JP2004325307A - 偏心測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定レンズの被測定面からの反射像を的確に分離し、被測定面の偏心量の測定を効率よくかつ正確に行うことのできる偏心測定装置を提供する。
【解決手段】被測定レンズ系6からの反射光の光路上に像分離レンズ系9が配置される。この像分離レンズ系9は、測定すべき被測定面であるレンズ面6aとは異なる他の面により形成される反射像の結像位置を、レンズ面6aによる反射像の結像位置から遠ざけるパワーを有している。像分離レンズ系9を透過した反射光は偏光ビームスプリッタ2で反射され、テレビカメラ15に反射像が結像する。この反射像はパソコン14で画像処理される。ここで、不要な反射像は像分離レンズ系9により分離されているので、モニタ16上には測定すべきレンズ面6aによる反射像のみが現れる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズの偏心量を測定する偏心測定装置に関し、特に光軸上に複数の反射面を有するレンズ系の各面の偏心量を測定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レンズ系の偏心測定には、オートコリメーション法が一般的に使用されている。上記オートコリメーション法を利用した技術としては、被測定レンズからの反射光による反射像を利用した技術がある(特許文献1参照)。この技術では、図6に示すように、光源101の光軸上に、ハーフミラー102、対物レンズ103、被検レンズ104を配置し、オートコリメーション法により、被検レンズ104の被測定面104a,104bからの各反射光をテレビカメラ105で撮像する。そして、作業者が画像処理部106の機能を用いて、撮像された反射像の中から測定に必要な反射像だけを選択し、この選択された反射像の情報を計算処理部107で処理することにより被検レンズ104の偏心量を算出する。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−312670号公報(段落番号0010〜0014、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、以下のような欠点がある。一般に、被検レンズ104には製造誤差による個体差が存在し、また偏心測定装置へのセッティングの誤差もあるため、複数個の被検レンズ104の偏心測定を行った場合に、被測定面104a及び104bからの各反射像がすべてのワークで同じように現れることはなく、一つ一つ異なった画像としてテレビカメラ105で撮像される。このため、複数の反射像が観察された場合に、被検レンズ毎に作業者が偏心量を求めるために必要な反射像を選択する必要がある。従って、作業者には偏心測定作業の習熟が必要とされるだけでなく、習熟度の低い作業者が測定を行うと、偏心測定作業の効率が低下するという問題があった。しかも、作業者が反射像の選択を誤る場合もあり、この場合、計算処理部107が被検レンズ104の偏心量として間違った値を算出することになる。
【0005】
さらに、上記従来技術によれば、図7に示すように、被検レンズ104の被測定面104aによる反射像S111と被測定面104bによる反射像S112とが極めて近い場合、またはこれら反射像が重なるように現れた場合に、必要な反射像だけを選択することは困難であり、従って被検レンズ104の偏心量を測定することができない場合が起こり得るという問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題点を考慮してなされたものであり、被測定レンズの被測定面からの反射像のみを的確に分離し、被測定面の偏心量の測定を効率よくかつ正確に行うことのできる偏心測定装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
即ち、請求項1に記載された偏心測定装置は、被測定レンズ系からの反射光により形成される反射像に基づき該被測定レンズ系の被測定面の偏心量を測定する偏心測定装置において、前記反射光の光路上に、前記被測定面とは異なる面により形成される反射像の結像位置を前記被測定面による反射像の結像位置から遠ざけるパワーを有する光学系(例えば後述する反射像分離用レンズ9に相当する構成要素)を設けたことを特徴とする偏心測定装置。
【0007】
請求項2に記載された偏心測定装置は、光源(例えば後述するレーザダイオード1に相当する構成要素)と、前記光源からの光束を被測定レンズの被測定面に集束させる移動レンズ群を有するズーム光学系(例えば後述するズーム光学系4に相当する構成要素)と、前記被測定レンズの被測定面による反射像を観察するための観察光学系(例えば後述する1/4波長板3、偏光ビームスプリッター2、テレビカメラ15に相当する構成要素)と、前記観察光学系により観察された反射像の重心または中心の位置の振れ量を計測する計測手段(例えば後述するパソコン14の画像処理機能に相当する構成要素)と、前記計測手段により計測された振れ量に基づいて前記被測定レンズの偏心量を算出する演算手段(例えば後述するパソコン14の演算処理機能に相当する構成要素)と、前記ズーム光学系と前記被測定レンズとの間に配置され、前記被測定面とは異なる面による反射像の結像位置を前記被測定面による反射像の結像位置から遠ざけるパワーを有する像分離光学系(例えば後述する反射像分離用レンズ9に相当する構成要素)とを具備する。
【0008】
請求項3に記載された偏心測定装置は、光源(例えば後述するHe−Neレーザ31に相当する構成要素)と、前記光源から射出した光束を平行光束に変換するコリメート光学系(例えば後述するコリメータレンズ32に相当する構成要素)と、前記コリメート光学系からの平行光束を被測定レンズの被測定面に集束させる移動レンズ群を有するズーム光学系(例えば後述するズーム光学系4に相当する構成要素)と、前記被測定レンズの被測定面による反射像を観察するための観察光学系(例えば後述する1/4波長板3、偏光ビームスプリッター2、結像レンズ35、テレビカメラ15に相当する構成要素)と、前記観察光学系により観察された反射像の重心または中心の位置の振れ量を計測する計測手段(例えば後述するパソコン14の画像処理機能に相当する構成要素)と、前記計測手段により計測された振れ量に基づいて前記被測定レンズの偏心量を算出する演算手段(例えば後述するパソコン14の演算処理機能に相当する構成要素)と、前記ズーム光学系と前記被測定レンズとの間に配置され、前記被測定面とは異なる面による反射像の結像位置を前記被測定面による反射像の結像位置から遠ざけるパワーを有する像分離光学系(例えば後述する反射像分離用レンズ9に相当する構成要素)とを具備する。
【0009】
上記偏心測定装置において、前記計測手段が、前記光源の光軸を回転軸として、前記被測定レンズ系と前記像分離レンズ系とを一体的に回転駆動する回転駆動手段(例えば後述するモータ13、駆動回路7に相当する構成要素)と、前記回転駆動手段により前記被測定レンズ系を回転させたときに前記観察光学系で観察される反射像の回転中心を基準位置として該反射像の振れ量を算出する振量算出手段(例えば後述するパソコン14の画像処理機能に相当する構成要素)とを備えたことを特徴とする。また、前記像分離光学系のパワーが、該像分離光学系をなすレンズの曲率半径、肉厚、屈折率、および前記被測定面との面間隔をパラメータとして設定されたことを特徴とする。
【0010】
本発明の作用を説明すると、ズーム光学系と被測定レンズとの間に像分離レンズ系を設けることによって、被測定面とは別の面の反射像を被測定面の反射像から遠ざけ、測定すべき被測定面の反射像のみを分離している。また、被測定レンズ系を回転駆動したときの反射像から被測定レンズの球心の振れ量を測定し、この振れ量から被測定レンズ系の偏心量を算出する。これにより、測定に必要とされる反射像を的確に選択すると共に不要な反射像の影響を排除し、効率よくかつ正確に被測定面の偏心測定を行うことを可能としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る偏心測定装置の構成を概略的に示す側面図である。この偏心測定装置は、複数の反射面を有する被測定レンズ系からの反射光により形成される反射像に基づき、その偏心量を測定するものであって、図1に示すように、レーザダイオードからなる光源1の光軸上に、偏光ビームスプリッター2、1/4波長板3、ズーム光学系4、被測定レンズ系6がこの順に配設されている。光源1は、この装置の上方に配置され、そのレーザ光が偏光ビームスプリッター2に入射される。偏光ビームスプリッター2は、分光面が光軸に対し45°の角度をなすように配置され、光源1から入射するレーザ光のP偏光を透過し、後述の被測定レンズ系6からの反射光のS偏光を光軸外に分岐するものである。ズーム光学系4は、移動レンズ群4aおよび固定レンズ群4bを有し、移動レンズ群4aを光軸方向に駆動するための駆動回路7に接続されている。
【0012】
被測定レンズ系6は、複数のレンズ面6a,6b,6cを有し、これらレンズ面を光源1に向けた状態で取付部材5に装着されている。本実施形態ではレンズ面6aを被測定面とする。被測定レンズ系6とズーム光学系4との間、即ち被測定レンズ系6からの反射光の光路上には、レンズホルダ8に保持された反射像分離用レンズ9が配設され、この反射像分離用レンズ9は分離レンズ保持部材10に着脱可能に装着される。分離レンズ保持部材10は、取付部材5に設けられた2本のガイド軸11に案内されて光源1の光軸方向に移動可能となっており、このガイド軸11に設けられたストッパ12の位置を調節することにより、反射像分離用レンズ9と被測定レンズ系6との間の距離の調節が可能となっている。
【0013】
上述の被測定レンズ系6および反射像分離用レンズ9が一体的に実装された取付部材5はモータ13の回転軸に連結されており、モータ13は駆動回路7に接続されている。駆動回路7がモータ13を駆動すると、取付部材5、被測定レンズ系6及び反射像分離用レンズ9が光源1の光軸を回転軸として一体的に回転するようになっている。駆動回路7はパソコン14に接続されており、ズーム光学系4の移動レンズ群4aの位置と取付部材5の回転角度をパソコン14で制御可能となっている。偏光ビームスプリッター2による反射光の集光位置には、テレビカメラ15が配置されており、このテレビカメラ15は、パソコン14に電気的に接続されている。パソコン14の内部には、画像処理回路が組み込まれており、被測定レンズ系6からの反射像を画像処理することにより、この反射像をパソコン14のモニタ16上で確認できるようになっている。
【0014】
次に、本実施の形態1の動作について、被測定レンズ系6のレンズ面6aを被測定面とし、このレンズ面6aの偏心量を測定する場合を説明する。
光源1から射出したレーザ光のP偏光は偏光ビームスプリッター2を透過し、1/4波長板3によって円偏光となり、ズーム光学系4に入射する。この円偏光となったレーザ光の光束はズーム光学系4によって集光され、反射像分離用レンズ9を透過して被測定レンズ系6に入射する。ここで、パソコン14の制御の下、駆動回路7によりズーム光学系4内の移動レンズ群4aの位置を調整し、被測定レンズ系6に入射した光束をレンズ面6aに集束させ、このレンズ面6aの球心で集光させる。
【0015】
被測定レンズ系6に入射したレーザ光の光束のうち、レンズ面6aで反射した光束は、入射時の光路を逆行し、1/4波長板3でS偏光となって偏光ビームスプリッター2に向かう。そして、このS偏光の光束は偏光ビームスプリッター2で反射されてテレビカメラ15に入射し、このテレビカメラ15の撮像面に結像する。この撮像面に結像した反射像はパソコン14の画像処理回路を通してモニタ16に表示され、これにより、被測定レンズ系6のレンズ面6aからの反射光による反射像が観察可能となる。
【0016】
ここで、仮に反射像分離用レンズ9を分離レンズ保持部材10から取り外したものとすると、被測定面であるレンズ面6aの球心と、この被測定面とは異なるレンズ面6bの球心とが接近している場合、レンズ面6aからの反射光とレンズ面6bからの不要な反射光の双方が入射時の光路を逆行し、テレビカメラ15の撮像面に結像する。これにより、図2に示すように、パソコン14のモニタ16上では、2つのスポット像S21,S22が観察される。同図において、反射像S21はレンズ面6aからの反射光による反射像であり、スポット像S22はレンズ面6bからの反射光による反射像である。
【0017】
これら2つのスポット像S21,S22は、ズーム光学系4の移動レンズ群4aの位置や光源1の光量を調節することにより分離することができる場合もあるが、被測定レンズ系6の光学設計上、分離できない場合がある。後者の場合に対し、本実施形態では、分離レンズ保持部材10にレンズホルダ8で保持した反射像分離用レンズ9を取り付けることで、2つのスポット像S21,S22を分離している。そのため、反射像分離用レンズ9のパワーは、レンズ面6aとは異なる面による反射像の結像位置を、被測定面であるレンズ面6aによる反射像の結像位置から遠ざけ、レンズ面6aとレンズ面6bの各反射像を明確に分離できるように設定されている。
【0018】
上述の反射像分離用レンズ9のパワーは、曲率半径、肉厚、屈折率や、反射像分離用レンズ9と被測定レンズ系6との面間隔をパラメータとして光学シミュレーションにより決定される。この光学シミュレーションの結果に基づき、反射像分離用レンズ9と被測定レンズ面6との面間隔が設定され、この設定はストッパ12により分離レンズ保持部材10を光軸方向に調整することで行われる。このようなパワーを有する反射像分離用レンズ9を、反射光の光路上に取り付けることにより、2つのスポット像S21,S22が分離され、図3に示すように、パソコン15のモニタ16上では、被測定面であるレンズ面6aの反射光によるスポット像S21のみが観察される。そして、パソコン14の制御の下、モータ13を起動し、被測定レンズ系6を回転させることにより、図4に示すようにスポット像S21を回転させる。このときのスポット像S21の回転中心を基準位置として、この基準位置からのスポット像S21の重心または中心の位置の振れ量dx,dyを画像処理により計測し、この振れ量dx,dyに基づき被測定面であるレンズ面6aの偏心量を算出する。
【0019】
上述の実施の形態1によれば、測定すべきレンズ面6aの反射光によるスポット像S21のみを的確に分離できるため、作業者の習熟を必要とせず、効率よくかつ正確に被測定面の偏心測定を行うことができる。また、反射像分離用レンズ9を被測定レンズ系6に応じて変更し、反射像分離用レンズ9と被測定系6の面間隔を調整することにより、異なる被測定レンズ系において複数の反射像がモニタに現れる場合にも、容易に対応することができる。
【0020】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る偏心測定装置の構成を概略的に示す側面図である。同図において上述の図1に示す構成と共通する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
光源としてのHe−Neレーザからなる光源31の光軸上に、コリメータレンズ32、偏光ビームスプリッター2、1/4波長板3、ズーム光学系4、取付部材33、反射像分離用レンズ9、被測定レンズ系6がこの順に配設されている。本実施形態では、測定光学系を構成する光源31やズーム光学系4等が、被測定レンズ系6の下方に配置され、被測定系が上方に配置される。
【0021】
光源31は、そのレーザ光が偏光ビームスプリッター2に入射される。被測定レンズ系6は、そのレンズ面6a,6b,6cを光源31に向けた状態で、取付部材33に脱着可能に設けられた被測定レンズ保持部材34に装着されている。また、被測定レンズ系6とズーム光学系4との間、即ち被測定レンズ系6からの反射光の光路上には、反射分離用レンズ9が被測定レンズ系6とズーム光学系4の間の同一光軸上に位置するようにして被測定レンズ保持部材34に固定されている。これら反射分離用レンズ9および被測定レンズ系6は、被測定レンズ保持部材34を介して取付部材33に着脱可能に装着されている。
【0022】
取付部材33は、モータ13の回転軸に連結されており、モータ13は駆動回路7に接続されている。駆動回路7がモータ13を駆動すると、上述の取付部材33、被測定レンズ系6、及び反射像分離用レンズ9が、光源31の光軸を回転軸として一体的に回転する。また、取付部材33の回転中心には貫通穴が形成されており、これにより被測定レンズ系4と反射像分離用レンズ9との間の光路を妨げないようになっている。偏光ビームスプリッター2による反射光の光軸上には、この反射光を集光するための結像レンズ35が設けられており、その集光位置にはテレビカメラ15が配置されている。
【0023】
次に、本実施形態2の動作を説明する。
光源31から射出したレーザ光は、コリメータレンズ32で平行光となった後、偏光ビームスプリッター2を透過し、1/4波長板3によって円偏光となり、ズーム光学系4に入射する。この光束は、反射像分離用レンズ9を透過して被測定レンズ系6に入射する。ここで、パソコン14の制御の下、ズーム光学系4内の移動レンズ群4aの位置を調節することにより、反射像分離用レンズ9を透したレンズ面6aに光束を集束させ、このレンズ面6aの見かけの球心位置で集光させる。そして、モータ13を起動して被測定レンズ系6を回転させることによりレンズ面6aを回転させ、このときの回転中心を基準位置としてモニタ16上のスポット像の重心または中心位置の振れ量dx,dyを算出し、この振れ量dx,dyに基づきレンズ面6aの偏心量を画像処理により計測する。
【0024】
本実施の形態2によれば、測定すべきレンズ面6aの反射像のみを的確に分離できるだけでなく、反射像分離用レンズ9が被測定レンズ系6を保持する被測定レンズ系保持部材34に固定されているため、測定すべき被測定レンズ系用の保持部材34を取付部材33に取り付けるだけで、反射光分離用レンズ9と被測定レンズ系6の面間隔の条件出しを容易に行うことができる。また、測定光学系が被測定レンズ系6の下方に配置されているため、被測定レンズ系6を上方から被測定レンズ系保持部材34に着脱することができ、従って被測定レンズ系6を着脱する際の作業性を改善することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、被測定面の反射像の近傍に現れる別の反射像を遠ざけるパワーを有する像分離レンズ系を設け、これにより被測定面の反射像と他の面の反射像とを分離するようにしたので、被測定レンズの被測定面からの反射像のみを的確に分離し、被測定面の偏心量の測定を効率よくかつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る偏心測定装置の構成を概略的に示す側面図である。
【図2】本発明の実施形態1で観察される反射像の表示例(他の面の反射像を分離しない状態)を示す図である。
【図3】本発明の実施形態1で観察される反射像の表示例(他の面の反射像を分離した状態)を示す図である。
【図4】基準位置からの振れ量の算出方法を説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態2に係る偏心測定装置の構成を概略的に示す図である。
【図6】従来技術に係る偏心測定装置の構成を示す図である。
【図7】従来技術による反射像の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1;光源(レーザダイオード)、2;偏光ビームスプリッター、3;1/4波長板、4;ズーム光学系、4a;移動レンズ群、4b;固定レンズ群、5;取付部材、6;被測定レンズ系、6a,6b,6c;レンズ面、7;駆動回路、8;レンズホルダ、9;反射像分離用レンズ、10;分離レンズ保持部材、11;ガイド軸、12;ストッパ、13;モータ、14;パソコン、15;テレビカメラ、16;モニタ、31;光源(He−Neレーザ)、32;コリメータレンズ、33;取付部材、34;被測定レンズ保持部材、35;結像レンズ。

Claims (5)

  1. 被測定レンズ系からの反射光により形成される反射像に基づき該被測定レンズ系の被測定面の偏心量を測定する偏心測定装置において、前記反射光の光路上に、前記被測定面とは異なる面により形成される反射像の結像位置を前記被測定面による反射像の結像位置から遠ざけるパワーを有する光学系を設けたことを特徴とする偏心測定装置。
  2. 光源と、
    前記光源からの光束を被測定レンズの被測定面に集束させる移動レンズ群を有するズーム光学系と、
    前記被測定レンズの被測定面による反射像を観察するための観察光学系と、
    前記観察光学系により観察された反射像の重心または中心の位置の振れ量を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された振れ量に基づいて前記被測定レンズの偏心量を算出する演算手段と、
    前記ズーム光学系と前記被測定レンズとの間に配置され、前記被測定面とは異なる面による反射像の結像位置を前記被測定面による反射像の結像位置から遠ざけるパワーを有する像分離光学系と
    を具備する偏心測定装置。
  3. 光源と、
    前記光源から射出した光束を平行光束に変換するコリメート光学系と、
    前記コリメート光学系からの平行光束を被測定レンズの被測定面に集束させる移動レンズ群を有するズーム光学系と、
    前記被測定レンズの被測定面による反射像を観察するための観察光学系と、
    前記観察光学系により観察された反射像の重心または中心の位置の振れ量を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された振れ量に基づいて前記被測定レンズの偏心量を算出する演算手段と、
    前記ズーム光学系と前記被測定レンズとの間に配置され、前記被測定面とは異なる面による反射像の結像位置を前記被測定面による反射像の結像位置から遠ざけるパワーを有する像分離光学系と
    を具備する偏心測定装置。
  4. 前記計測手段が、
    前記光源の光軸を回転軸として、前記被測定レンズ系と前記像分離レンズ系とを一体的に回転駆動する回転駆動手段と、
    前記回転駆動手段により前記被測定レンズ系を回転させたときに前記観察光学系で観察される反射像の回転中心を基準位置として該反射像の振れ量を算出する振量算出手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2または3の何れか1項に記載された偏心測定装置。
  5. 前記像分離光学系のパワーが、該像分離光学系をなすレンズの曲率半径、肉厚、屈折率、および前記被測定面との面間隔をパラメータとして設定されたことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載された偏心測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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