JPH10339458A - 巻回可能な放熱体 - Google Patents
巻回可能な放熱体Info
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- JPH10339458A JPH10339458A JP9151987A JP15198797A JPH10339458A JP H10339458 A JPH10339458 A JP H10339458A JP 9151987 A JP9151987 A JP 9151987A JP 15198797 A JP15198797 A JP 15198797A JP H10339458 A JPH10339458 A JP H10339458A
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- E04C2/52—Building elements of relatively thin form for the construction of parts of buildings, e.g. sheet materials, slabs, or panels characterised by the purpose with special adaptations for auxiliary purposes, e.g. serving for locating conduits
- E04C2/521—Building elements of relatively thin form for the construction of parts of buildings, e.g. sheet materials, slabs, or panels characterised by the purpose with special adaptations for auxiliary purposes, e.g. serving for locating conduits serving for locating conduits; for ventilating, heating or cooling
- E04C2/525—Building elements of relatively thin form for the construction of parts of buildings, e.g. sheet materials, slabs, or panels characterised by the purpose with special adaptations for auxiliary purposes, e.g. serving for locating conduits serving for locating conduits; for ventilating, heating or cooling for heating or cooling
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- F24D13/02—Electric heating systems solely using resistance heating, e.g. underfloor heating
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- F28F2280/105—Movable elements, e.g. being pivotable with hinged connections
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- Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 (1)板状体んが木製であるにも拘らず反りが
生じ難く、(2)放熱効果が高く、(3)施工作業が簡単な床
暖房パネルを提供する。 【解決手段】 片面に溝が形成された長尺の木製板状体
を複数本相互に隣接させて平面状に並べ、溝に導管また
は発熱電線が埋設されてなり、溝が開口する面に可撓性
薄板を貼着して一体に連結されてなり、この面を下面に
使用する床暖房パネルを要旨とする。 【効果】 上記課題が解決される。
生じ難く、(2)放熱効果が高く、(3)施工作業が簡単な床
暖房パネルを提供する。 【解決手段】 片面に溝が形成された長尺の木製板状体
を複数本相互に隣接させて平面状に並べ、溝に導管また
は発熱電線が埋設されてなり、溝が開口する面に可撓性
薄板を貼着して一体に連結されてなり、この面を下面に
使用する床暖房パネルを要旨とする。 【効果】 上記課題が解決される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻回可能な放熱体
に関する。さらに詳しくは、床暖房用や融雪用に使用さ
れ、表面が硬いにも拘らず巻回が可能で、梱包、保管、
輸送、敷設作業などが容易な放熱体に関する。
に関する。さらに詳しくは、床暖房用や融雪用に使用さ
れ、表面が硬いにも拘らず巻回が可能で、梱包、保管、
輸送、敷設作業などが容易な放熱体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、寒冷地の住宅の居住性、温暖地の
住宅の寒冷期における居住性を向上させる目的で、住宅
の床面から暖房する床暖房技術が提案され、実用化され
ている。例えば、一戸建て住宅にあっては、大引と床板
との間、大引の上に敷いた下地合板の上などに床暖房パ
ネルを組込む手法が採用され、マンションなどのような
集合住宅にあっては、スラブ床面の上に直接またはスラ
ブ床面の上に敷いた下地合板の上などに、床暖房パネル
を敷設する方法が採用される。
住宅の寒冷期における居住性を向上させる目的で、住宅
の床面から暖房する床暖房技術が提案され、実用化され
ている。例えば、一戸建て住宅にあっては、大引と床板
との間、大引の上に敷いた下地合板の上などに床暖房パ
ネルを組込む手法が採用され、マンションなどのような
集合住宅にあっては、スラブ床面の上に直接またはスラ
ブ床面の上に敷いた下地合板の上などに、床暖房パネル
を敷設する方法が採用される。
【0003】床暖房パネルは、例えば、発泡樹脂製の長
尺板状成形体を基体とし、長尺板状の基体の一方の面に
溝を刻設し、この溝に加熱流体用導管(導管)または発
熱電線(電線)を埋設して、その表面をアルミニウム箔
などの表面材で被覆した構造のもが提案されている。ま
た、硬質樹脂発泡体などの硬質素材を基体とし、この基
体の一方の面に溝を刻設し、この溝に導管または電線を
埋設して、その表面をアルミニウム箔などの表面被覆材
で被覆した構造のもが提案されている。この様な構造の
床暖房パネルを施工するには、工場で、発泡樹脂製の長
尺板状成形体の一方の面に刻設された溝に導管または電
線を埋設した床暖房パネルをあらかじめ調製し、これを
敷設現場で敷設する方法が採られている。
尺板状成形体を基体とし、長尺板状の基体の一方の面に
溝を刻設し、この溝に加熱流体用導管(導管)または発
熱電線(電線)を埋設して、その表面をアルミニウム箔
などの表面材で被覆した構造のもが提案されている。ま
た、硬質樹脂発泡体などの硬質素材を基体とし、この基
体の一方の面に溝を刻設し、この溝に導管または電線を
埋設して、その表面をアルミニウム箔などの表面被覆材
で被覆した構造のもが提案されている。この様な構造の
床暖房パネルを施工するには、工場で、発泡樹脂製の長
尺板状成形体の一方の面に刻設された溝に導管または電
線を埋設した床暖房パネルをあらかじめ調製し、これを
敷設現場で敷設する方法が採られている。
【0004】この床暖房パネルは、設置場所の大きさに
応じて、例えば、長さ・幅ともに300cm×400cmの
中で選択し組合わせられるが、長さ・幅のどちらかが2
00cm以上のものは、梱包・運搬・保管性、施工性など
の観点から、長さ・幅の少なくとも一方を200cm以下
に調節し、長さ方向または幅方向にに折り畳んで施工場
所に運搬し、折り畳み状態を開放して敷設されている。
しかし、敷設したあとの面が柔らかい、釘打ちによって
固定した際に釘の保持力がない、などの欠点があった。
応じて、例えば、長さ・幅ともに300cm×400cmの
中で選択し組合わせられるが、長さ・幅のどちらかが2
00cm以上のものは、梱包・運搬・保管性、施工性など
の観点から、長さ・幅の少なくとも一方を200cm以下
に調節し、長さ方向または幅方向にに折り畳んで施工場
所に運搬し、折り畳み状態を開放して敷設されている。
しかし、敷設したあとの面が柔らかい、釘打ちによって
固定した際に釘の保持力がない、などの欠点があった。
【0005】加熱流体用導管または発熱電線を配置した
床暖房パネルを折り畳む際に、そのまま単純に折り畳ん
だ際には、導管または電線の部分が潰れ(挫屈)、破
損、断線などが発生する。このため従来は、広幅の床暖
房パネルの折り畳み部分を挟んで、長尺の基体折り畳み
部に近い部分の溝から一部の導管または電線を外し、基
体を折り畳み部で折り畳む構造のパネルが提案されてい
る(例えば、実開平5−27514号公報参照)。この
提案のパネルによると、導管または電線を外す基体部分
には、放熱体が被着されていないので、床暖房パネル全
体の放熱効果が低下するばかりでなく、溝から外された
導管または電線が折り畳まれた基体に挟まれて圧迫さ
れ、潰れ、破損、断線などが生ずるという欠点があっ
た。
床暖房パネルを折り畳む際に、そのまま単純に折り畳ん
だ際には、導管または電線の部分が潰れ(挫屈)、破
損、断線などが発生する。このため従来は、広幅の床暖
房パネルの折り畳み部分を挟んで、長尺の基体折り畳み
部に近い部分の溝から一部の導管または電線を外し、基
体を折り畳み部で折り畳む構造のパネルが提案されてい
る(例えば、実開平5−27514号公報参照)。この
提案のパネルによると、導管または電線を外す基体部分
には、放熱体が被着されていないので、床暖房パネル全
体の放熱効果が低下するばかりでなく、溝から外された
導管または電線が折り畳まれた基体に挟まれて圧迫さ
れ、潰れ、破損、断線などが生ずるという欠点があっ
た。
【0006】また、豪雪地帯にあっては、一夜にして数
十センチの積雪があり、家屋の屋根に積もった雪を放置
しておくと、雪の重みで屋根が押しつぶされるので、積
雪量が一定以上に達した際には雪下ろしをする必要があ
った。この雪下ろしは重労働なので、最近、家屋の屋根
に放熱体または発熱板を設置して、屋根に積った雪を溶
かす技術が提案され、一部実用化されている。しかし、
製品である放熱体または発熱板は重く取扱い難い、製品
が適度に折り曲げできないので施工し難い、などの欠点
があった。
十センチの積雪があり、家屋の屋根に積もった雪を放置
しておくと、雪の重みで屋根が押しつぶされるので、積
雪量が一定以上に達した際には雪下ろしをする必要があ
った。この雪下ろしは重労働なので、最近、家屋の屋根
に放熱体または発熱板を設置して、屋根に積った雪を溶
かす技術が提案され、一部実用化されている。しかし、
製品である放熱体または発熱板は重く取扱い難い、製品
が適度に折り曲げできないので施工し難い、などの欠点
があった。
【0007】
【発明が解決しようとした課題】本発明者らは、先に、
上記欠点を排除した床暖房用、融雪用などに使用可能で
巻回可能な放熱体を提案した(特願平8−24025
5)。この放熱体は、しかしながら、折り畳むために部
品を基体の放熱体から外し、放熱体の施工時に外した部
品を基体の元の位置に配置し、折り畳み時に外した導管
または電線を、中空部または溝にはめ込む(戻す)操作
が必要で、施工時の作業が繁雑であることは否めず、外
した部品の寸法安定性、導管・電線の潰れ(挫屈)、破
損、断線も完全に解消できないなどの欠点があることが
判明した。
上記欠点を排除した床暖房用、融雪用などに使用可能で
巻回可能な放熱体を提案した(特願平8−24025
5)。この放熱体は、しかしながら、折り畳むために部
品を基体の放熱体から外し、放熱体の施工時に外した部
品を基体の元の位置に配置し、折り畳み時に外した導管
または電線を、中空部または溝にはめ込む(戻す)操作
が必要で、施工時の作業が繁雑であることは否めず、外
した部品の寸法安定性、導管・電線の潰れ(挫屈)、破
損、断線も完全に解消できないなどの欠点があることが
判明した。
【0008】本発明は、次のことを目的とする。 1.表面が硬いにも拘らず、全体としては軽量で巻回可
能で取扱いが容易な放熱体を提供すること。 2.折り畳むことができるが、折り畳む際に導管または
電線が捩れ、破損、断線などが発生し難い放熱体を提供
すること。 3.放熱効果の高い放熱体を提供すること。 4.施工作業が簡単な放熱体を提供すること。
能で取扱いが容易な放熱体を提供すること。 2.折り畳むことができるが、折り畳む際に導管または
電線が捩れ、破損、断線などが発生し難い放熱体を提供
すること。 3.放熱効果の高い放熱体を提供すること。 4.施工作業が簡単な放熱体を提供すること。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、巻回可能な平板状の放熱体において、
中空部または溝が形成された長尺板状の柱状基体を複数
本相互に隣接させて平面状に並べ、柱状基体の中空部ま
たは溝には加熱流体用導管または発熱電線が埋設されて
なり、柱状基体の長さ方向両端部側に設けられ隣接する
柱状基体の中空部または溝に連絡する湾曲部分が、他の
中空部または溝よりも深くかつ広幅とされてなり、これ
ら複数本の柱状基体の一方の面に可撓性薄板を貼着して
一体に連結されてなることを特徴とする、巻回可能な放
熱体を提供する。
に、本発明では、巻回可能な平板状の放熱体において、
中空部または溝が形成された長尺板状の柱状基体を複数
本相互に隣接させて平面状に並べ、柱状基体の中空部ま
たは溝には加熱流体用導管または発熱電線が埋設されて
なり、柱状基体の長さ方向両端部側に設けられ隣接する
柱状基体の中空部または溝に連絡する湾曲部分が、他の
中空部または溝よりも深くかつ広幅とされてなり、これ
ら複数本の柱状基体の一方の面に可撓性薄板を貼着して
一体に連結されてなることを特徴とする、巻回可能な放
熱体を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る放熱体を構成する柱状基体は、長尺で長さ
方向に対して直角の方向に切断した切断面(この切断面
を以下、単に「切断面」ということがある)がほぼ四角
形状を呈するものである。切断面がほぼ四角形状を呈す
るとは、厳密に四角形状でなくてもよいことを意味し、
長方形や台形状などに変形されたものも含む意味であ
る。柱状基体は、長さ方向に沿って中空部または溝が形
成されている必要がある。柱状基体に形成される中空部
または溝は、放熱体の重量を軽量化し、導管または電線
を埋設する機能を果たすものである。
本発明に係る放熱体を構成する柱状基体は、長尺で長さ
方向に対して直角の方向に切断した切断面(この切断面
を以下、単に「切断面」ということがある)がほぼ四角
形状を呈するものである。切断面がほぼ四角形状を呈す
るとは、厳密に四角形状でなくてもよいことを意味し、
長方形や台形状などに変形されたものも含む意味であ
る。柱状基体は、長さ方向に沿って中空部または溝が形
成されている必要がある。柱状基体に形成される中空部
または溝は、放熱体の重量を軽量化し、導管または電線
を埋設する機能を果たすものである。
【0011】柱状基体の長さ方向に沿って形成される中
空部または溝は、一個の柱状体当り一個に制限されるも
のではなく、複数個形成されていてもよい。例えば、切
断面が長方形の場合は、一個の柱状体当り二個ないし七
個の中空部または溝を形成することもできる。柱状基体
は、全体が一体に形成されたものであってもよいが、長
さ方向に対し直角の方向に切断した際の切断面がコ字型
にされたもの、または、コ字型の切断面の中に一本ない
し三本の歯が設けられた櫛型構造とし、これら切断面が
コ字型または櫛型の開口部に、この開口部を塞ぐ部品と
を組合せて中空部を形成したものであってもよい。な
お、櫛型にされたものは、歯の総てが同じ高さ(長さ)
である必要はない。柱状基体は、軽量化するために切断
面を二重壁の凹字状にとしたものであってもよい。
空部または溝は、一個の柱状体当り一個に制限されるも
のではなく、複数個形成されていてもよい。例えば、切
断面が長方形の場合は、一個の柱状体当り二個ないし七
個の中空部または溝を形成することもできる。柱状基体
は、全体が一体に形成されたものであってもよいが、長
さ方向に対し直角の方向に切断した際の切断面がコ字型
にされたもの、または、コ字型の切断面の中に一本ない
し三本の歯が設けられた櫛型構造とし、これら切断面が
コ字型または櫛型の開口部に、この開口部を塞ぐ部品と
を組合せて中空部を形成したものであってもよい。な
お、櫛型にされたものは、歯の総てが同じ高さ(長さ)
である必要はない。柱状基体は、軽量化するために切断
面を二重壁の凹字状にとしたものであってもよい。
【0012】中空部または溝の切断面は、柱状基体と相
似形である必要はなく、四角形、U字型などであってよ
い。一個の柱状基体当り複数個の中空部を形成する場
合、総ての中空部または溝を同一形状、同一深さ、同一
幅とする必要はなく、中空部の形状、深さ、幅などを変
えた種々の組合せとすることもできる。特に、電線を埋
設する溝は、他の溝よりも幅を狭く、かつ、浅くするの
が好ましい。
似形である必要はなく、四角形、U字型などであってよ
い。一個の柱状基体当り複数個の中空部を形成する場
合、総ての中空部または溝を同一形状、同一深さ、同一
幅とする必要はなく、中空部の形状、深さ、幅などを変
えた種々の組合せとすることもできる。特に、電線を埋
設する溝は、他の溝よりも幅を狭く、かつ、浅くするの
が好ましい。
【0013】柱状基体の長さや厚さは、柱状基体の用
途、構成する材料などにもよるが、長さは100cm〜4
00cm、厚さは中空部または溝に導管または電線を埋設
できる厚さ、例えば、20mm以下の範囲で選ぶことがで
きる。中空部または溝の深さは、これらの中に導管また
は電線を埋設できる空間があればよく、電線の背面に形
成される余分な空間を小さくする目的で、中空部を形成
した部品で開口部を塞ぐのが好ましい。隣接する中空部
を区画する外壁、隔壁または溝を形成する壁の厚さは、
柱状基体の上下の壁面を支えるのに十分な強度があれば
よく、薄い方が軽量化が達成されるので好ましい。
途、構成する材料などにもよるが、長さは100cm〜4
00cm、厚さは中空部または溝に導管または電線を埋設
できる厚さ、例えば、20mm以下の範囲で選ぶことがで
きる。中空部または溝の深さは、これらの中に導管また
は電線を埋設できる空間があればよく、電線の背面に形
成される余分な空間を小さくする目的で、中空部を形成
した部品で開口部を塞ぐのが好ましい。隣接する中空部
を区画する外壁、隔壁または溝を形成する壁の厚さは、
柱状基体の上下の壁面を支えるのに十分な強度があれば
よく、薄い方が軽量化が達成されるので好ましい。
【0014】上記の中空部を有する柱状基体を構成する
材料は、合成樹脂、硬質ゴム、木材、金属または石膏な
どの中から、放熱体の用途により選ばれる。例えば、放
熱体の用途が床暖房用の場合には上記材料のいずれでも
よく、放熱体の用途が融雪用であって天井に使用される
場合には耐火性の観点からは石膏ボードが好ましく、さ
らに、融雪用として使用される場合には、防水の観点か
らは硬質ゴムが好ましく、耐荷重の観点からは合成樹脂
が好ましいなど、放熱体の使用目的に応じて選ぶのが好
ましい。
材料は、合成樹脂、硬質ゴム、木材、金属または石膏な
どの中から、放熱体の用途により選ばれる。例えば、放
熱体の用途が床暖房用の場合には上記材料のいずれでも
よく、放熱体の用途が融雪用であって天井に使用される
場合には耐火性の観点からは石膏ボードが好ましく、さ
らに、融雪用として使用される場合には、防水の観点か
らは硬質ゴムが好ましく、耐荷重の観点からは合成樹脂
が好ましいなど、放熱体の使用目的に応じて選ぶのが好
ましい。
【0015】柱状基体を構成する材料としての合成樹脂
としては、熱可塑性合成樹脂、熱硬化性合成樹脂のいず
れでもよく、発泡体でも非発泡体でもよい。具体的に
は、架橋ゴム発泡体、熱硬化性樹脂発泡体などの剛性の
高い発泡体、非架橋ポリエチレン、非架橋ゴム発泡体、
高密度ポリエチレンとポリスチレンとの混合物の発泡体
などが挙げられる。木材は合板であってもよく、金属と
しては鉄、アルミニウムなどが挙げられる。
としては、熱可塑性合成樹脂、熱硬化性合成樹脂のいず
れでもよく、発泡体でも非発泡体でもよい。具体的に
は、架橋ゴム発泡体、熱硬化性樹脂発泡体などの剛性の
高い発泡体、非架橋ポリエチレン、非架橋ゴム発泡体、
高密度ポリエチレンとポリスチレンとの混合物の発泡体
などが挙げられる。木材は合板であってもよく、金属と
しては鉄、アルミニウムなどが挙げられる。
【0016】柱状基体が合成樹脂、硬質ゴムよりなる場
合は、柱状基体全体が一体に形成されたもの、切断面が
コ字型、二重壁の凹字状型、歯が一本ないし三本の櫛型
にされた部品、または、これらの部品とその開口部を塞
ぐ部品など、押出成形法によって製造することができ
る。柱状基体が木材または石膏よりなる場合は、切断面
が四角状の柱状体の一方の面に長さ方向に沿って溝を刻
設すればよく、要すればこの溝の開口部を塞ぐプラスチ
ック製の部品とを組合せればよい。柱状基体が金属より
なる場合は、ダイキャスト法、圧延法などによって切断
面がコ字型の部品を製造し、要すれば開口部を塞ぐプラ
スチック製の部品とを組合せればよい。
合は、柱状基体全体が一体に形成されたもの、切断面が
コ字型、二重壁の凹字状型、歯が一本ないし三本の櫛型
にされた部品、または、これらの部品とその開口部を塞
ぐ部品など、押出成形法によって製造することができ
る。柱状基体が木材または石膏よりなる場合は、切断面
が四角状の柱状体の一方の面に長さ方向に沿って溝を刻
設すればよく、要すればこの溝の開口部を塞ぐプラスチ
ック製の部品とを組合せればよい。柱状基体が金属より
なる場合は、ダイキャスト法、圧延法などによって切断
面がコ字型の部品を製造し、要すれば開口部を塞ぐプラ
スチック製の部品とを組合せればよい。
【0017】本発明に係る放熱体は、上記の中空部また
は溝を有する柱状基体を複数本相互に隣接させて並べ、
例えば、400cm×200cmの大きさとし、これら柱状
基体の中空部の適所に導管または電線を埋設する。柱状
基体に複数の中空部が形成されている場合には、柱状基
体の大きさ(厚さ、幅)にもよるが、総ての中空部また
は溝に電線を埋設する必要はなく、通常は、一個の柱状
基体の中空部または溝には一個、ないし、一個おきに埋
設するのが好ましい。一個(一枚)の放熱体には、一本
の導管または電線を蛇行させて埋設し、この際、中空部
の隔壁、溝の側壁面に導管または電線を挿入できる隙間
を形成し、柱状基体の両端部で導管または電線が交差し
ない様に配置するのが好ましい。
は溝を有する柱状基体を複数本相互に隣接させて並べ、
例えば、400cm×200cmの大きさとし、これら柱状
基体の中空部の適所に導管または電線を埋設する。柱状
基体に複数の中空部が形成されている場合には、柱状基
体の大きさ(厚さ、幅)にもよるが、総ての中空部また
は溝に電線を埋設する必要はなく、通常は、一個の柱状
基体の中空部または溝には一個、ないし、一個おきに埋
設するのが好ましい。一個(一枚)の放熱体には、一本
の導管または電線を蛇行させて埋設し、この際、中空部
の隔壁、溝の側壁面に導管または電線を挿入できる隙間
を形成し、柱状基体の両端部で導管または電線が交差し
ない様に配置するのが好ましい。
【0018】本発明に係る放熱体は、柱状基体に設けら
れる中空部または溝は、長さ方向両端部側において湾曲
させて、隣接する柱状基体の中空部または溝に連通させ
る。そしてこの湾曲部分の中空部または溝を、他の中空
部または溝よりも深くかつ広幅とする。深くする範囲お
よび広幅とする範囲は、柱状基体の構造、中空部または
溝の幅、埋設している導管または電線の種類、その径な
どにより変るが、5mm未満、特に1〜2mmの範囲内で選
ぶことができる。この湾曲部分の中空部または溝の深さ
および幅を、他の中空部または溝よりも深くかつ広幅と
することにより、導管または電線が中空部または溝の中
で動ける範囲が広がるので、放熱体を巻回する際に、導
管または電線に潰れ(挫屈)、破損、断線などが生ずる
ことがない。
れる中空部または溝は、長さ方向両端部側において湾曲
させて、隣接する柱状基体の中空部または溝に連通させ
る。そしてこの湾曲部分の中空部または溝を、他の中空
部または溝よりも深くかつ広幅とする。深くする範囲お
よび広幅とする範囲は、柱状基体の構造、中空部または
溝の幅、埋設している導管または電線の種類、その径な
どにより変るが、5mm未満、特に1〜2mmの範囲内で選
ぶことができる。この湾曲部分の中空部または溝の深さ
および幅を、他の中空部または溝よりも深くかつ広幅と
することにより、導管または電線が中空部または溝の中
で動ける範囲が広がるので、放熱体を巻回する際に、導
管または電線に潰れ(挫屈)、破損、断線などが生ずる
ことがない。
【0019】本発明に係る放熱体は、上記の中空部を有
する柱状基体を複数本相互に隣接させて並べ、一方の面
に可撓性薄板を貼着し一体に連結して構成したものであ
る。可撓性薄板は、放熱体をロール状に巻回する際に連
続面を形成し、放熱体の表面または裏面とされ、熱伝導
体または熱反射板として作用する。可撓性薄板の素材と
しては、不織布、織布、熱可塑性樹脂フィルム、熱可塑
性樹脂発泡フィルム、熱可塑性樹脂シートおよびこれら
を組合せたものなどが挙げられる。可撓性薄板の種類
は、放熱体の材料、放熱体の用途、放熱体に付与する性
能(消音性、弾力性)などを勘案して、適宜選ぶことが
できる。
する柱状基体を複数本相互に隣接させて並べ、一方の面
に可撓性薄板を貼着し一体に連結して構成したものであ
る。可撓性薄板は、放熱体をロール状に巻回する際に連
続面を形成し、放熱体の表面または裏面とされ、熱伝導
体または熱反射板として作用する。可撓性薄板の素材と
しては、不織布、織布、熱可塑性樹脂フィルム、熱可塑
性樹脂発泡フィルム、熱可塑性樹脂シートおよびこれら
を組合せたものなどが挙げられる。可撓性薄板の種類
は、放熱体の材料、放熱体の用途、放熱体に付与する性
能(消音性、弾力性)などを勘案して、適宜選ぶことが
できる。
【0020】複数本の柱状基体の一方の面に可撓性薄板
を貼着するには、可撓性薄板の一方の面に粘着剤を塗布
しておき、この粘着剤を塗布した面に柱状基体を接着す
る方法によるのが好ましい。この際使用できる粘着剤
は、柱状基体と可撓性薄板との接着力を高め、熱によっ
て劣化し難く耐久性のあるものの中から選ぶのが好まし
い。
を貼着するには、可撓性薄板の一方の面に粘着剤を塗布
しておき、この粘着剤を塗布した面に柱状基体を接着す
る方法によるのが好ましい。この際使用できる粘着剤
は、柱状基体と可撓性薄板との接着力を高め、熱によっ
て劣化し難く耐久性のあるものの中から選ぶのが好まし
い。
【0021】柱状基体が合成樹脂、硬質ゴム、石膏ボー
ド、木などの熱伝導率が低い材料よりなる場合には、可
撓性薄板に熱伝導率の高い材料のものを組合せると、放
熱体の放熱効果を向上させることができる。例えば、柱
状基体が合成樹脂、木よりなる切断面がコ字型溝を有す
る柱状基体の場合には、溝の開口部側に熱可塑性樹脂シ
ートの積層体/不織布の積層体、アルミニウム蒸着熱可
塑性樹脂フィルム/熱可塑性樹脂シートの積層体、アル
ミニウム蒸着熱可塑性樹脂フィルム/不織布/熱可塑性
樹脂シートの積層体などを貼着し、放熱体の裏面とし熱
を表面側(上側)に反射させるのが好ましい。柱状基体
が金属よりなる場合は、切断面がコ字型の部品の開口部
を合成樹脂製の部品で塞ぎ、この塞いだ合成樹脂製の部
品の面に不織布、織布などを貼付して放熱体の裏面と
し、切断面がコ字型の柱状体背面(開口部と反対側の
面)には木目模様、その他各種の模様を印刷して放熱体
の表面とするのが好ましい。
ド、木などの熱伝導率が低い材料よりなる場合には、可
撓性薄板に熱伝導率の高い材料のものを組合せると、放
熱体の放熱効果を向上させることができる。例えば、柱
状基体が合成樹脂、木よりなる切断面がコ字型溝を有す
る柱状基体の場合には、溝の開口部側に熱可塑性樹脂シ
ートの積層体/不織布の積層体、アルミニウム蒸着熱可
塑性樹脂フィルム/熱可塑性樹脂シートの積層体、アル
ミニウム蒸着熱可塑性樹脂フィルム/不織布/熱可塑性
樹脂シートの積層体などを貼着し、放熱体の裏面とし熱
を表面側(上側)に反射させるのが好ましい。柱状基体
が金属よりなる場合は、切断面がコ字型の部品の開口部
を合成樹脂製の部品で塞ぎ、この塞いだ合成樹脂製の部
品の面に不織布、織布などを貼付して放熱体の裏面と
し、切断面がコ字型の柱状体背面(開口部と反対側の
面)には木目模様、その他各種の模様を印刷して放熱体
の表面とするのが好ましい。
【0022】加熱流体用導管は、架橋ポリエチレン管、
ポリブテン管などが好適であり、その直径は用途、使用
地域などにより適宜選ぶことができる。発熱電線は、電
流を通電した際の発熱量が弱いと温度が適温まで上昇せ
ず、発熱量が強いと高温になり過ぎて危険であるので、
好ましくない。通常の電気カーペット、電気ジュータン
などに使用されていると同類の電線であって、一般家庭
に導入されている100ボルトの電流を通電した際に、
最高温度30℃程度に発熱するタイプの電線が好まし
い。
ポリブテン管などが好適であり、その直径は用途、使用
地域などにより適宜選ぶことができる。発熱電線は、電
流を通電した際の発熱量が弱いと温度が適温まで上昇せ
ず、発熱量が強いと高温になり過ぎて危険であるので、
好ましくない。通常の電気カーペット、電気ジュータン
などに使用されていると同類の電線であって、一般家庭
に導入されている100ボルトの電流を通電した際に、
最高温度30℃程度に発熱するタイプの電線が好まし
い。
【0023】本発明に係る放熱体は、複数の柱状基体が
一定方向に揃えられ、一方の面が可撓性薄板に接着され
てなり、他方の面は可撓性薄板が接着されていない開放
された平面状の構造にされている。放熱体は、これを製
造し梱包、保管、貯蔵、輸送する際には、可撓性薄板の
面を内側にして、巻回することができる(後記する図2
参照)。導管または電線は、複数の柱状基体にまたがっ
て中空部または溝に埋設されているので、柱状基体が動
ける範囲が制約され、可撓性薄板の面を内側にして巻回
すれば可撓性薄板の面は破損し難い。中空部または溝
は、柱状基体の長さ方向の端部側において湾曲させ、深
をかつ広幅とされてなるので、導管または電線はこの内
部で自由に動けるので、導管または電線が中空部または
溝からはみ出ることがなく、従って、露出したり、絡み
合ったり、捩れたり、破損したり、断線したりすること
がない。
一定方向に揃えられ、一方の面が可撓性薄板に接着され
てなり、他方の面は可撓性薄板が接着されていない開放
された平面状の構造にされている。放熱体は、これを製
造し梱包、保管、貯蔵、輸送する際には、可撓性薄板の
面を内側にして、巻回することができる(後記する図2
参照)。導管または電線は、複数の柱状基体にまたがっ
て中空部または溝に埋設されているので、柱状基体が動
ける範囲が制約され、可撓性薄板の面を内側にして巻回
すれば可撓性薄板の面は破損し難い。中空部または溝
は、柱状基体の長さ方向の端部側において湾曲させ、深
をかつ広幅とされてなるので、導管または電線はこの内
部で自由に動けるので、導管または電線が中空部または
溝からはみ出ることがなく、従って、露出したり、絡み
合ったり、捩れたり、破損したり、断線したりすること
がない。
【0024】本発明に係る放熱体は、木造家屋の下地合
板の上、スラブ床面の上、スラブ床面の上に敷いた下地
合板の上、天井板、屋根材の下地体などとして活用する
ことができる。これらの場所に敷設する際には、ロール
状に巻回されている放熱体を巻き戻しつつ所定の場所に
広げて敷設し、導管の端部を熱媒チューブの端部に繋ぐ
か、または電線の端部を一般家庭に導入されている10
0ボルトの電源に繋げばよい。放熱体を所定の場所に敷
設した後に、導管または電線が埋設されていない場所に
あらかじめ穿設されている穴に、釘打ちなどして土台に
強固に固定すればよい。
板の上、スラブ床面の上、スラブ床面の上に敷いた下地
合板の上、天井板、屋根材の下地体などとして活用する
ことができる。これらの場所に敷設する際には、ロール
状に巻回されている放熱体を巻き戻しつつ所定の場所に
広げて敷設し、導管の端部を熱媒チューブの端部に繋ぐ
か、または電線の端部を一般家庭に導入されている10
0ボルトの電源に繋げばよい。放熱体を所定の場所に敷
設した後に、導管または電線が埋設されていない場所に
あらかじめ穿設されている穴に、釘打ちなどして土台に
強固に固定すればよい。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係る放熱体を、図面に基づい
て詳細に説明するが、本発明はその趣旨を越えない限
り、以下の記載例に限定されるものではない。
て詳細に説明するが、本発明はその趣旨を越えない限
り、以下の記載例に限定されるものではない。
【0026】図1は、中空部に熱媒用導管を配置した放
熱体の一例の断面図であり、図2は、中空部に発熱電線
を配置した放熱体の一例の断面図である。図3は、図1
に示した放熱体を折り畳む状態を示す側面図であり、図
4は熱媒用導管を配置した本発明に係る放熱体の一例の
平面図であり、図5は他の放熱体の湾曲部の部分の拡大
縦断面(a)と側面図(b)であり、図6は従来の放熱体の図
5に対応する図面である。
熱体の一例の断面図であり、図2は、中空部に発熱電線
を配置した放熱体の一例の断面図である。図3は、図1
に示した放熱体を折り畳む状態を示す側面図であり、図
4は熱媒用導管を配置した本発明に係る放熱体の一例の
平面図であり、図5は他の放熱体の湾曲部の部分の拡大
縦断面(a)と側面図(b)であり、図6は従来の放熱体の図
5に対応する図面である。
【0027】図において、1はアルミニウムより構成さ
れ、厚さが13mm、幅が45mmの断面図が櫛形の柱状体
であって、二個の側壁4と二個の隔壁5とによって大き
さの異なる中空部2、3が形成されている。柱状基体1
の中央の中空部3には、外側をポリエチレン製の導管7
が埋設されており、柱状基体1の開口部は合成樹脂製の
蓋8が嵌合され塞がれている。導管7は、柱状体1の嵌
合した蓋8によって形成された面に、可撓性薄板9が貼
着され一体に連結されている。放熱体を敷設する際に
は、柱状体1の背面6(開口部と反対側の面)を表面と
し、可撓性薄板9の面を裏面とする。図2において、1
7は狭幅の中空部3に配置された発熱電線であり、電線
17は導管7よりも径が小さいので、狭幅の中空部は中
空部13を有する蓋18によって塞ぐのが好ましい。
れ、厚さが13mm、幅が45mmの断面図が櫛形の柱状体
であって、二個の側壁4と二個の隔壁5とによって大き
さの異なる中空部2、3が形成されている。柱状基体1
の中央の中空部3には、外側をポリエチレン製の導管7
が埋設されており、柱状基体1の開口部は合成樹脂製の
蓋8が嵌合され塞がれている。導管7は、柱状体1の嵌
合した蓋8によって形成された面に、可撓性薄板9が貼
着され一体に連結されている。放熱体を敷設する際に
は、柱状体1の背面6(開口部と反対側の面)を表面と
し、可撓性薄板9の面を裏面とする。図2において、1
7は狭幅の中空部3に配置された発熱電線であり、電線
17は導管7よりも径が小さいので、狭幅の中空部は中
空部13を有する蓋18によって塞ぐのが好ましい。
【0028】本発明に係る放熱体20は、図4に平面図
として示した様に、柱状体21が複数個相互に隣接させ
て並べたもので、導管22を一個おきの柱状体21の中
空部に、一本の導管22を蛇行させて埋設した例を示し
た。この例では、中空部の側壁、隔壁に導管を埋設でき
る広幅とされている溝33を形成し、導管22が交差し
ない様に配置し埋設されている。湾曲部の導管22を埋
設する溝33は、他の部分より深くかつ広幅とされてお
り、放熱体20を巻回する際に導管22は溝26内で動
ける範囲が大きいので、導管22が圧迫され、潰された
り、破損したりすることがない。発熱電線は、放熱体の
適所からその端部23、24が引き出され、電源に繋が
れる。放熱体の発熱電線が埋設されていない場所には、
穴24が穿設され、釘打ち可能にされている。
として示した様に、柱状体21が複数個相互に隣接させ
て並べたもので、導管22を一個おきの柱状体21の中
空部に、一本の導管22を蛇行させて埋設した例を示し
た。この例では、中空部の側壁、隔壁に導管を埋設でき
る広幅とされている溝33を形成し、導管22が交差し
ない様に配置し埋設されている。湾曲部の導管22を埋
設する溝33は、他の部分より深くかつ広幅とされてお
り、放熱体20を巻回する際に導管22は溝26内で動
ける範囲が大きいので、導管22が圧迫され、潰された
り、破損したりすることがない。発熱電線は、放熱体の
適所からその端部23、24が引き出され、電源に繋が
れる。放熱体の発熱電線が埋設されていない場所には、
穴24が穿設され、釘打ち可能にされている。
【0029】本発明に係る放熱体を折り畳む際には、図
5(a)に部分断面図、(b)に部分側面図として示したよう
に、導管32を埋設した放熱体30の可撓性薄板39の
面を内側にして巻回すると、放熱体の導管32が埋設さ
れている溝33が深くかつ広幅にされているので(図5
(a)参照)、導管32が動ける範囲が広くなり、可撓性
薄板の面を内側にして巻回する際に可撓性薄板の面が破
損し難い。これに対して、導管32が埋設されている溝
34の深さ、幅が導管32と同じ寸法とされている場合
は(図6(a)参照)は、内側にして巻回した場合に図6
(b)に示したように、導管32および溝34の矢印で示
した端面が座屈する。
5(a)に部分断面図、(b)に部分側面図として示したよう
に、導管32を埋設した放熱体30の可撓性薄板39の
面を内側にして巻回すると、放熱体の導管32が埋設さ
れている溝33が深くかつ広幅にされているので(図5
(a)参照)、導管32が動ける範囲が広くなり、可撓性
薄板の面を内側にして巻回する際に可撓性薄板の面が破
損し難い。これに対して、導管32が埋設されている溝
34の深さ、幅が導管32と同じ寸法とされている場合
は(図6(a)参照)は、内側にして巻回した場合に図6
(b)に示したように、導管32および溝34の矢印で示
した端面が座屈する。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであり、次の
様な極めて有利な効果を奏し、その産業上の利用価値は
極めて大である。 1.本発明に係る放熱体は、柱状体に中空部または溝が
形成されているので、表面が硬いにも拘らず全体として
は軽量であり、巻回して折り畳むことができるので、従
来の放熱体に比べて一個(一枚)の面積を大きくするこ
とができる。 2.本発明に係る放熱体は、柱状体に形成した中空部ま
たは溝に導管または電線を相互に交差しないように埋設
しているので、放熱体を折り畳む際に導管または電線が
圧迫され、潰されたり、破損したり、断線することがな
い。
様な極めて有利な効果を奏し、その産業上の利用価値は
極めて大である。 1.本発明に係る放熱体は、柱状体に中空部または溝が
形成されているので、表面が硬いにも拘らず全体として
は軽量であり、巻回して折り畳むことができるので、従
来の放熱体に比べて一個(一枚)の面積を大きくするこ
とができる。 2.本発明に係る放熱体は、柱状体に形成した中空部ま
たは溝に導管または電線を相互に交差しないように埋設
しているので、放熱体を折り畳む際に導管または電線が
圧迫され、潰されたり、破損したり、断線することがな
い。
【0031】3.本発明に係る放熱体は、中空部または
溝に導管または電線が埋設されているが、隣接する柱状
基体の中空部または溝に連絡する湾曲部分が、他の中空
部または溝よりも深くかつ広幅とされているので、巻回
して折り畳む際に導管または電線がこの中空部または溝
内で自由に動けるので、導管または電線が圧迫され、潰
されたり、破損したり、断線することがない。 4.本発明に係る放熱体は、柱状体の一方の面に接着す
る可撓性薄板の組合せを選ぶことによって、熱を放散さ
せないで反射させることができるので、放熱効果を一層
高めることができる。 5.本発明に係る放熱体を敷設する際には、ロール状に
巻回されているものを施工現場に搬入し、ロールを巻き
戻しながら広げ、あらかじめ穿設した穴に釘打ちして固
定すればよいので、敷設作業が簡単である。
溝に導管または電線が埋設されているが、隣接する柱状
基体の中空部または溝に連絡する湾曲部分が、他の中空
部または溝よりも深くかつ広幅とされているので、巻回
して折り畳む際に導管または電線がこの中空部または溝
内で自由に動けるので、導管または電線が圧迫され、潰
されたり、破損したり、断線することがない。 4.本発明に係る放熱体は、柱状体の一方の面に接着す
る可撓性薄板の組合せを選ぶことによって、熱を放散さ
せないで反射させることができるので、放熱効果を一層
高めることができる。 5.本発明に係る放熱体を敷設する際には、ロール状に
巻回されているものを施工現場に搬入し、ロールを巻き
戻しながら広げ、あらかじめ穿設した穴に釘打ちして固
定すればよいので、敷設作業が簡単である。
【図1】 中空部に熱媒用導管を配置した放熱体の一例
の断面図である。
の断面図である。
【図2】 中空部に発熱電線を配置した放熱体の一例の
断面図である。
断面図である。
【図3】 図1に示した放熱体を折り畳む状態を示す側
面図である。
面図である。
【図4】 熱媒用導管を配置した放熱体の一例の平面図
である。
である。
【図5】 他の放熱体の湾曲部の部分の拡大縦断面(a)
と側面図(b)である。
と側面図(b)である。
【図6】 従来の放熱体の図5に対応する図面である。
1、21:柱状基体 2、3、13:中空部 4:側壁 5:隔壁 6:柱状基体の背面 7、22、32:熱媒用導管 17:発熱電線 8、18:合成樹脂製の蓋 9、39:可撓性薄板 20、30:放熱体 23、24:熱媒用線チューブの端部 25:穴 33:深くかつ広幅とされている溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 浩一 東京都中央区日本橋本町四丁目4番2号 三菱化学産資株式会社内 (72)発明者 柳田 信一郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 佐藤 浩敏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 菅原 達 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 村田 秀和 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 巻回可能な平板状の放熱体において、中
空部または溝が形成された長尺板状の柱状基体を複数本
相互に隣接させて平面状に並べ、柱状基体の中空部また
は溝には加熱流体用導管または発熱電線が埋設されてな
り、柱状基体の長さ方向両端部側に設けられ隣接する柱
状基体の中空部または溝に連絡する湾曲部分が、他の中
空部または溝よりも深くかつ広幅とされてなり、これら
複数本の柱状基体の一方の面に可撓性薄板を貼着して一
体に連結されてなることを特徴とする、巻回可能な放熱
体。 - 【請求項2】 柱状体の材料が、合成樹脂、硬質ゴム、
木材、金属または石膏より選ばれたものである、請求項
1に記載の巻回可能な放熱体。 - 【請求項3】 可撓性薄板が金属蒸着フィルムを含む積
層体である、請求項1または請求項2に記載の巻回可能
な放熱体。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9151987A JPH10339458A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 巻回可能な放熱体 |
KR1019980021094A KR19990006759A (ko) | 1997-06-10 | 1998-06-08 | 감기가능한 방열체와 그의 설치방법 |
CN98109819A CN1203354A (zh) | 1997-06-10 | 1998-06-09 | 可卷曲的散热体及其敷设方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9151987A JPH10339458A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 巻回可能な放熱体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10339458A true JPH10339458A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15530591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9151987A Pending JPH10339458A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 巻回可能な放熱体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10339458A (ja) |
KR (1) | KR19990006759A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003046439A1 (fr) * | 2001-11-27 | 2003-06-05 | Mitsubishi Chemical Functional Products, Inc. | Feuille pliable rayonnant de la chaleur |
JP2010019516A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Maezawa Kyuso Industries Co Ltd | 床暖房温水マット及び巻込み方法 |
CN103835473A (zh) * | 2014-03-04 | 2014-06-04 | 杨太立 | 木地板企口与底部防水技术 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR830002970Y1 (ko) * | 1982-08-23 | 1983-12-23 | 이승준 | 절첩식 온수난방장치 |
JPH0166519U (ja) * | 1987-10-23 | 1989-04-27 | ||
JPH0527514U (ja) * | 1991-09-25 | 1993-04-09 | 株式会社イノアツクコーポレーシヨン | 床暖房パネル |
JPH0835679A (ja) * | 1994-07-27 | 1996-02-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 暖房用マット |
JP3611136B2 (ja) * | 1995-03-23 | 2005-01-19 | 東京瓦斯株式会社 | 床暖房用ハードパネル |
-
1997
- 1997-06-10 JP JP9151987A patent/JPH10339458A/ja active Pending
-
1998
- 1998-06-08 KR KR1019980021094A patent/KR19990006759A/ko not_active Application Discontinuation
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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