JP2005233891A - 放射線像変換パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 高画質の放射線画像を与える高感度の放射線像変換パネルを提供する。
【解決手段】 蓄積性蛍光体粒子を含有する蛍光体層、及びその片面に設けられた光反射層を有する放射線像変換パネルにおいて、該蓄積性蛍光体粒子が粒子径の異なる二種類の蛍光体粒子の混合物であって、小さい蛍光体粒子の平均粒子径が2.0乃至4.0μmの範囲にあり、大きい蛍光体粒子の平均粒子径が6.0乃至15μmの範囲にあり、小さい蛍光体粒子と大きい蛍光体粒子の混合比(前者:後者)が重量比で10:90乃至50:50の範囲にあり、そして該蓄積性蛍光体粒子を励起するための励起光に対する該光反射層の散乱長が5μm以下である放射線像変換パネル。
【選択図】 なし



Description

本発明は、蓄積性蛍光体を利用する放射線画像情報記録再生方法に用いられる放射線像変換パネルに関するものである。
X線などの放射線が照射されると、放射線エネルギーの一部を吸収蓄積し、そののち可視光線や赤外線などの電磁波(励起光)の照射を受けると、蓄積した放射線エネルギーに応じて発光を示す性質を有する蓄積性蛍光体(輝尽発光を示す輝尽性蛍光体等)を利用して、この蓄積性蛍光体を含有するシート状の放射線像変換パネルに、被検体を透過したあるいは被検体から発せられた放射線を照射して被検体の放射線画像情報を一旦蓄積記録した後、パネルにレーザ光などの励起光を走査して順次発光光として放出させ、そしてこの発光光を光電的に読み取って画像信号を得ることからなる、放射線画像記録再生方法が広く実用に供されている。読み取りを終えたパネルは、残存する放射線エネルギーの消去が行われた後、次の撮影のために備えられて繰り返し使用される。
放射線画像記録再生方法に用いられる放射線像変換パネル(蓄積性蛍光体シートともいう)は、基本構造として、支持体とその上に設けられた蛍光体層とからなる。ただし、蛍光体層が自己支持性である場合には必ずしも支持体を必要としない。また、蛍光体層の上面(支持体に面していない側の面)には通常、保護層が設けられていて、蛍光体層を化学的な変質あるいは物理的な衝撃から保護している。
蛍光体層としては、蓄積性蛍光体とこれを分散状態で含有支持する結合剤とからなるもの、気相堆積法や焼結法によって形成される結合剤を含まないで蓄積性蛍光体の凝集体のみから構成されるもの、および蓄積性蛍光体の凝集体の間隙に高分子物質が含浸されているものなどが知られている。
また、上記放射線画像記録再生方法の別法として特許文献1には、従来の蓄積性蛍光体における放射線吸収機能とエネルギー蓄積機能とを分離して、少なくとも蓄積性蛍光体(エネルギー蓄積用蛍光体)を含有する放射線像変換パネルと、放射線を吸収して紫外乃至可視領域に発光を示す蛍光体(放射線吸収用蛍光体)を含有する蛍光スクリーンとの組合せを用いる放射線画像形成方法が提案されている。この方法は、被検体を透過などした放射線をまず、該スクリーンまたはパネルの放射線吸収用蛍光体により紫外乃至可視領域の光に変換した後、その光をパネルのエネルギー蓄積用蛍光体にて放射線画像情報として蓄積記録する。次いで、このパネルに励起光を走査して発光光を放出させ、この発光光を光電的に読み取って画像信号を得るものである。このような放射線像変換パネルも、本発明に包含される。
放射線画像記録再生方法(および放射線画像形成方法)は上述したように数々の優れた利点を有する方法であるが、この方法に用いられる放射線像変換パネルにあっても、できる限り高感度であってかつ画質(鮮鋭度、粒状性など)の良好な画像を与えるものであることが望まれている。
特許文献2には、蛍光体層の蛍光体として、粒子径分布のピークが1〜8μmにある蛍光体粒子と粒子径分布のピークが4〜30μmにある蛍光体粒子(両ピークの間隔は2μm以上)を、重量比で20:80乃至90:10の範囲で含む同一化学組成の輝尽性蛍光体の混合物を用いた放射線像変換パネルが開示されている。
特許文献3には、蛍光体層の蛍光体充填率が65%以上であり、そして輝尽性蛍光体として、粒子径0.5〜5μmにピークAの粒子径分布を持つ蛍光体粒子と粒子径6〜30μmにピークBの粒子径分布を持つ蛍光体粒子を、重量混合比5:95乃至40:60の範囲で混合したものであって、ピークBの粒子径がピークAの粒子径より5μm以上大きいか、またはピークAの粒子径の3倍以上である蛍光体を用いた放射線像変換パネルが開示されている。
特許文献4には、輝尽性蛍光体として、14面体型の希土類付活アルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体粒子であって、平均粒径Dmが3.5〜7.5μmの範囲にあり、粒径分布Qが0.500乃至0.800の範囲にある蛍光体粒子を用いた放射線像変換パネルが開示されている。また、粒子径が5.0〜8.0μmの蛍光体粒子と粒子径が2.0〜4.0μmの蛍光体粒子を、重量比で95:5乃至50:50の範囲で混合してなる蛍光体粒子の混合物を用いることも記載されている。
一方、特許文献5には、輝尽性蛍光体を含んだ蛍光体層の片面に、光反射性物質を含有し、該輝尽性蛍光体を励起するための励起波長における散乱長が5μm以下である光反射層を設けた放射線像変換パネルが開示されている。
特開2001−255610号公報 特公平4−75480号公報 特開平9−269400号公報 特開2000−284097号公報 特開2001−124898号公報
本発明は、高感度であって、高画質の放射線画像を与える放射線像変換パネルを提供することにある。
本発明者は、蛍光体層に隣接して、励起光に対する散乱長が5μm以下という光反射効率の高い光反射層を設けた場合に、この光反射層の効果を最大限に引き出しうる蛍光体の構成について検討を重ねた結果、特定の平均粒子径を有する二種類の蛍光体粒子を特定の混合比で混合した構成とすることによって、感度が高く、そしてパネルの構造モトルと量子ノイズが良化した粒状性の優れた放射線像変換パネルが得られることを見い出し、本発明に到達したものである。
従って、本発明は、蓄積性蛍光体粒子を含有する蛍光体層、およびその片面に設けられた光反射層を有する放射線像変換パネルにおいて、該蓄積性蛍光体粒子が粒子径の異なる二種類の蛍光体粒子の混合物であって、粒径の小さい方の蛍光体粒子の平均粒子径が2.0乃至4.0μmの範囲にあり、粒径の大きい方の蛍光体粒子の平均粒子径が6.0乃至15μmの範囲にあり、小さい蛍光体粒子と大きい蛍光体粒子の混合比(前者:後者)が重量比で10:90乃至50:50の範囲にあり、そして該蓄積性蛍光体粒子を励起するための励起光に対する該光反射層の散乱長が5μm以下であることを特徴とする放射線像変換パネルにある。
高効率の光反射層と特定の粒子構成の蛍光体層が組み合わされた本発明の放射線像変換パネルは、高感度であって、かつ粒状性が顕著に向上した放射線画像を与えることができる。よって、本発明の放射線像変換パネルは、医療用放射線画像診断などに有利に使用することができる。
本発明において、粒径の小さい方の蛍光体粒子の平均粒子径は2.0乃至3.0μmの範囲にあり、粒径の大きい方の蛍光体粒子の平均粒子径は6.0乃至10μmの範囲にあることが好ましい。
蛍光体層における蓄積性蛍光体粒子の充填率は65容量%以上であることが好ましい。
蓄積性蛍光体粒子は、14面体形状であることが好ましい。
以下に、本発明の放射線像変換パネルについて、図面を参照しながら詳細に述べる。
図1は、本発明の放射線像変換パネルの代表的な構成の例を概略的に示す断面図である。放射線像変換パネルは、順に支持体11、光反射層12、蓄積性蛍光体層13および保護層14から構成される。
本発明において光反射層12は、一般に微粒子状の光反射性物質を分散状態で含有支持する結合剤からなり、励起光に対する散乱長が5μm以下を示す。好ましくは、励起光に対する散乱長が4μm以下を示す。ここで、励起光に対する散乱長とは、励起光が一回散乱するまでに直進する平均距離を意味し、散乱長が短いほど光散乱性が高い。この散乱長は、下記の方法によって測定した透過率の測定値から、クベルカ・ムンクの理論に基づく計算方法により算出される値である。
まず、測定対象の放射線像変換パネルの光反射層に関して、同一の組成を持ち互いに厚さが相違する三枚以上のフィルム試料を作製し、各々のフィルム試料の厚さ(μm)および透過率(%)を測定する。この透過率の測定は、通常の分光光度計により測定することができる。測定波長は、蛍光体層に含まれる蓄積性蛍光体の励起光の波長とする必要がある。
次に、得られたフィルムの厚さ(μm)と透過率(%)の測定値を用いて、光散乱長をクベルカの理論に基づいて算出する。フィルムの厚さをdμm、フィルムの散乱長を1/αμm、フィルムの吸収長を1/βμmとする。深さZにおける光強度分布I(Z)を考える。このI(Z)をフィルムの表から裏に向かう成分i(Z)と裏から表に向かう成分j(Z)とに分けて考える。すなわち、I(Z)=i(Z)+j(Z)である。任意の深さZにおける微小厚さdzの膜での散乱吸収による光強度の増減は、クベルカ・ムンクの理論より下記の連立微分方程式(1)、(2)を解けばよい。
[数1]
di/dz=−(β+α)i+αj …(1)
dj/dz=(β+α)j−αi …(2)
γ2=β(β+2α)、ξ=(α+β−γ)/α、η=(α+β+γ)/αとし、KおよびLを積分定数とすると、上記連立微分方程式のiおよびjに関する一般解はそれぞれ、次のようになる。
[数2]
i(Z)=Ke-γZ+LeγZ
j(Z)=Kξe-γZ+LηeγZ
厚さdのフィルムの透過率Tは、
T=i(d)/i(0)
で与えられ、これにフィルム単独で透過率を測定する場合に、戻り光がない(j(d)=0)と仮定すると、透過率Tは厚さdの関数として下記式(3)で表すことができる。
[数3]
T(d)=(η−ξ)/(ηeγZ−ξe-γZ) …(3)
測定した透過率Tとフィルムの厚さdのデータを式(3)に入れて最小二乗法などにより最適化することにより、散乱長1/αおよび吸収長1/βを求めることができる。
本発明において蓄積性蛍光体層13は、蓄積性蛍光体粒子を分散状態で含有支持する結合剤からなり、蓄積性蛍光体粒子は、粒子径の異なる大小二種類の蛍光体粒子の混合物からなる。小さい方の蛍光体粒子(小粒子)の平均粒子径は、2.0乃至4.0μmの範囲にあり、大きい方の蛍光体粒子(大粒子)の平均粒子径は、6.0乃至15μmの範囲にある。好ましくは、小粒子の平均粒子径は2.0乃至3.0μmの範囲にあり、大粒子の平均粒子径は6.0乃至10μmの範囲にある。ここで、平均粒子径とは、メジアン粒径Dmであり、蛍光体粒子について粒径と頻度とからなる分布曲線を得たときに累積分布が全体粒子数の50%を示す粒径(分布の中心値)を意味する。また、小粒子と大粒子の混合比(前者:後者)は、重量比で10:90乃至50:50の範囲にある。
このように光反射層を短散乱長とすることにより、励起光に対する散乱性を高め光反射効率を上げて、蛍光体層中の蓄積性蛍光体粒子からの発光量を増加させることができる。一方、蛍光体層を上記のような蛍光体粒子の構成とすることによって、発光効率を上げながら、同時にパネルの構造モトルを小さくし、量子ノイズを減らして粒状性を高めることができる。すなわち、パネルから放出される発光光の量を増加させつつ、放射線画像の画質、特に粒状性を顕著に高めることができる。
また、X線等の放射線に対する吸収率を高めるために、蛍光体層13における蓄積性蛍光体粒子の充填率は65容量%以上であることが好ましい。さらに、蛍光体層は、画質の点から、励起光および発光光に対する散乱長が5乃至20μmの範囲にあることが好ましい。
本発明の放射線像変換パネルは、例えば以下のようにして製造することができる。
支持体は通常、柔軟な樹脂材料からなる厚みが50μm乃至1mmのシートあるいはフィルムである。支持体は透明であってもよく、あるいは支持体に、励起光もしくは発光光を反射させるための光反射性材料(例、アルミナ粒子、二酸化チタン粒子、硫酸バリウム粒子)を充填してもよく、あるいは空隙を設けてもよい。または、支持体に励起光もしくは発光光を吸収させるため光吸収性材料(例、カーボンブラック)を充填してもよい。支持体の形成に用いることのできる樹脂材料の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アラミド樹脂、ポリイミド樹脂などの各種樹脂材料を挙げることができる。さらに、画像の鮮鋭度を高める目的で、支持体の蛍光体層が形成される側の表面(支持体表面に下塗層、光反射層あるいは光吸収層等の補助層が設けられる場合には、それら補助層の表面であってもよい)には微小な凹凸が形成されていてもよい。必要に応じて、支持体は金属シート、セラミックシート、ガラスシートなどであってもよい。
支持体上には、光反射性物質と結合剤とからなる光反射層が設けられる。光反射性物質の例としては、Al23、ZrO2、TiO2、MgO、BaSO4、SiO2、ZnS、ZnO、CaCO3、Sb23、Nb25、2PbCO3・Pb(OH)2、PbF2、BiF3、Y23、YOCl、MIIFX(MIIはBa、Sr及びCaのうちの少なくとも一種であり、XはCl及びBrのうちの少なくとも一種である)、リトポン(BaSO4+ZnS)、ケイ酸マグネシウム、塩基性ケイ硫酸鉛、塩基性リン酸鉛、ケイ酸アルミニウムなどの白色顔料、および中空ポリマーを挙げることができる。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは組み合わせて用いてもよい。これらのうちでも高い屈折率を有する好ましい物質は、Al23、Y23、ZrO2、TiO2であり、高い屈折率によって光反射層の散乱長を容易に5μm以下にすることができる。
このような短散乱長の光反射層は、光反射性物質の粒子径を励起光の波長にできるだけ近づけることや、その形状を球形からできるだけずらして変形させることなどにより達成することができる。よって、光反射性物質の平均粒子径は励起光の波長の1/4乃至2倍の範囲にあることが好ましい。通常使用される励起光の波長は500〜800nmの範囲にあるので、光反射性物質の平均粒子径は0.1乃至2.0μmの範囲にあることが好ましい。
また、光反射性物質のBET比表面積(単位質量当たりの表面積)は、一般には1.5m2/g以上であり、好ましくは2乃至10m2/gの範囲であり、より好ましくは2.5乃至8m2/gの範囲にある。光反射性物質の嵩密度は、1mg/cm3以下であることが好ましく、より好ましくは0.6mg/cm3以下である。ここで、嵩密度(最密充填密度)とは、光反射性物質の粉体の質量を、空隙を包含する該粉体を振動によって最密に充填したときの嵩体積で割った値である。
このような物性を有する微粒子状の光反射性物質を用いて光反射層を形成することにより、光反射層中に空隙をより多く形成することができ、光反射性物質粒子同士が密着することがなく、高い屈折率を実現して短散乱長を達成することができる。
光反射層の形成は、上記の微粒子状の光反射性物質を結合剤と共に有機溶剤に分散溶解して塗布液を調製した後、この塗布液を支持体の表面に均一に塗布し、乾燥することにより行う。塗布液中の結合剤と光反射性物質の比率は、一般に1:10乃至1:50(重量比)の範囲にあり、好ましくは1:10乃至1:20(重量比)の範囲にある。結合剤および有機溶剤としては、後述する蛍光体層形成用の塗布液に使用できる結合剤および溶剤の中から任意に選択して用いることができる。塗布液には更に、光反射性物質の分散性を高める目的で、アルミニウム系カップリング剤、チタネート系カップリング剤およびシランカップリング剤などの表面処理剤を添加してもよい。塗布操作は、通常の塗布手段、例えばドクターブレード、ロールコータ、ナイフコータなどを用いる方法により行うことができる。光反射層の層厚は、一般には5乃至500μmの範囲にあることが好ましく、さらには20〜200μmの範囲にあることが好ましい。
なお、支持体と光反射層との間には、両者の接着性を高めるために、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などからなる接着層を設けてもよい。
光反射層上には、蓄積性蛍光体粒子を含有する蛍光体層が設けられる。蓄積性蛍光体としては、波長が400〜900nmの範囲の励起光の照射により、300〜500nmの波長範囲に輝尽発光を示す輝尽性蛍光体が好ましい。そのような好ましい輝尽性蛍光体の例としては、ユーロピウム又はセリウムで付活したアルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体(例、BaFBr:Eu、およびBaF(Br,I):Eu)、およびセリウム付活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体を挙げることができる。
これらのうちでも、基本組成式(I):
IIFX:zLn ‥‥(I)
で代表される希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体は特に好ましい。ただし、MIIはBa、Sr及びCaからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属を表し、LnはCe、Pr、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Nd、Er、Tm及びYbからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土類元素を表す。Xは、Cl、Br及びIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンを表す。zは、0<z≦0.2の範囲内の数値を表す。
上記基本組成式(I)中のMIIとしては、Baが半分以上を占めることが好ましい。Lnとしては、特にEu又はCeであることが好ましい。また、基本組成式(I)では表記上F:X=1:1のように見えるが、これはBaFX型の結晶構造を持つことを示すものであり、最終的な組成物の化学量論的組成を示すものではない。一般に、BaFX結晶においてX-イオンの空格子点であるF+(X-)中心が多く生成された状態が、600〜700nmの光に対する輝尽効率を高める上で好ましい。このとき、FはXよりもやや過剰にあることが多い。
なお、基本組成式(I)では省略されているが、必要に応じて下記のような添加物を基本組成式(I)に加えてもよい。
bA, wNI, xNII, yNIII
ただし、AはAl23、SiO2及びZrO2などの金属酸化物を表す。MIIFX粒子同士の焼結を防止する上では、一次粒子の平均粒径が0.1μm以下の超微粒子でMIIFXとの反応性が低いものを用いることが好ましい。NIは、Li、Na、K、Rb及びCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属の化合物を表し、NIIは、Mg及び/又はBeからなるアルカリ土類金属の化合物を表し、NIIIは、Al、Ga、In、Tl、Sc、Y、La、Gd及びLuからなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属の化合物を表す。これらの金属化合物としてはハロゲン化物を用いることが好ましいが、それらに限定されるものではない。
また、b、w、x及びyはそれぞれ、MIIFXのモル数を1としたときの仕込み添加量であり、0≦b≦0.5、0≦w≦2、0≦x≦0.3、0≦y≦0.3の各範囲内の数値を表す。これらの数値は、焼成やその後の洗浄処理によって減量する添加物に関しては最終的な組成物に含まれる元素比を表しているわけではない。また、上記化合物には最終的な組成物において添加されたままの化合物として残留するものもあれば、MIIFXと反応する、あるいは取り込まれてしまうものもある。
その他、上記基本組成式(II)には更に必要に応じて、Zn及びCd化合物;TiO2、BeO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、Y23、La23、In23、GeO2、SnO2、Nb25、Ta25、ThO2等の金属酸化物;Zr及びSc化合物;B化合物;As及びSi化合物;テトラフルオロホウ酸化合物;ヘキサフルオロケイ酸、ヘキサフルオロチタン酸、及びヘキサフルオロジルコニウム酸の1価又は2価の塩からなるヘキサフルオロ化合物;V、Cr、Mn、Fe、Co及びNiなどの遷移金属の化合物などを添加してもよい。さらに、本発明においては上述した添加物を含む蛍光体に限らず、基本的に希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体とみなされる組成を有するものであれば如何なるものであってもよい。
上記基本組成式(I)で表される希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体は、通常はアスペクト比が1.0乃至5.0の範囲にある。本発明に用いられる蓄積性蛍光体粒子は一般に、アスペクト比が1.0乃至2.0(好ましくは、1.0乃至1.5)の範囲にあり、そして粒子サイズ分布の標準偏差をσとしたときのσ/Dmが50%以下(好ましくは、40%以下)のものである。また、粒子の形状としては、直方体型、正六面体型、正八面体型、14面体型、これらの中間多面体型および不定型粉砕粒子などがあるが、それらのうちでは14面体型が好ましい。
ただし、本発明において蓄積性蛍光体は、上記基本組成式(I)で表される輝尽性蛍光体に限定されるものではない。
前述したように、本発明においては蓄積性蛍光体粒子として、平均粒子径(Dm)が2.0乃至4.0μmの範囲の小粒子と、平均粒子径が6.0乃至15μmの範囲の大粒子を、重量比で10:90乃至50:50の範囲で混合した混合物を用意する。
蓄積性蛍光体層の形成は、まず上述した大小二種類の蓄積性蛍光体粒子の混合物を結合剤と共に適当な有機溶剤に分散溶解して、塗布液を調製する。塗布液中の結合剤と蛍光体の比率は、一般に1:1乃至1:100(重量比)の範囲にあり、好ましくは1:10乃至1:50(重量比)の範囲にある。
蓄積性蛍光体粒子を分散支持する結合剤の例としては、ゼラチン等の蛋白質、デキストラン等のポリサッカライド、またはアラビアゴムのような天然高分子物質;および、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、ポリアルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマー、ポリウレタン、セルロースアセテートブチレート、ポリビニルアルコール、線状ポリエステル、熱可塑性エラストマーなどのような合成高分子物質を挙げることができる。なお、これらの結合剤は架橋剤によって架橋されたものであってもよい。
塗布液調製用の有機溶剤の例としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール等の低級アルコール;メチレンクロライド、エチレンクロライドなどの塩素原子含有炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂肪酸と低級アルコールとのエステル;ジオキサン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル;そして、それらの混合物を挙げることができる。
塗布液にはさらに、塗布液中における蛍光体の分散性を向上させるための分散剤、形成後の蛍光体層中における結合剤と蛍光体との間の結合力を向上させるための可塑剤、蛍光体層の変色を防止するための黄変防止剤、硬化剤、架橋剤など各種の添加剤が混合されていてもよい。
この塗布液を次に、光反射層の表面に前記の塗布手段を用いて均一に塗布して塗膜を形成する。この塗膜を乾燥して、光反射層上への蓄積性蛍光体層の形成を完了する。蓄積性蛍光体層の層厚は、目的とする放射線像変換パネルの特性、蛍光体の種類、結合剤と蛍光体との混合比などによっても異なるが、通常は20μm乃至1mmの範囲にあり、好ましくは50乃至500μmの範囲にある。
蓄積性蛍光体層には更にカレンダー処理などの圧縮処理を施してもよく、これにより、蛍光体層中の蓄積性蛍光体粒子の充填率をより一層高めて65容量%以上とすることができる。
なお、蛍光体層の励起光及び発光光に対する散乱長を5乃至20μmの範囲にするには、結合剤と蛍光体粒子との重量混合比を1:10乃至1:50の範囲にする、各蛍光体粒子の平均粒子径を2乃至10μmの範囲内にする、そして蛍光体の充填率を60容量%以上にする、などを適宜組み合わせて行う。
蓄積性蛍光体層は、必ずしも一層である必要はなく、二層以上で構成されていてもよく、その場合に少なくとも一層が前述した大小二種類の蛍光体粒子の混合物を含んでいればよく、それ以外の層は蛍光体の種類や粒子径、結合剤と蛍光体との混合比を任意に変えることができる。すなわち、用途に応じて蛍光体層の発光特性および放射線や励起光に対する吸収・散乱特性を変えることができる。また、必ずしも蓄積性蛍光体層を光反射層上に直接形成する必要はなく、別に用意した基板(仮支持体)上に蛍光体層を形成した後、蛍光体層を基板から引き剥がし、光反射層上に接着剤などを用いて接着してもよい。
蓄積性蛍光体層の表面には、放射線像変換パネルの搬送および取扱い上の便宜や特性変化の回避のために、保護層を設けることが望ましい。保護層は、励起光の入射や発光光の出射に殆ど影響を与えないように、透明であることが望ましく、また外部から与えられる物理的衝撃や化学的影響から放射線像変換パネルを充分に保護することができるように、化学的に安定で防湿性が高く、かつ高い物理的強度を持つことが望ましい。
保護層としては、セルロース誘導体、ポリメチルメタクリレート、有機溶媒可溶性フッ素系樹脂などのような透明な有機高分子物質を適当な溶媒に溶解して調製した溶液を蛍光体層の上に塗布することで形成されたもの、あるいはポリエチレンテレフタレートなどの有機高分子フィルムからなる保護層形成用シートを別に形成して蛍光体層の表面に適当な接着剤を用いて設けたもの、あるいは無機化合物を蒸着などによって蛍光体層上に成膜したものなどが用いられる。また、保護層中には酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、アルミナ等の光散乱性微粒子、パーフルオロオレフィン樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末等の滑り剤、およびポリイソシアネート等の架橋剤など各種の添加剤が分散含有されていてもよい。保護層の層厚は一般に、高分子物質からなる場合には約0.1〜20μmの範囲にある。
保護層の表面にはさらに、保護層の耐汚染性を高めるためにフッ素樹脂塗布層を設けてもよい。フッ素樹脂塗布層は、フッ素樹脂を有機溶媒に溶解(または分散)させて調製したフッ素樹脂溶液を保護層の表面に塗布し、乾燥することにより形成することができる。フッ素樹脂は単独で使用してもよいが、通常はフッ素樹脂と膜形成性の高い樹脂との混合物として使用する。また、ポリシロキサン骨格を持つオリゴマーあるいはパーフルオロアルキル基を持つオリゴマーを併用することもできる。フッ素樹脂塗布層には、干渉むらを低減させて更に放射線画像の画質を向上させるために、微粒子フィラーを充填することもできる。フッ素樹脂塗布層の層厚は通常は0.5μm乃至20μmの範囲にある。フッ素樹脂塗布層の形成に際しては、架橋剤、硬膜剤、黄変防止剤などのような添加成分を用いることができる。特に架橋剤の添加は、フッ素樹脂塗布層の耐久性の向上に有利である。
上述のようにして本発明の放射線像変換パネルが得られるが、本発明のパネルの構成は、公知の各種のバリエーションを含むものであってもよい。たとえば、得られる画像の鮮鋭度を向上させることを目的として、上記の少なくともいずれかの層を、励起光を吸収し発光光は吸収しないような着色剤によって着色してもよい。あるいは、更にX線などの放射線を吸収して紫外乃至可視領域に瞬時発光を示す蛍光体(放射線吸収用蛍光体)を含有する層を設けてもよい。そのような蛍光体の例としては、LnTaO4:(Nb,Gd)系、Ln2SiO5:Ce系、LnOX:Tm系(Lnは希土類元素である)、CsX系(Xはハロゲンである)、Gd22S:Tb、Gd22S:Pr,Ce、ZnWO4、LuAlO3:Ce、Gd3Ga512:Cr,Ce、HfO2等を挙げることができる。
[実施例1]
(1)蛍光体シートの作製
下記組成の材料をメチルエチルケトン(MEK)86gに加え、プロペラミキサを用いて10000rpmで30分間混合分散して、粘度3Pa・sの塗布液(結合剤/蛍光体の重量比:1/30)を調製した。この塗布液を、シリコーン系離型剤が塗布されたポリエチレンテレフタレートシート(仮支持体、厚み:190μm)の表面に、300mmの幅で機械塗布し乾燥した後、仮支持体から引き剥がして、蛍光体シート(厚み:400μm)を作製した。
蛍光体:二種類の14面体型BaF(Br0.850.15):Eu2+蛍光体粒子
(平均粒子径(Dm)と混合比は表1に記載) 計1000g
結合剤:ポリウレタンエラストマー(パンデックスT-5265H[固形]、大日本 インキ化学工業(株)製)のMEK溶液[固形分13重量%]182g
架橋剤:ポリイソシアネート(コロネートHX[固形分100%]、
日本ポリウレタン工業(株)製) 3g
黄変防止剤:エポキシ樹脂(エピコート#1001[固形]、
油化シェルエポキシ(株)製) 6.7g
(2)光反射層の形成
下記組成の材料をMEK387gに加え、混合分散して粘度2〜3Pa・sの塗布液を調製した。この塗布液をポリエチレンテレフタレートシート(支持体、厚み:188μm、ヘイズ度:約27、ルミラーS-10、東レ(株)製)の表面に、機械塗布し乾燥して、光反射層(層厚:約100μm)を形成した。
光反射性物質:高純度アルミナ微粒子(平均粒子径:0.4μm、
UA-5105、昭和電工(株)製) 444g
結合剤:軟質アクリル樹脂(クリスコートP-1018GS[20%トルエン
溶液]、大日本インキ化学工業(株)製) 100g
着色剤:群青(SM-1、第一化成工業(株)製) 2.2g
(3)蛍光体層の形成(熱圧縮処理)
支持体の光反射層表面に、上記蛍光体シートを塗布形成時の裏面(仮支持体側)が接するようにして重ね、これをカレンダー機を用いて総荷重2300kg、上側ロール温度45℃、下側ロール温度45℃、送り速度0.3m/分にて熱圧縮した。これにより、蛍光体層は光反射層に完全に融着した。熱圧縮後の蛍光体層の層厚300μm、蛍光体粒子の充填密度3.61g/cm3(充填率69容量%)であった。
(4)保護層の形成
下記組成の材料をMEK38gに加え、混合溶解して塗布液を調製した。この塗布液を蛍光体層の表面に塗布し乾燥して、保護層(層厚:3μm)を形成した。
高分子物質:フルオロオレフィン・ビニルエーテル共重合体(ルミフロン
LF-504X[30%キシレン溶液]、旭硝子(株)製) 76g
架橋剤:ポリイソシアネート(スミジュールN3500[固形分100%]、
住友バイエルウレタン(株)製) 7.5g
触媒:ジブチルチンジラウレート(KS1260、共同薬品(株)製) 0.25mg
得られた積層体を200mm×250mmのサイズに裁断して、順に支持体、光反射層、蓄積性蛍光体層および保護層から構成された本発明の放射線像変換パネルを得た(図1参照)。
[実施例2〜10]
実施例1において、二種類の蛍光体粒子の平均粒子径と混合比を表1に記載したように変更したこと以外は実施例1と同様にして、本発明の各種の放射線像変換パネルを製造した。
[比較例1〜5]
実施例1において、二種類の蛍光体粒子の平均粒子径と混合比を表1に記載したように変更したこと以外は実施例1と同様にして、比較のための各種の放射線像変換パネルを製造した。

[放射線像変換パネルの性能評価]
得られた各放射線像変換パネルについて、以下のようにして散乱長の測定、および感度と放射線画像の画質の評価を行った。
(1)光反射層の散乱長の測定
光反射層について、実施例と同一の組成で互いに厚さが相違する三枚以上のフィルム試料を作製し、各々のフィルム試料の厚さ(μm)、および全透過率(%)を自記分光光度計(U−3210型、(株)日立製作所製、150φ積分球を付設)を用いて測定した。測定値をクベルカ・ムンクの理論式より導き出された前記式(3)に導入して、各散乱長を求めた。測定波長は、蛍光体層の輝尽性蛍光体の励起スペクトルの主ピーク波長(代表値:660nm)、および輝尽発光スペクトルの最大ピーク波長(代表値:400nm)であった。得られた光反射層の散乱長は、3.7μm(660nm)および3.3μm(400nm)であった。
(2)感度と画質の評価
放射線像変換パネルを室内光を遮蔽可能なカセッテに収納し、これにタングステン管球、管電圧80kVpのX線(10mR相当)を照射した後、暗室内にて変換パネルをカセッテから取り出し、読取装置(励起光:半導体レーザ光、波長660nm、励起光量:5J/m2)を用いて、変換パネル表面から放出された輝尽発光光を受光器(分光感度S−5の光電子増倍管)で受光した。受光した光を電気信号に変換し、その発光量(相対値)により感度を評価した。
さらに、画像再生装置によって画像に再生して、フィルムに出力した。得られた画像の粒状性(パネルの構造モトルを反映)を目視により、以下の四段階で評価した。また、X線照射量を0.1mR相当として、同様にして画像を得、画像の粒状性(量子ノイズを反映)を目視により、以下の四段階で評価した。
AA: 非常に良好である A: 良好である
B: 少し劣るが、実用可能である C: 不良で、実用上支障がある
得られた結果をまとめて表1に示す。
Figure 2005233891
Figure 2005233891
表1の結果から明らかなように、本発明の放射線像変換パネル(実施例1〜10)はいずれも、比較のための放射線像変換パネル(比較例1〜8)に比べて、感度が高く、かつ構造モトルと量子ノイズそれぞれを反映した粒状性とも良好であった。
比較例1〜8から、小粒子の平均粒子径が2μm未満であると感度が著しく低下し、4μmを越えると粒状性が低下することが分かる。一方、大粒子の平均粒子径が6μm未満であると、充填率が小さく、量子ノイズによる粒状性が低下し、15μmを越えると構造モトルによる粒状性が低下することが分かる。また、小粒子と大粒子の比率が5:95でも構造モトルによる粒状性が低下することが分かる。
本発明の放射線像変換パネルの代表的な構成例を示す概略断面図である。
符号の説明
11 支持体
12 光反射層
13 蓄積性蛍光体層
14 保護層

Claims (4)

  1. 蓄積性蛍光体粒子を含有する蛍光体層、およびその片面に設けられた光反射層を有する放射線像変換パネルにおいて、該蓄積性蛍光体粒子が粒子径の異なる二種類の蛍光体粒子の混合物であって、粒径の小さい方の蛍光体粒子の平均粒子径が2.0乃至4.0μmの範囲にあり、粒径の大きい方の蛍光体粒子の平均粒子径が6.0乃至15μmの範囲にあり、小さい蛍光体粒子と大きい蛍光体粒子の混合比(前者:後者)が重量比で10:90乃至50:50の範囲にあり、そして該蓄積性蛍光体粒子を励起するための励起光に対する該光反射層の散乱長が5μm以下であることを特徴とする放射線像変換パネル。
  2. 小さい蛍光体粒子の平均粒子径が2.0乃至3.0μmの範囲にあり、大きい蛍光体粒子の平均粒子径が6.0乃至10μmの範囲にある請求項1に記載の放射線像変換パネル。
  3. 蛍光体層における蓄積性蛍光体粒子の充填率が65容量%以上である請求項1または2に記載の放射線像変換パネル。
  4. 蓄積性蛍光体粒子が14面体形状である請求項1乃至3のいずれかの項に記載の放射線像変換パネル。
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