JP2000186823A - 床暖房の施工方法 - Google Patents

床暖房の施工方法

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JP2000186823A
JP2000186823A JP10361524A JP36152498A JP2000186823A JP 2000186823 A JP2000186823 A JP 2000186823A JP 10361524 A JP10361524 A JP 10361524A JP 36152498 A JP36152498 A JP 36152498A JP 2000186823 A JP2000186823 A JP 2000186823A
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Japan
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panel
floor heating
groove
floor
pipe
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JP10361524A
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English (en)
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Toshihiko Hamamoto
利彦 浜本
Yasuhiro Matsuyoshi
恭裕 松吉
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タイル床暖房を構築するに際して、暖房媒体を
流通させる配管の敷設面積率を高くし、暖房能力を高く
するとともに施工現場での施工を容易なものとする。 【解決手段】床板16の上に溝20付のパネル22を載
置してその溝20に暖房用媒体を流通させる配管24を
嵌め込んで、それらパネル22及び配管24により配管
埋設層18を形成し、更に配管埋設層18の上にタイル
25を敷設してタイル床暖房を構築する。その際に直線
状の溝20aを有する第一のパネルピース22aと、半
円形状の溝20bを有する第二のパネルピース22b
と、90°の円弧形状の溝20cを有する第三のパネル
ピース22c及び第四のパネルピース22dとを組み合
せて並べることで全体のパネル22を施工現場において
形成し、その後においてパネル22の溝20に配管24
を嵌め込み、しかる後パネル22上にタイル25を敷設
してタイル床暖房を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は床暖房の施工方法
に関し、詳しくは暖房用媒体を流通させるための配管を
広い面積に亘って隅々まで隈なく廻らせるための技術手
段に特徴を有する施工方法に関する。
【0002】
【発明の背景】従来一般に用いられている温風暖房で
は、温められた空気は軽くなって上昇し、床面付近には
重く冷たい空気が入り込んでくることから、天井付近の
温度が高く、床面付近の、即ち通常の生活レベル空間で
は温度が低くなってしまうといった問題がある。
【0003】これに対して床暖房の場合、この方式は床
面からの輻射・熱伝導により暖房するものであるから、
床面付近の生活レベル空間が暖かく、また天井付近まで
の温度差が小さく、ほぼ均一の温度分布が得られる利点
がある。加えて吹出ファンによる運転音がなく、静かで
あって、埃や塵等も撒き散らされることがない利点も有
している。
【0004】従来、一般的な床暖房のための施工方法は
図13に示すようなものであった。同図中(A)は根太
上設置型の場合の例で、この例では根太200上の床基
材としての床板202の上側に配管埋設層203を形成
し、更にその上側に床表面材210を敷設して床暖房構
造を構築するものである。
【0005】ここで配管埋設層203は、床暖房用の媒
体を流通させる配管204と、これを保持する拡熱金属
シート206及び溝付パネル208から成っている。配
管204は、金属製の伝熱板214に形成された、上面
が開口する形態の溝212内部に下向きに挿入保持され
ており、その伝熱板214の拡熱金属シート206への
固定によって、かかる拡熱金属シート206に取付・保
持されている。尚、216は大引きである。
【0006】一方、図13(B)は根太間設置型の場合
の例で、この例は、拡熱金属シート206に溝212を
形成してそこに配管204を下向きに挿入保持させ、そ
の状態でそれらを根太200と200との間に断熱材2
09とともに挿入して配管埋設層203を形成し、そし
てその上に床板202及び床表面材210を敷設して、
床暖房構造を構築している。しかしながらこれらの床暖
房の場合、配管204同士の接続を含む現場施工が大変
で、作業に熟練を要するといった問題がある。
【0007】そこで図14に示しているように、溝付パ
ネル208の溝212の内部に配管204を埋め込むと
ともに、その溝付パネル208及び別途に設けた木製の
小根太218の表面を覆うようにして拡熱金属シート
(ここではアルミ箔)206を固着して配管パネルユニ
ット220を構成し、これを予め工場で生産しておいて
施工現場に搬入し、床板202上に敷設施工した後、そ
の上側に床表面材(ここでは木質のフローリング板)2
10を敷設して床暖房を構築する方法が提案され、実施
されている。
【0008】しかしながらこのように施工現場の状況と
は関係なく予め工場生産される配管パネルユニット22
0は、図15に示しているように定形的な形とならざる
を得ない。因みに同図に示す配管パネルユニット220
−1,220−2,220−3は、それぞれサイズの異
なる配管パネルユニットであって何れも平面四角形状を
なしている。
【0009】図16は上記3種類のサイズの配管パネル
ユニット220−1,220−2,220−3を用いて
6畳,8畳,16畳の広さの部屋を床暖房する場合の、
各配管パネルユニット220の組合せパターン例を示し
たもので、同図に示しているように6畳の広さの部屋の
場合、1枚の配管パネルユニット220−1を用いて床
暖房を構築する。また8畳の広さの部屋については、配
管パネルユニット220−2と220−3を1枚ずつ組
み合せて床暖房を行い、また16畳の広さの部屋につい
ては、配管パネルユニット220−2を2枚と220−
3を2枚用いて床暖房を行う。
【0010】しかしながら部屋の広さがたとえ四角形状
であったとしても、そこには各種の置物が置かれてあっ
たり、障害物があったりしてその部分に配管パネルユニ
ット220を敷設できないか或いはする必要がないとい
ったことも多い。
【0011】例えば図17に示す台所の場合、部屋の隅
の方にシステムキッチンa,ガスコンロb,洗面化粧台
c,茶ダンスd,勝手口eがあったりしてそこに配管パ
ネルユニット220を敷設できなかったり、また敷設す
るとそこで熱が篭って洗面化粧台cその他の置物を熱で
歪ませてしまったりするなど不都合を生じてしまう。
【0012】このため図17の方法の場合、各種の置物
や障害物にかからないような大きさの配管パネルユニッ
ト220を用いて床暖房を構築せざるを得ず、この場合
配管パネルユニット220の敷設率、具体的には配管2
04の施工面積が少なくなって、場合により部屋を十分
に暖められず、補助暖房を必要としてしまうといった問
題が生ずる。しかしながら補助暖房(温風暖房)を用い
てしまうと、埃や塵を撒き散らさない等の上記床暖房の
利点が減殺されてしまう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の床暖房の施工方法
はこのような課題を解決するために案出されたものであ
る。而して請求項1の施工方法は、床基材の上に溝付パ
ネルを載置し、該溝付パネルの溝に暖房用媒体を流通さ
せる配管を嵌め込んで、それら溝付パネル及び配管によ
り配管埋設層を形成し、更に該配管埋設層の上に床表面
材を敷設する床暖房の施工方法において、前記溝付パネ
ルを、複数のパネルピースを組み合わせて構成するとと
もに、該パネルピースとして直線状の溝を有する第一の
パネルピースと、溝の向きが180°変曲する180°
ターン用の第二のパネルピースと、溝の向きが90°変
曲する90°ターン用の第三のパネルピースとを用いる
ことを特徴とする。
【0014】請求項2の施工方法は、請求項1に記載の
床暖房の施工方法において、前記第二のパネルピースを
半分に分断することで前記第三のパネルピースを得るこ
とを特徴とする。
【0015】請求項3の施工方法は、床基材の上に溝付
パネルを載置し、該溝付パネルの溝に暖房用媒体を流通
させる配管を嵌め込んで、それら溝付パネル及び配管に
より配管埋設層を形成し、更に該配管埋設層の上に床表
面材を敷設する床暖房の施工方法において、前記溝付パ
ネルを、複数のパネルピースを組み合わせて構成すると
ともに、該パネルピースとして直線状の溝を有する第一
のパネルピースと、溝の向きが90°変曲する90°タ
ーン用の第三のパネルピースとを用い、且つ2枚の該第
三のパネルピースをそれぞれの溝が連続するようにして
且つ互いの溝がそれぞれ逆向きに反転するように組み合
わせることによって180°変曲する連続した溝を形成
することを特徴とする。
【0016】請求項4の施工方法は、請求項1〜3の何
れかに記載の床暖房の施工方法において、2枚の前記第
三のパネルピースをそれぞれの溝が連続するようにして
且つ互いの溝がそれぞれ逆向きに90°反転し、連続さ
せた全体の溝の始端と終端とが平行方向且つ逆向きとな
るように組み合わせることを特徴とする。
【0017】請求項5の施工方法は、請求項1〜4の何
れかに記載の床暖房の施工方法において、3枚の前記第
三のパネルピースを溝が連続するように且つ互いの溝が
隣接するパネルピース同士でそれぞれ逆向きに90°反
転し、連続した全体の溝の始端と終端とが90°異なっ
た向きをなすように組み合わせることを特徴とする。
【0018】請求項6の施工方法は、請求項1〜5の何
れかに記載の床暖房の施工方法において、前記第三のパ
ネルピースを四角形状且つ対角線より半分の側に前記9
0°の変曲形状の溝を有する形状となしておき、2枚の
該第三のパネルピースをそれぞれ該対角線で分断して、
溝を有する半分同士を該対角線で、それぞれの溝が非連
続且つ互いに180°反転した状態となるように背中合
せに組み合わせることを特徴とする。
【0019】請求項7の施工方法は、請求項2,6の何
れかに記載の床暖房の施工方法において、前記分断すべ
きパネルピースに分断位置を示す印しを予め付けてお
き、該印しの位置で該パネルピースを分断することを特
徴とする。
【0020】請求項8の施工方法は、請求項2,6,7
の何れかに記載の床暖房の施工方法において、前記分断
すべきパネルピースの分断位置に予め切れ目を形成して
おき、該切れ目に沿って該パネルピースを分断すること
を特徴とする。
【0021】請求項9の施工方法は、床基材の上に溝付
パネルを載置し、該溝付パネルの溝に暖房用媒体を流通
させる配管を嵌め込んで、それら溝付パネル及び配管に
より配管埋設層を形成し、更に該配管埋設層の上に床表
面材を敷設する床暖房の施工方法において、施工現場に
おいて複数のパネルピースを組み合わせて並べることに
より前記溝付パネルを形成した後、該溝付パネルの溝に
前記配管を嵌め込んで前記配管埋設層を形成し、しかる
後に該配管埋設層の上に前記床表面材を敷設して床暖房
を構築することを特徴とする。
【0022】請求項10の施工方法は、請求項9に記載
の床暖房の施工方法において、前記床表面材の裏面に予
め拡熱金属シートを固着しておいて、該拡熱金属シート
が付いた状態で該床表面材を敷設することを特徴とす
る。
【0023】請求項11の施工方法は、請求項9,10
の何れかに記載の床暖房の施工方法において、前記床表
面材がタイルであることを特徴とする。
【0024】請求項12の施工方法は、請求項11に記
載の床暖房の施工方法において、前記床表面材としての
複数枚のタイル裏面にまたがるようにしてそれらの裏面
に前記拡熱金属シートを固着して該拡熱金属シートをつ
なぎ材とするタイルユニットを予め構成しておき、該タ
イルユニットを前記配管埋設層の上に載置してタイル床
を形成することを特徴とする。
【0025】請求項13の施工方法は、請求項1〜12
の何れかに記載の床暖房の施工方法において、前記パネ
ルが有機発泡体から成っていることを特徴とする。
【0026】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の施工方
法は、溝付パネルを複数のパネルピースを組み合せて構
成するようになし、且つそのパネルピースとして、直線
状の溝を有する第一のパネルピースと、溝の向きが18
0°ターンする第二のパネルピースと、溝の向きが90
°ターンする第三のパネルピースとを用いるもので、こ
の施工方法の場合、部屋の状況に応じて、詳しくは部屋
の内部に各種の置物が置かれていたり障害物があったり
したときに、第一のパネルピース,第二のパネルピース
及び第三のパネルピースを適宜に組み合せることで、障
害物等を避けながら可及的に広い面積に亘って配管を施
すことができる。
【0027】尚、各パネルピースを工場生産段階で予め
互いに組み合せておいてこれを施工現場に搬入するとい
ったことも可能であるが、それぞれのパネルピースを施
工現場に持ち込んで、そこで部屋の状況に応じて各種パ
ネルピースの組合せ或いは組合せの変更を行い、全体の
溝付パネルを構成するようになすのが好都合である。
【0028】また床表面材として陶磁器タイル,石材タ
イル等のタイルや木質のフローリング板その他の材質の
床表面材を用いることができる。
【0029】本発明に従って直線状の溝を有する第一の
パネルピースと、溝の向きが180°変曲する180°
ターン用の第二のパネルピースと、溝の向きが90°変
曲する90°ターン用の第三のパネルピースとを適宜に
組み合せることで、溝の形状を自在に形成でき、従って
配管を自在に廻らすことができる。
【0030】本発明の施工方法によれば、従来達成でき
なかった70%以上の敷設率で配管施工することが可能
であり、これにより部屋の内部を十分に暖房し得て、補
助暖房の必要を無くすことができる。
【0031】この請求項1において、上記第三のパネル
ピースは第二のパネルピースを半分に分断することによ
って得ることができる(請求項2)。この方法の場合、
必要なパネルピースとして少なくとも2種類用意してお
くだけで良く、従ってパネルピース製造のための成形型
の種類が少なくて済み、コストを低減することができ
る。
【0032】請求項3の施工方法は、上記第一のパネル
ピースと第三のパネルピースとを用意しておき、そして
溝の向きが90°変曲する90°ターン用の第三のパネ
ルピースを2枚組み合せることによって、180°変曲
する連続した溝を形成するもので、この方法の場合にお
いても、2種類のパネルピースを用いるだけで、形状の
異なる3種類の溝を形成することができ、従ってこの方
法においてもパネルピースを適宜に組み合せることで、
自在に配管を廻らすことができ、広い面積に亘って隅々
まで配管を施工できるとともに、パネルピース製造用の
成形型の種類も少なくて済む利点が得られる。
【0033】但し一般的には配管埋込用の溝として18
0°変曲した形状の溝が多く必要であり、溝の向きが9
0°変曲する90°ターン用の溝の数は比較的少なくて
済む。従って請求項1の施工方法の方が全体として必要
なパネルピースの数が少なくて済み、それだけ施工性も
良好となってより望ましいものである。
【0034】請求項4の施工方法は、第三のパネルピー
スをそれぞれの溝が連続するようにして2枚組み合せ、
これにより各パネルピースの溝が逆向きに90°反転し
且つ全体の溝の始端と終端とが平行方向逆向きとなる溝
を形成するもので、このような溝を溝付パネルに形成す
ることによって、配管施工の自由度が更に高まり、施工
現場の状況に応じてより部屋の隅々まで、且つより均等
な間隔で配管を廻らすことができるようになる。
【0035】請求項5の施工方法は、更に第三のパネル
ピースを3枚組み合せることによって90°ずつ交互に
且つ全体として3回ターンする形状の溝を形成すること
ができ、このような溝を他の形状の溝と組み合せること
によっても配管の自由度を高めることができる。
【0036】請求項6の施工方法は、第三のパネルピー
スを四角形状としてこれを対角線で分断し、そして溝を
有する半分同士を対角線で背中合せに組み合せること
で、それぞれの溝が非連続且つ互いに180°反転した
状態の溝を形成するもので、このような溝を溝付パネル
に形成することで、配管施工の自由度を更に高めること
ができ、配管の間隔をより均等化することができる。
【0037】請求項7の施工方法は、分断すべきパネル
ピースに分断位置を示す印しを予め付けておくもので、
この施工方法に従えば、例えばパネルピースを施工現場
に持ち込んでそこでパネルピースを分断し、組み合せて
全体の溝付パネルを構成する際、予め付けてある印しに
従って容易に且つ適正な位置でパネルピースを分断する
ことができる。
【0038】請求項8の施工方法は、その分断すべき位
置に予め切れ目を形成しておくもので、この施工方法に
従えば、その切れ目に沿ってパネルピースを更に簡単且
つ正確に分断することができる。
【0039】請求項9の施工方法は、施工現場において
複数のパネルピースを組み合せて並べることで溝付パネ
ルを形成し、その後に溝付パネルの溝に配管を埋め込ん
で配管埋設層を形成し、しかる後その上に床表面材を敷
設して床暖房を構築するもので、この施工方法によれ
ば、複数のパネルピースを施工現場の状況に応じて組合
せ或いはその組替えを行うことができ、これにより配管
の敷設面積を可及的に広くすることができ、暖房効率を
高めることができる。
【0040】即ち従来の方法のように予め溝付パネルの
溝に配管を埋め込んだ上、拡熱金属シートを貼着して配
管パネルユニットとなし、そのユニットを施工現場に搬
入して床暖房を構築する場合には施工現場の状況に応じ
て配管の数や向きを自由にコントロールするといったこ
とが難しく、このことが配管の敷設面積率を低くする原
因となっていたのであるが、本発明の施工方法によれ
ば、現場の状況に応じてパネルピースを組み合せること
ができるため、配管の敷設面積率を高くすることがで
き、暖房効率を高めることができる。
【0041】請求項10の施工方法は、床表面材の裏面
に予め拡熱金属シートを固着しておいて、その状態で床
表面材を敷設するもので、この施工方法によれば、施工
現場において拡熱金属シートの固着作業を行う必要がな
く、従って現場での施工が簡単になる。また図14に示
す施工方法のように予め拡熱金属シートを溝付パネルに
固着しておく場合と異なり、施工現場においてパネルを
構成するための各パネルピースを自由に組合せ或いは組
替えを行うことができる。
【0042】請求項11の施工方法は、床表面材として
タイルを用いるものである。多数のパネルピースを施工
現場に持ち込んでそこでパネルピース同士を組み合せ、
全体の溝付パネルを構成する場合、床表面材が木質のフ
ローリング板等の軽量なものであると、ただ単にこれを
パネルの上に載置しただけである場合、床の各部が浮き
上がった状態となったりその上を人が歩いたときにべこ
べこした感じとなってしまう。
【0043】しかるに床表面材として平板状且つ重量物
であるタイルを用いた場合、ただ単にこれをパネルの上
に載置しただけでも床の部分的な浮上りを生じず、また
その上を人が歩行したときにべこべこした感じを与えな
い。即ち床表面材としてタイルを用いることによって、
これをただ単にパネルの上に載置するだけでタイル床暖
房を構築でき、施工性が飛躍的に向上する。
【0044】この場合において上記タイルは、これを複
数枚拡熱金属シートで連結してタイルユニットとなして
おき、そのタイルユニットの形態でパネル上面、詳しく
は配管埋設層の上に載置することで、タイル床暖房を構
築することができる(請求項12)。このようにすれば
床暖房の施工性を更に高めることができ、簡単且つ短期
間でタイル床暖房を構築することができる。また裏面に
貼着した拡熱金属シートをタイルの裏打材として機能さ
せることができ、タイルに対し十分な強度を付与するこ
とができる。
【0045】本発明においては、上記パネルとして有機
発泡体から成るものを用いることができる(請求項1
3)。このようにすればパネルに断熱性を持たせること
ができるとともに、パネルピースを施工現場で分断する
に際しても、特別な道具を用いることなく簡単にこれを
割るなどして分断することができ、施工性を高めること
ができる。
【0046】
【実施例】次に本発明をタイル床暖房に適用した場合の
実施例を図面に基づいて詳しく説明する。図1はタイル
床暖房を施工完了状態で示したもので、図中10は大引
き、12は根太、14は根太12間に埋設された断熱
材、16は根太12上に設けられた床基材としての床板
であり、この床板16の上に配管埋設層18が敷設され
ている。
【0047】配管埋設層18は、図1(B)及び図2に
示しているように溝20を備えた有機発泡体(ここでは
ポリプロピレン発泡体)から成るパネル22と、その溝
20に埋め込まれた配管24とから成っている。この配
管埋設層18の上には、床表面材としてのタイル(この
例では陶磁器タイル)25が、拡熱金属シート(本例で
はアルミシート)26を介して積層されている。尚、こ
の例ではタイル25は300mm角モジュールとされて
いる。詳しくは、タイル25の1辺の寸法が295mm
で、目地幅が5mmとされている。
【0048】本例において、各タイル25は図3に示す
タイルユニット30の形態で配管埋設層18上に積層さ
れている。ここでタイルユニット30は、図3(A)の
場合、2枚のタイル25にまたがってその裏面に拡熱金
属シート26を接着剤で固着し、その拡熱金属シート2
6をつなぎ材として2枚のタイル25を互いに連結して
構成してある。
【0049】尚タイル25と25との間には目地材28
が付設してあり、また直交する隣接2辺に沿って同様に
目地材28が付設してある。ここで目地材28は、変性
シリコーンゴムから成る弾性目地としてある。
【0050】図3(B)のタイルユニット30は、同様
にして4枚のタイル25を1枚の拡熱金属シート26で
連結し、1単位のタイルユニット30とした例である。
本例では図3(A)のタイルユニット30を用いて施工
しているが、勿論図3(B)のタイルユニット30を用
いて施工することも可能であるし、或いは他の形態のタ
イルユニットを用いて施工することもできる。
【0051】本例では、タイルユニット30はただ単に
配管埋設層18の上面に載置してあるだけであって、配
管埋設層18の上面、詳しくは発泡体から成るパネル2
2の上面に対して非接着である。
【0052】本例の場合、図4及び図5に示す種類のパ
ネルピース22a,22b,22c,22dを互いに組
み合せることによって、上記パネル22全体を構成して
いる。ここで図4(A)に示すパネルピース22aは、
全体として長方形状をなしており、幅方向中心部に直線
状の溝20aを有している。
【0053】また図4(B)に示すパネルピース22b
は、長手方向寸法が図4(A)のパネルピース22aの
幅寸法の2倍であって半円形状の溝20bを有してい
る。即ち180°変曲しターンする形状の溝20bを有
している。
【0054】また図5(C)のパネルピース22cは、
図4(B)のパネルピース22bの半分サイズのもの
で、90°の円弧形状の溝20c、つまり90°変曲し
ターンする形状の溝20cを有している。ここで溝20
cは、正方形状をなすパネルピース22cの対角線より
半分の側に形成されている。
【0055】他方図5(D)のパネルピース22dは、
図5(C)のパネルピース22cの溝20cと同じ形状
の溝20cを有し、且つ全体として三角形状をなしてい
る。具体的には、パネルピース22cを対角線で切断し
た大きさの三角形状をなしている。
【0056】本例において、図5(C)のパネルピース
22cは図4(B)のパネルピース22bを半分に分断
することによって得ている。詳しくは、パネルピース2
2bをその長手方向の丁度真中位置で分断してパネルピ
ース22cを得ている。また更に、図5(D)のパネル
ピース22dは図5(C)のパネルピース22cを、そ
の対角線で半分に分断することによって得ている。
【0057】即ち図5(C),(D)のパネルピース2
2c,22dはそれぞれ図4(B)のパネルピース22
bを分断することによって得ているのであり、従って本
例において予め用意されているのは図4(A)及び
(B)に示す2種類のパネルピース22a,22bのみ
である。
【0058】そのため、図4(B)のパネルピース22
bには分断位置に印し32が付けてあるとともに、その
印し32に沿って切れ目34が設けてある。尚この切れ
目34は溝20bを形成した表面側に形成しても良い
し、或いは裏面側に形成しても良い。印し32について
も同様である。
【0059】本例においては、上記各種のパネルピース
22a〜22dを組み合せることによって全体のパネル
22に様々な形状の溝を形成している。図6〜図9は本
例においてそのパネル22に形成した溝の形状を、各パ
ネルピース22a〜22dの組合せ例とともに示してい
る。
【0060】図6は2枚のパネルピース22aと1枚の
パネルピース22bとを組み合せて、2本の直線状の溝
20aを半円形状の溝20bにて連絡したもので、パネ
ル22に形成した溝の殆どはこのパターンである。即ち
図6の例では、直線状の溝20aがパネルピース22b
の半円形状の溝20bにより180°ターンした上で、
次の筋の直線状の溝20aに連続している。
【0061】一方図7の例は、2枚のパネルピース22
aと1枚のパネルピース22cとを組み合せて、互いに
直交する直線状の溝20aを90°の円弧形状の溝20
cで連絡した例である。即ち図7の例では、直線状の溝
20aがパネルピース22cの溝20cによって90°
ターンした上で、直交する他の直線状の溝20aに連続
している。
【0062】図8の例は、2枚のパネルピース22aと
2枚のパネルピース22cとを組み合せた場合の例で、
ここでは2つの90°の円弧形状の溝20cを互いに連
続させることによって溝20eを形成し、その溝20e
によって筋違いの互いに平行な直線状の溝20aを連絡
している。
【0063】即ち2枚のパネルピース22cを、90°
の円弧形状の溝20cがそれぞれ連続するように且つ互
いの溝20cがそれぞれ逆向きに90°反転し、そして
これにより形成された溝の始端と終端とが平行方向且つ
逆向きとなる溝20eを形成するように組み合せ、以っ
て筋違いの一対の平行な直線状の溝20aを互いに連絡
している。
【0064】次に図9の例は、4枚のパネルピース22
aと1枚のパネルピース22c及び2枚のパネルピース
22dを組み合せて上記とは異なった形状の溝を形成し
た場合の例である。この例は、パネルピース22cを対
角線で分断して得た2枚のパネルピース22dを、その
対角線で背中合せに組み合せ、正方形状のパネルピース
22cを1つの桝目としてその同一の桝目内で、互いに
非連続且つそれぞれが互いに180°反転した形状の一
対の90°の円弧形状の溝20cから成る溝20fを形
成している。
【0065】その溝20fの内の一方の溝20cは、互
いに直行する直線状の溝20a同士を連絡しており、ま
た他方の90°の円弧形状の溝20cは、直線状の溝2
0aと90°の円弧形状の溝20cとを連絡している。
即ち溝20fは、一対の直線状の溝20a同士と、直線
状の溝20a及び90°の円弧形状の溝20cとを同一
桝目内でそれぞれ連絡している。
【0066】尚この例では三角形状の2枚のパネルピー
ス22dを対角線で背中合せで組み合せて溝20fを形
成するようにしているが、1枚のパネルピースに溝20
fを形成しておくといったことも可能である。
【0067】また本例ではパネルピース22cを、その
倍のサイズのパネルピース22bを半分に分断すること
によって得ているが、勿論予めこのパネルピース22c
を別途に用意しておくといったことも可能である。
【0068】図10は上記の種類のパネルピース22a
〜22dを組み合せて全体のパネル22を構成し、そし
てそのパネル22を用いて台所のタイル床暖房構造を構
築した場合の施工例、具体的には配管24のレイアウト
を示したもので、同図に示しているように本例によれ
ば、台所に設置してあるヒータ40,洗面化粧台42,
ガスコンロ44等を含むシステムキッチン46,冷蔵庫
48,茶ダンス50及び勝手口38を除いた全床面に、
且つ配管24同士の間隔がほぼ等間隔となるように配管
24を密に且つ広い面積に亘って隅々まで隈なく廻らせ
ることができる。そしてこれにより部屋内部を十分に暖
めることができる。従って配管24の敷設面積率が低い
場合に必要となる補助暖房を全く必要としない。因みに
図10の施工例の場合、配管24を施したい部分につい
ては全ての桝目について配管24が通っており、この例
の場合の配管24の敷設面積率は80%以上達成してい
る。
【0069】本例の施工方法では、上記2種類のパネル
ピース22a,22bを施工現場に持ち込み、そしてパ
ネルピース22bから更に2種類のパネルピース22
c,22dを得て、それらを施工現場の状況に応じて組
み合せることによってパネル22全体を構成し、これを
床基板としての床板16上に載置する。
【0070】そしてそのパネル22の溝20内部に配管
24を埋め込んで配管埋設層18を構成した後、その上
に予め用意してあるタイルユニット30を、裏面の拡熱
金属シート26を下側にして敷き並べることで、タイル
床暖房構造を構築する。
【0071】その際タイル25は平板状且つ重量物であ
ることから、これをパネル22の上面に接着することな
く、ただ単にその上面に載せるだけで平滑且つ強固なタ
イル床を構築することができる。
【0072】また複数種類のパネルピース22a〜22
dを施工現場で且つ施工現場の状況に応じて組み合せる
ことで、様々な形状の溝を形成することができ、従って
配管24を敷設施工すべき部分が複雑な形状をなしてい
ても、配管24を均等な間隔で且つ隅々まで廻らせるこ
とができる。
【0073】従って本例の施工方法によれば、部屋の内
部に各種の置物が置かれていたり障害物があったりした
ときにも障害物等を避けながら可及的に広い面積に亘っ
て隅々まで且つ均等な間隔で配管24を施すことができ
る。
【0074】また本例によれば、パネルピース22bを
分断することによってパネルピース22c,22dを得
ていることから、予め用意しておくのは2種類のパネル
ピース22a,22bのみで良く、従ってパネルピース
製造のための成形型の種類が少なくて済み、コストを低
減することができる。
【0075】また本例の施工方法では、分断すべきパネ
ルピース22bに分断位置を示す印し32及び切れ目3
4を予め付けていることから、パネルピース22a,2
2bを施工現場に持ち込んで、そこで各パネルピース2
2a〜22dを組み合せて全体のパネル22を構成する
際、予め付けてある印し32及び切れ目34によって容
易に且つ適正な位置でパネルピース22bを割るなどし
て分断し、パネルピース22c,22dを得ることがで
きる。
【0076】本例では、施工現場において複数のパネル
ピース22a〜22dを組み合せて並べることでパネル
22を形成し、その後にパネル22の溝に配管24を埋
め込んで配管埋設層18を形成し、しかる後その上にタ
イル25を敷設して床暖房を構築するものであるため、
施工現場の状況に応じて複数のパネルピース22a〜2
2dを自在に組合せ或いはその組替えを行うことがで
き、これにより配管24の敷設面積を可及的に広くする
ことができ、暖房能力を高めることができる。
【0077】また本例の施工方法では、タイル25の裏
面に予め拡熱金属シート26を固着した状態で、且つ複
数枚のタイル25を拡熱金属シート26により連結して
タイルユニット30となした状態で配管埋設層18上に
敷設するため、施工現場において拡熱金属シート26の
固着作業を行う必要がなく、現場において簡単に施工を
行うことができる。
【0078】しかも本例では、そのタイルユニット30
を単に配管埋設層18上に非接着で載置するのみである
ことから、床暖房の施工性を更に高めることができ、簡
単且つ短期間でタイル床暖房を構築することができる。
また裏面に貼着した拡熱金属シート26をタイル25の
裏打材として機能させることができ、タイル25に対し
十分な強度を付与することができる。
【0079】図11はパネルピースの他の組合せ例を示
したもので、ここでは3枚のパネルピース22cを組み
合せて、90°の円弧形状の溝20cが互いに連続し且
つパネルピース22c毎にその向きを90°変曲させる
溝20gを形成している。そしてこの溝20gによっ
て、一対のパネルピース22aの直線状の溝20aを互
いに連絡している。
【0080】図12はパネル22にこの溝20gを形成
して配管施工した場合の例を示している。この場合にお
いても、配管24を広範囲に亘って均等に且つ隅々まで
廻らせることができる。但し図12の配管レイアウトの
場合、配管24が通っていない桝目が1つだけ生じてい
る。その他については全ての桝目に配管24が廻ってい
る。
【0081】図12の配管レイアウトと図10の配管レ
イアウトとを比較した場合、図12の例では配管24の
通っていない桝目が1つ生じているが、図10の例では
配管24が通っていない桝目は全く生じていない。
【0082】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上記実施例では半円形状の
溝20bを有するパネルピース22bを用いてパネル2
2を構成しているが、その半分サイズのパネルピース2
2cを2枚組み合せて半円形状の溝20bをパネル22
に形成するといったことも可能であり、この場合におい
てもパネルピースを適宜に組み合せることで自在に配管
24を廻らすことができ、広い面積に亘って隅々まで配
管24を施工できるとともに、パネルピース製造用の成
形型の種類も少なくて済む利点が得られる。
【0083】ここで半円形状の溝20bは、配管24を
180°ターンさせるためのものであって、パネル22
にこの半円形状の溝20bを多数形成しておく必要があ
り、従って施工方法としては単一のパネルピース22b
にて半円形状の溝20bを形成することのできる上記実
施例の施工方法が望ましいが、その半分サイズのパネル
ピース22cを2枚組み合せて半円形状の溝20bを形
成することによっても、若干の施工の手間が掛るものの
広い敷設面積率で配管施工できる点でほぼ同様である。
【0084】更に上例ではタイルユニット30を用いて
タイル床を構成するようにしているが、1枚ずつのタイ
ル25を配管埋設層18の上に積層することによって、
タイル床を構築するといったことも可能である。更にそ
のタイル25として陶磁器タイルのみならず石材タイル
を用いることもできる。
【0085】更に請求項1〜8の施工方法においては、
タイル以外の木質のフローリング板その他の床表面材を
用いて床暖房構造を構築することも可能であるし、また
場合によって予め施工現場の状況を把握しておいて、そ
の現場の状況に合せて予め多数のパネルピースを組み合
せてパネルユニットを構築しておき、そのパネルユニッ
トを複数施工現場に搬入して、そこで施工を行うといっ
たことも可能であるし、またその際にパネルユニットの
表面にアルミ箔等の拡熱金属シート26を固着しておく
といったことも可能であるなど、本発明はその主旨を逸
脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の施工方法に従って構築した
床暖房構造を示す図である。
【図2】図1の要部を各部材に分解して示す斜視図であ
る。
【図3】同実施例の施工方法に用いるタイルユニットを
示す図である。
【図4】同実施例方法において用意しておくパネルピー
スを示す図である。
【図5】図4(B)のパネルピースから得られる他の種
類のパネルピースを示す図である。
【図6】図4,図5のパネルピースの組合せ例を示す図
である。
【図7】同パネルピースの図6とは異なる組合せ例を示
す図である。
【図8】同パネルピースの図6及び図7とは異なる組合
せ例を示す図である。
【図9】同パネルピースの図6〜図8とは異なる組合せ
例を示す図である。
【図10】同じ実施例における配管のレイアウトを示す
図である。
【図11】他の実施例におけるパネルピースの組合せ例
を示す図である。
【図12】図11のパネルピースの組合せを用いて配管
施工を行ったときの配管レイアウトを示す図である。
【図13】従来の床暖房の例を示す図である。
【図14】図13とは異なる従来の床暖房の施工方法の
一例を示す図である。
【図15】図14の施工方法で用いる配管パネルユニッ
トを示す図である。
【図16】図15の配管パネルユニットを組み合せて設
置する例を示す図である。
【図17】図15の配管パネルユニットを用いた施工例
を示す図である。
【符号の説明】
16 床板(床基材) 18 配管埋設層 20,20a,20b,20c,20e,20f,20
g 溝 22 パネル(溝付パネル) 22a,22b,22c,22d パネルピース 24 配管 25 タイル(床表面材) 26 拡熱金属シート 30 タイルユニット 32 印し 34 切れ目

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床基材の上に溝付パネルを載置し、該溝
    付パネルの溝に暖房用媒体を流通させる配管を嵌め込ん
    で、それら溝付パネル及び配管により配管埋設層を形成
    し、更に該配管埋設層の上に床表面材を敷設する床暖房
    の施工方法において、 前記溝付パネルを、複数のパネルピースを組み合わせて
    構成するとともに、該パネルピースとして直線状の溝を
    有する第一のパネルピースと、溝の向きが180°変曲
    する180°ターン用の第二のパネルピースと、溝の向
    きが90°変曲する90°ターン用の第三のパネルピー
    スとを用いることを特徴とする床暖房の施工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の床暖房の施工方法にお
    いて、前記第二のパネルピースを半分に分断することで
    前記第三のパネルピースを得ることを特徴とする床暖房
    の施工方法。
  3. 【請求項3】 床基材の上に溝付パネルを載置し、該溝
    付パネルの溝に暖房用媒体を流通させる配管を嵌め込ん
    で、それら溝付パネル及び配管により配管埋設層を形成
    し、更に該配管埋設層の上に床表面材を敷設する床暖房
    の施工方法において、 前記溝付パネルを、複数のパネルピースを組み合わせて
    構成するとともに、該パネルピースとして直線状の溝を
    有する第一のパネルピースと、溝の向きが90°変曲す
    る90°ターン用の第三のパネルピースとを用い、且つ
    2枚の該第三のパネルピースをそれぞれの溝が連続する
    ようにして且つ互いの溝がそれぞれ逆向きに反転するよ
    うに組み合わせることによって180°変曲する連続し
    た溝を形成することを特徴とする床暖房の施工方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の床暖房の
    施工方法において、2枚の前記第三のパネルピースをそ
    れぞれの溝が連続するようにして且つ互いの溝がそれぞ
    れ逆向きに90°反転し、連続させた全体の溝の始端と
    終端とが平行方向且つ逆向きとなるように組み合わせる
    ことを特徴とする床暖房の施工方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の床暖房の
    施工方法において、3枚の前記第三のパネルピースを溝
    が連続するように且つ互いの溝が隣接するパネルピース
    同士でそれぞれ逆向きに90°反転し、連続した全体の
    溝の始端と終端とが90°異なった向きをなすように組
    み合わせることを特徴とする床暖房の施工方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の床暖房の
    施工方法において、前記第三のパネルピースを四角形状
    且つ対角線より半分の側に前記90°の変曲形状の溝を
    有する形状となしておき、2枚の該第三のパネルピース
    をそれぞれ該対角線で分断して、溝を有する半分同士を
    該対角線で、それぞれの溝が非連続且つ互いに180°
    反転した状態となるように背中合せに組み合わせること
    を特徴とする床暖房の施工方法。
  7. 【請求項7】 請求項2,6の何れかに記載の床暖房の
    施工方法において、前記分断すべきパネルピースに分断
    位置を示す印しを予め付けておき、該印しの位置で該パ
    ネルピースを分断することを特徴とする床暖房の施工方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項2,6,7の何れかに記載の床暖
    房の施工方法において、前記分断すべきパネルピースの
    分断位置に予め切れ目を形成しておき、該切れ目に沿っ
    て該パネルピースを分断することを特徴とする床暖房の
    施工方法。
  9. 【請求項9】 床基材の上に溝付パネルを載置し、該溝
    付パネルの溝に暖房用媒体を流通させる配管を嵌め込ん
    で、それら溝付パネル及び配管により配管埋設層を形成
    し、更に該配管埋設層の上に床表面材を敷設する床暖房
    の施工方法において、 施工現場において複数のパネルピースを組み合わせて並
    べることにより前記溝付パネルを形成した後、該溝付パ
    ネルの溝に前記配管を嵌め込んで前記配管埋設層を形成
    し、しかる後に該配管埋設層の上に前記床表面材を敷設
    して床暖房を構築することを特徴とする床暖房の施工方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の床暖房の施工方法に
    おいて、前記床表面材の裏面に予め拡熱金属シートを固
    着しておいて、該拡熱金属シートが付いた状態で該床表
    面材を敷設することを特徴とする床暖房の施工方法。
  11. 【請求項11】 請求項9,10の何れかに記載の床暖
    房の施工方法において、前記床表面材がタイルであるこ
    とを特徴とする床暖房の施工方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の床暖房の施工方法
    において、前記床表面材としての複数枚のタイル裏面に
    またがるようにしてそれらの裏面に前記拡熱金属シート
    を固着して該拡熱金属シートをつなぎ材とするタイルユ
    ニットを予め構成しておき、該タイルユニットを前記配
    管埋設層の上に載置してタイル床を形成することを特徴
    とする床暖房の施工方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12の何れかに記載の床暖
    房の施工方法において、前記パネルが有機発泡体から成
    っていることを特徴とする床暖房の施工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017501A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Sumisho Metalex Corp 床暖房用温水パネルにおける導管ガイド装置
CN107013009A (zh) * 2017-05-24 2017-08-04 济源市北海源泉包装材料加工厂 一种地暖铺板
CZ309509B6 (cs) * 2022-01-21 2023-03-08 Vysoké Učení Technické V Brně Prefabrikovaný podlahový prvek

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