JP2000320853A - 床暖房用パネル - Google Patents
床暖房用パネルInfo
- Publication number
- JP2000320853A JP2000320853A JP11128110A JP12811099A JP2000320853A JP 2000320853 A JP2000320853 A JP 2000320853A JP 11128110 A JP11128110 A JP 11128110A JP 12811099 A JP12811099 A JP 12811099A JP 2000320853 A JP2000320853 A JP 2000320853A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- floor heating
- heating panel
- legs
- hook
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
- Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 (1) 根太の間に配置され、(2)施工する際に
少ない作業工程数で施工でき、(3)極寒地、寒冷地用で
も使用できる床暖房用パネルを提供すること。 【解決手段】 発泡樹脂製の長尺板状成形体を基体と
し、この基体の一方の面に溝が刻設され、この溝に加熱
流体用導通管が埋設されてなる床暖房用パネルであっ
て、基体の長さ方向の沿った双方の狭い側面部に、長さ
方向に切断した際の断面が逆Ｌ型を呈する掛止具を、掛
止具の脚を基体の厚さよりも長くされて一体に取付けら
れていることを特徴とする。 【効果】 上記課題が達成される。
少ない作業工程数で施工でき、(3)極寒地、寒冷地用で
も使用できる床暖房用パネルを提供すること。 【解決手段】 発泡樹脂製の長尺板状成形体を基体と
し、この基体の一方の面に溝が刻設され、この溝に加熱
流体用導通管が埋設されてなる床暖房用パネルであっ
て、基体の長さ方向の沿った双方の狭い側面部に、長さ
方向に切断した際の断面が逆Ｌ型を呈する掛止具を、掛
止具の脚を基体の厚さよりも長くされて一体に取付けら
れていることを特徴とする。 【効果】 上記課題が達成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、床暖房用パネルに
関する。さらに詳しくは、床暖房用パネルを実際に施工
する際に、極寒地や寒冷地などの施工地域により断熱材
を厚くする際に容易に対応でき、工程数が少なく施工が
容易な、根太の間に配置される床暖房用パネルに関す
る。
関する。さらに詳しくは、床暖房用パネルを実際に施工
する際に、極寒地や寒冷地などの施工地域により断熱材
を厚くする際に容易に対応でき、工程数が少なく施工が
容易な、根太の間に配置される床暖房用パネルに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、寒冷期の住宅の居住性を向上させ
る目的で、住宅の床面から暖房する床暖房技術が提案さ
れ、実用化されている。例えば、束立て床組法によった
床組に床暖房設備を組込む場合には、まず、地盤上に束
石を据え、その上に束立てして大引を渡し、さらにその
上に複数本の根太を一定間隔で載置し、この根太の上に
床板を張り、床組が構成される。この床組に床暖房パネ
ルを組込むには、上下方向は大引の上側と床板の下との
中間であって、横方向は隣接する根太の間に、大引の間
に横架させるか、隣接する根太の間に掛止具によって掛
止させて配置する手法が採用される（例えば、実開昭５
３−１３９１１０号公報参照）。
る目的で、住宅の床面から暖房する床暖房技術が提案さ
れ、実用化されている。例えば、束立て床組法によった
床組に床暖房設備を組込む場合には、まず、地盤上に束
石を据え、その上に束立てして大引を渡し、さらにその
上に複数本の根太を一定間隔で載置し、この根太の上に
床板を張り、床組が構成される。この床組に床暖房パネ
ルを組込むには、上下方向は大引の上側と床板の下との
中間であって、横方向は隣接する根太の間に、大引の間
に横架させるか、隣接する根太の間に掛止具によって掛
止させて配置する手法が採用される（例えば、実開昭５
３−１３９１１０号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとした課題】床暖房用パネルとして
は、長尺の発泡樹脂製板状成形体を基体とし、この基体
の一方の面に加熱流体用チューブの溝を刻設し、この溝
に加熱流体用チューブを埋設して、その表面をアルミニ
ウム箔などの表面材で被覆した構造のもが提案されてい
る（例えば、実開平２−６７８０８号公報参照）。この
様な構造の床暖房パネルを施工するには、まず施工現場
で根太に実開昭５３−１３９１１０号公報、特開平１０
−７３２６４号公報などに記載されているような掛止具
を配置し、ついで床暖房用パネルを配置し、最後に掛止
具と床暖房用パネルとの双方に跨がって金属薄板製の接
着テープで接着するという３工程が必須であって、施工
者側の観点からは、部品数が多くそれらの管理が繁雑で
あり、また施工工程が多いという欠点があった。
は、長尺の発泡樹脂製板状成形体を基体とし、この基体
の一方の面に加熱流体用チューブの溝を刻設し、この溝
に加熱流体用チューブを埋設して、その表面をアルミニ
ウム箔などの表面材で被覆した構造のもが提案されてい
る（例えば、実開平２−６７８０８号公報参照）。この
様な構造の床暖房パネルを施工するには、まず施工現場
で根太に実開昭５３−１３９１１０号公報、特開平１０
−７３２６４号公報などに記載されているような掛止具
を配置し、ついで床暖房用パネルを配置し、最後に掛止
具と床暖房用パネルとの双方に跨がって金属薄板製の接
着テープで接着するという３工程が必須であって、施工
者側の観点からは、部品数が多くそれらの管理が繁雑で
あり、また施工工程が多いという欠点があった。
【０００４】極寒地や寒冷地などで使用される床暖房用
パネルは、断熱効果を発揮させるために施工地域により
断熱材層を厚くしたり、加熱流体用チューブの直径を大
きくするなどの手法が採用されている。製造、市販され
ている床暖房用パネルの断熱材層を厚くするには、製
造、市販されている床暖房用パネルの下側に他の断熱材
層を重ねる手法が簡便であるが、上側の床暖房用パネル
と下側の断熱材層とが一体化されていないので、製品が
２種類あることになり、取扱いが繁雑であるという欠点
があった。
パネルは、断熱効果を発揮させるために施工地域により
断熱材層を厚くしたり、加熱流体用チューブの直径を大
きくするなどの手法が採用されている。製造、市販され
ている床暖房用パネルの断熱材層を厚くするには、製
造、市販されている床暖房用パネルの下側に他の断熱材
層を重ねる手法が簡便であるが、上側の床暖房用パネル
と下側の断熱材層とが一体化されていないので、製品が
２種類あることになり、取扱いが繁雑であるという欠点
があった。
【０００５】本発明者らは、かかる状況にあって、上記
従来法における欠点を排除した床暖房用パネルを提供す
べく、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
本発明は、次のことを目的とする。 １．根太の間に配置される床暖房用パネルを提供する。 ２．極寒地や寒冷地などでも使用できる床暖房用パネル
を提供する。 ３．部品管理が繁雑でなく、床暖房用パネルを施工する
際に少ない工程数で施工できる床暖房用パネルを提供す
ること。
従来法における欠点を排除した床暖房用パネルを提供す
べく、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
本発明は、次のことを目的とする。 １．根太の間に配置される床暖房用パネルを提供する。 ２．極寒地や寒冷地などでも使用できる床暖房用パネル
を提供する。 ３．部品管理が繁雑でなく、床暖房用パネルを施工する
際に少ない工程数で施工できる床暖房用パネルを提供す
ること。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、長尺の発泡樹脂製板状体を基体とし、
この基体の広い一方の面に長さ方向に沿って加熱流体用
チューブの溝が刻設され、この溝に加熱流体用チューブ
が埋設されてなる床暖房用パネルであって、基体の長さ
方向に沿った狭い双方の側面部に、長さ方向に直角に切
断した際の断面が逆Ｌ型を呈する掛止具を、掛止具の脚
を基体の厚さよりも長くされて一体に取付けられてなる
ことを特徴とする、床暖房用パネルを提供する。
に、本発明では、長尺の発泡樹脂製板状体を基体とし、
この基体の広い一方の面に長さ方向に沿って加熱流体用
チューブの溝が刻設され、この溝に加熱流体用チューブ
が埋設されてなる床暖房用パネルであって、基体の長さ
方向に沿った狭い双方の側面部に、長さ方向に直角に切
断した際の断面が逆Ｌ型を呈する掛止具を、掛止具の脚
を基体の厚さよりも長くされて一体に取付けられてなる
ことを特徴とする、床暖房用パネルを提供する。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る床暖房用パネルは、長尺の発泡樹脂製板体
を基体とする。基体を構成する材料樹脂は、発泡板状成
形体とする際に独立気泡を形成するポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの硬質
汎用樹脂が挙げられる。中でもポリスチレンは、発泡成
形体が独立気泡であるので断熱性に優れ、加熱流体の熱
を放散し難く、また、軽量であるにも拘らず剛性に優れ
ているので、根太の間に配置しても湾曲し難く、特に好
ましい。基体の厚さは、根太の高さに応じて３０〜５０
mmの範囲で、発泡倍率は樹脂の種類と基体の厚さにもよ
るが、２〜９０倍の範囲で選ぶことができる。
本発明に係る床暖房用パネルは、長尺の発泡樹脂製板体
を基体とする。基体を構成する材料樹脂は、発泡板状成
形体とする際に独立気泡を形成するポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの硬質
汎用樹脂が挙げられる。中でもポリスチレンは、発泡成
形体が独立気泡であるので断熱性に優れ、加熱流体の熱
を放散し難く、また、軽量であるにも拘らず剛性に優れ
ているので、根太の間に配置しても湾曲し難く、特に好
ましい。基体の厚さは、根太の高さに応じて３０〜５０
mmの範囲で、発泡倍率は樹脂の種類と基体の厚さにもよ
るが、２〜９０倍の範囲で選ぶことができる。
【０００８】基体は、床暖房用パネルとして根太（根太
自体の幅は、約３５〜４５mm）の間に配置されるので、
その幅は隣接する根太の間隔３０３mmまたは４５５mmよ
りも小さく、例えば、２５３mmまたは４０５mmとされ
る。また、床暖房用パネルの基体は長尺にされており、
一単位体の長さは、梱包、施工性などの観点から、７０
０mm、９１０mm（半間）、１３６５mm、１８２０mm（一
間）、３６４０mm（二間）など、３６４０mm（二間）以
下の長さで選ばれる。基体の厚さは、根太の厚さの約３
０〜１００mmと一致させるのが好ましい。
自体の幅は、約３５〜４５mm）の間に配置されるので、
その幅は隣接する根太の間隔３０３mmまたは４５５mmよ
りも小さく、例えば、２５３mmまたは４０５mmとされ
る。また、床暖房用パネルの基体は長尺にされており、
一単位体の長さは、梱包、施工性などの観点から、７０
０mm、９１０mm（半間）、１３６５mm、１８２０mm（一
間）、３６４０mm（二間）など、３６４０mm（二間）以
下の長さで選ばれる。基体の厚さは、根太の厚さの約３
０〜１００mmと一致させるのが好ましい。
【０００９】基体には、その広い一方の面に長さ方向に
沿って、加熱流体用チューブの溝が複数本刻設されてい
る。この溝は、加熱流体用チューブを埋設する機能を果
たす。溝の開口部の幅は、加熱流体用チューブの外径
（例えば８．５mm）と同じ寸法かまたはこれより僅かに
大きくするのが好ましい。溝の形状は、長さ方向に直角
に切断した際の断面がＵ字状を形成するようにすると、
チューブを埋設する際に都合がよい。
沿って、加熱流体用チューブの溝が複数本刻設されてい
る。この溝は、加熱流体用チューブを埋設する機能を果
たす。溝の開口部の幅は、加熱流体用チューブの外径
（例えば８．５mm）と同じ寸法かまたはこれより僅かに
大きくするのが好ましい。溝の形状は、長さ方向に直角
に切断した際の断面がＵ字状を形成するようにすると、
チューブを埋設する際に都合がよい。
【００１０】溝の深さはチューブの外径（例えば８．５
mm）と同じとし、かつ、溝の底面までの寸法が基体の厚
さの５割を越えないようにするのが好ましい。溝の深さ
がチューブの外径より大きいと、溝にチューブを埋設し
た際にチューブの上部に隙間ができ、加熱流体の熱を効
果的に表面材に伝熱することができず、床暖房用パネル
の伝熱効率が低下し、好ましくない。溝の底面が基体の
厚さの５割を越えると、溝の底壁面が薄くなり過ぎ、基
体の強度、基体の断熱性が低下することがあるので、好
ましくない。
mm）と同じとし、かつ、溝の底面までの寸法が基体の厚
さの５割を越えないようにするのが好ましい。溝の深さ
がチューブの外径より大きいと、溝にチューブを埋設し
た際にチューブの上部に隙間ができ、加熱流体の熱を効
果的に表面材に伝熱することができず、床暖房用パネル
の伝熱効率が低下し、好ましくない。溝の底面が基体の
厚さの５割を越えると、溝の底壁面が薄くなり過ぎ、基
体の強度、基体の断熱性が低下することがあるので、好
ましくない。
【００１１】床暖房用パネルは、基体の一方の面に刻設
された溝に加熱流体用チューブが埋設され、その上が表
面材で被覆されてなる。加熱流体用チューブは、例え
ば、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管などからなり、
その直径は床暖房用パネルを設置する建造物の場所、パ
ネル基体の厚さ、加熱流体の種類、温度などによって変
るが、通常は、外径が８．５mm、内径が６mmの管が一般
的である。表面材は、導通管に通される加熱流体の熱を
床板に放熱する機能を果たす。床暖房パネルに通す熱媒
体としては、温水、水蒸気、加熱オイルなどが挙げられ
る。
された溝に加熱流体用チューブが埋設され、その上が表
面材で被覆されてなる。加熱流体用チューブは、例え
ば、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管などからなり、
その直径は床暖房用パネルを設置する建造物の場所、パ
ネル基体の厚さ、加熱流体の種類、温度などによって変
るが、通常は、外径が８．５mm、内径が６mmの管が一般
的である。表面材は、導通管に通される加熱流体の熱を
床板に放熱する機能を果たす。床暖房パネルに通す熱媒
体としては、温水、水蒸気、加熱オイルなどが挙げられ
る。
【００１２】本発明に係る床暖房用パネルは、基体の長
さ方向に沿った狭い双方の側面部に、長さ方向に直角に
切断した際の断面が逆Ｌ型を呈する掛止具が、一体に取
付けられてなる。掛止具は、断面が逆Ｌ型を呈する脚
（垂下部）が基体の厚さよりも長くされて一体に取付け
られてなる。掛止具を基体に一体に取付けるには、垂下
部に垂下する方向に、細い脚部形成部分と広い折曲部形
成部分とを残して切込みを設け、細い脚部形成部分はそ
のままにして脚とし、広い折曲部形成部分を上面部とは
反対側に折り曲げ、この折曲げられた部分（折曲部）を
基体の狭い双方の側面部に差込むのが好ましい。掛止具
は、上面部、垂下部および折曲部で、断面がＺ型または
逆Ｚ型を呈することになる。
さ方向に沿った狭い双方の側面部に、長さ方向に直角に
切断した際の断面が逆Ｌ型を呈する掛止具が、一体に取
付けられてなる。掛止具は、断面が逆Ｌ型を呈する脚
（垂下部）が基体の厚さよりも長くされて一体に取付け
られてなる。掛止具を基体に一体に取付けるには、垂下
部に垂下する方向に、細い脚部形成部分と広い折曲部形
成部分とを残して切込みを設け、細い脚部形成部分はそ
のままにして脚とし、広い折曲部形成部分を上面部とは
反対側に折り曲げ、この折曲げられた部分（折曲部）を
基体の狭い双方の側面部に差込むのが好ましい。掛止具
は、上面部、垂下部および折曲部で、断面がＺ型または
逆Ｚ型を呈することになる。
【００１３】掛止具の脚は、基体の下面側に重ねる追加
の断熱板を保持する機能を果たすものであり、長さは基
体の厚さより３０〜１００mmの範囲で長くするのが好ま
しい。断熱板を追加する場合には、基体の下面側に追加
の断熱板を配置し、脚を追加の断熱板の下面側に折曲げ
ることにより保持することができ、追加の断熱板を保持
した床暖房パネルは、一枚の厚い断熱材層からなるもの
と同様に取扱うことができる。なお、追加の断熱板を保
持する必要がない場合には、基体の下面側に折曲げれば
よい。追加の断熱板は、基体の発泡樹脂製板状体と同種
の板状体であってもよく、ゴム板、発泡ゴム板などの異
なるものであってもよい。追加の断熱板の厚さは、１０
〜５０mmの範囲で選ぶことができる。
の断熱板を保持する機能を果たすものであり、長さは基
体の厚さより３０〜１００mmの範囲で長くするのが好ま
しい。断熱板を追加する場合には、基体の下面側に追加
の断熱板を配置し、脚を追加の断熱板の下面側に折曲げ
ることにより保持することができ、追加の断熱板を保持
した床暖房パネルは、一枚の厚い断熱材層からなるもの
と同様に取扱うことができる。なお、追加の断熱板を保
持する必要がない場合には、基体の下面側に折曲げれば
よい。追加の断熱板は、基体の発泡樹脂製板状体と同種
の板状体であってもよく、ゴム板、発泡ゴム板などの異
なるものであってもよい。追加の断熱板の厚さは、１０
〜５０mmの範囲で選ぶことができる。
【００１４】掛止具の上面部と折曲部の幅は１０〜２５
mmの範囲とし、垂下部の折曲部までの長さは基体の厚さ
の約半分程度の寸法の１０〜２５mmとし、掛止具の長さ
は、基体の長さと略同じ長さとしてもよいし短くてもよ
い。折曲部の先端側に複数の山と谷を交互に歯形を形成
すると、基体の狭い側面部に差込み易くなり、好まし
い。掛止具の長さが基体の長さと略同じ長さの場合は、
掛止具を基体の全長に亘って差し込み一体化すればよ
く、根太の幅、基体との幅によって根太と基体との間の
生ずることがある隙間を塞ぐことができるので好まし
い。掛止具の長さが短い場合は、複数個一定間隔で差し
込み一体化すればよい。
mmの範囲とし、垂下部の折曲部までの長さは基体の厚さ
の約半分程度の寸法の１０〜２５mmとし、掛止具の長さ
は、基体の長さと略同じ長さとしてもよいし短くてもよ
い。折曲部の先端側に複数の山と谷を交互に歯形を形成
すると、基体の狭い側面部に差込み易くなり、好まし
い。掛止具の長さが基体の長さと略同じ長さの場合は、
掛止具を基体の全長に亘って差し込み一体化すればよ
く、根太の幅、基体との幅によって根太と基体との間の
生ずることがある隙間を塞ぐことができるので好まし
い。掛止具の長さが短い場合は、複数個一定間隔で差し
込み一体化すればよい。
【００１５】掛止具は金属製、剛性に優れた合成樹脂製
のいずれでもよい。掛止具の素材が合成樹脂製の場合に
は、押出成形法で容易に製造することができる。掛止具
は、基体の長さ方向に沿った双方の狭い側面部に差込ん
で取付けられる。掛止具を基体の狭い側面部に差込むに
は、基体を裏返しにして板状体などの平面上に置き、掛
止具の上面部を平面上にスライドさせて、掛止具の下面
部を基体の狭い側面部に当接させ、さらに押圧して差込
めばよい。
のいずれでもよい。掛止具の素材が合成樹脂製の場合に
は、押出成形法で容易に製造することができる。掛止具
は、基体の長さ方向に沿った双方の狭い側面部に差込ん
で取付けられる。掛止具を基体の狭い側面部に差込むに
は、基体を裏返しにして板状体などの平面上に置き、掛
止具の上面部を平面上にスライドさせて、掛止具の下面
部を基体の狭い側面部に当接させ、さらに押圧して差込
めばよい。
【００１６】本発明に係る床暖房用パネルは、以上説明
した通りであり、根太を使用した床組、例えば、束立て
法によった床組、ツーバイフォア床組法によった床組、
梁床組法によった床組などに使用することができる。建
造物が新築の場合のみでなく、改造の場合にも同様に使
用することができる。通常の床暖房用パネルに追加の断
熱板を重ねることによって、極寒地や寒冷地などの住宅
の床暖房用パネルとして転用すできる。
した通りであり、根太を使用した床組、例えば、束立て
法によった床組、ツーバイフォア床組法によった床組、
梁床組法によった床組などに使用することができる。建
造物が新築の場合のみでなく、改造の場合にも同様に使
用することができる。通常の床暖房用パネルに追加の断
熱板を重ねることによって、極寒地や寒冷地などの住宅
の床暖房用パネルとして転用すできる。
【００１７】
【実施例】以下、本発明に係る床暖房用パネルを、図面
に基づいて詳細に説明するが、本発明はその趣旨を越え
ない限り、以下の記載例に限定されるものではない。
に基づいて詳細に説明するが、本発明はその趣旨を越え
ない限り、以下の記載例に限定されるものではない。
【００１８】図１は、本発明に係る床暖房用パネルの一
例を根太の間に敷設した状態での部分拡大縦断正面図で
あり、図２は、掛止具の一例の部分拡大斜視図である。
例を根太の間に敷設した状態での部分拡大縦断正面図で
あり、図２は、掛止具の一例の部分拡大斜視図である。
【００１９】図において、１０は根太、１１は床暖房用
パネルの基体、１２は追加の断熱板、１３は掛止具、１
３ａは上面部、１３ｂは垂下部、１３ｃは脚、１３ｄは
折曲部、１４は溝、１５はチューブである。
パネルの基体、１２は追加の断熱板、１３は掛止具、１
３ａは上面部、１３ｂは垂下部、１３ｃは脚、１３ｄは
折曲部、１４は溝、１５はチューブである。
【００２０】図１および図２において、床暖房用パネル
の基体１１は、その一方の面に長さ方向に沿って加熱流
体用導通管の溝１４が刻設され、この溝１４に加熱流体
用チューブ１５が埋設されてなる。さらに、基体１１の
長さ方向に沿った双方の側面部に掛止具１３が差込まれ
てなる。図１には、掛止具１３は上面部１３ａが根太１
０の上面部に載置されており、垂下部１３ｂが基体１１
の狭い側面部に沿って下側に延ばされ、追加の断熱板１
２の下面部で折曲げられて追加の断熱板１２を支持して
いる例が示されている。垂下部１３ｂの途中に折曲部１
３ｄが形成され、この折曲部１３ｄが基体１１の側面部
に差込み固定されている。
の基体１１は、その一方の面に長さ方向に沿って加熱流
体用導通管の溝１４が刻設され、この溝１４に加熱流体
用チューブ１５が埋設されてなる。さらに、基体１１の
長さ方向に沿った双方の側面部に掛止具１３が差込まれ
てなる。図１には、掛止具１３は上面部１３ａが根太１
０の上面部に載置されており、垂下部１３ｂが基体１１
の狭い側面部に沿って下側に延ばされ、追加の断熱板１
２の下面部で折曲げられて追加の断熱板１２を支持して
いる例が示されている。垂下部１３ｂの途中に折曲部１
３ｄが形成され、この折曲部１３ｄが基体１１の側面部
に差込み固定されている。
【００２１】図２に示した掛止具１３は、上面部１３ａ
と垂下部１３ｂとで、長さ方向に直角に切断した際の断
面が逆Ｌ型を形成しており、基体の長さ方向に沿った狭
い双方の側面部に一定間隔で複数本の脚１３ｃが形成さ
れてなり、脚と脚との間が断面がＺ型を呈するように折
曲部１３ｄが形成されている。
と垂下部１３ｂとで、長さ方向に直角に切断した際の断
面が逆Ｌ型を形成しており、基体の長さ方向に沿った狭
い双方の側面部に一定間隔で複数本の脚１３ｃが形成さ
れてなり、脚と脚との間が断面がＺ型を呈するように折
曲部１３ｄが形成されている。
【００２２】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであり、次の
様な極めて有利な効果を奏し、その産業上の利用価値は
極めて大である。 １．本発明に係る床暖房用パネルは、基体の側面部にあ
らかじめ掛止具が取付けられているので部材数が少な
く、部品管理が繁雑でなく、施工現場までの輸送・保管
などが便利である。 ２．本発明に係る床暖房用パネルは、基体の側面部に脚
を基体の厚さよりも長くされた掛止具が一体に取付けら
れてなるので、追加の断熱板を固定することができ、通
常の床暖房用パネルを極寒地や寒冷地などで使用される
断熱板層の厚い床暖房用パネルを容易に転換することが
できる。 ３．本発明に係る床暖房用パネルは、あらかじめ掛止具
が差込まれているので、施工現場で施工する際に、少な
い工程数で施工でき、しかも未熟者でも容易に施工する
ことができる。
様な極めて有利な効果を奏し、その産業上の利用価値は
極めて大である。 １．本発明に係る床暖房用パネルは、基体の側面部にあ
らかじめ掛止具が取付けられているので部材数が少な
く、部品管理が繁雑でなく、施工現場までの輸送・保管
などが便利である。 ２．本発明に係る床暖房用パネルは、基体の側面部に脚
を基体の厚さよりも長くされた掛止具が一体に取付けら
れてなるので、追加の断熱板を固定することができ、通
常の床暖房用パネルを極寒地や寒冷地などで使用される
断熱板層の厚い床暖房用パネルを容易に転換することが
できる。 ３．本発明に係る床暖房用パネルは、あらかじめ掛止具
が差込まれているので、施工現場で施工する際に、少な
い工程数で施工でき、しかも未熟者でも容易に施工する
ことができる。
【図１】 本発明に係る床暖房用パネルの一例を根太の
間に敷設した状態での部分拡大縦断正面図である。
間に敷設した状態での部分拡大縦断正面図である。
【図２】 掛止具の一例の部分拡大斜視図である。
１０：根太 １１：基体 １２：追加の断熱板 １３：掛止具 １３ａ：上面部 １３ｂ：垂下部 １３ｃ：脚 １３ｄ：折曲部 １４：溝 １５：チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 典顯 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目３番２号 三菱化学産資株式会社商品研究所内 Ｆターム(参考） 3L070 BD02 BD07 3L073 BC01
Claims (4)
- 【請求項１】 長尺の発泡樹脂製板状体を基体とし、こ
の基体の広い一方の面に長さ方向に沿って加熱流体用チ
ューブの溝が刻設され、この溝に加熱流体用チューブが
埋設されてなる床暖房用パネルであって、基体の長さ方
向に沿った狭い双方の側面部に、長さ方向に直角に切断
した際の断面が逆Ｌ型を呈する掛止具を、掛止具の脚を
基体の厚さよりも長くされて一体に取付けられてなるこ
とを特徴とする、床暖房用パネル。 - 【請求項２】 掛止具の脚が、追加の断熱板を保持可能
にされてなる、請求項１に床暖房用パネル。 - 【請求項３】 掛止具が、基体の長さ方向に沿った狭い
双方の側面部に一定間隔で複数本の脚が形成されてな
り、脚と脚との間が断面がＺ型または逆Ｚ型を呈するよ
うに折曲げられ、この折曲げられた部分が基体の双方の
側面部に差込まれてなる、請求項１または請求項２に記
載の床暖房用パネル。 - 【請求項４】 折曲げられた部分の先端が、歯形にされ
てなる請求項３に記載の床暖房用パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11128110A JP2000320853A (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 床暖房用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11128110A JP2000320853A (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 床暖房用パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000320853A true JP2000320853A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=14976642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11128110A Pending JP2000320853A (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 床暖房用パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000320853A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007217880A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Kaneka Corp | 断熱材支持具及びそれを用いた床断熱構造 |
| CN105890037A (zh) * | 2016-06-01 | 2016-08-24 | 叶君芝 | 一种易安装高效地暖管 |
| CN105910154A (zh) * | 2016-06-01 | 2016-08-31 | 叶君芝 | 一种地暖管弯折结构 |
-
1999
- 1999-05-10 JP JP11128110A patent/JP2000320853A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007217880A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Kaneka Corp | 断熱材支持具及びそれを用いた床断熱構造 |
| CN105890037A (zh) * | 2016-06-01 | 2016-08-24 | 叶君芝 | 一种易安装高效地暖管 |
| CN105910154A (zh) * | 2016-06-01 | 2016-08-31 | 叶君芝 | 一种地暖管弯折结构 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8881476B2 (en) | Panels having multiple channel structures | |
| US6926077B2 (en) | Foldable heat radiating sheet | |
| JP2000320853A (ja) | 床暖房用パネル | |
| JP2000320852A (ja) | 床暖房用パネル | |
| JP3655401B2 (ja) | 床暖房用パネル | |
| EP2148965B1 (en) | System for arranging lines in a floor and tile for use therein | |
| GB2321302A (en) | Modular heat exchanger | |
| JP4871053B2 (ja) | 床暖房システムにおける放熱パイプ敷設用のパネル | |
| JPH0320536A (ja) | 床暖房装置用蓄熱ボード | |
| JP4607145B2 (ja) | 折畳み可能な放熱板 | |
| JPH10170007A (ja) | 巻回可能な放熱体 | |
| JP3762072B2 (ja) | 折り畳み可能な床暖房用パネル | |
| JP3771039B2 (ja) | 折畳み可能な放熱用部材およびその施工方法 | |
| JP4026709B2 (ja) | 折畳み可能な放熱板 | |
| US4663908A (en) | Thermal efficient building | |
| JP2006207863A (ja) | 床暖房システム用の曲管敷設用補助部材 | |
| JP3655400B2 (ja) | 床暖房用パネルとその折り畳み方法 | |
| JP3628819B2 (ja) | 床暖房用パネル | |
| JP2005282944A (ja) | 床下配置用放熱器、および暖房可能な床の施工方法 | |
| JP2002106862A (ja) | 放熱器 | |
| JP4261386B2 (ja) | 折畳み可能な放熱板 | |
| JP3769130B2 (ja) | 床暖房マット及びその梱包方法 | |
| JP4074541B2 (ja) | 折畳み可能な放熱板 | |
| JP2008014579A (ja) | 床暖房パネル | |
| JP3771037B2 (ja) | 暖房可能な床の施工方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050719 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050809 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060124 |