JP2002168464A - 床暖房放熱器および暖房可能な床の構造 - Google Patents

床暖房放熱器および暖房可能な床の構造

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JP2002168464A JP2000362360A JP2000362360A JP2002168464A JP 2002168464 A JP2002168464 A JP 2002168464A JP 2000362360 A JP2000362360 A JP 2000362360A JP 2000362360 A JP2000362360 A JP 2000362360A JP 2002168464 A JP2002168464 A JP 2002168464A
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floor
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Koji Sueyoshi
浩二 末吉
Noriaki Inoue
典顯 井上
Kazuto Taguchi
一人 田口
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Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
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Osaka Gas Co Ltd
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表装材のみを簡単に交換でき、暖房可能な床
をリフォームする際の作業が簡単で、経済的な床暖房放
熱器、およびこれを活用した暖房可能な床の構造を提供
すること。 【解決手段】 第1発明は、熱媒用可撓性チューブが埋
設されてなる発泡合成樹脂製の板状体の上側面に、外側
に向かって順に金属箔、合成樹脂層および合成樹脂層が
貼着されてなる床暖房放熱器を要旨とし、第2発明は、
この床暖房放熱器の合成樹脂層の上側面に、表装材が配
置されてなる暖房可能な床の構造を要旨とする。 【効果】 上記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床暖房放熱器およ
び暖房可能な床の構造に関する。さらに詳しくは、建造
物の床を暖房可能な床としたり、暖房可能な床をリフォ
ームしたりする際の作業性に優れた床暖房放熱器、およ
びこの床暖房放熱器を活用した暖房可能な床の構造に関
する。
【0002】従来、一般住宅、集合住宅、ホテル、病
院、高齢者養護施設などの建造物の床は、居住性を高め
る目的で床面から暖房する床暖房技術が開発され、実用
化されている(例えば、特開平10−89712号公
報、特開平10−170007号公報、特開平11−1
41899号公報、特開2000−65365号公報な
ど参照)。これら暖房可能な床は、熱媒用可撓性チュー
ブを埋設した発泡合成樹脂製の板状体に、金属箔製の放
熱板を貼着し、この放熱板の上に表装材を配置した構造
とされたものであった。
【0003】これら暖房可能な床に配置された表装材
は、長期間の使用により摩擦で表面の模様が消失した
り、傷が付いたり、剥離したりするが、表装材の下側の
部分は、使用された材料にもよるが、多くは耐久性に優
れているので、長期間の使用に耐えることができる。ホ
テル、病院、高齢者養護施設などでは定期的に、一般住
宅、集合住宅などでは定期的に、または居住者が代わる
ごとに床面の表装材を含む内装材がリフォームされる。
特に賃貸住宅の場合は、居住者が変るごとにリフォーム
されるのが一般的である。
【0004】このリフォームの際には、床面についてい
えば、表装材のみを取り外してこれを新しいものに交換
すればよいのであるが、従来の放熱板の上に表装材を貼
着した暖房用床であると、表装材のみを剥がす際に表装
材に直接接着されている金属箔のみならず、金属箔の裏
側に接着されている発泡合成樹脂製板状体が金属箔に付
着して同伴され破損されることが多かった。このため、
発泡合成樹脂製の板状体全体を交換する必要があり、リ
フォーム作業が繁雑であるばかりでなく、コスト高にな
るという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとした課題】本発明者は、かかる状
況にあって、床の表装材をリフォームする際に施工が簡
単で、コスト高にならない床暖房放熱器、およびこの床
暖房放熱器を活用した暖房可能な床の構造を提供すべく
鋭意検討の結果、本発明を完成するに至った。本発明の
目的は、次の通りである。 1.表装材のみを簡単に交換できる床暖房放熱器を提供
すること。 2.暖房用床をリフォームする際に作業が簡単で、コス
ト高にならない床の構造を提供すること。
【0006】上記課題を解決するため、本発明の第1発
明では、熱媒用可撓性チューブが埋設されてなる発泡合
成樹脂製の板状体の上側面に、外側に向かって順に金属
箔、第1の合成樹脂層および第2の合成樹脂層が貼着さ
れてなることを特徴とする床暖房放熱器を提供する。
【0007】また第2発明では、熱媒用可撓性チューブ
が埋設されてなる発泡合成樹脂製の板状体の上側面に、
外側に向かって順に金属箔、第1の合成樹脂層および第
2の合成樹脂層が貼着されてなり、この床暖房放熱器の
上側面にさらに表装材が配置されてなることを特徴とす
る、暖房可能な床の構造を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る床暖房放熱器は、基体を発泡合成樹脂製の
板状体によって構成する。発泡合成樹脂製の板状体は、
断熱性に富んだものが好ましく、具体的には、硬質ポリ
ウレタン発泡体、硬質ポリエチレン発泡体、硬質ポリプ
ロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体、硬質ポリ塩化ビ
ニル発泡体、ポリメチルメタクリレート発泡体、ポリカ
ーボネート発泡体、ポリフェニレンオキサイド発泡体、
ポリスチレンとポリエチレン混合物の発泡体などが挙げ
られる。中でも、硬質ポリウレタン発泡体、ポリスチレ
ン発泡体などが好適である。板状体は、発泡倍率が5〜
50倍で、厚さが10〜50mmの範囲内で選ぶのが好ま
しい。
【0009】板状体の一単位の広さは、一辺の寸法を3
640mm以下、他辺の寸法を3000mm程度とした平面
形状が四角形のものが好ましい。この広さにするには、
(1)長尺で広幅のもの一枚であってもよく、(2)長尺で狭
幅のものを複数枚組み合わせて所定の広さにしてもよ
い。折り畳み可能、または巻き可能な構造とするには、
(2)の長尺で狭幅のものを複数枚組み合わせたものが好
ましい。なお、上記(1)または(2)のいずれの構造であっ
ても、板状体の長さ方向に沿って、複数の木製の小根太
を幅方向に一定の間隔で配置するのが好ましい。
【0010】発泡合成樹脂製の板状体の表面には、熱媒
用可撓性チューブを埋設するための溝が刻設され、この
溝には熱媒用可撓性チューブが埋設される。溝の開口部
の幅は、熱媒用可撓性チューブの外径(例えば7.2m
m)と同じ寸法、またはこれより僅かに大きくするのが
好ましい。溝の形状は、延在する方向に直角に切断した
断面がU字を形成するようにすると、熱媒用可撓性チュ
ーブを埋設する際に都合がよい。溝の深さは、熱媒用可
撓性チューブの外径と同じ寸法とすると、溝に埋設した
熱媒用可撓性チューブが外れ難くなり好ましい。溝の深
さが熱媒用可撓性チューブの外径より大きいと、溝の可
撓性チューブを埋設した際に、可撓性チューブの上側に
隙間ができ、熱媒の熱を効果的に表装材に伝熱すること
ができず、床暖房放熱器の伝熱効率が低下し、好ましく
ない。
【0011】発泡合成樹脂製の板状体の表面に刻設する
溝は、板状体の長さ方向に沿って刻設し、長さ方向の端
部でUターンさせ、可撓性チューブを連続させて埋設可
能とした構造(例えば、特開平10−89712号公報
参照)が好適である。なお、断面がU字状の溝の面に、
後記する金属箔を貼着すると、熱媒の熱を一層効果的に
表装材に伝熱し、伝熱効率が向上するので好ましい。
【0012】溝に埋設される可撓性チューブは、例え
ば、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管、銅管などが挙
げられる。その直径は、建造物が建造されている地域、
床暖房放熱器を設置する建造物の場所、熱媒の種類、温
度などによって変るが、通常は外形が7.2mm、内径が
5mmの管が一般である。可撓性チューブに通す熱媒とし
ては、温水、水蒸気、加熱オイルなどが挙げられる。
【0013】発泡合成樹脂製の板状体の表面は、刻設さ
れた溝に可撓性チューブを埋設した状態で、外側に向か
って順に金属箔、第1の合成樹脂層(これら二層を「下
側の二層」と記載することがある)、および第2の合成
樹脂層(これを「上側の層」と記載することがある)が
貼着されてなる。下側の二層は、溝に埋設された可撓性
チューブが溝から外れないようにし、かつ、可撓性チュ
ーブに通される熱媒の熱を発泡合成樹脂製の板状体の上
方に放熱する機能を果たす。なお、本発明においては、
下側の二層と上側の層との間に、金属箔を配置すると強
度を向上させることができるので、より好ましい。
【0014】上側の層は、下側の二層の全面に貼着して
もいよく、発泡合成樹脂製の板状体の小根太が配置され
てなる部分にのみ貼着してもよい。上側の層が下側の二
層の全面に貼着された場合は、下側の二層と同様の機能
を果たす。発泡合成樹脂製の板状体の表面に下側の二層
が貼着されていても、二層はいずれも薄いので、板状体
の小根太が配置されている位置を容易に確認することが
でき、上側の層を小根太が配置されてなる部分にのみ貼
着することができる。
【0015】下側の二層、または必要に応じて上側の層
を構成する金属箔としては、アルミニウム箔、錫箔、ス
テンレススチール箔、銅箔などが挙げられる。中でも、
製造の難易、コストなどの観点からアルミニウム箔が好
適である。金属箔の厚さは、薄すぎると強度が十分でな
く、厚すぎると製品が重くなるばかりでなく、コストが
かさむので、10〜100μmの範囲で選ぶのが好まし
い。
【0016】下側の二層、上側の層を構成する合成樹脂
層は、金属箔と表装材との間に介在させることにより、
リフォームなどの際に床面から表装材を剥がす時に、後
記するような接着剤の組み合わせとすることにより、表
装材のみを剥がすことができ、合成樹脂層および金属箔
を破損させないように機能する。合成樹脂の種類として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートなどのポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリアミド
6、ポリアミド6・6などのポリアミド系樹脂、ポリカ
ーボネートなどが挙げられる。中でも、強度、層の作り
易さ、接着剤との相性、コストなどの観点から、ポリエ
チレンテレフタレートが好適である。合成樹脂層の厚さ
は5〜40μmの範囲で、中でも5〜25μmの薄い範
囲で選ぶのが好ましい。
【0017】下側の二層の金属箔は、接着剤(a)を介し
て発泡合成樹脂製の板状体の表面に接着される。接着剤
(a)は、発泡合成樹脂製の板状体を浸蝕しない性質を有
する種類のものを選ぶのが好ましい。下側の二層の第1
の合成樹脂層は、接着剤(b)を介して金属箔の上側面に
貼着される。このような合成樹脂層は、予め接着剤(b)
を介して金属箔の上側面に貼着しておくのが好ましい。
接着剤(b)は、金属箔と合成樹脂層とを接着するもので
あればその種類には、制限がない。上側の層は、接着剤
(c)を介して下側の二層の上側面に貼着する。下側の二
層の第1の合成樹脂層と上側の層(第2の合成樹脂層)
との間に金属箔を配置する場合は、予め接着剤(b)を介
してこの金属箔に上側の層を貼着しておき、接着剤(c)
を介して下側の二層の上側面に貼着する。接着剤(a)、
接着剤(b)および接着剤(c)の塗布量は可及的すくないの
が好ましく、接着する界面の全面に塗布する必要はな
く、線条または点状に塗布してもよい。
【0018】下側の二層の合成樹脂層と、上側の層との
界面を接着する接着剤(c)の接着強度を、他の層の界面
に使用される接着剤の接着強度に比較して最小にするの
が好ましい。このようにすると、リフォーム作業で表装
材を剥す時に、接着剤(c)を塗布した界面で剥され、下
側の二層は破損されることが少なく、熱媒用可撓性チュ
ーブが埋設されてなる発泡合成樹脂製の板状体は殆ど破
損しないので、そのまま使用できる。
【0019】本発明に係る暖房可能な床は、上記の床暖
房放熱器の上側の層の上に表装材が配置されてなる。上
側の層と表装材とは、両面接着テープ(d)で接着するの
が好ましい。なお、上側の層が発泡合成樹脂製の板状体
の小根太が配置されてなる部分のみに貼着されている場
合には、この部分に両面接着テープ(d)を貼着して表装
材を配置することができる。両面接着テープ(d)の接着
強度は、接着剤(c)の接着強度より大きくなるように選
ぶのが好ましい。
【0020】表装材は、発泡合成樹脂製の板状体の表面
を保護し、床面外観の美麗化や、消音やクッション性を
改良した緩衝層として機能する。この表装材は、木製の
合板製、発泡ゴム板製で、その表面に木目模様などの印
刷模様を施したプラスチックフィルム、不織布、強化紙
などを貼着したものが好ましい。表装材の厚さは、薄す
ぎると強度が不足して破損し易くなるし、逆に厚すぎる
と加熱体からの熱が表装材の表面に伝熱され難くなるの
で、いずれも好ましくない。厚さの好ましい範囲は、5
〜10mmである。
【0021】本発明に係る床暖房放熱器は、予め工場な
どで作成し、折り畳みまたは巻回して施工場所に運搬
し、折り畳みを解放しまたは巻き戻して設置し、合成樹
脂層の上側面に表装材を配置し、接着や釘打ちなどによ
って板状体に固定することによって暖房可能な床とする
ことができる。床暖房放熱器を施工する場所は、コンク
リート建造物の場合はスラブ床面の上、スラブ床面の上
に敷いた下地合板の上などであり、木造家屋の場合は下
地合板の上などである。
【0022】本発明に係る暖房可能な床は、発泡合成樹
脂製の板状体の上側面に、金属箔と合成樹脂層とよりな
る下側の二層と、上側の層とが貼着され、その上に表装
材が配置されているので、表装材を剥離する際には、表
装材と上側の層の界面(接着面)、下側の二層と上側の
層との間に金属箔が配置されている場合は、この金属箔
と第2の合成樹脂層との界面(接着面)、上側の層と下
側の二層の界面(接着面)、または、下側の層の界面
(接着面)いずれで剥がれ、発泡合成樹脂製の板状体に
類を及ぼさないので、交換作業が簡単である。特に、下
側の二層と上側の層とを接着強度の小さい接着剤(c)で
接着した場合は、表装材を剥離する際に上側の層が表装
材に同伴され、上側の層と下側の二層の第1の合成樹脂
層の界面の接着剤(c)の層が破損されて剥がれ、下側の
二層の金属箔や発泡合成樹脂製の板状体には全く類を及
ぼさないので、リフォームはコスト高にならない。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
るが、本発明はその趣旨を越えない限り、以下の記載例
に限定されるものではない。
【0024】図1は、本発明の第1発明に係る床暖房放
熱器の一例の部分縦断面略図であり、図2は、本発明の
第2発明に係る暖房可能な床を調製する工程での完成直
前の状態を示す部分縦断面略図である。なお、図面は理
解し易くする目的で、部分的に拡大して示した。
【0025】図において、1は厚さが12mmの発泡ポリ
スチレン製の板状体であり、2は一定間隔で配置された
小根太であり、3は開口部と深さが7.2mmの刻設され
た溝であり、4は外径が7.2mm、内径が5mmの架橋ポ
リエチレン製の熱媒用可撓性チューブであり、5は厚さ
が40μmのアルミニウム箔であり、板状体1の表面に
ウレタン系接着剤によって接着されている。6は厚さが
25μmのポリエチレンテレフタレート層で、アルミニ
ウム箔5の表面にエポキシ系接着剤によって接着されて
下側の二層を形成している。この下側の二層のポリエチ
レンテレフタレート層6の上に、接着強度の小さいウレ
タン系接着剤によって上側の層が接着されている。上側
の層は、厚さが40μmの金属箔7にエポキシ系接着剤
を介してポリエチレンテレフタレート層8が積層された
ものである。この例では、上側の層は、発泡ポリスチレ
ン製の板状体1の小根太2が配置されてなる部分にのみ
接着したものを示したが、上側の層の全面に接着するこ
ともできることは、前記したとおりである。
【0026】上側の層に表装材9を配置する場合には、
上側の層または表装材9の裏面に両面接着テープ10を
予め張り付けておき、ポリエチレンテレフタレート層8
の上に表装材9を重ねて押圧すればよい。長期間の使用
後、リフォームの目的で表装材9を剥がすときには、下
側の二層と上側の層の界面に接着強度の小さい接着剤を
使用しているので、この界面部分を容易に剥離すること
ができる。しかも下側の二層が破損されることがないの
で、発泡ポリスチレン製の板状体1は交換することなし
に再使用することができる。リフォーム作業は、新しい
表装材9を両面接着テープ10によって上側の層の表面
に接着すればよいので、極めて簡単に行なうことができ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明は、次のような特別に有利な効果
を奏しその産業上の利用価値は極めて大である。 1.本発明に係る床暖房放熱器は、従来の床暖房放熱器
と異なり、発泡合成樹脂製の板状体と表装材との間に、
金属箔と第1の合成樹脂層とよりなる下側の二層と、第
2の合成樹脂層よりなる上側の層とが配置されており、
表装材を剥離する際に表装材と上側の層との界面、両面
接着剤層または両面接着剤層と上側の層の合成樹脂層が
破損されて表装材のみが剥がれ、下側の二層の金属箔や
発泡合成樹脂製の板状体に類を及ぼさないので、表装材
の交換作業が簡単でコスト高にならない。 2.本発明に係る暖房可能な床は、発泡合成樹脂製の板
状体と表装材との間に、金属箔と第1の合成樹脂層とよ
りなる下側の二層と、第2の合成樹脂層よりなる上側の
層とが配置されており、表装材を剥離する際に表装材の
みが剥がれるので、表装材の交換作業が極めて簡単であ
る。 3.発泡合成樹脂製の板状体に一定間隔で小根太を配置
し、上側の層をこの小根太を配置した部分のみに貼着
し、この部分に両面接着テープを貼着して表装材を配置
した構造の床である場合には、上側の層および/または
両面接着剤層部分を剥がせばよいので、表装材の交換作
業が極めて簡単である。 4.従って、本発明に係る暖房可能な床は、表層材を頻
繁に交換される賃貸住宅などの暖房可能な床として有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1発明に係る床暖房放熱器の一例
の部分縦断面略図である。
【図2】 本発明の第2発明に係る暖房可能な床を調製
する工程での完成直前の状態を示す部分縦断面略図であ
る。
【符号の説明】
1:板状体 2:小根太 3:溝 4:熱媒用可撓性チューブ 5、7:アルミニウム箔 6、8:ポリエチレンテレフタレート層 9:表装材 10:両面接着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 典顯 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番2号 三菱化学産資株式会社商品研究所内 (72)発明者 田口 一人 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3L070 BD01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒用可撓性チューブが埋設されてなる
    発泡合成樹脂製の板状体の上側面に、外側に向かって順
    に金属箔、第1の合成樹脂層および第2の合成樹脂層が
    貼着されてなることを特徴とする床暖房放熱器。
  2. 【請求項2】 第1の合成樹脂層と第2の合成樹脂層と
    の間に、金属箔が配置されてなる、請求項1に記載の床
    暖房放熱器。
  3. 【請求項3】 発泡合成樹脂製の板状体に、複数の小根
    太が相互に平行に一定間隔で配置されてなる、請求項1
    または請求項2に記載の床暖房放熱器。
  4. 【請求項4】 金属箔がアルミニウム箔であり、合成樹
    脂層がポリエチレンテレフタレートフィルムである、請
    求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の床暖房放
    熱器。
  5. 【請求項5】 第1の合成樹脂層の上側に貼着される層
    が、発泡合成樹脂製の板状体の小根太が配置されてなる
    部分にのみ貼着されてなる、請求項1ないし請求項4の
    いずれか1項に記載の床暖房放熱器。
  6. 【請求項6】 第1の合成樹脂層と、その上側に貼着さ
    れる層との界面の接着強度が、他層の界面の接着強度に
    比較して最小にされてなる、請求項1ないし請求項5の
    いずれか1項に記載の床暖房放熱器。
  7. 【請求項7】 熱媒用可撓性チューブが埋設されてなる
    発泡合成樹脂製の板状体の上側面に、外側に向かって順
    に金属箔、第1の合成樹脂層、および第2の合成樹脂層
    が貼着されてなり、この床暖房放熱器の上側面にさらに
    表装材が配置されてなることを特徴とする、暖房可能な
    床の構造。
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