2に内蔵されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御手段27が、検知器2に内蔵されていなくてもよい。すなわち、制御手段27が、検知器2と別個に設けられた装置であってもよい。
また、上記実施形態では、制御手段36が、調理器3に内蔵されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御手段36が、調理器3に内蔵されていなくてもよい。すなわち、制御手段36が、調理器3と別個に設けられた装置であってもよい。
また、上記実施形態では、制御手段46が、換気機器4に内蔵されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御手段46が、換気機器4に内蔵されていなくてもよい。すなわち、制御手段46が、換気機器4と別個に設けられた装置であってもよい。
また、上記実施形態では、制御手段27、36および46が、それぞれ、上記実施形態において説明した機能を有する(制御を行う)ように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、制御手段27が、上記実施形態で説明した制御手段27の機能に加え、制御手段36および46のうち少なくとも一方の制御手段の機能を有するように構成されてもよい。制御手段36が、上記実施形態で説明した制御手段36の機能に加え、制御手段27および46のうち少なくとも一方の制御手段の機能を有するように構成されてもよい。制御手段46が、上記実施形態で説明した制御手段46の機能に加え、制御手段36および27のうち少なくとも一方の制御手段の機能を有するように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、CPUから構成される制御手段27、36および46を個別に設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御手段27、36および46が行う制御を実行するための1つの制御手段(CPU)を、制御手段27、36および46とは別個に設けてもよい。また、この制御手段は、検知器2、調理器3、および、換気機器4のいずれかに内蔵させてもよいし、検知器2、調理器3、および、換気機器4とは別個に設けられた装置であってもよい。
また、上記実施形態では、検知器2に、制御手段27を構成するCPUとは、別個にマイコン25を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、マイコン25の機能を有するように制御手段27を構成することにより、マイコン25を設けない構成であってもよい。
また、上記実施形態では、通信部24、32および42が、Bluetooth(登録商標)の無線の通信規格である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、通信部24、32および42が、Bluetooth(登録商標)以外の、たとえば、Wi−Fi(Wireless Fidelity;登録商標)、および赤外線(IR)などの無線の通信規格に準拠した通信部であってもよい。また、通信部24、32および42は、上記した無線部に限らず、有線の通信部であってもよい。
また、上記実施形態では、調理器3および換気機器4が連動モードに設定可能な場合の風量連動処理(図7参照)における、ステップS22の処理を、アドバタイズ信号を用いて行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ステップS22の処理を、双方向通信の信号を用いて行ってもよい。
また、上記実施形態では、連動モード無効時の場合(図9参照)には、制御手段27は、換気機器4の制御手段46(調理器3の制御手段36)に対して、連動モードに切り替える命令を行わないことにより、連動モードに設定されないようにシステムが動作する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、連動モード無効時の場合に、制御手段27が、換気機器4の制御手段46(調理器3の制御手段36)に対して、連動モードに切り替える命令を行うものの、制御手段46(制御手段36)が連動モードに切り替える命令を拒否する制御を行うことにより、連動モードに設定されないようにシステムが動作してもよい。
また、上記実施形態では、連動モードにおいて、検知器2の状態に基づいて換気機器4の運転制御を行う処理、および、検知器2の状態に基づいて調理器3および換気機器4の運転制御を行う処理について例示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、検知器2の状態に基づいて調理器3の運転制御だけを行う処理を行ってもよく、検知器2の状態および調理器3の状態に基づいて換気機器4の運転制御を行う処理を行ってもよい。
また、上記実施形態では、連動モードにおいて、調理器3の状態に基づいて換気機器4の運転制御を行う処理について例示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、換気機器4の状態に基づいて調理器3の運転制御を行う処理を行ってもよい。
また、上記実施形態では、図9に示すように、連動モード無効時において、検知器2は、調理器3および換気機器4の両方に接続確認の問合せ(ステップS11およびS2参照)を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、連動モード無効時において、検知器2は、調理器3および換気機器4のいずれか一方にのみ、接続確認の問合せを行ってもよい。また、図10に示す変形例のように、連動モード無効時において、検知器2は、調理器3および換気機器4のいずれにも、接続確認の問合せを行わなくてもよい。
また、上記実施形態の室内機器連携システム1に、非連動モードで取得した機器の状態を記憶する記憶部を備え、非連動モードから連動モードに変更した場合に、記憶部に記憶される機器の状態(例えば最新の機器の状態)に基づいて、連動モード変更直後の各機器への制御を実施してもよい。