JP2005232273A - コンクリート型枠板用硬化性アクリル樹脂上塗塗料組成物およびコンクリート用型枠板 - Google Patents
コンクリート型枠板用硬化性アクリル樹脂上塗塗料組成物およびコンクリート用型枠板 Download PDFInfo
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Abstract
よびイソシアネート系硬化剤(iv)を含むコンクリート型枠板用硬化性アクリル樹脂上塗塗料組成物(C)。
基板の表面に、特定組成の硬化性アクリル樹脂組成物からなる目止め塗膜(A)、これとは別異の硬化性アクリル樹脂組成物からなる中塗り塗膜(B)および上記組成物(C)からなる上塗りクリヤー塗膜(C)の各塗膜が、その順序(基板/塗膜(A)/塗膜(B)/塗膜(C))で形成されたコンクリート用型枠板およびその製法。
【効果】上記上塗塗料組成物を使用したコンクリート用型枠板は、コンクリート硬化物の離型性に優れ、多数回繰返して使用し得るので好適である。
【選択図】なし
Description
ロ)、あるいは ポリエステルウレタン樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、アクリルウレタン樹脂塗料、等を塗装する方法(ハ)が挙げられる。
H、−SiOH、−SiHなどの結合を一個又はそれ以上有するフッ素樹脂、含シリコン共重合体等が挙げられ、汎用の上塗塗膜の表面にこの被覆組成物を塗装すると、耐候性、耐溶剤性及び耐汚染性に優れ、しかも外観、下地密着性及びリコート密着性の良好な上塗外装塗膜を得ることができる旨記載されている。
CR−CO2X」(定義省略)で表される(メタ)アクリレートを含むアクリルポリオー
ルと多官能有機イソシアネート化合物からなるプライマー組成物を塗布し、加熱、乾燥して硬化させ、得られたプライマー層上に、式「R1 aR2 bSi(OR3)4-a-b 」(定義省
略)で表される有機ケイ素化合物および/またはその加水分解物からなるコーティング組
成物を被覆硬化する、複合膜の製造方法が開示されている。この複合膜は、ガラス、金属、各種塗料を塗布した基材などの表面に設けると耐すり傷性、表面硬度等が良好である旨記載されている。
すなわち、特開平4−288379号公報(特許文献9)には、分子内に不飽和二重結合2個以上と水酸基1個以上とを含有する不飽和ポリエステル樹脂、ポリイソシアネート化合物、体質顔料、有機過酸化物触媒、反応性希釈剤、乾燥促進剤を含有する塗料を塗付することからなる木材合板の目止め方法が開示され、上記不飽和ポリエステル樹脂は、マレイン酸等の不飽和二塩基酸と、エチレングリコール等の多価アルコールとをエステル化反応(脱水縮合重合)させて得られる旨記載されている。
表面に直接塗装したコンクリート型枠が開示さ、該塗料には、シリコーン等の添加が可能である旨記載され、また、れ、塗膜やコンクリート表面の平滑性、剥離容易性、剥離転用性(10回以上)などが良好である旨記載されている。
を有さない、特定の置換基含有キシレン(c)とから成る主剤成分と、ポリイソシアネート類からなる硬化剤成分とを必須の成分とするコンクリート型枠用塗料組成物が開示され、木質合板上に塗装すると、耐ブロッキング性、型枠の離型性、耐候性、省資源等の良好な塗膜が得られる旨記載されている。
る重合性不飽和単量体と特定の直鎖分岐構造を有する重合性不飽和単量体を反応してなる塗料用樹脂組成物が開示され、樹脂例えば、シリコン樹脂、オルガノシリケートの縮合物を含んでいてもよい旨記載され、下塗、中塗りあるいは上塗として使用でき、合板等の基材に塗装でき、光沢、耐候性、可撓性などが良好である旨記載されている。(但し、この特許文献20には、コンクリート型枠用合板に用る旨の記載や型枠に用いた場合の離型性については何ら記載も示唆もない。)
しかしながら、これら特許文献12〜20に記載の塗料などをコンクリート型枠用合板に塗設しコンクリート用型枠として用いると、型枠の剥離性、基材との層間接着強度、耐アルカリ性、耐クラック性、基材表面に対する隠蔽性、塗膜の外観や状態などの何れかの点で充分でない。
硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、ポリシロキサン系化合物(vi)、およびイソシ
アネート系硬化剤(iv)を含むことを特徴としている。
どを含んでいてもよい。
部に対して、上記ポリシロキサン系化合物(vi)を1〜100重量部の量で含有すること
が好ましい。
(A) 硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、炭酸カルシウム(ii)、タルク(iii)およびイソシアネート系硬化剤(iv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物からなる目止め塗膜、(B) 硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、黄色酸化鉄、酸化チタンおよびカーボン
ブラックからなる群から選ばれた少なくとも1種の顔料成分(v)、およびイソシアネー
ト系硬化剤(iv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物からなる中塗り塗膜、
(C) 硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、ポリシロキサン系化合物(vi)、および
イソシアネート系硬化剤(iv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物(C1)、または、
湿気硬化型ウレタン樹脂(vii)、ポリシロキサン系化合物(vi)、水分吸収剤(viii
)および硬化触媒(ix)を含む湿気硬化型ウレタン樹脂組成物(C2)
からなる上塗りクリヤー塗膜。
リヤー塗膜(C)用の組成物(C1)または(C2)は、さらに、消泡剤(xiv)、レベ
リング剤(xv)などの何れか1種以上を含んでいてもよい。
ン系化合物(vi)を1〜100重量部の量で含有することが好ましい。
上塗塗料、上塗塗料組成物等とも言う。)、およびコンクリート用型枠板並びにその製法
について、具体的に説明する。
<コンクリート型枠板用硬化性アクリル樹脂上塗塗料組成物>
本発明に係るコンクリート型枠板用硬化性アクリル樹脂上塗塗料組成物(上塗塗料)は、下記のような硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、ポリシロキサン系化合物(vi)、
およびイソシアネート系硬化剤(iv)を含んでいる。
るコンクリート型枠用基板の材質には特に制限はなく、例えば、天然材ではメランティ、
ビンタンゴール、スンタイ、ドリアン、メルサワ、セラパット、レンガス、ラワン、ナラ、カバ、タモ、カエデ、ミズメ、シナ、セン、ブナなどを挙げることができる。本発明では、基板、特に強度、寸法安定性等の点から好ましく用いられる型枠用合板は、「コンクリート型枠用合板の日本農林規格」(農林省告示第932号、昭和42年6月30日)に適合するものであることが望ましい。
[硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)]
硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)は、(メタ)アクリル酸および/または(メタ)ア
クリル酸エステルから誘導される成分単位と、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルから誘導される成分単位とを含有するアクリルポリオール樹脂であって、該樹脂(i)中におい
て、各成分単位は、ブロックを形成して存在していてもよく、またランダムに存在していてもよい。また該樹脂(i)は、シリコーン、ポリエーテル、ポリエーテルポリオールなど
通常塗料で用いられる他のセグメントで変性されていてもよく、また、水酸基以外の官能基、例えば、カルボキシル基、アルコキシシリル基、アルコキシフェニル基などを有していてもよい。
アクリル酸エステルと共重合可能で水酸基を含有しないビニル系モノマーである、(メタ)アクリル酸および/または(メタ)アクリル酸エステル等と、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルとを共重合させるか、あるいは
(b):水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルを単独重合させる、あるいは
(c):上記(a)の共重合時に、さらに変性用モノマー(例:カルボキシル基含有モ
ノマー、アルコキシシリル基含有モノマー、ポリオキシアルキレン基含有モノマー、シロキサン結合含有モノマーなど)を添加し共重合させる、
など常法により製造することができる。なお、各モノマーの添加・混合順序は特に限定されない。また、上記シリコーン変性された水酸基含有アクリル樹脂を得るには、例えば、片/両末端、側鎖などに水酸基を有するシリコーンと、官能基を有するアクリル樹脂中のカルボキシル基とのエステル化反応を行ってもよい。
クリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i
−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジブロモプロピル(メタ)アクリレート等の炭化水素置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体;
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の重合性不飽和ニトリル類;N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のアクリルアミド系単量体;
酢酸ビニル等のビニルエステル類;グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有単量体;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の塩基性単量体等が挙げられる。これらは単独であるいは二種以上を併用して使用することができるが、中でも(メタ)アクリル酸エステル単量体やスチレンが好ましい。
上記水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルとε−カプロラクトンとの付加物あるいは、ポリエチレングリコール(および/またはポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート)とε−カプロラクトンとの付加物(「プラクセルFMシリーズ、FAシリーズ」のモノマー、ダイセル化学(株)製のカプロラクトン付加モノマーの商品名)のような、各種のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル類、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートまたは2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートの二量体や三量体等の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル単量体;
などが挙げられる。
もよく、そのような変性された硬化性水酸基含有(メタ)アクリル樹脂(i)を得るには、
例えば、変性基含有モノマーを、上記した(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルなどと共重合させればよい。
特開平11−315252号公報(特許文献7)に記載の共重合体樹脂である、「1分子当たり少なくとも1個の重合性不飽和基を有するポリジアルキルシロキサン(a1)、重合性不飽和基を有するオルガノポリシルセスキオキサン(a2)及び他の重合性不飽和基を有する化合物(a3)とから製造され、かつ分子内に活性水素を2個以上有する共重合体樹脂」などが挙げられる。
「アクリディック 51−302」(大日本インキ化学工業 (株)製、溶剤:ブチルアセ
テート、不揮発分50%)、
「アクリディック A‐850」(大日本インキ化学工業 (株)製、溶剤:トルエン、ブ
チルアセテート、不揮発分70%)、
「ヒタロイド 3018−70B」(日立化成工業(株)製、溶剤:トルエン、メチルエチルケトン、イソブチルアセテート、不揮発分70%)、
「オーラック APO−101」(大竹明新化学(株)製、溶剤:トルエン、メチルイソブチルケトン、不揮発分60%)、「オーラック APO−301」(大竹明新化学(株)製、溶剤:キシレン、不揮発分65%)等が用いられる。
C。標準ポリスチレン検量線を用いて換算。]は、通常、500〜50,000、好ましくは1800〜30,000の範囲にあり、
この硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)の重量平均分子量(Mw)[測定法:GPC。
標準ポリスチレン検量線を用いて換算。]は、通常、5,000〜100,000、好ましくは20,000〜70,000の範囲にあることが望ましい。これらの数/重量平均分子量が上記範囲より少ないと乾燥性が低下し、塗膜強度が低下して耐候性が不良となる傾向があり、上記範囲を超えると塗料の粘度が高すぎて塗装性が低下し、塗料中の不揮発分量が低下する傾向がある。
(イ)機器製造社と型番:「Water Asia Limited」、
(ロ)カラム:TSK G2000H,TSK G4000H,TSK GMH−M、
(ハ)溶離液:テトラヒドロフラン、
(ニ)カラム温度:40℃、
(ホ)流量:1ml/分、
(ヘ)検出器:600S Controller。
を含むワニスの形態で用いられることが多い。該硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)のT
gは、通常6〜130、好ましくは30〜120程度であり、低くなるに連れて生成した塗膜が軟弱となり、また高過ぎると塗膜が不均一となりやすく、塗膜が硬すぎてクラックが発生しやすい。
、乳化重合法等の公知の重合法でもよいが、一般には、溶液重合法が用いられる。
[ポリシロキサン系化合物(vi)]
ポリシロキサン系化合物(vi)としては、油(オイル)、ワニス、ゴム、樹脂などの何れの性状を有していてもよいが、中でも油、ワニス等の液体状物が塗料への溶解や分散が容易な点から好ましい。
n:0以上の整数、R:C1〜10程度のアルキル基];カルビノール由来の基[−C3H6O(CH2CH2O)n(C3H6O)mR、n、m:0以上の整数、R:C1〜10程度のアルキル基]、[−C3H6OCH2CH2OH];アミン由来の基[−C3H6NH2]、[−C3H6
NHC2H4NH2];エポキシ含有基
肪酸由来の基[−OCO(CH2)nCH3,n:0以上の整数]、メルカプト基含有基[−C3H6SH]、(メタ)アクリル酸由来の基[−C3H6OCOC(H,CH3)=CH2]等が挙げられる。
上記ジメチルポリシロキサンまたはストレートシリコーンオイルに、さらに変性基が結合した構造のポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、(メタ)アクリル変性シリコーン、(メタ)アクリル樹脂変性シリコーン、長鎖アルキル変性シリコーンなどが挙げられる。
「DC−57」(ダウコーニング社製、ジメチルポリシロキサン(シリコーンオイル)、
不揮発分100%)、
「BYK−344」(ビックケミー社製、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン共重合体溶液(シリコーンオイル)、溶媒:キシレン/イソブタノール=4/1、不揮発分52%)
「BYK−341」(ビックケミー社製、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン共重合体溶液(シリコーンオイル)、溶媒:ブチルセロソルブ、不揮発分52%)、
「ペレノール S‐4」(サンノプコ(株)製、オルガノポリシロキサン共重合体溶液、溶媒:ソルベントナフサ No.3、不揮発分50%)、
「テゴグライド A‐115」(テゴケム(株)製、オルガノポリシロキサン共重合体、不揮発分100%)、等が用いられる。
[イソシアネート系硬化剤(iv)]
本発明で用いられるイソシアネート系硬化剤(iv)としては、イソシアネート基を2個以上有する化合物(ポリイソシアネート)、ブロック化ポリイソシアネート等が挙げられる。
iv)のイソシアネート基含有率の当量比(NCO/OH)は、通常0.8〜1.6、好
ましくは1.2〜1.5である。この水酸基含有率(ヒドロキシル価)は、試料1g中の水酸基に相当する水酸化カリウムのミリグラム数である。
「ミリオネート MR−200」(日本ポリウレタン工業(株)製、不揮発分
100%、メチレンジイソシアネート)、
「スミデュール 44V−20」(住化バイエルウレタン(株)製、不揮発分
100%、メチレンジイソシアネート)、
「ディスモデーュル L−75」(バイエル AG社製、溶剤:エチルアセテート、不揮
発分 75%、トリレンジイソシアネートプレポリマー)、
「オレスター P45−75MT」(三井武田ケミカル(株)製、溶剤:トルエン、メチ
ルイソブチルケトン、不揮発分 75%、トリレンジイソシアネートプレポリマー)、な
どが用いられる。
[任意成分]
本発明では、上記上塗塗料には、通常のコンクリート型枠用上塗塗料に配合されるような成分が必要により含まれていてもよく、通常含まれる有機溶剤の他に、例えば、消泡剤(xiv)、レベリング剤(xv)、(水分吸収剤(viii)、タレ止め剤、表面調整剤、粘度調
整剤、つや消し剤、紫外線吸収剤、分散剤、光安定剤、触媒など、前記特開2002−97412号公報(特許文献20)等に記載のものが挙げられる。
系などの消泡剤が挙げられ、例えば、「フローレンAC−300」(共栄社油脂(株)製)、「BYK−088、BYK−065、BYK−P104、」(ドイツ、ビックケミー社製)、「ディスパロンOX−70」(楠本化成(株)製)等が用いられる。
「ポリフロー No.7、ポリフロー No.77」(共栄社油脂(株)製)、
「BYK−354、BYK−360P」(ドイツ、ビックケミー社製)、等が
用いられる。
モレキュラーシーブ等)、オルソギ酸メチル、オルソ酢酸メチル等のオルソエステル類、オルソほう酸エステル、シリケート類やイソシアネート類(商品名:アディティブT1)等が挙げられる。これら水分吸収剤は、1種または2種以上組合わせて用いてもよい。上
市されているものとしては、例えば、「アディティブOF」(住友バイエルウレタン社製)等が用いられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、「チヌビンP、328、1130」(スイス、チバ・ガイギー社製)、等が用いられる。
である溶剤を除く樹脂分すなわち固形分換算)100重量部に対して、ポリシロキサン系化合物(vi)を好ましくは、1〜100重量部、さらに好ましくは2〜80重量部の量で、および
イソシアネート系硬化剤(iv)を、イソシアネート系硬化剤(iv)中のイソシアネート基数と、硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)中の水酸基数との比([NCO]/[OH
])が、0.8/1.0〜1.2/1.0となるように、塗料中に含んでいることが望ましく、例えば、好ましくは13〜25重量部、さらに好ましくは15〜20重量部の量で含んでいる。
好ましくは、0.02〜2.0重量部、さらに好ましくは0.04〜1.3重量部の量で、
さらにレベリング剤(xv)を含む場合には、このレベリング剤を好ましくは、0.3〜4重量部、さらに好ましくは0.5〜3重量部の量で含んでいてもよい。
重量%の量で、
シロキサン系化合物(vi)を好ましくは、1.0〜50重量%、さらに好ましくは1.5〜45重量%の量で、および
イソシアネート系硬化剤(iv)を好ましくは、イソシアネート系硬化剤(iv)中のイソシアネート基数と、硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)中の水酸基数との比([NCO
]/[OH])が、0.8/1.0〜1.2/1.0となるように、塗料中に含んでいることが望ましく、例えば、5〜25重量%、さらに好ましくは8〜20重量%の量で含ん
でいる。
好ましくは、0.02〜1.0重量%、さらに好ましくは0.04〜0.8重量%の量で、
さらにレベリング剤(xv)を含む場合には、このレベリング剤を好ましくは、0.2〜4重量%、さらに好ましくは0.5〜3重量%の量で含んでいてもよい。
少ない量で含むと乾燥塗膜の平滑性が低下し、また塗料コストがアップする傾向があり、また上記範囲より多い量で含むと、隠ぺい力不足となる傾向があり、
上記シロキサン系化合物(vi)を上記範囲より少ない量で含むと十分なスリップ性、離型性、耐擦傷性が得らない傾向があり、また上記範囲より多い量で含むと、乾燥塗膜表面に粘着が残る傾向があり、および
イソシアネート系硬化剤(iv)を上記範囲より少ない量で含むと木材に対する付着性、耐アルカリ性、耐水性が不良の塗膜となる傾向があり、また上記範囲より多い量で含むと、乾燥の遅延が生じ、塗膜が脆くなる傾向がある。
泡剤を上記範囲より少ない量で含むと塗装後に塗面に発泡が生じる傾向があり、また上記範囲より多い量で含むと、塗面にクレタリングやはじきが生ずる傾向があり、さらにレベリング剤(xv)を含む場合には、このレベリング剤を上記範囲より少ない量で含むと塗面の平滑性が不良となる傾向があり、また上記範囲より多い量で含むと、塗面にクレタリング、はじきやダレを生じる傾向がある。
によっては、常温(20〜30℃)で硬化し、また、上記イソシアネート系硬化剤(iv)の種類(例えば、ブロックイソシアネート)等によっては、加熱硬化型となる。また、この上塗塗料は、通常、溶剤型として用いられる。溶剤としては従来より公知のものが広く使用でき、例えば、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ブチルアセテート等の有機溶剤が挙げられる。なお、溶剤の添加量は、特に限定されないが、上塗り塗料(溶剤を含む。)100重量%中に、例えば、10〜60重量%となる量で用いられる。
本発明に係るコンクリート用型枠板は、前述したような基板、好ましくは合板の表面に、下記目止め塗膜(A)、中塗り塗膜(B)および上塗りクリヤー塗膜(C)の各塗膜が、その順序(基板/塗膜(A)/塗膜(B)/塗膜(C))で形成されてなっている。
(A)硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、炭酸カルシウム(ii)、タルク(iii)およびイソシアネート系硬化剤(iv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物(目止め塗料)からなる目止め塗膜、
(B)硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、黄色酸化鉄、酸化チタンおよびカーボンブ
ラックからなる群から選ばれた少なくとも1種の顔料成分(v)、およびイソシアネート
系硬化剤(iv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物(中塗り塗料)からなる中塗り塗膜、
(C)硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、ポリシロキサン系化合物(vi)、およびイ
ソシアネート系硬化剤(iv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物(C1)(上塗りクリヤー塗料(C1))、または、
湿気硬化型ウレタン樹脂(vii)、ポリシロキサン系化合物(vi)、水分吸収剤(viii
)および硬化触媒(ix)を含む湿気硬化型ウレタン樹脂組成物(C2)(上塗りクリヤー塗料(C2))からなる上塗りクリヤー塗膜。
硬化剤(iv)を含むもの、すなわち上塗りクリヤー塗膜(C)用として硬化性アクリル樹脂組成物(C1)を用いると、特に層間密着性に優れ、コンクリートからの剥離性に優れた複合塗膜が得られる点で好ましい。
[目止め塗膜(A)]
目止め塗膜(A)は、基材の表面に、上記硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、炭酸カ
ルシウム(ii)、タルク(iii)、クレー、硫酸バリウム等の不活性顔料(好ましくは炭
酸カルシウムとタルク)、および上記イソシアネート系硬化剤(iv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物(目止め塗料)を塗布、硬化して形成されている。
「NS−300、400」(日本粉化工業(株)製)、
「CaCO3 スーパーSS 」(九州カルシウム(株)製)、
「CaCO3 サンライト No.300」(竹原工業(株)製)、
「炭酸カルシウム NN−200」(日東粉化(株)製)などが用いられる。
、コンクリートと接しても悪影響を受け難く、白色顔料として使用され、仮に、コンクリート硬化物表面に残存付着等しても、目立ち難いという利点を有している。
ル共重合樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合樹脂、塩化ビニル・ビニルイソブチルエーテル共重合樹脂、塩化ビニル・プロピオン酸ビニル共重合樹脂などの塩化ビニル共重合樹脂;塩化ゴム樹脂;塩素化オレフィン樹脂;上記硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)以外の(メタ)アクリル樹脂、(メタ)アクリル酸エステル樹脂あるいは
(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂などのアクリル樹脂;スチレン・ブタジエン共重合樹脂などが挙げられる。これらの中では、特に、硬化性水酸基を有する塩化ビニル/酢
酸ビニル共重合体がイソシアネートと反応性を有し、木材の付着性が良好である点で好ましい。このようなビニル樹脂として、上市されているものとしては、例えば、「ビニライトVAGD」「ビニライト VAGH」「ビニライト VAGC」(何れもダウケミカル(株)製であり、いずれも硬化性水酸基を有する塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂。)な
どが用いられる。
系では水添ひまし油系、アマイド系、酸化ポリエチレン系、植物油重合油系、界面活性剤系があり、複合系ではアマイド/ポリエチレン系などが挙げられ、塗料の貯蔵安定性、塗装時の塗料のタレ防止に寄与し、多すぎると塗膜の刷毛目発生等による塗膜の平坦化へ悪影響を与える。この遥変剤として、上市されているものとしては、例えば、「エロジール200」(日本アエロジル(株)製)、「ディスパロン4200−20」(楠本化成(株)製、酸化ポリエチレン系)などが用いられる。
分、すなわち固形分の合計100重量%中に、好ましくは0.5〜60重量%、さらに好ましくは0.8〜45重量%、特に好ましくは30〜45重量%の量で、また、硬化した目止め塗膜(A)中に好ましくは0.5〜50重量%、さらに好ましくは0.8〜45重量%、特に好ましくは15〜45重量%となるような量で、
炭酸カルシウム(ii)およびタルク(iii)に代表される体質顔料は、硬化した塗膜中
に好ましくは20〜85重量%、さらに好ましくは30〜75重量%となる量で、また、上記のアクリル樹脂(i)(固形分)100重量部に対して、合計で70〜800重量部の量で、含まれることが好ましい。
.8/1.0〜1.2/1.0となるように、塗料中に含まれていることが望ましい。
うな量で含まれていると、十分な顔料結合力、流動性を有するため好ましく、
炭酸カルシウム(ii)やタルク(iii)などが合計で上記のような量で含まれていると、
木材表面の導管部への充填性が十分なために平滑な塗面が得られ、しかも塗料の流動性も良好で塗装性に優れるため好ましく、また、
イソシアネート系硬化剤(iv)が上記のような量で、例えば、使用直前に混合して得られた目止め塗料中に含まれていると、基材、特に木材への付着性、耐水性や耐アルカリ性が良好となるため好ましい。
鉄(xi)、揺変剤(xii)、沈殿防止剤(xiii)などが含まれる場合には、
ビニル樹脂は、目止め塗料中の硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)(固形分)100重量部に対して、50〜300重量部の量で、
上記黄色酸化鉄は、上記アクリル樹脂(i)(固形分)100重量部に対して、10〜65重量部の量で、
上記遥変剤は、上記アクリル樹脂(i)(固形分)100重量部に対して、0.5〜15重量部の量で、
沈殿防止剤は、上記アクリル樹脂(i)(固形分)100重量部に対して、0.1〜8重量部の量で含まれていてもよい。
材への付着性と塗膜の可とう性が良好となるため好ましく、
黄色酸化鉄(xi)が上記のような量で含まれていると、十分な隠ぺい性が得られるため好ましく、
揺変剤(xii)が上記のような量で含まれていると、塗料のエッジからの垂れを防止し
うるため好ましく、
沈殿防止剤(xiii)が上記のような量で含まれていると、顔料の沈殿防止効果が得られるため好ましい。
、常温(20〜30℃)で硬化し、また、上記イソシアネート系硬化剤(iv)の種類等(例えば、ブロックイソシアネート)によっては、1液型で加熱硬化性となる。
NCO)との反応比([NCO]量/[OH]量)が理論的には等量となるように、通常では、0.8/1.0〜1.2/1.0となるように、2液型の各成分のうちの硬化剤成分である2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートプレポリマー(例:トリレンジイソシアネート誘導体、あるいはメチレンジイソシアネート単体)などと、樹脂成分である硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)などとを、塗装直前に混合して用い、基材に塗
布、硬化させればよい。
中塗り塗膜(B)は、目止め塗膜(A)の表面に、中塗り塗料すなわち、「硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、黄色酸化鉄、酸化チタンおよびカーボンブラックからなる群
から選ばれた少なくとも1種の顔料成分(v)、およびイソシアネート系硬化剤(iv)を
含む硬化性アクリル樹脂組成物(中塗り塗料)」を塗布、硬化して形成されている。
いてもよい。
選ばれた少なくとも1種の成分であり、この顔料成分(v)は、中塗り塗膜(B)中の着
色成分であり、しかも、コンクリート中のアルカリ等の成分に侵されないため変色等が生じにくいという利点を有し、求められるコンクリート用型枠板の色調に応じて選択される。本発明では、このような顔料成分(v)に代えて、またこのような顔料成分(v)と共に、アルカリ等に安定なその他の顔料(v)’を用いてもよく、例えば赤色酸化鉄、シアニンブル
ーなどが挙げられる。
塗り塗膜(B)用の組成物に含まれる溶剤を除く成分、すなわち固形分の合計100重量%中に、好ましくは40〜80重量%、さらに好ましくは60〜70重量%の量で、
黄色酸化鉄、酸化チタンおよびカーボンブラックからなる群から選ばれた少なくとも1種の顔料成分(v)は、同上の基準で組成物中に、好ましくは5〜20重量%、さらに好
ましくは7〜13重量%の量で、また、上記アクリル樹脂(i)(固形分)100重量部に対して、5〜25重量部の量で、
イソシアネート系硬化剤(iv)は、同上の基準で組成物中に、硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)中の水酸基(−OH)価とイソシアネート系硬化剤(iv)中のイソシアネート基(
−NCO)との反応比([NCO]量/[OH]量)が理論的には等量となるように、通常では、0.8/1.0〜1.2/1.0となるように用いればよい。
うな量で含まれていると、塗装や取扱いに適した粘度となり、耐候性が良好となるため好ましく、
黄色酸化鉄、酸化チタンおよびカーボンブラックからなる群から選ばれた少なくとも1種の顔料成分(v)が上記のような量で含まれていると、合板の素地の隠ぺい性が良好と
なるため好ましく、また、
イソシアネート系硬化剤(iv)が上記のような量で含まれていると、木材に対する付着性、及び耐水性や耐アルカリ性などの塗膜性能が良好となるため好ましい。
沈殿防止剤(xiii)は、中塗り塗膜(B)中の硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)(固形分)100重量部に対して、0.5〜6重量部の量で、
上記消泡剤(xiv)は、上記アクリル樹脂(i)(固形分)100重量部に対して、0.2〜1.0重量部の量で含まれていてもよい。
消泡剤(xiv)が上記のような量で含まれていると、塗面の発泡防止となるため好まし
い。
、常温で硬化し、また、上記イソシアネート系硬化剤(iv)の種類(例えば、ブロックイソシアネート)等によっては、加熱硬化型となる。また、この中塗り塗料は、通常、溶剤型として用いられる。なお、溶剤の添加量は、特に限定されないが、中塗り塗料(溶剤を含む。)100重量%中に、例えば、10〜40重量%となる量で用いられる。
[上塗りクリヤー塗膜(C)]
上塗りクリヤー塗膜(C)は、上記中塗り塗膜(B)の表面に、下記のような硬化性ア
クリル樹脂組成物(C1)または湿気硬化型ウレタン樹脂組成物(C2)を塗布、硬化して形成されている。(なお、この組成物(C1)と(C2)をまとめて単に「上塗りクリヤー塗料」、「上塗り塗料」などともいい、また、上記組成物(C1)を「上塗塗料(C1)」、上記組成物(C2)を「上塗塗料(C2)」などともいう。)
この硬化性アクリル樹脂組成物(C1)は、硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、ポ
リシロキサン系化合物(vi)、およびイソシアネート系硬化剤(iv)を含んでいる。
ポリシロキサン系化合物(vi)、水分吸収剤(脱水剤)(viii)および上記湿気硬化型ウレタン樹脂(vii)用の硬化触媒(ix)を含んでいる。
どの何れか1種以上を含んでいてもよい。
1種のポリシロキサン系化合物(vi)、水分吸収剤(脱水剤)(viii)および湿気硬化型ウレタン樹脂(vii)用の硬化触媒(ix)を含んでいるが、これら成分のうちで、湿気硬
化型ウレタン樹脂(vii)および硬化触媒(ix)は、通常、1液型(場合により2液型)の湿気硬化型ウレタン樹脂塗料中に含まれるものと同様のものが同様の量で用いられる。
使用でき、例えば、特開平6−157987号公報、特開平11−116652号公報、特開2000−129115号公報、特開2003−128942号公報、特開2000−37659号公報等に記載のウレタン樹脂組成物、特に湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
あるいは塗料等に使用されるものを使用できる。
<ポリオール>
ポリオールとしては、本願出願人が先に提案した特開2000−37659号公報の[0044]〜[0045]欄に記載されているようなものが挙げられる。
本発明で用いられるポリチオール(ポリメルカプト化合物)は、メルカプト基(−SH基)を2個以上有する化合物である。
<イソシアネート系硬化剤(iv)>
本発明でイソシアネート系硬化剤(iv)としては、本願出願人が先に提案した特開2000−37659号公報の[0052]〜[0065]欄に記載されているようなポリイソシアネート系硬化剤から適宜選択して用いてもよいが、前記したイソシアネート系硬化剤(iv)を用いればよい。
樹脂(vii)(ウレタンプレポリマー)は、ポリイソシアネートに含まれるイソシアネー
ト基の当量と、ポリオールに含まれる水酸基の当量およびポリチオールに含まれるチオール基の当量の合計量との比[NCO基/(OH基+SH基)]が通常1を超え、好ましく
は1.5以上であり、上限は、硬化遅延、湿気硬化途中の発泡の増加などの弊害を考慮すると[NCO基/(OH基+SH基)]が10.0以下、好ましくは8.0以下と成るように反応されていることが好ましい。
温度及び重合時間は特に制限されないが、例えば、通常窒素ガス気流下でポリオールおよび/またはポリチオールと、ポリイソシアネートとを混合後、60〜100℃にて3〜8時間反応させるのがよい。反応に際しては、ジブチル錫ジラウレート等の有機金属塩系ウレタン触媒等を何れの段階でも適量を随時添加してもよい。
上市されているものでは、例えば、
「MT オレスター M95−50A」(三井武田ケミカル(株)製、湿気硬化型ウレタン樹脂ワニス、溶剤:トルエン、キシレン、エチルアセテート、3−メトキシブチルアセテート、不揮発分50%)、
「MT オレスター M75−50E」(三井武田ケミカル(株)製、湿気硬化型ウレタン樹脂ワニス、溶剤:トルエン、キシレン、エチルアセテート、不揮発分 50%)、
「コロネート 2014 」( 日本ポリウレタン工業(株)製 湿気硬化型ウレタン樹
脂ワニス、溶剤:キシレン、不揮発分50%)等が用いられる。
ては、従来より公知の湿気硬化用触媒を広く使用でき、例えば、ジブチルスズビストリエトキシシリケート、ジブチルスズジメトキサイド、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジラウレート、ブチルスズトリ−2−エチルヘキソエート、鉛−2−エチルオクトエート、鉄−2−エチルヘキソエート、コバルト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エチルヘキソエート、亜鉛−2−エチルヘキソエート、カプリル酸第1スズ、ナフテン酸スズ、オレイン酸スズ、ブチル酸スズ、ナフテン酸スズ、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸亜鉛などの有機酸カルボン酸の金属塩;アルコキシアルミニウム化合物;ベンジルトリエチルアンモニウムアセテートなどの第4級アンモニウム塩;酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、しゅう酸リチウムなどのアルカリ金属の低級脂肪酸塩;アミン系硬化剤、例えば、ジメチルヒドロキシアミン、ジエチルヒドロキシアミンなどのジアルキルヒドロキシルアミンなどが挙げられる。
ば
「U−CAT 651M」(サンアプロ(株)製、湿気硬化型ウレタン樹脂用の硬化触媒、変性アミン、不揮発分100%)、
「NY‐1」(日本ポリウレタン工業(株)製、3級アミン、不揮発分100%)等が用
いられる。
ヤー塗膜(C)用の組成物(C2)中の揮発分である溶剤を除く成分、すなわち固形分の合計100重量%中に、好ましくは30〜99重量%、さらに好ましくは40〜98重量%の量で、
ポリシロキサン系化合物(vi)は、上記組成物(C2)(固形分)中に、好ましくは1.0〜45重量%、さらに好ましくは1.5〜45重量%の量で、また、上記湿気硬化型ウ
レタン樹脂(vii)(固形分)100重量部に対して、好ましくは1〜50重量部、好まし
くは1.5〜10重量部の量で、
水分吸収剤(viii)は、上記の湿気硬化型ウレタン樹脂(vii)(固形分)100重量部
に対して、好ましくは1.0〜40重量部、さらに好ましくは1.0〜5重量部の量で含まれていることが望ましい。
部に対して、0.05〜5重量部、さらに好ましくは0.1〜2重量部の量で、上塗りクリヤー塗膜(C)用の組成物(固形分)中に含まれていることが望ましい。
のような量で含まれていると、塗装や取扱いに適した粘度となるため好ましく、ポリシロキサン系化合物(vi)が上記のような量で含まれていると、塗膜表面に撥水性とスリップ性を付与でき、塗料の乾燥性が良好となるため好ましく、また、水分吸収剤(viii)が上記のような量で含まれていると、空気中の水分の影響の防止に有効となるため好ましく、
また、硬化触媒(ix)が、上記のような量で含まれていると、塗装工程に適した乾燥時間と可使時間となるため好ましい。
沈殿防止剤(xiii)は、上塗りクリヤー塗膜(C)中の湿気硬化型ウレタン樹脂(vii)
(固形分)100重量部に対して、1〜6重量部の量で、
上記消泡剤(xiv)は、上記湿気硬化型ウレタン樹脂(vii)(固形分)100重量部に対して、0.02〜2.0重量部の量で含まれていてもよい。
消泡剤(xiv)が上記のような量で含まれていると、塗装時に生ずる発泡防止となるた
め好ましい。
は着色不充分な場合には、3層目の上塗り塗料に少量の着色顔料を添加してもよい。
本発明に係るコンクリート用型枠板の製法は、基板の表面に、上記(A)、(B)および(C)の各塗膜用の塗料を塗布、硬化させ、その順序(基板/塗膜(A)/塗膜(B)/塗膜(C))で形成させることを特徴としている。
(1)1層目の目止め塗料の塗装
1層目の目止め塗料の塗装の際には、合板表面の凹凸を埋めて平滑とするために、型枠合板を搬送するコンベヤと、合板の進行方向に対して垂直(直角)に取り付けた薄い鋼鈑よりなるナイフコーターとが用いられる。通常はナイフコーターで1回のみ塗装しても、導管部への目止め塗料の充填が不完全であることが多く、十分な平滑性が得られないことが多い。そこで、通常では、同一の目止め塗料を用いてナイフコーター塗装を2〜3回繰り返し、1平方メートルあたりのトータル塗布量(未硬化物)が80〜150gとなるように塗装することが望ましい。
(2)2層目の中塗り塗料の塗装
2層目の中塗り塗料の塗装では、例えば、ロールコーターにて同一の中塗り塗料を2〜3回繰り返して塗装し、トータル塗布量(未硬化物)が1平方メートル当たり60〜140gとなるように塗装することが望ましい。
(3)3層目の上塗りクリヤー塗料の塗装
3層目の上塗りクリヤー塗料の塗装では、例えば、ロールコーターにて同一の上塗りクリヤー塗料を1〜2回繰り返して塗装し、トータル塗布量(未硬化物)が1平方メートル当たり15〜60gとなるように塗装することが望ましい。
(4)乾燥方法
1層目の目止め塗料、2層目の中塗り塗料、3層目の上塗りクリヤー塗料の乾燥方法は、通常は室温乾燥が採用されるが、成分組成等によっては、60〜80℃の加熱温度下で強制乾燥することも可能である。
<発明の効果>
上記上塗塗料組成物を上塗塗装したコンクリート用型枠板は、コンクリート硬化物から容易に剥離させることができ、一回の塗装で多数回(例:10回以上)繰返してコンクリ
ートの打設に使用でき、従来の通常の塗装による型枠合板の2倍以上の回数の使用に絶え得るので、作業性、経済性共に好適である。従って、建設現場でのコンクリート用型枠の使用枚数の低減を図り、外表面が良質の建造物を効率的に建設でき、資源の節約を図ることができる。
することが可能となる。さらに、本発明のコンクリート用型枠板を用いると、木材資源の保存、資源の有効利用にも大きな効果を及ぼすものである。
以下、本発明について実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明は、係る実施例により何ら限定されるものではない。
[塗料組成物の調製]
下記の表3〜5に示す1層目用の目止め塗料A〜C、下記の表6〜7に示す2層目用の中塗り塗料A〜B、下記の表8〜14に示す3層目用の上塗りクリヤー塗料A〜Gを調製した。
言う。)、及びJAS規格試験の試験方法は、以下の通り。
<転用試験方法>
各塗装済み試験板より縦×横=15cm×30cmの試験片を複数枚切り出して、これらの試験片の塗装面が内側になるよう縦×横×深さ=15cm×15cm×30cmの底板付きの木箱を作成する。
る。
<JAS規格試験>
JAS(コンクリート型枠合板の日本農林規格、「4、板面の品質」)に規定されている平面引張試験法、寒熱繰返し試験法、耐アルカリ試験法を下記の表2に示す。
[試験例1]
<コンクリート用型枠板の製造>
上記表に示す、1層目用目止め塗料A用の主剤成分に硬化剤を添加して十分に攪拌してなる目止め塗料Aを、コンクリート型枠用合板に、室温(25℃)下に、ナイフコーターで1時間毎に3回繰り返して塗装して、1平方メートルあたりの塗布量(未硬化物)が約50gとなるように塗装した。
化剤を添加してなる中塗り塗料Aを、室温下に、ロールコーターで連続して2回塗装して、1平方メートルあたりの塗布量(未硬化物)が約50gとなるように塗装した。
得られたコンクリート用型枠板について、転用試験、及びJAS規格試験を実施した。
[試験例2]
<コンクリート用型枠板の製造>
試験例1において、上記表に示す1層目用目止め塗料Aの1平方メートルあたりの塗布量が約90gとなるように塗装し、また2層目用中塗り塗料Aの1平方メートルあたりの塗布量が約90gとなるように塗装した以外は、試験例1と同様にしてコンクリート用型枠板を製造した。
<試験>
得られたコンクリート用型枠板について、上記と同様に転用試験、及びJAS規格試験を実施した。
[試験例3]
<コンクリート用型枠板の製造>
試験例1において、1層目用目止め塗料Aに代えて上記表に示す1層目用目止め塗料Bを1平方メートルあたりの塗布量が約90gとなるように塗装し、また2層目用中塗り塗料Aに代えて2層目用中塗り塗料Bを1平方メートルあたりの塗布量が約90gとなるように塗装した以外は、試験例1と同様にしてコンクリート用型枠板を製造した。
<試験>
得られたコンクリート用型枠板について、上記と同様に転用試験、及びJAS規格試験を実施した。
[試験例4]
<コンクリート用型枠板の製造>
試験例1において、1層目用目止め塗料Aを1平方メートルあたりの塗布量が約90gとなるように塗装し、また2層目用中塗り塗料Aを1平方メートルあたりの塗布量が約90gとなるように塗装した後、室温下に2時間乾燥させた。
<試験>
得られたコンクリート用型枠板について、上記と同様に転用試験、及びJAS規格試験を実施した。
[試験例5]
<コンクリート用型枠板の製造>
試験例4において、3層目用の上塗りクリヤー塗料Aに代えて上塗りクリヤー塗料Bを用いた以外は、試験例4と同様にしてコンクリート用型枠板を製造した。
<試験>
得られたコンクリート用型枠板について、上記と同様に転用試験、及びJAS規格試験を実施した。
[試験例6]
<コンクリート用型枠板の製造>
試験例4において、3層目用の上塗りクリヤー塗料Aに代えて上塗りクリヤー塗料Cを用い、1平方メートルあたりの塗布量が30gとなるように塗装した以外は、試験例4と同様にしてコンクリート用型枠板を製造した。
<試験>
得られたコンクリート用型枠板について、上記と同様に転用試験、及びJAS規格試験を実施した。
[試験例7]
<コンクリート用型枠板の製造>
試験例4において、3層目用の上塗りクリヤー塗料Aに代えて上塗りクリヤー塗料Dを用い、1平方メートルあたりの塗布量が30gとなるように塗装した以外は、試験例4と同様にしてコンクリート用型枠板を製造した。
<試験>
得られたコンクリート用型枠板について、上記と同様に転用試験、及びJAS規格試験を実施した。
[試験例8]
<コンクリート用型枠板の製造>
試験例4において、1層目用の目止め塗料Aに代えて目止め塗料Cを、1平方メートルあたりの塗布量が90gとなるように塗装し、
また、2層目用の中塗り塗料Aに代えて中塗り塗料Bを、1平方メートルあたりの塗布量が90gとなるように塗装し、
3層目用の上塗りクリヤー塗料Aに代えて上塗りクリヤー塗料Eを用い、1平方メートルあたりの塗布量が30gとなるように塗装した以外は、試験例4と同様にしてコンクリート用型枠板を製造した。
<試験>
得られたコンクリート用型枠板について、上記と同様に転用試験、及びJAS規格試験を実施した。
[試験例9]
<コンクリート用型枠板の製造>
試験例4において、1層目用の目止め塗料Aに代えて目止め塗料Cを、1平方メートルあたりの塗布量が90gとなるように塗装し、
また、2層目用の中塗り塗料Aに代えて中塗り塗料Bを、1平方メートルあたりの塗布量が90gとなるように塗装し、
3層目用の上塗りクリヤー塗料Aに代えて上塗りクリヤー塗料Fを用い、1平方メートルあたりの塗布量が30gとなるように塗装した以外は、試験例4と同様にしてコンクリート用型枠板を製造した。
<試験>
得られたコンクリート用型枠板について、上記と同様に転用試験、及びJAS規格試験を実施した。
[試験例10]
<コンクリート用型枠板の製造>
試験例4において、1層目用の目止め塗料Aに代えて目止め塗料Cを、1平方メートルあたりの塗布量が90gとなるように塗装し、
また、2層目用の中塗り塗料Aに代えて中塗り塗料Bを、1平方メートルあたりの塗布量が90gとなるように塗装し、
3層目用の上塗りクリヤー塗料Aに代えて上塗りクリヤー塗料Gを用い、1平方メートルあたりの塗布量が30gとなるように塗装した以外は、試験例4と同様にしてコンクリート用型枠板を製造した。
<試験>
得られたコンクリート用型枠板について、上記と同様に転用試験、及びJAS規格試験を実施した。
Claims (15)
- 硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、ポリシロキサン系化合物(vi)、およびイソシ
アネート系硬化剤(iv)を含むコンクリート型枠板用硬化性アクリル樹脂上塗塗料組成物。 - 上記上塗塗料組成物が、さらに、消泡剤(xiv)を含んでいることを特徴とする請求項
1に記載のコンクリート型枠板用硬化性アクリル樹脂上塗塗料組成物。 - 上記上塗塗料組成物が、さらに、レベリング剤(xv)を含んでいることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載のコンクリート型枠板用硬化性アクリル樹脂上塗塗料組成物。
- 上記上塗塗料組成物が、硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)(不揮発分)100重量
部に対して、上記ポリシロキサン系化合物(vi)を1〜100重量部の量で含有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のコンクリート型枠板用硬化性アクリル樹脂上塗塗料組成物。 - 基板の表面に、下記(A)、(B)および(C)の各塗膜が、その順序(基板/塗膜(A)/塗膜(B)/塗膜(C))で形成されたコンクリート用型枠板:
(A)硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、炭酸カルシウム(ii)、タルク(iii)およびイソシアネート系硬化剤(iv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物からなる目止め塗膜、
(B)硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、黄色酸化鉄、酸化チタンおよびカーボンブ
ラックからなる群から選ばれた少なくとも1種の顔料成分(v)、およびイソシアネート
系硬化剤(iv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物からなる中塗り塗膜、
(C)硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)、ポリシロキサン系化合物(vi)、およびイ
ソシアネート系硬化剤(iv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物(C1)、または、
湿気硬化型ウレタン樹脂(vii)、ポリシロキサン系化合物(vi)、水分吸収剤(viii
)および硬化触媒(ix)を含む湿気硬化型ウレタン樹脂組成物(C2)からなる上塗りクリヤー塗膜。 - 上記目止め塗膜(A)が、さらにビニル樹脂(x)を含む硬化性アクリル樹脂組成物か
ら形成された請求項5に記載のコンクリート用型枠板。 - 上記目止め塗膜(A)が、さらに黄色酸化鉄(xi)を含む硬化性アクリル樹脂組成物から形成された請求項5〜6の何れかに記載のコンクリート用型枠板。
- 上記目止め塗膜(A)が、さらに、揺変剤(xii)を含む硬化性アクリル樹脂組成物か
ら形成された請求項5〜7の何れかに記載のコンクリート用型枠板。 - 上記目止め塗膜(A)が、さらに、沈殿防止剤(xiii)を含む硬化性アクリル樹脂組成物から形成された請求項5〜8の何れかに記載のコンクリート用型枠板。
- 上記中塗り塗膜(B)が、さらに、沈殿防止剤(xiii)を含む硬化性アクリル樹脂組成物から形成された請求項5〜9の何れかに記載のコンクリート用型枠板。
- 上記中塗り塗膜(B)が、さらに、消泡剤(xiv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物か
ら形成された請求項5〜10の何れかに記載のコンクリート用型枠板。 - 上記上塗りクリヤー塗膜(C)用の組成物(C1)または(C2)が、さらに、消泡剤(xiv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物または湿気硬化型ウレタン樹脂組成物から形成
された請求項5〜11の何れかに記載のコンクリート用型枠板。 - 上記上塗りクリヤー塗膜(C)用の組成物(C1)または(C2)が、さらに、レベリング剤(xv)を含む硬化性アクリル樹脂組成物または湿気硬化型ウレタン樹脂組成物から形成された請求項5〜12の何れかに記載のコンクリート用型枠板。
- 上記上塗りクリヤー塗膜(C)用の組成物(C1)が、硬化性水酸基含有アクリル樹脂(i)(不揮発分)100重量部に対して、上記ポリシロキサン系化合物(vi)を1〜1
00重量部の量で含有することを特徴とする請求項5〜13の何れかに記載のコンクリート用型枠板。 - 基板の表面に、上記(A)、(B)および(C)の各塗膜を、その順序(基板/塗膜(A)/塗膜(B)/塗膜(C))で形成させることを特徴とする、請求項5〜14の何れかに記載のコンクリート用型枠板の製法。
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