JP2005234066A - 防曇性眼鏡レンズおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 眼鏡用プラスチックレンズ基材上、あるいは耐擦傷性ハードコート層又は耐衝撃性ハードコート層を形成した眼鏡用プラスチックレンズ基材上に、有機物および無機物よりなるハイブリッド防曇コート層を形成することにより防曇性眼鏡レンズを得る。
【選択図】なし
Description
眼鏡用プラスチックレンズ基材の上に、耐擦傷性ハードコート層(日本エーアールシー社製プライマー液CP−814とハードコート液C−410による、以下同様)を形成し、予めプラズマ処理により密着性を付与した。このハードコート層上に、表1に示す組成に従い、ポリビニルアルコールとコロイダルシリカを水・メチルアルコール混合液に分散・溶解させたものを第1層として基材上にディップコート法で塗布し、55〜105℃の乾燥炉で10分間乾燥した。次に表2に示す組成でメチルシリケートとアセチルアセトンアルミニウムを水・メチルアルコール混合液に溶解させた溶液を第2層として、第1層コート済みの基材上にディップコート法で積層塗布し、55〜105℃の乾燥炉で60分間乾燥することにより、厚み約3μmの透明な塗膜が得られた。
実施例1で用いた眼鏡用プラスチックレンズ基材、このプラスチックレンズ基材に耐擦傷性ハードコート層を形成したもの、又は耐衝撃性ハードコート層を形成したものに実施例1の曇り試験と同様の試験を行ったところ、レンズ表面に直ちに曇りが生じ、それらの曇りは消滅までに1分間以上要した。
眼鏡用プラスチックレンズ基材の上に、耐擦傷性ハードコート層を形成し、予めプラズマ処理により密着性を付与した。表3に示す組成に従い、ポリビニルアルコールとコロイダルシリカとポリアクリル酸を水・アルコール混合液に分散・溶解させた溶液をディップコート法で基材上に塗布し、55〜105℃の乾燥炉で10分間乾燥して第1層を得た。この第1層上に、第2層として表2に示す組成でメチルシリケートとアセチルアセトンアルミニウムを水・アルコール混合液に溶解させた溶液をディップコート法で積層し、55〜105℃の乾燥炉で60分間乾燥することにより、透明な塗膜が得られた。この塗膜は、実施例1と同様の防曇性、耐摩擦性、防曇耐久性を示した。
眼鏡用プラスチックレンズ基材の上に、耐擦傷性ハードコート層を形成し、予めプラズマ処理により密着性を付与した。表4に示す組成に従い、エチルシリケートとコロイダルシリカを水・アルコール混合液に分散・溶解させた溶液をディップコート法で基材上に塗布し、55〜105℃の乾燥炉で10分間乾燥して第1層を得た。この第1層上に、第2層として表5に示す組成でポリビニルアルコール部分鹸化品とメチルシリケートとアセチルアセトンアルミニウムとエポキシシリカとアルミニウムアルコキサイドとケイフッ化水素酸とポリアクリル酸とラウリル硫酸ナトリウムを水・アルコール混合液に溶解させた溶液をディップコート法で積層し、55〜105℃の乾燥炉で60分間乾燥することにより、透明な塗膜が得られた。この塗膜は、実施例1と同様の防曇性、耐摩擦性、防曇耐久性を示した。
Claims (10)
- 眼鏡用プラスチックレンズ基材上、あるいは耐擦傷性ハードコート層及び耐衝撃性ハードコート層のうちの少なくとも1つを形成した眼鏡用プラスチックレンズ基材上に、有機物および無機物よりなる防曇コート層を形成した防曇性眼鏡レンズ。
- 前記眼鏡用プラスチックレンズ基材、又は耐擦傷性ハードコート層、又は耐衝撃性ハードコート層の防曇コート層が形成される面が、密着性向上のために、プラズマ処理、コロナ処理、ケミカル・アクチベーション処理、及び酸化炎処理のうちのいずれかの方法により予め処理されたことを特徴とする、請求項1に記載の防曇性眼鏡レンズ。
- 前記有機物及び無機物よりなる防曇コート層が、コロイダルシリカとポリビニルアルコールおよび水含有有機溶媒を含有するコーティング組成物を第1層として積層し、この第1層の上にメチルシリケートとアセチルアセトンアルミニウムおよび水含有有機溶媒を含有するコーティング組成物を第2層として積層してなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の防曇性眼鏡レンズ。
- 前記有機物および無機物よりなる防曇コート層が、コロイダルシリカとポリビニルアルコールとポリアクリル酸および水含有有機溶媒を含有するコーティング組成物を第1層として積層し、この第1層の上にメチルシリケートとアセルチアセトンアルミニウム及び水含有有機溶媒を含有するコーティング組成物を第2層として積層してなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の防曇性眼鏡レンズ。
- 前記有機物および無機物よりなる防曇コート層が、エチルシリケートとコロイダルシリカおよび水含有有機溶媒を含有するコーティング組成物を第1層として積層し、この第1層の上にポリビニルアルコール部分鹸化品とメチルシリケートとアセチルアセトンアルミニウムとエポキシシリカとアルミニウムアルコキシドとケイフッ化水素酸とポリアクリル酸とラウリル硫酸ナトリウムと水含有有機溶媒を含有するコーティング組成物を第2層として積層してなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の防曇性眼鏡レンズ。
- 眼鏡用プラスチックレンズ基材上、あるいは耐擦傷性ハードコート層及び耐衝撃性ハードコート層のうちの少なくとも1つを形成した眼鏡用プラスチックレンズ基材上に、有機物及び無機物よりなる防曇コート層を形成する工程を含む防曇性眼鏡レンズの製造方法。
- 前記眼鏡用プラスチックレンズ基材、又は耐擦傷性ハードコート層、又は耐衝撃性ハードコート層の防曇コート層が形成される面を、密着性付与のために、プラズマ処理、ケミカル・アクチベーション処理、及び酸化炎処理のうちのいずれかの方法で予め処理することを特徴とする、請求項6に記載の防曇性眼鏡レンズ製造方法。
- 前記防曇コート層を形成する工程が、コロイダルシリカとポリビニルアルコールを水・有機溶媒混合液に分散または溶解させた液体をディップコート法又はスピンコート法又はスプレーコート法にてプラスチックレンズ基材上に塗布し、55〜105℃の乾燥炉で5〜10分間乾燥して第1層を形成する工程と、この第1層の上にメチルシリケートとアセチルアセトンアルミニウムを水・有機溶媒混合液に溶解した溶液をディップコート法又はスピンコート法又はスプレーコート法にて塗布し、55〜105℃の乾燥炉で30〜60分間乾燥及び熱処理することにより第2層を形成する工程とからなることを特徴とする、請求項6又は7に記載の防曇性眼鏡レンズの製造方法。
- 前記防曇コート層を形成する工程が、コロイダルシリカとポリビニルアルコールとポリアクリル酸を水・有機溶媒混合液に溶解させた溶液をディップコート法又はスピンコート法又はスプレーコート法にてプラスチックレンズ基材上に塗布し、55〜105℃の乾燥炉で5〜10分間乾燥して第1層を形成する工程と、この第1層の上にメチルシリケートとアセチルアセトンアルミニウムを水・有機溶媒混合液に溶解した溶液をディップコート法又はスピンコート法又はスプレーコート法にて塗布し、55〜105℃の乾燥炉で30〜60分間乾燥及び熱処理することにより第2層を形成する工程とからなることを特徴とする、請求項6又は7に記載の防曇性眼鏡レンズの製造方法。
- 前記防曇コート層を形成する工程が、エチルシリケートとコロイダルシルカを水・有機溶媒混合液に分散または溶解させた溶液をディップコート法又はスピンコート法又はスプレーコート法にてプラスチックレンズ基材上に塗布し、55〜105℃の乾燥炉で5〜10分間乾燥して第1層を形成する工程と、この第1層の上にポリビニルアルコール部分鹸化品とメチルシリケートとアセチルアセトンアルミニウムとエポキシシリカとアルミニウムアルコキシドとケイフッ化水素酸とポリアクリル酸とラウリル硫酸ナトリウムを水・有機溶媒混合液に溶解した溶液をディップコート法又はスピンコート法又はスプレーコート法にて塗布し、55〜105℃の乾燥炉で30〜60分間乾燥及び熱処理することにより第2層を形成する工程とからなることを特徴とする、請求項6又は7に記載の防曇性眼鏡レンズの製造方法。
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