JP3595138B2 - 暖房床構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床を暖房する暖房床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、暖房床構造として図4に示す置敷式の床構造が用いられている。この床構造は、支持脚を取り付けた矩形状の床パネル1を、床スラブの周りの床の高さ位置に取付けた際根太に高さを揃えて配置したものである。床パネル1は、同図に示すように、床パネル1同士の目地部が縦横一直線状の碁盤の目状になるように配置されている。
【0003】
上記床パネル1の上には、捨て張り用の合板3を、この捨張り合板3の辺が床パネル1同士の目地部に合致しないように敷設貼着し、さらに、これら捨張合板3の上に根太4を一定間隔をおいて配置し、この根太4間に床暖房用ヒータを収容する。最後に、根太4及び床暖房用ヒータの上に仕上げ床材を敷設して仕上げる。
【0004】
この床構造では、床パネル1の上に上記捨張り合板3を敷設することとしているが、これは捨張り合板3によって目地部両側の床パネル1同士を結合させ、床パネル1相互の移動を規制して振動などによる揺れに対する強度を確保しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記置敷式の床パネル1を利用した暖房用の床構造においては、捨張り合板3を用いて床パネル1同士の結合強度を確保する構造であるため、捨張り合板3の材料負担、及びその施工上の作業負担を要していた。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で、振動等に対して十分な強度を有する暖房床構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の技術的課題を解決するため、本発明に係る暖房床構造は、図1に示すように、一の方向には、目地部12同士を一直線状に形成して配列され、これと直交する他の方向には、目地部11を互い違いに形成して配列される矩形状の床パネル1と、この床パネル1を支持する支持脚7と、上記床パネル1の上面に、上記した他の方向と平行になるように、且つこの床パネルにおける上記一の方向の幅より狭い間隔をおいて配置固着される根太4と、上記根太4間に収容される床暖房用ヒータ5と、上記根太4の上に敷設される仕上げ床材8とを有する構成である。
【0008】
また、これに加えて、上記床パネル1における上記一の方向の幅の二分の一の間隔をおいて、且つ上記他の方向に形成される目地部を避けて上記根太4を配置した構成である。
【0009】
上記従来技術では、一直線状に形成された目地部の両側の床パネル同士を連結するために捨張り合板が用いられていたが、本発明では例えば、縦方向については目地部11が互い違い(千鳥状)に形成されるように床パネル1を配置し、目地部11と平行に、且つ床パネル1の幅より狭い間隔をおいて根太4を配置する。このように根太4を配置すれば、同一床パネル1の幅内に隣合う根太4が含まれる部分と、この両根太4が隣接する床パネル1を跨ぐ部分とが交錯するので、各根太4を床パネル1に固定すれば、床パネル1同士の全体が一体化結合された状態で暖房床構造の下地が形成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る暖房床構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図3は、上記暖房床構造を示したものである。この暖房床は、矩形状の床パネル1及びこの床パネル1の二分の一の幅の短尺の床パネル2、これら床パネル1,2の裏面に取り付けられる高さ調節可能な支持脚7、床パネル1,2の上に配置する根太4、これら根太4間に収容する床暖房用ヒータ5、及び仕上げ床材8を有している。
【0011】
上記床パネル1及び短尺の床パネル2の寸法は、施工規模、床暖房用ヒータ5の寸法等に応じて適宜に定めることができるが、施工の便宜を考慮すれば、床パネル2は正方形状に、また床パネル1は短尺の床パネル2を二つ並べた大きさの長方形状とするのが好適である。
【0012】
上記床パネル1,2には、その4隅近傍とさらに床パネル1の長辺方向の中央部近傍にはそれぞれ孔10が設けられ、また各孔10の裏面側には支持脚7が取付けられている。この支持脚7は、ゴム等の弾性体からなる台座7aにボルト7bを立設させ、床パネル1,2の裏面に、上記孔10と貫通する状態で取り付けられた支承板に上記ボルト7bを螺合させる。また、ボルト7bには工具係合用凹凸部が設けられており、上記孔10を利用してボルト7bを回せば高さ調節が可能である。
【0013】
上記床暖房用ヒータ5は、軟質樹脂発泡体のパネルに温水を通す放熱管を縦横に配管したものであり、全体的に長尺板状で所定の厚みを有したマット状をなし、一部に木材を内蔵している。この床暖房用ヒータ5は、根太4間に落とし込むものであり床の高さを増すことなく配置できる。また、このヒータ5自体、断熱効果を有し、床暖房と同時に床の断熱ができることから、省エネルギー効果のある暖房を実現する。なお、この床暖房用ヒータ5は温水式に限らず、電気ヒータを熱源とするものであってもよい。
【0014】
この実施の形態においては、床パネル1を千鳥状に配置敷設するため、短尺の床パネル2を用いて床パネル1の配置をずらしている。例えば、図2に示すように、まず最後部の列の端部に短尺の床パネル2を配置し、これと横並び(図中右方向)に、複数の床パネル1を横長に向けて配置する。その手前側の列は、端部から床パネル1を横並びに配置し、さらに、手前側の列からは上記配置を繰り返す。
【0015】
このようにして、床パネル1をその前後の床パネル1と横方向にずらして配置すれば、床パネル1間の横目地12は一直線状に形成され、また縦目地11は互い違いの千鳥状に形成される。この場合、一の床パネル1に隣接する床パネル1の枚数は6枚となり、従来の枡目状に敷設した場合(4枚)より増加する。
【0016】
そして、これら床パネル1で形成される前後方向の目地11間に、これと平行に根太4を床パネル1の横幅の二分の一の間隔をおいて配置する。これにより、隣合う根太4が一枚の床パネル1に含まれる部分と、隣合う根太4が縦目地11を跨ぐ部分とが交錯するので、根太4を床パネル1に固着することで、床パネル1同士が結合される。
【0017】
この実施の形態に係る暖房床構造の具体的施工手順としては、支持脚7を取り付けた床パネル1,2を、周囲の壁に敷設した際根太に高さを揃えて配置する。これら床パネル1,2は、上述したように千鳥状に配置し、必要に応じ支持脚7のボルトを回して、床パネル1,2の高さ調節を行う。
【0018】
そして、千鳥状に形成された左右の縦目地11間の中央部に根太4を配置する。このようにして根太4を順次並設すれば、隣り合う根太4同士は、一部において一の床パネル1の幅内を通過し、また一部において二つの床パネル1に跨がって通過することになる。さらに、各根太4を釘等の止着具を用いて床パネル1,2に固着する。
【0019】
上記根太4を取付けた後は、根太4間の空間部に沿って床暖房用ヒータ5を必要な数だけ収容し、各床暖房用ヒータ5同士の連結等の作業を行う。最後に、これら根太4及び床暖房用ヒータ5の上に仕上げ床材7を敷設する。この仕上げ床材7は、釘等の止着具を用いて、根太4及び床暖房用ヒータ5に内蔵される木材に固定される。
【0020】
なお、上記隣接する根太4間の間隔は、床パネル1の長手方向の幅の略半分とし、またその間に収容される床暖房用ヒータ5の幅と略同程度としているが、隣接する根太4の間隔は、床パネル1の長手方向の幅より狭いものであれば良く、要は、これら各根太4が一の床パネル1に固定され得る範囲内にあればよい。
【0021】
従って、上記実施の形態によれば、床パネルの千鳥状配置と根太により床パネル全体が相互に連結されることから、従来の床構造で用いた捨張り合板3が不要となり、部品点数が削減された簡易な構造で構成され、また床パネル全体が相互に連結されるので地震その他の振動等に対して十分な強度を有する暖房床構造が得られる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る暖房床構造によれば、床パネルの目地部を互い違いに形成して配列し、この床パネルの幅より狭い間隔をおいて根太を配置し、根太間に床暖房用ヒータを収容して仕上げ床材を敷設する構成を採用したから、従来の床構造で用いていた捨て張り合板を必要としないので、部品点数が削減された簡易な構造で形成され、また、床パネル同士が連結されるので、振動等に対して十分な強度を有する暖房床構造が得られるという効果がある。
【0023】
また、床パネルの幅の二分の一の間隔をおいて、且つ目地部を避けて根太を配置した構成を採用したから、寸法がとり易く施工の便宜が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る暖房床構造の分解説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る暖房床構造の施工途中の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る暖房床構造の施工後の説明図である。
【図4】従来例に係る暖房床構造の構成図である。
【符号の説明】
1 床パネル
4 根太
5 床暖房用ヒータ
7 支持脚
8 仕上げ床材
Claims (2)
- 一の方向には、目地部同士を一直線状に形成して配列され、これと直交する他の方向には、目地部を互い違いに形成して配列される矩形状の床パネルと、
この床パネルに取り付けられて高さ調節可能に床パネルを支持する支持脚と、
上記床パネルの上面に、上記した他の方向と平行になるように、且つこの床パネルにおける上記一の方向の幅より狭い間隔をおいて、また上記他の方向に形成される目地部を避けて配置固定される根太と、
上記根太間に収容される床暖房用ヒータと、
上記根太の上に敷設される仕上げ床材とを有することを特徴とする暖房床構造。 - 上記床パネルにおける上記一の方向の幅の二分の一の間隔をおいて上記根太を配置したことを特徴とする請求項1記載の暖房床構造。
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---|---|---|---|
JP31792097A JP3595138B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 暖房床構造 |
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JP31792097A JP3595138B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 暖房床構造 |
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JPH11152887A JPH11152887A (ja) | 1999-06-08 |
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Family
ID=18093527
Family Applications (1)
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JP31792097A Expired - Fee Related JP3595138B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 暖房床構造 |
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JP (1) | JP3595138B2 (ja) |
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1997
- 1997-11-19 JP JP31792097A patent/JP3595138B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11152887A (ja) | 1999-06-08 |
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