JP2005233465A - 折畳み可能な放熱板、およびその敷設方法 - Google Patents

折畳み可能な放熱板、およびその敷設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 製作が簡単で、折畳みが可能で、梱包、保管、運搬、施工する際に流体チューブが挫屈したり、傷がついたりせず、敷設現場に簡単に敷設できる放熱板、および、(2)その敷設方法を提供すること。
【解決手段】 表裏の一方の面に、流体チューブ用埋設溝が刻設された長尺狭幅の板状体を複数組合せて平面四角形とし、埋設溝に流体チューブを埋設し、放熱シートを貼着し、隣接する板状体の幅方向端部同士が接触する複数の接触部を折曲部とした折畳み可能な放熱板において、一方の板状体の流体チューブ出口開口部と、他方の板状体の流体チューブ入口開口部を、末広がり状にされてなり、相互に接触する板状体の端部が相じゃくり継ぎ構造とされてなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、折畳み可能な放熱板およびその敷設方法に関する。さらに詳しくは、一般住宅、集合住宅、商業ビル、養護施設、保育園、幼稚園、ホテルなどの建築物の床面上に敷設され、梱包、保管、輸送、敷設作業などが容易な、折畳み可能な放熱板、および、これによる暖房床などの敷設方法に関する。
従来、寒冷地の住宅の居住性、温暖地の住宅の寒冷期における居住性を向上させる目的で、住宅の床面から暖房する床暖房技術が提案され、実用化されている。例えば、一戸建て住宅にあっては、大引と床板との間に、大引の上に敷いた下張合板の上面(または上側)などに、床暖房用放熱板(または床暖房パネル)を組込む方法が採用されている。マンションなどのような集合住宅やホテルなどにあっては、スラブ床の上面に敷いた下張合板の上などに、床暖房用放熱板を敷設する方法が採用されている。
床暖房用放熱板(または床暖房用パネル)は、例えば、特開昭60−223922号公報(特許文献1)、特開平3−175216号公報(特許文献2)、特開平4−80596号公報(特許文献3)、特開平8−261485号公報(特許文献4)などに記載されているように、軟質発泡体または硬質発泡体よりなる板状体の表裏のいずれか一方の面に溝や空間を形成し、これら溝や空間部分に熱媒用チューブを埋設し、その表面にアルミニウム箔などの均熱材で被覆した構造のものが提案されている。
これら提案されている放熱板は、長尺狭幅の板状体に、板状体の長さ方向に沿って形成した溝や空間に、熱媒(流体)チューブを埋設するのが一般的であった。このような構造の放熱板を敷設する際には多くの場合、あらかじめ工場で広幅に組立て、広幅に組立てたものを敷設現場に搬入して床面に敷設する手法が採用されている。しかしながら、この従来法によると、工場で広幅に組立てた放熱板を、梱包、保管、輸送などの作業性を向上させる目的で、折畳むと熱媒チューブが挫屈したり、板状体に刻説した溝との摩擦により傷がついたりするという欠点があった。
熱媒チューブが挫屈したり、板状体に刻設した溝との摩擦により傷がついたりするのは、熱媒チューブを長尺狭幅の一方の板状体から隣接する他方の板状体に連通させる板状体の幅方向端部で多発することに注目し、これら欠点を解消する方法を検討した結果、板状体の幅方向端部を取付け自在とした構造の放熱板を提案した{特開平11−281070号公報(特許文献5)}。しかし、その後さらに検討した結果、先に提案した構造の放熱板は、上記欠点は解消できたが、なお、板状体の数が多く放熱板の製作作業や、板状体を配置した後床面に、釘および/またはビスで固定する作業が困難であるという欠点があることがわかった。
特開昭60−223922号公報 特開平3−175216号公報 特開平4−80596号公報 特開平8−261485号公報 特開平11−281070号公報
本発明者は、製作が簡単で、折畳みが可能で、梱包、保管、運搬、施工(敷設)する際に熱媒チューブが挫屈したり、板状体に刻説した溝との摩擦により傷がついたりせず、施工現場に簡単に敷設できる折畳み可能な放熱板を提供すべく鋭意検討の結果、本発明を完成したものである。本発明の目的は、次のとおりである。
1.製作が簡単で、折畳みが可能で、梱包、貯蔵、運搬、敷設する際に熱媒チューブが挫屈したり、板状体に刻設した溝との摩擦により傷がついたりせず、敷設現場に簡単に敷設できる折畳み可能な放熱板を提供すること。
2.板状体を配置した後床面に、釘および/またはビスによる固定作業が容易な折畳み可能な放熱板を提供すること。
3.上の折畳み可能な放熱板の敷設方法を提供すること。
上記課題を解決するために、第一発明では、一方の面に熱媒チューブの埋設溝が刻設された長尺狭幅で平面形状が長方形を呈する板状体の複数枚を、相互の長さおよび/または幅方向端部同士を接触させて配置して広に面積とされ、上記埋設溝には熱媒チューブを埋設し、相互に隣接する板状体の端部同士が隣接する部分を折曲部とした折畳み可能な放熱板において、
相互に隣接する板状体の第一板状体(A1)幅方向端部の熱媒チューブ出口開口部が、長さ方向の端部近傍に、幅方向端部に対して直角にされた部分と、熱媒チューブが湾曲可能な最小径より大きい径で弧状にされた部分との双方で末広がり状にされてなり、第二板状体(A2)幅方向端部の熱媒チューブ入口開口部が、長さ方向の端部近傍であって第一板状体(A1)の開口部とは対応しない位置に、幅方向端部に対して直角にされた部分と、熱媒チューブが湾曲可能な最小径より大きい径で弧状にされた部分との双方で、上記第一板状体(A1)と異なる方向に末広がり状にされてなり、第二板状体(A2)と第三板状体(A)、および、第三板状体(A3)と第四板状体(A4)以降の板状体も順次上と同様の末広がり状の開口部が設けられてなり、
第一板状体(A1)には、厚さ方向の下側に、長さ方向の一方に外側下延在部(a11)が、幅方向の一方に外側下延在部(a12)が、長さ方向の上側に外側上延在部(a21)が、幅方向の他方に外側上延在部(a22)がそれぞれ設けられ、
第二板状体(A2)には、厚さ方向の下側に、長さ方向の一方に外側下延在部(b11)が、幅方向の一方に外側下延在部(b12)が、長さ方向の上側に外側上延在部(b21)が、幅方向の他方に外側上延在部(b22)がそれそれ設けられてなり、
外側下延在部(a11)と(b11)がそれぞれ他の板状体の外側上延在部(a21)と(b21)と、および、外側上延在部(a22)と(b22)がそれぞれ他の板状体の外側下延在部(b12)と(a12)とで相じゃくり継ぎ構造を形成することを特徴とする、折畳み可能な放熱板を提供する。
さらに、第二発明では、第一発明に係る折畳み可能な放熱板を床面に敷設するにあたり、まず、放熱板幅方向最端部となる第一板状体(A1)を床面の所定位置に配置し、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
ついで、第一板状体(A1)の外側下延在部(a12)に、第二板状体(A2)の外側上延在部(b22)を重ね継ぎ合せて第二板状体(A2)を床面に載置し、重ね継ぎ合せた状態で第二板状体(A2)を外側上延在部(b21)側にスライドさせ、熱媒チューブを、第一板状体(A1)の熱媒チューブ出口開口部の弧状にされた部分と、第二板状体(A2)の熱媒チューブ入口開口部の弧状にされた部分とに密着させ、同時に双方の板状体に繋がっている熱媒チューブを緊張させ、外側下延在部(b11)と外側下延在部(b12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
第二板状体(A2)の外側下延在部(b12)側に、第三板状体(A3)の外側上延在部(a22)を重ね継ぎ合せて第三板状体(A2)を床面に載置し、重ね継ぎ合せた状態で第三板状体(A3)を外側下延在部(a21)側にスライドさせ、熱媒チューブを、第二板状体(A2)の熱媒チューブ出口開口部の弧状にされた部分と、第三板状体(A3)の熱媒チューブ入口開口部の弧状にされた部分とに密着させ、同時に双方の板状体に繋がっている熱媒チューブを緊張させ、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
第三板状体(A3)外側下延在部(a12)側に第二板状体(A2)と同じ構造の第四板状体(A4)を同様の手順で密着、スライド、熱媒チューブの緊張、床面えの釘および/またはビスでの固定を繰り返し、凹部にダミー部材を配置して固定することを特徴とする、折畳み可能な放熱板の敷設方法を提供する。
さらに第三発明では、第一発明に係る折畳み可能な放熱板を床面に敷設するにあたり、まず、A(第一)組の第一板状体(A1)を床面の所定位置に配置し、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、第一板状体(A1)の長さ方向端部に、B(第二)組の第一板状体(B1)を、第一板状体(A1)の外側下延在部(a11)と第一板状体(B1)の外側上延在部(a21)とを重ね継ぎ合せて配置し、第一板状体(B1)の外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
ついで、B組の第一板状体(B1)の外側下延在部(a12)に、B組の第二板状体(B2)の外側上延在部(b22)を重ねて継ぎ合せて配置し、継ぎ目を重ね合わせた状態で、第二板状体(B2)を外側上延在部(b21)側にスライドさせ、熱媒チューブを緊張させ、第二板状体(B2)の外側下延在部(b11)と外側下延在部(b12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
さらに、B組の第二板状体(B2)の外側下延在部(b11)に、A組の第二板状体(A2)の外側上延在部(b21)を重ね、かつ、第一板状体(A1)の外側下延在部(a12)に第二板状体(B2)の外側上延在部(b22)を重ねて配置し、第二板状体(A2)を外側上延在部(b21)側にスライドさせ、熱媒チューブを緊張させ、外側下延在部(b11)と外側下延在部(b12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
つづいて、A組の第二板状体(A2)の外側下延在部(b12)に、A組の第三板状体(A3)の外側上延在部(a22)を重ねて継ぎ合せて配置し、継ぎ目を重ね合わせた状態で第三板状体(A3)を外側上延在部(a21)側にスライドさせ、熱媒チューブを緊張させ、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
A組の第三板状体(A3)の長さ方向端部の外側下延在部(a11)に、B組の第三板状体(B3)の外側上延在部(a21)とを重ねて継ぎ合せて配置し、第三板状体(B3)の外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
B組の第三板状体(B3)の外側下延在部(a12)に、B組の第四板状体(B4)を同様の手順で密着、スライド、熱媒チューブの緊張、床面えの釘および/またはビスでの固定を繰り返し、凹部にダミー部材を配置して固定することを特徴とする、折畳み可能な放熱板の敷設方法を提供する。
本発明は、以下詳細に説明するとおりであり、次のような特別に有利な効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。
1.本発明に係る折畳み可能な放熱板は、部品が少ないので部品管理や製作が容易である。
2.本発明に係る折畳み可能な放熱板は、熱媒チューブを隣接する板状体の一方から他方に渡る部分を末広がり状にされた開口部にされており、この部分で熱媒チューブを弛緩させ、放熱板の折畳み状態を解くので、熱媒チューブが挫屈したり、板状体に刻設した溝との摩擦により傷がついたりし難い。
3.本発明に係る折畳み可能な放熱板は、隣接する板状体相互の継ぎ目のそれぞれに、相じゃくり継ぎ構造を形成する特殊な構造の延在部を設けているので、板状体を配置した後床面に、釘および/またはビスによる固定作業が容易である。
4.本発明に係る折畳み可能な放熱板を敷設する際には、まず、第一板状体を所定位置に配置し、特殊な構造の延在部を釘および/またはビスによって固定し、ついで第二板状体の幅方向端部を重ね継ぎ合せ、重ね継ぎ合せた状態で特定の方向にスライドさせ、熱媒チューブを緊張させ、外側下延在部を釘および/またはビスによって固定し、以後同様に上の手順を繰り返せばよいので、敷設作業が極めて簡単であり、敷設に熟練を要しない。
5.ダミー部材を、合成樹脂板と表装材とによって構成すると切断が容易となり、敷設現場の状況に応じて大きさを容易に変更することができ、敷設に熟練を要しない。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る折畳み可能な放熱板は、長尺狭幅の複数の板状体によって構成され、敷設(施工)後は長尺で広幅のほぼ四角形の床暖房用放熱板(パネル)とされる。板状体の素材は、木質合板、木製板、合板、パーティクルボード、繊維板、合成樹脂板、およびこれら板を組み合せた複合材などの中から選ばれる。合成樹脂板は、独立気泡を有しかつ優れた剛性を有する硬質発泡樹脂製平板の中から選ぶのが好適である。硬質発泡樹脂の具体例としては、発泡ポリスチレン、発泡ポリスチレンと発泡ポリエチレンとの混合物、発泡ポリプロピレン、硬質ポリウレタン、発泡硬質ゴムなどが挙げられるが、例示したものに限定されるものではない。発泡樹脂製平板の発泡倍率は、1.2〜50倍の範囲で選ぶことができる。複合材としては、木製板または発泡合成樹脂板の表面にアルミニウム箔を積層したもの、発泡合成樹脂板の表面に薄い木製表装材を積層したものなどが挙げられる。
板状体の厚さは、熱媒チューブの直径プラス(+)1mmを最小とし、最大は熱媒チューブの直径プラス40mmまでの範囲で選ぶことができる。板状体の厚さが熱媒チューブの直径プラス40mm以上であると、部材が厚くなりすぎ、製作、保管、運搬、敷設作業などにおいて取扱い難くなるので、好ましくない。板状体の長さは、30〜200cmの範囲で選ぶことができる。板状体の幅は、30〜200cmの範囲で選ぶことができる。幅が200cmを超えると、折畳み、梱包、保管、運搬、敷設などの取り扱いが繁雑になり、30cm未満であると一定の幅にするのに板状体の数が多くなり、製作作業や折畳み作業、敷設時の折畳み解放作業が繁雑となり、熱媒チューブを方向転換させるU字状溝を刻設できないので、好ましくない。複数枚の板状体は、厚さ、長さ、幅などを同じ寸法とするのが好ましい。
放熱板を構成する板状体の表裏のいずれか一方の面に、熱媒チューブの埋設溝を刻設する。埋設溝を刻設する面は、板状体の表面側、裏面側のいずれでもよい。この埋設溝は、直線状、U字状(若干変形させた変形U字状のものを含む)および末広がり状(いずれも上側から見た際の構造)とされて刻設される。直線状溝は板状体の長さ方向に沿って刻設される溝であり、U字状溝は板状体の長さ方向に一端または両端に設けられ、熱媒チューブはU字または変形U字に湾曲させて、熱媒チューブを方向転換させる溝であり、湾曲させる径は湾曲可能な最小径より大きい径とする。湾曲させる径を上のようにすることにより、熱媒チューブを湾曲させる際に破損することがないので好ましい。
末広がり状溝は、板状体の長さ方向の一端または両端近傍に設けられ、一方を直線状の溝に連接させ、幅方向端部に対して直角にされた部分(以下、単に「直角部分」と記載することがある)と、熱媒チューブが湾曲可能な最小径より大きい径で弧状にされた部分(以下、単に「湾曲部分」と記載することがある)との双方とで構成する。この末広がり状溝は、板状体の幅方向端部壁面(側壁面)に開口した開口部を形成する(後記、図4参照)。
熱媒チューブが湾曲可能な最小径とは、熱媒チューブを湾曲させて方向転換する際などに、熱媒チューブを破損させずに湾曲させることができる最小の直径を意味する。湾曲部分の径を湾曲可能な最小径より大きい径で湾曲させると、熱媒チューブを湾曲させる際に破損することがないので好ましい。この湾曲できる最小の直径は、熱媒チューブの素材、直径、肉厚などによって変るので、事前に確認しておく必要がある。
末広がり状溝は、放熱板を折畳む際には、熱媒チューブが移動できる隙間を広く、熱媒チューブを挫屈させないように機能し、かつ、放熱板を所定の床面に敷設する際には、熱媒チューブの表面に傷をつけず、熱媒チューブを末広がり状に弧状にされた部分(湾曲部分)に沿って配置することができる。末広がり状溝の直角部分は、熱媒チューブが移動できる範囲を制限する。
相互に隣接する板状体において、第一板状体(A1)の幅方向端部の熱媒チューブ出口開口部は、長さ方向の端部近傍に、直角部分と弧状部分との双方で末広がり状にする(後記、図4参照)。第二板状体(A2)の幅方向端部の熱媒チューブ入口開口部もまた、長さ方向の端部近傍であって第一板状体の開口部とは対応しない位置に、幅方向端部に対して直角にされた部分(直角部分)と、熱媒チューブが湾曲可能な最小径より大きい径で弧状にされた部分(弧状部分)との双方で、上記第一板状体(A1)と異なる方向に末広がり状とする(後記する図2、図3および図4参照)。板状体幅方向端部の熱媒チューブ出口開口部を設ける位置を、第二板状体(A2)の流体入口開口部とを対応しない位置とすることによって、熱媒チューブを円滑に緊張させることができ、同時に、放熱板表装材の繋ぎ目の位置に一定の規則性をもたせ、外観を美麗にすることができるので好ましい。第二板状体(A2)と第三板状体(A3)、および、第三板状体(A3)と第四板状体(A4)以降の板状体も順次、上と同様に末広がり状の開口部を設け、同様に配置するものとする(後記、図1参照)。
本発明に係る折畳み可能な放熱板は、第一板状体(A1)には、厚さ方向の下側に、長さ方向の一方に外側下延在部(a11)を設け、幅方向の一方に外側下延在部(a12)を設ける。外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とで、L字(平面形状)を形成する。長さ方向の外側下延在部(a11)と幅方向の外側下延在部(a12)は、第一板状体(A1)を床面に配置し、釘および/またはビスによって床面に固定する際に活用される。外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)は、板状体の端部を肉薄にして形成するのが好ましい。長さ方向の上側には、外側上延在部分(a21)と、幅方向の他方に外側上延在部分(a22)とをそれぞれ設ける。外側上延在部分(a21)と外側上延在部分(a22)とで、L字(平面形状)を形成する。長さ方向の外側下延在部(a11)には、第一板状体(A)と同型の板状体を継ぎ足す際に、同型の板状体の外側上延在部分(a21)が重ねられ、相じゃくり継ぎ構造を形成する。幅方向の外側下延在部(a12)は、後記する第二板状体(A2)の外側上延在部分(b22)が重ねられる。外側上延在部分(a21)と(a22)は、板状体の端部を肉薄にして形成してもよいし、板状体表面に貼着した表装材によって形成してもよい。
第二板状体(A2)には、厚さ方向の下側に、長さ方向の一方に外側下延在部(b11)を設け、幅方向の一方に外側下延在部(b12)を設ける。外側下延在部(b11)と外側下延在部(b12)とで、L字(平面形状)を形成する。長さ方向の上側に外側上延在部分(b21)を設け、幅方向の他方に外側上延在部分(b22)をそれぞれ設ける。外側上延在部分(b21)と外側上延在部分(b22)とで、L字(平面形状)を形成する。長さ方向の外側下延在部(b11)と幅方向の外側下延在部(b12)は、第二板状体(A2)を床面に配置し、釘および/またはビスによって床面に固定する際に活用される。長さ方向の外側下延在部(b11)には、第二板状体(A2)と同型の板状体を継ぎ足す際に、同型の板状体の外側上延在部分(b22)が重ねられ、相じゃくり継ぎ構造を形成する。幅方向の外側下延在部(b12)は、第一板状体(A1)と同型の外側上延在部分(a22)が重ねられる。
板状体の外側下延在部を有する面の上面に刻設された埋設溝に熱媒チューブを埋設し、熱媒チューブを埋設した側の全面または一部にアルミニウム箔のような金属箔を放熱シート(または均熱材)を貼着し、埋設溝に埋設した熱媒チューブが外れるのを防止し、隣接する板状体の端部同士が隣接する複数の接触部を折曲部として折畳み可能とされる。放熱シートの表面には、さらに薄い木製の仕上げ材を貼着するのが好ましい。
埋設溝に埋設される熱媒チューブは、その内側空間に熱媒を通す機能を果たすものであり、可撓性に優れ、機械的強度、耐熱性、耐薬品性などにも優れている必要がある。このような特性を発揮する熱媒チューブとしては、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管、管の壁面内部に金属線を埋設した樹脂管などが挙げられる。中でも好ましいのは、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管である。流体チューブの外径は、建築物の構築される地域、建築物の種類などにより異なるが、5〜25mmの範囲で選ぶことができる。
本発明に係る折畳み可能な放熱板は、あらかじめ敷設現場とは異なる工場などで、上記板状体に埋設溝を刻設し、この埋設溝に熱媒チューブを埋設して複数枚の板状体を繋ぎ、放熱シート(または均熱材)を貼着し、さらにこの上に仕上げ材を貼着すると、埋設溝から熱媒チューブが外れないようにすることができる。第一板状体(A1)の幅方向端部に末広がり状にされた開口部と、第二板状体(A2)の幅方向端部に末広がり状にされた開口部との間で、熱媒チューブが一方から他方に渡り(第一板状体と第二板状体とを繋ぐ)、熱媒チューブがこの渡り部分で露出する。双方の末広がり状の開口部は空間が広くされているので、折畳む際には熱媒チューブを弛緩させると(後記、図4参照)折畳む際、折畳み状態を開放する際に、熱媒チューブが挫折することがない。
本発明に係る折畳み可能な放熱板を折畳む際の手順は、第一板状体(A1)の表面側に第二板状体(A2)の表面側を重ね、第二板状体(A2)の裏面側に第三板状体(A3)の裏面側を重ね、第三板状体(A3)の表面側に第四板状体(A4)の表面側を重ね、これ以降の板状体も順次上のような重ね合わせればよい。複数の板状体より構成された放熱板を、上の手順で折畳むことができるので、梱包、貯蔵、運搬、敷設現場えの搬入などが容易となる。
以下、本発明に係る折畳み可能な放熱板の敷設方法を説明する。放熱板を敷設する場合、板状体が長い場合は、板状体を長さ方向に継ぎ足さず、幅方向のみに継ぎ足す方法(第二発明、後記図5参照)と、敷設場所の平面積が広い場合は、板状体を長さ方向と幅方向の双方に継ぎ足す方法(第三発明、後記図6参照)とがある。
第二発明に係る敷設方法は、敷設場所が比較的狭い場合に採用される。まず、放熱板幅方向最端部となる第一板状体(A1)を床面の所定位置に配置し、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定する。この第一板状体(A1)は、放熱板の幅方向最端部とされる。ついで、第一板状体(A1)の外側下延在部(a12)に、第二板状体(A2)の外側上延在部(b22)を重ね相じゃくり構造として広幅とし、第二板状体(A2)を床面に載置する。外側延在部を重ね相じゃくり構造としたまま、第二板状体(A2)を外側上延在部(b21)側にスライドさせ、熱媒チューブを、第一板状体(A1)の熱媒チューブ出口開口部の弧状にされた部分と、第二板状体(A2)の熱媒チューブ入口開口部の弧状にされた部分とに密着させ、同時に、双方の板状体に繋がっている熱媒チューブを緊張させる。熱媒チューブを緊張させた状態で、外側下延在部(b11)と外側下延在部(b12)とを、釘および/またはビスで床面に固定する。
第二板状体(A2)の外側下延在部(b12)側に、第三板状体(A3)の外側上延在部(a22)を重ね相じゃくり構造として広幅として、第三板状体(A3)を床面に載置する。相じゃくり構造としたまま第三板状体(A3)を外側下延在部(a21)側にスライドさせ、熱媒チューブを、第二板状体(A2)の熱媒チューブ出口開口部の弧状にされた部分と、第三板状体(A3)の熱媒チューブ入口開口部の弧状にされた部分とに密着させ、同時に双方の板状体に繋がっている熱媒チューブを緊張させる。熱媒チューブを緊張させた状態で、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定する。第三板状体(A3)は、第一板状体(A1)と同一構造とする。
第三板状体(A3)の外側下延在部(a12)側に、第二板状体(A2)と同じ構造の第四板状体(A4)を同様の手順で継ぎ合せ、スライドさせ、熱媒チューブの緊張させ、床面えの釘および/またはビスでの固定する。第四板状体(A4)の外側下延在部(b12)側に、第三板状体と同じ構造の板状体を同様の手順で重ね相じゃくり構造とし、相じゃくり構造としたまま第四板状体(A4)を外側上延在部(b21)側にスライドさせ、熱媒チューブの緊張させ、床面えの釘および/またはビスでの固定を繰り返し、所定の幅とする。組合せた板状体の凹部(床面が露出している部分)には、ダミー部材を配置して固定する。
第三発明方法は、敷設場所が広い場合に採用される方法であり、二組以上の板状体が組み合され敷設される(後記、図6参照)。まず、A組の第一板状体(A1)を床面の所定位置に配置し、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定する。第一板状体(A1)の長さ方向端部に、B組の第一板状体(B1)を、第一板状体(A1)の外側下延在部(a11)と第一板状体(B1)の外側上延在部(a21)とを重ね合せて配置し、第一板状体(B1)の外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定する。B組の第一板状体(B1)は、A組の第一板状体(A1)と同一構造とする。
ついで、B組の第一板状体(B1)の外側下延在部(a12)に、B組の第二板状体(B2)の外側上延在部(b22)を重ね相じゃくり構造として広幅として、相じゃくり構造の状態で、第二板状体(B2)を外側上延在部(b21)側にスライドさせ、熱媒チューブを緊張させ、第二板状体(B2)の外側下延在部(b11)と外側下延在部(b12)とを、釘および/またはビスで床面に固定する。B組の第二板状体(B2)は、A組の第二板状体(A2)と同一構造とする。
さらに、B組の第二板状体(B2)の外側下延在部(b11)に、A組の第二板状体(A2)の外側上延在部(b21)を重ね合せ、かつ、第一板状体(A1)の外側下延在部(a12)に第二板状体(B2)の外側上延在部(b22)を重ね相じゃくり構造とし、第二板状体(A2)を外側上延在部(b21)側にスライドさせ、熱媒チューブを緊張させ、外側下延在部(b11)と外側下延在部(b12)とを、釘および/またはビスで床面に固定する。
つづいて、A組の第二板状体(A2)の外側下延在部(b12)に、A組の第三板状体(A3)の外側上延在部(a22)を重ねて相じゃくり構造とし、相じゃくり構造の状態で第三板状体(A3)を外側上延在部(a21)側にスライドさせ、熱媒チューブを緊張させ、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定する。A組の第三板状体(A3)の長さ方向端部の外側下延在部(a11)に、B組の第三板状体(B3)の外側上延在部(a21)とを重ねて配置し、第三板状体(B3)の外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定する。
B組の第三板状体(B3)の外側下延在部(a12)に、B組の第四板状体(B4)を同様の手順で密着、スライド、熱媒チューブの緊張、床面えの釘および/またはビスでの固定を繰り返し、所定の長さおよび幅とする。長さが不足する場合には、B組の第一板状体(B1)の長さ方向端部に(第三組の第一板状体(C1)を継ぎ合せて配置し、第二板状体(C2)をC1の外側下延在部(a12)に、B組の第二板状体(B2)を上記したのと同様の手順で固定する。組合せた板状体の凹部(床面が露出している部分)には、ダミー部材を配置して固定する。
放熱板の床面と接触する面には、必要があれば裏面材を配置する。裏面材は、
放熱板に埋設された熱媒チューブからの熱が床面側に伝熱しないように断熱する機能を果たす。裏面材としては、不織布、ゴム板、繊維板、樹脂板、パーティクルボードなどが挙げられる。裏面材の厚さは、その種類、放熱板を敷設する場所などにより異なるが、0.1〜10mmの範囲で選ぶことができる。なお、裏面材の上に、アルミニウム箔などの金属箔を貼着すると、熱媒チューブからの熱を均一化して板状体に伝熱することができるので好ましい。金属箔の厚さは、10〜200μmの範囲で選ぶのが好ましい。
上記方法で床面に板状体とダミー部材を固定したあと、これらの表面に表装材を配置するのが好ましい。表装材は、放熱板の表面に堅さを付与し、板状体が押しつぶされたり、変形したりしないように保護し、表面外観を向上させるように機能する。表装材としては、合板、木製板、繊維板、パーティクルボード、カーペットなどが挙げられるが、これら例示したものに限定されるものではない。表装材の厚さは、あまり薄すぎると上の機能を発揮させることができず、あまり厚すぎると熱媒チューブからの伝熱効率が低下するので、いずれも好ましくない。表装材の厚さは、その種類、放熱板を施工する場所などにより異なるが、0.1〜15mmの範囲で選ぶことができる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、以下に例示したものに限定されるものではない。
図1は、本発明に係る折畳み可能な放熱板を施工した状態を示す平面略図である。図2は、図1のII部分の拡大平面略図であり、二枚の板状体を対向させて配置した状態を示す、図3は、図2に示した二枚の板状体を床面に固定する前で、流体チューブを緊張させず、弛緩させている状態を示す平面略図であり、図4は、図3のIV部分の部分拡大平面略図である。図5は、第二発明に係る敷設方法の一例を示す平面略図であり、図6は、第三発明に係る敷設方法によって放熱板を敷設する手順の一例を示す平面略図である。
図1に平面図として示した放熱板A1〜A10は、厚さが12mm、幅が303mm、長さが1818mmの合板フローリング4枚によって形成されている。各板状体の表面側には開口部の幅が7.2mmで、深さが7.2mmの断面(延在する方向に対して直角に切断した断面)がU字型の埋設溝が直線状溝3、U字状溝4、変形U字状溝5、末広がり状溝6、7(いずれも上側から見た際の形状を言う)を組合せて形成され、外径が7.2mm、内径が5mmの二本の架橋ポリエチレン製熱媒チューブ8が、各板状体の端部および末広がり状溝部分で湾曲されて埋設されている。
放熱板A1の幅方向の一端に配置された第一板状体A1は、熱媒チューブ8が長さ方向の両端部で方向転換されており、かつ、長さ方向の端部近傍(図1では右側)に設けられた末広がり状溝6で、熱媒チューブ8が第一板状体A1から第二板状体A2に設けられた末広がり状溝7に渡らされている。第一板状体A1の末広がり状溝6は、一端が直線状溝3に連接されており、直角部分6aと弧状部分6bとによって形成され、第一板状体A1の幅方向端部が開口部6cとされる(図4参照)。
板状体A1の周縁には、外側下延在部a11、外側下延在部a12、外側上延在部a21および外側上延在部a22が設けられている(図1〜図4参照)。外側下延在部a11と外側下延在部a12は、釘および/またはビスによって床面に固定される部分であり、外側上延在部a21と外側上延在部a22は、他の板状体の外側下延在部a11、外側下延在部b12と重ねた際に相じゃくり構造を形成する。
第二板状体A2の末広がり状溝7は、一端が直線状溝3に連接されており、直角部分7aと弧状部分7bとによって形成され、第二板状体A2の幅方向端部が開口部7cとされる(図4参照)。弧状部分6bと弧状部分7bとは、熱媒チューブが湾曲可能な最小直径径(50mm)より大きい径で弧状にされている。第二板状体A2で熱媒チューブ8が長さ方向の両端部で方向転換されており、長さ方向の一方の端部近傍(図1では右側)で、第一板状体A1から渡った熱媒チューブ8は、長さ方向の他方の端部近傍(図1では左側)で、第三板状体A3に渡らされている。第二板状体A2では、第一板状体A1の熱媒チューブ開口部6cと、第二板状体A2の熱媒チューブ入口開口部7cの位置を、長さ方向端部から同じ間隔で配置せず、間隔を違えて配置されている(図1、図2参照)。
板状体A2の周縁には、外側下延在部b11、外側下延在部b12、外側上延在部分b21および外側上延在部分b22が設けられている(図1〜図4参照)。外側下延在部b11と外側下延在部b12は、釘および/またはビスによって床面に固定される部分であり、外側上延在部b21と外側上延在部b22は、他の板状体の外側下延在部b11、外側下延在部a12と重ねた際に相じゃくり構造を形成する。
図2には、図1のII部分の拡大平面略図であり、熱媒チューブ8が第一板状体A1から隣接する第二板状体A2に渡る部分であって、隣接する二枚の板状体の幅方向端部を密着させ、第二板状体A2を外側上延在部b21側にスライドさせて熱媒チューブ8を緊張させ、床面に固定した状態の拡大平面略図である。図3は、図2に示した二枚の板状体の幅方向端部で重ね合わせて相じゃくり構造とする前で、熱媒チューブ8を緊張させず、弛緩させている状態を示す平面略図である。熱媒チューブ8が第一板状体A1から隣接する第二板状体A2に渡る部分には、二枚の板状体の幅方向端部に形成された末広がり状溝6、7によって広い隙間が形成されているので、熱媒チューブ8がこの隙間の中で自由に移動できる。図4は、図3のB部分の部分拡大平面略図であり、末広がり状にされた開口部の部分拡大平面略図であり、相互に対向する第一板状体の弧状部分6bと第二板状体の弧状部分7bとは、弧が異なる方向に形成されている。
本発明に係る折畳み可能な放熱板を、第二発明に係る方法で床面に敷設する方法を説明する。まず、放熱板の幅方向最端部となる第一板状体を、床面の所定位置に配置し、外側下延在部a11と外側下延在部a12を、釘および/またはビスによって床面に固定する(後記、図5参照)。続いて、第一板状体A1の外側下延在部a12に第二板状体A2の外側上延在部b22を重ね相じゃくり構造とし、両者を重ね合わせたまま、第二板状体A2を外側上延在部b21側にスライドさせて熱媒チューブ8を緊張させる。ついで、第二板状体A2の外側下延在部b11と外側下延在部b12を、釘および/またはビスによって床面に固定する。第三板状体A3も、順次上のような態様で重ね相じゃくり構造とし、両者を重ね合わせたままのスライド、熱媒チューブの緊張、床面えの固定を繰り返せばよい。なお、板状体が配置されず床面が露出する部分には、第一板状体を配置する前、または複数の板状体を固定し終えた後に、ダミー板を配置し固定すればよい。各板状体のスライドさせる方向を、図5に矢印で示した。
次に、本発明に係る折畳み可能な放熱板を、第二発明に係る方法で床面に敷設する方法を説明する。図6には、放熱板を敷設する手順の一例を示す平面略図し示しており、A組の第三板状体A3まで固定されている。ここまでの板状体を床面に配置し固定する手順は、A組の第一板状体A1、B組の第一板状体B1、B組の第二板状体B2、A組の第二板状体A2、A組の第三板状体A3の順である。ついで、B組の第三板状体B3を矢印の方向にスライドさせ、第一板状体B1と対応する位置に釘および/またはビスを打ち込み、床面に固定する。第三板状体B3の後には第四板状体B4、第四板状体A4を配置し、板状体を矢印の方向にスライドさせ固定する。組合せた板状体の凹部(床面が露出している部分)に、ダミー部材を配置して固定するのは前記したとおりである。
本発明に係る折畳み可能な放熱板は、一般住宅、集合住宅、商業ビル、養護施設、保育園、幼稚園、ホテルなどの建築物の床面上に敷設され、暖房床とすることができる。
本発明に係る折畳み可能な放熱板を施工した状態を示す平面略図である。 図1のII部分の拡大平面略図である。 図2に示した二枚の板状体を床面に固定する前で、流体チューブを緊張させていない状態を示す平面略図である。 図3のIV部分の部分拡大平面略図である。 第二発明に係る敷設方法を示す平面略図である。 第三発明に係る敷設方法によって放熱板を敷設する手順の一例を示す平面略図である。
符号の説明
A1〜A10:板状体
B1〜B4:板状体
a11、b11、a12、b12:外側下延在部
a21、b21、a22、b22:外側上延在部
1:放熱板
3:直線状溝
4:U字状溝
5:変形U字状溝
6、7:末広がり状溝
6a、7a:直角部分
6b、7b:弧状部分
6c、7c:開口部
8:熱媒チューブ
9:釘またはビス

Claims (6)

  1. 一方の面に熱媒チューブの埋設溝が刻設された長尺狭幅で平面形状が長方形を呈する板状体の複数枚を、相互の長さおよび/または幅方向端部同士を接触させて配置して広に面積とされ、上記埋設溝には熱媒チューブを埋設し、相互に隣接する板状体の端部同士が隣接する部分を折曲部とした折畳み可能な放熱板において、
    相互に隣接する板状体の第一板状体(A1)幅方向端部の熱媒チューブ出口開口部が、長さ方向の端部近傍に、幅方向端部に対して直角にされた部分と、熱媒チューブが湾曲可能な最小径より大きい径で弧状にされた部分との双方で末広がり状にされてなり、第二板状体(A2)幅方向端部の熱媒チューブ入口開口部が、長さ方向の端部近傍であって第一板状体(A1)の開口部とは対応しない位置に、幅方向端部に対して直角にされた部分と、熱媒チューブが湾曲可能な最小径より大きい径で弧状にされた部分との双方で、上記第一板状体(A1)と異なる方向に末広がり状にされてなり、第二板状体(A2)と第三板状体(A)、および、第三板状体(A3)と第四板状体(A4)以降の板状体も順次上と同様の末広がり状の開口部が設けられてなり、
    第一板状体(A1)には、厚さ方向の下側に、長さ方向の一方に外側下延在部(a11)が、幅方向の一方に外側下延在部(a12)が、長さ方向の上側に外側上延在部(a21)が、幅方向の他方に外側上延在部(a22)がそれぞれ設けられ、
    第二板状体(A2)には、厚さ方向の下側に、長さ方向の一方に外側下延在部(b11)が、幅方向の一方に外側下延在部(b12)が、長さ方向の上側に外側上延在部(b21)が、幅方向の他方に外側上延在部(b22)がそれそれ設けられてなり、
    外側下延在部(a11)と(b11)がそれぞれ他の板状体の外側上延在部(a21)と(b21)と、および、外側上延在部(a22)と(b22)がそれぞれ他の板状体の外側下延在部(b12)と(a12)とで相じゃくり継ぎ構造を形成することを特徴とする、折畳み可能な放熱板。
  2. 板状体の外側下延在部が形成されていない面の全面に放熱シートが、外側下延在部が形成されている面の全面または一部に裏面材が貼着されてなる、請求項1に記載の折畳み可能な放熱板。
  3. 長尺狭幅の複数枚の板状体が、第一板状体(A1)の表面側に第二板状体(A2)の表面側を重ね、第二板状体(A2)の裏面側に第三板状体(A3)の裏面側を重ね、第三板状体(A3)の表面側に第四板状体(A4)の表面側を重ね、これ以降の板状体も順次上のような態様で重ね合わせが可能とされた、請求項1また請求項2に記載の折畳み可能な放熱板。
  4. 請求項1に記載の折畳み可能な放熱板を床面に敷設するにあたり、まず、放熱板幅方向最端部となる第一板状体(A1)を床面の所定位置に配置し、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
    ついで、第一板状体(A1)の外側下延在部(a12)に、第二板状体(A2)の外側上延在部(b22)を重ね継ぎ合せて第二板状体(A2)を床面に載置し、重ね継ぎ合せた状態で第二板状体(A2)を外側上延在部(b21)側にスライドさせ、熱媒チューブを、第一板状体(A1)の熱媒チューブ出口開口部の弧状にされた部分と、第二板状体(A2)の熱媒チューブ入口開口部の弧状にされた部分とに密着させ、同時に双方の板状体に繋がっている熱媒チューブを緊張させ、外側下延在部(b11)と外側下延在部(b12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
    第二板状体(A2)の外側下延在部(b12)側に、第三板状体(A3)の外側上延在部(a22)を重ね継ぎ合せて第三板状体(A2)を床面に載置し、重ね継ぎ合せた状態で第三板状体(A3)を外側下延在部(a21)側にスライドさせ、熱媒チューブを、第二板状体(A2)の熱媒チューブ出口開口部の弧状にされた部分と、第三板状体(A3)の熱媒チューブ入口開口部の弧状にされた部分とに密着させ、同時に双方の板状体に繋がっている熱媒チューブを緊張させ、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
    第三板状体(A3)外側下延在部(a12)側に第二板状体(A2)と同じ構造の第四板状体(A4)を同様の手順で密着、スライド、熱媒チューブの緊張、床面えの釘および/またはビスでの固定を繰り返し、凹部にダミー部材を配置して固定することを特徴とする、折畳み可能な放熱板の敷設方法。
  5. 請求項1に記載の折畳み可能な放熱板を二組接触させて床面に敷設するにあたり、まず、A(第一)組の第一板状体(A1)を床面の所定位置に配置し、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、第一板状体(A1)の長さ方向端部に、B(第二)組の第一板状体(B1)を、第一板状体(A1)の外側下延在部(a11)と第一板状体(B1)の外側上延在部(a21)とを重ね継ぎ合せて配置し、第一板状体(B1)の外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
    ついで、B組の第一板状体(B1)の外側下延在部(a12)に、B組の第二板状体(B2)の外側上延在部(b22)を重ねて継ぎ合せて配置し、継ぎ目を重ね合わせた状態で、第二板状体(B2)を外側上延在部(b21)側にスライドさせ、熱媒チューブを緊張させ、第二板状体(B2)の外側下延在部(b11)と外側下延在部(b12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
    さらに、B組の第二板状体(B2)の外側下延在部(b11)に、A組の第二板状体(A2)の外側上延在部(b21)を重ね、かつ、第一板状体(A1)の外側下延在部(a12)に第二板状体(B2)の外側上延在部(b22)を重ねて配置し、第二板状体(A2)を外側上延在部(b21)側にスライドさせ、熱媒チューブを緊張させ、外側下延在部(b11)と外側下延在部(b12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
    つづいて、A組の第二板状体(A2)の外側下延在部(b12)に、A組の第三板状体(A3)の外側上延在部(a22)を重ねて継ぎ合せて配置し、継ぎ目を重ね合わせた状態で第三板状体(A3)を外側上延在部(a21)側にスライドさせ、熱媒チューブを緊張させ、外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
    A組の第三板状体(A3)の長さ方向端部の外側下延在部(a11)に、B組の第三板状体(B3)の外側上延在部(a21)とを重ねて継ぎ合せて配置し、第三板状体(B3)の外側下延在部(a11)と外側下延在部(a12)とを、釘および/またはビスで床面に固定し、
    B組の第三板状体(B3)の外側下延在部(a12)に、B組の第四板状体(B4)を同様の手順で密着、スライド、熱媒チューブの緊張、床面えの釘および/またはビスでの固定を繰り返し、凹部にダミー部材を配置して固定することを特徴とする、折畳み可能な放熱板の敷設方法。
  6. 総てのブロックと板状体とダミー部材とを床面に配置・固定した後、表面に表装材を載値する、請求項4または請求項5のいずれか一項に記載の折畳み可能な放熱板の敷設方法。
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