JP3762072B2 - 折り畳み可能な床暖房用パネル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳み可能な床暖房用パネルに関する。さらに詳しくは、基体の長さ方向、および、基体の長さ方向と幅方向の双方に折り畳みが可能で、梱包、保管、輸送、敷設作業などが容易な床暖房用パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、寒冷地の住宅の居住性、温暖地の住宅の寒冷期における居住性などを向上させる目的で、住宅の床面から暖房する床暖房技術が提案され、実用化されている。例えば、一戸建て住宅にあっては、大引と床板のと間、大引の上に敷いた下地合板の上に床暖房パネルを組み込む手法が採用され、マンションなどのような集合住宅にあっては、スラブ床面の上、スラブ床面の上に敷いた下地合板の上などに、床暖房パネルを直接敷設する方法が採用される。
【0003】
床暖房パネルは、例えば、発泡樹脂製の長尺板状成形体を基体とし、長尺板状の基体の一方の面に溝を刻設し、この溝に加熱流体用導通管(以下、単に「導通管」ということがある)を埋設して、その表面をアルミニウム箔などの表面材で被覆した構造のもが提案されている。また、硬質樹脂発泡体などの硬質素材を基体とし、この基体の一方の面に溝を刻設し、この溝に加熱流体用導通管を埋設して、その表面をアルミニウム箔などの表面材で被覆した構造のもが提案されている。この様な構造の床暖房パネルを施工するには、工場で、発泡樹脂製の長尺板状成形体の一方の面に刻設した溝に、加熱流体用導通管を配置したものをあらかじめ調製し、この床暖房パネルを敷設現場に運搬・搬入して敷設する方法が採られている。
【0004】
この床暖房パネルは、設置場所の大きさに応じて、長さ・幅ともに303mm×3640mmの中で選択組み合わせられるが、長さ・幅のどちらかが1820mm以上のものは、梱包・運搬・保管性、施工性などの観点から、長さ・幅を少なくとも1800mm以下に調節し、長さ方向または幅方向に折り畳んで施工場所に運搬・搬入し、折り畳み状態を開放して施工されている。
【0005】
加熱流体用導通管を配置した床暖房パネルを折り畳む際に、長さ方向または幅方向に単純に折り畳んだ場合には、導通管の部分が潰れ(挫屈)たり、破損したりするので、従来は、広幅の床暖房パネルの幅方向の折り畳み部分を挟んで、長尺の基体折り畳み部に近い部分の溝から一部の導通管を外し、基体を幅方向に折り畳む構造のパネルが提案されている(例えば、実開平5−27514号公報参照)。この提案のパネルによると、導通管を外す基体部分には、放熱体が被着されていないので、床暖房パネル全体の放熱効果が低下するばかりでなく、溝から外された導通管が折り畳まれた基体に挟まれて圧迫され、潰されるという欠点があった。また、この提案のパネルは基体を幅方向の折り畳み部で折り畳む技術のみを開示しており、長さ方向に折り畳む技術については開示していない。
【0006】
【発明が解決しようとした課題】
本発明者らは、かかる状況にあって、上記従来法における欠点を排除した基体の長さ方向、および、基体の長さ方向と幅方向の双方に折り畳み可能な床暖房用パネルを提供すべく、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
本発明の目的は、次のとおりである。
1.床暖房用パネルを構成する基体長さ方向折り畳む際に、導通管が挫屈したり、破損したりし難い床暖房用パネルを提供すること。
2.床暖房用パネルを構成する基体長さ方向と幅方向の双方に折り畳む際に、導通管が挫屈したり、破損したりし難い床暖房用パネルを提供すること。
3.放熱効果の高い床暖房パネルを提供すること。
4.施工作業が簡単な床暖房パネルを提供すること。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、一方の面に長さ方向に沿って溝が刻設され、この溝には加熱流体用導通管が埋設されてなる長尺の基体を少なくとも二枚、両基体の上端部を接触させた状態で、または、両基体の間に木製支持体を配置した状態で、上面部に金属薄板製の表面材が被着され、長さ方向および幅方向に折り畳み可能な床暖房用パネルにおいて、基体の長さをほぼ二分するように、長さ方向に対して直角に、基体の全幅に亘り取り付け・取り外し可能にされてなる中央嵌め込み部が設けられてなり、この中央嵌め込み部を所定位置に取り付ける際に、中央嵌め込み部を取り外して遊離している状態の加熱流体用導通管を、中央嵌め込み部の溝に嵌合可能にされてなり、かつ、折り畳み部が形成された二枚の基体の長さ方向の一端部に、取り付け・取り外し可能に端部嵌め込み部が設けられてなり、この端部嵌め込み部には、基体の溝に連接し、基体の折り畳み部の端部嵌め込み部側の先端部を中心にして湾曲させた溝が刻設されてなり、この端部嵌め込み部を所定位置に取り付ける際に、端部埋め込み部を取り外して遊離している状態の加熱流体用導通管を、端部嵌め込み部の溝に嵌合可能にされてなり、長さ方向に折り畳んだ際には、一方の基体の表面と他方の基体の表面とを重ね合わせても、折り畳み部の加熱流体用導通管を挫屈させず、または、一方の基体の裏面と他方の基体の裏面とを重ね合わせても、折り畳み部の加熱流体用導通管が挫屈せず、幅方向に折り畳んだ際に、一方の基体の表面と他方の基体の表面とを重ね合わせても、折り畳み部の加熱流体用導通管が挫屈しないようにされてなることを特徴とする、長さ方向および幅方向に折り畳み可能な床暖房パネルを提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る折り畳み可能な床暖房用パネルの基体となるものは、樹脂発泡体、木製合板などの中から選ばれる。樹脂発泡体としては、硬質ポリウレタン発泡体、ポリスチレン発泡体、架橋ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリ塩化ビニル発泡体、架橋ゴム発泡体、熱硬化性樹脂発泡体などの剛性の高い発泡体のほか、非架橋ポリエチレン発泡体、ポリ酢酸ビニル発泡体、非架橋ゴム発泡体、高密度ポリエチレンとポリスチレンとの混合物の発泡体などの剛性の低い発泡体も挙げられる。基体の厚さは、床暖房用パネルを敷設する場所によって、8〜30mmの範囲で、発泡倍率は樹脂の種類と基体の厚さにもよるが、2〜90倍の範囲で選ぶことができる。
【0010】
基体の幅は、床暖房用パネル内に木製支持体が配置されるものである場合には、基体の素材がいずれであっても、相互に隣接する根太の間隔303mmまたは455mmよりも小さく、例えば、258mmまたは410mmとされる。床暖房用パネルの基体が軟質樹脂発泡体の場合には、根太の間にさらに一個ないし数個の木製支持体を一定間隔で配置するのが好ましく、この場合の基体の幅は、木製支持体が配置される間隔に応じて選ばれる。床暖房用パネルが、大引の上に配置した下地合板の上、スラブ床面の上、スラブ床面の上に敷いた下地合板の上などに敷設されるものであって、基体が軟質樹脂発泡体よりなる場合には、木製支持体を基体の長さ方向に一定間隔で配置すると、軟質樹脂発泡体の基体の変形を防ぐことができるので好ましい。
【0011】
基体が硬質樹脂発泡体または木製合板よりなる場合には、木製支持体が不要であるので基体の幅は、梱包、保管、輸送、施工性などの観点から、例えば303mm〜1820mmなど、1820mm以下の幅で選ばれる。基体の幅は、これら一個の基体の寸法であってもよいし、これら基体を二枚以上組み合わせた状態での寸法であってもよい。基体の長さは、梱包、保管、輸送、施工性などの観点から、3640mm以下の長さで選ぶのが好ましい。
【0012】
上記基体には、その一方の面に長さ方向に沿って、複数本の溝が刻設されている。この溝には、加熱流体用導通管が埋設される。溝の開口部の幅は、加熱流体用導通管の外径(例えば7.2mm)と同じ寸法、または、これより僅かに大きくするのが好ましい。溝の形状は、長さ方向に直角に切断した断面がU字状を形成するようにすると、導通管を埋設する際に都合がよい。溝の深さは導通管の外径(例えば7.2mm)と同じとするのが好ましい。溝の深さが導通管の外径より大きいと、溝に導通管を埋設した際に導通管の上部に隙間ができ、加熱流体の熱を表面材に効果的に伝熱することができず、床暖房用パネルの伝熱効率が低下し、好ましくない。
【0013】
本発明に係る折り畳み可能な床暖房用パネルは、上記の基体を少なくとも二枚、両基体の上面端部を接触させた状態で、または、両基体の間に木製支持体を配置した状態で、上面部の大部分を金属薄板製の表面材で被着されてなる。表面材は金属製薄板で構成するのが好ましく、その種類としてはアルミニウム箔、錫箔、ステンレススチール箔などが挙げられる。中でも製造の難易、コストなどの観点から、アルミニウム箔が特に好ましい。金属製薄板の厚さが薄すぎると強度が十分でなく、厚すぎると製品の重量が重くなるばかりでなく、製品のコストが高くなるので、10〜500μmの範囲で選ぶのが好ましい。中央嵌め込み部および端部嵌め込み部を別途調製する場合には、これらを調製したあとそれぞれ別途表面材で被着する。
【0014】
長さ方向に折り畳み可能な床暖房用パネルは、基体の長さ方向をほぼ二分するように、長さ方向に対し直角に、基体の全幅に亘り中央嵌め込み部が取り付け・取り外し可能に設けられてなる。床暖房用パネルを構成する基体は、あらかじめ設計図面に従って製造され、中央嵌め込み部も同時に設計図面に従って製造される。これらは一体に製造したあと、上面部に複数本の溝を刻設し、金属薄板製の表面材で被着した後切断して調製することもできる。両基体の間に木製支持体を配置した場合には、中央嵌め込み部の幅方向中央部において切断するのが好ましい。
【0015】
基体に中央嵌め込み部をを取り付けた状態で、溝に加熱流体用導通管を埋設する。中央嵌め込み部の長さ(切断した部分の基体の長さ方向への長さで、図1のaを意味する)は、余り小さいと折り畳む際に加熱流体用導通管の一群が潰れ(挫屈)るので、潰れ(挫屈)が生じない程度の長さとするのが好ましい。床暖房用パネルを構成する基体の長さにもよるが、20〜80cmの範囲で選ぶのが好ましい。
【0016】
溝に加熱流体用導通管を埋設した後、基体から中央嵌め込み部を取り外すと、基体の長さ方向のほぼ中央部に全幅に亘って、加熱流体用導通管が露出し、基体の間に木製支持体を配置した場合には木製支持体も同時に露出し、基体が長さ方向にほぼ二分したものが得られる。加熱流体用導通管が露出した部分で、基体の裏面同士を対向させて、または、表面材を被着した面同士を対向させて、折り畳むことができる。
【0017】
長さ方向と幅方向に折り畳み可能な床暖房用パネルとするには、上記の様に基体に中央嵌め込み部を設けると共に、端部嵌め込み部を設ける。端部嵌め込み部を設ける場所は、分離可能な折り畳み部が形成された二枚の基体の長さ方向の一端とし、折り畳み部の延長線を挟んでほぼ等幅に切断する。端部嵌め込み部の長さ(切断した部分の基体の長さ方向への長さで、図4のbを意味する)は、基体が硬質樹脂発泡体または木製合板からなる場合でも、軟質樹脂発泡体からなる場合でも、加熱流体用導通管の一群が折返しできる長さで選ぶのがよい。床暖房用パネルを構成する基体の長さにもよるが、10〜50cmの範囲で選ぶのが好ましい。
【0018】
端部嵌め込み部は、床暖房用パネルを折り畳む際には取り外され、敷設するときには基体と同時に敷設され、加熱流体用導通管を埋設して放熱体として機能する。端部嵌め込み部に刻設される導通管埋設用の溝は、基体の溝に連接し、基体の折り畳み部の嵌め込み部側の先端部を中心として湾曲させて刻設する。溝をこのように刻設することにより、床暖房用パネルを敷設するときに端部嵌め込み部の溝に、基体に埋設した導通管を切断することなく連続したまま埋設することができる。端部嵌め込み部は、床暖房用パネルの他の部分と一体に製造した後に切り取ってもよいし、他の部分とは別に製造してもよい。なお、端部嵌め込み部の溝は、基体の分離可能な折り畳み部の端部嵌め込み部側の先端部を中心として、湾曲させて設けるのが好ましいが、完全な同心円型とする必要はなく、変形できることは勿論である。
【0019】
本発明に係る床暖房用パネルを折り畳む際には、基体から中央嵌め込み部、長さ方向と幅方向に折り畳み可能な床暖房用パネルの場合は、中央嵌め込み部、端部嵌め込み部などを外し、分離可能とした折り畳み部を基体から取り外して折り畳み、基体を重ね合せる。折り畳んで重ね合せる際に、表面材によって被着されている基体部分は、溝に埋設した加熱流体用導通管が溝から外れることがなく、嵌め込み部を外した部分ではそれぞれ加熱流体用導通管が複数本が露出しているが、導通管が絡み合うことがなく基体の間に挟まれて潰れる心配がなく、梱包・開包の際にも支障をきたすことがなく、床暖房用パネルを敷設する際にも作業を円滑に遂行することができる。
【0020】
折り畳み可能な床暖房用パネルの放熱量を向上させるには、中央嵌め込み部、端部嵌め込み部の上面部を金属製薄板の表面材で被着するが、さらに、加熱流体用導通管を埋設する溝にも金属薄板を貼着すると、放熱効率は一層向上させることができ好ましい。
【0021】
加熱流体用導通管は、例えば、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管などからなり、その直径は床暖房用パネルを設置する建造物の場所、パネル基体の厚さ、加熱流体の種類、温度などによって変るが、通常は、外径が7.2mm、内径が5mmの管が一般的である。床暖房パネルに通す熱媒体としては、温水、水蒸気、加熱オイル、不凍油(エチレングリコール、プロピレングリコールなど)などが挙げられる。
【0022】
折り畳まれた床暖房用パネルを敷設する際には、床暖房用パネルの折り畳み状態を開放し、嵌め込み部を取り外した状態の床暖房用パネルを所定の場所に敷設し、露出した加熱流体用導通管の下側に嵌め込み部を配置して基体に嵌め込み、これら嵌め込み部の溝に導通管を嵌合させて取り付ければよい。また、床暖房用パネルを敷設する際に、あらかじめ基体の所定の場所に嵌め込み部を嵌め込み、導通管も嵌め込み部の溝に嵌合させておいて、敷設する方法によってもよい。
【0023】
本発明に係る床暖房用パネルは、以上説明した通りであり、根太を使用した床、束立て法によった床、ツーバイフォア床組法によった床、梁床組法によった床などのほか、スラブ床面の上、スラブ床面の上に敷いた下地合板の上などに適用することができる。建造物は、新築の場合のみでなく、改造の場合にも同様に適用することができる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明に係る折り畳み可能な床暖房用パネルを、図面に基づいて詳細に説明するが、本発明はその趣旨を越えない限り、以下の記載例に限定されるものではない。
【0025】
図1は、長さ方向に折り畳み可能な床暖房用パネルの一例の平面図であり、図2は、図1のII−II部分での断面端面図であり、図3は、図1に示した床暖房用パネルの中央嵌め込み部を取り外し、この部分で長さ方向に折り畳んだ状態の斜視図であり、図4は、長さ方向と幅方向に折り畳み可能な床暖房用パネルの一例の平面図であり、図5は、図4に示した床暖房用パネルの端部嵌め込み部を取り外し、幅方向に折り畳んだ状態の一部の斜視図である。
【0026】
床暖房パネル11は、基体12に所定の間隔で木製支持部材13が配置され、基体12には溝14が刻設され、この溝14には加熱流体用導通管15が埋設され、基体12と木製支持部材13の各上面端部を接触させた状態で表面材16で被着されて一体にされている。基体12が硬質素材よりなる場合には、木製支持部材13を配置する必要はない。床暖房パネル11を構成する基体12の長さ方向の中央部に、基体12の長さ方向に対して直角に基体12の長さをほぼ二分するように、基体12の全幅に亘る中央嵌め込み部17が設けられている。この中央嵌め込み部17は、切り込み部18、18において基体12と不連続とされている。木製支持部材13も中央嵌め込み部17のほぼ中央で切断され(19は木製支持部材13の切断部)不連続とされている。
【0027】
床暖房パネル11は、中央嵌め込み部17は切り込み部18、18において基体12から取り外されて、導通管5を露出させて図3に斜視図として示した様に、床暖房パネル11の裏面同士を対向させて折り畳まれる。この際、導通管15は基体12によって挟まれることがなく、導通管15同士で絡まりあうことがない。床暖房パネル11を敷設する際には、図3に示した基体を施工現場で折り畳みを解除して敷設し、中央嵌め込み部17を取り外した部分に配置し、露出させてある導通管15を中央嵌め込み部17の溝に嵌め込み、中央嵌め込み部17の基体12への取り付けが完了する。
【0028】
図4において、床暖房パネル41は、基体42に所定の間隔で木製支持部材43が配置され、基体42には溝が刻設され、この溝には加熱流体用導通管45が埋設され、基体42と木製支持部材43の各上面端部を接触させた状態で表面材で被着されて一体にされている。床暖房パネル41を構成する基体42の長さ方向の中央部に、基体42の長さ方向に対して直角に基体42の長さをほぼ二分するように、基体42の全幅に亘る中央嵌め込み部47が設けられている。この中央嵌め込み部47は、切り込み部48、48において基体42と不連続とされている。木製支持部材43も中央嵌め込み部47のほぼ中央で切断され(49は木製支持部材43の切断部)不連続とされている。
【0029】
端部嵌め込み部50は、床暖房パネル41の一端側に設けられている。端部嵌め込み部53は、横切り込み51、縦切り込み52、52において基体から取り外し・嵌め込み可能とされている。端部嵌め込み部50は、二個の基体の間に湾曲させて溝が設けられ、この溝に加熱流体用導通管45が二個の基体に跨がって連接・埋設可能にされている。
【0030】
図4に示した床暖房パネルを折り畳むには、基体の長さ方向中央部で折り畳むには、図3に示した様にすればよく、図5には幅方向に折り畳んだ状態の一部の斜視図を示した。木製支持部材43と基体42との接触部で分離可能とした幅方向の折り畳み線53において折り畳み、図4に平面図として示したように、折り畳み線52を挟んで一方の表面に他の表面を重ねる。中央の木製支持部材43があると、木製支持部材43の幅相当分位置がずれるので、導通管45が重なり合うことがない。また、折り畳む際には端部嵌め込み部50が取り外されて導通管45は露出した状態とされているので、潰れ(座屈し)たり、破損したりすることがない。
【0031】
【発明の効果】
本発明は以上説明した通りであり、次の様な極めて有利な効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。
1.本発明に係る床暖房用パネルを長さ方向に折り畳む際には、中央嵌め込み部を取り外して導通管を露出させて折り畳むので、導通管が折り畳まれた基体によって圧迫されて潰されたり、破損したりすることがない。
2.本発明に係る床暖房用パネルを長さ方向および幅方向に折り畳む際には、中央嵌め込み部および端部嵌め込み部を取り外して導通管を露出させて折り畳むので、導通管が折り畳まれた基体によって圧迫されて潰されたり、破損したりすることがない。
【0032】
3.本発明に係る折り畳み可能な床暖房パネルは、嵌め込み部の上面と溝とにあらかじめ金属薄板を貼着しておくと、放熱効果の高い床暖房用パネルとすることができる。
4.本発明に係る折り畳み可能な床暖房パネルは、これを敷設する際には、中央嵌め込み部、または、中央嵌め込み部と端部嵌め込み部を、所定位置に配置し、これら嵌め込み部の溝に加熱流体用導通管を嵌合させればよいので、敷設作業が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る長さ方向に折り畳み可能な床暖房用パネルの一例の平面図である。
【図2】 図1のII−II部分での断面端面図である。
【図3】 図1に示した床暖房用パネルの中央嵌め込み部を取り外し、この部分で折り畳んだ状態の斜視図である。
【図4】 長さ方向と幅方向に折り畳み可能な床暖房用パネルの一例の平面図である。
【図5】 図4に示した床暖房用パネルの端部嵌め込み部を取り外し、幅方向に折り畳んだ状態の一部の斜視図である。
【符号の説明】
11、41:床暖房パネル
12、42:基体
13、43:木製支持部材
14:溝
15、45:加熱流体用導通管
16:表面材
17、47:中央嵌め込み部
18、48、51:横切り込み
19、49:木製支持部材の切断部
50:端部嵌め込み部
52:縦切り込み
53:幅方向の折り畳み線

Claims (4)

  1. 一方の面に長さ方向に沿って溝が刻設され、この溝には加熱流体用導通管が埋設されてなる長尺の基体を少なくとも二枚、両基体の上端部を接触させた状態で、または、両基体の間に木製支持体を配置した状態で、上面部に金属薄板製の表面材が被着され、長さ方向および幅方向に折り畳み可能な床暖房用パネルにおいて、基体の長さをほぼ二分するように、長さ方向に対して直角に、基体の全幅に亘り取り付け・取り外し可能にされてなる中央嵌め込み部が設けられてなり、この中央嵌め込み部を所定位置に取り付ける際に、中央嵌め込み部を取り外して遊離している状態の加熱流体用導通管を、中央嵌め込み部の溝に嵌合可能にされてなり、かつ、折り畳み部が形成された二枚の基体の長さ方向の一端部に、取り付け・取り外し可能に端部嵌め込み部が設けられてなり、この端部嵌め込み部には、基体の溝に連接し、基体の折り畳み部の端部嵌め込み部側の先端部を中心にして湾曲させた溝が刻設されてなり、この端部嵌め込み部を所定位置に取り付ける際に、端部埋め込み部を取り外して遊離している状態の加熱流体用導通管を、端部嵌め込み部の溝に嵌合可能にされてなり、長さ方向に折り畳んだ際には、一方の基体の表面と他方の基体の表面とを重ね合わせても、折り畳み部の加熱流体用導通管を挫屈させず、または、一方の基体の裏面と他方の基体の裏面とを重ね合わせても、折り畳み部の加熱流体用導通管が挫屈せず、幅方向に折り畳んだ際に、一方の基体の表面と他方の基体の表面とを重ね合わせても、折り畳み部の加熱流体用導通管が挫屈しないようにされてなることを特徴とする、長さ方向および幅方向に折り畳み可能な床暖房パネル。
  2. 基体が、硬質樹脂発泡体、軟質樹脂発泡体、木製合板から選ばれたものである、請求項1に記載の折り畳み可能な床暖房パネル。
  3. 複数個の基体の間に配置した木製支持体を、中央嵌め込み部の幅方向中央部において切断されてなる、請求項1または請求項2に記載の折り畳み可能な床暖房パネル。
  4. 中央嵌め込み部および端部嵌め込み部の上面と溝には、金属薄板が貼着されてなる、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の折り畳み可能な床暖房パネル。
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