JP2005241621A - 光学測定装置及び光学測定装置における距離算出方法 - Google Patents

光学測定装置及び光学測定装置における距離算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化・高精度化を同時に満たす距離測定装置、被測定対象物の傾き及び距離を測定することができる光学測定装置及び光学測定装置における距離算出方法を提供する。
【解決手段】 距離測定用レーザ光源20から出射された距離測定用レーザ光Lは、コリメータレンズ22を介して略平行光とされ、基準姿勢にある被測定物体Wの表面に斜めから入光するよう距離測定用レーザ光源20及びコリメータレンズ22の配置位置が調整されている。つまり、距離測定用レーザ光Lは入射角θ度(>0度)で入光する。ワークW(測定対象物)の表面における距離測定用レーザ光Lの正反射光(距離測定用正反射光L)は、コリメータレンズ17を挟んでコリメータレンズ22と線対称の位置に配された収束レンズ23によって収束され、反射ミラー24及び偏光ビームスプリッタ14を介して撮像素子24の撮像面上に照射される。収束レンズ23は、これを透過した距離測定用正反射光L’の焦点位置Fが撮像素子24の撮像面の前方に位置するように配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、距離測定装置、光学測定装置及び光学測定装置における距離算出方法に関する。
被測定対象物の距離を測定する距離測定装置として、三角測距の原理を用いたものが知られている。これは図44に示すように、投光光学系310がその光軸LCをワークWの光照射面に対して所定の角度を有するように配されているとともに、受光光学系320がその光軸LC’を光照射面に対して所定の角度を有するように配されている。
投光光学系310を構成する投光素子311から出射した光は同じく投光光学系310を構成するコリメータレンズ312にて収束光に変換され、この後、当該収束光がワークWの光照射面に照射される。そして、ワークWの光照射面を反射した光(拡散反射光)が受光光学系320を構成する集光レンズ321で収束され、同じく受光光学系320を構成する撮像素子322の受光面に集光されるようになっている。
このように構成すれば、ワークWの距離が変化することに伴って、撮像素子322の受光面における反射光の集光位置が変化するから、受光面における集光位置に基づいてワークWの距離を算出することができる。
ところで、上記距離測定装置では小型化・高精度化が要望されている。
まず、小型化を図ろうとする場合には、投光光学系310及び受光光学系320の光軸LC,LC’とワークWの光照射面とのなす角θを小さくすることが考えられる。このなす角θを小さくすることで投受光光学系310,320が互いに接近することとなるから、装置を小型化することが可能となる。
一方、測定精度を高精度化しようとする場合、投受光光学系310,320の光軸LC,LC’と光照射面とのなす角θを増大させるようにすればよい。こうすれば、例えばなす角をθよりも小さいθ1(θ1<θ)とした場合と比較して、ワークWの距離の変化量を同一としても受光面における集光位置の変化を大きくすることができる。換言すれば、距離測定の分解能を向上させることができるのである。
しかしながら、上記の要望は互いに相反する要素である。即ち、小型化を図ろうとすると測定精度が低下し、他方、測定精度を向上させようとすると小型化が困難となる。このため、双方の要望を同時に満たすことは極めて困難とされていた。
また、被測定対象物の距離及び傾きを測定する光学測定装置として特許文献2及び特許文献2のものが開示されている。
このうち、特許文献2のものは三角測距の原理を用いて被測定対象物の距離及び傾きを測定するものであり、距離測定用光学系と傾き測定用光学系とを備えている。変位測定用光学系では、レンズにより収束された投光素子からの光を被測定対象物に対して斜めから投射し、反射光をレンズにより収束して撮像手段の撮像面に結像する構成とされており、その撮像面における結像位置により被測定対象物の距離を測定することができる。
傾き測定用光学系は、レンズにより平行光とされた投光素子からの光を被測定対象物に対して斜めから投射し、反射光をレンズにより収束して撮像手段の撮像面に結像する構成とされており、その撮像面における結像位置により被測定対象物の傾きを測定することができる。
一方、特許文献2のものは投光素子からの光を被測定対象物に照射し、レンズにより集光された被測定対象物からの拡散反射光を変位測定用撮像手段に受光するとともに、正反射光をプリズムで反射させて傾き測定用撮像手段にて受光する構成とされている。これにより、変位測定用撮像手段における光の照射位置に基づいて被測定対象物の変位が測定されるとともに、傾き測定用撮像手段における光の照射位置に基づいて被測定対象物の傾きが測定されるのである。
特開平8−240408号公報 特開平11−153407号公報
ところで、上記装置では、三角測距の原理を用いているから、被測定対象物の距離により、投光素子から投光された光の照射位置、即ち、測定位置がずれる。特に、角度測定においては2種類の被測定対象物相互間の相対角度を測定する二面検出にも適用されるため、このような場合には二面の相対角度を正確に測定することができない。これに対して、投光素子からの光を被測定対象物の変位方向に沿った方向に照射させることで測定点のずれを無くすることはできるが、そうすると、変位測定用光学系と傾き測定用光学系が同軸上に配されることとなるため、距離の測定を行なうことができない。
また、被測定対象物は材質等が多岐にわたっており、例えば鏡面体の傾き及び距離を測定する場合がある。一般に鏡面体は拡散反射が生じ難いという性質を有しているため、拡散反射光に基づいて距離を測定する上記特許文献1の装置では正確な測定を行なうことができない。
本発明は上記のような事情に鑑みて創案されたものであって、小型化・高精度化を同時に満たす距離測定装置、被測定対象物の傾き及び距離を測定することができる光学測定装置及び光学測定装置における距離算出方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、被測定対象物に光を照射しその正反射光に基づいて当該測定対象物の距離を測定する距離測定装置であって、
前記測定対象物に光を投光する距離測定用投光手段と、
前記被測定対象物からの正反射光を収束させる収束レンズと、
前記収束レンズを通過した光を受光する距離測定用受光手段と、
前記距離測定用受光手段の受光面における前記正反射光の照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する距離測定手段とを備え、
前記距離測定用投光手段から被測定対象物までの投光光路と、前記被測定対象物から前記距離測定用受光手段までの反射光路とは所定角度をなす構成であるとともに、前記投光光路または前記反射光路は前記被測定対象物とは垂直な基線軸に対して所定角度を有する構成であり、
前記距離測定用受光手段の受光面は前記反射光路に沿って前記収束レンズの焦点位置よりも前記収束レンズ側またはその反対側に配されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、被測定対象物に光を照射しその拡散反射光に基づいて当該測定対象物の距離を測定する距離測定装置であって、
前記測定対象物に光を投光する距離測定用投光手段と、
前記被測定対象物からの拡散反射光を収束させる収束レンズと、
前記収束レンズを通過した光を受光する距離測定用受光手段と、
前記距離測定用受光手段の受光面における前記拡散反射光の照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する距離測定手段とを備え、
前記距離測定用投光手段から被測定対象物までの投光光路と、前記被測定対象物から前記距離測定用受光手段までの反射光路とは所定角度をなす構成であり、
前記距離測定用受光手段の受光面は前記反射光路に沿って前記収束レンズの焦点位置よりも前記収束レンズ側またはその反対側に配されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記距離測定用投光手段は平行光を出射する構成とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記距離測定用投光手段は収束光を出射する構成とされているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、被測定対象物に光を照射しその反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの正反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
前記正反射光を収束させる収束レンズと、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光(角度測定用正反射光)を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による正反射光(距離測定用正反射光)を撮像面に照射させる距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、被測定対象物に光を照射しその反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの正反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
前記正反射光を収束させる収束レンズと、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光(角度測定用正反射光)を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による正反射光(距離測定用正反射光)の焦点位置から光軸方向に前後にずらして撮像面を配し、この撮像面に距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、被測定対象物に光を照射しその拡散正反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
前記正反射光を収束させる収束レンズと、
前記収束レンズにより収束された前記反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による反射光を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
前記収束レンズにより収束された前記反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による反射光を撮像面に照射させる距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されているところに特徴を有する。
請求項8の発明は、被測定対象物に光を照射しその拡散反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
前記反射光を収束させる収束レンズと、
前記収束レンズにより収束された前記反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
前記収束レンズにより収束された前記反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による反射光の焦点位置から光軸方向に前後にずらして撮像面を配し、この撮像面に距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されているところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項5ないし請求項8のいずれかに記載の光学測定装置。前記コリメータレンズは、
前記角度測定用投光手段からの光を平行光に変える第1のコリメータレンズと、
前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変える第2のコリメータレンズとから構成されており、
前記両平行光を合流させて前記分岐手段に導く光合流手段を備えるところに特徴を有する。
請求項8の発明は、被測定対象物に光を照射しその反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
前記角度測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
前記距離測定用投光手段からの光を収束光に変える収束レンズと、
前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの正反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
前記正反射光を収束させる収束レンズと、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光(角度測定用正反射光)を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による正反射光(距離測定用正反射光)を撮像面に照射させる距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されているところに特徴を有する。
請求項9の発明は、被測定対象物に光を照射しその反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
前記角度測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
前記距離測定用投光手段からの光を収束光に変える収束レンズと、
前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの正反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
前記正反射光を収束させる収束レンズと、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光(角度測定用正反射光)を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による正反射光(距離測定用正反射光)の焦点位置から光軸方向に前後にずらして撮像面を配し、この撮像面に距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されていることを特徴とする光学測定装置。
請求項10の発明は、請求項5ないし請求項9に記載のものにおいて、前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段をそれぞれパルス駆動することで交互にパルス点灯するとともに、
前記測定手段は、前記角度測定用投光手段の点灯に同期して前記角度測定用撮像手段の撮像面における前記集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定し、他方、前記距離測定用投光手段の点灯に同期して前記距離測定用撮像手段の撮像面における前記照射位置に基づいて前記被測定対象物の距離を測定するところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項5ないし請求項10のいずれかに記載のものにおいて、
前記角度測定用投光手段と前記距離測定用投光手段とは互いに異なる波長帯の光を出射する構成とされており、
前記角度測定用正反射光及び距離測定用正反射光のうち一方を反射させ他方を透過させることで、前記角度測定用正反射光を前記角度測定用撮像手段に導くとともに、前記距離測定用正反射光を前記距離測定用撮像手段に導く光分岐用ダイクロイックミラーを備えることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項5ないし請求項11のいずれかに記載のものにおいて、前記角度測定用投光手段と前記距離測定用投光手段とは、互いに同一の偏光方向とされている偏光光を出射する構成とされているとともに、前記分岐手段は偏光ビームスプリッタから構成されており、
他方、前記被測定対象物は、鏡面状の表面を有する鏡面体とされており、
前記偏光ビームスプリッタと被測定対象物との間に配され、前記偏光ビームスプリッタからの光を透過させるとともに、前記角度測定用正反射光と前記距離測定用正反射光とを透過させる1/4波長板を備えるところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項5ないし請求項12のいずれかに記載のものにおいて、前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段はレーザ光源から構成されているところに特徴を有する。
請求項14の発明は、請求項5ないし請求項13のいずれかに記載のものにおいて、前記距離測定用投光手段から出射された光が前記被測定対象物に照射されたときのスポット形状が前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの投光光路と、前記被測定対象物から前記距離測定用撮像手段までの反射光路との離間方向に沿って長い楕円形状となるように構成されているところに特徴を有する。
請求項15の発明は、請求項5ないし請求項14のいずれかに記載のものにおいて、前記測定手段による測定に先だって、基準となる測定対象物が距離測定方向における少なくとも二つの異なる設定距離にあるときに、可動機構により前記基準となる測定対象物の姿勢を前記光軸を中心とした少なくとも対称4方向にわたって当該光軸に対して複数の異なる角度に単位角度毎に傾斜させたときに、前記各設定距離において前記距離測定用撮像手段上の照射位置の座標値(照射位置座標)と、前記可動機構により設定された各傾角とを関連付けた距離関連情報を取得し、これらを記憶する記憶手段を備え、
前記測定手段は、
前記角度測定用撮像手段における集光位置から前記被測定対象物の傾角を測定するとともに、前記記憶手段に記憶された前記距離関連情報群から前記角度測定用撮像手段の集光位置に基づいて測定された傾角と関連付けられた前記距離測定用撮像手段の照射位置座標を選択し、その照射位置座標に基づいて前記被測定対象物の距離を算出するところに特徴を有する。
請求項16の発明は、請求項15に記載のものにおいて、前記測定手段は、前記角度測定用撮像素子の集光位置に基づいて算出した傾角に基づいて前記記憶手段に記憶されている距離関連情報群のうち少なくとも2つの距離関連情報から当該傾角に関連付けられた照射位置座標を選択するとともに、それら照射位置座標から直線を算出し、前記距離測定用撮像手段の照射位置情報を前記直線上の任意の座標の座標値に置換する置換処理を行なうことで前記距離を算出するところに特徴を有する。
請求項17の発明は、請求項16に記載のものにおいて、前記置換処理は、前記照射位置の座標値を含み、かつ、前記直線と直交する直線(直交線)を算出する直交変換処理を行い、その直交線と前記直線との交点の座標値に置換するところに特徴を有する。
請求項18の発明は、請求項16または請求項17に記載のものにおいて、前記測定手段は、
前記傾角が前記距離関連情報群内に存在しないときには、
前記記憶手段に記憶されている各距離関連情報について一方向における傾角を一定としたときの他方向における傾角毎の照射位置座標群から曲線補間により近似曲線をそれぞれ生成する曲線生成処理を行ない、
少なくとも2つの距離関連情報から前記傾角に対して少なくとも直近大小の傾角に関連付けられた照射位置座標群に基づいて互いに交差する1組の仮想近似曲線(仮想近似曲線組)をそれぞれ生成し、それぞれの仮想近似曲線組から得られる複数の交点から直線を生成するところに特徴を有する。
請求項19の発明は、被測定対象物に光を照射しその反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置の距離算出方法において、
角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの正反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
前記正反射光を収束させる収束レンズと、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光(角度測定用正反射光)を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による正反射光(距離測定用正反射光)の焦点位置から光軸方向に前後にずらして撮像面を配し、この撮像面に距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配する光学測定装置における距離算出方法であって、
前記測定手段が前記測定に先だって、可動機構により、基準となる測定対象物を距離測定方向における少なくとも二つの異なる設定距離に移動させるとともに、それらの各設定距離において前記基準となる測定対象物の姿勢を前記光軸を中心とした少なくとも対称4方向にわたって複数の異なる角度に傾斜させる処理と、
前記可動機構により設定された前記設定距離において前記距離測定用撮像手段上の照射位置の座標値(照射位置座標)と、前記可動機構により設定された各傾角とを関連付けた距離関連情報を、記憶手段に記憶させる処理と、
前記角度測定用撮像手段における集光位置から前記被測定対象物の傾角を測定するとともに、前記距離関連情報群から前記角度測定用撮像手段の集光位置に基づいて測定された傾角に関連付けられている照射位置座標を選択し、その照射位置座標に基づいて前記被測定対象物の距離を算出する処理とを実行するところに特徴を有する。
請求項20の発明は、請求項19に記載のものにおいて、前記測定手段は、
前記角度測定用撮像素子の集光位置に基づいて算出した傾角に基づいて前記記憶手段に記憶されている距離関連情報群のうち少なくとも2つの距離関連情報から当該傾角に関連付けられた照射位置座標を選択する処理と、
それら照射位置座標から直線を算出する処理と、
前記距離測定用撮像手段の照射位置情報を前記直線上の任意の座標の座標値に置換する置換処理を行なうことで前記距離を算出するところに特徴を有する。
請求項21の発明は、請求項20に記載のものにおいて、前記置換処理は、前記照射位置の座標値を含み、かつ、前記直線と直交する直線(直交線)を算出する直交変換処理を行い、その直交線と前記直線との交点の座標値に置換する処理であることを特徴とする
請求項22の発明は、請求項20または請求項21に記載のものにおいて、前記測定手段は、
前記傾角が前記距離関連情報群内に存在しないときには、
前記記憶手段に記憶されている各距離関連情報について一方向における傾角を一定としたときの他方向における傾角毎の照射位置座標群から曲線補間により近似曲線をそれぞれ生成する曲線生成処理と、
少なくとも2つの距離関連情報から前記傾角に対して少なくとも直近大小の傾角に関連付けられた照射位置座標群に基づいて互いに交差する1組の仮想近似曲線(仮想近似曲線組)をそれぞれ生成し、それぞれの仮想近似曲線組から得られる複数の交点から直線を生成する処理を行なうことを特徴とする。
請求項23の発明は、被測定物体に光を照射しその反射光に基づいて前記被測定物体の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
前記被測定物体に向けて略平行光としての光を照射する角度測定用投光手段と、
前記角度測定用投光手段からの光の照射方向に対して所定角度傾いた方向から略平行光としての光を前記被測定物体に照射するよう配された距離測定用投光手段と、
撮像手段と、
前記角度測定用投光手段から前記被測定物体に照射されて正反射した角度測定用正反射光を前記撮像手段の撮像面上に導く角度測定用導光手段と、
前記距離測定用投光手段から前記被測定物体に照射されて正反射した距離測定用正反射光を、同じく前記撮像手段の撮像面上に導く距離測定用導光手段と、
前記角度測定用正反射光の光路途中に配されて、その角度測定用正反射光を収束しその焦点を前記撮像手段の前記撮像面上に形成させる角度測定用受光光学系と、
前記距離測定用正反射光の光路途中に配されて、その距離測定用正反射光を収束しその焦点を前記撮像手段の撮像面の前方または後方に外れた位置に形成させる角度測定用受光光学系と、
前記撮像手段の撮像面上における、前記角度測定用正反射光の入光位置及び前記距離測定用正反射光の入光位置に基づいて前記被測定物体の傾き及び距離を測定する測定手段とを備えているところに特徴を有する。
請求項26の発明は被測定物体に光を照射しその拡散反射光に基づいて前記被測定物体の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
前記被測定物体に向けて略平行光としての光を照射する角度測定用投光手段と、
前記角度測定用投光手段からの光の照射方向に対して所定角度傾いた方向から略平行光としての光を前記被測定物体に照射するよう配された距離測定用投光手段と、
撮像手段と、
前記角度測定用投光手段から前記被測定物体に照射されて反射した角度測定用反射光を前記撮像手段の撮像面上に導く角度測定用導光手段と、
前記距離測定用投光手段から前記被測定物体に照射されて反射した距離測定用反射光を、同じく前記撮像手段の撮像面上に導く距離測定用導光手段と、
前記角度測定用反射光の光路途中に配されて、その角度測定用正反射光を収束しその焦点を前記撮像手段の前記撮像面上に形成させる角度測定用受光光学系と、
前記距離測定用反射光の光路途中に配されて、その距離測定用正反射光を収束しその焦点を前記撮像手段の撮像面の前方または後方に外れた位置に形成させる角度測定用受光光学系と、
前記撮像手段の撮像面上における、前記角度測定用正反射光の入光位置及び前記距離測定用正反射光の入光位置に基づいて前記被測定物体の傾き及び距離を測定する測定手段とを備えているところに特徴を有する。
請求項27の発明は、請求項25又は請求項26に記載のものにおいて、前記角度測定用投光手段と前記距離測定用投光手段とを選択的に点灯動作させる構成とし、
前記測定手段は、前記角度測定用投光手段の点灯動作に同期して前記撮像面上における前記角度測定用正反射光の入光位置に基づいて前記被測定物体の傾きを測定し、他方、前記距離測定用投光手段の点灯動作に同期して前記撮像面上における前記距離測定用正反射光の入光位置に基づいて前記被測定物体の距離を測定するところに特徴を有する。
請求項28の発明は、請求項25ないし請求項27に記載のものにおいて、前記角度測定用投光手段と前記距離測定用投光手段とは互いに異なる波長帯の光を出射するよう構成され、
前記撮像手段は、前記異なる各波長帯の光を識別可能な構成になっているところに特徴を有する。
距離測定用受光手段の受光面を反射光路に沿って前記収束レンズの焦点位置よりも前記収束レンズ側またはその反対側に配した構成としている。このように構成したことにより、受光面を収束レンズの焦点位置に配した構成に比べて検出対象物からの反射光の受光面における照射位置のずれ量が大きくされるから、分解能の向上を図ることができる。
距離測定用投光手段から出射される光を平行光にする構成とした。これにより、被測定対象物の距離を変化に拘わらず撮像手段に形成されるスポット径は略一定とされ、正確な距離測定に寄与することとなる。
距離測定用投光手段から出射される光を収束光とした構成とした。これは被測定対象物を反射した光を一旦発散させ、この発散光を収束レンズにより集光させると、この収束光は収束レンズの焦点位置よりも遠方で集光する。これによって、集光位置が反射光路と直交する方向でずれることとなり、被測定対象物上での楕円における長片方向の集光度合が大きくされ、短辺方向における集光度合いは比較的小さくなる。そうすると、撮像手段の撮像面上に形成されるスポットは短辺方向に揃った形態とされる。これにより、表裏面の区別がつけやすくなる。また、撮像面におけるスポットの移動方向と短辺の向きとが一致するようにすればその変化を確認しやすくなる。
被測定対象物からの正反射光に基づいて、距離及び傾きの測定を行なうように構成しているから、鏡面体または非鏡面体に拘わらず傾き及び距離の測定を行うことができる。
距離測定用受光手段の受光面を光軸方向に沿って前記収束レンズの焦点位置よりも前記収束レンズ側またはその反対側に配した構成としている。このように構成したことにより、受光面を収束レンズの焦点位置に配した構成に比べて検出対象物からの反射光の受光面における照射位置のずれ量が大きくされるから、距離測定において分解能(測定精度)の向上を図ることができる。
両者から出射した光が干渉することがなく、一層精度の高い測定を行なうことができる。
両投光手段からの光をそれぞれ第1及び第2のコリメータレンズにより平行光に変えてから分岐手段に導く構成としているから、両投光手段から分岐手段までの光学的距離の調整を行なう必要がなく装置内の光学系の組付け精度を緩やかにすることができる。また、光学系の調整作業も簡略化することができる。
角度測定用正反射光と距離測定用正反射光とを波長により分離することができるから、一層正確な測定を行うことができる。
両投光手段から出射した光は一の偏光方向を有する光として偏光ビームスプリッタ及び1/4波長板を介して鏡面体に照射される。1/4波長板を透過した光は円偏光とされて、鏡面体に照射され、鏡面体からの反射光は円偏光のまま1/4波長板を透過する。すると、円偏光とされていた反射光が一の偏光方向と直交する偏光方向に変えられて偏光ビームスプリッタに至り、その光は一の偏光方向の光の入射方向とは異なる方向に進む。
このようにしたことで光学的な損失を低減することが可能となり、鏡面体検出におけるS/N比を向上させることができる。
レーザ光源から出射される光は直線偏光(即ち、一の偏光方向を有する光)であるから、直線偏光光を出射させるための構成を簡略化することができる。
光をレンズで集光する場合、光芒の広い光の方が光芒の狭い光よりも集光の大が大きくされる。例えば、ガラス等の透明体に光を照射した場合、ガラス表面及び裏面からの反射光がそれぞれ撮像手段に照射されるが、上記レンズの特性により、その集光度を高めれば、撮像面におけるスポットの受光強度差が如実に現れて、測定部位を確実に特定することができる。
被測定対象物の距離測定において、当該被測定対象物の傾角によって距離測定用撮像手段上の照射位置が異なる。そうすると、距離測定において測定された傾角を無視して距離測定用撮像手段における照射位置に基づいて距離測定をすることは測定精度の低下を招くこととなる。
そこで、上記発明では、予め、基準となる測定対象物を使用し、複数の離間距離に応じた傾角と距離測定用撮像手段における照射位置座標とを関連付けて距離関連情報として記憶手段に記憶し、その距離関連情報から測定された傾角に関連付けられた照射位置座標に基づいて距離算出を行なうようにした。これにより、傾角によって測定される距離がばらつくことがなく、一層正確な距離測定を行なうことができる。
上記発明では、複数の距離関連情報から測定された傾角に関連付けられている照射位置座標を選択し、それら照射位置座標から直線を生成して、距離測定用撮像手段上の照射位置座標をその直線上の任意の座標へ置換する座標補間処理を行なっている。
これによれば、直線近似を行なっているから近似曲線を生成する場合に比べて処理の高速化を図ることができるという利点がある。
また、座標補間処理における誤差を最小にすることができ、より一層正確な距離測定を行うことができる。
例えば、記憶手段の記憶容量の都合で、可動機構で可変できる単位角度を光学測定装置が測定できる最小の角度よりも大きくした場合、実際の測定においては、距離関連情報内に選択すべき照射位置座標が存在しないことがある。そうすると,正確な距離測定を行なうことが困難となることが予測される。
これに対して、上記発明によれば、少なくとも2つの距離関連情報から仮想近似曲線組を生成し、それらの仮想曲線組から得られる交点から直線を生成するようにしているから、上記の事情があろうとも測定精度を維持することができるとともに、記憶手段の記憶容量を無用に増大させるといったことがない。
被測定物体に対して、角度測定用投光手段からの光の照射方向に対して所定角度傾いた方向から距離測定用投光手段による光が被測定物体に照射されるよう構成されている。従って、上記特許文献1に比べて被測定物体の距離変位に伴う距離測定用投光手段からの光の被測定物体への照射位置(測定位置)の変動量が少なくなり、正確な角度測定が可能になる。
また、本構成は角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段の正反射光に基づき測定を行う構成なので、上記特許文献2とは異なり鏡面物体であっても傾き及び距離の測定を行うことができる。
更に、角度測定用正反射光及び距離測定用反射光を共通の撮像手段の撮像面に入光させてこの入光位置に基づき測定を行う構成なので、2台の撮像手段が必要な上記特許文献1,3に比べてコストの低減および装置の小型化を図ることができる。
また、各投光手段から出射した光同士の干渉、及び、両正反射光同士の干渉を防止でき、一層精度の高い測定が可能になる。
角度測定用投光手段と距離測定用投光手段とから互いに異なる波長帯の光を出射し、これらの光を異なる波長帯の光に識別可能な撮像手段(例えばカラーCCDカメラを備えて構成された撮像手段)の撮像面に入光させる構成とした。従って、角度測定用正反射光と距離測定用正反射光とを波長の相違に基づき区別でき、一層正確な測定が可能になる。
<実施形態1>
請求項1及び請求項3に係る距離測定装置の実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。
符号20は距離測定用レーザ光源であって、これにはレーザ駆動回路21が接続されている。このレーザ駆動回路21は、CPU11からの制御信号Saに基づいて距離測定用レーザ光源20に駆動電流Ibを供給し点灯動作を行わせる。なお、距離測定用レーザ光源20は間欠的または連続的に駆動することができる。
距離測定用レーザ光源20から出射された距離測定用レーザ光Lは、コリメータレンズ22を介して平行光とされる(距離測定用レーザ光源20及びコリメータレンズ22が請求項に記載の「距離測定用投光手段」を構成している。)。そして、当該平行光が基準姿勢にある被測定物体Wの表面に斜めから入光するよう距離測定用レーザ光源20及びコリメータレンズ22の配置位置が調整されている。つまり、距離測定用レーザ光Lは被測定物体Wの表面に対して垂直な基線軸LBに対して所定の入射角θ度(>0度)となるように入光する(これによって、「距離測定用投光手段から被測定対象物までの投光光路と、前記被測定対象物から距離測定用受光手段までの反射光路とは所定角度をなす」構成とされる)。
ワークW(測定対象物)の表面における距離測定用レーザ光Lの正反射光L’は、基線軸LBに対して所定角度θでもって反射し、収束レンズ23によって収束され、反射ミラー24及び偏光ビームスプリッタ14を介して撮像素子24(距離測定用受光手段)の撮像面上に照射される。
また、収束レンズ23は、これを透過した正反射光L’の焦点位置Fが撮像素子24の撮像面の前方に位置するように配置されている。ここで、正反射光L’の集光位置を撮像素子24の撮像面上に一致させなかった理由は、ワークWの距離に応じて正反射光L’の撮像面上における照射位置を変化させて、この照射位置からワークWの距離を算出するためである。従って、正反射光L’の集光位置Fが撮像素子24の撮像面の後方に位置するように構成してもよい。
なお、収束レンズ23を正反射光L’の光路に沿って移動させるか、或いは収束レンズ23を特性が異なる他の収束レンズに交換することで正反射光L’の集光位置を調整することができる。
<距離測定のCPUにおける処理>
撮像素子24は撮像面上に形成される正反射光L’の受光スポットに応じたデジタル信号列からなる撮像信号SbをCPU11に送信する。CPU11は、前述したレーザ駆動回路21に制御信号Saを与えて距離測定用レーザ光源20をパルス点灯させる。また、CPU11は、制御信号Saの送信に同期して撮像素子24からの撮像信号Sbを取り込んでこれに基づき距離測定用正反射光L’の撮像面上における照射位置Nを検出し例えば収束レンズ23からワークWまでの距離測定を行う。
なお、本実施形態では、正反射光L’の照射位置検出については、撮像素子24からの撮像信号Sbから最大の受光量を有する画素を照射位置Nとして決定している。しかしながら、これに限らず、正反射光L’の重心位置を照射位置Nとして決定する構成であってもよい。この重心位置の概念には、いわゆる面積重心位置と体積重心位置とが含まれ、それぞれ次のように定義される。
<面積重心位置>
面積重心位置={Σ(MI)/ΣM}
I:撮像手段の撮像面上において、照射領域内の各画素の位置ベクトル
M:上記各画素の受光量レベルが所定レベル以上であるときには例えば1、そうでないときには0
<体積重心位置>
体積重心位置={Σ(mI)/Σm}
I:上記面積重心位置の場合と同じ
m:上記各画素の受光量レベルに応じた係数
このように定義される重心位置を距離測定用の照射位置Nとすることにより、より精度高い距離測定が可能となる。また、このように重心位置を照射位置して定める方法を用いると、照射位置を定めるために多数回平均化処理する方法と比較して処理時間を大幅に短縮できる。なお、このように重心位置を照射位置として定める方法は、下記実施形態2ないし実施形態4のいずれの実施形態にも適用できる。
<距離測定>
本実施形態では、三角測距の原理を利用してワークWの距離を測定する。
まず、距離測定用レーザ光源20の点灯動作に同期して撮像素子24から送信された撮像信号Sbに基づいて例えば最大の受光量とされている画素を照射位置Nとして特定する。そして照射位置Nと撮像素子24における基準位置Oとの離間間隔からワークWの距離を測定する。
以下、より具体的に説明する。
例えば、被測定物体Wが図1中のAの位置(距離d1)にある場合には、距離測定用レーザ光源20の点灯動作時に撮像素子24の撮像面上に形成される照射位置N1は基準位置Oからd1’(図中では照射位置N1と基準位置Oとが一致しているため図示せず)離れていることから、これに基づいて距離d1が測定される。
被測定物体Wが図2中のBの位置(距離d2)にある場合には、距離測定用レーザ光源20の点灯動作時に撮像素子24の撮像面上に形成される照射位置Nは基準位置Oからd2’離れていることから、これにより、距離d2と測定される。
ワークWが図3中のCの位置(距離d3)にある場合には(詳しくは図4参照)、距離測定用レーザ光源20の点灯動作時に撮像素子24の撮像面上に形成される照射位置Nは基準位置Oからd3’離れていることから、これにより、距離d3と測定される。
また、測定精度をより高めたい場合には、以下のようにすればよい。即ち、撮像素子24を正反射光L’の光路に沿ってワークWから遠ざかる方向へ配置すればよい(図4参照)。このようにすることで、撮像面における正反射光L’の照射位置のずれ量が大きくなる、即ち、ずれ量を増幅することができるから、より一層正確な測定を行なうことができる。尚、撮像素子24をワークWから遠ざけた場合であっても、正反射光L’を受光する構成とされているため、撮像面における受光スポットの径は略一定であるから、測定精度に影響を与えることがない。
本実施形態では、撮像素子24の撮像面を正反射光L’の光路に沿って収束レンズ23の焦点位置Fよりも遠方に配した構成としている。このように構成したことにより、撮像面を収束レンズ24の焦点位置Fに配した構成に比べてワークWからの正反射光L’の撮像面における照射位置のずれ量が大きくされるから、分解能の向上を図ることができる。
また、本実施形態では距離測定用レーザ光源20から出射される光を平行光にする構成とした。従って、分解能を向上させたい場合には、撮像素子24を反射光L’の光路に沿ってワークWから遠ざかる方向へ配置すればよい。
<実施形態2>
請求項1及び請求項4に係る距離測定装置の実施形態について図5ないし図8を参照して説明する。尚、実施形態1と同一の部分については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態では、距離測定用レーザ光源20からの光を収束レンズ25によって収束光に変換する(距離測定用レーザ光源20及び収束レンズ25で「距離測定用投光手段」を構成している)。そして、当該収束光を当該収束光をワークWに照射するとともに、ワークWからの正反射光L’を収束レンズ23にて収束させて、撮像素子24の撮像面上に集光せしめるように構成されている。また、撮像素子24は、正反射光L’の光路(反射光路)に沿って収束レンズ23の焦点位置Fよりも遠方に配置されている。尚、収束レンズ25をレーザ光Lに沿って移動させることによって、反射光L’の集光位置を任意に変えることができる。
本実施形態では、ワークWに照射される光を収束光とした構成にしている。これはワークWを反射した光を一旦発散させ、この発散光を収束レンズ23により集光させると、この収束光は収束レンズ23の焦点位置Fよりも遠方で集光する。また、ワークWの距離に応じて正反射光L’の収束レンズ23における入射角度が変化するから、これによって、集光位置が反射光路L’と直交する方向においてずれることとなり、さらにこのずれ量が増幅されるため分解能(測定精度)を向上させることができる。
<実施形態3>
請求項2及び請求項3に係る距離測定装置の実施形態について図9ないし図12を参照して説明する。尚、実施形態1と同一の部分については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態は、距離測定用レーザ光源20からの光をコリメータレンズ22により平行光に変換した後、当該平行光をワークWに照射し、ワークWの表面における拡散反射光LDを収束レンズ23にて集光して撮像素子24の撮像面に照射させる構成となっている。
また、上記撮像素子24は収束レンズ23を通過して収束光に変換された拡散反射光の集光位置Pよりも後側に配されており、収束レンズ23を透過し、発散した光を当該撮像素子24の撮像面に照射させるようになっている。
図9から図12に示すように、撮像素子24の撮像面における拡散反射光LDの照射位置は、撮像素子24を反射光LDの光路において反射光LDの集光位置と一致する位置に配した場合と比べて、反射光路と交差する方向においてずれた位置となっている。また、そのずれ方向は反射光路を中心として、この光軸から離れる方向とされている。要するに、撮像素子24を拡散反射光LDの集光位置よりも反射光路に沿って後方に配置することで、照射位置のずれ量を増幅させている。このように構成することで、距離測定における分解能(測定精度)を向上させることができるのである。
<実施形態4>
請求項3及び請求項4に係る距離測定装置の実施形態について図13ないし図16を参照して説明する。尚、実施形態1と同一の部分については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態は、距離測定用レーザ光源20からの光を収束レンズ25によって収束光に変換し、当該収束光をワークWに照射するとともに、ワークWからの拡散反射光LDを収束レンズ23にて収束させて、撮像素子24の撮像面に照射させるように構成されている。
また、上記撮像素子24は収束レンズ23を通過して収束光に変換された拡散反射光LDの集光位置Pよりも後側に配されており、収束レンズ23を透過して発散した光を撮像面に照射させるようになっている。
図13から図16に示すように、撮像素子24の撮像面における反射光LDの照射位置は、撮像素子24を反射光路において反射光LDの集光位置と一致する位置に配した場合と比べて、反射光路と直交する方向においてずれた位置となっている。また、そのずれ方向は反射光路を中心として、この反射光路から離れる方向とされている。
要するに、撮像素子24を反射光LDの集光位置よりも反射光路において後方に配置することで、照射位置のずれ量を増幅させている。このように構成することで、距離測定における分解能(測定精度)を向上させることができるのである。
<実施形態5>
請求項5ないし請求項22に係る光学測定装置及びその距離算出方法の実施形態について図17ないし図34を参照して説明する。本実施形態の構成は図17に示す通りであり、角度測定用レーザ光源111及び距離測定用レーザ光源121から出射された光をダイクロイックミラー131(光合流手段)、ビームスプリッタ132及びコリメータレンズ133(コリメータレンズ及び収束レンズに相当)を介してワークW(被測定対象物)に両者の光を照射し、正反射光をコリメータレンズ133、ビームスプリッタ132及びダイクロイックミラー134(光分岐用ダイクロイックミラー)を介して例えば2次元CCDからなる角度測定用撮像素子112(角度測定用撮像手段)及び同じく2次元CCDからなる距離測定用撮像素子122(距離測定用撮像手段)の撮像面に照射し、その照射位置に基づいてCPU104(測定手段)によりワークWの傾き及び距離が算出されるようになっている。尚、ワークWの表面は鏡面であっても非鏡面であってもよい。
両レーザ光源111,121はそれぞれ波長の異なる光を照射するようになっており、例えば、角度測定用レーザ光源111は波長λ1のレーザ光を出射するものとされており、一方、距離測定用レーザ光源121は波長λ2のレーザ光を出射するものとされている。また、両レーザ光源111,121にはそれぞれレーザ駆動回路113,123が接続されており,CPU104からの制御信号Sa,Sbに基づいてそれぞれのレーザ光源111,121に駆動電流Ia,Ibを供給する(角度測定用レーザ光源111及びレーザ駆動回路113により角度測定用投光手段を構成し、距離測定用レーザ光源及びレーザ駆動回路113により距離測定用投光手段を構成している)。なお、レーザ光源111,121は間欠的又は連続的に駆動することができる。
ダイクロイックミラー131は、波長λ1の光を透過させ、波長λ2の光を反射させるように構成されており、これによって,角度測定用レーザ光源111のレーザ光はこのダイクロイックミラー131を透過してビームスプリッタ132に向かうとともに、距離測定用レーザ光源121からの光はこのダイクロイックミラー131を反射してビームスプリッタ132に向かう。
また、角度測定用レーザ光源111からのレーザ光はダイクロイックミラー131の入射面に垂直に入射させており、距離測定用レーザ光源121からのレーザ光はダイクロイックミラー131の入射面に対して斜めに入射させるように構成している(前記距離測定用投光手段からの光が前記被測定対象物に対して斜めに照射されるように前記距離測定用投光手段が配する構成に相当)。これによって、角度測定用レーザ光源111の光線軸は光学系の光軸(基線軸)LC(L′C′)と平行とされるとともに、距離測定用レーザ光源121の光線軸は光学系の光軸LC(L′C′)に対して傾いた状態とされる。
ビームスプリッタ132を反射したレーザ光はコリメータレンズ133により平行光とされて、ワークWに照射される。このとき、角度測定用レーザ光源111からのレーザ光はワークWが傾きのない姿勢とされているときには、ワークWの表面に対して垂直に光が照射されているのに対して、距離測定用レーザ光源121からのレーザ光は光学系の光軸LC(L′C′)に対して傾いているので、ワークWの表面に対して斜めから光が照射されている。また、ワークWに照射されたレーザ光のスポット径はレーザ光源111のレーザ光よりもレーザ光源121からのレーザ光のほうが小さくされており、かつ、レーザ光源121のレーザ光はレーザ光源111のレーザ光の照射範囲内に照射されるようになっている。
また、前記距離測定用投光手段から出射された光が前記被測定対象物に照射されたときのスポット形状が前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの投光光路と、前記被測定対象物から前記距離測定用撮像手段までの反射光路との離間方向に沿って長い楕円形状となるように構成されている。
ワークWに照射された光のスポットは光をレンズで集光する場合、光芒の広い光の方が光芒の狭い光よりも集光の大が大きくされる。例えば、ガラス等の透明体に光を照射した場合、ガラス表面及び裏面からの反射光がそれぞれ撮像手段に照射されるが、上記レンズの特性により、その集光度を高めれば、撮像面におけるスポットの受光強度差が如実に現れて、測定部位を確実に特定することができるからである。
また,距離測定用レーザ光源121からワークWまでの光路と、ワークWを反射して距離測定用撮像手段に至る光路とのなす角は、角度測定において測定可能な角度範囲よりも小さいことが望ましい。
ワークWからの正反射光はそれぞれ、コリメータレンズ133により集光され、上記ダイクロイックミラー131と同様の特性を有するダイクロイックミラー134により、角度測定用レーザ光源111による正反射光(角度測定用正反射光)は角度測定用撮像素子112の撮像面に結像して集光スポットが形成される。また、距離測定用レーザ光源121による正反射光(距離測定用正反射光)はダイクロイックミラー134を反射して距離測定用撮像素子122の撮像面に照射される。この距離測定用撮像素子122の撮像面はコリメータレンズ133の焦点位置Fよりも後方に配置されているため、撮像面上には所定の大きさの光像が形成される。ここで、距離測定用撮像素子122の撮像面を焦点位置F(コリメータレンズ133の焦点位置)に一致させなかったのは、焦点位置Fに撮像面を一致させた場合と比較して光像のずれ量が増幅されるからである。即ち、光像の変化量を増幅して距離測定の分解能(測定精度)を向上させることができるからである。尚、距離測定用撮像素子122の撮像面を焦点位置Fに一致させた構成としてもよい。
角度測定用撮像素子112及び距離測定用撮像素子122は撮像面上に形成されている光像あるいは集光スポットに応じたディジタル信号列からなる撮像信号Sc,SdをCPU104に送信する。
CPU104は、前述したレーザ駆動回路113,123に制御信号Sa,Sbを送信するとともに、制御信号Saの送信に同期して角度測定用撮像素子112からの撮像信号Scを取り込み、制御信号Sbの送信に同期して距離測定用撮像素子122からの撮像信号Sdを取り込む。そして,撮像信号Sc,Sdに基づいてワークWの傾きとコリメータレンズ133からワークWまでの距離とを測定する。
ところで、後述するデータテーブル作成処理においては、ワークWの設置に代わってステージS(例えば、ゴニオステージ)を設置し、その上に基準の測定対象物としてのダミーワークDWを載置してこれをX・Y・Z方向及びθX・θY方向に移動させるようになっている。ここで、θX方向とは、光軸LCをXYZの三次元直交座標系のZ軸に一致させたときに、ダミーワークDWの光照射面をY軸を回動軸として回動させる方向をいい、θY方向とはX軸を回動軸として回動させる方向をいう。このステージSを移動させることにより距離測定処理の際に使用するデータテーブルDTの作成を行なうようになっている(図24参照)。なお、ステージSはX・Y・Z方向の直線移動及びθX・θY方向の傾斜が可能なものを使用しているが、X・Yの二方向については必ずしも必要ではなく、Z方向(距離測定方向)の移動及びθX・θY方向の傾斜が可能であればよい(図18参照)。
ステージSの駆動については、駆動機構(例えばサーボ機構128)を用いて、これを制御することによりステージSを上記各方向に移動させることができるようになっている。このサーボ機構128はCPU104からの制御信号に基づいて動作させるようにしても良く、あるいは、コンソール等の入力手段からの入力情報に基づいて動作させるようにしてもよい。
本実施形態の構成は以上であり、続いてその動作について説明する。
本実施形態の光学測定装置は図22のフローチャートに示すように、距離測定に必要なデータテーブルDTn(n=1,2,3・・・)(距離関連情報に相当)を得るためのデータテーブル作成処理(ステップS1)と、ワークWの傾角及び距離を測定する測定処理(ステップS2)とに大別される。
「データテーブル作成処理」
メモリ105内には予め複数のデータテーブルDTnを記憶するための領域を確保しておく。
まずステージS上にダミーワークDWを載置し、サーボ機構によりステージSをZ方向に移動させて所定の離間距離D=Dn(n=1,2,3・・・)に設定する。このときに光軸LCを基準として測定可能な範囲内(+θmax〜−θmax)で傾角をθX・θY方向に所定の単位角度(Δθx,Δθy)づつステージSを回動させる。そして、θX及びθYの傾角「θXm,θYn」(m,n=1,2,3・・・・)における距離測定用撮像素子22上の光像の中心位置P(以下、中心位置Pという。)を座標値「Xm,Yn」(m,n=1,2,3・・・)としてデータテーブルDTnに書き込む。
尚、距離測定用撮像素子122からの撮像信号Sdに基づいて例えば光像の中心位置Pを検出するには、当該撮像素子122において最大輝度点を求める最大輝度抽出方式や、光像の面積重心位値を求める方法、あるいは、光像の体積重心値を求める方法などが挙げられ、いずれの方法も適用することができる。
具体的には、まず、中心位置Pにおける座標値(Xm,Yn)のプロット回数n(n=1,2,3・・・)を決定する。これはθX,θYの各方向の測定可能な傾角の範囲(2×|θmax|)を所定の単位角度(Δθx,Δθy)で除した値となる。
図23のフローチャートに示すように、まず所定の角度θX・θYにおける距離測定用撮像素子122上の中心位置Pにおける座標値(Xn,Yn)をデータテーブルDT1に書き込む(ステップS13)。そしてθY方向にΔθyづつ回動させて(ステップS14)、照射位置Pにおける座標値(Xn,Yn)をデータテーブルDT1に書き込み、これを所定のプロット回数nに達するまで繰り返す(ステップS13〜ステップS16)。所定のプロット回数nに達したら(ステップS15で「Y」)、今度はθX方向についてΔθxだけ回動させ(ステップS18)、再び上記ステップS12〜S16を実行する(ステップS19で「N」、S110)。このように、θx方向にΔθx回動させる度にθy方向にΔθyずつ回動させて照射位置Pの座標値(Xn,Yn)を取得する作業を所定のプロット回数nだけ繰り返すと(ステップS19で「Y」)、離間距離D1におけるデータテーブルDT1の作成が終了する(図23参照)。
この後、ステージSをZ軸方向に移動させることにより、離間距離D1とは異なる離間距離D2,D3・・・に設定して上記の処理を行ない、複数の離間距離D2,D3・・・についてのデータテーブルDT2,DT3,・・・を作成する(図24参照)。これにより「データテーブル作成処理」が終了する。
<測定処理>
測定処理(ステップS2)では、図25に示すようにしてワークWの傾角(θX,θY)の測定及び離間距離Dの測定を行なう。
「傾角測定」
本実施形態では周知のオートコリメーション法を用いて傾角測定を行なう構成とされている。ここでは詳細な説明は割愛するが、概要は次のようである。まず、角度測定用撮像素子112からの撮像信号Scから、最大の受光量を有する画素を集光スポット位置と決定し、次いで撮像面における基準位置(例えば、撮像面の中央位置)と集光スポット位置との距離及び方向からθX及びθYの二方向における傾角を算出する(ステップS21)。
(距離測定)
距離測定では、上記の傾角測定により測定されたワークWの傾角(θX、θY)に基づき、メモリ105に記憶されている各データテーブルDTn(n=1,2,3……)毎に、そのテーブル内の上記傾角に対応する座標値(Xm,Yn)を取得する。このとき、「データテーブル作成処理」における角度データのプロット精度、すなわちΔθが傾角測定の分解能よりも大きいと、多くは各データテーブルDTn内に該当する座標値が存在しないことになるから(ステップS22で「N」)、その場合には次のような座標補間処理を行なう(ステップS23)。
(座標補間処理)
座標補間処理では、各データテーブルDTnにおいて、測定された傾角の直近大小の傾角に対応する座標値群に基づき曲線補間により近似曲線を生成する。即ち、直近大の(測定されたθX方向における傾角に対して大きい側に最も近い)傾角θXmに関し、いくつかのθyの値に対応する座標値群から曲線補間により近似曲線Lx1を生成するとともに、直近小の(測定されたθX方向における傾角に対して小さい側に最も近い)傾角、すなわちθXm−Δθxに関し、いくつかのθYの値に対応する座標値群から曲線補間により近似曲線Lx2を生成する。ここで、近似曲線Lx1は、θx方向の傾角をθXmに固定してθyを変化させたとしたときの距離測定用撮像素子22の撮像面上における集光スポットの中心位置の仮想的な軌跡に相当し、近似曲線Lx2は、θx方向の傾角がθXm−Δθxであるときにθyを変化させたときのその軌跡に相当する。
そこで、これら2つの近似曲線Lx1,Lx2から、測定されたθY方向の傾角に対応する2つの点A,Bを算出し、これらの2点A,Bから直線LYを生成し、その直線LY上に、測定された二方向の各傾角に基づき各傾角データデーブルDTにある上述した直近大小の傾角データの比例配分すること等によって決定した点O1を求める。この点O1は、角度測定用撮像素子12によって測定された傾角のときに距離測定用撮像素子22の撮像面上に照射されるであろう仮想的なスポットの位置に相当する(図30,図31参照)。
(直線生成処理)
上述の点O1の決定は、離間距離の異なる複数のデータテーブルについて行ない、それぞれ求められた交点O1の座標から直線Laを生成する(ステップS24、図32,33参照))。
なお、上記の傾角測定により測定されたワークWの傾角からメモリ105に記憶されているデータテーブルDTn内において上記傾角に対応する領域に書き込まれている座標値(Xm,Yn)を参照したときに、データテーブルDTn内に該当する座標値が存在する場合には(ステップS22で「Y」)、座標補間処理は必要ないから、複数のデータテーブルDTから該当する座標値を読み出し、それら座標値群から直線Laを生成する(図28,29参照)。
(直交変換処理及び座標補間処理)
続いて、距離測定用撮像素子122からの撮像信号Sdに基づいて集光スポットの例えば中心位置Pを検出する。尚、中心位置Pの検出については、当該撮像素子122において最大輝度点を求める最大輝度抽出方式や、光像の面積重心位値を求める方法、あるいは、光像の体積重心値を求める方法などが挙げられ、いずれの方法も適用することができる。
この中心位置Pの座標(Xm,Yn)が前述した直線La上に存在しない場合には、その直線Laと直交し、かつ、光像の座標を通るように当該直線に直交変換を施し、直交線Lbを生成する(ステップS25)。そして、直交する2直線の交点O2を算出し(ステップS26)、中心位置Pの座標をその交点O2の座標に置換し(ステップS27)、直線La上の点O2からワークWの離間距離Dを算出する(ステップS28)。
例えば、ワークWが図17中の(1)の位置(距離d1、傾き角0)にある場合には(詳しくは図19参照)、角度測定用撮像素子112の撮像面に形成される集光スポットの位置S1は基準位置Raと一致するから、傾き角は0°と測定される。また、距離測定用撮像素子122の撮像面で形成された光像L1がの座標を上記処理により座標補正を行ない、これによって距離d1が測定される。
ワークWが図17中の(2)の位置(距離d2、傾き角0)にある場合には(詳しくは図20参照)、角度測定用撮像素子112の撮像面に形成される集光スポットの位置S2は基準位置Raと一致するから、傾き角は0°と測定される。また、距離測定用撮像素子122の撮像面に形成された光像L2の座標を上記処理により座標補正を行ない、これによって距離d2が測定される。
ワークWが図17中の(3)の位置(距離d2、傾き角θ1)にある場合には(詳しくは図21参照)、角度測定用撮像素子112の撮像面に形成される受光スポットの位置S3は基準位置Raから距離dだけ離れているから、これに基づいて、傾き角θ1が測定される。また、距離測定用撮像素子122の撮像面に形成される光像L3は(2)の位置の場合の光像L2と異なる位置に形成される。しかしながら、上記の座標補正を行なうことにより距離を算出しているから、結局、距離はd2と測定される。
(実施例)
本実施形態では、具体的には以下の条件でデータテーブルの作成を行なった。
離間距離:L=31.5mm及びL=28.5mm
傾角:θX・θY共に±1.2°の範囲
単位角度:Δθ=|0.2|°
従って、離間距離L=31.5mmでのθX及びθY方向の各傾角に対応する照射位置の座標値群からなるデータテーブルDT1及び、離間距離L=28.5mmでのθX及びθY方向の各傾角に対応する照射位置の座標値群からなるデータテーブルDT2を作成した。
本実施形態では、上記データテーブル生成処理において単位角度Δθを0.2°と設定した。そうすると、角度測定時において傾角が(θX,θY)=(0.3°,0.3°)と測定された場合には、データテーブルDT内に該当する傾角が存在しないこととなる。即ち、装置の分解能よりもデータテーブル作成時のプロット精度の方が低いのである。
このような場合には、各データテーブルDT1,DT2において、測定された傾角(θX,θY)=(0.3°,0.3°)の直近大小の傾角における座標値群から曲線補間により近似曲線を生成する。即ち、θX方向における傾角0.3°において、この0.3°に対して直近大の傾角(0.4°,±0.2n°)(n=1,2,3・・・)に対応付けられた座標値群から曲線補間により近似曲線を生成するとともに、直近小の傾角(0.2°,±0.2n°)に格納されている座標値群から曲線補間により近似曲線を生成し、これらの曲線から算出した2つの点に基づき上記の測定された傾角θX=0.3°のときの近似曲線Lx,Lyを仮想的に生成する。
両近似曲線Lx,Lyが交差する交点の座標算出をデータテーブルDT1,DT2について行ない、それぞれ求められた座標から直線Laを生成する。
続いて、距離測定用撮像素子122からの撮像信号Sdに基づいて中心位置Pを検出する。この中心位置Pの座標が前述した直線La上に存在しない場合には(図中の「P1」に相当)、その直線Laと直交し、かつ、中心位置Pの座標を通るように当該直線に直交変換を施して直交線Lbを作成する。そして、中心位置Pの座標を直交する2直線の交点O2の座標に置換し、その座標値からワークWの離間距離を算出する(図33参照)。
また、メモリ105の容量の余裕のあるような場合には、上記単位角度Δθを|0.1|°に設定することにより、プロット精度を装置の分解能よりも高く設定しておけば、距離測定の際には、必ずデータテープルDT内において測定傾角に対応付けられた座標値が存在することとなるから、その座標値群から直線Laを生成し、上記手順と同様に距離測定を行なうことができる。
例えば、図28及び図29に示すように、傾角測定において(θX,θY)=(1.2°,1.2°)と測定された場合には、この傾角に対応付けられた座標値から直線Laを生成し、この直線上に中心位置Pの座標が存在しない場合には(図中の「P1」に相当)、その直線Laと直交し、かつ、中心位置Pの座標を通るように当該直線に直交変換を施して直交線Lbを作成する。そして、中心位置Pの座標を直交する2直線の交点O2の座標に置換し、置換後の座標からワークWの離間距離を算出する。
一方、中心位置Pの座標が直線La上に存在する場合には(図中の「P2」に相当)、基準位置Raから中心位置Pの座標までの距離及び方向からワークWの離間距離を算出する(図29参照)。
本実施形態によれば、ワークWからの正反射光に基づいて、距離及び傾きの測定を行なうように構成しているから、鏡面体または非鏡面体に拘わらずワークWの傾きおよび距離の測定を行うことができる。また、両レーザ光源111,121でそれぞれ異なる波長の光を出射するように構成し、ダイクロイックミラー131,134によりレーザ光を分離してそれぞれの撮像素子112,122の撮像面に照射されるように構成しているから、レーザ光が誤照射されることがない。
尚、本実施形態では、ワークWに照射されたレーザ光のスポット径はレーザ光源111のレーザ光よりもレーザ光源121のレーザ光のほうを小さくし、かつ、レーザ光源121のレーザ光はレーザ光源111のレーザ光の照射範囲内に照射されるように構成したことで、ワークWの距離及び傾きに拘わらず実質的にワークWに対するレーザ光の照射位置(測定位置)を一定にすることができる。
また、上記構成において、両レーザ光源111,121から同一波長のレーザ光を出射する構成とすることもできる。この場合には、それぞれのレーザ光源111,121を交互にパルス点灯させるようにCPU104から制御信号Sa,Sbをレーザ駆動回路113,123に供給し、ダイクロイックミラー131,134に代わって例えばビームスプリッタを配置するようにすればよい。また、CPU104は前述したようにレーザ駆動回路113,123に制御信号Sa,Sbを送信するとともに、制御信号Saの送信に同期して角度測定用撮像素子112からの撮像信号Scを取り込み、制御信号Sbの送信に同期して距離測定用撮像素子122からの撮像信号Sdを取り込む。そして、撮像信号Sc,Sdに基づいてワークWの傾き及びコリメータレンズ133からワークWまでの距離を測定する構成とする。このようにすると、レーザ光は交互に出射されることとなり、光の干渉が抑制され、測定精度が向上するという効果が得られる。
さらに、図34に示すように、距離測定用撮像素子122の手前に発散レンズ135を配し、一旦集光したワークWからの正反射光を発散させるような構成としても良い。このようにすれば、撮像面に形成される光像がより大きくされるから、ワークWが変位したときの光像の移動量が大きくなり、結果として分解能が向上して高精度な測定を行うことができる。また、正反射光は発散レンズ135の周縁部に照射させることがより望ましい。これは、レンズ135の中心部分よりも周縁部分の方が収差が大きいために、正反射光がより一層発散されることで極めて高精度に測定することができる。
予め、複数の離間距離に応じた傾角と距離測定用撮像手段における光像の座標とを関連付けてデータテーブルDTとしてメモリ105に記憶し、そのデータテーブルDTから測定された傾角に関連付けられた光像の座標に基づいて距離算出を行なうようにした。これにより、傾角によって測定される距離がばらつくことがなく、一層正確な距離測定を行なうことができる。
また、複数のデータテーブルから測定された傾角に関連付けられている光像の座標を選択し、それら光像の座標から直線Laを生成して、距離測定用撮像素子122上の光像の座標をその直線La上の任意の座標へ置換する座標補間処理を行なっている。これによれば、直線近似を行なっているから近似曲線を生成する場合に比べて処理の高速化を図ることができるという利点がある。
また、直交変換処理を行なうことにより座標補間処理における誤差を最小にすることができ、より一層正確な距離測定を行うことができる。
例えば、メモリ105の記憶容量の都合で、サーボ機構で可変できる単位角度Δθを光学測定装置が測定できる最小の角度よりも大きくした場合、実際の測定においては、データテーブルDT内に選択すべき光像の座標が存在しないことがある。そうすると、正確な距離測定を行なうことが困難となることが予測される。
これに対して、本実施形態では、少なくとも2つのデータテーブルDTから近似曲線Lx・Lyを仮想的に生成し、それらの近似曲線Lx・Lyから得られる交点から直線Laを生成するようにしているから、上記の事情があろうとも測定精度を維持することができるとともに、メモリ105の記憶容量を無用に増大させるといったことがない。
<実施形態6>
次に、本発明の実施形態6を図35を参照して説明する。本実施形態と実施形態5との相違は、角度測定用レーザ光源111とダイクロイックミラー131との間にコリメータレンズ114(第1のコリメータレンズ)が配されているとともに、距離測定用レーザ光源121とダイクロイックミラー131との間にコリメータレンズ124(第2のコリメータレンズ)が配されており、それぞれのレーザ光源111,121からの光が平行光に変えられてからダイクロイックミラー131に至るように構成されている。また、ダイクロイックミラー134とビームスプリッタ133との間に収束レンズ136が配されている。
このように構成することで、両レーザ光源111,121からのレーザ光をそれぞれのコリメータレンズ114,124により平行光に変えてからビームスプリッタ137に導く構成としているから、両レーザ光源111,121からビームスプリッタ137までの光学的距離の調整を行なう必要がなく装置内の光学系の組付け精度を緩やかにすることができるとともに、光学系の調整作業も簡略化することもできる。
<実施形態7>
次に、本発明の実施形態7を図36を参照して説明する。本実施形態と実施形態6との相違点は、ビームスプリッタ137に代わってS偏光を反射しP偏光を透過させる偏光ビームスプリッタ139を配し、さらに、この偏光ビームスプリッタ139とワークWとの間に1/4波長板138を設けたところにある。また、ワークWの表面は鏡面であることが望ましい。
一般にレーザ光は直線偏光とされているから、両レーザ光源111,121からのレーザ光を偏光ビームスプリッタ137に照射すると、S偏光が反射して1/4波長板137に向かうとともに、P偏光は透過する。S偏光は1/4波長板138を透過することで円偏光に変えられてワークWに照射される。ワークWからの正反射光は円偏光のまま1/4波長板138を透過する。このときに円偏光からP偏光に変えられ、これによって偏光ビームスプリッタ137を透過してそれぞれの撮像素子手段112,122に照射される。
本実施形態のような構成とすることで光学的な損失を低減することが可能となり、鏡面体検出におけるS/N比を向上させることができる。また、レーザ光源111,121から出射される光は直線偏光であるから、直線偏光を出射させるための構成を極めて簡略化することができる。
<実施形態8>
本発明の光学測定装置の実施形態について図37ないし図39を参照して説明する。図37では、距離測定用レーザ光源21からの光をコリメータレンズ133によって収束光に変換し、当該収束光をワークWに照射するとともに、ワークWからの正反射光をコリメータレンズ133にて収束させて、撮像素子122の撮像面上に集光せしめるように構成されている。また、ワークWからの正反射光はコリメータレンズ133の手前で集光し(図中「A」の位置)、その後コリメータレンズ133により収束光に変換されるようになっている。また、距離測定用撮像素子122は、正反射光の光路(反射光路)に沿って収束レンズ133の焦点位置Fよりも遠方に配置されている。
図38では、距離測定用レーザ光源21からの光をコリメータレンズ124によって収束光に変換し、当該収束光をワークWに照射するとともに、ワークWからの正反射光を収束レンズ136にて収束させて、撮像素子122の撮像面上に集光せしめるように構成されている。また、ワークWからの正反射光はコリメータレンズ136の手前で集光し(図中「A」の位置)、その後コリメータレンズ136により収束光に変換されるようになっている。また、距離測定用撮像素子122は、正反射光の光路(反射光路)に沿って収束レンズ136の焦点位置Fよりも遠方に配置されている。
図39では、距離測定用レーザ光源21からの光をコリメータレンズ124によって収束光に変換し、当該収束光をワークWに照射するとともに、ワークWからの正反射光を収束レンズ136にて収束させて、撮像素子122の撮像面上に集光せしめるように構成されている。また、ワークWからの正反射光はコリメータレンズ136の手前で集光し(図中「A」の位置)、その後コリメータレンズ136により収束光に変換される用になっている。また、距離測定用撮像素子122は、正反射光の光路(反射光路)に沿って収束レンズ136の焦点位置Fよりも遠方に配置されている。
本実施形態では、ワークWに照射される光を収束光とした構成にしている。これはワークWを反射した光を一旦発散させ、この発散光を収束レンズ23により集光させると、この収束光は収束レンズ23の焦点位置Fよりも遠方で集光する。また、ワークWの距離に応じて正反射光L’の収束レンズ23における入射角度が変化するから、これによって、集光位置が反射光路L’と直交する方向においてずれることとなり、さらにこのずれ量が増幅されるため分解能(測定精度)を向上させることができる。
<実施形態9>
請求項23ないし請求項25に係る光学測定装置の実施形態を図42ないし図45を参照して説明する。
1.本実施形態の光学測定装置の構成
(1)角度測定のための構成
図42には、本実施形態に係る光学測定装置210の全体構成図が示されている。符号211は角度測定用レーザ光源であって、これにはレーザ駆動回路212が接続されている。このレーザ駆動回路212は、CPU213からの制御信号Saに基づいて角度測定用レーザ光源211に駆動電流Iaを供給し点灯動作を行わせる。なお、角度測定用レーザ光源211は間欠的または連続的に駆動することができる。
角度測定用レーザ光源211から出射された角度測定用レーザ光L1は光分岐手段によって被測定物体W側に導かれるとともに、角度測定用レーザ光L1の被測定物体Wにおける正反射光(角度測定用正反射光L1’)が同じく上記光分岐手段によって上記角度測定用レーザ光源211とは異なる方向に位置する撮像手段の撮像面に入光するようになっている。
具体的には、角度測定用レーザ光源211の前方に、例えばS偏光を反射してP偏光を透過させる偏光ビームスプリッタ214を配すると共に、この偏光ビームスプリッタ214と被測定物体Wとの間に1/4波長板215が配されている。一般にレーザ光は直線偏光とされているから、角度測定用レーザ光L1は偏光ビームスプリッタ214に照射されると、S偏光が反射して1/4波長板215を透過することで円偏光に変えられ、コリメータレンズ217によって平行光とされて被測定物体Wに照射される。一方、角度測定用正反射光L1’は再びコリメータレンズ217を通って収束され円偏光が1/4波長板15を透過することでP偏光に変えられ、その光路前方に位置する撮像素子216の撮像面に入光する。従って、角度測定用レーザ光源211、レーザ駆動回路212、偏光ビームスプリッタ214、1/4波長板215及びコリメータレンズ217で本発明の「角度測定用投光手段」を構成し、偏光ビームスプリッタ214及び1/4波長板215が上記「光分岐手段」及び本発明の「角度測定用導光手段」を構成する。
また、本実施形態では、コリメータレンズ217を通過した平行光としての角度測定用レーザ光L1は、コリメータレンズ217の中心軸LCと平行をなすよう設定されており、被測定物体Wが傾いていない姿勢(表面がコリメータレンズの中心軸に対して垂直をなす姿勢。以下、「基準姿勢」という。)のときにその被測定物体Wの表面に角度測定用レーザ光L1が略垂直に照射されるようになっている。
また、コリメータレンズ217は、角度測定用正反射光L1’を収束して撮像素子216の撮像面上に結像させるような位置に配置されている。換言すれば角度測定用正反射光L1’の焦点位置F1が撮像素子216の撮像面上に位置するように配置されている。従って、このコリメータレンズ217は、本発明の「角度測定用受光光学系」としても機能する。なお、コリメータレンズ217を角度測定用正反射光L1’の光路に沿って移動させるか、或いはコリメータレンズ217を特性が異なる他のコリメータレンズに交換することで角度測定用正反射光L1’の焦点位置を調整することができる。
(2)距離測定のための構成
符号220は距離測定用レーザ光源であって、これにはレーザ駆動回路221が接続されている。このレーザ駆動回路221は、CPU213からの制御信号Sbに基づいて距離測定用レーザ光源220に駆動電流Ibを供給し点灯動作を行わせる。なお、距離測定用レーザ光源220は間欠的または連続的に駆動することができる。
距離測定用レーザ光源220から出射された距離測定用レーザ光L2は、コリメータレンズ222を介して略平行光とされ、基準姿勢にある被測定物体Wの表面に斜めから入光するよう距離測定用レーザ光源220及びコリメータレンズ222の配置位置が調整されている。つまり、基準姿勢にある被測定物体Wに対して角度測定用レーザ光L1は入射角が約0度で入光し、距離測定用レーザ光L2は入射角θ度(>0度)で入光する。換言すれば基準姿勢の被測定物体Wに対して角度測定用レーザ光L1よりも距離測定用レーザ光L2の方が大きい入射角度で入射するようになっている。これにより、本発明でいう「角度測定用投光手段からの光の照射方向に対して所定角度傾いた方向から略平行光としての光を被測定物体に照射するよう配された距離測定用投光手段」が実現されている。
また、被測定物体Wの表面上におけるスポット径は、角度測定用レーザ光L1よりも距離測定用レーザ光L2の方が小さくされており、かつ、角度測定用レーザ光L1のスポット内に距離測定用レーザ光L2のスポットが収まるようになっている。
被測定物体Wの表面における距離測定用レーザ光L2の正反射光(距離測定用正反射光L2’)は、コリメータレンズ217を挟んでコリメータレンズ222と線対称の位置に配された収束レンズ223によって収束され、反射ミラー224及び偏光ビームスプリッタ214を介して、角度測定用レーザ光L1と同様、撮像素子216の撮像面上に照射される。従って、反射ミラー224及び偏光ビームスプリッタ214が本発明の「距離測定用導光手段」として機能する。
また、収束レンズ223は、これを透過した距離測定用正反射光L2’の焦点位置F2が撮像素子216の撮像面の前方に位置するように配置されている。従って、収束レンズ223は本発明の「距離測定用受光光学系」として機能する。ここで、距離測定用正反射光L2’の焦点位置を撮像素子216の撮像面上に一致させなかった理由は、被測定物体Wの距離に応じて距離測定用正反射光L2’の撮像面上における照射位置を変化させて、この照射位置から被測定物体Wの距離を算出できるようにするためである。従って、距離測定用正反射光L2’の焦点位置F2が撮像素子216の撮像面の後方に位置するように構成してもよい。
なお、収束レンズ223を距離測定用正反射光L2’の光路に沿って移動させるか、或いは収束レンズ223を特性が異なる他の収束レンズに交換することで距離測定用正反射光L2’の焦点位置を調整することができる。
(3)傾き角度及び距離測定のCPUにおける処理
撮像素子216は撮像面上に形成される角度測定用正反射光L1’のスポットと、距離測定用正反射光L2’のスポットに応じたデジタル信号列からなる撮像信号ScをCPU13に送信する。CPU213は、前述したレーザ駆動回路212,221に交互に制御信号Sa,Sbを与えて角度測定用レーザ光源211及び距離測定用レーザ光源220を交互にパルス点灯させる。また、CPU213は、制御信号Saの送信に同期して撮像素子216からの撮像信号Scを取り込んでこれに基づき角度測定用正反射光L1’の撮像面上における入光位置(以下、「角度測定用入光位置N1」)を検出し被測定物体Wの傾き角度測定を行う。一方、制御信号Sbの送信に同期して撮像素子216からの撮像信号Scを取り込んでこれに基づき距離測定用正反射光L2’の撮像面上における入光位置(以下、「距離測定用入光位置N2」)を検出し例えばコリメータレンズ217から被測定物体Wまでの距離測定を行う。
なお、本実施形態では、各正反射光L1’,L2’の入光位置検出については、撮像素子216からの撮像信号から最大の受光量を有する画素を入光位置としてそれぞれ決定している。しかしながら、これに限らず、各正反射光の重心位置を入光位置として決定する構成であってもよい。この重心位置の概念には、いわゆる面積重心位置と体積重心位置とが含まれ、それぞれ次のように定義される。
<面積重心位置>
面積重心位置={Σ(MI)/ΣM}
I:撮像手段の撮像面上において、照射領域内の各画素の位置ベクトル
M:上記各画素の受光量レベルが所定レベル以上であるときには例えば1、そうでないときには0
<体積重心位置>
体積重心位置={Σ(mI)/Σm}
I:上記面積重心位置の場合と同じ
m:上記各画素の受光量レベルに応じた係数
このように定義される重心位置を角度測定用及び距離測定用の入光位置N1,N2とすることにより、より精度高い傾き角度及び距離測定が可能となる。また、このように重心位置を入光位置して定める方法を用いると、入光位置を定めるために多数回平均化処理する方法と比較して処理時間を大幅に短縮できる。なお、このように重心位置を入光位置として定める方法は、下記のいずれの実施形態にも適用できる。
2.本実施形態の作用
(1)傾き測定
本実施形態では周知のオートコリメーション法を用いて傾き測定を行なう構成とされており、ここでは、詳細な説明は割愛する。まず、角度測定用レーザ光源211の点灯動作に同期して撮像素子216から送信された撮像信号Scに基づいて、最大の受光量を有する画素を角度測定用入光位置N1と決定し、撮像面における基準位置O1(例えば、撮像面の中央位置)と角度測定用入光位置N1の距離及び方向から傾きの方向と傾き角度とを算出する。
(2)距離測定
距離測定では、まず上記の傾き測定により、被測定物体Wの角度を検出する。そして、距離測定用レーザ光源220の点灯動作に同期して撮像素子216から送信された撮像信号Scに基づいて例えば最大の受光量とされている画素を距離測定用入光位置N2として代表する。そして、傾き測定で算出された傾きに応じて予め定められた補正係数に基づき補正を行ない、被測定物体Wの距離を算出する。
以下、より具体的に説明する。
例えば、被測定物体Wが図42中のAの位置(距離d1、傾き角度0度)にある場合には(詳しくは図43参照)、角度測定用レーザ光源211の点灯動作時に撮像素子216の撮像面上に形成される角度測定用入光位置N1は基準位置O1と一致するから、傾き角度は0度と測定される。また、距離測定用レーザ光源220の点灯動作時に撮像素子216の撮像面上に形成された距離測定用入光位置N2について補正を行ない、これによって距離d1が測定される。
被測定物体Wが図42中のBの位置(距離d2、傾き角度0度)にある場合には(詳しくは図44参照)、角度測定用レーザ光源11の点灯動作時に撮像素子216の撮像面上に形成される角度測定用入光位置N1はやはり基準位置O1と一致するから、傾き角度は0度と測定される。また、距離測定用レーザ光源220の点灯動作時に撮像素子216の撮像面上に形成された距離測定用入光位置N2について補正を行ない、これによって距離d1が測定される。
被測定物体Wが図42中のCの位置(距離d2、傾き角度θ1度)にある場合には(詳しくは図45参照)、角度測定用レーザ光源211の点灯動作時に撮像素子216の撮像面上に形成される角度測定用入光位置N1は基準位置O1から距離dだけ離れているから、これに基づいて、傾き角度θ1度が測定される。また、距離測定用レーザ光源220の点灯動作時に撮像素子216の撮像面上に形成された距離測定用入光位置N2はワークWがBの位置にある場合の距離測定用入光位置N2と異なっている。しかしながら、傾き角度θ1度に基づいて補正を行うことで距離を算出するから、結局、距離はd2と測定される。
3.本実施形態の効果
本実施形態によれば、被測定物体Wからの正反射光に基づいて、距離及び傾きの測定を行なうように構成しているから、上記特許文献2の構成とは異なり、鏡面体または非鏡面体に拘わらず被測定物体Wの傾きおよび距離の測定を行うことができる。
また、本実施形態では、基準姿勢の被測定物体Wに対して、角度測定用レーザ光源211からの光が垂直に照射され、その角度測定用レーザL1の照射方向に対して所定角度θ傾いた方向から距離測定用レーザ光源220からの光が被測定物体Wに対して照射されるよう構成されている。要するに、距離測定における被測定物体の測定方向(距離変位)に対して、角度測定用レーザ光L1は平行(同軸を含む)に照射させ、距離測定用レーザ光L2は傾いた角度で照射させているのである。これにより、角度測定用レーザ光L1は被測定物体に対して略垂直に照射されるから、上記特許文献1に比べて被測定物体Wの距離変位に伴う角度測定用レーザ光L1の被測定物体Wへの照射位置(測定位置)の変動量が少なくなり、正確な角度測定が可能になる。
また、本実施形態では、距離測定用レーザ光L2は、その光芒が細く被測定物体W上のスポット径が角度測定用レーザ光L1のスポット径によりも小さく、かつ、角度測定用レーザ光L1の照射位置付近に照射される。従って、被測定物体Wの距離や角度の変位に伴う距離測定用レーザ光L2の照射位置(測定位置)の変動も極力抑えることができる。
更に、角度測定用正反射光L1’及び距離測定用正反射光L2’を共通の撮像素子216の撮像面に入光させてこの入光位置N1,N2に基づき測定を行う構成なので、2台の撮像手段が必要な上記特許文献1,2に比べてコストの低減および装置の小型化を図ることができる。
また、角度測定用レーザ光源211及び距離測定用レーザ光源220を選択的に点灯動作をさせて、各点灯動作に同期して撮像素子216から撮像信号Scに基づき角度測定及び距離測定を行う構成なので、角度測定用レーザ光L1と距離測定用レーザ光L2との干渉、及び、角度測定用正反射光L1’と距離測定用正反射光L2’との干渉を防止でき、一層精度の高い測定が可能になる。
なお、本実施形態では、被測定物体Wの表面上におけるスポット径は、角度測定用レーザ光L1よりも距離測定用レーザ光L2の方が小さくされており、かつ、角度測定用レーザ光L1のスポット内に距離測定用レーザ光L2のスポットが収まるようになっている。従って、被測定物体Wの距離及び傾きにかかわらず実質的に被測定物体Wに対する各レーザ光L1,L2の照射位置(測定位置)を一定にすることができる。しかも、角度測定用レーザ光L1のスポット径をある程度大きくすることで、被測定物体Wの表面状態による影響が抑制されるようにしている。
<第10実施形態>
図46は実施形態10を示す。前記実施形態との相違は、主として距離測定用投光手段の構成及び各レーザ光源の点灯態様等にあり、その他の点は前記実施形態7と同様である。従って、実施形態7と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
図46には、本実施形態に係る光学測定装置230の全体構成図が示されている。同図に示すように、上記偏光ビームスプリッタ214と被測定物体Wとの間には、偏光ビームスプリッタ234が配されている。角度測定用レーザ光源211は、その前方に配されたコリメータレンズ231を介して平行光とした角度測定用レーザ光L1が、上記偏光ビームスプリッタ234で反射させて、基準姿勢の被測定物体W表面に垂直に照射されるよう配置されている。一方、距離測定用レーザ光源220は、その前方に配されたコリメータレンズ232を介して平行光とした距離測定用レーザ光L2を同じく偏光ビームスプリッタ234に照射させるよう配置されている。そして、平行光としての距離測定用レーザ光L2は、平行光としての角度測定用レーザ光L1に対して所定の角度を有して偏光ビームスプリッタ234に照射するようになっている。この構成により、角度測定用レーザ光L1は、平行光として基準姿勢の被測定物体Wの表面に対して略垂直に照射され、距離測定用レーザ光L2は、平行光として上記角度測定用レーザ光L1に対して所定の角度θを持って斜めから基準姿勢の被測定物体Wの表面に照射される。また、被測定物体Wで反射して偏光ビームスプリッタ234を透過した角度測定用正反射光L1’は、収束レンズ233に収束され偏光ビームスプリッタ214を通って撮像素子の撮像面上に結像する。従って、収束レンズ233は本発明の「角度測定用受光光学系」として機能し、偏光ビームスプリッタ214は角度測定用正反射光L1’と距離測定用正反射光L2’とを合流させつつ撮像素子235の撮像面に導く光合流手段として機能する。
また、本実施形態では、角度測定用レーザ光源211と距離測定用レーザ光源220とは互いに異なる波長の光を出射するようになっている。また、撮像素子235は、カラーCCDカメラを備えており、受けた光をその波長(例えばRGB)毎に識別可能な撮像信号Scとして出力するようになっている。なお、上記偏光ビームスプリッタ214の代わりに、特定波長の光を反射させ、その特定波長とは異なる波長の光を透過させるダイクロックミラーを設けてもよい。
このような構成であれば、角度測定用レーザ光源211及び距離測定用レーザ光源220を同時点灯動作させても、撮像素子235において、互いに波長が異なる角度測定用正反射光L1’と距離測定用正反射光L2’とを区別し、各正反射光の入光位置N1,N2を検出することができる。勿論、上記第1実施形態と同様に角度測定用レーザ光源11及び距離測定用レーザ光源220を選択的に点灯動作させる構成であればより確実な入光位置を検出でき、より精度の高い測定が可能になる。なお、このような構成は、上記実施形態についても適用可能である。
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1では、距離測定用レーザ光源121による正反射光の焦点位置Fよりも後方に距離測定用撮像素子122を配した構成を示したが、例えば、焦点位置Fよりも前方に配置する構成としてもよい。また、これに伴って、発散レンズ135を焦点位置F及び距離測定用撮像素子122の前方に配置することは勿論である。
(2)上記実施形態1ないし実施形態4において、検出エラーを報知する機能を設けてもよい、これは、例えば、撮像素子24にて反射光を受光していないと判断した場合には、その旨をランプ点灯等によって使用者等に知らしめるようにすればよい。また、エラー検出がなされている場合には、投光素子21を出力停止させたり、出力を低下させて減光するようにできる。尚、検出可能な状態を検知したい場合には、減光することにより、撮像素子24に反射光は入射し得る状態とすることがより望ましい。
(3)また、実施形態5において、距離測定用撮像素子122の前方に発散レンズ135を配した構成は実施形態6及び実施形態7の構成に付加することもできる。
(4)また、上記実施形態5では曲線補間処理により生成させる近似曲線Lx・Lyをメモリ105に予め記憶しておくように構成しても良い。
(5)なお、上記各実施形態では、「座標補間処理」において、2本の近似曲線Lx1,Lx2を生成し、これらの曲線から点O1を含む曲線Lxを生成するようにしたが、精度を高めるために、より多くの点からより多くの近似曲線を生成してもよい。例えば、図40に示すように、多くの測定点からLx1〜Lx4の4本の近似曲線を生成し、各近似曲線Lx1〜Lx4のO’1におけるθyの点を求め、これらの4点から、近似曲線Lsを求め、その近似曲線Ls上のO’1の座標値を求めるようにしてもよい。
(6)上記各実施形態では、上述のように、近似的に生成した曲線Lxl,Lx2から直線LYを決定して点O1を求めたが、X−Yの関係を逆にして、例えば2本の近似曲線LY1,LY2から直線Lxを決定して点O1を求めるようにしてもよい。
(7)また、上記実施形態では、座標補間処理において近似曲線Lx1,Lx2の生成から出発したが、これに限らず、図41に示すように、測定された測定されたθY方向における傾角に対して直近大の傾角θynに関し、いくつかのθxの値に対応する座標値群から曲線補間により近似曲線Ly1を生成するとともに、直近小の傾角(すなわちθyn−Δθy)に関し、いくつかのθXの値に対応する座標値群から曲線補間により近似曲線LY2を生成し、これら2つの近似曲線Ly1,LY2から、測定されたθX方向の傾角に対応する2つの点A’,B’を算出し、これらの2点A’,B’から直線LXを生成し、その直線LX上に点O1を求めてもよい。
(8)上記実施形態では、座標補間処理においてデータテーブルDTに記憶されている直近大小2つ又は4つの傾角を利用するようにしたが、これに限らず、3つ或いは5つ以上を利用してもよいことは勿論である。
(9)上記実施形態7及び実施形態8において、偏光ビームスプリッタ214,234の代わりに、受けた光の一部を透過し残りの光を反射させる一部透過型ミラー(ハーフミラー)をそれぞれ使用してもよい。
(10)上記実施形態では、角度測定用レーザ光源211及び距離測定用レーザ光源220を選択的に点灯動作させたり、異なる波長光を出射させると共にカラーCCDを用いたりする構成としたが、このような構成を採用しなくても、角度測定用正反射光L1’と距離測定用正反射光L2’とが撮像面上において異なる位置(干渉しな位置)に入光するよう構成できればそれぞれの入光位置に基づいて傾き及び距離の測定を行うことができる(請求項20の発明に含まれる構成)。
(11)上記各実施形態では、コリメータレンズ217等から被測定物体Wまでの距離を測定する構成としたが、これに限らず、例えばある基準距離に対する被測定物体Wの距離変位量(相対量)を測定する構成であってもよい。
(12)上記実施形態9及び実施形態10の図42、図46において、レンズ223の機能をレンズ217に代用させるような構成でもよい。このようにするには、レーザ光L2’がレンズ217に向かうようにレーザ光L2と光軸LCとのなす角θを調整するようにすればよく、このようにすれば、部品点数を減らして低コスト化を図ることができる。
実施形態1に係る光学測定装置の全体構成を示した模式図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 実施形態2に係る光学測定装置の全体構成を示した模式図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 実施形態3に係る光学測定装置の全体構成を示した模式図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 実施形態4に係る光学測定装置の全体構成を示した模式図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 実施形態5に係る光学測定装置の全体構成を示した模式図 光学測定装置の全体構成を示した模式図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 CPUの制御内容を示したフローチャート データテーブル作成処理を示したフローチャート データテーブルの模式図 測定処理の内容を示したフローチャート 傾角と距離測定用撮像素子上の中心位置との関係を示した図 傾角と距離測定用撮像素子上の中心位置との関係を示した図 傾角と距離測定用撮像素子上の中心位置との関係を示した図 距離検出の手順を示した模式図 曲線補間処理の手順を示した模式図 曲線補間処理の手順を示した模式図 傾角と距離測定用撮像素子上の中心位置との関係を示した図 距離検出の手順を示した模式図 実施形態5の変形例を示した模式図 実施形態6に係る光学測定装置の全体構成を示した模式図 実施形態7に係る光学測定装置の全体構成を示した模式図 実施形態8に係る光学測定装置の全体構成を示した図 光学測定装置の全体構成を示した図 光学測定装置の全体構成を示した図 座標補間処理の異なる手順を示した模式図 座標補間処理の更に異なる手順を示した模式図 実施形態8に係る光学測定装置の全体構成を示した模式図 被測定物体WがAに位置するときの正反射光の光路を示した概略図 被測定物体WがBに位置するときの正反射光の光路を示した概略図 被測定物体WがCに位置するときの正反射光の光路を示した概略図 実施形態9に係る光学測定装置の全体構成を示した模式図 従来の距離測定装置の全体構成を示した模式図
符号の説明
10…光学測定装置
13…CPU
20…距離測定用レーザ光源
21…レーザ駆動回路
22…コリメータレンズ
23…収束レンズ
24…撮像素子
F…焦点位置
L’…距離測定用正反射光
N…距離測定用入光位置
W…ワーク

Claims (28)

  1. 被測定対象物に光を照射しその正反射光に基づいて当該測定対象物の距離を測定する距離測定装置であって、
    前記測定対象物に光を投光する距離測定用投光手段と、
    前記被測定対象物からの正反射光を収束させる収束レンズと、
    前記収束レンズを通過した光を受光する距離測定用受光手段と、
    前記距離測定用受光手段の受光面における前記正反射光の照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する距離測定手段とを備え、
    前記距離測定用投光手段から被測定対象物までの投光光路と、前記被測定対象物から前記距離測定用受光手段までの反射光路とは所定角度をなす構成であるとともに、前記投光光路は前記被測定対象物とは垂直な基線軸に対して所定角度を有する構成であり、
    前記距離測定用受光手段の受光面は前記反射光路に沿って前記収束レンズの焦点位置よりも前記収束レンズ側またはその反対側に配されていることを特徴とする距離測定装置。
  2. 被測定対象物に光を照射しその拡散反射光に基づいて当該測定対象物の距離を測定する距離測定装置であって、
    前記測定対象物に光を投光する距離測定用投光手段と、
    前記被測定対象物からの拡散反射光を収束させる収束レンズと、
    前記収束レンズを通過した光を受光する距離測定用受光手段と、
    前記距離測定用受光手段の受光面における前記拡散反射光の照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する距離測定手段とを備え、
    前記距離測定用投光手段から被測定対象物までの投光光路と、前記被測定対象物から前記距離測定用受光手段までの反射光路とは所定角度をなす構成であり、
    前記距離測定用受光手段の受光面は前記反射光路に沿って前記収束レンズの焦点位置よりも前記収束レンズ側またはその反対側に配されていることを特徴とする距離測定装置。
  3. 前記距離測定用投光手段は平行光を出射する構成とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の距離測定装置。
  4. 前記距離測定用投光手段は収束光を出射する構成とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の距離測定装置。
  5. 被測定対象物に光を照射しその正反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
    角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
    距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
    前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの正反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
    前記正反射光を収束させる収束レンズと、
    前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光(角度測定用正反射光)を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
    前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による正反射光(距離測定用正反射光)を撮像面に照射させる距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
    前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
    前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されていることを特徴とする光学測定装置。
  6. 被測定対象物に光を照射しその正反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
    角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
    距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
    前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの正反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
    前記正反射光を収束させる収束レンズと、
    前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光(角度測定用正反射光)を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
    前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による正反射光(距離測定用正反射光)の焦点位置から光軸方向に前後にずらして撮像面を配し、この撮像面に距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
    前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
    前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されていることを特徴とする光学測定装置。
  7. 被測定対象物に光を照射しその拡散正反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
    角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
    距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
    前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
    前記正反射光を収束させる収束レンズと、
    前記収束レンズにより収束された前記反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による反射光を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
    前記収束レンズにより収束された前記反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による反射光を撮像面に照射させる距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
    前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
    前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されていることを特徴とする光学測定装置。
  8. 被測定対象物に光を照射しその拡散反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
    角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
    距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
    前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
    前記反射光を収束させる収束レンズと、
    前記収束レンズにより収束された前記反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
    前記収束レンズにより収束された前記反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による反射光の焦点位置から光軸方向に前後にずらして撮像面を配し、この撮像面に距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
    前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
    前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されていることを特徴とする光学測定装置。
  9. 前記コリメータレンズは、
    前記角度測定用投光手段からの光を平行光に変える第1のコリメータレンズと、
    前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変える第2のコリメータレンズとから構成されており、
    前記両平行光を合流させて前記分岐手段に導く光合流手段を備えることを特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれかに記載の光学測定装置。
  10. 被測定対象物に光を照射しその反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
    角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
    距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
    前記角度測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
    前記距離測定用投光手段からの光を収束光に変える収束レンズと、
    前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの正反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
    前記正反射光を収束させる収束レンズと、
    前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光(角度測定用正反射光)を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
    前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による正反射光(距離測定用正反射光)を撮像面に照射させる距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
    前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
    前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されていることを特徴とする光学測定装置。
  11. 被測定対象物に光を照射しその反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
    角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
    距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
    前記角度測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
    前記距離測定用投光手段からの光を収束光に変える収束レンズと、
    前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの正反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
    前記正反射光を収束させる収束レンズと、
    前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光(角度測定用正反射光)を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
    前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による正反射光(距離測定用正反射光)の焦点位置から光軸方向に前後にずらして撮像面を配し、この撮像面に距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
    前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
    前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配されていることを特徴とする光学測定装置。
  12. 前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段をそれぞれパルス駆動することで交互にパルス点灯するとともに、
    前記測定手段は、前記角度測定用投光手段の点灯に同期して前記角度測定用撮像手段の撮像面における前記集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定し、他方、前記距離測定用投光手段の点灯に同期して前記距離測定用撮像手段の撮像面における前記照射位置に基づいて前記被測定対象物の距離を測定することを特徴とする請求項5ないし請求項11に記載の光学測定装置。
  13. 前記角度測定用投光手段と前記距離測定用投光手段とは互いに異なる波長帯の光を出射する構成とされており、
    前記角度測定用正反射光及び距離測定用正反射光のうち一方を反射させ他方を透過させることで、前記角度測定用正反射光を前記角度測定用撮像手段に導くとともに、前記距離測定用正反射光を前記距離測定用撮像手段に導く光分岐用ダイクロイックミラーを備えることを特徴とする請求項5ないし請求項12のいずれかに記載の光学測定装置。
  14. 前記角度測定用投光手段と前記距離測定用投光手段とは、互いに同一の偏光方向とされている偏光光を出射する構成とされているとともに、前記分岐手段は偏光ビームスプリッタから構成されており、
    他方、前記被測定対象物は、鏡面状の表面を有する鏡面体とされており、
    前記偏光ビームスプリッタと被測定対象物との間に配され、前記偏光ビームスプリッタからの光を透過させるとともに、前記角度測定用正反射光と前記距離測定用正反射光とを透過させる1/4波長板を備えることを特徴とする請求項5ないし請求項13のいずれかに記載の光学測定装置。
  15. 前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段はレーザ光源から構成されていることを特徴とする請求項5ないし請求項14のいずれかに記載の光学測定装置。
  16. 前記距離測定用投光手段から出射された光が前記被測定対象物に照射されたときのスポット形状が前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの投光光路と、前記被測定対象物から前記距離測定用撮像手段までの反射光路との離間方向に沿って長い楕円形状となるように構成されていることを特徴とする請求項5ないし請求項15のいずれかに記載の光学測定装置。
  17. 前記測定手段による測定に先だって、基準となる測定対象物が距離測定方向における少なくとも二つの異なる設定距離にあるときに、可動機構により前記基準となる測定対象物の姿勢を前記光軸を中心とした少なくとも対称4方向にわたって当該光軸に対して複数の異なる角度に単位角度毎に傾斜させたときに、前記各設定距離において前記距離測定用撮像手段上の照射位置の座標値(照射位置座標)と、前記可動機構により設定された各傾角とを関連付けた距離関連情報を取得し、これらを記憶する記憶手段を備え、
    前記測定手段は、
    前記角度測定用撮像手段における集光位置から前記被測定対象物の傾角を測定するとともに、前記記憶手段に記憶された前記距離関連情報群から前記角度測定用撮像手段の集光位置に基づいて測定された傾角と関連付けられた前記距離測定用撮像手段の照射位置座標を選択し、その照射位置座標に基づいて前記被測定対象物の距離を算出することを特徴とする請求項5ないし請求項16のいずれかに記載の光学測定装置。
  18. 前記測定手段は、
    前記角度測定用撮像素子の集光位置に基づいて算出した傾角に基づいて前記記憶手段に記憶されている距離関連情報群のうち少なくとも2つの距離関連情報から当該傾角に関連付けられた照射位置座標を選択するとともに、それら照射位置座標から直線を算出し、前記距離測定用撮像手段の照射位置情報を前記直線上の任意の座標の座標値に置換する置換処理を行なうことで前記距離を算出することを特徴とする請求項17に記載の光学測定装置。
  19. 前記置換処理は、前記照射位置の座標値を含み、かつ、前記直線と直交する直線(直交線)を算出する直交変換処理を行い、その直交線と前記直線との交点の座標値に置換することを特徴とする請求項18に記載の光学測定装置。
  20. 前記測定手段は、
    前記傾角が前記距離関連情報群内に存在しないときには、
    前記記憶手段に記憶されている各距離関連情報について一方向における傾角を一定としたときの他方向における傾角毎の照射位置座標群から曲線補間により近似曲線をそれぞれ生成する曲線生成処理を行ない、
    少なくとも2つの距離関連情報から前記傾角に対して少なくとも直近大小の傾角に関連付けられた照射位置座標群に基づいて互いに交差する1組の仮想近似曲線(仮想近似曲線組)をそれぞれ生成し、それぞれの仮想近似曲線組から得られる複数の交点から直線を生成することを特徴とする請求項18または請求項19に記載の光学測定装置。
  21. 被測定対象物に光を照射しその反射光に基づいてこの被測定対象物の傾き及び距離を測定する光学測定装置の距離算出方法において、
    角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
    距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
    前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段からの光を平行光に変えるコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定対象物側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定対象物の方向に導くとともに、前記被測定対象物からの正反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
    前記正反射光を収束させる収束レンズと、
    前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光(角度測定用正反射光)を撮像面に集光させる角度測定用撮像手段と、
    前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による正反射光(距離測定用正反射光)の焦点位置から光軸方向に前後にずらして撮像面を配し、この撮像面に距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
    前記角度測定用撮像手段における集光位置に基づいて前記被測定対象物の傾きを測定するとともに、前記角度測定用撮像手段における集光位置及び前記距離測定用撮像手段の撮像面における照射位置に基づいて前記被測定対象物までの距離を測定する測定手段とを備え、
    前記距離測定用投光手段から前記被測定対象物までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配する光学測定装置における距離算出方法であって、
    前記測定手段が前記測定に先だって、可動機構により、基準となる測定対象物を距離測定方向における少なくとも二つの異なる設定距離に移動させるとともに、それらの各設定距離において前記基準となる測定対象物の姿勢を前記光軸を中心とした少なくとも対称4方向にわたって複数の異なる角度に傾斜させる処理と、
    前記可動機構により設定された前記設定距離において前記距離測定用撮像手段上の照射位置の座標値(照射位置座標)と、前記可動機構により設定された各傾角とを関連付けた距離関連情報を、記憶手段に記憶させる処理と、
    前記角度測定用撮像手段における集光位置から前記被測定対象物の傾角を測定するとともに、前記距離関連情報群から前記角度測定用撮像手段の集光位置に基づいて測定された傾角に関連付けられている照射位置座標を選択し、その照射位置座標に基づいて前記被測定対象物の距離を算出する処理とを実行することを特徴とする光学測定装置における距離算出方法。
  22. 前記測定手段は、
    前記角度測定用撮像素子の集光位置に基づいて算出した傾角に基づいて前記記憶手段に記憶されている距離関連情報群のうち少なくとも2つの距離関連情報から当該傾角に関連付けられた照射位置座標を選択する処理と、
    それら照射位置座標から直線を算出する処理と、
    前記距離測定用撮像手段の照射位置情報を前記直線上の任意の座標の座標値に置換する置換処理を行なうことで前記距離を算出することを特徴とする請求項19に記載の光学測定装置における距離算出方法。
  23. 前記置換処理は、前記照射位置の座標値を含み、かつ、前記直線と直交する直線(直交線)を算出する直交変換処理を行い、その直交線と前記直線との交点の座標値に置換する処理であることを特徴とする請求項20に記載の光学測定装置における距離算出方法。
  24. 前記測定手段は、
    前記傾角が前記距離関連情報群内に存在しないときには、
    前記記憶手段に記憶されている各距離関連情報について一方向における傾角を一定としたときの他方向における傾角毎の照射位置座標群から曲線補間により近似曲線をそれぞれ生成する曲線生成処理と、
    少なくとも2つの距離関連情報から前記傾角に対して少なくとも直近大小の傾角に関連付けられた照射位置座標群に基づいて互いに交差する1組の仮想近似曲線(仮想近似曲線組)をそれぞれ生成し、それぞれの仮想近似曲線組から得られる複数の交点から直線を生成する処理を行なうことを特徴とする請求項20または請求項21に記載の光学測定装置における距離算出方法。
  25. 被測定物体に光を照射しその正反射光に基づいて前記被測定物体の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
    前記被測定物体に向けて略平行光としての光を照射する角度測定用投光手段と、
    前記角度測定用投光手段からの光の照射方向に対して所定角度傾いた方向から略平行光としての光を前記被測定物体に照射するよう配された距離測定用投光手段と、
    撮像手段と、
    前記角度測定用投光手段から前記被測定物体に照射されて正反射した角度測定用正反射光を前記撮像手段の撮像面上に導く角度測定用導光手段と、
    前記距離測定用投光手段から前記被測定物体に照射されて正反射した距離測定用正反射光を、同じく前記撮像手段の撮像面上に導く距離測定用導光手段と、
    前記角度測定用正反射光の光路途中に配されて、その角度測定用正反射光を収束しその焦点を前記撮像手段の前記撮像面上に形成させる角度測定用受光光学系と、
    前記距離測定用正反射光の光路途中に配されて、その距離測定用正反射光を収束しその焦点を前記撮像手段の撮像面の前方または後方に外れた位置に形成させる角度測定用受光光学系と、
    前記撮像手段の撮像面上における、前記角度測定用正反射光の入光位置及び前記距離測定用正反射光の入光位置に基づいて前記被測定物体の傾き及び距離を測定する測定手段とを備えていることを特徴とする光学測定装置。
  26. 被測定物体に光を照射しその拡散反射光に基づいて前記被測定物体の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
    前記被測定物体に向けて略平行光としての光を照射する角度測定用投光手段と、
    前記角度測定用投光手段からの光の照射方向に対して所定角度傾いた方向から略平行光としての光を前記被測定物体に照射するよう配された距離測定用投光手段と、
    撮像手段と、
    前記角度測定用投光手段から前記被測定物体に照射されて反射した角度測定用反射光を前記撮像手段の撮像面上に導く角度測定用導光手段と、
    前記距離測定用投光手段から前記被測定物体に照射されて反射した距離測定用反射光を、同じく前記撮像手段の撮像面上に導く距離測定用導光手段と、
    前記角度測定用反射光の光路途中に配されて、その角度測定用正反射光を収束しその焦点を前記撮像手段の前記撮像面上に形成させる角度測定用受光光学系と、
    前記距離測定用反射光の光路途中に配されて、その距離測定用正反射光を収束しその焦点を前記撮像手段の撮像面の前方または後方に外れた位置に形成させる角度測定用受光光学系と、
    前記撮像手段の撮像面上における、前記角度測定用正反射光の入光位置及び前記距離測定用正反射光の入光位置に基づいて前記被測定物体の傾き及び距離を測定する測定手段とを備えていることを特徴とする光学測定装置。
  27. 前記角度測定用投光手段と前記距離測定用投光手段とを選択的に点灯動作させる構成とし、
    前記測定手段は、前記角度測定用投光手段の点灯動作に同期して前記撮像面上における前記角度測定用正反射光の入光位置に基づいて前記被測定物体の傾きを測定し、他方、前記距離測定用投光手段の点灯動作に同期して前記撮像面上における前記距離測定用正反射光の入光位置に基づいて前記被測定物体の距離を測定することを特徴とする請求項26に記載の光学測定装置。
  28. 前記角度測定用投光手段と前記距離測定用投光手段とは互いに異なる波長帯の光を出射するよう構成され、
    前記撮像手段は、前記異なる各波長帯の光を識別可能な構成になっていることを特徴とする請求項26または請求項27に記載の光学測定装置。
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