JP5405195B2 - 変位計 - Google Patents

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本発明は、変位計に関し、特に非接触で被測定物の変位を計測する光学式の変位計に関する。
従来、光源と、光源から射出された光を被測定物に向かって集光させる対物レンズと、被測定物の表面にて反射される光を結像させる結像レンズと、結像レンズにて結像される光を通過させるピンホールと、ピンホールを透過した光を受光する受光手段とを備え、受光手段にて受光される光の強度に基づいて、被測定物の変位を測定する変位計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の変位センサ(変位計)は、半導体レーザ(光源)と、対物レンズと、結像レンズと、2つのピンホールと、2つの受光素子(受光手段)とを備えている。
このような2つのピンホールを備えるダブルピンホール式の変位計では、非点収差法や、ナイフエッジ法の変位計(例えば、特許文献2,3参照)における問題点を解消している。
具体的に、被測定物の表面が対物レンズの光軸に対して傾斜していると、被測定物の表面にて反射される光の方向が変わるので、非点収差法や、ナイフエッジ法の変位計では、構造上、被測定物の表面の傾斜方向に依存して測定誤差が変化するという問題がある。すなわち、非点収差法や、ナイフエッジ法の変位計では、測定誤差に方向依存性があるという問題がある。
これに対して、ダブルピンホール式の変位計では、構造上、被測定物の表面の傾斜方向に依存して測定誤差が変化することはなく、測定誤差に方向依存性がない。
特開2002−140115号公報 特開昭60−186705号公報 特開2004−37251号公報
しかしながら、ダブルピンホール式の変位計では、2つのピンホールを所定の位置に配置する必要があるので、調整に時間がかかるという問題がある。
本発明の目的は、測定誤差に方向依存性がなく、ピンホールの位置を容易に調整することができる変位計を提供することにある。
本発明の変位計は、光源と、前記光源から射出された光を被測定物に向かって集光させる対物レンズと、前記被測定物の表面にて反射される光を結像させる結像レンズと、前記結像レンズにて結像される光を通過させるピンホールと、前記ピンホールを透過した光を受光する受光手段とを備え、前記受光手段にて受光される光の強度に基づいて、前記被測定物の変位を測定する変位計であって、前記ピンホールは、前記光源、及び前記結像レンズの間に配設され、前記光源、及び前記ピンホールの間に配設され、前記光源から射出される光を前記ピンホールに集光させる集光レンズと、前記ピンホールと、前記結像レンズとの間に配設され、所定の偏光方向を有する第1偏光、及び前記第1偏光の偏光方向と直交する偏光方向を有する第2偏光のいずれか一方の光路を延長する光路延長手段とを備え、前記受光手段は、前記第1偏光、及び前記第2偏光を分離する受光用分離素子と、前記受光用分離素子にて分離される前記第1偏光、及び前記第2偏光をそれぞれ受光する2つの受光素子とを備え、前記光路延長手段は、前記第1偏光、及び前記第2偏光を分離する延長用分離素子と、前記延長用分離素子にて分離される前記第1偏光、及び前記第2偏光のいずれか一方の光路を延長する光路延長素子と、前記延長用分離素子にて分離される前記第1偏光、及び前記第2偏光のいずれか他方と、前記光路延長素子にて光路を延長される前記第1偏光、及び前記第2偏光のいずれか一方とを合成する合成素子とを備え、前記延長用分離素子、前記光路延長素子、及び前記合成素子は、一体化されていることを特徴とする。
このような構成によれば、光源から射出される光は、集光レンズにてピンホールに集光され、ピンホールを通過して光路延長手段に入射する。光路延長手段から射出される光は、結像レンズ、及び対物レンズを介して被測定物の表面に集光される。
ここで、光路延長手段は、第1偏光、及び第2偏光のいずれか一方の光路を延長するので、対物レンズを介して第1偏光が集光される位置(以下、第1合焦位置とする)と、第2偏光が集光される位置(以下、第2合焦位置とする)とは異なることになる。
このため、被測定物の表面が第1合焦位置にある場合には、被測定物の表面にて反射される光のうち、第1偏光は、対物レンズ、結像レンズ、光路延長手段を介してピンホールに集光され、第2偏光は、ピンホールとは異なる位置に集光される。
また、被測定物の表面が第2合焦位置にある場合には、被測定物の表面にて反射される光のうち、第1偏光は、対物レンズ、結像レンズ、光路延長手段を介してピンホールとは異なる位置に集光され、第2偏光は、ピンホールに集光される。
そして、受光手段は、第1偏光、及び第2偏光をそれぞれ受光する2つの受光素子を備えるので、被測定物の表面が第1合焦位置にある場合には、一方の受光素子の受光量が多くなり、被測定物の表面が第2合焦位置にある場合には、他方の受光素子の受光量が多くなる。
したがって、本発明によれば、各受光素子にて受光される光の強度に基づいて、被測定物の変位を測定することができる。
また、本発明では、変位計は、1つのピンホールを備えるので、構造上、測定誤差に方向依存性がなく、2つのピンホールを備えるダブルピンホール式の変位計と比較してピンホールの位置を容易に調整することができる。
さらに、本発明では、光路延長手段は、延長用分離素子と、光路延長素子と、合成素子とを備え、これらの素子は、一体化されているので、光路延長手段の位置を容易に調整することができる。したがって、変位計の調整を更に容易にすることができる。
本発明では、前記延長用分離素子は、2つの直角プリズムを貼り合わせた略直方体状に形成されるとともに、各直角プリズムの界面に第1偏光分離膜が形成された第1偏光ビームスプリッタであり、前記光路延長素子は、略三角柱状に形成されたプリズムであり、前記合成素子は、2つの直角プリズムを貼り合わせた略直方体状に形成されるとともに、各直角プリズムの界面に第2偏光分離膜が形成された第2偏光ビームスプリッタであり、前記第1偏光ビームスプリッタは、前記第1偏光分離膜が前記集光レンズの光軸に対して約45度の角度となるように配設され、前記第2偏光ビームスプリッタは、前記第2偏光分離膜が前記集光レンズの光軸に対して約45度の角度となり、かつ、前記第1偏光分離膜に対して約90度の角度となるように前記第1偏光ビームスプリッタに貼り合わされ、前記プリズムは、第1側面が前記第1偏光ビームスプリッタの前記第1偏光分離膜と略平行となり、かつ、前記第1側面に対して略直交する第2側面が前記第2偏光分離膜と略平行となるように、前記第1偏光ビームスプリッタおよび前記第2偏光ビームスプリッタに貼り合わされていることが好ましい。
本発明では、前記対物レンズを光軸方向に沿って移動させる移動手段と、前記移動手段にて移動される前記対物レンズの移動量を検出する検出手段とを備えることが好ましい。
このような構成によれば、移動手段にて対物レンズを光軸方向に沿って移動させることで、第1合焦位置、及び第2合焦位置を光軸方向に沿って移動させることができる。したがって、受光手段にて受光される光の強度に基づいて、被測定物の変位を測定することができるだけでなく、受光手段にて受光される光の強度と、検出手段にて検出される対物レンズの移動量とに基づいて、被測定物の表面の位置を測定することができる。
本発明の第1実施形態に係る変位計を示す概略模式図。 前記実施形態における被測定物の表面が第1合焦位置にある場合に被測定物の表面にて反射される光の光路を示す図。 前記実施形態における被測定物の表面が第2合焦位置にある場合に被測定物の表面にて反射される光の光路を示す図。 前記実施形態における受光素子の受光した光の強度を示すグラフ。 前記実施形態における光源から射出され、被測定物の表面に至る光の光路を示す図。 前記実施形態におけるP偏光の光路、及びS偏光の光路を重ね合わせた図。 本発明の第2実施形態に係る変位計を示す概略模式図。 前記実施形態における移動手段にて対物レンズが被測定物側に移動されている状態を示す図。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る変位計1を示す概略模式図である。
変位計1は、被測定物Wの変位を測定するものであり、図1に示すように、所定方向(図1中右方向)に光を射出する光源2と、無偏光ビームスプリッタ3と、集光レンズ4と、ピンホール5と、光路延長手段6と、結像レンズ7と、対物レンズ8と、受光手段9と、演算処理手段10とを備える。
無偏光ビームスプリッタ3は、2つの直角プリズムを貼り合せた略直方体状に形成され、各直角プリズムの界面3Aが光源2から射出される光の射出方向に対して略45度の角度となるように配設されている。そして、無偏光ビームスプリッタ3は、入射する光の一部を透過し、他の一部を界面3Aにて反射させることで入射する光を偏光状態に依存することなく所定の割合で分割する。
集光レンズ4は、光源2、及びピンホール5の間に配設されている。この集光レンズ4は、光源2から射出され、無偏光ビームスプリッタ3の界面3Aにて反射される光をピンホール5に集光させる。なお、集光レンズ4、結像レンズ7、及び対物レンズ8の光軸は、互いに略一致している。
ピンホール5は、光源2、及び結像レンズ7の間に配設され、集光レンズ4にて集光される光を通過させる。
光路延長手段6は、ピンホール5と、結像レンズ7との間に配設され、偏光ビームスプリッタ61,63と、プリズム62とを備える。また、偏光ビームスプリッタ61,63、及びプリズム62は、互いに貼り合わされ、一体化した構成を有している。
偏光ビームスプリッタ61は、2つの直角プリズムを貼り合せた略直方体状に形成され、各直角プリズムの界面には、偏光分離膜61Aが形成されている。そして、偏光ビームスプリッタ61は、偏光分離膜61Aが集光レンズ4の光軸に対して略45度の角度となるように配設されている。偏光分離膜61Aは、偏光分離膜61Aに対してP偏光となる光を透過させるとともに、S偏光となる光を反射させて分離する。
プリズム62は、偏光分離膜61Aと略平行な側面62Aと、側面62Aに対して略直交する側面62Bとを有する略三角柱状に形成されている。
偏光ビームスプリッタ63は、偏光ビームスプリッタ61と同様の構成を有し、各直角プリズムの界面には、偏光分離膜63Aが形成されている。そして、偏光ビームスプリッタ63は、偏光分離膜63Aがプリズム62の側面62Bと略平行となるように配設されている。
受光手段9は、偏光ビームスプリッタ91と、2つの受光素子92,93とを備える。
偏光ビームスプリッタ91は、偏光ビームスプリッタ61,63と同様の構成を有し、各直角プリズムの界面には、偏光分離膜91Aが形成されている。
受光素子92は、偏光分離膜91Aを透過したP偏光の光を受光する位置に配設され、受光素子93は、偏光分離膜91Aを反射したS偏光の光を受光する位置に配設されている。そして、受光素子92,93は、受光した光の強度を演算処理手段10に出力する。
演算処理手段10は、受光素子92,93にて受光される光の強度に基づいて、被測定物Wの変位を測定する。
次に、光源2から射出され、被測定物Wの表面に至る光の光路について説明する。
光源2から射出された光は、無偏光ビームスプリッタ3の界面3Aにて反射され、集光レンズ4にてピンホール5に集光される。集光レンズ4にて集光された光は、ピンホール5を通過して偏光ビームスプリッタ61に入射する。
偏光ビームスプリッタ61は、偏光分離膜61AにてP偏光を透過させ、S偏光を反射させることで入射した光をP偏光、及びS偏光に分離する。なお、図1では、P偏光を実線で示し、S偏光を点線で示している。以下の図面においても同様である。
また、本実施形態では、所定の偏光方向を有する第1偏光を偏光分離膜61Aに対してP偏光となる光とし、第1偏光の偏光方向と直交する偏光方向を有する第2偏光を偏光分離膜61Aに対してS偏光となる光として説明する。すなわち、本実施形態では、偏光ビームスプリッタ61は、延長用分離素子として機能する。
偏光ビームスプリッタ61を透過したP偏光は、偏光ビームスプリッタ63に入射する。また、偏光ビームスプリッタ61を反射したS偏光は、プリズム62に入射し、側面62A,62Bにて反射され、偏光ビームスプリッタ63に入射する。すなわち、本実施形態では、プリズム62は、S偏光の光路を延長する光路延長素子として機能する。
偏光ビームスプリッタ63は、偏光分離膜63AにてP偏光を透過させ、S偏光を反射させることで偏光ビームスプリッタ61を透過したP偏光と、偏光ビームスプリッタ61を反射し、プリズム62を介したS偏光とを合成する。すなわち、本実施形態では、偏光ビームスプリッタ63は、合成素子として機能する。
偏光ビームスプリッタ63にて合成された光は、結像レンズ7、及び対物レンズ8を介して被測定物Wの表面に集光される。すなわち、対物レンズ8は、光源2から射出された光を被測定物Wに向かって集光させる。
ここで、光路延長手段6は、S偏光の光路を延長するので、対物レンズ8を介してP偏光が集光される位置(以下、第1合焦位置Pとする)と、S偏光が集光される位置(以下、第2合焦位置Sとする)とは異なることになる。
図2は、被測定物Wの表面が第1合焦位置Pにある場合に被測定物Wの表面にて反射される光の光路を示す図である。
被測定物Wの表面が第1合焦位置Pにある場合には、図2に示すように、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、P偏光は、対物レンズ8、結像レンズ7、及び光路延長手段6を介してピンホール5に集光される。すなわち、結像レンズ7は、被測定物Wの表面にて反射される光を結像させる。また、ピンホール5は、結像レンズ7にて結像される光を通過させる。
また、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、S偏光は、ピンホール5とは異なる位置に集光される。
このため、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、P偏光は、ピンホール5を通過するが、S偏光は、ピンホール5を殆ど通過することができない。
そして、P偏光、及びS偏光は、ピンホール5を通過し、無偏光ビームスプリッタ3の界面3Aを透過して偏光ビームスプリッタ91に入射する。
偏光ビームスプリッタ91は、偏光分離膜91AにてP偏光を透過させ、S偏光を反射させることで入射した光をP偏光、及びS偏光に分離する。すなわち、本実施形態では、偏光ビームスプリッタ91は、受光用分離素子として機能する。
偏光ビームスプリッタ91を透過したP偏光は、受光素子92にて受光される。また、偏光ビームスプリッタ91を反射したS偏光は、受光素子93にて受光される。すなわち、受光素子92,93は、ピンホール5を通過した光を受光する。
したがって、受光素子92の受光量は多くなり、受光素子93の受光量は少なくなる。
図3は、被測定物Wの表面が第2合焦位置Sにある場合に被測定物Wの表面にて反射される光の光路を示す図である。
被測定物Wの表面が第2合焦位置Sにある場合には、図3に示すように、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、S偏光は、対物レンズ8、結像レンズ7、及び光路延長手段6を介してピンホール5に集光される。
また、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、P偏光は、ピンホール5とは異なる位置に集光される。
したがって、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、S偏光は、ピンホール5を通過するが、P偏光は、ピンホール5を殆ど通過することができないので、受光素子93の受光量は多くなり、受光素子92の受光量は少なくなる。
図4は、受光素子92,93の受光した光の強度を示すグラフである。なお、図4は、縦軸を光の強度とし、横軸を被測定物Wの表面の変位としている。また、横軸における破線のうち、左側の破線は、被測定物Wの表面の変位が第1合焦位置Pであるときを示し、右側の破線は、被測定物Wの表面の変位が第2合焦位置Sであるときを示している。
受光素子92の受光した光の強度Intは、図4(A)に示すように、被測定物Wの表面の変位が第1合焦位置Pであるときに最大となり、受光素子93の受光した光の強度Intは、被測定物Wの表面の変位が第2合焦位置Sであるときに最大となる。
演算処理手段10は、受光素子92,93にて受光される光の強度Int,Intに基づいて、以下の式(1)によって、信号Sigを算出する(図4(B)参照)。そして、演算処理手段10は、信号Sigに基づいて、第1合焦位置P、及び第2合焦位置Sの間の領域Δhにおける被測定物Wの変位を測定する。なお、信号Sigに基づいて、被測定物Wの変位を測定する方法については、特許文献1に記載の変位センサと同様である。
Sig=(Int−Int)/(Int+Int) ・・・(1)
以下、領域Δhと、ピンホール5、光路延長手段6、及び結像レンズ7の位置、及び寸法との関係について説明する。
図5は、光源2から射出され、被測定物Wの表面に至る光の光路を示す図である。なお、図5では、P偏光の光路を左側に示し、S偏光の光路を右側に示し、プリズム62を直線的に表現している。
結像レンズ7から見た場合における見かけ上のP偏光の出発点Pから結像レンズ7までの距離をxとし、S偏光の出発点Pから結像レンズ7までの距離をxとすると、距離x,xは、以下の式(2),(3)によって算出される。
なお、図5に示すように、uは、ピンホール5、及び偏光ビームスプリッタ61の間の距離であり、dは、偏光ビームスプリッタ61,63の一辺の距離であり、uは、偏光ビームスプリッタ63、及び結像レンズ7の間の距離であり、tは、プリズム62内における光路の距離である。また、nPBSは、偏光ビームスプリッタ61,63の屈折率であり、nTRIは、プリズム62の屈折率である。
=u+u+2d/nPBS ・・・(2)
=u+u+2d/nPBS+t/nTRI ・・・(3)
したがって、P、及びPの間の距離Δxは、以下の式(4)によって表される。
Δx=x−x=t/nTRI ・・・(4)
図6は、P偏光の光路、及びS偏光の光路を重ね合わせた図である。
ここで、図6に示すように、結像レンズ7におけるピンホール5側の焦点fがP、及びPの中間位置となるように結像レンズ7を配置すると、第1合焦位置P、及び第2合焦位置Sは、対物レンズ8における被測定物W側(図6中下方側)の焦点fの近傍となる。
そして、結像レンズ7の焦点距離と比較してΔxが十分に小さいとみなせる場合には、縦倍率が(f/fとなることから、以下の式(5)が成立する。
Δh=(f/f・Δx=(f/f・t/nTRI ・・・(5)
以上のように、領域Δhは、ピンホール5、光路延長手段6、及び結像レンズ7の位置、及び寸法によって関連付けられる。
本実施形態に係る変位計1によれば、次のような効果がある。
(1)変位計1は、1つのピンホール5を備えるので、構造上、測定誤差に方向依存性がなく、2つのピンホールを備えるダブルピンホール式の変位計と比較してピンホール5の位置を容易に調整することができる。
(2)光路延長手段6は、偏光ビームスプリッタ61,63と、プリズム62とを備え、これらの素子は、一体化されているので、光路延長手段6の位置を容易に調整することができる。したがって、変位計1の調整を更に容易にすることができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る変位計1Aを示す概略模式図である。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
前記第1実施形態では、対物レンズ8は、所定の位置に固定されていた。これに対して、本実施形態では、変位計1Aは、図7に示すように、対物レンズ8を光軸方向に沿って移動させる移動手段11と、移動手段11にて移動される対物レンズ8の移動量を検出する検出手段12とを備えている点で異なる。なお、図7では、対物レンズ8は、移動手段11にて結像レンズ7側に移動されている。
移動手段11にて対物レンズ8が結像レンズ7側に移動されている場合には、第1合焦位置P、及び第2合焦位置Sは、結像レンズ7側に移動する。この状態において、例えば、被測定物Wの表面が第1合焦位置Pにある場合には、図7に示すように、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、P偏光は、対物レンズ8、結像レンズ7、及び光路延長手段6を介してピンホール5に集光される。
また、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、S偏光は、ピンホール5とは異なる位置に集光される。
したがって、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、P偏光は、ピンホール5を通過するが、S偏光は、ピンホール5を殆ど通過することができないので、受光素子92の受光量は多くなり、受光素子93の受光量は少なくなる。
図8は、移動手段11にて対物レンズ8が被測定物W側に移動されている状態を示す図である。なお、図8における被測定物Wの位置は、図7における被測定物Wの位置と同じである。
移動手段11にて対物レンズ8が被測定物W側に移動されている場合には、第1合焦位置P、及び第2合焦位置Sは、被測定物W側に移動する。この状態において、例えば、被測定物Wの表面が第2合焦位置Sにある場合には、図8に示すように、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、S偏光は、対物レンズ8、結像レンズ7、及び光路延長手段6を介してピンホール5に集光される。
また、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、P偏光は、ピンホール5とは異なる位置に集光される。
したがって、被測定物Wの表面にて反射される光のうち、S偏光は、ピンホール5を通過するが、P偏光は、ピンホール5を殆ど通過することができないので、受光素子93の受光量は多くなり、受光素子92の受光量は少なくなる。
このような本実施形態においても、前記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる他、以下の作用、効果を奏することができる。
(3)移動手段11にて対物レンズ8を光軸方向に沿って移動させることで、第1合焦位置P、及び第2合焦位置Sを光軸方向に沿って移動させることができる。したがって、受光手段9にて受光される光の強度に基づいて、被測定物Wの変位を測定することができるだけでなく、受光手段9にて受光される光の強度と、検出手段12にて検出される対物レンズ8の移動量とに基づいて、被測定物Wの表面の位置を測定することができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、所定の偏光方向を有する第1偏光を偏光分離膜61Aに対してP偏光となる光とし、第1偏光の偏光方向と直交する偏光方向を有する第2偏光を偏光分離膜61Aに対してS偏光となる光としていたが、第1偏光をS偏光とし、第2偏光をP偏光としてもよい。
前記各実施形態では、光路延長手段6は、偏光ビームスプリッタ61,63、及びプリズム62を備え、偏光ビームスプリッタ61,63、及びプリズム62は、互いに貼り合わされ、一体化した構成を有していたが、一体化されていなくてもよい。また、2つの直角プリズムを貼り合せた略直方体状に形成された偏光ビームスプリッタ61,63に代えて板状に形成された偏光ビームスプリッタを採用してもよく、略三角柱状に形成されたプリズム62に代えて複数の反射ミラーを採用する構成としてもよい。要するに、光路延長手段は、第1偏光、及び第2偏光のいずれか一方の光路を延長するものであればよい。
本発明は、変位計に利用でき、特に非接触で被測定物の変位を計測する光学式の変位計に好適に利用することができる。
1,1A…変位計
2…光源
4…集光レンズ
5…ピンホール
6…光路延長手段
7…結像レンズ
8…対物レンズ
9…受光手段
10…演算処理手段
11…移動手段
12…検出手段
61…偏光ビームスプリッタ(延長用分離素子)
62…プリズム(光路延長素子)
63…偏光ビームスプリッタ(合成素子)
91…偏光ビームスプリッタ(受光用分離素子)
92,93…受光素子

Claims (3)

  1. 光源と、前記光源から射出された光を被測定物に向かって集光させる対物レンズと、前記被測定物の表面にて反射される光を結像させる結像レンズと、前記結像レンズにて結像される光を通過させるピンホールと、前記ピンホールを透過した光を受光する受光手段とを備え、前記受光手段にて受光される光の強度に基づいて、前記被測定物の変位を測定する変位計であって、
    前記ピンホールは、前記光源、及び前記結像レンズの間に配設され、
    前記光源、及び前記ピンホールの間に配設され、前記光源から射出される光を前記ピンホールに集光させる集光レンズと、
    前記ピンホールと、前記結像レンズとの間に配設され、所定の偏光方向を有する第1偏光、及び前記第1偏光の偏光方向と直交する偏光方向を有する第2偏光のいずれか一方の光路を延長する光路延長手段とを備え、
    前記受光手段は、
    前記第1偏光、及び前記第2偏光を分離する受光用分離素子と、
    前記受光用分離素子にて分離される前記第1偏光、及び前記第2偏光をそれぞれ受光する2つの受光素子とを備え
    前記光路延長手段は、
    前記第1偏光、及び前記第2偏光を分離する延長用分離素子と、
    前記延長用分離素子にて分離される前記第1偏光、及び前記第2偏光のいずれか一方の光路を延長する光路延長素子と、
    前記延長用分離素子にて分離される前記第1偏光、及び前記第2偏光のいずれか他方と、前記光路延長素子にて光路を延長される前記第1偏光、及び前記第2偏光のいずれか一方とを合成する合成素子とを備え、
    前記延長用分離素子、前記光路延長素子、及び前記合成素子は、一体化されていることを特徴とする変位計。
  2. 請求項1に記載の変位計において、
    前記延長用分離素子は、2つの直角プリズムを貼り合わせた略直方体状に形成されるとともに、各直角プリズムの界面に第1偏光分離膜が形成された第1偏光ビームスプリッタであり、
    前記光路延長素子は、略三角柱状に形成されたプリズムであり、
    前記合成素子は、2つの直角プリズムを貼り合わせた略直方体状に形成されるとともに、各直角プリズムの界面に第2偏光分離膜が形成された第2偏光ビームスプリッタであり、
    前記第1偏光ビームスプリッタは、前記第1偏光分離膜が前記集光レンズの光軸に対して約45度の角度となるように配設され、
    前記第2偏光ビームスプリッタは、前記第2偏光分離膜が前記集光レンズの光軸に対して約45度の角度となり、かつ、前記第1偏光分離膜に対して約90度の角度となるように前記第1偏光ビームスプリッタに貼り合わされ、
    前記プリズムは、第1側面が前記第1偏光ビームスプリッタの前記第1偏光分離膜と略平行となり、かつ、前記第1側面に対して略直交する第2側面が前記第2偏光分離膜と略平行となるように、前記第1偏光ビームスプリッタおよび前記第2偏光ビームスプリッタに貼り合わされていることを特徴とする変位計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の変位計において、
    前記対物レンズを光軸方向に沿って移動させる移動手段と、
    前記移動手段にて移動される前記対物レンズの移動量を検出する検出手段とを備えることを特徴とする変位計。
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