JP2008096197A - 偏心測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏心測定装置において、像分離レンズ系を付加することなく、被測定レンズ系の被測定面からの反射像のみを的確に分離することで、被測定面の偏心量の測定を効率よく、かつ、高精度に行うことのできるようにする。
【解決手段】偏心測定装置において、光源1と、コリメートレンズ2と、コリメートレンズ2からの平行光束を被測定レンズ系7の被測定面に集束させる対物レンズ5と、光源1の反射像の位置を検出するテレビカメラ13と、被測定面から反射される反射像をテレビカメラ13の受光面に結像させる観察光学系12と、結像した反射像の重心または中心の位置の振れを計測して被測定レンズ系7の偏心量を算出するパソコン17とを有し、光源1のコリメートレンズ2および対物レンズ5による共役位置と観察光学系12によるテレビカメラ13の共役位置の間隔が可変であるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明はレンズの偏心量を測定する偏心測定装置に関し、特に光軸上に複数の反射面を有するレンズ系の各面の偏心量を測定する技術に関する。
従来、被測定レンズ系の偏心測定には、オートコリメーション法が一般的に使用されている。
図6はオートコリメーション法による偏心測定の様子を示し、符号S、S、S、Sは、被測定レンズ系を構成する各レンズ面を表す。
オートコリメーション法は、各レンズ面S、S、S、Sのうち、測定しようとする被測定面、例えば光源側(図示左側)から第4面目のレンズ面Sの見かけの曲率中心に指標Iを投影し、レンズ面Sによる反射像Iのズレを測定するものである。
また、上記オートコリメーション法を利用した技術としては、特許文献1に記載の技術がある。この技術では、図7に示すように、光源101の光軸上に、偏光ビームスプリッター102、1/4波長板103、ズーム光学系104、被測定レンズ系105が配置されている。また、被測定レンズ系105からの反射光の光路上に像分離レンズ系106が配置されている。この像分離レンズ系106は、測定すべき被測定面であるレンズ面105aとは異なる他の面により形成される反射像の結像位置を、レンズ面105aによる反射像の結像位置から遠ざけるパワーを有している。
像分離レンズ系106を透過した反射光は偏光ビームスプリッター102で反射され、テレビカメラ107に反射像が結像する。この反射像はパソコン108で画像処理される。ここで、不要な反射像は像分離レンズ系106により分離されているので、モニタ109上には測定すべきレンズ面105aによる反射像のみが現れるものである。
特開2004−325307号公報
しかしながら、上記従来技術においては、以下のような欠点がある。
偏心測定に一般的に使用されるオートコリメーション法では、被測定レンズ系を構成する各レンズ面の見かけの曲率中心位置が近接していると、測定対象以外の反射像がノイズ光として現れて、偏心測定が不可能になるという問題があった。
また、この問題に対処した提案が特許文献1に記載の発明であるが、この場合、図7に示すように、被測定レンズ系105が変わると、その被測定レンズ系105に合わせた像分離レンズ系106を新たに設定する必要があった。また、像分離レンズ系106が有する偏心が、被測定レンズ系105の測定結果に影響を及ぼすために、高精度な測定ができないという欠点があった。
本発明は、このような従来技術の問題点を考慮してなされたものであり、像分離レンズ系を付加することなく、被測定面の偏心量の測定を効率よく、かつ、高精度に行うことのできる偏心測定装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、被測定レンズ系からの反射光により形成される反射像に基づき前記被測定レンズ系の被測定面の偏心量を測定する偏心測定装置であって、光源と、該光源から射出した光束を平行光束に変換するコリメート光学系と、該コリメート光学系からの平行光束を前記被測定レンズ系の被測定面に集束させる対物レンズ系と、前記被測定面から反射される前記光源の反射像の位置を検出する光検出器と、前記被測定面から反射される前記反射像を光検出器の受光面に結像させる観察光学系と、該観察光学系により光検出器に結像した反射像の重心または中心の位置の振れを計測する計測手段と、該計測手段により計測された振れ量に基づいて前記被測定レンズ系の偏心量を算出する演算手段とを有し、前記光源のコリメート光学系および対物レンズ系による共役位置と、前記観察光学系による光検出器の共役位置との間隔が可変である構成とする。
この発明によれば、光源から射出した光束をコリメート光学系によって平行光束とし、対物レンズ系を通して被測定面に集束させ、観察光学系により被測定面で反射される反射像を光検出器の受光面に結像する。そして、計測手段によりこの反射像の重心または中心の位置の振れを計測し、演算手段によって、この計測された振れ量に基づいて被測定レンズ系の偏心量を算出することで、偏心測定を行うことができる。その際、光源のコリメート光学系および対物レンズ系による共役位置と、観察光学系による光検出器の共役位置との間隔が可変であるので、この間隔を調整することで、反射像の出現する位置を可変することで、他の被測定面からの反射像の影響を受けることなく偏心量を測定することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載された偏心測定装置において、前記計測手段が、前記観察光学系の光軸を回転軸として、前記被測定レンズ系を回転駆動する回転駆動手段と、該回転駆動手段により前記被測定レンズ系を回転させたときに前記光検出器で観察される反射像の回転中心を基準位置として該反射像の振れ量を算出する振れ量算出手段とを備えた構成とする。
この発明によれば、回転駆動手段によって、被測定レンズ系を回転することにより、反射像の光軸からの振れ量を容易かつ精度よく測定することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載された偏心測定装置において、前記対物レンズ系が着脱可能で、前記被測定レンズ系の被測定面に合わせた対物レンズ系に変更可能である構成とする。
この発明によれば、対物レンズ系を被測定面に合わせて変更することができるので、様々なレンズ系の測定に対応することが可能である。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載された偏心測定装置において、前記対物レンズ系の切換え機構を備え、前記被測定レンズ系の被測定面に合わせて前記対物レンズ系が切換え可能である構成とする。
この発明によれば、対物レンズ系の切換え機構を備えるので、被測定レンズ系の被測定面に合わせて対物レンズを換えたい場合に、簡単に対物レンズを変更することができる。
本発明の偏心測定装置によれば、被測定レンズ系の被測定面からの反射像のみを的確に分離できるので、像分離レンズ系を付加することなく、被測定面の偏心量の測定を効率よく、かつ、高精度に行うことができるという効果を奏する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る偏心測定装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の偏心測定装置の構成を概略的に示す側面図である。
本実施の形態の偏心測定装置50は、図1に示すように、例えばレーザダイオードからなる光源1から出射されるレーザ光の進行方向にコリメートレンズ2(コリメート光学系)および偏光ビームスプリッター3が配置されている。
コリメートレンズ2の光軸を光軸J1と定義すると、この光軸J1上に光源1および偏光ビームスプリッター3が配置されているとともに、光源1はレーザ光がコリメートレンズ2を通過後に平行光となるように、コリメートレンズ2の焦点位置に位置している。
偏光ビームスプリッター3は、分光面が光軸J1に対し、例えば45°の角度をなすように配置されており、P偏光のレーザ光は透過し、S偏光の光は分光面で反射するものである。
光軸J1と偏光ビームスプリッター3の分光面の交点を通過し、光軸J1と直角をなす光軸を光軸J2と定義すると、偏光ビームスプリッター3の下方側の光軸J2上には、1/4波長板4,対物レンズ5(対物レンズ系)が配置されている。
これらの光源1、コリメートレンズ2、偏光ビームスプリッター3、1/4波長板4および対物レンズ5は、投影光学系6を構成している。
対物レンズ5は着脱可能に設けられ、被測定面の見かけの曲率半径や、見かけの曲率中心位置に合わせて、他の対物レンズ5に変更できるようになっている。
対物レンズ5の下方には、被測定レンズ系7が配置されている。
被測定レンズ系7は、本実施の形態では、複数のレンズ面7a、7b、7c、7dを有し、これらレンズ面を対物レンズ5に向けた状態で取付部材8に装着されている。
偏光ビームスプリッター3の上方側の光軸J2上には、凹レンズである固定レンズ9、凸レンズである移動レンズ10、結像レンズ11が配置されている。
移動レンズ10は、モータ等の移動機構からなるレンズ移動手段30によって可動に保持され、光軸J2上で固定レンズ9に対して接近および離反が可能となっている。
これらの対物レンズ5、1/4波長板4、偏光ビームスプリッター3、固定レンズ9、移動レンズ10および結像レンズ11は、観察光学系12を構成している。
結像レンズ11の集光位置には、撮像面上の光像を光電変換する撮像素子を備えたテレビカメラ13が配置されている。
投影光学系6,観察光学系12およびテレビカメラ13は一体的に保持され、これらから測定部14が構成されている。
測定部14は、モータ等の移動機構からなる測定部移動手段31によって可動に保持され、光軸J2上で被測定レンズ系7に対して接近、離反可能となっている。
レンズ移動手段30、測定部移動手段31は、移動レンズ10、測定部14を光軸J2方向に駆動するために、駆動回路15に電気的に接続されている。
被測定レンズ系7が装着される取付部材8にはモータ16の回転軸が連結されており、モータ16は駆動回路15に電気的に接続されている。
駆動回路15は、CPU、メモリ、入出力インタフェース等を備えるとともにメモリに制御プログラムがロードされたパソコン17に電気的に接続されており、観察光学系12内の移動レンズ10の位置、測定部14の位置および取付部材8の回転角度をパソコン17で制御可能となっている。テレビカメラ13はパソコン17に電気的に接続され、光電変換した画像データをパソコン17に送出できるようになっている。
パソコン17の内部には、画像処理回路が組み込まれており、テレビカメラ13で取得された被測定レンズ系7からの反射像の画像データを画像処理することにより、この反射像をパソコン17のモニタ18上に表示できるようになっている。そのため検査者は、被測定レンズ系7からの反射像などを確認できるようになっている。
次に、本実施の形態の偏心測定装置50の動作について説明する。
図2は、オートコリメーション法における被測定面近傍での結像関係を示す模式的な光路図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る偏心測定装置の偏心測定における被測定面近傍での結像関係を示す模式的な光路図である。
まず、以下の説明に用いる座標系について定義する。図2、3で、1点鎖線を光軸とし、被測定面Sに向かって光が進む方向(図中の上から下)を基準と考える。距離や長さに関係した量が図の上下方向の量である場合は、上から下へ向かって計る量を正、逆の場合を負とする。
本実施の形態では、被測定レンズ系7を構成する各レンズ面7a、7b、7c、7dの見かけの曲率中心位置が互いに離れている場合は、偏心測定は従来のオートコリメーション法で行う。
図2は、オートコリメーション法での被測定面Sの近傍の結像状態を示す。図中の点Cは被測定面の曲率中心、Rは被測定面Sの面頂から曲率中心までの距離を示す。
オートコリメーション法では、コリメート光学系および対物レンズ系による光源の共役位置(集光位置)と、観察光学系による光検出器との共役位置が一致しており、その共役位置を被測定面の曲率中心付近とすることで、被測定面Sに垂直に近い光が入射し、その面からの反射光が、観察光学系を介して、光検出器で結像する。
次に被測定レンズ系7を構成する各レンズ面7a、7b、7c、7dの見かけの曲率中心位置が近接している場合の偏心測定方法について説明する。
この場合は、コリメート光学系および対物レンズ系による光源の共役位置と、観察光学系による光検出器の共役位置を一致させずに所定の間隔を設けた状態で測定を行う。
図3は、光源の共役位置と光検出器の共役位置に所定の間隔を設けた時の、見かけの被測定面Sの近傍における結像関係を示している。図3で、コリメート光学系および対物レンズ系による光源の共役位置を点O、観察光学系による光検出器の共役位置を点I、見かけの被測定面の曲率中心を点C、見かけの被測定面の面頂から像点までの距離をX、見かけの被測定面の面頂から曲率中心までの距離をR、また、点Oと点Iとの間の距離をLとする。
オートコリメーション法とは異なり、コリメート光学系および対物レンズ系による光源の共役位置と、観察光学系による光検出器の共役位置が一致しない場合でも、図3に示す見かけの被測定面Sの近傍における結像関係から得られる下記の式(1)で表される条件を満たすと、光源からの光が被測定面で反射したときに観察光学系による光検出器の共役位置に集光することとなり、被測定面からの反射光が観察でき、偏心量の測定が可能となる。
X={L−R±√(L+R)}/2 ・・・(1)
したがって、式(1)のLの値が可変となると、反射像が結像される位置Xを制御することができる。このため、被測定レンズ系の見かけの曲率中心位置が近接していて、オートコリメーション法ではその反射像を分離して測定できない場合でも、Lが可変となることで、像を分離して測定することが可能となる。
本実施の形態の動作について、被測定レンズ系7を構成する光学部材が次の<表1>に示す数値データである場合を例として説明する。ここで、レンズ面7a、7b、7c、7dをそれぞれ第1面、第2面、第3面、第4面と称する。また、r、r、…は各レンズ面の曲率半径、d、d、…は各レンズ面間の間隔、n、n、…は各レンズの測定光源波長における屈折率である。曲率半径、間隔の単位はmmである(以下同様)。
<表1>
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率
第1面 r= 8.000 d= 2.000 n= 1.6683
第2面 r=-25.000 d= 1.000
第3面 r= 5.000 d= 2.000 n= 1.5150
第4面 r=-20.000
まず、パソコン17に、<表1>に示した被測定レンズ系7の各レンズ面の曲率半径、面間隔、屈折率等のデータを入力する。
パソコン17は、<表1>のデータから、被測定レンズ系7の各レンズ面の見かけの曲率半径R、R、…、見かけの曲率中心付置C、C、…を自動で計算する(いずれも単位はmm、以下同様)。この結果を<表2>に示す。
<表2>
面番号 見かけの曲率半径 見かけの曲率中心位置
第1面 R= 8.000 C= 8.000
第2面 R= -7.740 C= -6.407
第3面 R= 24.817 C= 27.552
第4面 R= -8.004 C= -2.198
<表2>の計算結果から、被測定レンズ系7を構成する各レンズ面7a,7b,7c,7dの見かけの曲率中心位置が互いに離れており、測定時に別の面からの反射像が現れることはないことがわかる。この被測定レンズ系7のレンズ面7aを被測定面とし、このレンズ面7aの偏心量を測定する場合を以下に説明する。
光源1から射出したレーザ光はコリメートレンズ2の屈折作用で平行光となり、偏光ビームスプリッター3に入射する。光源1からのレーザ光のうちS偏光成分のみが偏光ビームスプリッター3で下方側に反射され、1/4波長板4によって円偏光となり、対物レンズ5の屈折作用で集光される。
ここで、パソコン17の制御の下、駆動回路15により測定部14の位置を調整し、集光された光源1からのレーザ光の集光位置と、被測定レンズ系7の被測定面7aの見かけの曲率中心位置が一致するようにする。
被測定レンズ系7の被測定面7aで反射した光束は、入射時の光路を逆行し、対物レンズ5を通過して平行光となる。平行光となった光束は、その後、1/4波長板4でP偏光となって偏光ビームスプリッター3に向かう。そして、偏光ビームスプリッター3を透過し、固定レンズ9に入射する。
固定レンズ9は凹レンズであるため、光束は平行光から発散光となり、移動レンズ10へ入射する。凸レンズである移動レンズ10は、パソコン17の制御の下、駆動回路15により光軸J2上の位置を調整し、その焦点が固定レンズ9の焦点と一致するようになっており、このため発散光であった光束は、再び平行光となり、結像レンズ11に入射する。そして、この結像レンズ11の屈折作用で集光し、テレビカメラ13の撮像面(受光面)に結像する。例えば、図4に示すように、撮像面32上に、スポット像SP1が結像される。
このテレビカメラ13の撮像面に結像した反射像は、光電変換されてパソコン17に送出され、パソコン17の画像処理回路を通してモニタ18に表示され、これにより、被測定レンズ系7の被測定面7aからの反射光による反射像が観察可能となる。
その後、パソコン17の制御の下、モータ16を駆動し、被測定レンズ系7を光軸J2回りに回転させることによって、図4の破線矢印に示すようにスポット像SP1の位置を撮像面32上で回転させる。このときのスポット像SP1の重心または中心の位置の移動軌跡を画像処理して、回転中心Pに対する振れ量(dx,dy)を計測し、この振れ量(dx,dy)に基づき被測定面であるレンズ面7aの偏心量を算出する。
また、被測定レンズ系7の他のレンズ面7b、7c、7dを測定する場合は、同様にして測定部14の位置を適切な位置へ移動させて行う。必要があれば、対物レンズ5を被測定面に適したものに交換して測定を行う。
このように、本実施の形態では、テレビカメラ13は、被測定面から反射される光源の反射像の位置を検出する光検出器を構成している。また、パソコン17、駆動回路15、モータ16は、その反射像の重心または中心の位置の振れを計測する計測手段を構成している。この計測手段において、モータ16は、観察光学系の光軸を回転軸として、被測定レンズ系を回転駆動する回転駆動手段を構成し、パソコン17は、被測定レンズ系を回転させたときに光検出器で観察される反射像の回転中心を基準位置として反射像の振れ量を算出する振れ量算出手段を構成している。また、パソコン17は、計測された振れ量に基づいて被測定レンズ系の偏心量を算出する演算手段をも構成している。
次に、見かけの曲率中心位置Cが近接する被測定レンズ系7を測定する場合について説明するため、被測定レンズ系7を構成する光学部材が次の<表3>の数値データである場合を例とする。
<表3>
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率
第1面 r= 8.000 d= 2.000 n= 1.6683
第2面 r=-25.000 d= 0.500
第3面 r= 2.800 d= 2.000 n= 1.5150
第4面 r=-20.000
次の<表4>は、パソコン17で計算された被測定レンズ系7の各レンズ面の見かけの曲率半径と、見かけの曲率中心位置である。
<表4>
面番号 見かけの曲率半径 見かけの曲率中心位置
第1面 R= 8.000 C= 8.000
第2面 R= -7.740 C= -6.407
第3面 R= 6.075 C= 8.064
第4面 R= -6.664 C= -1.545
<表4>の計算結果から、この被測定レンズ系7の第1面と第3面の見かけの曲率中心位置が極めて近いことがわかる。
この場合は、パソコン17の制御の下、駆動回路15により移動レンズ10を光軸J2上で、固定レンズ9から離れる方向に移動させる。すると、観察光学系12によるテレビカメラ13の撮像面の共役位置がテレビカメラ13の方向に移動する。投影光学系6の集光位置と、この位置が移動した撮像面の共役位置のズレ量Lが10mmになるように、移動レンズ10を移動させると、前記の式(1)から、第1面の反射像の出現位置Xおよび第3面の反射像の出現位置Xは、以下のとおりとなる。
= -7.403(mm)
= -5.824(mm)
このようにして、第1面および第3面からの反射像の出現位置を分離して、偏心測定することが可能となる。すなわち、第1面および第3面の一方の偏心測定時に、他方の反射像がノイズ光とならないようにすることができる。
なお、上記の被測定面の見かけの曲率中心位置が近接しているかどうかの判定、および、それらが近接しすぎている場合のズレ量Lの設定は、いずれもパソコン17によって自動的に行われる。
本実施の形態によれば、像分離レンズ系を付加することなく、被測定レンズ系7の被測定面からの反射像のみを的確に分離することで、被測定面の偏心量の測定を効率よく、かつ、高精度に行うことができる。
また、対物レンズ5が被測定面に合わせて交換可能であるため、様々なレンズ系の測定に対応することが可能である。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る偏心測定装置について説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態の偏心測定装置の構成を概略的に示す側面図である。
なお、図5において、上記第1の実施の形態と同一の要素は同一の番号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の偏心測定装置51は、図5に示すように、上記第1の実施の形態の測定部移動手段31を削除し、観察光学系12の対物レンズ5、固定レンズ9に代えて、レボルバ21に固定されることで切り換え可能に設けられた対物レンズ5a、5b、および凸レンズからなる固定レンズ22を備えているものである。
また、本実施の形態では、モータ16はワーク取付部23に取り付けられている。ワーク取付部23は、モータ等の移動機構からなるワーク取付部移動手段33によって可動に保持され、測定部14に対して、接近、離反可能となっている。
ワーク取付部移動手段33は、ワーク取付部23を光軸J2方向に駆動するために、駆動回路15に電気的に接続されている。
本実施の形態の構成によれば、光源1から射出したレーザ光は、コリメートレンズ2、偏光ビームスプリッター3および1/4波長板4を透過して平行光として対物レンズ5aに入射する。被測定レンズ系7の被測定面との作動距離などの関係から対物レンズ5bの方が測定に適している場合は、対物レンズ5bへと切り換える。
ここで、パソコン17の制御の下、駆動回路15によりワーク取付部23の位置を調整し、対物レンズ5aまたは5bで集光された光源1からのレーザ光の集光位置と、被測定レンズ系7の被測定面の見かけの曲率中心位置が一致するようにする。
被測定レンズ系7の被測定面で反射した光束は、入射時の光路を逆行し、平行光となって固定レンズ22に入射する。
固定レンズ22は凸レンズであるため、焦点で集光後に発散光となり、移動レンズ10へ入射する。移動レンズ10は、パソコン17の制御の下、駆動回路15により、その焦点が固定レンズ22の焦点と一致するようになっており、このため発散光であった光束は、再び平行光となり、結像レンズ11に入射する。そして、結像レンズ11の屈折作用で集光し、テレビカメラ13の撮像面に結像する。
その後、モータ16を駆動して被測定レンズ系7を回転させて、このときの回転中心を基準位置としてモニタ上のスポット像の重心または中心位置の振れ量を上記第1の実施の形態と同様にして算出する。
上記はオートコリメーション法による測定方法の説明であるが、被測定レンズ系7の被測定面の見かけの曲率中心位置が近接している場合は、上記第1の実施の形態と同様に移動レンズ10の移動によって、投影光学系6による光源1の共役位置と観察光学系12によるテレビカメラ13の撮像面の共役位置をずらして、測定を行う。
本実施の形態によれば、レボルバ21で対物レンズ5aまた5bを切り換え可能としたので、被測定レンズ系7の被測定面に合わせて対物レンズを換えたい場合に、簡単に対物レンズを変更することができる。
なお、上記の説明では、計測手段が、観察光学系の光軸を回転軸として、被測定レンズ系を回転駆動する回転駆動手段と、回転駆動手段により被測定レンズ系を回転させたときに光検出器で観察される反射像の回転中心を基準位置として反射像の振れ量を算出する振れ量算出手段とを備えた場合の例で説明したが、例えば、撮像面上で光軸の位置が分かっており、スポット像の静止位置を検出するのみで振れ量が分かる場合には、回転駆動手段を用いない構成とすることができる。
本発明の第1の実施の形態の偏心測定装置の構成を概略的に示す側面図である。 オートコリメーション法における被測定面近傍での結像関係を示す模式的な光路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る偏心測定装置の偏心測定における被測定面近傍での結像関係を示す模式的な光路図である。 測定時の撮像面上のスポット像の様子を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態の偏心測定装置の構成を概略的に示す側面図である。 従来技術に係るオートコリメーション法による偏心測定の測定原理について説明するための模式的な光路図である。 従来技術に係る偏心測定装置の構成を概略的に示す側面図である。
符号の説明
1 光源
2 コリメートレンズ(コリメート光学系)
5、5a、5b 対物レンズ(対物レンズ系)
6 投影光学系
7 被測定レンズ系
7a、7b、7c、7d レンズ面
12 観察光学系
13 テレビカメラ(光検出器)
14 測定部
15 駆動回路
16 モータ(回転駆動手段)
17 パソコン
21 レボルバ(切換え機構)
30 レンズ移動手段
31 測定部移動手段
32 撮像面(受光面)
33 ワーク取付部移動手段
50、51 偏心測定装置
反射像
J1、J2 光軸

Claims (4)

  1. 被測定レンズ系からの反射光により形成される反射像に基づき前記被測定レンズ系の被測定面の偏心量を測定する偏心測定装置であって、
    光源と、
    該光源から射出した光束を平行光束に変換するコリメート光学系と、
    該コリメート光学系からの平行光束を前記被測定レンズ系の被測定面に集束させる対物レンズ系と、
    前記被測定面から反射される前記光源の反射像の位置を検出する光検出器と、
    前記被測定面から反射される前記反射像を光検出器の受光面に結像させる観察光学系と、
    該観察光学系により光検出器に結像した反射像の重心または中心の位置の振れを計測する計測手段と、
    該計測手段により計測された振れ量に基づいて前記被測定レンズ系の偏心量を算出する演算手段とを有し、
    前記光源のコリメート光学系および対物レンズ系による共役位置と、前記観察光学系による光検出器の共役位置との間隔が可変であることを特徴とする偏心測定装置。
  2. 前記計測手段が、
    前記観察光学系の光軸を回転軸として、前記被測定レンズ系を回転駆動する回転駆動手段と、
    該回転駆動手段により前記被測定レンズ系を回転させたときに前記光検出器で観察される反射像の回転中心を基準位置として該反射像の振れ量を算出する振れ量算出手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載された偏心測定装置。
  3. 前記対物レンズ系が着脱可能で、前記被測定レンズ系の被測定面に合わせた対物レンズ系に変更可能であることを特徴とする請求項1に記載された偏心測定装置。
  4. 前記対物レンズ系の切換え機構を備え、前記被測定レンズ系の被測定面に合わせて前記対物レンズ系が切換え可能であることを特徴とする請求項1に記載された偏心測定装置。
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