JP6931288B2 - 建材用シーラー組成物およびその用途 - Google Patents

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本発明は、基材(建材)への浸透性および密着性に優れたシーラー塗膜を形成でき、耐水性、耐凍結融解性等を向上させて基材を強化する建材用シーラー組成物およびその用途に関する。
従来より、内外装、屋根等に広く使用されている建材の表面(前面)には、一般的に目止め用のシーラー組成物、基材を隠ぺいするための下塗塗料、意匠性の付与等を目的とする上塗塗料が塗装されている。また、裏面(背面)は、無塗装であるか、目止め用のシーラー組成物が塗装されている。
建材としては、ケイ酸カルシウム板、石綿スレート板、無石綿スレート板、石膏系無機質板等の無機建材が広く使用されている。しかしながら、これらの無機建材の材質はアルカリ性であるため、基材表面にアルカリ成分が滲み出し、エフロレッセンス(白華現象)を発生させる恐れがある。更に、これらの無機建材は一般に多孔質で脆く、その表面が粉状に取れやすい。したがって、無機建材の塗装を行う際には、一般的に目止め用のシーラー組成物を塗布し、基材の保護・強化が行われている。
建材用のシーラー組成物としては、塩化ビニル樹脂系、2液型ウレタン樹脂系、2液型エポキシ樹脂系、ポリイソシアネート系湿式硬化型等の有機溶剤系シーラー組成物が知られている。しかしながら、有機溶剤系シーラー組成物は、希釈剤として多量の有機溶剤を使用するため、揮発した有機溶剤による大気汚染、水質汚染、土壌汚染などの環境汚染や、作業者への影響、火災の危険等が危惧されている。そこで、エポキシ樹脂系エマルジョン、水分散性ポリイソシアネート、コア・シェル型ビニル系エマルジョン等の水系シーラー組成物が提案されている(特許文献1〜5)。
特開平7−011167号公報 特開平11−256006号公報 特開2002−146340号公報 特開2002−263569号公報 特開2004−196914号公報
ところで、寒冷地において建材を構造物の壁面に用いる際、室内と外気の気温差によって、建材裏面が特に結露しやすく、その水分が基材に滲み込み凍結と融解を繰り返すことで、基材劣化が促進するという問題がある。よって、寒冷地に用いられる建材、特に無機建材には、高度な耐水性、耐凍結融解性が求められる。
しかしながら、特許文献1〜5に示されているような従来のシーラー組成物は、耐水性、耐凍結融解性の点で課題があった。例えば、無機建材が雪に埋もれた際などに、シーラー層(シーラー塗膜)の耐水性が不十分なため、水分がシーラー層と基材の間および基材に滲み込むことを防ぐことができず、寒冷地におけるシーラー層の密着性低下や、無機建材の劣化を防ぐことができなかった。
また、基材に滲み込んだ水分が凍結・融解を繰り返すことで基材にひび割れが発生すると、シーラー層が追従できず割れが発生し、より一層基材劣化が促進される問題があった。
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであって、建材への浸透性、密着性、耐水性および耐凍結融解性に優れた塗膜を形成でき、揮発性有機化合物を含有しない(VOCフリー化)か、もしくは低減(低VOC化)できる、無機建材などの建材用シーラー組成物、該シーラー組成物から形成されたシーラー塗膜を有する無機建材、および無機建材の製造方法を提供することを課題としている。
本発明の要旨は、以下の通りである。
〔1〕乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)を含有する建材用シーラー組成物であって、
前記乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)が、アロファネート構造を有する乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−1)を含有することを特徴とする建材用シーラー組成物。
〔2〕前記アロファネート構造を有する乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−1)が、少なくとも1種のアロファネート型イソシアネートと、親水性界面活性剤とが結合してなることを特徴とする前記〔1〕に記載の建材用シーラー組成物。
〔3〕前記乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)が、更にアロファネート構造を有さない乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−2)を含有することを特徴とする前記〔1〕または〔2〕に記載の建材用シーラー組成物。
〔4〕更に、エマルジョン樹脂(B)を含有することを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の建材用シーラー組成物。
〔5〕更に、水(C)を含有することを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の建材用シーラー組成物。
〔6〕乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)100重量部に対して、水(C)が50〜2,000重量部の範囲内で含まれることを特徴とする前記〔5〕に記載の建材用シーラー組成物。
〔7〕前記建材用シーラー組成物が、無機建材用シーラー組成物であることを特徴とする前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の建材用シーラー組成物。
〔8〕前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の建材用シーラー組成物から形成されたシーラー塗膜。
〔9〕表面の少なくとも一部に、前記〔8〕に記載のシーラー塗膜が形成されていることを特徴とする塗膜付き建材。
〔10〕前記〔8〕に記載のシーラー塗膜を無機建材の表面の少なくとも一部に形成することを特徴とする無機建材の下地処理方法。
〔11〕前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の建材用シーラー組成物を建材表面の少なくとも一部に塗布してシーラー塗膜を形成する下地処理工程と、
前記下地処理工程で形成されたシーラー塗膜上に上塗塗料を塗布して上塗塗膜を形成する上塗塗装工程と、
を有する塗膜付き建材の製造方法。
本発明の建材用シーラー組成物は、無機建材などの建材への塗布性及び浸透性に優れるとともに、基材である建材等への密着性、耐水性、耐凍結融解性等に優れ、基材を強化できる塗膜を形成することができる。また、好ましくは水系のシーラー組成物であって、揮発性有機化合物(VOC)を含有しないものとするかまたは揮発性有機化合物の含有量を低減できるため、塗装作業における作業性および安全性の向上に寄与し、作業時および塗装後の建材による環境負荷を低減することができる。
本発明のシーラー塗膜は、本発明の建材用シーラー組成物から形成され、密着性、耐水性、耐凍結融解性に優れる。
本発明の塗膜付き基材および塗膜付き建材は、本発明に係る建材用シーラー組成物から形成されたシーラー塗膜(以下、塗膜ともいう。)を有しており、基材(建材)と、塗膜との密着性が高く、塗膜の剥離や割れ、膨れなどを生じにくく耐久性に優れるとともに、塗膜形成に用いるシーラー組成物が水系である場合には、VOCフリー化または低VOC化されていることにより、環境負荷が少なく、耐水性、耐凍結融解性等に優れ、強化された基材(建材)を提供することができる。
更に、本発明に係る建材用シーラー組成物を塗布し、シーラー塗膜を形成した後、上塗塗装までの時間に制限のないインターバルフリーの建材用シーラー組成物、および該組成物を用いる無機建材の製造方法を提供することができる。
以下、本発明について具体的に説明する。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリレート」はアクリレートおよびメタクリレートの総称を表し、「(メタ)アクリル」は、アクリルおよびメタクリルの総称を表し、「(メタ)アクリロイル」は、アクリロイルおよびメタクリロイルの総称を表す。
[建材用シーラー組成物]
本発明に係る建材用シーラー組成物は、乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)を含有する組成物である。以下、本発明に係る建材用シーラー組成物の各成分について説明する。
<乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)(成分(A))>
乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)(成分(A))は、イソシアネート化合物と、親水性界面活性剤とが結合した乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマーそのもの、あるいはこれをイソシアネート化合物に溶解させて用いられる。なお、本明細書においては、イソシアネート化合物の低重合物あるいは重合物を含めて、イソシアネート化合物と表記する。
アロファネート構造を有する乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−1)(成分(A−1))
本発明において、乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)は、アロファネート構造を有する乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−1)(成分(A−1))を必須成分として含有する。本発明の建材用シーラー組成物は、成分(A−1)を含有することにより、耐凍結融解性に優れるシーラー塗膜を形成可能である。
成分(A−1)は、アロファネート構造を有するイソシアネート化合物と、親水性界面活性剤との反応物として得ることができる。
成分(A−1)を得るために用いられるアロファネート構造を有するイソシアネート化合物としては、イソシアネート化合物のアロファネート変性物(アロファネート体)を特に制限なく用いることができる。アロファネート構造を有するイソシアネート化合物としては、イソシアネート化合物をアロファネート変性したものを用いてもよく、市販のアロファネート型イソシアネート化合物を用いてもよい。
アロファネート構造を有するイソシアネート化合物を形成し得るイソシアネート化合物としては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート[MDI]、トリレンジイソシアネート[TDI]、キシレンジイソシアネート[XDI]、p−フェニレンジイソシアネート[PPDI]、3,3'−ジメチルジフェニル−4,4'−ジイソシアネート[TODI]、ジアニシジンジイソシアネート[DADI]、テトラメチルキシレンジイソシアネート[TMXDI]、ナフタレンジイソシアネート[NDI]等の芳香族ジイソシアネート;
水添ジフェニルメタンジイソシアネート[HMDI]、水添キシレンジイソシアネート[HXDI]、水添トルエンジイソシアネート[HTDI]、イソホロンジイソシアネート[IPDI]、ノルボルナンジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネート;
テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート[HDI]、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート[TMHMDI]等の脂肪族ジイソシアネート等、
トリフェニルメタントリイソシアネート等のトリイソシアネート;等のイソシアネート化合物(イソシアネートモノマー)が挙げられるが、これらの例示に限定されるものではない。
アロファネート構造を有するイソシアネート化合物としては、上述のイソシアネート化合物を、アロファネート変性したもの(アロファネート体)が用いられる。
なお、イソシアネート化合物のアロファネート変性は、例えば、上記イソシアネート化合物にカルボン酸の金属塩を触媒とし、40〜130℃の中程度に高められた温度下でのアルコール化合物の付加反応等の手法によって行われる。
上記したアロファネート構造を有するイソシアネート化合物のなかでも、基材(建材)との密着性およびシーラー塗膜の強度の観点から、ヘキサメチレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートおよびトリレンジイソシアネートのアロファネート変性物が好ましく、水との反応性が緩やかで、かつ黄変が少ないヘキサメチレンジイシソアネートおよび水添ジフェニルメタンジイソシアネートのアロファネート変性物がより好ましい。
成分(A−1)を得るために用いられる親水性界面活性剤としては、例えば、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤が挙げられる。
イオン性界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、両親媒性が挙げられ、アニオン性界面活性剤としては例えばカルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩等、カチオン性界面活性剤としてはアルキルアミン塩、ピリジニウム塩等、両親媒性界面活性剤としてはベタイン、スルホベタイン等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えばポリアルキレンエーテルアルコール、ポリアルキレン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
このような親水性界面活性剤の中でも、水分散安定性の観点から、非イオン系界面活性剤が好ましく、ポリアルキレンエーテルアルコールがより好ましく、ポリエチレンエーテルグリコールが特に好ましい。
また、ポリアルキレンエーテルアルコール中に存在するアルキレンオキサイド単位は、好ましくは70%以上であり、より好ましくは80%以上である。
また、これらは例示したものに限定されるものだけではなく、2種類以上混合して使用してもよい。
親水性界面活性剤の量は、アロファネート構造を有するイソシアネート化合物のイソシアネート基含有量を基準とした親水性界面活性剤の活性水素基含有量が、好ましくは0.1〜30mol%となる量であり、より好ましくは0.5〜10mol%となる量である。
親水性界面活性剤の導入量が、前記の好ましい範囲よりも少ない場合は、成分(A−1)の水分散性が低下するおそれがある。一方、親水性界面活性剤の導入量が、前記の好ましい範囲を超える場合は、成分(A−1)の水分散性は向上するが、水中での安定性や、シーラー塗膜の耐水性が低下するおそれがある。
成分(A−1)を得るために、前記アロファネート構造を有するイソシアネート化合物と、親水性界面活性剤を反応させる際には、任意成分として、イソシアネート基と反応しうる活性水素基を1個以上有する脂肪酸エステルを同時に反応させてもよい。このような脂肪酸エステルは親油性基を有しているため、アロファネート構造を有するイソシアネート化合物と反応させることで、得られる成分(A−1)のイソシアネート基を水中において適度に保護し、水分散性および安定性を向上させることができる。
このような脂肪酸エステルとしては、特開平7−48429号に記載のものを好ましく用いることができる。具体的には、リシノール酸、リシノエライジン酸、リシノステアロール酸、α−オキシプロピオン酸、オキシコハク酸、ジオキシコハク酸、ε−オキシプロパン−1,2,3−トリカルボン酸、ヒドロキシ酢酸、α−ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシステアリン酸、サリチル酸、マンデル酸等の脂肪酸と、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ドデシルアルコール、ラウリルアルコール等のアルコールとを反応させて得られる脂肪酸エステルが挙げられるが、これに限定されるものではない。
このような脂肪酸エステルの中でも、水分子とイソシアネート基との反応を抑制するという観点から、リシノレイン酸エステルが好ましく、特にリシノレイン酸ブチルエステルがより好ましい。
脂肪酸エステルの量は、イソシアネート化合物のイソシアネート基含有量を基準とした脂肪酸エステルの活性水素基含有量が、好ましくは0.05〜10mol%となる量であり、より好ましくは0.1〜5mol%となる量である。脂肪酸エステルの導入量が前記範囲内であると、水分散性および安定性を向上させることができる。
アロファネート構造を有するイソシアネート化合物と親水性界面活性剤との重合反応物である、成分(A−1)は、親水性界面活性剤由来のエーテル基や水酸基等の乳化性親水基を有しているため、後述する水(C)と混合して乳化希釈することが可能である。
成分(A−1)に残存するイソシアネート基は、成分(A−1)を基準として、好ましくは3〜40重量%、より好ましくは5〜30重量%の量である。残存するイソシアネート基が上記範囲内であると、シーラー塗膜と基材(建材)との密着性に優れ、更にシーラー塗膜の強度を高く保つことができる。
アロファネート構造を有さない乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−2)(成分(A−2))
本発明の成分(A)は、成分(A−1)以外に、アロファネート構造を有さない乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−2)(成分(A−2))を含有していてもよい。
本発明に係る成分(A)が、成分(A−1)に加えて成分(A−2)を含有することで、シーラー塗膜の耐凍結融解性をより向上させることができる。
成分(A−2)は、イソシアネート化合物として、成分(A−1)の項で述べたイソシアネート化合物、又はそのイソシアヌレート体、ビュレット体、アダクト体等の変性体や、ポリメリックイソシアネート等(但し、アロファネート化されていないもの)を用いる他は、成分(A−1)と同様にして得ることができる。
なお、イソシアヌレート体とは、ジイソシアネートの三量体をいい、ビュレット体とは、ジイソシアネートと水または三級アルコールとの反応物をいい、アダクト体とは、ジイソシアネートとトリメチロールプロパン等のポリオールとの付加体をいう。また、ポリメリックイソシアネートとは、ポリメリックMDI(ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート)をいう。
成分(A−2)としては、耐凍結融解性を向上させる観点から、成分(A−1)の項で述べたイソシアネートモノマーのイソシアヌレート体が好ましく、HDIイソシアヌレートが特に好ましい。
成分(A)を構成する成分(A−1)と成分(A−2)の比率は、得られるシーラー組成物から形成される塗膜の耐凍結融解性の観点から、重量比で100:0〜100:1000の範囲が好ましく、100:0〜100:500がより好ましい。
本発明の建材用シーラー組成物中において、乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)(成分A)は、建材用シーラー組成物の固形分100重量部を基準として、好ましくは10〜100重量部、より好ましくは30〜100重量部の量で含有される。成分(A)の含有量が上記範囲であると、無機建材等の基材に対する密着性、強度および耐久性に優れるシーラー塗膜を形成することができる。
<エマルジョン樹脂(B)(成分(B))>
本発明の建材用シーラー組成物は、成分(A)に加えて、エマルジョン樹脂(B)(成分(B))を含有することが好ましい。
建材などの基材、特に無機建材への塗装工程においては、建材用シーラー組成物の塗装工程および下塗塗料の塗装工程の2工程によって下地処理を行うことができるが、成分(B)を含有することで、建材用シーラー組成物の塗装工程のみによって、下地処理を行うことが可能となる。更に、上塗塗装までの時間に制限のないインターバルフリーの建材用シーラー組成物を得ることができる。
好ましい成分(B)としては、たとえば、(メタ)アクリル樹脂のエマルジョンが挙げられる。この(メタ)アクリル樹脂のエマルジョンを調製するために用いられる(メタ)アクリル樹脂は、(メタ)アクリレートモノマーの単独重合体、または(メタ)アクリレートモノマーと(メタ)アクリレートモノマーに共重合可能なモノマーとの共重合体であることが好ましい。
前記(メタ)アクリル樹脂が、(メタ)アクリレートモノマーと(メタ)アクリレートモノマーに共重合可能なモノマーとの共重合体である場合、(メタ)アクリル樹脂中の全成分単位量を基準として、(メタ)アクリレートモノマーから誘導される成分単位が20〜99.9重量%、好ましくは40〜99.5重量%、該成分単位に共重合可能なモノマーから誘導される成分単位が0.1〜80重量%、好ましくは0.5〜60重量%の量で構成される。
前記(メタ)アクリル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは5,000〜300,000であり、より好ましくは50,000〜200,000である。
成分(B)を調製するために用いられる樹脂が(メタ)アクリル樹脂である場合、該(メタ)アクリル樹脂が上記組成または分子量であることにより、シーラー塗膜の強度を高く保つことができ、更にシーラー塗膜と後述する下塗塗膜または上塗塗膜とを強固に付着させることができる。
また、前記(メタ)アクリル樹脂のガラス転移点(Tg)は、20〜70℃が好ましく、30〜50℃がより好ましい。このような(メタ)アクリル樹脂は、シーラー塗膜の乾燥性に優れ、建材用シーラー組成物を塗装した建材を積み重ねる際における、ブロッキング対策の点で好ましい。
また、前記(メタ)アクリル樹脂は、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基、メルカプト基等の活性水素を有する官能基を側鎖に有しない(メタ)アクリル樹脂であることが好ましい。(メタ)アクリル樹脂が活性水素を有する官能基を側鎖に有しないことにより、該(メタ)アクリル樹脂と乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)のイソシアネート基との反応が起こらないため、建材用シーラー組成物を調製した後の可使時間(ポットライフ)を長くすることができる。更に、前記(メタ)アクリル樹脂と成分(A)のイソシアネート基との反応が起こらないことによって、成分(A)を基材(建材)に効率よく含浸(浸透)させ、基材に対する耐水性や耐凍結融解性をより向上させるほか、成分(A)のイソシアネート基が後述する水(C)と急速に反応することを防ぎ、安定した性能のシーラー塗膜を得ることができる。このようなシーラー塗膜は、インターバルフリー性にも優れている。
本発明において、成分(B)を調製するために用いられる(メタ)アクリル樹脂は、上記成分組成、上記重量平均分子量、およびガラス転移点等を考慮して、(メタ)アクリレートモノマーおよび必要に応じて(メタ)アクリレートモノマーと共重合可能なモノマーを適宜選択し、公知の方法、たとえば溶液ラジカル重合法などにより製造される。
上記(メタ)アクリレートモノマーとしては特に制限されないが、具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸(n−,i−,t−)ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸の炭素数1〜18のアルキルエステルまたはシクロアルキルエステル;
(メタ)アクリル酸メトキシブチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシブチル等の(メタ)アクリル酸の炭素数2〜18のアルコキシエステル;
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸のジアルキルアミノエステル;
グリシジル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。中でも、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸ラウリル、ジメチルアミノエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレートを用いることが好ましい。
これらの(メタ)アクリレートモノマーは、1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
一方、(メタ)アクリレートモノマーと共重合可能なモノマーとしては、スチレン、酢酸ビニル、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、アクリル酸、アクリル酸アミド、ビニルトルエン、アクリロニトリル、脂肪族カルボン酸金属(メタ)アクリレートなどが挙げられる。中でも、スチレン、酢酸ビニル、メタクリル酸、アクリル酸を用いることが好ましい。
成分(B)は、前記(メタ)アクリル樹脂を、界面活性剤と反応させることによって乳化し、エマルジョンとすることにより調製することができる。また乳化重合により、直接(メタ)アクリルエマルジョンを調製することもできる。界面活性剤としては、特に限定されず、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤から適宜選択することができる。
光回折散乱法で測定した成分(B)の平均粒子径は、特に限定されないが、0.05〜0.2μmが好ましい。成分(B)の固形分は、成分(B)100重量部を基準として、40〜50重量部が好ましい。
成分(B)を用いる場合、その固形分は、本発明の建材用シーラー組成物の固形分100重量部を基準として、0〜50重量部が好ましく、3〜30重量部がより好ましい。成分(B)の固形分が上記範囲内であると、シーラー塗膜の耐ブロッキング性が向上するため好ましい。
このような成分(B)としては、市販されているものを用いてもよく、具体的には、ウルトラゾールN−80(アイカ工業(株)製)等を用いることができる。
<水(C)>
本発明に係る建材用シーラー組成物は、前記成分(A)が水分と反応することにより硬化する。したがって、流通形態としては水(C)を含まないか、含有量の少ないものとすることが好ましい。施工時(塗装時)に塗膜を硬化させる際には、空気中や基材(建材)中に含まれる水分を利用してもよいが、建材用シーラー組成物の粘度を調整し、塗装作業性および基材への浸透性を向上させる観点からは、水(C)を含有した水系のシーラー組成物の形態とした後、施工することが好ましい。
水(C)は、乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)と混合した際に、成分(A)を乳化希釈することができる。水(C)としては、特に限定されず、水道水、井戸水、蒸留水、イオン交換水などを使用することができる。
施工時の建材用シーラー組成物中における水(C)の量は、施工方法や基材への浸透性等を鑑みて適宜調整すればよく、特に限定されるものではないが、塗装性と基材に対する浸透性の観点から、成分(A)100重量部に対して、50〜2,000重量部であることが好ましく、100〜1,000重量部であることがより好ましい。
なお、建材用シーラー組成物が前記エマルジョン樹脂(B)を含む場合は、該成分(B)に含まれる水も、水(C)の量に含める。
<その他の成分>
本発明の建材用シーラー組成物は、上記成分(A)〜(C)の他に、必要に応じて、着色顔料、体質顔料、顔料分散剤、顔料沈殿防止剤(増粘剤)、レベリング剤、消泡剤、防腐剤、防カビ剤等を含有してもよい。
着色顔料、体質顔料
着色顔料は、主に基材(建材)の表面あるいは下地を覆い隠す役割を有しており、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄(弁柄)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。体質顔料は、主に充填剤としての役割を有しており、例えば、炭酸カルシウム、クレー、シリカ、マイカ、タルク、ネフェリン閃長岩等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。このような着色顔料および体質顔料は、それぞれ1種単独でも、2種以上組み合わせて用いてもよい。
このような着色顔料および体質顔料の量は特に制限されるものではないが、本発明の建材用シーラー組成物の固形分100重量部を基準として、好ましくは0〜95重量部、より好ましくは0〜90重量部で含有されることが好ましい。
[建材用シーラー組成物の調製]
本発明の建材用シーラー組成物は、乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)と、必要に応じてエマルジョン樹脂(B)、水(C)およびその他の成分を添加して混合することにより調製でき、好ましくは水(C)を含有する水系の建材用シーラー組成物の形態である。
具体的には、たとえば、まず、乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)と水(C)とを混合攪拌して乳化液を作成し、その後、必要に応じて、この乳化液にエマルジョン樹脂(B)およびその他成分を添加し、攪拌して、水系の建材用シーラー組成物を調製することが好ましい。
建材用シーラー組成物中においては、乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)のイソシアネート基と水(C)とが反応し、徐々に尿素樹脂が生成する。そのため、上述のように建材用シーラー組成物を調製した後、常温保管(約25℃)で約24時間以内、好ましくは8時間以内にシーラー塗装に用いることが望ましい。混合後24時間を経過すると、成分(A)のイソシアネート基が、水(C)またはエマルジョン樹脂(B)中の界面活性剤あるいは水分と反応するため好ましくない。一方、低温保管(約10℃以下)の場合、成分(A)と水(C)との反応速度が低下するため、混合後48時間程度までシーラー塗装に用いることができる。
建材用シーラー組成物の粘度は、建材などの基材への施工方法、基材の種類、所望の浸透程度等により適宜選択することができ、特に限定されるものではないが、例えば、岩田カップで6〜30秒、好ましくは、7〜20秒であることが望ましい。この範囲の粘度とすることにより、所望の塗布量に容易に調整することができる。
[シーラー塗膜、塗膜付き建材]
本発明の建材用シーラー組成物は、建材等の基材の表面の少なくとも一部にシーラー塗膜を形成する用途に好ましく用いることができる。
本発明の塗膜付き建材は、基材(建材)表面の少なくとも一部に、上述した建材用シーラー組成物から形成されたシーラー塗膜を有する。本実施形態に係る塗膜付き建材は、上述した建材用シーラー組成物を建材上に塗布し、硬化させてシーラー塗膜を形成して得られる。シーラー塗膜は建材表面の一部のみに設けられていてもよく、片面あるいは全面に設けられていてもよい。
<基材(建材)>
基材としては、珪酸カルシウム板、スレート板、繊維セメント板、軽量コンクリート板、モルタル板、石膏板、石材、ガラス、タイル、瓦、レンガ等の無機建材、金属系サイディング材、鋼、ステンレス、アルミ等の金属系基材を用いた建材、合成樹脂、木材、紙等の有機質基材を用いた建材が挙げられ、表面形状は、平面、凹凸のいずれであってもよい。
本発明では、基材は建材であり、無機建材であることが好ましい。本発明では、基材として表面が多孔質形状である建材を用いることもできる。表面が多孔質で脆く、その表面が粉状に取れやすいような基材を用いた場合には、施工部位の表面が保護され、強度の向上を図ることができるとともに、耐水性、耐凍結融解性等を好適に向上させることができる。
<塗装・塗膜形成方法>
塗装方法としては、基材(建材)の表面の少なくとも一部に、本発明の建材用シーラー組成物を塗布・塗装できる従来公知の方法を制限なく用いることができる。具体的には、例えば、スプレー、スポンジロールコーター、ナチュラルロールコーター、リバースロールコーター、カーテンフローコーター、ナイフコーター、ダイコーター、エアースプレー、エアレススプレー、ローラー、刷毛塗り、浸漬などが挙げられ、適宜選択することができる。中でも、スプレーやフローコーター、スポンジロールコーターを用いると、基材への塗布量を多くすることができ、耐水性などの塗膜性能が向上するため好ましい。
建材用シーラー組成物の塗装は、基材表面に対して直接施すことができるが、プレヒートや乾燥などの前処理を行った表面に施してもよく、下地処理あるいは下塗塗装を行った表面に施してもよい。
建材用シーラー組成物の塗布量は、好ましくは5〜100g/m2であり、より好ましくは、10〜40g/m2である。塗布量が上記範囲よりも少ないと、シーラー塗膜と基材(建材)との密着性が弱くなるおそれがあり、上記範囲よりも多いと、シーラー塗膜の乾燥性に劣り、作業性が低下するおそれがある。また、建材用シーラー組成物を複数回塗り重ねてもよい。
上記のように基材表面の少なくとも一部に建材用シーラー組成物を塗布した後、シーラー塗膜を乾燥させて基材表面にシーラー塗膜(シーラー層)を形成する。シーラー塗膜の乾燥方法は特に限定されないが、熱風乾燥機等を用い、熱風80〜120℃で3〜10分間乾燥することが好ましい。また、室温環境下に1週間程度放置して乾燥させてもよい。乾燥後のシーラー塗膜の膜厚は、10〜100μmが好ましい。
[無機建材の下地処理方法]
本発明の無機建材の下地処理方法は、基材として無機建材を選択し、その表面の少なくとも一部に、上述の建材用シーラー組成物からなるシーラー塗膜を形成することによって行われる。
無機建材は、予め20〜60℃程度になるよう熱風乾燥機等でプレヒートすると、建材用シーラー組成物の乾燥性に優れ、生産性が向上するために好ましい。
なお、本発明の建材用シーラー組成物を塗布する前に、別のシーラー組成物を塗布しておいてもよい。
[塗膜付き建材の製造方法]
本発明の塗膜付き建材の製造方法は、基材である建材の表面の少なくとも一部に、上述した本発明に係る建材用シーラー組成物を塗布し、シーラー塗膜を形成する下地処理工程と、下地処理工程で形成されたシーラー塗膜上に上塗塗料を塗布して上塗塗膜を形成する上塗塗装工程とを有する。塗膜は建材表面の一部のみに設けてもよく、片面あるいは全面に設けてもよい。
下地処理工程は、上述の無機建材の下地処理方法に記載の方法により行うことができる。
基材である建材としては、上述した無機建材が好ましい。建材用シーラー組成物の塗布には、組成物を塗布・塗装できる方法をいずれも採用することができ、塗装・塗膜形成方法において上述した方法を好適に採用することができる。
建材表面には、建材用シーラー組成物を直接塗布してもよく、プレヒート等の前処理あるいは下塗処理を施した後に塗布してもよい。
上塗塗装工程は、下地処理工程により形成されたシーラー塗膜の表面に、更に上塗塗料組成物を塗布して、上塗塗膜を形成する工程である。上塗塗装工程で用いられる上塗塗料組成物としては、溶剤系塗料組成物、水系塗料組成物のいずれも使用可能であり、これらの上塗塗料組成物は、たとえば光硬化性塗料組成物であることも好ましい。
上記溶剤系塗料組成物としては、耐アルカリ性、耐候性などの観点から、アクリル樹脂系塗料組成物、エポキシ樹脂系塗料組成物、ウレタン樹脂系塗料組成物、フェノール樹脂系塗料組成物、フッ素樹脂系塗料組成物、シリコーン樹脂系塗料組成物、アクリルシリコーン樹脂系塗料組成物等の合成樹脂塗料組成物を用いることができる。
上記水系塗料組成物としては、アクリル樹脂エマルジョン系塗料組成物、酢酸ビニル樹脂エマルジョン系塗料組成物、スチレン樹脂エマルジョン系塗料組成物、ウレタン樹脂エマルジョン系塗料組成物、シリコーン樹脂エマルジョン系塗料組成物、アクリルシリコーン樹脂エマルジョン系塗料組成物、エポキシ樹脂エマルジョン系塗料組成物、フッ素樹脂エマルジョン系塗料組成物等の合成樹脂エマルジョン系塗料組成物を用いることができる。
水系塗料組成物としては、アクリル樹脂エマルジョン系塗料組成物、エポキシ樹脂エマルジョン系塗料組成物またはウレタン樹脂エマルジョン系塗料組成物が好ましい。これらの組成物を用いることにより、シーラー塗膜上に上塗塗膜を強固に付着させることができる。
このような上塗塗料組成物を用い、建材用シーラー組成物からなるシーラー塗膜上に、ライン塗装、現場施工などにより上塗塗装を施す。このライン塗装の塗装方法では、通常スプレー、フローコーター、ロールコーター等が使用可能である。現場施工では、前記シーラー処理板を住宅の外壁等現場にて施工し、その後、上塗塗装を施せばよい。該上塗塗料組成物の塗布量は、30〜300g/m2、好ましくは、100〜250g/m2の量となるように塗布することが好ましい。また、上塗層(硬化後の上塗塗膜)の膜厚は、好ましくは15〜100μm、より好ましくは25〜60μmである。
上塗塗膜は、一種の上塗塗料組成物を用いて形成してもよく、異なる種類の上塗塗料組成物を用いて多層を形成してもよい。
本発明の建材用シーラー組成物を塗装後、上塗塗料組成物を塗装するまでの時間は、特に制限されず、該シーラー組成物を塗装し、シーラー塗膜を形成した直後から可能であるが、1週間から半年程度経過した後が好ましい。シーラー塗膜を形成した直後に上塗塗装を行う場合に比べて、上記期間経過した後に上塗塗装することにより、美観の向上(リシン塗装、多色塗装)や基材(建材)の保護という効果が得られる。
上記のように上塗塗料を塗布した後、熱風乾燥、紫外線照射等で乾燥・硬化し、シーラー層の表面に上塗硬化塗膜を形成することができる。また、本発明においてはシーラー層上に上塗硬化塗膜を形成する態様について説明したが、シーラー塗膜と上塗硬化塗膜との間に、別の層(中塗塗膜)が形成されていてもよい。
本発明の塗膜付き建材の製造方法により得られる塗膜付き建材は、建材表面にシーラー塗膜層及び上塗塗膜層が設けられており、基材表面が保護され、建材とシーラー塗膜層との密着性ならびにシーラー塗膜層と上塗塗膜層の密着性に優れ、剥離が少なく耐久性に優れるとともに、耐水性、耐凍結融解性等に優れる。
以下、実施例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下に、乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)の合成例を示す。
[合成例1]
イソシアネート化合物1(アロファネート型HDIイソシアネート、製品名:NTC−112、イソシアネート基含有量17.5重量%、東ソー(株)製)100重量部を温度計、撹拌機、窒素シール管を備えた200ml容器に仕込み、親水性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノメチルエーテル(製品名:MPG−130、日本乳化剤(株)製)3重量部、脂肪酸エステルとしてリシノレイン酸ブチルエステル(製品名:CO−FAブチルエステル、伊藤製油(株)製)1重量部を加えて昇温し、80℃を保持しながら3時間反応させ、アロファネート構造を有する乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−1)である淡黄色透明なプレポリマー(1)を得た。なお、イソシアネート基含有量を基準とした親水性界面活性剤の活性水素基含有量は1.67mol%であり、イソシアネート基含有量を基準とした脂肪酸エステルの活性水素基含有量は0.68mol%である。
得られたプレポリマー(1)は、イソシアネート基含有量が、16.3重量%であり、プレポリマーと水を1:2の重量比で混合した結果、乳白色の分散液が得られ、自己乳化性を有していた。
各原料成分の仕込み量(重量部)および得られたプレポリマー中のイソシアネート基含有量を表1に示す。
[合成例2]
イソシアネート化合物2(アロファネート型HDIイソシアネート、製品名:Basonat HA−300、イソシアネート基含有量19.5重量%、BASFジャパン(株)製)100重量部を温度計、撹拌機、窒素シール管を備えた200ml容器に仕込み、親水性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノメチルエーテル(製品名:MPG−130、日本乳化剤(株)製)3重量部、脂肪酸エステルとしてリシノレイン酸ブチルエステル(製品名:CO−FAブチルエステル、伊藤製油(株)製)1重量部を加え昇温し、80℃を保持しながら3時間反応させ、アロファネート構造を有する乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−1)である淡黄色透明なプレポリマー(2)を得た。なお、イソシアネート基含有量を基準とした親水性界面活性剤の活性水素基含有量は1.81mol%であり、イソシアネート基含有量を基準とした脂肪酸エステルの活性水素基含有量は0.61mol%である。
得られたプレポリマー(2)は、イソシアネート基含有量が、18.3重量%であり、プレポリマーと水を1:2の重量比で混合した結果、乳白色の分散液が得られ、自己乳化性を有していた。
各原料成分の仕込み量(重量部)および得られたプレポリマー中のイソシアネート基含有量を表1に示す。
[合成例3]
イソシアネート化合物3(HDIイソシヌレート、製品名:コロネートHX、イソシアネート基含有量21.5重量%、東ソー(株)製)100重量部を温度計、撹拌機、窒素シール管を備えた200ml容器に仕込み、親水性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノメチルエーテル(製品名:MPG−130、日本乳化剤(株)製)3重量部を加え昇温し、80℃を保持しながら3時間反応させ、アロファネート構造を有さないイソシアヌレート型乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−2)である淡黄色透明なプレポリマー(3)を得た。なお、イソシアネート基含有量を基準とした親水性界面活性剤の活性水素基含有量は1.35mol%である。
得られたプレポリマー(3)は、イソシアネート基含有量が、19.6重量%であり、プレポリマーと水を1:2の重量比で混合した結果、乳白色の分散液が得られ、自己乳化性を有していた。
各原料成分の仕込み量(重量部)および得られたプレポリマー中のイソシアネート基含有量を表1に示す。
[合成例4]
イソシアネート化合物4(HDIイソシアヌレート、製品名:コロネートHXLV、イソシアネート基含有量23.2重量%、東ソー(株)製)、100重量部を温度計、撹拌機、窒素シール管を備えた200ml容器に仕込み、親水性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノメチルエーテル(製品名:MPG−130、日本乳化剤(株)製)3重量部、脂肪酸エステルとしてリシノレイン酸ブチルエステル(製品名:CO−FAブチルエステル、伊藤製油(株)製)1重量部を加え昇温し、80℃を保持しながら3時間反応させ、アロファネート構造を有しないイソシアヌレート型乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−2)である淡黄色透明なプレポリマー(4)を得た。なお、イソシアネート基含有量を基準とした親水性界面活性剤の活性水素基含有量は1.25mol%であり、イソシアネート基含有量を基準とした脂肪酸エステルの活性水素基含有量は0.51mol%である。
得られたプレポリマー(4)は、イソシアネート基含有量が、21.9重量%であり、プレポリマーと水を1:2の重量比で混合した結果、乳白色の分散液が得られ、自己乳化性を有していた。
各原料成分の仕込み量(重量部)および得られたプレポリマー中のイソシアネート基含有量を表1に示す。
[合成例5]
イソシアネート化合物5(HDIイソシアヌレート、製品名:コロネートHXR、イソシアネート基含有量21.8重量%、東ソー(株)製)100重量部を温度計、撹拌機、窒素シール管を備えた200ml容器に仕込み、親水性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノメチルエーテル(製品名:MPG−130、日本乳化剤(株)製)6重量部、脂肪酸エステルとしてリシノレイン酸ブチルエステル(製品名:CO−FAブチルエステル、伊藤製油(株)製)2重量部を加え昇温し、80℃を保持しながら3時間反応させ、アロファネート構造を有しないイソシアヌレート型乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−2)である淡黄色透明なプレポリマー(5)を得た。なお、イソシアネート基含有量を基準とした親水性界面活性剤の活性水素基含有量は2.68mol%であり、イソシアネート基含有量を基準とした脂肪酸エステルの活性水素基含有量は1.08mol%である。
得られたプレポリマー(5)は、イソシアネート基含有量が、19.3重量%であり、プレポリマーと水を1:2の重量比で混合した結果、乳白色の分散液が得られ、自己乳化性を有していた。
各原料成分の仕込み量(重量部)および得られたプレポリマー中のイソシアネート基含有量を表1に示す。
[合成例6]
イソシアネート化合物6(HDIイソシアヌレート、製品名:Basonat HI−2000、イソシアネート基含有量 23.0重量%、BASFジャパン(株)製)100重量部を温度計、撹拌機、窒素シール管を備えた200ml容器に仕込み、親水性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノメチルエーテル(製品名:MPG−130、日本乳化剤(株)製)3重量部、脂肪酸エステルとしてリシノレイン酸ブチルエステル(製品名:CO−FAブチルエステル、伊藤製油(株)製)1重量部を加え昇温し、80℃を保持しながら3時間反応させ、アロファネート構造を有しないイソシアヌレート型乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−2)である淡黄色透明なプレポリマー(6)を得た。なお、イソシアネート基含有量を基準とした親水性界面活性剤の活性水素基含有量は1.26mol%であり、イソシアネート基含有量を基準とした脂肪酸エステルの活性水素基含有量は0.51mol%である。
得られたプレポリマー(6)は、イソシアネート基含有量が、21.7重量%であり、プレポリマーと水を1:2の重量比で混合した結果、乳白色の分散液が得られ、自己乳化性を有していた。
各原料成分の仕込み量(重量部)および得られたプレポリマー中のイソシアネート基含有量を表1に示す。
Figure 0006931288
[実施例1]
<建材用シーラー組成物の調製>
水(C)600重量部に対して、合成例1で得たアロファネート構造を有する乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−1)であるプレポリマー(1)50重量部と、合成例3で得たアロファネート構造を有しない乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−2)であるイソシアヌレート型のプレポリマー(3)50重量部とを添加し、ディスパーで1分程度撹拌して乳化させ、水乳化性イソシアネート樹脂のエマルジョンを得た。
該エマルジョンの撹拌を継続し、更にエマルジョン樹脂(B)としてアクリル樹脂エマルジョン(製品名:ウルトラゾールN−80、固形分45重量%、アイカ工業(株)製)50重量部[このうち、アクリル樹脂(固形分)は22.5重量部、水(C)は27.5重量部]を添加し、更にディスパーで1分程度撹拌して、水系の建材用シーラー組成物1を調製した。
<シーラー塗膜付き建材の作成>
基材として無機建材板(ケイ酸カルシウム板)を用意し、熱風乾燥機によって板面温度を35℃にプレヒートした。該基材の表面に、上記で得た水系の建材用シーラー組成物1を、エアスプレーによって100g/m2の量で塗布し、熱風乾燥機によって、80℃で10分間乾燥させて、本発明の建材用水系シーラー組成物から形成されたシーラー塗膜付き無機建材1−1を得た。
更に、前記シーラー塗膜付き無機建材1−1の塗膜上に、上塗塗料(アクリル樹脂エマルジョン塗料、製品名:CMP上塗エナメル、中国塗料(株)製)を、100重量部に対し水20重量部で希釈したものを、エアスプレーによって100g/m2の量で塗布し、熱風乾燥機によって80℃で10分間乾燥させて、上塗硬化塗膜を形成した無機建材1−2を得た。
<塗膜付き建材の評価>
上記で得られた無機建材1−2を、ダイヤモンドカッターで200×100mmの大きさに切断して試験片を作製し、以下に示す評価試験を行った。各評価の結果を表2に示す。
初期密着性
硬化塗膜の無機建材への密着性を評価するため、JIS A5422:2008を参考に、密着性試験を行った。具体的には、試験片の硬化塗膜上に50mm幅の布粘着テープLS(ニチバン(株)製、以下テープという。)を、接着部分の長さが約50mmになるように貼りつけた後、JIS A 6050に規定されたプラスチック字消しでこすり、塗膜にテープを充分に付着させた。1−2分経過後にテープを剥離させ、剥離した硬化塗膜の面積を求め、以下の評価基準により密着性の評価を行った。評価結果がAまたはBであるものを合格とした。
評価基準(初期密着性)
A・・・剥離面積0.5%未満
B・・・剥離面積0.5%以上 1.0%未満
C・・・剥離面積1.0%以上
耐水性
硬化塗膜の耐水性を評価するため、耐温水試験を行った。具体的には、試験片を60℃の温水に240時間浸漬させた後、以下の評価基準により硬化塗膜外観の目視評価を行った。また、240時間浸漬後の試験片に対して密着性試験(前述の試験と同様の方法)を行い、以下の評価基準により耐温水試験後の密着性を評価した。評価結果がAまたはBであるものを合格とした。
評価基準(外観/目視)
A・・・剥離、ワレ、フクレがなく良好
B・・・剥離、ワレ、フクレが僅かにあるが良好
C・・・剥離、ワレ、フクレが多く不良
評価基準(耐水試験240時間後の密着性/密着性試験)
A・・・剥離面積0.5%未満
B・・・剥離面積0.5%以上 1.0%未満
C・・・剥離面積1.0%以上
耐凍結融解性
硬化塗膜の耐凍結融解性を評価するため、耐凍結融解試験を行った。具体的には、試験片を−20℃の空気中で2時間冷却した後、20℃の水中で2時間浸漬する操作を1サイクルとし、100サイクル後および200サイクル後の時点において、以下の評価基準により硬化塗膜外観の目視評価を行った。また、100サイクル後および200サイクル後の試験片に対して密着性試験(前述の試験と同様の方法)を行い、以下の評価基準により耐凍結融解性試験後の密着性を評価した。評価結果がAまたはBであるものを合格とした。
評価基準(外観/目視)
A・・・剥離、ワレ、フクレがなく良好
B・・・剥離、ワレ、フクレが僅かにあるが良好
C・・・剥離、ワレ、フクレが多く不良
評価基準(耐凍結融解試験100サイクル後および200サイクル後の密着性/密着性試験)
A・・・剥離面積1%未満
B・・・剥離面積1%以上 3%未満
C・・・剥離面積3%以上
[実施例2〜4、参考例5、比較例1〜3]
実施例1において、プレポリマーの種類および使用量、エマルジョン樹脂の使用量を、表2に示す量としたことの他は、実施例1の建材用シーラー組成物の調製と同様にして、水系の建材用シーラー組成物を得た。
次いで、建材用シーラー組成物として、得られた水系の建材用シーラー組成物を用いたことの他は、実施例1と同様にしてシーラー塗膜付き建材の作成を行い、評価試験を行った。それぞれの評価結果を表2に示す。
Figure 0006931288
表2に示すように、実施例1〜5で得られた水系の建材用シーラー組成物を用いて得られた硬化塗膜付き無機建材は、いずれも硬化塗膜の初期密着性、耐水性、耐凍結融解性に優れていた。また、アロファネート構造を有する乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(成分(A−1))とアロファネート構造を有さない乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(成分(A−2))を含有する水系の建材用シーラー組成物を用いた実施例1〜4は、より耐凍結融解性に優れており、エマルジョン樹脂(B)を含む水系の建材用シーラー組成物を用いた実施例1,3,4,5は、エマルジョン樹脂(B)を含まない水系の建材用シーラー組成物を用いた実施例2よりも更に初期密着性および耐水性に優れていた。
一方、成分(A−1)を含まない水系の建材用シーラー組成物を用いた比較例1〜3では、初期密着性、耐水性および耐凍結融解性に劣る結果であった。
本発明の建材用シーラー組成物は、建材などの基材の表面に施工する、目止め用シーラー組成物、下地処理用塗料、下塗塗料等として好適に利用できる。本発明の建材用シーラー組成物から形成された塗膜を有する無機建材などの建材は、建築物や構造物等の内外装材料として好適に利用でき、特に建築物外装用の建材として好適に利用できる。

Claims (8)

  1. 乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)と、
    水(C)と
    を含有する建材用シーラー組成物であって、
    前記乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)が、アロファネート構造を有する乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−1)と、アロファネート構造を有さない乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−2)とを含有し、かつ、前記アロファネート構造を有する乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−1)100重量部に対する前記アロファネート構造を有さない乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−2)の含有量が1000重量部以下であり、
    前記乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A)100重量部に対して、水(C)が50〜2,000重量部の範囲内で含まれる
    ことを特徴とする建材用シーラー組成物。
  2. 前記アロファネート構造を有する乳化性親水基含有イソシアネートプレポリマー(A−1)が、少なくとも1種のアロファネート型イソシアネートと、親水性界面活性剤とが結合してなることを特徴とする請求項1に記載の建材用シーラー組成物。
  3. 更に、エマルジョン樹脂(B)を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の建材用シーラー組成物。
  4. 前記建材用シーラー組成物が、無機建材用シーラー組成物であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の建材用シーラー組成物。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の建材用シーラー組成物から形成されたシーラー塗膜。
  6. 表面の少なくとも一部に、請求項に記載のシーラー塗膜が形成されていることを特徴とする塗膜付き建材。
  7. 請求項に記載のシーラー塗膜を無機建材の表面の少なくとも一部に形成することを特徴とする無機建材の下地処理方法。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の建材用シーラー組成物を建材表面の少なくとも一部に塗布してシーラー塗膜を形成する下地処理工程と、
    前記下地処理工程で形成されたシーラー塗膜上に上塗塗料を塗布して上塗塗膜を形成する上塗塗装工程と、
    を有する塗膜付き建材の製造方法。
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