JP2014145684A - 測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な形状の被検面を高精度に測定する上で有利な効果を提供する。
【解決手段】被検面に光を照射し、光が垂直に入射する被検面上の部分で反射された被検光と参照光との干渉信号を検出することで、被検面の形状を測定する測定装置であって、干渉信号を受光する190受光部と、被検光の光路上に配置され、当該光路上での姿勢に応じて被検光の経路を当該経路と直交する第1方向に平行にシフトさせる光学素子120と、光学素子120の姿勢を変更する変更部121と、制御部200と、を含み、制御部200は、変更部121を制御して被検光162が受光部の目標範囲に入射するように光学素子120の姿勢を変更し、光学素子120により被検光162の経路をシフトさせた量および干渉信号に基づいて部分の位置を示す位置情報と部分の傾きを示す傾斜情報とを決定し、位置情報と傾斜情報とを用いて前記被検面の形状を測定する。
【選択図】図1
【解決手段】被検面に光を照射し、光が垂直に入射する被検面上の部分で反射された被検光と参照光との干渉信号を検出することで、被検面の形状を測定する測定装置であって、干渉信号を受光する190受光部と、被検光の光路上に配置され、当該光路上での姿勢に応じて被検光の経路を当該経路と直交する第1方向に平行にシフトさせる光学素子120と、光学素子120の姿勢を変更する変更部121と、制御部200と、を含み、制御部200は、変更部121を制御して被検光162が受光部の目標範囲に入射するように光学素子120の姿勢を変更し、光学素子120により被検光162の経路をシフトさせた量および干渉信号に基づいて部分の位置を示す位置情報と部分の傾きを示す傾斜情報とを決定し、位置情報と傾斜情報とを用いて前記被検面の形状を測定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、被検面の形状を測定する測定装置に関する。
近年、カメラ、複写機、望遠鏡、露光装置などに、非球面を有する光学素子が用いられるようになってきた。非球面には、例えば、自由曲面形状を有するものや起伏の大きいもの、傾斜角の大きいものなどが含まれる。そのため、様々な形状の被検面(非球面)を高精度に測定する測定装置が求められている。
このように、様々な形状の被検面を測定する測定装置としては、例えば、特許文献1に開示された測定装置が挙げられる。特許文献1に開示された測定装置は、基準点から球面波の光を被検面に照射し、光が垂直に入射する被検面上の部分で反射された被検光を、参照面で反射された参照光とともに受光部で受光する。これにより、受光部において干渉信号が生成され、この干渉信号に基づいて被検面の形状を測定することができる。
特許文献1に開示された測定装置では、光が垂直に入射する被検面上の部分で反射された被検光は、再び基準点を通るように戻るため、その基準点において当該部分の傾斜角に応じた角度を有する。そして、被検光は、その角度に対応した受光部の位置に入射することとなる。即ち、当該部分の傾斜角などに応じて、受光部において被検光が入射する位置が異なってしまう。例えば、光が垂直に入射する部分の傾斜角が小さい場合、当該部分で反射された被検光は、受光部の中心に近い位置に入射する。一方で、光が垂直に入射する部分の傾斜角が大きい場合、当該部分で反射された被検光は、受光部の中心から離れた位置に入射する。このように、受光部において被検光が入射する位置が異なると、受光部は複数の光電変換素子を含む2次元センサーで構成されているため、当該被検光が入射する受光部の位置によって感度のばらつきが生じ、被検面の形状の測定結果に誤差が生じる恐れがある。
そこで、本発明は、様々な被検面の形状を高精度に測定する上で有利な効果を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての測定装置は、被検面に光を照射し、光が垂直に入射する前記被検面上の部分で反射された被検光と参照光との干渉信号を検出することで、前記被検面の形状を測定する測定装置であって、前記干渉信号を受光する受光部と、前記被検光の光路上に配置され、当該光路上での姿勢に応じて前記被検光の経路を当該経路と直交する第1方向に平行にシフトさせる光学素子と、前記光学素子の姿勢を変更する変更部と、制御部と、を含み、前記制御部は、前記変更部を制御して前記被検光が前記受光部の目標範囲に入射するように前記光学素子の姿勢を変更し、前記光学素子により前記被検光の経路をシフトさせた量および前記干渉信号に基づいて前記部分の位置を示す位置情報と前記部分の傾きを示す傾斜情報とを決定し、前記位置情報と前記傾斜情報とを用いて前記被検面の形状を測定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、様々な形状の被検面を高精度に測定する上で有利な効果を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。また、対物光学系の光軸に平行な方向をZ方向とし、当該光軸と直交する面で互いに直交する方向をX方向およびY方向とする。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態の測定装置10について、従来の測定装置40と比較しながら説明する。まず、従来の測定装置40について、図4を参照しながら説明する。図4は、従来の測定装置40を示す図である。従来の測定装置40は、光源100と、偏光ビームスプリッタ(合成部)130と、1/4波長板131および132と、対物光学系(対物レンズ)150とを含む。また、従来の測定装置40は、集光光学系(集光レンズ)170と、アパーチャ180と、受光部190と、光ファイバ191と、制御部200とを含む。
本発明の第1実施形態の測定装置10について、従来の測定装置40と比較しながら説明する。まず、従来の測定装置40について、図4を参照しながら説明する。図4は、従来の測定装置40を示す図である。従来の測定装置40は、光源100と、偏光ビームスプリッタ(合成部)130と、1/4波長板131および132と、対物光学系(対物レンズ)150とを含む。また、従来の測定装置40は、集光光学系(集光レンズ)170と、アパーチャ180と、受光部190と、光ファイバ191と、制御部200とを含む。
光源100から射出した直線偏光の光束(射出光101)は、偏光ビームスプリッタ130に入射し、互いに直交する偏光成分(P偏光成分、S偏光成分)に分割される。P偏光成分を有する光束は、偏光ビームスプリッタ130を透過し、1/4波長板132を通って参照面140に入射する。そして、参照面140で反射された光束は、参照光141として、1/4波長板132を通って偏光ビームスプリッタ130に再び入射し、偏光ビームスプリッタ130で受光部190側に向けて反射される。一方で、S偏光成分を有する光束は、偏光ビームスプリッタ130で反射され、1/4波長板131を介して対物光学系150に入射する。対物光学系150に入射した光束は、対物光学系150の集光点151を曲率中心とする球面波に変換されて、被検面160に向けて放射される。そして、光が垂直に入射する被検面上の部分161で反射された光が、被検光162として再び集光点151、対物光学系150および1/4波長板131を通って、偏光ビームスプリッタ130に入射する。1/4波長板131を通過した被検光162は、偏光ビームスプリッタ110を透過する。
参照光141および被検光162は、偏光ビームスプリッタ130において合成されて集光光学系170に入射する。そして、参照光141および被検光162は、集光光学系170の集光点171を介して干渉光として受光部190に入射し、受光部190において干渉信号が検出される。この干渉信号は光ファイバ191を介して制御部200に供給され、制御部200は、被検面上で光が垂直に入射する部分161の位置(位置情報)および傾斜角(傾斜情報)を決定する。このように、従来の測定装置40では、測定装置40又は被検面160を走査させながら、複数の部分161における位置情報および傾斜情報を取得し、被検面160の形状を測定することができる。
しかしながら、従来の測定装置40では、光が垂直に入射する被検面上の部分161で反射された被検光162は、再び基準点151を通るように戻るため、その基準点151において部分161の傾斜角に応じた角度を有する。そして、被検光162は、その角度に対応した受光部190の位置に入射することとなる。即ち、部分161の傾斜角などに応じて、受光部190において被検光162が入射する位置が異なってしまう。例えば、光が垂直に入射する部分161の傾斜角が小さい場合、部分161で反射された被検光162は、受光部190の中心に近い位置に入射する。一方で、光が垂直に入射する部分161の傾斜角が大きい場合、部分161で反射された被検光162は、受光部190の中心から離れた位置に入射する。このように、受光部190において被検光162が入射する位置が異なると、受光部190は複数の光電変換素子を含む2次元センサーで構成されているため、被検光162が入射する受光部190の位置によって感度のばらつきが生じてしまう。その結果、被検面160の形状の測定結果に誤差が生じてしまいうる。そこで、第1実施形態の測定装置10は、被検光162が受光部190の目標範囲(例えば中央部)に入射するように、被検光162の経路を当該経路と直交する第1方向(例えばX方向)に平行にシフトさせる光学素子として平行平板ガラス120を含む。
次に、第1実施形態の測定装置10について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態の測定装置10を示す図である。第1実施形態の測定装置10は、被検面160に光を照射し、光が垂直に入射する被検面上の部分161で反射された被検光を用いて部分161の位置を示す位置情報、および部分161の傾きを示す傾斜情報を取得しながら、被検面160の形状を測定する。そして、測定装置10は、光源100と、第1偏光ビームスプリッタ110と、平行平板ガラス120と、第2偏向ビームスプリッタ(合成部)130と、対物光学系150とを含む。また、測定装置10は、集光光学系170と、アパーチャ180と、受光部190と、光ファイバ191と、制御部200とを含む。
光源100から射出した直線偏光の光束(射出光101)は、第1偏光ビームスプリッタ110で反射され、1/4波長板111および平行平板ガラス120を通過して第2偏光ビームスプリッタ130に入射する。第2偏光ビームスプリッタ130に入射した光束は、互いに直交する偏光成分(P偏光成分、S偏光成分)に分割される。P偏光成分を有する光束は、第2偏光ビームスプリッタ130を透過して対物光学系150(対物レンズ)に入射し、対物光学系150の集光点151を曲率中心とする球面波に変換されて、被検面160に向けて放射される。被検面160で反射された光のうち、光が垂直に入射する被検面上の部分161で反射された光が、被検光162として再び集光点151および対物光学系150を通って、第2偏光ビームスプリッタ130に入射する。そして、被検光162は、第2偏光ビームスプリッタ130を透過して平行平板ガラス120に入射する。また、S偏光成分を有する光束は、第2偏光ビームスプリッタ130で反射されて参照面140に入射し、参照面140で反射された光束が、参照光141として第2偏光ビームスプリッタ130に再び入射する。そして、参照光141は、第2偏光ビームスプリッタ130で反射されて平行平板ガラス120(光学素子)に入射する。
ここで、平行平板ガラス120について説明する。平行平板ガラス120は、第1偏光ビームスプリッタ110と第2偏光ビームスプリッタ(合成部)130との間における被検光162の光路上に配置されている。平行平板ガラス120には、平行平板ガラス120を回転させるモーター121(変更部)が備えられており、モーター121を駆動することにより平行平板ガラス120を回転させることができる。これにより、平行平板ガラス120の姿勢、即ち、平行平板ガラス120の傾きを変更することができる。そして、平行平板ガラス120は、射出光101を透過する領域と被検光162を透過する領域とを含むように構成されており、その傾きに応じて射出光101の経路と被検光162の経路とを共にX方向(第1方向)に平行にシフトさせることができる。射出光(または被検光)が平行平板ガラスを通過することで、X方向にシフトする量は、平行平板ガラスの厚さと傾き(回転量)に応じて決まる。例えば、傾き(回転量)としては、射出光101が垂直に平行平板ガラスに入射する状態(光がシフトしない状態)を基準として、平行平板ガラスの回転角の大きさとすることができる。ここで、第1偏光ビームスプリッタ110と第2偏光ビームスプリッタ130との間においては、被検光162の光路が射出光101の光路に含まれている。そのため、第1実施形態の平行平板ガラス120は、射出光101を透過する領域と被検光162を透過する領域とが互いに共通する部分を含むように構成されている。
モーター121は、平行平板ガラス120を通過した被検光162が受光部190の目標範囲(例えば中央部)に入射するように制御部200により制御される。制御部200は、例えば、モーター121の駆動量と、その駆動量により被検光がX方向にシフトする量との関係を予め取得しておき、受光部190において被検光162が入射した位置に応じてモーター121を制御する。また、制御部200は、例えば、被検面160の設計データに基づいて、光が垂直に反射する部分161の傾斜情報を予め取得しておき、その傾斜情報に応じてモーター121を制御してもよい。また、制御部200は、平行平板ガラスの傾き(回転量)と、被検光がX方向にシフトする量との関係を予め取得しておいてもよい。このように、制御部200が平行平板ガラス120の傾き(光学素子の姿勢、回転量)をモーター121(変更部)により制御することで、受光部190の目標範囲(中央部)に被検光162を入射させることができる。ここで、第1実施形態の平行平板ガラス120は、第1偏光ビームスプリッタ110と第2偏光ビームスプリッタ130との間における被検光162の光路上に配置されているが、それに限られるものではない。例えば、受光部190と第2偏光ビームスプリッタ130との間における被検光162の光路上に配置されていればよい。また、受光部190の目標範囲は、受光部190の中央部に限られるものではないが、受光部190の中心を含む範囲であるとよい。
参照光141および被検光162は、第2偏光ビームスプリッタ(合成部)130において合成され、平行平板ガラス120に入射する。平行平板ガラス120に入射した参照光141および被検光162は、上述したように、平行平板ガラス120の傾きに応じて、それらの経路がX方向に沿って平行にシフトされる。そして、参照光141および被検光162は、平行平板ガラスから出射し、1/4波長板111を介して第1偏光ビームスプリッタ110を透過する。第1偏光ビームスプリッタ110を透過した参照光141および被検光162は、集光光学系170およびアパーチャ180を通って受光部190に干渉光として入射する。このとき、制御部200は、被検光162が受光部190の目標範囲(中央部)に入射するように、平行平板ガラス120の傾きをモーター121により制御する。これにより、第1実施形態の測定装置10は、被検光162を受光部190の目標範囲に配置された所定の受光素子のみに入射させることができる。そのため、受光部190に含まれる複数の受光素子の間において製造誤差を有している場合であっても、被検面160の形状の測定結果に誤差が生じることを抑制することができる。また、第1実施形態の測定装置10では、被検光162を受光部190の目標範囲に入射させることができるため、例えば、受光部190を小型化することや、受光部190を用いずに干渉光を光ファイバ191に直接入射させることもできる。
受光部190では干渉光に基づいて干渉信号が変換され、干渉信号は、光ファイバ191を介して制御部200に供給される。制御部200は、受光部190において変換された干渉信号を取得するとともに、モーター121を駆動した量、即ち、平行平板ガラス120の傾きにより被検光162の経路をシフトさせた量(シフト量)を取得する。そして、制御部200は、被検光162の経路のシフト量および干渉信号に基づいて、被検面上で光が垂直に入射する部分161の位置(位置情報)および傾斜角(傾斜情報)を決定することができる。例えば、制御部200は、干渉信号により被検面上の部分161と集光点151との距離Lを計算し、シフト量により対物光学系150の光軸と被検光162の経路との間の角度θを計算する。そして、制御部200は、計算した距離Lおよび角度θを用いて位置情報および傾斜情報を決定することができる。このように、第1実施形態の測定装置10では、測定装置10又は被検面160を走査させながら、複数の部分161における位置情報および傾斜情報を取得し、被検面160の形状を測定することができる。
ここで、第1実施形態では、被検光162の経路をシフトさせる光学素子およびその姿勢を変更する変更部として、図1および図3(a)に示すように、平行平板ガラス120およびモーター121がそれぞれ用いられているが、それに限られるものではない。光学素子および変更部は、例えば、図3(b)〜(d)に示すように構成してもよい。図3(b)は、被検光162を反射する回転ミラー210と、回転ミラー210で反射された被検光162が入射する凸レンズ211とを光学素子として用い、回転ミラー210の傾き(光学素子の姿勢)を変更するモーター121を変更部として用いている。回転ミラー210で反射された被検光162は、回転ミラー210の傾きに応じて凸レンズ211に入射する位置が異なる。これにより、凸レンズ211から出射する被検光を矢印213に沿って平行にシフトさせることができる。図3(c)は、被検光162の光路を折り曲げるミラー220を光学素子として用い、被検光162がミラー220に入射する方向に沿ってミラー220の位置を変更するアクチュエータ221を変更部として用いている。これにより、ミラー220で反射された被検光162を、ミラー220の位置に応じて、矢印222に沿って平行にシフトさせることができる。図3(d)は、被検光162を元の方向に反射するコーナーキューブ230を光学素子として用いている。また、被検光162がコーナーキューブ230に入射する方向と直交する方向に沿ってコーナーキューブ230の位置を変更するアクチュエータ231を変更部として用いている。これにより、コーナーキューブ230で反射された被検光162を、コーナーキューブ230の位置に応じて、矢印232に沿って平行にシフトさせることができる。
また、第1実施形態の測定装置10では、被検面160に向けて光を球面波として照射しているが、これに限られるものではなく、被検面上の部分161にビーム径の小さいレーザー光を照射してもよい。この場合、制御部200は、光源100から出射されたレーザー光が被検面上の部分161に照射するように、被検面160の設計データに基づいて平行平板ガラス120の傾きを制御し、レーザー光の経路をX方向(第1方向)に平行にシフトさせる。これにより、被検面上の部分161にレーザー光をほぼ垂直に入射させることができるとともに、部分161で反射したレーザー光(被検光)を受光部190の目標範囲(中央部)に入射させることもできる。このようにレーザー光を用いると、部分161で反射する反射光の強度を大きくすることができる。
上述したように、第1実施形態の測定装置10は、被検光162の経路を当該経路と直交する第1方向(X方向)に平行にシフトさせる光学素子(平行平板ガラス120)と、光学素子の姿勢を変更する変更部(モーター121)とを含む。これにより、被検光162を受光部190の目標範囲(中央部)に入射させることができ、受光部190に含まれる複数の受光素子の間において製造誤差を有している場合であっても、被検面160の形状の測定結果に誤差が生じることを抑制することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態の測定装置20について、図2を参照しながら説明する。図2は、第2実施形態の測定装置20を示す図である。第2実施形態の測定装置20は、第1実施形態の測定装置10と比較して、射出光101と被検光162とが別の経路となるように構成されており、平行平板ガラス120(光学素子)は、射出光101の光路上と被検光162の光路上にわたって配置されている。即ち、第2実施形態では、平行平板ガラス120(光学素子)において射出光101が透過する領域と被検光162が透過する領域とは互いに共通する部分を含まない。
本発明の第2実施形態の測定装置20について、図2を参照しながら説明する。図2は、第2実施形態の測定装置20を示す図である。第2実施形態の測定装置20は、第1実施形態の測定装置10と比較して、射出光101と被検光162とが別の経路となるように構成されており、平行平板ガラス120(光学素子)は、射出光101の光路上と被検光162の光路上にわたって配置されている。即ち、第2実施形態では、平行平板ガラス120(光学素子)において射出光101が透過する領域と被検光162が透過する領域とは互いに共通する部分を含まない。
測定装置20は、光源100と、第1ミラー240と、平行平板ガラス120(光学素子)と、偏光ビームスプリッタ(合成部)130と、1/4波長板131および132と、対物光学系150とを含む。また、測定装置20は、第2ミラー250と、集光光学系170と、アパーチャ180と、受光部190と、光ファイバ191と、制御部200とを含む。
光源100から射出した光束(射出光101)は、第1ミラー240により光路を折り曲げられた後、平行平板ガラス120に入射する。平行平板ガラス120に入射した光束は、平行平板ガラス120の傾きに応じて経路をX方向(第1方向)に沿って平行にシフトされて、偏光ビームスプリッタ130に入射し、互いに直交する偏光成分(P偏光成分、S偏光成分)に分割される。P偏光成分を有する光束は、偏光ビームスプリッタ130を透過して1/4波長板132を介して対物光学系150に入射し、対物光学系150の集光点151を曲率中心とする球面波に変換されて被検面160に向けて出射される。被検面160で反射された光のうち、光が垂直に入射する被検面上の部分161で反射された光が、被検光162として再び集光点151、対物光学系150および1/4波長板132を通って偏光ビームスプリッタ130に入射する。そして、被検光162は、偏光ビームスプリッタ130で反射し、第2ミラー250に入射する。また、S偏光成分を有する光束は、偏光ビームスプリッタ130で反射されて1/4波長板131を介して参照面140に入射し、参照面140で反射された光束が、参照光141として1/4波長板131を介して偏光ビームスプリッタ130に再び入射する。そして、参照光141は、偏光ビームスプリッタ130を透過して第2ミラー250に入射する。第2ミラー250に入射した参照光141および被検光162は、光路をそれぞれ折り曲げられて平行平板ガラス120に入射する。平行平板ガラス120に入射した参照光141および被検光162は、平行平板ガラス120の傾きに応じて経路をX方向(第1方向)に沿って平行にシフトされ、集光光学系170およびアパーチャ180を介して干渉光として受光部190に入射する。受光部190は、干渉光に基づいて干渉信号を生成し、制御部200に供給する。
平行平板ガラス120には、第1実施形態と同様に、平行平板ガラス120を回転させるモーター121(変更部)が備えられており、モーター121を駆動することにより平行平板ガラス120を回転させることができる。モーター121は、平行平板ガラス120を通過した被検光162が受光部190の目標範囲(例えば中央部)に入射するように制御部200により制御される。そして、制御部200は、第1実施形態と同様に、被検光162の経路をシフトさせた量と受光部190から取得した干渉信号とに基づいて、被検面上で光が垂直に入射する部分161の位置(位置情報)および傾斜角(傾斜情報)を決定することができる。ここで、第2実施形態の測定装置20では、被検面160に向けて光を球面波として照射しているが、第1実施形態の測定装置10と同様に、被検面上の部分161にビーム径の小さいレーザー光を照射してもよい。この場合、制御部200は、光源100から出射されたレーザー光が被検面上の部分161に照射するように、被検面160の設計データに基づいて平行平板ガラス120の傾きを制御し、レーザー光の経路をX方向(第1方向)に平行にシフトさせる。これにより、被検面上の部分161にレーザー光をほぼ垂直に入射させることができるとともに、部分161で反射したレーザー光(被検光)を受光部190の目標範囲(中央部)に入射させることもできる。
上述したように、第2実施形態の測定装置20は、被検光162の経路を当該経路と直交する第1方向(X方向)に平行にシフトさせる光学素子(平行平板ガラス120)と、光学素子の姿勢を変更する変更部(モーター121)とを含む。これにより、被検光162を受光部190の目標範囲(中央部)に入射させることができ、受光部190に含まれる複数の受光素子の間において製造誤差を有している場合であっても、被検面160の形状の測定結果に誤差が生じることを抑制することができる。また、第2実施形態の測定装置20では、第1実施形態の測定装置10と比較して、被検光162が偏光ビームスプリッタを通過する回数が少ないため、被検光162の強度が小さくなることを抑制することができる。
上述したように、いずれの実施形態も射出光と被検光との経路を第1方向(X方向)に平行にシフトさせる平行平板ガラスについて説明したが、第1方向に直交する第2方向(Y方向)に平行にシフトさせてもよい。光を第1方向に平行にシフトさせる場合は、図1および図2のXZ平面において平行平板ガラスをY軸周りに回転駆動させる。同様に、光を第2方向に平行にシフトさせる場合は、図1および図2に記載された平行平板ガラス120と変更部(モーター121)とをZ軸周りに直角に回転させて対物光学系150の光軸に配置すればよい。この平行平板ガラスをX軸周りに回転駆動させることで光を第2方向に平行にシフトさせることができる。また、この平行平板ガラスを2個設け、光を第1方向と第2方向とに平行にシフトさせてもよい。光を第1方向にシフトさせる第1光学素子と光を第2方向にシフトさせる第2光学素子とを用いることで、光を第1方向および第2方向に平行にシフトさせることができ、被検面160の任意の場所の形状を測定することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
Claims (9)
- 被検面に光を照射し、光が垂直に入射する前記被検面上の部分で反射された被検光と参照光との干渉信号を検出することで、前記被検面の形状を測定する測定装置であって、
前記干渉信号を受光する受光部と、
前記被検光の光路上に配置され、当該光路上での姿勢に応じて前記被検光の経路を当該経路と直交する第1方向に平行にシフトさせる光学素子と、
前記光学素子の姿勢を変更する変更部と、
制御部と、
を含み、
前記制御部は、前記変更部を制御して前記被検光が前記受光部の目標範囲に入射するように前記光学素子の姿勢を変更し、前記光学素子により前記被検光の経路をシフトさせた量および前記干渉信号に基づいて前記部分の位置を示す位置情報と前記部分の傾きを示す傾斜情報とを決定し、前記位置情報と前記傾斜情報とを用いて前記被検面の形状を測定する、ことを特徴とする測定装置。 - 前記参照光と前記被検光とを合成する合成部を更に含み、
前記光学素子は、前記合成部と前記受光部との間における前記被検光の光路上に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。 - 前記被検面に光を照射する光源を更に含み、
前記光学素子は、前記光源から射出された射出光が透過する領域と、前記被検光が透過する領域とを含み、前記光学素子の姿勢に応じて前記射出光の経路と前記被検光の経路とを共に前記第1方向に平行にシフトさせる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。 - 前記光学素子において前記射出光が透過する領域と前記被検光が透過する領域とは、共通する部分を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の測定装置。
- 前記制御部は、前記被検光が前記受光部の目標範囲に入射するように、前記被検面の設計データに基づいて前記変更部を制御して前記光学素子の姿勢を変更する、ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の測定装置。
- 前記光学素子は、前記被検光が透過する平行平板ガラスを含み、
前記変更部は、前記光学素子の姿勢として前記平行平板ガラスの傾きを変更するモーターを含む、ことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の測定装置。 - 前記光学素子は、前記被検光を反射する回転ミラーと、当該回転ミラーで反射された前記被検光が入射する凸レンズとを含み、
前記変更部は、前記光学素子の姿勢として前記回転ミラーの傾きを変更するモーターを含む、ことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の測定装置。 - 前記光学素子は、前記被検光の光路を折り曲げるミラーを含み、
前記変更部は、前記光学素子の姿勢として前記ミラーの位置を、前記被検光が当該ミラーに入射する方向に沿って変更するアクチュエータを含む、ことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の測定装置。 - 前記光学素子は、コーナーキューブを含み、
前記変更部は、前記光学素子の姿勢として前記コーナーキューブの位置を変更するアクチュエータを含む、ことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の測定装置。
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2013
- 2013-01-29 JP JP2013014830A patent/JP2014145684A/ja active Pending
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