JP2008232815A - レンズ系の偏心測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定面による反射像を、他の面による反射像と分離して観察可能であり、かつ一定以上の精度で偏心量測定が可能となる測定条件を、短時間で測定前に求める事を可能にする。
【解決手段】被測定レンズ系100の各被測定面の偏心量を測定する偏心測定装置1は、光源2と、投影像を被測定面に投影する対物レンズ3とを有する投影光学系4と、
被測定面による反射像の位置を検出する検出部5と、反射像を検出部5に結像する結像光学系6と、対物レンズ3と被測定レンズ系100との間の相対的距離を変化させる距離調整部7と、被測定レンズ系100の設計パラメータ等を含む光学的パラメータに基づいて決定される第1の被測定面の偏心感度と、第1の被測定面の反射像が集光する位置と、第2の被測定面の反射像が集光する位置との相対的距離とを含む測定支援情報を算出するパソコン8と、測定支援情報を表示する表示部9とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被測定レンズ系を構成するレンズの各被測定面の偏心量を測定、算出するレンズ系の偏心測定装置に関する。
デジタルカメラ、内視鏡、携帯機器等に用いられる光学系は、年々小型化される傾向にある。それに伴い前記光学系を構成するレンズの曲率半径も小径化が進んでいる。前記光学系を組み上げた後、各レンズの設置位置が設計値と異なり、傾きや偏りがある(即ち、偏心がある)場合、前記光学系全体の光学性能は劣化してしまう。特に、曲率半径の小さい面の偏心は、光学性能を大きく劣化させるため、曲率半径が小さい面を含む組上がり光学系の偏心量を高精度に測定する事は重要である。
従来のレンズ系の偏心測定装置ではオートコリメーション法が多く用いられているが、特許文献1には、オートコリメーション法において、被測定面の見かけの曲率半径が小さくなると倍率誤差が増加し測定精度が低下してくる現象が記載されている。
被測定面の曲率半径が小さい場合の測定精度向上を目的として、特許文献1には図10に示すような構成の偏心測定装置51が開示されている。この偏心測定装置51は、光源52からの光束を、投影光学系53を介して被測定光学系54の被測定面に投影像として投影させる。そして投影像が被測定面で反射された反射像を、結像光学系55を介して光検出器56で取得し、被測定面の偏心量をコンピュータ57で算出する。
偏心量測定においては、図10に示す光源52から発せられた投影像の集光位置Oと被測定面による反射像の集光位置Iとの間の距離(以下、「像物距離」と称する。)Lによって、偏心量の測定感度が変化する。偏心測定装置51は当該被測定面の測定に最も適した像物距離Lを所定の数式を用いて算出してユーザに表示する。ユーザは表示を見ながら偏心測定装置51を移動させて、対物レンズ58の面頂から最も対物レンズ58に近い被測定面の面頂までの距離であるワーキングディスタンス(以下、「WD」と称する。)を調整する。このようにして像物距離Lが所望の値になるように測定環境の調整を行う。
特開2005−114404号
しかしながら、上記数式に必要なパラメータは、実際に測定を行わないと得ることができず、測定開始前に像物距離Lの最適な値を算出することは困難である。
さらに、像物距離Lが最適な値になるようにWDを調整した場合でも、偏心量を測定する被測定面による反射像と他の面の反射像とが光検出器56上で同時に観察されることがある。特に曲率半径が小さい被測定面が多いとこのような現象は多発する。
この場合、他の面の反射像を誤って被測定面による反射像と特定して測定してしまうと、測定結果に大きな誤差を生じ測定精度の低下を招く。従って、実際には、各被測定面の反射像が分離でき、かつ一定以上の精度で偏心量を測定できる像物距離Lが理想となる。
しかし、ある値の像物距離Lにおいて、各被測定面の反射像が分離できるか否かの情報は、偏心測定装置51からユーザには提供されないので、測定開始前に最適な像物距離を特定し、その像物距離になるようにWDを調整することは困難である。
結果として、測定前に反射像の分離ができ、かつ精度良く測定出来る測定条件を求めるには、多くの時間と経験が必要とされるのが現状であるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、被測定面による反射像を、他の面による反射像と分離して観察可能であり、かつ一定以上の精度で偏心量測定が可能となる測定条件を、短時間で測定前に求める事が可能なレンズ系の偏心測定装置を提供する事を目的とする。
本発明は、被測定レンズ系を構成する1枚又は複数の被測定レンズの各被測定面の偏心量を測定するレンズ系の偏心測定装置であって、光源と、前記光源からの光束を投影像として前記被測定面に投影する対物レンズと、を有する投影光学系と、前記投影像が前記被測定面で反射して得られる反射像の位置を検出する検出部と、前記反射像を前記検出部に結像する結像光学系と、前記対物レンズと前記被測定レンズ系との間の相対的距離であるワーキングディスタンスを変化させる距離調整部と、前記被測定レンズ系の設計パラメータ及び前記ワーキングディスタンスに基づいて決定される第1の被測定面の偏心感度と、前記第1の被測定面の前記反射像が集光する第1反射像集光位置と、第2の被測定面の前記反射像が集光する第2反射像集光位置との相対的距離とを含む測定支援情報を算出する演算部と、前記測定支援情報を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
なお、「第1の被測定面」とは、偏心量測定の対象となっている被測定面を指し、「第2の被測定面」とは、被測定レンズ系のそれ以外の被測定面を指す。
本発明のレンズ系の偏心測定装置によれば、測定対象となる第1の被測定面の偏心感度と、第1反射像集光位置と第2反射像集光位置との相対的距離が測定支援情報として表示部に表示される。
前記投影光学系は、前記光源と前記対物レンズとの間に配置されて前記光源によって照明される指標を有し、前記指標の像を前記投影像として投影してもよい。
また、前記投影光学系は、前記第1反射像集光位置と前記第2反射像集光位置との前記相対的距離に基づいて切り換え可能な、複数の前記対物レンズを備えてもよい。
前記演算部は、前記測定支援情報に基づいて、各前記被測定面の反射像集光位置が分離可能であり、かつ前記偏心感度が所定値以上となる前記ワーキングディスタンスの値を含む好適測定条件を算出し、前記表示部に表示してもよい。
本発明のレンズ系の偏心測定装置によれば、被測定レンズ系の各被測定面の反射像が分離可能か否かを、ユーザが測定支援情報に基づいて偏心量測定前に検討することができるので、偏心量測定前に最適な測定環境に偏心測定装置を調整した上で、偏心量測定を行うことができる。
本発明に係る第1の実施形態について、図1から図5を参照して説明する。図1は本実施形態のレンズ系の偏心測定装置(以下、単に「偏心測定装置」と称する。)1を概略的に示した図である。
偏心測定装置1は、被測定レンズ系を構成する1枚又は複数の被測定レンズの各被測定面の偏心量を測定する偏心測定装置である。偏心測定装置1は、光源2と、光源2から発せられた光束を調節レンズ11を介して投影像として被測定面に投影する対物レンズ3とを有する投影光学系4と、投影像が被測定面で反射して得られる反射像の位置を検出する検出部5と、反射像を検出部5に結像させる結像光学系6と、対物レンズ3と被測定レンズ系との間の相対的距離であるWDを変化させる距離調整部7と、後述する測定支援情報を算出するパソコン(演算部)8と、パソコン8に接続されたモニタ等からなる表示部9とを備えて構成されている。
投影光学系4の光源2は、ハロゲンランプ、水銀ランプ、レーザダイオード、発光ダイオード等の公知の光源で構成されている。光源2と対物レンズ3との間にはビームスプリッタ10が配置され、光源2から射出される投影像が、対物レンズ3まで導かれている。
対物レンズ3は、図1に示す対物レンズの他に、異なる光学的パラメータを有する図示しない複数の対物レンズが、測定条件に応じて切り換え可能に複数設けられている。
光源2とビームスプリッタ10との間には投影像の集光位置を調節するための調節レンズ11が、光源2の光軸である第1光軸X1上を移動可能に配置されている。
結像光学系6は、対物レンズ3及び結像レンズ群12を有して構成されている。すなわち、対物レンズ3は投影光学系4及び結像光学系6によって共用されている。図1に示すように、結像レンズ群12は3枚のレンズからなり、対物レンズ3の光軸である第2光軸X2と同一軸線上に配置されている。
検出部5は、公知の撮像装置等からなり、結像レンズ群12に隣接して、第2光軸X2上に設けられている。
パソコン8は検出部5に接続されており、検出部5の検出データに基づいて、後述する各種演算を行う。表示部9にはパソコン8の演算結果や後述する測定支援情報等の各種情報が表示される。
距離調整部7は、モータ等の公知の駆動機構を有しており、偏心測定装置1全体を移動させてWDを調整可能に構成されている。なお、本実施形態においては、最も対物レンズ3に近い被測定面と対物レンズ3の面頂間の距離をWDと定義する。
図2にブロック図で示すように、調節レンズ11、結像レンズ群12、及び距離調整部7は、パソコン8に接続されており、ユーザがパソコン8を介して操作可能に構成されている。
図1に示すように、測定対象である被測定レンズ系100は、複数のレンズ及び被測定面を有し、対物レンズ3から投影像を投影可能に、第2光軸X2上に配置される。被測定レンズ系100は、第2光軸X2に対して垂直に設けられた回転部101に、第2光軸X2を中心として回転可能に固定されている。
回転部101も図2に示すようにパソコン8に接続されており、パソコン8を介してユーザが操作可能に構成されている。
上記の構成を備えた偏心測定装置1の偏心量測定前の動作について、以下に説明する。
まずユーザが、被測定レンズ系100の各被測定面の曲率半径、各被測定面間の距離、各被測定面の屈折率等の設計パラメータをパソコン8に入力する。屈折率は光源2の波長に対応した値を入力することに注意する。パソコン8はこれらの設計パラメータを元に、各被測定面の見かけの曲率R等の測定条件を計算する。
次に、パソコン8は使用可能な各対物レンズについて、ユーザがあらかじめ入力した各対物レンズの設計パラメータに基づいて、各対物レンズの面頂から焦点位置までの距離S0及び開口数の計算を行い、開口数の大きい順に対物レンズを選択して当該偏心量測定における使用の可否を検討する。これは、開口数が大きいほど対物レンズの被写界深度が狭くなり、反射像の分離に有利だからである。
次に、測定対象となる被測定面(第1の被測定面。以下、「対象被測定面」と称する。)の球心位置と選択した対物レンズのS0とからパソコン8がWDを計算する。WDが0ミリメートル以上となる場合、パソコン8は当該対物レンズを使用可能と判断し、当該対物レンズを初期設定対物レンズとして決定する。対物レンズ側から数えてi番目の被測定面(以下、「被測定面i」と称する。)と対物レンズの面頂間の距離であるWD(WDi)を算出する式の1例(1)を以下に示す。
WDi=Si’+L−S0−RPi・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (1)
上記の式(1)において、Si’は、図3に示すように、被測定面iの見かけの面頂から反射像集光位置Iまでの距離、S0は対物レンズ3の面頂位置から投影像集光位置Oまでの距離、RPiは被測定レンズ系の第1被測定面S1の面頂位置から見かけの被測定面iの面頂位置までの距離である。Si’は像物距離L及び被測定面iの見かけの面頂位置より算出される。図4は、対物レンズ3側から数えて3番目の被測定面S3を対象被測定面とする場合のWD3を算出する場合の各パラメータを例として示す図である。
次に、各被測定面毎に曲率半径Rの大きさに基づいてWDの計算方法を決定し計算を行う。対象被測定面のRが大きい(例えば2ミリメートル以上)場合、大きな問題がないため、パソコン8は従来のオートコリメーション法におけるWDを計算する。この場合、像物距離Lは0ミリメートル、Si’は図3に示される被測定面iの曲率半径ri、すなわち、被測定面iの面頂と曲率中心ciとの間の長さとなる。
対象被測定面のRが小さい(例えばRが2ミリメートル未満)場合、パソコン8は対象被測定面についてWDを変化させた際の像物距離L及び偏心感度を計算し、図5に示すようなグラフを作成して、測定支援情報として表示部9に表示する。偏心感度とは、検出部5における単位偏心量あたりの反射像の振れ幅を指す。
図5(a)は測定支援情報を示す第1グラフG1である。第1グラフG1には、0ミリメートルから対物レンズ3の移動可能最大値までの各WD(横軸)に対応する偏心感度(縦軸)が表示されている。さらに、偏心感度の測定精度確保閾値が破線で示されている。偏心感度の値が測定精度確保閾値以上でないと、被測定面の偏心に伴って観察される反射像の振れ幅が小さくなって測定誤差が大きくなる。この場合、高精度な測定が行えないので、ユーザは第1グラフG1を参照しながら、偏心感度が測定精度確保閾値以上であり、かつ対物レンズ3と被測定レンズ系100とが接触しないWDを選択してパソコン8に設定する。
パソコン8は設定されたWDに基づいて、被測定レンズ系100のすべての被測定面の反射像集光位置を計算する。その後、図5(b)に示すような第2グラフG2を測定支援情報として表示部9に表示する。
図5(b)の第2グラフG2は、第3面を対象被測定面(3P)としたときの例である。第2グラフG2の横軸は、対象被測定面である第3面以外の各被測定面(第2の被測定面)を示し、縦軸は当該各第2の被測定面の反射像(実像)の集光位置(第2反射像集光位置)と対象被測定面の反射像集光位置(第1反射像集光位置)との相対的距離である反射像集光位置差を示している。
破線は、選択されている対物レンズの反射像分離可能間隔であり、当該対物レンズの被写界深度に基づいて決定される。
第1反射像集光位置とすべての第2反射像集光位置とが反射像分離可能間隔以上離れている場合、すなわち、すべての点が破線より上に位置している場合は、各反射像が分離できるので偏心量測定が可能である。
一方、いずれかの第2反射像集光位置と第1反射像集光位置との相対距離が、反射像分離可能間隔未満である場合は、集光位置が近くなり、反射像は互いに分離不能となる。この場合、対象被測定面の反射像を検出部5で観察すると、同時に他の被測定面の反射像が観察される。
従って、どの像が対象被測定面による反射像かの判別が困難となり、測定精度が大幅に低下する危険性がある。この場合は、異なるWDを選択して、再度各被測定面の反射像集光位置をパソコンに計算させる。その後、第2グラフG2を再度表示させて、各被測定面の反射像が分離可能であるかどうか検討する。
図6(a)及び図6(b)はWDを変更することによって反射像が分離可能になる例を示す図である。図6(a)に示すWDaの条件下では、第3面S3の反射像集光位置I3と第2面S2の反射像集光位置I2との間の距離が反射像分離間隔未満である。この場合、I2及びI3が分離可能間隔内に存在するので、両者の反射像が分離できない。
図6(b)に示すように、WDをWDbに調整すると、投影像の集光位置Oが移動することによって反射像集光位置もI2a及びI3aに変化する。これに伴ってI2aとI3aとの間の距離が反射像分離可能間隔以上となり、反射像の分離が可能となる。
ユーザは、上記操作を繰り返して、測定精度確保閾値以上の偏心感度が確保され、かつすべての被測定面の反射像が分離可能なWDを、当該偏心量測定に好適なWD(以下、好適WDと称する。)としてパソコン8に設定する。
好適WDが確定できない場合は、対物レンズ3を開口数が異なる他の対物レンズに変更する。対物レンズ3の開口数が変化すると被写界深度が変化し、さらに前記分離可能間隔も変化するので、再度上記操作を行って好適WDを決定する。
ユーザが好適WDを決定してパソコン8に入力すると、パソコン8は距離調整部7を駆動させて偏心測定装置1を移動させ、入力されたWDとなるように調節を行なう。その後、公知の方法で偏心量の測定を行う。
具体的には、光源2をオンにして、投影光学系を介して投影像を被測定レンズ系100の対象被測定面に投影し、結像光学系6を介して反射像を検出部5に結像させる。回転部101を介して被測定レンズ系100を回転させると、反射像も共に回転する。反射像の各回転角度に対応する位置を測定して回転軌跡を特定し、パソコン8で、回転軌跡測定データを解析する。これによって回転軌跡円の半径及び回転角度0度時の方位を計算して反射像の振れ量を測定する。
図7は、対象被測定面S3の偏心量を測定しているときの反射像の挙動を示す図である。被測定面S3にεの偏心(傾き)があった場合、被測定面S3からの反射像は、第2光軸X2と垂直な方向にΔだけ離れたIの位置へ形成される。当該反射像は検出部5の受光面上に結像する際、結像光学系6の倍率により大きさが変化し、ΔMの振れ量となって測定される。
測定された対象被測定面の振れ量をパソコン8に演算させることによって、各面の偏心量が測定される。上記の操作を繰り返してすべての被測定面を順次対象被測定面として測定し、各被測定面の偏心量測定を行う。
本実施形態の偏心測定装置1によれば、偏心量測定前に、対象被測定面のWDごとの偏心感度と、対象被測定面と被測定レンズ系の他の各被測定面の反射像集光位置との相対的距離とを含む測定支援情報がパソコン8によって算出される。測定支援情報は、第1グラフG1及び第2グラフG2として表示部9に表示されて、ユーザに提供される。
従って、ユーザは、曲率半径が小さい面を含む被測定レンズ系であっても、最も少ない対物レンズの交換回数ですべての被測定面の反射像が分離可能であり、かつ所定の偏心感度が確保される好適WDをあらかじめ設定してから、偏心量測定を開始することができる。
また、測定支援情報を表示する画面に、測定精度確保閾値及び反射像分離可能間隔が表示される。従って、ユーザは測定経験が少なくても、短時間で直感的に好適WDの候補となるWDを選択して容易に測定条件を検討することができる。
本実施形態においては、ユーザが適宜WDを選択して好適WDを確定する例を説明したが、これに代えて、パソコン8に演算をさせることによって、好適WDを含む好適測定条件を自動的に決定するように偏心測定装置を構成してもよい。この場合、開口数の大きい対物レンズから検討するように、また、最も対物レンズの交換回数が少ないWDを好適WDとして選択して好適測定条件を決定するようにパソコン8の設定を行うのが好ましい。
さらに、投影光学系4の調節レンズ11の位置を調節して、像物距離Lを調節することも並行して行うことによって、好適WDを決定するようにパソコン8を設定しても良い。
次に、本発明の第2実施形態の偏心測定装置21について図8及び図9を参照しながら説明する。本実施形態の偏心測定装置21と第1実施形態の偏心測定装置1との異なるところは、光源に指標が設けられている点、及び投影光学系の構成である。
なお、以下の説明においては、上述した第1実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに重複する説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の偏心測定装置21は、投影光学系22に光源部23を有している。光源部23は、第1実施形態と同様の光源2と、光源2と調節レンズ11との間に配置される指標24と、光源2から射出される光束を指標24に集光させる位置に配置される結像レンズ25とを有して構成されている。
図9は指標24を示す図である。指標24は、円形の遮光板上に図9に示すような線状の溝26が設けられて構成されている。溝26の部分は光が透過するようになっている。溝26の設けられた部分の幅及び高さは、例えば1ミリメートルに設定されている。
投影光学系22の調節レンズ11は、光源部23側の焦点位置が指標24の位置となるように固定配置されている。
上記のように構成された偏心測定装置21の動作について、以下に説明する。
光源2から射出された光束は、結像レンズ25によって指標24の位置に集光する。集光した光束は、二次光源として指標24の溝26を透過し、溝26の形の投影像として投影される。
投影像は調節レンズ11によって平行光となって対物レンズ3に入射され、上述の第1実施形態と同様の流れで、検出部5に反射像が結像される。
このとき、検出部5で検出される反射像の大きさ及び溝の向きは、各被測定面である程度異なる。反射像の大きさ及び溝の向きは、被測定レンズ系100の設計データに基づき、あらかじめ計算することができるので、計算値と実際の反射像のパラメータを比較することにより、各被測定面の反射像をある程度まで特定することができる。
本実施形態の偏心測定装置21によれば、反射像の大きさ及び溝の向きによって、被測定面の反射像が特定しやすくなるので、好適WDをより決定しやすくすることができる。
また、投影光学系22の調節レンズ11が固定されるので、移動による倍率誤差の発生を抑制することができる。従って、高精度な測定が可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、投影光学系が1枚の対物レンズを備えている例を説明したが、これに代えて、複数の対物レンズでズーム光学系を構成し、投影光学系に配置してもよい。このようにすると、対物レンズを交換せずに、開口数を調整することができる。
また、上記実施形態では、被測定レンズ系の各被測定面の反射像の実像について、測定支援情報を算出、表示する例を説明したが、各反射像の虚像に関する情報も含めて測定支援情報を算出、表示するように偏心測定装置を構成してもよい。
さらに上記実施形態では、距離調整部が偏心測定装置を移動させてWDを調整する構成を説明したが、これに代えて、距離調整部が回転部及び被測定レンズ系を移動させることによってWDを調整するように装置を構成してもよい。
さらに上記実施形態では、複数のレンズで構成される被測定レンズ系の偏心量測定を行う例を説明したが、測定対象はこれに限定されず、例えば1枚の被測定レンズであってもよい。
さらに上記実施形態では、結像光学系22の結像レンズ群12を構成する各レンズの相対位置は固定とした例を説明したが、前記各レンズの位置を独立に制御することによって、各レンズの相対位置を制御可能に結像光学系を構成してもよい。
本発明の第1実施形態の偏心測定装置の構成を示す図である。 同実施形態におけるパソコンの各部とのつながりを示すブロック図である。 ワーキングディスタンスを算出する際のパラメータを示す説明図である。 被測定レンズ系の第3面を測定対象とした際のワーキングディスタンスを示す図である。 (a)は測定支援情報を含む第1グラフを、(b)は測定支援情報を含む第2グラフをそれぞれ示す図である。 (a)は反射像集光位置が分離不能な状態の例を示す図であり、(b)は反射像集光位置が分離可能となった状態の例を示す図である。 被測定レンズ系に偏心がある場合の反射像を示す図である。 本発明の第1実施形態の偏心測定装置の構成を示す図である。 同実施形態の指標を示す図である。 従来の偏心測定装置を示す図である。
符号の説明
1、21 偏心測定装置
2 光源
3 対物レンズ
4 投影光学系
5 検出部
6、22 結像光学系
7 距離調整部
8 パソコン(演算部)
9 表示部
24 指標
100 被測定レンズ系

Claims (4)

  1. 被測定レンズ系を構成する1枚又は複数の被測定レンズの各被測定面の偏心量を測定する偏心測定装置であって、
    光源と、前記光源からの光束を投影像として前記被測定面に投影する対物レンズと、を有する投影光学系と、
    前記投影像が前記被測定面で反射して得られる反射像の位置を検出する検出部と、
    前記反射像を前記検出部に結像する結像光学系と、
    前記対物レンズと前記被測定レンズ系との間の相対的距離であるワーキングディスタンスを変化させる距離調整部と、
    前記被測定レンズ系の設計パラメータ及び前記ワーキングディスタンスを含む光学的パラメータに基づいて決定される第1の被測定面の偏心感度と、前記第1の被測定面の前記反射像が集光する第1反射像集光位置と、第2の被測定面の前記反射像が集光する第2反射像集光位置との相対的距離とを含む測定支援情報を算出する演算部と、
    前記測定支援情報を表示する表示部と、
    を備えたことを特徴とするレンズ系の偏心測定装置。
  2. 前記投影光学系は、前記光源と前記対物レンズとの間に配置され、前記光源によって照明される指標を有し、前記指標の像を前記投影像として投影することを特徴とする請求項1に記載のレンズ系の偏心測定装置。
  3. 前記投影光学系は、前記第1反射像集光位置と前記第2反射像集光位置との前記相対的距離に基づいて切り換え可能な、複数の前記対物レンズを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ系の偏心測定装置。
  4. 前記演算部は、前記測定支援情報に基づいて、各前記被測定面の反射像集光位置が分離可能であり、かつ前記偏心感度が所定値以上となる前記ワーキングディスタンスの値を含む好適測定条件を算出し、前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ系の偏心測定装置。
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JP2010127828A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Olympus Corp レンズ系の偏心測定装置
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