JP2005254619A - 印刷装置、印刷方法、印刷システム、及び、プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、印刷システム、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】駆動信号を発生することによって発熱した駆動信号発生部を十分に冷却することである。
【解決手段】駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、前記駆動信号発生部と前記インク吐出部と共に所定方向に移動可能な移動体を備え、前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷装置において、前記移動体は、前記駆動信号を発生することにより発熱した前記駆動信号発生部を、送風することによって冷却するためのファンをさらに備え、前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向と逆方向であることを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、印刷装置、印刷方法、印刷システム、及び、プログラムに関する。
従来、印刷装置として、圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と共に所定方向に移動可能な移動体を備え、移動体を所定方向に移動させながらインク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷装置がある。
このような印刷装置において、圧力発生素子を駆動させるための駆動信号を発生させる駆動信号発生部を移動体に設けた構造のものがある。駆動信号発生部を移動体に設けた構造の印刷装置では、駆動信号を発生することにより発熱した駆動信号発生部には、移動体の移動と共に風が当たる。そして、風が当たることにより、発熱した駆動信号発生部は冷却される。
特開平10−44386号公報
しかしながら、移動体の移動と共に風が当たるだけでは、発熱した駆動信号発生部は、十分に冷却されないという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、駆動信号を発生することによって発熱した駆動信号発生部を十分に冷却することである。
主たる本発明は、駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、前記駆動信号発生部と前記インク吐出部と共に所定方向に移動可能な移動体を備え、前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷装置において、前記移動体は、前記駆動信号を発生することにより加熱された前記駆動信号発生部を、送風することによって冷却するためのファンをさらに備え、前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向と逆方向であることを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、前記駆動信号発生部と前記インク吐出部と共に所定方向に移動可能な移動体を備え、前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷装置において、前記移動体は、前記駆動信号を発生することにより加熱された前記駆動信号発生部を、送風することによって冷却するためのファンをさらに備え、前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向と逆方向であることを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置によれば、駆動信号を発生することによって加熱された駆動信号発生部を、効率良く冷却することが可能となる。
また、前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成するドット形成処理と、前記移動体の移動方向と交差する方向に、前記媒体を所定量搬送する搬送処理と、を交互に繰り返し、前記媒体にドットから構成される画像を形成し、前記搬送処理を実行する間に、前記ファンの送風方向を切り替えることとしてもよい。
このような印刷装置によれば、前記搬送処理を実行する間に、前記ファンの送風方向を切り替えることが可能となる。
また、前記移動体は、前記所定方向に往復移動可能であり、前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向が切り替わるときに切り替わることとしてもよい。
このような印刷装置によれば、前記ファンの送風方向を、前記移動体の移動方向が切り替わるときに切り替えることが可能となる。
また、前記移動体は、前記駆動信号発生部が前記駆動信号を発生するときに生じる熱を放熱するための放熱部材をさらに備えてもよい。
このような印刷装置によれば、駆動信号を発生することによって加熱された駆動信号発生部を、効率良く冷却することが可能となる。
また、前記放熱部材は筒状であり、前記放熱部材の中心軸は、前記移動体の移動方向と平行であってもよい。
このような印刷装置によれば、前記移動体の移動にともない前記放熱部材に効果的に風をあてることにより、駆動信号を発生することによって加熱された駆動信号発生部を、効率良く冷却することが可能となる。
また、前記放熱部材は、前記移動体の移動方向と垂直な方向に並ぶ複数の板状の部材を備えることとしてもよい。
このような印刷装置によれば、前記移動体の移動にともない前記放熱部材の板状の部材に効果的に風をあてることにより、駆動信号を発生することによって加熱された駆動信号発生部を、効率良く冷却することが可能となる。
また、前記駆動信号発生部の温度を検出するセンサをさらに備え、前記センサによって検出された前記駆動信号発生部の温度が所定の温度よりも高い場合に、前記ファンは前記駆動信号発生部に送風することとしてもよい。
このような印刷装置によれば、前記駆動信号発生部の温度が所定の温度よりも低い場合は、前記ファンは前記駆動信号発生部に送風しないので、前記ファンを回転させるための電力を抑制することが可能となる。
また、前記駆動信号発生部は複数存在し、それぞれの前記駆動信号発生部の温度を検出する複数のセンサをさらに備え、それぞれの前記センサによって検出されたそれぞれの前記駆動信号発生部の温度のうち、1つでも所定の温度よりも高い場合に、前記ファンは、複数の前記駆動信号発生部に送風することとしてもよい。
このような印刷装置によれば、前記駆動信号発生部の温度が所定の温度よりも低い場合は、前記ファンは前記駆動信号発生部に送風しないので、前記ファンを回転させるための電力を抑制することが可能となる。
また、駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、前記駆動信号発生部と前記インク吐出部と共に所定方向に移動可能な移動体を備え、前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷装置において、前記移動体は、前記駆動信号を発生することにより発熱した前記駆動信号発生部を、送風することによって冷却するためのファンをさらに備え、前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向と逆方向であり、前記移動体は、前記所定方向に往復移動可能であり、前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向が切り替わるときに切り替わり、前記移動体は、前記駆動信号発生部が前記駆動信号を発生するときに生じる熱を放熱するための放熱部材をさらに備え、前記放熱部材は筒状であり、前記放熱部材の中心軸は、前記移動体の移動方向と平行であり、前記放熱部材は、前記移動体の移動方向と垂直な方向に並ぶ複数の板状の部材を備え、前記駆動信号発生部は複数存在し、それぞれの前記駆動信号発生部の温度を検出する複数のセンサをさらに備え、それぞれの前記センサによって検出されたそれぞれの前記駆動信号発生部の温度のうち、1つでも所定の温度よりも高い場合に、前記ファンは、複数の前記駆動信号発生部に送風することを特徴とする印刷装置も実現可能である。
このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
また、駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、共に所定方向に移動可能な移動体を、前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷方法において、前記駆動信号を発生することにより加熱された前記駆動信号発生部を、前記移動体の移動方向と逆方向から送風することによって冷却することを特徴とする印刷方法も実現可能である。
このようにして実現された印刷方法は、従来印刷方法よりも優れた印刷方法となる。
また、コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、前記印刷装置は、駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、前記駆動信号発生部と前記インク吐出部と共に所定方向に移動可能な移動体を備え、前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷装置であり、前記移動体は、前記駆動信号を発生することにより加熱された前記駆動信号発生部を、送風することによって冷却するためのファンをさらに備え、前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向と逆方向であることを特徴とする印刷システムも実現可能である。
このようにして実現された印刷システムは、従来印刷システムよりも優れた印刷システムとなる。
また、駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、前記駆動信号発生部と前記インク吐出部と共に所定方向に移動可能な移動体を備え、前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷装置に、前記駆動信号を発生することにより発熱した前記駆動信号発生部を、前記移動体の移動方向と逆方向から送風することによって冷却する機能を実現させることを特徴とするプログラムも実現可能である。
このようにして実現されたプログラムは、従来プログラムよりも優れたプログラムとなる。
===印刷装置の概要===
本発明にかかる印刷装置の一実施形態として、プリンタ1と、コンピュータ装置1100とを備えた印刷システムを例にとり、その概要について説明する。
図1は、その印刷システムの一例の外観構成を示した説明図である。この印刷システム1000は、プリンタ1と、コンピュータ装置1100とを備えている。コンピュータ装置1100は、表示装置1200と、入力装置1300と、記録再生装置1400とを備えている。また、プリンタ1は、ここでは、インクジェットプリンタにより構成され、紙や布、フィルム等の各種媒体に向けてインクを吐出して印刷を施す。
コンピュータ装置1100とプリンタ1とは、ケーブル等の有線または無線によりデータ通信可能に接続されている。コンピュータ装置1100は、プリンタ1に印刷させようとする画像の印刷データを作成してプリンタ1に出力するようになっている。また、表示装置1200は、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のユーザインタフェースを表示する。また、入力装置1300は、例えばキーボード1300Aやマウス1300Bからなり、表示装置1200に表示されたユーザインタフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置1400は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置1400AやCD−ROMドライブ装置1400Bにより構成されている。
コンピュータ装置1100には、プリンタドライバ(図示せず)がインストールされている。このプリンタドライバは、表示装置1200にユーザインタフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの各種記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体等)に記憶されて配布されたり、またはインターネットなど、各種通信手段を通じて配信されたりする。
===プリンタドライバ===
<プリンタドライバについて>
図2は、プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
コンピュータ1100では、コンピュータに搭載されたオペレーティングシステムの下、ビデオドライバ1102やアプリケーションプログラム1104やプリンタドライバ1110などのコンピュータプログラムが動作している。ビデオドライバ1102は、アプリケーションプログラム1104やプリンタドライバ1110からの表示命令に従って、例えばユーザインタフェース等を表示装置1200に表示する機能を有する。アプリケーションプログラム1104は、例えば、画像編集などを行う機能を有し、画像に関するデータ(画像データ)を作成する。ユーザは、アプリケーションプログラム1104のユーザインタフェースを介して、アプリケーションプログラム1104により編集した画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム1104は、印刷の指示を受けると、プリンタドライバ1110に画像データを出力する。
プリンタドライバ1110は、アプリケーションプログラム1104から画像データを受け取り、この画像データを印刷データに変換し、印刷データをプリンタ1に出力する。ここで、印刷データとは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと画素データとを有するデータである。また、コマンドデータとは、プリンタ1に特定の動作の実行を指示するためのデータである。また、画素データとは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素に関するデータであり、例えば、ある画素に対応する媒体S上の位置に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)である。
プリンタドライバ1110は、アプリケーションプログラム1104から出力された画像データを印刷データに変換するために、解像度変換処理部1112と、色変換処理部1114と、ハーフトーン処理部1116と、ラスタライズ処理部1118とを備えている。以下に、プリンタドライバ1110の各処理部1112、1114、1116、1118が行う各種の処理について説明する。
解像度変換処理部1112は、アプリケーションプログラム1104から出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、媒体Sに印刷する際の解像度に変換する解像度変換処理を行う。解像度変換処理とは、例えば、紙に画像を印刷する際の解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラム1104から受け取った画像データを720×720dpiの解像度の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデータである。以下、画像データを解像度変換処理したRGBデータをRGB画像データと呼ぶ。
色変換処理部1114は、RGBデータをCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する色変換処理を行う。なお、CMYKデータは、プリンタ1が有するインクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGB画像データの階調値とCMYK画像データの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)をプリンタドライバ1110が参照することによって行われる。この色変換処理により、各画素についてのRGBデータが、インク色に対応するCMYKデータに変換される。なお、色変換処理後のデータは、CMYK色空間により表される256階調のCMYKデータである。以下、RGB画像データを色変換処理したCMYKデータをCMYK画像データと呼ぶ。
ハーフトーン処理部1116は、高階調数のデータを、プリンタ1が形成可能な階調数のデータに変換するハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理とは、例えば、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや4階調を示す2ビットデータに変換する処理のことである。このハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などを利用して、プリンタ1がドットを分散して形成できるように画素データを作成する。ハーフトーン処理部1116は、ハーフトーン処理を行うとき、ディザ法を行う場合にはディザテーブルを参照し、γ補正を行う場合にはガンマテーブルを参照し、誤差拡散法を行う場合は拡散された誤差を記憶するための誤差メモリを参照する。ハーフトーン処理されたデータは、前述のRGBデータと同等の解像度(例えば720×720dpi)を有している。ハーフトーン処理されたデータは、例えば、各画素につき1ビット又は2ビットのデータから構成される。以下、ハーフトーン処理されたデータのうち、1ビットデータのものを2値データと呼び、2ビットデータのものを多値データと呼ぶ。
ラスタライズ処理部1118は、マトリクス状の画像データを、プリンタ1に転送すべきデータ順に変更する処理を行う。これによりラスタライズ処理されたデータは、印刷データに含まれる画素データとして、プリンタ1に出力される。
<プリンタドライバの設定について>
図3は、プリンタドライバ1110のユーザインタフェースの説明図である。このプリンタドライバ1110のユーザインタフェースは、ビデオドライバ1102を介して、表示装置に表示される。ユーザは、入力装置1300を用いて、プリンタドライバ1110の各種の設定を行うことができる。
ユーザは、この画面上から、印刷モードを選択することができる。例えば、ユーザは、印刷モードとして、高速印刷モード又はファイン印刷モードを選択することができる。そして、プリンタドライバ1110は、選択された印刷モードに応じた形式になるように、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザは、この画面上から、印刷の解像度(印刷するときのドットの間隔)を選択することができる。例えば、ユーザは、この画面上から、印刷の解像度として720dpiや360dpiを選択することができる。そして、プリンタドライバ1110は、選択された解像度に応じて解像度変換処理を行い、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザは、この画面上から、印刷に用いられる印刷用紙(媒体)を選択することができる。例えば、ユーザは、印刷用紙として、普通紙や光沢紙を選択することができる。紙の種類(紙種)が異なれば、インクの滲み方や乾き方も異なるため、印刷に適したインク量も異なる。そのため、プリンタドライバ1110は、選択された紙種に応じて、画像データを印刷データに変換する。
このように、プリンタドライバ1110は、ユーザインタフェースを介して設定された条件に従って、画像データを印刷データに変換する。なお、ユーザは、この画面上から、プリンタドライバ1110の各種の設定を行うことができるほか、カートリッジ内のインクの残量を知ること等もできる。
===プリンタ1の構成===
図4は、本実施形態のプリンタ1の全体構成のブロック図である。図5は、本実施形態のプリンタ1の内部構成を示す斜視図である。図6は、本実施形態のプリンタ1のキャリッジ部分の拡大図である。図7Aは、本実施形態のプリンタ1のキャリッジに設けられたファンの正面図である。図7Bは、本実施形態のプリンタ1のキャリッジに設けられたファンの斜視図である。図8は、本実施形態のプリンタ1の内部構成を示す縦断面図である。以下、本実施形態のプリンタ1の基本的な構成について説明する。
本実施形態のインクジェットプリンタ1は、図4に示すように、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、センサ群50、及びコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ1100から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ1100から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、媒体Sに画像を形成する。プリンタ1内の状況はセンサ群50によって監視されており、センサ群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。センサ群50から検出結果を受けたコントローラ60は、その検出結果に基づいて、各ユニット20、30、40を制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙など)Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で媒体Sを搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、媒体Sを搬送する搬送機構(搬送手段)として機能する。搬送ユニット20は、図8に示すように、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された媒体Sをプリンタ1内に自動的に給紙するためのローラである。給紙ローラ21は、D形の断面形状をしており、円周部分の長さは搬送ローラ23までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて媒体Sを搬送ローラ23まで搬送できる。搬送モータ22は、媒体Sを搬送方向に搬送するためのモータであり、DCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された媒体Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の媒体Sを支持する。排紙ローラ25は、印刷が終了した媒体Sをプリンタ1の外部に排出するローラである。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッド41を所定の方向(以下、キャリッジ移動方向という)に移動させるためのものである。キャリッジユニット30は、図5に示すように、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、キャリッジ軸33に沿ってキャリッジ移動方向に往復移動可能である。(これにより、ヘッドがキャリッジ移動方向に沿って移動する。)キャリッジモータ32は、キャリッジ31をキャリッジ移動方向に移動させるためのモータであり、DCモータにより構成される。
ここで、キャリッジ31の詳しい構成について、図6を参照して説明する。キャリッジ31には、インクを収容するインクカートリッジが着脱可能に設けられている。図6に示される例においては、イエロインクを収容するイエロインクカートリッジ80−1、マゼンタインクを収容するマゼンタインクカートリッジ80−2、シアンインクを収容するシアンインクカートリッジ80−3、及び、ブラックインクを収容するブラックインクカートリッジ80−4が、それぞれ示されている。また、キャリッジ31には、原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4が、それぞれ設けられている。それぞれの原駆動信号発生部は、イエロインクノズル群(後に、図11にて図示する)、マゼンダインクノズル群(後に、図11にて図示する)、シアンインクノズル群(後に、図11にて図示する)、ブラックインクノズル群(後に、図11にて図示する)ごとに各々設けられている。
そして、それぞれの原駆動信号発生部は、それぞれのノズル群ごとに個別にピエゾ素子の駆動を実行する。原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4は、それぞれピエゾ素子を駆動させるための駆動信号を発生するときに発熱する。本実施形態においては、発熱したそれぞれの原駆動信号発生部の熱を放熱するための放熱部材(例えば、ヒートシンク等)90が、キャリッジ31に設けられている。
放熱部材90は、筒状である。そして、放熱部材90は、その中心軸がキャリッジ移動方向と平行になるように、キャリッジ31に設けられている。放熱部材90の内部には、複数の板状の部材が、キャリッジ移動方向と垂直な方向に並ぶように設けられている。このように、放熱部材90の内部に複数の板状の部材が設けられている理由は、放熱部材90の表面積を大きくするためである。放熱部材90は、その表面から空気中に熱を放散する。従って、放熱部材90の表面積が大きいほど、その表面から空気中に放散される熱量も大きくなる。
原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4は、それぞれ放熱部材90の側面に設けられている。ピエゾ素子を駆動させるための駆動信号を発生するときに発熱したそれぞれの原駆動信号発生部の熱は、放熱部材90を介して空気中に放散される。
キャリッジ31の左右側面の放熱部材90と対向する部分には、それぞれ風を通すための通風口が設けられている。よって、キャリッジ31が右方向に移動するときには、放熱部材90の内部、及び、周囲には、相対的に左方向に空気が流れることになる。キャリッジ31が左方向に移動するときには、放熱部材90の内部、及び、周囲には、相対的に右方向に空気が流れることになる。
このように、キャリッジ31の左右側面の放熱部材90と対向する部分にそれぞれ通風口を設けることにより、キャリッジ31の移動にともない、放熱部材90の内部、及び、周囲には、相対的にキャリッジ移動方向とは逆方向に空気が流れることになる。従って、キャリッジ31の移動を利用して、放熱部材90から有効に熱を放散することができる。
しかしながら、キャリッジ31の移動を利用して放熱部材90から熱を放散させるだけでは、放熱部材90からの熱の放散が間に合わない場合がある。本実施形態においては、このような場合に、放熱部材90の内部に強制的に空気を流すためのファン70が設けられている。図6においては、ファン70は、送風方向がキャリッジ移動方向と平行となるように、放熱部材90の左端部に設けられている。
さらに、本実施形態においては、原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4の温度を検出するための感熱センサ55−1、感熱センサ55−2、感熱センサ55−3、及び、感熱センサ55−4が、それぞれ設けられている。図6においては、それぞれの感熱センサは、それぞれの原駆動信号発生部の右側面に設けられている。そして、それぞれの感熱センサの検出した温度が1つでも予め設定した温度以上になった場合にのみ、ファン70は、放熱部材90に送風する。このように、限られた場合にのみ、ファン70は、放熱部材90に送風するので、ファン70を回転させるための電力を抑制することができる。さらに、限られた場合にのみファン70は回転するので、ユーザが、ファン70の回転音に気を取られる時間も少なくなる。
次に、ファン70の構成について、図7A、及び、図7Bを参照して説明する。図7A、及び、図7Bに示されるように、ファン70は、羽71−1、羽71−2、羽71−3、及び、羽71−4の4枚の羽を有している。そして、4枚の羽は、モータ73の回転軸72に結合している。
ヘッドユニット40は、媒体Sにインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、本発明の色インク吐出部としてノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31がキャリッジ移動方向に移動すると、ヘッド41もキャリッジ移動方向に移動する。そして、ヘッド41がキャリッジ移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、キャリッジ移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が媒体Sに形成される。
センサ群50には、リニア式エンコーダ51(図5参照)、ロータリー式エンコーダ52(図8参照)、紙検出センサ53(図8参照)、紙幅センサ54(図8参照)、感熱センサ55−1(図6参照)、感熱センサ55−2(図6参照)、感熱センサ55−3(図6参照)、及び、感熱センサ55−4(図6参照)等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31のキャリッジ移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出センサ53は、印刷される媒体Sの先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって媒体Sを給紙する途中で、媒体Sの先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって媒体Sの先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は紙搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは媒体Sの搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、媒体Sの先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、媒体Sの先端の位置を検出する。紙幅センサ54は、キャリッジ31に取付けられている。紙幅センサ54は、光学センサであり、発光部から媒体Sに照射された光の反射光を受光部が検出することにより、媒体Sの有無等を検出する。そして、紙幅センサ54は、キャリッジ31によって移動しながら媒体Sの端部の位置を検出し、媒体Sの幅を検出する。また、紙幅センサ54は、状況に応じて、媒体Sの先端も検出できる。紙幅センサ54は、光学センサなので、紙検出センサ53よりも位置検出の精度が高い。
感熱センサ55−1、感熱センサ55−2、感熱センサ55−3、及び、感熱センサ55−4は、それぞれ原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4の右側面に設けられている。それぞれの感熱センサの検出したそれぞれの駆動信号発生部の温度は、CPU62に通知される。
コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニット(制御手段)である。コントローラ60は、インタフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インタフェース部61は、外部装置であるコンピュータ1100とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
感熱センサ55−1、感熱センサ55−2、感熱センサ55−3、及び、感熱センサ55−4の検出した原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4の温度は、CPU62に通知される。そして、CPU62は、感熱センサ55−1、感熱センサ55−2、感熱センサ55−3、及び、感熱センサ55−4の検出した温度のうち、1つでも予め設定した温度以上になった場合にのみ、ユニット制御回路64を介してキャリッジユニット30制御し、ファン70から送風させる。
===ヘッドの構成===
次に、ヘッドの構成について、図9、図10、及び、図11を参照しつつ説明する。図9は、ヘッド41の内部の概略構成を示す説明図である。図10は、ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図である。図11は、ヘッド41におけるノズルNzの配列を示す説明図である。
キャリッジ31には、イエロインクカートリッジ80−1、マゼンタインクカートリッジ80−2、シアンインクカートリッジ80−3、及び、ブラックインクカートリッジ80−4が、それぞれ搭載可能である。ヘッド41は、キャリッジ31の下部に設けられている。ヘッド41は、計4個の各色別ヘッド40a、40b、40c、40dにより構成されている。キャリッジ31の底部には、これらの各色別ヘッド40a、40b、40c、40dに、それぞれのインクカートリッジからのインクを導く導入管81(図9参照)が設けられている。キャリッジ31にそれぞれのインクカートリッジを上方から装着すると、それぞれのインクカートリッジに設けられた接続孔に導入管81が挿入され、それぞれのインクカートリッジから各色別ヘッド40a、40b、40c、40dへのインクの供給が可能となる。イエロインクカートリッジ80−1、マゼンタインクカートリッジ80−2、シアンインクカートリッジ80−3、及び、ブラックインクカートリッジ80−4が、それぞれキャリッジ31に装着されると、図9に示すように、それぞれのインクカートリッジ内のインクが導入管81を介して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられた各色別ヘッド40a、40b、40c、40dに導かれる。
キャリッジ31下部に設けられた各色別ヘッド40a、40b、40c、40dには、ノズルNz毎に、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。そして、図10上段に図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路82に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図10下段に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路82の一側壁を変形させる。この結果、インク通路82の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク滴Ipが印刷用紙Sに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。
次に、図11を参照してヘッド41におけるノズルNzの配列を説明する。図11に示されるように、ヘッド41には、複数の色インクのノズル群411Y、411M、411C、411Kが設けられている。本実施形態では、各色の色インク、即ち、イエロ(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)ごとに、それぞれイエロインクノズル群411Y、マゼンダインクノズル群411M、シアンインクノズル群411C、ブラックインクノズル群411Kとが設けられている。各ノズル群411Y、411M、411C、411Kは、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズル♯1〜♯180を複数個(本実施形態では180個)備えている。
複数のノズル♯1〜♯180は、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、印刷用紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720)である場合、k=4である。
各ノズル群411Y、411M、411C、411Kのノズル♯1〜♯180は、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯180)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯180よりも搬送方向に下流側に位置している。また、紙幅センサ54は、紙搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯180とほぼ同じ位置にある。
<ヘッドの駆動について>
図12は、ヘッドユニット40の説明図である。また、図13は、各信号のタイミングの説明図である。
ヘッドユニット40は、ヘッド41を有するとともに、ヘッド41を駆動するヘッド駆動回路42と、原駆動信号ODRVを発生する原駆動信号発生部43とを有する。なお、ヘッド41は、各色のノズル列を有するとともに、ノズル数分のピエゾ素子PZTと、各ピエゾ素子PZTに設けられた圧力室(不図示)とを有する。
ヘッド駆動回路42は、180個の第1シフトレジスタ421と、180個の第2シフトレジスタ422と、ラッチ回路群423と、データセレクタ424と、180個のスイッチSWとを有する。図中のかっこ内の数字は、部材(又は信号)が対応するノズルの番号を示している。このヘッド駆動回路は、シリアル伝送される印刷信号PRTに基づいて180個のピエゾ素子PZTをそれぞれ駆動し、各ノズルからインク滴を吐出するためのものである。このヘッド駆動回路42は、各色のノズル列毎に設けられている。
原駆動信号ODRVは、180個のピエゾ素子に対して共通に供給される信号である。この原駆動信号ODRVは、ノズルが一画素分の距離を横切る時間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つの駆動パルスを有する。この原駆動信号ODRVは、印刷装置本体側に設けられた原駆動信号発生部43からケーブルを介して、ヘッド駆動回路42のスイッチSWにそれぞれ伝送される。
印刷信号PRT(i)は、ノズル♯iが担当する一画素に対して割り当てられている画素データに対応した信号である。本実施形態では、印刷信号PRT(i)は、一画素につき2ビットの情報を有する信号になっている。この印刷信号PRT(i)は、データセレクタ424からスイッチSW(i)に伝送される。
印刷信号PRTは、ノズル数分の印刷信号PRT(i)をシリアル伝送する信号である。このシリアル伝送される印刷信号PRTは、ヘッド駆動回路42に入力され、180個の2ビットデータである印刷信号PRT(i)にシリアル/パラレル変換される(後述)。
駆動信号DRV(i)は、ノズル♯iに対応して設けられているピエゾ素子PZT(i)を駆動する信号である。ピエゾ素子PZT(i)に駆動信号DRV(i)が入力されると、駆動信号DRV(i)の電圧変化に応じてピエゾ素子PZT(i)が変形する。ピエゾ素子PZT(i)が変形すると、圧力室の一部を区画する弾性膜(側壁)が変形し、圧力室内のインクがノズル♯iから吐出する。
第1制御信号S1は、ラッチ回路群423とデータセレクタ424に入力される。第2制御信号S2は、データセレクタ424に入力される。第1制御信号S1及び第2制御信号S2は、印刷信号PRT(i)が変化するタイミングを示すパルスを有する。
ヘッド駆動回路42にシリアル伝送された印刷信号PRTは、以下に説明するようにして、180個の2ビットデータである印刷信号PRT(i)にシリアル/パラレル変換される。まず、印刷信号PRTが180個の第1シフトレジスタ421に入力され、次に、180個の第2シフトレジスタ422に入力される。第1制御信号S1のパルスがラッチ回路群423に入力されると、各シフトレジスタの360個のデータがラッチ回路群423にラッチされる。第1制御信号S1のパルスがラッチ回路群423に入力されるとき、第1制御信号S1のパルスがデータセレクタ424にも入力される。データセレクタ424は、第1制御信号S1が入力されると、初期状態になる。初期状態のデータセレクタ424は、ラッチされる前には第1シフトレジスタ421に格納されていたデータをラッチ回路群423から選択し、印刷信号PRT(i)としてスイッチSW(i)にそれぞれ出力する。次に、第2制御信号S2のパルスにより、データセレクタ424は、ラッチされる前には第2シフトレジスタ422に格納されていたデータをラッチ回路群423から選択し、印刷信号PRT(i)としてスイッチSW(i)にそれぞれ出力する。このようにして、シリアル伝送される印刷信号PRTは、180個の2ビットデータに変換される。
印刷信号PRT(i)のレベルが「1」のとき、スイッチSW(i)は、原駆動信号ODRVの対応する駆動パルスをそのまま通過させて駆動信号DRV(i)とする。一方、印刷信号PRT(i)のレベルが「0」のとき、スイッチSW(i)は、原駆動信号ODRVの対応する駆動パルスを遮断する。この結果、印刷信号PRT(i)が「11」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスW1及びW2が入力し、大ドットが形成される。また、印刷信号PRT(i)が「10」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスW1が入力し、中ドットが形成される。印刷信号PRT(i)が「01」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスW2が入力し、小ドットが形成される。つまり、印刷信号PRT(i)に応じた大きさのドットが用紙上に形成される。なお、印刷信号PRT(i)が「00」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスが入力されないので、ドットは形成されない。
===印刷処理===
<プリンタドライバの処理>
図14は、本実施形態の印刷方法を説明するためのフロー図である。以下に説明される各種の動作は、プリンタドライバ1110により行われる。すなわち、プログラムであるプリンタドライバ1110は、以下に説明される各種の機能を実行するためのコードを有する。
まず、プリンタドライバ1110は、アプリケーションプログラムから印刷命令を受ける(S102)。この印刷命令は、ユーザがアプリケーションプログラム上で印刷を指令することにより発せられる。この印刷命令には、例えばアプリケーションプログラム上で編集された画像データが含まれている。プリンタドライバ1110は、印刷命令の中に含まれている画像データを以下のように印刷データに変換し、プリンタ1に印刷データを出力する。
次に、プリンタドライバ1110は、画像データを720×720dpiの解像度のRGB画像データに変換する(S104:解像度変換処理)。後述するとおり本実施形態ではプリンタは720dpi×720dpiの解像度にて印刷を行う。なお、本実施形態における解像度変換処理後のRGB画像データは、256階調のRGBデータである。
次に、プリンタドライバ1110は、RGB画像データをCMYK画像データに変換する(S106:色変換処理)。本実施形態では、RGB画像データが720×720dpiの解像度なので、色変換処理後のCMYK画像データも720×720dpiの解像度になる。なお、本実施形態における色変換処理後のCMYK画像データは、256階調のCMYKデータである。
次に、プリンタドライバ1110は、ハーフトーン処理部1116において、256階調のCMYK画像データを720×720dpiの解像度の多値データに変換する(S108:ハーフトーン処理)。本実施形態では、このハーフトーン処理により、各画素につき2ビットのデータが割り当てられた2ビットデータとして生成される。すなわち、ここでは、各画素が、「00」(ドットを形成しない)、「01」(小ドット)、「10」(中ドット)、「11」(大ドット)のいずれかのデータにより構成されたデータが生成される。
生成された2ビットデータ(多値データ)は、次に、ラスタライズ処理部1118へと送られてラスタライズ処理される(ステップS110)。ラスタライズ処理部1118では、生成された多値データについて、プリンタ1に転送すべきデータ順に変更する処理(ラスタライズ処理)が行われる。そして、ラスタライズ処理部1118は、作成した印刷データをプリンタ1に出力する(S112)。
<プリンタ1の動作>
プリンタ1は、コンピュータ装置1100から印刷データが送られてくると、印刷処理を実行する。図15は、このときのプリンタ1の処理フローである。以下に説明される各処理は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
印刷命令受信(S202):コントローラ60は、コンピュータ装置1100からインタフェース部61を介して、印刷命令を受信する。この印刷命令は、コンピュータ1100から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラ60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
給紙処理(S204):まず、コントローラ60は、給紙処理を行う。給紙処理とは、印刷すべき紙をプリンタ1内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙を位置決めする処理である。コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき紙を搬送ローラ23まで送る。コントローラ60は、搬送ローラ23を回転させ、給紙ローラ21から送られてきた紙を印刷開始位置に位置決めする。紙が印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、紙と対向している。
送風処理(S206):コントローラ60は、感熱センサ55−1、感熱センサ55−2、感熱センサ55−3、及び、感熱センサ55−4の検出した原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4の温度のうち、1つでも予め設定した温度以上になったか否かを判断する。
そして、コントローラ60が原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4の温度のうち、1つでも予め設定した温度以上になったと判断した場合、コントローラ60は、キャリッジユニット30を制御し、ファン70から送風させる。このとき、コントローラ60は、キャリッジユニット30を制御し、ファン70の送風方向がキャリッジ31の移動方向と逆方向になるように、ファン70から送風させる。ファン70の送風方向とキャリッジ31の移動方向との関係については、後に、図16A、及び、図16Bを参照して説明する。
ドット形成処理(S208):次に、コントローラ60は、ドット形成処理を行う。ドット形成処理とは、キャリッジ移動方向に沿って移動するヘッドからインクを断続的に吐出させ、紙上にドットを形成する処理である。コントローラ60は、キャリッジモータ32を駆動し、キャリッジ31をキャリッジ移動方向に移動させる。そして、コントローラ60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッドからインクを吐出させる。ヘッドから吐出されたインク滴が紙上に着弾すれば、紙上にドットが形成される。
搬送処理(S210):次に、コントローラ60は、搬送処理を行う。搬送処理とは、紙をヘッドに対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラ60は、搬送モータを駆動し、搬送ローラを回転させて紙を搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
排紙判断(S212):次に、コントローラ60は、印刷中の紙の排紙の判断を行う。印刷中の紙に印刷するためのデータが残っていれば、排紙は行われない。そして、コントローラ60は、印刷するためのデータがなくなるまでドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙に印刷する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
排紙処理(S214):印刷中の紙に印刷するためのデータがなくなれば、コントローラ60は、その紙を排紙する。コントローラ60は、排紙ローラを回転させることにより、印刷した紙を外部に排出する。
印刷終了判断(S216):次に、コントローラ60は、印刷を続行するか否かの判断を行う。次の紙に印刷を行うのであれば、印刷を続行し、次の紙の給紙処理を開始する。次の紙に印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。
<ファンの送風方向とキャリッジの移動方向との関係について>
ここで、ファン70の送風方向とキャリッジ31の移動方向との関係について、図16A、及び、図16Bを参照して説明する。図16Aは、キャリッジ31が右方向に移動する場合に、ファン70が左方向に送風することを説明するための説明図である。図16Bは、キャリッジ31が左方向に移動する場合に、ファン70が右方向に送風することを説明するための説明図である。
図16Aに示される例においては、キャリッジ31は、右方向に移動している。よって、キャリッジ31上に設けられた放熱部材90の内部、及び、周囲には、相対的に左方向に空気が流れることになる。従って、キャリッジ31の移動を利用して、放熱部材90から有効に熱を放散することができる。
しかしながら、キャリッジ31の移動を利用して放熱部材90の内部、及び、周囲に相対的に空気を流すだけでは、放熱部材90からの熱の放散が間に合わない場合がある。このような場合は、例えば、原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4の温度を検出するための感熱センサ55−1、感熱センサ55−2、感熱センサ55−3、及び、感熱センサ55−4の検出した温度が、1つでも予め設定した温度以上になった場合である。このような場合、コントローラ60は、キャリッジユニット30を制御し、ファン70の送風方向がキャリッジ31の移動方向と逆方向になるように、ファン70から送風させる。
図16Aに示される例においては、ファン70の送風方向は、左方向となる。したがって、キャリッジ31が右方向に移動することにより放熱部材90の内部に相対的に左方向に流れる空気の流量を増やすことができる。放熱部材90の内部に相対的に左方向に流れる空気の流量を増やすことで、放熱部材90の表面から放散される熱量を増やすことができる。
図16Bに示される例においては、キャリッジ31は、左方向に移動している。よって、キャリッジ31上に設けられた放熱部材90の内部、及び、周囲には、相対的に右方向に空気が流れることになる。従って、キャリッジ31の移動を利用して、放熱部材90から有効に熱を放散することができる。
しかしながら、キャリッジ31の移動を利用して放熱部材90の内部、及び、周囲に相対的に空気を流すだけでは、放熱部材90からの熱の放散が間に合わない場合、コントローラ60は、キャリッジユニット30を制御し、ファン70の送風方向がキャリッジ31の移動方向と逆方向になるように、ファン70から送風させる。
図16Bに示される例においては、ファン70の送風方向は、右方向となる。したがって、キャリッジ31が左方向に移動することにより放熱部材90の内部に相対的に右方向に流れる空気の流量を増やすことができる。放熱部材90の内部に相対的に右方向に流れる空気の流量を増やすことで、放熱部材90の表面から放散される熱量を増やすことができる。
次に、ファン70の送風方向が切り替わるタイミングについて説明する。図16Aに示される例においては、キャリッジ31は、右方向に移動している。ファン70の送風方向は、左方向である。そして、図16Bに示される例においては、キャリッジ31は、左方向に移動している。ファン70の送風方向は、右方向である。このように、ファン70の送風方向は、キャリッジ31の移動方向と共に切り替わる。具体的には、図15に示されるプリンタ1の動作を説明するためのフローチャートにおいては、ステップS208のドット形成処理が終了しステップS210の搬送処理が実行されるときに、ファン70の送風方向は、切り替わる。
また、図15に示されるプリンタ1の動作を説明するためのフローチャートにおいては、ステップS206において、原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4の温度を検出するための感熱センサ55−1、感熱センサ55−2、感熱センサ55−3、及び、感熱センサ55−4の検出した温度が、1つでも予め設定した温度以上になった場合、コントローラ60は、キャリッジユニット30を制御し、ファン70の送風方向がキャリッジ31の移動方向と逆方向になるように、ファン70から送風させる。この送風処理は、ステップS208のドット形成処理、及び、ステップS210の搬送処理が、それぞれ実行されている間も継続して実行される。そして、ステップS212の排紙判断において、印刷するためのデータが残っておらず排紙を行うと判断された場合に、送風処理は終了する。
===その他の実施形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る印刷装置を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
上記の実施形態において、印刷装置としてインクジェットプリンタを用いたが、媒体に印刷処理できる印刷装置であれば、これに限定されることなく、例えば、モノクロプリンタ、レーザープリンタ、ファクシミリ等に適用しても良い。
また、上記の実施形態において、キャリッジ31は、原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4が駆動信号を発生するときに生じる熱を放熱するための放熱部材90を備えることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、キャリッジ31は、放熱部材90を備えていなくてもよい。
ただし、キャリッジ31が放熱部材90を備えていれば、それぞれの駆動信号発生部が駆動信号を発生するときに生じる熱を、放熱部材90の表面から、効率良く放熱することが可能となる。
従って、上記の形態の方がより望ましい。
また、上記の実施形態において、放熱部材90は筒状であり、その中心軸がキャリッジ31の移動方向と平行になるように、キャリッジ31に設けられることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、放熱部材は、図17に示される形状のものであっても良い。図17は、放熱部材の別の実施形態を説明するための説明図である。図17に示される放熱部材91は、板状の部材を複数有する櫛状である。そして、放熱部材91は、板状の部材がキャリッジ31の移動方向と垂直な方向に並ぶように、キャリッジ31に設けられている。
ただし、放熱部材は、放熱部材90のように筒状であるほうが好ましい。なぜなら、放熱部材が筒状である場合には、ファン70の回転によって生じる風は、確実に放熱部材の内部を通過する。従って、放熱部材を効率良く冷却することが可能となるからである。
また、上記の実施形態において、原駆動信号発生部43−1、原駆動信号発生部43−2、原駆動信号発生部43−3、及び、原駆動信号発生部43−4の温度を検出するための感熱センサ55−1、感熱センサ55−2、感熱センサ55−3、及び、感熱センサ55−4の検出した温度が、1つでも予め設定した温度以上になった場合のみに、コントローラ60は、キャリッジユニット30を制御し、ファン70の送風方向がキャリッジ31の移動方向と逆方向になるように、ファン70から送風させることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、コントローラ60は、キャリッジユニット30を制御し、ファン70の送風方向がキャリッジ31の移動方向と逆方向になるように、常時、ファン70から送風させるようにすることもできる。
ただし、それぞれの感熱センサの検出した温度が、1つでも予め設定した温度以上になった場合のみに、ファン70を回転させる方が、ファン70を回転させるための電力を抑制することができる。さらに、限られた場合にのみファン70は回転するので、ユーザが、ファン70の回転音に気を取られる時間も少なくなる。
従って、上記の形態の方がより望ましい。
印刷システムの外観構成を示した説明図である。 プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。 プリンタドライバのユーザインタフェースの説明図である。 本実施形態のプリンタの全体構成のブロック図である。 本実施形態のプリンタの全体構成の概略図である。 本実施形態のプリンタ本体のキャリッジ部分の拡大図である。 図7Aは、本実施形態のプリンタ本体のキャリッジに設けられたファンの正面図である。図7Bは、本実施形態のプリンタ本体のキャリッジに設けられたファンの斜視図である。 本実施形態のプリンタの全体構成の横断面図である。 ヘッドの内部の概略構成を示す説明図である。 ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図である。 ヘッドにおけるノズルNzの配列を示す説明図である。 ヘッドユニットの説明図である。 各信号のタイミングチャートである。 本実施形態の印刷方法を説明するためのフロー図である。 プリンタ1の印刷処理のフロー図である。 図16Aは、キャリッジが右方向に移動する場合に、ファンが左方向に送風することを説明するための説明図である。図16Bは、キャリッジが左方向に移動する場合に、ファンが右方向に送風することを説明するための説明図である。 放熱部材の別の実施形態を説明するための説明図である。
符号の説明
1 プリンタ
20 搬送ユニット 21 給紙ローラ
22 搬送モータ(PFモータ) 23 搬送ローラ
24 プラテン 25 排紙ローラ
30 キャリッジユニット 31 キャリッジ
32 キャリッジモータ(CRモータ)
40 ヘッドユニット 41 ヘッド
42 ヘッド駆動回路
421 第1シフトレジスタ 422 第2シフトレジスタ
423 ラッチ回路群 424 データセレクタ
43 原駆動信号発生部
43−1 原駆動信号発生部 43−2 原駆動信号発生部
43−3 原駆動信号発生部 43−4 原駆動信号発生部
50 検出器群 51 リニア式エンコーダ
52 ロータリー式エンコーダ 53 紙検出センサ
54 紙幅センサ
55−1 感熱センサ 55−2 感熱センサ
55−3 感熱センサ 55−4 感熱センサ
60 コントローラ 61 インタフェース部
62 CPU 63 メモリ
64 ユニット制御回路
70 ファン
71−1 羽 71−2 羽
71−3 羽 71−4 羽
72 回転軸 73 モータ
80−1 インクカートリッジ 80−2 インクカートリッジ
80−3 インクカートリッジ 80−4 インクカートリッジ
81 導入管 82 インク通路
90 放熱部材 91 放熱部材
1000 印刷システム 1100 コンピュータ
1102 ビデオドライバ 1104 アプリケーションプログラム
1110 プリンタドライバ
1200 表示装置 1300 入力装置
1300A キーボード 1300B マウス
1400 記録再生装置
1400A フレキシブルディスクドライブ装置
1400B CD−ROMドライブ装置

Claims (12)

  1. 駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、前記駆動信号発生部と前記インク吐出部と共に所定方向に移動可能な移動体を備え、
    前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷装置において、
    前記移動体は、前記駆動信号を発生することにより発熱した前記駆動信号発生部を、送風することによって冷却するためのファンをさらに備え、
    前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向と逆方向である
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成するドット形成処理と、
    前記移動体の移動方向と交差する方向に、前記媒体を所定量搬送する搬送処理と、
    を交互に繰り返し、前記媒体にドットから構成される画像を形成し、
    前記搬送処理を実行する間に、前記ファンの送風方向を切り替える
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記移動体は、前記所定方向に往復移動可能であり、
    前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向が切り替わるときに切り替わる
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載の印刷装置において、
    前記移動体は、前記駆動信号発生部が前記駆動信号を発生するときに生じる熱を放熱するための放熱部材をさらに備える
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置において、
    前記放熱部材は筒状であり、前記放熱部材の中心軸は、前記移動体の移動方向と平行である
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項4、又は、請求項5に記載の印刷装置において、
    前記放熱部材は、前記移動体の移動方向と垂直な方向に並ぶ複数の板状の部材を備える
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記駆動信号発生部の温度を検出するセンサをさらに備え、
    前記センサによって検出された前記駆動信号発生部の温度が所定の温度よりも高い場合に、前記ファンは前記駆動信号発生部に送風する
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項7に記載の印刷装置において、
    前記駆動信号発生部は複数存在し、それぞれの前記駆動信号発生部の温度を検出する複数のセンサをさらに備え、
    それぞれの前記センサによって検出されたそれぞれの前記駆動信号発生部の温度のうち、1つでも所定の温度よりも高い場合に、前記ファンは、複数の前記駆動信号発生部に送風する
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、前記駆動信号発生部と前記インク吐出部と共に所定方向に移動可能な移動体を備え、
    前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷装置において、
    前記移動体は、前記駆動信号を発生することにより発熱した前記駆動信号発生部を、送風することによって冷却するためのファンをさらに備え、
    前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向と逆方向であり、
    前記移動体は、前記所定方向に往復移動可能であり、
    前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向が切り替わるときに切り替わり、
    前記移動体は、前記駆動信号発生部が前記駆動信号を発生するときに生じる熱を放熱するための放熱部材をさらに備え、
    前記放熱部材は筒状であり、前記放熱部材の中心軸は、前記移動体の移動方向と平行であり、
    前記放熱部材は、前記移動体の移動方向と垂直な方向に並ぶ複数の板状の部材を備え、
    前記駆動信号発生部は複数存在し、それぞれの前記駆動信号発生部の温度を検出する複数のセンサをさらに備え、
    それぞれの前記センサによって検出されたそれぞれの前記駆動信号発生部の温度のうち、1つでも所定の温度よりも高い場合に、前記ファンは、複数の前記駆動信号発生部に送風する
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、共に所定方向に移動可能な移動体を、前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷方法において、
    前記駆動信号を発生することにより発熱した前記駆動信号発生部を、前記移動体の移動方向と逆方向から送風することによって冷却する
    ことを特徴とする印刷方法。
  11. コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、
    前記印刷装置は、駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、前記駆動信号発生部と前記インク吐出部と共に所定方向に移動可能な移動体を備え、前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷装置であり、
    前記移動体は、前記駆動信号を発生することにより発熱した前記駆動信号発生部を、送風することによって冷却するためのファンをさらに備え、前記ファンの送風方向は、前記移動体の移動方向と逆方向である
    ことを特徴とする印刷システム。
  12. 駆動信号を発生させる駆動信号発生部と、圧力発生素子を有し前記駆動信号により前記圧力発生素子が駆動されることによりインクを吐出するインク吐出部と、前記駆動信号発生部と前記インク吐出部と共に所定方向に移動可能な移動体を備え、
    前記移動体を前記所定方向に移動させながら前記インク吐出部からインクを吐出して媒体にドットを形成する印刷装置に、
    前記駆動信号を発生することにより発熱した前記駆動信号発生部を、前記移動体の移動方向と逆方向から送風することによって冷却する機能を実現させる
    ことを特徴とするプログラム。

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