JPH08231944A - 防曇性コーティング組成物およびそれを用いた被覆基材 - Google Patents

防曇性コーティング組成物およびそれを用いた被覆基材

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JPH08231944A
JPH08231944A JP7294591A JP29459195A JPH08231944A JP H08231944 A JPH08231944 A JP H08231944A JP 7294591 A JP7294591 A JP 7294591A JP 29459195 A JP29459195 A JP 29459195A JP H08231944 A JPH08231944 A JP H08231944A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学レンズ、眼鏡、車両の窓ガラスなどの防
曇性および結露防止を必要とする基材、バブルジェット
プリンター用フィルムの表面層膜などに親水性および吸
水性機能を有する被膜であって、かつ不溶性であり、高
い表面硬度を有する被膜を形成することの可能な防曇性
コーティング組成物;この防曇性コーティング組成物を
用いた被覆基材;およびこの被覆基材を製造する方法を
提供すること。 【解決手段】 無機アルコキシドおよび該アルコキシド
が、加水分解・重縮合して形成されるOH基を有するポ
リマーのうちの少なくとも1種;ポリアルキレンオキサ
イド;触媒;および水含有有機溶媒;ならびに必要に応
じて少なくとも1種のポリアクリル酸類を含有する、防
曇性コーティング組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学レンズ、眼
鏡、車両の窓ガラスなどの防曇性および結露防止を必要
とする基材、バブルジェットプリンター用フィルムの表
面層膜などに、親水性および吸水性機能を有する被膜で
あって、かつ、不溶性であり高い表面硬度を有する被膜
を形成することの可能な防曇性コーティング組成物、こ
の防曇性コーティング組成物を用いた被覆基材、およ
び、この被覆基材を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス、プラスチックなどの基材が曇る
のは表面温度が露点以下に下がったために、空気中の水
分が細かな水滴となって付着し、基材表面で光が乱反射
するためである。従って、基材表面における水滴の生成
を防止することにより、曇りを防ぐことができると考え
られる。例えば、このような防曇方法においては、
(A)濡れの調整、(B)吸水性の付与、(C)撥水性
の付与、および(D)加熱による湿度の調整の4要素が
考慮されてきた。
【0003】(A)濡れの調整、すなわち、基材と水滴
との接触角を小さくするために、曇り止めスプレー剤な
どが市販されているが、このようなスプレー剤は界面活
性剤などを利用しているため効力の持続性が低い。
【0004】(B)吸水性は親水性高分子のコーティン
グ膜による作用である。効力の持続性は、上記濡れを調
整するための曇り止めスプレー剤と比べて多少長いが、
吸水能力以上となると曇り、さらに表面が溶解し始め
る。
【0005】(C)撥水性化合物を塗布することにより
撥水性が付与される。この方法によれば、特にビニール
ハウスなどの内側の面に撥水性化合物を塗布することに
より、細かい水滴が、相互に接触して、大きな水滴とな
って流れ落ち、そのことによって防曇性を発揮すること
ができる。しかし、場合によっては、かえって細かい水
滴が付き曇りを生じる。
【0006】(D)加熱による湿度の調整により、コピ
ー機のレンズ、自動車のリアウインドウ、高級鏡台など
で防曇効果を上げているが、電源が必要であるため適用
範囲が限定される。
【0007】上記欠点を補うために耐水性の優れた界面
活性剤を含む有機ポリマーでなる防曇性コーティング組
成物からなる膜が開発されている。この防曇性コーティ
ング組成物においては、界面活性剤の存在下でポリエー
テルポリオールによって親水性となった膜が水分を吸収
して防曇性を発揮し、この膜の吸水限界点以上の場合に
は、含有されている界面活性剤により、濡れが調整され
て透明性を保つように設計されている。しかし、界面活
性剤は水に溶け易く、流出するため、防曇性は著しく低
下し、さらに、膜の強度も著しく低下する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の欠
点を解決するものであり、その目的とするところは、親
水性で且つ吸水能力があり、無機質骨格に有機分子が架
橋したハイブリッド物質であるため不溶性で且つ表面硬
度の優れた防曇性コーティング膜を得るための組成物を
提供することにある。本発明の目的はまた、この組成物
を用いた被覆基材を提供することにある。さらに本発明
の目的は、その様な優れた特性を有する被覆基材の製造
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の防曇性コーティ
ング組成物は、無機アルコキシドおよび該アルコキシド
が、加水分解・重縮合して形成されるOH基を有するポ
リマーのうちの少なくとも1種;ポリアルキレンオキサ
イド;触媒;および水含有有機溶媒を含有する、防曇性
コーティング組成物である。
【0010】好適な実施態様においては、上記アルコキ
シドは、次式(I)で示される化合物の少なくとも1種
である: M(OR)n(X)a-n (I) ここで、Mは、Si、Al、Ti、Zr、Ca、Fe、
V、Sn、Li、Be、B、およびPからなる群から選
択される無機原子であり、Rは、アルキル基であり、X
は、アルキル基、官能基を有するアルキル基、またはハ
ロゲンであり、aは、Mの原子価であり、そしてnは、
1からaまでの整数である。
【0011】好適な実施態様においては、上記Xは、カ
ルボニル基、カルボキシル基、アミノ基、ビニル基、ま
たはエポキシ基を有するアルキル基である。
【0012】好適な実施態様においては、上記アルコキ
シドが、Si(OC254、Al(O−iso−C37
3、Ti(O−iso−C374、Zr(O−t−C
494、Zr(O−n−C494、Ca(OC25
2、Fe(OC253、V(O−iso−C374 、S
n(O−t−C494、Li(OC25)、Be(O
352、B(OC253、P(OC252、およ
びP(OCH33でなる群から選択される少なくとも一
種である。
【0013】好適な実施態様においては、上記ポリアル
キレンオキサイドは、ポリエチレンオキサイドである。
【0014】好適な実施態様においては、上記記触媒
は、塩基触媒を含有する。
【0015】好適な実施態様においては、上記塩基触媒
は、N,N−ジメチルベンジルアミンである。
【0016】本発明の防曇性コーティング組成物は、さ
らに少なくとも1種のポリアクリル酸類を含む。
【0017】好適な実施態様においては、上記ポリアク
リル酸類は、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、およ
びこれらの塩類でなる群から選択される少なくとも1種
である。
【0018】本発明の防曇性被膜を有する被覆基材は、
上記基材の少なくとも片面に、上記防曇性コーティング
組成物により形成される膜を有する。
【0019】好適な実施態様においては、上記記基材
は、ガラス、またはプラスチックである。
【0020】本発明の防曇性被膜を有する被覆基材の製
造方法は、基材の少なくとも片面に上記防曇性コーティ
ング組成物を塗工する工程、および該塗工膜を80℃以
上で熱処理する工程、を包含する。
【0021】好適な実施態様においては、上記塩基触媒
は、上記アルコキシドの加水分解物の重縮合反応、上記
ポリアルキレンオキサイドの架橋反応、および該加水分
解物、上記OH基を有するポリマー、および該ポリアル
キレンオキサイド相互間の重縮合反応および/または架
橋反応のための触媒として作用し、上記防曇性被覆が形
成される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる無機アルコキ
シドは、例えば、次式(I)で示される化合物の少なく
とも1種である: M(OR)n(X)a-n (I) ここで、Mは、Si、Al、Ti、Zr、Ca、Fe、
V、Sn、Li、Be、B、およびPからなる群から選
択される無機原子であり、Rは、アルキル基であり、X
は、アルキル基、官能基を有するアルキル基、またはハ
ロゲンであり、aは、Mの原子価であり、そしてnは、
1からaまでの整数である。
【0023】式(I)の化合物のうち汎用されるのは、
n=a、つまりMにアルコキシ基のみが結合した化合物
である。
【0024】上記MがSiの場合には、上記aは4であ
り、このようなアルコキシドは、Si(OR14で表さ
れる。ここでR1は、好ましくは炭素数1〜4のアルキ
ル基(以下、低級アルキル基という)である。このよう
なアルコキシシランとしては、Si(OCH34、Si
(OC254などが挙げられる。
【0025】上記MがAlの場合には、上記aは3であ
り、このようなアルコキシドは、Al(OR23で表さ
れる。ここでR2は、好ましくは低級アルキル基であ
る。このようなアルミニウムアルコキシドとしては、A
l(OCH33、Al(OC253、Al(O−n−
373、Al(O−iso−C373、Al(OC4
93などが挙げられる。上記アルミニウムアルコキシド
は、単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。こ
のようなアルミニウムアルコキシドは、通常、上記アル
コキシシランと混合して用いられ、アルミニウムアルコ
キシドを用いることによって、得られるコーティング膜
の透光性や耐熱性が向上する。アルミニウムアルコキシ
ドの使用量は、好ましくは上記アルコキシシラン100
重量部に対して10重量部以下の範囲であり、さらに好
ましくは約5重量部である。10重量部を上回ると、形
成されるポリマーがゲル化しやすくなり、得られるコー
ティング膜に亀裂が生じる場合がある。
【0026】上記MがTiの場合には、上記aは4であ
り、このようなアルコキシドは、Ti(OR34で表さ
れる。ここでR3は好ましくは低級アルキル基である。
このようなチタニウムアルコキシドとしては、Ti(O
−CH34、Ti(O−C254、Ti(O−n−C3
74、Ti(O−iso−C374、Ti(O−C
494などが挙げられる。上記チタニウムアルコキシ
ドは、単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
このようなチタニウムアルコキシドは、通常、上記アル
コキシシランと混合して用いられ、チタニウムアルコキ
シドを用いることによって、得られるコーティング膜の
耐紫外線性は向上し、基材の耐熱性も著しく向上する。
チタニウムアルコキシドの使用量は、上記アルコキシシ
ラン100重量部に対して3重量部以下の範囲であり、
好ましくは約1重量部である。3重量部を上回ると、形
成されるポリマーの脆性が大きくなり、基材を被覆した
際にコーティング膜が剥離しやすくなる。
【0027】上記MがZrの場合には、上記aは4であ
り、このようなアルコキシドは、Zr(OR44で表さ
れる。ここでR4は、好ましくは低級アルキル基であ
る。このようなジルコニウムアルコキシドとしては、Z
r(OCH34、Zr(OC254、Zr(O−iso−
374、Zr(O−t−C494、Zr(O−n−
494などが挙げられる。上記ジルコニウムアルコ
キシドは、単独でまたは2種類以上を混合して用いても
よい。このようなジルコニウムアルコキシドは、通常、
上記アルコキシシランと混合して用いられ、ジルコニウ
ムアルコキシドを用いることによって、得られるコーテ
ィング膜の靱性や耐熱性が向上する。ジルコニウムアル
コキシドの使用量は、上記アルコキシシラン100重量
部に対して5重量部以下の範囲であり、好ましくは約3
重量部である。5重量部を上回ると、形成されるポリマ
ーがゲル化しやすくなり、ポリマーの脆性が大きくな
り、基材を被覆した際にコーティング膜が剥離しやすく
なる。
【0028】上記以外のアルコキシドとしては、例え
ば、Ca(OC252、Fe(OC253、V(O−
iso−C374 、Sn(O−t−C494、Li(O
25)、Be(OC352、B(OC253、P
(OC252、P(OCH33などが挙げられる。
【0029】式(I)で示される無機アルコキシドのう
ちn=a−1以下の場合、つまりMにアルコキシ以外の
基Xが結合している化合物としては、例えば、XがC
l、Brのようなハロゲンである化合物がある。Xがハ
ロゲンである化合物には、後述のように、アルコキシ基
と同様に加水分解されてOH基を生じ重縮合反応が起こ
る。Xはまた、アルキル基や官能基を有するアルキル基
であり得、このアルキル基の炭素数は通常1〜15であ
る。このような基は、加水分解されずに得られるポリマ
ー中に有機部分として残留する。上記官能基としては、
カルボキシル基、カルボニル基、アミノ基、ビニル基、
エポキシ基などがある。このような基は、後述のよう
に、防曇性を高めるうえで好適である。
【0030】Xを有する式(I)の化合物としては、ビ
ニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アミノプロピルメトキシシランなど
が挙げられる。
【0031】本発明に用いられるポリアルキレンオキサ
イドとしては、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレ
ングリコール、ポリプロピレンオキサイドなどが挙げら
れ、ポリエチレンオキサイドが特に好ましい。通常、重
量平均分子量30,000〜1,500,000、好ま
しくは500,000〜750,000のポリアルキレ
ンオキサイドが用いられる。
【0032】本発明に用いられ得る触媒としては、酸触
媒および塩基触媒が挙げられる。酸触媒は無機アルコキ
シドの加水分解反応に用いられる。従って、予め向きア
ルコキシドがある程度加水分解されて、重縮合し、OH
基を有するポリマー(比較的低分子量のオリゴマーであ
り得る)を使用する場合には、酸触媒は不要となり得
る。
【0033】上記酸触媒としては、塩酸、硫酸、硝酸な
どの鉱酸などが用いられる。鉱酸の無水物、例えば、塩
化水素ガスも用いられ得る。この他に有機酸やその無水
物も利用され得る。それには例えば、酒石酸、フタル
酸、マレイン酸、ドデシルコハク酸、ヘキサヒドロフタ
ル酸、メチルナジック酸、ピロメリット酸、ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸、ジクロルコハク酸、クロレンデ
ィック酸、無水フタル酸、無水マレイン酸、無水ドデシ
ルコハク酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水メチルナ
ジック酸、無水ピロメリット酸、無水ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸、無水ジクロルコハク酸、無水クロレン
ディック酸などが挙げられる。これらの酸触媒は、アル
コキシド100重量部に対して0.01〜0.5重量
部、好ましくは0.015〜0.3重量部である。0.
01重量部未満の場合には加水分解が不充分となるおそ
れがあり、0.5重量部を越える場合には重縮合反応が
進行し、粘度が増大するおそれがある。
【0034】上記塩基触媒は、主としてアルコキシドの
加水分解物の重縮合反応の触媒として、且つポリアルキ
レンオキサイドの架橋反応の触媒として、且つ該加水分
解物、上記OH基を有するポリマーおよびポリアルキレ
ンオキサイド相互間の重縮合反応および/または架橋反
応の触媒として用いられる。このような塩基触媒として
は、好ましくは、水に実質的に不溶であり、有機溶媒に
可溶な第三アミンが用いられる。好ましい塩基触媒とし
ては、例えば、N,N−ジメチルベンジルアミン、トリ
プロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミ
ンなどがあり、特にN,N−ジメチルベンジルアミンが
好適である。上記塩基触媒の使用量は、好ましくは上記
アルコキシド、上記OH基を有するポリマー、およびポ
リアルキレンオキサイドの合計量100重量部に対し
て、0.01〜1重量部、さらに好ましくは、0.05
重量部である。1重量部を上回る量を用いる場合には、
重縮合が急速に進行するため、下記有機溶媒に溶けにく
くなり、得られる被膜が不均一となるため、強度が低下
するおそれがある。
【0035】本発明に用いられる有機溶媒としては、メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール、ブチルアルコールなどの水と相溶性のある溶媒
が用いられる。この有機溶媒は水と共に用いられる。上
記有機溶媒の使用量は、好ましくは、アルコキシド、上
記OH基を有するポリマー、ポリアルキレンオキサイド
および塩基性触媒の合計100重量部に対して100〜
5000重量部であり、さらに好ましくは約3000重
量部である。
【0036】本発明の防曇性コーティング組成物には、
さらに、少なくとも1種のポリアクリル酸類を含有させ
てもよい。上記ポリアクリル酸類としては、ポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸、これらの塩類などが挙げられ
る。上記ポリアクリル酸類の使用量は、好ましくは、防
曇性コーティング組成物100重量部に対して、0.1
〜10重量部である。0.1重量部未満の場合には、得
られる組成物は吸水スピードが遅くなるおそれがあり、
10重量部を越える場合には、得られる組成物のタック
が生じるおそれがある。特に得られる組成物をレンズに
コーティングする場合には、上記ポリアクリル酸類は、
防曇性コーティング組成物100重量部に対して、0.
1〜0.5重量部の範囲の割合で使用することが好まし
い。0.5重量部を越える場合には、得られる組成物に
より形成される膜の硬度が低くなるおそれがある。
【0037】本発明の防曇性コーティング組成物は、上
記無機アルコキシドおよび上記アルコキシドが加水分解
・重縮合して形成される−OH基を有するポリマーのう
ちの少なくとも1種と、ポリアルキレンオキサイドと
を、触媒と共に水含有有機溶媒中に有する。
【0038】本発明に用いられる基材としては、ガラス
またはプラスチックが挙げられる。詳細には、光学レン
ズ、眼鏡、窓ガラス、ジェットプリンター用フィルムな
どに用いられるガラスまたはプラスチックが挙げられ
る。
【0039】本発明の方法によれば、本発明の被覆基材
は、例えば、以下のようにして形成される。まず上記防
曇性コーティング組成物の各成分を混合して透明から半
透明の塗工液を得る。次いで、この塗工液を上記基材の
少なくとも片面に塗工し、これを80℃以上の温度、好
ましくは120℃〜200℃の範囲内で加熱乾燥させる
ことにより、本発明の被覆基材が得られる。必要に応じ
て、上記塗工液を数回重ねて塗工した後、上記加熱処理
を行ってもよい。
【0040】上記塗工膜の厚みは、光学レンズなどに用
いる場合には、0.01μm〜1.0μmが好ましく、
約0.1μmがさらに好ましい。窓ガラスなどに塗工す
る場合には、塗工膜の厚みは1.0μm〜3.0μmが
好ましく、約1μmがさらに好ましい。塗工膜の厚み
は、上記塗工液を厚く塗工することにより、あるいは数
回重ねて塗工することにより、適宜、調節され得る。
【0041】このようにして得られる被覆基材は、基材
の表面に防曇性および結露防止性を与える。形成された
被膜は、水および有機溶剤に不溶であり、且つ高い表面
硬度を有する。
【0042】本発明の防曇性コーティング組成物におい
ては、無機アルコキシドが酸触媒の作用により加水分解
し、アルコキシ基およびハロゲン(X)がOH基に変化
する。さらに塩基触媒の作用により、OH基の脱プロト
ン化が起こり、その結果、加水分解物が重縮合を開始
し、分子内にOH基を有するポリマーあるいはオリゴマ
ーを形成する。これと同時に塩基触媒により、組成物中
に存在するポリアルキレンオキサイドのOH基部分が、
上記加水分解アルコキシドやOH基を有するポリマーあ
るいはオリゴマーと反応し、(I)式のMで示されるS
iなどの無機部分と、ポリアルキレンオキサイド由来の
有機部分とを有する複合ポリマーが形成される。組成物
の各成分を混合すると、上記のように加水分解反応およ
び重縮合反応が部分的に進行するため、無機アルコキシ
ド、その加水分解物、該加水分解物の重縮合オリゴマー
またはポリマー、ポリアルキレンオキサイド、上記アル
コキシド由来の加水分解物とポリアルキレンオキサイド
との重縮合あるいは架橋反応物が混合した、コロイド状
ゾルの状態となる。(I)式のXが特定の官能基を有す
る場合には、さらに、この官能基が反応を行う場合もあ
る。例えば、Xがエポキシ基を有する基である場合に
は、このエポキシ基が塩基触媒により開環して、OH基
を生じ、さらにアルコキシドやポリアルキレンオキサイ
ドとの反応が進行する。Xがビニル基を有する基である
場合には、このビニル基の部分に反応性のモノマーを結
合させることも可能である。
【0043】このようなコーティング組成物を基材に塗
工し、乾燥後、80℃以上で熱処理を行うと、上記中縮
合反応および架橋反応が進行し、三次元構造を有する複
合ポリマーが形成される。このポリマーは無機部分と有
機部分とを有するポリマーである。すなわち、このポリ
マーは、無機部分である不溶性骨格を有しているため、
このポリマーにより形成される被膜は、水および有機溶
剤に不溶であり、高い表面硬度を有する。さらに、この
ポリマーは、有機部分であるポリアルキレンオキサイド
を有しているため、形成された被膜表面部分にポリアル
キレンオキサイドに由来する親水部分が存在し、その部
分に水分が吸着する。さらに、上記(I)式X基の末端
にカルボニル基、カルボキシル基、アミノ基、ビニル
基、アミノ基、エポキシ基などを有する場合には、さら
にその基にも水分が吸着する。
【0044】上記コーティング組成物にさらにポリアク
リル酸類を含有させる場合には、得られるコーティング
組成物の吸水性が向上し、この組成物により形成される
塗工膜の防曇性がさらに向上する。
【0045】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0046】(実施例1)表1に示す成分(各々、重量
部)に従って、エチルシリケート加水分解液(メタノー
ル中エチルシリケートを酸触媒により加水分解して得ら
れる;3%濃度)(末端基に、−OH基を有するオリゴ
マーを含有)にメタノールを加え、常温(25℃)で5
分間攪拌した。一方、ポリエチレンオキサイド(重量平
均分子量500,000)を5%濃度にメタノールに溶
解した液を加え、常温(25℃)で30分間攪拌し、塗
工液を調製した。塗工液は、淡く白濁しているが、これ
をガラス板の片面に塗工し、150℃で10分間加熱・
乾燥したところ、透明な塗工膜(塗工膜の厚み:約0.
2μm)が得られた。同じ方法でさらに重ねて塗工し、
加熱・乾燥を施した。
【0047】上記塗工ガラス板を冷蔵庫(約0℃)に5
分間収納し、その後、25℃、湿度81%の雰囲気下に
放置したところ、ガラス板の塗工表面には、曇りは全く
発生しなかった。
【0048】
【表1】
【0049】(比較例1)ガラス板表面に塗工を施さな
かったこと以外は、実施例1と同様に試験したところ、
ガラス表面には直ちに曇りが生じ、その曇りは、5分後
になるまで除去されなかった。
【0050】(実施例2)表2に示す成分に従って、エ
チルシリケート(SiO2分28%含有液)、アルミニ
ウムイソプロポキシド(Al23分5%メタノール溶
液)、2N塩酸、水、およびN,N−ジメチルベンジル
アミンを加え、常温25℃で15分間攪拌の後A、予め
調製したポリエチレンオキサイド(重量平均分子量50
0,000)(5%)のメタノール溶液およびポリプロ
ピレングリコール(重量平均分子量3000)を混合
し、30分間攪拌した。得られた塗工液は透明な液であ
った。この塗工液を実施例1と同様にして、ガラス板の
片面に、塗工・乾燥を2回繰り返した。得られた塗工膜
(塗工膜の厚み:1μm)は透明であった。
【0051】得られた塗工ガラス板を実施例1と同様に
試験したところ、全く曇りや霜が発生しなかった。さら
に、冷蔵庫に2時間収納し、暴露したが、全く曇りや霜
が付かなかった。
【0052】
【表2】
【0053】(実施例3)表3に示す成分に従って、ポ
リエチレンオキサイド(重量平均分子量300,00
0)10%のメタノール溶液にポリアクリル酸、N,N
−ジメチルベンジルアミンおよびγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランを加え、10分間攪拌の後、予
め調製したアルミニウムイソプロポキシド加水分解液
(Al23分5%メタノール溶液)を混合し、30分間
攪拌した。得られた塗工液は透明であったが、実施例1
より粘度が高かった。この塗工液を実施例1と同様にし
て、ガラス板片面に、塗工・乾燥を行った。得られた塗
工膜は(塗工膜の厚み:3.0μm)は透明であった。
【0054】得られた塗工ガラス板を実施例1と同様に
試験したところ、全く曇りや霜が発生しなかった。さら
に、冷蔵庫に2時間収納し、暴露したが、全く曇りや霜
が付かなかった。試験後の塗工ガラス板をドライヤーで
さらに乾燥し、再度実施例1と同様に試験したところ、
全く曇りや霜が発生しなかった。さらに、冷蔵庫に2時
間収納し、暴露したが、全く曇りや霜が付かなかった。
さらに、得られた塗工ガラス板の表面硬度をJIS K 5400
に準拠して荷重500gを用いて測定したところ、評価
結果はHであった。
【0055】
【表3】
【0056】(実施例4)表4に示す成分に従って、ポ
リアクリル酸溶液をN,N−ジメチルベンジルアミンお
よび水酸化リチウムで100%中和した液にポリエチレ
ンオキサイド溶液を加え、25℃で5分間攪拌し、その
後も攪拌しつつ、エチルシリケート加水分解後を少量ず
つ加え、30分間攪拌した。得られた液は粘稠性のある
透明な液体であった。これをポリエチレンテレフタレー
トフィルム(厚み:100μm)上に塗工し、乾燥温度
150℃で5分間乾燥熱処理したところ、全く「そり」
のない透明な塗工膜(厚み:10μm)を有するフィル
ムを得た。
【0057】これをピクセルジェットカラープリンター
(キャノン社製)でカラー印刷したところ、バブルジェ
ットインクの吸収は良好であり、印刷直後からインクの
逆流は認められず、塗工膜表面にはタックが生じず、経
時変化による「そり」やドットの拡がり(網点によるカ
ラーインキのドット)がない不溶性でしかもインキ吸収
性の良いOHPフィルムが得られた。
【0058】
【表4】
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、光学レンズ、眼鏡、車
両の窓ガラスなどの防曇性および結露防止を必要とする
基材、バブルジェットプリンター用フィルムの表面層膜
などに親水性および吸水性機能を有する被膜であって、
かつ不溶性であり高い表面硬度を有する被膜を形成する
ことの可能な防曇性コーティング組成物、この防曇性コ
ーティング組成物を用いた被覆基材、およびこの被覆基
材を製造する方法を提供することができる。
【0060】特に、バブルジェットプリンターによるO
HPフィルムの少なくとも片面の表面層に本発明の防曇
性コーティング組成物を塗工し、高吸水性の塗工膜をO
HPフィルムの少なくとも片面に形成することにより、
OHPフィルムの表面の硬度および不溶性を維持すると
共に、インキの吸収スピードを向上すること、逆流を防
止すること、および経時変化による反りを防止すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 171/02 PLQ C09D 171/02 PLQ 183/06 PMU 183/06 PMU 185/00 PMW 185/00 PMW G02B 1/10 G02B 1/10 Z (72)発明者 吉田 重夫 滋賀県野洲郡野洲町大字大篠原6番地 株 式会社中戸研究所内 (72)発明者 井狩 初美 滋賀県野洲郡野洲町大字大篠原6番地 株 式会社中戸研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機アルコキシドおよび該アルコキシド
    が、加水分解・重縮合して形成されるOH基を有するポ
    リマーのうちの少なくとも1種;ポリアルキレンオキサ
    イド;触媒;および水含有有機溶媒を含有する、防曇性
    コーティング組成物。
  2. 【請求項2】 前記アルコキシドが、次式(I)で示さ
    れる化合物の少なくとも1種である、請求項1に記載の
    防曇性コーティング組成物: M(OR)n(X)a-n (I) ここで、Mは、Si、Al、Ti、Zr、Ca、Fe、
    V、Sn、Li、Be、B、およびPからなる群から選
    択される無機原子であり、Rは、アルキル基であり、X
    は、アルキル基、官能基を有するアルキル基、またはハ
    ロゲンであり、aは、Mの原子価であり、そしてnは、
    1からaまでの整数である。
  3. 【請求項3】 前記Xが、カルボニル基、カルボキシル
    基、アミノ基、ビニル基、またはエポキシ基を有するア
    ルキル基である、請求項2に記載の防曇性コーティング
    組成物。
  4. 【請求項4】 前記アルコキシドが、Si(OC25
    4、Al(O−iso−C373、Ti(O−iso−C
    374、Zr(O−t−C494、Zr(O−n−C
    494、Ca(OC252、Fe(OC253、V
    (O−iso−C374 、Sn(O−t−C494、L
    i(OC25)、Be(OC352、B(OC
    253、P(OC252、およびP(OCH33でな
    る群から選択される少なくとも一種である、請求項2に
    記載の防曇性コーティング組成物。
  5. 【請求項5】 前記ポリアルキレンオキサイドが、ポリ
    エチレンオキサイドである、請求項1に記載の防曇性コ
    ーティング組成物。
  6. 【請求項6】 前記触媒が、塩基触媒を含有する、請求
    項1に記載の防曇性コーティング組成物。
  7. 【請求項7】 前記塩基触媒が、N,N−ジメチルベン
    ジルアミンである、請求項6に記載の防曇性コーティン
    グ組成物。
  8. 【請求項8】 さらに少なくとも1種のポリアクリル酸
    類を含む、請求項1に記載の防曇性コーティング組成
    物。
  9. 【請求項9】 前記ポリアクリル酸類が、ポリアクリル
    酸、ポリメタクリル酸、およびこれらの塩類でなる群か
    ら選択される少なくとも1種である、請求項8に記載の
    組成物。
  10. 【請求項10】 基材の少なくとも片面に、請求項1か
    ら9のいずれかに記載の防曇性コーティング組成物によ
    り形成される膜を有する、防曇性被膜を有する被覆基
    材。
  11. 【請求項11】 前記基材が、ガラス、またはプラスチ
    ックである、請求項10に記載の被覆基材。
  12. 【請求項12】 防曇性被膜を有する被覆基材の製造方
    法であって、 基材の少なくとも片面に請求項1から9のいずれかに記
    載の組成物を塗工する工程、および該塗工膜を80℃以
    上で熱処理する工程、を包含する方法。
  13. 【請求項13】 前記塩基触媒が、前記アルコキシドの
    加水分解物の重縮合反応、前記ポリアルキレンオキサイ
    ドの架橋反応、および該加水分解物、前記OH基を有す
    るポリマー、および該ポリアルキレンオキサイド相互間
    の重縮合反応および/または架橋反応のための触媒とし
    て作用し、前記防曇性被覆が形成される、請求項12に
    記載の製造方法。
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